説明

3次元表示装置

【課題】光の利用効率を向上させた3次元表示装置を提供する。
【解決手段】所定の順序に従って複数の発光色を発光させる発光周期によって発光されるバックライトBLと、バックライトBLによる発光と同期して発光色に応じて画素を点灯させる第1液晶セルRPと、第1液晶セルRPに対してバックライトBLの反対側に、第1液晶セルRPと所定間隔を置いて配置されて、バックライトBLによる発光と同期して発光色に応じて画素を点灯させる第2液晶セルFPと、を含み、バックライトBLと第1液晶セルRPと第2液晶セルFPは、バックライトBLからの光が第1液晶セルRPを透過して第2液晶セルFPに供給されるように、重複して設けられて、第1液晶セルRPと第2液晶セルFPは、観察者に提供する3次元像を投影した画像を互いに輝度を変えて表示する、ことを特徴とする3次元表示装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定位置の観察者に立体的な表示を提供する3次元表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2つの透過型の液晶セルを所定の間隔を置いて配置して、観察者の手前側にある液晶セル(フロントパネル)に近距離側の画像を、観察者の奥側にある液晶セル(リアパネル)に遠距離側の画像を表示することにより、奥行き感のある立体的な表示を観察者に与える3次元表示装置がある。このような3次元表示装置は、例えば、観察者の視点位置が固定される車載用のディスプレイ等に用いられる。
【0003】
図27は、上記のような3次元表示装置の構成の一例を示す図である。3次元表示装置は、同図で示すように、液晶セルFPと液晶セルRPとが所定の間隔を置いて重複して配置され、液晶セルFPの前面側に偏光板PL2が、液晶セルRPの背面側に偏光軸が偏光板PL2に対して垂直となる偏光板PL1が配置される。また、バックライトBLが液晶セルRPの背面側に配置されて、各発光素子LDが白色に発光して液晶セルRP及び液晶セルFPに光源が提供される。
【0004】
また、図28は、3次元表示装置と所定の位置における観察者の様子を示す図である。液晶セルFP及び液晶セルRPは観察者から見て異なる距離を置いて配置される。そして、2つの液晶セルには、観察者に提供する立体画像を投影した画像を、輝度を変えて表示させる。これにより、2つの液晶セル間に立体画像が存在するような錯視(DFD錯視)が観察者に与えられる。このような錯視を観察者に与える原理については非特許文献1〜4において述べられている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】S. Suyama, et al., “A novel direct-vision 3-Ddisplay using luminance-modulated two 2-D images displayed at different depth”, SID2000Digest, pp.1208-1211, 2000.
【非特許文献2】H. Takada, et al., “A compact depth-fused 3-DLCD”, SID2003 Digest, pp.1526-1529, 2003.
【非特許文献3】Y. Ishigure, et al., “Evaluation ofvisual fatigue relative in the viewing of a depth-fused 3-D display and 2-Ddisplay”, IDW2004 Digest, pp.1627-1630, 2004.
【非特許文献4】S. Suyama, et al., “Apparent 3-Dimage perceived from luminance-modulated two 2-D images displayed at differentdepths”, Vision Research 44, pp.785-793, 2004.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、図27のような3次元表示装置においては、液晶セルFP及び液晶セルRPのカラーフィルタ基板CFをバックライトの光が透過するため光の利用効率が悪くなる。このため、3次元表示装置にて必要とされる輝度を確保するためにバックライトの消費電力が大きくなるという課題がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みて、光の利用効率を向上させた3次元表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る3次元表示装置は、所定の順序に従って複数の発光色を発光周期によって発光させるバックライトと、前記バックライトによる発光と同期して前記発光色に応じて画素を点灯させる第1液晶セルと、前記第1液晶セルに対して前記バックライトの反対側に、該第1液晶セルと所定間隔を置いて配置されて、前記バックライトによる発光と同期して前記発光色に応じて画素を点灯させる第2液晶セルと、を含み、前記バックライトと前記第1液晶セルと前記第2液晶セルは、該バックライトからの光が該第1液晶セルを透過して該第2液晶セルに供給されるように、重複して設けられて、前記第1液晶セルと前記第2液晶セルは、観察者に提供する3次元像を投影した画像を互いに輝度を変えて表示する、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記発光周期には、前記発光色のうちの1つの発光色を発光する発光期間と、該発光期間が開始する前に黒色となる黒色期間とが、前記発光色の各々に対して設けられ、前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルは、前記発光期間において前記1つの発光色に応じて点灯させる画素を、前記黒色期間において駆動させる、ようにしてもよい。
【0010】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記バックライトは、前記発光周期に従って発光される複数のブロックが配列されて構成され、前記ブロックの各々には、前記ブロックの配列に従って位相が遅れるように前記発光周期が設けられ、前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルは、前記ブロックの各々から光が供給される領域に設けられた画素を、該ブロックの各々における前記黒色期間において駆動させ、該ブロックの各々における前記発光期間において点灯させる、ようにしてもよい。
【0011】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記バックライトは、前記ブロックの各々の前記黒色期間において、該ブロックの各々において位相が遅れる側で隣接するブロックの前記黒色期間を開始させるとともに、前記配列に従って位相が遅れる順番に前記ブロックの各々に前記1つの発光色を発光する前記発光期間を開始させ、前記ブロックの各々における前記発光周期は、同時に異なる発光色で発光されるブロックを、黒色となるブロックによって隔離するように設けられる、ようにしてもよい。
【0012】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第2液晶セルには、前記ブロックのうちの1つのブロックから光が拡散されて供給され、前記第2液晶セルでは、前記1つのブロックが発光させる前記発光色に応じて画素を点灯させる領域が、該1つのブロックと重複する領域から該1つのブロックと隣接して黒色となるブロックの側に拡張される、ようにしてもよい。
【0013】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第2液晶セルは、前記1つのブロックと重複する領域と、前記隣接して黒色となるブロックの一部と重複する領域において、前記発光色に応じて画素を点灯させ、前記隣接して黒色となるブロックの一部と重複する領域は、前記1つのブロックと重複する領域と、互いに隣接して設けられる、ようにしてもよい。
【0014】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルには、前記ブロックのうちの1つのブロックから光が拡散されて供給され、前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルでは、前記1つのブロックが発光させる前記発光色に応じて画素を点灯させる領域が、該1つのブロックと重複する領域から該1つのブロックと隣接して黒色となるブロックの側に拡張され、前記第2液晶セルでは、前記発光色に対応した画素を点灯させる領域が前記第1液晶セルよりも広くなるように拡張される、ようにしてもよい。
【0015】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第2液晶セルは、前記ブロックの各々による発光に対応して画素を駆動させるブロック対応駆動領域を有し、前記ブロック対応駆動領域の画素の駆動に対応される対応ブロックが、該対応ブロックよりも前記発光周期の位相が遅れる他のブロックと隣接する場合に、該ブロック対応駆動領域は、該対応ブロックの一部と重複しつつ該他のブロックの側に所定幅シフトされて設けられ、前記ブロック対応駆動領域の画素は、前記対応ブロックの前記黒色期間において駆動される、ようにしてもよい。
【0016】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記ブロック対応駆動領域は、前記他のブロックの側に所定幅シフトされて、前記対応ブロックとの重複を避けて設けられたシフト領域と、前記対応ブロックと重複して前記シフト領域に隣接して設けられて、前記対応ブロックの前記発光期間が終了後の黒色期間において、画素の点灯が継続される点灯継続領域と、前記対応ブロックと重複して前記点灯維持領域に隣接して設けられて、前記対応ブロックの前記発光期間が終了後の黒色期間において、画素の点灯が解消される点灯解消領域と、を含み、前記シフト領域における画素及び前記点灯継続領域における画素は、前記対応ブロックの前記発光期間が終了後の黒色期間において、前記他のブロックが前記発光色を発光させる間は、該発光色に対応して点灯される、ようにしてもよい。
