説明

選別機の照明光源

走査線に沿って対象物体の流れを提供する選別機のビジョン観察器のための照明装置に関する。照明装置は、その中に複数の光源を有した細長円筒形状の包囲体を有する。複数の光源は、包囲体内に横長に設けられ、また包囲体の内側周囲に沿って角度的に間隔を置いて設けられる。包囲体軸に平行に走る直線状スロットが、対象物体が包囲体に入りそして出るために、包囲体に設けられる。包囲体軸に平行に走る直線状スロットが、受光器が包囲体内を通過する対象物体を観察するために設けられる。シリンダーの内側は、均一であり且つ光反射性になっている。包囲体の代替実施例は、対象物体が通過できるための間に開口を有した二つの個別円弧状包囲体部品からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の表示)
本願は、2002年5月28日付で出願された米国仮出願第60/383,727号による利益を享受する。
(国からの補助等に関する表示)
該当せず。
(技術分野)
本発明は選別機に関し、特にビジョンシステムの照明光源に関する。
【背景技術】
【0002】
ビジョンシステムを組込んだ選別機は、典型的には、反射エネルギー波によって物体を識別及び選別する。ビジョンシステムの主要部品の一つは、照明光源である。照明光源は、ビジョンシステムでの光量受光の品質のスタートポイントを提供するものである。典型的には、照明光源は、ビジョンシステムの物体点(時々は走査線とも言われる)の所で、均一であり且つ高い光強度を有することが要求される。大抵の検査装置は何らかの光源を有する。従来の光源には、白熱及び蛍光灯、及び発光ダイオードが含まれる。より良い照明のために、リング状のランプ、フォーカスされたフィラメント投光機、オプティカルファイバー発光器等の各種光学装置が過去に設計されている。従来の照明源における不均一な照明は、陰の部分を不良品として検出することがあった。一般的に測定される特性には、人間の可視光源を含む光源によるものもあるが、ビジョンシステムは、人間の可視光領域以外のエネルギー波を測定するものであっても構わない。
【0003】
ボークに付与された米国特許第6,355,897号は、透明ペレット搬送トラック上に設けられた光検出器とトラックの反対側に設けられた光源とを有する、粒状物選別装置及び選別方法を開示する。検出器はチャンバーの一方端にあり、光源とトラックはその他方端にある。チャンバーは均一に照明され、反射層を有していても良い。光源はまた、トラックの上方から又はその周囲からペレットを照明する。不良品は、検出器において、低い光強度エネルギーとして示される。
【0004】
スクイレスに付与された米国特許第5,201,576号は、反射性内側面によって覆われ、その中に光源を有した球面チャンバーを開示する。チャンバーの軸を通って透明チューブが延存する。検査対象の物体は、チューブを通して搬送される。チャンバーには少なくとも二つの観察用開口が設けられ、そして検査カメラの視線がその観察用開口を通過するように指向されている。この特許は、クリロン社の製造によるアクリル系白色塗料の使用と、90%以上の反射率を提供する能力を開示している。この特許は更に、光学積分球においては、従来技術として、チタン酸化物コーティングが用いられていることを開示している。
【0005】
チャンバーには、円形環状ランプ、二台のビデオカメラ、及び二つの開放端を有した透明円筒状チューブが設けられている。物体は、チューブによって搬送され、ランプによって照明され、そしてカメラによって検査される。この解決手段により起こり得る一つの問題は、チャンバー内における光の配光に影響を与えることなくカメラを調節することが困難なことである。これは、米国特許第5,201,576号に記載されている通り、ランプからの光の強度が、チャンバー内で変化する、即ち、ランプに接近した所はランプからある距離を置いた所よりも光の強度が高いという事実による。もう一つの問題は、チューブが反射の形態で光の屈折に影響する、例えば、レンズのミラーイメージが現れるかも知れないということである。さらに、この解決手段は、一時期、連続状の物体を一方向側から検査することに限定されるものである。
【0006】
ボーンに付与された米国特許第6,238,060号は、物体が検査される所のスポットに陰を生じさせない、フォーカスされた均一な光を提供するための、多数の発光ダイオード又は類似の点光源によるリング状光源を開示する。特許は多数の変形例を示しているが、何れの例も長い走査線上での検査には適していないと思われる。
【0007】
ソマーに付与された米国特許第6,234,317号は、時々拭かれるか又は空気で洗浄される光透過シリンダー内にそれぞれがある多数の光源を開示する。検査処理の間、物体は、光透過シリンダーの間を通過する。
【0008】
レベンズに付与された米国特許第5,745,716号は、直線アレイ状のライトを有した光源と、検査される物体上にフォーカスされた光を生じさせるための、光源と物体の間のフォーカス部材とを開示する。光源は、フォーカスされた光と干渉し、光源からの光強度に変化を生じさせる内部反射を防止するためのバックグラウンドを有する。検査される物体は、移動物体ではない。
【0009】
グラウデジャスに付与されば米国特許第5,586,663号は、清浄状態に維持される回転式のバックグラウンドを開示する。しかしながら、検査物体の通路を包囲するのはシリンダーではない。
【0010】
