説明

電子機器

【課題】 使用者が、複数表記された記号を容易に把握することができ、これにより、視認性、操作性及び利便性の高い電子機器を提供すること。
【解決手段】 少なくとも一部が透過状態又は半透過状態であり複数の操作記号7が表示された表示面15,15’が形成された操作ボタン5を有する操作部2と、装置自体の動作を制御する制御部6と、を備えた携帯電話1(電子機器)であって、各操作ボタン5に、操作ボタン5の背面側を遮光された少なくとも2以上の遮光空間に分割するフレーム18(遮光性分割部)を備えると共に、各遮光空間に、各遮光空間に対応する表示面15,15’を操作ボタン5の背面側から照光するLED9(照光部)を備え、制御部6は、装置自体の動作状態に応じて各LED9の点灯状態を制御する照光制御部12を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器にかかり、特に、操作ボタンを有する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の多機能化、さらには小型化が進む反面で、設置スペースの問題などにより、各機能に対応した操作ボタンをそれぞれ設けることが困難となっている。この対策として、従来より、1つの操作ボタンが各機能に対応するような構造が用いられ、各機能に対応する各記号を1つの操作ボタン上に併記する方法が採られている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−207978
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したように、複数の記号を1つの操作ボタン上に併記する方法は、動作状況と関係のない記号も同時に表示されてしまうため、操作ボタンの視認性が低下する、という問題が生じる。
【0005】
また、1つの操作ボタンが各機能に対応する構造としては、特許文献1に示すような構造がある。この特許文献1の構造は、各操作ボタンの内部を、仕切板部により相互間の遮光性が保たれた2つの空間に仕切り、各空間に文字シート及びLEDを収容している。そして、操作ボタンの操作を検出することにより、操作に応じてLEDの点灯及び消灯のパターンが変更され、各機能に対応した文字を表示させる。
【0006】
しかし、特許文献1に示す構造は、使用者の操作に応じて、各機能に対応した文字などを表示するものであるため、必ずしも装置の動作状態に対応した表示画面とならない場合が生じる。したがって、使用者の操作性の更なる向上を図ることができない。
【0007】
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、使用者が、複数表記された記号を容易に把握することができ、これにより、視認性、操作性及び利便性の高い電子機器を提供すること、をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明の一形態である電子機器は、少なくとも一部が透過状態又は半透過状態であり複数の操作記号が表示された表示面が形成された操作ボタンを有する操作部と、装置自体の動作を制御する制御部と、を備えた電子機器であって、各操作ボタンに、操作ボタンの背面側を遮光された少なくとも2以上の遮光空間に分割する遮光性分割部を備えると共に、各遮光空間に、各遮光空間に対応する表示面を操作ボタンの背面側から照光する照光部を備え、制御部は、装置自体の動作状態に応じて各照光部の点灯状態を制御する照光制御部を備えた、ことを特徴としている。かかる構成によると、遮光性分割部によって分割された各空間がそれぞれ遮光されているため、各照光部が点灯又は消灯することにより、照光部が点灯している空間に対応する表示面のみ照光され、この表示面に表記されている操作記号が、使用者に視認され易くなる。そして、照光制御部が、装置の動作状態を検出して、この検出した動作状態に応じて各照光部の点灯状態を制御するため、動作状態に適した操作記号を、表示面に表示させることができる。これにより、使用者は、複数表記された操作記号を、動作状態毎に容易に把握することができる。したがって、操作記号の視認性を向上させることができると共に、電子機器における操作ボタンの操作性を向上させることができる。
【0009】
そして、照光制御部は、装置自体の動作状態毎に予め指定された照光部を点灯状態に制御する、ことを特徴としている。かかる構成によると、装置の動作状態毎に、使用される操作記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部のみ、点灯状態に制御される。これにより、各動作状態毎に適切な操作記号を表示することができ、使用者は、装置の動作状態毎に、使用する操作記号と、使用しない操作記号と、を把握することができる。
【0010】
そして、照光制御部は、装置に対する情報入力状態に応じて各照光部の点灯状態を制御する、ことを特徴としている。これにより、使用する操作記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部のみ点灯させる。したがって、使用者は、情報入力状態において、各入力操作に適した操作記号のみ視認することができ、各情報入力状態毎に、使用する操作記号を容易に把握することができる。
【0011】
また、操作記号を、使用頻度の高いメイン記号と、使用頻度の低いサブ記号と、を1つの操作ボタンにおいて分割された異なる遮光空間上の表示面にそれぞれ割り当てる、ことを特徴としている。かかる構成によると、メイン記号と、サブ記号と、を区別して視認することができる。
【0012】
