説明

電圧出力回路

【課題】複数レベルの電圧を出力可能でありながら、装置規模の増大を極力抑え得るとともに、安全性にも優れた電圧出力回路を提供する。
【解決手段】コレクタおよびエミッタのうち、一方が、所定の電圧が入力される第1電圧入力端子に、他方が、出力端子に接続された出力用トランジスタと、出力用トランジスタのベースに接続された、所定の電圧が入力される第2電圧入力端子と、を備え、出力端子を通じて外部に電圧を出力する、電圧出力回路において、出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続された複数のツェナーダイオードを備え、前記接続状態において互いに隣り合う、ツェナーダイオード同士の間の各々は、接地点にON/OFF切替可能に接続されているとともに、第2電圧入力端子に、抵抗器を介して接続されている電圧出力回路とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧を出力する電圧出力回路に関し、特に、複数レベルの電圧を切替えて出力するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数レベルの電圧を適宜切替えて出力する装置としては、例えば図3にその構成例を示すように、各レベルの電圧を発生させるレギュレータを複数備えた電圧出力装置などが存在する。当該電圧出力装置の仕組を以下に説明する。
【0003】
この電圧出力装置は、電圧入力端子13、各レギュレータ(11a〜11c)、切替スイッチ12、切替信号入力端子15、電圧出力端子14などを備えている。各レギュレータ(11a〜11c)は、何れも電圧入力端子13に接続されており、この端子13から電力供給を受けて、それぞれ、V1、V2、およびV3の電圧を発生させる。
【0004】
一方、切替信号入力端子15は、切替スイッチ12を制御するための切替信号が入力され、切替スイッチ12に伝送する。そして切替スイッチ12では、切替信号に応じてレギュレータ(11a〜11c)のうちの何れかを、後段の電圧出力端子14に接続する。これにより本電圧出力装置は、V1、V2およびV3からなる3レベルの電圧を、切替信号に応じて切替えて出力することが可能である。
【特許文献1】実開平7−29612号公報
【特許文献2】実開平5−87613号公報
【特許文献3】特開2000−294800号公報
【特許文献4】特開平05−265584号公報
【特許文献5】特開平2−232707号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した電圧出力装置のように、各々の電圧レベルに対応した複数のレギュレータを備えるものとすれば、装置規模の増大を招くことになり、ひいては製品の小型化や低廉化を妨げるおそれがある。またさらに、上述した切替スイッチとしてトランジスタを用いたような場合、出力として大きな電力を扱う可能性がある場合には、耐久性の高いトランジスタとする必要がある。そのため、装置規模や製造コストが増大するなどのおそれが生じることなる。
【0006】
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、複数レベルの電圧を出力可能でありながら、装置規模の増大を極力抑え得るとともに、安全性にも優れた電圧出力回路の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明による電圧出力回路は、コレクタおよびエミッタのうち、一方が、所定の電圧が入力される第1電圧入力端子に、他方が、出力端子に接続された出力用トランジスタと、前記出力用トランジスタのベースに接続された、所定の電圧が入力される第2電圧入力端子と、を備え、前記出力端子を通じて外部に電圧を出力する、電圧出力回路において、前記出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続された複数のツェナーダイオードを備え、前記接続状態において互いに隣り合う、前記ツェナーダイオード同士の間の各々は、接地点にON/OFF切替可能に接続されているとともに、前記第2電圧入力端子に、抵抗器を介して接続されている構成(第2の構成)とする。
【0008】
本構成によれば、出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続された複数のツェナーダイオードを備え、接続状態において互いに隣り合うツェナーダイオード同士の間の各々は、接地点にON/OFF切替可能に接続されている構成としているから、当該切替を通じて、複数レベルの電圧を出力することが可能となる。
【0009】
