説明

インホイールモータ駆動装置

【課題】インホイールモータ装置に関し、ケーブルの適切な固定を提供する。
【解決手段】インホイールモータ駆動装置11は、ケーシング12と、ケーシングの軸線方向車体外側で回転自在に支持される車輪ハブ13と、ケーシングに収容されて車輪ハブを駆動するモータ14と、ケーシングの外側表面に設けられて車輪ハブを制動する電動ブレーキ装置15と、電動ブレーキ装置から車体内側へ軸線方向に延びる電動ブレーキケーブル22と、ケーシング12の外側表面のうち電動ブレーキ装置15よりも軸線方向車体内側の部位に設けられて電動ブレーキケーブル22の中程を係止する係止具23とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インホイールモータ駆動装置から車体側へ延びるケーブルの取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車輪から車体側へ延びるケーブルとして最も一般的なものは車輪速センサのハーネス、ブレーキホース、ブレーキパイプといったケーブルである。ケーブルに関する技術としては従来、例えば、特開2003−287069号公報(特許文献1)および特開平2−158448号公報(特許文献2)に記載のごときものが知られている。特許文献1に記載の車両用電動ブレーキ装置は、車輪ハブの近傍に、車輪の回転速度を検出する車輪速センサを取り付け、車輪速センサと電動ディスクブレーキのキャリパとを第1ハーネスで互いに接続し、このキャリパと車体側のメインコントローラとを第2ハーネスで互いに接続するというものである。特許文献2に記載の車両は、前後左右の各車輪に油圧ブレーキユニットがそれぞれ設けられ、各油圧ブレーキユニットから車体のマスターシリンダへブレーキパイプが延びている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−287069号公報
【特許文献2】特開平2−158448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車輪は懸架装置によって車体に懸架されることが常套であるため、車輪は車体に対して相対移動し、ケーブルは繰り返し屈曲する。このため、ケーブルには可とう性が必要とされる。また、ケーブルの疲労を軽減し、屈曲したケーブルの巻き込みを防止するために、ケーブルは長すぎずかつ短すぎず適切な長さに選定されて、過大な弛みがないよう固定されなければならない。
【0005】
しかし、上記の従来技術には、ケーブルの長さの選定やケーブルの適切な固定について何ら考慮されていなかった。
【0006】
本発明は、上述の実情に鑑み、車輪のホイール内空領域に配置されて当該車輪を駆動するインホイールモータ装置に関し、ケーブルの適切な固定を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のため本発明によるインホイールモータ装置は、ケーシングと、ケーシングの軸線方向車体外側で回転自在に支持される車輪ハブと、ケーシングに収容されて車輪ハブを駆動するモータと、ケーシングの外側表面に設けられて車輪ハブを制動する電動ブレーキ装置と、電動ブレーキ装置から車体内側へ軸線方向に延びる電動ブレーキケーブルと、ケーシングの外側表面のうち電動ブレーキ装置よりも軸線方向車両内側の部位に設けられて電動ブレーキケーブルの中程を係止する係止具とを備える。
【0008】
かかる本発明によれば、係止具が電動ブレーキと一体となって動くケーシングに電動ブレーキケーブルの中程を係止することから、インホイールモータ駆動装置のケーシングに外付けされる電動ブレーキ装置から延びる電動ブレーキケーブルのうち係止具までの根元側部分を、弛みなくケーシングに取り付けることができる。そして、係止具からさらに延びる電動ブレーキケーブルの先端側部分に屈曲の自由度を与えることができる。なお電動ブレーキケーブルは、電動ブレーキ装置を駆動するための動力線と電動ブレーキ装置との間で制御信号を送受信する信号線が一体となっているものでも別体となっているものでもよい。
【0009】
