説明

遊技機

【課題】遊技の間隔を適切なものに保ちつつ、遊技の進行状況を変化させることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】計時制御手段134は、判定期間が満了した後に開始操作が行われた場合に、所定の基準期間を判定期間として設定し、当該開始操作が行われた時点から計時手段132に当該判定期間の計時を開始させるとともに、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合に、当該開始操作が行われた時点から判定期間が満了するまでの残余期間に応じた期間が所定の基準期間に加算された延長期間を判定期間として設定し、当該開始操作が行われた時点から計時手段132に当該判定期間の計時を開始させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から外周面に図柄が配列された複数のリールを備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、メダルやパチンコ玉などの遊技媒体に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の開始操作に基づいて複数のリールの回転を開始させるとともに内部抽選を行って、内部抽選の結果に基づいてリールを停止させることにより、遊技結果をリールに配列された図柄の組合せを用いて表示する機能や、遊技結果に応じてメダル等の払い出しなどを行う機能を備えている。
【0003】
そして、この種の遊技機は、遊技の間隔を適切なものに保つため、前回の遊技についてリールの回転が開始されてから所定の待機期間が経過していない場合には、今回の遊技について開始操作が行われてもリールの回転の開始を保留する機能や、リールの回転が開始されてから所定の操作不能期間が経過していない場合には、リールの回転を停止させる停止操作を有効化しない機能を備えている。
【0004】
そして、この種の遊技機の中には、このような所定の操作不能期間を内部抽選の結果に基づいて変化させる機能を備えるものがある(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−190739号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の遊技機では、遊技の間隔を適切なものに保つという要請から、開始操作が行われてから停止操作を有効化するまでに行われる遊技機の各種動作の時間間隔の変化が乏しかったため、遊技の進行が単調になってしまっていた。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、遊技の間隔を適切なものに保ちつつ、遊技の進行状況を変化させることができる遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、遊技毎にリールを回転させるとともに前記リールの回転を停止させる遊技機であって、開始操作が行われたことに基づいて前記リールの回転を開始させ、停止操作が行われたことに基づいて前記リールの回転を停止させるリール制御手段と、前記リールの回転が開始された後に前記停止操作を有効化する操作制御手段と、判定期間を計時する計時手段と、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われたか否かを判定する判定手段と、前記判定期間が満了した後に前記開始操作が行われた場合に、所定の基準期間を前記判定期間として設定し、当該開始操作が行われた時点から前記計時手段に当該判定期間の計時を開始させるとともに、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合に、当該開始操作が行われた時点から前記判定期間が満了するまでの残余期間に応じた期間が前記所定の基準期間に加算された延長期間を前記判定期間として設定し、当該開始操作が行われた時点から前記計時手段に当該判定期間の計時を開始させる計時制御手段と、前記開始操作が行われてから当該開始操作が行われたことに基づいて前記リールの回転が開始されるまでの第1の期間を変更するための第1の期間変更処理、および前記リールの回転が開始されてから前記リールの回転速度が所定の回転速度に達するまでの第2の期間を変更するための第2の期間変更処理、および前記リールの回転速度が前記所定の回転速度に達してから前記停止操作を有効化するまでの第3の期間を変更するための第3の期間変更処理のうち、複数の期間変更処理を実行することができる期間変更手段と、を備え、前記期間変更手段は、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合に、前記残余期間に応じた期間が加算されるように、所定条件下で前記複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行することを特徴とする遊技機に関するものである。
【0008】
本発明では、判定期間が満了する前に今回の遊技について開始操作が行われた場合に期間変更処理を行うが、期間変更処理の実行態様を所定条件下で変化させる。ここで本発明では、開始操作が行われた時点から計時手段に判定期間の計時を開始させるが、判定期間が満了する前に今回の遊技について開始操作が行われた場合には、延長期間を判定期間として設定しつつ、残余期間に応じた期間が加算されるように期間変更処理を行うので、前回の遊技についてリールの回転が開始されてから今回の遊技についてリールの回転が開始されるまでの期間や、前回の遊技についてリールの回転速度が所定の回転速度に達してから今回の遊技についてリールの回転速度が所定の回転速度に達するまでの期間や、前回の遊技について停止操作を有効化してから今回の遊技について停止操作を有効化するまでの期間を、所定の基準期間と同じ長さにすることができる。従って本発明では、所定の基準期間を適切な遊技間隔に相当する期間とすることにより、期間変更処理の態様を変化させつつ、適切な遊技間隔を保つことができる。
【0009】
(2)本発明は、遊技毎にリールを回転させるとともに前記リールの回転を停止させる遊技機であって、開始操作が行われたことに基づいて前記リールの回転を開始させ、停止操作が行われたことに基づいて前記リールの回転を停止させるリール制御手段と、前記リールの回転が開始された後に前記停止操作を有効化する操作制御手段と、判定期間を計時する計時手段と、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われたか否かを判定する判定手段と、前記開始操作が行われてから当該開始操作が行われたことに基づいて前記リールの回転が開始されるまでの第1の期間を変更するための第1の期間変更処理、および前記リールの回転が開始されてから前記リールの回転速度が所定の回転速度に達するまでの第2の期間を変更するための第2の期間変更処理、および前記リールの回転速度が前記所定の回転速度に達してから前記停止操作を有効化するまでの第3の期間を変更するための第3の期間変更処理のうち、複数の期間変更処理を実行することができる期間変更手段と、前記判定期間が満了した後に前記開始操作が行われた場合と、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合であって前記第1の期間変更処理が実行される場合に、所定の基準期間を前記判定期間として設定し、当該開始操作に基づいて前記リールの回転が開始された時点から前記計時手段に当該判定期間の計時を開始させるとともに、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合であって前記第2の期間変更処理または前記第3の期間変更処理が実行される場合に、当該開始操作が行われた時点から前記判定期間が満了するまでの残余期間に応じた期間が前記所定の基準期間に加算された延長期間を前記判定期間として設定し、当該開始操作に基づいて前記リールの回転が開始された時点から前記計時手段に当該判定期間の計時を開始させる計時制御手段と、を備え、前記期間変更手段は、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合に、前記残余期間に応じた期間が加算されるように、所定条件下で前記複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行することを特徴とする遊技機に関するものである。
【0010】
本発明では、判定期間が満了する前に今回の遊技について開始操作が行われた場合に期間変更処理を行うが、期間変更処理の実行態様を所定条件下で変化させる。ここで本発明では、リールの回転が開始された時点から計時手段に判定期間の計時を開始させるが、判定期間が満了する前に今回の遊技について開始操作が行われた場合であって第2の期間変更処理または第3の期間変更処理が実行される場合には、延長期間を判定期間として設定しつつ、残余期間に応じた期間が加算されるように期間変更処理を行うので、前回の遊技についてリールの回転が開始されてから今回の遊技についてリールの回転が開始されるまでの期間や、前回の遊技についてリールの回転速度が所定の回転速度に達してから今回の遊技についてリールの回転速度が所定の回転速度に達するまでの期間や、前回の遊技について停止操作を有効化してから今回の遊技について停止操作を有効化するまでの期間を、所定の基準期間と同じ長さにすることができる。従って本発明では、所定の基準期間を適切な遊技間隔に相当する期間とすることにより、期間変更処理の態様を変化させつつ、適切な遊技間隔を保つことができる。
【0011】
(3)本発明の遊技機では、前記期間変更手段は、役の当否を決定する内部抽選の結果に応じて、前記複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行するようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、期間変更処理の実行態様を内部抽選の結果に応じて変化させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0014】
1.第1実施形態
1−1.構成
図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。
【0015】
本実施形態の遊技機は、いわゆるスロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
【0016】
本実施形態の遊技機は、収納箱BX、前面上扉UD、および前面下扉DDからなる箱形の筐体内に第1リールR1〜第3リールR3(複数のリール)からなるリールユニットが収められている。また筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット(図示省略)が収められている。また本実施形態の遊技機の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、遊技機の動作を制御する制御基板も収められている。
【0017】
図1に示す第1リールR1〜第3リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で21の領域(各領域を「コマ」と称する)に区画されており、各コマに複数種類の図柄のいずれかが配列されている。また第1リールR1〜第3リールR3は、ステップモータ(リール駆動手段:図示省略)に軸支されており、それぞれステップモータの軸周りに回転駆動され、ステップモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによって、コマ単位(所定の回転角度単位、所定の回転量単位)で停止可能に設けられている。すなわち本実施形態の遊技機では、ステップモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第1リールR1〜第3リールR3を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステップモータの回転が停止することに伴って第1リールR1〜第3リールR3が停止する。
【0018】
前面上扉UDと前面下扉DDとは個別に開閉可能に設けられており、前面上扉UDには第1リールR1〜第3リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。第1リールR1〜第3リールR3の停止状態では、第1リールR1〜第3リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうち、外周面上に連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を遊技機の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。
【0019】
そして遊技結果は表示窓DW内の5本の入賞判定ラインL1〜L5のうち有効な入賞判定ライン上に停止表示された図柄組合せによって判断され、入賞判定ライン上の図柄組合せが予め定められた役に対応した図柄組合せである場合には、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。なお、本実施形態の遊技機では、1回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数が3枚に設定され、規定投入数のメダルが投入されたことに基づいて5本の入賞判定ラインL1〜L5の全てが有効化される。
【0020】
また前面上扉UDには、遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、ボーナス遊技の残り回数等の各種遊技情報が表示される。
【0021】
