説明

カプサイシン受容体調節剤としてのカルボン酸、ホスフェート又はホスホネート置換キナゾリン−4−イルアミン類縁体

本発明は、酸置換キナゾリン−4−イルアミン類縁体を提供するものである。当該化合物は、特異的な受容体のインビボ又はインビトロにおける活性を制御するために用いられるリガンドであり、特に、ヒト、飼い慣らされたコンパニオン動物(ペット)及び家畜における病理学的な受容体活性によって引き起こされる病気の治療に有効である。医薬組成物及びそれらを用いて当該疾患を治療する方法が提供されるものであり、受容体の局在化を調べるために当該リガンドを使用する方法もまた提供されるものである。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

(ここにおいて、V、X、Y及びZは、それぞれ独立してN又はCRであり(但し、 V及びXのうち少なくとも1つはNである);
UはN又はCRであり(但し、V及びXがNの時、UはCRである);
は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、−COOH、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、ハロC−Cアルコキシ及びモノ及びジ−(C−Cアルキル)アミノからそれぞれ独立して選ばれ;
は(i)水素、ハロゲン、シアノ又はニトロ;又は
(ii)式−R−M−A−Rの基
(ここにおいて、
はC−Cアルキル、C−Cアルケニル又はC−Cアルキニルであるか、又はR又はRと結合してRから独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されている4−から10−員の炭素環又は複素環を形成し;
Mは結合、O、S、SO、SO、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、O−C(=O)O、C(=O)N(R)、N(R)C(=O)、N(R)SO、SON(R)、N(R)、OPO(OR)又はPO(OR)であり;
Aは結合又はRから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されているC−Cアルキルであり;そして
及びRは、もし存在するならば、(a)独立して:(i)水素又は−COOH;又は(ii)C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルカノン、C−Cアルキルエーテル、4−から10−員の炭素環又は複素環、又はRと結合して4から10員の炭素環又は複素環を形成し(これらはそれぞれRから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている)であるか;又は(b)結合してRから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている4から10員の炭素環又は複素環を形成する;であり;
Ar及びArは5から10員の炭素環及び複素環(これらはそれぞれ式LRの基から独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている)から独立して選ばれ;
Lは結合、O、S(O)、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、O−C(=O)O、N(R)、C(=O)、N(R)、N(R)C(=O)、N(R)S(O)、S(O)N(R)及びN[S(O)N(R)]S(O) からそれぞれ独立して選ばれ(ここにおいてmは0、1及び2からそれぞれ独立して選ばれ、Rは水素及びC−Cアルキルからそれぞれ独立してえらばれる);
は(i)水素、ハロゲン、シアノ及びニトロ;及び(ii)C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルキルエーテル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ及び(3から10員の複素環)C−Cアルキル(これらはRからそれぞれ独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている)からそれぞれ独立して選ばれ;そして
は(i)ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アミノカルボニル、シアノ、ニトロ、オキソ及び−COOH;及び(ii)C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルカノイル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルエーテル、フェニルC−Cアルキル、フェニルC−Cアルコキシ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、(SO)C−Cアルキル、(4から7員の複素環)C−Cアルキル、−PO(R及び−OPO(R(ここにおいてそれぞれのRは水素、C−Cアルキル、フェニルC−Cアルキル及び(5から7員の複素環)C−Cアルキルから独立して選ばれ;それぞれの(ii)はヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アミノカルボニル、シアノ、ニトロ、オキソ、−COOH、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルエーテル、ヒドロキシC−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、フェニルC−Cアルキル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、(SO)C−Cアルキル及び(5から7員の複素環)C−Cアルキルから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている);からそれぞれ独立して選ばれる)
の化合物又は薬学的に許容されるその形態(ここにおいて、化合物又は薬学的に許容されるその形態は少なくとも1つのカルボン酸、ホスフェート又はホスホネート基を含有してなる)。
【請求項2】
UがC−Rである、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項3】
X及びVがNである、請求項2に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項4】
VがNで、XがCHである、請求項2に記載2の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項5】
XがNで、VがCHである、請求項2に記載2の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項6】
YがNで、W及びZがそれぞれCHである、請求項1−5のいずれかに記載2の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項7】
ZがNで、W及びYがそれぞれCHである、請求項1−5のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項8】
W、Y及びZが、それぞれCHである、請求項1−5のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項9】
が式−R−M−A−Rの基で、RがC−Cアルキルであり、そしてRがカルボン酸、ホスフェート又はホスホネート基を含有してなる、請求項2−8のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項10】
がカルボン酸基を含有してなる、請求項9に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項11】
カルボン酸基が複素環の置換基である、請求項10に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項12】
がホスフェート又はホスホネート基を含有しなる、請求項9に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項13】
Ar及びArが、それぞれが式LRの基から独立して選ばれる0、1又は2個の置換基で置換されている、フェニル及び6員の芳香族複素環から独立して選ばれる、請求項1から12の何れかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項14】
Arが、それぞれがハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びハロC−Cアルコキシから独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されている、フェニル又はピリジルであり;そして
Arが、それぞれがハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、シアノC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロC−Cアルコキシ、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、−(SO)R、−N(R)S(O)、及び−N[S(O)]S(O)(ここにおいて、mは1又は2であり、Rは水素又はC−Cアルキルであり、Rは、それぞれがハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、C−Cアルコキシ及びハロC−Cアルコキシから独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ又は5から10員のN−結合複素環基である)から独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されている、フェニル又はピリジルである、
請求項13に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項15】
Arが非置換又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はハロC−Cアルキルで置換されているピリジルであり;そして
Arがハロゲン、C−Cアルキル、シアノC−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル及び式−(SO)R (ここにおいて、R はC−Cアルキル又はハロC−Cアルキルである)の基から独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されているフェニル又はピリジルである、
請求項13に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項16】
Arが非置換又はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル又はハロC−Cアルキルで置換されているフェニルであり;そして
Arがハロゲン、C−Cアルキル、シアノC−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル及び式−(SO)R (ここにおいて、R はC−Cアルキル又はハロC−Cアルキルである)の基から独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されているフェニル又はピリジルである、
請求項13に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項17】
Arがピリジン−2−イル、3−メチル−ピリジン−2−イル、3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル又は3−ハロ−ピリジン−2−イルであり;そして
Arが、それぞれのパラ位がハロゲン、シアノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2、−トリフルオロ−1−メチル−エチル、メタンスルホニル、エタンスルホニル、プロパンスルホニル、プロパン−2−スルホニル、トリフルオロメタンスルホニル又は2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルで置換されている、フェニル、ピリジン−2−イル又はピリジン−3−イルである、
請求項13に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項18】
Arがフェニル、2−メチル−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル又は2−ハロ−フェニル であり;そして
Arが、それぞれのパラ位がハロゲン、シアノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2、−トリフルオロ−1−メチル−エチル、メタンスルホニル、エタンスルホニル、プロパンスルホニル、プロパン−2−スルホニル、トリフルオロメタンスルホニル又は2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルで置換されている、フェニル、ピリジン−2−イル又はピリジン−3−イルである、
請求項13に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項19】
化合物が式:
【化2】

