説明

エイズ及び関連症状を治療する組成物

以下の植物科の少なくとも一つのエキスから選択された薬剤で構成されるエイズ及びエイズ関連症状を治療する組成物:
(1)キョウチクトウ科(Pleioscarpa Bicarpellata); (2)バンレイシ科(Cleistopholis Patens);(3)カイナンボク科(Dichapetehan Madagasca Riense);(4)バンレイシ科(Uvaristrum Pierreanum);(5)キョウチクトウ科(Strophantus Gratus);(6)ガガイモ科(Gongronema Latifolium);(7)シクンシ科(Combretum Racemosum);(8)キョウチクトウ科(Alsotonia boonei);(9)ヒユ科(Alternanthera Pungens);(10)サトイモ科(AnchomanesDiffermis);(11)カヤツリグサ科(Seleria Voivinil);(12)ウルシ科(Lannea Acida);(13)ノウゼンカズラ科(KigeliaAfricana);(14)パンヤ科(Ceiba Pantanota); (15)ウルシ科(Antrocaryon Micraster);(16)パンヤ科(Bombax Bounopozense);(17)ウルシ科(Spondias Mombin); (18)パパイヤ科(Carica Papaya);(19)上記のいずれかのエキスのグリセリルエステル;(20)上記のいずれかのエキスのサポニン;(21)上記のいずれかのエキスのアルカロイド;(22)上記のいずれかのエキスのタンパク質;(23)上記のいずれかのエキスの油脂;(24)上記のいずれかのエキスの糖;(25)上記のいずれかの混合物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エイズ及び関連症状を治療する組成物に関するものであり、具体的には、選別された植物の少なくとも一つのエキスによって構成される組成物である。
【背景技術】
【0002】
後天性免疫不全症候群の徴候のある患者が最初に認められたのは、1981年夏に遡る。[CDC−Pneumocystis pneumonia−Los Angeles. MMWR 1981,30:250-2; CDC-Kaposi’s sarcoma and Pneumocystis pneumonia among homosexual men−New York City and California. MMWR1981, 30:305-8]。エイズの判例定義についての国内報告は、1982年9月にMMWRに最初に出版された。[CDC-Hepatitis B virus vaccine safety:
report of an inter-agency group MMWR 1982,31:465-67;CDC-Update on acquired immune deficiency syndrome(AIDS)−UnitedStates. MMWR 1982,31:507-14]。それ以来、その定義は、細胞免疫不全を基礎とした指針として、病気一覧表において細かい改正がなされてきた。[Jaffe HW,Bregman DJ, Selik RM. Acquired immune deficiency syndrome in the United States: the first 1,000 cases. J Infect Dis1983, 148:339-45; Jaffe HW, Selik RM. Acquired immune deficiency syndrome: is disseminated aspergillosis predictive of underlying cellular immune deficiency(Replay to letter), J Infect Dis 1984,149:829;Selik RM, Haverkos HW, Curran JW. Acquired immune deficiency syndrome (AIDS) trends in the United States, 1978-1982.Am J Med 1984, 76:493-500; CDC, Update: acquired immunodeficiency syndrome (AIDS) −United States. MMWR 1984, 32:688-91]。
【0003】
