カード型周辺装置
【課題】小型の電子機器のスロットにも、あるいは、外部機器のスロットにも容易かつ確実に着脱できるカード型周辺装置を提供する。
【解決手段】第1のケース22と、第1のケース22に収容された電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられ外部機器と電子部品24とを電気的に接続するためのコネクタ26とを有している。アタッチメント30は第2のケース32を備えている。第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。
【解決手段】第1のケース22と、第1のケース22に収容された電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられ外部機器と電子部品24とを電気的に接続するためのコネクタ26とを有している。アタッチメント30は第2のケース32を備えている。第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカード型周辺装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からパーソナルコンピュータなどのカードスロットに装着されるPCカードと称されるカード型周辺装置が用いられている。
近年、パーソナルコンピュータの小型化および高速化に伴い、前記PCカードよりも外形寸法が小さく、かつ、データの転送速度が高速なカード型周辺装置としてExpress Card(旧称NEWCARD)が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
【非特許文献1】日経エレクトロニクス2003年6月9日号pp.67−76.「PCカードを小型・高速に新規格「NEWCARD」がパソコンの進化を後押し」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
Express Cardが装脱されるカードスロットが設けられた外部機器として、例えば携帯電話機やデジタルスチルカメラなどの小型の電子機器を考えた場合、Express Cardはその外形寸法がPCカードよりも小型化されているとはいえ、長さ75mm、幅34mm、厚さ5mmであるため、小型の電子機器に装着する上で不利がある。
このため、Express Cardよりも外形寸法が小型でExpress Card用のスロットに装着可能な新規なカード型周辺装置が求められている。
また、このような小型のカード型周辺装置は、前記小型の電子機器以外のパーソナルコンピュータなどの比較的大きな外部機器のスロットに装着して使用する場合もあるため、小型の電子機器に設けられたスロットにも、あるいは、前記外部機器に設けられたスロットにも容易かつ確実に着脱できることが重要となる。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、小型の電子機器のスロットにも、あるいは、外部機器のスロットにも容易かつ確実に着脱できるカード型周辺装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明のカード型周辺装置は、幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、前記第1のケースの長さ方向の他端に、長さを有する第2のケースを備えたアタッチメントが着脱可能に装着される装着部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、長さを有する第2のケースを備えたアタッチメントが設けられ、前記第1のケースの長さ方向の他端と前記第2のケースの長さ方向の一端に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケースと第2のケースが着脱可能に装着される装着部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、前記第1のケースの長さ方向の他端に、前記第1のケースの表面から突出する突起が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
第1のケースと第2のケースが装着部によって着脱可能に装着されるので、携帯電話機などの小型の電子機器に設けられたスロットにカード型周辺装置単体を装着して使用できることは無論のこと、カード型周辺装置にアタッチメントを結合することで、カード型周辺装置をパーソナルコンピュータなどの外部機器に設けられた第1のケースの長さよりも大きな寸法の深さを有するスロットに対しても容易かつ確実に着脱することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
小型の電子機器のスロットにも、あるいは、外部機器のスロットにも容易かつ確実に着脱できるカード型周辺装置を提供するという目的を、第1のケースの長さ方向の他端にアタッチメントが着脱可能に装着される装着部を設けることによって実現した。
【実施例1】
【0007】
次に本発明の実施例1について図面を参照して説明する。
なお、以下の実施例ではカード型周辺装置がメモリカードである場合について説明する。
図1(A)はExpress Cardの平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図、(D)は(A)のD矢視図、図2(A)、(B)、(C)はExpress Cardと本実施例のメモリカードの関係を示す説明図である。
図3は実施例1のメモリカードの分解斜視図、図4(A)は実施例1のメモリカードと第2のケースとが分離された状態を示す斜視図、(B)は実施例1のメモリカードと第2のケースとが装着された状態を示す斜視図である。
本実施例のメモリカードは、アタッチメント30を含んで構成されている。
図3に示すように、メモリカード20は、前後方向の長さと長さよりも小さい寸法の左右方向の幅と幅よりも小さい寸法の上下方向の厚さを有する第1のケース22と、第1のケース22に収容された電子部品24と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられ外部機器と電子部品24とを電気的に接続するためのコネクタ26とを有している。
第1のケース22の幅と厚さはExpress Cardの幅と厚さと同一の寸法である。
図1に示すようにExpress Card10は、前後方向の長さと長さよりも小さい寸法の左右方向の幅と幅よりも小さい寸法の上下方向の厚さを有するケース12を有し、具体的には長さ75mm、幅34mm、厚さ5mmであり、したがって第1のケース22の幅は34mm、厚さは5mmである。ケース12の前端にはコネクタ14が設けられている。
コネクタ26は前記のコネクタ14と同一の構造を有し、パーソナルコンピュータなどの外部機器のExpress Card用のコネクタに装脱可能に構成されている。
第1のケース22の長さは、Express Card10の長さよりも小さい寸法で形成され、例えば、図2(A)、(B)、(C)に示すように、Express Card10をその長さ方向で切断した寸法で形成されている。
【0008】
図3に示すように、第1のケース22は、上ケース2202と、下ケース2204と、前キャップ2206と、後キャップ2208とを有し、重ね合わされた上ケース2202と下ケース2204の前端に前キャップ2206が取着されると共に後端に後キャップ2208が取着されることで構成されている。
これら上ケース2202と、下ケース2204と、前キャップ2206と、後キャップ2208で画成される内部空間に電子部品24が収容されている。
電子部品24は、絶縁基板に導電パターンが形成されることで構成された長さと幅を有するプリント基板2402と、プリント基板2402上に実装されたメモリ素子や該メモリ素子を駆動するためのICを含む部品2404とを有し、プリント基板2402の長さ方向と幅方向を第1のケース22の長さ方向と幅方向に合致させた状態で第1のケース22内に配設されている。
