説明

6−置換フェノキシクロマンカルボン酸誘導体

式Iの化合物:


(式中、A、A、W、L、G、R7a、R7b、R、RおよびR10は明細書で示した意味を有する)は免疫疾患の治療において有用なDP2受容体調節物質である。本発明による化合物は、DP2拮抗薬であることが見出されており、喘息およびアレルギー性炎症などの免疫疾患の治療において有用である。本発明によるある化合物は、1つ以上の不斉中心を含み得、そのため、ラセミ混合物などの異性体混合物で、または鏡像異性的に純粋な形態で調製および単離され得ることは認識されるであろう。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式Iの化合物、またはその塩:
【化242】

(式中、
は水素、CN、Cl、F、Br、OMe、(1〜4Cアルキル)またはシクロプロピルであり、
は水素、Cl、Br、F、(1〜4Cアルキル)またはシクロプロピルであり、
Wは−C(=O)NR−または−NRC(=O)−であり、
およびRはそれぞれ、水素またはメチルであり、
Lは結合、−(CR−(CR−(CR)−、(2〜4C)アルケニレン、−O(1〜4Cアルキル)−、−(1〜4Cアルキル)−O−、−(1〜4Cアルキル)−S−、(3〜6C)シクロアルキレンまたはhetCycであり、ここで、は、Gへの結合点を示し、ただし、Wが−NRC(=O)−である場合、Lは−(CH=CH)−ではなく、
mは0、1または2であり、
nは0または1であり、
およびRは、水素および(1〜4Cアルキル)から独立して選択され、
は水素、(1〜4Cアルキル)またはCHOHであり、
は水素またはメチルであり、
は水素、(1〜4Cアルキル)、OH、−O(1〜4Cアルキル)またはFであり、
は水素、Fまたはメチルであり、
あるいはRおよびRはそれらが結合する炭素と一緒になって、シクロプロピル環を形成し、
hetCycは下記式:
【化243】

を有する基であり、式中、tは1または2であり、pは0または1であり、は、Gへの結合点を示し、
GはAr、Ar、ナフチル、ClおよびOMeから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたベンゾ−縮合(5〜6C)シクロアルキル環、OおよびNから独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を有するベンゾ−縮合5〜6員複素環、(1〜4)アルキルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(3〜6C)シクロアルキル環、オキサスピロノナニル環、またはt−ブチルであり、
ArはF、Cl、Br、CF、(1〜4C)アルキル、OH、−O(1〜4Cアルキル)、−S(1−3Cアルキル)、−SCF、シクロプロピル、−CHN(1〜3Cアルキル)、−O−(2〜3C)フルオロアルキル、−O−(1〜3C)ジフルオロアルキル、−O−(1〜3C)トリフルオロアルキル、−OCH(シクロプロピル)、および(3〜4C)アルキニルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、
ArはAr、−O−Ar、hetArまたは−O−hetArで置換されたフェニルであり、ここで、ArはF、ClおよびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で任意にさらに置換されており、
ArはF、Cl、Brおよび(1〜4Cアルキル)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、
ArはF、Cl、Brおよび(1〜4Cアルキル)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、
hetArは1〜2つの窒素原子を有し、(1〜4Cアルキル)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換された6員ヘテロアリールであり、
hetArは1〜2つの窒素原子を有し、(1〜4Cアルキル)およびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換された6員ヘテロアリールであり、
7a、R7bおよびRはそれぞれ独立して水素またはメチルであり、
は水素、メチル、フルオロまたはNOであり、そして
10は水素、メチルまたはフルオロである)。
【請求項2】
Wが−C(=O)NR−である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Lが結合、−(CR−(CR−(CR)−、および(3〜6C)シクロアルキレンから選択され、そして
GがAr、Ar、および(3〜6C)シクロアルキル環から選択される、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
Lが結合および−(CR−(CR−(CR)−から選択される、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
LがhetCyc、−O(1〜4Cアルキル)−、−(1〜4Cアルキル)−O−および−(1〜4Cアルキル)−S−から選択される、請求項1または2記載の化合物。
【請求項6】
GがArまたはArである、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
ArがF、Cl、Br、CF、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル、OH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、SMe、SCF、シクロプロピル、CHNMe、OCHCHF、OCHCHCHF、OCHF、OCF、−OCH(シクロプロピル)、およびプロピニルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、
Arがフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、3,4−メジチルフェニル、および2,3−メジチルフェニルから選択され、
−O−Arが下記式:
【化244】

