説明

電子機器

【課題】受信機会を抑えても情報を適切に受信する電子機器を提供する。
【解決手段】本発明による電子機器10は、自己の位置情報を検出する測位手段114、108と、外部機器から送信される情報を受信する受信手段116と、測位手段114、108で所定時間ごとに検出される位置情報に基づいて通信可否を判定する判定手段108と、判定手段108で通信可が判定された場合に情報を受信させ、判定手段108で通信否が判定された場合に情報を受信させないように受信手段116を制御する制御手段108とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
移動無線方式の省電力化技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1によれば、受信動作が間欠に行われる。
【0003】
【特許文献1】特開平7−22998号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、受信機会が抑制されると情報を適切に取得できないおそれが生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1に記載の発明による電子機器は、自己の位置情報を検出する測位手段と、外部機器から送信される情報を受信する受信手段と、測位手段で所定時間ごとに検出される位置情報に基づいて通信可否を判定する判定手段と、判定手段で通信可が判定された場合に情報を受信させ、判定手段で通信否が判定された場合に情報を受信させないように受信手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項1に記載の電子機器はさらに、情報を取得すべき位置が登録される第1の登録手段を備えてもよい。この場合の判定手段は、第1の登録手段に登録されている位置に関連する情報を取得するように通信可否を判定することが好ましい。
(3)請求項1に記載の電子機器はさらに、情報を取得しない位置が登録される第2の登録手段を備えてもよい。この場合の判定手段は、第2の登録手段に登録されている位置に関連する情報を取得しないように通信可否を判定することが好ましい。
(4)請求項2または3に記載の電子機器において、判定手段は、通信履歴に基づいて既知の情報と異なる他の情報を取得するように通信可否を判定してもよい。
(5)請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器はさらに、通信抑制条件が登録される第3の登録手段を備えてもよい。この場合の判定手段は、現在の電子機器の状況が登録されている通信抑制条件と合致する場合に通信否を判定し得るようにし、登録されている通信抑制条件と合致しない場合に通信可を判定することが好ましい。
(6)請求項5に記載の電子機器において、判定手段は、登録されている通信抑制条件と合致する場合、操作部材からの操作信号に応じて通信可否を判定してもよい。
(7)請求項5または6に記載の電子機器において、通信抑制条件は、(1)電池残量が所定量以下であること、(2)測位手段で検出された位置が過去に通信を抑制した位置であること、(3)現在の日時があらかじめ登録されている曜日と同じであること、(4)現在の日時があらかじめ登録されている時間帯と同じであること、の少なくとも1つを含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明による電子機器では、受信機会を抑えても情報を適切に受信できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による電子カメラ10を含めて構成したポイント提供システムを例示する図である。ポイント提供システムは、サービス提供者が予め定めた所定のルールに基づいてサービス利用者へ得点(ポイント)を提供するためのシステムである。図1において、ネットワークに得点管理サーバ11およびアクセスポイント13が接続されている。
【0008】
得点管理サーバ11は、サービス提供者によってデータセンターなどに配置される。得点管理サーバ11には、サービス利用者へ提供する得点に関する情報、当該得点をサービス利用者へ提供するための情報、サービス利用者ごとの獲得得点、およびサービス利用者の管理情報などを管理する。
【0009】
アクセスポイント13は、サービス提供者によって観光地などに設けられた無線アクセス端末である。電子カメラ10が通信機能を有する場合、電子カメラ10はアクセスポイント13を介して得点管理サーバ11へアクセス可能である。
【0010】
上記ポイント提供システムにおいて、サービス利用者は、電子カメラ10をアクセスポイント13経由でインターネットに接続し、ポイント提供サービスを利用する。アクセスポイント13との間で通信が成立した電子カメラ10は、電子カメラ10内のデータを得点管理サーバ11へ送受可能にする。
【0011】
なお、サービス利用者は、自宅などの不図示のパーソナルコンピュータからインターネットに接続し、得点管理サーバ11からの情報をパーソナルコンピュータを介して得ることも可能に構成されている。この場合、電子カメラ10およびパーソナルコンピュータ間がUSBケーブルなどで接続され、得点管理サーバ11からのデータが電子カメラ10内に取得される。
【0012】
上述したポイント提供システムは、たとえば、サービス利用者へ観光地、商店街などに関するマップ情報を与え、サービス利用者がマップ情報に含まれている所定の地点で電子カメラ10による撮影を行った場合に、撮影内容(被写体、撮影場所、撮影画像の露出、ピント、ブレ等)や撮影条件(電子カメラ10の設定状態など)ごとに定められているポイントを生成し、生成したポイントを得点管理サーバ11に蓄積する。
【0013】