直線状又は幅広の走査線に沿って検査・観察される多数の物体を、強力な光で均一に照明することができるビジョンシステム用の照明システムの提供は、従来技術に対して改良になる。その結果、選択された特性に対して一貫性のある識別を可能とし、そして、陰によって生じていた不良箇所を有するものとして物体を誤って認識することを大幅に減少させることができる。
【特許文献1】米国特許第6,355,897号
【特許文献2】米国特許第5,201,576号
【特許文献3】米国特許第6,238,060号
【特許文献4】米国特許第6,234,317号
【特許文献5】米国特許第5,745,716号
【特許文献6】米国特許第5,586,663号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、走査線に沿った物体の流れを提供する選別機のビジョンシステムのための照明光源に関する。本発明は、細長円筒包囲体構造を有し、光源は包囲体の内部に装着される。照明光源は、蛍光灯、アーク灯、ガス放電灯、フィラメント光源のアレイ、又は半導体光源が含まれる。複数の光源は、包囲体の中でその長手方向に、そして包囲体の内周面に沿って角度的に間隔を持って設けられる。
【0012】
検査対象物が包囲体内に入るための直線状開口が、包囲体の軸に平行に設けられる。もう一つの第2直線状開口が、対象物を包囲体外に出させるために、包囲体の軸に平行に設けられる。検出器が包囲体を通過する検査対象物を観察するために、直線状観察用開口が包囲体の軸に対して平行に設けられる。シリンダー内部は、その他の箇所では均一であり、且つ光反射特性となっている。
【0013】
シリンダーの直径は、走査線の所で照明光強度が最大となり、且つ選別された物体をより正確に排除するために、可能な限りエジェクタの設置位置が走査線に接近できるような、最小寸法に制限される。しかしながら、シリンダーの直径は、複数の開口のための領域として除去されたシリンダー表面による望ましくない影響を減らせるだけの十分な大きさはなくてはならない。
【0014】
照明の均一性を更に改善するためには、シリンダーは、必要とされる通過領域よりも長くしても良く、そして包囲体の両端部は閉鎖されても構わない。シリンダー部及び包囲体端部の内側全表面は、シリンダー部内の照射エネルギーが最大反射となる光スペクトル特性を有し、且つ選別される対象物に対して最大コントラストを提供する材料を用いて最終処理される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図示例と共に説明する。最初に図1を参照すると、本発明の照明システム10を有したビジョン観察選別装置100が示されている。ビジョン観察選別装置100は、ホッパー110、コンベア120、照明システム10、セレクタ130、分離された物体のための容器140、及びビン150を有する。
【0016】
本装置のビジョン観察選別システム100によって観察され且つ選別される物体はホッパー110に貯留され、コンベア120上に放出される。コンベア120は、観察選別される個々の物体(図示せず)を分離するために、振動装置(図示せず)を有していても構わない。コンベア120は、物体を分離するための振動装置に加えて、又はそれに代わるものとして、トラック又はチャンネル(図示せず)を更に有していても良い。
【0017】
例示のビジョン観察選別システム100では、選別される物体は、コンベア120の片部122まで搬送される。コンベア120は、コンベア120から放出される物体が照明システム10を均一に通過するような速度を持った、物体の流れを提供するように構成される。照明システム10を通過する物体の流下路は、物体の軌跡102で示されている。図1及び図2に示される実施例のビジョン観察選別装置100は、コンベア120から物体が放出された後、物体を自然落下させる。そのような物体の流れは、物体の軌跡102を画定する。
【0018】
図3に示されるビジョン観察選別装置100の実施例は、重力滑走板201を具備している。そのような実施例では、重力滑走板201は、振動フィーダ(図3には示されていない)とビジョンシステム10との間に配置される。そのような例では、重力滑走板201からの物体の自然流下は、物体の軌跡202を画定する。
【0019】
ここで言う物体とは、例えば穀物類、ナッツ類、プラスチックペレット等の有機物又は無機物の何れであっても構わない。物体は、観察され、そして大きさ、色、欠陥及びその他の特徴を含むユーザによって決められる各種の判断基準に基づいて選別される。
【0020】
図2を参照すると、本発明の照明システム10は、横長円筒状包囲体16を有する。円筒状包囲体16は、内側反射面20を有した包囲体壁18と包囲体軸22を有する。垂直軸24と水平軸26を表す線が図示されている。そのような軸24及び26は、包囲体軸22に対して直角な関係にある。
【0021】
本発明の例示的実施例では、コンベア120と包囲体16は、物体の軌跡102が包囲体16を貫通して通過するように構成され、且つ動作する。物体の軌跡102は、該軌跡102上の如何なる位置においても、包囲体軸22に対して基本的に平行な関係にある。
【0022】
物体流入スロット30及び物体流出スロット32が、包囲体16に設けられる。実施例では、流入スロット30及び流出スロット32は、それぞれが包囲体軸22に対して平行に延在する、包囲体壁18内に設けられた横長開口である。スロット30及び32は、物体の軌跡102の横方向両端部(図示せず)を超えて延在する。
【0023】