電動ブレーキケーブルは、電動ブレーキ装置のみに関連する線であってもよいが、他の実施例として、電動ブレーキケーブルは、ケーシングの外側表面に設けられるまたはケーシングの内部に収容されるセンサから延びるセンサケーブルを含んでいてもよい。かかる実施形態によれば、車輪ハブの回転速度を検出する車輪速センサなどのセンサケーブルをまとめて、配線レイアウトをすっきりさせることができる。
【0010】
本発明のインホイールモータ駆動装置は、モータの回転軸と車輪ハブとを直結するものであってもよい。あるいは、ケーシングに収容されてモータの回転を減速して車輪ハブに伝達する減速機構をさらに備えてもよい。
【0011】
係止具は、ケーシングの外側表面から突出する1本の脚部と、この脚部の先端に片持ち支持される蓋部であってもよいが、好ましい実施形態として、1対の脚部と、これら脚部の先端同士を連結する蓋部とを有する部材である。そして、1対の脚部間に電動ブレーキケーブルを通し、脚部の根元をケーシングの外側表面に取り付け固定することにより、電動ブレーキケーブルはケーシングの外側表面に固定される。あるいは係止具は、ケーシングの外側表面に一体形成された1対の突起部と、これら突起部に跨って取り付けられて電動ブレーキケーブルを1対の突起部の間に保持する蓋部材とを有する。かかる実施形態によれば、電動ブレーキケーブルの位置決めが容易となることから、組立作業が向上する。
【0012】
なお、動力線と信号線が別体になっているタイプの電動ブレーキケーブルや、車輪速センサをまとめて係止する場合には、図に示すように、その数に応じた前述の脚部や突起部を設ければよい。
【0013】
好ましい実施形態として、係止具は電動ブレーキケーブルが貫通する通路を形成するものである。そして、通路の端部表面は、該通路の奥から端へ向かうにつれて通路の断面形状が徐々に大きくなるよう、丸みを帯びている。かかる実施形態によれば、電動ブレーキケーブルが係止具による係止箇所で繰り返し屈曲する場合であっても、電動ブレーキケーブルの係止箇所に応力が集中することを回避して、耐久性が向上する。
【0014】
好ましくは、電動ブレーキケーブルは、係止具によって係止される係止箇所にコネクタを有し、係止箇所よりさらに車両内側に延びる電動ブレーキケーブル先端側部分が、コネクタを介して係止箇所より電動ブレーキ装置側へ延びる電動ブレーキケーブル根元側部分に脱着可能に接続される。かかる実施形態によれば、電動ブレーキ装置をインホイールモータ駆動装置のハウジングに取り付ける作業と、車体に取り付けられる電動ブレーキ装置コントローラを組み立てる作業を別々の製造ラインでそれぞれ実行し、次の工程になるインホイールモータ駆動装置を車体に取り付ける作業ではコネクタを接続すればよい。したがって、組立効率が向上する。
【0015】
1実施形態として、電動ブレーキ装置と電動ブレーキケーブルとの接続箇所がシーリング加工されていてもよい。かかる実施形態によれば、電動ブレーキ装置と電動ブレーキケーブルとの接続箇所に塵埃や水滴などの異物が侵入することを防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
このように本発明は、電動ブレーキと一体となって動くケーシングの外側表面に電動ブレーキケーブルの中程を係止する係止具を備えることから、電動ブレーキ装置から係止具まで延びる電動ブレーキケーブル根元側部分を、弛みなくケーシングに取り付けることができる。したがって、当該根元側部分の巻き込みを防止するとともに、当該部分の繰り返し屈曲を回避することができる。そして、係止具よりもさらに延びる電動ブレーキケーブル先端側部分の繰り返し屈曲を許容する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の1実施例になるインホイールモータ駆動装置を示す斜視図である。
【図2】同実施例のインホイールモータ駆動装置を示す側面図である。
【図3】同実施例のインホイールモータ駆動装置に設けられる係止具を拡大して示す斜視図である。
【図4】図3に示す係止具をIV−IVで切断し矢の方向からみた状態を示す断面図である。
【図5】電動ブレーキケーブルの係止状態を模式的に示す図である。