そして、照光制御部は、装置自体の動作状態に応じて、メイン記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部と、サブ記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部と、のいずれか一方又は両方を点灯させる、ことを特徴としている。かかる構成によると、メイン記号及びサブ記号のいずれか一方又は両方が表示面に表示される。例えば、装置の動作状態が、メイン記号のみ使用する状態である場合は、メイン記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部を点灯させ、サブ記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部は消灯する。そして、サブ記号のみ使用する状態である場合は、サブ記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部を点灯させ、メイン記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部は消灯する。また、装置の動作状態が、メイン記号と、サブ記号と、の両方を使用する状態である場合は、メイン記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部と、サブ記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部と、の両方を点灯する。これにより、使用者は、装置の動作状態に応じて、使用する操作記号を容易に把握することができる。
【0013】
また、遮光性分割部が操作ボタンの押下によって押圧されたときに弾性変形するよう、遮光性分割部の一部を弾性部材にて形成した、ことを特徴としている。これにより、遮光性分割部を操作ボタンに密着することができると共に、操作ボタンの押下によって押圧されたときに弾性変形させることができるため、遮光性分割部と操作ボタンとの隙間をなくして遮光性を高めることができる。したがって、遮光性分割部によって形成された各空間の遮光性を向上させることができると共に、操作ボタンの操作性を向上させることができる。
【0014】
そして、操作ボタンを支持し、遮光性分割部を一体的に有して遮光空間を形成する遮光枠体を、弾性部材にて形成した、ことを特徴としている。かかる構成によると、遮光空間を形成する遮光枠体を、遮光性分割部を含めた一体的な弾性部材で形成しているため、部品点数を削減することができると共に、装置の薄型化を図ることができる。
【0015】
また、本発明の他の形態である表示状態制御方法は、少なくとも一部が透過状態又は半透過状態であり複数の操作記号が表示された表示面が形成された操作ボタンを有する操作部と、装置自体の動作を制御する制御部と、操作ボタンの背面側を互いに遮光された少なくとも2以上の遮光空間に分割する遮光性分割部と、各遮光空間に対応する表示面を操作ボタンの背面側から照光する照光部と、を備えた電子機器にて、操作部の表示状態を制御する方法であって、制御部が、装置自体の動作状態に応じて各照光部の点灯状態を制御する、ことを特徴としている。
【0016】
そして、制御部が、装置自体の動作状態毎に予め指定された照光部を点灯状態に制御する、ことを特徴としている。また、制御部が、装置に対する情報入力状態に応じて各照光部の点灯状態を制御する、ことを特徴としている。
【0017】
また、操作記号の使用頻度の高いメイン記号と使用頻度の低いサブ記号とが、1つの操作ボタンにおいて分割された異なる遮光空間上の表示面にそれぞれ割り当てられており、制御部が、装置自体の動作状態に応じて、メイン記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部と、サブ記号が割り当てられた遮光空間に対応する照光部と、のいずれか一方又は両方を点灯させる、ことを特徴としている。
【0018】
さらに、本発明の他の形態であるプログラムは、少なくとも一部が透過状態又は半透過状態であり複数の操作記号が表示された表示面が形成された操作ボタンを有する操作部と、装置自体の動作を制御する制御部と、操作ボタンの背面側を互いに遮光された少なくとも2以上の遮光空間に分割する遮光性分割部と、各遮光空間に対応する表示面を操作ボタンの背面側から照光する照光部と、を備えた電子機器の制御部に、装置自体の動作状態に応じて各照光部の点灯状態を制御する照光制御部、を実現させる、ことを特徴としている。
【0019】
なお、上記構成の方法、プログラムであっても、上述した電子機器と同様に作用するため、上記本発明の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、操作ボタンの表示面に表示された複数の操作記号を、装置の動作状態に応じて切り替えることができる。したがって、使用者が、複数表記された操作記号を動作状態毎に容易に把握することができると共に、操作記号の視認性及び電子機器の操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、照光制御部が、遮光空間毎に備えられた各照光部の点灯状態を、装置自体の動作状態に応じて制御することで、使用者に、表示面に複数表示された操作記号を動作状態毎に容易に把握させる、ことに特徴を有する。以下、具体的な構成及び作用を、実施例を参照して説明する。
【0022】
なお、以下では、本発明である電子機器として、上記特徴を有する携帯電話を例に挙げて説明する。但し、これは一例であって、上記特徴を有する他の電子機器(例えば、PDAやパソコンなど)であってもよい。
【実施例1】
【0023】