1982年に定義が発令されて以来、ヒトT細胞リンパ指向性ウィルス3型/リンパ筋腫脹随伴ウィルス(HTLV−III/LAV)が、エイズの原因として認められてきた。感染症(HTLV−III/LAV)の臨床症状は、本ウィルス、又は(HTLV−III/LAV)が根底にある感染症によって起こる免疫機能障害の結果として生じる二次症状の結果が直接、起因している。徴候の範囲は、顕在化していないものから、病気の非特異的な徴候や症状、自己免疫の神経性障害、種々の日和見感染症及び数種類の悪性型が挙げられる。エイズは、その病因学が知られる前に国内報告において定義づけられ、重症の免疫機能障害の存在を確かに示した一定の二次症状のみを包含した。(HTLV−III/LAV)抗体を検出する最新の臨床検査は、症候群における更なる深刻な状態を含むことを可能にするだけでなく、報告されている症例に用いられている定義の特異性を更に改善することを可能する。
【0004】
エイズの最新の症例定義は、正確であり、一貫して解釈され、非常に具体的であるが故に、病気傾向について有益なデータを提供している。HTLV−III/LAV感染症の報告に向けて一般に提案された以外の他の症状は具体性に劣り、国レベルで一貫して報告されにくいものである。HTLV−III/LAV感染症に関連した、より軽い病気、及び、無症候性の感染症は、いくつかの州や都市では報告可能であるが、国レベルにおいては報告価値がない。HTLV−III/LAV感染症の徴候が、特異性に劣り、より軽い人々は、ウィルスを伝染させる影響力があるため、このような人々の数の推定は、価値がある。これらの推定は、疫学的な研究や特定の集団における特別な調査を通して得ることが出来る。
【0005】
エイズの症例定義に関連した問題は、1985年6月2日から5日にかけてウィスコンシン州マディソンで行われた例年の会合における全米州及び地域疫学専門家会議(CSTE)によって議論された。CSTEは、以下の決議を可決した。
【0006】
1.国内報告に用いられたエイズの症例定義は、HTLV−III/LAV感染症のより重症な症状のみを含んでいる;及び
2. 米国予防失病管理予防センター(CDC)は、HTLV−III/LAV感染症のより包括的な定義と分類を診断、治療、予防、及び、疫学的研究や特別な調査のために発展させる;及び
3. 以下の精製が、国内報告に用いられているエイズの症例定義に適用される:
a. 最新の症例定義によって要求されている日和見性の病気の非存在下で、もし患者が、HTLV−III/LAVの血清学的、又は、ウィルス学的検査において陽性であれば、以下の病気はエイズを示しているとみなされるだろう。
1.培養、組織学、又は、抗原検出によって診断された播種性のヒストプラスマ症(肺やリンパ節に限定されない);
2.組織学、又は、便の顕微鏡検査によって診断された慢性の下痢(1ヶ月以上)を引き起こすインスポラ症;
3.顕微鏡検査、又は、気管支粘膜上の特徴的な白プラークの存在下によって肉眼的に(培養のみでなく)診断される気管支、又は肺のガンジダ症;
4.組織診断された純度の高い病理型並びに不明の免疫性表現型B細胞の非ホジキン病(拡散性・未分化型);
5.診断時に60歳以上の患者における組織学的に認められたカポジ肉腫。
b.最新の症例定義によって要求されている日和見性の病気の存在下で子供(13歳以下)における慢性リンパ系組織内肺臓炎の組織学的に認められた診断は、HTLV−III/LAVの検査が陰性でない限り、エイズを示しているとみなされるだろう。
c.エイズの指標として利用される日和見性の病気と診断されて3ヶ月以上後にリンパ網内系の悪性と診断された患者は、エイズの症例として、もはや除外されない。
d.症例定義の特異性を増加させるために、もし患者が、HTLV−III/LAV血清抗原の検査の結果が陰性であり、HTLV−III/LAVの他のどの型の検査においても陽性がなく、ヘルパーT細胞のリンパ球の数が少なく、又は、抑制因子Tに対するヘルパーT細胞の割合が低いのであれば、エイズの症例からは除外される。CDC(米国疾病予防管理センター)は、国内報告の為にエイズの症例定義に対する上記の補正を即適用するであろう。
【0007】
症例定義の改定は、CDCに以前報告された症例の1%以下の再分類に帰するだろう。改定の結果として報告可能な追加される新たな件数は少ないと予測される。改定された定義を含む症例は、傾向の解釈に対して、一貫した基礎を提供するために、旧定義の下、挙げられる症例から識別可能になるだろう。CDCは、又、エイズ以外のHTLV−III/LAV感染症の症状の病気の為の草案の分類を発展させ、意見を求めて、これらを広く配分し、結果を出版する。Conference of State and Territorial Epidemiologists; AIDS Br., Div of Viral Diseases, Center for Infectious Disease, CDCによって、報告されている。
【0008】