【図6】他の実施例につき、電動ブレーキケーブルの係止状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の1実施例になるインホイールモータ駆動装置を示す斜視図である。図2は同実施例のインホイールモータ駆動装置を示す側面図である。図3は同実施例のインホイールモータ駆動装置に設けられる係止具を拡大して示す斜視図である。図4は図3に示す係止具をIV−IVで切断し矢の方向からみた状態を示す断面図である。図5は電動ブレーキケーブルの係止状態を模式的に示す図である。
【0020】
インホイールモータ駆動装置11は、車輪のホイール(図示せず)の内空領域に配置されて車輪を駆動する。インホイールモータ駆動装置11は当該車輪とともに、電気自動車およびハイブリッド車両の車体(図示せず)に懸架される。
【0021】
インホイールモータ駆動装置11は、ケーシング12と、ケーシング12の軸線方向車体外側で回転自在に支持される車輪ハブ13と、ケーシング12に収容されて車輪ハブを駆動するモータ14と、ケーシング12の外側表面に設けられて車輪ハブ13を制動する電動ブレーキ装置15と、電動ブレーキ装置15から車体内側へ軸線方向に延びる電動ブレーキケーブル22と、ケーシング12の外側表面に設けられて電動ブレーキケーブル22の中程を係止する係止具23とを備える。
【0022】
ケーシング12の一方側は複雑な形状をした筐体12bであり、ケーシング12の他方側は円筒形状の円筒部12aである。ケーシングの筐体12bの外側表面には複数の穴12hが形成される。インホイールモータ駆動装置11は、これらの穴12hを利用して車体側の懸架装置と連結する。
【0023】
ケーシングの円筒部12aの内部にはモータ14が設けられ、図示しないモータ回転軸は、ケーシング円筒部12aの中心軸線に沿って一方側へ延び、筐体12bに収容される減速機構と駆動結合する。減速機構はモータ回転軸の回転速度を減速して車輪ハブ13に伝達する。車輪ハブ13は筐体12bの一方側で転がり軸受を介して支持される。車輪ハブ13の車体外側端面には図示しないホイールが連結固定される。車輪ハブ13にはディスクロータ24が結合する。したがってディスクロータ24は車輪と等速回転する。
【0024】
電動ブレーキ装置15は、筐体12bの外側表面に取り付け固定されており、キャリパ16とアクチュエータ17を有する。キャリパ16はディスクロータ24の外周に位置して、ディスクロータ24の両面に跨っている。アクチュエータ17は電動によりキャリパ16内のブレーキパッドをディスクロータ24の両面に押し付けて、車輪を制動する。
【0025】
電動ブレーキ装置15のアクチュエータ17から車体内側へ軸線方向に延びる電動ブレーキケーブル22は、図示しない車体側のブレーキコントローラと接続する。なお、ここでいう軸線方向とは、車輪ハブ13の軸線方向のことである。電動ブレーキケーブル22は電力線および信号線を束ねたものであり、アクチュエータ17へ電力を供給するものであるが、アクチュエータ17とブレーキコントローラとの間で制御信号の送受信が可能である。
【0026】
電動ブレーキ装置15と電動ブレーキケーブル22との接続箇所33は、弾性を具備する充填材でシーリング加工されている。これにより、電動ブレーキ装置15と電動ブレーキケーブル22との接続箇所33に塵埃や水滴などの異物が侵入することを防止する。
【0027】
ケーシング12の外側表面のうち電動ブレーキ装置15よりも軸線方向車体内側の部位には係止具23が設けられる。具体的には、係止具23はケーシング円筒部12a外側表面の軸線方向車体内側端部に設けられる。図3を参照して、係止具23は、ケーシング円筒部12aの外側表面に一体形成された1対の突起部25と、これら突起部25,25に跨って取り付けられて電動ブレーキケーブル22を1対の突起部25,25の間に保持する蓋部材26とを有する。
【0028】
突起部25は円筒部12aの周方向に間隔を開けて互いに対向する壁部材であり、これら突起部25の間に電動ブレーキケーブル22を通すことができる。突起部25の先端にはボルト穴がそれぞれ穿設されている。また蓋部材26には2箇所のボルト貫通孔が設けられている。1対の突起部25,25の先端に、これら孔を一致させるよう蓋部材26を配置させて、孔をボルト27で螺合することにより、蓋部材26は1対の突起部25,25に取り付け固定される。蓋部材26は電動ブレーキケーブル22を1対の突起部25,25の間に保持する。
