説明

ChemerinRのリガンドを含む組成物及び方法

本発明は、Gタンパク共役型レセプター及びこれに対する新規なリガンドに関する。本発明は、このGタンパク共役型レセプターの活性をモジュレートする候補化合物を同定するためのスクリーニングアッセイを提供し、またGタンパク共役型レセプターシグナリングの調節不良に関係する疾患又は疾病の診断及び治療に有用なアッセイを提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アミノ酸配列N1N2X1X2X3N3X4N4X5を含む50アミノ酸までのポリペプチドであって、N1,N2,N3及びN4は芳香族又は疎水性アミノ酸であり、X1−X5がいずれかのアミノ酸であり、ChemerinRポリペプチドに特異的に結合できるポリペプチド。
【請求項2】
N1はチロシンであり、N2−N4はフェニルアラニンである請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記アミノ酸配列はYFX1X2X3FX4FX5であって、X1−X5はいずれかのアミノ酸である請求項1又は2に記載のポリペプチド。
【請求項4】
X1がプロリン、X2,X4及びX5はグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン及びスレオニンからなる群より選ばれ、X3はグルタミン又はアスパラギンのいずれかである請求項1〜3のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記アミノ酸配列は、YFPGQFAFSである請求項1〜4のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記アミノ酸配列は、QRAGEDPHSFYFPGQFAFSである請求項1〜5のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項7】
N1及びN2は芳香族又は疎水性アミノ酸であり、N3及びN4は芳香族アミノ酸であり、X1−X5はいずれかのアミノ酸であり、該ポリペプチドはChemerinRポリペプチドに特異的に結合する請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項8】
N1又はN2はチロシン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、及びバリンからなる群より選ばれる請求項7に記載のポリペプチド。
【請求項9】
N3及びN4はフェニルアラニンである請求項7又は8に記載のポリペプチド。
【請求項10】
X1はプロリンであり、X2,X4及びX5はグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン及びスレオニンからなる群より選ばれ、X3はグルタミン又はアスパラギンのいずれかである請求項7〜9のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記アミノ酸配列は、LFPGQFAFS、IFPGQFAFS、FLPGQFAFS、YLPGQFAFS、YVPGQFAFS及びYFPGQFAFD−CONHである請求項7〜10のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記アミノ酸配列ID No.12(143アミノ酸Prochemerin)からなるポリペプチド。
【請求項13】
前記アミノ酸配列ID No.14(137アミノ酸Chemerin)からなるポリペプチド。
【請求項14】
前記ポリペプチドは、放射性アイソトープ、蛍光団、蛍光の消光剤、酵素、アフィニティタグ及びエピトープタグからなる群より選ばれる団(moiety)で標識されている請求項1〜13のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項15】
請求項1〜13のいずれかのポリペプチドをコードしている核酸配列。
【請求項16】
請求項15の核酸をコードしている配列を含む発現ベクター。
【請求項17】
前記発現ベクターがプラスミドDNA発現ベクターである請求項16の発現ベクター。
【請求項18】
前記発現ベクターは、組織特異的、腫瘍選択的プロモータの調節下でコードしている配列を含むアデノウィルスベクターである請求項16又は17に記載の発現ベクター。
【請求項19】
請求項16〜18のいずれかの発現ベクターでトランスフェクトされたトランスジェニック動物。
【請求項20】
請求項1〜14のいずれかのポリペプチドを含む組成物。
【請求項21】
請求項15の核酸配列を含む組成物。
【請求項22】
請求項1〜14のいずれかに記載のポリペプチドを含む治療用組成物。
【請求項23】
請求項15の核酸を含む治療用組成物。
【請求項24】
医薬調製のための請求項20〜23のいずれかに記載の組成物の使用。
【請求項25】
医薬調製のための請求項16〜18のいずれかに記載の発現ベクターの使用。
【請求項26】
体外(ex vivo)遺伝子治療用医薬の調製のための請求項24又は25の使用。
【請求項27】
体内(in vivo)遺伝子治療用医薬の調製のための請求項24又は25の使用。
【請求項28】