また前面上扉UDには、遊技演出を行うための液晶ディスプレイLCDが設けられている。この液晶ディスプレイLCDには、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(または画像)が表示される。また本実施形態の遊技機では、前面上扉UDや前面下扉DDに対して、遊技演出を行うためのスピーカ(図示省略)が複数設けられている。このスピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。
【0022】
また前面下扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、クレジット(貯留)されたメダルを投入する操作を行うためのベットボタン(投入操作手段)B0、第1リールR1〜第3リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる操作を行うためのスタートレバー(開始操作手段)SL、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれを停止させる契機となる操作を行うためのストップボタン(停止操作手段)B1〜B3などが設けられている。
【0023】
本実施形態の遊技機では、遊技者がメダルをメダル投入口MIに投入するか、ベットボタンB0を押下する操作を行うことで、第1リールR1〜第3リールR3の回転制御を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーSLを押下すると、制御基板において第1リールR1〜第3リールR3の回転をステップモータの駆動により開始させるとともに、乱数値を用いた内部抽選が行われ、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の速度まで上昇(定常回転に到達)したことを条件に、ストップボタンB1〜B3の押下操作(停止操作)が許可(有効化)される。
【0024】
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜B3を押下していくと、ストップボタンB1〜B3のそれぞれに内蔵されているストップスイッチ(停止信号出力手段:例えば、フォトセンサ、導通センサ、圧力センサなど)がオン動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオフ状態からオン状態へ変化させる。
【0025】
また遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンB1〜B3を解放すると、各ボタンのストップスイッチがオフ動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオン状態からオフ状態に変化させる。
【0026】
そして制御基板は、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング及び解放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のオフ状態からオン状態への変化に基づいて、内部抽選の結果に応じた停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる。
【0027】
また前面下扉DDの下部には、メダル払い出し口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払い出し口MOからメダル受け皿MPへ払い出されるようになっている。
【0028】
図2は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。
【0029】
本実施形態の遊技機は、遊技制御手段100(制御基板)によって制御される。遊技制御手段100は、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット310、ホッパーユニット320、表示装置330、音響装置340等の出力手段の動作制御を行う。遊技制御手段100の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
【0030】
そして遊技制御手段100は、投入受付手段105、乱数発生手段110、内部抽選手段120、リール制御手段130、操作制御手段131、計時手段132、判定手段133、計時制御手段134、期間変更手段135、入賞判定手段140、払出制御手段150、リプレイ処理手段160、遊技状態移行制御手段170、演出制御手段180、記憶手段190を含む。
【0031】
投入受付手段105は、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数に相当する3枚のメダルが投入されたことに基づいて、スタートレバーSLに対する第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始させる開始操作を有効化(許可)する処理を行う。
【0032】
本実施形態の遊技機では、メダル投入口MIにメダルが投入されると、メダル投入スイッチ210が作動することに伴って、投入受付手段105が、規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。また本実施形態の遊技機では、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットボタンB0が押下されると、ベットスイッチ220が作動することに伴って、投入受付手段105が、規定投入数を限度として、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。
【0033】
乱数発生手段110は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
【0034】
内部抽選手段120は、遊技者がスタートレバーSLの押下操作(開始操作)により作動するスタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理などを行う。
【0035】
抽選テーブル選択処理では、記憶手段190の内部抽選テーブル記憶手段191に格納されている複数の内部抽選テーブルのうち、いずれの内部抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、通常状態、リプレイタイム1状態(RT1状態)、リプレイタイム2状態(RT2状態)、ボーナス成立状態(BB成立状態)、およびビッグボーナス状態(BB状態:ボーナス状態)という複数種類の遊技状態が設定可能とされており、内部抽選テーブル記憶手段191には、図3に示すように、各遊技状態における内部抽選のための内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEが記憶されている。例えば、遊技状態が通常状態である場合には、内部抽選テーブルAが選択され、遊技状態がRT1状態である場合には、内部抽選テーブルBが選択され、遊技状態がRT2状態である場合には、内部抽選テーブルCが選択され、遊技状態がBB成立状態である場合には、内部抽選テーブルDが選択され、遊技状態がBB状態である場合には、内部抽選テーブルEが選択される。
【0036】
そして内部抽選テーブルA〜内部抽選テーブルEでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対してリプレイ(入賞に伴い次回の遊技に際してメダルが自動投入される役)、小役(入賞に伴いメダルが払い出される役:プラム、ベル、チェリー、特殊小役1、特殊小役2)およびビッグボーナス(BB:ボーナス)などの各種の役もしくはハズレのいずれかが対応づけられている。
【0037】
乱数判定処理では、スタートスイッチ230の作動に伴って入力されるスタート信号に基づいて遊技毎に乱数発生手段110から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について記憶手段190の内部抽選テーブル記憶手段191に記憶されている内部抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
【0038】
抽選フラグ設定処理は、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役の抽選フラグの設定状態を非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に変更する。本実施形態の遊技機では、2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。また抽選フラグの設定情報は、記憶手段190のフラグ記憶手段192に格納される。また本実施形態の遊技機では、入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに遊技が終了する毎にクリア(非当選状態にリセット)される抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されている。前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、BBがあり、それ以外の役(リプレイ、ベル、プラム、チェリー、特殊小役1、特殊小役2)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。すなわち、抽選フラグ設定処理では、BBに対応する抽選フラグが当選状態に設定されている遊技でBBが入賞しなかった場合には、BBに対応する抽選フラグの当選状態を次回の遊技に持ち越す処理を行い、BB以外の役(リプレイ、ベル、プラム、チェリー、特殊小役1、特殊小役2)に対応する抽選フラグについては、当選状態に設定されていても入賞の有無に関わらず1回の遊技が終了する毎にクリア(非当選状態にリセット)する処理を行う。
【0039】
なお内部抽選手段120は、BBの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、BB以外の役(小役およびリプレイ)についての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、BBの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選でBB以外の役が当選した場合には、BBの抽選フラグと内部抽選で当選したBB以外の役の抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
【0040】
リール制御手段130は、スタートレバーSLの押下操作(開始操作)により作動するスタートスイッチ230からのスタート信号に基づいて、第1リールR1〜第3リールR3をステップモータにより回転駆動する。そして、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)に達したこと(定常回転に到達したこと)に基づいて、操作制御手段131が回転中のリールに対応するストップボタンB1〜B3の押下操作(停止操作)を有効化すると、リール制御手段130は、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3を抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて停止させる制御を行う。
【0041】
計時手段132は、判定期間を計時する。本実施形態では計時手段132は、各遊技の間隔として適切な期間として要請されている4.1秒の所定の基準期間を判定期間として計時するか、または開始操作が行われた時点から判定期間が満了するまでの残余期間に応じた期間が所定の基準期間に加算された延長期間を判定期間として計時し、計時を開始してから判定期間が満了すると計時を終了する。
【0042】
判定手段133は、計時手段132が計時を開始してから判定期間が満了する前に開始操作が行われたか否かを判定する。
【0043】
計時制御手段134は、計時手段132が計時を開始してから判定期間が満了した後に(計時手段132が判定期間を計時していない状態で)開始操作が行われた場合に、所定の基準期間を判定期間として設定し、当該開始操作が行われた時点から計時手段132に当該判定期間の計時を開始させるとともに、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合に、当該開始操作が行われた時点から判定期間が満了するまでの残余期間を取得し、当該残余期間に応じた期間が所定の基準期間に加算された延長期間を判定期間として設定し、当該開始操作が行われた時点から計時手段132に当該判定期間の計時を開始させる。
【0044】
期間変更手段135は、開始操作が行われてから当該開始操作が行われたことに基づいて第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されるまでの第1の期間を変更するための第1の期間変更処理、および第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に達するまで(定常回転に到達するまで)の第2の期間を変更するための第2の期間変更処理、および第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に達してから(定常回転に到達してから)停止操作を有効化するまでの第3の期間を変更するための第3の期間変更処理のうち、複数の期間変更処理を実行することができる。そして期間変更手段135は、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合に、複数の期間変更処理のうち実行する期間変更処理を所定条件下で決定し、当該開始操作が行われた時点から判定期間が満了するまでの残余期間に応じた期間が加算されるように、期間変更処理を実行する。
【0045】
