説明

エレベータ制御装置及びエレベータ運行システム

【課題】利用者が乗り込んだかごが当該利用者の行き先とする階に停止しない旨を当該利用者に通知する。
【解決手段】利用者がエレベータのかごに乗り込む際に、当該利用者が携帯しているRFIDタグから当該利用者の行き先とする階を特定する行き先階情報を読み取る行き先階情報読取部35と、読み取られた行き先階情報、乗り込んだかご30の停止階とを照合しそのかご30が当該利用者の行き先階に停止するか否かを判定する判定部17と、行き先階に停止しないと判定された場合、停止しない旨を当該利用者に通知する通知部18と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ制御装置及びエレベータ運行システム、特に利用者への情報の通知に関する。
【背景技術】
【0002】
高層ビルや小売店舗のビルなど複数台のエレベータのかごを運行しているビルでは、行き先階によって利用可能なかごが割り振られる。例えば、特許文献1では、目的階床毎にかごを割り当てると、かご毎に行き先階床を表示して利用者に利用可能なかごを知らせる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第06/043324号パンフレット
【特許文献2】特開2008−120578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、かごが停止する階床を表示したとしても、表示の見落としなどにより利用者が誤ったかごに乗ってしまう可能性がある。従来の技術においては、誤ったかごの乗ったことをその利用者に通知する手段がないため、利用者は、行き先とする階に停止しないかごに誤って乗ったとしても、そのことに気づかないままかごが動き始めてしまう場合があった。
【0005】
本発明は、利用者が乗り込んだかごが当該利用者の行き先とする階に停止しない旨を当該利用者に通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るエレベータ制御装置は、利用者がエレベータのかごに乗り込む際に、当該利用者が携帯している情報記憶手段から読み取られた当該利用者の行き先とする階を特定する行き先階情報を取得する取得手段と、前記取得手段により行き先階情報が取得されたときに、その行き先階情報と当該利用者が乗り込んだかごが運行により停止する予定の階が設定された停止階情報とを照合することで、当該利用者の行き先とする階に当該利用者が乗り込んだかごが停止するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により停止しないと判定されたときに、当該かごが当該利用者の行き先とする階に停止しない旨を当該利用者に通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、前記取得手段は、行き先階情報と共に、情報記憶手段が搭載されたカードの識別情報を取得し、前記通知手段は、前記停止しない旨と共に、カードの識別情報を当該利用者に通知することを特徴とする。
【0008】
また、当該利用者の行き先とする階に当該利用者が乗り込んだかごが停止しないと判定した場合、当該かごの扉を、当該利用者が当該かごから降りたことを確認してから閉動作させることを特徴とする。
【0009】
また、前記情報記憶手段は、RFIDタグであり、前記読取手段は、前記かごの乗降口に設置されたRFIDタグリーダであることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るエレベータ運行システムは、エレベータの利用者に携帯される情報記憶手段と、エレベータのかごに乗降口に設置され、利用者がエレベータのかごに乗り込む際に、当該利用者が携帯している情報記憶手段から読み取られた当該利用者の行き先とする階を特定する行き先階情報を読み取る読取手段と、かごが運行により停止する予定の階が設定された停止階情報を記憶する記憶手段と、前記読取手段により行き先階情報が読み取られたときに、その行き先階情報と当該利用者が乗り込んだかごに設定された停止階情報とを照合することで、当該利用者の行き先とする階に当該利用者が乗り込んだかごが停止するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により停止しないと判定されたときに、当該かごが当該利用者の行き先とする階に停止しない旨を当該利用者に通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、利用者が乗り込んだかごが行き先とする階に停止しない旨を当該利用者に通知することができるので、エレベータの乗り間違いを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係るエレベータ装置の一実施の形態を示したブロック構成図である。
【図2】本実施の形態におけるエレベータ装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
【図3】本実施の形態における動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明に係るエレベータ運行システムの一実施の形態を示したブロック構成図である。図2は、図1に示したエレベータ制御装置のハードウェア構成の一例を示した図である。本実施の形態におけるエレベータ制御装置を有するエレベータ運行システムは、複数台のエレベータのかごを、かごによって異なる階に停止可能に運行制御する。従って、本実施の形態におけるエレベータ運行システムは、高層ビルなどのように各かごの行き先階が予め割り振られている施設や、小売店舗のビルなどのように同じかごでも時間帯によって停止する階が異なるように運行制御する施設の利用に好適である。