(ここにおいて、
はC−Cアルキルであり;
JはO又はN(R)であり;
は(a)水素;(b)それぞれがハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、−COOH、アミノカルボニル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルエーテル及びモノ−およびジ−(C−Cアルキル)アミノから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルカノン、C−Cアルキルエーテル、又は4から10員の炭素環又は複素環;又は(c)Rと結合して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、−COOH、アミノカルボニル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルエーテル及びモノ−およびジ−(C−Cアルキル)アミノから独立して選ばれる0から6個の置換基で置換されている、5から7員の炭素環又は複素環を形成する;であり;
E及びFは独立してCH又はNであり;
はハロゲン、シアノ、−COOH、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、ヒドロキシC−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、アミノスルホニル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノスルホニル、(C−Cアルキル)スルホニル、アミノ、及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから独立して選ばれる0から2個の置換基を示し;
はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、アミノスルホニル、及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノスルホニルから独立して選ばれる0から2個の置換基を示し;
は(i)水素;(ii)それぞれがハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、−COOH、アミノカルボニル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルエーテル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、フェニル又は5から7員の複素環;又は(iii)Rと結合して置換されていてもよい5から7員の複素環を形成する;であり;そして
【化3】

で示される基は少なくとも1つのカルボン酸基を含有してなる):を有している、
請求項2から8の何れかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項20】
化合物が式:
【化4】

