説明

IV型およびVII型コラーゲン産生促進剤

【課題】 IV型コラーゲンおよびVII型コラーゲンの両方の産生を促進して、IV型、VII型コラーゲン量を維持することができ、しわ・たるみの予防・改善に有効なコラーゲン産生促進剤を提供する。また、しわ・たるみの予防・改善に有効なラミニン5産生促進剤を提供する。
【解決手段】 ゆずの種子の溶媒抽出物からなるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コラーゲン産生促進剤に関し、特に細胞外マトリックス成分の一つであるコラーゲンのうちIV型コラーゲンおよびVII型コラーゲンの両方の産生を促進するコラーゲン産生促進剤に関する。
【背景技術】
【0002】
老化皮膚に見られるしわ・たるみの発生は、外見上の加齢変化の主たるものであり、多くの中高年齢者にとって切実な問題となっている。しわ・たるみの成因の一つは、皮膚組織が加齢に伴なって菲薄化することによる。老化した皮膚においては、真皮の主要なマトリックス成分であるコラーゲン線維の減少が著しく、このことが皮膚の厚さが減少する主たる原因となっている。
【0003】
このコラーゲン線維にはIV型コラーゲンおよびVII型コラーゲンが含まれる。このIV型、VII型コラーゲンは共に表皮と真皮とを結合させる働きを担う表皮基底膜の成分である。IV型コラーゲンは表皮基底膜の骨格をなすラミナ・デンサ構造の主要構成成分である。また、VII型コラーゲンは基底膜と真皮とを結合させるアンカリング線維の主成分である。
【0004】
表皮基底膜のIV型コラーゲンの発現レベルは、加齢と共に低下することが観察されており(Vazquez F et al., Maturitas 1996, 25: 209-215)、また、VII型コラーゲンに関しても、高齢者由来の皮膚線維芽細胞では若い人由来の皮膚線維芽細胞に比べて、蛋白質レベルおよびmRNAレベルで産生能が低下するとの報告(Chen et al., J. Invest. Dermatol., 102:205−209, 1994)がある。また、VII型コラーゲンにより構成されるアンカリング線維は、正常皮膚において生理的老化および光老化に伴い減少するとの報告(辻卓夫、日皮会誌 105:963-975, 1995,Tidman et al., J. Invest Dermatol., 83:448−453, 1984)もある。したがって、基底膜骨格を形成するIV型コラーゲン、表皮と真皮を結合させているアンカリング線維形成、あるいはアンカリング線維の主構成成分であるVII型コラーゲンの産生を促進することは、若齢時のような健康で若々しい皮膚を維持し、しわ・たるみを予防・改善するのに極めて有効である。
【0005】
従来、コラーゲンの産生を促進させることで皮膚の加齢変化を予防・改善する天然物由来の成分としては、例えば、ダイズゼイン、ダイズジン、ゲニスタイン、およびゲニスチンから選ばれるイソフラボン化合物やフィトステロールが報告されている(特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】特開2001−39849号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明においては、IV型コラーゲンおよびVII型コラーゲンの両方の産生を促進するコラーゲン産生促進剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者は、IV型、VII型コラーゲンの産生を促進する作用を有する物質を鋭意研究した結果、ゆずの種子の溶媒抽出物がIV型、VII型コラーゲンの産生を促進することに関し顕著な効果を奏するものであることを見出した。
【0009】
すなわち本発明は、ゆずの種子の溶媒抽出物からなることを特徴とするIV型コラーゲン産生促進剤、およびゆずの種子の溶媒抽出物からなることを特徴とするVII型コラーゲン産生促進剤を提供するものである。また本発明によれば、上記コラーゲン産生促進剤を用いてコラーゲンの産生を促進させることを特徴とするコラーゲン産生促進方法が提供される。
【0010】
さらに本発明は、上記コラーゲン産生促進剤を配合したことを特徴とするコラーゲン産生促進用皮膚外用剤である。
【0011】
また本発明は、ゆずの種子の溶媒抽出物からなることを特徴とするラミニン5産生促進剤である。
【0012】
ゆずの果実の抽出物については、ヒアルロン酸の産生を促進させることが知られているが(特開2001−158728号公報)、ゆずの種子抽出物がコラーゲン産生促進作用およびラミニン5産生促進作用を有していることは知られていない。またヒアルロン酸産生促進効果を有することと、コラーゲン産生促進効果、ラミニン5産生促進効果を有することとは別の技術的事項であり、ヒアルロン酸産生促進効果を有しているからといって、コラーゲン産生促進効果、中でもIV型、VII型コラーゲン産生促進効果およびラミニン5産生促進効果を有するとは限らない。
【発明の効果】
【0013】
本発明のコラーゲン産生促進剤は、IV型、VII型両方のコラーゲン産生を促進する効果に優れ、かつ安全なものである。よって本発明のコラーゲン産生促進剤およびコラーゲン産生促進用皮膚外用剤は、IV型コラーゲンおよびVII型コラーゲンの両方の産生を促進して、IV型、VII型コラーゲン量を維持することができ、しわ・たるみの予防・改善に有効である。
【0014】
また、IV型コラーゲンおよびVII型コラーゲンは表皮接着に必要な構造物を構成しており、表皮−真皮の接着に重要な役割を果たすものであることから、本発明のコラーゲン産生促進剤は、表皮直下の水疱形成を特徴とする水疱(水ぶくれ)の治療にも有用である。
【0015】
本発明のラミニン5産生促進剤は、ラミニン5の産生を促進させる作用に優れ、皮膚のラミニン5の産生を促進して、ラミニン5量を維持することができ、しわ・たるみの予防・改善に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を詳述する。
