説明

3.1.0二環式GlyT1阻害剤ならびにその作製および使用の方法

一態様では、本発明は、グリシントランスポーター1型(GlyT1)活性の阻害剤として有用である化合物;該化合物を作製するための合成方法;該化合物を含む医薬組成物;および該化合物および組成物を使用して、グリシントランスポーター1型(GlyT1)活性に関連する障害を処置する方法;に関する。この要約は、特定の技術分野における検索目的での選別手段としてのものであり、本発明を限定するものではない。少なくとも1つの細胞におけるglyT1活性を阻害する方法であって、少なくとも1つの細胞におけるglyT1受容体活性を阻害するのに有効な量の少なくとも1種の開示の化合物および/または生成物と、少なくとも1つの細胞とを接触させるステップを含む方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式によって表される構造を有する化合物:
【化74】

(式中、Rは、1から12個の炭素原子を含む任意選択で置換された有機残基であり;
式中、R2aおよびR2bはそれぞれ、水素、ハロゲン、OR、ニトリル、ニトロ、SR、N(R)、および、1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される2個の置換基を含み;
式中、各Rは独立に、水素、または任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、あるいは同じ窒素上の2個のR基が該窒素と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の複素環式環を形成し;
式中、R3aおよびR3bは、互いに対してsyn配置に配向された2個の置換基であり、ここでは、R3aおよびR3bは独立に、水素、および1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ、SR、N(R)、および、1から12個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ、SR、N(R)、および、1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される2個の置換基を含み;
式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ SR、N(R)、および、1から6個の炭素原子を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される5個の置換基を含む)
またはその医薬として許容され得る誘導体。
【請求項2】
が、C3〜C12単環式または二環式シクロアルキル、C3〜C12単環式または二環式シクロアルケニル、3〜12員の単環式または二環式の飽和または部分的不飽和ヘテロシクリル、フェニル、8〜10員のアリール、あるいは、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール、から選択される任意選択で置換された基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
2aおよびR2bが独立に、水素、および1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、C1〜C12アルキルまたはC2〜C12アルケニルまたはC2〜C12アルキニル、任意選択で置換されたC1〜C12ヘテロアルキルまたはC2〜C12ヘテロアルケニルまたはC2〜C12ヘテロアルキニル、任意選択で置換されたC3〜C12シクロアルキルまたはC3〜C12シクロアルケニル、任意選択で置換されたC3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC3〜C12ヘテロシクロアルケニル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
各Rが水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
各Rが独立に、水素、ハロゲン、および、1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物の存在下でのJAR細胞における非最大濃度のグリシンに対する応答が、該化合物の非存在下での同等のJAR細胞のグリシンに対する応答と比較して低下を示す通り、グリシンに対するGlyT1受容体応答を阻害する、IC50が約100μM未満である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
ある化合物を調製する方法であって、次式によって表される構造を有する第1の化合物:
【化75】

(式中、R2aおよびR2bはそれぞれ、水素、ハロゲン、OR、ニトリル、ニトロ、SR、N(R)、および、1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される2個の置換基を含み;
式中、各Rは独立に、水素、または任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、あるいは同じ窒素上の2個のR基が該窒素と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の複素環式環を形成し;
式中、R3aおよびR3bは、互いに対してsyn配置に配向された2個の置換基であり、ここでは、R3aおよびR3bは独立に、水素、および1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ、SR、N(R)、および、1から12個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ、SR、N(R)、および、1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される2個の置換基を含み;
式中、Gは、水素、保護基、または次式によって表される構造であり:
【化76】

式中、Rは、1から12個の炭素原子を含む任意選択で置換された有機残基である)
またはその誘導体と、
次式によって表される構造を有する第2の化合物:
【化77】

(式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ SR、N(R)、および、1から6個の炭素原子を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される5個の置換基を含み;
式中、Xは、脱離基である)
またはその合成等価物とを反応させるステップを含む方法。
【請求項9】
が、C3〜C12単環式または二環式シクロアルキル、C3〜C12単環式または二環式シクロアルケニル、3〜12員の単環式または二環式の飽和または部分的不飽和ヘテロシクリル、フェニル、8〜10員のアリール、あるいは、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール、から選択される任意選択で置換された基である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
が、C1〜C12アルキルまたはC2〜C12アルケニルまたはC2〜C12アルキニル、任意選択で置換されたC1〜C12ヘテロアルキルまたはC2〜C12ヘテロアルケニルまたはC2〜C12ヘテロアルキニル、任意選択で置換されたC3〜C12シクロアルキルまたはC3〜C12シクロアルケニル、任意選択で置換されたC3〜C12ヘテロシクロアルキルまたはC3〜C12ヘテロシクロアルケニル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールから選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
哺乳動物におけるグリシン作動性またはグルタミン酸作動性神経伝達機能異常に伴う障害を処置する方法であって、該哺乳動物における該障害を処置するのに有効な投薬量および量の、次式によって表される構造を有する少なくとも1種の化合物:
【化78】

(式中、Rは、1から12個の炭素原子を含む任意選択で置換された有機残基であり;
式中、R2aおよびR2bはそれぞれ、水素、ハロゲン、OR、ニトリル、ニトロ、SR、N(R)、および、1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される2個の置換基を含み;式中、各Rは独立に、水素、または任意選択で置換されたC1〜6脂肪族である、あるいは同じ窒素上の2個のR基が該窒素と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の複素環式環を形成し;
式中、R3aおよびR3bは、互いに対してsyn配置に配向された2個の置換基であり、ここでは、R3aおよびR3bは独立に、水素、および1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ、SR、N(R)、および、1から12個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から選択され;
式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ、SR、N(R)、および、1から6個の炭素を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される2個の置換基を含み;
式中、Rは、水素、ハロゲン、OR、シアノ、ニトロ SR、N(R)、および、1から6個の炭素原子を含む任意選択で置換された有機残基から独立に選択される5個の置換基を含む)
またはその医薬として許容され得る誘導体を、該哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項12】
前記障害が、精神病、統合失調症、行為障害、破壊的行動障害、双極性障害、不安の精神病性エピソード、精神病に伴う不安症、精神病性気分障害(重度の大うつ病性障害など);精神病性障害に伴う気分障害、急性躁病、双極性障害に伴ううつ病、統合失調症に伴う気分障害、精神遅滞の行動的徴候、行為障害、自閉症性障害;運動障害、トゥレット症候群、無動−硬直症候群、パーキンソン病に伴う運動障害、遅発性ジスキネジー、薬物誘発性ジスキネジー、神経変性に基づくジスキネジー、注意欠陥多動性障害、認知障害、認知症、および記憶障害から選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記障害が統合失調症である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記障害が、glyT1受容体の活性異常に伴う神経および/または精神障害である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記障害が、統合失調症、精神病、「統合失調症圏」障害、うつ病、双極性障害、認知障害、せん妄、健忘障害、不安障害、注意障害、肥満症、摂食障害、およびNMDA受容体関連障害:から選択されるグルタミン酸作動性神経伝達機能異常に伴う神経または精神障害である、請求項11に記載の方法。

【公表番号】特表2012−514006(P2012−514006A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−543717(P2011−543717)
【出願日】平成21年12月29日(2009.12.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/069716
【国際公開番号】WO2010/078348
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(500167881)バンダービルト ユニバーシティ (11)
【Fターム(参考)】