説明

高血圧の処置のためのレニン阻害剤としての5−アミノ−4−ヒドロキシ−7−(イミダゾ[1,2−A]ピリジン−6−イルメチル)−8−メチル−ノナミド誘導体および関連化合物

一般式(I)(式中、Xは、−CH−であり;Rは、1〜4個の窒素原子を有する一〜四置換の単環式または二環式不飽和へテロ環式基であり;Rは、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;Rは、互いから独立して、H、C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、またはC1−6アルカノイルであり;Rは、C2−6アルケニル、C1−6アルキル、非置換または置換アリール−C1−6アルキルまたはC3−8シクロアルキルであり;Rは、−L−Rであり;Lは、1〜4個のハロゲンによって場合により置換されているC1−6アルキレンであるか、またはリンカー:式(II)であり;n=0、1、または2であり;m=0または1であり;Rは、ビシクロ[x.y.z]アルキル、スピロ[o.p]アルキル、モノ−もしくはビオキサビシクロ[x.y.z]アルキル、またはモノ−もしくはビオキサスピロ[o.p]アルキルから選択された二環式系からなる基であり、これらのすべては、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、またはm=0の場合、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換された、1〜2個の酸素原子を含んでいる飽和C3−8ヘテロシクリルでもあり、またはm=1の場合、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって場合により置換された、1〜2個の酸素原子を含んでいる飽和C3−8ヘテロシクリルでもある)の化合物、またはその塩、または1個もしくはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物、特にその製薬的に許容しうる塩は、レニン阻害特性を有し、高血圧の処置用医薬として使用され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規アルカンアミド、これらの調製方法、および薬剤、特にレニン阻害剤としてのこれらの化合物の使用に関する。
【0002】
薬剤としての使用のためのアルカンアミドは、例えば欧州特許第678503号に開示されている。しかしながら、特にレニン阻害に関連して、高い効能を有する活性成分へのニーズが依然として存在する。このことの優先事項は、薬物動力学特性を改良することである。より良好なバイオアベイラビリティーを目指すこれらの特性は、例えば吸収、代謝安定性、溶解性、または親油性である。
【0003】
したがって本発明は、一般式:
【化4】


(式中、
Xは、−CH−であり;
は、1〜4個の窒素原子を有する一〜四置換の単環式または二環式不飽和へテロ環式基であり、ここで、上記基の置換基は、アセトアミジニル−C1−6アルキル、3−アセトアミドメチルピロリジニル、アシル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−アシル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルケニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキル−アミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルイミダゾール−2−イル、2−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル−4−オキソイミダゾール−1−イル、3−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルピロリジニル、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルテトラゾール−5−イル、5−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル−テトラゾール−1−イル、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミジニル、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルバモイル、ジ−C1−6アルキルカルバモイル、C0−6アルキルカルボニルアミノ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキレンジオキシ、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、アミノ、アミノ−C2−7アルコキシ、アミノ−C1−6アルキル、アリール−C1−6アルカノイル、ベンゾイルオキシ−C2−6アルコキシ、カルバモイル、カルバモイル−C1−6アルコキシ、カルバモイル−C1−6アルキル、カルボキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキル、シアノ、シアノ−C1−6アルコキシ、シアノ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルカノイル、C3−8シクロアルキル−C0−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル−C0−6アルキル、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、3,4−ジヒドロキシピロリジニル、O,N−ジメチルヒドロキシルアミノ−C1−6アルキル、2,6−ジメチルモルホリニル、3,5−ジメチルモルホリニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジオキソラニル−C1−6アルコキシ、4,4−ジオキソチオモルホリニル、ジチアニル、ジチオラニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ジヒドロキシ−C1−6アルキルアミノカルボニル−、もしくはハロゲン−置換フリル、フリル−C1−6アルコキシ、フリル−C1−6アルキル、ピリジル、ピリジル−C1−6アルコキシ、ピリジル−C1−6アルキル、ピリジルアミノ、ピリジルオキシ、ピリジルチオ、ピリミジニル、ピリミジニル−C1−6アルコキシ、ピリミジニル−C1−6アルキル、ピリミジニルアミノ、ピリミジニルオキシ、ピリミジニルチオ、チエニル、チエニル−C1−6アルコキシもしくはチエニル−C1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリル−C1−6アルカノイル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルキル、ヒドロキシベンジルオキシ、2−ヒドロキシメチルピロリジニル、4−ヒドロキシピペリジニル、3−ヒドロキシピロリジニル、イミダゾリル−C1−6アルコキシ、イミダゾリル−C1−6アルキル、メトキシベンジルオキシ、メチレンジオキシベンジルオキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルコキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルキル、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルコキシ、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルキル、O−メチルオキシミル−C1−6アルキル、4−メチルピペラジニル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルキル、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、モルホリニル、モルホリノ−C1−6アルコキシ、モルホリノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、モルホリノ−C1−6アルキル、ニトロ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、オキサゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、オキサゾール−4−イル−C1−6アルキル、オキシド、オキソ、2−オキソイミダゾリジニル、2−オキソ−[1,3]オキサジニル、2−オキソオキサゾリジニル、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルキル、4−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキソピロリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソピロリジニル−C1−6アルキル、2−オキソテトラヒドロピリミジニル、4−オキソチオモルホリニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルコキシカルボニル−、C1−6アルキル−、C1−6アルキルアミノ−、ジ−C1−6アルキルアミノ−、ハロゲン−、ヒドロキシ−、ヒドロキシ−C1−6アルキル−、もしくはトリフルオロメチル−置換フェノキシ、フェニル、フェニル−C1−6アルコキシ、フェニル−C1−6アルキルもしくはフェニルチオ、ピペラジニル、ピペラジノ−C1−6アルコキシ、ピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ピペラジノ−C1−6アルキル、ピペリジニル、ピペリジノ−C1−6アルコキシ、ピペリジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ポリハロゲン−C1−6アルコキシ、ポリハロゲン−C1−6アルキル、ピリジルカルバモイルオキシ−C1−6アルコキシ、ピリジルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ピロリジニル、ピロリル、テトラゾール
−1−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−2−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−2−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−5−イル−C1−6アルキル、チアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、チアゾール−4−イル−C1−6アルキル、チオモルホリニル、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルキル、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルキル、および基−O−CHCH(OH)CHNRx(ここで、NRxは、モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノ、N−メチルピペラジノ、モルホリノ、ピペラジノ、またはピペリジノ基である)からなる群から互いに独立して選択され、そしてRが二環式へテロ環式環系である場合、少なくともXへ直接結合していない環は示されているように置換されており;
は、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;
は、互いから独立して、H、C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、またはC1−6アルカノイルであり;
は、C2−6アルケニル、C1−6アルキル、非置換または置換アリール−C1−6アルキルまたはC3−8シクロアルキルであり;
は、−L−Rであり;
Lは、1〜4個のハロゲンによって場合により置換されているC1−8アルキレンであるか、またはリンカー:
【化5】


であり;
n=0、1、または2であり;
m=0または1であり;
は、
ビシクロ[x.y.z]アルキル、スピロ[o.p]アルキル、モノ−もしくはビオキサビシクロ[x.y.z]アルキル、またはモノ−もしくはビオキサスピロ[o.p]アルキルから選択された二環式系からなる基であり、これらのすべては、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、または
m=0の場合、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換された、1〜2個の酸素原子を含んでいる飽和C3−8ヘテロシクリルでもあり、または
m=1の場合、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって場合により置換された、1〜2個の酸素原子を含んでいる飽和C3−8ヘテロシクリルでもあり;
o=2、3、4、5、または6であり、
p=2、3、4、5、または6であり、
x=1、2、3、4、または5であり;
y=1、2、3、4、または5であり;かつ
z=0、1、2、3、4、または5であり;ここでx≧y≧zである)
の化合物、およびその塩、特に製薬的に使用しうるその塩を提供する。
【0004】
アルキルとしてのRおよびRは、線状または枝分かれであってもよく、好ましくは1〜4C原子を含んでいる。その例は、メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、i−、およびt−ブチル、ペンチル、およびヘキシルである。好ましい実施態様において、式(I)の化合物中RおよびRは、各々イソプロピルである。
【0005】
アルキレンとしてのLは、線状または枝分かれであってもよく、好ましくは1〜4C原子を含んでいる。アルキレンの例は、メチレン、エチレン、n−およびi−プロピレン、n−、i−、およびt−ブチレン、ペンチレン、およびヘキシレンである。メチレン、1,2−エチレン、n−およびi−プロピレン、n−、i−、およびt−ブチレンが好ましい。
【0006】
1〜4個の窒素原子を有する、単環式または二環式の不飽和へテロ環式基は、1回またはそれ以上の回数で、特に1回、2回、または3回置換されていてもよい。ヘテロシクリル基は好ましくは、C原子を介してこの分子の残部に結合している。1〜4個の窒素原子を有するこのような単環式または二環式の不飽和へテロ環式基の例は、ベンゾイミダゾリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、イミダゾリル、イミダゾ[1,5−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、インダゾリル、インドリル、イソキノリル、1−オキシドピリジル、フタラジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジル、ピロリル、トリアジニル、トリアゾリル、[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリジニル、または[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジニルである。このようなヘテロシクリル基上の置換基の例は、アセトアミジニル−C1−6アルキル、3−アセトアミドメチルピロリジニル、アシル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−アシル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルケニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルイミダゾール−2−イル、2−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル−4−オキソイミダゾール−1−イル、3−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルピロリジニル、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルテトラゾール−5−イル、5−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルテトラゾール−1−イル、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミジニル、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルバモイル、ジ−C1−6アルキルカルバモイル、C0−6アルキルカルボニルアミノ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキレンジオキシ、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、アミノ、アミノ−C2−7アルコキシ、アミノ−C1−6アルキル、アリール−C1−6アルカノイル、ベンゾイルオキシ−C2−6アルコキシ、カルバモイル、カルバモイル−C1−6アルコキシ、カルバモイル−C1−6アルキル、カルボキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキル、シアノ、シアノ−C1−6アルコキシ、シアノ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルカノイル、C3−8シクロアルキル−C0−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル−C0−6アルキル、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、3,4−ジヒドロキシピロリジニル、O,N−ジメチルヒドロキシルアミノ−C1−6アルキル、2,6−ジメチルモルホリニル、3,5−ジメチルモルホリニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジオキソラニル−C1−6アルコキシ、4,4−ジオキソチオモルホリニル、ジチアニル、ジチオラニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ジヒドロキシ−C1−6アルキルアミノカルボニル−、もしくはハロゲン−置換フリル、フリル−C1−6アルコキシ、フリル−C1−6アルキル、ピリジル、ピリジル−C1−6アルコキシ、ピリジル−C1−6アルキル、ピリジルアミノ、ピリジルオキシ、ピリジルチオ、ピリミジニル、ピリミジニル−C1−6アルコキシ、ピリミジニル−C1−6アルキル、ピリミジニルアミノ、ピリミジニルオキシ、ピリミジニルチオ、チエニル、チエニル−C1−6アルコキシもしくはチエニル−C1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリル−C1−6アルカノイル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルキル、ヒドロキシベンジルオキシ、2−ヒドロキシメチルピロリジニル、4−ヒドロキシピペリジニル、3−ヒドロキシピロリジニル、イミダゾリル−C1−6アルコキシ、イミダゾリル−C1−6アルキル、メトキシベンジルオキシ、メチレンジオキシベンジルオキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルコキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルキル、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルコキシ、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルキル、O−メチルオキシミル−C1−6アルキル、4−メチルピペラジニル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルキル、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、モルホリニル、モルホリノ−C1−6アルコキシ、モルホリノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、モルホリノ−C1−6アルキル、ニトロ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、オキサゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、オキサゾール−4−イル−C1−6アルキル、オキシド、オキソ、2−オキソイミダゾリジニル、2−オキソ−[1,3]オキサジニル、2−オキソオキサゾリジニル、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルキル、4−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキソピロリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソピロリジニル−C1−6アルキル、2−オキソテトラヒドロピリミジニル、4−オキソチオモルホリニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルコキシカルボニル−、C1−6アルキル−、C1−6アルキルアミノ−、ジ−
1−6アルキルアミノ−、ハロゲン−、ヒドロキシ−、ヒドロキシ−C1−6アルキル−、もしくはトリフルオロメチル−置換フェノキシ、フェニル、フェニル−C1−6アルコキシ、フェニル−C1−6アルキルもしくはフェニルチオ、ピペラジニル、ピペラジノ−C1−6アルコキシ、ピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ピペラジノ−C1−6アルキル、ピペリジニル、ピペリジノ−C1−6アルコキシ、ピペリジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ポリハロゲン−C1−6アルコキシ、ポリハロゲン−C1−6アルキル、ピリジルカルバモイルオキシ−C1−6アルコキシ、ピリジルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ピロリジニル、ピロリル、テトラゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−2−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−2−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−5−イル−C1−6アルキル、チアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、チアゾール−4−イル−C1−6アルキル、チオモルホリニル、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルキル、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルキル、および基−O−CHCH(OH)CHNRx(ここで、NRxは、モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノ、N−メチルピペラジノ、モルホリノ、ピペラジノ、またはピペリジノ基である)である。
【0007】
ビシクロ[x.y.z]アルキルとしてのRは、例えばビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[4.1.0]ヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[3.2.0]ヘプチル、およびビシクロ[4.2.0]オクチルであり、好ましくはビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イルおよびビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イルである。
【0008】
スピロ[o.p]アルキルとしてのRは、例えばスピロ[2.4]ヘプチル、スピロ[2.5]オクチル、およびスピロ[3.4]オクチルである。
【0009】
モノ−もしくはビオキサビシクロ[x.y.z]アルキルとしてのRは、例えば2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキシル、3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキシル、2−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプチル、3−オキサビシクロ[4.1.0]へプチル、2,5−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプチル、3−オキサビシクロ[3.3.1]ノニル、2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプチル、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプチル、および2,4−ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキシルであり、好ましくは2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル、2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル、3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル、3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル、3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−イル、2,5−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル、2−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル、3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル、2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−6−イルである。
【0010】
モノ−もしくはビオキサスピロ[o.p]アルキルとしてのRは、例えば1−オキサスピロ[2.5]オクチル、6−オキサスピロ[2.5]オクチル、5−オキサスピロ[2.4]ヘプタ、1−オキサスピロ[2.4]ヘプチルであり、好ましくは1−オキサスピロ[2.5]オクタ−6−イルおよび6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イルである。
【0011】
ハロゲンは、例えばF、Cl、Br、またはI,好ましくはFまたはClである。
【0012】
ポリハロゲン−C1−6アルコキシは例えば、1回またはそれ以上の回数で、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素によって置換されたアルコキシであり、同様に混合した、例えばフッ素および塩素の置換基も包含し、好ましくは過フッ素化基、例えばトリフルオロメトキシである。
【0013】
ポリハロゲン−C1−6アルキルは例えば、1回またはそれ以上の回数で、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素によって置換されたアルキルであり、同様に混合した、例えばフッ素および塩素の置換基も包含し、好ましくは過フッ素化基、例えばトリフルオロメチルである。
【0014】
1−6アルキルおよび−アルコキシ基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、ヘキシル、およびメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第二ブトキシ、および第三ブトキシである。
【0015】
1−6アルキレンジオキシ基は、好ましくはメチレンジオキシ、エチレンジオキシ、およびプロピレンジオキシである。C1−6アルカノイル基の例は、アセチル、プロピオニル、およびブチリルである。
【0016】
シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子を有する飽和環式炭化水素基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルである。
【0017】
1−6アルキレン基の例は、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、テトラ−、ペンタ−、およびヘキサメチレンであり、C2−6アルケニレン基の例は、ビニレンおよびプロペニレンであり、C2−6アルキニレン基の一例は、エチニレンであり、アシル基はアルカノイル基、好ましくはC1−6アルカノイル基であるか、またはアロイル基、例えばベンゾイルである。アリールとは、1回またはそれ以上の回数で置換されていてもよい、単核または多核芳香族基、例えばフェニル、置換フェニル、ナフチル、置換ナフチル、テトラヒドロナフチル、または置換テトラヒドロナフチルを示している。
【0018】
式(I)の化合物は、少なくとも4個の不斉炭素原子を有し、したがって光学的に純粋なジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマーラセメート、ジアステレオマーラセメートの混合物の形態で、またはメソ化合物として存在しうる。本発明は、これらの形態のすべてを包含する。ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマーラセメート、またはジアステレオマーラセメートの混合物は、従来の方法、例えばカラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、HPLCなどによって分別することができる。
【0019】
塩形成基を有する化合物の塩は、特に酸付加塩、塩基を有する塩、または複数の塩形成基が存在するならば、場合によってはまた混合塩もしくは内部塩でもある。
【0020】
塩は主として、式(I)の化合物の製薬的に許容しうる塩または非毒性塩である。このような塩は、例えば酸性基、例えばカルボキシまたはスルホ基を有する式(I)の化合物によって形成され、例えば適切な塩基を有するそれらの塩、例えば元素周期表の第Ia、Ib、IIa、およびIIb族の金属に由来する非毒性金属塩、例えばアルカリ金属、特にリチウム、ナトリウム、またはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばマグネシウムまたはカルシウム塩、更には亜鉛塩またはアンモニウム塩、また有機アミン、例えば場合によりヒドロキシ−置換モノ−、ジ−、またはトリアルキルアミン、特にモノ−、ジ−、またはトリ−低級−アルキルアミンとともに形成された塩、あるいは第四アンモニウム塩基、例えばメチル−、エチル−、ジエチル−、またはトリエチルアミン、モノ−、ビス−、またはトリス(2−ヒドロキシ−低級−アルキル)アミン、例えばエタノール−、ジエタノール−、またはトリエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンまたは2−ヒドロキシ−第三−ブチルアミン、N,N−ジ−低級−アルキル−N−(ヒドロキシ−低級−アルキル)アミン、例えばN,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン、またはN−メチル−D−グルカミン、または第四アンモニウムヒドロキシド、例えばテトラブチルアンモニウムヒドロキシドとともに形成された塩である。低級アルキルとは、1〜6C原子を有するアルキル基であると理解される。塩基性基、例えばアミノ基を有する式Iの化合物は、酸付加塩、例えば適切な無機酸、例えばハロゲン化水素酸、例えば塩酸、臭化水素酸、一方もしくは両方のプロトンの置換を有する硫酸、1個もしくはそれ以上のプロトンの置換を有するリン酸、例えばオルトリン酸もしくはメタリン酸、または1個もしくはそれ以上のプロトンの置換を有するピロリン酸、あるいは有機カルボン、スルホン、もしくはホスホン酸、またはN−置換スルファミン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、コハク酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グルカル酸、グルクロン酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、エンボン(embonic)酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、更にはアミノ酸、例えば下に挙げられたα−アミノ酸、およびメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、2−もしくは3−ホスホグリセレート、グルコース6−ホスフェート、N−シクロヘキシルスルファミン酸(シクラメートを形成するため)との酸付加塩、あるいは他の酸性有機化合物、例えばアスコルビン酸との酸付加塩を形成しうる。酸性または塩基性基を有する式(I)の化合物はまた、内部塩を形成してもよい。
【0021】
製薬的に不適切な塩もまた、単離および精製のために用いられてもよい。
【0022】
下に挙げられた化合物のグループは、閉鎖的とみなされるべきではない。それどころか、化合物のこれらのグループの一部は、価値がある方法で、上に示された定義によって交換されるかもしくは置き換えられるか、または省かれ、例えば一般により具体的な定義によって置き換えることも可能である。
【0023】
本発明による好ましい化合物は、一般式(A)
【化6】


