説明

D−アミノ酸ペプチド

本発明は、式:X−R−D−[Dpr、OrnまたはLys](A)−R(Z)−D−[Dpr、OrnまたはLys](B)−R(Y)−NR;またはR(X)−D−[Dpr、OrnまたはLys](A)−R(Z)−D−[Dpr、OrnまたはLys](B)−R(Y)−NR[式中、Xは硬酸陽イオンキレート剤、軟酸陽イオンキレート剤、またはAc−であり;R、RおよびRは共有結合、または同じであっても異なっていてもよい1以上のD−アミノ酸から独立に選択され;Yは硬酸陽イオンキレート剤もしくは軟酸陽イオンキレート剤であるか、または存在せず;Zは硬酸陽イオンキレート剤もしくは軟酸陽イオンキレート剤であるか、または存在せず;AおよびBは独立にハプテンまたは硬酸陽イオンキレート剤であり、これらは同じであっても異なっていてもよく;かつ、RおよびRは硬酸陽イオンキレート剤、軟酸陽イオンキレート剤、酵素、治療薬、診断薬およびHからなる群から独立に選択される]の化合物を提供する。本発明はまた、これらの化合物を用いる方法およびこれらの化合物を含有するキットも提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の式で表される化合物:
X−R−D−[Dpr、OrnまたはLys](A)−R(Z)−D−[Dpr、OrnまたはLys](B)−R(Y)−NR;または
(X)−D−[Dpr、OrnまたはLys](A)−R(Z)−D−[Dpr、OrnまたはLys](B)−R(Y)−NR
[式中、
Xは硬酸陽イオンキレート剤、軟酸陽イオンキレート剤、またはAc−であり、
は共有結合または同じであっても異なっていてもよい1以上のD−アミノ酸であり、
は共有結合または同じであっても異なっていてもよい1以上のD−アミノ酸であり、
は共有結合または同じであっても異なっていてもよい1以上のD−アミノ酸であり、
Yは硬酸陽イオンキレート剤もしくは軟酸陽イオンキレート剤であるか、または存在せず、
Zは硬酸陽イオンキレート剤もしくは軟酸陽イオンキレート剤であるか、または存在せず、
AおよびBは独立にハプテンまたは硬酸陽イオンキレート剤であり、これらは同じであっても異なっていてもよく、かつ、
およびRは硬酸陽イオンキレート剤、軟酸陽イオンキレート剤、酵素、治療薬、診断薬およびHからなる群から独立に選択される]。
【請求項2】
式:X−R−D−Lys(A)−R−D−Lys(B)−R(Y)−NRで表される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が単一のD−アミノ酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、同じであっても異なっていてもよい2つのD−アミノ酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
がD−Lysであり、Yが硬酸陽イオンキレート剤または軟酸陽イオンキレート剤である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
がD−Lysではない、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
AおよびBがヒスタミン−スクシニル−グリシン(HSG)、DTPA、および検出可能な標識からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が、同じであっても異なっていてもよい1以上のD−アミノ酸であり、
が、同じであっても異なっていてもよい1以上のD−アミノ酸であり、
が共有結合であり、
Yが存在せず、かつ、
AおよびBがハプテンまたは硬酸陽イオンキレート剤であり、これらが同じであっても異なっていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
AおよびBがハプテンであり、これらが同じであっても異なっていてもよい、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
およびRが単一のD−アミノ酸であり、これらが同じであっても異なっていてもよい、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
がD−Tyr、D−Ala、D−Ser、D−Thr、D−Cys、D−Leu、D−Ile、D−Met、D−Gln、D−Asn、D−Val、およびD−Pheからなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項12】
がD−Asp、D−GluおよびD−Tyrからなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項13】
およびRがともにHである、請求項8に記載の化合物。
【請求項14】
X、RおよびRのうちの1つが硬酸陽イオンキレート剤である、請求項8に記載の化合物。
【請求項15】
残されたX、RおよびRのうちの1つが軟酸陽イオンキレート剤である、請求項8に記載の化合物。
【請求項16】
Xが硬酸陽イオンキレート剤である、請求項8に記載の化合物。
【請求項17】
およびRの一方が硬酸陽イオンキレート剤である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
硬酸陽イオンキレート剤がカルボン酸基またはアミン基を含んでなる、請求項14に記載の化合物。
【請求項19】
硬酸陽イオンキレート剤がNOTA、DOTA、DTPA、およびTETAからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
X、RおよびRのうちの1つが軟酸陽イオンキレート剤である、請求項8に記載の化合物。
【請求項21】
軟酸陽イオンキレート剤がチオール基を含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