大腸、腹部、骨、乳、消化器系統、肝臓、膵臓、腹膜、内分泌腺(副腎、副甲状腺、下垂体、精巣、卵巣、胸腺、甲状腺)、眼、頭と首、神経(中枢及び末梢)、リンパ系統、骨盤、皮膚、軟組織、脾臓、胸部及び尿生殖に位置する腫瘍、並びにγグロブリン血症、リンパ球増殖病、疾病、及び/又は状態、パラプロテイン血症、紫斑、サルコイドーシス、セザリー症候群、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ゴーシェ病、組織的増殖及び他の高増殖病からなる群より選ばれる疾病を、治療する医薬の調製のための請求項24〜27のいずれかに記載の使用。
【請求項29】
請求項1〜13のいずれかのポリペプチドに選択的に結合する抗体。
【請求項30】
前記抗体は、Preprochemerin若しくはProchemerin若しくはChemerin、又はこれらのアナローグ又はこれらの断片である請求項29の抗体。
【請求項31】
前記抗体は、Preprochemerin、Prochemerin、若しくはChemerinR、又はこれらのアナローグ又は断片が、ChemerinRへ結合することを阻害するものである請求項29の抗体。
【請求項32】
前記抗体は、モノクローナル抗体である請求項29〜32のいずれかに記載の抗体。
【請求項33】
前記抗体は、FSKALPRSを含むエピトープに結合するモノクローナル抗体である請求項29〜32の抗体。
【請求項34】
前記抗体は、検出可能な標識、放射活性標識、酵素、蛍光標識、発光標識、生物発光標識又は治療剤に結合又は共役されている請求項29〜33のいずれかに記載の抗体。
【請求項35】
前記治療剤は、代謝拮抗物質、アルキル化剤、構成物質、増殖因子、サイトカイン、細胞障害剤、毒、又は抗血管新生促進剤である請求項34に記載の抗体。
【請求項36】
ChemerinポリペプチドとChemerinRポリペプチドとの間の相互作用をモジュレートする薬物を同定する方法であって、
(a)前記Chemerinポリペプチドを前記ChemerinRポリペプチドに結合させる条件下で、候補モジュレータの存在下又は不在下で、請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドとChemerinRポリペプチドとを接触させる工程;
(b)請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドへの前記ChemerinRポリペプチドの結合を測定し、前記候補モジュレータの不在下での結合に対して、候補モジュレータの存在下で結合が減少しているとき、前記候補モジュレータはChemerinRポリペプチドの機能をモジュレートする薬物であると同定する工程
を含む方法。
【請求項37】
サンプル内でのChemerinポリペプチドとChemerinRポリペプチドとの間の相互作用をモジュレートする薬剤の存在を、サンプルン内で検出する方法であって、
(c)前記Chemerinポリペプチドを前記ChemerinRポリペプチドに結合させる条件下で、前記サンプルの存在下又は不在下で、請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドにChemerinRポリペプチドを接触させる工程;及び
(d)前記サンプルの不在下での結合に対して、前記サンプルの存在下での結合が減少しているとき、前記サンプル内にChemerinRポリペプチドの機能をモジュレートする薬剤が存在していると同定する工程
を含む方法。
【請求項38】
ChemerinRポリペプチドの機能をモジュレートする薬剤を同定する方法であって、
(a)候補モジュレータの存在下又は不在下で、請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドに、ChemerinRポリペプチドを接触させる工程;及び
(b)前記ChemerinRポリペプチドのシグナル活性を測定し、前記候補モジュレータ不在下での活性に対して、前記候補モジュレータの存在下での活性が変化しているとき、前記候補モジュレータはChemerinRポリペプチドの機能をモジュレートする薬剤であると同定する工程
を含む方法。
【請求項39】
ChemerinRポリペプチドの機能をモジュレートする薬剤の同定方法であって、
(a)ChemerinRポリペプチドを候補モジュレータに接触させる工程;
(b)候補モジュレーターの存在下で前記ChemerinRポリペプチドのシグナル活性を測定する工程;及び
(c)前記候補モジュレーターの存在下で測定された活性を、前記ChemerinRポリペプチドが請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドと接触している反応中に測定された活性と比べて、前記活性に差違があるとき、前記候補モジュレータはChemerinRの機能をモジュレートする薬剤であるとの指標とする工程
を含む方法。
【請求項40】
ChemerinRの機能をモジュレートする薬剤の存在を、サンプル内で検出する方法であって、
(a)前記サンプルの存在下又は不在下で、ChemerinRポリペプチドを、請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドと接触させる工程;
(b)前記サンプルの存在下又は不在下で、ChemerinRポリペプチドのシグナル活性を測定する工程;及び