図1に示される実施例では、流入スロット30は水平軸26の上方に位置している。流出スロット32は、流入スロット30から、垂直軸24によって分割される包囲体16の反対側の水平軸26の下方に位置している。包囲体16上のスロット30と32の位置は、観察される物体の比重によって調節を要するかも知れない。そのような調節は、包囲体軸22を中心に包囲体16を回転させることにより、またはスロット30及び32の位置自体を変更することによって実施することができる。スロット30及び32の幅は、反射面20の反射表面領域が最大となるように維持しつつ、物体の流れを妨げないような最小幅に維持される。
【0024】
本発明の好適実施例では、流入スロット30、流出スロット32及び物体の軌跡102は、物体の流下軌跡102が包囲体軸22に一致するように配置される。
【0025】
走査用スロット304が、包囲体壁18内に設けられる。例示の実施例では、走査用スロット34は、包囲体軸22に平行な直線状又は細長開口である。走査用スロット34は、走査受光器が、走査され選別される物体の所定の特性を識別できることを許容するように構成される。受光器50は、単一の受光器又は複数の受光器の何れで構成されても構わない。
【0026】
図2を参照すると、受光器59は走査用スロット34から離れて設けられている。受光器50は、走査軸38に沿ってフォーカスされている。走査軸38と軌跡の102の交点は、検査されるべき物体の走査線23を決める。走査線23は、包囲体軸22と一致するか又は非常に接近している。好適実施例では、複数の受光器50が、物体の軌跡102の横方向長さに沿って、走査用スロット34に対して平行に配設されている。
【0027】
受光器包囲体35は、包囲体壁18と受光器50の間に延在している。受光器包囲体35は、受光器50と走査用スロット34の間の外来光の進入を規制するために、走査用スロット34と受光器50の間に閉鎖環境を提供する。受光器包囲体35は、非反射内側面33となっていることが好ましい。
【0028】
複数の光源12が包囲体16の内側に設けられる。図示実施例では、光源12は、包囲体軸22に対して平行に揃えられた四つの細長バルブからなる。如何なる数の光源12が、流路102又は走査軸38を妨げないという物理的制限に沿う限り、ハウジングを占有しても構わない。
【0029】
反射面20が、包囲体壁18の内側面上に設けられる。反射面20は、包囲体16内の照射エネルギーが最高反射率となるのに適した光スペクトル特性を有した反射コーティングからなる。反射面20は、更に、選別される物体の、受光器50によって観察されるバックグラウンドからなる。如何なる適用例においても、塗布される反射表面20のコーティングは、光源12が発する波長を考慮に入れて、そのようなバックグラウンドと観察される物質の特性との間にスペクトルコントラストを提供するように最適化される。
【0030】
図2−図4に示される複数の細長光源12は、包囲体軸22に対して平行に配設されている。光源12のそれぞれは、包囲体軸22から離れた位置の各光源12によって発生した光が、シリンダーの反射面20によって反射されるように、包囲体壁18に近いとは言っても、さらに包囲体壁18からは十分に離れているような位置に設けられる。複数の光源12は、包囲体16の包囲体壁18の内側に沿って、互いに間隔を置いて設けられる。
【0031】
例示的実施例では、複数の光源12はそれぞれ、包囲体軸22から等しい距離離れて設けられる。光源12は、それ自体はある方向に向かってフォーカスされてはなく、その代わりに、強い光の拡散光源となっている。拡散光は、包囲体内16内に強い光を形成させるために、反射面20によって反射される。光源12は光を放射状に発し、又光源12が円筒状の壁18内に収容されているため、複数の光源12によって発せられた光は、シリンダー内で連続的に反射されることになる。包囲体軸22に近接した走査線23は、複数の光源12からの光、そして反射面20から反射された光を含む、あらゆる方向からの強烈な光を受けることになる。
【0032】
光源12は、蛍光灯管、フィラメント灯のアレイ、アーク灯、ガス放電灯、又は発光ダイオード等の発光半導体のアレイを含むことができる。他の光源12を採用した他の実施例では、光源12を、走査線23の所に、光源12からの直接の光と反射面20からの反射光を含む強力な光を漸増・累積的に提供するために、包囲体壁18の近くではあるが、それから離れて、且つ包囲体軸22からは離れて設けるようにしても良い。
【0033】
円筒状包囲体16の直径は、走査線の所で照明強度が最大となり、且つ選別された物体をより正確に排除するために、可能な限りエジェクタの設置位置が走査線に接近できるような、最小寸法に制限される。しかしながら、最小にするとは言っても、シリンダーの直径は、複数の開口のための領域として除去されたシリンダー表面による望ましくない影響を減らせるだけの十分な大きさはなくてはならない。
【0034】
照明の均一性を更に向上させるために、包囲体16は、検査されるべき物体のために要求される通路領域よりも長く構成される。包囲体壁18は、軌跡122の横方向両端を超えて、包囲体軸22に沿って横方向に延在する。その結果、軌跡122の端部粒状物を完全に照明するための十分な反射面20が存在することになる。
【0035】
図示の例示的実施例では、包囲体壁18の対向端面の所には、シリンダー端部40が設けられる。もしこれが設けられれば、シリンダー両端部40はそれぞれ、内側反射面20によって覆われる。
【0036】
図1及び図2に示されるような細長バルブ光源12を有する実施例では、シリンダーの両端部40は、バルブの光を発しないコネクタをシリンダー端部40の外側に延在させ、バルブの発光部分の終端部の所になるように配置される。シリンダー端部40をそのような位置に設けることにより、包囲体16内での反射が増強、且つ異なる光スペクトル面を有するコネクタ又はコネクタベースによる悪影響が減らされる。
