説明

エポキシ変性シリコーン及びその製造方法、並びに、それを用いた硬化性樹脂組成物とその用途

【課題】透明性、耐熱性、耐クラック性、密着性等に優れたエポキシ変性シリコーン、発光素子封止用硬化性樹脂組成物、発光部品を提供する。
【解決手段】一般式(2)で表されるシリコーン化合物等を含む(3)で表されるエポキシ変性シリコーン。




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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表される化合物及び下記一般式(2)で表される化合物を少なくとも含み、且つ、下記(a)〜(e)を満足することを特徴とする、平均組成式(3)で表されるエポキシ変性シリコーン。
(a)マトリックス支援イオン化飛行時間型質量分析法にて測定した際に得られるピーク強度から下記数式(1)によって算出される、前記一般式(1)で表される化合物の含有量[WA]に対する前記一般式(2)で表される化合物の含有量[WB]の比[WB]/[WA]の値が0.10以上2.00以下、
【数1】

(b) [g/(a+b+c+d+e+f+g+h+i+j)]の値が0.020以下、
(c) [(a+b)/(a+b+c+d+e+f+g+h+i+j)]の値が0.25以上0.35以下、
(d) 分子量800以下の成分の含有率が20%以上40%以下、
(e) 分子量10,000以上の成分の含有率が10%以上25%以下
【化1】

【化2】

【化3】

[ここで、Rは各々独立に、A)無置換又は置換された、鎖状、分岐状及び環状よりなる構造群から選ばれる1種以上の構造からなる脂肪族炭化水素単位を有する、炭素数が1以上24以下及び酸素数が0以上5以下の1価の脂肪族有機基、B)無置換又は置換された芳香族炭化水素単位であって、必要に応じて無置換又は置換された、鎖状、分岐状及び環状よりなる構造群から選ばれる1種以上の構造からなる脂肪族炭化水素単位を有する、炭素数が6以上24以下及び酸素数が0以上5以下の1価の芳香族有機基、C)無置換又は置換された、鎖状、分岐状及び環状よりなる構造群から選ばれる1種以上の構造からなる脂肪族及び/又は芳香族炭化水素単位を有する、炭素数が5以上26以下、酸素数が0以上5以下、並びに珪素数が1である1価の有機基、からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の有機基を表す。
は各々独立に、D)無置換又は置換された、鎖状、分岐状、環状よりなる構造群から選ばれる1種以上の構造からなる脂肪族炭化水素単位を有する炭素数が4以上24以下及び酸素数が1以上5以下からなるエポキシ基を含有する有機基を表す。
は各々独立に、A)無置換又は置換された、鎖状、分岐状及び環状よりなる構造群から選ばれる1種以上の構造からなる脂肪族炭化水素単位を有する、炭素数が1以上24以下及び酸素数が0以上5以下の1価の脂肪族有機基、B)無置換又は置換された芳香族炭化水素単位であって、必要に応じて無置換又は置換された、鎖状、分岐状及び環状よりなる構造群から選ばれる1種以上の構造からなる脂肪族炭化水素単位を有する、炭素数が6以上24以下及び酸素数が0以上5以下の1価の芳香族有機基、C)無置換又は置換された、鎖状、分岐状及び環状よりなる構造群から選ばれる1種以上の構造からなる脂肪族及び/又は芳香族炭化水素単位を有する、炭素数が5以上26以下、酸素数が0以上5以下、並びに珪素数が1である1価の有機基、E)炭素−炭素2重結合を含む炭素数が2以上6以下の無置換又は置換された、鎖状及び分岐状なる群から選ばれる1種以上の構造からなる1価の脂肪族有機基、からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の有機基を表す。
Xは炭素数が2以上6以下の無置換又は置換された、鎖状及び分岐状よりなる群から選ばれる1種以上の構造からなる2価の炭化水素基を表す。
また、Yは各々独立に、炭素数が2以上6以下の無置換又は置換された、鎖状及び分岐状よりなる群から選ばれる1種以上の構造からなる2価の炭化水素基を表す。
更に、Zは2価の炭化水素基Yとの結合を表す。
式中のtは各々独立に0以上の整数、uは各々独立に3以上の整数、vは0以上の整数を表す。
また、a、b、c、d、e、f、g、h、i、jは、エポキシ変性シリコーン1モル中に存在する各構成単位のモル数を表し、a、e、fは0を越える値であり、b、c、d、g、h、i、jは各々0以上の値でe=a+d+iを満足する値である。一般式(1)及び(2)中の連鎖はランダムでもブロックでもよい。]
【請求項2】
前記平均組成式(3)で表されるエポキシ変性シリコーンのエポキシ価が0.20以上0.40以下であることを特徴とする請求項1に記載のエポキシ変性シリコーン。
【請求項3】
前記一般式(2)におけるvの値が0以上9以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のエポキシ変性シリコーン。
【請求項4】
前記平均組成式(3)で表されるエポキシ変性シリコーンの[(h+i+j)/(a+b+c+d+e+f+g+h+i+j)]の値が0.040以下の範囲であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のエポキシ変性シリコーン。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のエポキシ変性シリコーン100質量部、エポキシ樹脂用硬化剤1質量部以上200質量部以下、を含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
硬化促進剤0.001質量部以上10質量部以下を更に含むことを特徴とする、請求項5に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1から4のいずれか1項に記載のエポキシ変性シリコーン100質量部、カチオン重合触媒0.001質量部以上10質量部以下、を含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
【請求項8】
請求項5から7のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物からなる発光素子用封止材。
【請求項9】
請求項8に記載の発光素子用封止材で封止された発光部品。
【請求項10】
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物からなるレンズ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−41381(P2012−41381A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−180890(P2010−180890)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(303046314)旭化成ケミカルズ株式会社 (2,513)
【Fターム(参考)】