本発明の第1の実施例を、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本実施例における携帯電話の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す携帯電話の分解斜視図である。図3は、携帯電話の構成を示すブロック図である。図4(a)は、メイン記号のみ表示された操作ボタンの表示面の状態を示す状態図である。図4(b)は、図4(a)のA−A線における断面図である。図5(a)は、メイン記号及びサブ記号が表示された操作ボタンの表示面の状態を示す状態図である。図5(b)は、図5(a)のA−A線における断面図である。図6は、本実施例における携帯電話の動作を示すフローチャートである。
【0024】
[構成]
図1に示すように、本発明における携帯電話1(電子機器)は、例えば、ストレートタイプの携帯電話であり、文字の入力などを行う操作部2と、文字や画像などを表示する表示装置3と、が筐体4に装備されている。以下、各構成について詳述する。
【0025】
筐体4は、例えば、直方体のケースである。そして、図2に示すように、上側筐体41と、下側筐体42と、に分割されて形成されており、後述する操作ボタン5と、遮光ゴム11及び分割フレーム8からなるフレーム18と、基板10と、を収容している。また、上側筐体41は、表示装置3を備えると共に、操作ボタン5が配置される箇所が、刳り貫かれて形成されている。
【0026】
操作部2は、後述する操作ボタン5、フレーム18及び基板10を備えており、上側筐体41に装備されている。そして、後述する制御部6に指令を送り、文字の入力や動作状態の変更を行うものである。
【0027】
操作ボタン5は、例えば、テンキー、♯キー、*キー及びメニューキーであり、上側筐体41に装備され、外部に露出する各ボタンである。そして、操作ボタン5上面には、後述する操作記号7が表記された表示面15,15’を備えており、この操作ボタン5の背面側には、後述するLED9を実装した基板10が配置されている。そして、基板10及び操作ボタン5間には、後述するフレーム18が介挿されている。
【0028】
操作ボタン5の表示面15,15’は、操作ボタン5の上面に形成され、後述する操作記号7を表示している。さらに、操作記号7は、後述するようにメイン記号71と、サブ記号72と、で左右に分けられて表記されている。このとき、メイン記号71が表記される表示面15と、サブ記号72が表記される表示面15’と、が異なる色で配色されている。さらに、メイン記号71の文字部分と、このメイン記号71が表記された表示面15と、が異なる色で配色され、メイン記号71の文字部分は透過性のインク、表示面15は遮光性のインクでそれぞれ裏面印刷されている。また、サブ記号72の文字部分と、このサブ記号72が表記された表示面15’と、は同じ色で配色され、サブ記号72の文字部分は透過性のインク、表示面15’は遮光性のインクでそれぞれ裏面印刷されている。これにより、後述するLED9が全て消灯している状態では、表示面15’に表記されたサブ記号72の文字部分は、周囲と同色であるため、使用者に視認され難く、表示面15に表記されたメイン記号71の文字部分は、周囲と異なる配色であるため、使用者から視認され易くなる。これにより、使用者は、メイン記号71と、サブ記号72と、を容易に区別することができる。また、後述するようにメインLED91及びサブLED92によって表示面15,15’がそれぞれ照光された状態では、表示面15’に表記されたサブ記号72の文字部分と、表示面15に表記されたメイン記号71の文字部分と、が共に透過性であるため、メイン記号71及びサブ記号72が鮮明に表示され、使用者は、メイン記号71及びサブ記号72を視認することができるようになる。
【0029】
操作記号7は、携帯電話1において使用される数字、カナ、ローマ字、あるいは♯、*などの記号、あるいは、通話開始記号、クリア記号及び通話終了記号である。本実施例では、携帯電話1において使用頻度の高い0乃至9の数字、♯及び*を、メイン記号71とし、使用頻度の低いカナ及びローマ字を、サブ記号72として分けて表示している。なお、通話開始記号、クリア記号及び通話終了記号は、メイン記号71と同様の構成を採り、サブ記号72と併記せずに単独で表記している。ここで、メイン記号71は、サブ記号72よりも大きく表示されている。なお、本実施例では、使用頻度の高い0乃至9の数字、♯及び*を、メイン記号71、使用頻度の低いカナ及びローマ字を、サブ記号72として分けて表示した場合を説明したが、数字、♯及び*を、メイン記号71、カナ及びローマ字を、サブ記号72として分けた場合に限られない。カナをメイン記号、その他の記号をサブ記号として分けて表示してもよい。
【0030】
フレーム18(遮光性分割部)は、後述する分割フレーム8と、遮光ゴム11と、で構成されており、操作ボタン5と、後述する基板10と、の間に介挿されている。そして、操作ボタン5と、フレーム18と、基板10と、で表示面15,15’にそれぞれ対応した遮光空間を形成している。そして、各遮光空間に、後述するLED9がそれぞれ配置されている。
【0031】
分割フレーム8(遮光性分割部)は、遮光性の部材で形成され、各操作ボタン5間を分割するものである。そして、後述する遮光ゴム11と共に、操作ボタン5と、後述する基板10と、の間に介挿され、各操作ボタン5に対応した各空間を形成するものである。さらに、本実施例では、メイン記号71に対応する表示面15と、サブ記号72に対応する表示面15’と、の間を分割するように分割フレーム8を形成している。遮光ゴム11(遮光性分割部)は、分割フレーム8の上面に貼り付けられた遮光性のゴムであり、操作ボタン5の押下時に弾性変形させるものである。なお、本実施例では、メイン記号71に対応する表示面15と、サブ記号72に対応する表示面15’と、の間を分割するように分割フレーム8を形成した場合を説明したが、2つの遮光空間の場合に限られず、操作ボタン5の表示面の分割数に応じて、さらに多くの遮光空間を形成してもよい。
