説明

β2アドレナリン受容体のアゴニストとしての4−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)フェノールの誘導体

本発明は、式(I):
【化1】


[式中
・Rは、−CHOH、−NH(CO)Hから選択される基であり、そして
・Rは、水素原子であるか;または
・RはRと一体となって、基−NH−C(O)−CH=CH−(ここで、窒素原子は、Rを有するフェニル環中の炭素原子に結合しており、そして炭素原子は、Rを有しているフェニル環中の炭素原子に結合している。)を形成し、
・R3aおよびR3bは、水素原子およびC1−4アルキル基からなる群から独立して選択され、
・XおよびYは、直接結合および酸素原子からなる群から独立して選択され、
・n、mおよびqは、それぞれ独立して、0、1、2および3から選択される値であり、
・pは、1、2および3から選択される値であり、
・RおよびRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−CONH、−NHCONH、−SR、−SOR、−SO、−SONHRおよび以下の基
【化2】


(式中、Rは、C1−4アルキルおよびC3−8シクロアルキルから選択され、そしてRは、水素原子およびC1−4アルキル基から選択される。)
から独立して選択され、
・Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシからなる群から選択される。]
で示される化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは立体異性体を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


[式中
・Rは、−CHOH、−NH(CO)Hから選択される基であり、そして
・Rは、水素原子であるか;または
・RとRは一体となって、基−NH−C(O)−CH=CH−(ここで、窒素原子は、Rを有するフェニル環中の炭素原子に結合しており、そして炭素原子は、Rを有しているフェニル環中の炭素原子に結合している。)を形成し、
・R3aおよびR3bは、水素原子およびC1−4アルキル基からなる群から独立して選択され、
・XおよびYは、直接結合および酸素原子からなる群から独立して選択され、
・n、mおよびqは、それぞれ独立して、0、1、2および3から選択される値であり、
・pは、1、2および3から選択される値であり、
・RおよびRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−CONH、−NHCONH、−SR、−SOR、−SO、−SONHRおよび以下の基
【化2】