また当該切替をトランジスタに行わせるものとしても、当該トランジスタは出力用トランジスタのベース電流を扱うだけでよいから、出力用トランジスタに比べて高い耐久性のものが要求されない。そのため、装置規模や製造コストの増大を極力抑えることが可能となる。
【0010】
またさらに、接続状態において互いに隣り合うツェナーダイオード同士の間の各々は、第2電圧入力端子に、抵抗器を介して接続されている構成としているから、ツェナーダイオードに流れる電流を制限することが可能となっている。そのため、ツェナーダイオードに過電流が流れるのを防止し、回路の安全性をより向上させることが可能となる。
【0011】
また上記第2の構成において、前記接続状態において互いに隣り合う、前記ツェナーダイオード同士の間の各々は、当該各々に対して設けられたスイッチ用トランジスタのコレクタに接続されており、該スイッチ用トランジスタの各々のエミッタは、接地されている構成(第3の構成)としてもよい。
【0012】
本構成によれば、スイッチ用トランジスタのベース電流を、H/Lレベルに切替えることにより、上記第2の構成におけるON/OFF切替がなされる。そのため、第2の構成を容易に実現することが可能となる。
【0013】
また本発明に係る構成は、コレクタおよびエミッタのうち、一方が、所定の電圧が入力される第1電圧入力端子に、他方が、出力端子に接続された出力用トランジスタと、前記出力用トランジスタのベースに接続された、所定の電圧が入力される第2電圧入力端子と、を備え、前記出力端子を通じて外部に電圧を出力する、電圧出力回路において、前記出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続されたn個(nは2以上とする)のツェナーダイオードからなるダイオード群と、前記ダイオード群における、1番目と2番目の間、2番目と3番目の間、・・・、n−1番目とn番目の間、の各々と;接地点と;を、ON/OFF切替可能に接続する第1接続部と、前記ダイオード群における、1番目と2番目の間、2番目と3番目の間、・・・n−1番目とn番目の間、の各々と;前記第2電圧入力端子と;を、抵抗器を介して接続する第2接続部と、を備えた構成(第4の構成)と表現することもできる。ここで「k番目」とは、ダイオード群に係る直列接続状態について、その一端から数えた順番を表す。
【0014】
なお、コレクタが、所定の電圧が入力される第1電圧入力端子に、エミッタが、出力端子に接続された出力用トランジスタと、前記出力用トランジスタのベースに接続された、所定の電圧が入力される第2電圧入力端子と、を備え、前記出力端子を通じて外部に電圧を出力する、電圧出力回路において、前記出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続された複数のツェナーダイオードを備え、前記接続状態において互いに隣り合う、前記ツェナーダイオード同士の間の各々は、当該各々に対して設けられたスイッチ用トランジスタのコレクタに接続されているとともに、前記第2電圧入力端子に、抵抗器を介して接続されており、さらに前記スイッチ用トランジスタの各々のエミッタは、接地されている構成(第1の構成)によれば、上記第2及び第3の両方の構成における利益を享受し得る。
【0015】
また上記第1から第4の何れかの構成に係る電圧出力回路を備え、上記出力に係る電圧を用いて、所定の処理を実行する構成(第5の構成)の電気機器であれば、上記第1から第4の何れかの構成に係る利点を活かしつつ、所定の処理を実行することが可能である。
【発明の効果】
【0016】
上述したように、本発明の電圧出力回路によれば、出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続された複数のツェナーダイオードを備え、接続状態において互いに隣り合うツェナーダイオード同士の間の各々は、接地点にON/OFF切替可能に接続されている構成としているから、当該切替を通じて、複数レベルの電圧を出力することが可能となる。
【0017】
また当該切替をトランジスタに行わせるものとしても、当該トランジスタは出力用トランジスタのベース側に設けるだけでよいから、高い耐久性のものが要求されない。そのため、装置規模や製造コストの増大を極力抑えることが可能となる。
【0018】