(式中、R、R、R、R、R、およびXは、式(I)の化合物について上に示された意味を有する)の化合物である。
【0024】
式(I)、または特に好ましくは式(IA)の化合物の更に好ましいグループは、少なくとも1つ、非常に特に好ましくはすべての置換基が、次のように規定される:
Xは、CHであり;
は、上に示された意味を有し;
は、C1−6アルキルであり;
は、Hであり;
は、C1−6アルキルであり;
は、上に示された意味を有し;
L、n、mは、上に示された意味を有し;
は、2環式系からなる基であり、かつビシクロ[x.y.z]アルキル、スピロ[o.p]アルキル、モノ−もしくはビオキサビシクロ[x.y.z]アルキル、またはモノ−もしくはビオキサスピロ[o.p]アルキルから選択され、これらのすべては、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換されていてもよく;
o、p、x、y、およびzは、上に示された意味を有する
化合物、および製薬的に使用しうるこれらの塩である。
【0025】
特に好ましい基Rは、ベンゾイミダゾリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、イミダゾリル、イミダゾ[1,5−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、インダゾリル、インドリル、イソキノリル、ピリミジニル、ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリジニル、および[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジニルであり、これらは、アセトアミジニル−C1−6アルキル、3−アセトアミドメチルピロリジニル、アシル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−アシル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルケニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルイミダゾール−2−イル、2−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル−4−オキソイミダゾール−1−イル、3−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルピロリジニル、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルテトラゾール−5−イル、5−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルテトラゾール−1−イル、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミジニル、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルバモイル、ジ−C1−6アルキルカルバモイル、C0−6アルキルカルボニルアミノ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキレンジオキシ、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、アミノ、アミノ−C2−7アルコキシ、アミノ−C1−6アルキル、アリール−C1−6アルカノイル、ベンゾイルオキシ−C2−6アルコキシ、カルバモイル、カルバモイル−C1−6アルコキシ、カルバモイル−C1−6アルキル、カルボキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキル、シアノ、シアノ−C1−6アルコキシ、シアノ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルカノイル、C3−8シクロアルキル−C0−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル−C0−6アルキル、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、3,4−ジヒドロキシピロリジニル、O,N−ジメチルヒドロキシルアミノ−C1−6アルキル、2,6−ジメチルモルホリニル、3,5−ジメチルモルホリニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジオキソラニル−C1−6アルコキシ、4,4−ジオキソチオモルホリニル、ジチアニル、ジチオラニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ジヒドロキシ−C1−6アルキルアミノカルボニル−、もしくはハロゲン−置換フリル、フリル−C1−6アルコキシ、フリル−C1−6アルキル、ピリジル、ピリジル−C1−6アルコキシ、ピリジル−C1−6アルキル、ピリジルアミノ、ピリジルオキシ、ピリジルチオ、ピリミジニル、ピリミジニル−C1−6アルコキシ、ピリミジニル−C1−6アルキル、ピリミジニルアミノ、ピリミジニルオキシ、ピリミジニルチオ、チエニル、チエニル−C1−6アルコキシもしくはチエニル−C1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリル−C1−6アルカノイル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルキル、ヒドロキシベンジルオキシ、2−ヒドロキシメチルピロリジニル、4−ヒドロキシピペリジニル、3−ヒドロキシピロリジニル、イミダゾリル−C1−6アルコキシ、イミダゾリル−C1−6アルキル、メトキシベンジルオキシ、メチレンジオキシベンジルオキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルコキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルキル、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルコキシ、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルキル、O−メチルオキシミル−C1−6アルキル、4−メチルピペラジニル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルキル、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、モルホリニル、モルホリノ−C1−6アルコキシ、モルホリノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、モルホリノ−C1−6アルキル、ニトロ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、オキサゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、オキサゾール−4−イル−C1−6アルキル、オキシド、オキソ、2−オキソイミダゾリジニル、2−オキソ−[1,3]オキサジニル、2−オキソオキサゾリジニル、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルキル、4−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキソピロリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソピロリジニル−C1−6アルキル、2−オキソテトラヒドロピリミジニル、4−オキソチオモルホリニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルコキシカルボニル−、C1−6アルキル−、C1−6アルキルアミノ−、ジ−C16アルキルアミノ−、ハロゲン−、ヒドロキシル−、ヒドロキシ−C1−6アルキル−、もしくはトリフルオロメチル−置換フェノキシ、フェニル、フェニル−C1−6アルコキシ、フェニル−C1−6アルキルもしくはフェニルチオ、ピペラジニル、ピペラジノ−C1−6アルコキシ、ピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ピペラジノ−C1−6アルキル、ピペ
リジニル、ピペリジノ−C1−6アルコキシ、ピペリジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ポリハロゲン−C1−6アルコキシ、ポリハロゲン−C1−6アルキル、ピリジルカルバモイルオキシ−C1−6アルコキシ、ピリジルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ピロリジニル、ピロリル、テトラゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−2−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−2−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−5−イル−C1−6アルキル、チアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、チアゾール−4−イル−C1−6アルキル、チオモルホリニル、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルキル、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルキル、および基−O−CHCH(OH)CHNRx(ここで、NRxは、モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノ、N−メチルピペラジノ、モルホリノ、ピペラジノ、またはピペリジノ基である)から互いに独立して選択された1〜4個の基によって置換され、Rが二環式へテロ環式環系である場合、少なくともXへ結合していない環は示されているように置換されている。
【0026】
更に特に好ましい基Rは、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,5−a]ピリジニル、インダゾリル、インドリル、ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリジニル、および[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジニルであり、ここで、上記基は、C1−6アルカノイル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキル、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、カルバモイル、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ、ヒドロキシ−C1−6アルキル、オキシド、ポリハロ−C1−6アルコキシ、ポリハロ−C1−6アルキル、およびトリフルオロメチルから互いに独立して選択された1〜4個の基によって置換されており、Rが二環式へテロ環式環系である場合、少なくともXへ結合していない環は示されているように置換されている。
【0027】
は好ましくは、
mが0であるならば、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換された、1〜2個の酸素原子を含んでいる飽和C3−8ヘテロシクリルであるか、または
mが1であるならば、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換された、1〜2個の酸素原子を含んでいる飽和C3−8ヘテロシクリルである。
【0028】
は特に好ましくは、ビシクロ[x.y.z]アルキル、スピロ[o.p]アルキル、モノ−もしくはビオキサビシクロ[x.y.z]アルキル、またはモノ−もしくはビオキサスピロ[o.p]アルキルから選択された二環式系からなる基であり、これらのすべては、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換されていてもよい。
【0029】
式(I)の化合物は、文献に開示された調製方法と類似の方法で調製することができる。同様な調製方法は、例えば欧州特許第678503号、国際公開公報第01/09079号、国際公開公報第01/09083号、国際公開公報第02/02487号、国際公開公報第02/02500号、国際公開公報第02/02508号、国際公開公報第02/08172号、国際公開公報第02/092828号、およびHelvetica Chemica Acta 86(2003)2848-2870、およびその中に引用された文献に記載されている(スキーム)。
【0030】
【化7】

【0031】
特定の調製変形例の詳細は、これらの実施例において見ることができる。式(I)の化合物はまた、光学的に純粋な形態で調製することもできる。鏡像異性体への分離は、それ自体公知の方法によって、好ましくは合成の初期段階において、光学的に活性な酸、例えば(+)−もしくは(−)−マンデル酸との塩形成、および分別結晶化によるジアステレオマー塩の分離によるか、または好ましくはむしろ遅い段階において、キラル補助成分、例えば(+)−もしくは(−)−カンファノイルクロライドでの誘導体化、およびクロマトグラフィーおよび/または結晶化によるジアステレオマー生成物の分離、およびその後のキラル補助体への結合の切断によって行なうことができる。純粋なジアステレオマー塩および誘導体は、特に適切な方法を代表する単結晶へのX線分光法を用いた従来の分光方法によって、含有されたピペリジンの絶対配置を決定するために分析することができる。
【0032】
本明細書に記載された化合物のプロドラッグ誘導体は、生体内使用の時に、化学的または生理学的プロセスによってもとの化合物を放出するそれらの誘導体である。プロドラッグは例えば、生理学的pHに達した時、または酵素転換によってもとの化合物に転換されうる。プロドラッグ誘導体の考えられる例は、自由に入手しうるカルボン酸のエステル、チオール、アルコール、またはフェノールのS−およびO−アシル誘導体であり、このアシル基は上のように定義されている。好ましい誘導体は、生理学的媒体中ソルボリシスによって、もとのカルボン酸に転換される製薬的に許容しうるエステル誘導体、例えば低級アルキルエステル、シクロアルキルエステル、低級アルケニルエステル、ベンジルエステル、一置換もしくは二置換低級アルキルエステル、例えば低級ω−(アミノ、モノ−もしくはジアルキルアミノ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル)−アルキルエステル、または例えば低級α−(アルカノイルオキシ、アルコキシカルボニル、またはジアルキルアミノカルボニル)−アルキルエステルであり、従来、ピバロイルオキシメチルエステルおよび類似のエステルがそのまま用いられる。
【0033】
遊離化合物、プロドラッグ誘導体、および塩化合物間の密接な関係のために、この発明における特別な化合物はまた、このことが可能で適切である場合、そのプロドラッグ誘導体および塩形態も包含する。
【0034】
式(I)の化合物はまた、1個またはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物も包含する;例えばジュウテリウムによる水素原子である。
【0035】
式(I)および式(IA)の化合物、ならびにこれらの製薬的に許容しうる塩は、天然酵素レニンに対して阻害効果を有する。天然酵素レニンは、腎臓から血中に入り、そこでアンギオテンシノーゲンの切断をもたらし、デカペプチドアンギオテンシンIを形成し、これは次いで、肺、腎臓、およびほかの器官において、オクタペプチドアンギオテンシンIIへ切断される。アンギオテンシンIIは、動脈収縮により直接、およびナトリウムイオンを保持するホルモンアルドステロンを副腎から放出する(これは、細胞外流体容積の増加と関連する)ことによって間接的に、どちらの場合も血圧を上昇させる。この増加は、アンギオテンシンIIそれ自体の効果、または切断生成物としてそれから形成されたヘプタペプチドアンギオテンシンIIIの効果に起因する。レニンの酵素活性の阻害剤は、アンギオテンシンIの形成の減少、およびその結果として、より少量のアンギオテンシンIIの形成をもたらす。この活性ペプチドホルモンの減少した濃度は、レニン阻害剤の血圧低下効果の直接の原因である。
【0036】
レニン阻害剤の効果は特に、実験的に試験管内テストによって検出される。このテストでは、アンギオテンシンIの形成の減少が、様々な系(ヒト血漿、合成または天然レニン基質とともに精製されたヒトレニン)において測定される。Nussberger et al.(1987)J.Cardiovascular Pharmacol.,Vol.9,pp.39-44の次の試験管内テストが、特に用いられる。このテストは、ヒト血漿中アンギオテンシンIの形成を測定する。形成されたアンギオテンシンIの量は、次のラジオイムノアッセイにおいて決定される。アンギオテンシンIの形成に対する阻害剤の効果は、様々な濃度のこれらの物質を添加することによって、この系においてテストされる。IC50は、アンギオテンシンIの形成を50%減少する個々の阻害剤の濃度として規定される。本発明の化合物は、約10−6〜約10−10モル/lの最小濃度で試験管内系において阻害効果を示す。
【0037】
【表1】