【0017】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、所定幅シフトされて設けられた前記ブロック対応駆動領域における画素は、前記対応ブロックと前記他のブロックとが前記黒色期間となる間に、前記発光色に対応して画素を駆動させる、ようにしてもよい。
【0018】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記発光色には、前記発光色のうちの少なくとも2色を混色することにより生成した発光色が含まれる、ようにしてもよい。また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第1液晶セルと前記第2液晶セルとの間には、透明樹脂が充填される、ようにしてもよい。
【0019】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルは、複数の走査信号線が所定方向に平行に敷設され、走査信号が供給されることにより該走査信号線に接続された画素を前記発光色に応じて駆動させるアレイ基板をそれぞれ含み、前記ブロックは、前記所定方向に対して垂直方向に配列されて、前記バックライトと前記第1液晶パネルの間には、前記ブロックの各々から前記垂直方向に光が拡散するのを制限する視野制限部材が設けられる、ようにしてもよい。
【0020】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第1液晶セルと前記第2液晶セルは、所定方向に平行に敷設される複数の走査信号線と、該所定方向の垂直方向に平行に敷設される複数の映像信号線とによって区画される画素領域を有したアレイ基板をそれぞれ含み、前記走査信号線は、第1走査信号線群と第2走査信号線群を含み、前記映像信号線は、前記第1走査信号線群と直交する第1映像信号線群と前記第2走査信号線群と直交する第2映像信号線群を含み、前記第1液晶セルと第2液晶セルにおける前記画素領域は、前記第1走査信号線群及び前記第1映像信号線群によって区画される第1走査領域と、前記第2走査信号線群及び前記第2映像信号線群によって区画される第2走査領域を含んで構成されて、前記第1走査領域と前記第2走査領域の境界は、前記走査信号線に平行となるように設けられ、前記第1走査信号線群及び前記第2走査信号線群には、それぞれに別々の走査信号が同時に供給されて、前記第1走査領域における画素は、前記第1走査信号線群に供給された走査信号に応じて前記第1映像信号線群から映像信号が供給されて点灯され、前記第2走査領域における画素は、前記第2走査信号線群に供給された走査信号に応じて前記第2映像信号線群から映像信号が供給されて点灯される、ようにしてもよい。
【0021】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記バックライトは、前記第1走査領域に対応する第1バックライト領域と、前記第2走査領域に対応する第2バックライト領域と、を含み、前記第1バックライト領域は、前記垂直方向に配列された複数のブロックによって構成され、前記第2バックライト領域は、前記垂直方向に配列された複数のブロックによって構成され、前記発光周期には、前記発光色のうちの1つの発光色を発光する発光期間と、該発光期間が開始する前に黒色となる黒色期間とが、前記発光色の各々に対して設けられ、前記第1バックライト領域及び前記第2バックライト領域における前記ブロックの各々には、前記垂直方向に配列された順番に従って位相が遅れるように前記発光周期が設けられて、該垂直方向に配列された順番に前記1つの発光色を発光させ、前記第1走査領域に設けられた画素は、前記第1バックライト領域における前記ブロックの各々による発光と同期して前記発光色に応じて点灯され、前記第2走査領域に設けられた画素は、前記第2バックライト領域における前記ブロックの各々による発光と同期して前記発光色に応じて点灯される、ようにしてもよい。
【0022】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第1バックライト領域における前記ブロックの各々が、前記1つの発光色を前記垂直方向に配列された順番に発光させた後に、前記第1バックライト領域における前記ブロックの各々が、前記垂直方向に配列された順番に前記1つの発光色と異なる発光色による発光を開始するとともに、前記第2バックライト領域における前記ブロックの各々が、前記垂直方向に配列された順番に前記1つの発光色による発光を開始する、ようにしてもよい。
【0023】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記ブロックの各々における前記発光周期は、前記発光色のいずれかで同時に発光されるブロックと、黒色となるブロックとが交互となって、該発光されるブロックが該黒色となるブロックに隔離されるように設けられる、ようにしてもよい。
【0024】
また、本発明に係る3次元表示装置の一態様では、前記第1バックライト領域は、第1ブロックと第2ブロックとが前記垂直方向から配列されて構成され、前記第2バックライト領域は、前記第2ブロックに隣接して設けられる第3ブロックと第4ブロックとが前記垂直方向から配列されて構成されて、前記第1ブロックと、前記第2ブロックと、前記第3ブロックと、前記第4ブロックとは、前記第1ブロックから前記第4ブロックの順番に前記発光色を発光させるように前記発光周期の位相が遅れるように設けられ、前記第1ブロックと前記第3ブロックが発光する際には、前記第2ブロックと前記第4ブロックは黒色となり、前記第2ブロックと前記第4ブロックが発光する際には、前記第1ブロックと前記第3ブロックは黒色となる、ようにしてもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、バックライトの光の利用効率を向上させた3次元表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】第1実施形態における3次元表示装置の構成を示す図である。
【図2】第1実施形態におけるバックライトのメタルフレーム内において、発光素子が配置されている様子を示す図である。
【図3】第1液晶セルにおける第1液晶セル及び第2液晶セルのアレイ基板に設けられた等価回路図を示す図である。
【図4A】第1実施形態のバックライトの発光周期においてRGBの三原色を発光させる順序を示す図である。
【図4B】第1実施形態のバックライトがRGBを発光させるタイミングと、バックライトに同期して、2つのアレイ基板が画素を駆動するタイミングを示す図である。
【図5】第1実施形態におけるバックライトが、導光板と導光板の側面に設けられた発光素子によって構成されている場合の様子を示す図である。
【図6】第1実施形態における3次元表示装置が、図5で示されるサイドエッジ型のバックライトを含んで構成される場合の様子を示す図である。
【図7A】バックライトの発光周期においてWRGBの各発光色を発光させる順序を示す図である。
【図7B】バックライトがWRGBを発光させるタイミングと、バックライトに同期して、2つのアレイ基板が画素を駆動するタイミングを示す図である。
【図8】第1実施形態における3次元表示装置において、第1液晶セルと第2液晶セルの間に透明樹脂を充填させた様子を示す図である。
【図9】第2実施形態における3次元表示装置のバックライトの様子を示す図である。
【図10】第2実施形態における3次元表示装置の断面の模式図である。
【図11】第2実施形態におけるバックライトBLが発光する様子を示す図である。
【図12A】図11における図中(1)の符号が付されたバックライトの状態に対応する第2液晶セルの点灯状態を示す図である。
【図12B】第2実施形態における第2液晶セルにおいて、バックライトによる発光に応じて画素が点灯する状態を模式的に示す図である。
【図12C】第2実施形態における第2液晶セルに設けられたブロック対応駆動領域を説明する図である。
【図13】第2実施形態におけるバックライトの第1ブロック〜第4ブロックが発光するタイミングと、第1液晶セル及び第2液晶セルにおいて各ブロックと重複する領域に設けられた画素が駆動されるタイミングを示す図である。
【図14】第2実施形態におけるバックライトの各ブロックが、WRGBの各発光色を発光させる様子を示す図である。
【図15】図14に対応して、第2液晶セルにおいて画素を点灯させた状態を模式的に示す図である。
【図16】第2実施形態におけるバックライトの第1ブロック〜第4ブロックがWRBGに発光するタイミングと、第1液晶セル及び第2液晶セルにおいて各ブロックと重複する領域に設けられた画素が駆動されるタイミングを示す図である。
【図17】第2実施形態におけるバックライトが、4つの導光板と導光板の側面に設けられた発光素子によって構成されている場合の様子を示す図である。
【図18】第2実施形態における3次元表示装置が、図17で示されるサイドエッジ型のバックライトを含んで構成される場合の様子を示す図である。
【図19】第3実施形態における3次元表示装置のバックライトが、RGBを発光させるタイミングと、バックライトに同期して第1液晶セル及び第2液晶セルに設けられた第1走査領域と第2走査領域の画素を駆動するタイミングを示す図である。
【図20】第3実施形態における第1液晶セル及び第2液晶セルのアレイ基板の等価回路図を模式的に示す図である。
【図21】第4実施形態におけるバックライトの各ブロックが発光する様子を示す図である。
【図22】第4実施形態における第2液晶セルにおいて、バックライトによる発光に応じて画素が点灯する状態を示す模式図である。
【図23】第4実施形態におけるバックライトの第1ブロック〜第4ブロックが発光するタイミングと、第1液晶セル及び第2液晶セルにおいて各ブロックと重複する領域に設けられた画素が駆動されるタイミングを示す図である。
【図24】第4実施形態におけるバックライトの各ブロックがWRGBを発光させる場合の様子を示す図である。
