電気機器装置、画像形成装置及びその動作プログラム
【課題】画像形成装置本体の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて表示パネルに画像表示し、オペレータが瞬時に判断可能とする。
【解決手段】画像形成装置本体2の操作部28に、画像形成動作に関する各種機能を文字や記号等により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネル30と、画像形成装置本体2の現在状態を、魚等の生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて画像により表示する状態表示パネル40とを設けた。
【解決手段】画像形成装置本体2の操作部28に、画像形成動作に関する各種機能を文字や記号等により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネル30と、画像形成装置本体2の現在状態を、魚等の生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて画像により表示する状態表示パネル40とを設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器装置、特に複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、詳しくは操作部の表示パネル画面に、画像形成装置本体の現在状態を仮想生命体の成長過程ないし姿態と対応させて表示するようにした電気機器装置、画像形成装置及びその動作プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機等の画像形成装置に設けられた操作部のディスプレイ画面は、複写動作には欠かせない複写機能設定画面としての表示を主に行っている。これは、側方排出型画像形成装置及び胴内排出型画像形成装置にかかわらず同様である。
【0003】
例えば、図10に示すように、操作部128の操作表示パネル130には、機能選択キー131、給紙段設定表示キー132、画面拡大/縮小倍率表示キー133、画像濃度設定表示キー134、ソートモード設定表示キー135、テンキー(図示せず)、JAM表示(図示せず)等が設けられている。
【0004】
上記のような画像形成装置の複写機能設定は、まず、複写動作を行う前に、オペレータが操作部に設けられたディスプレイ画面で、予め画像濃度、枚数設定、給紙段等の設定を行い、設定が確定した後、プリントスイッチを押して複写動作を行う。また、搬送経路で用紙が詰まったときには、ディスプレイ画面にJAM表示を行い、オペレータに用紙処理のメッセージを促す。
【0005】
更に、トナーがエンプティに近づいたときには、トナー補給メッセージを表示させ、トナーエンプティになると、トナー補給動作を促すものや、画像形成装置による複写枚数がある一定以上の値になると、メンテナンス時期であるという表示がディスプレイ画面に表示される(以下、「前者の従来技術」という)。
【0006】
これに対し、画像形成装置に何らかの不都合(故障等)が生じた場合に、複数のイメージ部品を組み合わせたマシンイメージによりJAM除去手順をLCD表示するようにしたものが公知である。例えば、前面カバーで覆われた箇所にJAMが発生した場合に、表示パネルに、JAM発生部位の操作部材を立体イメージにより画像表示する画像表示部(複写機の立体画像表示)と、JAM除去の操作を表示するメッセージ表示部(「前面カバーを開いて下さい」)と、JAMが発生したことを知らせるJAMメッセージ表示部(「紙詰まりです」)と、を有し、かつ前面カバーを上から下に開くように操作方向を矢印により指示している(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−6065号公報(第8頁、図20)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前者の従来技術のような機能的な表示は、複写作業を行う上で必要な表示ではあるが、一旦表示画面を設定すると、複写動作が完了するまで、或いは保守・点検が終了してリセットされるまで設定内容が変更されることはない。従って、例えば、トナー補給メッセージが表示されてトナー補給を促されているが、オペレータとしては、具体的にトナー残量がどの程度なのかを、定量的に予測することはできない。また、特許文献1に開示された技術では、初めて複写機を使用する人や、機械(画像形成装置等)というものに抵抗を感じている人にとっては、複雑な画像形成装置の操作機能表示や操作に戸惑ってしまうことになる。
【0008】
一方、機械が正常に動作している場合は、オペレータにとっては、複写動作実行中の時間は何もすることがなく、機械(画像形成装置)の前に立っているだけであり、待ち時間が非常に退屈である。特に、多部数の複写を行っているときは、非常に膨大な時間が費やされることになる。
【0009】
そこで、本発明は、電気機器装置、特に画像形成装置本体の現在状態を、所定のキャラクタのイメージ情報、とりわけ仮想生命体の成長過程ないし姿態と対応させて表示パネルに画像表示し、オペレータが瞬時に判断可能とした電気機器装置、画像形成装置及びその動作プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る電気機器装置は、装置本体の視認可能な部位に設置され画像情報が表示可能な状態表示パネルを備えた電気機器装置であって、前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を備え、前記表示制御部は、前記状態表示パネルに、前記装置本体の現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る電気機器装置は、請求項1において、前記表示制御部は、前記装置本体の現在状態情報を取得し、取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を前記状態表示パネルに表示させることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る電気機器装置は、請求項1又は2において、前記キャラクタが生命体又は仮想生命体キャラクタであり、前記イメージ情報が、前記装置本体の現在状態情報に関連付けられた前記生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態であることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る電気機器装置は、請求項3において、前記生命体キャラクタは、動物、魚類、人、植物、又はこれらの組み合わせからなることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る電気機器装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記電気機器装置に所定の操作部が備えられ、前記操作部に、前記電気機器装置の動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備え、前記状態表示パネルが、前記操作表示パネルに組み入れられていることを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る電気機器装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記電気機器装置に、その外周部を覆う外装カバーが備えられ、前記状態表示パネルが、前記外装カバーに設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る電気機器装置は、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記電気機器装置が、画像形成装置であることを特徴とする。
【0017】
請求項8に係る画像形成装置は、画像形成装置本体の操作部に、画像形成動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備えた画像形成装置において、前記操作部若しくは操作表示パネル内に、前記画像形成装置本体の現在状態を、生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて画像により表示する状態表示パネルが設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項9に係る画像形成装置は、請求項8において、前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を備え、前記表示制御部は、前記画像形成装置本体の現在状態情報を取得し、取得された現在状態情報に関連付けられた前記生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を含む画像情報を前記状態表示パネルに表示させることを特徴とする。
【0019】
請求項10に係る画像形成装置は、請求項8又は9において、前記画像形成装置本体の現在状態は、装置電源をオンした直後のセットアップ状態、トナー残量が空になったトナーエンプティ状態、シート材の搬送途中におけるシート詰まり状態、シート材に記録された画像が汚れてきた画像劣化状態、画像形成動作を所定時間以上に亘って休止している省エネ状態、装置本体の定期的な点検を必要とするメンテナンス待ち状態、用紙残量状態、装置本体及びその構成部品の寿命状態からなる群から選ばれる少なくとも1以上の現在状態を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項11に係る画像形成装置は、画像形成装置本体の操作部に、画像形成動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備えた画像形成装置において、前記操作部は選択スイッチを有し、該選択スイッチの操作にて、前記操作表示パネルの表示内容が、画像形成動作に関する各種機能を表示する通常表示と、前記画像形成装置本体の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を画像により表示する状態表示とのいずれかに選択可能とされていることを特徴とする。