【0032】
LED9(照光部)は、後述する基板10上に実装されて操作ボタン5の表示面15,15’を背面側から照光すると共に、フレーム18によって分割された各遮光空間にそれぞれ配置されている。このLED9は、メイン記号71に対応する空間に配置されるメインLED91と、サブ記号72に対応する空間に配置されるサブLED92と、を備えている。そして、メインLED91及びサブLED92は、後述する照光制御部12によって、それぞれ制御されており、照光制御部12からの指令に基づいて、メインLED91及びサブLED92を、それぞれ点灯又は消灯させる。これにより、メインLED91のみが点灯している状態では、図4(b)に示すように、メインLED91に対応する表示面15が照光され、図4(a)に示すように、表示面15に表記されたメイン記号71が視認され易くなる。そして、図5(b)に示すように、メインLED91及びサブLED92が点灯している状態では、メインLED91及びサブLED92に対応する表示面15及び表示面15’が、それぞれ照光され、図5(a)に示すように、メイン記号71及びサブ記号72が視認される。なお、本実施例では、照光部としてLED9を用いた場合を説明したが、LED9を用いた場合に限定されない。各遮光空間に対応する表示面15,15’を操作ボタン5の背面側から照光することができればよい。また、照光制御部12からの指令に基づいて、メインLED91のみが点灯した状態と、メインLED91及びサブLED92が点灯した状態と、を説明したが、これらの場合に限定されない。メインLED91が消灯し、サブLED92のみ点灯している状態であってもよい。
【0033】
制御部6は、例えば、CPUであって、図3に示すように、携帯電話1の内部に備えられている。そして、制御部6には、プログラムが組み込まれることによって、照光制御部12と、表示制御部13と、が構築されている。また、制御部6は、操作部2と、表示装置3と、後述する設定記録部14と、接続されている。
【0034】
表示制御部13は、操作部2の操作に基づいて、あるいは、動作状態に応じて表示装置3に、表示画面を切り替える指令を送るものである。例えば、操作部2の操作があった場合に、この操作に基づいて動作状態を判定し、表示装置3に、表示画面を切り替える指令を送ると共に、照光制御部12に、切り替える表示画面を特定する情報が送られる。また、表示制御部13が、表示装置3の表示画面を自動的に切り替える場合には、照光制御部12に、切り替える表示画面を特定する情報が送られる。
【0035】
設定記録部14は、例えば、フラッシュメモリであって、表示装置3に表示される各内容毎に、操作部2で使用する操作記号7の設定情報が記録されている。そして、この設定記録部14は、後述する照光制御部12と接続されている。
【0036】
照光制御部12は、表示制御部13から表示画面を特定する情報を受け取り、この情報に基づいて、表示画面に対応した操作記号7の設定情報を設定記録部14から読み取る。そして、この読み取った結果に基づいて、LED9を制御する。例えば、携帯電話1の表示画面が、メイン記号71のみ使用するものであった場合は、照光制御部12は、メイン記号71に対応するメインLED91に、点灯させる指令を送り、サブ記号72に対応するサブLED92には、消灯させる指令を送る。
【0037】
基板10は、例えば、板状に形成されたプリント基板であり、図2に示すように、下側筐体42上に装備される。そして、この基板10上には、LED9が実装されている。
【0038】
表示装置3は、携帯電話1の動作状態毎に各表示内容を表示させるものであって、表示制御部13によって制御されている。
【0039】
[動作]
次に、本実施例における携帯電話1の動作を、図6を参照して説明する。なお、携帯電話1の起動時は、メインLED91及びサブLED92は点灯するものとし、待ち受け画面は、非使用状態であるため、メインLED91及びサブLED92が点灯しないものとする。まず、携帯電話1が起動され(ステップS1)、図5(b)に示すように、メインLED91及びサブLED92が点灯し、図5(a)に示すように、メイン記号71及びサブ記号72が表示される。そして、表示制御部13から表示装置3に、表示画面を待ち受け画面に切り替える指令が送られ、この指令を受けた表示装置3が、表示画面を待ち受け画面に切り替える(ステップS2)。このとき、表示制御部13から照光制御部12に、待ち受け画面を特定する情報が送られ、この情報を受けた照光制御部12は、待ち受け画面に対応した操作記号7の設定情報を、設定記録部14から読み取る。そして、読み取った結果に基づいて、照光制御部12が、メインLED91に消灯指令を送り、メインLED91を消灯させると共に(ステップS3)、サブLED92にも消灯指令を送り、サブLED92も消灯させる(ステップS4)。
【0040】
続いて、使用者が、操作部2を操作して、表示装置3の表示画面をダイヤル発信画面に切り替える(ステップS5にて肯定判断)。すると、操作部2から表示制御部13に、入力情報が送られ、この入力情報を受けた表示制御部13は、表示装置3に、表示画面をダイヤル発信画面に切り替える指令を送る。このとき、照光制御部12には、ダイヤル発信画面を特定する情報が送られ、この情報を受けた照光制御部12は、ダイヤル発信画面に対応した操作記号7の設定情報を、設定記録部14から読み取る。そして、読み取った結果に基づいて、照光制御部12からメインLED91に、点灯指令が送られ、図4(b)に示すように、メインLED91のみ点灯される(ステップS6)。具体的には、ダイヤル発信画面では、数字、♯及び*が表示されたメイン記号71のみ使用されるため、照光制御部12は、メイン記号71に対応したメインLED91に、点灯指令を送り、サブ記号72に対応したサブLED92に、消灯指令を送る。そして、メインLED91に対応する表示面15のみ照光され、図4(a)に示すように、表示面15に表記されているメイン記号71が視認され易くなる。このとき、表示制御部13から指令を受けた表示装置3は、表示画面をダイヤル発信画面に切り替える(ステップS7)。