本発明のコラーゲン産生促進剤は、ゆずの種子の溶媒抽出物よりなるものである。
上記植物の抽出物は、常法により得ることができ、例えば上記植物を抽出溶媒とともに浸漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮して得ることができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、含水アルコール類、クロロホルム、ジクロルエタン、四塩化炭素、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等の有機溶媒等を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いることができる。上記溶媒で抽出した得た抽出液をそのまま、あるいは濃縮したエキスを吸着法、例えばイオン交換樹脂を用いて不純物を除去したものや、ポーラスポリマー(例えばアンバーライトXAD−2)のカラムにて吸着させた後、メタノールまたはエタノールで溶出し、濃縮したものも使用することができる。また分配法、例えば水/酢酸エチルで抽出した抽出物等も用いられる。
【0017】
例えば本発明のコラーゲン産生促進剤は、ゆずの種子を粉砕し、溶媒として含水エタノールまたは水を用い、室温での浸漬または加熱し、抽出することによって得られる。溶媒としては、75〜99%含水エタノールが最も好ましい。
【0018】
上記のコラーゲン産生促進剤は、その他の成分と共に配合してコラーゲン産生促進用皮膚外用剤とすることができる。
【0019】
上記ゆずの種子抽出物よりなる本発明のコラーゲン産生促進剤を、本発明のコラーゲン産生促進用皮膚外用剤に配合して用いる場合、外用剤全量中に乾燥重量として0.0005〜20.0質量%配合するのが好ましく、より好ましくは0.001〜10.0質量%である。0.0005質量%未満では本発明のコラーゲン産生促進効果が十分に発揮され難く、一方、20.0質量%超では製剤化が難しいので好ましくない。また、10.0質量%を超えて配合してもさほど大きな効果の向上は認められない。
【0020】
本発明のコラーゲン産生促進用皮膚外用剤には、上記コラーゲン産生促進剤以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0021】
その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸及びその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、レチノイン酸、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA誘導体類、ヒオウギエキス、ブナエキス、トウニンエキス、ヒポタウリン、シリカ被覆酸化亜鉛、イチヤクソウエキス、アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、キシリトール、アルギニン、セリン、トリメチルグリシン、α−グルコシルヘスペリジン、アンズエキス、ヒドロキシプロリン等も適宜配合することができる。
【0022】
本発明のコラーゲン産生促進用皮膚外用剤は、外皮に適用される化粧料、医薬部外品等、特に好適には化粧料に広く適用することが可能であり、その剤型も水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水−油2層系、水−油−粉末3層系等、幅広い剤型を採り得る。すなわち、基礎化粧品であれば、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、エッセンス(美容液)、パック、マスク等の形態に、上記の多様な剤型において広く適用可能である。また、メーキャップ化粧品であれば、ファンデーション等、トイレタリー製品としてはボディーソープ、石けん等の形態に広く適用可能である。さらに、医薬部外品であれば、各種の軟膏剤等の形態に広く適用が可能である。そして、これらの剤型及び形態に、本発明のコラーゲン産生促進剤の採り得る形態が限定されるものではない。
【0023】
また本発明によれば、上記ゆずの種子の溶媒抽出物からなることを特徴とするラミニン5産生促進剤が提供される。ラミニン5産生促進剤におけるゆずの種子の溶媒抽出物についての詳細およびその適用方法、ならびにラミニン5産生促進剤の適用方法については、コラーゲン産生促進剤におけると同様である。
【実施例】
【0024】
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれにより限定されるものではない。配合量は質量%である。実施例に先立ち、効果の試験方法とその結果について説明する。
【0025】
試験例1
(1-1)ゆずの種子抽出物の調製
ゆずの種子100gを粉砕し、90%の含水エタノール溶液1000mlを用いて、加熱還流抽出により抽出した。得られた抽出液を濃縮し、836mlのゆずの種子含水エタノール抽出物を得た。
【0026】
(1-2)コラーゲン産生促進効果試験
ヒト皮膚線維芽細胞(以下、細胞と称する。)を用い、細胞のコラーゲン生合成能を指標として評価した。
【0027】
(IV型、VII型コラーゲンアッセイ方法)
(1)ヒト線維芽細胞の培養
10%FBS含有DMEM培地で培養したヒト線維芽細胞を24穴プレートに播種し、細胞が接着した後、0.25%FBS及び250μMアスコルビン酸グルコシド含有DMEM培地に置換し、ゆずの種子抽出物を添加した。1日後、培地上清を回収、遠心分離し、得られた上清中のIV型、VII型コラーゲン測定及び、細胞についてDNA量を測定し、細胞数の指標とした。
【0028】
(2)DNA定量
