説明

エンジンの排気浄化装置

【課題】担体にスリットが設けられたエンジンの排気浄化装置において、担体に流入する排気の流れに偏りを生じさせることにより、触媒の活性点を確保し、排気の浄化効率を向上させる。
【解決手段】排気浄化用の触媒を担持させた担体103aに、隣り合うセル通路P,Pの間で排気を流通させるためのスリットSを設けるとともに、この担体103aに流入する排気の流れを、担体103aの中央部に対してその周辺部に偏らせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの排気浄化装置に関し、詳細には、排気浄化用の触媒を担持させた担体にスリットが設けられた排気浄化装置において、担体での触媒の活性点を確保することにより、排気の浄化効率を向上させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンの排気浄化装置として、排気浄化用の触媒を担持させるための担体に、隣り合うセル通路を連通させるスリットが設けられた金属製の担体が知られている。このようなスリットメタル型の担体を備える排気浄化装置によれば、担体に流入する排気の流れに偏りがあり、流速の分布が一様でなかったとしても、隣り合うセル通路の間でスリットを介して排気を流通させて、担体全体に排気を行き渡らせることが可能であり、触媒の活性点を確保することができる。
【特許文献1】特開2005−262098号公報(段落番号0015)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
担体にスリットが設けられた上記の排気浄化装置によれば、マニホールド部のような排気の流れに偏りの生じ易い箇所においては、スリットの利点を生かして触媒の活性点を確保し、排気を効率的に浄化することが可能である。しかしながら、床下部のような排気の流れが一様となり、流速の分布が一様となる箇所においては、隣り合うセル通路の圧力に差が生じ難いことから、スリットの利点が生かされず、所要の浄化効率が得られない場合がある。
【0004】
本発明は、このような問題を考慮し、排気浄化用の触媒を担持させた担体にスリットが設けられたエンジンの排気浄化装置において、担体に流入する排気の流れに意図的な偏り(偏流)を生じさせることにより、担体における触媒の活性点を確保し、排気の浄化効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、排気浄化用の触媒を担持させた担体に、隣り合うセル通路の間で排気を流通させるためのスリットを設けるとともに、この担体に流入する排気の流れを、担体の中央部に対してその周辺部に偏らせるものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、担体に流入する排気に偏流を生じさせることにより、隣り合うセル通路の間でスリットを介して排気を流通させて、担体における触媒の活性点を確保し、排気の浄化効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジンの排気浄化装置の構成を示している。
本実施形態では、エンジンとしてガソリンエンジンを採用している。このエンジンの排気通路101には、上流側から比較的に小容量の第1の触媒コンバータ102と、これよりも大容量の第2の触媒コンバータ103が介装されている。エンジンから排出された燃焼後の排気は、これらの触媒コンバータ102,103を順に通過して窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)等の排気中の有害成分が浄化された後、大気中に放出される。
【0008】
第1の触媒コンバータ102は、酸化触媒を担持させた第1の担体(図示せず。)を収容するものであり、排気通路101のマニホールド部に配置されている。他方、第2の触媒コンバータ103は、三元触媒を担持させた第2の担体103aを収容するものであり、排気通路101の床下部に配置されている。排気通路101のうち、床下部は、排気の流れが一様となり、乱れを生じさせるための特別な手段を用いなければ、排気の流速にばらつき(分布)が生じ難い箇所である。
【0009】
本実施形態において、第2の担体103aは、金属製の担体であり、比較的に大きなピッチの波形が付された薄板(「第1の薄板」に相当する。)と、平坦に形成された薄板(「第2の薄板」に相当する。)とを重ね合わせ、これを多重に巻回することにより形成されたものである。第2の担体103aに関するこのような構成自体については既によく知られたところであるから、ここでの説明は省略する。なお、「第2の薄板」には、「第1の薄板」よりも小さなピッチの波形が付された薄板を採用してもよい。
【0010】
また、本実施形態では、これらの薄板のうち、平坦に形成された後者の薄板において、セル通路を画成する隔壁に流れの方向に所定の間隔を空けてスリットS(図2)を形成し、この薄板によりその両側に形成されるセル通路を、複数のスリットSを介して連通させている。第2の担体103aに流入した排気は、隣り合うセル通路の間でこれらのスリットSを介して流通させることにより、第2の担体103a全体に行き渡らせることが可能である。なお、スリットは、平坦に形成された薄板(第2の薄板)に限らず、この薄板に代えて又はこれとともに、より大きなピッチの波形が付された「第1の薄板」に形成してもよい。また、第1の触媒コンバータ102に収容する担体(第1の担体)には、金属製及びセラミック製等、いずれの担体を採用してもよい。金属製の担体とする場合は、波形が付された薄板と、平坦に形成された薄板(又はより小さなピッチの波形が付された薄板)とを重ね合わせたものを多重に巻回し、更にこれらの薄板の一方又は双方において、第2の担体103aと同様に隣り合うセル通路を連通させるスリットを形成することができ、これにより排気の浄化効率を向上させることが可能である。