本発明は、上記ポイント提供システムで使用する電子カメラ10に関するので、以降の説明は電子カメラ10を中心に行う。図2は、電子カメラ10の要部構成を説明するブロック図である。図2において、タイミングジェネレータ(TG)105は、メインCPU108から送出される指示に応じて、タイミング信号をドライバ104、AFE(Analog Front End)回路102、A/D変換回路103および画像処理回路106へ供給する。ドライバ104は、撮像素子101で必要とされる駆動信号を供給する。
【0014】
撮影レンズLは、撮像素子101の撮像面に被写体像を結像させる。撮像素子101は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えたCCDイメージセンサなどによって構成され、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を出力する。撮像素子101の撮像面には、それぞれR(赤)、G(緑)およびB(青)のカラーフィルタが画素位置に対応するように設けられている。撮像素子101がカラーフィルタを通して被写体像を撮像するため、撮像素子101から出力される光電変換信号は、RGB表色系の色情報を有する。
【0015】
AFE回路102は、撮像素子101から出力される光電変換信号に対するアナログ処理(ゲインコントロールなど)を行う。A/D変換回路103は、アナログ処理後の撮像信号をディジタル信号に変換する。
【0016】
メインCPU108は、各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各ブロックへ出力する。画像処理回路106は、たとえばASICとして構成され、A/D変換回路103から入力されるディジタル画像信号に対する画像処理を行う。画像処理には、たとえば、輪郭強調や色温度調整(ホワイトバランス調整)処理、画像信号に対するフォーマット変換処理が含まれる。
【0017】
画像圧縮回路107は、画像処理回路106による処理後の画像信号に対して、JPEG方式で所定の圧縮比率の画像圧縮処理を行う。表示画像作成回路110は、撮像画像を液晶モニタ111に表示させるための表示データを作成する。液晶モニタ111は、表示画像作成回路110から入力される表示データによる再生画像を表示する。表示画像作成回路110は画像表示用データの他、メッセージやメニュー、マークなどを表示するためのデータの作成も行う。これにより、液晶モニタ111に画像以外の情報も表示される。
【0018】
記録媒体10Aは、電子カメラ10に対して着脱可能なメモリカードなどで構成される。記録媒体10Aには、メインCPU108からの指示によって撮影画像のデータ、およびその撮影情報を含む画像ファイルが記録される。記録媒体10Aにはさらに、メインCPU108からの指示によって識別情報(得点情報)、得点管理サーバ11からの提供情報などが記録される。記録媒体10Aに記録された画像ファイル、識別情報、提供情報は、それぞれメインCPU108からの指示によって読み出しが可能である。
【0019】
バッファメモリ109は、画像処理前後および画像処理途中のデータを一時的に格納する他、記録媒体10Aへ記録する前の画像ファイルを格納したり、記録媒体10Aから読み出した画像ファイルを格納したり、識別情報を生成したりするワークメモリとして使用される。
【0020】
操作部材113は、電子カメラ10のレリーズボタン、メニュースイッチ、決定(OK)スイッチなどを含み、各スイッチ類の押下操作に対応する操作信号をメインCPU108へ出力する。無線インターフェイス116は、メインCPU108からの指示により外部機器(アクセスポイント13に備えられる端末等)との間で無線LAN通信、赤外線通信、および光通信などのいずれかの通信方式によってデータを送受信する。外部インターフェイス112は、メインCPU108からの指示により外部機器(パーソナルコンピュータやクレードル等)との間で不図示のケーブルを介してデータを送受信する。
【0021】
GPS装置114は、メインCPU108からの指示に応じてGPS衛星からの電波を受信し、受信信号をメインCPU108へ出力する。メインCPU108は、GPS装置114からの受信信号に基づいて所定の演算を行い、電子カメラ10の測位情報(緯度、経度、高度)を検出する。
【0022】
方位センサ115は、メインCPU108からの指示に応じて地磁気を検出し、検出した地磁気に基づいて電子カメラ10が向いている方向、すなわち、撮影レンズLの光軸が向いている方位を求め、求めた方位を示す信号をメインCPU108へ出力する。方位センサ115によって検出される方位は、電子カメラ10による撮影方位に対応する。
【0023】
上記電子カメラ10は、撮影時にExif形式の画像ファイルを生成する。生成した画像ファイルは電子カメラ10から得点管理サーバ11へ送信(アップロード)するが、撮影画像ファイルを送信できない場合には当該画像ファイルを電子カメラ10内の記録媒体10A内に保存しておく。記録媒体10A内に保存された画像ファイルは、電子カメラ10がアクセスポイント13と通信可能になった時点で電子カメラ10から当該アクセスポイント13を介して得点管理サーバ11へ送信される。
【0024】
<情報表示処理>
図3は、電子カメラ10のメインCPU108が行う情報表示(お知らせ)処理の流れを説明するフローチャートである。図3によるプログラムはメインCPU108内のメモリ(不図示)に格納されており、お知らせ機能オン操作が電子カメラ10に行われると起動する。お知らせ機能のオン/オフ操作は、操作部材113を構成するお知らせ機能スイッチによって行われる。
【0025】
図3のステップS11において、メインCPU108は通信タイミング判定処理(図4)を行ってステップS12へ進む。通信タイミング判定処理の詳細については後述する。ステップS12において、メインCPU108は通信するか否かを判定する。メインCPU108は、通信タイミング判定処理において通信タイミングと判定されている場合にステップS12を肯定判定してステップS13へ進み、通信タイミングでないと判定されている場合にはステップS13を否定判定してステップS15へ進む。