プリント基板2402が前キャップ2206に臨む前部には、複数の接片2408が幅方向に間隔をおいて設けられている。
前キャップ2206は、上ケース2202と下ケース2204の前端に取着された状態で幅方向および前後方向に延在する収容空間2209を有し、収容空間2209は前キャップ2206の前面に設けられた開口2210を介し前方に開放されている。
プリント基板2408の各接片2408は収容空間2409内に位置し、コネクタ26は収容空間2209と開口2210と各接片2408によって構成されている。
【0009】
アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備えている。
この場合の第2のケースの長さは、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。本実施例では、装着部は、それらの幅および厚さを合致させた状態(第1のケース22の上下面と第2のケース32の上下面がそれぞれ同一面上を延在し、第1のケース22の左右側面と第2のケース32の左右側面が同一面上を延在する状態)でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0010】
第1のケース22の装着部は、第1のケース22の長さ方向の他端に設けられた係合凸部2210と、係止凹部2212とで構成されている。
係合凸部2210は第1のケース22の他の部分よりも断面が一回り小さく形成されている。
係止凹部2212は厚さ方向の両端に位置する係合凸部2210の上面および下面に幅方向に間隔をおいて2つずつ設けられている。これら係合凸部2210および係止凹部2212はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能している。
第2のケース32の装着部は、係合凸部2210が嵌合される係合凹部3202と、上面下面に幅方向に間隔をおいて2つずつ設けられ上下方向に弾性変形可能な係止爪3204とで構成されている。
第1のケース22の係合凸部2210が第2のケース32の係合凹部3202に挿入された状態で第1ケース22の各係止凹部2212に第2のケース32の各係止爪3204が係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合されるように構成されている。本実施例では、係合凸部2210が係合凹部3202に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース22の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が係止爪3204と係止凹部2212により構成されている。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで係止凹部2212と係止爪3204の係止を解除することでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて係止凹部2212と係止爪3204の係止が解除されるように構成されている。
【0011】
このようなメモリカード20によれば、携帯電話機などの小型の電子機器に設けられたスロットにメモリカード20単体を装着して使用できることは無論のこと、メモリカード20にアタッチメント30を結合することで、メモリカード20をパーソナルコンピュータなどの外部機器に設けられたExpress Card専用のスロットに対しても容易かつ確実に着脱することができる。
例えばメモリカード20を単体でExpress Card専用のスロットに装着した場合には、前記専用のスロットの深さ(メモリカード20の挿入方向の寸法)がメモリカード20の長さ方向の寸法よりも大きいため、メモリカード20が前記専用のスロットの内側に落ち込んで取り出せなくなるといった不都合が生じるが、本実施例によればアタッチメント30を用いることでExpress Cardと同一の外形形状となるためこのような不都合を確実に回避することができる。
【実施例2】
【0012】
次に実施例2について説明する。
実施例2が実施例1と異なるのは、第1のケース22および第2のケース32の装着部の構成である。
図5は実施例2のメモリカード20の斜視図、図6は実施例2のアタッチメント30の斜視図、図7は実施例2のアタッチメント30の構成を示す説明図、図8(A)、(B)、(C)はメモリカード20とアタッチメント30の装脱動作を示す説明図である。なお、以下の実施例では実施例1と同様の部分および部材には同一の符号を付して説明する。
【0013】
図5に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
図6に示すように、アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備え、第2のケース32は第1のケース22の幅および厚さと同一の寸法の幅および厚さを有している。
第2のケース32の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。これら装着部は、実施例1と同様に、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0014】
図6、図7に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3210と、長さ方向に突出する係止爪3212とで構成されている。
係合凸部3210は第2のケース32の幅方向の中央に設けられ、第2のケース32の他の部分よりも断面が小さく形成されている。
係止爪3212は、幅方向における係合凸部3210の両側の端面3209箇所からそれぞれ突出形成されている。
図7に示すように、各係止爪3212は、先部3212Aが端面3209から前方に突出し、中間部3212Bが第2のケース32の厚さ方向に延在する軸線回りに揺動可能に支持され、後部3212Cが第2のケース32の幅方向の両側に設けられた開口3210を通し第2のケース32の外部に露出している。
第2のケース32の内部で各係止爪3212の先部3212A間にはコイルばね3213が張設され、これにより各係止爪3212の先部3212Aが互いに近接する方向に付勢されている。
各係止爪3212は、不図示のストッパに当接することで後部3212Cが第2のケース32の外面と同一面か、それよりの幅方向の内方に位置するように構成されており、後部3212Cが幅方向内方に押し込まれることで、各先部3212Aが幅方向外方に広がるように構成されている。
【0015】
図5に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3210が嵌合される係合凹部2214と、係止爪3212が係止される係止凹部2216とで構成されている。これら係合凸部3210および係止凹部2214はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能している。本実施例では、係合凸部3210が係合凹部2214に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が係止爪3212と係止凹部2216により構成されている。
係合凹部2214は、第1のケース22の幅方向の中央に設けられ、係止凹部3216は係合凹部2214の両側にそれぞれ設けられている。
【0016】
