説明

IAP結合性化合物

【解決手段】 IAP結合性分子およびそれらを含有する組成物を開示する。本発明のIAP結合性分子は、細胞中でIAP(アポト−シス阻害タンパク質)と相互作用し、そのような分子で処理された細胞中のアポト−シスを改変するのに使用できる。これらの化合物の実施形態では、Kの値が0.1μM未満である。これらのIAP結合分子を治療、診断、および分析目的に使用する方法も開示する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式(2)の構造を有する分子と、薬学的に許容されるその塩とを有する組成物であって、
【化1】

ここで、
式中、AおよびAはそれぞれ、水素原子、アルキル基、アリール基、またはアルキルアリール基であり、R1aは水素原子またはメチル基であり、R1bはアルキル基またはアリール基であり、Xは−O−、−S−、−CH−、または−NH−基であり、更にJは−CH−または−N−基であるが、但しJが−N−のときXは−CH−または−NH−基であり、Yは水素原子またはアルキル基であり、Zは−OH、アリールオキシ基、アルコキシ基、ベンジルオキシ基、ベンジルオキシ基、アミノ基、アリールアミノ基,アルキルアミノ基、ベンジルアミノ基であり、Rは検出可能な標識であるか、或いは以下であり、
【化2】

ここで、
Mはアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、ヘテロアルキレン基、ヘテロアルケニレン基、またはヘテロアルキニレン基であり、
Gは、結合、−O−、−N(R2d)−(R2dは、水素原子、アルキル、シクロアルキル、またはアリール)、または−S(O)−(nは0、1、または2)であり、
10は、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、またはヘテロアリールであり、nはそれぞれ0、1、2、3、4、または5の整数である、組成物。
【請求項2】
請求項1記載の組成物および薬学的に許容される担体。
【請求項3】
化学式(3)の構造を有する分子と、薬学的に許容されるその塩とを有する組成物であって、
【化3】

ここで、
は水素原子、低級アルキル基、または選択的に置換された低級アルキル基であり、R1aおよびR1bはそれぞれ、水素原子、低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基、低級アルキレン基、選択的に置換された低級アルキレン基であるか、或いはAはR1aまたはR1bと共に、3〜6個の原子を有する選択的に置換されたヘテロシクロアルキル基であり、
Yは水素原子、アルキル基、アルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基、これらの基を選択的に置換したもの、これらの基をヒドロキシ置換したもの、或いはYは、Z、M、G、またはR10と共に、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成し、そこでYは、Z、M、G、またはR10に結合しており、
Zは水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、シクロアルキル基、シクロアルキルオキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いは、ZはY、M、G、またはR10と共に、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成し、ここでZは、Y、M、G、またはR10に結合しており、
Mは選択的に置換されたアルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基、選択的に置換された炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルケニル基、または炭素数1〜5のアルキニル基、選択的に置換された、アルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基、或いは、選択的に置換された炭素数1〜5のアルキレン基、炭素数1〜5のアルケニレン基、または炭素数1〜5のアルキニレン基であり、
Gは、結合、ヘテロ原子、−(C=O)−、−S(O)−(tは0、1、または2)、−NR18−、−NCOR18−、または−NS(O)18−(xは、0、1、または2)であり、R18は低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基、またはシクロアルキル基であるか、或いはR18は炭素環、またはR18はZ、M、またはR10に結合している1〜5個のヘテロ原子を有する複素環であり、
10はアリ−ル基、ヘテロアリ−ル基、縮合環式のアリ−ル基、縮合環式のヘテロアリ−ル基であるか、或いはR10は(4a)、(4b)、(4c)、または(4d)の構造のいずれか1つであり、
【化4】