【図25】図24に対応して、第2液晶セルにおいて画素を点灯させた状態を模式的に示す図である。
【図26】第2実施形態におけるバックライトの第1ブロック〜第4ブロックがWRBGに発光するタイミングと、第1液晶セル及び第2液晶セルにおいて各ブロックと重複する領域に設けられた画素が駆動されるタイミングを示す図である。
【図27】従来の3次元表示装置の構成の一例を示す図である。
【図28】3次元表示装置の第1液晶セル及び第2液晶セルと、観察者の位置関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[第1実施形態]
以下において、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0028】
図1は、本実施形態における3次元表示装置の構成を示す図である。同図で示す3次元表示装置は、バックライトBL、第1液晶セルRP、第2液晶セルFPを含んで構成される。第2液晶セルFPは、第1液晶セルRPを基準としてバックライトBLの反対側(観察者側)に、第1液晶セルRPから所定の間隔を空けて設けられる。さらにバックライトBLと第1液晶セルRPとの間には下偏光板PL1が設けられて、第2液晶セルFPの観察者側には上偏光板PL2が設けられる。バックライトBLにおいて発光する光によって、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPに設けられた画素が点灯するように、バックライトBLの発光領域と、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPにおいて画像を表示する表示領域は互いに重複して設けられる。
【0029】
バックライトBLは、メタルフレームMF内に複数の発光素子LDが所定の間隔を置いて規則的に配置されて構成されている。特に発光素子LDは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)であり、各発光素子LDは、赤色、緑色、青色(以下、RGB)の各発光色を予め定められた順序に従って発光させる発光周期を有し、当該発光周期に従って繰り返し発光する。またバックライトBLは、プリズムシートPS、拡散シートDS、反射シートRSをさらに含んで構成される。各発光素子LDにおいて発光された光は、プリズムシートPS及び拡散シートDSを経て輝度が均一化されつつ第1液晶セルRPに提供される。反射シートRSは、メタルフレームMFの内側に貼り付けられて、各発光素子LDによる発光をプリズムシートPSに向けて反射する。図2は、バックライトBLのメタルフレームMF内において、発光素子LDが配置されている様子を示す図である。各発光素子LDは、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPの表示領域の直下に、図中縦及び図中横方向に所定の間隔を置いて規則的に配置される。
【0030】
第1液晶セルRPは、マトリクス状に複数の画素が配置されたアレイ基板S1、対向基板F1、液晶層LC1を含んで構成され、第2液晶セルFPも同様に、アレイ基板S2、対向基板F2、液晶層LC2を含んで構成される。バックライトBLから提供された光は、偏光板PL1によって直線偏光にされるとともに液晶層LC1を透過する際に画素毎に偏光状態を制御される。偏光状態が制御されて第1液晶セルRPを透過したバックライトの光は、さらに液晶層LC2を透過する際に偏光状態を制御されて偏光板PL2を透過する。
【0031】
ここで、液晶層LC1のみが偏光角を変化させる場合には第1液晶セルRPの表示領域に輝度が付与されて画像が表示され、液晶層LC2のみが偏光角を変化させる場合には、第2液晶セルFPの表示領域に輝度が付与されて画像が表示される。また、液晶層LC1及び液晶層LC2が共に偏光角を変化させる場合には、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPのそれぞれに輝度が付与されて画像が表示される。3次元表示装置に3次元像を表示させるため、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPには、当該3次元像の投影像がそれぞれ表示される。3次元像として表示する物体の奥行きの位置(観察者からの距離)に応じて、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPにおける投影像の輝度が制御されることで、奥行き感のある3次元像が、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPの間において観察者に認識される。ここでいう輝度の制御は、具体的には、第2液晶FPセルの投影像の輝度を第1液晶セルRPの投影像の輝度よりも高くすることで、3次元像の奥行きの位置を観察者の近距離側(第2液晶セルFP側)となるように観察者に認識させる。第2液晶セルFPでは、観察者から近距離側に表示する物体の輝度を高くした2次元投影像(近距離側画像)を表示し、第1液晶セルRPは、観察者から遠距離側に表示する物体の輝度を高くした2次元投影像(遠距離側画像)を表示する。このようにして、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPにそれぞれ表示させる画像における輝度が制御されることにより、観察者に錯視を生じさせて3次元像が提供される。
【0032】
図3は、第1液晶セルRPにおけるアレイ基板S1の等価回路図を示す図であり、アレイ基板S2においても同様の回路が設けられる。同図で示すように、アレイ基板S1には、図中横方向に延伸する複数の走査信号線GLが互いに等間隔を置いて図中縦方向に並設され、図中縦方向に延伸する複数の映像信号線DLが互いに等間隔を置いて図中横方向に並設される。そして、走査信号線GL及び映像信号線DLによって各画素のそれぞれが区画され、各画素がマトリクス状に配列された画素領域がアレイ基板S1において形成される。区画された各画素は、MIS(Metal-Insulator-Semiconductor)構造を有する薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)を有する。各走査信号線GLからは走査信号が順次供給され、走査信号線GLによる画素行の選択のタイミングにおいて、各映像信号線DLを介して映像信号が画素電極PXに供給される。そして、選択された走査信号線GLに接続された画素に映像信号が供給されると、画素電極PXと、対向基板F1に設けられて基準電圧が印加された対向電極(不図示)との間に電位差が発生し、液晶層LC1が駆動される。このようにして画素が駆動されて、バックライトBLから供給される光によって当該画素が点灯される。なお、液晶層LC1は、液体の流動性と固体(結晶)の光学的性質を併せ持ち、電圧等によって分子の向きが変えられて光の状態を制御することができる液晶分子を封有している層である。
【0033】
また、本実施形態における対向基板F1及びF2には、バックライトBLからの光を着色するカラーフィルタが設けられず、走査信号線GL及び映像信号線DLと重複するようにブラックマトリクスが升目状に形成される。液晶層LC1又は液晶層LC2を透過したバックライトBLによる光は、対向基板F1又はF2のブラックマトリクスの開口部を、バックライトBLで発光した光が有する波長分布が略維持されたまま透過する。なお、これにより、1画素をRGBの3個のセルに分割する必要がなくなるため開口率を約3倍向上することができ、光の利用効率が向上することは言うまでもない。
【0034】
ここで図4Aは、本実施形態におけるバックライトBLの発光周期においてRGBの三原色を発光させる順序を示す図である。図中縦方向のハッチングは、赤色(R)を、図中斜め方向のハッチングは、緑色(G)を、図中横方向のハッチングは青色(B)を示しており、図4以降の図面においても同様のハッチングが施される。また、各発光素子LDには、共通の発光周期が設けられる。この発光周期の位相は全ての発光素子LDで共通しており、同図で示すように、バックライトBLの全領域で同色となるように発光色が発光される。図4Bは、本実施形態におけるバックライトBLがRGBの発光色を発光させるタイミング(BL)と、バックライトBLに同期して発光色に対応した画素をアレイ基板S1及びS2が駆動させるタイミング(TS_AL)を示す図である。図中破線は、バックライトBLが赤色(R)を発光する発光期間、及び、アレイ基板S1及びS2が赤色(R)に点灯させる画素を選択するために走査信号線GLを順次駆動させる走査期間を示している。同様に、図中の太い実線はバックライトBLが緑色(G)を発光する発光期間、及び、アレイ基板S1及びS2による緑色(G)の走査期間を示し、図中の太い破線は、バックライトBLが青色(B)を発光する発光期間、及び、アレイ基板S1及びS2による青色(B)の走査期間を示しており、図4以降の図面においても対応関係が維持される。
【0035】
図4Bで示すように、バックライトBLの発光周期には、RGBの各発光色に対応する3つの発光期間が設けられる。これらの発光期間が開始する前には、バックライトBLが消灯されて黒色となる黒色期間が設けられる。この黒色期間においては、当該黒色期間の終了後に開始する発光期間において発光する発光色に対応して、アレイ基板S1及びS2の画素が駆動される走査期間が割り当てられる。これにつき、以下において説明する。まず、アレイ基板S1及びS2には、図3で示すように、各走査信号線GLを制御する走査線駆動回路GDRと、各映像信号線DLを制御する映像線駆動回路DDRとが設けられる。バックライトBLが赤色を発光する際には、走査線駆動回路GDRは走査信号線GLを順番に選択する。このとき映像線駆動回路DDRは、走査信号線GLが選択されるタイミングにあわせて、選択された走査信号線GLと接続する画素のうち赤色に点灯させる画素に映像信号を供給して画素を駆動させる。走査線駆動回路GDRが走査信号線GLのすべてに走査信号を提供して、赤色に点灯させる画素を駆動し終えることにより、赤色を点灯させるための走査期間(以下、赤色走査期間)が終了する。赤色走査期間の終了後には、バックライトBLにおける赤色の発光期間(以下、赤色発光期間)が開始し、当該発光期間中は、赤色の走査期間において選択的に駆動された画素がバックライトBLによる発光によって赤色に点灯される。そして、当該発光期間の終了まで赤色に点灯された状態が維持される。さらに当該発光期間の終了後には、バックライトBLが黒色となる黒色期間が開始するとともに、アレイ基板S1及びS2では緑色の走査期間が開始される。