【0026】
ステップS13において、メインCPU108は通信可能か否かを判定する。メインCPU108は、アクセスポイント13を介して得点管理サーバ11と通信可能な状態にあればステップS13を肯定判定してステップS14へ進み、得点管理サーバ11との間で通信できなければステップS13を否定判定してステップS28へ進む。
【0027】
ステップS28へ進む場合は通信できなかった場合である。ステップS28において、メインCPU108は表示画像作成回路110へ指示を送り、液晶モニタ111に以下のメッセージを表示させる。メインCPU108は、たとえば、「通信圏外です。」のメッセージを液晶モニタ111に表示させてステップS15へ進む。
【0028】
ステップS14において、メインCPU108は、得点管理サーバ11から最新の情報を受信してステップS15へ進む。具体的には、電子カメラ10のID情報および最新の測位情報を得点管理サーバ11へ送信することにより、得点管理サーバ11から電子カメラ10の現在地周辺のマップ情報、および電子カメラ10のポイント情報を取得する。
【0029】
ステップS15において、メインCPU108は、マップ情報を表示するか否かを判定する。メインCPU108は、操作部材113からの操作信号がマップ情報の表示を指示する場合にステップS15を肯定判定してステップS16へ進み、操作信号がマップ情報以外の他の情報表示を指示する場合にはステップS15を否定判定してステップS29へ進む。
【0030】
ステップS16において、メインCPU108は表示画像作成回路110へ指示を送り、直近のマップ情報に基づいて電子カメラ10の現在位置を含む所定範囲のマップ表示を液晶モニタ111に表示させてステップS17へ進む。
【0031】
図6は、電子カメラ10を液晶モニタ111(背面)側から見た図である。図6において、電子カメラ10の背面に液晶モニタ111が配設され、液晶モニタ111の横にズームスイッチ113b、メニュースイッチ113c、その他操作スイッチ113d、113e、113gおよび十字キー113fが設けられている。リング状に構成された十字キー113fは、押下位置に応じた押下位置信号を発生する。決定スイッチ113gの配設位置は十字キー113fの中央部である。また、電子カメラ10の上面にはレリーズボタン113aが配設される。
【0032】
液晶モニタ111にはマップ情報が表示されている。本実施形態では、ポイント提供システムがサービス利用者へ「おすすめ撮影場所」の位置(地点情報)を記したマップ情報を提供する。図6によれば、「おすすめ撮影場所」を示す○印51〜55が地図上に表示されている。サービス利用者は、「おすすめ撮影場所」へ行って電子カメラ10による撮影を行えば、撮影内容に応じてポイントを貯めることができる。
【0033】
サービス利用者は、○印で示された「おすすめ撮影場所」を全部回ってもよいし、任意の「おすすめ撮影場所」のみを回ってもよい。メインCPU108は、測位情報に基づいて現在位置を示すカメラマーク57を地図上に表示させる。メインCPU108はさらに、操作部材113が操作され、特定の「おすすめ撮影場所」についての表示削除が指示されると、液晶モニタ111上の表示から対応する○印表示を削除する。
【0034】
得点管理サーバ11から提供されたマップ情報には、「おすすめ撮影場所」を巡る推奨順序も含まれる。メインCPU108は、次に巡るべき「おすすめ撮影場所」について、○印表示から◎印表示53へ切替えて液晶モニタ111に表示させる。サービス利用者は、マップ情報によって提示される推奨順に「おすすめ撮影場所」を巡る場合、推奨順と異なる順序で巡る場合に比べて移動距離が少なくて済む。
【0035】
アクセスポイント13(図1)は、「おすすめ撮影場所」において電子カメラ10との間で通信可能な通信圏内に設けられている。得点管理サーバ11は、◎印表示53(次に巡る「おすすめ撮影場所」)を含み、電子カメラ10の現在位置から所定距離(たとえば1km)内に位置する「おすすめ撮影場所」についてのサンプル画像情報をアクセスポイント13を介して電子カメラ10へ送信する。電子カメラ10のメインCPU108は、十字キー113fが操作され、◎印表示53にポインタ61が重ねられた場合、得点管理サーバ11から受信したサンプル画像70およびこの画像の説明(画像タイトル、撮影場所、およびコメント等)を地図画像に重ねて表示させる(図7)。
【0036】
図7に例示したサンプル画像70を表示させたメインCPU108は、所定時間(たとえば、5秒間)が経過すると元の表示(図6)に戻す。また、サンプル画像70を表示中のメインCPU108は、サンプル画像70を表示している間に操作部材113が操作され、表示延長が指示された場合、当該サンプル画像の表示時間をさらに5秒間延長させる。
【0037】
メインCPU108は、「おすすめ撮影場所」で(正確には「おすすめ撮影場所」に対応する経度、緯度から所定範囲内において)撮影動作を行った場合、当該位置を示す表示について、◎(または○)印表示から☆印表示52へ切替えて液晶モニタ111に表示させる。
【0038】
図3のステップS17において、メインCPU108はカメラ操作されたか否かを判定する。メインCPU108は、レリーズボタン113a(図6)などの操作信号が操作部材113から入力されるとステップS17を肯定判定してステップS18へ進み、カメラ操作の信号が入力されない場合にはステップS17を否定判定してステップS21へ進む。
【0039】
ステップS18において、メインCPU108は液晶モニタ111の表示切替えを指示してステップS19へ進む。具体的には、表示画像作成回路110に対し、マップ表示(またはサンプル画像表示)に代えて撮影時に必要な情報や撮影画像を表示する準備をさせる。ステップS19において、メインCPU108は、カメラ処理(図5)を行ってステップS20へ進む。カメラ処理の詳細については後述する。