【0038】
レニン阻害剤は、塩類欠乏動物において血圧低下をもたらす。ヒトレニンは、ほかの種のレニンと異なる。ヒトレニンの阻害剤は、霊長類(マーモセット、コモンマーモセット)を用いてテストされるが、その理由は、ヒトレニンおよび霊長類レニンが、酵素的に活性な領域において実質的に相同であるからである。次の生体内テストを特に使用する。テスト化合物を、体重約350gの雌雄の正常血圧のマーモセットに対してテストする。これらは意識があり、拘束されず、それの通常のケージに入っている。血圧および心拍数を、下行大動脈においてカテーテルで測定し、放射分析的に記録する。レニンの内因性放出を、1週間の低塩食と、フロセミド(5−(アミノスルホニル)−4−クロロ−2−[(2−フラニルメチル)アミノ]安息香酸)(5mg/kg)の単回筋肉内注射とを組み合わせることによって、刺激する。フロセミド注射の16時間後、テスト物質を、皮下注射器によって大腿動脈中に直接、または縣濁液もしくは溶液として、胃中へのチューブによる補給によって投与して、それらの血圧および心拍数に対する効果を評価する。本発明の化合物は、記載されている生体内テストにおいて、約0.003〜約0.3mg/kgの静脈内用量で、および約0.3〜約30mg/kgの経口用量で、血圧低下効果を有する。
【0039】
本明細書に記載されている化合物の血圧低下効果を、次のプロトコルを用いて生体内でテストすることができる:
【0040】
調査は、5〜6週齢のオスのダブルトランスジェニックラット(dTGR)において行ない、これらは、ヒトアンギオテンシノーゲンおよびヒトレニンの両方を過剰発現し、その結果、高血圧を発症している(Bohlender J.et al.,J Am Soc Nephrol 2000;11:2056-2061)。このダブルトランスジェニックラット系統は、2つのトランスジェニック系統、すなわち内因性プロモーターを有するヒトアンギオテンシノーゲンについての一系統と、内因性プロモーターを有するヒトレニンについての一系統とを交雑育種することによって作製された。シングルトランスジェニック系統のどちらも高血圧ではなかった。ダブルトランスジェニックラットのオスおよびメスの両方が、重症の高血圧を発症し(平均収縮期圧、約200mmHg)、非治療ならば平均55日後に死ぬ。ヒトレニンをラットにおいて調査することができるという事実は、このモデルの独特の特徴である。年齢がマッチしたスプラグ−ドーリー系ラットが、非高血圧対照動物としての役割を果たす。これらの動物を治療グループに分け、様々な治療期間の間、テスト物質またはビヒクル(対照)を投与する。経口投与のために適用される用量は、0.5〜100mg/kg体重であってもよい。この調査全体において、これらの動物は、標準的飼料および水道水を自由に受ける。収縮期および拡張期血圧、および心拍数を、これらの動物に自由で非制限運動を認めつつ、腹大動脈中に埋め込まれたトランスデューサーを用いて遠隔測定する。
【0041】
腎臓損傷(蛋白尿)に対する本明細書に記載されている化合物の効果を、次のプロトコルを用いて、生体内テストすることができる:
【0042】
調査は、上記のように、4週齢のオスのダブルトランスジェニックラット(dTGR)において行なわれる。これらの動物を治療グループに分け、7週間、毎日、テスト物質またはビヒクル(対照)を投与する。経口投与のために適用される用量は、0.5〜100mg/kg体重であってもよい。この調査全体を通して、これらの動物は、標準的飼料および水道水を自由に受けられる。これらの動物は、アルブミンの24時間尿排泄、利尿、ナトリウム排泄増加、および尿浸透圧を測定するために、代謝ケージに周期的に入れる。調査の終わりに、これらの動物を犠牲に供し、腎臓および心臓もまた、重量を測定するため、および免疫組織調査(線維症、マクロファージ/T細胞浸潤など)のために取り出される。
【0043】
本明細書に記載されている化合物の薬物動力学特性を、次のプロトコルを用いて生体内でテストすることができる:
【0044】
これらの調査は、予めカテーテルが入れられた(頚動脈)オスラット(300g±20%)において行なわれる。これらのラットは、調査全体を通して自由に動くことができる。化合物を、別々の動物群において静脈内および経口的に(チューブよる補給)投与する。経口投与のために適用される用量は、0.5〜50mg/kg体重であってもよい。静脈内投与のための用量は、0.5〜20mg/kg体重であってもよい。血液サンプルを、自動サンプリング器具(AccuSampler, DiLab Europe, Lund, Sweden)を用いて、化合物投与の前、その後24時間にわたってカテーテルを通して収集する。この化合物の血漿レベルは、有効LC−MS分析方法を用いて決定する。薬物動力学的分析は、各投与経路について、いくつかの時点におけるすべての血漿濃度を平均した後、血漿濃度−時間曲線に対して実施される。計算されることになる典型的な薬物動力学パラメーターは、次のものを包含する:すなわち、最大濃度(Cmax)、最大濃度までの時間(Tmax)、0時間から最後の定量化しうる濃度の時点までの曲線下面積(AUC0−t)、0時から無限までの曲線下面積(AUC0−inf)、排出速度定数(K)、終末半減期(t1/2)、絶対経口バイオアベイラビリティーもしくは吸収されたフラクション(F)、クリアランス(CL)、および終末期の間の分布容積(Vd)である。
【0045】
式(I)および好ましくは式(IA)の化合物、ならびにこれらの製薬的に許容しうる塩は、薬剤として、例えば医薬品の形態で用いることができる。これらの医薬品は、腸内に、例えば経口的に、例えば錠剤、ラッカー(lacquered)タブレット、糖コーティングされた錠剤、硬および軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤もしくは縣濁剤の形態で、鼻から、例えば鼻内噴霧の形態で、直腸内、例えば坐剤の形態で、または経皮的、例えば軟膏もしくはパッチ剤の形態で投与することができる。しかしながら投与はまた、非経口で、例えば筋肉内または静脈内で、例えば注射用の液剤の形態でも可能である。
【0046】
錠剤、ラッカータブレット、糖コーティングされた錠剤、硬ゼラチンカプセル剤は、式(I)、または好ましくは式(IA)の化合物、およびこれらの製薬的に許容しうる塩を、製薬的に不活性な無機もしくは有機賦形剤とともに処理することによって生産することができる。例えば錠剤、糖コーティングされた錠剤、および硬ゼラチンカプセル剤のために用いることができるこれらの型の賦形剤は、ラクトース、トウモロコシデンプンもしくはこれらの誘導体、タルク、ステアリン酸、またはこれらの塩などである。
【0047】
軟ゼラチンカプセル剤に適した賦形剤は、例えば植物油、ワックス、脂肪、半固体、および液体ポリオールなどである。
【0048】
液剤およびシロップ剤を生成するのに適した賦形剤は、例えば水、ポリオール、スクロース、転化糖、グルコースなどである。
【0049】
注射用液剤に適した賦形剤は、例えば水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油、胆汁酸、レシチンなどである。
【0050】
坐剤に適した賦形剤は、例えば天然または硬化油、ワックス、脂肪、半液体もしくは液体ポリオールなどである。
【0051】
これらの医薬品は、これに加えて、防腐剤、可溶化剤、粘度増加物質、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、芳香剤、浸透圧を変えるための塩、緩衝剤、コーティング剤、または酸化防止剤を含んでいてもよい。これらはまた、治療的価値のほかの物質を含んでいてもよい。
【0052】
本発明は更に、高血圧、心不全、緑内障、心筋梗塞、腎不全、または再発狭窄症の治療または予防における、式(I)、または好ましくは式(IA)の化合物、およびこれらの製薬的に許容しうる塩の使用も提供する。
【0053】
式(I)、および好ましくは式(IA)の化合物、およびこれらの製薬的に許容しうる塩はまた、心臓血管活性を有する1種またはそれ以上の薬剤、例えばα−およびβ−ブロッカー、例えばフェントラミン、フェノキシベンズアミン、プラゾシン、テラゾシン、トラジン、アテノロール、メトプロロール、ナドロール、プロプラノロール、ティモロール、カルテオロールなど;血管拡張薬、例えばヒドララジン、ミノキシジル、ジアゾキシド、ニトロプルシド、フロセキナンなど;カルシウムアンタゴニスト、例えばアムリノン、ベンシクラン、ジルティアゼム、フェンジリン、フルナリジン、ニカルジピン、ニモジピン、ペルヘキシリン、ヴェラパミル、ガロパミル、ニフェジピンなど;ACE阻害剤、例えばシラザプリル、カプトプリル、エナラプリル、リシノプリルなど;カリウム活性化剤、例えばピナシジル;抗セロトニン作動薬、例えばケタンセリン;トロンボキサンシンテターゼ阻害剤;中性エンドぺプチターゼ阻害剤(NEP阻害剤);アンギオテンシンIIアンタゴニスト;および利尿剤、例えばヒドロクロロチアジド、クロロチアジド、アセトアゾールアミド、アミロリド、ブメタニド、ベンズチアジド、エタクリン酸、フロセミド、インダクリノン、メトラゾン、スピロノラクトン、トリアムテレン、クロルタリドンなど;交感神経遮断薬、例えばメチルドーパ、クロニジン、グアナベンズ、レセルピン;および高血圧、心不全、または糖尿病にともなう血管障害、または腎臓障害、例えばヒトおよび動物における急性もしくは慢性腎不全の処置に適したほかの薬剤と組み合わせて投与することもできる。このような組み合わせは、別々に、または複数の成分を含んでいる製品において用いることができる。
【0054】
式(I)または式(IA)の化合物と組み合わせて用いることができるさらなる物質は、国際公開公報第02/40007号の1ページのクラス(i)〜(ix)の化合物(およびこの明細書に更に詳細に記載されている好ましい物質および例)、および国際公開公報第03/027091号の20および21ページに挙げられている物質である。
【0055】
投薬量は、広い限度内で様々であってもよく、当然ながら各個別の症例において個々の環境に適合させなければならない。一般に、経口投与に適した一日用量は、例えば同じサイズのものであってもよい、好ましくは1〜3の単一用量に分けられて、1成人(70kg)あたり約3mg〜約3g、好ましくは約10mg〜約1g、例えば約300mgであるべきである。ただし記載された上限はまた、このことが指示されていることが判明するならば、これ以上であってもよく、子供は通常、その年齢および体重に適した減少用量を受ける。
【0056】
実施例
次の実施例は本発明を例証する。すべての温度は摂氏度で、圧力はミリバールで記載されている。ほかの記載がなければ、反応は室温で行なわれる。省略形“Rf=xx(A)”とは、例えばRfが、溶媒系A中にxxであるということが見い出されていることを意味する。溶媒の量の互いに対する比は、常に容量部で記載されている。最終生成物および中間体についての化学名は、AutoNom2000(自動的命名法)プログラムの助けを借りて、化学構造式に基づいて作られている。ほかの記載がなければ、「主鎖置換基」の絶対立体化学は、(2S、4S、5S、7S)である(式II参照)。
【0057】
【化8】

【0058】
Hypersil BDS C-18(5um)でのHPLC勾配;カラム:4×125mm
I 5分+2.5分での90%水/10%アセトニトリル*〜0%水/100%アセトニトリル(1.5ml/分)
II 40分での95%水/5%アセトニトリル*〜0%水/100%アセトニトリル(0.8ml/分)
0.1%トリフルオロ酢酸を含有する。
【0059】
次の省略形が用いられる:
B.p. 沸点(温度)
M.p. 融点(温度)
Rf 薄層クロマトグラフィーにおける、出発点からの溶媒前面の距離に対する物質が移動した距離の比
Rt HPLCにおける物質の保持時間(分)
【0060】
一般的方法A:(アルコールのBoc保護)
4−ジメチルアミノピリジン0.1ミリモルおよびジ−第三ブチルジカーボネート1.2ミリモルを、室温でジクロロメタン22ml中「アルコール」1ミリモルの溶液へ添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、1M重炭酸ナトリウム溶液中に注ぎ入れ、ついで有機相を分離した。水相を再びジクロロメタン(2×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0061】
一般的方法B:(ラクトンアミド化)
「ラクトン」1ミリモル、「アミン」(5〜30当量)(メチルアミン/エチルアミンを、トリエチルアミン中10%強度溶液として使用した)、および2−ヒドロキシピリジン1ミリモルの混合物を、40〜55℃で2〜72時間撹拌した。反応混合物を、1M重炭酸ナトリウム溶液30mlと混合し、第三ブチルメチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾過物を蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0062】
一般的方法C:(水素化I)
酢酸エチル10〜20ml中「基質」1ミリモルの溶液を、Pd/C 10%(湿潤)200〜400mgの存在下、室温で1〜20時間水素化した。反応混合物を濾過によって清澄化し、触媒を酢酸エチルで洗浄した。濾過物を蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0063】
一般的方法D:(アミンのBoc保護)
N,N−ジイソプロピルエチルアミン2ミリモルおよびジ−第三ブチルジカーボネート2ミリモルを、0℃でジクロロメタン22ml中「アミン」1ミリモルの溶液へ連続的に添加した。反応混合物を室温へ加温し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ入れ、ついで有機相を分離した。水相を再びジクロロメタン(2×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0064】
一般的方法E:(アミンのBoc脱保護)
トリフルオロ酢酸50ミリモルを、0℃でジクロロメタン20ml中「アミン」1ミリモルの溶液へ添加した。反応混合物を0℃で1〜3時間撹拌した。反応混合物を、1M重炭酸ナトリウム溶液で中和し、水相を第三ブチルメチルエーテル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0065】
一般的方法F:(水素化II)
エタノールおよびエタノールアミン25ml(1ミリモル)中「基質」1ミリモルの溶液を、Pd/C 10%(乾燥)600mgの存在下、室温で2〜5時間水素化した。反応混合物を濾過によって清澄化し、触媒をエタノールで洗浄した。濾過物を蒸発させた。残渣を1M重炭酸ナトリウム溶液で処理し、第三ブチルメチルエーテル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0066】
一般的方法G:(アルコールメトキシアセチル化)
ピリジン2.6ミリモル、塩化メトキシアセチル2.4ミリモル、および4−ジメチルアミノピリジン0.1ミリモルを、0℃でトルエン13.5ml中「アルコール」1ミリモルの溶液へ連続的に添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、0.5M HCl中に注ぎ入れ、ついで有機相を分離した。水相を再びジエチルエーテル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0067】
一般的方法H:(グリニャール反応)
テトラヒドロフラン3.6ml中ジブチルマグネシウム1ミリモル(ヘプタン中1M)の溶液を、0℃へ冷却し、ブチルリチウム溶液1ミリモル(ヘキサン中1.6M)を、0℃で一滴ずつ添加した。この混合物を0℃で10分間撹拌した。テトラヒドロフラン1.4ml中「臭化アリール」もしくは「臭化ヘテロアリール」1ミリモルの溶液を、0℃で一滴ずつ添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、ついで−78℃へ冷却し、テトラヒドロフラン1.4ml中2−[2−アジド−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−3−メチルブチルアルデヒド[173154−02−4]1ミリモルの溶液を、−78℃で一滴ずつ添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、1M塩化アンモニウム溶液で急冷した。これを、第三ブチルメチルエーテル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0068】
一般的方法I:(アルデヒド上へのヘテロアリールリチウム添加)
テトラヒドロフラン2.70ml中「臭化アリール」もしくは「臭化ヘテロアリール」1ミリモルの溶液を、−100℃へ冷却し、ブチルリチウム溶液1ミリモル(ヘキサン中1.6M)を、−100℃で添加した。反応混合物を−100℃で1分間撹拌し、−100℃でテトラヒドロフラン1ml中2−[2−アジド−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−3−メチルブチルアルデヒド[173154−02−4]1ミリモルの溶液へ迅速に添加した。反応混合物を−100℃で15分間撹拌し、1M塩化アンモニウム溶液で急冷した。これを、第三ブチルメチルエーテル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0069】
構成単位R
【0070】
【化9】