【0041】
次に、ダイヤル発信画面が終了すると(ステップS8にて肯定判断)、表示制御部13は、表示装置3に、表示画面を待ち受け画面に切り替える指令を送り、表示装置3は、表示画面を待ち受け画面に切り替える。
【0042】
これにより、使用者は、各動作状態において使用する操作記号7のみを視認することができ、携帯電話1の動作状態毎に、使用する操作記号7と、使用しない操作記号7と、を容易に把握することができる。
【実施例2】
【0043】
次に、本発明の第2の実施例を、図7乃至図8を参照して説明する。図7は、携帯電話の構成を示すブロック図である。図8は、携帯電話の動作を示すフローチャートである。本実施例では、上述した実施例1とほぼ同様の構成を採っているが、照光制御部12に、情報入力状態判定部16を構築した点が異なる。以下、図7乃至図8を参照して、実施例1と異なる構成について詳述する。
【0044】
表示装置3は、表示制御部13からの指令に基づいて、各表示内容を表示させるものである。そして、表示装置3に表示された表示画面において、複数の入力画面があり、各入力画面で要求される操作記号7がそれぞれ異なる場合に、選択操作により選択された入力画面を特定する情報を、後述する情報入力状態判定部16に送る。
【0045】
情報入力状態判定部16は、照光制御部12の内部に構築され、制御部6にプログラムが組み込まれることによって実現される。そして、表示装置3の表示画面にて選択された入力画面毎に、要求される操作記号7を判定するものである。具体的には、表示される入力画面を特定する情報を受けて、この入力画面に設定されている操作記号7の設定情報を設定記憶部14から読み取り、入力画面に要求される操作記号7を判定する。なお、本実施例では、情報入力状態判定部16を、照光制御部12の内部に構築した場合を説明したが、これは一例であって、表示装置3の内部に構築してもよい。
【0046】
照光制御部12は、表示制御部13から表示画面を特定する情報を受け、この情報に基づいて、表示画面に対応した操作記号7の設定情報を設定記録部14から読み取り、あるいは、照光制御部12の内部に構築された情報入力状態判定部16の判定結果を受けて、LED9を制御する。
【0047】
次に、本実施例における携帯電話21の動作を、図8を参照して説明する。なお、携帯電話21の起動時は、メインLED91及びサブLED92が点灯するものとし、待ち受け画面は、非使用状態であるため、メインLED91及びサブLED92が点灯しないものとする。まず、携帯電話21が起動され(ステップS21)、図5(b)に示すように、メインLED91及びサブLED92が点灯し、図5(a)に示すように、メイン記号71及びサブ記号72が表示される。そして、表示制御部13から表示装置3に、表示画面を待ち受け画面に切り替える指令が送られ、この指令を受けた表示装置3が、表示画面を待ち受け画面に切り替える(ステップS22)。このとき、表示制御部13から照光制御部12に、待ち受け画面を特定する情報が送られ、この情報を受けた照光制御部12は、待ち受け画面に対応した操作記号7の設定情報を、設定記録部14から読み取る。そして、読み取った結果に基づいて、照光制御部12が、メインLED91に消灯指令を送り、メインLED91を消灯させると共に(ステップS23)、サブLED92にも消灯指令を送り、サブLED92も消灯させる(ステップS24)。
【0048】
続いて、表示装置3の表示画面が、個人情報入力画面に切り替えられる(ステップS25にて肯定判断)。ここで、個人情報入力画面は、氏名入力画面、住所入力画面、電話番号入力画面、が一覧表示されており、使用者が各入力画面を選択できるものとする。まず、使用者が、個人情報入力画面の中から氏名入力画面を選択する(ステップS26)。このとき、氏名入力画面を特定する情報が、情報入力状態判定部16に送られる。そして、情報入力状態判定部16は、氏名入力画面に設定されている操作記号7の設定情報を設定記憶部14から読み取り、この読み取った結果に基づいて、氏名入力画面では、カナが表記されたサブ記号72のみを使用するものと判定する。そして、この判定結果を受けた照光制御部12は、サブ記号72が表記された表示面15’に対応するサブLED92に、点灯指令を送り、サブLED92のみ点灯させる(ステップS27)。このとき、サブ記号72の文字部分が透過性のインクで裏面印刷されているため、サブLED92を点灯することによってサブ記号72が表示面15’に鮮明に表示され、サブ記号72が視認され易くなる。そして、表示画面に氏名入力画面が表示され、氏名入力操作が行われる。
【0049】
次に、氏名入力画面が終了すると(ステップS28にて肯定判断)、使用者が、個人情報入力画面の中から住所入力画面を選択する(ステップS29)。このとき、住所入力画面を特定する情報が情報入力状態判定部16に送られる。そして、情報入力状態判定部16は、住所入力画面に設定されている操作記号7の設定情報を設定記憶部14から読み取り、この読み取った結果に基づいて、住所入力画面では、数字が表記されたメイン記号71と、カナが表記されたサブ記号72と、を使用するものと判定する。ここで、氏名入力画面終了時(ステップS28)において、サブLED92が点灯しているため、判定結果を受けた照光制御部12は、メイン記号71が表記された表示面15に対応するメインLED91に、点灯指令を送り、メインLED91を点灯させる(ステップS30)。これにより、図5(a)に示すように、メイン記号71及びサブ記号72が共に視認される。そして、表示画面に住所入力画面が表示され、住所入力操作が行われる。