【0011】
本実施形態において、第2の触媒コンバータ103の上流(、かつ第1の触媒コンバータ102の下流)には、バタフライ型の弁部材104が設置されている。この弁部材(以下「偏流弁」という。)104は、「偏流形成手段」を構成する「邪魔板」に相当するものである。偏流弁104により、排気の流れが排気通路101の中央部で部分的に遮断され、第2の触媒コンバータ103(及び第2の担体103a)に流入する排気において、第2の担体103aの中央部に対してその周辺部に相対的に偏らせた偏流が形成される。偏流弁104は、排気通路101の管壁を貫通させて回転可能に設置された軸により支持されており、「駆動装置」としてのアクチュエータ151によりこの回転軸を駆動することにより、偏流弁104の角度を変化させて、排気の流れの偏りを制御することが可能である。アクチュエータ151は、ステップモータ等により構成され、「制御装置」としてのコントロールユニット201からの指令信号に基づいて作動して、偏流弁104の角度を変化させる。本実施形態において、コントロールユニット201の機能は、エンジンのコントロールユニット(以下「ECU」という。)に兼ねさせている。なお、「偏流形成手段」は、「邪魔板」としての偏流弁104、アクチュエータ151、ECU201及び後述する各種の運転状態センサにより構成される。
【0012】
ECU201には、運転者によるアクセルペダルの操作量を検出するためのアクセルセンサ251からの信号、クランク角センサ252からの単位クランク角又は基準クランク角毎の信号(ECU201は、これに基づいてエンジン回転数を算出する。)、及びエンジン冷却水の温度を検出するための冷却水温度センサ253等、エンジンの運転状態が入力される。アクセルセンサ251、クランク角センサ252及び冷却水温度センサ253は、「運転状態センサ」に相当する。ECU201は、入力された各種の運転状態に基づいて所定の演算を実行し、アクチュエータ151に対して演算結果に応じた指令信号を出力する。本実施形態において、ECU201は、エンジンの実際の運転状態に応じ、後述する「UI」値が0.5〜0.65の範囲(より好ましくは、0.55〜0.625の範囲)となるように、偏流弁104の角度を制御する。
【0013】
図2は、第2の担体(以下、単に「担体」という。)103aの内部における排気の流れを模式的に示している。
担体103aには、その径方向に重なり合う隔壁131,131により挟まれた空間として、この担体103aを軸方向に貫通する複数のセル通路Pが形成されており、担体103aに流入した排気は、これらのセル通路Pを介して担体103aを通過する。また、担体103aの隔壁131には、既述のように複数のスリットSが設けられており、隣り合うセル通路P,PがこれらのスリットSを介して連通している。なお、この図2に関する説明において、「隔壁」131は、スリットSが設けられる平坦な薄板(第2の薄板)により形成されるものとし、この隔壁131上に白金等を触媒成分とするコート層132が形成される。
【0014】
担体103aに流入した排気(その流れの方向を矢印fにより示す。)は、セル通路Pを介してこの担体103aを通過するとともに、隣り合うセル通路P,Pの間でスリットSを介して流通する。スリットSを通過させることにより、排気を担体103a全体に行き渡らせるとともに、スリットSを形成する担体103aの内縁端部eに排気を接触させ、この部分eにおける触媒反応を促進させて、担体103a全体としての排気の浄化効率を向上させることが可能である。本実施形態では、このようなスリットSを介する排気の流通作用を積極的に得るため、偏流弁104により担体103aに流入する排気の流速に径方向の分布を持たせ、隣り合うセル通路P,Pの間で圧力に差を生じさせる。
【0015】
以下、「UI」値及びその測定方法、ならびにUI値が排気の浄化効率に与える影響について説明し、UI値を0.5〜0.65(より好ましくは、0.55〜0.625)とすることの理由について説明する。
【0016】
UI値は、流れの均一性の指標として用いられるものであり、下式(1)による計算により求められる。
UI=1−Σ{|Vi−Vave|×Si/(2×Vave×S)} ・・・(1)
Vi:流路断面を分割した各エリアにおける流速
Vave:流路断面全体における平均流速
Si:各エリアの面積
S:流路断面の総面積
図3は、UI値の測定に使用する装置の概略的な構成を示している。なお、UI値の測定においては、被検媒体として、エンジンの排気に代えて空気を使用する。
【0017】