(c)前記サンプルなしで、ChemerinRポリペプチド及び請求項1〜14のいずれかに記載のChemerinポリペプチドを含む反応中で測定された活性量を、
ChemerinRポリペプチド、請求項1〜14のいずれかに記載のChemerinポリペプチド及び前記サンプルを含む反応中で測定された前記活性と比べ、
前記サンプルの不在下での活性に対して前記サンプルの存在下での前記活性に変化があれば、ChemerinRポリペプチドの機能をモジュレートする薬剤が前記サンプル中に存在することを示しているとする工程
を含む方法。
【請求項41】
ChemerinRの機能をモジュレートする薬剤の存在を、サンプル内で検出する方法であって、
(a)ChemerinRポリペプチドを前記サンプルと接触させる工程;
(b)前記サンプル存在下で前記ChemerinRポリペプチドのシグナル活性を測定する工程:及び
(c)前記サンプルの存在下で測定された前記活性を、ChemerinRポリペプチドが請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドと接触している反応内で測定された前記活性と比べて、前記活性に差違があれば、前記サンプルにChemerinRポリペプチドの機能をモジュレートする薬剤が含まれている指標としている工程
を含む方法。
【請求項42】
ChemerinRシグナリングの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患を診断する方法であって、
(a)組織サンプルを、請求項1〜13のいずれかのChemerinポリペプチドに特異的抗体と接触させる工程;
(b)前記抗体の前記組織サンプルへの結合を検出する工程;及び
(c)工程(b)で検出された結合を標準と比べ、前記標準に対して結合に差違があれば、ChemerinRの調節不良で特徴づけられる疾病又は疾患の徴候であるとする工程
を含む方法。
【請求項43】
ChemerinRシグナリングの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患を診断する方法であって、
(a)組織サンプルを、請求項1〜13のいずれかに特異的なChemerinポリペプチドに特異的な抗体と工程と接触させる工程;
(b)前記抗体の前記組織サンプルとの結合を検出する工程;及び
(c)工程(b)で検出された結合を標準と比べ、前記標準に対する結合に差違があれば、ChemerinRの調節不良で特徴づけられる疾病又は疾患の徴候であるとする工程
を含む方法。
【請求項44】
前記ChemerinRポリペプチド配列は、配列ID No.2若しくは4若しくは6又はこれらの機能的部分である請求項36〜43のいずれかの方法。
【請求項45】
前記接触は、前記ChemerinRポリペプチドを発現する細胞内又は細胞上で行なわれる請求項36〜41のいずれかの方法。
【請求項46】
前記接触は、合成リポソーム内又は合成リポソーム上で行なわれる請求項36〜41のいずれかの方法。
【請求項47】
ChemerinRポリペプチドを含む、ウィルス誘導された出芽膜内又は出芽膜上で行なわれる請求項36〜41のいずれかの方法。
【請求項48】
前記方法は、前記ChemerinRポリペプチドを発現する細胞からの膜機能を用いて行なわれる請求項36〜44のいずれかの方法。
【請求項49】
前記測定は、標識置換、表面プラズモン共鳴、蛍光共鳴エネルギートランスファー、蛍光消光及び蛍光偏光から選ばれる方法を用いて行なわれる請求項36〜44の方法。
【請求項50】
前記薬剤は、ペプチド、ポリペプチド、抗体又は抗体の抗原結合断片、脂質、炭水化物、核酸、及び有機低分子からなる群より選ばれる請求項36〜41のいずれか1つに記載の方法。
【請求項51】
前記ChemerinRポリペプチドのシグナリング活性を測定する前記工程は、セカンドメッセンジャーのレベル内の変化を検出する工程を含む請求項38〜41のいずれかひとつに記載の方法。
【請求項52】
シグナリング活性を測定する前記工程は、グアニンヌクレオチド結合又は変換、アデニレートシクラーゼ活性、cAMP、プロテインキナーゼC活性、フォスファチジルイノシトールブレークダウン、ジアシルグリセロール、イノシトール3リン酸、細胞内カルシウム、アラキノイド酸、MAPキナーゼ活性、チロシンキナーゼ活性、又はレポータ遺伝子発現の測定を含んでいる請求項38〜41のいずれかの方法。
【請求項53】
前記シグナリング活性を測定する工程は、エクオリンに基づくアッセイを用いる工程を含む請求項52の方法。
【請求項54】
ChemerinRポリペプチドシグナリングの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患の診断方法であって、
(a)組織サンプルから核酸を単離する工程;
(b)鋳型として核酸を用いて、請求項1〜13のいずれかのChemerinポリペプチドをコードするポリヌクレオチド領域を増幅する工程;及び
(c)工程(b)で生産された増幅されたポリヌクレオチドの量を標準と比べ、前記標準に対して増幅されたポリヌクレオチドの量に差違があるとき、ChemerinRポリペプチドの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患の徴候であるとする工程
