説明

電子部品用パッケージ及び電子部品装置

【課題】十分な放熱性が得られると共に、低コストで製造できる電子部品用パッケージを提供する。
【解決手段】電子部品が実装されるダイパッド10と、ダイパッド10の一部に繋がって下側に屈曲して配置された放熱板12と、ダイパッド10の周辺に並んで配置され、ダイパッド10側に配置されるインナーリード22aとそれに繋がって下側に屈曲するアウターリード22bとから構成される複数のリード22と、ダイパッド10及びインナーリード22aの下に形成された下側樹脂部20aとインナーリード22aの接続部及びダイパッド10の上面が露出するように下側樹脂部20aの上方にリング状に立設する枠状樹脂部20bとによって構成される樹脂部20とを含み、ダイパッド10及び放熱板12とリード22とが樹脂部20によって支持されて一体化されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子部品用パッケージ及び電子部品装置に係り、さらに詳しくは、レーザダイオードのパッケージに好適に適用できる電子部品用パッケージ及びそれに電子部品が実装された電子部品装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レーザダイオードがパッケージの中に気密封止された状態で実装されて光源として利用される光半導体装置がある。図1に示すように、従来の光半導体装置の一例では、金属ベース100の上にペルチェ素子200が設けられ、その上にレーザダイオード300及びそれを制御する制御用素子320が実装されている。金属ベース100の周縁側にはリング状に立設する枠状金属部400がろう付けされている。
【0003】
さらに、枠状金属部400の上に金属キャップ500が溶接されており、レーザダイオード300及び制御用素子320が収容部Sに収容されている。また、レーザダイオード300から放出されるレーザ光の出射方向に対応する枠状金属部400の部分に光ファイバが連結される光出射窓400aが設けられている。
【0004】
また、従来の光半導体装置を別方向からみると、図2に示すように、枠状金属部400の側部には、パッケージの内部から外側に延在するリード600が設けられており、リード600は枠状金属部400の開口部400xにガラス420によって封着されて固定されている。さらに、レーザダイオード300がワイヤ340によってパッケージ内部のリード600に接続されている。
【0005】
このように、従来の光半導体装置では、レーザダイオード300から発する熱はペルチェ素子200を介して金属ベース100側に放熱される。
【0006】
そのような光半導体装置の放熱に関連する技術としては、特許文献1には、撮像素子が実装される樹脂製中空パッケージにおいて、中空パッケージの相対する2つの側面にリードを形成し、残りの相対する側面に金属製放熱フィンを設けることが記載されている。
【0007】
また、特許文献2には、素子搭載部に光素子などの半導体素子が搭載され、半導体素子の周りに配設された複数のリードが樹脂封止され、素子搭載部の上に中空が設けられたプリモールド型の半導体装置において、素子搭載部の下に放熱板をかしめ連結して設けることが記載されている。
【特許文献1】特開2004−146530号公報
【特許文献2】特開2005−150160号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記した従来技術の光半導体装置では、十分な信頼性を得るためにレーザダイオードに対して最適な膨張係数をもつ高価な金属部材(CuWなど)をろう付けして組み立てを行う必要があると共に、放熱手段としてペルチェ素子を使用している。このため、パッケージの製造コストが高くなり、製造コストの低減の要求に容易に対応できない問題がある。
【0009】
そこで、パッケージの製造コストを低減するため、廉価なリードフレームの一部を樹脂でモールドし、切断及び曲げ加工を行うことによってパッケージを構成し、ダイパッドの上にレーザダイオードを実装する構造のパッケージが考えられる(例えば特許文献1に類似したパッケージ)。
【0010】
しかしながら、そのようなパッケージでは、リードフレームの板厚を極端に厚くすることは困難でかつリードの幅も細いので、リードを放熱経路として利用しても十分な放熱性は得られない場合が多い。従って、ヒートシンクやヒートスプレッダを別途取り付ける必要があり、製造コストの低減には限界がある。
【0011】