DNA量の測定は、Hoechst社のH33342を用いた蛍光測定法で実施した。なお、ゆずの種子抽出物水溶液の濃度を1×10-3質量%、3×10-3質量%、1×10-2質量%としたいずれのサンプルにおいても細胞増殖には全く影響がなく、細胞毒性はないことが確かめられた。
【0029】
(3)サンドイッチELISA法によるIV型、VII型コラーゲンの測定
IV型、VII型コラーゲンは、サンドイッチELISA法によって測定した。本実施例において使用した抗体は以下の通りである。
・IV型コラーゲン特異的抗体;モノクロナール抗体JK−199およびポリクロナール抗体MO−S−CLIV
・VII型コラーゲン特異的抗体;モノクロナール抗体NP−185およびモノクロナール抗体NP−32
ゆずの種子抽出物を添加していない試料(コントロール)のDNAあたりのIV型、VII型コラーゲン量を100としたときの、添加試料のDNAあたりのIV型、VII型コラーゲン量を、IV型、VII型コラーゲン産生促進率とした。
【0030】
(1-3)表皮(ケラチノサイト)のヒアルロン酸産生促進効果試験
(1)ヒアルロン酸産生促進効果試験方法
上記(1-1)で得られた植物抽出物をジメチルスルホキシド(DMSO)に濃度10%となるよう溶解して、各植物抽出液含有溶液(以下、「元溶液」と記す)とした。この元溶液を希釈して濃度を調整した溶液を、被験溶液とし、以下の実験を行った。
24穴シャーレにヒト皮膚由来不死化表皮細胞を1ウエルあたり2万播種し、増殖因子入りKGB培地(クラボウ(株)製)で4日間培養した。この後、培地を、上記被験溶液を含むKGB培地2mlに交換し、さらに4日間培養した。なお、培地中での植物抽出液濃度は1×10-3質量%、3×10-3質量%、1×10-2質量%とした。
培養後、培地を採取し、ヒアルロン酸の測定を行った。ヒアルロン酸の測定は、市販のヒアルロン酸測定キット(中外製薬(株)製)を用いて行った。またシャーレ中のDNA量を測定し、細胞数の指標とした。DNA量の測定は「ヘキスト33258」(ヘキスト社製)を用いた蛍光測定法で行った。
ヒアルロン酸産生促進作用の評価はヒアルロン酸産生促進率により行った。ヒアルロン酸産生促進率(%)は各植物抽出液を添加しない培地で培養したヒト皮膚由来不死化表皮細胞(コントロール)のDNAあたりのヒアルロン酸量を100とした時の、各植物抽出液含有培地で培養したヒト皮膚由来不死化表皮細胞のDNAあたりのヒアルロン酸量と定義した。
【0031】
(2)DNA定量
DNA量の測定は、Hoechst社のH33342を用いた蛍光測定法で実施した。なお、ゆずの種子抽出物水溶液の濃度を1×10-3質量%、3×10-3質量%、1×10-2質量%としたいずれのサンプルにおいても細胞増殖には全く影響がなく、細胞毒性はないことが確かめられた。
【0032】
結果を表1に示す。いずれにおいても、ゆずの種子抽出物水溶液を添加していない試料(コントロール=100)に比べて、明らかなコラーゲン産生促進効果および表皮(ケラチノサイト)のヒアルロン酸産生促進効果が認められた。また表1に、ゆずの種子に代えてゆずの果実を用いた他は、上記と同様にしてコラーゲン産生促進効果および表皮(ケラチノサイト)のヒアルロン酸産生促進効果を測定した結果も併せて示す。
【0033】
【表1】

【0034】
次に、コラゲナーゼ阻害効果を有していることでよく知られているCGS27023(N-Hydroxy-2R-[[(4-methoxyphenyl)sulfonyl](3-picolyl)amino]-3-methylbutanamide Hydrochloride)(J.Med.Chem.1997,40 2525-2532))について、上記と同様にしてIV型、VII型コラーゲンのコラーゲン産生促進作用を調べた。その結果、コラゲナーゼ阻害効果が十分に期待できる10-7質量%、10-6質量%(IC50=約9×10-7質量% 蛋白質 核酸 酵素 2000,45 1083-1089)において、コラーゲン産生促進効果はまったく認められなかった。
このことから、コラーゲンの分解を防ぐコラゲナーゼ阻害効果と、コラーゲンの産生を促進するコラーゲン産生促進効果とは別の機能であることがわかる。
【0035】
(1-4)ラミニン5産生促進効果試験
(1)表皮角質細胞の培養
表皮角質細胞はヒト包皮より単離し、カルシウム濃度の低い表皮細胞増殖培地(KGM)にて培養した。この培地には牛脳下垂体抽出液とEGFを添加した。細胞は第4代までKGMで培養後、トリプシン−EDTA処理によって接着細胞を浮遊させ、ろ過によって細胞のアグリゲートを除き、均一な細胞懸濁液を得た。遠心分離によって細胞を集め、DMEM−F12(2:1)−0.1%BSAに8×104/mlとなるように再懸濁させた。この細胞懸濁液を0.5ml、2倍濃度の薬剤を含む同培地0.5mlに加えた。培養は24穴プレートを用いて、37℃にて24時間行った。培養終了時に、培養上清をエッペンドルフチューブに移し、10000rpmで5分間遠心分離し、上清を新たなチューブに移し、ラミニン5の測定の日まで−20℃で保存した。また細胞内と培養プラスチック上に結合したラミニン5を可溶化するため、各種の界面活性剤を含むトリス塩酸緩衝液(pH7.4)を各穴に添加し、一晩−20℃で保存した。翌日、超音波処理を行い、再度凍結した。翌日、再度溶解後、10000rpmで5分間遠心分離し、上清をチューブに移し、ラミニン5の測定の日まで−20℃にて保存した。
【0036】
(2)サンドイッチELISA法によるラミニン5の測定
培養上清、細胞層に存在するラミニン5はサンドイッチELISA法にて測定した。96穴ELISAプレートの固層にラミニン5のラミニンα3鎖に対するモノクローナル抗体、BM165を結合させた。ラミニン5をサンドイッチして測定するため、もう一種の抗体としてラミニンβ3鎖に対するモノクローナル抗体である6F12を予めビオチン化(b−6F12)して用いた。本法では、機能を発揮しうるヘテロトリマー体(α3β3γ2)のみを測定し、ヘテロダイマー(β3γ2)を検出しない。b−6F12を含む3%ゼラチン・リン酸緩衝溶液を予め入れておいた各穴に試料を添加する。試料の穴内での最終希釈率は、培養液が1/4、細胞層が1/10とした。抗原抗体反応は37℃で2時間行い、プレートを洗浄した後アビヂンHRP(ホースラディシュパーオキシタ−ゼ)溶液を添加し、更に30分から1時間反応させた。洗浄後、HRPの基質であるABTS溶液を加え、405nmの吸光度をELISAプレートリーダーにて測定した。検量線は0〜40ng/mlの範囲で作成した。