【0029】
かかる実施例によれば、電動ブレーキケーブル22を1対の突起部25,25間に挿置して蓋部材26を取り付ければよいことから、電動ブレーキケーブル22の位置決めが容易となり、組立作業が向上する。
【0030】
かくして、電動ブレーキケーブル22の中程の1箇所は、係止具23によりケーシング12の外側表面に係止される。これにより、係止具23による電動ブレーキケーブル22の係止箇所から電動ブレーキ装置15までの電動ブレーキケーブル22の根元側部分22aは、ケーシング12の外側表面に沿って弛まないよう配置され、軸線方向に延在する。また、電動ブレーキケーブル22の係止箇所からさらに車体内側方向へ延びる電動ブレーキケーブル22の先端側部分22bは、屈曲自在にされる。
【0031】
図4を参照して、ケーシング円筒部12aの外側表面に沿って枕状の台座部28が設けられる。台座部28は1対の突起部25,25の間に位置して、突起部25の根元同士を連結する。1対の突起部25,25の先端には蓋部材26が架設される。かくして、これら台座部28、1対の突起部25,25、および蓋部材26に囲まれた領域は、電動ブレーキケーブル22が貫通する通路29を形成する。
【0032】
また、台座部28と突起部25を略U字形状の一体部品として通路29を形成しても良い。
【0033】
通路29の両端部の表面は丸みを帯びた形状にされる。すなわち、互いに対向する1対の突起部25の対向面は、通路29の奥から端へ向かうにつれて通路29の断面形状が徐々に大きくなるよう、丸み25mを帯びている。また、互いに対向する台座部28および蓋部材26の対向面も、通路29の奥から端へ向かうにつれて通路29の断面形状が徐々に大きくなるようにされており、蓋部材26の端部は丸み26mを帯び、台座部28の端部は丸み28mを帯びる。
【0034】
かかる実施例によれば、通路29の端部表面は、通路29の奥から端へ向かうにつれて通路29の断面形状が徐々に大きくなるよう、丸みを帯びていることから、電動ブレーキケーブル22が係止具23によって係止される係止箇所で繰り返し屈曲するときに電動ブレーキケーブル22が通路29の端部表面で応力集中することを回避できる。したがって、電動ブレーキケーブル22の耐久性が向上する。
【0035】
図5を参照して、電動ブレーキケーブル22は、係止具23よりも電動ブレーキ装置15側の電動ブレーキケーブル根元側部分22aと、係止具23よりも先端側の電動ブレーキケーブル先端側部分22bが一体に接続している。電動ブレーキケーブル根元側部分22aは、ケーシング22の表面に固定され、繰り返し屈曲しない。これに対し電動ブレーキケーブル先端側部分22bは繰り返し屈曲を許容する。
【0036】
次に本発明の他の実施例を説明する。図6は本発明の他の実施例になる電動ブレーキケーブルの係止状態を模式的に示す図である。電動ブレーキケーブル22は、係止具23によって係止される係止箇所にコネクタ31を有し、係止箇所よりさらに延びる電動ブレーキケーブル先端側部分22bがコネクタ31を介して係止箇所より電動ブレーキ装置15側へ延びる電動ブレーキケーブル根元側部分22aに脱着可能に接続される。
【0037】
コネクタ31は電動ブレーキケーブル根元側部分22aの先端に取り付けられるソケット部31aと、電動ブレーキケーブル先端側部分22bの端に取り付けられる差込プラグ31bとから構成される。ソケット部31aの外周面は係止具23に保持される。差込プラグ31bはソケット部31aに差し込まれて、電動ブレーキケーブル根元側部分22aおよび電動ブレーキケーブル先端側部分22bを電気的に接続する。
【0038】
図6に示す実施例によれば、インホイールモータ駆動装置11を車体に取り付ける作業において差込プラグ31bをソケット部31aに差し込むことにより、電動ブレーキ装置15と車体側のブレーキコントローラとの接続作業が完了する。したがって、組立効率が向上する。
【0039】