図8(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の係合凹部2214に第2のケース32の係合凸部3210が挿入されると、第1ケース22の各係止凹部2216に第2のケース32の各係止爪3212の先部3212Aが係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、図8(B)に示すように、第2のケース32の2つの係止爪3212の後部3212Cを幅方向内方に押し込み、第1ケース22の各係止凹部2216と第2のケース32の各係止爪3212の先端3212Aの係止を解除し、その状態で、図8(C)に示すように、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に動かすことでなされる。
【0017】
このようなメモリカード20によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例3】
【0018】
次に実施例3について説明する。
実施例3が実施例1、2と異なるのは、第1のケース22および第2のケース32の装着部の構成である。
図9、図10は実施例3のメモリカード20およびアタッチメント30の斜視図、図11はメモリカード20の要部の拡大斜視図である。
【0019】
図9、図10に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備え、第2のケース32は第1のケース22の幅および厚さと同一の寸法の幅および厚さを有している。
第2のケース32の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。これら装着部は、実施例1と同様に、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0020】
図9に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3220と、係合凸部3220に設けられた係止凹部3222とで構成されている。
係合凸部3220は第2のケース32の幅方向に間隔をおいて2つ設けられ、第2のケース32の長さ方向、幅方向、厚さ方向に沿った長さ、幅、厚さを有した角柱状に形成されている。
係止凹部3222は、各係合凸部3220の幅方向の両側面に設けられ、合計4つの係止凹部3222が設けられている。
図9、図11に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3220が嵌合される係合凹部2220と、係合凹部2220内に設けられた押さえばね2222とで構成されている。
係合凹部2220は、第1のケース22の幅方向に間隔をおいて2つ設けられている。
押さえばね2222は、係合凹部2220内で第1のケース22の幅方向の両側に設けられ合計4つ設けられている。各押さえばね2222は、係合凹部2220に挿入された係合凸部2220の係止凹部3222と係脱するように幅方向に弾性変形可能に設けられている。
本実施例では、これら係合凸部3220および係止凹部2220はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、また、係合凸部3220が係合凹部2220に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が押さえばね2222と係止凹部3222により構成されている。
【0021】
第1のケース22の係合凹部2220に第2のケース32の係合凸部3220が挿入されると、第1ケース22の各押さえばね2222が第2のケース32の係止凹部3222に係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで押さえばね2222と係止凹部3222の係止を解除することでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて押さえばね2222と係止凹部3222の係止が解除されるように構成されている。
【0022】
このようなメモリカード20によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例4】
【0023】
次に実施例4について説明する。
実施例4は実施例3の変形例であり、実施例3では、第1のケース22の装着部を構成する押さえばね2222と、第2のケース32の装着部を構成する係止凹部3222とがそれぞれ4つずつ設けられていたのに対して、実施例4では、第1のケース22の装着部を構成する押さえばね2222と、第2のケース32の装着部を構成する係止凹部3222とがそれぞれ2つずつ設けられている。
図12(A)は実施例4のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
図13(A)は実施例4のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【0024】
図13に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3220と、係合凸部3220に設けられた係止凹部3222とで構成されている。
係合凸部3220は第2のケース32の幅方向に間隔をおいて2つ設けられ、第2のケース32の長さ方向、幅方向、厚さ方向に沿った長さ、幅、厚さを有した角柱状に形成されている。
係止凹部3222は、各係合凸部3220の幅方向の中央に臨む側面に設けられ、合計2つ設けられている。
図12に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3220が嵌合される係合凹部2220と、係合凹部2220内に設けられた押さえばね2222とで構成されている。
係合凹部2220は、第1のケース22の幅方向に間隔をおいて2つ設けられている。
押さえばね2222は、係合凹部2220内で第1のケース22の幅方向の内方に臨む箇所に設けられ合計2つ設けられている。押さえばね2222は、係合凹部2220に挿入された係合凸部2220の係止凹部3222と係脱するように幅方向に弾性変形可能に設けられている。
本実施例においても実施例3と同様に、係合凸部3220および係止凹部2220はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、また、係合凸部3220が係合凹部2220に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が押さえばね2222と係止凹部3222により構成されている。
【0025】
実施例3と同様に、第1のケース22の係合凹部2220に第2のケース32の係合凸部3220が挿入されると、第1ケース22の各押さえばね2222が第2のケース32の係止凹部3222に係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
また、第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となり、結合の解除は、実施例3と同様に、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて押さえばね2222と係止凹部3222の係止が解除されるように構成されている。
【0026】
このようなメモリカード20によれば、実施例3と同じく実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例5】
【0027】
次に実施例5について説明する。
実施例5も実施例3の変形例であり、実施例3では、第2のケース32の係止凹部3222が係合凸部3220の幅方向の両側面に設けられ、第1のケース22の押さえばね2222が係合凹部2220内で第1のケース22の幅方向の両側に設けられていたのに対して、第2のケース32の係止凹部3222が係合凸部3220の厚さ方向の両側面に設けられ、第1のケース22の押さえばね2222が係合凹部2220内で第1のケース22の厚さ方向の両側に設けられている。