【0050】
続いて、住所入力画面が終了すると(ステップS31にて肯定判断)、使用者が、個人情報入力画面の中から電話番号入力画面を選択する(ステップS32)。このとき、電話番号入力画面を特定する情報が情報入力状態判定部16に送られる。そして、情報入力状態判定部16は、電話番号入力画面に設定されている操作記号7の設定情報を設定記憶部14から読み取り、この読み取った結果に基づいて、電話番号入力画面では、数字が表記されたメイン記号71のみを使用するものと判定する。ここで、住所入力画面終了時(ステップS31)において、メインLED91及びサブLED92が点灯しているため、判定結果を受けた照光制御部12は、サブ記号72が表記された表示面15’に対応するサブLED92に、消灯指令を送り、サブLED92を消灯させる(ステップS33)。すると、メインLED91のみ点灯するため、図4(a)に示すように、表示面15に表記されているメイン記号71が、視認され易くなる。そして、表示画面に表示される電話番号入力画面にて、電話番号入力操作が行われ、電話番号入力画面が終了すると(ステップS34にて肯定判断)、再び待ち受け画面に切り替わる。
【0051】
これにより、使用者は、各入力画面において、入力操作に使用する操作記号7のみ視認することができ、各入力画面毎に使用する操作記号7を、容易に把握することができる。
【0052】
なお、本実施例では、表示装置3の表示画面が、個人情報入力画面に切り替えられた場合の動作を説明したが、これは一例であって、個人情報入力画面の場合に限られず、アンケート入力画面などであってもよい。
【実施例3】
【0053】
次に、本発明の第3の実施例を、図7乃至図8を参照して説明する。図7は、携帯電話の構成を示すブロック図である。図8は、携帯電話の動作を示すフローチャートである。本実施例では、上述した実施例2とほぼ同様の構成を採っているが、携帯電話の動作が異なる。具体的には、実施例2では、使用者の選択操作により各入力画面が選択された際に、照光制御部12がLED9を制御するものとしているが、実施例3では、表示画面に入力画面が表示された際に、照光制御部12がLED9を制御するものとしている。また、実施例2では、個人情報入力画面は、各入力画面が一覧表示され、使用者が入力画面を選択できるものとしているが、実施例3では、個人情報入力画面が、各入力画面毎に順次表示され、入力画面が自動的に切り替わるものとしている。以下、図7乃至図8を参照して、実施例2と異なる点について詳述する。
【0054】
表示装置3は、表示制御部13からの指令に基づいて、各表示内容を表示させるものである。そして、表示装置3に表示された表示画面において、複数の入力画面があり、各入力画面で要求される操作記号7がそれぞれ異なる場合に、表示画面に表示された入力画面を特定する情報を、後述する情報入力状態判定部16に送る。
【0055】
情報入力状態判定部16は、照光制御部12の内部に構築され制御部6にプログラムが組み込まれることによって実現される。そして、表示装置3から各入力画面を特定する情報を受け取り、入力画面毎に要求される操作記号7を判定するものである。具体的には、表示される入力画面を特定する情報を受けて、この入力画面に設定されている操作記号7の設定情報を設定記憶部14から読み取り、入力画面毎に要求される操作記号7を判定する。なお、本実施例では、情報入力状態判定部16を、照光制御部12の内部に構築した場合を説明したが、これは一例であって、表示装置3の内部に構築してもよい。
【0056】
照光制御部12は、表示制御部13から表示画面を特定する情報を受け、この情報に基づいて、表示画面に対応した操作記号7の設定情報を設定記録部14から読み取り、あるいは、照光制御部12の内部に構築された情報入力状態判定部16の判定結果を受けて、LED9を制御する。
【0057】
次に、本実施例における携帯電話の動作を、図8を参照して説明する。なお、本実施例における携帯電話の起動時は、メインLED91及びサブLED92が点灯するものとし、待ち受け画面は、非使用状態であるため、メインLED91及びサブLED92が点灯しないものとする。まず、本実施例における携帯電話が起動され(ステップS21)、図5(b)に示すように、メインLED91及びサブLED92が点灯し、図5(a)に示すように、メイン記号71及びサブ記号72が表示される。そして、表示制御部13から表示装置3に、表示画面を待ち受け画面に切り替える指令が送られ、この指令を受けた表示装置3が、表示画面を待ち受け画面に切り替える(ステップS22)。このとき、表示制御部13から照光制御部12に、待ち受け画面を特定する情報が送られ、この情報を受けた照光制御部12は、待ち受け画面に対応した操作記号7の設定情報を設定記録部14から読み取る。そして、読み取った結果に基づいて、照光制御部12が、メインLED91に消灯指令を送り、メインLED91を消灯させると共に(ステップS23)、サブLED92にも消灯指令を送り、サブLED92も消灯させる(ステップS24)。
【0058】
続いて、表示装置3の表示画面が、個人情報入力画面に切り替えられる(ステップS25にて肯定判断)。ここで、個人情報入力画面は、氏名入力画面、住所入力画面、電話番号入力画面が順次表示され、入力画面が自動的に切り替わるものとする。まず、表示装置3に氏名入力画面が表示され(ステップS26)、氏名入力画面を特定する情報が、情報入力状態判定部16に送られる。そして、情報入力状態判定部16は、氏名入力画面に設定されている操作記号7の設定情報を設定記憶部14から読み取り、この読み取った結果に基づいて、氏名入力画面では、カナが表記されたサブ記号72のみを使用するものと判定する。すると、この判定結果を受けた照光制御部12は、サブ記号72が表記された表示面15’に対応するサブLED92に、点灯指令を送り、サブLED92のみ点灯させる(ステップS27)。このとき、サブ記号72の文字部分が透過性のインクで裏面印刷されているため、サブLED92を点灯することによってサブ記号72が表示面15’に鮮明に表示され、サブ記号72が視認され易くなる。