またさらに、接続状態において互いに隣り合うツェナーダイオード同士の間の各々は、第2電圧入力端子に、抵抗器を介して接続されている構成としているから、ツェナーダイオードに流れる電流を制限することが可能となっている。そのため、ツェナーダイオードに過電流が流れるのを防止し、回路の安全性をより向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施形態として、具体的な電圧出力回路を例に挙げて説明する。図1に、当該電圧出力回路の構成図を示す。本図のように電圧出力回路1においては、NPN型トランジスタである出力用トランジスタQ0が設けられており、出力用トランジスタQ0のコレクタには、抵抗Raを介して、第1電圧入力端子Vin1が接続されている。また出力用トランジスタQ0のエミッタには、電圧出力端子Voutが接続されている。
【0020】
また出力用トランジスタQ0のベースには、抵抗Rbを介して第2電圧入力端子Vin2が接続されている。またこのベースと抵抗Rbの間には、他端が接地されたコンデンサC1が接続されている。このコンデンサC1は、ノイズの除去や、立上り・立下り時間の調整などの役割を果たす。なお第1電圧入力端子と第2電圧入力端子は、一つの端子で共用させるようにしても構わない。
【0021】
また出力用トランジスタQ0のベースは、互いに直列に接続されている3個のツェナーダイオードZD(1)、ZD(2)、およびZD(3)を介して、接地点に接続されている。なおこれらのツェナーダイオードは何れも、出力用トランジスタQ0のベース側がカソード、接地点側がアノードとなるように接続されている。
【0022】
直列に接続されている各ツェナーダイオードZD(1)、ZD(2)、およびZD(3)について、互いに隣り合うもの同士であるZD(1)とZD(2)の間に相当するポイントP(1)には、NPN型トランジスタであるスイッチ用トランジスタQ(1)のコレクタが接続されている。また同じく、ZD(2)とZD(3)の間に相当するポイントP(2)には、NPN型トランジスタであるスイッチ用トランジスタQ(2)のコレクタが接続されている。なおスイッチ用トランジスタQ(1)およびQ(2)のエミッタは、何れも接地されている。
【0023】
またスイッチ用トランジスタQ(1)のベースには、Q(1)に対しスイッチ信号を出力するスイッチ信号供給部S(1)が接続されている。スイッチ信号供給部S(1)は、HまたはLレベルの信号(スイッチ信号)を出力し、これにより、スイッチ用トランジスタQ(1)におけるコレクタ−エミッタ間の導通/非導通が切替えられる。
【0024】
同じくスイッチ用トランジスタQ(2)のベースには、Q(2)に対しスイッチ信号を出力するスイッチ信号供給部S(1)が接続されている。スイッチ信号供給部S(1)は、HまたはLレベルの信号(スイッチ信号)を出力し、これにより、スイッチ用トランジスタQ(2)におけるコレクタ−エミッタ間のON/OFFが切替えられる。
【0025】
またポイントP(1)には、抵抗R(1)を介して、第2電圧入力端子Vin2が接続されている。同様にポイントP(2)には、抵抗R(2)を介して、第2電圧入力端子Vin2が接続されている。
【0026】
以上の構成により電圧出力回路1は、第1電圧入力端子Vin1に供給される外部からの電力(電圧)により、出力用トランジスタQ0のベース電圧に応じた電圧を、電圧出力端子Voutから出力する。
【0027】
次に、電圧出力回路1の動作内容について、スイッチ信号供給部(S(1)、S(2))の出力状態毎に分けて説明する。なお各電圧入力端子(Vin1、Vin2)には外部から電力(電圧)が供給されており、特に第1電圧入力端子Vin1には、必要とする出力電圧に比べて十分大きい電圧が供給されているものとする。
【0028】
まず、スイッチ信号供給部S(1)およびS(2)が、何れもLレベルの信号を出力しているケース(「ケースA」とする)について説明する。この場合、スイッチ用トランジスタQ(1)およびQ(2)は何れもOFF状態となる。
【0029】
そのため、出力用トランジスタQ0のベースに接続されている各ツェナーダイオードは、第2電圧入力端子Vin2側から電流が供給されることにより降伏し、所定のツェナー電圧を生ずることとなる。この結果、本ケースにおける出力電圧(電圧出力端子Voutから出力される電圧)VAは、以下の(1)式で表される通りとなる。
VA = VZ(1)+VZ(2)+VZ(3)−VBE ・・・(1)
ただし、VZ(k)は、ツェナーダイオードZD(k)のツェナー電圧、VBEは、出力用トランジスタQ0のベース−エミッタ間電圧である。
【0030】
次に、スイッチ信号供給部S(1)が、Hレベルの信号を出力しているケース(「ケースB」とする)について説明する。この場合、スイッチ用トランジスタQ(1)はON状態となる。
【0031】
そのため、出力用トランジスタQ0のベースに接続されているツェナーダイオードZD1は、第2電圧入力端子Vin2側から電流が供給されることにより降伏し、所定のツェナー電圧を生ずることとなる。一方、ポイントP(1)においては、スイッチ用トランジスタQ(1)がON状態となっているために、ほぼ接地された状態(より正確には、スイッチ用トランジスタQ1の飽和電圧が存在する)となる。