図14(A)は実施例5のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
図15(A)は実施例5のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【0028】
図14に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3220と、係合凸部3220に設けられた係止凹部3222とで構成されている。
係合凸部3220は第2のケース32の幅方向に間隔をおいて2つ設けられ、第2のケース32の長さ方向、幅方向、厚さ方向に沿った長さ、幅、厚さを有した角柱状に形成されている。
係止凹部3222は、各係合凸部3220の厚さ方向の両側面に設けられ、合計4つ設けられている。
図15に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3220が嵌合される係合凹部2220と、係合凹部2220内に設けられた押さえばね2222とで構成されている。
係合凹部2220は、第1のケース22の幅方向に間隔をおいて2つ設けられている。
押さえばね2222は、係合凹部2220内で第1のケース22の厚さ方向の両側箇所に設けられ合計4つ設けられている。押さえばね2222は、係合凹部2220に挿入された係合凸部2220の係止凹部3222と係脱するように厚さ方向に弾性変形可能に設けられている。
本実施例においても実施例3と同様に、係合凸部3220および係止凹部2220はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、また、係合凸部3220が係合凹部2220に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が押さえばね2222と係止凹部3222により構成されている。
【0029】
実施例3と同様に、第1のケース22の係合凹部2220に第2のケース32の係合凸部3220が挿入されると、第1ケース22の各押さえばね2222が第2のケース32の係止凹部3222に係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
また、第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となり、結合の解除は、実施例3と同様に、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて押さえばね2222と係止凹部3222の係止が解除されるように構成されている。
【0030】
このようなメモリカード20によれば、実施例3と同じく実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例6】
【0031】
次に実施例6について説明する。
実施例6は実施例1の変形例であり、実施例6が実施例1と異なるのは、第1のケース22の表面に出没可能な突起を設け、第1のケース22の装着部に第2のケース32の装着部が装着されることで前記突起を第1のケース22の内部に没入させるようにしたことである。
図16(A)は実施例6のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
図17(A)は実施例6のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図18(A)、(B)は実施例6のメモリカード20とアタッチメント30との装脱動作を示す斜視図である。
図19は(A)、(B)は実施例6のメモリカード20とアタッチメント30の装脱動作を示す説明図である。
【0032】
図16に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備え、第2のケース32は第1のケース22の幅および厚さと同一の寸法の幅および厚さを有している。
第2のケース32の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。これら装着部は、実施例1と同様に、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0033】
第1のケース22の装着部は、第1のケース22の長さ方向の他端に設けられた係合凸部2210と、係止凹部2212とで構成されている。
係合凸部2210は第1のケース22の他の部分よりも断面が一回り小さく形成されている。
係止凹部2212は厚さ方向の両端に位置する係合凸部2210の上面および下面に幅方向に間隔をおいて2つずつ設けられている。
第2のケース32の装着部は、係合凸部2210が嵌合される係合凹部3202と、上面下面に幅方向に間隔をおいて2つずつ設けられ上下方向に弾性変形可能な係止爪3204とで構成されている。
第1のケース22の係合凸部2210が第2のケース32の係合凹部3202に挿入された状態で第1ケース22の各係止凹部2212に第2のケース32の各係止爪3204が係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合されるように構成されている。係合凸部2210および係止凹部3202はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、本実施例では、係合凸部2210が係合凹部3202に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が係止爪3204と係止凹部2212により構成されている。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで係止凹部2212と係止爪3204の係止を解除することでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて係止凹部2212と係止爪3204の係止が解除されるように構成されている。
【0034】
第1のケース22の後端には、第1のケース22の厚さ方向の端部に位置する上面(表面)2209に出没可能に突起29が配設されている。
突起29には、第1のケース22の装着部に第2のケース32の装着部が装着された際に突起29を上面2209から第1のケース22の内部に没入させる連動機構が連結されている。
図19(A)に示すように、突起29は、第1のケース22の表面2209に幅方向に延在形成された開口2211内に配置された三角柱状のブロック2902で構成され、このブロック2902は第1のケース22の内部に配置された板ばね2904の先端に取着されている。
板ばね2904は、基端が第1のケース22の内部箇所に取着され、ブロック2902を開口2211から表面2209の外方に突出させるように常時付勢している。
また、図19(B)に示すように、第1のケース22の係合凸部2210が第2のケース32の係合凹部3202に嵌合されると、ブロック2902が第2のケース32の係合凹部3202を構成する第2のケース32の壁部3209に当接されることにより、ブロック2902が板ばね2904の付勢力に抗して第1のケース22の内部に没入される。
本実施例では、第1のケース22の装着部に第2のケース32の装着部が装着された際に突起29を第1のケース22の内部に没入させる連動機構が、板ばね2904により構成されている。
【0035】
このようなメモリカード20によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することは無論のこと、メモリカード20にアタッチメント30を装着していない状態では、突起29が表面2209から突出しているため、仮にメモリカード20を単体でExpress Card専用のスロットに装着したとしても、前記スロットの縁部の外側に突起29が位置するため、突起29が前記スロットの縁部に係止することでメモリカード20が前記専用のスロットの内側に落ち込んで取り出せなくなるといった不都合を確実に回避する上で有利となる。