軟酸陽イオンキレート剤がTscg−CysおよびTsca−Cysからなる群から選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
およびRの一方が軟酸陽イオンキレート剤であり、残りのRまたはRがHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
XがAc−であり、
AおよびBが硬酸陽イオンキレート剤であり、これらは同じであっても異なっていてもよく、
が共有結合であり、かつ、
Yが存在しない、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
XがAc−であり、
AおよびBがハプテンであり、これらは同じであっても異なっていてもよく、
が共有結合であり、かつ、
Yが軟酸陽イオンキレート剤である、請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
【化1】


からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
(i)X、RおよびRのうちの多くとも1つが硬酸陽イオンキレート剤であり、かつ
(ii)X、RおよびRのうちの多くとも1つが軟酸陽イオンキレート剤である、請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
【化2】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
少なくとも1つの放射性核種をさらに含んでなる、請求項1に記載の化合物。
【請求項30】
放射性核種が225Ac、111Ag、72As、77As、211At、198Au、199Au、212Bi、213Bi、75Br、76Br、11C、55Co、62Cu、64Cu、67Cu、166Dy、169Er、18F、52Fe、59Fe、67Ga、68Ga、154Gd、155Gd、156Gd、157Gd、158Gd、166Ho、120I、123I、124I、125I、131I、110In、111In、194Ir、177Lu、51Mn、52mMn、99Mo、13N、15O、32P、33P、211Pb、212Pb、109Pd、149Pm、142Pr、143Pr、223Ra、82mRb、186Re、188Re、189Re、105Rh、47Sc、153Sm、75Se、83Sr、89Sr、161Tb、94mTc、94Tc、99mTc、86Y、90Y、90Y、および89Zrからなる群から選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
硬酸陽イオンキレート剤が、IIa族およびIIIa族の金属陽イオンからなる群から選択される陽イオンとキレート化されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
軟酸陽イオンキレート剤が、遷移金属、Bi、ランタニド類およびアクチニド類からなる群から選択される陽イオンとキレート化されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項33】
陽イオンがTc、Re、およびBiからなる群から選択される、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
またはRが治療薬、診断薬または酵素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
治療薬、診断薬または酵素がリンカー部分により共有結合されている、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
リンカー部分が少なくとも1つのアミノ酸を含んでなる、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
治療薬が薬物、プロドラッグまたは毒素を含んでなる、請求項34に記載の化合物。
【請求項38】
プロドラッグがエピルビシングルクロニド、CPT−11、エトポシドグルクロニド、ダウノマイシングルクロニドおよびドキソルビシングルクロニドからなる群から選択される、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
毒素がリシン、アブリン、リボヌクレアーゼ(RNアーゼ)、DNアーゼI、ブドウ球菌エンテロトキシン−A、アメリカヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒、シュードモナス外毒素、およびシュードモナス内毒素からなる群から選択される、請求項37に記載の化合物。
【請求項40】
治療薬がドキソルビシン、SN−38、カンプトテシン、エトポシド、メトトレキサート、6−メルカプトプリンまたはリン酸エトポシドを含んでなる、請求項34に記載の化合物。
【請求項41】
診断薬が光線力学療法用の1以上の薬剤を含んでなる、請求項34に記載の化合物。
【請求項42】
光線力学療法用の薬剤が光増感剤である、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
光増感剤がベンゾポルフィリン一酸環A(BPD−MA)、錫エチオプルプリン(SnET2)、スルホン化アルミニウムフタロシアニン(AlSPc)およびルテチウムテキサフィリン(Lutex)からなる群から選択される、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
診断薬が磁気共鳴映像法(MRI)で用いるための1以上の画像増強剤を含んでなる、請求項34に記載の化合物。
【請求項45】
画像増強剤がMn、Fe、LaまたはGdを含んでなる、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
診断薬がX線またはコンピューター断層撮影法用の1以上の放射線不透過剤または造影剤を含んでなる、請求項34に記載の化合物。
【請求項47】