【0032】
この結果、本ケースにおける出力電圧VBは、以下の(2)式で表される通りとなる。
VB = VZ(1)+Vsat(1)−VBE ・・・(2)
ただしVsat(k)は、スイッチ用トランジスタQ(k)におけるコレクタ−エミッタ間飽和電圧である。
【0033】
次に、スイッチ信号供給部S(1)がLレベル、スイッチ信号供給部S(2)がHレベルの信号を出力しているケース(「ケースC」とする)について説明する。この場合、スイッチ用トランジスタQ(1)はOFF状態、Q(2)はON状態となる。
【0034】
そのため、出力用トランジスタQ0のベースに接続されているツェナーダイオードZD1およびZD2は、第2電圧入力端子Vin2側から電流が供給されることにより降伏し、所定のツェナー電圧を生ずることとなる。一方、ポイントP(2)においては、スイッチ用トランジスタQ(2)がON状態となっているために、ほぼ接地された状態(より正確には、スイッチ用トランジスタQ2の飽和電圧が存在する)となる。この結果、本ケースにおける出力電圧VCは、以下の(3)式で表される通りとなる。
VC = VZ(1)+VZ(2)+Vsat(2)−VBE ・・・(3)
【0035】
以上のように本電圧出力回路では、各スイッチ信号供給部の出力状態を通じて、出力電圧を切替えることが可能となっている。また先述した通り、ポイントP(1)およびP(2)は、それぞれ抵抗R(1)、R(2)を介して第2電圧出力端子Vin2に接続されているから、回路での安全性の向上などが実現されている。
【0036】
すなわち、抵抗R(1)およびR(2)の抵抗が備えられていることにより、ツェナーダイオードに流れる電流に制限が加わる。そのため、これらの抵抗における抵抗値を、抵抗Rbとの関係で適切に設定することにより、ツェナーダイオードに過剰な電流が流れることが防止することが可能となっている。
【0037】
また本実施形態では、2段の切替手段(スイッチ用トランジスタ、ならびに、スイッチ信号供給部)を備えるものとしているが、切替手段を1段のみ、もしくは3段以上備えるものとしても構わない。切替手段をn段備えた場合における、出力用トランジスタQ0のベース側の構成例を、図2に示す。
【0038】
このように切替手段をn段備えた場合において、スイッチ信号供給部S(k)にHレベルの信号を出力させたとき(ただしS(1)〜S(k−1)は、何れもLレベルとする)の出力電圧V(k)は、以下の(4)式で表される通りとなる。
V(k) = Σ{VZ(k)}+Vsat(k)−VBE ・・・(4)
ただし、何れのスイッチ信号供給部にも、Lレベルの信号を出力させたときの出力電圧V(0)は、以下の(5)式で表される通りとなる。
V(0) = Σ{VZ(n+1)}−VBE ・・・(5)
【0039】
上述の通り、本実施形態の電圧出力回路1は、出力用トランジスタQ0のベースと接地点との間に、互いに直列に接続された複数のツェナーダイオード(ZD(1)、ZD(2)、・・・、ZD(n))を備えており、かかる接続状態において互いに隣り合う、ツェナーダイオード同士の間(P(1)、P(2)、・・・、P(n))の各ポイントは、接地点にON/OFF切替可能に接続されている。
【0040】
そのため、当該ON/OFFの切替を通じて、複数レベルの電圧を出力することが可能となっている。また当該切替は、各スイッチ用トランジスタQ(n)に行わせることとしているが、スイッチ用トランジスタはQ(n)出力用トランジスタのベース電流を扱うだけでよいから、出力用トランジスタQ0に比べて高い耐久性のものが要求されない。そのため、装置規模や製造コストの増大を極力抑えることが可能となっている。
【0041】
またさらに、(P(1)、P(2)、・・・、P(n))の各ポイントは、第2電圧入力端子Vin2に、抵抗器(R(1)、R(2)、・・・、R(n))の何れかを介して接続されている構成としているから、各ツェナーダイオードに流れる電流を制限することが可能となっている。そのため、ツェナーダイオードに過電流が流れるのを防止し、回路の安全性をより向上させることが可能となっている。
【0042】
また本実施形態に係る電圧出力回路は、複数レベルの電圧を出力可能とする電源装置や、出力電圧を用いて所定の処理を行う電気機器などに用いることが可能である。例えば、インバータ調光を行うCCFL[Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極蛍光ランプ]装置において、本実施形態の電圧出力回路の出力電圧をインバータ回路に入力させることで、より多彩な調光を実現することが可能となる。