【実施例7】
【0036】
次に実施例7について説明する。
実施例7は実施例6の変形例であり、実施例7が実施例6と異なるのは、実施例6では連動機構により突起29を第1のケース22に対して出没していたのに対し、実施例7ではユーザーが突起29を出没させるようにしている。
図20は実施例7のメモリカード20の凸部が突出した状態における平面図である。
図21(A)は実施例7のメモリカード20の凸部が没入した状態における平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図22は実施例7のアタッチメント30の平面図である。
図23(A)は実施例7のメモリカード20の凸部が突出した状態を示す斜視図、(B)は実施例7のメモリカード20の凸部が没入した状態を示す斜視図である。
図24は実施例7のメモリカード20とアタッチメント30の斜視図である。
【0037】
図20、図21、図24に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
図22、図24に示すように、アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備え、第2のケース32は第1のケース22の幅および厚さと同一の寸法の幅および厚さを有している。
第2のケース32の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。これら装着部は、実施例1と同様に、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0038】
図22に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3220と、係合凸部3220に設けられた係止凹部3222とで構成されている。
係合凸部3220は第2のケース32の幅方向に間隔をおいて2つ設けられ、第2のケース32の長さ方向、幅方向、厚さ方向に沿った長さ、幅、厚さを有した角柱状に形成されている。
係止凹部3222は、各係合凸部3220の幅方向の両側面に設けられ、合計4つの係止凹部3222が設けられている。
図20、図21に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3220が嵌合される係合凹部2220と、係合凹部2220内に設けられた押さえばね2222とで構成されている。係合凹部2220は、第1のケース22の幅方向に間隔をおいて2つ設けられている。押さえばね2222は、係合凹部2220内で第1のケース22の幅方向の両側に設けられ合計4つ設けられている。各押さえばね2222は、係合凹部2220に挿入された係合凸部2220の係止凹部3222と係脱するように幅方向に弾性変形可能に設けられている。
第2のケース32の係合凸部3220が第1のケース22の係合凹部2220に挿入された状態で第2ケース32の各係止凹部3222に第1のケース22の各押さえばね2222が係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合されるように構成されている。
係合凸部2210および係合凹部2220はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、本実施例では、係合凸部3220が係合凹部2220に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が押さえばね2222と係止凹部3222により構成されている。
【0039】
第1のケース22の係合凹部2220に第2のケース32の係合凸部3220が挿入されると、第1ケース22の各押さえばね2222が第2のケース32の係止凹部3222に係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで押さえばね2222と係止凹部3222の係止を解除することでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて押さえばね2222と係止凹部3222の係止が解除されるように構成されている。
【0040】
第1のケース22の後端には、第1のケース22の幅方向の端部に位置する側面2230に出没可能に突起29が配設されている。
図20、図21に示すように、突起29は、第1のケース22の側面2230に形成された開口2232内に配置された突起本体2912と、突起本体2912に接続され係合凹部2220の開口寄り箇所を開閉する開閉板2914とを有している。
図23(B)に示すように、開閉板2914には、係合凹部2220と同じ輪郭の孔2914Aが設けられている。
突起本体2912と第1のケース22の間には突起本体2912を側面2230の外方に突出する方向に常時付勢する板ばね2916が設けられている。
突起29は、図20、図23(A)に示すように、板ばね2916の付勢力により不図示のストッパに当接することで、突起本体2912が第1のケース22の側面2230から突出した突出位置に位置し、この状態で、開閉板2914が係合凹部2220内に侵入することで係合凹部2220が閉塞される。
また、突起29は、図21、図23(B)に示すように、板ばね2916の付勢力に抗して、突起本体2912が開口2232内に押し込まれることで、突起本体2912が第1のケース22の側面2230と同一面上に位置し、あるいは、側面2230よりも幅方向の内側に位置した没入位置となり、この状態で、開閉板2914の孔2914Aと係合凹部2220が合致することで係合凹部2220が開放される。
したがって、第1のケース22に第2のケース32を装着する場合には、ユーザーが突起本体2912を第1のケース22の幅方向の内側に押し込んで突起29を前記没入位置に位置させ係合凹部2220を開放させる。
その状態でメモリカード20の係合凸部3222を開閉板2914の孔2914Aを介してアタッチメント30の係合凹部2220に挿入する。これにより、押さえばね2222が係止凹部3222に係止して第1のケース22に第2のケース32が結合される。
次いで、突起本体2912から指を離すと突起29が板ばね2916の付勢力により前記突出位置に向けて付勢されるが、開閉板2914の孔2914Aの縁部が係合凸部3222に当接することで突起29は前記没入位置に保持される。
第1のケース22と第2のケース32の結合を解除する場合には、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで係合凹部2220から係合凸部3222を抜去する。係合凹部2220から係合凸部3222が外れることで突起29は板ばね2916の付勢力により前記突出位置に移動される。
【0041】
このようなメモリカード20によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することは無論のこと、メモリカード20にアタッチメント30を装着していない状態では、突起29が表面2209から突出しているため、実施例6と同様に、仮にメモリカード20を単体でExpress Card専用のスロットに装着したとしても、前記スロットの縁部の外側に突起29が位置するため、突起29が前記スロットの縁部に係止することでメモリカード20が前記専用のスロットの内側に落ち込んで取り出せなくなるといった不都合を確実に回避する上で有利となる。
また、アタッチメント30の非使用時に、開閉板により係合凹部がふさがれるので、係合凹部への塵埃の侵入を防止する上で有利である。
【実施例8】
【0042】
次に実施例8について説明する。
実施例8が実施例1〜7と異なるのは、実施例1〜7がメモリカード20がアタッチメント30を装着可能に構成されていたのに対して、実施例8ではアタッチメント30を装着せずに使用するようにしていていることである。