【0015】
図2を用いて本実施の形態におけるエレベータ運行システムの全体構成及びハードウェア構成について説明する。本実施の形態におけるエレベータ運行システムは、複数台のエレベータのかご30と、かご30それぞれに対応して設置され、対応するかご30の動作制御を行う各号機制御装置10と、各号機制御装置10それぞれと接続され、各号機制御装置10と連携動作しながらエレベータの運行制御を行う群管理装置20と、が示されている。なお、図2では、図1と同様、各号機制御装置10とかご30とは、それぞれ同様の構成でよいため1台のみ図示している。
【0016】
RFID(Radio Frequency IDentification)タグ40には、RFIDタグ40及び携帯する利用者の各識別情報、当該利用者の行き先とする階を特定する行き先階情報が記憶されている。なお、当該利用者の行き先とする階を「行き先階」とも称することにする。
【0017】
かご30には、かご30の利用者が携帯しているRFIDタグ40に記憶されている情報を読み取るRFIDタグリーダ31と、音を出力することでかご30の利用者に情報を伝えるスピーカ32と、文字や画像等の情報を表示することでかご30の利用者に情報を伝えるディスプレイ33とが、搭載されている。かご30には、その他にも行き先階を指定するボタン等が設置されているが、本実施の形態の説明に必要でない構成は図から省略している。本実施の形態におけるかご30には、従来からあるハードウェア構成にRFIDタグリーダ31を追加して構成してもよい。
【0018】
なお、本実施の形態では、RFIDタグリーダ31を、かご30の乗降口に設けるようにしたが、利用者が携帯しているRFIDタグ40に記憶されている情報をかご30に乗り込む際に読み取れればよいので、必ずしもかご30に設置する必要はなく、例えば、エレベータ乗場のかご30への乗降口に設置するようにしてもよい。
【0019】
また、本実施の形態では、かご30の利用者が情報記憶手段としてRFIDタグ40を携帯しているため、RFIDタグ40に記憶されている情報を読み取るために読取手段としてRFIDタグリーダ31を設けたが、かご30には、利用者が携帯する情報記憶手段の種類に対応した情報記憶手段を設ける必要がある。従って、かご30に設けるのは、RFIDタグリーダ31に限るものではなく、また、1種類の情報読取手段と限定しなくてもよい。
【0020】
本実施の形態における各号機制御装置10は、本発明に係るエレベータ制御装置の一形態であり、コンピュータにより実現される。このコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図2に示したようにCPU1、ROM2、RAM3、ハードディスクドライブ(HDD)4を接続したHDDコントローラ5、入出力コントローラ6、通信手段として設けられたネットワークコントローラ7を内部バス11に接続して構成される。本実施の形態における入出力コントローラ6には、対応するかご30に設置されたスピーカ32及びディスプレイ33に直接又は間接的に接続される。入出力コントローラ6は、CPU1からの指示に従い音情報及び画像情報をスピーカ32及びディスプレイ33に出力する。また、入出力コントローラ6には、メンテナンス等の目的のために入力手段としてキーボード8あるいはマウス(図示せず)や表示装置としてディスプレイ9をそれぞれ接続してもよい。ネットワークコントローラ7は、群管理装置20及びネットワークコントローラ34を介してRFIDタグリーダ31と接続される。
【0021】
本実施の形態における群管理装置20は、各号機制御装置10と同様にコンピュータにより実現されるので、ハードウェア構成は各号機制御装置10と同様でよい。
【0022】
次に、図1を用いて本実施の形態におけるエレベータ運行システムの機能構成について説明する。
【0023】
群管理装置20は、停止階情報送信部21及び停止階情報記憶部22を有している。停止階情報送信部21は、各号機制御装置10からの要求に応じて停止階情報を停止階情報記憶部22から読み出し送信する。停止階情報記憶部22には、その停止階情報が記憶されている。停止階情報というのは、各号機制御装置10それぞれが群管理装置20と連携して運行を制御するかご30がどの階に停止させるかという、その停止する階を特定するための情報である。本実施の形態では、運行制御に従い各かご30が停止する階のことを「停止階」と称している。停止階情報は、かご30若しくは各号機制御装置10を識別する情報に、当該かご30が停止する1又は複数の停止階を特定する情報が対応付けして予め設定されている。
【0024】
停止階情報送信部21は、群管理装置20を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、停止階情報記憶部22は、群管理装置20に搭載されたHDD4で実現してもよい。
【0025】
かご30は、行き先階情報読取部35、行き先階情報送信部36、アナウンス部37及び表示部38を有している。行き先階情報読取部35は、RFIDタグリーダ31により実現され、利用者が携帯しているRFIDタグ40から少なくとも行き先階情報を読み取る。行き先階情報送信部36は、ネットワークコントローラ34により実現され、行き先階情報読取部35が読み取った行き先階情報を各号機制御装置10へ送信する。アナウンス部37は、スピーカ32により実現され、各号機制御装置10から送信されてきた音情報を出力する。表示部38は、ディスプレイ33により実現され、各号機制御装置10から送信されてきた画像情報を表示する。