【0037】
図1−図3を参照すると、本発明の実施例では、セレクタ130は、軌跡102内に向かって圧縮空気を選択的に間歇噴射するための一連のノズル134から成る。ノズル134は物体の軌跡102に沿ったラインを形成する。選別されるように判定された如何なる個々の物体(図示せず)は軌跡102bへ進路が変えられ、他方、選別されるようには判定されなかった物体の進路は変更されない。
【0038】
実際の動作では、多数の物体をビジョンシステムを通して軌跡102に沿って流すと、受光器50は、走査線23に沿って通過する物体に関する光学的データを取得し、そして、得られたデータが許容レベルの範囲内か又はその範囲外かを決定するために、そのデータを処理装置に送信する。もしそのデータが許容範囲外であれば、セレクタ130は、軌跡102に沿った特定の位置の軌跡102内の物体に対して圧縮空気131を噴射するように動作する。これにより、識別された落下物体の軌跡が変更される。図示では、排除される物体の軌跡は参照番号102bとして、また排除されない物体の軌跡は参照番号102aとして示されている。通常の動作では、セレクタ130は、ノズル134が、排除される物体に直接向かって短時間持続する圧縮空気の突風を噴射するように、走査線23を通過する物体の流れに関連して時限規制される。
【0039】
本発明のビジョンシステム10は、物体の測定特性を識別する多数の適用例において有用である。包囲体16内で走査線23の所の照明強度が高く且つ非常に均一な強度であることは、プラスチックペレット等の透明物体内の欠陥を識別する上において、本発明を特に有用なものにする。
【0040】
プラスチックペレット等の透明物体に関連した適用例では、走査されるべき特性であって、それに基づき選別が実施される特性は、物体内の汚染の存在である。透明物体には、物体外での光の変動が物体によって反射されるというレンズ効果がある。本発明は、そのレンズ効果を、一部において、比較的小さい流入スロット30、流出スロット32及び観察用スロットを設けることによって最小化するものである。しかし、本発明は、もっと重要には、包囲体16内の光の強度を維持し、それにより走査線23の所にバランスされた多方向からの光を提供するために、複数の拡散光源12が包囲体16内に設けられた、包囲する円筒状反射面20を提供することによって、レンズ効果を減少することである。
【0041】
不透明汚染を決める方法は、物体が走査線23を通過するときに、受光器50で測定される光強度の総量が変化するかどうかを判定することである。不透明汚染部分は照明をあるレベル吸収し、その結果、受光器による光量の読みは、汚染部分を含まない物体の読みよりも低いものとなる。本発明のビジョンシステム10は、不均一な照明によって形成される陰、及び走査され選別される物体の表面欠陥によっては歪まされない照明レベルを走査線23の所に発生させる。
【0042】
次に図3を参照すると、本発明による他の実施例が示されている。図3の実施例は、傾斜した重力滑走板201から自由落下する物体の物体軌跡202を提供する。図3は、集合的に包囲体216として表される、二つの細長円弧状包囲体216a,216bを示す。
【0043】
円弧状包囲体216a,216bは、中空シリンダーの各円弧状部分として構成され、共通の半径を有する。中心軸222は、包囲体216aと216bbの半径中心の所に画定される。物体流入開口230と物体流出開口232は、円弧状包囲体216aと216bの隣り合うエッジ間の開放スペースによって画定される。
【0044】
図1−図2の実施例と同様に、観察用スロット234が、観察軸238を有するように、受光器250に沿って包囲体216a内に設けられる。走査線223は、観察軸238と物体軌跡202が交わる所に画定される。図1−図2の実施例と同様に、複数の光源212が、包囲体216a,216bの内側に設けられる。反射内側面220a,220bは包囲体216a,216b上に設けられる。光源212は、走査線223に対して平行に設けられ、且つ、内側壁218a,218bの周囲に間隔を置いて設けられる。既に説明したように、光源212によって提供される光は、走査線223の所に、光源212からの直接光及び反射面220a,220bからの反射光を含む多方向からの強力なレベルの光を形成する。
【0045】
図4を次に参照すると、本発明の第2の代替実施例が示されている。図4の実施例では、走査されるべき物体は、集合的には316で表すことができる二つの細長円弧状包囲体316a,316bの間の、例えばガラス板であるスペクトル的に適した透明パネル302上に支持される。円弧状包囲体316a,316bは、中空シリンダーの各円弧状部品として構成され、共通の半径を有する。中心軸322は、包囲体316a,316bの半径中心の所に画定される。
【0046】
物体流入開口330と物体流出開口332は、円弧状包囲体316aと316bの隣り合うエッジ間の開放スペースによって画定される。図1−図2の実施例と同様に、観察用スロット334が包囲体316a内に設けられる。受光器350は、観察軸338を有するように観察用スロットに位置が揃えられる。走査線323は、観察軸338と物体軌跡302が交わる所に画定される。図1−図3の実施例と同様に、複数の高光強度光源312が、包囲体316a,316bの内側に設けられる。また、反射内側面320a,320bが包囲体316a,316b上に設けられる。光源312は、走査線323に対して平行に設けられ、且つ、内側壁318a,318bの周囲に間隔を置いて設けられる。既に説明したように、光源312によって提供される光は、走査線323の所に、光源312からの直接光及び反射面320a,320bからの反射光を含む多方向からの強力なレベルの光を形成する。