本実施形態では、期間変更手段135は、第1の期間変更処理と第2の期間変更処理と(複数の期間変更処理の一例)を実行することができるようになっており、内部抽選手段120によって行われた役の当否を決定する内部抽選の結果に応じて(所定条件下の一例)、第1の期間変更処理または第2の期間変更処理を実行することを決定する。そして第1の期間変更処理を実行することを決定した場合には、第1の期間変更処理として、第1の期間に残余期間に応じた期間が加算されるように第1の期間を変更するための処理を行い、第2の期間変更処理を実行することを決定した場合には、第2の期間変更処理として、第2の期間に残余期間に応じた期間が加算されるように第2の期間を変更するための処理を行う。
【0046】
詳細には本実施形態では、判定期間が満了する前に開始操作が行われ、第1の期間変更処理を実行することが決定された場合には、期間変更手段135は、当該開始操作が行われた時点から判定期間が満了するまでの残余期間において、第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始を保留する第1のウェイト信号を出力する処理(第1の期間変更処理の一例)を行う。すなわち、第1の期間変更処理が行われない場合には、開始操作が行われるとリール制御手段130は直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始させるが、第1の期間変更処理が行われる場合には、リール制御手段130は第1のウェイト信号が出力されなくなってから第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始させる。こうして期間変更手段135が第1の期間変更処理を行う場合には、第1の期間に残余期間が加算されるように第1の期間が変更される。
【0047】
一方、判定期間が満了する前に開始操作が行われ、第2の期間変更処理を実行することが決定された場合には、期間変更手段135は、当該開始操作が行われた時点から判定期間が満了するまでの残余期間に応じた駆動パルス(モータ駆動信号)をリールユニット310のステップモータに供給する駆動パルスとして設定する処理(第2の期間変更処理の一例)を行う。詳細には本実施形態では、計時手段132が、判定期間として設定されたカウント値をデクリメントしながらカウントしており、期間変更手段135は、開始操作が行われた時点におけるカウント値を、判定期間が満了するまでの残余期間として取得する。そして期間変更手段135は、残余期間として取得したカウント値に応じた駆動パルスを設定する。
【0048】
具体的には本実施形態では、図4に示すように、残余期間として取得したカウント値と、第1リールR1〜第3リールR3の回転を開始させてから第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度(約80rpm)に達するまでに要する期間(定常回転までに要する期間、第2の期間の一例)が異なる複数種類の駆動パルスとが対応づけられた回転制御テーブルが、記憶手段190に格納されている。そして、判定期間が満了した後に開始操作が行われたため、残余期間として取得したカウント値が0である場合、すなわち第2の期間変更処理を行わない場合には、期間変更手段135は、この回転制御テーブルを参照せずに初期状態を維持し、定常回転までに要する期間が約0.8秒となる初期状態用の駆動パルスを設定する。
【0049】
一方、判定期間が満了する前に開始操作が行われたため、残余期間として取得したカウント値が0秒よりも大きい場合、すなわち第2の期間変更処理を行う場合には、期間変更手段135は、この回転制御テーブルを参照し、初期状態用の駆動パルスに代えて、残余期間として取得したカウント値に応じた駆動パルスを設定する。本実施形態では期間変更手段135は、残余期間として取得したカウント値が0秒よりも大きく1.0秒以下である場合には、定常回転までに要する期間が約2.0秒となる第1の駆動パルスを設定し、残余期間として取得したカウント値が1.0秒よりも大きく1.5秒以下である場合には、定常回転までに要する期間が約2.5秒となる第2の駆動パルスを設定し、残余期間として取得したカウント値が1.5秒よりも大きく2.0秒以下である場合には、定常回転までに要する期間が約3.0秒となる第3の駆動パルスを設定し、残余期間として取得したカウント値が2.0秒よりも大きく2.5秒以下である場合には、定常回転までに要する期間が約3.5秒となる第4の駆動パルスを設定する。
【0050】
すなわち、第2の期間変更処理が行われない場合には、リール制御手段130は、約0.8秒で定常回転となるように第1リールR1〜第3リールR3を回転させるが、第2の期間変更処理が行われる場合には、リール制御手段130は、残余期間として取得したカウント値に応じた期間で定常回転となるように第1リールR1〜第3リールR3を回転させる。従って期間変更手段135が第2の期間変更処理を行う場合には、第2の期間に残余期間に応じた期間が加算されるように第2の期間が変更される。
【0051】
こうして、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に達すると(定常回転に到達すると)、操作制御手段131が回転中のリールに対応するストップボタンB1〜B3の押下操作(停止操作)を有効化する。そしてこの状態において、遊技者がストップボタンB1〜B3を押下することによりストップスイッチ240が作動すると、リール制御手段130は、ストップスイッチ240からのリール停止信号に基づいて、リールユニット310のステップモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1リールR1〜第3リールR3の各リールを抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて停止させる制御を行う。
【0052】
すなわちリール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3の各ボタンが押下される毎に、第1リールR1〜第3リールR3のうち押下されたボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行っている。具体的には、記憶手段190の停止制御テーブル記憶手段193に記憶されている停止制御テーブルを参照してストップボタンB1〜B3の押下タイミング等(停止操作の態様)に応じた第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を決定し、決定された停止位置で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行う。なお本実施形態の遊技機では、ストップボタンB1を押下することが第1リールR1の停止操作に対応し、ストップボタンB2を押下することが第2リールR2の停止操作に対応し、ストップボタンB3を押下することが第3リールR3の停止操作に対応する。
【0053】
ここで停止制御テーブルでは、ストップスイッチ240の作動時点(ストップボタンB1〜B3の各ボタンの押下操作が検出された時点)における第1リールR1〜第3リールR3の位置(押下検出位置)と、第1リールR1〜第3リールR3の実際の停止位置(または押下検出位置からの滑りコマ数)との対応関係が設定されている。また本実施の形態では、抽選フラグの設定状態毎に第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を定めるための停止制御テーブルが用意されている。そして停止制御テーブルでは、内部抽選の結果に応じて設定される抽選フラグの設定状態が同一であるとともに、ストップボタンB1〜B3に対する押下操作の態様(操作態様:例えば、押下タイミングおよび押下順序)が同一である場合には、第1リールR1〜第3リールR3について同一の停止位置が指定されている。すなわち、リール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3に対する押下操作の態様と、内部抽選手段120による内部抽選の結果との組合せが同一である場合には、同一の停止態様で第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
【0054】
また停止制御テーブルでは、2種類以上の異なる役に対応づけられている抽選フラグが当選状態に設定されている場合に、役毎に定められた優先順位に従って、ストップスイッチ240の作動時点における各リールの位置と、実際の各リールの停止位置との対応関係が設定されている。特に本実施形態では、「リプレイ>ビッグボーナス(BB)>小役」の順序で優先順位が定められており、リール制御手段130は、2種類以上の役に関する抽選フラグが当選状態に設定されている場合には、各役に対して設定された優先順位に従って、優先順位が低い役を構成する図柄に優先して優先順位の高い役を構成する図柄を入賞判定ライン上に表示させるようにリールを停止させる制御を行う。なお複数種類の小役に対応する抽選フラグが当選状態に設定されている場合には、各小役に対応づけられている配当に従って優先順位が決定され、リール制御手段130は、配当が高いほど優先順位が高い小役の入賞が優先されるようにリールを停止させる制御を行う。
【0055】
またリール制御手段130は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールを停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役に対応する図柄が入賞判定ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)リールを停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役に対応する図柄が入賞判定ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)リールを停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、抽選フラグの設定状態、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序、既に停止しているリールの停止位置(あるいは入賞判定ラインL1〜L5上に停止している図柄の種類)に応じて各リールの停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このようにリール制御手段130は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
【0056】
また本実施形態の遊技機では、リールユニット310がフォトセンサからなるリールインデックス315を備えており、リール制御手段130は、リールが1回転する毎にリールインデックス315で検出される基準位置信号に基づいて、リールの基準位置(リールインデックスによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在のリールの回転状態を監視することができるようになっている。
【0057】
そして本実施形態の遊技機では、第1リールR1〜第3リールR3が、ストップボタンB1〜B3が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタンに対応する回転中のリールを停止させる制御状態に設定されている。すなわち回転している各リールの停止位置を決めるための停止制御テーブルでは、ストップボタンB1〜B3の押下時点から各リールR1〜R3が停止するまでに要するコマ数が0コマ〜4コマの範囲(所定の引き込み範囲)で設定されている。そして、リール制御手段130は、ストップボタンB1〜B3のうち押下操作が行われたストップボタンに対応する回転中のリールの外周面上において、内部抽選で当選した役に対応する図柄が、ストップボタンに対する押下操作が行われた時点で入賞判定ライン上の表示位置(上段、中段、下段)に対して0コマ〜4コマの範囲内に位置する場合に、当選した役に対応する図柄が入賞判定ライン上の表示位置に表示されるように、押下操作が行われたストップボタンに対応する回転中のリールを停止させる制御を行っている。
【0058】
そして本実施形態の遊技機では、図5に示す第1リールR1〜第3リールR3の図柄配列によれば、各リールの外周面に複数配列されているリプレイ図柄「RP」や、プラム図柄「PM」に関して、その間隔が4コマ以内となるように図柄が配列されており、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序等に関係なくリプレイ図柄「RP」や、プラム図柄「PM」を任意の入賞判定ライン上に引き込むことができるようになっている。
【0059】
入賞判定手段140は、第1リールR1〜第3リールR3の停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止した際に、記憶手段190の入賞判定テーブル記憶手段194に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、各リールの停止状態によって入賞判定ラインL1〜L5の各入賞判定ライン上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
【0060】
本実施形態では、図5に示すように、リールユニット310を構成する第1リールR1〜第3リールR3の外周面に対して、ボーナス図柄「赤7」、プラム図柄「PM」、ベル図柄「BL」、チェリー図柄「CH」、リプレイ図柄「RP」、特殊図柄1「白7」、特殊図柄2「DM」が配列されている。そして、各リールが停止した状態における入賞判定ライン上に表示された図柄組合せによって、図6に示すように、ビッグボーナス(BB)、リプレイ、ベル、プラム、チェリー、特殊小役1、および特殊小役2の入賞の有無が判定できるように入賞判定テーブルが用意されている。なお図6に示すチェリーの入賞形態を示す図柄組合せにおける「ANY」とは、リールの外周面に配列されたいずれの図柄でもよいこと示す。