本発明は以上の課題を鑑みて創作されたものであり、十分な放熱性が得られると共に、低コストで製造できる電子部品用パッケージ及び電子部品装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明は電子部品用パッケージに係り、電子部品が実装されるダイパッドと、前記ダイパッドに繋がって下側に屈曲して配置された放熱板と、前記ダイパッドの周辺に並んで配置され、前記ダイパッド側に配置されるインナーリードと、前記インナーリードに繋がって下側に屈曲するアウターリードとから構成される複数のリードと、前記ダイパッド、放熱板及び前記インナーリードの下に形成された下側樹脂部と、前記インナーリードの接続部及び前記ダイパッドの上面が露出するように前記下側樹脂部の上方にリング状に立設する枠状樹脂部とによって構成される樹脂部とを有し、前記ダイパッド及び前記放熱板と前記リードとが前記樹脂部によって支持されて一体化されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の一つの好適な態様では、ダイパッドは長方形状であり、ダイパッドの長手方向の両端部にダイパッドより幅が広い四角状の平板部が繋がって設けられ、平板部の所要の辺に下側に屈曲する放熱板が繋がっている。そして、ダイパッドの長手方向と平行な両端の周辺に、インナーリードとそれに繋がって下側に屈曲するアウターリードとからなる複数のリードが並んで配置されている。
【0014】
さらに、ダイパッド、平板部及びインナーリードの下に下側樹脂部が設けられ、インナーリードの接続部及びダイパッドの上面が露出するように下側樹脂部の上方に枠状樹脂部がリング状に立設して設けられている。このようにして、ダイパッド及び放熱板とリードとが樹脂部によって一体化されて支持されている。
【0015】
本発明の電子部品用パッケージは、ダイパッドに電子部品が実装され、電子部品がワイヤによってインナーリードに接続され、枠状樹脂部の上にキャップ部材が固着されることによって電子部品装置となる。電子部品として発光素子(レーザダイオード)を使用する場合は、枠状樹脂部の壁に光透過窓が設けられる。
【0016】
本発明の電子部品用パッケージでは、ダイパッド及び放熱板は熱伝導性の高い金属(銅合金や鉄・ニッケル合金など)から形成され、好適にはダイパッドの両端側の平板部の所望の位置に複数の放熱板が屈曲して設けられる。このため、パッケージ全体の設置面積を抑えつつ、放熱板の面積を大きく設定することができる。従って、ヒートシンクやヒートスプレッを特別に設けることなく、ダイパッドに実装される電子部品から発する熱はダイパッドから放熱板を介して外部に放出され、十分な放熱性が得られるようになる。
【0017】
また、本発明の電子部品用パッケージは、所要のパターンを有する廉価なリードフレームの一部が樹脂部でモールドされ、リードや放熱板がリードフレームの枠部から切り離された後に、リードや放熱板が屈曲されて製造されるので、高価な金属部材をろう付けして製造する場合よりも極めて低コストで製造される。
【0018】
さらに、放熱板やリードをダイパッドの周りの任意の位置に配置できると共に、放熱板の数も任意に設定することができる。このため、電子部品の種類や実装場所によってパッケージ全体の放熱のバランスをとる必要がある場合は、電子部品の特性に合わせて放熱板の幅や位置又は数を最適化して制御することが可能である。従って、従来技術と違ってペルチェ素子を使用することなく、パッケージ全体の温度コントロールを行うことができるようになり、低コスト化を図ることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明の電子部品用パッケージは、十分な放熱性が得られると共に、低コストで製造される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0021】
図3は本発明の実施形態の電子部品用パッケージを示す斜視図、図4は図3の電子部品用パッケージを上側からみた平面図、図5は図4のI−Iに沿った断面図である。
【0022】
図3及び図4に示すように、本実施形態の電子部品用パッケージ1では、電子部品(レーザダイオードなど)が実装される長方形状のダイパッド10の両端側にダイパッド10と同一面となる平板部11が繋がって設けられている。ダイパッド10は平板部11を含んで構成され、平板部11の幅はダイパッド10の幅よりも太く設定されている。
【0023】
ダイパッド10の一端側(図3及び図4では手前側)に注目すると、平板部11にはそれに繋がって下側に屈曲する放熱板12が設けられている。平板部11は四角状であり、ダイパッド10の長手方向と平行な平板部11の対向する一対の辺には、平板部11に繋がる第1、2放熱板12a、12bがそれぞれ下側に屈曲して設けられている。さらに、平板部11のダイパッド10側と反対側の先端部の中央には、平板部11に繋がる第3放熱板12cが下側に屈曲して設けられている。ダイパッド10の長手方向の他端側においても同様な構成の放熱板12が設けられている。