ラミニン5の産生量は、培地中に遊離された量と細胞層に残った量との総和を算出し、植物抽出物を添加してない試料(コントロール)に対する相対的な値をもって示した。その結果を表2に示す。
【0037】
【表2】

【0038】
表2から、ゆずの種子の抽出物は、濃度依存的にラミニン5産生量を促進させることが明らかとなった。
【0039】
〔実施例1〕 クリーム
(処方)
ステアリン酸 2.0 質量%
ステアリルアルコール 7.0
水添ラノリン 2.0
スクワラン 5.0
2−オクチルドデシルアルコール 6.0
ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
プロピレングリコール 5.0
ゆずの種子70%エタノール室温抽出物 5.0
トラネキサム酸 0.2
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)
イオン交換水にプロピレングリコールを加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0040】
〔実施例2〕 クリーム
(処方)
固形パラフィン 5.0 質量%
ミツロウ 10.0
ワセリン 15.0
流動パラフィン 41.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン
モノラウリン酸エステル 2.0
石けん粉末 0.1
ゆずの種子50%エタノール加熱抽出物 0.05
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)
イオン交換水に石けん粉末を加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜながら徐々に加え反応を行う。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0041】
〔実施例3〕 乳液
(処方)
ステアリン酸 2.5 質量%
セチルアルコール 1.5
ワセリン 5.0
流動パラフィン 10.0
ポリオキシエチレン(10モル)
モノオレイン酸エステル 2.0
ポリエチレングリコール1500 3.0
トリエタノールアミン 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.05
(商品名:カーボポール941,B.F.Goodrich Chemical company)
ゆずの種子90%エタノール加熱抽出物 0.01
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)
少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチレングリコール1500とトリエタノールアミンを加え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0042】
〔実施例4〕 乳液
(処方)
マイクロクリスタリンワックス 1.0 質量%
ミツロウ 2.0
ラノリン 20.0
流動パラフィン 10.0
スクワラン 5.0
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン
モノオレイン酸エステル 1.0
プロピレングリコール 7.0
ゆずの種子30%エタノール室温抽出物 10.0
トラネキサム酸 1.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)
イオン交換水にプロピレングリコールを加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜながらこれに水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化する。乳化後、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0043】
〔実施例5〕 ゼリー
(処方)
95%エチルアルコール 10.0 質量%
ジプロピレングリコール 15.0
ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテル 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.05
(商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company)
苛性ソーダ 0.15
L−アルギニン 0.1
ゆずの種子熱水抽出物 0.001
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)
イオン交換水にカーボポール940を均一に溶解し、一方、95%エタノールにポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテルおよびレチノールを溶解し、水相に添加する。次いで、その他の成分を加えたのち、苛性ソーダ、L−アルギニンで中和させ増粘する。
【0044】
〔実施例6〕 ゼリー
(処方)
(A相)
エチルアルコール(95%) 10.0 質量%
ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール 1.0
パントテニールエチルエーテル 0.1
ゆずの種子99%エタノール室温抽出物 0.001