【0026】
各号機制御装置10は、行き先階情報受信部15、停止階情報受信部16、判定部17及び通知部18を有している。行き先階情報受信部15は、かご30から送信されてくる行き先階情報を受信することにより取得する。停止階情報受信部16は、群管理装置20から送信されてくる停止階情報を受信することにより取得する。判定部17は、行き先階情報受信部15により行き先階情報が取得されたときに、その行き先階情報と停止階情報受信部16により取得された停止階情報とを照合することで、当該利用者の行き先とする階に当該利用者が乗り込んだかごが停止するか否かの判定を行う。通知部18は、判定部17により停止しないと判定されたときに、アナウンス部37及び表示部38を作動させて当該かご30が当該利用者の行き先階に停止しない旨を当該かご30の乗降が開始される前に当該利用者に通知する。換言すると、かごを乗降させる機構は、判定部17により停止しないと判定されたときに、通知部18がその旨を通知したことを確認してから当該かご30の扉を閉じて乗降を開始する。
【0027】
各号機制御装置10における各構成要素15〜18は、各号機制御装置10を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0028】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがインストールプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0029】
次に、本実施の形態において、利用者がかご30に乗り込む際に実施される動作について図3に示したフローチャートを用いて説明する。
【0030】
例えば、ある企業のビルの訪問客に対し、正規の来客であることを証明するために訪問証等をビル内にいるときには携帯させる企業が少なくない。このような場合、訪問証に埋め込まれたRFIDタグ40に、訪問先の部署のある階を特定する情報を行き先階情報として書き込んでから訪問証を訪問客に渡す。エレベータの利用者となるその訪問客は、目的とする階、つまり行き先階へ行くためにエレベータのかご30に乗り込むと、行き先階情報読取部35は、その乗り込む際、RFIDタグ40に記憶されている行き先階情報を読み取る。行き先階情報送信部36は、その読み取られた行き先階情報を各号機制御装置10へ送信する。
【0031】
各号機制御装置10における行き先階情報受信部15がかご30から送られてきた行き先階情報を受信することで取得すると(ステップ110)、停止階情報受信部16は、行き先階情報の送信元のかご30若しくは自装置の識別情報を含む送信要求を群管理装置20へ送信する。群管理装置20における停止階情報送信部21は、この送信要求に応じて識別情報に対応付けされた停止階情報を停止階情報記憶部22から読み出し、その読み出した停止階情報を要求元の各号機制御装置10へ送信する。
【0032】
このようにして、停止階情報受信部16が群管理装置20から停止階情報を受信することにより取得すると(ステップ120)、判定部17は、行き先階情報受信部15が取得した行き先階情報と、停止階情報受信部16が取得した停止階情報とを照合し、行き先階情報から特定される階に、当該かご30が停止するか否かを判定する(ステップ130)。ここで、行き先階と一致する停止階が停止階情報に設定されていることにより、当該かご30が行き先階に停止すると判定した場合(ステップ140でY)、各号機制御装置10は、従前通り、群管理装置20と連携動作し、かご扉を閉め、かご30を乗降させる。
【0033】
一方、かご30が行き先階に停止しないと判定した場合(ステップ140でN)、通知部18は、判定部17におけるその判定結果に従い、アナウンス部37及び表示部38にその旨を出力させる。具体的には、通知部18は、停止しない旨を示す音情報を生成してアナウンス部37、すなわちスピーカ32から音出力させる。また、通知部18は、停止しない旨を示す画像情報を生成して表示部38、すなわちディスプレイ33に表示する。このようにして、通知部18は、乗り込んだかご30が行き先階に停止しない旨を利用者に通知する(ステップ150)。
【0034】
以上の停止しない旨を音若しくは表示により知らされると、当該利用者は、乗り込んだかご30から降りて、正しいかごに乗り換えることになる。
【0035】
ところで、利用者がかごを乗り換えるために乗り込んだかご30から降りる必要があるので、上記通知は、当然ながらかご30の扉が閉まる前に行う必要がある。また、RFIDタグ40を携帯していることから利用者がかご30から降りたことを確認できるので、その利用者がかご30から降りたことを確認してからかご扉を閉めるよう扉の開閉を制御してもよい。これにより、エレベータの乗り間違いをより確実に防止できる。
【0036】
更に、利用者がかご30から降りたことを確認してからかごの乗降を行うようにすれば、故意に行き先階に停止しないかご30に乗り込んだ利用者が他の乗客に混ざって行き先階以外の階で降りることを阻止できるので、セキュリティ上においても有効である。
【0037】