ここで、
はヘテロ原子であり、R11、R’11、12、R13−17の各基、またはR14−17の各基の群はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、12、R13−17の各基、またはR14−17の各基はそれぞれ、水素原子、選択的に置換されたアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリーキシ基であるか、或いはR11、R’11、12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかはそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネ−ト基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基であるか、或いはR11、R’11、12、R13−17の各基、またはR14−17の各基の群は、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を有する複素環中に含まれ、ここでY、Z、M、G、R11、R’11、R12、R13−17の各基、またはR14−17の各基の位置の基に結合している、組成物。
【請求項4】
請求項3記載の組成物および薬学的に許容される担体。
【請求項5】
化学式(3)の構造を有する分子および薬学的に許容されるその塩を有する組成物であって、
【化5】

ここで、
式中、Aは水素原子、低級アルキル基、または選択的に置換された低級アルキル基であり、R1aおよびR1bはそれぞれ、水素原子、低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基、低級アルキレン基、選択的に置換された低級アルキレン基であるか、或いはAはR1aまたはR1bと共に、選択的に置換された3〜6原子のヘテロシクロアルキル基であり、
Yは、水素原子、アルキル基、アルキニル基、炭素原子数3〜7のシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基、これらの基が選択的に置換されたもの、これらの基がヒドロキシ置換されたものであるか、或いはYはZ、M、G、またはR10と共に、炭素環または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成しており、ここでYはZ、M、G、またはR10に結合しているものであり、
Zは水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、シクロアルキル基、シクロアルキルオキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはZはY、M、G、またはR10と共に、炭素環または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成しており、ここでZはY、M、G、またはR10に結合しており、
Mは選択的に置換された、アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基であるか、或いは選択的に置換された炭素数1〜5の、アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基であるか、或いは選択的に置換された、アルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基であるか、或いは選択的に置換された炭素数1〜5の、アルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基であり、
Gは、結合、ヘテロ原子、−(C=O)−、−S(O)−(tは、0、1、または2)、−NR18−、−NCOR18−、又は−NS(O)18−(xは、0、1、または2)であり、更にR18は低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基、又はシクロアルキル基であるか、或いはR18は炭素環または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環に含まれており、ここでR18は、Z、M、またはR10に結合しており、
10は、(4a)、(4b)、(4c)、または(4d)の構造のいずれか1つであり、
【化6】

ここで、
はヘテロ原子であり、、R11、R’11、12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかはそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、又はR11、R’11、12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかはそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、又はR11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかはそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基であるか、又はR11、R’11、12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかは、炭素環または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環に含まれており、Y、Z、M、G、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかの位置の基に結合している、組成物。
【請求項6】
請求項5記載の組成物および薬学的に許容される担体。
【請求項7】
化学式(5)の一般構造を有する分子および薬学的に許容されるその塩とを有する組成物であって、
【化7】

ここで、
式中、Aは水素原子または低級アルキル基であるか、或いはAおよびR1bは共に3〜5個の原子を有する環を構成しており、
1aは水素原子であり、R1bは低級アルキル基であるか、或いはAと共に3〜5個の原子を有する環を構成しており、
Yはアルキル基、アルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、これらの基を選択的に置換したもの、これらの基をヒドロキシ置換したものであるか、或いはYはZ1a、Z1b、またはR10と共に、炭素環または1〜5個のヘテロ原子を有する複素環を形成しており、ここでYは、Z1a、Z1b、またはR10に結合しており、
1aおよびZ1bはそれぞれ、水素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはZ1a、Z1b、は、YまたはR10と共に、炭素環または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成しており、ここでZ1aまたはZ1b,は、YまたはR10に結合しており、
Mは選択的に置換された炭素数1〜5の、アルキル基またはアルキレン基であり、
Gは結合、ヘテロ原子、−(C=O)−、−NR18−、−NCOR18−、又は−NS(O)18−(xは0、1、または2)であり、R18は低級アルキル基または選択的に置換された低級アルキル基であり、
10はアリール基、ヘテロアリール基であるか、或いはR10は(4a)、(4b)、(4c)、または(4d)の構造式のいずれか1つであり、
【化8】