【0071】
R1構成単位R1(1−40)(臭素もしくはヨウ素誘導体)の調製は、国際公開公報第2005/090305号の20〜39ページに記載され、これらは本明細書に含まれており、ほかの記載がなければ、この明細書に記載されている合成にしたがって行なわれる。
【0072】
適切な場合に保護されるR構成単位(臭素もしくはヨウ素誘導体)は、次のように調製される:
【0073】
25 7−ブロモ−1−(3−メトキシプロピル)−3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン
ベンゼン150ml中N−[1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−4−メトキシブチル]アセトアミド12.0gの溶液を、オキシ塩化リン9.51mlと混合した。反応溶液を50℃で3時間撹拌し、ついで酢酸エチルで希釈した。これを1M水酸化ナトリウム溶液で塩基性化し、これらの相を分離した。水相を、酢酸エチル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を蒸発させた。表記化合物が、褐色がかった油として、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。Rf=0.39(EtOAc−メタノール9:1);Rt=2.76(勾配I)。
【0074】
出発原料を、次のように調製した:
a)N−[1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−4−メトキシブチル]アセトアミド
氷酢酸150ml中1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−4−メトキシブチルアミン32.0gの溶液を、無水酢酸37mlと混合した。反応溶液を50℃で30分間撹拌し、ついで酢酸エチルで希釈した。これを2M水酸化ナトリウム溶液で塩基性化し、これらの相を分離した。水相を、酢酸エチル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を蒸発させた。表記化合物が、黄色がかった固体として、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。Rf=0.38(EtOAc−メタノール9:1);Rt=2.33(勾配I)。
【0075】
b)1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−4−メトキシブチルアミン
テトラヒドロフラン10ml中4−ブロモピリジン−2−カルボニトリル[62150−45−2]4.3gの溶液を、テトラヒドロフラン10ml中3−メトキシプロピルマグネシウムクロライド[14202−12−1]8.79gの溶液へ添加した。反応溶液を室温で10分間撹拌し、ついでメタノール50mlを添加した。水素化ホウ素ナトリウム2.7gを、30分間にわたってこの溶液へ添加し、混合物を室温で2.5時間撹拌した。これを酢酸エチルで希釈し、1M水酸化ナトリウム溶液で塩基性化した。これらの相を分離した。水相を、酢酸エチル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を蒸発させた。粗表記化合物が、オレンジ色の油として残渣から得られた。Rt=2.47(勾配I)。
【0076】
36 5−ブロモ−2−メトキシ−3−(4−メトキシブチル)ピリジン
5−ブロモ−2−メトキシ−3−(4−メトキシブタ−1(E,Z)−エニル)ピリジン28gを、エタノール200mlおよびテトラヒドロフラン200ml中ラネーニッケル24.86gの縣濁液へ添加した。ついで反応混合物を、大気圧下室温で2時間水素化した。触媒を、ハイフロー(Hyflo)を通して濾去し、フィルターケーキを、メタノール(2×)で洗浄し、濾過物を濃縮した。表記化合物が、無色油として、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。Rt=5.17(勾配I)。
【0077】
出発原料を、次のように調製した:
a)5−ブロモ−2−メトキシ−3−(4−メトキシブタ−1(E,Z)−エニル)ピリジン
n−ブチルリチウム(120ml、ヘキサン中1.6M)を、アルゴン雰囲気下0℃で、テトラヒドロフラン250ml中(3−メトキシ−プロピル)トリフェニルホスホニウムブロマイド[111088−69−8]80.74gの縣濁液へ添加した。反応混合物を、0℃で50分間撹拌し、ついで5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−カルバルデヒド[103058−87−3]28gを添加した。反応混合物を、0℃で1時間、ついで室温で1時間撹拌し、第三ブチルメチルエーテルで希釈した。溶液を1M重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、黄色がかった油として、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。Rt=5.03(勾配I)。
【0078】
37 5−ブロモ−2−メトキシ−3−(3−メトキシブロポキシ)ピリジン
ベンゼン230ml中5−ブロモ−3−(3−メトキシブロポキシ)−1H−ピリジン−2−オン113.26ミリモル、炭酸銀79.28ミリモル、およびヨードメタン158.56ミリモルの混合物を、45℃で光を排除して24時間撹拌した。反応混合物を室温へ冷却し、これらの銀塩を濾去した。濾過物を2%重炭酸ナトリウム溶液および水(2×)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。粗表記化合物が、ベージュ色の油として残渣から得られ、さらなる精製を行なわずに次の段階において使用した。Rf=0.45(EtOAc−ヘプタン1:2);Rt=4.34(勾配I)。
【0079】
出発原料を、次のように調製した:
a)5−ブロモ−3−(3−メトキシブロポキシ)−1H−ピリジン−2−オン
N,N−ジメチルホルムアミド350mlおよび5−ブロモ−3−ヒドロキシ−1H−ピリジン−2−オン[34206−49−0]358.11ミリモルを、1.4M NaOH溶液1,400mlへ添加した。混合物を45分間撹拌し、ビス(3−メトキシプロピル)スルフェート447.64ミリモルを注意深く添加した。混合物を室温で20時間撹拌し、ついで水で希釈した。これをジクロロメタン(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、黄色がかった油として、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。Rf=0.42(ジクロロメタン−メタノール−濃アンモニア25%200:20:1);Rt=2.68(勾配I)。
【0080】
b)ビス(3−メトキシプロピル)スルフェート
テトラクロロメタン330ml、アセトニトリル330ml、および水830ml中ビス(3−メトキシプロピル)亜硫酸塩726.22ミリモルの溶液を、15℃へ冷却し、ルテニウム(III)クロライドハイドレート18.16ミリモルを添加した。ナトリウムペリオデート1089.34ミリモルを、小さいポーションに分けて添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。これを酢酸エチルで希釈し、有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗表記化合物が、ベージュ色の液体として残渣から得られ、さらなる精製を行なわずに次の段階において使用した。
【0081】
c)ビス(3−メトキシプロピル)亜硫酸塩
ジクロロメタン2リットル中3−メトキシプロパノール2225.9ミリモルの溶液を、トリエチルアミン4897.0ミリモルと混合し、−10℃へ冷却した。チオニルクロライド1112.9ミリモルを、−10.5℃で40分にわたって一滴ずつ添加した。黄色の縣濁液を、室温で19時間撹拌し、ついで氷水を添加した。これをジクロロメタンで抽出し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗表記化合物が、褐色がかった油として残渣から得られ、さらなる精製を行なわずに次の段階において使用した。
【0082】
次の構成単位を、国際公開公報第2005/090305号において、構成単位1、5、9、11、32、および35について記載されている方法と類似の方法で調製した:
42 6−ブロモ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
44 6−ブロモ−8−フルオロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
45 6−ブロモ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
46 6−ブロモ−8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
49 6−ブロモ−3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン
51 4−ブロモ−2−(4−メトキシブチル)−5−メチルピリジン
53 4−ブロモ−2−メトキシ−6−(4−メトキシブチル)ピリジン
【0083】
47 6−ブロモ−3−フルオロ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール
THF 70ml中3,6−ジブロモ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール1.5ミリモルの溶液を、−78℃へ冷却し、第三ブチルリチウム1.5ミリモルを添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、ついでN−フルオロジベンゼンスルホンアミド1.5ミリモルで急冷した。反応溶液を室温へ加温した。飽和塩化アンモニウム溶液および酢酸エチルを添加し、これらの相を分離し、水相を、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0084】
a)3,6−ジブロモ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール
テトラヒドロフラン1.5リットル中6−ブロモ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール(構成単位5)10.39gの溶液を、−78℃へ冷却し、N−ブロモスクシンイミド7.05gを添加した。混合物を−78℃で1.7時間撹拌し、ついで室温へ加温した。反応混合物を蒸発させた。表記化合物が、オレンジ色の油として、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。Rf=0.31(EtOAc−ヘプタン1:4);Rt=5.65(勾配I)。
【0085】
48 6−ブロモ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−カルボニトリル
構成単位48を含んでいる化合物が、構成単位5を含んでいる化合物のための先駆物質から得られた。3−シアノインドール誘導体を生じるための反応は、最終化合物を生じるための合成の最後の段階の前に、第一アミドを介して2段階で、実施例48Hと同様に実施した。
【0086】
50 6−ブロモ−3−(3−メトキシプロピル)−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
5−ブロモピリミジン−2−イルアミン[7752−82−1]0.85ミリモルおよび3−クロロ−6−メトキシヘキサン−2−オン1.7ミリモルを、構成単位35と同様に反応させた。表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0087】
出発原料を、次のように調製した:
a)3−クロロ−6−メトキシヘキサン−2−オン
6−メトキシヘキサン−2−オン[29006−00−6]1.5モルを、80℃でN,N−ジメチルホルムアミド900ml中銅(II)クロライドハイドレート3.6モルおよび塩化リチウム1.8モルの混合物へ添加した。反応混合物を、80〜90℃で1時間撹拌した。氷900gを添加し、沈殿物を、N,N−ジメチルホルムアミドを添加することによって溶解した。ペンタン(6×)での抽出を実施した。組み合わされた有機相を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空分別した。表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0088】
52 4−ブロモ−5−フルオロ−2−(4−メトキシブチル)ピリジン
2,4−ジブロモ−5−フルオロピリジン0.85gを、構成単位32と同様に反応させた。表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0089】
出発原料を、次のように調製した:
a)2,4−ジブロモ−5−フルオロピリジン
オキシ臭化リン36.5ミリモル中5−フルオロ−2,4−ジヒドロキシピリジン[41935−70−0]8ミリモルの溶液を、140℃で閉鎖スペルコ(Supelco)瓶において4時間加熱した。反応混合物を、氷上へ注ぎ、水相を、1M重炭酸ナトリウム溶液でpH9へ調節した。水相を、第三ブチルメチルエーテル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0090】
54 6−ブロモ−3−メトキシ−2−(4−メトキシブチル)ピリジン
2,4−ジブロモ−5−フルオロピリジン1.2ミリモルを、構成単位32aと同様に反応させた。表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0091】
出発原料を、次のように調製した:
a)6−ブロモ−3−メトキシ−2−(4−メトキシブタ−1−エニル)ピリジン
6−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−カルバルデヒド1.5ミリモルおよび(3−メトキシプロピル)トリフェニルホスホニウムヨーダイド[133622−76−1]を、構成単位24aと同様に反応させた。表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0092】
b)6−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−カルバルデヒド
水素化ホウ素ナトリウム44ミリモルを、メタノール750ml中メチル6−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−カルボキシレート2.2ミリモルの溶液へ、ポーションに分けて添加した。混合物を室温で2日間撹拌した。水を反応混合物へ添加し、これをジクロロメタン(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。n−へキサンの添加後に結果として生じる固体を、吸引で濾去し、乾燥した。
【0093】
塩化オキサリル3.3ミリモルを、−60℃でジクロロメタン10ml中ジメチルスルホキシド1mlの溶液へ添加した。混合物を、ガスの発生が鎮まるまで−60℃で撹拌した。ジクロロメタン10ml中固体の溶液を、−60℃で一滴ずつ添加した。反応混合物を、−30℃で30分間撹拌し、再び−60℃へ冷却し、トリエチルアミン8.8ミリモルを添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。水およびジクロロメタンを添加し、これらの相を分離し、水相を、ジクロロメタン(3×)で抽出した。これを蒸発させ、トルエンと混合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0094】
c)メチル6−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−カルボキシレート
ジエチルエーテル(約0.4M)中ジアゾメタンの溶液を、0℃でメタノール30ml中メチル6−ブロモ−3−ヒドロキシピリジン−2−カルボキシレート[321601−48−3]2.3ミリモルの溶液へ過剰に添加した。混合物を、0℃で2時間撹拌し、ついで硫酸マグネシウムで急冷し、濾過し、蒸発させた。粗表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0095】
55 6−ブロモ−3−メトキシ−2−(3−メトキシプロポキシ)ピリジン
N,N−ジメシルホルムアミド2ml中6−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−オール1ミリモルの溶液を、炭酸カリウム1.5ミリモル、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.5ミリモル、および1−クロロ−3−メトキシプロパン1.1ミリモルと混合した。反応混合物を、100℃で11時間撹拌した。反応混合物を濾過し、蒸発させた。残渣を、酢酸エチルおよび水/ブライン9:1に分割した。これらの相を分離し、水相を酢酸エチル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0096】
a)6−ブロモ−3−メトキシピリジン−2−オール
過酸化水素(15%強度)45mlを、温度が70℃に留まるように、1時間にわたって、70℃で臭化水素酸(48%強度)152ml中3−メトキシピリジン−2−オール[20928−63−6]152.5ミリモルの撹拌溶液へ一滴ずつ添加した。混合物を、この温度で更に1時間撹拌した。ついでこれを室温へ冷却し、1Mナトリウムチオスルフェート溶液を、過剰臭素が完全に減少されるまで(脱色)、反応溶液へ添加した。ついで飽和炭酸ナトリウム溶液を、pHが4になるまで、結果として生じる溶液へ添加した。固体が沈殿し、これを濾去した。さらなる飽和炭酸ナトリウム溶液を、pHが11に達するまで、透明濾過物へ添加した。これを、ジクロロメタン(3×)で抽出し、組み合わされた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0097】
【表2】