放射線不透過剤または造影剤がバリウム、ジアトリゾエート、エチオド化オイル、クエン酸ガリウム、イオカルム酸、イオセタム酸、ヨーダミド、ヨージパミド、ヨードキサム酸、イオグラミド、イオヘキソール、イオパミドール、イオパン酸、イオプロセム酸、イオセファム酸、イオセル酸、イオスラミドメグルミン、イオセメ酸、イオタスル、イオテトル酸、イオサラム酸、イオトロキシ酸、イオキサグル酸、イオキソトリゾ酸、イポデート、メグルミン、メトリザミド、メトリゾエート、プロピリオドンまたは塩化タリウムを含んでなる、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
診断薬が1以上の超音波造影剤を含んでなる、請求項34に記載の化合物。
【請求項49】
超音波造影剤がリポソームまたはデキストランを含んでなる、請求項38に記載の化合物。
【請求項50】
リポソームがガス充填されている、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
酵素が、薬物の中間体を有毒型に変換することによって標的部位における前記薬物の毒性を高めることができるものである、請求項34に記載の化合物。
【請求項52】
疾病または疾病に至る可能性のある症状を診断、治療、または診断および治療する方法であって、
(A)疾病または症状を有する、または有する疑いのある被験体に、請求項1に記載の化合物を含んでなるターゲッティング可能な構築物であって、少なくとも1つの診断用もしくは治療用陽イオン、および/またはキレート化されている、もしくは化学的に結合されている1以上の治療薬、診断薬、もしくは酵素を含んでなるターゲッティング可能な構築物を投与する工程、および
(B)その被験体に、標的組織に特異的に結合する少なくとも1つのアームと、前記ターゲッティング可能な構築物に特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを有する多重特異性抗体または抗体フラグメントを投与する工程
を含んでなる、方法。
【請求項53】
(C)被験体に、非局在抗体または抗体フラグメントの被験体からのクリアランスを促進するクリアリング組成物を投与する工程
をさらに含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
ターゲッティング可能な構築物と多重特異性抗体または抗体フラグメントが実質的に同時に投与される、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
治療用陽イオンが20〜10,000keVの粒子および/または陽電子を放射する、請求項52に記載の方法。
【請求項56】
治療用陽イオンが111In、177Lu、212Bi、213Bi、211At、62Cu、64Cu、67Cu、90Y、125I、131I、32P、33P、47Sc、111Ag、67Ga、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、186Re、188Re、189Re、212Pb、223Ra、225Ac、59Fe、75Se、77As、89Sr、99Mo、105Rh、109Pd、143Pr、149Pm、169Er、194Ir、198AU、199Auおよび211Pbからなる群から選択される、請求項55に記載の方法
【請求項57】
診断用陽イオンが25〜10,000keVの粒子および/または陽電子を放射する、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
診断用陽イオンが110In、111In、177Lu、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、90Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、120I、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、32P、11C、13N、15O、186Re、188Re、51Mn、52mMn、55Co、72As、75Br、76Br、82mRbおよび83Srからなる群から選択される、請求項52に記載の方法。
【請求項59】
診断薬がポジトロン放射断層撮影法(PET)に用いられる診断薬である、請求項52に記載の方法。
【請求項60】
診断薬がSPECT映像法に用いられる診断薬である、請求項52に記載の方法。
【請求項61】
診断用陽イオンまたは診断薬が磁気共鳴映像法(MRI)に用いられる1以上の画像増強剤を含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項62】
画像増強剤がMn、Fe、LaおよびGdからなる群から選択される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
診断薬がX線またはコンピューター断層撮影法用の1以上の放射線不透過剤または造影剤を含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項64】
放射線不透過剤または造影剤がバリウム、ジアトリゾエート、エチオド化オイル、クエン酸ガリウム、イオカルム酸、イオセタム酸、ヨーダミド、ヨージパミド、ヨードキサム酸、イオグラミド、イオヘキソール、イオパミドール、イオパン酸、イオプロセム酸、イオセファム酸、イオセル酸、イオスラミドメグルミン、イオセメ酸、イオタスル、イオテトル酸、イオサラム酸、イオトロキシ酸、イオキサグル酸、イオキソトリゾ酸、イポデート、メグルミン、メトリザミド、メトリゾエート、プロピリオドンおよび塩化タリウムからなる群から選択される、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
診断薬が1以上の超音波造影剤を含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項66】