【0021】
請求項12に係る画像形成装置の動作プログラムは、画像形成装置本体の視認可能な部位に設置された画像情報が表示可能な状態表示パネルと、前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部とを有する画像形成装置を動作させるプログラムであって、前記表示制御部に、前記画像形成装置本体の現在状態情報を取得させるステップと、取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像信号を生成させるステップと、生成された画像信号を画像情報として前記状態表示パネルに表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
請求項1に係る発明によれば、状態表示パネルに、電気機器の装置本体の現在状態を、当該装置本体の現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報として表示させるようにしたので、オペレータは電気機器装置本体の現在状態がどうなっているかを瞬時に判断することができる。
【0023】
請求項2に係る発明によれば、状態表示パネルに表示させる画像情報の表示制御を行う表示制御部により、電気機器装置本体の現在状態と所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報とを対応させて(リンクさせて)、所定の表示画像信号を生成することができる。
【0024】
請求項3に係る発明によれば、状態表示パネルに表示させるキャラクタとして、生命体又は仮想生命体キャラクタを用いるようにしたので、オペレータに親しみやすいキャラクタで装置本体の現在状態を表現することができ、趣向性を高めることができる。
【0025】
請求項4に係る発明によれば、状態表示パネルに表示する生き物として、動物、魚類、人、植物、又はこれらの組み合わせとしたので、オペレータにとって、より親しみやすくなり、装置本体を大切に使用したいという意向が生じ得る。
【0026】
請求項5に係る発明によれば、状態表示パネルを操作表示パネルに組み入れることで、単一の表示パネル部に操作情報と状態情報とを表示させることができ、表示パネル枚数の増加を回避でき、またオペレータは操作情報を入力しながら状態情報を確認することができる。
【0027】
請求項6に係る発明によれば、状態表示パネルを、電気機器装置の外周部を覆う外装カバーに設けたので、遠く離れた位置からでも電気機器装置の現在状態を容易に視認することができる。
【0028】
請求項7に係る発明によれば、状態表示パネルに、画像形成装置本体の現在状態に合わせて所定のキャラクタが表示されるので、画像形成装置の趣向性を高めることができる。
【0029】
請求項8に係る発明によれば、状態表示パネルに、画像形成装置本体の現在状態を、生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて画像により表示するようにしたので、オペレータは画像形成装置本体の現在状態がどうなっているかを瞬時に判断することができる。これに伴い、オペレータは複写作業中の待ち時間を退屈なく過ごすことができる。
【0030】
請求項9に係る発明によれば、状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を設けたので、この表示制御部により、画像形成装置本体の現在状態と生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態とを対応させて(リンクさせて)、所定の表示画像情報を生成することができる。
【0031】
請求項10に係る発明によれば、画像形成装置本体の現在状態として、装置電源をオンした直後のセットアップ状態、トナー残量が空になったトナーエンプティ状態、シート材の搬送途中におけるシート詰まり状態、シート材に記録された画像が汚れてきた画像劣化状態、画像形成動作を所定時間以上に亘って休止している省エネ状態、装置本体の定期的な点検を必要とするメンテナンス待ち状態、用紙残量状態、装置本体及びその構成部品の寿命状態からなる群から選ばれる少なくとも1以上の現在状態を含むようにしたので、オペレータにとって、簡単に画像形成装置本体の現在状態を瞬時に視認することができる。
【0032】
請求項11に係る発明によれば、選択スイッチの操作に基づき、操作表示パネルの表示内容が、画像形成動作に関する各種機能を表示する通常表示と、画像形成装置本体の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を画像により表示する状態表示とに選択可能としたので、オペレータの選択に応じた自由な画像設定を行うことができる。
【0033】
請求項12に係る発明によれば、状態表示パネルに、画像形成装置本体の現在状態を、現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像により表示させる動作プログラムであるので、オペレータは画像形成装置本体の現在状態がどうなっているかを瞬時に判断することができる。これに伴い、オペレータは複写作業中の待ち時間を退屈なく過ごすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
本発明においては、視認可能な部位に設置され、画像情報が表示可能な状態表示パネルを備えた電気機器装置全般が対象とされる。例えば、AV機器、洗濯機、炊飯器などの家電機器、給湯器やコージェネレーション機器などのエネルギー発生機器、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置或いはこれらの機能を併有した複合機などの画像形成装置に代表される各種OA機器類を例示することができる。また、状態表示パネルは、これらの電気機器装置本体に一体的に組み付けられる態様であっても、遠隔操作を行うリモコン装置に組み込まれる態様であっても良い。以下、上掲の電気機器装置の一例として画像形成装置を例示して、本発明の具体的実施態様について詳細に説明する。
【0035】
[画像形成装置の構成]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の外観の斜視図であり、同図において、画像形成装置1は、画像形成装置本体2の上部前面側に操作部28が設置されている。この操作部28は、詳細は後述するが、コピー、プリンタ、スキャナ、ファックス等の機能選択キー31と、テンキー36等の各種入力キーと、液晶表示ユニットを使用した操作表示パネル30と、を備えている。この操作表示パネル30は、画像形成動作に関する各種情報を表示した文字、記号乃至は操作キャラクタ類(アイコン等)によってオペレータに知らせると共に、表示した情報のうち任意の情報をオペレータが選択して指示できるようになっている。
【0036】
また、画像形成装置1は、図2に示すように、画像形成装置本体2の内部にプリンタ部3及びスキャナ部4が収容されている。そして、画像形成装置本体2の上部には、奥行き側に、原稿をコンタクトガラス(画像読み取り部)5に一枚ずつ自動的に送り込む原稿自動送り装置6が取り付けられている。
【0037】
この画像形成装置1は、原稿自動送り装置6によってコンタクトガラス(画像読み取り部)5に送り込まれた原稿の画像情報をスキャナ部4で読み取って光電変換し、その光電変換したデジタルデータをプリンタ部3の画像形成部7に出力するようになっている。
【0038】
このプリンタ部3は、給紙トレイ14から送り出されたシート材P(紙、プラスチックフィルム、OHPシート等の記録材)に画像形成部7でトナー画像を形成(転写)し、そのトナー画像が転写されたシート材Pを定着部10によって加熱・加圧し、シート材Pにトナー像を定着させた後、プリント済みのシート材Pを排紙トレイ15上に排出するようになっている。
【0039】
なお、スキャナ部4は、走査ユニット12が画像読み取り位置(HP)に固定されて、原稿自動送り装置6によって搬送される原稿を流し読みする他に、走査ユニット12が画像読み取り位置(HP)から図2の右側方向に移動して、プラテンガラス(画像読み取り部)13の上面に固定された原稿の画像面を走査することもできるようになっている。また、画像形成部7は、スキャナ部4で読み取った画像データや、複写機、ファクシミリ、パソコンから出力される送信データに基づいて、シート材Pにトナー画像を転写するようになっている。
【0040】
原稿自動送り装置6は、画像形成装置本体2の背面側(図1の奥行き側)の上部に回動可能に取り付けられており、画像形成装置本体2から上方に持ち上げるように回動させることで、画像形成装置本体2の上部に固定されたプラテンガラス13の上面を開くことができるようになっている。
【0041】
この原稿自動送り装置6は、給紙トレイ8と、前部カバー27に覆われて給紙トレイ8上の原稿を原稿搬送路(破線矢印方向)に送り出す給紙部17と、送り出した原稿をコンタクトガラス(画像読み取り部)5に導く搬送部18と、給紙トレイ8の下方に設けられた排紙トレイ11と、読み取られた原稿を排紙トレイ11上に排出する排紙部20と、を備えている。
【0042】
以上により、給紙トレイ8上の原稿は、給紙部17で1枚ずつ原稿搬送路に送り出され、こうして送り出された原稿は搬送部18によりコンタクトガラス(画像読み取り部)5まで搬送され、ここで走査ユニット12によって画像情報が読み取られ、読み取り後の原稿は排紙部20によって排紙トレイ11上に排出される。
【0043】
[状態表示パネルの第1実施形態]
図3に示すように、画像形成装置本体2の上部前面に、操作部28が略水平に配設されており、この操作部28の配置状態の詳細は、図の左端側にキー操作部分としての機能選択キー31と、右端側にテンキー36(図1参照)を配置し、これらの左右方向の内側に、液晶表示装置の表示面の上面にタッチパネルが配置された操作表示パネル30を配置し、操作表示パネル30の左右方向の略中央に、生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を液晶表示する状態表示パネル40を配置している。