【0098】
調製法が明確には記載されていない構成単位NHRは、商業的に入手可能であるか、または文献から公知の方法によって調製することができる。
【0099】
アミンRNHまたはこれらの塩は、次のように調製する:
TTT (シス)−1−オキサスピロ[2.5]オクタ−6−イルアミン
および
UUU (トランス)−1−オキサスピロ[2.5]オクタ−6−イルアミン
メタノール80ml中ベンジル(1−オキサスピロ[2.5]オクタ−6−イル)カルバメート[142010−03−5]3.55ミリモルの溶液を、0℃で1時間、Pd/C 10%(湿潤)0.13ミリモルの存在下に水素化した。反応混合物を濾過によって清澄化し、触媒をエタノールで洗浄した。濾過物を蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0100】
VVV C−(テトラヒドロピラン−2(R)−イル)メチルアミン
メタノール150ml中2(R)−アジドメチルテトラヒドロピラン2.62ミリモルの溶液を、Pd/C 10%(湿潤)0.03ミリモルの存在下、転化が完了するまで水素化した。反応混合物を濾過によって清澄化し、触媒をエタノールで洗浄した。濾過物を蒸発させた。粗表記化合物を、Rfを用いて残渣から同定した。
【0101】
出発原料を、次のように調製した:
a)2(R)−アジドメチルテトラヒドロピラン
ジメチルスルホキシド50ml中テトラヒドロピラン−2(R)−イルメチルメタンスルホネート5ミリモルおよびナトリウムアジド55ミリモルの溶液を、室温で20時間撹拌した。ついでこれを、水および第三ブチルメチルエーテルで希釈し、ブラインで洗浄した。水相を、第三ブチルメチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗表記化合物を、Rfを用いて残渣から同定した。
【0102】
b)テトラヒドロピラン−2(R)−イルメチルメタンスルホネート
トリエチルアミン50ミリモルおよびメタンスルホニルクロライド20ミリモルを、0℃でジクロロメタン100ml中(テトラヒドロピラン−2(R)−イル)メタノール[70766−06−2]10ミリモルの溶液へ連続的に添加した。混合物を、0℃で1時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、1M HClで洗浄した。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗表記化合物を、Rfを用いて残渣から同定した。
【0103】
WWW C−(テトラヒドロピラン−2(S)−イル)メチルアミン
表記化合物を、(テトラヒドロピラン−2(S)−イル)メタノール[51450−44−3]から構成単位VVVと同様に調製した。
【0104】
BBB (エキソ)−C−[1−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)]メチルアミン
リチウムアルミニウム水素化物(ペレット)65.3gを、ポーションに分けて0℃で、(エキソ)−3−オキサビシクロ[3.1.0]へキサン−6−カルボキサミド70gとテトラヒドロフラン1.1リットルとの撹拌混合物へ添加した。反応混合物を、室温で19時間撹拌した。その結果生じた混合物を0℃へ冷却し、連続的に水100ml、1M NaOH 100ml、および水300mlを一滴ずつ添加した。その結果生じた縣濁液を、ハイフローを通す濾過によって清澄化し、濾過物を蒸発させた。表記化合物が、無色液体として、残渣から蒸留によって得られた。沸点:15mバール下65〜75℃。
【0105】
出発原料を、次のように調製した:
a)(エキソ)−3−オキサビシクロ[3.1.0]へキサン−6−カルボキサミド
(エキソ)−3−オキサビシクロ[3.1.0]へキサン−6−カルボキシレート[81056−11−3]95.0gと水性30%強度アンモニア溶液500mlとの混合物を、室温で3日間撹拌した。その結果として生じたエマルジョンを、乾燥するまで蒸発させ、残渣を真空乾燥した。粗表記化合物が、褐色固体として得られた。
【0106】
CCC C−(2(エキソ、エンド)−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)メチルアミン
表記化合物を、(エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[3.1.0]へキサン−6−カルボキサミド[89598−52−7]から構成単位BBBBと同様に調製した。
【0107】
あるいはまた表記化合物を、((エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[3.1.0]へキサ−6−イル)メタノールから構成単位VVVと同様に調製することができる。
【0108】
出発原料を、次のように調製した:
a)((エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)メタノール
テトラヒドロフラン2ml中エチル(エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[3.1.0]へキサン−6−カルボキシレート[202334−19−8]、[213137−33−8]1.89ミリモルの溶液を、−10℃でテトラヒドロフラン4.5ml中リチウムアルミニウム水素化物3.68ミリモルの縣濁液へ一滴ずつ添加した。反応混合物を、0℃で30分間撹拌した。ついで連続的に、水144μl、5M NaOH 144μl、および水432μlを注意深く添加し、混合物を室温で25分間撹拌した。反応混合物を、ハイフローを通して濾過し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0109】
DDD (エキソ)−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)アミン
第三ブチル(エキソ)−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)カルバメート7.0gと4M HCl(ジオキサン中)との混合物を、0℃で1時間、ついで室温で2時間撹拌した。その結果生じた縣濁液を、氷浴中で冷却し、第三ブチルメチルエーテル200mlの添加後、固体((エキソ)−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)アミン塩酸塩)を、吸引で濾去した。
【0110】
塩酸塩を、50%強度水酸化ナトリウム溶液と第三ブチルメチルエーテル75mlとの撹拌混合物へ添加した。有機相を分離し、水酸化ナトリウム(固体)で乾燥し、蒸発させ、100ミリバール/40℃で蒸留した。表記化合物が、薄黄色がかった液体として得られた。
【0111】
出発原料を、次のように調製した:
a)第三ブチル(エキソ)−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)カルバメート
(エキソ)−3−オキサビシクロ[3.1.0]へキサン−6−カルボン酸[CAS55780−88−6]50.2gと第三ブタノール450mlとの溶液を、30℃へ加熱した。ついで30分間にわたって、トリエチルアミン58.7mlおよびジフェニルホスホリルアジド91.4mlを、平行して一滴ずつ添加した。反応混合物を70℃で18時間撹拌した。その結果として生じた混合物を蒸発させ、残渣を、1M HCL 1リットルと混合し、酢酸エチル(3×)で抽出した。有機相を、水(1×)、1M重炭酸ナトリウム溶液、およびブライン(1×)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾過物を蒸発させた。表記化合物が、白色結晶の形態で、残渣からフラッシュクロマトグラフィーによって、およびヘプタンから結晶化によって得られた。Rf=0.33(EtOAc−ヘプタン1:1);融点86〜87℃。
【0112】
EEEE (エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[3.1.0]へキサ−6−イルアミン
出発原料を、(エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[3.1.0]へキサン−6−カルボン酸[99418−15−2]から構成単位DDDDと同様に調製した。
【0113】
FFFF (R)−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)アミン
テトラヒドロフラン5ml中(R)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸0.528gの溶液を、トリエチルアミン1.20mlと混合し、ついで溶液を0℃へ冷却した。溶液を、エチルクロロホルメート0.657mlと混合し、反応混合物を、0℃で1時間撹拌した。水5ml中ナトリウムアジド4.44gの溶液を添加し、反応混合物を、0℃で更に1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、第三ブチルメチルエーテルで抽出した。組み合わされた抽出物を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣を、ベンゼン5ml中に取り込み、溶液を、還流に至るまで2時間加熱し、ついで蒸発させた。残渣をテトラヒドロフラン5ml中に溶解し、水5mlおよび水酸化リチウム0.347gを添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、ついで4M HClでpH2へ調節した。テトラヒドロフランを留去し、水性残渣を2M NaOHでpH12へ調節した。水相をジクロロメタンで抽出し、組み合わされた有機抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させた。表記化合物が黄色い油として得られ、これを、さらなる精製を行なわずに次の段階において使用した。Rf=0.26(ジクロロメタン−メタノール−濃アンモニア25%200:20:1)。
【0114】
出発原料を、次のように調製した:
a)(R)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸
テトラヒドロフラン/水3:1 20ml中(R)−4−ベンジル−3−((R)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン3.700gの溶液を、0℃へ冷却した。水酸化リチウム0.608gおよび過酸化水素1.95ml(水中30%)を溶液へ添加し、これを室温で6時間撹拌した。飽和水性ナトリウムチオスルフェート溶液を反応混合物へ添加し、ついでこれを、第三ブチルメチルエーテルで抽出した。水相を4M HClでpH2へ調節し、ジクロロメタンで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が無色液体として得られ、さらなる精製を行なわずに次の段階のために使用した。Rf=0.55(ジクロロメタン−メタノール−水−酢酸150:54:10:1);Rt=2.10(勾配I)。
【0115】
b)(R)−4−ベンジル−3−((R)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オンおよび
(R)−4−ベンジル−3−((S)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン
無水テトラヒドロフラン90ml中(R)−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オン[102029−44−7]118.81gの溶液を、アルゴン下−75℃へ冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)の溶液を、−75〜60℃で2時間にわたって添加した。反応混合物を−75℃で10分間撹拌し、テトラヒドロフラン100ml中6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボニルクロライド110.37gの溶液を、−75〜60℃で一滴ずつ添加した。ついで反応混合物を、ゆっくりと20℃へ加温し、飽和水性塩化アンモニウム溶液を添加した。混合物を、第三ブチルメチルエーテルで抽出し、組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、白色固体として、残渣からカラムクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。Rf(ジアステレオマー1)=0.25(EtOAc−ヘプタン1:2);Rt(ジアステレオマー1)=4.20(勾配I);Rf(ジアステレオマー2)=0.21(EtOAc−ヘプタン1:2);Rt(表2)
構成単位NHジアステレオマー2)=4.27(勾配I)。
【0116】
c)6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボニルクロライド
オキサリルクロライド60.0mlを、0℃でジクロロメタン500ml中6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸98.73gの溶液へ添加した。N,N−ジメチルホルムアミドの一滴を添加し、反応溶液を室温で1時間撹拌した。ついで反応溶液を蒸発させ、粗生成物を、次の段階のために直接使用した。
【0117】
d)6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸
エタノール/水3.5:1 700ml中エチル6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボキシレート120.50gの溶液を、水酸化カリウム55.20gと混合した。反応混合物を60℃で4時間加熱し、エタノールを留去し、水性残渣を水で希釈し、第三ブチルメチルエーテルで抽出した。水相を4M塩酸でpH2へ調節し、第三ブチルメチルエーテルで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、黄色がかった油として得られ、さらなる精製を行なわずに次の段階のために使用した。Rt=2.13(勾配I)。
【0118】
e)エチル6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボキシレート
水素化ナトリウム51.93g(油中60%分散液)を、アルゴン下、ドライジメチルスルホキシド1100ml中に取り込んだ。トリメチルスルホキソニウムヨーダイド272gを、ポーションに分けて20分にわたって室温で添加し、ついで反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。エチル(テトラヒドロピラン−4−イリデン)アセテート[130312−00−4]170.00gを一滴ずつ添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を氷中に注ぎ入れ、第三ブチルメチルエーテルで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、無色油として、残渣から真空蒸発(68〜70℃、0.09ミリバール)によって得られた。Rt=3.49(勾配I)。
【0119】
GGGG (S)−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)アミン
表記化合物を、(R)−4−ベンジル−3−((S)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン(構成単位FFFFb)から構成単位FFFFおよびFFFFaと同様に調製した。
【0120】
HHHH C−[(S)−1−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)]メチルアミン
リチウムアルミニウム水素化物10.60gを、アルゴン下、乾燥テトラヒドロフラン160ml中に取り込んだ。縣濁液を0℃へ冷却し、テトラヒドロフラン60ml中(S)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボキサミド10.75gの溶液を、一滴ずつ添加した。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、ついで水7.80ml、ついで3M NaOH 34ml、および水30mlを添加した。固体をハイフローを通して濾去し、濾過物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、黄色がかった油として得られ、さらなる精製を行なわずに次の段階のために使用した。
【0121】
出発原料を、次のように調製した。
a)(S)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボキサミド
カルボニルジイミダゾール18.85gを、酢酸エチル330ml中(S)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸((R)−4−ベンジル−3−((S)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン(構成単位FFFFb)から構成単位FFFFaと同様に調製された)17.66gの溶液へ添加した。反応溶液を、室温で6時間放置し、ついで25%水酸化アンモニウム330mlを添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、これらの相を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機相を、中性になるまで水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって黄色がかった油として得られ、これは、十分に純粋であるならば、結晶化しうる。Rf=0.28(ジクロロメタン−メタノール−濃アンモニア25%200:20:1)。
【0122】
III C−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1(R)−イル)メチルアミン
表記化合物が、(R)−6−オキサスピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸(構成単位FFFFa)から構成単位HHHHと同様に得られた。
【0123】
JJJJ C−((Z)−2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メチルアミン
表記化合物を、((Z)−2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メタノールから構成単位VVVと同様に調製した。
【0124】
出発原料を、次のように調製した:
a)((Z)−2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メタノール
ボラン−テトラヒドロフラン錯体の溶液2ミリモル(テトラヒドロフラン中1M)を、室温でテトラヒドロフラン10ml中(Z)−2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−カルバルデヒド1.0ミリモルの溶液へ添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌し、メタノール10mlの添加後、濃縮した。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0125】
b)(Z)−2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−カルバルデヒド
テトラヒドロフラン−水−第三ブタノール4:4:1 20ml中、1(Z)−プロペニル−(Z)−2−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン[164118−97−2]0.66ミリモルおよびN−メチルモルホリンN−オキシド水和物0.80ミリモルの溶液を、室温で30分間撹拌した。オスミウムテトロキシドの溶液(水中4%強度、4モル%)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌し、ついで2Mナトリウムチオスルフェート溶液および酢酸エチルで急冷した。混合物を室温で3時間撹拌し、これらの相を分離し、有機相をブラインで洗浄し、蒸発させた。残渣を酢酸エチル20ml中に溶解し、鉛テトラアセテート1.0ミリモルを添加した。縣濁液を室温で10分間撹拌し、少しのSiO60Fを通して濾過し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0126】
KKKK C−((Z)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メチルアミン
表記化合物を、((Z)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メタノールから構成単位VVVと同様に調製した。
【0127】
出発原料を、次のように調製した:
a)((Z)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イル)メタノール
テトラブチルアンモニウムフッ化物溶液1.5ミリモル(テトラヒドロフラン中1M)を、0℃でテトラヒドロフラン10ml中第三ブチルジメチル−((Z)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イルメトキシ)シラン1ミリモルの溶液へ添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌し、1M重炭酸ナトリウム溶液中に注ぎ入れ、第三ブチルメチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0128】
b)第三ブチルジメチル−((Z)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−1−イルメトキシ)シラン
ジエチル亜鉛5.07ミリモルおよびクロロヨードメタン10.02ミリモルを、0℃でジクロロエタン12.5ml中第三ブチル−(2,5−ジヒドロフラン−3−イルメトキシ)ジメチルシラン[144186−630−0]2.52ミリモルの溶液へ一滴ずつ連続的に添加した。反応混合物を、0℃で20分間撹拌し、ついで0℃で飽和塩化アンモニウム溶液で注意深く急冷した。混合物を室温へ加温し、10分間激しく撹拌した。これを第三ブチルメチルエーテル(3×)で抽出し、組み合わされた有機相を、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0129】
LLLL C−((エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル)メチルアミン
表記化合物を、((エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル)メタノール[51197−04−7]、[51144−35−5]から構成単位VVVと同様に調製した。
【0130】
MMM (エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イルアミン
表記化合物を、(エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−7−カルボン酸から構成単位DDDDと同様に調製した。
【0131】
a)(エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−7−カルボン酸
表記化合物を、((エキソ、エンド)−2−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル)メタノール[51197−04−7]、[51144−35−5]から構成単位FFFFaと同様に調製した。
【0132】
NNNN (7,9トランス,7エキソ)−7−メトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イルアミン
水0.5ml中ヒドロキシルアミン塩酸塩1.8ミリモルの溶液を、エタノール5ml中(7エキソ)−7−メトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン0.9ミリモルの溶液へ添加し、混合物を還流に至るまで一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、飽和炭酸ナトリウム溶液とジエチルエーテルとで分割した。これらの相を分離し、水相をジエチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をエタノール5ml中に溶解し、2時間にわたって、亜鉛ダスト12.8ミリモルおよび氷酢酸0.8mlを、各々小さいポーションに分けて交互に添加した。内部温度は、添加中に50℃を超えてはいけない。反応混合物を室温で12時間撹拌し、ハイフローを通して濾過し、フィルターケーキを冷エタノールで洗浄した。溶液を蒸発させ、残渣を、4M NaOHとジエチルエーテルとで分割した。これらの相を分離し、水相をジエチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0133】
出発原料を、次のように調製した:
a)(7エキソ)−7−メトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン
メタノール10ml中(7エキソ)−7,9,9−トリメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン1ミリモルの溶液を、2M HCl 10mlと混合し、還流に至るまで3時間加熱した。これを室温へ冷却し、反応溶液を濃縮した。残渣をクロロホルム(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0134】
b)(7エキソ)−7,9,9−トリメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン
ジメチルホルムアミド10ml中(7エキソ)−9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール1.3ミリモルの溶液を、メチルヨーダイド5.2ミリモルと混合し、0℃へ冷却した。ナトリウム水素化物1.9ミリモル(油中60%分散液)を、ポーションに分けて添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を第三ブチルメチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0135】
c)(7エキソ)−9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール
安息香酸5.4ミリモルおよびトリフェニルホスフィン5.4ミリモルを、テトラヒドロフラン100ml中(7エンド)−9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール4.5ミリモルの溶液へ添加した。ついでジイソプロピルアゾジカルボキシレート4.5ミリモルを一滴ずつ添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、これらの相を分離し、水相をジクロロメタン(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をメタノール35ml中に溶解し、炭酸カリウム17ミリモルの添加後、室温で5時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に取り込んだ。飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、これらの相を分離し、水相をジクロロメタン(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0136】