超音波造影剤がリポソームまたはデキストランを含んでなる、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
リポソームがガス充填されている、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
1以上の診断薬が蛍光化合物、化学発光化合物、および生物発光化合物からなる群から選択される、請求項52に記載の方法。
【請求項69】
蛍光化合物がフルオレセイン、ローダミン、フィコエリセリン、フィコシアニン、アロフィコシアニン、o−フタルデヒドおよびフルオレサミンからなる群から選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
化学発光化合物がルミノール、イソルミノール、芳香族アクリジニウムエステル、イミダゾール、アクリジニウム塩およびシュウ酸エステルからなる群から選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
生物発光化合物がルシフェリン、ルシフェラーゼおよびエクオリンからなる群から選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
標的組織が腫瘍である、請求項52に記載の方法。
【請求項73】
腫瘍が、結腸特異的抗原−p(CSAp)、癌胎児性抗原(CEA)、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD25、CD30、CD74、CD80、HLA−DR、Ia、MUC1、MUC2、MUC3、MUC4、EGFR、HER2/neu、PAM−4、TAG−72、EGP−1、EGP−2、A3、KS−1、Le(y)、S100、PSMA、PSA、テネイシン、葉酸受容体、VEGF、壊死抗原、IL−2、T101、MAGE、IL−6、インスリン様増殖因子受容体、炭酸脱水酵素IX、およびそれらの組合せからなる群から選択される抗原を産生する、または該抗原に関連するものである、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
標的組織に特異的に結合する少なくとも1つの前記アームがモノクローナル抗体またはモノクローナル抗体のフラグメントである、請求項52に記載の方法。
【請求項75】
ターゲッティング可能な構築物に特異的に結合する少なくとも1つの前記他のアームがモノクローナル抗体またはモノクローナル抗体のフラグメントである、請求項52に記載の方法。
【請求項76】
標的組織に特異的に結合する少なくとも1つの前記アームがヒト、キメラもしくはヒト化抗体、またはヒト、キメラもしくはヒト化抗体のフラグメントである、請求項52に記載の方法。
【請求項77】
ターゲッティング可能な構築物に特異的に結合する少なくとも1つの前記他のアームがヒト、キメラもしくはヒト化抗体、またはヒト、キメラもしくはヒト化抗体のフラグメントである、請求項52に記載の方法。
【請求項78】
多重特異性抗体または抗体フラグメントが治療用核種をさらに含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項79】
治療用核種が111In、177Lu、212Bi、213Bi、211At、62Cu、64Cu、67Cu、90Y、125I、131I、32P、33P、47Sc、111Ag、67Ga、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、186Re、188Re、189Re、212Pb、223Ra、225Ac、59Fe、75Se、77As、89Sr、99Mo、105Rh、109Pd、143Pr、149Pm、169Er、194Ir、198AU、199Auおよび211Pbからなる群から選択される、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
多重特異性抗体がMAb Mu−9のFvおよびMAb 679のFvを含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項81】
Mu−9および/または679がキメラ化またはヒト化されている、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
Mu−9および/または679がヒトMu−9およびヒト679である、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
多重特異性抗体がMu−9の1以上のCDRを含んでなる、請求項80に記載の方法。
【請求項84】
多重特異性抗体が679の1以上のCDRを含んでなる、請求項80に記載の方法。
【請求項85】
多重特異性抗体が融合タンパク質である、請求項80に記載の方法。
【請求項86】
多重特異性抗体がMAb MN−14のFvおよびMAb 679のFvを含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項87】
MN−14および/または679がキメラ化またはヒト化されている、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
MN−14および/または679がヒトMN−14およびヒト679である、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
多重特異性抗体がMN−14の1以上のCDRを含んでなる、請求項86に記載の方法。
【請求項90】
多重特異性抗体が679の1以上のCDRを含んでなる、請求項86に記載の方法。
【請求項91】
多重特異性抗体が融合タンパク質である、請求項86に記載の方法。
【請求項92】
融合タンパク質が三価であり、CSApと反応性のある抗体のFvが組み込まれている、請求項52に記載の方法。
【請求項93】
多重特異性抗体にクラスIII抗CEA抗体および679のFvが組み込まれている、請求項52に記載の方法。
【請求項94】