Han et al.は、ヒマシ(Ricini Semen)及びエイズの治療処理用黄連spから、脱脂澱粉の混合物の抽出物質を調製するプロセスを開示した。[US Patent 5,928,645]。抽出物質は、エイズの治療に有効であったが、この物質のエイズ患者に対する効能を示すような臨床データは一切提供しなかった、と著者は明言している。続けて、Han et al.は、化学反光分析を用いて、彼らのヒマシエキスの重要な抗酸化能を示した。[Hong, E. K.,Kim, Y.K.Lee, W. C., Shin, H.K., and Kim, J.B.; Measurement of antioxidation activity based on chemiluminescence reaction. In Bioluminescence and Chemiluminescence (Status Report), Eds. Szalay, A.A., Kricka, L.J., and Stanley, P., John Wiley & Sons Ltd. London, England, pp.244-246,1993]。ヒマシエキスの抗酸化活性は発明の分野における通常の熟練者達に知られている強力な抗酸化であるTブチルトルエン(BHT)と比較された。従って、発明者たちはヒマシエキスは、臨床データが示されなかったにもかかわらず、抗HIV効果があると提案した。皮下注入による実験動物におけるヒマシエキスの発明者達は、重要な尿細管のネクローシス、糸球体腎炎、雄及び雌のマウスの肝臓における空胞化、雌のマウスにも証明されている組織内の造血について明らかにした。ラットは、雄及び雌の両方において似た症状を示した。肝臓における有糸分裂が典型的に見つかり、肝臓及び脾臓における延髄外の造血も、しばしば観察された。他の臓器はコントロールと比較して、変化はなかった。[U.S. Patent 5,928,645]。
【0009】
Chen et al.[U.S. Patent No. 6,077,512]は、植物エキスを用いた烏脚病に対する新規の局所的な治療方法を開示した。抽出された薬物は、同量の粉末にした混成クローブ、フランキンセーズ、ミルラ、天南星(Rhizama Arisaematis)、半夏、トリカブト(根)若しくは、草烏(Kusnezoff Monkshood)、及び、竹の葉のランの塊茎を基礎とし、同量の丸く粉末にした混成ボルネオール、粉末状の大豆、ホウ砂、黄連、及び/又は、ミカン科キハダ属及び、アミモンゴウイカから成るアジュバンドで構成されている。薬は、粉末状の基礎部分がプラスターのようになるまで茶水とかき混ぜられ、プラスター状の基礎部分が厚さ約0.5cmで傷や腫れた箇所に適用される前に、烏脚病による傷や腫れた箇所の上に、乾いた状態の中、アジュバンド部分が散在される方法によって使用される。そこで、傷口にはバンドエードが貼られ、新たな肉が出現するまで、薬は1日1、2回塗り替えられる。その後、薬は続けられるが、傷口が完璧に治るまでは乾いた状態で適用される。Chen et al.によって教示された抽出された薬物成分は、全身性疾患としてエイズ自体に対する影響はない。
【非特許文献1】CDC−Pneumocystis pneumonia−Los Angeles. MMWR 1981, 30:250-2; CDC-Kaposi’s sarcoma and Pneumocystis pneumonia among homosexual men−New York City and California. MMWR1981, 30:305-8
【非特許文献2】CDC-Hepatitis B virus vaccine safety: report of an inter-agency group MMWR 1982,31:465-67
【非特許文献3】CDC-Update on acquired immune deficiency syndrome(AIDS)−United States. MMWR 1982,31:507-14
【非特許文献4】Jaffe HW, Selik RM. Acquired immune deficiency syndrome: is disseminated aspergillosis predictive of immune deficiency(Replay to letter), J Infect Dis 1984,149:829
【非特許文献5】Selik RM, Haverkos HW, Curran JW. Acquired immune deficiency syndrome (AIDS) trends in the United States, 1978-1982.Am J Med 1984, 76:493-500