(式中、XおよびXはフルオロ、クロロおよびブロモから独立して選択される)
を有する基から選択され、
hetArがピリジルおよびピリミジル環から選択され、それらの各々が1つ以上の(1〜4Cアルキル)基で任意に置換されており、
O−hetArがピリジニルオキシおよびピリミジニルオキシ環から選択され、それらの各々がCFで任意にさらに置換されている、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
Gが(3〜6C)シクロアルキル環である、請求項1〜2のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
がCl、CNおよびシクロプロピルから選択され、AがH、Clおよびシクロプロピルから選択される、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
がCN、Clまたはシクロプロピルである、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
がCNである、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
がClである、請求項10記載の化合物。
【請求項13】
が水素およびシクロプロピルから選択される、請求項10記載の化合物。
【請求項14】
がCN、Clまたはシクロプロピルであり、
が水素、Cl、Br、またはシクロプロピルであり、
Wが−C(=O)NH−であり、
Lが結合または−(CR−(CR−(CR)−であり、そして
GがAr、Ar、ナフチル、または(1〜4)アルキルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(3〜6C)シクロアルキル環である、請求項1記載の化合物。
【請求項15】
GがArであり、ここで、ArがF、Cl、Br、CF、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル、OH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、SMe、SCF、シクロプロピル、CHNMe、OCHCHF、OCHCHCHF、OCHF、OCF、−OCH(シクロプロピル)、およびプロピニルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルである、請求項13記載の化合物。
【請求項16】
Lが結合またはCHCHである、請求項14または15記載の化合物。
【請求項17】
Arが1〜3つの前記置換基で置換されている、請求項16記載の化合物。
【請求項18】
7a、R7bおよびRがそれぞれ、水素である、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
およびR10がそれぞれ、水素である、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1つに記載の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される希釈剤または担体を含む、薬学的組成物。
【請求項21】
哺乳類に治療的有効量の、請求項1〜19のいずれか1つに記載の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、哺乳類において免疫障害を治療する方法。
【請求項22】
免疫障害を治療するための、請求項1〜19のいずれか1つに記載の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項23】
(a)AがCNであり、Aが水素である式Iの化合物に対し、式(II):
【化245】

(式中、Pは水素原子またはカルボキシル保護基を表し、Zは脱離原子または基を表す)
を有する対応する化合物を、式(III):
【化246】

を有する対応する化合物と、塩基の存在下で反応させること、あるいは
(b)式(IV):
【化247】

(式中、PはPに対して規定した通りであり、Zは−NHまたは−C(=O)OHを表す)
の化合物、またはその反応性誘導体を、式(V):
【化248】

(式中、Zはそれぞれ、OC(=O)またはNHを表す)
の化合物、またはその反応性誘導体とカップリングさせること、あるいは
(c)AがCl、(1〜4Cアルキル)、OMeまたはシクロプロピルであり、Aが(1〜4Cアルキル)、クロロ、ブロモまたはシクロプロピルである式Iの化合物に対し、式(VI):
【化249】

(式中、PはPに対して規定した通りであり、AはCl、(1〜4Cアルキル)、またはシクロプロピルであり、Aは(1〜4Cアルキル)、クロロ、ブロモまたはシクロプロピルである)
を有する化合物を、式(VII):
【化250】

(式中、Eは電子求引基であり、Zは脱離原子である)
を有する対応する化合物と、塩基の存在下で、カップリングさせ、所望であれば、前記電子求引基を除去すること、あるいは
(d)GがArであり、ここで、Arは(1)シクロプロピルまたは(1〜4Cアルキル)で置換され、Arに対して規定したように、任意にさらに置換されたAr、または(2)Arで置換され、FまたはClで任意にさらに置換されたフェニルであるArである式Iの化合物に対し、式(VIII):
【化251】

(式中、PはPに対して規定した通りであり、Zは脱離原子または基である)
を有する対応する化合物を、式Y−B(OH)(式中、Yはシクロプロピル、(1〜4Cアルキル)またはArである)を有する化合物と、遷移金属触媒およびリガンドの存在下で反応させること、あるいは
(e)Lが結合であり、GがArまたはArである式Iの化合物に対し、式(IX):
【化252】

(式中、PはPに対して規定した通りである)
を有する対応する化合物を、式Ar−ZまたはAr−Z(式中、Zは脱離原子または基である)を有する化合物と、金属触媒およびリガンドの存在下で反応させること、あるいは
(f)Aがクロロであり、Aがシクロプロピルであり、RおよびR10が水素でありWがC(=O)NHである式Iの化合物に対し、式(X):
【化253】