【0040】
ステップS20において、メインCPU108は液晶モニタ111の表示切替えを指示してステップS21へ進む。具体的には、表示画像作成回路110に対し、撮影画像の表示に代えてマップ情報表示への復帰を指示する。
【0041】
ステップS21において、メインCPU108はオフ操作されたか否かを判定する。メインCPU108は、操作部材113からオフ操作信号が入力された場合にステップS21を肯定判定してステップS22へ進み、操作部材113からオフ操作信号が入力されない場合にはステップS21を否定判定してステップS11へ戻る。ステップS11へ戻る場合は以上説明した処理を繰り返す。
【0042】
ステップS22において、メインCPU108は表示画像作成回路110へ指示を送り、液晶モニタに以下のメッセージを表示させる。メインCPU108は、たとえば、「お知らせ情報を待ち受けしますか?」のメッセージを液晶モニタ111に表示させてステップS23へ進む。お知らせ情報は、マップ情報やサンプル画像情報など得点管理サーバ11から提供される情報である。
【0043】
ステップS23において、メインCPU108は待ち受けが指示されたか否かを判定する。メインCPU108は、操作部材113から待ち受けを指示する操作信号が入力された場合にステップS23を肯定判定してステップS24へ進む。メインCPU108は、操作部材113から待ち受けを指示する操作信号が入力されない場合にはステップS23を否定判定し、電子カメラ10内の各ブロックへの通電をオフする処理を行って図3による処理を終了する。
【0044】
ステップS24へ進むメインCPU108は、メインCPU108自身、GPS装置114および無線インターフェイス116を除くブロックへの通電をオフさせて省電力状態とし、お知らせ情報を待ち受ける。ステップS24において、メインCPU108は前回の通信時から所定時間(たとえば24時間)以上経過しているか否かを判定する。メインCPU108は、前回の通信時から所定時間以上経過している場合にステップS24を肯定判定してステップS25へ進み、前回の通信時から所定時間が経過していない場合にはステップS24を否定判定し、ステップS27へ進む。
【0045】
ここで、メインCPU108は通信記録媒体10A内の所定エリアに通信ログを記録するように構成されている。メインCPU108は、得点管理サーバ11との間で通信を行うごとに、その日時、成功(通信成立)/失敗(通信不成立)、および通信内容などを示す履歴情報を記録する。
【0046】
ステップS25において、メインCPU108は通信可能か否かを判定する。メインCPU108は、アクセスポイント13を介して得点管理サーバ11と通信可能な状態にあればステップS25を肯定判定してステップS26へ進み、得点管理サーバ11との間で通信できなければステップS25を否定判定してステップS27へ進む。
【0047】
ステップS26において、メインCPU108は得点管理サーバ11から最新の情報を受信してステップS27へ進む。受信内容はステップS14の場合と同様である。ステップS27において、メインCPU108はオン操作されたか否かを判定する。メインCPU108は、操作部材113からオン操作信号が入力された場合にステップS27を肯定判定し、ステップS24へ進む際に通電をオフしたブロックへ通電を開始させてステップS11へ戻る。メインCPU108は、操作部材から113からオン操作信号が入力されない場合にはステップS27を否定判定し、ステップS24へ戻って待ち受けを継続する。
【0048】
ステップS15を否定判定して進むステップS29において、メインCPU108は、他の情報表示処理を行ってステップS21へ進む。他の情報表示処理は、たとえば、サービス利用者が獲得した累計ポイントを液晶モニタ111に表示する処理である。
【0049】
<通信タイミング判定処理>
通信タイミング判定処理の詳細について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4のステップS41において、メインCPU108は、GPS装置114による受信信号に基づいて測位情報を取得してステップS42へ進む。GPS装置114による信号受信は、たとえば1分間隔で行うように構成される。メインCPU108は、最新の衛星受信信号を用いて測位情報を取得する。
【0050】
ステップS42において、メインCPU108は滞在時間が判定閾値より長いか否かを判定する。メインCPU108は、最新の測位情報および取得済みの測位情報に基づいて自己の滞在時間を演算する。メインCPU108は、半径500m以内に滞在する時間が所定時間(たとえば3分)を超えている場合にステップS42を肯定判定してステップS43へ進み、滞在時間が3分以下の場合にはステップS42を否定判定してステップS49へ進む。
【0051】
ステップS43において、メインCPU108は、通信抑制設定されているか否かを判定する。電子カメラ10に通信時間(回数)を抑制させる場合は、あらかじめ機能設定メニュー操作によってその旨が指示されている。メインCPU108は、通信回数を抑制するように設定されている場合にステップS43を肯定判定してステップS44へ進む。メインCPU108は、通信回数を抑制する設定がなされていない場合にはステップS43を否定判定してステップS47へ進む。
【0052】
ステップS44において、メインCPU108は、情報受信希望エリアか否かを判定する。サービス利用者が情報を希望するエリアは、あらかじめ機能設定メニュー操作によって指示されている。メインCPU108は、指示されているエリア内に電子カメラ10の現在位置が含まれる場合にステップS44を肯定判定してステップS45へ進む。メインCPU108は、電子カメラ10の現在位置が指示されているエリア内に含まれない場合にはステップS44を否定判定してステップS49へ進む。ステップS44を否定判定するのは、電子カメラ10の現在位置が上記情報受信希望エリアから外れている場合である。