【0036】
本実施形態における3次元表示装置は、図4Bにおいて示されるバックライトBLの発光周期は1/60秒の期間となる。したがって、赤色のみの表示、緑色のみの表示、青色のみの表示がそれぞれ1/180秒の期間内に独立に行われる。この1/60秒の期間においては、人間の目の残像性によってRGBに分かれた画像が加色混合されて1枚の画像として認識される。このようにして、第1液晶セルRPが近距離側画像を表示し、第2液晶セルFPが遠距離側画像を表示することにより、観察者に3次元像が提供される。
【0037】
また、本実施形態におけるバックライトBLは直下型のバックライトであるが、図5で示すようなサイドエッジ型のバックライトBLであってもよい。図6は、図5で示すようなサイドエッジ型のバックライトを含んで3次元表示装置が構成されている様子を示す図である。この場合には、バックライトBLは、第1液晶セル及び第2液晶セルの表示領域に重複するように設けられる導光板LGと、導光板LGの側面に設けられる発光素子LDと、プリズムシートPSと、拡散シートDSと、反射シートRSとを含んで構成される。発光素子LDにおいて発光された光は、導光板LG、及び、当該導光板LGの底面に設けられた反射シートRSに誘導されて、プリズムシートPS及び拡散シートDSを経て輝度が均一化されつつ第1液晶セルRPに提供される。各発光素子LDには、直下型のバックライトの場合と同様にそれぞれ発光周期が設けられる。
【0038】
また、本実施形態におけるバックライトBLにおける発光周期には、RGBの三原色を発光するために3つの発光期間が設けられているが、例えば白色(以下、W)を発光する発光期間をさらに設けてもよい。ここで白色は、RGBの全ての色を混色することによって生成できる色であるが、三原色のうちのいずれか2色を混色することによって生成できる色を発光する発光期間を設けてもよい。ここで図7Aは、バックライトBLの発光周期においてWRGBを発光させる順序を示す図である。同図で示すように、バックライトBLの全領域においてW→R→G→Bを1/60秒の期間毎に順番に発光させる発光周期が繰り返される。図7Aにおいて、バックライトBLが白色で発光する様子は無地の領域で示され、図7以降の図面においても同様に無地の領域で示される。図7Bは、バックライトBLがWRGBの発光色を発光させるタイミング(BL)と、バックライトBLに同期して発光色に対応した画素をアレイ基板S1及びS2に点灯させるタイミング(TS_AL)を示す図である。図中点線は、バックライトBLが白色(W)を発光する発光期間、及び、アレイ基板S1及びS2が白色(W)に駆動させる画素を選択するために走査信号線GLを順次選択する走査期間を示しており、図7以降の図面においても同様に示される。RGBにWが加わることにより、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPが表示する画像の画質が向上する。
【0039】
また、図8で示すように、所定の間隔を置いて配置された第1液晶セルRPと第2液晶セルFPとの間に、透明樹脂P1を充填するようにしてもよい。透明樹脂P1が充填されることにより、第1液晶セルRPを透過した光が第2液晶セルFPのアレイ基板S2に入射する際の屈折率の変化が少なくなり、アレイ基板S2によって反射されて迷光となる光が減少してコントラストが向上する。
【0040】
なお、本実施形態では、上述のように、発光周期におけるRGBの各発光期間の間には、バックライトBLが消灯して黒色となる黒色期間が挿入されて、黒色期間中にアレイ基板S1及びS2が駆動される。これにより駆動中の画素には、バックライトBLからの発光が提供されにくくなり、画質の向上が図られる。また、ここでいうバックライトBLが黒色となる黒色期間は、バックライトBLが完全に消灯せず、発光期間における輝度と比して著しく暗い輝度で発光しているような場合も含むものとする。
【0041】
[第2実施形態]
上記の第1実施形態では、図4Aで示すように、バックライトBLの全領域において共通の発光色が周期的に発光するようにバックライトBLが構成されていたが、第2実施形態では、バックライトBLが複数のブロックに分割されて、各ブロックの発光周期の位相が異なるように設けられる。以下において、第2実施形態を詳細に説明するが、第1実施形態と同様となる部分は説明を省略する。
【0042】
図9は、第2実施形態におけるバックライトBLの様子を示す図である。同図で示すように、複数の発光素子LDを含んで構成されるバックライトBLが仕切り板PTによって縦方向に4つのブロックに均等に分割される。各ブロックには、複数の発光素子LDが均等の数となるように割り当てられて、仕切り板PTはバックライトBLの発光領域を4等分するように設けられる。図9のバックライトBLは、図中上側から、第1ブロックB1、第2ブロックB2、第3ブロックB3、第4ブロックB4が配列されて構成され、各ブロックには、RGBの三原色を発光させる3つの発光期間を有する発光周期が設けられる。また、図10は、第2実施形態における3次元表示装置の縦方向断面の模式図である。拡散板DSと第1液晶セルRPとの間には、垂直視野角制限板RBが設けられて、これにより各ブロックによる発光が隣接するブロックへ拡散するのが抑制される。
【0043】
図11は、第2実施形態におけるバックライトBLが発光する様子を示す図である。同図においては、第1ブロックB1〜第4ブロックB4までが図9と同様にバックライトBLにおいて配列されている。また、第1ブロックB1〜第4ブロックB4は、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPの各走査信号線GLが延伸する方向に垂直となる方向に配列されて、当該垂直となる方向の一方から他方へと順番にRGBを発光するように、発光周期の位相を順番に遅らせて設けられる。図11で示されるように、第1ブロックB1〜第4ブロックB4は、上側から下側のブロックへと順番に赤色を発光させ(図中(1)〜(4))、その後に緑色を発光させ(図中(5)〜(8))、さらにその後に青色を発光させる(図中(9)〜(12))ことを繰り返す。また、各ブロックがRGBを発光する前には、黒色期間が設けられ、バックライトBLでは、同図で示すように、黒色(図中BLK)となるブロックを挟んでRGBの各発光色で発光する領域が上側から下側へ移動する。これにより、画素に異なる発光色の光が入射するのが防止されて画質が向上する。
【0044】
また、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPは、各ブロックから光が供給される領域に設けられた画素を、当該ブロックにおける発光周期と同期させて、選択的に駆動させてバックライトBLの光により点灯させる。第1液晶セルRPはバックライトBLと近接しているため、第1液晶セルRPには、発光するブロックと重複する領域に光が供給される。したがって、第1液晶セルRPにおける画素の点灯状態は、バックライトBLにおける各ブロックが発光する状態に対応し、図11は、第1液晶セルRPにおける画素の点灯状態を模式的に示す図となる。具体的には、例えば、第2ブロックB2が赤色に発光する状態(図中(2)から(4)の符号が付された状態)では、第1液晶セルRPは、第2ブロックB2と重複する領域において赤色に画素が点灯される。また第2ブロックB2が、黒色となる状態(図中(1)の符号が付された状態)では、第2ブロックB2と重複する領域には光が供給されないために画素は点灯されない。第1液晶セルRPは、図中(1)の符号が付された状態では、第2ブロックB2が発光するタイミングに合わせて第2ブロックB2と重複する領域の画素を赤色に点灯させるために選択的に駆動させる。
【0045】
第2液晶セルFPは、第1液晶セルRPを介してバックライトBLから離れた位置に設けられるため、バックライトBLから光が拡散して供給される。このため、各ブロックから光が供給される領域は、各ブロックのぞれぞれと重複する領域よりも広くなる。図12Aは、図11における図中(1)の符号が付されたバックライトBLの状態に対応する第2液晶セルFPの点灯状態を模式的に示す図である。図12Aにおける領域Rは、走査信号及び映像信号が供給されることによりあらかじめ選択的に駆動された画素が赤色に点灯する領域を示している。同様に、図12Aにおける領域Bは、あらかじめ選択的に駆動された画素が青色に点灯する領域を示しており、領域Rと領域Bの間には領域BLKが設けられる。この領域BLKでは画素の点灯が解消されて輝度を有さない領域となる。そして特に、第2液晶セルFPでは、同図で示すように、第1ブロックB1による赤色の発光色に対応して画素が点灯される領域が、第1ブロックB1と重複する領域から黒色となる第2ブロックB2の側に拡張される。同様に、第3ブロックB3による青色の発光色に対応して画素が点灯される領域も、第3ブロックB3と重複する領域から黒色となる第2ブロックB2の側に拡張される。これにより、観察者の視点が変動する場合に、バックライトBLにおける黒色となるブロックと発光するブロックとの境界を目立たなくさせる。なお、画素の点灯の解消とは、画素電極PX及び対向電極間の電界がリセットされて、画素電極PXに映像信号線DLによって電圧が印加される前の状態に戻ることをいう。画素の点灯が解消された領域は、第2液晶セルFPにおいて輝度がほぼゼロとなる。
【0046】