メチルパラベン 0.15
(B相)
水酸化カリウム 0.1
(C相)
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
カルボキシビニルポリマー 0.2
(商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company)
精製水 残余
(製法)
A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化する。次いでB相を加えたのち充填を行う。
【0045】
〔実施例7〕 パック
(処方)
(A相)
ジプロピレングリコール 5.0 質量%
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
ゆずの種子75%エタノール加熱抽出物 0.01
オリーブ油 5.0
酢酸トコフェロール 0.2
エチルパラベン 0.2
香料 0.2
(C相)
亜硫酸水秦ナトリウム 0.03
ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2,000) 13.0
エタノール 7.0
精製水 残余
(製法)
A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化する。次いでこれをC相に加えたのち充填を行う。
【0046】
〔実施例8〕 日焼け防止化粧料
(処方)
ステアリン酸 1.5 質量%
セチルアルコール 3.0
ミツロウ 2.0
ポリオキシエチレン(10モル付加)
モノオレイン酸エステル 1.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 1.0
ジメチルポリシロキサン 10.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 3.0
オクチルp−メトキシシンナメート 2.0
ゆずの種子90%エタノール室温抽出物 0.1
香料 適量
苛性カリ 適量
イオン交換水 残量
(製法)
イオン交換水とアルカリ以外の油層成分を加温溶解(〜70℃)後、アルカリで中和し、その後イオン交換水を添加して乳化し、乳化後よくかきまぜながら冷却した。
【0047】
〔実施例9〕 化粧下地
(処方)
以下の組成でW/O乳化型化粧下地を調製した。
(a)有機変性モンモリロナイト 0.5 質量%
(b)セチルイソオクタネート 2.0
(c)オクタメチルシクロテトラシロキサン 2.0
(d)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
(e)ジメチルポリシロキサン(6cs) 5.0
(f)流動パラフィン 3.0
(g)ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド 0.2
(h)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 5.0
(i)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.3
(j)グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル
ジパラメトキシシンナメート 1.0
(k)微粒子酸化チタン 5.0
(l)オレイルアルコール 0.5
(m)ステアリン酸 0.5
(n)ソルビタンジイソステアレート 4.0
(o)酸化防止剤 適量
(P)香料 適量
(q)タルク 1.5
(r)ナイロンパウダー 1.0
(s)イオン交換水 残余
(t)クエン酸ナトリウム 0.5
(u)1,3−ブチレングリコール 5.0
(v)ゆずの種子55%エタノール加熱抽出物 0.01
(製法)
(1) (b)〜(j)、(l)〜(p)を加熱溶解させ、(v)を混合、分散させる。
(2) (1)の中に(a)を加え分散、膨潤させる。
(3) (2)の中に(k)、(q)、(r)を分散させる。
(4) (t)および(u)を(s)に溶解させ、(3)に加え乳化させる。
【0048】
〔実施例10〕 パウダリーファンデーション
(処方)
(a)微粒子酸化チタン 7.0 質量%
(b)タルク 40.0
(c)マイカ 残余
(d)ナイロンパウダー 10.0
(e)酸化鉄赤 1.0
(f)酸化鉄黄 2.0
(g)酸化鉄黒 0.2
(h)ジメチルポリシロキサン 1.0
(i)パルミチン酸−2−エチルヘキシル 9.0
(j)セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
(k)N,N−ジメチルPABAオクチルエステル 0.3
(l)ゆずの種子60%エタノール加熱抽出物 5.0
(m)防腐剤 適量
(n)酸化防止剤 適量
(o)香料 適量
(製法)
(1) (a)〜(g)を混合、粉砕する。
(2) (h)〜(k)、(m)〜(o)を加熱溶解させ、(l)を混合、分散させる。
(3) (1)および(2)を混合した後、成型する。
【0049】
〔実施例11〕 油性ファンデーション
(処方)
(a)微粒子酸化チタン 10.0 質量%
(b)マイカ 22.4
(c)カオリン 10.0
(d)ナイロンパウダー 5.0
(e)酸化鉄赤 0.5
(f)酸化鉄黄 2.0
(g)酸化鉄黒 0.1
(h)流動パラフィン 残量
(i)ジメチルポリシロキサン 10.0
(j)セスキオレイン酸ソルビタン 2.0
(k)オクチルメトキシシンナメート 5.0
(l)ゆずの種子90%エタノール室温抽出物 0.005
(m)香料 適量
(n)マイクロクリスタリンワックス 6.0
(o)カルナバロウ 3.0
(製法)
(1) (a)〜(g)を混合、粉砕する。
(2) (h)〜(k)、(m)を加熱溶解させ、(l)を混合、分散させる。
(3) (2)のスラリーをグラインダーを用いてすりつぶす。
(4) (3)に(n)および(o)を入れ加熱溶解させた後、混合し成型する。