エアトンネル301は、UI値の測定に際して図示しないブロワにより供給される空気を流通させるためのものである。エアトンネル301の内径は、排気管のものと同じに設定されている。本実施形態では、このブロワにより毎分4立方メートルの空気を流通させて測定を行う。また、エアトンネル301には、流通する空気の流量を測定するための流量計351が設置されており、更にこの流量計351の下流には、偏流を生じさせるための邪魔板311が設置されている。図3には、邪魔板として図1に示す偏流弁104と同様の弁部材を使用した場合の装置を示している。邪魔板311の下流には、エアトンネル301に対して担体103aと同径の流路拡張管(ディフューザ)302が接続されており、この流路拡張管302の下流側の端部から若干の(5mmほどの)間隔を空けて熱線式の流速センサ352が配置されている。この流速センサ352は、その位置を変更することが可能である。UI値は、このような装置により、流量計351及び流速センサ352の検出信号に基づいて算出する。
【0018】
図4は、UI値の測定原理を示している。
UI値は、担体103aの流路断面を格子状のエリアに分割し、各エリアについて流速センサ352により流速Viを測定するとともに、測定した流速Viを計算データとして使用して、上式(1)により算出する。本実施形態では、各エリアの面積Siを25平方ミリメートル(5mm平方のエリア)とし、平均流速Vaveは、流量計351により測定した流量Qを流路断面の総面積Sで除することにより算出する(Vave=Q/S)。
【0019】
更に、本実施形態では、UI値と排気の浄化効率との関係を評価するため、図5及び6に示すように、邪魔板311の種類及び邪魔板311によるエアトンネル301の閉塞率Rを異ならせてUI値を測定するとともに、測定したそれぞれのUI値について排気中のHCの転化率を測定する。なお、図5及び6は、いずれもエアトンネル301の内部を図3の矢印aの方向から観た状態で示している。
【0020】
図5(a)は、邪魔板311を設置しない場合を示している。この標準的な場合において、上式(1)により算出されるUI値は、0.672である。
図5(b)及び(c)は、邪魔板311として平坦に形成された板部材311aを使用した場合を示している。本実施形態では、この板部材311aをエアトンネル301に対して外部からその中心軸に対して垂直に挿入することにより、エアトンネル301の周辺部で空気の流れを部分的に遮断し、流路拡張管302に流入する流れを流路拡張管302の中央部に対してその周辺部に相対的に偏らせている。この図5(b)及び(c)に示す場合において、板部材311aによる閉塞率Rは、15%(図5(b):以下「タイプA」という。)、及び30%(図5(c):以下「タイプB」という。)である。なお、「閉塞率」Rとは、邪魔板311の流れに垂直な平面に対する投影面積Spの、流路断面の総面積Sに対する比率(=Sp/S)をいう。これらの場合に得られたUI値は、タイプAについては0.574、タイプBについては0.495である。
【0021】
図6(a)及び(b)は、邪魔板311としてバタフライ型の弁部材311bを使用した場合を示している。本実施形態では、この弁部材311bにより、図1に示すと同様にエアトンネル301の中央部で空気の流れを部分的に遮断している。弁部材311bは、その角度を調整することが可能である。この図6(a)及び(b)に示す場合の弁部材311bによる閉塞率Rも、15%(図6(a):以下「タイプC」という。)、及び30%(図6(b):以下「タイプD」という。)である。これらの場合に得られたUI値は、タイプCについては0.653、タイプDについては0.606である。
【0022】
図7は、図5(a)〜(c)、ならびに図6(a)及び(b)のそれぞれの場合について、実際にエンジンを運転させることにより得られたHC転化率を示している。なお、図7において、横軸は、UI値を、縦軸は、標準的な場合(STDにより示す。)と、各タイプA〜Dの場合とのそれぞれについて得られたHC転化率を示している。
【0023】
邪魔板311を設置しない場合(STD)と比較して、邪魔板311により排気の流れを部分的に遮断して、UI値を減少させた場合(タイプA〜D)は、全体としてHC転化率が増大しており、偏流の積極的な形成により、スリットメタル型の担体103aを使用した排気浄化装置において、排気の浄化効率を向上させ得ることが分かる。また、図7に示すように、UI値は、邪魔板311の形態によらず0.5〜0.65の範囲であるのが好ましく、排気の浄化効率の観点から、0.55〜0.625の範囲であるのがより好ましい。
【0024】
以上のように、本実施形態によれば、邪魔板311(又は偏流弁104)により担体103aに流入する排気の流れを偏らせ、この排気に偏流を形成することにより、隣り合うセル通路P,Pの間でのスリットSを介する排気の流通を促進させ、担体103aにおける触媒の活性点を確保し、排気の浄化効率を向上させることができる。「邪魔板」として制御可能な偏流弁104を採用した場合は、エンジンの運転状態に応じてUI値が0.5〜0.65(より好ましくは、0.55〜0.625)となるように偏流弁104の角度を制御することにより、UI値の減少による圧損の増大及び触媒温度の低下等の弊害を考慮しつつ、スリットSの効果を安定的に得て、運転状態の変化によらず排気の浄化効率を維持することができる。
【0025】
なお、排気に偏流を生じさせるには、邪魔板311(又は偏流弁104)を設置することのほか、排気管自体を湾曲させて、排気の流れを担体103aの周辺部に偏らせたり、排気通路101の内壁に隆起を形成して、この隆起により排気の流れを部分的に遮断するようにしてもよい。