図12Bは、第2実施形態における第2液晶セルFPにおいて、バックライトBLによる発光に応じて画素が点灯する状態を示す図である。図12Bにおける各点灯状態は、図11における各ブロックの発光状態に対応して記載されている。図12Bで示すように、各点灯状態のそれぞれにおいて、RGBに発光するブロックと重複する領域から、黒色となるブロックの側に画素を点灯させる領域が拡張されている。第2液晶セルFPでは、図12Bで示すように、発光色を発光させるブロックと重複する領域、及び、当該領域に隣接しつつ、黒色となるブロックの一部と重複する領域において、当該発光色に応じて画素が点灯される。このように、図11と図12Bには、バックライトBL(及び第1液晶セルRP)と第2液晶セルFPが同期して駆動される様子が示されることとなる。これらが同期する様子については、まず、第2液晶セルFPは、第1ブロックB1の一部と重複する領域の画素を駆動させ(図12Bの図中(1−1))、次に、第2ブロックB2の一部と重複する領域の画素を駆動させる(図12Bの図中(1−2))。ここで、第2液晶セルFPにおける画素の駆動と同時に、第1液晶セルRPは、第1ブロックB1と重複する領域の画素を駆動させる。そして、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPの画素が駆動された後に、第1ブロックB1が発光する(図11の図中(1))。
【0047】
ここで、第2液晶セルFPは、各ブロックによるRGBの発光に対応して画素を駆動させるブロック対応駆動領域が、図12の各図で示すように設けられている。図12Cは、第2実施形態において、第2液晶セルFPに設けられたブロック対応駆動領域を説明する図である。同図で示すように、第2液晶セルFPには、第1ブロックB1による発光に対応して画素を駆動させる第1ブロック対応駆動領域D1、第2ブロックB2による発光に対応して画素を駆動させる第2ブロック対応駆動領域D2、第3ブロックB3による発光に対応して画素を駆動させる第3ブロック対応駆動領域D3、第4ブロックB4による発光に対応して画素を駆動させる第4ブロック対応駆動領域D4、が設けられる。ここで、ブロック対応駆動領域の画素の駆動に対応されるブロック(以下、対応ブロック)に、当該対応ブロックよりも位相が遅れて隣接するブロックが存在する場合には、ブロック対応駆動領域は、当該対応ブロックと重複する領域から位相が遅れる側に、所定幅シフトされて設けられる。第1ブロック対応駆動領域D1は、図12Cで示すように、第2ブロックB2の一部と重複するシフト領域SF1、第1ブロックB1の一部と重複する点灯継続領域KP1及び点灯解消領域OF1を含み、第2ブロック対応駆動領域D2及び第3ブロック対応駆動領域も同様の領域を含んで構成される。第2実施形態においては、第4ブロックB4よりも位相が遅れて隣接するブロックが存在しないので、第4ブロック対応駆動領域D4は、第4ブロックB4の一部と重複する領域(第4ブロックB4と重複する領域のうちシフト領域SF3を除く領域)に設けられる。図12Cで示される各領域の詳細については、図13とともに説明する。
【0048】
図13は、バックライトBLにおける第1ブロックB1〜第4ブロックB4と、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPにおける各ブロックと重複する領域に設けられた画素が駆動されるタイミングを示す図である。同図では、第1ブロックB1〜第4ブロックB4がRGBの発光色を発光させるタイミング(BL1〜BL4)と、第1液晶セルRPが各ブロックと重複する領域の画素を駆動させるタイミング(T1−1〜T1−4)と、第2液晶セルRPが各ブロックと重複する領域の画素を駆動させるタイミング(T2−1〜T2−4)とが記載されている。また、各発光期間の終了後に黒色期間を開始するために、消灯信号(BLKS)を各ブロックが受信するタイミングも同図において記載される。 ここで、図13にしたがって、バックライトBL、第1液晶セルRP、第2液晶セルFPが為す処理について、時系列的に説明する。まず、第1ブロックB1の赤色発光期間の前に設けられた黒色期間では、第1液晶セルRPは、第1ブロックB1と重複する領域において、赤色に点灯させる画素を駆動する(図中(1))。一方、第2液晶セルFPは、第1ブロックB1と重複する先行駆動領域ADの画素を先行して駆動させて(12−2)、その後に、第1ブロックB1と重複する点灯継続領域KP1及び点灯解消領域OF1の画素を駆動して(図中(1−1))、さらに第2ブロックB2と重複するシフト領域SF1の画素を駆動する(図中(1−2))。当該黒色期間の終了後に、第1ブロックB1が赤色に発光し、第1液晶セルRPと第2液晶セルFPにおいて駆動された画素が赤色に選択的に点灯される(図中(1)、(12−2)、(1−1)、(1−2))。そして、第1ブロックB1は、消灯信号を受信することにより、赤色発光期間が終了して黒色期間が開始される。このとき、第1液晶セルRPは、第1ブロックB1と重複する領域の画素の点灯状態を解消し、その後に、緑色に点灯させる画素を駆動する(図中(5))。一方、第2液晶セルFPは、まず、先行駆動領域AD、点灯継続領域KP1、シフト領域SF1における画素を第1ブロックB1による赤色の発光が終了するまで点灯させたまま維持する。そして、第1ブロックB1で黒色期間が開始した後に、点灯解消領域OF1における画素を駆動して光が透過できないようにし、先行駆動領域ADの画素を緑色に点灯させるために駆動する(図中(4−2))。さらに、第2液晶セルFPは、点灯継続領域KP1及びシフト領域SF1における画素を、第2ブロックB2による赤色の発光が終了するまで点灯させたまま維持する。そして、第2ブロックB2の黒色期間開始後で第1ブロックB1の緑色発光期間開始前に、点灯解消領域OF1、点灯継続領域KP1及びシフト領域SF1における画素を緑色に点灯させるために駆動する(図中(5−1)(5−2))。また、そして、第1ブロックB1の緑色発光期間が終了して黒色期間が開始すると、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPは、上記の場合と同様に、青色に点灯させるための画素をそれぞれ駆動させる(図中(8−2)、(9)、(9−2)、(9−1))。
【0049】
以上では、第1ブロックB1を中心とした処理を述べているが、第2ブロックB2〜第4ブロックB4も図13で示すように、図中上側で隣接するブロックに対して所定の位相遅れた発光周期で発光し、第1液晶セルRP、第2液晶セルFPもバックライトBLの各ブロックの発光と同期して画素を駆動させている。第1ブロックB1〜第4ブロックB4は上側からこの順番に配列されて、各ブロック間の位相差が、各発光色を発光させる前に設けられる黒色期間よりも短くなるように設けられる。このため、例えば、第2ブロックB2で黒色期間が開始すると、位相が遅れて隣接する第3ブロックB3は、第2ブロックB2の黒色期間中に黒色となる。そして、第3ブロックB3が黒色期間中に、第2ブロックB2の発光期間が開始する。これにより、図13のタイミングチャートや図11で示すように、同時に異なる発光色で発光するブロックが、黒色となるブロックによって隔離されるように、各ブロックの発光周期が設けられることとなる。なお、第1ブロックB1と第2ブロックB2間の位相差が、赤色発光期間と、緑色に発光する前の黒色期間を合計した期間よりも長い場合には、第1ブロックB1の緑色発光期間に第2ブロックB2の赤色発光期間が開始されて、緑色と赤色が隣接する場合がある。また、第1ブロックB1と第2ブロックB2間の位相差が、赤色に発光する前の黒色期間よりも長い場合には、第1ブロックB1の赤色発光期間において、第2ブロックB2の青色発光期間が終了せず、赤色と青色が隣接する場合がある。
【0050】
隣接するブロック間の位相差が、黒色期間よりも短くなるように設けられるため、図13で示すように、互いに隣接しあう2つのブロックが黒色となる期間中に、第2液晶セルFPの当該2つのブロックに跨るブロック対応駆動領域の画素が駆動される。具体的には、第2液晶セルFPは、第1ブロックB1及び第2ブロックB2の双方が黒色となるタイミングに合わせて、シフト領域SF1、点灯継続領域KP1、点灯解消領域OF1に設けられた画素を駆動させる。
【0051】
以上のようにして、第2実施形態におけるバックライトBLは、複数のブロックに分割されて発光する。各ブロックは位相が遅れる順番に一方向から配置されて、バックライトBLは、各発光色によって発光する領域を位相が遅れる方向に移動させるように発光する。第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPは、この各ブロックによる発光と同期して、ブロックによって光が供給される領域に設けられた画素を、発光色に応じて選択的に駆動させる。
【0052】
また、第2実施形態におけるバックライトBLにおける発光周期には、RGBの三原色を発光するために3つの発光期間が設けられているが、例えば白色(W)を発光する発光期間をさらに設けてもよい。ここで図14は、バックライトBLにおける各ブロックがWRGBを発光させる様子を示す図である。同図で示すように、各ブロックには、異なるタイミングでW→R→G→Bを順番に発光させる発光周期が設けられて、上側から下側にWRGBの各色で発光する領域が黒色を挟んで移動する。また、第1実施形態の場合と同様に、第1液晶セルRPにおける画素の点灯状態は、図14によって模式的に示され、第2液晶セルFPにおける画素の点灯状態は、図15によって示される。図15で示すように第2液晶セルFPでは、黒色となるブロックの側に画素を点灯させる領域が拡張される。また、図16は、WRBGを発光させる第1ブロックB1〜第4ブロックB4と、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPにおける各ブロックと重複する領域に設けられた画素が駆動されるタイミングを示す図である。同図においては、各ブロックがWRGBの発光色を発光させるタイミング(BL1〜BL4)と、各ブロックと同期して第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPが画素を駆動するタイミング(T1−1〜T1−4及びT2−1〜T2−4)が示される。
【0053】