ここで、
式中、Xはヘテロ原子であり、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかはそれぞれ、水素原子、ハロゲン、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかはそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、又はR11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかはそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかは、炭素環または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環に含まれており、Y、Z1a、Z1b、M、G、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかの位置の基に結合している、組成物。
【請求項8】
請求項7記載の組成物において、IAPに対するKは、約1μM未満である。
【請求項9】
請求項7記載の組成物において、Aは、水素原子、メチル基、またはエチル基である。
【請求項10】
請求項7記載の組成物において、R1aは水素原子であり、R1bはメチル基またはエチル基である。
【請求項11】
請求項7記載の組成物において、Yは炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10の分岐アルキル基、アルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、これらの基を選択的に置換したもの、またはこれらの基をヒドロキシ置換したものである。
【請求項12】
請求項7記載の組成物において、Z1aおよびZ1bはそれぞれ、水素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基である。
【請求項13】
請求項7記載の組成物において、Mは炭素原子数1〜5のアルキル基またはアルキレン基である。
【請求項14】
請求項7記載の組成物において、R10は以下の化合物であり、
【化9】

ここで、
式中、R、R、R、R、R’はそれぞれ、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルキレン基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、選択的に置換されたアルキル基、シクロアルキル基、アルキレン基、アリール基、ヘテロアリール基、ハロ基、シアノ基、−(CHC(=O)OH、−(CHC(=O)O−アルキル、または−(CHC(=O)NHであり、pはそれぞれ0、1、2、または3の整数である。
【請求項15】
請求項7、8、9、10、11、および12記載の組成物において、R10は、(4a)、(4b)、(4c)、または(4d)のいずれかあり、
【化10】

ここで、
式中、Xはヘテロ原子であり、R11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基である。
【請求項16】
請求項7記載の組成物において、R10は化学式(4a)の構造を有し、
【化11】

ここで、
式中、Xはヘテロ原子であり、R11、R12、またはR14−17の各々はそれぞれ水素原子であるか、又は選択的に水素原子、或いはハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基を含む置換基であるか、或いはR11、R12、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R12、またはR14−17の各々はそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基である。
【請求項17】
請求項7記載の組成物において、IAPに対するKは、約0.1μM未満である。
【請求項18】
請求項7記載の組成物および薬学的に許容される担体。
【請求項19】
細胞を治療する方法であって、増殖障害を有する細胞に対して、前記細胞検体中の細胞増殖障害を軽減する量の請求項3または5記載のIAP結合性化合物を投与する工程を含むものである、方法。
【請求項20】
請求項19記載の方法において、前記IAP結合性化合物は1μM未満のEC50を有するものである。
【請求項21】
請求項19記載の方法において、前記IAP結合性化合物は0.06μM未満のEC50を有するものである。
【請求項22】
請求項21記載の方法において、前記化合物は0.1μM未満のIAPに対するKを有するものである。
【請求項23】
化学式(2)の化合物であって、
【化12】

ここで
式中、AおよびAはそれぞれ、水素原子、アルキル基、アリール基、またはアルキルアリール基であり、R1aは水素原子またはメチル基であり、R1bはアルキル基またはアリール基であり、Xは、−O−、−S−、−CH−、または−NH−基であり、Jは−CH−または−N−基であるが、但し、Jが−N−のとき、Xは−CH−または−NH−基であり、Yは水素原子またはアルキルアリール基であり、Zは−OH、アリールオキシ基、アルコキシ基、ベンジルオキシ基、ベンジルオキシ基、アミノ基、アリールアミノ基、アルキルアミノ基、ベンジルアミノ基であり、Rは検出可能な標識または以下の化合物であり、
【化13】

ここで、
式中、Mは、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、ヘテロアルキレン基、ヘテロアルケニレン基、またはヘテロアルキニレン基であり、
Gは、結合、−O−、−N(R2d)−(R2dは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、またはアリール基)、又は−S(O)−(mは、0、1、または2)であり、
10は、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、またはヘテロアリール基であり、nはそれぞれ0、1、2、3、4、または5の整数である、化合物。
【請求項24】
化学式(3)の化合物であり、
【化14】