ターゲッティング可能な構築物が、罹患組織を死滅させ得る1以上の放射性同位元素を含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項95】
ターゲッティング可能な構築物が10B原子を含んでなるものであり、
(C)標的組織に局在した10B原子を照射し、それにより、標的組織のホウ素中性子捕捉療法を行う工程
をさらに含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項96】
ターゲッティング可能な構築物が酵素を含んでなるものであり、
(C)該酵素によって有毒型に変換され、これにより標的組織での毒性を高め得る薬物を被験体に投与する工程
をさらに含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項97】
被験体において標的細胞、組織または病原体を検出、同定または処置するための方法であって、
(a)被験体に請求項1に記載の化合物を含んでなるターゲッティング可能な構築物を投与する工程、および
(b)その被験体に、標的細胞、組織または病原体に特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能な構築物に特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含んでなる多重特異性抗体または抗体フラグメントを投与する工程
を含んでなる、方法。
【請求項98】
標的が標的細胞、組織または病原体により産生される、または標的細胞、組織または病原体と関連する分子を含んでなる、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
標的組織が罹患組織である、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
罹患組織が術中同定、内視鏡同定、または血管内同定される、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
標的組織が正常組織である、請求項98に記載の方法。
【請求項102】
標的組織が卵巣、胸腺、副甲状腺、子宮内膜、骨髄、または脾臓である、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
病原体が真菌、ウイルス、寄生虫、細菌、原生動物、またはマイコプラズマである、請求項98に記載の方法。
【請求項104】
真菌が小胞子菌、白癬菌、表皮菌、スポロトリクス・シェンキー、シルプトコッカス・ネオフォルマンス、コクシジオイデス・イミチス、ヒストプラズム・カプスラツム、ブラストミセス・デルマティティディス、およびカンジダ・アルビカンスからなる群から選択される、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
ウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、センダイウイルス、ネコ白血病ウイルス、レオウイルス、ポリオウイルス、ヒト血清パルボ様ウイルス、シミアンウイルス40、呼吸器多核体(RS)ウイルス、マウス乳癌ウイルス、水疱−帯状疱疹ウイルス、デングウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、アデノウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、エプスタイン−バーウイルス、マウス白血病ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、シンドビスウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、疣贅ウイルスおよびブルータングウイルスからなる群から選択される、請求項103に記載の方法。
【請求項106】
細菌が炭疽菌、ストレプトコッカス・アガラクチエ、レジュネラ・ニューモフィラ、化膿連鎖球菌、大腸菌、淋菌、髄膜炎菌、肺炎双球菌、B型インフルエンザ菌、梅毒トレポネーマ、ライム病スピロヘータ、緑膿菌、らい菌、ウシ流産菌、結核菌および破傷風毒素からなる群から選択される、請求項103に記載の方法。
【請求項107】
寄生虫が蠕虫またはマラリア原虫である、請求項103に記載の方法。
【請求項108】
原生動物が熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、トキソプラズマ、ランゲリ・トリパノソーマ、クルーズ・トリパノソーマ、ローデシア・トリパノソーマ、ブルセイ・トリパノソーマ、マンソン住血吸虫、日本住血吸虫、ウシバベシア、エルメリア・テネラ、回旋糸状虫、熱帯リーシュマニア、旋毛虫、タイレリア・パルバ、胞状条虫、テニア・オビス、カギナシサナダ、単胞条虫およびメソセストイデス・コルチからなる群から選択される、請求項103に記載の方法。
【請求項109】
マイコプラズマがマイコプラズマ・アルスリティディス、マイコプラズマ・ヒオリニス、マイコプラズマ・オーラル、マイコプラズマ・アルギニニ、アコレプラスマ・ライドラウィー、マイコプラズマ・サリバルム、および肺炎マイコプラズマからなる群から選択される、請求項103に記載の方法。
【請求項110】
ターゲッティング可能な構築物が、少なくとも1種の放射性核種、治療薬、診断薬または酵素をさらに含んでなる、請求項98に記載の方法。
【請求項111】
放射性核種が225Ac、111Ag、72As、77As、211At、198Au、199Au、212Bi、213Bi、75Br、76Br、11C、55Co、62Cu、64Cu、67Cu、166Dy、169Er、18F、52Fe、59Fe、67Ga、68Ga、154Gd、155Gd、156Gd、157Gd、158Gd、166Ho、120I、123I、124I、125I、131I、110In、111In、194Ir、177Lu、51Mn、52mMn、99Mo、13N、15O、32P、33P、211Pb、212Pb、109Pd、149Pm、142Pr、143Pr、223Ra、82mRb、186Re、188Re、189Re、105Rh、47Sc、153Sm、75Se、83sr、89Sr、161Tb、94mTc、94Tc、99mTc、86Y、90Y、90Y、および89Zrからなる群から選択される、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