【非特許文献6】CDC, Update: acquired immunodeficiency syndrome (AIDS) −United States. MMWR 1984, 32:688-91
【非特許文献7】Hong, E. K., Kim, Y.K.Lee, W. C., Shin, H.K.,and Kim, J.B.; Measurement of antioxidation activity based on chemiluminescence reaction. In Bioluminescence and Chemiluminescence (Status Report), Eds. Szalay, A.A., Kricka, L. J., and Stanley, P., John Wiley & Sons Ltd. London, England, pp.244-246,1993
【発明の開示】
【0010】
本発明は、エイズ及び関連症状を治療する組成物に関するものである。組成物は、少なくとも一つの植物科(plant family)のエキスによって構成される薬剤である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、エイズ、免疫障害や免疫学的易感染症疾患、及び、反復性かつ持続性の熱、慢性の下痢、皮膚炎、持続性の咳、全身の痛み、結核、及び無月経を含むエイズに関連した病気治療に用いられる新規のエキス薬物に関するものである。エキスは、以下の植物科の少なくとも一つの植物の木皮、葉、根、及び、茎から調製される:キョウチクトウ科、バンレイシ科、カイナンボク科、バンレイシ科、キョウチクトウ科、ガガイモ科、シクンシ科、ヒユ科、サトイモ科、カヤツリグサ科、ウルシ科、ノウゼンカズラ科、パンヤ科、パパイヤ科。
【0012】
適切な植物が選択される。少なくとも二種類の植物の混合が選択されることが好ましい。ふさわしい植物は、以下の植物科から選択される。
(1)キョウチクトウ科 (2)バンレイシ科 (3)カイナンボク科(4)バンレイシ科 (5)キョウチクトウ科 (6)ガガイモ科(7)シクンシ科 (8)ヒユ科 (9)サトイモ科 (10)カヤツリグサ科 (11)ウルシ科 (12)ノウゼンカズラ科(13)パンヤ科(14)ウルシ科及びパパイヤ植物科。
【0013】
これらの植物は、自然に生息し、亜熱帯、サバンナ、草原、又は、西アフリカの森林地帯で栽培される亜熱帯地域の薬草である。これらの砂漠植物は、アジア、小アジア、南米、米国の南西部、西部、及び草原地域を含む世界の他の亜熱帯地方においても発見される。これらの植物からの活性的な薬物は、グリセリルエステル、サポニンやアルカロイドのいくつかの派生物、配糖体、タンパク質、脂肪、及び、糖を含むが、これらに限ったものではない。
【0014】
植物それ自体は、必要な薬物として利用されないが、むしろ、このような植物、又は、植物群のエキスが使用される。各植物からの薬物を抽出するプロセスは、以下から成り立っている。
(a)各植物の木皮、茎、葉、根を刈入れ、これらを小片や塊に切る;
(b)小片や塊を3日間、15℃から68℃の制御された温度状態の下、洗い乾かす;
(c)各種治療塗り薬に必要な混合物を形成するために各植物から洗って乾かした材質を均量に混合する;
(d)植物部分の合成的な混合物を100ミクロンから10,000ミクロンまでの範囲のサイズの粒子を持つ粉末成分に粉砕する;
(e)約76℃から116℃の温度範囲で1〜5時間、緩やかなパーコレーションの下、精製水の二つの部分から、一つの合成粉末の混合物を抽出し、その混合物を適切な器の中で、周囲の温度が、約16℃から33℃でおよそ1〜2日間冷ます;
(f)約76℃から116℃までの温度範囲でおよそ1〜5時間、緩やかなパーコレーションの下、精製水の約二つの部分を用いて、合成混合物を再抽出するという二次パーコレーションの過程を経て、16℃から33℃までの周囲の温度範囲で、1〜2日間、適切な器の中で冷ます;
(g)精製水の二つの部分を用いて、約76℃から116℃までの温度範囲で、1〜5時間緩やかなパーコレーションの下、三度目の抽出プロセスを繰り返し、約16℃から33℃までの周囲の温度状況の下、およそ1〜2日間、適切な器の中で、混合物を冷ます;
(h)クレゾール、パラベン、クロロメタキシレノール
(chloromoetaxylenol)、安息香酸エステル、アルコールなどの従来の保護システムを混合植物エキスの抗菌保護の有効性を維持するために加える;
(i)エキスを適切な器の中で混合し、人間の消費のための純粋で清潔な保護された植物エキスを産出するために、溶離液を適切な圧力と温度状態に合わせて、繰り返し、ろ過する;