を含む方法。
【請求項55】
ChemerinRポリペプチドシグナリングの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患を診断する方法であって、
(a)組織サンプルから核酸を単離する工程;
(b)鋳型として核酸を用いて、請求項1〜13のいずれかのChemerinポリペプチドをコードするポリヌクレオチド領域を増幅する工程;
(c)工程(b)で生産され増幅されたChemerinポリヌクレオチドの配列を標準と比べ、前記標準に対して前記配列に差違があるとき、ChemerinRの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患の徴候であるとする工程
を含む方法。
【請求項56】
前記配列比較工程は、ミニ配列決定を含む請求項55の方法。
【請求項57】
前記標準は配列ID NO:7である請求項55又は56の方法。
【請求項58】
量又は配列の前記比較は、マイクロアレイ上で行なわれる請求項55〜57のいずれかの方法。
【請求項59】
前記結合又は活性における前記差違は、前記Chemerinポリペプチドによって誘導された結合又は活性の少なくとも10%の増加又は減少である請求項36〜41の方法。
【請求項60】
前記結合又は活性における差違は、Chemerinポリペプチドによって誘導された結合又は活性の少なくとも50%の増加又は減少である請求項36又は41の方法。
【請求項61】
単離されたChemerinRポリペプチドと請求項1〜14のいずれかの単離されたChemerinポリペプチドとを含む組成物。
【請求項62】
ChemerinRポリペプチドのシグナル活性をモジュレートする薬剤をスクリーニングするためのキットであって、
単離されたChemerinRポリペプチド、請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチド、及びこれらのためのパッケージング材料を含んでいるキット。
【請求項63】
ChemerinRポリペプチドのシグナリング活性をモジュレートする薬剤をスクリーニングするためのキットであって、
請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドをコードしている単離されたポリヌクレオチド、及びこれらのためのペッケージング材料を含むキット。
【請求項64】
ChemerinRポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチドをさらに含む請求項63のキット。
【請求項65】
ChemerinRポリペプチドのシグナリング活性をモジュレートする薬剤のためのスクリーニングキットであって、
ChemerinRポリペプチドをコードしているポリヌクレオチドでトランスフォームされた細胞を含み、請求項1〜13のいずれかのChemerinポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチドを任意に含む、これらのためのパッケージング材料を含むキット。
【請求項66】
ChemerinRポリペプチドシグナリングの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患の診断のためのキットであって、
単離されたChemerinRポリペプチドを任意的に含み、請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチド、及びこれらのためのパッケージング材料を含むキット。
【請求項67】
ChemerinRポリペプチドシグナリングの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患の診断のためのキットであって、
請求項1〜13のいずれかのChemerinポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド及びこれらのためのパッケージング材料を含むキット。
【請求項68】
ChemerinRポリペプチドシグナリングの調節不良によって特徴づけられる疾病又は疾患の診断のためのキットであって、
請求項1〜13のいずれかのChemerinポリペプチドをコードするポリヌクレオチドでトランスフォームされた細胞と、これらのためのパッケージング材料を含むキット。
【請求項69】
請求項1〜13のいずれかのChemerinポリペプチドをコードするChemerinポリヌクレオチドのための非ヒトほ乳類のトランスジェニック。
【請求項70】
ChemerinR活性化を阻害する抗体を同定する方法であって、
(a)前記ChemerinRポリペプチドに特異的な抗体の存在下又は不在下で、ChemerinRポリペプチドを、請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドと接触させる工程;及び
(b)請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドの前記ChemerinRポリペプチドへの結合を測定し、前記抗体不在下での前記結合に対して、前記抗体存在下で前記結合が減少しているとき、前記抗体がChemerinR活性化を阻害する指標であるとする工程
を含む方法。
【請求項71】