【0044】
操作表示パネル30は、画像形成動作に関する各種機能を文字や記号等により表示すると共に、オペレータがタッチパネルのパネル面に表示されたタッチキーを押圧操作することにより、その選択された機能に応じて画像形成動作を行う。具体的には、操作表示パネル30は、給紙段設定表示キー32、画面拡大/縮小倍率表示キー33、画像濃度設定表
示キー34、ソートモード設定表示キー35等を有している。
【0045】
本実施の形態では、状態表示パネル40に表示される画像形成装置本体2の現在状態としては、例えば、装置電源をオンした直後のセットアップ状態、このセットアップ後の安定期にある通常状態、画像形成動作が休止中で電力消費を抑制している省エネ状態、トナー残量がなくなってトナー補給待ち状態のトナーエンプティ状態、シート材Pの搬送途中に詰まりが生じたJAM状態、給紙トレイ14にシート材Pを満杯に補給した後の現在の累積複写枚数がどの程度であるかを示すシート残表示状態、装置本体に何らかの故障が生じて修理待ちの状態(サービスマンコール状態)、装置本体の定期的な点検を必要とするメンテナンス待ち状態、シート材Pに表示された画像に汚れ等が生じた感光体ドラムの清掃待ち状態、等が例示できる。
【0046】
また、現在状態として、画像形成装置本体2及びその構成部品の寿命状態を、状態表示パネル40への表示対象としても良い。この寿命状態としては、転写ローラ、定着ローラ、或いはクリーニングブレードなどの機械部品の消耗寿命、画像形成装置本体2自体の製品寿命などを例示することができる。なお、装置本体にバッテリー(電池)類が内蔵されている場合は、そのバッテリーの寿命(電池残量)を現在状態情報として表示するようにしても良い。
【0047】
なお、本実施の形態では、操作部28の略中央部に状態表示パネル40を配置した場合について説明したが、機能選択キー31や操作表示パネル30の操作を重視する場合等には、この状態表示パネル40を操作部28の左右端側に配置しても良い。
【0048】
本実施の形態では、操作部28の状態表示パネル40に、画像形成装置本体2の現在状態を、動物、魚類、人、植物等の生命体キャラクタの成長過程ないし姿態にリンクさせて画像表示することにより、オペレータが一見して視認可能としたものである。すなわち、画像形成装置本体2の現在状態を、従来のように文字や記号或いは画像による複雑な操作機能表示等で表示するのではなく、動物、魚類、人、植物等の親しみやすい生き物(生命体キャラクタ)の成長過程ないし姿態として画像表示することにより、オペレータが画像形成装置本体2の現在状態がどうなっているかを瞬時かつ容易に判断できるようにしている。
【0049】
例えば、状態表示パネル40のディスプレイ画面に表示させる生命体キャラクタを人とした場合、その成長過程は、赤ちゃん→幼稚園児→小学生→中学生→高校生→大学生→社会人→老人へと変化していくため、装置電源をオンした直後のセットアップ時には赤ちゃんの状態を表示させておく。そして、セットアップ後の安定した状態になったら大人の状態を表示させる等により、その時の状態を時系列で変化させて表示させることができる。更に、例えば画像が汚れてきたら、人が着ている服が汚れているように表示させて、画像形成部7の感光体ドラム(図示せず)が汚れてきたことを訴える。
【0050】
また、例えば図4(a)に示すように、ディスプレイ画面の生き物として魚を採用した場合、装置電源をオンした直後のセットアップ時には、魚の赤ちゃんの姿態を表示させるようにする。そして、セットアップ時から所定時間経過後の安定した通常状態になったら、成魚を表示するようにする(図4(b))。また、トナー残量を表示する場合、図4(c)に示すように、トナーエンプティ状態になった時は、お腹がすいたような魚の姿態を表示する。更に、画像形成動作が所定時間連続して行われていない場合は、無駄な電力消費をなくすため省エネモードとして、図4(d)に示すように、魚が寝ている状態を表示する。
【0051】
更に、図5(a)、(b)に示すように、画像形成装置本体2の内部で、搬送途中にシート材Pが詰まった時(JAM時)は、魚が怪我をして赤十字マークの旗を掲げ、緊急に医療班を求めているような表示を行い、サービスマンコール中(故障中)であることをオペレータに知らせる。
【0052】
また、状態表示パネル40に表示させる生命体キャラクタとして魚を用いる場合、図6に示すように、魚は一般に最初は卵の状態から、やがて稚魚になり、更に大きな魚に成長していくという成長過程を利用して、各種の状態表示を行うことができる。例えば、いわゆる「出世魚」を例とすると、せいご→ふっこ→スズキ、或いはツバス→ハマチ→メジロ→ブリのように、小さい時(赤ちゃん、卵)から大きく(成魚)なるまでの状態を変化させて表示することができる。
【0053】
具体的には、例えば累積複写枚数についての現在状態を表示させることが可能である。この場合、魚を模した生命体キャラクタの成長過程を累積複写枚数にリンクさせて、累積の複写枚数が増加するにつれて魚の成長過程を変化させるようにしておき、ディスプレイ表示の絵が老魚になった時点で、メンテナンス時期であることを促し、メンテナンス終了後に再び赤ちゃんに戻せば良い。
【0054】
或いは、給紙トレイ14内の用紙残量(給紙カセットの用紙残量)についての現在状態を表示させることもできる。この場合、給紙トレイ14の残量にリンクさせて、給紙トレイ14に新たにシート材Pをセットした直後では、複写した枚数はゼロであるため、このとき状態表示パネル40に魚の卵の絵を表示する。次いで、複写枚数が全体の2〜3割程度になった時点で稚魚の絵を表示し、更に、複写枚数が全体の7〜8割程度に増加した場合には成魚の絵を表示する。このような表示を行うことで、オペレータは、どの程度複写したか、或いはシート材Pの残量がどの程度かを直ちに視認することができる。
【0055】
なお、以上説明した本実施の形態では、生命体キャラクタとして魚類を想定した場合について説明したが、魚類に限らず、例えば、動物、人、花等の植物でも良く、また、これら魚類、動物、人、植物等を組み合わせたものでも良い。
【0056】
さらに、実際には世の中に存在しない仮想生命体キャラクタを用いるようにしても良い。例えば、空想上のアンドロイドや動植物、いわゆる宇宙人や未来人の類、ユニークなロボット類、或いはアニメーションに登場するキャラクタなどの成長過程や姿態を、画像形成装置本体2の現在状態に関連付けられたイメージ情報として、状態表示パネル40に表示させるようにしても良い。
【0057】
[状態表示パネルの第2実施形態]
図7は、画像形成装置本体2の外装カバーのうち、正面カバー22に状態表示パネル40を設けた実施の形態を示している。
【0058】
すなわち、第1実施形態のように、状態表示パネル40が画像形成装置本体2の上部前面側に設けられていると、状態表示パネル40が略水平状態に配置されているため、その表示内容は、画像形成装置本体2の近くにいるオペレータしか視認することができない。しかし、正面カバー22に状態表示パネル40を設けることにすれば、状態表示パネル40が略垂直状態に配置されるため、その表示内容を、画像形成装置本体2の遠くにいる人にでも容易に視認することができる。
【0059】
このように、本実施の形態によれば、正面カバー22に状態表示パネル40を設けることで、画像形成装置本体2から遠く離れた場所にいるオペレータ、或いはそれ以外の人にとっても、画像形成装置本体2の現在状態を容易に視認することが可能となる。
【0060】
なお、この実施の形態では、正面カバー22に状態表示パネル40を設けた場合について説明したが、これに限らず、例えば状態表示パネル40を側面カバーに設けても良く、また、正面カバー22と側面カバーの双方に設けても良い。
【0061】
[操作部の制御ブロック図]
図8は、操作部28の制御ブロック図を示している。同図において、ディスプレイ系は、装置制御部42と状態表示制御部43(表示制御部)、及び状態表示制御部43によって制御される操作部28を有している。
【0062】
装置制御部42は、予め記憶された所定のプログラムに基づき、操作表示パネル30のタッチスイッチ48からオペレータから与えられる押圧入力に応じて画像形成装置本体2の各種動作制御を行う。
【0063】
状態表示制御部43は、前記状態表示パネル40に表示させる画像情報の表示制御を行うもので、LCD(Liquid Crystal Display)制御部45とCPU(Central Processing Unit)46とを有している。CPU46は、画像形成装置本体2の現在状態に関する情報を各部(装置制御部42)から取得し、LCD制御部45へ表示制御指令信号を与える。LCD制御部45は、CPU46から与えられる表示制御指令信号に基づき、取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を状態表示パネル40に表示させる画像信号を生成する。
【0064】
具体的には、装置制御部42からの制御信号により、CPU46において画像形成装置本体2の現在状態が把握されると、CPU46では、このときの現在状態を、生命体又は仮想生命体の成長過程ないし姿態と対応させると共に、LCD制御部45において画像形成装置本体2の現在状態に対応した所定の画像信号を形成する。そして、この画像信号を、LCD制御部45から状態表示パネル40のLCDドライバ47に出力して、マトリクス配置された多数の画素からなるLCD44を駆動する。
【0065】
これにより、状態表示パネル40には、画像形成装置本体2の現在状態が、例えば動物、魚類、人、植物等の生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させた状態で画像表示される。また、操作表示パネル30では、オペレータによるタッチスイッチ48の押圧操作を受けてLCD50が駆動され、これにより、画像形成動作に関する各種機能が文字や記号等により表示されるものである。
【0066】
以上の通り構成された状態表示制御部43の動作につき、図9のフローチャートに基づいて説明する。先ず、CPU46により、画像形成装置本体2の現在状態情報が取得される(ステップS1)。例えば、装置制御部42において、トナー残量が空になったことが図示しないセンサーにより検知されると、その検知信号が装置制御部42からCPU46に出力される。CPU46は、かかる検知信号を画像形成装置本体2の現在状態を示す情報として取得する。