【0059】
そして、氏名入力画面が終了すると(ステップS28にて肯定判断)、入力画面が住所入力画面に切り替わる(ステップS29)。そして、住所入力画面を特定する情報が、情報入力状態判定部16に送られる。すると、情報入力状態判定部16は、住所入力画面に設定されている操作記号7の設定情報を設定記憶部14から読み取り、この読み取った結果に基づいて、住所入力画面では、数字が表記されたメイン記号71と、カナが表記されたサブ記号72と、を使用するものと判定される。ここで、氏名入力画面終了時(ステップS28)において、サブLED92が点灯しているため、判定結果を受けた照光制御部12は、メイン記号71が表記された表示面15に対応するメインLED91に、点灯指令を送り、メインLED91を点灯させる(ステップS30)。これにより、図5(a)に示すように、メイン記号71及びサブ記号72が共に視認される。
【0060】
次に、住所入力画面が終了すると(ステップS31にて肯定判断)、入力画面が電話番号入力画面に切り替わる(ステップS32)。そして、電話番号入力画面を特定する情報が、情報入力状態判定部16に送られる。すると、情報入力状態判定部16は、電話番号入力画面に設定されている操作記号7の設定情報を設定記憶部14から読み取り、この読み取った結果に基づいて、電話番号入力画面では、数字が表記されたメイン記号71のみを使用するものと判定される。ここで、住所入力画面終了時(ステップS31)において、メインLED91及びサブLED92が点灯しているため、判定結果を受けた照光制御部12は、サブ記号72が表記された表示面15’に対応するサブLED92に、消灯指令を送り、サブLED92を消灯させる(ステップS33)。すると、メインLED91のみ点灯するため、図4(a)に示すように、表示面15に表記されているメイン記号71が、視認され易くなる。そして、電話番号入力画面が終了すると(ステップS34にて肯定判断)、表示画面が再び待ち受け画面に切り替わる。
【0061】
これにより、使用者は、各入力画面において、入力操作に使用する操作記号7のみ視認することができ、各入力画面毎に使用する操作記号7を、容易に把握することができる。
【0062】
なお、本実施例では、表示装置3の表示画面が、個人情報入力画面に切り替えられた場合の動作を説明したが、これは一例であって、個人情報入力画面の場合に限られず、アンケート入力画面などであってもよい。
【実施例4】
【0063】
次に、本発明の第4の実施例を、図9を参照して説明する。図9は、本実施例における携帯電話の分解斜視図である。本実施例では、上述した実施例1とほぼ同様の構成を採っているが、フレーム18に遮光ゴムフレーム17を用いた点が異なる。以下、図9を参照して、実施例1と異なる構成について詳述する。
【0064】
遮光ゴムフレーム17(遮光枠体)は、図9に示すように、各操作ボタン5間を分割するものであり、全体がゴムで形成されている。この遮光ゴムフレーム17は、実施例1におけるフレーム18と同様の形状で形成されており、操作ボタン5と、基板10と、の間に介挿されている。具体的には、各操作ボタン5毎に遮光された空間を形成し、さらに、メイン記号71に対応する表示面15と、サブ記号72に対応する表示面15’と、の間を分割するように遮光ゴムフレーム17を形成している。ここで、本実施例における携帯電話31では、実施例1における携帯電話1と異なり、遮光ゴムフレーム17自体が弾性変形できるため、遮光ゴム11を必要とせずに弾性変形させることができる。したがって、部品点数を削減することができると共に、装置の薄型化を図ることができる。
【0065】
操作ボタン5は、例えば、テンキー、♯キー、*キー及びメニューキーなど、筐体4に形成された各ボタンである。そして、操作ボタン5上面には、操作記号7が表記された表示面15,15’を備えており、操作ボタン5の背面側には、LED9を実装した基板10が配置されている。そして、この基板10と、操作ボタン5と、の間に介挿された遮光ゴムフレーム17と、によって遮光された空間が形成されている。
【0066】
LED9(照光部)は、遮光ゴムフレーム17によって分割された各空間に配置され、基板10上に実装されている。このLED9は、メイン記号71に対応する空間に配置されるメインLED91と、サブ記号72に対応する空間に配置されるサブLED92と、で構成されている。そして、メインLED91及びサブLED92は、照光制御部12によってそれぞれ制御されており、照光制御部12からの指令に基づいて、メインLED91及びサブLED92を、それぞれ点灯又は消灯させる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、操作ボタンを有する電子機器などに利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す携帯電話の分解斜視図である。
【図3】実施例1における携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図4】(a)は、メイン記号のみ表示された操作ボタンの表示面の状態を示す状態図である。(b)は、図4(a)のA−A線における断面図である。
【図5】(a)は、メイン記号及びサブ記号が表示された操作ボタンの表示面の状態を示す状態図である。(b)は、図5(a)のA−A線における断面図である。
【図6】実施例1における携帯電話の動作を示すフローチャートである。