【0053】
ここで、情報受信希望エリア内でも例外として情報を受信しない範囲を指示可能に構成される。情報を受信しない範囲についても、あらかじめ機能設定メニュー操作によって指示される。たとえば、サービス利用者の自宅位置、サービス利用者の勤務先位置、またはサービス利用者の通学先位置を含む所定範囲について、情報を受信しない旨の設定がなされた場合のメインCPU108は、ステップS44を否定判定することによって得点管理サーバ11との間の通信を抑制する。これにより、サービス利用者が長時間滞在する可能性が高い自宅、勤務先、通学先付近に電子カメラ10が滞在している場合は、自宅付近、勤務先付近、通学先付近に関する情報(これらは既知であるため受信しなくてもよい)を除いた他の情報を受信するように通信を制御できる。
【0054】
ステップS45において、メインCPU108は、得点獲得済みエリアか否かを判定する。メインCPU108は、当該エリアに関する情報を過去に受信済みの場合にステップS45を肯定判定してステップS49へ進む。当該エリアの「おすすめ撮影場所」で撮影することによってポイントを獲得している場合は、当該エリアに関する情報を既に取得していると考えられる。なお、ポイント獲得に至らないものの、当該エリアに関してサンプル画像情報を受信済みの場合にもステップS45を肯定判定してよい。サンプル画像情報を受信した電子カメラ10は、現在位置が受信情報に対応する「おすすめ撮影場所」から半径1km以内であれば、当該「おすすめ撮影場所」についてのサンプル画像情報を受信しないようにステップS45を肯定判定する。一方、メインCPU108は、当該エリアについてのサンプル画像情報を取得していない場合にはステップS45を否定判定し、ステップS46へ進む。
【0055】
ステップS46において、メインCPU108は、他の通信抑制条件と合致するか否かを判定する。メインCPU108は、電子カメラ10の状態があらかじめ機能設定メニュー操作によって指示されている他の通信抑制条件と合致する場合にステップS46を肯定判定してステップS48へ進む。メインCPU108は、電子カメラ10の状態が他の通信抑制条件と合致しない場合にはステップS46を否定判定してステップS47へ進む。
【0056】
他の通信抑制条件として、たとえば、次の各項目が機能設定メニュー操作によって指示可能にされている。
通信抑制条件1…電池残量が所定残量以下であること
通信抑制条件2…現在位置が過去に通信抑制したエリア内に含まれること
通信抑制条件3…現在日時があらかじめ機能設定メニュー操作によって登録されている曜日と合致すること
通信抑制条件4…現在日時があらかじめ機能設定メニュー操作によって登録されている時間帯と合致すること
【0057】
ステップS47へ進む場合は通信抑制を行わない場合である。ステップS47において、メインCPU108は通信タイミングであると判定して図4による処理を終了する。ステップS48において、メインCPU108は表示画像作成回路110へ指示を送り、液晶モニタ111に以下のメッセージを表示させる。メインCPU108は、たとえば、「お知らせ情報を拒否しますか?」のメッセージを液晶モニタ111に表示させる。メインCPU108はさらに、操作部材113から情報拒否を指示する操作信号が入力された場合にステップS48を肯定判定してステップS49へ進む。メインCPU108は、操作部材113から情報拒否を指示する操作信号が入力されない場合にはステップS48を否定判定し、ステップS47へ進む。
【0058】
ステップS49へ進む場合は通信抑制を行う場合である。ステップS49において、メインCPU108は通信タイミングでないと判定して図4による処理を終了する。
【0059】
<カメラ処理>
カメラ処理の詳細について、図5のフローチャートを参照して説明する。図5のステップS51において、メインCPU108は、カメラ部を構成するブロック(撮像素子101やドライバ104など)へ通電を開始させてステップS52へ進む。ステップS52において、メインCPU108は、デフォルトの撮影モード、表示、画像処理などのための初期設定を行ってステップS53へ進む。
【0060】
ステップS53において、メインCPU108はレリーズボタン113aが半押し操作されたか否かを判定する。メインCPU108は、半押し操作信号が入力されるとステップS53を肯定判定してステップS54へ進み、半押し操作信号が入力されていない場合にはステップS53を否定判定し、ステップS68へ進む。
【0061】
ステップS54において、メインCPU108は不図示の焦点検出装置およびレンズ駆動装置へ指示を送り、レンズLによる焦点調節状態の検出および焦点調節を行わせてステップS55へ進む。ステップS55において、メインCPU108は撮像素子101による撮像を開始させる(電荷蓄積を開始させる)。メインCPU108は、所定時間が経過すると撮像を終了させ、撮像素子101から蓄積電荷を掃き出させる。
【0062】
ステップS56において、メインCPU108は、撮像素子101からの画像信号を用いて露光演算を行い、ステップS57へ進む。メインCPU108は、上記撮像素子101からの画像信号を表示画像作成回路110へ送り、表示データを作成させる。これにより、撮影指示(レリーズボタン113aからの全押し操作信号)前の撮像画像(いわゆるスルー画像)が液晶モニタ111に再生表示される。
【0063】
ステップS57において、メインCPU108はレリーズボタン113aが全押し操作されたか否かを判定する。メインCPU108は、全押し操作信号が入力されるとステップS57を肯定判定してステップS58へ進み、全押し操作信号が入力されていない場合にはステップS57を否定判定し、ステップS68へ進む。
【0064】