【0067】
続いて、取得された現在状態情報が、状態表示パネル40において状態表示する対象となっているか否かが確認される(ステップS2)。ここでは、予め記憶された状態表示対象項目と、取得された現在状態情報とを比較し、状態表示対象項目となっている現在状態情報が取得されたか否かを判定するフラグが実行される。なお、状態表示対象項目となっていない現在状態情報が取得された場合(ステップS2でNO)は、ステップS1に戻って処理が繰り返される。
【0068】
状態表示対象項目となっている現在状態情報が取得された場合(ステップS2でYES)、取得された現在状態情報に応じたキャラクタ表示パターンが選択される(ステップS3)。例えば、図4(a)〜(d)に示したような表示を実行させる場合は、予め画像形成装置本体2のRAM(Random Access Memory)などに格納されているキャラクタ表示パターンの中から、魚のキャラクタを用いたトナー残量表示パターンが読み出される。
【0069】
そして、LCD制御部45では、取得された現在状態情報に応じた画像信号が生成される(ステップS4)。例えば、図4(c)のような、お腹がすいたような状態の魚の画像信号が形成される。この画像信号が、LCDドライバ47に出力されてLCD44が駆動され、状態表示パネル40に画像信号に応じた画像が表示される(ステップS5)。続いて、画像形成装置本体2が動作OFF(或いはスリープモード)の状態になったか否かが確認され、動作ON状態が維持されていれば(ステップS6でNO)、ステップS1に戻って処理が繰り返される。
【0070】
[変形実施形態の説明]
なお、本実施の形態では、操作表示パネル30に隣接して別個に状態表示パネル40を配置した場合について説明したが、これに限らず、例えば、操作表示パネル30及び状態表示パネル40として、共通の1個の表示パネル(状態表示パネル40が、操作表示パネル30に組み入れられている態様の表示パネル)を設けても良い。この場合は、共通の表示パネルに対し、図示しない選択スイッチを操作すると、画像形成動作に関する各種機能を表示する通常表示(操作表示パネル30に相当)と、画像形成装置本体2の現在状態を生き物の成長過程ないし姿態を画像により表示する状態表示(状態表示パネル40に相当)と、に選択することもできる。
【0071】
また、前記と同様に、例えば操作表示パネル30及び状態表示パネル40として、共通の1個の表示パネルを設け、装置電源がオンになったら、自動的に画像形成装置本体2の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程で状態表示するようにし(状態表示パネル40に相当)、オペレータが操作表示パネル30のタッチスイッチ48をタッチした場合は、機能選択画面を表示する通常表示(操作表示パネル30に相当)に画面が変化するようにしても良い。
【0072】
更に、本実施の形態では、画像形成装置本体2の状態を生き物の成長過程ないし姿態にリンクさせて画像表示するものとして説明したが、これに限らず、例えば、画像形成装置本体2の状態の画像表示と、その状態を音声で報知する音声表示とを組み合わせて表示するようにしても良い。
【0073】
更にまた、本実施の形態では、画像形成装置本体2の状態を生き物の成長過程ないし姿態にリンクさせて画像表示するものとして説明したが、これに限らず、例えば、状態表示パネル40の一部又は全部を用いて、メーカの広告宣伝用の画像やメッセージ等を表示することも可能である。
【0074】
また、本発明にかかる実施品の提供形態として、上述の電気機器装置や画像形成装置としてではなく、これらの装置が行う処理を実行する動作プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。若しくは、電気機器装置や画像形成装置に備えられている記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像形成装置の全体斜視図である。
【図2】画像形成装置の側面断面図である。
【図3】画像形成装置の操作部の平面図である。
【図4】キャラクタによる状態表示の一例であって、(a)〜(d)は、状態表示パネルに表示された魚の具体例を示す図である。
【図5】(a)はJAM表示の具体例、(b)はサービスマンコールの場合の具体例を示す図である。
【図6】魚が卵から成魚に成長していく状態を示す図である。
【図7】状態表示パネルを画像形成装置本体の正面カバーに配置した実施の形態を示す図である。
【図8】画像表示系の制御ブロック図である。
【図9】表示制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】従来の画像形成装置の操作部の平面図である。
【符号の説明】
【0076】
1……画像形成装置、2……画像形成装置本体、22……正面カバー、28……操作部、30……操作表示パネル、31……機能選択キー、36……テンキー、40……状態表示パネル、42……装置制御部、43……状態表示制御部、44……LCD、45……LCD制御部、46……CPU、47……LCDドライバ、48……タッチスイッチ
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器装置、特に複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、詳しくは操作部の表示パネル画面に、画像形成装置本体の現在状態を仮想生命体の成長過程ないし姿態と対応させて表示するようにした電気機器装置、画像形成装置及びその動作プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機等の画像形成装置に設けられた操作部のディスプレイ画面は、複写動作には欠かせない複写機能設定画面としての表示を主に行っている。これは、側方排出型画像形成装置及び胴内排出型画像形成装置にかかわらず同様である。
【0003】
例えば、図10に示すように、操作部128の操作表示パネル130には、機能選択キー131、給紙段設定表示キー132、画面拡大/縮小倍率表示キー133、画像濃度設定表示キー134、ソートモード設定表示キー135、テンキー(図示せず)、JAM表示(図示せず)等が設けられている。
【0004】
上記のような画像形成装置の複写機能設定は、まず、複写動作を行う前に、オペレータが操作部に設けられたディスプレイ画面で、予め画像濃度、枚数設定、給紙段等の設定を行い、設定が確定した後、プリントスイッチを押して複写動作を行う。また、搬送経路で用紙が詰まったときには、ディスプレイ画面にJAM表示を行い、オペレータに用紙処理のメッセージを促す。
【0005】
更に、トナーがエンプティに近づいたときには、トナー補給メッセージを表示させ、トナーエンプティになると、トナー補給動作を促すものや、画像形成装置による複写枚数がある一定以上の値になると、メンテナンス時期であるという表示がディスプレイ画面に表示される(以下、「前者の従来技術」という)。
【0006】
これに対し、画像形成装置に何らかの不都合(故障等)が生じた場合に、複数のイメージ部品を組み合わせたマシンイメージによりJAM除去手順をLCD表示するようにしたものが公知である。例えば、前面カバーで覆われた箇所にJAMが発生した場合に、表示パネルに、JAM発生部位の操作部材を立体イメージにより画像表示する画像表示部(複写機の立体画像表示)と、JAM除去の操作を表示するメッセージ表示部(「前面カバーを開いて下さい」)と、JAMが発生したことを知らせるJAMメッセージ表示部(「紙詰まりです」)と、を有し、かつ前面カバーを上から下に開くように操作方向を矢印により指示している(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−6065号公報(第8頁、図20)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前者の従来技術のような機能的な表示は、複写作業を行う上で必要な表示ではあるが、一旦表示画面を設定すると、複写動作が完了するまで、或いは保守・点検が終了してリセットされるまで設定内容が変更されることはない。従って、例えば、トナー補給メッセージが表示されてトナー補給を促されているが、オペレータとしては、具体的にトナー残量がどの程度なのかを、定量的に予測することはできない。また、特許文献1に開示された技術では、初めて複写機を使用する人や、機械(画像形成装置等)というものに抵抗を感じている人にとっては、複雑な画像形成装置の操作機能表示や操作に戸惑ってしまうことになる。
【0008】
一方、機械が正常に動作している場合は、オペレータにとっては、複写動作実行中の時間は何もすることがなく、機械(画像形成装置)の前に立っているだけであり、待ち時間が非常に退屈である。特に、多部数の複写を行っているときは、非常に膨大な時間が費やされることになる。
【0009】