(j)合成エキスをステンレスのスチールのろ過器を通して、分配のための適切な器に入れる;及び
(k)器をラベル化し、これらを貯蔵に回す(合成的な濃縮物は、更に、減少した温度/圧力の状態の下、以下の方法によって粉末に濃縮される:タブレットなどとして、注入可能な、又は固形物として用いられる黄茶色の無定形の粉末にする為に、トレードライ、溶媒抽出、溶媒排除、若しくは、スプレードライを行う;又は、粉末にするために、合成生産物をろ過し、凍結乾燥させる;そして医学的用途のための適切な閉環システムにおいて、混合エキスを梱包する。
【0015】
典型的に、合成濃縮エキスは、得られた各植物濃縮物の以下の成分を含んでいる:[L. Watson and M.J. Dallwitz(1992)以降参照)。TheFamilies of Flowering Plants: Descriptions, Illustrations, Identification, and Information Retrieval. Version: 14th December 2000]:
【0016】
患者に投与する前に、エキス、又は、エキス混合物は、治療溶液を作り出すためにエタノールや水などの薬理学的に適合性のある溶媒との組合せによって、典型的に薄められる。典型的に、エキス、又は、治療溶液における混合エキスの量や濃度は、溶液の全重量の0.001から10.0%の範囲に及ぶ。確かに、エキス、又は、エキス混合物は、治療上、有効な量において存在している。すなわち、従来の経口、経鼻、エアロゾル、局所的、静脈内、腹膜などの方法によって、治療上有効な量において投与することの出来るエキス、又は、エキス混合物の量である。
【0017】
ここでは、「量」という表現は、文脈に沿って、数や濃度に言及している。治療上有効な量から成るエキスの量は、エキスの効力、処方投薬経路処方を投薬するために用いられる人工システムなどの要素によって変容する。一定のエキス、又は、エキス混合物の薬学的に有効な量はそのような要素のために、その技術分野における通常の熟練者たちによって、選択されることが出来る。一般的に、治療上有効な量は、治療溶液の100重量部に対して、液状では約0.005から2重量部を基礎とし、タブレットやカプセルといった固形物では、0.001から10重量部となる。
【0018】
経口投薬については、固形物、又は、液体の投薬形態を調製することが出来る。タブレットのような固形成分を調製する為に、エキス又はエキス混合物は、滑石、ステアリン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、カルシウム、ケイ酸マグネシウム、カルシウム硫酸、澱粉、ラクトース、アカシア、メチルセルロースといった従来の成分、及び、薬学的希釈剤やキャリアなどの機能的に類似した材質の製剤に混合される。カプセルはエキスやエキス混合物を不活性薬学希釈剤と混合し、その混合物を適切な大きさの固いゼラチンに埋めることによって、調製される。軟らかいゼラチンのカプセルは、エキスやエキス混合物の泥状物の機械封入に適切な野菜油、軽い液体ワセリン、又は他の不活性油を加えて調製される。
【0019】
シロップ、エリキシル、懸濁液などの経口投薬のための単位の投薬形態は、調製することが出来る。水可溶性の形態は、シロップを形成する砂糖芳香調味料薬剤、防腐剤と共に水性媒介物において、溶存することが出来る。エリキシルは、砂糖やサッカリンなどの適切な甘味料と共に水素アルコール(エタノールなど)媒介物を用いて、調製される。懸濁液は、アカシア、トラガカントゴム、メチルセルロースなどの懸濁薬剤の力を借りて水性媒介物と共に、調製されることが出来る。
【0020】
非経口用の適切な処方は、通常の熟練の開業医において明確である。通常、薬学エキス、又は、エキス混合物は、約1から100mg/mlの濃度において水性溶液の中で、調製される。より典型的には、濃度は、約10から20mg/mlである。無菌の製剤形態は、皮内、関節内、筋肉内、血管内及び、皮下を含む様々な非経口経路に適切である。
【0021】
治療エキス、又は、エキス混合物に加えて、求めらている製剤形態によって、成分は、動物や人間への投薬の薬剤成分を形成するのに広く用いられている媒介物を含み、薬剤的に受け入れられ、無毒のキャリアや希釈剤を含有する。希釈剤は、組合せの生物学的活性に過度に影響しないよう選択されている。注入可能な製剤形態に特に有用な希釈剤の実施例は、水や様々な食塩溶液、リンゲル液、ブドウ糖液、及び、ハンクス液である。更に、薬剤成分や製剤形態は他のキャリア、アジュバンド;若しくは無毒で非治療の非免疫原生の安定剤などのような添加物を含む。
【0022】