【0024】
そして、ダイパッド10及びその両端側の平板部11の下側には、平板部11の幅と略同一の幅の下側樹脂部20aが設けられている。図5を加えて参照すると、ダイパッド10の下側においては、下側樹脂部20aがダイパッド10の長手方向と平行な両縁部から外側周辺部まではみ出して形成されている。
【0025】
また、ダイパッド10の長手方向と平行な辺の一端側(図3の右側)に注目すると、ダイパッド10から所定間隔を空けて下側樹脂部20aの端部上から下側にかけてリード22が延在して設けられており、複数のリード22が電気的に相互に分離された状態でダイパッド10の長手方向に沿って並んで配置されている。リード22はダイパッド10の外側周辺の下側樹脂部20aの上に配置されたインナーリード22aとそれに繋がって下側樹脂部20aの端部で下側に屈曲するアウターリード22bとによって構成される。
【0026】
アウターリード22bは、その外面が第1、第2放熱板12a、12bの外面に対応する位置に配置されると共に、その長さが第1、第2放熱板12a、12bの長さに対応するように設けられている。また、ダイパッド10の長手方向と平行な辺の他端側においても同様の複数のリード22が下側樹脂部20aの端部に並んで配置されている。
【0027】
さらに、ダイパッド10の両端側の平板部11の各周縁部から複数のインナーリード22aの接続部を除く部分に交差する帯状部にかけて枠状樹脂部20bがリング状に立設して設けられている。つまり、インナーリード22aの接続部及びダイパッド10の上面が露出するように、下側樹脂部20aの周縁部の上方に枠状樹脂部20bが形成されている。下側樹脂部20a及び枠状樹脂部20bによって樹脂部20が構成され、樹脂部20はインナーリード22a及び平板部11の一部を挟むようにして一体的に設けられている。
【0028】
また、ダイパッド10の長手方向の一端側の枠状樹脂部20bの壁には光透過窓20xが設けられている。光透過窓20xは、ガラスで封止してもよいし、光ファイバが連結される空洞であってよい。
【0029】
このようにして、複数のリード22が各インナーリード22aの接続部が露出するように樹脂部20に挿入されて並んで固定されている。そして、ダイパッド10及び放熱板12とリード22とは、樹脂部20によって支持されて一体化されている。また、下側樹脂部20a、ダイパッド10及び枠状樹脂部20bによって電子部品が収容される収容部Sが構成されている。ダイパッド10、放熱板12及びリード22は、銅合金又は鉄・ニッケル合金(42アロイ)などの廉価で熱伝導性の高い金属から形成される。
【0030】
以上のように、本実施形態の電子部品用パッケージ1では、ダイパッド10の所要部に下側に屈曲する放熱板12を設けるようにしたので、細いリードを放熱部として利用する場合よりも放熱板10のトータル面積を十分に大きく設定することができる。
【0031】
従って、後述するように電子部品用パッケージ1のダイパッド10に電子部品が実装されて電子部品装置となる際に、ヒートシンクやヒートスプレッを特別に設けることなく、電子部品(レーザダイオードなど)から発する熱はダイパッド10から放熱板12を介して外部に放出されて十分な放熱性が得られるようになる。
【0032】
なお、平板部11を省略してダイパッド10の両端部に下側に屈曲する放熱板12を直接設けてもよい。あるいは、図3において、第1〜第3放熱板12a〜12cのうち少なくとも1つが設けられた形態としてもよい。さらには、ダイパッド10の長手方向と平行な辺の一部にリード22と並んで配置される同様な構成の放熱板12を設けることもできる。また、ダイパッド10の形状は長方形状に限定されるものではなく、各種の形状を採用できる。つまり、本発明では、ダイパッドに繋がって下側に屈曲する放熱板が設けられ、ダイパッドの周辺にリードが配置されて樹脂部で全体が支持されていればよい。
【0033】
次に、本実施形態の電子部品用パッケージ1の製造方法について説明する。まず、図6に示すようなリードフレーム5を用意する。リードフレーム5は、銅合金又は鉄・ニッケル合金などからなる金属板がプレス又はエッチングによって加工されて得られる。図6に示すように、リードフレーム5では、枠部30の横方向の一対の内側部に複数のリード22がそれぞれ繋がって配置されている。
【0034】
また、一対の複数のリード22の内側に長方形状のダイパッド10が配置され、その両端側に平板部11と第1〜第3放熱板12a〜12cがそれぞれ繋がって配置されている。各放熱板12a〜12cが枠部30に繋がる連結部32に連結されて支持されている。
【0035】