【0050】
〔実施例12〕 クリーム
(処方)
ステアリン酸 2.0 質量%
ステアリルアルコール 7.0
水添ラノリン 2.0
スクワラン 5.0
2−オクチルドデシルアルコール 6.0
ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
プロピレングリコール 5.0
ゆずの種子40%エタノール室温抽出物 0.6
トラネキサム酸 0.2
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)
イオン交換水にプロピレングリコールを加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0051】
〔実施例13〕 クリーム
(処方)
固形パラフィン 5.0 質量%
ミツロウ 10.0
ワセリン 15.0
流動パラフィン 41.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
ポリエキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0
石けん粉末 0.1
ゆずの種子30%エタノール室温抽出物 0.1
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)
イオン交換水に石けん粉末を加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜながら徐々に加え反応を行う。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0052】
〔実施例14〕 乳液
(処方)
ステアリン酸 2.5 質量%
セチルアルコール 1.5
ワセリン 5.0
流動パラフィン 10.0
ポリオキシエチレン(10モル)
モノオレイン酸エステル 2.0
ポリエチレングリコール1500 3.0
トリエタノールアミン 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.05
(商品名:カーボポール94 B.F.Goodrich Chemical company)
ゆずの種子熱水抽出物 0.05
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)
少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチレングリコール1500とトリエタノールアミンを加え、加熱融解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0053】
〔実施例15〕 クリーム
(処方)
ステアリン酸 5.0 質量%
ステアリルアルコール 4.0
イソプロピルミリステート 18.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
プロピレングリコール 10.0
ゆずの種子10%エタノール抽出物 0.1
シカクマメエキス 0.1
苛性カリ 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
防腐剤 適 量
香料 適 量
イオン交換水 残 余
【0054】
〔実施例16〕 クリーム
(処方)
流動パラフィン 3.0 質量%
ワセリン 1.0
ジメチルポリシロキサン 1.0
ステアリルアルコール 1.8
ベヘニルアルコール 1.6
グリセリン 8.0
ジプロピレングリコール 5.0
ゆずの種子35%エタノール室温抽出物 0.01
加水分解シルクエキス 0.01
マカデミアナッツ油 2.0
硬化油 3.0
スクワラン 6.0
ステアリン酸 2.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
2−エチルヘキサン酸セチル 4.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3.0
水酸化カリウム 0.15
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
トリメチルグリシン 2.0
酢酸トコフェロール 0.1
甜茶エキス 0.1
パラベン 適量
エデト酸3ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 0.05
ジパラメトキシ桂皮酸モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル 0.05
色剤 適量
カルボキシビニルポリマー 0.05
精製水 残余
【0055】
〔実施例17〕 クリーム
(処方)
ステアリン酸 5.0 質量%
ステアリルアルコール 4.0
イソプロピルミリステート 18.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
プロピレングリコール 10.0
ゆずの種子55%エタノール加熱抽出物 0.05
ベングルエキス 0.03
イリス根エキス 0.02
苛性カリ 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
防腐剤 適 量
香料 適 量
イオン交換水 残 余
【0056】
〔実施例18〕 化粧水
(処方)
エタノール 10.0 質量%
グリセリン 2.0
ジプロピレングリコール 1.0
イソステアリン酸 0.1
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・
メチルポリシロキサン共重合体 1.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.1
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.01
ゆずの種子80%エタノール加熱抽出物 0.3