(ここにおいて、Y及びZは独立してCH又はNであり;
はハロゲン、シアノ、−COOH、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、アミノ、又はモノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノであり;
はハロゲン、シアノ、C−6アルキル、ハロC−6アルキル、アミノ、又はモノ−及びジ−(C−6アルキル)アミノであり;
は(i)水素;(ii)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、−COOH、C−Cアルコキシ、及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されているC−Cアルキル又は;Rと結合して置換されていてもよい5から7員の複素環を形成する;である)
を有する、請求項19に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項21】
JがOである、請求項20に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項22】
が水素である、請求項21に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項23】
JがNHである、請求項20に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項24】
化合物が式:
【化5】

(ここにおいて、
E及びFは独立してCH又はNであり;
はハロゲン、シアノ、−COOH、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、ヒドロキシC−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、アミノスルホニル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノスルホニル、(C−Cアルキル)スルホニル、アミノ、及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから独立して選ばれる0から2個の置換基を示し;
はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、アミノスルホニル、及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノスルホニルから独立して選ばれる0から2個の置換基を示し;
それぞれのR及びRは水素、ヒドロキシ及びRから独立して選ばれる0から2個の置換基で置換されているC−Cアルキルから独立して選ばれ;
は(i)−COOH;又は(ii)それぞれRから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルアルコキシ、モノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノ、又は5から7員の複素環;又は(iii)−PO(R又は−OPO(R(ここにおいてそれぞれのRは(a)水素;及び(b)それぞれRから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、フェニルC−Cアルキル及び(5から7員の複素環)C−Cアルキルから独立して選ばれる);であり;
nは0、1、2又は3であり;そして
それぞれのRは(i)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、−COOH;及び(ii)それぞれがヒドロキシ、ハロゲン、アミノ及び−COOHから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルカノイル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルエーテル、及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ;から独立して選ばれ;そして ここにおいてRはカルボン酸、ホスフェート又はホスホネート基であるか、又はR、R又はRのうちの少なくとも1個はカルボン酸、ホスフェート又はホスホネート基から選ばれる少なくとも1個の置換基を含有してなる)
を有する、請求項2−8のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項25】
化合物が式:
【化6】

(ここにおいて、
Y及びZは独立してCH又はNであり;
はハロゲン、シアノ、−COOH、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、アミノ、又はモノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノであり;
はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、アミノ、又はモノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノであり;
それぞれのR及びRは独立してハロゲン又はメチルであり;そして
は(i)−COOH;(ii)それぞれR(ここにおいて少なくとも1つのRはカルボン酸基である)から独立して選ばれる1から3個の置換基で置換されている、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、又はモルホリン;又は(iii)−PO(R又は−OPO(R;である)を有する、請求項24に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項26】
化合物が式:
【化7】

(ここにおいて、
E及びFは独立してCH又はNであり;
はハロゲン、シアノ、−COOH、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、ヒドロキシC−Cアルキル、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルカノイル、アミノスルホニル、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノスルホニル、(C−Cアルキル)スルホニル、アミノ、及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノから独立して選ばれる0から2個の置換基を示し;
はハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキル、アミノ、モノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノ、アミノスルホニル、及びモノ−及びジ−(C−Cアルキル)アミノスルホニルから独立して選ばれる0から2個の置換基を示し;
B1はO、NH又はSであり;
Dは−C(=O)−又は非置換又はケト基で置換されているC−Cアルキルであり;そして
は(a)nが1で、Rが水素、PO、POH(アルキル)、POH(アルキル)、C−Cアルキル又はC−Cアルキルエーテル(それぞれのアルキルはRから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている)の場合は、O又はSであり、(b)nが2で、そして(i)Rが水素及びそれぞれがRから選ばれる0から3個の置換基で置換されているC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニルであり;又は(ii)両方のRが結合して、Bと共に、Rから選ばれる0から3個の置換基で置換されている5から8員の複素環を形成する場合は、Nであり;そして
それぞれのRは独立して(i)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、−COOH;及び(ii)それぞれがヒドロキシ、ハロゲン、アミノ及び−COOHから独立して選ばれる0から3個の置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルカノイル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルエーテル、又はモノ−又はジ−(C−Cアルキル)アミノであり;ここにおいて、
【化8】