診断薬がイメージング剤を含む、請求項110に記載の方法。
【請求項113】
(c)被験体に、非局在抗体または抗体フラグメントの被験体からのクリアランスを促進するクリアリング組成物を投与する工程
をさらに含んでなる、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
被験体が哺乳類である、請求項98に記載の方法。
【請求項115】
哺乳類がヒト、霊長類、ウマ類、イヌ類およびネコ類からなる群から選択される、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
治療薬が1以上の薬物、毒素、サイトカイン、ホルモン、または増殖因子を含んでなる、請求項110に記載の方法。
【請求項117】
診断薬が造影剤を含んでなる、請求項110に記載の方法。
【請求項118】
イメージング剤がPETに用いられる薬剤である、請求項112に記載の方法。
【請求項119】
イメージング剤がSPECTに用いられる薬剤である、請求項112に記載の方法。
【請求項120】
被験体において罹患組織を処置または同定するためのキットであって、
(A)請求項1に記載の化合物を含んでなるターゲッティング可能な構築物、および
(B)標的組織に特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能な構築物に特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを有する多重特異性抗体または抗体フラグメント
を含んでなる、キット。
【請求項121】
(C)非局在抗体および抗体フラグメントのクリアランスを促進するためのクリアリング組成物
をさらに含んでなる、請求項120に記載のキット。
【請求項122】
診断薬が110In、111In、177Lu、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、90Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、120I、123I、124I、125I、131I、154−158Gd、32P、11C、13N、15O、186Re、188Re、51Mn、52mMn、55Co、72As、75Br、76Br、82mRbおよび83Srからなる群から選択される、請求項120に記載のキット。
【請求項123】
治療薬が111In、177Lu、212Bi、213Bi、211At、62Cu、64Cu、67Cu、90Y、125I、131I、32P、33P、47Sc、111Ag、67Ga、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、186Re、188Re、189Re、212Pb、223Ra、225Ac、59Fe、75Se、77As、89Sr、99Mo、105Rh、109Pd、143Pr、149Pm、169Er、194Ir、198Au、199Auおよび211Pbからなる群から選択される、請求項120に記載のキット。
【請求項124】
ターゲッティング可能な構築物が酵素を含んでなるものであり、キットが、該酵素によって有毒型に変換され、それにより毒性を高め得る薬物をさらに含んでなる、請求項120に記載のキット。
【請求項125】
請求項1に記載の化合物を含んでなる、ターゲッティング可能な構築物。
【請求項126】
多重特異性抗体または抗体フラグメントが二重特異性である、請求項52に記載の方法。
【請求項127】
多重特異性抗体または抗体フラグメントが二重特異性である、請求項97に記載の方法。
【請求項128】
疾病または症状が癌、感染性疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、循環器病、代謝疾患、および神経疾患からなる群から選択される、請求項52に記載の方法。
【請求項129】
疾病または症状が癌である、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
癌が白血病、リンパ腫、肉腫、黒色腫、癌腫、神経膠腫、および皮膚癌からなる群から選択される、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
癌がB細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、急性リンパ性白血病、または多発性骨髄腫である、請求項129に記載の方法。
【請求項132】
癌が食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、膀胱癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、精巣癌、腎臓癌、副腎癌または肝臓癌である、請求項129に記載の方法。
【請求項133】
疾病または症状が、病原体によって引き起こされる感染性疾患である、請求項128に記載の方法。
【請求項134】
病原体が真菌、ウイルス、寄生虫、細菌、原生動物、またはマイコプラズマである、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
病原体が、小胞子菌、白癬菌、表皮菌、スポロトリクス・シェンキー、シルプトコッカス・ネオフォルマンス、コクシジオイデス・イミチス、ヒストプラズム・カプスラツム、ブラストミセス・デルマティティディス、およびカンジダ・アルビカンスからなる群から選択される真菌である、請求項134に記載の方法
【請求項136】