【0061】
すなわち本実施形態では、入賞判定ライン上に「赤7・赤7・赤7」の図柄組合せが表示された場合、BBが入賞したと判定され、入賞判定ライン上に「RP・RP・RP」の図柄組合せが表示された場合、リプレイが入賞したと判定され、入賞判定ライン上に「BL・BL・BL」の図柄組合せが表示された場合、ベルが入賞したと判定され、入賞判定ライン上に「PM・PM・PM」の図柄組合せが表示された場合、プラムが入賞したと判定され、入賞判定ライン上に「CH・ANY・ANY」(ANYは図柄の種類を問わない)の図柄組合せが表示された場合、チェリーが入賞したと判定され、入賞判定ライン上に「赤7・PM・PM」の図柄組合せが表示された場合、特殊小役1が入賞したと判定され、入賞判定ライン上に「白7・PM・PM」の図柄組合せが表示された場合、特殊小役2が入賞したと判定される。
【0062】
そして本実施形態の遊技機では、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、入賞時処理が実行される。入賞時処理としては、例えば、小役が入賞した場合には払出制御手段150によってメダルの払出制御処理が行われ、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理手段160によってリプレイ処理が行われ、ビッグボーナス(BB)が入賞した場合には遊技状態移行制御手段170によって遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
【0063】
払出制御手段150は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、図6に示す役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパーユニット320(払出装置)に払い出させる制御を行う。なお複数の小役が1回の遊技で入賞した場合には、入賞した各小役の配当の合計を、遊技におけるメダルの払出数として決定することができる。
【0064】
ホッパーユニット320は、払出制御手段150によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。ホッパーユニット320には、メダルを1枚払い出す毎に作動する払出メダル検出スイッチ325が備えられており、払出制御手段150は、払出メダル検出スイッチ325からの入力信号に基づいてホッパーユニット320から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。
【0065】
なおメダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパーユニット320によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段190のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。また遊技の結果、リプレイあるいはビッグボーナス(RB)が入賞した場合には、図6に示すように、リプレイおよびビッグボーナスに対して配当が設定されていないため、ホッパーユニット320からのメダルの払い出しは行われないが、形式的に0枚のメダルを払い出したとする処理(0枚処理)が行われる。
【0066】
リプレイ処理手段160は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち本実施形態の遊技機では、リプレイが入賞した場合には、前回の遊技と同じ枚数分のメダルを遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに自動的に投入する自動投入処理が行われ、前回の遊技と同じ入賞判定ラインを有効化した状態で次回の遊技の開始操作を待機する。
【0067】
遊技状態移行制御手段170は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、リプレイタイム1状態(RT1状態)、リプレイタイム2状態(RT2状態)、ボーナス成立状態(BB成立状態)、およびビッグボーナス状態(BB状態)の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。具体的には遊技状態移行制御手段170は、条件が成立したと判定された遊技状態のフラグを非設定状態(オフ状態)から設定状態(オン状態)に設定する。この遊技状態のフラグの設定情報は、記憶手段190に格納される。
【0068】
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態である。通常状態では、BBが内部抽選の対象として設定された内部抽選テーブルAを参照した内部抽選が行われ、通常状態でBBに当選すると、遊技状態をBB成立状態へ移行させる制御が行われる。
【0069】
RT1状態は、通常状態における内部抽選でチェリー(第1の役の一例)が入賞したことを契機として移行する遊技状態である。RT1状態では、BBが内部抽選の対象として設定され、かつ通常状態よりもリプレイの当選確率が高くなるように役と乱数値との対応関係が設定された内部抽選テーブルBを参照した内部抽選が行われる。そしてRT1状態では、RT1状態における内部抽選でBBに当選すると、遊技状態をBB成立状態へ移行させる制御が行われ、RT1状態において100回の遊技が行われると、遊技状態を通常状態へ移行させる制御が行われる。
【0070】
RT2状態は、通常状態における内部抽選でベル(第2の役の一例)が入賞したことを契機として移行する遊技状態である。RT1状態では、BBが内部抽選の対象として設定され、かつ通常状態よりもリプレイの当選確率がわずかに高くなるように役と乱数値との対応関係が設定された内部抽選テーブルCを参照した内部抽選が行われる。そしてRT2状態では、RT2状態における内部抽選でBBに当選すると、遊技状態をBB成立状態へ移行させる制御が行われ、RT2状態において1000回の遊技が行われると、遊技状態を通常状態へ移行させる制御が行われる。
【0071】
BB成立状態は、通常状態における内部抽選でBBに当選したことを契機として移行する遊技状態である。BB成立状態では、BBが内部抽選の対象から除外され、かつ小役およびリプレイの当選確率が通常状態と等しくなるように役と乱数値との対応関係が設定された内部抽選テーブルDを参照した内部抽選が行われる。
【0072】
BB状態(ボーナス状態)は、BB成立状態においてBBの入賞形態を示す図柄組合せ「赤7・赤7・赤7」が入賞判定ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態である。BB状態では、リプレイが内部抽選の対象から除外され、プラムの当選確率が通常状態やRT状態よりも高く設定された内部抽選テーブルEを参照した内部抽選が行われる。すなわちBB状態は、通常状態やRT状態よりも小役の入賞確率が高く、短期間で多くのメダルが獲得しやすくなっており、遊技者にとって有利な遊技状態となっている。またBB状態では、所定数(例えば、465枚)メダルが払い出されたことを契機としてBB状態を終了させて、遊技状態をRT状態へ移行させる制御が行われる。
【0073】
演出制御手段180は、演出データ記憶手段195に記憶されている演出データに基づいて、表示装置330(演出装置の一例)を用いて行う表示演出や音響装置340(演出装置の一例)を用いて行う音響演出に関する制御を行う。例えば、メダルの投入やベットボタンB0、スタートレバーSL、ストップボタンB1〜B3に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じてランプやLEDを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイLCDの表示内容を変化させたり、スピーカから音を出力させたりすることにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出の実行制御を行う。
【0074】
1−2.本実施形態の制御手法
続いて、本実施形態の遊技機で採用されている制御手法について具体的に説明する。
【0075】
本実施形態の遊技機は、開始操作が行われてから当該開始操作が行われたことに基づいて第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されるまでの第1の期間を変更するための第1の期間変更処理と、第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてからその回転速度が所定の回転速度に達するまでの第2の期間を変更するための第2の期間変更処理とを実行することができるようになっている。そして本実施形態の遊技機は、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合に、第1の期間変更処理を実行するか、第2の期間変更処理を実行するかを、内部抽選の結果に応じて決定する。そして本実施形態の遊技機は、その開始操作が行われた時点から判定期間が満了するまでの残余期間に応じた期間が加算されるように、第1の期間変更処理または第2の期間変更処理を実行している。以下では、図7〜図10を参照しながら本実施形態の制御手法を具体的に説明する。
【0076】
1−2−1.判定期間満了後に開始操作が行われた場合の処理
図7は、縦軸を時間tとして、時間tの経過に伴って順次受付けが許可される各遊技における外部入力I(図中左側)と、各外部入力Iに応じて遊技機で行われる各種の内部処理P(図中左側)との対応関係を表した図である。ここで、各外部入力Iに応じて行われる各種内部処理Pは、ほぼ同時又は極めて短い時間内に(直ちに)行われる。
【0077】
本実施形態では図7に示すように、まず第N回の遊技が終了している状態であることにより、ベットボタンB0に対する押下操作によるベット操作が有効化された状態で(P10−1)、遊技者が第N+1回の遊技についてベット操作を行うと(I12−1)、第N+1回の遊技について開始操作が有効化される(P14−1)。そして、遊技者が第N+1回の遊技について開始操作を行うと(I16−1)、直ちに初期状態用の駆動パルスによって第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されるとともに(P18−1)、判定期間として所定の基準期間の4.1秒のカウントが開始される(P20−1)。そして、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−1)、第2の期間t2(定常回転までに要する期間)として約0.8秒が経過すると、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達し(P22−1)、直ちに第N+1回の遊技について停止操作が有効化される(P24−1)。
【0078】
そして、遊技者が第N+1回の遊技について停止操作を行い(I26−1)、第1リールR1〜第3リールR3の全ての回転が停止されると(P28−1)、当選役がある場合には当選役が入賞したか否かの判定が行われ、入賞役がある場合にはメダルの払出制御処理が行われ、これらの処理が終了することにより第N+1回の遊技が終了すると、再びベット操作が有効化される(P10−2)。
【0079】
そして、遊技者が第N+2回の遊技についてベット操作を行うと(I12−2)、第N+2回の遊技について開始操作が有効化される(P14−2)。ここで図7に示すように、第N+1回の遊技においてカウントが開始された(P20−1)判定期間が満了した後に(P34−2)、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合には(I16−2)、直ちに第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されるとともに(P18−2)、判定期間として所定の基準期間の4.1秒のカウントが開始される(P20−2)。そして、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−2)、第2の期間t2として約0.8秒が経過すると、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達し(P22−2)、直ちに第N+2回の遊技について停止操作が有効化される(P24−2)。
【0080】
すなわち図7に示すように、第N+1回の遊技においてカウントが開始された(P20−1)判定期間が満了した後に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合には(I16−2)、直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始され(P18−2)、第2の期間t2として約0.8秒が経過した後に第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達し(P22−2)、直ちに停止操作が有効化されても(P24−2)、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達してから(P22−1)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達するまで(P22−2)の期間(遊技間隔の一例)や、第N+1回の遊技について停止操作が有効化されてから(P24−1)第N+2回の遊技について停止操作が有効化されるまで(P24−2)の期間(遊技間隔の一例)は、適切な遊技間隔として要請されている4.1秒以上となる。
【0081】