更に、賦形剤は製剤形態に含まれる。実施例は、コソルベント、サーファクタント、油分、ヒューメクタント、緩和薬、防腐剤、安定剤、及び、抗酸化薬を含む。トリスやリン酸塩緩衝液などの薬学的に受け入れられる緩衝液が使用される。希釈剤、添加物、及び賦形剤の有効な量とは、溶解性、生物活性などの観点から、薬剤的に受け入れられる製剤形態を得るのに効果的な量のことである。
【0023】
「単位投薬形態」という表現は、人間被験者と動物に対する単位投薬として適切な身体的に分離した単位に言及しており、各単位は、要求された希釈剤、キャリア、若しくは、媒介物と関連して、望ましい薬剤的効果を生むために計算された活性物質の、事前に決められた量を含有している。本発明の単位投薬形態に関する明細書は、以下の点を規定し、従属している。(a)活性物質固有の特徴や達成されるべき一定の作用、及び(b)人間や動物に用いられる活性物質などを配合し技術に固有の制限。
【0024】
単位投薬形態の実施例は、タブレット、カプセル、ピル、粉末の包み、ウェーハ、座薬、顆粒、カシェー、スプーン一杯分、15から20滴、アンプル、バイアル、発射計を伴ったエアロゾル、上記のいずれかの区分された多数項、及び、ここに示されたほかの形態のことである。
【0025】
従って、発明の製剤形態は、局所的、経口、若しくは、非経口の投薬のために、従来の薬剤的に受け入れられる媒介物によって、形成されるであろう治療エキスを含む。又、製剤形態は、等張性、生理学的pH安定度を維持するための緩衝液や、防腐剤などのアジュバンドを少量含有するであろう。これらの技術については、調整方法、製剤方法、及び投薬方法が知られている。Remington’s Pharmaceutical Science 15th ed., Mack Publishing Co., Easton, Pa. (1980)を概要せよ。
【0026】
多くの生体高分子を含む拡張解除送達システム(生物学を基礎としたシステム)、リポソームを取入れたシステム、重合体送達システムは、治療成分の継続的、又は、長期的根源を提供するためのここに示されたエキスと共に利用されることが出来る。このような緩やかな放出システムは、局所的、眼科、経口、及び非経口の用途のための製剤形態に適応される。
【0027】
発明の治療エキスやエキス混合物の運搬は、通常、溶液として経口処方される。しかしながら、必要な場合は、皮内、関節内、筋肉内、若しくは静脈内における治療も取入れられている。
【0028】
前記されたように、上記に示されたいずれかの植物、又は、それらの混合物といった合成薬物エキスは、エイズ治療において有効であることが分かっているが、エイズ関連症状を治療する際にも効果的である。このような関連した症状は、反復性かつ持続性の熱、慢性の下痢、皮膚炎、全身性リンパ節腫脹、持続性の咳、全身の痛み、結核、及び無月経を含む。
【実施例】
【0029】
1.エイズに苦しむ約105人の患者は、上記のように得られた植物
エキス混合物と共に治療されたが、以下の表2に報告されている結果を持つ約10重量%の治療溶液として説明されている。
【0030】
[表II]
エイズに関連した慢性の病気に対する植物エキス薬物の組合せ

【0031】
II. エイズに関する慢性の病気を持つHIV患者の治療
持続性の熱、慢性の下痢、皮膚炎、全身性リンパ節腫脹、持続性の咳、全身の痛み、結核、及び、無月経を含む衰弱した病気に特に関連したエイズの進んだ段階を適度に示した計300名の患者は、本発明のエキス混合溶液で治療された。混合物は、バンレイシ科(10から20重量%)、ウルシ科(15から20重量%)、サトイモ科(15から20重量%)、パンヤ科(20重量%)、パパイヤ科(15から20重量%)、シクンシ科(3から10重量%)から成る。そこで、混合物は、10重量%エキス溶液を与えるための水で希釈された。溶液は一日3回、スプーン3杯の投与量で、各患者に投与された。
【0032】
このグループの研究の全ての治療患者は、下記の表IIIに示されている期間における衰弱症状を一つも、有していなかった。
[表III]


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の植物科の少なくとも一つのエキスから選択された薬剤で構成されるエイズ及びエイズ関連症状を治療する組成物:
(1)キョウチクトウ科(Pleioscarpa Bicarpellata); (2)バンレイシ科(Cleistopholis Patens);(3)カイナンボク科(Dichapetehan Madagasca