【図7】携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図8】携帯電話の動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例4における携帯電話の分解斜視図である。
【符号の説明】
【0069】
1,21,31 携帯電話(電子機器)
2 操作部
3 表示装置
4 筐体
41 上側筐体
42 下側筐体
5 操作ボタン
6 制御部
7 操作記号
71 メイン記号
72 サブ記号
8 分割フレーム(遮光性分割部)
9 LED(照光部)
91 メインLED(照光部)
92 サブLED(照光部)
10 基板
11 遮光ゴム(遮光性分割部)
12 照光制御部
13 表示制御部
14 設定記録部
15,15’ 表示面
16 情報入力状態判定部
17 遮光ゴムフレーム(遮光枠体)
18 フレーム(遮光性分割部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部が透過状態又は半透過状態であり複数の操作記号が表示された表示面が形成された操作ボタンを有する操作部と、装置自体の動作を制御する制御部と、を備えた電子機器であって、
前記各操作ボタンに、前記操作ボタンの背面側を遮光された少なくとも2以上の遮光空間に分割する遮光性分割部を備えると共に、前記各遮光空間に、当該各遮光空間に対応する前記表示面を前記操作ボタンの背面側から照光する照光部を備え、
前記制御部は、装置自体の動作状態に応じて前記各照光部の点灯状態を制御する照光制御部を備えた、ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記照光制御部は、装置自体の動作状態毎に予め指定された前記照光部を点灯状態に制御する、ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記照光制御部は、装置に対する情報入力状態に応じて前記各照光部の点灯状態を制御する、ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記操作記号を、使用頻度の高いメイン記号と、使用頻度の低いサブ記号と、を1つの前記操作ボタンにおいて分割された異なる前記遮光空間上の前記表示面にそれぞれ割り当てる、ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の電子機器。
【請求項5】
前記照光制御部は、装置自体の動作状態に応じて、前記メイン記号が割り当てられた前記遮光空間に対応する前記照光部と、前記サブ記号が割り当てられた前記遮光空間に対応する前記照光部と、のいずれか一方又は両方を点灯させる、ことを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記遮光性分割部が前記操作ボタンの押下によって押圧されたときに弾性変形するよう、当該遮光性分割部の一部を弾性部材にて形成した、ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の電子機器。
【請求項7】
前記操作ボタンを支持し、前記遮光性分割部を一体的に有して前記遮光空間を形成する遮光枠体を、弾性部材にて形成した、ことを特徴とする請求項6記載の電子機器。
【請求項8】
少なくとも一部が透過状態又は半透過状態であり複数の操作記号が表示された表示面が形成された操作ボタンを有する操作部と、装置自体の動作を制御する制御部と、前記操作ボタンの背面側を互いに遮光された少なくとも2以上の遮光空間に分割する遮光性分割部と、前記各遮光空間に対応する前記表示面を前記操作ボタンの背面側から照光する照光部と、を備えた電子機器にて、前記操作部の表示状態を制御する方法であって、
前記制御部が、装置自体の動作状態に応じて前記各照光部の点灯状態を制御する、
ことを特徴とする操作部の表示状態制御方法。
【請求項9】
前記制御部が、装置自体の動作状態毎に予め指定された前記照光部を点灯状態に制御する、ことを特徴とする請求項8記載の操作部の表示状態制御方法。
【請求項10】
前記制御部が、装置に対する情報入力状態に応じて前記各照光部の点灯状態を制御する、ことを特徴とする請求項9記載の操作部の表示状態制御方法。
【請求項11】
前記操作記号の使用頻度の高いメイン記号と、使用頻度の低いサブ記号と、が1つの前記操作ボタンにおいて分割された異なる前記遮光空間上の前記表示面にそれぞれ割り当てられており、
前記制御部が、装置自体の動作状態に応じて、前記メイン記号が割り当てられた前記遮光空間に対応する前記照光部と、前記サブ記号が割り当てられた前記遮光空間に対応する前記照光部と、のいずれか一方又は両方を点灯させる、ことを特徴とする請求項8,9又は10記載の操作部の表示状態制御方法。
【請求項12】
少なくとも一部が透過状態又は半透過状態であり複数の操作記号が表示された表示面が形成された操作ボタンを有する操作部と、装置自体の動作を制御する制御部と、前記操作ボタンの背面側を互いに遮光された少なくとも2以上の遮光空間に分割する遮光性分割部と、前記各遮光空間に対応する前記表示面を前記操作ボタンの背面側から照光する照光部と、を備えた電子機器の前記制御部に、
装置自体の動作状態に応じて前記各照光部の点灯状態を制御する照光制御部、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−90767(P2008−90767A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−273554(P2006−273554)
【出願日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】