1−2−2.判定期間満了前に開始操作が行われた場合の処理
一方、図8に示すように、遊技機の操作に慣れた遊技者などによって、第N+1回の遊技について開始操作が行われてから(I16−1)、第N+1回の遊技についての停止操作(I26−1)、第N+2回の遊技についてのベット操作(I12−2)、第N+2回の遊技についての開始操作(I16−2)が素早く行われた場合には、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−2)、判定期間が満了する前となる場合がある。図8の例では、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−2)、第N+1回の遊技において判定期間として所定の基準期間の4.1秒のカウントが開始(P20−1)されてから3.0秒が経過した時点となっている。
【0082】
このような場合には、第N+2回の遊技について開始操作が行われてから(I16−2)直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始され(P18−2)、第2の期間t2として約0.8秒が経過した後に第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達してから(P22−2)直ちに停止操作が有効化されると(P24−2)、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達してから(P22−1)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達するまで(P22−2)の期間(遊技間隔の一例)や、第N+1回の遊技について停止操作が有効化されてから(P24−1)第N+2回の遊技について停止操作が有効化されるまで(P24−2)の期間(遊技間隔の一例)は、3.0−0.8+0.8=3.0秒となり、適切な遊技間隔として要請されている4.1秒未満となってしまう。
【0083】
そこで本実施形態では、図8に示すように、第N+1回の遊技においてカウントが開始された(P20−1)判定期間が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合には(I16−2)、第N+2回の遊技について開始操作が行われてから(I16−2)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されるまで(P18−2)の第1の期間を変更するための第1の期間変更処理、または第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−2)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達するまで(P22−2)の第2の期間を変更するための第2の期間変更処理が行われることにより、適切な遊技間隔が担保される。特に本実施形態では、判定期間が満了する前に行われた第N+2回の遊技についての開始操作に基づいて行われた内部抽選の結果が、BBに当選していない場合には第1の期間変更処理が実行され、BBに当選している場合には第2の期間変更処理が実行される。
【0084】
図9は、第1の期間変更処理を行う場合における外部入力Iと内部処理Pとの対応関係を表した図である。本実施形態では、図9に示すように、第N+1回の遊技において判定期間としてカウントが開始された(P20−1)基準期間が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合(I16−2)であって、第N+2回の遊技についての開始操作に基づいて行われた内部抽選の結果がBBに当選していない場合には、第1のウェイト信号がON状態とされ(P32−2)、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始が保留される。そして、第N+1回の遊技において判定期間のカウントが開始(P20−1)されてから4.1秒が経過すると、判定期間のカウントが終了され(P34−2)、第1のウェイト信号がOFF状態とされる(P36−2)。すると、直ちに第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始される(P18−2)。
【0085】
ここで図9の例では、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−2)、第N+1回の遊技において判定期間のカウントが開始(P20−1)されてから3.0秒が経過した時点であるため、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングから(I16−2)判定期間が満了するまで(P34−2)の残余期間が1.1秒となっている。従って図9の例では、第N+2回の遊技において第1のウェイト信号が1.1秒間出力されることにより、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始が1.1秒間保留される。すなわち、第N+1回の遊技ではほぼ0秒であった第1の期間t1が、第N+2回の遊技では1.1秒となっており、第1の期間t1に残余期間が加算されている。そして、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−2)、第2の期間t2として約0.8秒が経過すると、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達し(P22−2)、直ちに第N+2回の遊技について停止操作が有効化される(P24−2)。
【0086】
こうして本実施形態では、第1の期間変更処理が行われることによって、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−1)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されるまで(P18−2)の期間が4.1秒(=3.0+1.1)とされることにより、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達してから(P22−1)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達するまで(P22−2)の期間(遊技間隔の一例)や、第N+1回の遊技について停止操作が有効化されてから(P24−1)第N+2回の遊技について停止操作が有効化されるまで(P24−2)の期間(遊技間隔の一例)が、適切な遊技間隔として要請されている4.1秒(=3.0−0.8+1.1+0.8)となる。
【0087】
ここで本実施形態では、図9に示すように、第N+1回の遊技においてカウントが開始された(P20−1)判定期間(基準期間)が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合には(I16−2)、デクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が残余期間として取得され(P40−2)、取得された残余期間に応じた期間が基準期間である4.1秒に加算された延長期間が次の判定期間として設定され、第N+2回の遊技について開始操作が行われた時点から(I16−2)次の判定期間として延長期間のカウントが開始される(P20−2)。図9の例では、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−2)、第N+1回の遊技において基準期間のカウントが開始(P20−1)されてから3.0秒が経過した時点であるため、その時点ではデクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が1.1秒となっている。従って図9の例では、第N+2回の遊技においては1.1秒のカウント値が残余期間として取得されるので(P40−2)、5.2秒(=4.1+1.1)の延長期間が判定期間として設定され、カウントが開始される(P20−2)。
【0088】
そして図9の例では、第N+3回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−3)、第N+2回の遊技において判定期間(延長期間)のカウントが開始(P20−2)されてから4.1秒が経過した時点であるが、その時点ではデクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が1.1秒となっている。従って図9の例では、第N+3回の遊技においても第1のウェイト信号が1.1秒間出力されることにより、第N+3回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始が1.1秒間保留される。すなわち本実施形態では、開始操作が行われた時点から判定期間の計時が開始されるが、判定期間が満了する前に開始操作が行われても、残余期間が4.1秒の基準期間に加算された延長期間が判定期間としてカウントされることにより判定期間が適切な期間に保たれ、次回の遊技において第1ウェイト信号がOFF状態とされるタイミングが遅らされることにより、各遊技の遊技間隔が4.1秒以下にならないようにされる。
【0089】
そして図9の例では、第N+3回の遊技においても1.1秒のカウント値が残余期間として取得されているので(P40−3)、5.2秒(=4.1+1.1)の延長期間が判定期間として設定され、第N+3回の遊技について開始操作が行われた時点から(I16−3)更に次の判定期間として延長期間のカウントが開始される(P20−3)。
【0090】
こうして本実施形態では、開始操作が行われると判定期間のカウントが開始されるが、判定期間が満了した後に開始操作が有効化された状態で開始操作が行われると、基準期間が判定期間としてカウントされ、判定期間が満了する前に開始操作が有効化された状態で開始操作が行われると、延長期間が判定期間としてカウントされる。これにより本実施形態では、各遊技の遊技間隔が4.1秒以下にならない範囲で、可及的速やかに遊技を進行させることができる。
【0091】
図10は、第2の期間変更処理を行う場合における外部入力Iと内部処理Pとの対応関係を表した図である。本実施形態では、図10に示すように、第N+1回の遊技において判定期間としてカウントが開始された(P20−1)基準期間が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合(I16−2)であって、第N+2回の遊技についての開始操作に基づいて行われた内部抽選の結果がBBに当選している場合には、デクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が残余期間として取得され(P40−2)、残余期間に応じた駆動パルスによって直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始される(P18−2)。
【0092】
ここで図10の例では、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−2)、第N+1回の遊技において判定期間のカウントが開始(P20−1)されてから3.0秒が経過した時点であるため、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングから(I16−2)判定期間が満了するまで(P34−2)の残余期間が1.1秒となっている。従って図10の例では、1.1秒のカウント値が残余期間として取得されるので(P40−2)、図4に示した回転制御テーブルが参照されることにより、第2の期間が約2.5秒となる第2の駆動パルスが設定される。
【0093】
そして、第2の駆動パルスにより第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−2)、第2の期間t2として約2.5秒が経過すると、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達し(P22−2)、直ちに第N+2回の遊技について停止操作が有効化される(P24−2)。すなわち、第N+1回の遊技では約0.8秒であった第2の期間t2が、第N+2回の遊技では約2.5秒となっており、第2の期間t2に残余期間に応じた期間(図10の例では1.7秒)が加算されている。
【0094】
こうして本実施形態では、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−1)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されるまで(P18−2)の期間が3.0秒とされても、第2の期間変更処理が行われることにより、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達してから(P22−1)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達するまで(P22−2)の期間(遊技間隔の一例)や、第N+1回の遊技について停止操作が有効化されてから(P24−1)第N+2回の遊技について停止操作が有効化されるまで(P24−2)の期間(遊技間隔の一例)が、適切な遊技間隔として要請されている4.1秒よりも長い4.7秒(=3.0−0.8+2.5)となる。なお本実施形態では、当選したBBが入賞するまでの各遊技において第2の期間変更処理が行われるが、BBが当選した遊技においてのみ第2の期間変更処理が行われるようにしてもよい。
【0095】