また、第2実施形態におけるバックライトBLは直下型のバックライトであるが、図17で示すようなサイドエッジ型のバックライトBLであってもよい。同図で示すサイドエッジ型のバックライトBLには、各ブロックに対応し矩形状の導光板LGが均等に設けられて、導光板LGの両側の側面には発光素子LDが4個ずつ配置される。図18は、図17で示すようなサイドエッジ型のバックライトBLを含んで3次元表示装置が構成される様子を示す図である。同図においては、バックライトBLは、第1液晶セル及び第2液晶セルの表示領域に重複するように設けられる4つの導光板LGによって4つのブロックに分割される。バックライトBLは、4つの導光板LGと、各導光板LGの側面に設けられた発光素子LD、プリズムシートPSと、拡散シートDSと、反射シートRSとを含んで構成される。発光素子LDにおいて発光された光は、導光板LG、及び、当該導光板LGの底面に設けられた反射シートRSに誘導されて、プリズムシートPS及び拡散シートDSを経て輝度が均一化されつつ第1液晶セルRPに提供される。各発光素子LDには、直下型のバックライトの場合と同様にそれぞれ発光周期が設けられる。
【0054】
なお、第2実施形態におけるバックライトBLは、走査信号線GLが延伸する方向に対して垂直方向に複数のブロックに分割され、当該複数のブロックは走査信号線GLと平行に短冊状に配置される。また第2液晶セルFPでは、各ブロック対応駆動領域が、走査信号線GLと平行に短冊状に設けられ、図12Cで示すように各ブロック対応駆動領域が走査信号線GLが敷設される方向に対して垂直方向に分割される。また、第2実施形態では、図12Cで示すように、シフト領域SF1〜SF3、点灯継続領域KP1〜KP4、点灯解消領域OF1〜OF4、先行駆動領域ADのそれぞれが略同一幅で分割されて、略同一本数の走査信号線GLが対応することとなる。ここで、例えば、3次元表示装置の上側に観察者の視点が位置する場合には、点灯継続領域KP1〜KP3の幅をシフト領域SF1〜SF3及び先行駆動領域ADの幅よりも広くしてもよい。また、各ブロックから拡散して第2液晶セルFPに提供される光が、隣接するブロックの中心部に至らない場合には、光遮蔽領域OF1からOF4を設けずに、ブロック対応駆動領域D1〜D4においてシフト領域と点灯継続領域とを同一幅となるように設けてもよい。
【0055】
なお、第2実施形態における第1液晶セルRPは、図11で模式的に示すように、各ブロックと重複する領域の画素を点灯させている。ここで、各ブロックから光が拡散されて第1液晶セルRPに提供される場合に、第2液晶セルFPと同様に、黒色となるブロックの側に画素を点灯させる領域を図12Bで示すように拡張してもよい。また、第2液晶セルFPと同様に、ブロックに対応して画素を駆動する領域を、位相が遅れる側に所定幅シフトさせてブロック対応駆動領域を設けてもよい。このとき、バックライトBLからの距離が、第1液晶セルRPよりも第2液晶セルFPが離れているため、シフト領域SF1〜SF3と点灯継続領域KP1〜KP3の幅を、第1液晶セルRPよりも第2液晶セルFPのほうが大きくなるようにする。このシフト領域SF1〜SF3及び点灯維持領域KP1〜KP3の幅は、第1液晶セルRPと第2液晶セルFPとでバックライトBLからの距離を関数として変化させてもよい。
【0056】
なお、第2実施形態ではバックライトBLが、各走査信号線GLが延伸する方向に対して垂直方向に4つのブロックに分割されているがさらに多くのブロックに分割されていてもよいし、各ブロックがマトリクス状に配列されるように分割されてもよい。ブロックがマトリクス状に配列される場合には、例えば、行方向の一方から他方に、列方向の一方から他方に各ブロックに設けられた発光周期の位相が遅れるように設けられる。各ブロックの発光周期は、行方向に順番に位相が遅れるように設けられて、次行の先頭に位置するブロックは、行方向最終列目のブロックのつぎに位相が遅れるように設けられる。この場合にも同様に、異なる発光色で発光するブロック間に黒色となるブロックが介在するように、各ブロックの発光周期と隣接するブロック間の位相差が設けられる。また、第2実施形態では、各ブロック間で位相差が等しく、発光周期における各発光色の発光期間と黒色期間とが一定となるように設けられる。しかし、発光色毎に発光期間や黒色期間の長さを変更してもよいし、各ブロック間で発光周期の位相差が異なるように設けられてよい。
【0057】
[第3実施形態]
第1実施形態では、図4BのTS−ASのタイミングチャートで示すように、第1液晶セルRPおよび第2液晶セルFPでは、バックライトBLの黒色期間中に全走査線を走査して、その後バックライトBLが発光される。一方、第3実施形態では、図19で示すように、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPが、双方とも2つの走査領域に分割されて、これら2つの走査領域がバックライトBLの黒色期間中に個別に走査されて、その後バックライトBLが発光するようにしている。以下において、第3実施形態を詳細に説明するが、第1実施形態と同様となる部分は説明を省略する。
【0058】
図20は、第1液晶セルRPのアレイ基板S1、及び第2液晶セルFPのアレイ基板S2の等価回路図を模式的に示す図である。同図で示すように、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPの画素領域は、ともに第1走査領域と第2走査領域に分割される。第1走査領域は、画素領域の上側半分に設けられて、複数の走査信号線GL1からなる第1走査信号線群と、複数の映像信号線DL1からなる第1映像信号線群とが直交することによりマトリクス状に区画される。同様に、第2走査領域は、画素領域の下側半分に設けられて、複数の走査信号線GL2からなる第2走査信号線群と、複数の映像信号線DL2からなる第2映像信号線群とが直交することによりマトリクス状に区画される。第1走査領域と第2走査領域は、図中横方向に延伸する走査信号線GLを第1走査信号線GL1群と第2走査信号線GL2群に分けるように画素領域を分割するため、第1走査領域と第2走査領域の境界は、走査信号線GLと平行となる方向に設けられる。ここで、第1走査信号線GL1には第1走査線駆動回路GDR1が接続され、第2走査信号線GL2には第2走査線駆動回路が接続される。また、第1映像信号線DL1には第1映像線駆動回路DDR1が、第2映像信号線DL2には第2映像線駆動回路DDR2が接続される。第1走査線駆動回路GDR1は、第1走査信号線群において走査信号線GL1を順番に選択して走査信号を提供する。同様に、第2走査線駆動回路GDR2も、第2走査信号線群において走査信号線GL2を順番に選択して走査信号を提供する。このとき映像線駆動回路DDR1及び映像線駆動回路DDR2は、走査信号線GL1及び走査信号線GL2が選択されるタイミングにあわせて、それぞれ映像信号を供給して画素を駆動させる。すなわち、第1走査領域と第2走査領域は、第1走査信号線GL1群と第2走査信号線GL2群に同時に走査信号が供給されるとともに、それぞれの走査信号線に対応した映像信号が第1映像信号線DL1群と第2映像信号線DL2群に供給され、2つの領域において画素が同時に駆動される。
【0059】
第3実施形態では、第1走査領域と第2走査領域とが画素領域の上下に2分割されている。第1走査領域と第2走査領域とが個別に走査されることにより、画素領域全体の走査信号線を順次選択して走査するよりも、走査時間を少なく出来てバックライトBLの発光期間を長くできる。なお、液晶層LCに応答速度の遅い液晶分子が用いられる場合には走査時間が大きくなる傾向にあり、バックライトの発光効率をさらに向上させるために、画素領域が2以上の走査領域から構成されるようにしてもよい。また、第3実施形態では第1走査領域と第2走査領域とを上下に2等分しているが、第1走査領域と第2走査領域の広さが異なる場合であっても、走査時間は少なくなる。
【0060】
[第4実施形態]
上記の第3実施形態では、バックライトBLの全領域において共通の発光色が所定の順序で発光するようにバックライトBLが構成されていたが、第4実施形態では、第2実施形態と同様にバックライトBLが複数のブロックに分割されて、各ブロックの発光周期の位相が順番に遅れるように配列される。また、第4実施形態では、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPの画素領域が、それぞれ個別に走査される第1走査領域と第2走査領域を含んで構成される。ここで、バックライトBLは、第1走査領域と重複して対応する第1バックライト領域と、第2走査領域と重複して対応する第2バックライト領域とに分割され、分割された第1バックライト領域及び第2バックライト領域は、それぞれ複数のブロックに分割される。第1走査領域及び第2走査領域に設けられた画素は、各ブロックによる発光と同期して点灯される。以下において、第4実施形態を詳細に説明するが、第1実施形態〜第3実施形態と略同様となる部分については説明を省略する。
【0061】
図21は、第4実施形態におけるバックライトBLが発光する様子を示す図である。第4実施形態では、第1バックライト領域及び第2バックライト領域において、それぞれに2つのブロックが垂直方向に配列される。第4実施形態では、第2実施形態と同様に、バックライトBLは、第1ブロックB1〜第4ブロックB4が垂直方向に配列されて構成され、第1ブロックB1〜第4ブロックB4は、配列された順番に従って一方の側から他方の側へとRGBを発光するように、発光周期の位相を順番に遅らせて設けられる。
【0062】
特に第4実施形態においては、第1走査領域と第2走査領域において別々に走査信号線を順番に走査し、第1バックライト領域及び第2バックライト領域の各ブロックもこれに対応して順番に発光する。第1バックライト領域と第2バックライト領域とでは、個別に、各ブロックが垂直方向に配列された順番に一方の側から他方の側へといずれかの発光色を発光させる。このとき、第1バックライト領域と第2バックライト領域のうち当該一方の側の領域において当該いずれかの発光色を順番に発光させたタイミングにあわせて、当該他方の側において当該発光色の発光を開始するように、各ブロックに設けられた発光周期の位相が設定される。また、第1バックライト領域では、当該タイミングにあわせて、各ブロックに当該いずれかの発光色と異なる発光色の発光を開始する。具体的には、第1バックライト領域の第1ブロックB1と第2ブロックB2が、上側から下側へと順番に赤色を発光させた後に、第1ブロックB1と第2ブロックB2は上側から下側へと順番に緑色を発光させ、第3ブロックB3と第4ブロックB4は上側から下側へと順番に赤色を発光させる。