ここで、
式中、Aは水素原子、低級アルキル基、または選択的に置換された低級アルキル基であり、R1aおよびR1bはそれぞれ、水素原子、低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基、低級アルキレン基、選択的に置換された低級アルキレン基であるか、或いはAはR1aまたはR1bと共に、3〜6個の原子を有する選択的に置換されたヘテロシクロアルキル基を形成しており、
Yは水素原子、アルキル基、アルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基、これらの基を選択的に置換したもの、これらの基をヒドロキシ置換したものであるか、或いはYは、Z、M、G、またはR10と共に、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成しており、ここでYはZ、M、G、またはR10に結合しており、
Zは水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、シクロアルキル基、シクロアルキルオキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはZはY、M、G、またはR10と共に、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成しており、ここでZは、Y、M、G、またはR10に結合しており、
Mは選択的に置換された、アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基であるか、或いは炭素数1〜5の選択的に置換された、アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基であるか、或いは選択的に置換されたアルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基であるか、或いは炭素数1〜5の選択的に置換された、アルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基であり、
Gは、結合、ヘテロ原子、−(C=O)−、−S(O)−(tは0、1、または2)、−NR18−、−NCOR18−、或いはNS(O)18−であり、xは0、1、または2であり、R18は低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基、またはシクロアルキル基であるか、或いはR18は、R18がZ、M、またはR10に結合した炭素環または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環に含まれており、
10は、アリール基、ヘテロアリール基、縮合環式のアリール基、縮合環式のヘテロアリール基であるか、或いはR10は、以下の(4a)、(4b)、(4c)または(4d)の構造のいずれか1つであり、
【化15】

ここで、
式中、Xはヘテロ原子であり、R11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々は、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環に含まれ手織り、更にY、Z、M、G、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかの位置の基に結合しているものである、化合物。
【請求項25】
化学式(3)の化合物であって、
【化16】

ここで、
式中、Aは、水素原子、低級アルキル基、または選択的に置換された低級アルキル基であり、R1aおよびR1bはそれぞれ、水素原子、低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基、低級アルキレン基、選択的に置換された低級アルキレン基であるか、或いはAはR1aまたはR1bのいずれかと共に、3〜6個の原子を有する選択的に置換されたヘテロシクロアルキル基を形成しており、
Yは、水素原子、アルキル基、アルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基、これらの基を選択的に置換したもの、これらの基をヒドロキシ置換したものであるか、或いはYは、Z、M、G、またはR10と共に、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成しており、ここでYはZ、M、G、またはR10に結合しているものであり、
Zは、水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、シクロアルキル基、シクロアルキルオキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはZは、Y、M、G、またはR10と共に、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環を形成しており、ここでZはY、M、G、またはR10に結合しているものであり、
Mは選択的に置換された、アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基であるか、或いは炭素数1〜5の選択的に置換された、アルキル基、アルケニル基、またはアルキニル基;選択的に置換された、アルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基であるか、或いは炭素数1〜5の選択的に置換された、アルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基であり、
Gは、結合、ヘテロ原子、−(C=O)−、−S(O)−(tは0、1、または2)、−NR18−、−NCOR18−、或いはNS(O)18−(xは0、1、または2)、R18は低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基、またはシクロアルキル基、或いはR18は炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環に含まれ、ここでR18はZ、M、またはR10に結合しているものであり、
10は、(4a)、(4b)、(4c)、または(4d)の構造のいずれか1つであり、
【化17】

ここで、
はヘテロ原子であり、R11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いは、R11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基であるか、或いは、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかは、炭素環または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環に含まれており、更にY、Z、M、G、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかの位置の基に結合しているものである、化合物。
【請求項26】
化学式(5)の化合物であって、
【化18】