【0043】
上述の通り本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の活用例として、複数レベルの電圧を用いて処理を行う電気機器などが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施例に係る、電圧出力回路の構成図である。
【図2】本発明の実施例において、ツェナーダイオードをn+1個備えた場合についての説明図である。
【図3】従来の電圧出力回路(複数レベル出力)に係る構成図である。
【符号の説明】
【0046】
1 電圧出力回路
Vin1 第1電圧入力端子
Vin2 第2電圧入力端子
Vout 電圧出力端子
Q0 出力用トランジスタ
Q(1)〜Q(n) スイッチ用トランジスタ
S(1)〜S(n) スイッチ信号供給部
ZD(1)〜ZD(n+1) ツェナーダイオード
R(1)〜R(n) 抵抗器
Ra、Rb 抵抗器
C1 コンデンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コレクタが、所定の電圧が入力される第1電圧入力端子に、エミッタが、出力端子に接続された出力用トランジスタと、
前記出力用トランジスタのベースに接続された、所定の電圧が入力される第2電圧入力端子と、を備え、
前記出力端子を通じて外部に電圧を出力する、電圧出力回路において、
前記出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続された複数のツェナーダイオードを備え、
前記接続状態において互いに隣り合う、前記ツェナーダイオード同士の間の各々は、
当該各々に対して設けられたスイッチ用トランジスタのコレクタに接続されているとともに、前記第2電圧入力端子に、抵抗器を介して接続されており、
さらに前記スイッチ用トランジスタの各々のエミッタは、接地されていることを特徴とする電圧出力回路。
【請求項2】
コレクタおよびエミッタのうち、一方が、所定の電圧が入力される第1電圧入力端子に、他方が、出力端子に接続された出力用トランジスタと、
前記出力用トランジスタのベースに接続された、所定の電圧が入力される第2電圧入力端子と、を備え、
前記出力端子を通じて外部に電圧を出力する、電圧出力回路において、
前記出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続された複数のツェナーダイオードを備え、
前記接続状態において互いに隣り合う、前記ツェナーダイオード同士の間の各々は、
接地点にON/OFF切替可能に接続されているとともに、前記第2電圧入力端子に、抵抗器を介して接続されていることを特徴とする電圧出力回路。
【請求項3】
前記接続状態において互いに隣り合う、前記ツェナーダイオード同士の間の各々は、
当該各々に対して設けられたスイッチ用トランジスタのコレクタに接続されており、
該スイッチ用トランジスタの各々のエミッタは、接地されていることを特徴とする請求項2に記載の電圧出力回路。
【請求項4】
コレクタおよびエミッタのうち、一方が、所定の電圧が入力される第1電圧入力端子に、他方が、出力端子に接続された出力用トランジスタと、
前記出力用トランジスタのベースに接続された、所定の電圧が入力される第2電圧入力端子と、を備え、
前記出力端子を通じて外部に電圧を出力する、電圧出力回路において、
前記出力用トランジスタのベースと接地点との間に、互いに直列に接続されたn個(nは2以上とする)のツェナーダイオードからなるダイオード群と、
前記ダイオード群における、1番目と2番目の間、2番目と3番目の間、・・・、n−1番目とn番目の間、の各々と;接地点と;を、ON/OFF切替可能に接続する第1接続部と、
前記ダイオード群における、1番目と2番目の間、2番目と3番目の間、・・・n−1番目とn番目の間、の各々と;前記第2電圧入力端子と;を、抵抗器を介して接続する第2接続部と、を備えたことを特徴とする電圧出力回路。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れかに記載の電圧出力回路を備え、前記出力に係る電圧を用いて、所定の処理を実行することを特徴とする電気機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−77136(P2008−77136A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−252200(P2006−252200)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】