で示される基は少なくとも一つのカルボン酸、ホスフェート又はホスホネートを含有している)
を有する、請求項2−8のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項27】
B1がOであり;そして
(i)Dが−CH−CH−で−B(R)nが(a)−COOH、−O−PO又は−PO;又は(b)それぞれが−COOHで置換されている、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン又はモリホリン;又は(ii)Dが−CH−C(=O)−で−B(R)nが(a)−OH;又は(b)それぞれが−COOHで置換されている、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン又はモリホリンのいずれかである、
請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
化合物が表IIに挙げられているものである、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項29】
化合物がカプサイシン受容体のカルシウム非固定化試験において100ナノモル以下のIC50値を有する、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項30】
化合物がカプサイシン受容体のカルシウム非固定化試験において10ナノモル以下のIC50値を有する、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項31】
1以上の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態を薬学的に許容される担体又は賦形剤と共に含有してなる、医薬組成物。
【請求項32】
組成物が注射液、エアゾール、クリーム、ゲル、ピル、カプセル、シロップ又は経皮用パッチとして製剤化されている、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項33】
カプサイシン受容体を発現する細胞を1以上の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態と接触させて、カプサイシン受容体のカルシウム伝達を低減することを含有してなる、細胞カプサイシン受容体のカルシウム伝達を低減する方法。
【請求項34】
細胞が、動物体内で生体内接触させる神経細胞である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
接触中に化合物を動物の体液中に存在させる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
化合物を1マイクロモル以下の濃度で動物の血液中に存在させる、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
化合物を500ナノモル以下の濃度で動物の血液中に存在させる、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
化合物を100ナノモル以下の濃度で動物の血液中に存在させる、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
動物がヒトである、請求項34に記載の方法。
【請求項40】
化合物を経口で投与する、請求項34に記載の方法。
【請求項41】
方法がカプサイシン受容体を、条件下にバニロイドリガンドのカプサイシン受容体との結合を検知可能程な阻害するのに十分な量で、1以上の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態と接触させることを含有してなる、生体内におけるバニロイドリガンドのカプサイシン受容体との結合を阻害する方法。
【請求項42】
カプサイシン受容体を発現している細胞を、生体内におけるバニロイドリガンドのクローンカプサイシン受容体を発現している細胞との結合を検知可能な程阻害するのに十分な量で、1以上の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態と接触させ、それにより患者においてバニロイドリガンドのカプサイシン受容体との結合を阻害することを含有してなる、患者においてバニロイドリガンドのカプサイシン受容体との結合を阻害する方法。
【請求項43】
患者がヒトである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
化合物を1マイクロモル以下の濃度で患者の血液に存在させる、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
患者にカプサイシン受容体調節量の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態の1以上を投与し、患者の病気を軽減することよりなる、患者のカプサイシン受容体調節に敏感な病気を治療方法。
【請求項46】
患者が(i)カプサイシンへの暴露、(ii)熱への暴露による火傷又は炎症、(iii)光への暴露による火傷又は炎症、(iv)催涙ガス、大気汚染又は唐辛子スプレーへの暴露による火傷、気管支収縮又は炎症、又は(v)酸への暴露による火傷又は炎症に罹っている、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
化合物を1マイクロモル以下の濃度で動物の血中に存在させる、請求項45の方法。
【請求項48】
病気が喘息又は慢性閉塞性肺疾患である、請求項45の方法。
【請求項49】
疼痛に罹っている患者にカプサイシン受容体調節量の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態の1以上を投与し、患者の疼痛を軽減することからなる、患者の疼痛を治療する方法。
【請求項50】
化合物を1マイクロモル以下の濃度で動物の血中に存在させる、請求項49の方法。
【請求項51】
化合物を1マイクロモル以下の濃度で動物の血中に存在させる、請求項49の方法。
【請求項52】
化合物を1マイクロモル以下の濃度で動物の血中に存在させる、請求項49の方法。
【請求項53】
患者が神経因性疼痛に罹っている、請求項49に記載の方法。
【請求項54】