d)(7エンド)−9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール
テトラヒドロフラン2ml中9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン1.89ミリモルの溶液を、−20℃でテトラヒドロフラン4.5ml中リチウムアルミニウム水素化物3.68ミリモルの縣濁液へ一滴ずつ添加した。反応混合物を−20℃で40時間撹拌した。ついで連続的に、水144μl、5M NaOH 144μl、および水432μlを注意深く添加し、混合物を室温で25分間撹拌した。反応混合物を、ハイフローを通して濾過し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0137】
e)9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
(7エンド)−(9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナ−7−イル)フェニルメタノン6ミリモルを、第三ブタノール25ml中カリウム第三ブトキシド6.7ミリモルとヘキサメチルリン酸トリアミン100mlとの混合物へ酸素雰囲気下に添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、氷水中に注ぎ入れた。これをベンゼン/テトラヒドロフラン(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0138】
f)(7エンド)−(9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナ−7−イル)フェニルメタノン
メタノール20ml中(7エンド)−7−ベンゾイル−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン1ミリモルの溶液を、濃HSO 1mlと混合し、ディーン・スターク装置において3時間還流させた。反応溶液を室温へ冷却し、濃縮した。残渣をクロロホルム(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0139】
g)(7エンド)−7−ベンゾイル−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン
塩化トシル140mgを、ベンゼン50ml中テトラヒドロフラン−4−オン[29943−42−8]50ミリモルおよびピロリジン11mlの溶液へ添加し、反応混合物をディーン・スターク装置において3時間還流させた。反応溶液を室温へ冷却し、蒸発させた。残渣を、アセトニトリル200mlおよびトリエチルアミン60ミリモル中に溶解し、アセトニトリル100ml中2−ベンゾイル−1,3−ジクロロプロパン[39192−57−9]50ミリモルの溶液の添加後、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、水で急冷し、1時間撹拌し、蒸発させた。残渣を水と混合し、クロロホルム(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、2M HClおよび1M重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0140】
OOOO (7,9シス、7エンド)−7−メトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イルアミン
表記化合物を、(7エンド)−9,9−ジメトキシ−3−オキサビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(構成単位NNNNd)から構成単位NNNNと同様に調製した。
【0141】
RRRR C−(テトラヒドロフラン−3−イル)メチルアミン
表記化合物を、(テトラヒドロフラン−3(S)−イル)メタノール[124391−75−9]から構成単位VVVと同様に調製した。
【0142】
SSSS C−(テトラヒドロフラン−3(R)−イル)メチルアミン
表記化合物を、(テトラヒドロフラン−3−イル)メタノール[124506−31−6]から構成単位VVVと同様に調製した。
【0143】
TTTT C−(テトラヒドロピラン−3(R)−イル)メチルアミン
表記化合物を、テトラヒドロピラン−3(S)−カルバルデヒド[141822−85−7]から構成単位NNNNと同様に調製した。
【0144】
UUUU C−(テトラヒドロピラン−3(S)−イル)メチルアミン
表記化合物を、テトラヒドロピラン−3(R)−カルバルデヒド[143810−10−0]から構成単位NNNNと同様に調製した。
【0145】
XXXX (シス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−イルアミン
表記化合物を、(シス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボン酸から構成単位DDDDと同様に調製した。
【0146】
出発原料を、次のように調製した:
a)(シス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボン酸
メタノール45ml中メチル(シス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート10.55ミリモルの溶液を、1M LiOH 45mlと混合し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に取り込んだ。pHを、2M HClで2へ調節し、これらの相を分離し、水相をジクロロメタン(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗表記化合物を、Rfを用いて残渣から同定した。
【0147】
b)メチル(シス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート
50%NaOH 15ml、ベンジルトリエチルアンモニウムブロマイド367mg、およびジメチルスルフェート0.95mlを、トルエン30ml中メチル(シス)−5−ヒドロキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート1.05gの溶液へ添加した。2相混合物を室温で18時間撹拌した。硫酸ジメチルを更に1ml添加した。混合物を室温で更に6時間撹拌し、ついで水および酢酸エチルで希釈し、室温で20分間撹拌した。これらの相を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗表記化合物を、Rfを用いて残渣から同定した。
【0148】
c)メチル(シス)−5−ヒドロキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート
ジエチルエーテル(約0.4M)中ジアゾメタンの溶液を、0℃でメタノール300ml中(シス)−5−ヒドロキシテトラヒドロピラン−3−カルボン酸23ミリモルの溶液へ過剰に添加した。混合物を0℃で2時間撹拌し、ついで硫酸マグネシウムで急冷し、濾過し、蒸発させた。粗表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0149】
d)(シス)−5−ヒドロキシテトラヒドロピラン−3−カルボン酸
メタノール500ml中(シス)−3,6−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン25.5ミリモルの溶液を、0.1M NaOHでpH9へ調節した。溶液を、転化が完了するまで一定pHで撹拌し、メタノールが蒸発除去される前に、0.1M HClでpH6.5へ調節した。粗表記化合物を、水溶液から、Rfを用いてイオン交換クロマトグラフィー(アンバーライト(Amberlite)XAD−2)樹脂によって同定した。
【0150】
e)(シス)−3,6−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン
および
メチル(トランス)−5−ヒドロキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート
メタノール500ml中メチル5−オキソテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート[127956−19−8]39ミリモルの溶液を0℃へ冷却し、水素化ホウ素ナトリウム50ミリモルをポーションに分けて添加した。溶液を0℃で3時間撹拌し、水で急冷した。これを酢酸で中和し、水および第三ブチルメチルエーテルを添加した。これらの相を分離し、水相を第三ブチルメチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0151】
YYYY (トランス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−イルアミン
表記化合物を、(トランス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボン酸から構成単位DDDDと同様に調製した。
【0152】
出発原料を、次のように調製した:
a)(トランス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボン酸
表記化合物を、メチル(トランス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレートから構成単位XXXXaと同様に調製した。
【0153】
b)メチル(トランス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート
表記化合物を、メチル(トランス)−5−ヒドロキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート(構成単位XXXXe)から構成単位XXXXbと同様に調製した。
【0154】
ZZZZ(シス)−C−(5−メトキシテトラヒドロピラン−3−イル)メチルアミン
表記化合物を、(シス)−(5−メトキシテトラヒドロピラン−3−イル)メタノールから構成単位VVVと同様に調製した。
【0155】
出発原料を、次のように調製した:
a)(シス)−(5−メトキシテトラヒドロピラン−3−イル)メタノール
表記化合物を、メチル(シス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート(構成単位XXXXb)から構成単位FFFFbと同様に調製した。
【0156】
AAAAA (トランス)−C−(5−メトキシテトラヒドロピラン−3−イル)メチルアミン
表記化合物を、メチル(トランス)−5−メトキシテトラヒドロピラン−3−カルボキシレート(構成単位YYYYb)から構成単位ZZZZと同様に調製した。
【0157】
BBBBB (シス)−5−メトキシオキセパン−3−イルアミン
表記化合物を、メチル(シス)−5−メトキシオキセパン−3−カルボキシレートから構成単位XXXXと同様に調製した。
【0158】
出発原料を、次のように調製した:
a)メチル(シス)−5−メトキシオキセパン−3−カルボキシレート
表記化合物を、(シス)−3,7−ジオキサビシクロ[4.2.1]ノナン−8−オンから構成単位XXXXb−dと同様に調製した。
【0159】
b)(シス)−3,7−ジオキサビシクロ[4.2.1]ノナン−8−オン
および
メチル(トランス)−5−ヒドロキシオキセパン−3−カルボキシレート
表記化合物を、メチル−5−オキソオキセパン−3−カルボキシレート[12756−13−2]から構成単位XXXXeと同様に調製した。
【0160】
CCCCC (トランス)−5−メトキシオキセパン−3−イルアミン
表記化合物を、メチル(トランス)−5−メトキシオキセパン−3−カルボキシレートから構成単位YYYYと同様に調製した。
【0161】
出発原料を、次のように調製した:
a)メチル(トランス)−5−メトキシオキセパン−3−カルボキシレート
表記化合物を、メチル(トランス)−5−ヒドロキシオキセパン−3−カルボキシレート(構成単位BBBBBb)から構成単位XXXXbと同様に調製した。
【0162】
DDDDD (シス)−C−(5−メトキシオキセパン−3−イル)メチルアミン
表記化合物を、メチル(シス)−5−メトキシオキセパン−3−カルボキシレート(構成単位BBBBBa)から構成単位ZZZZと同様に調製した。
【0163】
FFFFF 6(R)−メトキシオキセパン−4−イルアミン
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(sodium cyanoborohydride)2.8ミリモル、酢酸アンモニウム2.8ミリモル、および4Å分子篩530mgを、メタノール11ml中6(R)−メトキシオキセパン−4−オン2.8ミリモルの溶液へ添加した。反応混合物を18時間撹拌し、濃HClを、pHが3以下に落ちて、白色沈殿物が見えるようになるまで添加した。混合物を濃縮し、水の添加後、ジクロロメタン(1×)で抽出した。水相を、6M NaOHでpH12へ調節し、ジクロロメタン(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0164】
出発原料を、次のように調製した:
a)6(R)−メトキシオキセパン−4−オン
表記化合物を、3(R)−メトキシ−5−メチレンオキセパンから構成単位JJJJbと同様に調製した。
【0165】
b)3(R)−メトキシ−5−メチレンオキセパン
表記化合物を、3−ヒドロキシ−5−メチレンオキセパン[138907−09−2]から構成単位XXXXbと同様に調製した。
【0166】
GGGGG 6−メトキシオキセパン−3−イルアミン
表記化合物を、6−ヒドロキシオキセパン−3−オン[120741−87−9]から構成単位FFFFFと同様に調製した。
【0167】
HHHHH C−(4(R)−メトキシテトラヒドロフラン−2(R)−イル)メチルアミン
表記化合物を、(4(R)−メトキシテトラヒドロフラン−2(R)−イル)メタノールから構成単位VVVと同様に調製した。
【0168】
出発原料を、次のように調製した:
a)(4(R)−メトキシテトラヒドロフラン−2(R)−イル)メタノール
表記化合物を、メチル4(R)−メトキシテトラヒドロフラン−2(R)−カルボキシレートから構成単位CCCCaと同様に調製した。
【0169】
b)メチル4(R)−メトキシテトラヒドロフラン−2(R)−カルボキシレート
表記化合物を、メチル4(R)−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2(R)−カルボキシレートから構成単位XXXXbと同様に調製した。
【0170】
c)メチル4(R)−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2(R)−カルボキシレート
表記化合物を、メチル4(S)−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2(R)−カルボキシレート[2208−93−7]から構成単位NNNNcと同様に調製した。
【0171】
IIIII C−(4(S)−メトキシテトラヒドロフラン−2(R)−イル)メチルアミン
表記化合物を、メチル4(S)−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2(R)−カルボキシレート[2208−93−7]から構成単位HHHHHと同様に調製した。
【0172】
JJJJJ C−(4(R)−メトキシテトラヒドロフラン−2(S)−イル)メチルアミン
表記化合物を、メチル4(R)−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2(S)−カルボキシレート[2209−10−1]から構成単位HHHHHと同様に調製した。
【0173】
KKKKK C−(4(S)−メトキシテトラヒドロフラン−2(S)−イル)メチルアミン
表記化合物を、メチル4(S)−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2(S)−カルボキシレート[2209−09−08]から構成単位HHHHHと同様に調製した。
【0174】
LLLLL (1S,2R,4S)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルアミン
表記化合物を、(1S,2R,4S)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸から構成単位DDDDと同様に調製した。
【0175】
出発原料を、次のように調製した:
a)(1S,2R,4S)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸
エタノール30ml中(1S,2R,4S)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸[185840−15−7]1ミリモルの溶液を、Pd/C 10% 0.150gの存在下に室温で、転化が完了するまで水素化した。反応混合物を濾過によって清澄化し、濾過物を蒸発させた。表記化合物が、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。
【0176】
MMMMM (1R,2S,4R)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルアミン
表記化合物を、(1R,2S,4R)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸から構成単位LLLLLと同様に調製した。
【0177】
出発原料を、次のように調製した:
a)(1R,2S,4R)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸
N,N−ジメチルホルムアミド5ml中(1R,2R)−2−(ナフタレン−2−スルホニル)シクロヘキシルエステル(エキソ)−(1R,2S,4R)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート1ミリモルの溶液を、水酸化カリウム2ミリモルと混合し、60℃で17時間撹拌した。反応混合物を室温へ冷却し、1Mクエン酸溶液の添加後、第三ブチルメチルエーテル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、冷水および冷ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、室温で蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0178】
NNNNN (1R,2R,4R)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルアミン
表記化合物を、(1R,2R,4R)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸[90760−55−7]から構成単位LLLLLと同様に調製した。
【0179】
OOOOO (1S,2S,4S)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルアミン
表記化合物を、(1S,2S,4S)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸[90760−56−8]から構成単位LLLLLと同様に調製した。
【0180】
PPPPP 2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタ−6−イルアミン
表記化合物を、2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−オン[34108−25−3]から構成単位NNNNと同様に調製した。
【0181】
QQQQQ (エキソ)−(2,5−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル)アミン
表記化合物を、(エキソ)−2,5−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−7−カルボン酸[60170−70−9]から構成単位DDDDと同様に調製した。
【0182】
RRRRR (エキソ)−(2,5−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イルメチル)アミン
表記化合物を、エチル(エキソ)−2,5−ジオキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−7−カルボキシレート[60170−67−4]から構成単位BBBBと同様に調製した。
【0183】
SSSSS C−[(シス)−1−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−イル)]メチルアミン
表記化合物を、メチル(シス)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートから構成単位BBBBおよびMMMMについて記載された方法と同様に調製した。
【0184】
出発原料を、次のように調製した:
a)メチル(シス)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート
表記化合物を、(シス)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸から構成単位XXXXcと同様に調製した。
【0185】
b)(シス)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸
表記化合物を、(シス)−3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−メタノール[85194−16−7]から構成単位FFFFと同様に調製した。
【0186】
TTTTT C−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)シクロプロピル]メチルアミン
表記化合物を、1−(テトラヒドロピラン−4−イル)シクロプロパンカルボン酸から構成単位DDDDと同様に調製した。
【0187】
出発原料を、次のように調製した:
a)1−(テトラヒドロピラン−4−イル)シクロプロパンカルボン酸
表記化合物を、エチル1−(テトラヒドロピラン−4−イル)シクロプロパンカルボキシレートから構成単位FFFFdと同様に調製した。
【0188】
b)エチル1−(テトラヒドロピラン−4−イル)シクロプロパンカルボキシレート
リチウムジイソプロピルアミン6.83ミリモル(テトラヒドロフラン中2M)を、−78℃でテトラヒドロフラン10ml中エチルテトラヒドロピラニルアセテート[103260−44−2]5.69ミリモルの溶液へ一滴ずつ添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、ジブロモエタン7.39ミリモルを添加した。反応混合物を0℃へ15分にわたって加温し、ついで再び−78℃へ冷却した。リチウムジイソプロピルアミン6.83ミリモル(テトラヒドロフラン中2M)を、反応混合物へ一滴ずつ再び添加した。これを2時間にわたって室温へ加温し、1M HClで急冷した。これらの相を分離し、水相を第三ブチルメチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0189】
UUUUU C−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)シクロプロピル]メチルアミン
表記化合物を、エチル1−(テトラヒドロピラン−4−イル)シクロプロパンカルボキシレート(構成単位TTTTTb)から構成単位BBBBと同様に調製した。
【0190】
VVVVV 2−メチル−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)プロピルアミン
表記化合物を、エチル2−メチル−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)プロピオネート[865156−84−9]から構成単位BBBBと同様に調製した。
【0191】
WWWWW 2,2−ジフルオロ−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)エチルアミン
表記化合物を、メチルジフルオロ(テトラヒドロピラン−4−イル)アセテートから構成単位BBBBと同様に調製した。
【0192】
出発原料を、次のように調製した:
a)メチルジフルオロ(テトラヒドロピラン−4−イル)アセテート
表記化合物を、ジフルオロ(テトラヒドロピラン−4−イル)酢酸から構成単位XXXXcと同様に調製した。
【0193】
b)ジフルオロ(テトラヒドロピラン−4−イル)酢酸
テトラヒドロフラン4ml中2−[1,1−ジクロロ−2,2−ジフルオロ−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)エチルスルファニル]ピリジン0.774モリモルの溶液を、硝酸銀溶液3.096ミリモル(水4ml中)と混合した。濁った混合物を、還流に至るまで3時間加熱した。反応混合物を室温へ冷却し、ハイフローを通して濾過した。濾過物を50%強度重炭酸ナトリウム溶液でpH9〜10へ調節し、ジエチルエーテルで洗浄した。その後水相を、50%強度HSOでpH1へ調節し、ジクロロメタンで抽出した。組み合わされた有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物が、黄色い固体として残渣から得られた。
【0194】
c)2−[1,1−ジクロロ−2,2−ジフルオロ−2−(テトラヒドロピラン−4−イル)エチルスルファニル]ピリジン
N,N’−ジシクロヘキシカルボジイミド2.422ミリモルを、ジクロロメタン5ml中テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[5337−03−1]2.422ミリモルおよびヒドロキシチオピリミドン[1121−31−9]2.422ミリモルの溶液へ、室温で光を排除して添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。これをハイフローを通して濾過し、濾過物を、光を排除して蒸発させた。黄色い残渣を、アセトニトリル4ml中に溶解し、溶液を0℃へ冷却し、1,1−ジクロロ−2,2−ジフルオロエチレン[79−35−6]24.22ミリモルを添加した。反応混合物を光(300W太陽灯)の影響下、−10℃で2.5時間撹拌した。これを蒸発させた。表記化合物が、薄黄色の油として、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって得られた。Rf=0.26(EtOAc/ヘプタン1:1);Rt=4.25(勾配I)。
【0195】
XXXXX (シン/アンチ,エキソ)−3−メトキシビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イルアミン
表記化合物を、メチル(エキソ)−(1R,5S,6R)−3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキシレート[24137−53−9]から、XXXXe,NNNNb下の構成単位について、および構成単位BBBBについて記載されている方法と同様に調製した。
【0196】
例示的化合物1ZZ〜1PPPPPは、次の式に対応する:
【0197】
【化10】