(式中、PはPに対して規定した通りであり、Eは電子求引基であり、BはO−tertブチル、NHまたはNH−L−Gである)
を有する対応する化合物を、約2当量のシクロプロピルボロン酸と、適した塩基、金属触媒、およびリガンドの存在下、約100℃〜約150℃の間の温度で反応させ、続いて、所望であれば、電子求引基を除去し、BがO−tBuである場合は式HN−L−Gを有する化合物とカップリングさせ、またはBがNHである場合は式X−L−G(式中、Xは脱離基または原子である)を有する化合物とカップリングさせること、あるいは
(g)Aがシクロプロピルであり、Aがシクロプロピルであり、RおよびR10が水素であり、WがC(=O)NHである式Iの化合物に対し、式(X)を有する対応する化合物を、約4当量のシクロプロピルボロン酸と、適した塩基、金属触媒、およびリガンドの存在下、約100℃〜約150℃の間の温度で反応させ、続いて、所望であれば、電子求引基を除去し、BがO−tBuである場合は式HN−L−Gを有する化合物とカップリングさせ、またはBがNHである場合は式X−L−G(式中、Xは脱離基または原子である)を有する化合物とカップリングさせること、あるいは
(h)Aがシクロプロピルであり、Aが水素であり、RおよびR10が水素であり、WがC(=O)NHである式Iの化合物に対し、式(XI)
【化254】

を有する対応する化合物を、約3当量のシクロプロピルボロン酸と、適した塩基、金属触媒、およびリガンドの存在下、約90℃〜約150℃の間、例えば120℃の温度で反応させ、続いて、所望であれば、電子求引基を除去し、BがO−tBuである場合は式HN−L−Gを有する化合物とカップリングさせ、またはBがNHである場合は式X−L−G(式中、Xは脱離基または原子である)を有する化合物とカップリングさせること、ならびに
任意の1つまたは複数の保護基を除去し、所望であれば、塩を形成させること
を含む、請求項1の化合物を調製するための方法。
【請求項24】
一般式Ieの化合物またはその塩:
【化255】

(式中、
Pgはカルボキシル保護基であり、
は水素、CN、Cl、F、Br、OMe、(1〜4Cアルキル)またはシクロプロピルであり、
は水素、Cl、Br、F、(1〜4Cアルキル)またはシクロプロピルであり、
Wは−C(=O)NR−または−NRC(=O)−であり、
およびRはそれぞれ、水素またはメチルであり、
Lは結合、−(CR−(CR−(CR)−、(2〜4C)アルケニレン、−O(1〜4Cアルキル)−、−(1〜4Cアルキル)−O−、−(1〜4Cアルキル)−S−(3〜6C)シクロアルキレンまたはhetCycであり、ここで、は、Gへの結合点を示し、ただし、Wが−NRC(=O)−である場合、Lは−(CH=CH)−ではなく、
mは0、1または2であり、
nは0または1であり、
およびRは、水素および(1〜4Cアルキル)から独立して選択され、
は水素、(1〜4Cアルキル)またはCHOHであり、
は水素またはメチルであり、
は水素、(1〜4Cアルキル)、OH、−O(1〜4Cアルキル)またはFであり、
は水素、Fまたはメチルであり、
あるいはRおよびRはそれらが結合する炭素と一緒になって、シクロプロピル環を形成し、
hetCycは下記式:
【化256】

を有する基であり、式中、tは1または2であり、pは0または1であり、は、Gへの結合点を示し、
GはAr、Ar、ナフチル、ClおよびOMeから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたベンゾ−縮合(5〜6C)シクロアルキル環、OおよびNから独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を有するベンゾ−縮合5〜6員複素環、(1〜4)アルキルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(3〜6C)シクロアルキル環、オキサスピロノナニル環、またはt−ブチルであり、
ArはF、Cl、Br、CF、(1〜4C)アルキル、OH、−O(1〜4Cアルキル)、−S(1−3Cアルキル)、−SCF、シクロプロピル、−CHN(1〜3Cアルキル)、−O−(2〜3C)フルオロアルキル、−O−(1〜3C)ジフルオロアルキル、−O−(1〜3C)トリフルオロアルキル、−OCH(シクロプロピル)、および(3〜4C)アルキニルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、
ArはAr、−O−Ar、hetArまたは−O−hetArで置換されたフェニルであり、ここで、ArはF、ClおよびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で任意にさらに置換されており、
ArはF、Cl、Brおよび(1〜4Cアルキル)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、
ArはF、Cl、Brおよび(1〜4Cアルキル)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、
hetArは1〜2つの窒素原子を有し、(1〜4Cアルキル)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換された6員ヘテロアリールであり、
hetArは1〜2つの窒素原子を有し、(1〜4Cアルキル)およびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換された6員ヘテロアリールであり、
7a、R7bおよびRはそれぞれ独立して水素またはメチルであり、
は水素、メチル、フルオロまたはNOであり、そして
10は水素、メチルまたはフルオロである)。
【請求項25】
酸形態である、請求項1記載の化合物。
【請求項26】
ナトリウム塩である、請求項1記載の化合物。
【請求項27】
請求項1に記載され、実施例1〜239のいずれか1つで指名された式Iの化合物。
【請求項28】
ナトリウム塩である、請求項27記載の化合物。

【公表番号】特表2011−526290(P2011−526290A)
【公表日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516614(P2011−516614)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/048499
【国際公開番号】WO2009/158426
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【Fターム(参考)】