オノニスエキス 0.1
ヒポタウリン 0.1
カモミラエキス 0.1
ラベンダー油 0.001
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
【0057】
〔実施例19〕 乳液
(処方)
ジメチルポリシロキサン 3.0 質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
エタノール 5.0
グリセリン 6.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3.0
ヒマワリ油 1.0
スクワラン 2.0
水酸化カリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
ビワ葉エキス 0.1
L−グルタミン酸ナトリウム 0.05
ウイキョウエキス 0.1
ゆずの種子40%エタノール室温抽出物 0.1
チオタウリン 0.1
酵母エキス 0.1
ラベンダー油 0.1
ジオウエキス 0.1
ジモルホリノピリダジノン 0.1
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.1
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
(ペミュレンTR−1) 0.1
ベンガラ 適量
黄酸化鉄 適量
パラベン 適量
精製水 残余
【0058】
〔実施例20〕 クリーム
(処方)
ステアリン酸 5.0 質量%
ステアリルアルコール 4.0
イソプロピルミリステート 18.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
プロピレングリコール 10.0
ゆずの種子80%エタノール加熱抽出物 0.1
カッコンエキス 0.1
苛性カリ 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
防腐剤 適量
香料 適量
イオン交換水 残余
【0059】
〔実施例21〕 化粧水
(処方)
エチルアルコール 5.0 質量%
グリセリン 1.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
デシルテトラデシルエーテル 0.2
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
トリメチルグリシン 1.0
ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.1
チオタウリン 0.1
緑茶エキス 0.1
西洋ハッカエキス 0.1
ウコンエキス 0.1
ゆずの種子99%エタノール室温抽出物 0.01
リゾレシチン 0.01
EDTA3ナトリウム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.05
水酸化カリウム 0.02
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
香料 適量
【0060】
〔実施例22〕 クリーム
(処方)
ステアリン酸 5.0 質量%
ステアリルアルコール 4.0
イソプロピルミリステート 18.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
プロピレングリコール 10.0
ゆずの種子95%エタノール加熱抽出物 0.01
ミシマサイコエキス 0.01
タイムエキス 0.01
苛性カリ 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
防腐剤 適量
香料 適量
イオン交換水 残余
【0061】
〔実施例23〕 クリーム
(処方)
流動パラフィン 8.0 質量%
ワセリン 3.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
ステアリルアルコール 3.0
ベヘニルアルコール 2.0
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 4.0
トレハロース 1.0
ゆずの種子85%エタノール加熱抽出物 0.01
アセンヤクエキス 0.01
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 4.0
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.05
水酸化カリウム 0.015
油溶性甘草エキス 0.1
レチノール 0.25
酢酸トコフェロール 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
フェノキシエタノール 適量
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 0.01
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.1
β−カロチン 0.01
ポリビニルアルコール 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.05
精製水 残余
香料 適量
【0062】
〔実施例24〕 クリーム
(処方)
デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 質量%
トリメチルシロキシケイ酸 5.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
マルチトール液 2.0
マカデミアナッツ油 2.0
スクワラン 2.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
2−エチルヘキサン酸セチル 2.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