ここで本実施形態では、図10に示すように、第N+1回の遊技においてカウントが開始された(P20−1)判定期間(基準期間)が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合には(I16−2)残余期間が取得され(P40−2)、取得された残余期間に応じた期間が基準期間である4.1秒に加算された延長期間が次の判定期間として設定され、第N+2回の遊技について開始操作が行われた時点から(I16−2)次の判定期間として延長期間のカウントが開始される(P20−2)。図10の例では、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−2)、第N+1回の遊技において基準期間のカウントが開始(P20−1)されてから3.0秒が経過した時点であるため、その時点ではデクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が1.1秒となっている。従って図10の例では、第N+2回の遊技においては1.1秒のカウント値が残余期間として取得されるので(P40−2)、5.2秒(=4.1+1.1)の延長期間が判定期間として設定され、カウントが開始される(P20−2)。
【0096】
そして図10の例では、第N+3回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−3)、第N+2回の遊技において判定期間(延長期間)のカウントが開始(P20−2)されてから4.7秒が経過した時点であるが、その時点ではデクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が0.7秒となっている。従って図10の例では、0.7秒のカウント値が残余期間として取得されるので(P40−3)、図4に示した回転制御テーブルが参照されることにより、第2の期間が約2.0秒となる第1の駆動パルスが設定されることにより、第N+3回の遊技について第2の期間t2が2.0秒とされる。すなわち本実施形態では、開始操作が行われた時点から判定期間の計時が開始されるが、判定期間が満了する前に開始操作が行われても、残余期間が4.1秒の基準期間に加算された延長期間が判定期間としてカウントされることにより判定期間が適切な期間に保たれ、次回の遊技において第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に達するタイミングが遅らされることにより、各遊技の遊技間隔が4.1秒以下にならないようにされる。
【0097】
そして図10の例では、第N+3回の遊技においては0.7秒のカウント値が残余期間として取得されているので(P40−3)、4.8秒(=4.1+0.7)の延長期間が判定期間として設定され、第N+3回の遊技について開始操作が行われた時点から(I16−3)更に次の判定期間として延長期間のカウントが開始される(P20−3)。
【0098】
以上のように本実施形態では、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合に、内部抽選の結果に応じて第1の期間変更処理または第2の期間変更処理が行われるので、操作を素早く行う遊技者に対して内部抽選の結果を示唆するあるいは察知させるようにすることができる。そして本実施形態では、残余期間と同一の長さの期間または残余期間よりも長いが可及的短い期間が加算されるように第1の期間変更処理または第2の期間変更処理が行われるので、適切な遊技間隔を保ちつつ、操作を素早く行う遊技者の遊技の進行を妨げることなく、第1の期間変更処理または第2の期間変更処理が行われるようにすることができる。
【0099】
1−3.本実施形態の処理の流れ
続いて図11〜図14のフローチャートを参照しながら本実施形態の制御手法を実現する処理の一例について説明する。
【0100】
図11は、計時制御手段134によって行われる計時制御処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように計時制御処理では、まず、開始操作が行われたか否かが判定され(ステップS10)、開始操作が行われた場合には(ステップS10でY)、既に判定期間を計時中であるか否かが判定される(ステップS12)。そして、判定期間を計時中である場合には(ステップS12でY)、デクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が残余期間として取得され(ステップS14)、取得された残余期間が4.1秒の基準期間に加算された延長期間が判定期間として設定され(ステップS16)、直ちに延長期間の計時が開始される(ステップS18)。一方、判定期間を計時中でない場合には(ステップS12でN)、4.1秒の基準期間が判定期間として設定され(ステップS20)、直ちに基準期間の計時が開始される(ステップS22)。
【0101】
図12は、期間変更手段135によって行われる期間変更処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように期間変更処理では、まず、開始操作が行われたか否かが判定され(ステップS30)、開始操作が行われた場合には(ステップS30でY)、判定期間を計時中であるか否かが判定される(ステップS32)。そして、判定期間を計時中である場合には(ステップS32でY)、ステップS30で行われた開始操作を契機として行われた内部抽選の結果がBBに当選しているか否かが判定され(ステップS34)、BBに当選していない場合には(ステップS34でN)、第1の期間変更処理が行われ(ステップS36)、BBに当選している場合には(ステップS34でY)、第2の期間変更処理が行われる(ステップS38)。
【0102】
図13は、図12のステップS36の第1の期間変更処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように第1の期間変更処理では、まず、第1のウェイト信号がONにされ(ステップS50)、判定期間が満了したか否かが判定される(ステップS52)。そして、判定期間が満了した場合には(ステップS52でY)、第1のウェイト信号がOFFにされる(ステップS54)。なお、図12のステップS30において開始操作が行われてから、図13のステップS50において第1のウェイト信号がONにされるまでの各処理は、きわめて短い期間内に直ちに行われる。
【0103】
図14は、図12のステップS38の第2の期間変更処理の流れを示すフローチャートである。図14に示すように第2の期間変更処理では、まず、図12のステップS30において開始操作が行われた時点における判定期間のカウント値が残余期間として取得される(ステップS70)。そして、図4に示した回転制御テーブルが参照され、残余期間に応じた駆動パルスが設定される(ステップS72)。なお、図12のステップS30において開始操作が行われてから、図14のステップS72において駆動パルスが設定されるまでの各処理は、きわめて短い期間内に直ちに行われる。
【0104】
1−4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記第1実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0105】
例えば上記実施形態では、期間変更手段135が、第1の期間変更処理および第2の期間変更処理を行うことができる例を挙げて説明したが、第1の期間変更処理または第2の期間変更処理に代えて、またはこれらに加えて、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に達してから停止操作を有効化するまでの第3の期間を変更するための第3の期間変更処理を、期間変更手段135が行うことができるようにしてもよい。そして期間変更手段135が、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合に、内部抽選の結果に応じて、第1の期間変更処理を行うか第3の期間変更処理を行うかを決定する、あるいは第2の期間変更処理を行うか第3の期間変更処理を行うかを決定するようにしてもよい。更に第1の期間変更処理を行うか第2の期間変更処理を行うか第3の期間変更処理を行うかを決定するようにしてもよく、この場合には期間変更手段135は、例えば内部抽選の結果が、いずれの役にも当選していないハズレである場合には第1の期間変更処理を行い、BB以外の役が当選している場合には第2の期間変更処理を行い、BBが当選している場合には第3の期間変更処理を行うようにしてもよい。
【0106】
図15は、第3の期間変更処理を行う場合における外部入力Iと内部処理Pとの対応関係を表した図である。第3の期間変更処理を行う場合では、図15に示すように、第N+1回の遊技においてカウントが開始された(P20−1)判定期間(基準期間)が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合(I16−2)であって、第N+2回の遊技についての開始操作に基づいて行われた内部抽選の結果がBBに当選している場合には、デクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が残余期間として取得され(P40−2)、初期状態用の駆動パルスによって直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始される(P18−2)。
【0107】
ここで図15の例では、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−2)、第N+1回の遊技において基準期間のカウントが開始(P20−1)されてから3.0秒が経過した時点であるため、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングから(I16−2)判定期間が満了するまで(P34−2)の残余期間が1.1秒となっている。従って図15の例では、1.1秒のカウント値が残余期間として取得される(P40−2)。
【0108】
そして、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−2)、第2の期間t2として約0.8秒が経過すると、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達する(P22−2)。すると、取得した残余期間に応じた期間で、停止操作の有効化を保留する第2のウェイト信号がON状態とされ(P42−2)、第N+2回の遊技について停止操作の有効化が保留される。図15の例では、第2のウェイト信号が1.1秒間出力されることにより、第N+2回の遊技について停止操作の有効化が1.1秒間保留される。そして、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達してから(P22−2)1.1秒が経過すると、第2のウェイト信号がOFF状態とされ(P44−2)、第N+2回の遊技について停止操作が有効化される(P24−2)。すなわち、第N+1回の遊技ではほぼ0秒であった第3の期間t3が、第N+2回の遊技では1.1秒となっており、第3の期間t3に残余期間が加算されている。
【0109】
こうして本実施形態では、第N+1回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されてから(P18−1)第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されるまで(P18−2)の期間が3.0秒とされても、第3の期間変更処理が行われることにより、第N+1回の遊技について停止操作が有効化されてから(P24−1)第N+2回の遊技について停止操作が有効化されるまで(P24−2)の期間(遊技間隔の一例)が、適切な遊技間隔として要請されている4.1秒(=3.0−0.8+0.8+1.1)となる。なお本実施形態では、BBが当選した遊技においてのみ第3の期間変更処理が行われるが、当選したBBが入賞するまでの各遊技において第3の期間変更処理が行われるようにしてもよい。
【0110】
ここで図15の例でも、第N+1回の遊技においてカウントが開始された(P20−1)判定期間(基準期間)が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合には(I16−2)、デクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が残余期間として取得され(P40−2)、取得された残余期間に応じた期間が基準期間である4.1秒に加算された延長期間が次の判定期間として設定され、第N+2回の遊技について開始操作が行われた時点から(I16−2)次の判定期間として延長期間のカウントが開始される(P20−2)。図15の例では、第N+2回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−2)、第N+1回の遊技において基準期間のカウントが開始(P20−1)されてから3.0秒が経過した時点であるため、その時点ではデクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が1.1秒となっている。従って図15の例では、第N+2回の遊技においては1.1秒のカウント値が残余期間として取得されるので(P40−2)、5.2秒(=4.1+1.1)の延長期間が判定期間として設定され、カウントが開始される(P20−2)。
【0111】
そして図15の例では、第N+3回の遊技について開始操作が行われたタイミングが(I16−3)、第N+2回の遊技において判定期間(延長期間)のカウントが開始(P20−2)されてから4.1秒が経過した時点であるが、その時点ではデクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が1.1秒となっている。従って図15の例では、第N+3回の遊技においては第1のウェイト信号が1.1秒間出力されることにより、第N+3回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始が1.1秒間保留される。すなわち本実施形態では、開始操作が行われた時点から判定期間の計時が開始されるが、判定期間が満了する前に開始操作が行われても、残余期間が4.1秒の基準期間に加算された延長期間が判定期間としてカウントされることにより判定期間が適切な期間に保たれ、次回の遊技において第2ウェイト信号がOFF状態とされるタイミングが遅らされることにより、各遊技の遊技間隔が4.1秒以下にならないようにされる。