ステップS58において、メインCPU108は撮像素子101を初期化(不要電荷を掃き出させる)してステップS59へ進む。ステップS59において、メインCPU108は撮像素子101による本撮像を開始させる(電荷蓄積を開始させる)。メインCPU108は、ステップS56において得られている制御露出に基づいてシャッタ(不図示)および絞り(不図示)を駆動制御し、制御シャッタ秒時が経過すると撮像を終了させるとともに、撮像素子101から蓄積電荷を掃き出させる。
【0065】
ステップS60において、メインCPU108は画像処理回路106へ指示を送り、撮像素子101からの画像信号に対して所定の画像処理を行わせてステップS61へ進む。ステップS61において、メインCPU108は表示画像作成回路110へ指示を送り、画像処理後のディジタル画像信号を用いて表示データを作成させてステップS62へ進む。これにより、撮影画像が液晶モニタ111に再生表示される。
【0066】
ステップS62において、メインCPU108は表示画像作成回路110へ指示を送り、再生表示中の撮影画像に重ねて、以下のメッセージをオーバレイ表示させる。メインCPU108は、たとえば、「この画像を応募します。」のメッセージを液晶モニタ111に表示させてステップS63へ進む。
【0067】
ステップS63において、メインCPU108は画像データを送信可能か否かを判定する。メインCPU108は、得点管理サーバ11へ送信可能な状態にあればステップS63を肯定判定してステップS64へ進み、得点管理サーバ11へ送信できなければステップS63を否定判定してステップS66へ進む。
【0068】
ステップS64において、メインCPU108は、バッファメモリ109に格納されている画像ファイルをアクセスポイント13経由で得点管理サーバ11へ送信し、ステップS65へ進む。
【0069】
ステップS65において、メインCPU108は識別情報を付加してステップS67へ進む。具体的には、バッファメモリ109に格納されている撮影画像が送信済みであることを示す情報を含む画像ファイルを作成する。
【0070】
なお、得点管理サーバ11は、(1)画像ファイルが電子カメラ10から応募された場合であって、当該画像ファイルが上記識別情報を有していない場合、または(2)画像ファイルが電子カメラ10から応募された場合であって、当該画像ファイルが上記識別情報を有しており、この識別情報から当該撮影画像が未送信であることを確認した場合に、ポイントを生成・蓄積するように構成されている。
【0071】
得点管理サーバ11はさらに、画像ファイルが電子カメラ10から応募された場合であって、当該画像ファイルが上記識別情報を有しているものの、その識別情報から当該撮影画像が未送信であることを確認できない場合はポイント生成・蓄積を行わなわず、電子カメラ10に対してその旨のメッセージを送信するように構成される。
【0072】
ステップS63を否定判定して進むステップS66において、メインCPU108は識別情報を付加してステップS67へ進む。具体的には、バッファメモリ109に格納されている撮影画像が未送信であることを示す情報を含む画像ファイルを作成する。
【0073】
ステップS67において、メインCPU108は、バッファメモリ109内の画像ファイルを記録媒体10Aに記録してステップS68へ進む。なお、バッファメモリ109の画像ファイルは、ステップS67以降はバッファメモリ109内で保存しないように構成されている。
【0074】
ステップS68において、メインCPU108は半押しタイマー切れか否かを判定する。メインCPU108は、半押し操作信号が入力されない状態が所定時間継続されるとステップS68を肯定判定し、カメラ部を構成するブロックへの通電をオフする処理を行って図5による処理を終了する。一方、メインCPU108は、半押し操作信号が入力されている、もしくは半押し操作信号が入力されない状態が所定時間に満たない場合にはステップS68を否定判定し、ステップS53へ戻って上記処理を繰り返す。
【0075】
以上説明した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)サービス利用者へ観光地に関するマップ情報を提供するポイント提供システムは、得点管理サーバ11からサービス利用者の電子カメラ10へ、電子カメラ10の現在位置から所定距離(たとえば1km)内に位置する「おすすめ撮影場所」に関し、当該「おすすめ撮影場所」であらかじめ撮影されたサンプル画像およびその位置情報を送信する。電子カメラ10が、電子カメラ10の自己位置から1km以上離れた「おすすめ撮影場所」についてのサンプル画像情報も受信する場合と比べて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0076】
(2)電子カメラ10は、サンプル画像情報などの受信を希望するエリアの外に位置する場合(ステップS44を否定判定)に得点管理サーバ11との間で通信をしない。これにより、不要な遠方エリアに関する情報の受信を避けることができる。加えて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0077】
(3)電子カメラ10は、サービス利用者の自宅位置、サービス利用者の勤務先位置、またはサービス利用者の通学先位置について、これらが情報受信希望エリア内に位置していても、自宅位置、勤務先位置、通学先に関する情報の受信を除外可能に構成した。電子カメラ10は、上記除外設定がなされると、自宅、勤務先、または通学先に滞在している場合に得点管理サーバ11との間で通信をしないので、既知の情報の受信を避けることができる。加えて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0078】