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。例えば、インホイールモータ駆動装置11は、減速機構を有さず、モータ14のモータ回転軸と車輪ハブ13とを直結する構造であってもよい。また、係止具23は、1個に限られるものではなく、円筒部12aの外周表面に複数個設けられてもよい。また、電動ブレーキケーブル22は、ケーシング12の外側表面に設けられるまたはケーシング22の内部に収容されるセンサから延びるセンサケーブルを含んでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
この発明になるインホイールモータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
【符号の説明】
【0041】
11 インホイールモータ駆動装置、12 ケーシング、13 車輪ハブ、14 モータ、15 電動ブレーキ装置、16 キャリパ、17 アクチュエータ、22 電動ブレーキケーブル、22a 根元側部分、22b 先端側部分、23 係止具、24 ディスクロータ、25 突起部、26 蓋部材、28 台座部、29 通路、31 コネクタ、33 接続箇所。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、前記ケーシングの軸線方向車体外側で回転自在に支持される車輪ハブと、前記ケーシングに収容されて前記車輪ハブを駆動するモータと、前記ケーシングの外側表面に設けられて前記車輪ハブを制動する電動ブレーキ装置と、前記電動ブレーキ装置から車体内側へ軸線方向に延びる電動ブレーキケーブルと、前記ケーシングの外側表面のうち前記電動ブレーキ装置よりも軸線方向車体内側の部位に設けられて前記電動ブレーキケーブルの中程を係止する係止具とを備える、インホイールモータ駆動装置。
【請求項2】
前記電動ブレーキケーブルは、前記ケーシングの外側表面に設けられるまたは前記ケーシングの内部に収容されるセンサから延びるセンサケーブルを含む、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
【請求項3】
前記ケーシングに収容されて前記モータの回転を減速して前記車輪ハブに伝達する減速機構をさらに備える、請求項1または2に記載のインホイールモータ駆動装置。
【請求項4】
前記係止具は、前記ケーシングの外側表面に一体形成された1対の突起部と、これら突起部に跨って取り付けられて前記電動ブレーキケーブルを前記1対の突起部の間に保持する蓋部材とを有する、請求項1〜3のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
【請求項5】
前記係止具は前記電動ブレーキケーブルが貫通する通路を形成するものであって、
前記通路の端部表面は、該通路の奥から端へ向かうにつれて該通路の断面形状が徐々に大きくなるよう、丸みを帯びている、請求項1〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
【請求項6】
前記電動ブレーキケーブルは、前記係止具によって係止される係止箇所にコネクタを有し、前記係止箇所よりさらに延びる電動ブレーキケーブル先端側部分が前記コネクタを介して前記係止箇所より電動ブレーキ装置側へ延びる電動ブレーキケーブル根元側部分に脱着可能に接続される。請求項1〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
【請求項7】
前記電動ブレーキ装置と前記電動ブレーキケーブルとの接続箇所がシーリング加工されている、請求項1〜6のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−240778(P2011−240778A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113237(P2010−113237)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(000102692)NTN株式会社 (9,006)
【Fターム(参考)】