Riense);(4)バンレイシ科(Uvaristrum Pierreanum);(5)キョウチクトウ科(Strophantus Gratus);(6)ガガイモ科(Gongronema Latifolium);(7)シクンシ科(Combretum Racemosum);(8)キョウチクトウ科(Alsotonia boonei);(9)ヒユ科(Alternanthera Pungens);(10)サトイモ科(Anchomanes Differmis);(11)カヤツリグサ科(Seleria Voivinil);(12)ウルシ科(Lannea Acida);(13)ノウゼンカズラ科(Kigelia Africana);(14)パンヤ科(Ceiba Pantanota); (15)ウルシ科(Antrocaryon Micraster);(16)パンヤ科(Bombax
Bounopozense);(17)ウルシ科(Spondias Mombin); (18)パパイヤ科(Carica Papaya);(19)上記のいずれかのエキスのグリセリルエステル;(20)上記のいずれかのエキスのサポニン;(21)上記のいずれかのエキスのアルカロイド;(22)上記のいずれかのエキスのタンパク質;(23)上記のいずれかのエキスの油脂;(24)上記のいずれかのエキスの糖;(25)上記のいずれかの混合物。
【請求項2】
グリセリルエステルが、以下のグループから選択されたことを特徴とする請求項1記載の組成物。 ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、エルカ酸由来の脂肪エステル;(b)トリデシルステアリン酸、セチルパルチミン酸、ステアリルステアリン酸、セトステアリルステアリン酸由来の脂肪アルコールエステル;(c)モノラウリン酸グリセリル、モノパルチミン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノリシノール酸グリセリル由来のグリセリルエステル;(d)モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン由来のソルビタンエステル;(e)グリセロール;(f)プロピレングリコール;(g)ポリエチレングリコール;(h)ペンタエリスリトール(i)以下より選択された同属体のエステル (i) ラウリン酸/ステアリン酸/オレイン酸ポリエチレングリコール (ii) モノ/ジステアリン酸ポリエチレングリコール (iii)モノ/ジステアリン酸プロピレングリコール (iv) モノ/ジ/テトラオレイン酸ペンタエリスリトール;(j)(i)トリラウリン酸/トリオレイン酸から選択されたトリメチロールプロパンエステル及び (j) ステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸から選択されたポリグリセリンエステル。
【請求項3】
サポニンが、炭水化物分岐を一つ以上有するステロイド(C−27)又はトリテルペノイド(C−30)サポニン酸核を構成するグリコシド成分から成ることを特徴とする請求項2記載の組成物。
【請求項4】
前記のアルカロイドが、真正アルカロイド、プロトアルカロイド、或いは、複素環式窒素を有する若しくは有さない擬アルカロイドから選択されることを特徴とする請求項2記載の組成物。
【請求項5】
前記の複素環式窒素が、オルニチン、チロシン、トリプトファン、ピリジン、又はリシンに由来することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項6】
請求項1に定義されている組成物で治療することを特徴とする患者におけるエイズ及びエイズ関連症状の治療方法。
【請求項7】
関連症状が、反復性/持続性の熱、慢性の下痢、皮膚炎、全身性リンパ節腫脹、咳、全身の痛み、結核、無月経、及び、上記のいずれかの症状の組合せから成るグループから選択されていることを特徴とする請求項6に定義されている方法。
【請求項8】
前記の組成物が、経口、経鼻、経直腸、内部経路を介した注入から成るグループから選択された投与及び上記の投与の組合せによって患者に投与されることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項9】
請求項1に定義された組成物で患者を治療することを特徴とする免疫不全を回復させるための、治療を要する患者の治療方法。

【公表番号】特表2006−503036(P2006−503036A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−536410(P2004−536410)
【出願日】平成15年9月11日(2003.9.11)
【国際出願番号】PCT/US2003/028295
【国際公開番号】WO2004/024071
【国際公開日】平成16年3月25日(2004.3.25)
【出願人】(505093404)ウィルフレッド−ラミックス インク (1)
【Fターム(参考)】