図25(A)、(B)は実施例8のメモリカード20の斜視図である。
【0043】
図25に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
第1のケース22の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、Express Card10の長さよりも小さい寸法で形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)には、第1のケース22の上面2240(表面)よりも上方に突出する突起2242が形成されている。
突起2242は、幅方向の中央に設けられ幅方向に延在形成されている。
【0044】
このようなメモリカード20によれば、携帯電話機などの小型の電子機器に設けられたスロットにメモリカード20単体を装着して使用することができる。
また、仮にメモリカード20を単体でExpress Card専用のスロットに装着したとしても、前記スロットの縁部の外側に突起2242が位置するため、突起2242が前記スロットの縁部に係止することでメモリカード20が前記専用のスロットの内側に落ち込んで取り出せなくなるといった不都合を確実に回避する上で有利となる。
なお、実施例8では突出片2242を第1のケース22の上面2240から上方に突出するように設けた場合について説明したが、突出片2242は、第1のケース22の下面から下方に突出するように設けてもよいし、あるいは、左右両側面から幅方向外方に突出するように設けてもよいことはもちろんである。
【0045】
なお、各実施例では、カード型周辺装置がメモリカード20である場合について説明したが、本発明はカード型周辺装置がメモリカードを構成する場合に限定されるものではなく、カード型周辺装置がハードディスク装置、無線通信装置、あるいは、種々のインターフェース装置などを構成するものなどに広く適用可能である。
また、メモリカード20に対してアタッチメント30を位置決めする構造は、実施例のような係合凸部と係合凹部に限定されず、従来公知の様々な構成を採用可能である。
また、係脱機構の構造は、係止爪や係止凹部からなる構成、あるいは、押さえばねや係止凹部からなる構成に限定されず、従来公知の様々な構成を採用可能である。
また、アタッチメント30の第2のケース32の形状は、実施例のように第1のケース22と同じ幅および厚さを持ったものに限定されず、例えば第1のケース22よりも小さい幅を有していてもよいし、あるいは、第1のケース22よりも小さい厚さを有していてもよいし、要するに、メモリカード20にアタッチメント30を装着し、Express Card専用のスロットのような第1のケース22の長さよりも大きい寸法の深さのスロットに装着でき、また、抜き取ることができる形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】(A)はExpress Cardの平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図、(D)は(A)のD矢視図である。
【図2】(A)、(B)、(C)はExpress Cardと本実施例のメモリカードの関係を示す説明図である。
【図3】実施例1のメモリカードの分解斜視図である。
【図4】(A)は実施例1のメモリカードと第2のケースとが分離された状態を示す斜視図、(B)は実施例1のメモリカードと第2のケースとが装着された状態を示す斜視図である。
【図5】実施例2のメモリカード20の斜視図である。
【図6】実施例2のアタッチメント30の斜視図である。
【図7】実施例2のアタッチメント30の構成を示す説明図である。
【図8】(A)、(B)、(C)はメモリカード20とアタッチメント30の装脱動作を示す説明図である。
【図9】実施例3のメモリカード20およびアタッチメント30の斜視図である。
【図10】実施例3のメモリカード20およびアタッチメント30の斜視図である。
【図11】メモリカード20の要部の拡大斜視図である。
【図12】(A)は実施例4のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図13】(A)は実施例4のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図14】(A)は実施例5のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図15】(A)は実施例5のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図16】(A)は実施例6のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図17】(A)は実施例6のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
【図18】(A)、(B)は実施例6のメモリカード20とアタッチメント30との装脱動作を示す斜視図である。
【図19】(A)、(B)は実施例6のメモリカード20とアタッチメント30の装脱動作を示す説明図である。
【図20】実施例7のメモリカード20の凸部が突出した状態における平面図である。
【図21】(A)は実施例7のメモリカード20の凸部が没入した状態における平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
【図22】実施例7のアタッチメント30の平面図である。
【図23】(A)は実施例7のメモリカード20の凸部が突出した状態を示す斜視図、(B)は実施例7のメモリカード20の凸部が没入した状態を示す斜視図である。
【図24】実施例7のメモリカード20とアタッチメント30の斜視図である。
【図25】(A)、(B)は実施例8のメモリカード20の斜視図である。
【符号の説明】
【0047】
20……メモリカード、22……第1のケース、26……コネクタ、30……アタッチメント、32……第2のケース。
【技術分野】
【0001】
本発明はカード型周辺装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からパーソナルコンピュータなどのカードスロットに装着されるPCカードと称されるカード型周辺装置が用いられている。
近年、パーソナルコンピュータの小型化および高速化に伴い、前記PCカードよりも外形寸法が小さく、かつ、データの転送速度が高速なカード型周辺装置としてExpress Card(旧称NEWCARD)が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
【非特許文献1】日経エレクトロニクス2003年6月9日号pp.67−76.「PCカードを小型・高速に新規格「NEWCARD」がパソコンの進化を後押し」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
Express Cardが装脱されるカードスロットが設けられた外部機器として、例えば携帯電話機やデジタルスチルカメラなどの小型の電子機器を考えた場合、Express Cardはその外形寸法がPCカードよりも小型化されているとはいえ、長さ75mm、幅34mm、厚さ5mmであるため、小型の電子機器に装着する上で不利がある。
このため、Express Cardよりも外形寸法が小型でExpress Card用のスロットに装着可能な新規なカード型周辺装置が求められている。