【0198】
式中、Rは、上に指摘された基1に対応し、各例示的化合物1ZZ〜1FFFFFF中のNHRは、上記基ZZ〜FFFFFFの1つに対応する。によって識別された原子は、結合位置である。さらなる例2ZZ〜55FFFFFFはしたがって、式(II)の例示的化合物であり、ここで、基NHRは、ある特定の基Rについての上記定義(ZZ〜FFFFFF)のすべてを取りうる(上記定義1〜55)。その結果、実施例49VFFFは、化合物5−アミノ−4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−7−[3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルメチル]−8−メチル−N−[(S)−1−(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]ノナンアミドに対応する。残りの化合物1ZZ〜55FFFFFFは、下に詳細に記載されている調製方法と同様に得られた。
【0199】
実施例49FFF
【化11】

【0200】
5−アミノ−4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−7−[3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルメチル]−8−メチル−N−[(S)−1−(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]ノナンアミド
方法Fと同様に、表記化合物を、Rfを用いて、4−アジド−5−ヒドロキシ−2−イソプロピル−1−[3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−8−メチル−7−{[(S)−1−(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]カルバモイル}ノニル第三ブチルカーボネート0.510gから同定した。
【0201】
出発原料を、次のように調製した:
a)4−アジド−5−ヒドロキシ−2−イソプロピル−1−[3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−8−メチル−7−{[(S)−1−(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]カルバモイル}ノニル第三ブチルカーボネート
表記化合物が、ベージュ色のフォームとして、2−[2−アジド−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−1−[3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−3−メチルブチル第三ブチルカーボネート0.500gおよびC−[(S)−1−(テトラヒドロフラン−2−イル)]メチルアミン(実施例FFF)0.3456gから方法Bと同様に得られた。Rf=0.51(ジクロロメタン−メタノール−濃アンモニア25%200:20:1);Rt=4.28(勾配I)。
【0202】
b)2−[2−アジド−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−1−[3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]−3−メチルブチル第三ブチルカーボネート
表記化合物が、黄色のフォームとして、5−(1−アジド−3−{ヒドロキシ−[3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]メチル}−4−メチルペンチル)−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン2.0gから方法Aと同様に得られた。Rf=0.28(ジクロロメタン−メタノール−濃アンモニア25%200:10:1);Rt=4.93(勾配I)。
【0203】
c)5−(1−アジド−3−{ヒドロキシ−[3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル]メチル}−4−メチルペンチル)−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン
表記化合物が、黄色の樹脂として、6−ブロモ−3−(3−メトキシプロピル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン(構成単位49)10gから方法Iと同様に得られた。Rf=0.06(ジクロロメタン−メタノール−濃アンモニア25%200:10:1);Rt=4.10(勾配I)。
【0204】
実施例48FFFF
【化12】

【0205】
5−アミノ−7−[3−シアノ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−8−メチル−N−(R)−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)ノナンアミド
表記化合物を、Rfを用いて、第三ブチル[1−{2−[3−シアノ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−3−メチルブチル}−4−((R)−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)カルバモイル)−2−ヒドロキシ−5−メチルヘキシル]カルバメート0.5ミリモルから方法Eと同様に同定した。
【0206】
出発原料を、次のように調製した:
a)第三ブチル[1−{2−[3−シアノ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−3−メチルブチル}−4−((R)−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)カルバモイル)−2−ヒドロキシ−5−メチルヘキシル]カルバメート
ジクロロメタン15ml中第三ブチル(4−((R)−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)カルバモイル)−2−ヒドロキシ−1−{2−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−3−メチルブチル}−5−メチルヘキシル)カルバメート1ミリモルの溶液を、クロロスルホニルイソシアネート1.5ミリモルと混合し、室温で16時間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド2mlを添加し、反応混合物を再び2時間撹拌した。これを水で急冷し、縣濁液を10分間激しく撹拌した。これを1M重炭酸ナトリウム溶液中に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0207】
b)第三ブチル(4−((R)−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)カルバモイル)−2−ヒドロキシ−1−{2−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−3−メチルブチル}−5−メチルヘキシル)カルバメート
表記化合物を、Rfを用いて、第三ブチル{1−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)−3−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−4−メチルペンチル}カルバメート0.6ミリモルおよび(R)−(6−オキサスピロ[2.5]オクタ−1−イル)アミン(実施例FFFF)12ミリモルから方法Bと同様に同定した。
【0208】
c)第三ブチル1−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)−3−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−4−メチルペンチル}カルバメート
表記化合物を、Rfを用いて、5−{1−アミノ−3−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−4−メチルペンチル}−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン2.5ミリモルから方法Dと同様に同定した。
【0209】
d)5−{1−アミノ−3−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イルメチル]−4−メチルペンチル}−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン
2−[2−アジド−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−1−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イル]−3−メチルブチルメチルカーボネート6.27gを、方法Fと同様に反応させた。表記化合物が、黄色い油として得られた;Rt=4.39(勾配I)。
【0210】
e)2−[2−アジド−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−1−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イル]−3−メチルブチルメチルカーボネート
表記化合物が、黄色い油として、5−(1−アジド−3−{ヒドロキシ−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イル]メチル}−4−メチルペンチル)−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン7.1gから方法Gと同様に得られた。Rf=0.24(EtOAc−ヘプタン1:1);Rt=24.20(勾配II)。
【0211】
f)5−(1−アジド−3−{ヒドロキシ−[1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール−6−イル]メチル}−4−メチルペンチル)−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン
表記化合物が、黄色い油として、6−ブロモ−1−(3−メトキシプロピル)−1H−インドール(構成単位5)1.49gから方法Hと同様に得られた。Rf=0.35(EtOAc−ヘプタン1:1);Rt=23.06(勾配II)。
【0212】
実施例46BBBB
【化13】

【0213】
5−アミノ−7−[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルメチル]−4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−8−メチル−N−((エキソ)−C−[1−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)]メチル)ノナンアミド
第三ブチル[1−{2−[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルメチル]−3−メチルブチル}−2−ヒドロキシ−5−メチル−4−((エキソ)−C−[1−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)]メチルカルバモイル)ヘキシル]カルバメート0.3ミリモルを、方法Eと同様に反応させた。表記化合物を、そのRfを用いて同定した。
【0214】
出発原料を、次のように調製した:
a)第三ブチル[1−{2−[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルメチル]−3−メチルブチル}−2−ヒドロキシ−5−メチル−4−((エキソ)−C−[1−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)]メチルカルバモイル)ヘキシル]カルバメート
表記化合物を、Rfを用いて、第三ブチル[3−[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルメチル]−1−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)−4−メチルペンチル]カルバメート0.6ミリモルおよび(エキソ)−C−[1−(3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル)メチルアミン(実施例BBBB)3.0ミリモルから方法Bと同様に同定した。
【0215】
b)第三ブチル[3−[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イルメチル]−1−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)−4−メチルペンチル]カルバメート
トリブチル錫水素化物(1.32ミリモル)を、トルエン15ml中O−{2−[2−第三ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−1−[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−3−メチルブチル}イミダゾール−1−カルボチオエート1.015ミリモルおよび2,2’−アゾイソブチロニトリル0.162ミリモルの脱ガス溶液へ添加した。フラスコを、120℃へ予熱された油浴中に入れ、反応溶液を、還流下3時間撹拌した。ついで反応混合物を室温へ冷却し、酢酸エチルで希釈し、0.1M HClおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0216】
c)O−{2−[2−第三ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−1−[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−3−メチルブチル}イミダゾール−1−カルボチオエート
テトラヒドロフラン5ml中第三ブチル[3−{[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル]ヒドロキシメチル}−1−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)−4−メチルペンチル]カルバメート1.52ミリモル、1,1’−チオカルボニルジイミダゾール5.41ミリモル、および4−ジメチルアミノピリジン0.15ミリモルの溶液を、還流に至るまで3時間加熱した。1,1’−チオカルボニルジイミダゾールのさらなるポーション(1.6ミリモル)を添加し、ついで混合物を、還流に至るまで更に3時間加熱した。反応混合物を室温へ冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0217】
d)第三ブチル[3−{[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル]ヒドロキシメチル}−1−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)−4−メチルペンチル]カルバメート
テトラヒドロフラン15ml中5−(1−アジド−3−{[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル]ヒドロキシメチル}−4−メチルペンチル)−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン2.72ミリモルの溶液を、トリフェニルホスフィン3.264ミリモルおよび水0.064mlと混合した。反応溶液を室温で16時間加熱した。水(0.40ml)を添加し、ついで反応混合物を還流に至るまで8時間加熱した。反応混合物を室温へ冷却し、第三ブチルメチルエーテル(100ml)で希釈し、ブライン(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をテトラヒドロフラン20ml中に溶解し、ヒューニッヒ塩基4.08ミリモル、および第三ブチルジカーボネート3.264ミリモルと混合し、室温で12時間放置した。反応溶液を、第三ブチルメチルエーテル(50ml)で希釈し、0.1M HClおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0218】
e)5−(1−アジド−3−{[8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル]ヒドロキシメチル}−4−メチルペンチル)−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン
6−ブロモ−8−クロロ−3−(3−メトキシプロピル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(実施例46)7.11ミリモルを、方法Iと同様に反応させた。表記化合物を、Rfを用いて同定した。
【0219】
実施例33JJJ
【化14】

【0220】
5−アミノ−4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−7−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチル−1−オキシピリジン−4−イルメチル]−8−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ノナンアミド
表記化合物を、Rfを用いて、第三ブチル{2−ヒドロキシ−1−{2−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチル−1−オキシピリジン−4−イルメチル]−3−メチルブチル}−5−メチル−4−[(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)カルバモイル]ヘキシル}カルバメート0.5ミリモルから方法Eと同様に同定した。
【0221】
出発原料を、次のように調製した:
a)第三ブチル{2−ヒドロキシ−1−{2−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチル−1−オキシピリジン−4−イルメチル]−3−メチルブチル}−5−メチル−4−[(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)カルバモイル]ヘキシル}カルバメート
ジクロロメタン30ml中第三ブチル{2−ヒドロキシ−1−{2−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イルメチル]−3−メチルブチル}−5−メチル−4−[(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)カルバモイル]ヘキシル}カルバメート1ミリモルの溶液を、m−クロロ過安息香酸2ミリモルと混合し、室温で2時間撹拌した。これを1M NaOH中に注ぎ入れ、第三ブチルメチルエーテル(3×)で抽出した。組み合わされた有機相を、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。表記化合物を、Rfを用いて、残渣からフラッシュクロマトグラフィー(SiO60F)によって同定した。
【0222】
b)第三ブチル{2−ヒドロキシ−1−{2−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イルメチル]−3−メチルブチル}−5−メチル−4−[(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)カルバモイル]ヘキシル}カルバメート
表記化合物を、Rfを用いて、第三ブチル{1−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)−3−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イルメチル]−4−メチルペンチル}カルバメート0.6ミリモルおよびテトラヒドロピラン−4−イルメチルアミン(実施例JJJ)60ミリモルから方法Bと同様に同定した。
【0223】
c)第三ブチル{1−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)−3−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イルメチル]−4−メチルペンチル}カルバメート
表記化合物を、Rfを用いて、5−{1−アミノ−3−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イルメチル]−4−メチルペンチル}−3−イソプロピル−ジヒドロフラン−2−オン2.5ミリモルから方法Dと同様に同定した。
【0224】
d)5−{1−アミノ−3−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イルメチル]−4−メチルペンチル}−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン
表記化合物を、Rfを用いて、2−[2−アジド−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル−1−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イル]−3−メチルブチルメトキシアセテート3.1ミリモルから方法Fと同様に同定した。
【0225】
e)2−[2−アジド−2−(4−イソプロピル−5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)エチル]−1−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イル]−3−メチルブチルメトキシアセテート
表記化合物を、Rfを用いて、5−(1−アジド−3−{ヒドロキシ−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イル]メチル}−4−メチルペンチル)−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン3.5ミリモルから方法Gと同様に同定した。
【0226】
f)5−(1−アジド−3−{ヒドロキシ−[2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン−4−イル]メチル}−4−メチルペンチル)−3−イソプロピルジヒドロフラン−2−オン
表記化合物を、Rfを用いて、4−ブロモ−2−(4−メトキシブチル)−6−メチルピリジン(構造単位32)26ミリモルから方法Iと同様に同定した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】