ここで、
式中、A、水素原子または低級アルキル基であるか、或いはA及びR1bは3〜5個の原子を有する環を構成しており、
1aは水素原子であり、R1bは低級アルキル基であるか、或いはAと共に3〜5個の原子を有する環を構成しており、
Yはアルキル基、アルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル、これらの基を選択的に置換したもの、これらの基をヒドロキシ置換したもの、或いはYは、Z1a、Z1b、またはR10と共に、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を有する複素環を形成しており、ここでYはZ1a、Z1b、またはR10に結合しており、
1aおよびZ1bはそれぞれ、水素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはZ1a、Z1b、は、YまたはR10と共に、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を有する複素環を形成しており、ここでZ1aまたはZ1b,はYまたはR10に結合しており、
Mは炭素原子数1〜5の、選択的に置換されたアルキル基または選択的に置換されたアルキレン基であり、
Gは結合、ヘテロ原子、−(C=O)−、−NR18−、−NCOR18−、または−NS(O)18−(xは、0、1、または2)であり、R18は、低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基であり、
10はアリール基、ヘテロアリール基であるか、或いは(4a)、(4b)、(4c)、または(4d)の構造のいずれか1つであり、
【化19】

ここで、
式中、Xはヘテロ原子であり、R11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかは、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を有する複素環に含まれており、更にY、Z1a、Z1b、M、G、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかの位置の基に結合しているものである、化合物。
【請求項27】
一般化学式(5)の化合物であって、
【化20】

ここで、
式中、Aは水素原子または低級アルキル基であり、
1aは水素原子であり、R1bは低級アルキル基であり、
Yはアルキル基、炭素原子数3〜7のシクロアルキル基、これらの基が選択的に置換されたもの、これらの基がヒドロキシ置換されたものであり、
1aおよびZ1bはそれぞれ、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であり、
Mは選択的に置換された炭素原子数1〜5の、アルキル基または選択的に置換されたアルキレン基であり、
Gは結合、ヘテロ原子、または−NCOR18−であり、R18は、低級アルキル基、選択的に置換された低級アルキル基であり、
10は、(4a)、(4b)、(4c)、または(4d)の構造のいずれか1つであり、
【化21】

ここで、
式中、Xはヘテロ原子であり、R11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかは、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を有する複素環に含まれており、更にY、Z1a、Z1b、M、G、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかの位置の基に結合しているものである、化合物。
【請求項28】
化学式(5)の化合物であって、
【化22】

ここで、
式中、Aは水素原子またはメチル基であり、
1aは水素原子であり、R1bはメチル基またはエチル基であり、
Yは、アルキル基、炭素原子数3〜7のシクロアルキル基、これらの基を選択的に置換したもの、またはこれらの基をヒドロキシ置換したものであり、
1aおよびZ1bはそれぞれ、水素原子、ヒドロキシ基、またはアルコキシ基であり、
Mはメチル基であり、
Gは結合であり、
10は、アリール基、ヘテロアリール基であるか、或いはR10は(4a)または(4b)の構造であり、
【化23】

ここで、
はヘテロ原子であり、R11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、スルホネート基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、水素原子、選択的に置換された、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロアリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ポリアルキルエーテル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルオキシアルキル基、アリールオキシ基、またはヘテロアリールオキシ基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17の各々、またはR14−17の各々はそれぞれ、アシル基またはアセチル基、カルボキシレート基、スルホネート基、スルホン基、イミン基、またはオキシム基であるか、或いはR11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかは、炭素環、または1〜5個のヘテロ原子を含む複素環に含まれており、更にY、Z1a、Z1b、M、G、R11、R’11、R12、R13−17のいずれか、またはR14−17のいずれかの位置の基に結合している、化合物。
【請求項29】
請求項28記載の化学式(5)の化合物において、R10は以下の化合物である。
【化24】

【請求項30】
請求項28記載の化学式(5)の化合物において、Xは窒素原子である。

【公表番号】特表2008−506712(P2008−506712A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−521691(P2007−521691)
【出願日】平成17年7月15日(2005.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/025208
【国際公開番号】WO2006/020060
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(507013626)テトラロジック ファーマシューティカルズ コーポレーション (12)
【Fターム(参考)】