ChemerinR活性化を阻害する抗体を同定する方法であって、(a)前記ChemerinRに特異的な抗体の存在又は不在下で、ChemerinRポリペプチドを、請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドと接触させる工程;
(b)請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドによって誘導されるCa2+の動員を測定し、前記抗体不在下でのCa2+の動員に対して、前記抗体存在下での前記Ca2+の動員が減少しているとき、前記抗体がChemerinR活性化を阻害する指標であるとする工程
を含む方法。
【請求項72】
ChemerinR活性化を阻害する抗体を同定する方法であって、
(a)ChemerinRポリペプチドを前記ChemerinRポリペプチドに特異的な抗体と接触させる工程;
(b)工程(a)からの前記ChemerinRポリペプチドを請求項1〜14のいずれかのChemerinポリペプチドと接触させる工程;及び
(c)前記ChemerinRポリペプチドのChemerinポリペプチドに対する結合を測定し、前記抗体と接触させない同じChemerinRポリペプチドへの結合に対して、前記結合が減少しているとき、前記抗体がChemerinR活性化を阻害する指標であるとする工程
を含む方法。
【請求項73】
前記ChemerinRポリペプチド配列は、配列ID NO.2,4若しくは6、又はこれらの機能的部分で表されるヒト、マウス若しくはラットのChemerinRである又は含んでいる請求項70〜72のいずれかの方法。
【請求項74】
前記抗体はモノクローナル抗体である請求項70〜73のいずれかの方法。
【請求項75】
前記モノクローナル抗体は、仮の受託番号04061601で、2004年6月16日にECACCで寄託された、CHEMR23 5C 4C7と称されるものである請求項74の方法、又は請求項32若しくは33の抗体。
【請求項76】
前記モノクローナル抗体は、仮の受託番号04061602で、2004年6月16日にECACCで寄託された、CHEMR23 C5 1H2と称されるものである請求項74の方法、又は請求項23若しくは33の抗体。
【請求項77】
請求項20〜23のいずれかの組成物を、細胞に投与する工程を含む、インビトロでの細胞増殖阻害の方法。
【請求項78】
請求項16〜18の発現ベクターを細胞に投与する工程を含む、インビトロでの細胞増殖阻害の方法。
【請求項79】
請求項7〜11のいずれかのポリペプチド、又は細胞増殖阻害のための医薬調製のための核酸をコードする核酸を含む治療用組成物の使用。
【請求項80】
細胞増殖阻害のための医薬調製のための請求項11のポリペプチドをコードする核酸配列を含む発現ベクターの使用。
【請求項81】
前記医薬は体外(ex vivo)遺伝子治療を目的とするものである請求項79又は80のいずれかの使用。
【請求項82】
前記医薬は体内(in vivo)遺伝子治療を目的とするものである請求項79又は80のいずれかの使用。
【請求項83】
前記医薬で治療される疾病は、大腸、腹部、骨、乳、消化器系統、肝臓、膵臓、腹膜、内分泌腺(副腎、副甲状腺、下垂体、精巣、卵巣、胸腺、甲状腺)、眼、頭と首、神経(中枢及び末梢)、リンパ系統、骨盤、皮膚、軟組織、脾臓、胸部及び尿生殖に位置する腫瘍、並びに高γグロブリン血症、リンパ球増殖病、疾患、及び/又は状態、パラプロテイン血症、紫斑、サルコイドーシス、セザリー症候群、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ゴーシェ病、組織的増殖、及び他の高増殖病からなる群より選ばれる請求項79〜82の使用。


【図2】
image rotate

【図3−1】
image rotate

【図3−2】
image rotate

【図4−1】
image rotate

【図4−2】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11−1】
image rotate

【図11−2】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20−1】
image rotate

【図20−2】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25−1】
image rotate

【図25−2】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate


【公表番号】特表2007−534297(P2007−534297A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516068(P2006−516068)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006945
【国際公開番号】WO2005/000875
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(502156641)ユーロスクリーン・ソシエテ・アノニム (5)
【氏名又は名称原語表記】Euroscreen S.A.
【Fターム(参考)】