疼痛が、乳房切除後疼痛症候群、切断痛、幻肢痛、口腔内神経因性疼痛、歯痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性神経障害、反射交感神経性ジストロフィー、三叉神経痛、変形性関節症、関節リウマチ、繊維筋痛、ギラン・バーレ症候群、知覚異常性大腿神経痛、口内焼灼感症候群、両側性末梢神経障害、灼熱痛、神経炎、ニューロン炎、神経痛、AIDS関連神経障害、MS関連神経障害、脊髄損傷関連の疼痛、手術関連の疼痛、筋骨格の疼痛、背中の疼痛、頭痛、片頭痛、狭心症、陣痛、痔、消化不良、シャルコー痛、腸内ガス、生理、ガン、毒汚染、過敏性腸症候群、炎症性大腸炎、及び/又は外傷:から選ばれる病気に起因している、請求項49に記載の方法。
【請求項55】
患者がヒトである、請求項49に記載の方法。
【請求項56】
患者にカプサイシン受容体調節量の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態の1以上を投与し、患者の痒みを軽減することからなる、患者の痒みを治療する方法。
【請求項57】
患者にカプサイシン受容体調節量の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態の1以上を投与し、患者の咳又はしゃっくりを軽減することからなる、患者の咳又はしゃっくりを治療する方法。
【請求項58】
患者にカプサイシン受容体調節量の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態の1以上を投与し、患者の尿失禁を軽減することからなる、患者の尿失禁を治療する方法。
【請求項59】
患者にカプサイシン受容体調節量の請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態の1以上を投与し、患者の減量を促進することからなる、肥満患者の減量を促進する方法。
【請求項60】
化合物又は薬学的に許容されるその形態が放射性標識化されている、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態。
【請求項61】
(a)試料を、化合物がカプサイシン受容体と結合することが可能な条件下で、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその形態と接触させる;及び(b)カプサイシン受容体に結合した化合物の量を検出し、それから試料中のカプサイシン受容体の有無を判断する;の工程からなる、試料中のカプサイシン受容体の有無を判断する方法。
【請求項62】
化合物が請求項60に記載の放射性標識化化合物で、検出の工程が(i)結合した化合物から結合しなかった化合物を分離する;及び(ii)試料中の結合した化合物の有無を検出する;の工程からなる、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
(a)容器中の請求項1に記載の医薬組成物;及び(b)この化合物を疼痛の治療に用いるための説明書を含有してなる、包装された医薬製剤。
【請求項64】
(a)容器中の請求項1に記載の医薬組成物;及び(b)この化合物を咳又はしゃっくりの治療に用いるための説明書を含有してなる、包装された医薬製剤。
【請求項65】
(a)容器中の請求項1に記載の医薬組成物;及び(b)この化合物を尿失禁の治療に用いるための説明書を含有してなる、包装された医薬製剤。
【請求項66】
(a)容器中の請求項1に記載の医薬組成物;及び(b)この化合物を肥満の治療に用いるための説明書を含有してなる、包装された医薬製剤。
【請求項67】
カプサイシン受容体調節に敏感な病気に罹っている患者を治療する薬剤としての、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項68】
(i)カプサイシンへの暴露、(ii)熱への暴露による火傷又は炎症、(iii)光への暴露による火傷又は炎症、(iv)催涙ガス、大気汚染又は唐辛子スプレーへの暴露による火傷、気管支収縮又は炎症、又は(v)酸への暴露による火傷又は炎症;から選ばれる、カプサイシン受容体調節に敏感な病気に罹っている患者を治療する薬剤としての、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項69】
疼痛に罹っている患者を治療する薬剤としての、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項70】
乳房切除後疼痛症候群、切断痛、幻肢痛、口腔内神経因性疼痛、歯痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性神経障害、反射交感神経性ジストロフィー、三叉神経痛、変形性関節症、関節リウマチ、繊維筋痛、ギラン・バーレ症候群、知覚異常性大腿神経痛、口内焼灼感症候群、両側性末梢神経障害、灼熱痛、神経炎、ニューロン炎、神経痛、AIDS関連神経障害、MS関連神経障害、脊髄損傷関連の疼痛、手術関連の疼痛、筋骨格の疼痛、背中の疼痛、頭痛、片頭痛、狭心症、陣痛、痔、消化不良、シャルコー痛、腸内ガス、生理、ガン、毒汚染、過敏性腸症候群、炎症性大腸炎、及びは外傷:から選ばれる病気に関連する神経障害性の疼痛に罹っている患者を治療する薬剤としての、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項71】
痒み、咳又はくしゃみに罹っているか罹りやすい患者を治療する薬剤としての、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項72】
尿失禁に罹っているか罹りやすい患者を治療する薬剤としての、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項73】
肥満患者の減量を促進する薬剤としての、請求項1に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2006−515847(P2006−515847A)
【公表日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−560828(P2004−560828)
【出願日】平成15年12月12日(2003.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2003/039607
【国際公開番号】WO2004/055004
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(500015456)ニューロジェン・コーポレーション (48)
【Fターム(参考)】