【0063】
図21は、第4実施形態におけるバックライトの各ブロックが発光する様子を示す図である。バックライトBLの第1ブロックB1〜第4ブロックB4は、同図で示されるように、上側から下側のブロックへと順番に赤色を発光させ(図中(1)〜(4))、その後に緑色を発光させ(図中(3)〜(6))、さらにその後に青色を発光させる(図中(5)〜(6)、(1)〜(2)))ことを繰り返す。また、同図で示すように、第1ブロックB1と第3ブロックB3が異なる発光色で同時に発光する際には、第2ブロックB2と第4ブロックB4が黒色となる(図中(1)、(3)、(5))。また、第2ブロックB2と第4ブロックB4が異なる発光色で同時に発光する際には、第1ブロックB1と第3ブロックB3が黒色となり(図中(2)、(4)、(6))、異なる発光色で発光されるブロックが黒色となるブロックで隔離される。第2ブロックB2が発光した発光色により、第3ブロックB3が発光を開始するタイミングにあわせて、第1ブロックB1は異なる発光色を発光する。
【0064】
第1走査領域及び第2走査領域に設けられた画素は、バックライトBLにおける各ブロックによる発光と同期して点灯される。具体的には、まず、第1液晶セルRPは、図21によって模式的に画素の点灯状態が示されるように、第1ブロックB1〜第4ブロックB4とそれぞれ重複する領域の画素を、各ブロックで発光する発光色に対応して駆動させる。第1液晶セルRPの第1走査領域は、第1ブロックB1及び第2ブロックB2の発光周期と同期して画素が点灯され、第2走査領域は、第3ブロックB3及び第4ブロックB4の発光周期と同期して画素が点灯される。一方、第2液晶セルFPにおける画素は、バックライトBLから光が拡散されて提供されるため、第1ブロックB1〜第4ブロックB4のそれぞれと重複する領域よりも広い領域の画素が、これらのブロックに対応して駆動される。図22は、第2液晶セルFPにおいて、バックライトBLによる発光に応じて画素が点灯する状態を示す図である。図22における各点灯状態は、図21における各ブロックの発光状態に対応して記載されている。また、同図で示すように、各点灯状態のそれぞれにおいて、RGBに発光するブロックと重複する領域から、黒色となるブロックの側に画素を点灯させる領域が拡張される。また、第2実施形態と同様に、各ブロックによるRGBの発光に対応して画素を駆動させるブロック対応駆動領域が図12Cで示すように設けられる。
【0065】
ここで図23は、第1ブロックB1〜第4ブロックB4と、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPにおける各ブロックと重複する領域に設けられた画素が駆動されるタイミングを示す図である。特に第4実施形態では、第1走査領域と第2走査領域とにおいて同時に走査信号線が走査され、これと同期して第1バックライト領域及び第2バックライト領域で発光される。具体的には、まず、第2ブロックB2と第4ブロックB4の黒色期間中に、第1ブロックB1の赤色発光期間と、第3ブロックB3の青色発光期間が開始する(図中(1))。そして、これらのブロックと同期して、第1液晶セルRPの第1ブロックB1及び第3ブロックB3と重複する領域の画素が駆動され(図中(1))、第2液晶セルFPのブロック対応駆動領域D1及びD3に設けられた画素が駆動される(図中(1−1)、(1−2))。このとき、先行駆動領域ADとシフト領域SF2の画素は、ブロック対応駆動領域D1及びD3に設けられた画素が駆動されるのに先行して予め駆動されている(図中(6−2)参照)。次に、第1ブロックB1及び第3ブロックB3の黒色期間が開始して、第2ブロックB2と、第4ブロックB4の黒色期間中に、第1液晶セルRPの第2ブロックB2及び第4ブロックB4と重複する領域の画素が駆動される(図中(2))。同様に、第2液晶セルFPのブロック対応駆動領域D2及びD4に設けられた画素が駆動される(図中(2−1)、(2−2))。その後、第1ブロックB1及び第3ブロックB3の黒色期間中に、第2ブロックB2の赤色発光期間と第4ブロックB4の青色発光期間とが開始される。第2ブロックB2と第4ブロックB4の発光後は、第1ブロックB1の緑色発光期間と第3ブロックB3の赤色発光期間とが開始して、以後同様に、各ブロックの発光に対応して第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPの画素が点灯される(図中(3)、(4)、(5)、(6)等)。このように、各ブロックの黒色期間中に、各ブロックに対して位相が遅れる側のブロックの黒色期間が開始し、その後、当該位相が遅れる側のブロックと重複する領域の画素等が駆動されて、当該位相が遅れる側のブロックの発光期間が開始する。第4の実施形態では、すべてのブロックが黒色となるタイミングにおいて、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPの画素が駆動されて、黒色となるブロックと発光するブロックとが交互になるように、各ブロックの発光周期が設けられる。また、第3ブロックB3の位相は、第1バックライト領域の全ブロックが1つの発光色を発光させた後に第3ブロックに当該1つの発光色を発光させるため、第1ブロックB1の位相に対して1/(発光色数)周期遅れるように設けられる。なお、第1バックライト領域及び第2バックライト領域が、さらに多くのブロックに分割されてもよく、この場合には、黒色となるブロックが発光するブロックの間に介在するように、各ブロックの発光周期が設けられる。
【0066】
また、第4実施形態の各ブロックにおける発光周期には、RGBの三原色を発光するために3つの発光期間が設けられているが、例えば白色(W)を発光する発光期間をさらに設けてもよい。ここで図24は、バックライトBLにおける各ブロックがWRGBを発光させる様子を示す図である。同図で示すように、各ブロックにおいて異なる位相でW→R→G→Bを順番に発光させる発光周期が繰り返され、上側から下側にWRGBの各色で発光する領域が黒色を挟んで移動する。また、上記の場合と同様に、第1液晶セルRPにおける画素の点灯状態は、図24によって模式的に示されるとともに、第2液晶セルFPにおける画素の点灯状態も図25によって示される。第2液晶セルFPでは、黒色となるブロックの側に画素を点灯させる領域が拡張される。また、図26は、WRBGを発光させる第1ブロックB1〜第4ブロックB4と、第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPにおける各ブロックと重複する領域に設けられた画素が駆動されるタイミングを示す図である。図26では、各ブロックがWRGBの発光色を発光させるタイミング(BL1〜BL4)と、各ブロックと同期して発光色に対応した画素を第1液晶セルRP及び第2液晶セルFPに点灯させるタイミング(T1−1〜T1−4及びT2−1〜T2−4)が示される。
【0067】
以上説明した本発明の各実施形態に係る3次元表示装置は、上記の実施形態によっては限定されず、その技術的思想の範囲内において異なる形態にて実施されてよいし、上記の各実施形態において開示されている形態を組み合わせて実施しても良い。
【符号の説明】
【0068】
RP 第1液晶セル、FP 第2液晶セル、F1,F2 対向基板、LC1,LC2 液晶層、S1,S2 アレイ基板、PL1 下偏光板、PL2 上偏光板、BL バックライト、LD 発光素子、MF メタルフレーム、RS 反射シート、PS プリズムシート、DS 拡散シート,拡散板、GDR 走査線駆動回路、DDR 映像線駆動回路、GL 走査信号線、DL 映像信号線、PX 画素電極、LG 導光板、P1 充填樹脂、PT 仕切り板、B1〜B4 第1〜第4ブロック、RB 垂直視野角制限板、R 赤色、G 緑色、B 青色、W 白色、BLK 黒色。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の順序に従って複数の発光色を発光周期によって発光させるバックライトと、
前記バックライトによる発光と同期して前記発光色に応じて画素を点灯させる第1液晶セルと、
前記第1液晶セルに対して前記バックライトの反対側に、該第1液晶セルと所定間隔を置いて配置されて、前記バックライトによる発光と同期して前記発光色に応じて画素を点灯させる第2液晶セルと、を含み、
前記バックライトと前記第1液晶セルと前記第2液晶セルは、該バックライトからの光が該第1液晶セルを透過して該第2液晶セルに供給されるように、重複して設けられて、
前記第1液晶セルと前記第2液晶セルは、観察者に提供する3次元像を投影した画像を互いに輝度を変えて表示する、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の3次元表示装置において、
前記発光周期には、前記発光色のうちの1つの発光色を発光する発光期間と、該発光期間が開始する前に黒色となる黒色期間とが、前記発光色の各々に対して設けられ、
前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルは、前記発光期間において前記1つの発光色に応じて点灯させる画素を、前記黒色期間において駆動させる、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の3次元表示装置において、
前記バックライトは、前記発光周期に従って発光される複数のブロックが配列されて構成され、
前記ブロックの各々には、前記ブロックの配列に従って位相が遅れるように前記発光周期が設けられ、
前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルは、前記ブロックの各々から光が供給される領域に設けられた画素を、該ブロックの各々における前記黒色期間において駆動させ、該ブロックの各々における前記発光期間において点灯させる、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の3次元表示装置において、