(4)電子カメラ10は、得点獲得済みエリアの中に位置する場合(ステップS45を肯定判定)に得点管理サーバ11との間で通信をしない。これにより、過去に受信済みの情報の受信を避けることができる。加えて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0079】
(5)電子カメラ10は、半径500mの円内に滞在する時間が所定時間に満たない場合(ステップS42を否定判定)に得点管理サーバ11との間で通信をしない。これにより、サービス利用者が移動中であって「おすすめ撮影場所」を巡る予定がない場合に、必要とされない情報の受信を避けることができる。加えて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0080】
(6)電子カメラ10は、電池残量が所定残量以下に低下した場合(ステップS46を肯定判定)に受信するか否かの指示を待つようにしたので、受信拒否が指示されれば(ステップS48を肯定判定)、必要とされない情報の受信を避けることができる。加えて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0081】
(7)電子カメラ10は、現在位置が以前に通信抑制したエリア内である場合(ステップS46を肯定判定)に受信するか否かの指示を待つようにしたので、受信拒否が指示されれば(ステップS48を肯定判定)、必要とされない情報の受信を避けることができる。加えて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0082】
(8)電子カメラ10は、現在日時があらかじめ登録されている曜日と合致する場合(ステップS46を肯定判定)に受信するか否かの指示を待つようにしたので、受信拒否が指示されれば(ステップS48を肯定判定)、必要とされない情報の受信を避けることができる。加えて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0083】
(9)電子カメラ10は、現在日時があらかじめ登録されている時間帯と合致する場合(ステップS46を肯定判定)に受信するか否かの指示を待つようにしたので、受信拒否が指示されれば(ステップS48を肯定判定)、必要とされない情報の受信を避けることができる。加えて、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えることができる。
【0084】
(10)電子カメラ10は、省電力状態でお知らせ情報を待ち受けるようにした(ステップS24)。この待ち受け(情報受信待機)モードでは、前回の通信時から24時間が経過するごとに情報が受信される。電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えつつ、1日1回は最新の情報を取得することができる。
【0085】
(変形例1)
電子カメラ10に装填されている電池(不図示)の残量が所定量以下(電池電圧が所定電圧以下)の場合、電子カメラ10が自己位置を確認する間隔を長く変更してもよい。メインCPU108はステップS41の測位間隔を、たとえば、1分間隔から5分間隔に変更する。電池残量低下時に測位処理の頻度を下げることにより、電池残量を撮影動作のために優先使用することができる。
【0086】
(変形例2)
メインCPU108は計時を不図示のタイマ回路を用いて行い、計時情報をステップS41およびステップS42において参照する。電子カメラ10のメインスイッチがオフ操作された後(ステップS21)にメインCPU108が図3の処理を終了する場合、計時内容をメインCPU108内の不揮発性メモリに保存してから図3の処理を終了するように構成してもよい。この場合のメインCPU108は、次回のメインスイッチオン時に保存されている計時内容を不揮発性メモリから読み出し、読み出した内容を引き継いで計時処理を行う。これにより、計時内容を保存しない場合に比べて、メインスイッチのオン/オフが繰り返された場合の計時の精度を向上させることができる。
【0087】
(変形例3)
図4に例示した通信タイミング判定処理において、電子カメラ10のメインスイッチがオンされた後の初回の処理時は必ずステップS47へ進むように構成してもよい。これにより、起動時に必ず最新の情報を取得することができる。
【0088】
(変形例4)
以上の説明では、得点管理サーバ11が電子カメラ10の現在位置から1km内に位置する「おすすめ撮影場所」についてのサンプル画像情報を電子カメラ10へ提供した。この代わりに、ランドマークとされる被写体のように1kmより遠方から撮影可能な被写体については、電子カメラ10から1km以上離れていてもサンプル画像情報を電子カメラ10へ送信するようにしてもよい。たとえば、「おすすめ撮影場所」が東京タワーであって電子カメラ10の現在位置から3km内に東京タワーが位置する場合、東京タワーについてのサンプル画像情報を電子カメラ10へ送信する。同様に、「おすすめ撮影場所」が富士山であって電子カメラ10の現在位置から25km内に富士山が位置する場合、富士山についてのサンプル画像情報を電子カメラ10へ送信する。
【0089】
東京タワーについてのサンプル画像情報を受信した電子カメラ10は、現在位置が東京タワーから半径3km以内であれば、東京タワーについてのサンプル画像情報を受信しないように通信機会を抑える。同様に、富士山についてのサンプル画像情報を受信した電子カメラ10は、現在位置が富士山から半径25km以内であれば、富士山についてのサンプル画像情報を受信しないように通信機会を抑える。
【0090】
(変形例5)
上述した説明では、電子カメラ10へ提供する情報の例としてマップ情報、ポイント情報、サンプル画像情報の場合を説明した。電子カメラ10へ提供する情報は、上記例の他に、電子カメラ10の製品サポート情報、新製品情報などの他の情報を含めてもよい。
【0091】
(変形例6)