また、このような小型のカード型周辺装置は、前記小型の電子機器以外のパーソナルコンピュータなどの比較的大きな外部機器のスロットに装着して使用する場合もあるため、小型の電子機器に設けられたスロットにも、あるいは、前記外部機器に設けられたスロットにも容易かつ確実に着脱できることが重要となる。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、小型の電子機器のスロットにも、あるいは、外部機器のスロットにも容易かつ確実に着脱できるカード型周辺装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明のカード型周辺装置は、幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、前記第1のケースの長さ方向の他端に、長さを有する第2のケースを備えたアタッチメントが着脱可能に装着される装着部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、長さを有する第2のケースを備えたアタッチメントが設けられ、前記第1のケースの長さ方向の他端と前記第2のケースの長さ方向の一端に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケースと第2のケースが着脱可能に装着される装着部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、前記第1のケースの長さ方向の他端に、前記第1のケースの表面から突出する突起が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
第1のケースと第2のケースが装着部によって着脱可能に装着されるので、携帯電話機などの小型の電子機器に設けられたスロットにカード型周辺装置単体を装着して使用できることは無論のこと、カード型周辺装置にアタッチメントを結合することで、カード型周辺装置をパーソナルコンピュータなどの外部機器に設けられた第1のケースの長さよりも大きな寸法の深さを有するスロットに対しても容易かつ確実に着脱することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
小型の電子機器のスロットにも、あるいは、外部機器のスロットにも容易かつ確実に着脱できるカード型周辺装置を提供するという目的を、第1のケースの長さ方向の他端にアタッチメントが着脱可能に装着される装着部を設けることによって実現した。
【実施例1】
【0007】
次に本発明の実施例1について図面を参照して説明する。
なお、以下の実施例ではカード型周辺装置がメモリカードである場合について説明する。
図1(A)はExpress Cardの平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図、(D)は(A)のD矢視図、図2(A)、(B)、(C)はExpress Cardと本実施例のメモリカードの関係を示す説明図である。
図3は実施例1のメモリカードの分解斜視図、図4(A)は実施例1のメモリカードと第2のケースとが分離された状態を示す斜視図、(B)は実施例1のメモリカードと第2のケースとが装着された状態を示す斜視図である。
本実施例のメモリカードは、アタッチメント30を含んで構成されている。
図3に示すように、メモリカード20は、前後方向の長さと長さよりも小さい寸法の左右方向の幅と幅よりも小さい寸法の上下方向の厚さを有する第1のケース22と、第1のケース22に収容された電子部品24と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられ外部機器と電子部品24とを電気的に接続するためのコネクタ26とを有している。
第1のケース22の幅と厚さはExpress Cardの幅と厚さと同一の寸法である。
図1に示すようにExpress Card10は、前後方向の長さと長さよりも小さい寸法の左右方向の幅と幅よりも小さい寸法の上下方向の厚さを有するケース12を有し、具体的には長さ75mm、幅34mm、厚さ5mmであり、したがって第1のケース22の幅は34mm、厚さは5mmである。ケース12の前端にはコネクタ14が設けられている。
コネクタ26は前記のコネクタ14と同一の構造を有し、パーソナルコンピュータなどの外部機器のExpress Card用のコネクタに装脱可能に構成されている。
第1のケース22の長さは、Express Card10の長さよりも小さい寸法で形成され、例えば、図2(A)、(B)、(C)に示すように、Express Card10をその長さ方向で切断した寸法で形成されている。
【0008】
図3に示すように、第1のケース22は、上ケース2202と、下ケース2204と、前キャップ2206と、後キャップ2208とを有し、重ね合わされた上ケース2202と下ケース2204の前端に前キャップ2206が取着されると共に後端に後キャップ2208が取着されることで構成されている。
これら上ケース2202と、下ケース2204と、前キャップ2206と、後キャップ2208で画成される内部空間に電子部品24が収容されている。
電子部品24は、絶縁基板に導電パターンが形成されることで構成された長さと幅を有するプリント基板2402と、プリント基板2402上に実装されたメモリ素子や該メモリ素子を駆動するためのICを含む部品2404とを有し、プリント基板2402の長さ方向と幅方向を第1のケース22の長さ方向と幅方向に合致させた状態で第1のケース22内に配設されている。
プリント基板2402が前キャップ2206に臨む前部には、複数の接片2408が幅方向に間隔をおいて設けられている。
前キャップ2206は、上ケース2202と下ケース2204の前端に取着された状態で幅方向および前後方向に延在する収容空間2209を有し、収容空間2209は前キャップ2206の前面に設けられた開口2210を介し前方に開放されている。
プリント基板2408の各接片2408は収容空間2409内に位置し、コネクタ26は収容空間2209と開口2210と各接片2408によって構成されている。
【0009】
アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備えている。
この場合の第2のケースの長さは、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。本実施例では、装着部は、それらの幅および厚さを合致させた状態(第1のケース22の上下面と第2のケース32の上下面がそれぞれ同一面上を延在し、第1のケース22の左右側面と第2のケース32の左右側面が同一面上を延在する状態)でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0010】
第1のケース22の装着部は、第1のケース22の長さ方向の他端に設けられた係合凸部2210と、係止凹部2212とで構成されている。
係合凸部2210は第1のケース22の他の部分よりも断面が一回り小さく形成されている。
係止凹部2212は厚さ方向の両端に位置する係合凸部2210の上面および下面に幅方向に間隔をおいて2つずつ設けられている。これら係合凸部2210および係止凹部2212はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能している。
第2のケース32の装着部は、係合凸部2210が嵌合される係合凹部3202と、上面下面に幅方向に間隔をおいて2つずつ設けられ上下方向に弾性変形可能な係止爪3204とで構成されている。
第1のケース22の係合凸部2210が第2のケース32の係合凹部3202に挿入された状態で第1ケース22の各係止凹部2212に第2のケース32の各係止爪3204が係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合されるように構成されている。本実施例では、係合凸部2210が係合凹部3202に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース22の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が係止爪3204と係止凹部2212により構成されている。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで係止凹部2212と係止爪3204の係止を解除することでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて係止凹部2212と係止爪3204の係止が解除されるように構成されている。