【0047】
図5を参照すると、第3の代替実施例が示されている。この実施例は、走査用スロット434から垂直軸424を中心としてその反対側の包囲体416に位置する第2走査用スロット434bを有する。この走査用スロット434bは、走査用スロット434と同様に、包囲体軸422に対して平行な横長開口である。第2走査用スロット434bは、第2走査用受光器が、走査され且つ選別される物体の所定の特徴を識別できるように構成されている。受光器450bは、単一の受光器又は複数の受光器からなる。受光器450と受光器450bによって複数の観察が行われる。複数の観察結果は、プロセッサを用いて比較されても良く、または物体の所定の特徴を識別するために個々に用いられても良い。
【0048】
受光器450bは、走査軸438bに沿ってフォーカスされている。受光器450及び450bは、両者間での干渉又は反射を避けるために、走査軸438と438bがある角度でオフセットされていることが好ましいので、互いに直接には対向していない。
【0049】
バックグラウンド用開口436が、包囲体416の、走査軸438に沿って、観察用スロット434の対向位置に設けられる。第2バックグラウンド用開口436bが、包囲体416の、走査軸438bに沿って、観察用スロット434bの対向位置に設けられる。バックグラウンド用開口436及び436bは、包囲体軸422に平行な関係にある細長開口である。バックグラウンド用開口436は、非反射内側面433bを有する受光器包囲体435bに対して開口を提供する。したがって、受光器450は、それに対して対象物体を走査する非反射バックグラウンドを有することになる。非反射性バックグラウンドを用いることにより、対象物体を走査するときに、反射表面である場合には生じ得る如何なる歪みも最小限にすることができる。バックグラウンド用開口436bは、非反射内側面433を有する受光器包囲体435に対して開口を提供する。したがって、受光器450bは、それに対して対象物体を走査する非反射バックグラウンドを有することになる。
【0050】
走査軸438と438bとの間の角度によっては、走査用スロット434とバックグラウンド用開口436bは、走査のためと非反射性バックグラウンドを提供するための両方の目的に用いられる、単一のスロット(図示せず)となるように組み合わせて一つにすることもできる。同様に、走査用スロット434bとバックグラウンド用開口436も、合体させて一つにすることもできる。
【0051】
図面では、走査用軸438と438bが単一の走査線523の所で交差するように示されているが、この実施例は、対象物体の流れと交差する走査軸438と438bのそれぞれが、流下線102上の異なる位置で交わるようにすることもできる。
【0052】
図6を参照すると、第4の代替実施例が示されている。この実施例では、バックグラウンド用開口536が、走査軸538に沿って、観察用スロット534とは反対側の包囲体516内に位置している。バックグラウンド用開口536は、包囲体軸522に対して平行な関係にある細長開口である。バックグラウンド用開口536は、非反射性内側面533を有するバックグランド包囲体533bに対して開口を提供する。したがって、受光器550は、それに対して対象物体が走査される非反射性バックグラウンドを有することになる。この非反射性バックブラウンドは、物体を走査するときに起こり得る如何なる歪みをも最小限にする。
【0053】
以上のとおり、本発明の内容を図面と共に説明した。図示した詳細説明の各種変更が、発明の精神から離れることなく、特許請求の範囲内において可能である。本発明は、特許請求の範囲及びその均等範囲内によってのみ限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は、本発明の照明装置を有した観察装置を示した図である。
【図2】図2は、本発明の照明装置の断面図である。
【図3】図3は、本発明の照明装置の代替実施例の断面図である。
【図4】図4は、本発明の照明装置の代替実施例の断面図である。
【図5】図5は、本発明の照明装置の代替実施例の断面図である。
【図6】図6は、本発明の照明装置の代替実施例の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビジョン選別器のための照明光源であり、該照明光源は、
細長状で、全体的に円筒状の包囲体壁を有する包囲体と、
前記包囲体は中心包囲体軸を有し、
前記包囲体壁は内側反射面を有し、
前記包囲体壁内の物体流入スロットと、
前記包囲体壁内の物体流出スロットと、
前記包囲体壁内の少なくとも一つの観察用開口と、
前記包囲体と前記包囲体軸の間に設けられる少なくとも一つの光源と、
を具備することを特徴とする照明光源。
【請求項2】
請求項1に記載の照明光源において、
前記包囲体軸は水平方向に定位されており、
前記物体流入スロット及び前記物体流出スロットはそれぞれ水平方向に横長であり、
前記物体流入スロットは前記包囲体軸の上方に位置しており、
前記物体流出スロットは前記包囲体軸の下方に位置している、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項3】
請求項2に記載の照明光源において、
物体の流れが前記包囲体軸の近くを通過するように、前記物体流入スロットは包囲体内に物体を流れ入れ、且つ前記物体流出スロットは包囲体から物体を流れ出させることを特徴とする照明光源。