そこで、本発明は、電気機器装置、特に画像形成装置本体の現在状態を、所定のキャラクタのイメージ情報、とりわけ仮想生命体の成長過程ないし姿態と対応させて表示パネルに画像表示し、オペレータが瞬時に判断可能とした電気機器装置、画像形成装置及びその動作プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る電気機器装置は、装置本体の視認可能な部位に設置され画像情報が表示可能な状態表示パネルを備えた電気機器装置であって、前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を備え、前記表示制御部は、前記状態表示パネルに、前記装置本体の現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る電気機器装置は、請求項1において、前記表示制御部は、前記装置本体の現在状態情報を取得し、取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を前記状態表示パネルに表示させることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る電気機器装置は、請求項1又は2において、前記キャラクタが生命体又は仮想生命体キャラクタであり、前記イメージ情報が、前記装置本体の現在状態情報に関連付けられた前記生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態であることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る電気機器装置は、請求項3において、前記生命体キャラクタは、動物、魚類、人、植物、又はこれらの組み合わせからなることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る電気機器装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記電気機器装置に所定の操作部が備えられ、前記操作部に、前記電気機器装置の動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備え、前記状態表示パネルが、前記操作表示パネルに組み入れられていることを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る電気機器装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記電気機器装置に、その外周部を覆う外装カバーが備えられ、前記状態表示パネルが、前記外装カバーに設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る電気機器装置は、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記電気機器装置が、画像形成装置であることを特徴とする。
【0017】
請求項8に係る画像形成装置は、画像形成装置本体の操作部に、画像形成動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備えた画像形成装置において、前記操作部若しくは操作表示パネル内に、前記画像形成装置本体の現在状態を、生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて画像により表示する状態表示パネルが設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項9に係る画像形成装置は、請求項8において、前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を備え、前記表示制御部は、前記画像形成装置本体の現在状態情報を取得し、取得された現在状態情報に関連付けられた前記生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を含む画像情報を前記状態表示パネルに表示させることを特徴とする。
【0019】
請求項10に係る画像形成装置は、請求項8又は9において、前記画像形成装置本体の現在状態は、装置電源をオンした直後のセットアップ状態、トナー残量が空になったトナーエンプティ状態、シート材の搬送途中におけるシート詰まり状態、シート材に記録された画像が汚れてきた画像劣化状態、画像形成動作を所定時間以上に亘って休止している省エネ状態、装置本体の定期的な点検を必要とするメンテナンス待ち状態、用紙残量状態、装置本体及びその構成部品の寿命状態からなる群から選ばれる少なくとも1以上の現在状態を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項11に係る画像形成装置は、画像形成装置本体の操作部に、画像形成動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備えた画像形成装置において、前記操作部は選択スイッチを有し、該選択スイッチの操作にて、前記操作表示パネルの表示内容が、画像形成動作に関する各種機能を表示する通常表示と、前記画像形成装置本体の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を画像により表示する状態表示とのいずれかに選択可能とされていることを特徴とする。
【0021】
請求項12に係る画像形成装置の動作プログラムは、画像形成装置本体の視認可能な部位に設置された画像情報が表示可能な状態表示パネルと、前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部とを有する画像形成装置を動作させるプログラムであって、前記表示制御部に、前記画像形成装置本体の現在状態情報を取得させるステップと、取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像信号を生成させるステップと、生成された画像信号を画像情報として前記状態表示パネルに表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
請求項1に係る発明によれば、状態表示パネルに、電気機器の装置本体の現在状態を、当該装置本体の現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報として表示させるようにしたので、オペレータは電気機器装置本体の現在状態がどうなっているかを瞬時に判断することができる。
【0023】
請求項2に係る発明によれば、状態表示パネルに表示させる画像情報の表示制御を行う表示制御部により、電気機器装置本体の現在状態と所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報とを対応させて(リンクさせて)、所定の表示画像信号を生成することができる。
【0024】
請求項3に係る発明によれば、状態表示パネルに表示させるキャラクタとして、生命体又は仮想生命体キャラクタを用いるようにしたので、オペレータに親しみやすいキャラクタで装置本体の現在状態を表現することができ、趣向性を高めることができる。
【0025】
請求項4に係る発明によれば、状態表示パネルに表示する生き物として、動物、魚類、人、植物、又はこれらの組み合わせとしたので、オペレータにとって、より親しみやすくなり、装置本体を大切に使用したいという意向が生じ得る。
【0026】
請求項5に係る発明によれば、状態表示パネルを操作表示パネルに組み入れることで、単一の表示パネル部に操作情報と状態情報とを表示させることができ、表示パネル枚数の増加を回避でき、またオペレータは操作情報を入力しながら状態情報を確認することができる。
【0027】
請求項6に係る発明によれば、状態表示パネルを、電気機器装置の外周部を覆う外装カバーに設けたので、遠く離れた位置からでも電気機器装置の現在状態を容易に視認することができる。
【0028】
請求項7に係る発明によれば、状態表示パネルに、画像形成装置本体の現在状態に合わせて所定のキャラクタが表示されるので、画像形成装置の趣向性を高めることができる。
【0029】
請求項8に係る発明によれば、状態表示パネルに、画像形成装置本体の現在状態を、生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて画像により表示するようにしたので、オペレータは画像形成装置本体の現在状態がどうなっているかを瞬時に判断することができる。これに伴い、オペレータは複写作業中の待ち時間を退屈なく過ごすことができる。
【0030】
請求項9に係る発明によれば、状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を設けたので、この表示制御部により、画像形成装置本体の現在状態と生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態とを対応させて(リンクさせて)、所定の表示画像情報を生成することができる。
【0031】
請求項10に係る発明によれば、画像形成装置本体の現在状態として、装置電源をオンした直後のセットアップ状態、トナー残量が空になったトナーエンプティ状態、シート材の搬送途中におけるシート詰まり状態、シート材に記録された画像が汚れてきた画像劣化状態、画像形成動作を所定時間以上に亘って休止している省エネ状態、装置本体の定期的な点検を必要とするメンテナンス待ち状態、用紙残量状態、装置本体及びその構成部品の寿命状態からなる群から選ばれる少なくとも1以上の現在状態を含むようにしたので、オペレータにとって、簡単に画像形成装置本体の現在状態を瞬時に視認することができる。
【0032】
請求項11に係る発明によれば、選択スイッチの操作に基づき、操作表示パネルの表示内容が、画像形成動作に関する各種機能を表示する通常表示と、画像形成装置本体の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を画像により表示する状態表示とに選択可能としたので、オペレータの選択に応じた自由な画像設定を行うことができる。
【0033】
請求項12に係る発明によれば、状態表示パネルに、画像形成装置本体の現在状態を、現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像により表示させる動作プログラムであるので、オペレータは画像形成装置本体の現在状態がどうなっているかを瞬時に判断することができる。これに伴い、オペレータは複写作業中の待ち時間を退屈なく過ごすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
本発明においては、視認可能な部位に設置され、画像情報が表示可能な状態表示パネルを備えた電気機器装置全般が対象とされる。例えば、AV機器、洗濯機、炊飯器などの家電機器、給湯器やコージェネレーション機器などのエネルギー発生機器、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置或いはこれらの機能を併有した複合機などの画像形成装置に代表される各種OA機器類を例示することができる。また、状態表示パネルは、これらの電気機器装置本体に一体的に組み付けられる態様であっても、遠隔操作を行うリモコン装置に組み込まれる態様であっても良い。以下、上掲の電気機器装置の一例として画像形成装置を例示して、本発明の具体的実施態様について詳細に説明する。