(式中、Rは、C1−4アルキルおよびC3−8シクロアルキルから選択され、そしてRは、水素原子およびC1−4アルキル基から選択される。)
から独立して選択され、
・Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシからなる群から選択される。]
で示される化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物もしくは立体異性体。
【請求項2】
pが1である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
nが0である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
mが、1および2から選択される値である、請求項1から3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
mが1である、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
qが、0または1から選択される値である、請求項1から5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
qが0である、請求項6記載の化合物。
【請求項8】
Xが酸素原子である、請求項1から7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
Yが直接結合である、請求項1から8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
3aが、水素原子であり、R3bが、水素原子およびメチル基からなる群から選択される、請求項1から9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
3aおよびR3bが両方とも水素原子である、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
が水素原子である、請求項1から11のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
が、水素原子であり、Rが、水素原子、ハロゲン原子、−CONH、−NHCONH、−SR、−SOR、−SOおよび−SONHRから選択される基である、請求項1から12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
が、水素原子ならびに基−CONHおよび−NHCONHから選択される基である、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
が、水素原子およびメトキシ基からなる群から選択される、請求項1から14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
が水素原子である、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
とRが一体となって、基−NH−C(O)−CH=CH−(ここで、窒素原子が、Rを有するフェニル環中の炭素原子に結合しており、そして炭素原子が、Rを有するフェニル環中の炭素原子に結合している。)を形成する、請求項1から16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
とRが一体となって、基−NH−C(O)−CH=CH−(ここで、窒素原子が、Rを有するフェニル環中の炭素原子に結合しており、そして炭素原子が、Rを有するフェニル環中の炭素原子に結合している。)を形成し、nおよびqが0であり、mおよびpが1である、請求項1から17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項19】
Xが酸素原子であり、Yが直接結合であり、そしてR、RおよびRが、独立して、水素原子である、請求項1から18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項20】
5−[(1R,S)−2−({(1R,S)−2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
4−[(1R,S)−2−({(1R,S)−2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−(ヒドロキシメチル)フェノールアセテート
ギ酸−{5−[(1R,S)−2−({(1R,S)−2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}ホルムアミド(1:1)
5−((1R)−2−({(1R,S)−2−[3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
4−[(1R)−2−({(1R,S)−2−[3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−(ヒドロキシメチル)フェノール
4−{(1R)−2−[((1R,S)−2−{3−[(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)メチル]フェニル}−1−メチルエチル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−2−(ヒドロキシメチル)フェノールアセテート
5−[2−({2−[(1R,S)−4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R)−2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
4−[(1R,S)−2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−(ヒドロキシメチル)フェノール
{5−[(1R,S)−2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}ホルムアミド−ホルメート
5−[(1R,S)−2−({2−[3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R)−2−({2−[3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
4−[(1R,S)−2−({2−[3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−(ヒドロキシメチル)フェノール
{5−[(1R,S)−2−({2−[3−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}ホルムアミド
5−{(1R,S)−2−[(2−{4−[2,2−ジフルオロ−2−(2−メトキシフェニル)エトキシ]フェニル}エチル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R)−2−({(1R,S)−2−[4−(2,2−ジフルオロ−3−フェニルプロポキシ)フェニル]−1−メチル−エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R,S)−2−{[4−(3,3−ジフルオロ−3−フェニルプロポキシ)ベンジル]アミノ}−1−ヒドロキシエチル)]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R,S)−[2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−3−フェノキシプロポキシ)フェニル]エチル}−アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
ギ酸5−[(1R,S)−[[2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)−3−メトキシフェニル]−エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
ギ酸5−[(1R,S)−2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−3−フェニルプロポキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R,S)−2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−4−フェニルブトキシ)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン、
5−[(1R)−2−({(1R,S)−2−[4−(1,1−ジフルオロ−2−フェノキシエチル)フェニル]−1−メチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R)−2−({2−[4−(3,3−ジフルオロ−3−フェニルプロポキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R,S)−2−({2−[4−(4,4−ジフルオロ−4−フェニルブトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R,S)−2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)−3−メチルフェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R,S)−2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)−3−フルオロフェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
3−{1,1−ジフルオロ−2−[4−((1R,S)−2−{[2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]アミノ}エチル)フェノキシ]エチル}ベンズアミド
N−((1R,S)−3−{1,1−ジフルオロ−2−[3−(2−{[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]アミノ}プロピル)フェノキシ]エチル}フェニル)ウレア
5−{(1R,S)−2−[(2−{4−[2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロフェニル)エトキシ]フェニル}エチル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−((1R,S)−(2−{[2−(4−{2−[3−(シクロペンチルチオ)フェニル]−2,2−ジフルオロエトキシ}フェニル)エチル]アミノ}−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−((1R,S)−(2−{[2−(4−{2−[3−(シクロペンチルスルホニル)フェニル]−2,2−ジフルオロエトキシ}フェニル)エチル]アミノ}−1−ヒドロキシエチル)−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
5−[(1R,S)−2−({2−[4−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−1,1−ジメチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン
からなる群から選択される、請求項1記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物。
【請求項21】
治療的有効量の請求項1から20のいずれか一項記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項22】
治療的有効量の1個以上の他の治療剤をさらに含む、請求項21記載の医薬組成物。
【請求項23】
該他の治療剤が、コルチコステロイド、抗コリン薬、またはPDE4阻害剤である、請求項22記載の医薬組成物。
【請求項24】
該組成物が吸入投与用に製剤される、請求項21から23のいずれか一項記載の医薬組成物。
【請求項25】
請求項1から20のいずれか一項記載の化合物および1個以上の他の治療剤を含む、組合せ剤。
【請求項26】
該他の治療剤が、コルチコステロイド、抗コリン薬、またはPDE4阻害剤である、請求項25記載の組合せ剤。
【請求項27】
哺乳動物において、β2アドレナリン受容体活性と関係する疾患または状態を処置する方法であって、治療的有効量の請求項21から24のいずれか一項記載の医薬組成物を該哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項28】
該疾患または状態が肺疾患である、請求項27記載の方法。
【請求項29】
該肺疾患が喘息または慢性閉塞性肺疾患である、請求項28記載の方法。
【請求項30】
該疾患または状態が、早産、緑内障、神経障害、心臓疾患および炎症からなる群から選択される、請求項27記載の方法。
【請求項31】
該方法が、治療的有効量の1個以上の他の治療剤を投与することをさらに含む、請求項27から30のいずれか一項記載の方法。
【請求項32】
該他の治療剤が、コルチコステロイド、抗コリン薬、またはPDE4阻害剤である、請求項31記載の方法。
【請求項33】
β2アドレナリン受容体の活性を調節する方法であって、β2アドレナリン受容体を、調節量の請求項1から20のいずれか一項記載の化合物を用いて刺激することを含む、方法。

【公表番号】特表2010−506870(P2010−506870A)
【公表日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532718(P2009−532718)
【出願日】平成19年10月17日(2007.10.17)
【国際出願番号】PCT/EP2007/008992
【国際公開番号】WO2008/046598
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(598032139)アルミラル・ソシエダッド・アノニマ (69)
【氏名又は名称原語表記】Almirall, S.A.
【Fターム(参考)】