【請求項4】
請求項2に記載の照明光源において、
物体の流れが前記包囲体軸を貫通するように、前記物体流入スロットと前記物体流出スロットは前記包囲体を通して物体の流れを通過させることを特徴とする照明光源。
【請求項5】
請求項1に記載の照明光源において、
前記光源は複数の細長状光バルブからなり、
前記複数の光バルブのそれぞれは前記包囲体軸に対して平行に位置し、
前記複数の光バルブは前記包囲体軸の周りに角度的に間隔を置いて設けられる、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項6】
請求項5に記載の照明の照明光源において、
前記複数の光バルブのそれぞれは前記包囲体壁から間隔があり、
前記複数の光バルブのそれぞれは前記包囲体軸から間隔がある、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項7】
請求項5に記載の照明光源において、
前記光源はアレイ状に配置された複数のバルブからなり、
前記各アレイは前記包囲体軸に対して平行であり且つ前記包囲体軸の周りに角度的に間隔を置いて設けられ、
前記各アレイは前記包囲体壁から離れており且つ前記包囲体軸から離れている、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項8】
請求項5に記載の照明光源において、
前記光源はアレイ状に配置された複数の光放出半導体からなり、
前記各アレイは前記包囲体軸に対して平行であり且つ前記包囲体軸の周りに角度的に間隔を置いて設けられ、
前記各アレイは前記包囲体壁から離れており且つ前記包囲体軸から離れている、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項9】
請求項1に記載の照明光源において、
前記包囲体壁内の前記少なくとも一つの観察用開口は、前記包囲体壁の第1部位に位置しており、
第2開口は前記包囲体壁の第2部位に位置しており、
受光器包囲体は前記第1観察用開口を包囲し、
第1受光器は前記受光器包囲体内に位置し、
バックグラウンド用包囲体は前記対向する第2開口を包囲し、
前記受光器包囲体及び前記バックグラウンド用包囲体はそれぞれ非反射性内側面を有し、
前記第2開口及び前記バックグラウンド用包囲体は前記受光器のための非反射性バックグラウンドを提供する、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項10】
請求項1に記載の照明光源において、前記包囲体壁内の前記少なくとも一つの観察用開口は、
前記包囲体壁の第1部位に第1観察用開口と、
前記包囲体壁の第2部位に第2観察用開口と、
前記第1観察用開口を包囲する第1受光器包囲体と、
前記第2観察用開口を包囲する第2受光器包囲体と、
前記第1受光器包囲体内に位置する第1受光器と、
前記第2受光器包囲体内に位置する第2受光器とを具備し、
前記第1受光器包囲体と前記第2受光器のそれぞれは非反射性内側面を有していることを特徴とする照明光源。
【請求項11】
請求項10に記載の照明光源であって、更に、
前記第2包囲体壁部位内に第1バックグラウンド用開口と、
前記第1包囲体壁部位内に第2バックグラウンド用開口とを具備し、
前記第2受光器包囲体は前記第1バックグラウンド用開口を包囲し、
前記第1受光器包囲体は前記第2バックグラウンド用開口を包囲し、
前記第1バックグラウンド用開口と前記第2受光器包囲体は前記第1観察用開口のための非反射性バックグラウンドを提供し、
前記第2バックグラウンド用開口と前記第1受光器包囲体は前記第2観察用開口のための非反射性バックグラウンドを提供する、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項12】
ビジョン選別機のための照明光源であって、該照明光源は、
第1包囲体と第2包囲体と、
前記第1包囲体は、細長状の中空シリンダーのある円弧部分を構成する第1包囲体壁からなり、
前記第1包囲体は第1包囲体軸を有し、
前記第2包囲体は、細長状の中空シリンダーのある円弧部分を構成する第2包囲体壁からなり、
前記第2包囲体は第2包囲体軸を有し、
前記第1包囲体壁及び前記第2包囲体壁のそれぞれは内側反射面を有し、
前記第1包囲体と前記第2包囲体は、その間に、第1開口及び第2開口を有したほぼ円筒形状の包囲体構造を画定するように設けられ、
前記第1包囲体開口は物体流入開口を有し、
前記第2包囲体開口は物体流出開口を有し、
前記第1包囲体壁または前記第2包囲体壁の何れか一つの壁内の少なくとも一つの観察用開口と、
前記第1包囲体と前記第1包囲体軸の間に位置する少なくとも一つの光源と、
前記第2包囲体と前記第2包囲体軸の間に位置する少なくとも一つの光源と、
を具備することを特徴とする照明光源。
【請求項13】
請求項12に記載の照明光源において、
前記第1包囲体軸は前記第2包囲体軸に一致し、
前記第1包囲体軸及び第2包囲体軸は水平方向に定位し、
前記物体流入開口と前記物体流出開口はそれぞれ水平方向に定位し、
前記物体流入開口は前記包囲体軸の上方に位置し、
前記物体流出開口は前記包囲体軸の下方に位置し、
ていることを特徴とする照明光源。
【請求項14】
請求項12に記載の照明光源において、
物体の流れが前記第1及び第2包囲体軸の近くを通過するように、前記物体流入開口は物体が包囲体内に流れ入ることを、前記物体流出開口は物体が包囲体から流れ出ることを許容することを特徴とする照明光源。
【請求項15】
請求項13に記載の照明光源において、