また、上記説明から明らかなように、利用者が携帯するRFIDタグ40に記憶された行き先階情報から特定される行き先階は、停止階情報と照合されるが、この停止階情報は、照合処理(ステップ130)が行われるまでに取得できていればよい。従って、図3に示した処理手順では、行き先階情報が取得されると、群管理装置20からその都度取得することになるが、図3に示した処理手順とは別に、停止階情報が更新されたタイミングで群管理装置20から事前に取得しておくようにしてもよい。あるいは、少なくとも対応するかご30の停止階情報を含む停止階情報記憶部22を各号機制御装置10に持たせておくことで、各号機制御装置10は、群管理装置20から取得せずに内部に有する停止階情報記憶部22から取得するように構成してもよい。
【0038】
また、かご30には、複数の利用者が同時に乗り込む場合が容易に想定しうる。この場合、誤ったかご30に乗り込んだ利用者は、自分に向けての通知であるかどうかを判断できない可能性もある。従って、停止しない旨の通知に、例えば訪問証に印刷されたカード番号を合わせて出力するようにしてもよい。具体的には、行き先階情報読取部35は、行き先階情報と共に、訪問証に印刷され、その訪問証を識別する識別情報としてのカード番号をRFIDタグ40を読み取り、各号機制御装置10へ送信する。そして、通知部18は、停止しない旨を通知する際、停止しない旨と共にカード番号を合わせて通知する。これにより、そのカード番号が割り振られている訪問証を携帯する利用者は、複数の利用者が同時にかご30に乗り込んだ場合でも、自分が誤ったかご30に乗り込んだことを認識できる。なお、ここでは、RFIDタグ40が搭載される媒体の一例として訪問証に相当するカードを示したが、カードに限定する必要はない。
【符号の説明】
【0039】
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 ハードディスクドライブ(HDD)、5 HDDコントローラ、6 入出力コントローラ、7 ネットワークコントローラ、8 キーボード、9,33 ディスプレイ、10 各号機制御装置、11 内部バス、15 行き先階情報受信部、16 停止階情報受信部、17 判定部、18 通知部、20 群管理装置、21 停止階情報送信部、22 停止階情報記憶部、30 かご、31 RFIDタグリーダ、32 スピーカ、34 ネットワークコントローラ、35 行き先階情報読取部、36 行き先階情報送信部、37 アナウンス部、38 表示部、40 RFIDタグ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者がエレベータのかごに乗り込む際に、当該利用者が携帯している情報記憶手段から読み取られた当該利用者の行き先とする階を特定する行き先階情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により行き先階情報が取得されたときに、その行き先階情報と当該利用者が乗り込んだかごが運行により停止する予定の階が設定された停止階情報とを照合することで、当該利用者の行き先とする階に当該利用者が乗り込んだかごが停止するか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段により停止しないと判定されたときに、当該かごが当該利用者の行き先とする階に停止しない旨を当該利用者に通知する通知手段と、
を有することを特徴とするエレベータ制御装置。
【請求項2】
請求項1記載のエレベータ制御装置において、
前記取得手段は、行き先階情報と共に、情報記憶手段が搭載されたカードの識別情報を取得し、
前記通知手段は、前記停止しない旨と共に、カードの識別情報を当該利用者に通知することを特徴とするエレベータ制御装置。
【請求項3】
請求項1記載のエレベータ制御装置において、
当該利用者の行き先とする階に当該利用者が乗り込んだかごが停止しないと判定した場合、当該かごの扉を、当該利用者が当該かごから降りたことを確認してから閉動作させることを特徴とするエレベータ制御装置。
【請求項4】
請求項1記載のエレベータ制御装置において、
前記情報記憶手段は、RFIDタグであり、
前記読取手段は、前記かごの乗降口に設置されたRFIDタグリーダであることを特徴とするエレベータ制御装置。
【請求項5】
エレベータの利用者に携帯される情報記憶手段と、
エレベータのかごに乗降口に設置され、利用者がエレベータのかごに乗り込む際に、当該利用者が携帯している情報記憶手段から読み取られた当該利用者の行き先とする階を特定する行き先階情報を読み取る読取手段と、
かごが運行により停止する予定の階が設定された停止階情報を記憶する記憶手段と、
前記読取手段により行き先階情報が読み取られたときに、その行き先階情報と当該利用者が乗り込んだかごに設定された停止階情報とを照合することで、当該利用者の行き先とする階に当該利用者が乗り込んだかごが停止するか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段により停止しないと判定されたときに、当該かごが当該利用者の行き先とする階に停止しない旨を当該利用者に通知する通知手段と、
を有することを特徴とするエレベータ運行システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−111568(P2012−111568A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−259674(P2010−259674)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】