の化合物、またはその塩、または1個もしくはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物、特にその製薬的に許容しうる塩(式中、
Xは、−CH−であり;
は、1〜4個の窒素原子を有する一〜四置換の単環式または二環式不飽和へテロ環式基であり、ここで、前記基の置換基は、アセトアミジニル−C1−6アルキル、3−アセトアミドメチルピロリジニル、アシル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−アシル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルケニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキル−アミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルイミダゾール−2−イル、2−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル−4−オキソイミダゾール−1−イル、3−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルピロリジニル、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルテトラゾール−5−イル、5−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル−テトラゾール−1−イル、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミジニル、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルバモイル、ジ−C1−6アルキルカルバモイル、C0−6アルキルカルボニルアミノ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキレンジオキシ、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、アミノ、アミノ−C2−7アルコキシ、アミノ−C1−6アルキル、アリール−C1−6アルカノイル、ベンゾイルオキシ−C2−6アルコキシ、カルバモイル、カルバモイル−C1−6アルコキシ、カルバモイル−C1−6アルキル、カルボキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキル、シアノ、シアノ−C1−6アルコキシ、シアノ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルカノイル、C3−8シクロアルキル−C0−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル−C0−6アルキル、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、3,4−ジヒドロキシピロリジニル、O,N−ジメチルヒドロキシルアミノ−C1−6アルキル、2,6−ジメチルモルホリニル、3,5−ジメチルモルホリニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジオキソラニル−C1−6アルコキシ、4,4−ジオキソチオモルホリニル、ジチアニル、ジチオラニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ジヒドロキシ−C1−6アルキルアミノカルボニル−、もしくはハロゲン−置換フリル、フリル−C1−6アルコキシ、フリル−C1−6アルキル、ピリジル、ピリジル−C1−6アルコキシ、ピリジル−C1−6アルキル、ピリジルアミノ、ピリジルオキシ、ピリジルチオ、ピリミジニル、ピリミジニル−C1−6アルコキシ、ピリミジニル−C1−6アルキル、ピリミジニルアミノ、ピリミジニルオキシ、ピリミジニルチオ、チエニル、チエニル−C1−6アルコキシもしくはチエニル−C1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリル−C1−6アルカノイル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルキル、ヒドロキシベンジルオキシ、2−ヒドロキシメチルピロリジニル、4−ヒドロキシピペリジニル、3−ヒドロキシピロリジニル、イミダゾリル−C1−6アルコキシ、イミダゾリル−C1−6アルキル、メトキシベンジルオキシ、メチレンジオキシベンジルオキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルコキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルキル、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルコキシ、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルキル、O−メチルオキシミル−C1−6アルキル、4−メチルピペラジニル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルキル、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、モルホリニル、モルホリノ−C1−6アルコキシ、モルホリノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、モルホリノ−C1−6アルキル、ニトロ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、オキサゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、オキサゾール−4−イル−C1−6アルキル、オキシド、オキソ、2−オキソイミダゾリジニル、2−オキソ−[1,3]オキサジニル、2−オキソオキサゾリジニル、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルキル、4−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキソピロリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソピロリジニル−C1−6アルキル、2−オキソテトラヒドロピリミジニル、4−オキソチオモルホリニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルコキシカルボニル−、C1−6アルキル−、C1−6アルキルアミノ−、ジ−C1−6アルキルアミノ−、ハロゲン−、ヒドロキシル−、ヒドロキシ−C1−6アルキル−、もしくはトリフルオロメチル−置換フェノキシ、フェニル、フェニル−C1−6アルコキシ、フェニル−C1−6アルキルもしくはフェニルチオ、ピペラジニル、ピペラジノ−C1−6アルコキシ、ピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ピペラジノ−C1−6アルキル、ピペリジニル、ピペリジノ−C1−6アルコキシ、ピペリジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ポリハロゲン−C1−6アルコキシ、ポリハロゲン−C1−6アルキル、ピリジルカルバモイルオキシ−C1−6アルコキシ、ピリジルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ピロリジニル、ピロリル、テトラゾー
ル−1−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−2−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−2−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−5−イル−C1−6アルキル、チアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、チアゾール−4−イル−C1−6アルキル、チオモルホリニル、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルキル、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルキル、および基−O−CHCH(OH)CHNRx(ここで、NRxは、モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノ、N−メチルピペラジノ、モルホリノ、ピペラジノ、またはピペリジノ基である)からなる群から互いに独立して選択され、そしてRが二環式へテロ環式環系である場合、少なくともXへ直接結合していない環は示されているように置換されており;
は、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;
は、互いから独立して、H、C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、またはC1−6アルカノイルであり;
は、C2−6アルケニル、C1−6アルキル、非置換または置換アリール−C1−6アルキルまたはC3−8シクロアルキルであり;
は、−L−Rであり;
Lは、1〜4個のハロゲンによって場合により置換されているC1−6アルキレンであるか、またはリンカー:
【化2】


であり;
n=0、1、または2であり;
m=0または1であり;
は、
ビシクロ[x.y.z]アルキル、スピロ[o.p]アルキル、モノ−もしくはビオキサビシクロ[x.y.z]アルキル、またはモノ−もしくはビオキサスピロ[o.p]アルキルから選択された二環式系からなる基であり、これらのすべては、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、または
m=0の場合、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換された、1〜2個の酸素原子を含んでいる飽和C3−8ヘテロシクリルでもあり、または
m=1の場合、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって場合により置換された、1〜2個の酸素原子を含んでいる飽和C3−8ヘテロシクリルでもあり;
o=2、3、4、5、または6であり、
p=2、3、4、5、または6であり、
x=1、2、3、4、または5であり;
y=1、2、3、4、または5であり;かつ
z=0、1、2、3、4、または5であり;ここでx≧y≧zである)

【請求項2】
式:
【化3】


の請求項1に記載の化合物、またはその塩、または1個もしくはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物、特にその製薬的に許容しうる塩(式中、R、R、R、R、R、およびXは、請求項1に記載の式(I)の化合物について示された意味を有する)。
【請求項3】
がC1−6アルキルであり、
がC1−6アルキルである、請求項1または2のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
がHであり、かつ
が、二環式系からなる基であり、かつビシクロ[x.y.z]アルキル、スピロ[o.p]アルキル、モノ−もしくはビオキサビシクロ[x.y.z]アルキル、またはモノ−もしくはビオキサスピロ[o.p]アルキルから選択され、これらのすべては、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、またはジアルキルアミノから選択された1〜3個の置換基によって置換されてもよい、
請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
が、ベンゾイミダゾリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、イミダゾリル、イミダゾ[1,5−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、インダゾリル、インドリル、イソキノリル、ピリミジニル、ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリジニル、および[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジニルからなる群から選択された基であり、これらは、アセトアミジニル−C1−6アルキル、3−アセトアミドメチルピロリジニル、アシル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−アシル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルケニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルコキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルイミダゾール−2−イル、2−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル−4−オキソイミダゾール−1−イル、3−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルピロリジニル、1−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルテトラゾール−5−イル、5−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルテトラゾール−1−イル、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルバモイル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシ−C1−6アルキルカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルコキシカルボニルアミノ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、(N−C1−6アルキル)−C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミジニル、C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノ−C2−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、ジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルバモイル、ジ−C1−6アルキルカルバモイル、C0−6アルキルカルボニルアミノ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルカルボニルオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキレンジオキシ、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル−C1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニルアミノ−C1−6アルキル、アミノ、アミノ−C2−7アルコキシ、アミノ−C1−6アルキル、アリール−C1−6アルカノイル、ベンゾイルオキシ−C2−6アルコキシ、カルバモイル、カルバモイル−C1−6アルコキシ、カルバモイル−C1−6アルキル、カルボキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキル、シアノ、シアノ−C1−6アルコキシ、シアノ−C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルカノイル、C3−8シクロアルキル−C0−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル−C0−6アルキル、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、3,4−ジヒドロキシピロリジニル、O,N−ジメチルヒドロキシルアミノ−C1−6アルキル、2,6−ジメチルモルホリニル、3,5−ジメチルモルホリニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジオキソラニル−C1−6アルコキシ、4,4−ジオキソチオモルホリニル、ジチアニル、ジチオラニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルキル−、ジヒドロキシ−C1−6アルキルアミノカルボニル−、もしくはハロゲン−置換フリル、フリル−C1−6アルコキシ、フリル−C1−6アルキル、ピリジル、ピリジル−C1−6アルコキシ、ピリジル−C1−6アルキル、ピリジルアミノ、ピリジルオキシ、ピリジルチオ、ピリミジニル、ピリミジニル−C1−6アルコキシ、ピリミジニル−C1−6アルキル、ピリミジニルアミノ、ピリミジニルオキシ、ピリミジニルチオ、チエニル、チエニル−C1−6アルコキシもしくはチエニル−C1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリル−C1−6アルカノイル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ−C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)−C1−6アルキルアミノカルボニル−C1−6アルキル、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルコキシ、(N−ヒドロキシ)アミノカルボニル−C1−6アルキル、ヒドロキシベンジルオキシ、2−ヒドロキシメチルピロリジニル、4−ヒドロキシピペリジニル、3−ヒドロキシピロリジニル、イミダゾリル−C1−6アルコキシ、イミダゾリル−C1−6アルキル、メトキシベンジルオキシ、メチレンジオキシベンジルオキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルコキシ、2−メチルイミダゾリル−C1−6アルキル、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルコキシ、3−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル−C1−6アルキル、O−メチルオキシミル−C1−6アルキル、4−メチルピペラジニル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ、N−メチルピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、N−メチルピペラジノ−C1−6アルキル、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、5−メチルテトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、モルホリニル、モルホリノ−C1−6アルコキシ、モルホリノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、モルホリノ−C1−6アルキル、ニトロ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−オキサジアゾール−5−イル−C1−6アルキル、オキサゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、オキサゾール−4−イル−C1−6アルキル、オキシド、オキソ、2−オキソイミダゾリジニル、2−オキソ−[1,3]オキサジニル、2−オキソオキサゾリジニル、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソオキサゾリジニル−C1−6アルキル、4−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキソピロリジニル−C1−6アルコキシ、2−オキソピロリジニル−C1−6アルキル、2−オキソテトラヒドロピリミジニル、4−オキソチオモルホリニル、場合によりC1−6アルコキシ−、C1−6アルコキシカルボニル−、C1−6アルキル−、C1−6アルキルアミノ−、ジ−C16アルキルアミノ−、ハロゲン−、ヒドロキシル−、ヒドロキシ−C1−6アルキル−、もしくはトリフルオロメチル−置換フェノキシ、フェニル、フェニル−C1−6アルコキシ、フェニル−C1−6アルキルもしくはフェニルチオ、ピペラジニル、ピペラジノ−C1−6アルコキシ、ピペラジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ピペラジノ−C1−6
ルキル、ピペリジニル、ピペリジノ−C1−6アルコキシ、ピペリジノ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、ポリハロゲン−C1−6アルコキシ、ポリハロゲン−C1−6アルキル、ピリジルカルバモイルオキシ−C1−6アルコキシ、ピリジルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、ピロリジニル、ピロリル、テトラゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−2−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−5−イル−C1−6アルコキシ、テトラゾール−1−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−2−イル−C1−6アルキル、テトラゾール−5−イル−C1−6アルキル、チアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、チアゾール−4−イル−C1−6アルキル、チオモルホリニル、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルコキシ、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル−C1−6アルキル、[1,2,4]−トリアゾール−4−イル−C1−6アルキル、および基−O−CHCH(OH)CHNRx(ここで、NRxは、モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノ、N−メチルピペラジノ、モルホリノ、ピペラジノ、またはピペリジノ基である)から互いに独立して選択された1〜4個の基によって置換され、Rが二環式へテロ環式環系である場合、少なくともXへ結合していない環は示されているように置換されている、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
が、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,5−a]ピリジニル、インダゾリル、インドリル、ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリジニル、および[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジニルを含む群から選択された基であり、前記基は、C1−6アルカノイル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニルアミノ−C1−6アルキル、C1−6アルキル、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルコキシ、C0−6アルキルカルボニルアミノ−C1−6アルキル、カルバモイル、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ−C2−6アルコキシ、ヒドロキシ−C1−6アルキル、オキシド、ポリハロ−C1−6アルコキシ、ポリハロ−C1−6アルキル、およびトリフルオロメチルから互いに独立して選択された1〜4個の基によって置換されており、Rが二環式へテロ環式環系である場合、少なくともXへ結合していない環は示されているように置換されている、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
薬剤を生産するための請求項1〜6のいずれかに記載された一般式(I)の化合物、またはその塩、または1個もしくはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物、特にその製薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項8】
高血圧、心不全、緑内障、心筋梗塞、腎不全、または再発狭窄症の予防、進行の遅延化、または治療用のヒトの薬剤を生産するための請求項1〜6のいずれかに記載された一般式(I)の化合物、またはその塩、または1個もしくはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物、特にその製薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項9】
高血圧、心不全、緑内障、心筋梗塞、腎不全、または再発狭窄症の予防、進行の遅延化、または治療方法であって、請求項1〜6のいずれかに記載された一般式(I)の化合物、またはその塩、または1個もしくはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物、特にその製薬的に許容しうる塩の治療的有効量を用いる方法。
【請求項10】
請求項1〜6のいずれかに記載された一般式(I)の化合物、またはその塩、または1個もしくはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物、特にその製薬的に許容しうる塩と、通常の賦形剤とを含んでいる医薬品。
【請求項11】
a)請求項1〜6のいずれかに記載された一般式(I)の化合物、またはその塩、または1個もしくはそれ以上の原子がそれらの安定な非放射性アイソトープに置き換えられている化合物、特にその製薬的に許容しうる塩、およびb)活性成分が心臓血管効果を有する少なくとも1つの製薬形態からなる個々の成分から構成された製品またはキットの形態にある製薬的組み合わせ。

【公表番号】特表2009−507900(P2009−507900A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530533(P2008−530533)
【出願日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際出願番号】PCT/EP2006/066369
【国際公開番号】WO2007/031558
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(506250206)シュペーデル・エクスペリメンタ・アーゲー (36)
【氏名又は名称原語表記】SPEEDEL EXPERIMENTA AG
【Fターム(参考)】