物体の流れが前記第1及び第2包囲体軸を通過するように、前記物体流入開口は物体が包囲体内に流れ入ることを、前記物体流出開口は物体が包囲体から流れ出ることを許容することを特徴とする照明光源。
【請求項16】
請求項12に記載の照明光源において、
前記光源は複数の細長状光バルブからなり、
前記複数の光バルブはそれぞれ前記包囲体軸に対して平行に配置され、
前記複数の光バルブは前記包囲体軸の周りに角度的に間隔を置いて設けられる、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項17】
請求項16に記載の照明光源において、
前記複数の光源のそれぞれは前記包囲体壁から離れており、
前記複数の光源のそれぞれは前記包囲体軸から離れている、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項18】
請求項12に記載の照明光源において、
前記光源は直線のアレイ状に配置された複数のバルブからなり、
前記各直線状アレイは前記包囲体軸に平行であり且つ前記包囲体軸の周りに角度的に間隔を置いて配置され、
前記各直線状アレイは前記包囲体壁から離れており且つ前記包囲体軸から離れている、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項19】
請求項12に記載の照明光源において、
前記光源は直線のアレイ状に配置された複数の光放出半導体からなり、
前記各直線状アレイは前記包囲体軸に平行であり且つ前記包囲体軸の周りに角度的に間隔を置いて配置され、
前記各直線状アレイは前記包囲体壁から離れており且つ前記包囲体軸から離れている、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項20】
請求項12に記載の照明光源において、前記第1包囲体壁及び第2包囲体壁の一つの壁内の前記少なくとも一つの観察用開口は、
前記第1包囲体壁内の第1観察用開口と、
前記第2包囲体壁内の第2観察用開口と、
前記第1観察用開口を包囲する第1受光器包囲体と、
前記第2観察用開口を包囲する第2受光器包囲体と、
前記第1受光器包囲体内に位置する第1受光器と、
前記第2受光器包囲体内に位置する第2受光器とを具備し、
前記第1受光器包囲体及び第2受光器包囲体はそれぞれ非反射性内側面を有していることを特徴とする照明光源。
【請求項21】
請求項20に記載の照明光源であって、更に、
前記第2包囲体壁内の第1バックグラウンド用開口と、
前記第1包囲体壁内の第2バックグラウンド用開口とを具備し、
前記第2受光器包囲体は前記第1バックグラウンド用開口を包囲し、
前記第1受光器包囲体は前記第2バックグラウンド用開口を包囲し、
前記第1バックグラウンド用開口は前記第1受光器のための非反射性バックグラウンドを提供し、
前記第2バックグラウンド用開口は前記第2受光器のための非反射性バックグラウンドを提供する、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項22】
請求項12に記載の照明光源であって、更に、
前記第1包囲体壁及び前記第2包囲体壁のうちの一方の壁内に少なくとも一つのバックグラウンド用開口と、
前記少なくとも一つのバックグラウンド用開口のそれぞれを包囲する少なくとも一つのバックグラウンド包囲体と、
前記包囲体壁の外側の受光器とを具備し、
前記バックグラウンド包囲体は非反射性内側面を有し、
前記少なくとも一つのバックグラウンド用開口は前記少なくとも一つの観察用開口のための非反射性バックグラウンドを提供する、
ことを特徴とする照明光源。
【請求項23】
請求項12に記載の照明光源であって、更に、
前記物体流入開口と前記物体流出開口との間にわたって延在し、物体を好適な位置に支持するための透明パネルを具備することを特徴とする照明光源。
【請求項24】
ビジョン選別機であって、該選別機は、
ホッパーと、
コンベアと、
ビジョンシステムと、
セレクタと、
前記ビジョンシステムは包囲体と受光器を有し、
前記包囲体は細長状、全体が円筒形状の包囲体壁からなり、
前記包囲体は中心包囲体軸を有し、
前記包囲体は水平方向に定位され、
前記包囲体壁は内側反射面を有し、
前記包囲体壁内の物体流入スロットと、
前記包囲体壁内の物体流出スロットと、
前記包囲体壁内の少なくとも一つの観察用開口と、
前記包囲体壁と前記包囲体軸の間に配設される少なくとも一つの光源と、
を具備することを特徴とする選別機。
【請求項25】
請求項24に記載の選別機であって、更に、
前記コンベアと前記ビジョンシステムの間に重力滑走板を具備することを特徴とする選別機。
【請求項26】
請求項24に記載の選別機において、
前記物体流入スロットと前記物体流出スロットはそれぞれ水平方向に細長であり、
前記コンベア、前記物体流入スロット及び前記物体流出スロットは、物体を前記包囲体軸の近くに通過させるように配置され、
前記受光器及び前記観察用開口は、前記包囲体軸の近くの物体の流れを走査するように配設される、
ことを特徴とする選別機。
【請求項27】
請求項24に記載の選別機において、
前記物体流入スロットと前記物体流出スロットはそれぞれ水平方向に細長であり、
前記コンベア、前記物体流入スロット及び前記物体流出スロットは、物体を前記包囲体軸の所を通過させるように配置され、
前記受光器及び前記観察用開口は、前記包囲体軸の所の物体の流れを走査するように配設される、
ことを特徴とする選別機。
【請求項28】
請求項24に記載の選別機において、
前記物体流入スロットと前記物体流出スロットはそれぞれ水平方向に細長であり、