【0026】
また、エンジンには、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンを採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係るエンジンの排気浄化装置の構成
【図2】担体の内部における排気の流れ
【図3】UI値の測定に使用する装置の概略的な構成
【図4】UI値の測定原理
【図5】邪魔板としての板部材の設置状態
【図6】邪魔板としての弁部材の設置状態
【図7】UI値とHC転化率との関係
【符号の説明】
【0028】
101…排気通路、102…第1の触媒コンバータ、103…第2の触媒コンバータ、103a…「担体」としての第2の担体、104…「弁部材」としての偏流弁、131…隔壁、132…触媒のコート層、151…「駆動装置」としてのアクチュエータ、201…「制御装置」としてのコントロールユニット(エンジンのコントロールユニット)、251…アクセルセンサ、252…クランク角センサ、253…冷却水温度センサ、301…エアトンネル、302…流路拡張管(ディフューザ)、311…邪魔板、311a…「邪魔板」としての板部材、311b…「邪魔板」としての弁部材、351…流量計、352…流速センサ、P…セル通路、S…スリット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル通路を画成する隔壁に隣り合うセル通路の間で排気を流通させるためのスリットが設けられた、排気浄化用の触媒を担持させた担体と、
この担体に流入する排気の流れを担体の中央部に対してその周辺部に偏らせる偏流形成手段と、を含んで構成されるエンジンの排気浄化装置。
【請求項2】
前記偏流形成手段は、前記担体に流入する流れに関して下式(1)により求められるUI値を0.5〜0.65とするものである請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
UI=1−Σ{|Vi−Vave|×Si/(2×Vave×S)} ・・・(1)
Vi:流路断面を分割した各エリアにおける流速
Vave:流路断面全体における平均流速
Si:各エリアの面積
S:流路断面の総面積
【請求項3】
前記偏流形成手段は、前記UI値を0.55〜0.625とするものである請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項4】
前記担体は、金属製の担体である請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項5】
前記担体は、比較的に大きなピッチの波形が付された金属製の第1の薄板と、この第1の薄板よりも小さなピッチの波形が付されるか、又は平坦に形成された金属製の第2の薄板とを重ね合わせ、これを多重に巻回することにより形成され、
前記セル通路は、前記第1の薄板と前記第2の薄板とにより挟まれた空間として形成され、
前記スリットは、前記第1及び第2の薄板の少なくとも一方に設けられた請求項4に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項6】
前記偏流形成手段は、前記担体の上流に設置された邪魔板を含んで構成され、この邪魔板により排気の流れを部分的に遮断して、前記担体に流入する排気の流れを偏らせるものである請求項1〜5のいずれかに記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項7】
前記邪魔板は、排気の流れに対して垂直な軸により支持された弁部材により構成される請求項6に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項8】
前記偏流形成手段は、
前記弁部材を駆動可能に構成された駆動装置と、
この駆動装置を制御するための制御装置と、
エンジンの運転状態を検出するための運転状態センサと、を更に含んで構成され、
前記運転状態センサにより検出されたエンジンの運転状態に基づいて前記駆動装置により前記弁部材を駆動して、前記流れの偏りを変化させる請求項7に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項9】
セル通路を画成する隔壁に隣り合うセル通路の間で排気を流通させるためのスリットが設けられた、排気浄化用の触媒を担持させた担体と、
この担体に流入する排気の流れを偏らせて、この排気の流れに関して下式(2)により求められるUI値を0.5〜0.65とする偏流形成手段と、を含んで構成されるエンジンの排気浄化装置。
UI=1−Σ{|Vi−Vave|×Si/(2×Vave×S)} ・・・(2)
Vi:流路断面を分割した各エリアにおける流速
Vave:流路断面全体における平均流速
Si:各エリアの面積
S:流路断面の総面積

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−136805(P2009−136805A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317120(P2007−317120)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】