続いて、リードフレーム5を下型及び上型よりなる金型(不図示)で挟み、金型の中に樹脂を充填し、硬化させた後に金型を取り外す。これによって、図6及び図7(a)(図6のII−IIに沿った断面図)に示すように、ダイパッド10、平板部11及びリード22の下に下側樹脂部20aが形成されると共に、下側樹脂部20aの周縁部上にリード22の接続部が露出するように枠状樹脂部20bがリング状に立設して形成される。これにより、ダイパッド10及び放熱板12とリード22とが樹脂部20によって支持されて一体化された状態となる。
【0036】
次いで、図7(b)に示すように、リード22の枠部30との付け根部を切断して枠部30からリード22を切り離す。さらに、図6における第1〜第3放熱板12a〜12cに繋がる連結部32を切断して枠部30から第1〜第3放熱板12a〜12cを切り離す。その後に、図7(c)に示すように、樹脂部20から外側にはみ出したリード22の部分を下側に折り曲げることにより、図3で示したインナーリード22aとそれに繋がって下側に屈曲するアウターリード22bを得る。
【0037】
さらに、樹脂部20から外側にはみ出した第1〜第3金属板12a〜12cを下側に折り曲げることにより、図3で示したような平板部11から下側に屈曲する第1〜第3金属板12a〜12cを得る。以上により、本実施形態の電子部品用パッケージ1が得られる。
【0038】
以上のように、本実施形態の電子部品用パッケージ1は、廉価なリードフレーム5(銅合金や鉄・ニッケル合金など)の所要部を樹脂部20でモールドし、リード22や放熱板12を枠部30から切り離した後に、リード22や放熱板12を屈曲させて製造するので、高価な金属部材をろう付けして製造する場合よりも極めて低コストで製造することができる。
【0039】
次に、本実施形態の電子部品用パッケージ1に電子部品を実装する方法について説明する。図8(a)及び(b)に示すように、まず、電子部品用パッケージ1のダイパッド10の第1実装領域Aに、サブマウント44を介して電子部品としてレーザダイオード40(発光素子)を実装する。レーザダイオード40は枠状樹脂部20bの壁に設けられた光透過窓20x(図3参照)からレーザ光が外部に向かって出射されるように実装される。
【0040】
続いて、ワイヤ24によってレーザダイオード40の接続端子とインナーリード22aの接続部と接続する。さらに、同様に、ダイパッド10の第2実装領域Bに、サブマウント44を介してレーザダイオード40のレーザ光をモニタして制御する制御用半導体素子42を実装する。さらに、同様に、ワイヤ24によって制御用半導体素子42の接続端子とインナーリード22aの接続部とを接続する。
【0041】
次いで、図9に示すように、枠状樹脂部20bの上にセラミックや金属などからなるキャップ部材50を固着する。これにより、レーザダイオード40及び制御用半導体素子42が下側樹脂部20a、ダイパッド10、枠状樹脂部20b及びキャップ部材50によって構成される収容部Sの中に気密封止されて収容される。これにより、本実施形態の電子部品装置2が得られる。本実施形態の電子部品装置2は、アウターリード22bが配線基板のソケットに挿入されるなどして接続されると共に、放熱板12が配線基板の放熱経路に接続される。
【0042】
本実施形態の電子部品装置2は、前述したように、ダイパッド10に繋がる放熱板12を下側に屈曲させて設けることから、放熱板12の面積を大きく設定することができるので、高い放熱性が得られる。本実施形態では、放熱板12がダイパッド10の両端部に対称になるように設けられているが、放熱板12やリード22の位置はダイパッド10の周りの任意の位置に配置することができる。さらに、放熱板12の数も任意に設定することができる。
【0043】
従って、レーザダイオード40の種類や実装場所によってパッケージ全体の放熱のバランス(均衡)をとる必要がある場合は、レーザダイオード40の最適な放熱特性が得られるように、放熱板12の幅や位置又は数を最適化することによって制御することが可能である。
【0044】
例えば、レーザダイオード40がダイパッド10の端側に実装される場合は、レーザダイオード40に近い方の放熱板12のトータル面積を大きくすることによってパッケージ内でバランスよく放熱できるようになる。また、レーザダイオード40と制御用半導体素子42の間のダイパッド10の部分に放熱板12を屈曲させて設けて放熱をコントロールすることもできる。
【0045】
従って、従来技術と違ってレーザダイオードの下にペルチェ素子を設けて温度コントロールする必要もなく、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は従来技術の光半導体装置の一例を示す断面図である。
【図2】図2は図1の従来技術の光半導体装置を別方向からみた断面図である。
【図3】図3は本発明の実施形態の電子部品用パッケージを示す斜視図である。