【0035】
[画像形成装置の構成]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の外観の斜視図であり、同図において、画像形成装置1は、画像形成装置本体2の上部前面側に操作部28が設置されている。この操作部28は、詳細は後述するが、コピー、プリンタ、スキャナ、ファックス等の機能選択キー31と、テンキー36等の各種入力キーと、液晶表示ユニットを使用した操作表示パネル30と、を備えている。この操作表示パネル30は、画像形成動作に関する各種情報を表示した文字、記号乃至は操作キャラクタ類(アイコン等)によってオペレータに知らせると共に、表示した情報のうち任意の情報をオペレータが選択して指示できるようになっている。
【0036】
また、画像形成装置1は、図2に示すように、画像形成装置本体2の内部にプリンタ部3及びスキャナ部4が収容されている。そして、画像形成装置本体2の上部には、奥行き側に、原稿をコンタクトガラス(画像読み取り部)5に一枚ずつ自動的に送り込む原稿自動送り装置6が取り付けられている。
【0037】
この画像形成装置1は、原稿自動送り装置6によってコンタクトガラス(画像読み取り部)5に送り込まれた原稿の画像情報をスキャナ部4で読み取って光電変換し、その光電変換したデジタルデータをプリンタ部3の画像形成部7に出力するようになっている。
【0038】
このプリンタ部3は、給紙トレイ14から送り出されたシート材P(紙、プラスチックフィルム、OHPシート等の記録材)に画像形成部7でトナー画像を形成(転写)し、そのトナー画像が転写されたシート材Pを定着部10によって加熱・加圧し、シート材Pにトナー像を定着させた後、プリント済みのシート材Pを排紙トレイ15上に排出するようになっている。
【0039】
なお、スキャナ部4は、走査ユニット12が画像読み取り位置(HP)に固定されて、原稿自動送り装置6によって搬送される原稿を流し読みする他に、走査ユニット12が画像読み取り位置(HP)から図2の右側方向に移動して、プラテンガラス(画像読み取り部)13の上面に固定された原稿の画像面を走査することもできるようになっている。また、画像形成部7は、スキャナ部4で読み取った画像データや、複写機、ファクシミリ、パソコンから出力される送信データに基づいて、シート材Pにトナー画像を転写するようになっている。
【0040】
原稿自動送り装置6は、画像形成装置本体2の背面側(図1の奥行き側)の上部に回動可能に取り付けられており、画像形成装置本体2から上方に持ち上げるように回動させることで、画像形成装置本体2の上部に固定されたプラテンガラス13の上面を開くことができるようになっている。
【0041】
この原稿自動送り装置6は、給紙トレイ8と、前部カバー27に覆われて給紙トレイ8上の原稿を原稿搬送路(破線矢印方向)に送り出す給紙部17と、送り出した原稿をコンタクトガラス(画像読み取り部)5に導く搬送部18と、給紙トレイ8の下方に設けられた排紙トレイ11と、読み取られた原稿を排紙トレイ11上に排出する排紙部20と、を備えている。
【0042】
以上により、給紙トレイ8上の原稿は、給紙部17で1枚ずつ原稿搬送路に送り出され、こうして送り出された原稿は搬送部18によりコンタクトガラス(画像読み取り部)5まで搬送され、ここで走査ユニット12によって画像情報が読み取られ、読み取り後の原稿は排紙部20によって排紙トレイ11上に排出される。
【0043】
[状態表示パネルの第1実施形態]
図3に示すように、画像形成装置本体2の上部前面に、操作部28が略水平に配設されており、この操作部28の配置状態の詳細は、図の左端側にキー操作部分としての機能選択キー31と、右端側にテンキー36(図1参照)を配置し、これらの左右方向の内側に、液晶表示装置の表示面の上面にタッチパネルが配置された操作表示パネル30を配置し、操作表示パネル30の左右方向の略中央に、生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を液晶表示する状態表示パネル40を配置している。
【0044】
操作表示パネル30は、画像形成動作に関する各種機能を文字や記号等により表示すると共に、オペレータがタッチパネルのパネル面に表示されたタッチキーを押圧操作することにより、その選択された機能に応じて画像形成動作を行う。具体的には、操作表示パネル30は、給紙段設定表示キー32、画面拡大/縮小倍率表示キー33、画像濃度設定表
示キー34、ソートモード設定表示キー35等を有している。
【0045】
本実施の形態では、状態表示パネル40に表示される画像形成装置本体2の現在状態としては、例えば、装置電源をオンした直後のセットアップ状態、このセットアップ後の安定期にある通常状態、画像形成動作が休止中で電力消費を抑制している省エネ状態、トナー残量がなくなってトナー補給待ち状態のトナーエンプティ状態、シート材Pの搬送途中に詰まりが生じたJAM状態、給紙トレイ14にシート材Pを満杯に補給した後の現在の累積複写枚数がどの程度であるかを示すシート残表示状態、装置本体に何らかの故障が生じて修理待ちの状態(サービスマンコール状態)、装置本体の定期的な点検を必要とするメンテナンス待ち状態、シート材Pに表示された画像に汚れ等が生じた感光体ドラムの清掃待ち状態、等が例示できる。
【0046】
また、現在状態として、画像形成装置本体2及びその構成部品の寿命状態を、状態表示パネル40への表示対象としても良い。この寿命状態としては、転写ローラ、定着ローラ、或いはクリーニングブレードなどの機械部品の消耗寿命、画像形成装置本体2自体の製品寿命などを例示することができる。なお、装置本体にバッテリー(電池)類が内蔵されている場合は、そのバッテリーの寿命(電池残量)を現在状態情報として表示するようにしても良い。
【0047】
なお、本実施の形態では、操作部28の略中央部に状態表示パネル40を配置した場合について説明したが、機能選択キー31や操作表示パネル30の操作を重視する場合等には、この状態表示パネル40を操作部28の左右端側に配置しても良い。
【0048】
本実施の形態では、操作部28の状態表示パネル40に、画像形成装置本体2の現在状態を、動物、魚類、人、植物等の生命体キャラクタの成長過程ないし姿態にリンクさせて画像表示することにより、オペレータが一見して視認可能としたものである。すなわち、画像形成装置本体2の現在状態を、従来のように文字や記号或いは画像による複雑な操作機能表示等で表示するのではなく、動物、魚類、人、植物等の親しみやすい生き物(生命体キャラクタ)の成長過程ないし姿態として画像表示することにより、オペレータが画像形成装置本体2の現在状態がどうなっているかを瞬時かつ容易に判断できるようにしている。
【0049】
例えば、状態表示パネル40のディスプレイ画面に表示させる生命体キャラクタを人とした場合、その成長過程は、赤ちゃん→幼稚園児→小学生→中学生→高校生→大学生→社会人→老人へと変化していくため、装置電源をオンした直後のセットアップ時には赤ちゃんの状態を表示させておく。そして、セットアップ後の安定した状態になったら大人の状態を表示させる等により、その時の状態を時系列で変化させて表示させることができる。更に、例えば画像が汚れてきたら、人が着ている服が汚れているように表示させて、画像形成部7の感光体ドラム(図示せず)が汚れてきたことを訴える。
【0050】
また、例えば図4(a)に示すように、ディスプレイ画面の生き物として魚を採用した場合、装置電源をオンした直後のセットアップ時には、魚の赤ちゃんの姿態を表示させるようにする。そして、セットアップ時から所定時間経過後の安定した通常状態になったら、成魚を表示するようにする(図4(b))。また、トナー残量を表示する場合、図4(c)に示すように、トナーエンプティ状態になった時は、お腹がすいたような魚の姿態を表示する。更に、画像形成動作が所定時間連続して行われていない場合は、無駄な電力消費をなくすため省エネモードとして、図4(d)に示すように、魚が寝ている状態を表示する。
【0051】
更に、図5(a)、(b)に示すように、画像形成装置本体2の内部で、搬送途中にシート材Pが詰まった時(JAM時)は、魚が怪我をして赤十字マークの旗を掲げ、緊急に医療班を求めているような表示を行い、サービスマンコール中(故障中)であることをオペレータに知らせる。
【0052】
また、状態表示パネル40に表示させる生命体キャラクタとして魚を用いる場合、図6に示すように、魚は一般に最初は卵の状態から、やがて稚魚になり、更に大きな魚に成長していくという成長過程を利用して、各種の状態表示を行うことができる。例えば、いわゆる「出世魚」を例とすると、せいご→ふっこ→スズキ、或いはツバス→ハマチ→メジロ→ブリのように、小さい時(赤ちゃん、卵)から大きく(成魚)なるまでの状態を変化させて表示することができる。
【0053】
具体的には、例えば累積複写枚数についての現在状態を表示させることが可能である。この場合、魚を模した生命体キャラクタの成長過程を累積複写枚数にリンクさせて、累積の複写枚数が増加するにつれて魚の成長過程を変化させるようにしておき、ディスプレイ表示の絵が老魚になった時点で、メンテナンス時期であることを促し、メンテナンス終了後に再び赤ちゃんに戻せば良い。
【0054】
或いは、給紙トレイ14内の用紙残量(給紙カセットの用紙残量)についての現在状態を表示させることもできる。この場合、給紙トレイ14の残量にリンクさせて、給紙トレイ14に新たにシート材Pをセットした直後では、複写した枚数はゼロであるため、このとき状態表示パネル40に魚の卵の絵を表示する。次いで、複写枚数が全体の2〜3割程度になった時点で稚魚の絵を表示し、更に、複写枚数が全体の7〜8割程度に増加した場合には成魚の絵を表示する。このような表示を行うことで、オペレータは、どの程度複写したか、或いはシート材Pの残量がどの程度かを直ちに視認することができる。
【0055】
なお、以上説明した本実施の形態では、生命体キャラクタとして魚類を想定した場合について説明したが、魚類に限らず、例えば、動物、人、花等の植物でも良く、また、これら魚類、動物、人、植物等を組み合わせたものでも良い。
【0056】