レチノールアセテート 0.02
酢酸トコフェロール 0.05
魚コラーゲン 0.4
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.01
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
ゆずの種子45%エタノール室温抽出物 0.01
エデト酸三ナトリウム 0.05
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−
エチルヘキサン酸グリセリル 0.05
ケイ酸アルミニウムマグネシウム 0.3
パラベン 適量
精製水 残余
【0063】
〔実施例25〕 クリーム
(処方)
ステアリン酸 5.0 質量%
ステアリルアルコール 4.0
イソプロピルミリステート 18.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
プロピレングリコール 10.0
ゆずの種子20%エタノール加熱抽出物 0.02
マジョラムエキス 0.1
苛性カリ 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
防腐剤 適量
香料 適量
イオン交換水 残余
【0064】
〔実施例26〕 クリーム
(処方)
ステアリン酸 5.0 質量%
ステアリルアルコール 4.0
イソプロピルミリステート 18.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
プロピレングリコール 10.0
ゆずの種子10%エタノール加熱抽出物 0.01
トルメンチラエキス 0.01
クララエキス 0.01
苛性カリ 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
防腐剤 適量
香料 適量
イオン交換水 残余
【0065】
〔実施例27〕 乳液
(処方)
ジメチルポリシロキサン 2.0 質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 25.0
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 10.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.5
トリメチルシロキシケイ酸 1.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ゆずの種子75%エタノール室温抽出物 0.01
マンゴスチンエキス 0.01
スクワラン 0.5
タルク 5.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
酢酸トコフェロール 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 1.0
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 5.0
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−
エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
シリコーン被覆微粒子酸化チタン(40nm) 4.0
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
球状ポリエチレン末 3.0
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
香料 適量
【0066】
〔実施例28〕 浴用剤
(処方)
スクワラン 10.0 質量%
マカデミアナッツ油 10.0
ソルビタンオレイト 5.0
POEオレイルエーテル 10.0
ユズ種子エキス 0.5
ウイキョウエキス 0.5
ジュウヤクエキス 0.5
イオン交換水 0.5
色素 適量
香料 適量
流動パラフィン 残余
【0067】
〔実施例29〕 化粧水
(処方)
1,3−ブチレングリコール 9.0 質量%
ジプロピレングリコール 3.0
グリセリン 5.0
エタノール 3.0
トリメチルグリシン 5.0
PEG/PPG−14/7ジメチルエーテル 2.0
PEG−60水添ヒマシ油 0.7
ゆず種子エキス 0.3
ゆず(果実部)エキス 0.3
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.09
メタリン酸ナトリウム 0.1
メチルパラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
イオン交換水 残余
香料 適量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゆずの種子の溶媒抽出物からなることを特徴とするIV型コラーゲン産生促進剤。
【請求項2】
ゆずの種子の溶媒抽出物からなることを特徴とするVII型コラーゲン産生促進剤。
【請求項3】
前記溶媒が含水エタノールであることを特徴とする請求項1または2に記載のコラーゲン産生促進剤。
【請求項4】
請求項1または2に記載のコラーゲン産生促進剤を配合したことを特徴とするコラーゲン産生促進用皮膚外用剤。
【請求項5】
請求項1または2に記載のコラーゲン産生促進剤を用いてコラーゲンの産生を促進させることを特徴とするコラーゲン産生促進方法。
【請求項6】
ゆずの種子の溶媒抽出物からなることを特徴とするラミニン5産生促進剤。

【公開番号】特開2006−206571(P2006−206571A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−174016(P2005−174016)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】