【図4】図4は図3の電子部品用パッケージを上側からみた平面図である。
【図5】図5は図4のI−Iに沿った断面図である。
【図6】図6は本発明の実施形態の電子部品用パッケージの製造方法で使用されるリードフレームに樹脂部がモールドされた様子を示す平面図である。
【図7】図7(a)〜(c)は本発明の実施形態の電子部品用パッケージの製造方法を示す断面図であり、図7(a)は図6のII−IIに沿った断面図である。
【図8】図8(a)は本発明の実施形態の電子部品用パッケージに電子部品が実装される様子を示す平面図、図8(b)は図8(a)のIII−IIIに沿った断面図である。
【図9】図9は本発明の本実施形態の電子部品装置を示す断面図である。
【符号の説明】
【0047】
1…電子部品用パッケージ、2…電子部品装置、5…リードフレーム、10…ダイパッド、11…平板部、12…放熱板、12a…第1放熱板、12b…第2放熱板、12c…第3放熱板、20…樹脂部、20a…下側樹脂部、20b…枠状樹脂部、22…リード、22a…インナーリード、22b…アウターリード、30…枠部、32…連結部、40…レーザダイオード(電子部品)、42…制御用半導体素子、44…サブマウント、50…キャップ部材、S…収容部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品が実装されるダイパッドと、
前記ダイパッドの一部に繋がって下側に屈曲して配置された放熱板と、
前記ダイパッドの周辺に並んで配置され、前記ダイパッド側に配置されるインナーリードと、前記インナーリードに繋がって下側に屈曲するアウターリードとから構成される複数のリードと、
前記ダイパッド及び前記インナーリードの下に形成された下側樹脂部と、前記インナーリードの接続部及び前記ダイパッドの上面が露出するように前記下側樹脂部の上方にリング状に立設して形成された枠状樹脂部とによって構成される樹脂部とを有し、
前記ダイパッド及び前記放熱板と前記リードとが前記樹脂部によって支持されて一体化されていることを特徴とする電子部品用パッケージ。
【請求項2】
前記ダイパッドは長方形状であり、前記ダイパッドの長手方向の両端側にダイパッドの幅より広い幅の平板部がそれぞれ繋がって設けられており、前記放熱板は前記平板部に繋がって下側に屈曲しており、前記複数のリードは前記ダイパッドの長手方向と平行な両端の周辺にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
【請求項3】
前記平板部は四角状であり、前記放熱板は前記平板部のうち少なくとも一辺に繋がって下側に屈曲していることを特徴とする請求項2に記載の電子部品用パッケージ。
【請求項4】
前記ダイパッドの前記長手方向の一端側に配置された前記枠状樹脂部に光透過窓が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
【請求項5】
前記ダイパッドに実装される電子部品の特性に合わせて、パッケージ内での放熱性のバランスがとれるように、前記放熱板の位置及び幅を調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子部品用パッケージ。
【請求項6】
前記ダイパッド、前記放熱板及び前記リードは、銅合金又は鉄・ニッケル合金からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子部品用パッケージ。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項の電子部品用パッケージと、
前記ダイパッドの上に実装され、ワイヤによって前記インナーリードの接続部に接続された電子部品と、
前記枠状樹脂部の上に固着されて、前記電子部品を収容するキャップ部材とを有することを特徴とする電子部品装置。
【請求項8】
前記電子部品用パッケージは請求項4に記載されたものであり、前記電子部品は発光素子であることを特徴とする請求項7に記載の電子部品装置。
【請求項9】
前記ダイパッド上に前記発光素子を制御する制御用半導体素子がさらに実装されており、前記制御用半導体素子はワイヤによって前記インナーリードの接続部に接続されていることを特徴とする請求項8に記載の電子部品装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−71987(P2008−71987A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−250319(P2006−250319)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【出願人】(000190688)新光電気工業株式会社 (1,516)
【Fターム(参考)】