さらに、実際には世の中に存在しない仮想生命体キャラクタを用いるようにしても良い。例えば、空想上のアンドロイドや動植物、いわゆる宇宙人や未来人の類、ユニークなロボット類、或いはアニメーションに登場するキャラクタなどの成長過程や姿態を、画像形成装置本体2の現在状態に関連付けられたイメージ情報として、状態表示パネル40に表示させるようにしても良い。
【0057】
[状態表示パネルの第2実施形態]
図7は、画像形成装置本体2の外装カバーのうち、正面カバー22に状態表示パネル40を設けた実施の形態を示している。
【0058】
すなわち、第1実施形態のように、状態表示パネル40が画像形成装置本体2の上部前面側に設けられていると、状態表示パネル40が略水平状態に配置されているため、その表示内容は、画像形成装置本体2の近くにいるオペレータしか視認することができない。しかし、正面カバー22に状態表示パネル40を設けることにすれば、状態表示パネル40が略垂直状態に配置されるため、その表示内容を、画像形成装置本体2の遠くにいる人にでも容易に視認することができる。
【0059】
このように、本実施の形態によれば、正面カバー22に状態表示パネル40を設けることで、画像形成装置本体2から遠く離れた場所にいるオペレータ、或いはそれ以外の人にとっても、画像形成装置本体2の現在状態を容易に視認することが可能となる。
【0060】
なお、この実施の形態では、正面カバー22に状態表示パネル40を設けた場合について説明したが、これに限らず、例えば状態表示パネル40を側面カバーに設けても良く、また、正面カバー22と側面カバーの双方に設けても良い。
【0061】
[操作部の制御ブロック図]
図8は、操作部28の制御ブロック図を示している。同図において、ディスプレイ系は、装置制御部42と状態表示制御部43(表示制御部)、及び状態表示制御部43によって制御される操作部28を有している。
【0062】
装置制御部42は、予め記憶された所定のプログラムに基づき、操作表示パネル30のタッチスイッチ48からオペレータから与えられる押圧入力に応じて画像形成装置本体2の各種動作制御を行う。
【0063】
状態表示制御部43は、前記状態表示パネル40に表示させる画像情報の表示制御を行うもので、LCD(Liquid Crystal Display)制御部45とCPU(Central Processing Unit)46とを有している。CPU46は、画像形成装置本体2の現在状態に関する情報を各部(装置制御部42)から取得し、LCD制御部45へ表示制御指令信号を与える。LCD制御部45は、CPU46から与えられる表示制御指令信号に基づき、取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を状態表示パネル40に表示させる画像信号を生成する。
【0064】
具体的には、装置制御部42からの制御信号により、CPU46において画像形成装置本体2の現在状態が把握されると、CPU46では、このときの現在状態を、生命体又は仮想生命体の成長過程ないし姿態と対応させると共に、LCD制御部45において画像形成装置本体2の現在状態に対応した所定の画像信号を形成する。そして、この画像信号を、LCD制御部45から状態表示パネル40のLCDドライバ47に出力して、マトリクス配置された多数の画素からなるLCD44を駆動する。
【0065】
これにより、状態表示パネル40には、画像形成装置本体2の現在状態が、例えば動物、魚類、人、植物等の生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させた状態で画像表示される。また、操作表示パネル30では、オペレータによるタッチスイッチ48の押圧操作を受けてLCD50が駆動され、これにより、画像形成動作に関する各種機能が文字や記号等により表示されるものである。
【0066】
以上の通り構成された状態表示制御部43の動作につき、図9のフローチャートに基づいて説明する。先ず、CPU46により、画像形成装置本体2の現在状態情報が取得される(ステップS1)。例えば、装置制御部42において、トナー残量が空になったことが図示しないセンサーにより検知されると、その検知信号が装置制御部42からCPU46に出力される。CPU46は、かかる検知信号を画像形成装置本体2の現在状態を示す情報として取得する。
【0067】
続いて、取得された現在状態情報が、状態表示パネル40において状態表示する対象となっているか否かが確認される(ステップS2)。ここでは、予め記憶された状態表示対象項目と、取得された現在状態情報とを比較し、状態表示対象項目となっている現在状態情報が取得されたか否かを判定するフラグが実行される。なお、状態表示対象項目となっていない現在状態情報が取得された場合(ステップS2でNO)は、ステップS1に戻って処理が繰り返される。
【0068】
状態表示対象項目となっている現在状態情報が取得された場合(ステップS2でYES)、取得された現在状態情報に応じたキャラクタ表示パターンが選択される(ステップS3)。例えば、図4(a)〜(d)に示したような表示を実行させる場合は、予め画像形成装置本体2のRAM(Random Access Memory)などに格納されているキャラクタ表示パターンの中から、魚のキャラクタを用いたトナー残量表示パターンが読み出される。
【0069】
そして、LCD制御部45では、取得された現在状態情報に応じた画像信号が生成される(ステップS4)。例えば、図4(c)のような、お腹がすいたような状態の魚の画像信号が形成される。この画像信号が、LCDドライバ47に出力されてLCD44が駆動され、状態表示パネル40に画像信号に応じた画像が表示される(ステップS5)。続いて、画像形成装置本体2が動作OFF(或いはスリープモード)の状態になったか否かが確認され、動作ON状態が維持されていれば(ステップS6でNO)、ステップS1に戻って処理が繰り返される。
【0070】
[変形実施形態の説明]
なお、本実施の形態では、操作表示パネル30に隣接して別個に状態表示パネル40を配置した場合について説明したが、これに限らず、例えば、操作表示パネル30及び状態表示パネル40として、共通の1個の表示パネル(状態表示パネル40が、操作表示パネル30に組み入れられている態様の表示パネル)を設けても良い。この場合は、共通の表示パネルに対し、図示しない選択スイッチを操作すると、画像形成動作に関する各種機能を表示する通常表示(操作表示パネル30に相当)と、画像形成装置本体2の現在状態を生き物の成長過程ないし姿態を画像により表示する状態表示(状態表示パネル40に相当)と、に選択することもできる。
【0071】
また、前記と同様に、例えば操作表示パネル30及び状態表示パネル40として、共通の1個の表示パネルを設け、装置電源がオンになったら、自動的に画像形成装置本体2の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程で状態表示するようにし(状態表示パネル40に相当)、オペレータが操作表示パネル30のタッチスイッチ48をタッチした場合は、機能選択画面を表示する通常表示(操作表示パネル30に相当)に画面が変化するようにしても良い。
【0072】
更に、本実施の形態では、画像形成装置本体2の状態を生き物の成長過程ないし姿態にリンクさせて画像表示するものとして説明したが、これに限らず、例えば、画像形成装置本体2の状態の画像表示と、その状態を音声で報知する音声表示とを組み合わせて表示するようにしても良い。
【0073】
更にまた、本実施の形態では、画像形成装置本体2の状態を生き物の成長過程ないし姿態にリンクさせて画像表示するものとして説明したが、これに限らず、例えば、状態表示パネル40の一部又は全部を用いて、メーカの広告宣伝用の画像やメッセージ等を表示することも可能である。
【0074】
また、本発明にかかる実施品の提供形態として、上述の電気機器装置や画像形成装置としてではなく、これらの装置が行う処理を実行する動作プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。若しくは、電気機器装置や画像形成装置に備えられている記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像形成装置の全体斜視図である。
【図2】画像形成装置の側面断面図である。
【図3】画像形成装置の操作部の平面図である。
【図4】キャラクタによる状態表示の一例であって、(a)〜(d)は、状態表示パネルに表示された魚の具体例を示す図である。
【図5】(a)はJAM表示の具体例、(b)はサービスマンコールの場合の具体例を示す図である。
【図6】魚が卵から成魚に成長していく状態を示す図である。
【図7】状態表示パネルを画像形成装置本体の正面カバーに配置した実施の形態を示す図である。
【図8】画像表示系の制御ブロック図である。
【図9】表示制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】従来の画像形成装置の操作部の平面図である。
【符号の説明】
【0076】
1……画像形成装置、2……画像形成装置本体、22……正面カバー、28……操作部、30……操作表示パネル、31……機能選択キー、36……テンキー、40……状態表示パネル、42……装置制御部、43……状態表示制御部、44……LCD、45……LCD制御部、46……CPU、47……LCDドライバ、48……タッチスイッチ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体の視認可能な部位に設置され画像情報が表示可能な状態表示パネルを備えた電気機器装置であって、
前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記状態表示パネルに、前記装置本体の現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を表示させることを特徴とする電気機器装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記装置本体の現在状態情報を取得し、取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を前記状態表示パネルに表示させることを特徴とする請求項1に記載の電気機器装置。