【0112】
更に図15の例では、第N+3回の遊技においても1.1秒のカウント値が残余期間として取得されるので(P40−3)、5.2秒(=4.1+1.1)の延長期間が判定期間として設定され、第N+3回の遊技について開始操作が行われた時点から(I16−3)更に次の判定期間として延長期間のカウントが開始される(P20−3)。
【0113】
図16は、第3の期間変更処理の流れを示すフローチャートである。この第3の期間変更処理は、図12のステップS34においてBBに当選している場合に(ステップS34でY)、第2の期間変更処理に代えて、あるいは第1の変更処理と第2の変更処理に加えて行われるようにすることができる。図16に示すように第3の期間変更処理では、まず、図12のステップS30において開始操作が行われた時点における判定期間のカウント値を、残余期間として取得する(ステップS90)。そして、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に到達すると(ステップS92でY)、第2のウェイト信号がONにされ(ステップS94)、残余期間として取得したカウント値がデクリメントされながらカウントされる(ステップS95)。そして残余期間として取得したカウント値のカウントが終了すると(ステップS96でY)、第2のウェイト信号がOFFにされる(ステップS98)。
【0114】
また上記実施形態では、期間変更手段135が、判定期間が満了する前に開始操作が行われた遊技において、第1の期間変更処理、第2の期間変更処理、第3の期間変更処理のいずれか1つの処理を行うことによって、適切な遊技間隔を担保する例を挙げて説明したが、判定期間が満了する前に開始操作が行われた遊技において、第1の期間変更処理、第2の期間変更処理、第3の期間変更処理のうち複数の期間変更処理を行うことによって、適切な遊技間隔を担保するようにしてもよい。すなわち期間変更手段135が、判定期間が満了する前に開始操作が行われた遊技において、第1の期間、第2の期間、第3の期間のうち複数の期間のそれぞれに加算される期間の合計が残余期間に応じた期間となるように、複数の期間変更処理を行うようにしてもよい。そしてこの場合には、期間変更手段135が、複数の期間のそれぞれに加算される期間の比率を内部抽選の結果に応じて決定するようにしてもよい。
【0115】
また上記実施形態では、判定期間が満了する前に開始操作が行われた遊技における内部抽選の結果に応じて、複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行する例を挙げて説明したが、前回の遊技における内部抽選の結果や、役の入賞判定結果や、所定の形態を示す図柄組合せ(いわゆるチャンス目など)が表示されたことに応じて複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行するようにしてもよい。また、遊技状態や、遊技履歴や、所定の役の当選回数と入賞回数との関係や、いわゆる差枚数などに応じて、複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行するようにしてもよい。
【0116】
また上記実施形態では、期間変更手段135が、第1の期間変更処理、第3の期間変更処理に関しては、残余期間と同一の期間が加算されるように各処理を行う例を挙げて説明したが、残余期間よりも長い期間が加算されるように各処理を行うようにしてもよい。また上記実施形態では、期間変更手段135が、第2の期間変更処理に関しては、回転制御テーブルを参照することにより残余期間に応じた駆動パルスを設定する例を挙げて説明したが、期間変更手段135が、第2の期間が初期状態における第2の期間(0.8秒)に残余期間が加算された期間となるように駆動パルスを補正するようにしてもよい。この場合には、第2の期間変更処理を行う場合であっても、遊技間隔を最小限の期間(例えば4.1秒)とすることができる。
【0117】
2.第2実施形態
続いて本発明の第2実施形態の遊技機について説明する。
【0118】
2−1.構成
第2実施形態の遊技機については、第1実施形態と同様の外観構成を備えているため、外観構成についての説明は省略する。また以下では、図2を参照しながら、第2実施形態の遊技機における機能ブロックの構成を説明するが、第1実施形態の遊技機における機能ブロックの構成と同様の点については詳細な説明を省略し、主要な相違点について説明する。
【0119】
本実施形態では上記第1実施形態と異なり、図2の計時制御手段134は、計時手段132が計時を開始してから判定期間が満了した後に開始操作が行われた場合と、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合であって第1の期間変更処理が実行される場合に、所定の基準期間を判定期間として設定し、当該開始操作に基づいて第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始された時点から計時手段132に当該判定期間の計時を開始させるとともに、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合であって第2の期間変更処理または第3の期間変更処理が実行される場合に、当該開始操作が行われた時点から判定期間が満了するまでの残余期間を取得し、当該残余期間に応じた期間が所定の基準期間に加算された延長期間を判定期間として設定し、当該開始操作に基づいて第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始された時点から計時手段132に当該判定期間の計時を開始させる。
【0120】
図17は、本実施形態の第1の期間変更処理を行う場合における外部入力Iと内部処理Pとの対応関係を表した図である。本実施形態では、図17に示すように、第N+1回の遊技において判定期間としてカウントが開始された(P20−1)基準期間が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合(I16−2)であって、第N+2回の遊技についての開始操作に基づいて行われた内部抽選の結果がBBに当選していない場合には、第1実施形態と同様に第1の期間変更処理を実行することが決定される。しかし本実施形態では、第1実施形態とは異なり残余期間は取得されずに、第1のウェイト信号がON状態とされ(P32−2)、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始が保留される。そして、第N+1回の遊技において判定期間のカウントが開始(P20−1)されてから4.1秒が経過すると、判定期間のカウントが終了され(P34−2)、第1のウェイト信号がOFF状態とされる(P36−2)。すると、直ちに第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始される(P18−2)。
【0121】
ここで本実施形態では、第1の期間変更処理が実行される場合には、第1実施形態とは異なり、4.1秒の基準期間が次の判定期間として設定され、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始された時点から(I18−2)次の判定期間として基準期間のカウントが開始される(P20−2)。すなわち本実施形態では、第1の期間変更処理が実行される場合には、判定期間のカウントを開始する契機となる第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始が残余期間だけ遅らされるので、判定期間を延長期間としなくても判定期間が適切な期間に保たれ、各遊技の遊技間隔が4.1秒以下にならないようにされる。
【0122】
こうして本実施形態では、第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されると判定期間のカウントが開始されるが、判定期間が満了した後に開始操作が有効化された状態で開始操作が行われた場合と、判定期間が満了する前に開始操作が有効化された状態で開始操作が行われた場合であって当該開始操作に基づいて第1の期間変更処理が行われることが決定された場合には、4.1秒の基準期間が判定期間としてカウントされる。一方、判定期間が満了する前に開始操作が有効化された状態で開始操作が行われた場合であって当該開始操作に基づいて第2の期間変更処理が行われることが決定された場合には、延長期間が判定期間としてカウントされる。
【0123】
図18は、本実施形態の第2の期間変更処理を行う場合における外部入力Iと内部処理Pとの対応関係を表した図である。本実施形態では、図18に示すように、第N+1回の遊技において判定期間としてカウントが開始された(P20−1)基準期間が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合(I16−2)であって、第N+2回の遊技についての開始操作に基づいて行われた内部抽選の結果がBBに当選している場合には、第1実施形態と同様に第2の期間変更処理を実行することが決定される。そして、第1実施形態と同様にデクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が残余期間として取得され(P40−2)、残余期間に応じた駆動パルスによって直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始される(P18−2)。なお、残余期間に応じた駆動パルスは、第1実施形態と同様に図4に示した回転制御テーブルが参照されることにより設定される。
【0124】
ここで本実施形態では、第2の期間変更処理が実行される場合には、第1実施形態と同様に、4.1秒の基準期間に残余期間が加算された延長期間が次の判定期間として設定され、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始された時点から(I18−2)次の判定期間として延長期間のカウントが開始される(P20−2)。すなわち、第2の期間変更処理が実行される場合には、判定期間のカウントを開始する契機となる第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始が残余期間だけ遅らされないので、判定期間を延長期間とすることにより判定期間が適切な期間に保たれ、各遊技の遊技間隔が4.1秒以下にならないようにされる。
【0125】
2−3.本実施形態の処理の流れ
続いて図19のフローチャートを参照しながら本実施形態の制御手法を実現する処理の一例について説明する。なお、期間変更手段135によって行われる期間変更処理の流れは図12で示したものと同様であり、第1の期間変更処理の流れは図13で示したものと同様であり、第2の期間変更処理の流れは図14で示したものと同様であるので省略する。
【0126】
図19は、計時制御手段134によって行われる計時制御処理の流れを示すフローチャートである。図19に示すように計時制御処理では、まず、開始操作が行われたか否かが判定され(ステップS110)、開始操作が行われた場合には(ステップS110でY)、既に判定期間を計時中であるか否かが判定される(ステップS112)。そして、判定期間を計時中である場合には(ステップS112でY)、ステップS110で行われた開始操作を契機として行われた内部抽選の結果がBBに当選しているか否かが判定され(ステップS113)、BBに当選している場合には(ステップS113でY)、デクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が残余期間として取得される(ステップS114)。そして、取得された残余期間に応じた期間が4.1秒の基準期間に加算された延長期間が判定期間として設定され(ステップS116)、第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されると(ステップS117でY)、延長期間の計時が開始される(ステップS118)。
【0127】
一方、判定期間を計時中でない場合(ステップS112でN)、および判定期間を計時中であっても(ステップS112でY)BBに当選していない場合には(ステップS113でN)、4.1秒の基準期間が判定期間として設定され(ステップS120)、第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始されると(ステップS121でY)、基準期間の計時が開始される(ステップS122)。
【0128】
2−4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記第1実施形態、上記第2実施形態および以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0129】
例えば上記実施形態では、期間変更手段135が、第1の期間変更処理および第2の期間変更処理を行うことができる例を挙げて説明したが、第1の期間変更処理または第2の期間変更処理に代えて、またはこれらに加えて、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の回転速度に達してから停止操作を有効化するまでの第3の期間を変更するための第3の期間変更処理を、期間変更手段135が行うことができるようにしてもよい。そして期間変更手段135が、判定期間が満了する前に開始操作が行われた場合に、内部抽選の結果に応じて、第1の期間変更処理を行うか第3の期間変更処理を行うかを決定する、あるいは第2の期間変更処理を行うか第3の期間変更処理を行うかを決定するようにしてもよい。更に第1の期間変更処理を行うか第2の期間変更処理を行うか第3の期間変更処理を行うかを決定するようにしてもよく、この場合には期間変更手段135は、例えば内部抽選の結果が、いずれの役にも当選していないハズレである場合には第1の期間変更処理を行い、BB以外の役が当選している場合には第2の期間変更処理を行い、BBが当選している場合には第3の期間変更処理を行うようにしてもよい。