病原体が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、センダイウイルス、ネコ白血病ウイルス、レオウイルス、ポリオウイルス、ヒト血清パルボ様ウイルス、シミアンウイルス40、呼吸器多核体(RS)ウイルス、マウス乳癌ウイルス、水疱−帯状疱疹ウイルス、デングウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、アデノウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、エプスタイン−バーウイルス、乳頭腫ウイルス、マウス白血病ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、シンドビスウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、疣贅ウイルスおよびブルータングウイルスからなる群から選択されるウイルスである、請求項134に記載の方法。
【請求項137】
病原体が、炭疽菌、ストレプトコッカス・アガラクチエ、レジュネラ・ニューモフィラ、化膿連鎖球菌、ブドウ球菌、大腸菌、淋菌、髄膜炎菌、肺炎双球菌、B型インフルエンザ菌、梅毒トレポネーマ、ライム病スピロヘータ、緑膿菌、らい菌、ウシ流産菌、結核菌および破傷風菌からなる群から選択される細菌である、請求項134に記載の方法。
【請求項138】
病原体が、蠕虫およびマラリア原虫からなる群から選択される寄生虫である、請求項134に記載の方法。
【請求項139】
病原体が、熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、トキソプラズマ、ランゲリ・トリパノソーマ、クルーズ・トリパノソーマ、ローデシア・トリパノソーマ、ブルセイ・トリパノソーマ、マンソン住血吸虫、日本住血吸虫、ウシバベシア、エルメリア・テネラ、回旋糸状虫、熱帯リーシュマニア、旋毛虫、タイレリア・パルバ、胞状条虫、テニア・オビス、カギナシサナダ、単胞条虫およびメソセストイデス・コルチからなる群から選択される原生動物である、請求項134に記載の方法。
【請求項140】
病原体が、マイコプラズマ・アルスリティディス、マイコプラズマ・ヒオリニス、マイコプラズマ・オーラル、マイコプラズマ・アルギニニ、アコレプラスマ・ライドラウィー、マイコプラズマ・サリバルム、および肺炎マイコプラズマからなる群から選択されるマイコプラズマである、請求項134に記載の方法。
【請求項141】
疾病または症状が炎症性疾患である、請求項128に記載の方法。
【請求項142】
炎症性疾患が自己免疫疾患である、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
自己免疫疾患が急性特発性血小板減少性紫斑病、慢性特発性血小板減少性紫斑病、皮膚筋炎、シドナム舞踏病、重症筋無力症、全身性紅斑性狼瘡、狼瘡腎炎、リウマチ熱、多腺性症候群、水疱性類天疱瘡、糖尿病、ヘノッホ−シェンライン紫斑病、溶連菌感染後腎炎、結節性紅斑、高安動脈炎、アジソン病、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、多形性紅斑、IgA腎症、結節性多発性動脈炎、強直性脊椎炎、グッドパスチャー症候群、閉塞性血栓血管炎(thromboangitisubiterans)、シェーグレン症候群、原発性胆汁性肝硬変、橋本甲状腺炎、甲状腺中毒症、硬皮症、慢性活動性肝炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、多発性軟骨炎、尋常性天疱瘡(parnphigus vulgaris)、ウェゲナー肉芽腫、膜性腎症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄ろう、巨細胞性動脈炎/多発性筋痛、悪性貧血、急速進行性糸球体腎炎、乾癬、および繊維性肺胞炎からなる群から選択される、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
疾病または症状が循環器病である、請求項128に記載の方法。
【請求項145】
循環器病が心筋梗塞、虚血性心疾患、アテローム斑、血餅、および塞栓からなる群から選択される、請求項144に記載の方法。
【請求項146】
疾病または症状が代謝疾患である、請求項128に記載の方法。
【請求項147】
代謝疾患がアミロイド症である、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
疾病または症状が神経疾患である、請求項128に記載の方法。
【請求項149】
神経疾患がアルツハイマー病である、請求項148に記載の方法。
【請求項150】
またはRが共有結合であるとき、他方のRまたはRが同じであっても異なっていてもよい1以上のD−アミノ酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項151】
が同じであっても異なっていてもよい1以上のD−アミノ酸である、請求項1に記載の化合物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate


【公表番号】特表2008−504214(P2008−504214A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533737(P2006−533737)
【出願日】平成16年6月14日(2004.6.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/018646
【国際公開番号】WO2005/021494
【国際公開日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(504149971)イミューノメディクス、インコーポレイテッド (48)
【氏名又は名称原語表記】IMMUNOMEDICS, INC.
【Fターム(参考)】