【請求項3】
前記キャラクタが生命体又は仮想生命体キャラクタであり、
前記イメージ情報が、前記装置本体の現在状態情報に関連付けられた前記生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器装置。
【請求項4】
前記生命体キャラクタが、動物、魚類、人、植物、又はこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項3に記載の電気機器装置。
【請求項5】
前記電気機器装置に所定の操作部が備えられ、
前記操作部に、前記電気機器装置の動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備え、
前記状態表示パネルが、前記操作表示パネルに組み入れられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気機器装置。
【請求項6】
前記電気機器装置に、その外周部を覆う外装カバーが備えられ、
前記状態表示パネルが、前記外装カバーに設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気機器装置。
【請求項7】
前記電気機器装置が、画像形成装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気機器装置。
【請求項8】
画像形成装置本体の操作部に、画像形成動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備えた画像形成装置において、
前記操作部若しくは操作表示パネル内に、前記画像形成装置本体の現在状態を、生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて画像により表示する状態表示パネルが設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記画像形成装置本体の現在状態情報を取得し、取得された現在状態情報に関連付けられた前記生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を含む画像情報を前記状態表示パネルに表示させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成装置本体の現在状態は、
装置電源をオンした直後のセットアップ状態、トナー残量が空になったトナーエンプティ状態、シート材の搬送途中におけるシート詰まり状態、シート材に記録された画像が汚れてきた画像劣化状態、画像形成動作を所定時間以上に亘って休止している省エネ状態、装置本体の定期的な点検を必要とするメンテナンス待ち状態、用紙残量状態、装置本体及びその構成部品の寿命状態からなる群から選ばれる少なくとも1以上の現在状態を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
画像形成装置本体の操作部に、画像形成動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備えた画像形成装置において、
前記操作部は選択スイッチを有し、該選択スイッチの操作にて、前記操作表示パネルの表示内容が、画像形成動作に関する各種機能を表示する通常表示と、前記画像形成装置本体の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を画像により表示する状態表示とのいずれかに選択可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
画像形成装置本体の視認可能な部位に設置された画像情報が表示可能な状態表示パネルと、前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部とを有する画像形成装置を動作させるプログラムであって、前記表示制御部に、
前記画像形成装置本体の現在状態情報を取得させるステップと、
取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像信号を生成させるステップと、
生成された画像信号を画像情報として前記状態表示パネルに表示させるステップと
を実行させることを特徴とする画像形成装置の動作プログラム。
【請求項1】
装置本体の視認可能な部位に設置され画像情報が表示可能な状態表示パネルを備えた電気機器装置であって、
前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記状態表示パネルに、前記装置本体の現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を表示させることを特徴とする電気機器装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記装置本体の現在状態情報を取得し、取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像情報を前記状態表示パネルに表示させることを特徴とする請求項1に記載の電気機器装置。
【請求項3】
前記キャラクタが生命体又は仮想生命体キャラクタであり、
前記イメージ情報が、前記装置本体の現在状態情報に関連付けられた前記生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器装置。
【請求項4】
前記生命体キャラクタが、動物、魚類、人、植物、又はこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項3に記載の電気機器装置。
【請求項5】
前記電気機器装置に所定の操作部が備えられ、
前記操作部に、前記電気機器装置の動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備え、
前記状態表示パネルが、前記操作表示パネルに組み入れられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気機器装置。
【請求項6】
前記電気機器装置に、その外周部を覆う外装カバーが備えられ、
前記状態表示パネルが、前記外装カバーに設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気機器装置。
【請求項7】
前記電気機器装置が、画像形成装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気機器装置。
【請求項8】
画像形成装置本体の操作部に、画像形成動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備えた画像形成装置において、
前記操作部若しくは操作表示パネル内に、前記画像形成装置本体の現在状態を、生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態と対応させて画像により表示する状態表示パネルが設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記画像形成装置本体の現在状態情報を取得し、取得された現在状態情報に関連付けられた前記生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を含む画像情報を前記状態表示パネルに表示させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成装置本体の現在状態は、
装置電源をオンした直後のセットアップ状態、トナー残量が空になったトナーエンプティ状態、シート材の搬送途中におけるシート詰まり状態、シート材に記録された画像が汚れてきた画像劣化状態、画像形成動作を所定時間以上に亘って休止している省エネ状態、装置本体の定期的な点検を必要とするメンテナンス待ち状態、用紙残量状態、装置本体及びその構成部品の寿命状態からなる群から選ばれる少なくとも1以上の現在状態を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
画像形成装置本体の操作部に、画像形成動作に関する各種機能を文字、記号乃至は操作キャラクタ類により表示すると共に、表示した情報のうち任意の情報を選択可能な操作表示パネルを備えた画像形成装置において、
前記操作部は選択スイッチを有し、該選択スイッチの操作にて、前記操作表示パネルの表示内容が、画像形成動作に関する各種機能を表示する通常表示と、前記画像形成装置本体の現在状態を生命体又は仮想生命体キャラクタの成長過程ないし姿態を画像により表示する状態表示とのいずれかに選択可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
画像形成装置本体の視認可能な部位に設置された画像情報が表示可能な状態表示パネルと、前記状態表示パネルに表示させる前記画像情報の表示制御を行う表示制御部とを有する画像形成装置を動作させるプログラムであって、前記表示制御部に、
前記画像形成装置本体の現在状態情報を取得させるステップと、
取得された現在状態情報に関連付けられた所定のキャラクタのイメージ情報を含む画像信号を生成させるステップと、
生成された画像信号を画像情報として前記状態表示パネルに表示させるステップと
を実行させることを特徴とする画像形成装置の動作プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2006−81155(P2006−81155A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−206764(P2005−206764)
【出願日】平成17年7月15日(2005.7.15)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月15日(2005.7.15)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
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