【0130】
図20は、本実施形態の第3の期間変更処理を行う場合における外部入力Iと内部処理Pとの対応関係を表した図である。本実施形態では、図20に示すように、第N+1回の遊技においてカウントが開始された(P20−1)判定期間(基準期間)が満了する前に、第N+2回の遊技について開始操作が行われた場合(I16−2)であって、第N+2回の遊技についての開始操作に基づいて行われた内部抽選の結果がBBに当選している場合には、第1実施形態の変形例と同様に第3の期間変更処理を実行することが決定される。そして、第1実施形態の変形例と同様にデクリメントしながらカウントされている判定期間のカウント値が残余期間として取得され(P40−2)、初期状態用の駆動パルスによって直ちに第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始される(P18−2)。
【0131】
ここで本実施形態では、第3の期間変更処理が実行される場合には、第1実施形態の変形例と同様に、4.1秒の基準期間に残余期間が加算された延長期間が次の判定期間として設定され、第N+2回の遊技について第1リールR1〜第3リールR3の回転が開始された時点から(I18−2)次の判定期間として延長期間のカウントが開始される(P20−2)。すなわち、第3の期間変更処理が実行される場合には、判定期間のカウントを開始する契機となる第1リールR1〜第3リールR3の回転の開始が残余期間だけ遅らされないので、判定期間を延長期間とすることにより判定期間が適切な期間に保たれ、各遊技の遊技間隔が4.1秒以下にならないようにされる。
【0132】
なお、計時制御手段134によって行われる計時制御処理の流れは図19で示したものと同様であり、期間変更手段135によって行われる期間変更処理の流れは図12で示したものと同様であり、第1の期間変更処理の流れは図13で示したものと同様であり、第3の期間変更処理の流れは図15で示したものと同様であるので省略する。
【0133】
また上記実施形態では、期間変更手段135が、判定期間が満了する前に開始操作が行われた遊技において、第1の期間変更処理、第2の期間変更処理、第3の期間変更処理のいずれか1つの処理を行うことによって、適切な遊技間隔を担保する例を挙げて説明したが、判定期間が満了する前に開始操作が行われた遊技において、第1の期間変更処理、第2の期間変更処理、第3の期間変更処理のうち複数の期間変更処理を行うことによって、適切な遊技間隔を担保するようにしてもよい。すなわち期間変更手段135が、判定期間が満了する前に開始操作が行われた遊技において、第1の期間、第2の期間、第3の期間のうち複数の期間のそれぞれに加算される期間の合計が残余期間に応じた期間となるように、複数の期間変更処理を行うようにしてもよい。そしてこの場合には、期間変更手段135が、複数の期間のそれぞれに加算される期間の比率を内部抽選の結果に応じて決定するようにしてもよい。
【0134】
また上記実施形態では、判定期間が満了する前に開始操作が行われた遊技における内部抽選の結果に応じて、複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行する例を挙げて説明したが、前回の遊技における内部抽選の結果や、役の入賞判定結果や、所定の形態を示す図柄組合せ(いわゆるチャンス目など)が表示されたことに応じて複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行するようにしてもよい。また、遊技状態や、遊技履歴や、所定の役の当選回数と入賞回数との関係や、いわゆる差枚数などに応じて、複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行するようにしてもよい。
【0135】
また上記実施形態では、期間変更手段135が、第1の期間変更処理、第3の期間変更処理に関しては、残余期間と同一の期間が加算されるように各処理を行う例を挙げて説明したが、残余期間よりも長い期間が加算されるように各処理を行うようにしてもよい。また上記実施形態では、期間変更手段135が、第2の期間変更処理に関しては、回転制御テーブルを参照することにより残余期間に応じた駆動パルスを設定する例を挙げて説明したが、期間変更手段135が、第2の期間が初期状態における第2の期間(0.8秒)に残余期間が加算された期間となるように駆動パルスを補正するようにしてもよい。この場合には、第2の期間変更処理を行う場合であっても、遊技間隔を最小限の期間(例えば4.1秒)とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】第1実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の遊技機の機能ブロックを説明する図である。
【図3】第1実施形態の遊技機における内部抽選テーブルの構成を説明する図である。
【図4】第1実施形態の遊技機における回転制御テーブルの構成を説明する図である。
【図5】第1実施形態の遊技機におけるリールの図柄配列を説明する図である。
【図6】第1実施形態の遊技機における入賞役と図柄組合せとの関係を説明する図である。
【図7】第1実施形態の遊技機における入力と処理との対応関係を説明する図である。
【図8】第1実施形態の遊技機における入力と処理との対応関係を説明する図である。
【図9】第1実施形態の遊技機における入力と処理との対応関係を説明する図である。
【図10】第1実施形態の遊技機における入力と処理との対応関係を説明する図である。
【図11】第1実施形態の遊技機における処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】第1実施形態の遊技機における処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】第1実施形態の遊技機における処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】第1実施形態の遊技機における処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】変形実施形態の遊技機における入力と処理との対応関係を説明する図である。
【図16】変形実施形態の遊技機における処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】第2実施形態の遊技機における入力と処理との対応関係を説明する図である。
【図18】第2実施形態の遊技機における入力と処理との対応関係を説明する図である。
【図19】第2実施形態の遊技機における処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】変形実施形態の遊技機における入力と処理との対応関係を説明する図である。
【符号の説明】
【0137】
BX 収納箱、UD 前面上扉、DD 前面下扉、DW 表示窓、
L1〜L5 有効ライン、DS 遊技情報表示部、LCD 液晶ディスプレイ、
R1 第1リール、R2 第2リール、R3 第3リール、
B0 ベットボタン、SL スタートレバー、B1〜B3 ストップボタン、
MI メダル投入口、MO メダル払い出し口、MP メダル受け皿、
100 遊技制御手段、105 投入受付手段、110 乱数発生手段、
120 内部抽選手段、130 リール制御手段、131 操作制御手段、132 計時手段、
133 判定手段、134 計時制御手段、135 期間変更手段、140 入賞判定手段、
150 払出制御手段、160 リプレイ処理手段、170 遊技状態移行制御手段、
180 演出制御手段、190 記憶手段、191 内部抽選テーブル記憶手段、
192 抽選フラグ記憶手段、193 停止制御テーブル記憶手段、
194 入賞判定テーブル記憶手段、195 演出データ記憶手段、196 ATフラグ記憶手段、
197 AT抽選テーブル記憶手段、
210 メダル投入スイッチ、220 ベットスイッチ、230 スタートスイッチ、
240 ストップスイッチ、310 リールユニット、315 リールインデックス、
320 ホッパーユニット、325 払出メダル検出スイッチ、
330 表示装置、340 音響装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技毎にリールを回転させるとともに前記リールの回転を停止させる遊技機であって、
開始操作が行われたことに基づいて前記リールの回転を開始させ、停止操作が行われたことに基づいて前記リールの回転を停止させるリール制御手段と、
前記リールの回転が開始された後に前記停止操作を有効化する操作制御手段と、
判定期間を計時する計時手段と、
前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われたか否かを判定する判定手段と、
前記判定期間が満了した後に前記開始操作が行われた場合に、所定の基準期間を前記判定期間として設定し、当該開始操作が行われた時点から前記計時手段に当該判定期間の計時を開始させるとともに、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合に、当該開始操作が行われた時点から前記判定期間が満了するまでの残余期間に応じた期間が前記所定の基準期間に加算された延長期間を前記判定期間として設定し、当該開始操作が行われた時点から前記計時手段に当該判定期間の計時を開始させる計時制御手段と、
前記開始操作が行われてから当該開始操作が行われたことに基づいて前記リールの回転が開始されるまでの第1の期間を変更するための第1の期間変更処理、および前記リールの回転が開始されてから前記リールの回転速度が所定の回転速度に達するまでの第2の期間を変更するための第2の期間変更処理、および前記リールの回転速度が前記所定の回転速度に達してから前記停止操作を有効化するまでの第3の期間を変更するための第3の期間変更処理のうち、複数の期間変更処理を実行することができる期間変更手段と、
を備え、
前記期間変更手段は、
前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合に、前記残余期間に応じた期間が加算されるように、所定条件下で前記複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
遊技毎にリールを回転させるとともに前記リールの回転を停止させる遊技機であって、
開始操作が行われたことに基づいて前記リールの回転を開始させ、停止操作が行われたことに基づいて前記リールの回転を停止させるリール制御手段と、
前記リールの回転が開始された後に前記停止操作を有効化する操作制御手段と、
判定期間を計時する計時手段と、
前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われたか否かを判定する判定手段と、
前記開始操作が行われてから当該開始操作が行われたことに基づいて前記リールの回転が開始されるまでの第1の期間を変更するための第1の期間変更処理、および前記リールの回転が開始されてから前記リールの回転速度が所定の回転速度に達するまでの第2の期間を変更するための第2の期間変更処理、および前記リールの回転速度が前記所定の回転速度に達してから前記停止操作を有効化するまでの第3の期間を変更するための第3の期間変更処理のうち、複数の期間変更処理を実行することができる期間変更手段と、
前記判定期間が満了した後に前記開始操作が行われた場合と、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合であって前記第1の期間変更処理が実行される場合に、所定の基準期間を前記判定期間として設定し、当該開始操作に基づいて前記リールの回転が開始された時点から前記計時手段に当該判定期間の計時を開始させるとともに、前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合であって前記第2の期間変更処理または前記第3の期間変更処理が実行される場合に、当該開始操作が行われた時点から前記判定期間が満了するまでの残余期間に応じた期間が前記所定の基準期間に加算された延長期間を前記判定期間として設定し、当該開始操作に基づいて前記リールの回転が開始された時点から前記計時手段に当該判定期間の計時を開始させる計時制御手段と、
を備え、
前記期間変更手段は、
前記判定期間が満了する前に前記開始操作が行われた場合に、前記残余期間に応じた期間が加算されるように、所定条件下で前記複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行することを特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記期間変更手段は、
役の当否を決定する内部抽選の結果に応じて、前記複数の期間変更処理のうち少なくとも1つの期間変更処理を実行することを特徴とする遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−110431(P2010−110431A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−284694(P2008−284694)
【出願日】平成20年11月5日(2008.11.5)
【出願人】(390031772)株式会社オリンピア (2,719)
【Fターム(参考)】