上記の説明では、情報受信待機モードでお知らせ情報を待ち受ける場合(ステップS24)、前回の通信時から24時間が経過するごとに情報を受信するようにした。この代わりに、毎日あらかじめ定められている時刻に情報を受信する構成にしてもよい。この場合の電子カメラ10は、メインスイッチがオフされていてもメインCPU108の計時機能を作動させておき、所定時刻になるとメインCPU108自身、GPS装置114および無線インターフェイス116を起動させて得点管理サーバ11との間で通信を行う。通信後は再びメインCPU108自身、GPS装置114および無線インターフェイス116を停止される。この場合にも、電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間を少なく抑えつつ、1日1回は最新の情報を取得することができる。
【0092】
(変形例7)
電子カメラ10および得点管理サーバ11間の通信時間(通信回数)を少なく抑制している場合でも、重要度が高い情報については電子カメラ10が受信するように構成してもよい。この場合の得点管理サーバ11は、重要度が高い情報が存在することを示す情報を、得点管理サーバ11から電子カメラ10へ他の情報を送信する際に送信する。この情報を受信した電子カメラ10のメインCPU108は、次の通信タイミング判定(ステップS11)において通信タイミングであると判定し、得点管理サーバ11から重要度が高い情報を受信する。
【0093】
(変形例8)
電子機器として電子カメラ10を例に説明したが、カメラ付き携帯電話機、カメラ付きPDA、フォトビューアであってもよい。
【0094】
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。説明に用いた実施形態および変形例1〜変形例8は、それぞれを適宜組合わせて構成しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による電子カメラを含めて構成したポイント提供システムを例示する図である。
【図2】電子カメラの要部構成を説明するブロック図である。
【図3】メインCPUが行う情報表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【図4】メインCPUが行う通信タイミング判定処理の流れを説明するフローチャートである。
【図5】メインCPUが行うカメラ処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】液晶モニタに表示されるマップ情報を例示する図である。
【図7】液晶モニタに表示されるサンプル画像を例示する図である。
【符号の説明】
【0096】
10…電子カメラ
10A…記録媒体
11…得点管理サーバ
13…アクセスポイント
108…メインCPU
109…バッファメモリ
110…表示画像作成回路
111…液晶モニタ
113…操作部材
114…GPS装置
116…無線インターフェイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己の位置情報を検出する測位手段と、
外部機器から送信される情報を受信する受信手段と、
前記測位手段で所定時間ごとに検出される位置情報に基づいて通信可否を判定する判定手段と、
前記判定手段で通信可が判定された場合に情報を受信させ、前記判定手段で通信否が判定された場合に情報を受信させないように前記受信手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
情報を取得すべき位置が登録される第1の登録手段を備え、
前記判定手段は、前記第1の登録手段に登録されている位置に関連する情報を取得するように前記通信可否を判定することを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器において、
情報を取得しない位置が登録される第2の登録手段を備え、
前記判定手段は、前記第2の登録手段に登録されている位置に関連する情報を取得しないように前記通信可否を判定することを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項2または3に記載の電子機器において、
前記判定手段は、通信履歴に基づいて既知の情報と異なる他の情報を取得するように前記通信可否を判定することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器において、
通信抑制条件が登録される第3の登録手段を備え、
前記判定手段は、現在の電子機器の状況が前記登録されている通信抑制条件と合致する場合に通信否を判定し得るようにし、前記登録されている通信抑制条件と合致しない場合に通信可を判定するようにすることを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項5に記載の電子機器において、
前記判定手段は、前記登録されている通信抑制条件と合致する場合、操作部材からの操作信号に応じて通信可否を判定することを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項5または6に記載の電子機器において、
前記通信抑制条件は、(1)電池残量が所定量以下であること、(2)前記測位手段で検出された位置が過去に通信を抑制した位置であること、(3)現在の日時があらかじめ登録されている曜日と同じであること、(4)現在の日時があらかじめ登録されている時間帯と同じであること、の少なくとも1つを含むことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−92437(P2008−92437A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−273034(P2006−273034)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】