前記物体流入スロットと前記物体流出スロットはそれぞれ、包囲体壁が二つの分離される包囲体壁片からなるように、前記包囲体壁の全長にわたって延在しており、
前記コンベア、前記物体流入スロット及び前記物体流出スロットは、物体を前記包囲体軸の近くに通過させるように配置され、
前記受光器及び前記観察用開口は、前記包囲体軸の近くの物体の流れを走査するように配設される、
ことを特徴とする選別機。
【請求項29】
請求項24に記載の選別器において、
前記物体流入スロットと前記物体流出スロットはそれぞれ水平方向に細長であり、
前記物体流入スロットと前記物体流出スロットはそれぞれ、包囲体壁が二つの分離される包囲体壁片からなるように、前記包囲体壁の全長にわたって延在しており、
前記コンベア、前記物体流入スロット及び前記物体流出スロットは、物体を前記包囲体軸の所を通過させるように配置され、
前記受光器及び前記観察用開口は、前記包囲体軸の所の物体の流れを走査するように配設される、
ことを特徴とする選別機。
【請求項30】
請求項24に記載の選別機において、
前記光源は複数の細長状光バルブからなり、
前記複数の光バルブのそれぞれは前記包囲体軸に対して平行であり、
前記複数の光バルブは前記包囲体軸の周りに角度的に間隔を置いて配置され、
前記複数の光バルブのそれぞれは前記包囲体壁から離れており、
前記複数の光バルブのそれぞれは前記包囲体軸から離れている、
ことを特徴とする選別機。
【請求項31】
請求項24に記載の選別機において、
前記光源は直線アレイ状に配置された複数の光源と、
前記直線アレイのそれぞれは前記包囲体軸に平行であり且つ前記包囲体軸の周りに角度的に間隔を置いて配置され、
前記直線アレイのそれぞれは前記包囲体壁から離れており且つ前記包囲体軸から離れている、
ことを特徴とする選別機。
【請求項32】
請求項24に記載の選別機において、
前記包囲体壁内の前記少なくとも一つの観察用開口は、第1包囲体壁部位内の第1観察用開口と、第2包囲体壁部位内の第2観察用開口からなり、
前記第1観察用開口を包囲する第1観察用カバーと、
前記第1観察用カバー内の第1受光器と、
前記第2観察用開口を包囲する第2観察用カバーと、
前記第2観察用カバー内の第2受光器とを有し、
前記第1観察用カバーと前記第2観察用カバーはそれぞれ非反射性内側面を有することを特徴とする選別機。
【請求項33】
請求項24に記載の選別機であって、更に、
前記第2包囲体壁部位内の第1バックグラウンド用開口と、
前記第1包囲体壁部位内の第2バックグラウンド用開口と、
前記第2観察用カバーは前記第1バックグラウンド用開口を包囲し、
前記第1観察用カバーは前記第2バックグラウンド用開口を包囲し、
前記第1バックグラウンド用開口と前記第2観察用カバーは、前記第1受光器のための非反射性バックグラウンドを提供し、
前記第2バックグラウンド用開口と前記第1観察用カバーは、前記第2受光器のための非反射性バックグラウンドを提供する、
ことを特徴とする選別機。
【請求項34】
請求項24に記載の選別機であって、更に、
前記包囲体壁内の少なくとも一つのバックグラウンド用開口と、
前記少なくとも一つのバックグラウンド用開口のそれぞれを包囲する少なくとも一つの、非反射性内側面を有したバックグラウンドカバーと、
少なくとも一つの受光器とを具備し、
前記観察用開口は、前記受光器と前記バックグラウンド用開口の間に位置し、
前記少なくとも一つのバックグラウンド用開口と前記バックグラウンドカバー非反射性内側面は、前記少なくとも一つの受光器のための非反射性バックグラウンドを提供する、
ことを特徴とする選別機。
【請求項35】
粒状物体を選別する方法であって、該方法は、
検査されるべき物体の流れを確立する過程と、
前記物体を、細長状、水平方向に配置された円筒形状包囲体の中心軸の近くに流下させる過程と、
前記包囲体の内側に反射性面を提供する過程と、
前記円筒形状包囲体の内側で前記包囲体軸の所に、拡散・高強度の光照射野を提供する過程と、
前記物体が前記包囲体軸の近くを通過するとき、前記円筒形状包囲体を通過する物体を走査する過程と、
前記物体の流れから分離されるべき物体を判定する過程と、
前記決定された物体の流下方向を変更させる過程と、
を具備することを特徴とする選別方法。
【請求項36】
請求項35に記載の方法において、
前記確立過程は、前記物体を所定の位置に搬送し、そして前記物体を自由落下させること、
前記走査過程は、前記物体から反射光を受光すること、
前記判定過程は、前記反射された光波からのデータを処理し、方向変更機構に対して分離指示を発信すること、
前記方向変更過程は、前記判定された物体に対して空気を噴き当てること、
であることを特徴とする選別方法。
【請求項37】
請求項35に記載の選別方法において、
前記拡散・高強度光照射野を提供する過程は、前記円筒形状包囲体から離れ且つ前記包囲体軸から離れた、複数の高光強度・拡散光源を提供することであることを特徴とする選別方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−516103(P2006−516103A)
【公表日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−509312(P2004−509312)
【出願日】平成15年5月23日(2003.5.23)
【国際出願番号】PCT/US2003/016443
【国際公開番号】WO2003/102463
【国際公開日】平成15年12月11日(2003.12.11)
【出願人】(596020509)サタケ ユーエスエイ インク. (1)
【Fターム(参考)】