前記バックライトは、前記ブロックの各々の前記黒色期間において、該ブロックの各々において位相が遅れる側で隣接するブロックの前記黒色期間を開始させるとともに、前記配列に従って位相が遅れる順番に前記ブロックの各々に前記1つの発光色を発光する前記発光期間を開始させ、
前記ブロックの各々における前記発光周期は、同時に異なる発光色で発光されるブロックを、黒色となるブロックによって隔離するように設けられる、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の3次元表示装置において、
前記第2液晶セルには、前記ブロックのうちの1つのブロックから光が拡散されて供給され、
前記第2液晶セルでは、前記1つのブロックが発光させる前記発光色に応じて画素を点灯させる領域が、該1つのブロックと重複する領域から該1つのブロックと隣接して黒色となるブロックの側に拡張される、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の3次元表示装置において、
前記第2液晶セルは、前記1つのブロックと重複する領域と、前記隣接して黒色となるブロックの一部と重複する領域において、前記発光色に応じて画素を点灯させ、
前記隣接して黒色となるブロックの一部と重複する領域は、前記1つのブロックと重複する領域と、互いに隣接して設けられる、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項7】
請求項4に記載の3次元表示装置において、
前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルには、前記ブロックのうちの1つのブロックから光が拡散されて供給され、
前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルでは、前記1つのブロックが発光させる前記発光色に応じて画素を点灯させる領域が、該1つのブロックと重複する領域から該1つのブロックと隣接して黒色となるブロックの側に拡張され、
前記第2液晶セルでは、前記発光色に対応した画素を点灯させる領域が前記第1液晶セルよりも広くなるように拡張される、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項8】
請求項5に記載の3次元表示装置において、
前記第2液晶セルは、
前記ブロックの各々による発光に対応して画素を駆動させるブロック対応駆動領域を有し、
前記ブロック対応駆動領域の画素の駆動に対応される対応ブロックが、該対応ブロックよりも前記発光周期の位相が遅れる他のブロックと隣接する場合に、該ブロック対応駆動領域は、該対応ブロックの一部と重複しつつ該他のブロックの側に所定幅シフトされて設けられ、
前記ブロック対応駆動領域の画素は、前記対応ブロックの前記黒色期間において駆動される、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項9】
請求項8に記載の3次元表示装置において、
前記ブロック対応駆動領域は、
前記他のブロックの側に所定幅シフトされて、前記対応ブロックとの重複を避けて設けられたシフト領域と、
前記対応ブロックと重複して前記シフト領域に隣接して設けられて、前記対応ブロックの前記発光期間が終了後の黒色期間において、画素の点灯が継続される点灯継続領域と、
前記対応ブロックと重複して前記点灯維持領域に隣接して設けられて、前記対応ブロックの前記発光期間が終了後の黒色期間において、画素の点灯が解消される点灯解消領域と、を含み、
前記シフト領域における画素及び前記点灯継続領域における画素は、前記対応ブロックの前記発光期間が終了後の黒色期間において、前記他のブロックが前記発光色を発光させる間は、該発光色に対応して点灯される、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項10】
請求項8に記載の3次元表示装置において、
所定幅シフトされて設けられた前記ブロック対応駆動領域における画素は、前記対応ブロックと前記他のブロックとが前記黒色期間となる間に、前記発光色に対応して画素を駆動させる、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項11】
請求項1に記載の3次元表示装置において、
前記発光色には、前記発光色のうちの少なくとも2色を混色することにより生成した発光色が含まれる、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項12】
請求項1に記載の3次元表示装置において、
前記第1液晶セルと前記第2液晶セルとの間には、透明樹脂が充填される、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項13】
請求項3に記載の3次元表示装置において、
前記第1液晶セル及び前記第2液晶セルは、複数の走査信号線が所定方向に平行に敷設され、走査信号が供給されることにより該走査信号線に接続された画素を前記発光色に応じて駆動させるアレイ基板をそれぞれ含み、
前記ブロックは、前記所定方向に対して垂直方向に配列されて、
前記バックライトと前記第1液晶パネルの間には、前記ブロックの各々から前記垂直方向に光が拡散するのを制限する視野制限部材が設けられる、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項14】
請求項1に記載の3次元表示装置において、
前記第1液晶セルと前記第2液晶セルは、所定方向に平行に敷設される複数の走査信号線と、該所定方向の垂直方向に平行に敷設される複数の映像信号線とによって区画される画素領域を有したアレイ基板をそれぞれ含み、
前記走査信号線は、第1走査信号線群と第2走査信号線群を含み、
前記映像信号線は、前記第1走査信号線群と直交する第1映像信号線群と前記第2走査信号線群と直交する第2映像信号線群を含み、
前記第1液晶セルと第2液晶セルにおける前記画素領域は、前記第1走査信号線群及び前記第1映像信号線群によって区画される第1走査領域と、前記第2走査信号線群及び前記第2映像信号線群によって区画される第2走査領域を含んで構成されて、
前記第1走査領域と前記第2走査領域の境界は、前記走査信号線に平行となるように設けられ、
前記第1走査信号線群及び前記第2走査信号線群には、それぞれに別々の走査信号が同時に供給されて、
前記第1走査領域における画素は、前記第1走査信号線群に供給された走査信号に応じて前記第1映像信号線群から映像信号が供給されて点灯され、
前記第2走査領域における画素は、前記第2走査信号線群に供給された走査信号に応じて前記第2映像信号線群から映像信号が供給されて点灯される、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項15】
請求項14に記載の3次元表示装置において、
前記バックライトは、前記第1走査領域に対応する第1バックライト領域と、前記第2走査領域に対応する第2バックライト領域と、を含み、
前記第1バックライト領域は、前記垂直方向に配列された複数のブロックによって構成され、
前記第2バックライト領域は、前記垂直方向に配列された複数のブロックによって構成され、
前記発光周期には、前記発光色のうちの1つの発光色を発光する発光期間と、該発光期間が開始する前に黒色となる黒色期間とが、前記発光色の各々に対して設けられ、
前記第1バックライト領域及び前記第2バックライト領域における前記ブロックの各々には、前記垂直方向に配列された順番に従って位相が遅れるように前記発光周期が設けられて、該垂直方向に配列された順番に前記1つの発光色を発光させ、
前記第1走査領域に設けられた画素は、前記第1バックライト領域における前記ブロックの各々による発光と同期して前記発光色に応じて点灯され、
前記第2走査領域に設けられた画素は、前記第2バックライト領域における前記ブロックの各々による発光と同期して前記発光色に応じて点灯される、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項16】
請求項15に記載の3次元表示装置において、
前記第1バックライト領域における前記ブロックの各々が、前記1つの発光色を前記垂直方向に配列された順番に発光させた後に、
前記第1バックライト領域における前記ブロックの各々が、前記垂直方向に配列された順番に前記1つの発光色と異なる発光色による発光を開始するとともに、
前記第2バックライト領域における前記ブロックの各々が、前記垂直方向に配列された順番に前記1つの発光色による発光を開始する、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項17】
請求項16に記載の3次元表示装置において、
前記ブロックの各々における前記発光周期は、前記発光色のいずれかで同時に発光されるブロックと、黒色となるブロックとが交互となって、該発光されるブロックが該黒色となるブロックに隔離されるように設けられる、
ことを特徴とする3次元表示装置。
【請求項18】
請求項17に記載の3次元表示装置において、
前記第1バックライト領域は、第1ブロックと第2ブロックとが前記垂直方向から配列されて構成され、
前記第2バックライト領域は、前記第2ブロックに隣接して設けられる第3ブロックと第4ブロックとが前記垂直方向から配列されて構成されて、
前記第1ブロックと、前記第2ブロックと、前記第3ブロックと、前記第4ブロックとは、前記第1ブロックから前記第4ブロックの順番に前記発光色を発光させるように前記発光周期の位相が遅れるように設けられ、
前記第1ブロックと前記第3ブロックが発光する際には、前記第2ブロックと前記第4ブロックは黒色となり、
前記第2ブロックと前記第4ブロックが発光する際には、前記第1ブロックと前記第3ブロックは黒色となる、
ことを特徴とする3次元表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2010−191177(P2010−191177A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35293(P2009−35293)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】