【0011】
このようなメモリカード20によれば、携帯電話機などの小型の電子機器に設けられたスロットにメモリカード20単体を装着して使用できることは無論のこと、メモリカード20にアタッチメント30を結合することで、メモリカード20をパーソナルコンピュータなどの外部機器に設けられたExpress Card専用のスロットに対しても容易かつ確実に着脱することができる。
例えばメモリカード20を単体でExpress Card専用のスロットに装着した場合には、前記専用のスロットの深さ(メモリカード20の挿入方向の寸法)がメモリカード20の長さ方向の寸法よりも大きいため、メモリカード20が前記専用のスロットの内側に落ち込んで取り出せなくなるといった不都合が生じるが、本実施例によればアタッチメント30を用いることでExpress Cardと同一の外形形状となるためこのような不都合を確実に回避することができる。
【実施例2】
【0012】
次に実施例2について説明する。
実施例2が実施例1と異なるのは、第1のケース22および第2のケース32の装着部の構成である。
図5は実施例2のメモリカード20の斜視図、図6は実施例2のアタッチメント30の斜視図、図7は実施例2のアタッチメント30の構成を示す説明図、図8(A)、(B)、(C)はメモリカード20とアタッチメント30の装脱動作を示す説明図である。なお、以下の実施例では実施例1と同様の部分および部材には同一の符号を付して説明する。
【0013】
図5に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
図6に示すように、アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備え、第2のケース32は第1のケース22の幅および厚さと同一の寸法の幅および厚さを有している。
第2のケース32の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。これら装着部は、実施例1と同様に、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0014】
図6、図7に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3210と、長さ方向に突出する係止爪3212とで構成されている。
係合凸部3210は第2のケース32の幅方向の中央に設けられ、第2のケース32の他の部分よりも断面が小さく形成されている。
係止爪3212は、幅方向における係合凸部3210の両側の端面3209箇所からそれぞれ突出形成されている。
図7に示すように、各係止爪3212は、先部3212Aが端面3209から前方に突出し、中間部3212Bが第2のケース32の厚さ方向に延在する軸線回りに揺動可能に支持され、後部3212Cが第2のケース32の幅方向の両側に設けられた開口3210を通し第2のケース32の外部に露出している。
第2のケース32の内部で各係止爪3212の先部3212A間にはコイルばね3213が張設され、これにより各係止爪3212の先部3212Aが互いに近接する方向に付勢されている。
各係止爪3212は、不図示のストッパに当接することで後部3212Cが第2のケース32の外面と同一面か、それよりの幅方向の内方に位置するように構成されており、後部3212Cが幅方向内方に押し込まれることで、各先部3212Aが幅方向外方に広がるように構成されている。
【0015】
図5に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3210が嵌合される係合凹部2214と、係止爪3212が係止される係止凹部2216とで構成されている。これら係合凸部3210および係止凹部2214はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能している。本実施例では、係合凸部3210が係合凹部2214に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が係止爪3212と係止凹部2216により構成されている。
係合凹部2214は、第1のケース22の幅方向の中央に設けられ、係止凹部3216は係合凹部2214の両側にそれぞれ設けられている。
【0016】
図8(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の係合凹部2214に第2のケース32の係合凸部3210が挿入されると、第1ケース22の各係止凹部2216に第2のケース32の各係止爪3212の先部3212Aが係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、図8(B)に示すように、第2のケース32の2つの係止爪3212の後部3212Cを幅方向内方に押し込み、第1ケース22の各係止凹部2216と第2のケース32の各係止爪3212の先端3212Aの係止を解除し、その状態で、図8(C)に示すように、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に動かすことでなされる。
【0017】
このようなメモリカード20によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例3】
【0018】
次に実施例3について説明する。
実施例3が実施例1、2と異なるのは、第1のケース22および第2のケース32の装着部の構成である。
図9、図10は実施例3のメモリカード20およびアタッチメント30の斜視図、図11はメモリカード20の要部の拡大斜視図である。
【0019】
図9、図10に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備え、第2のケース32は第1のケース22の幅および厚さと同一の寸法の幅および厚さを有している。
第2のケース32の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。これら装着部は、実施例1と同様に、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0020】
図9に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3220と、係合凸部3220に設けられた係止凹部3222とで構成されている。
係合凸部3220は第2のケース32の幅方向に間隔をおいて2つ設けられ、第2のケース32の長さ方向、幅方向、厚さ方向に沿った長さ、幅、厚さを有した角柱状に形成されている。
係止凹部3222は、各係合凸部3220の幅方向の両側面に設けられ、合計4つの係止凹部3222が設けられている。
図9、図11に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3220が嵌合される係合凹部2220と、係合凹部2220内に設けられた押さえばね2222とで構成されている。
係合凹部2220は、第1のケース22の幅方向に間隔をおいて2つ設けられている。
押さえばね2222は、係合凹部2220内で第1のケース22の幅方向の両側に設けられ合計4つ設けられている。各押さえばね2222は、係合凹部2220に挿入された係合凸部2220の係止凹部3222と係脱するように幅方向に弾性変形可能に設けられている。
本実施例では、これら係合凸部3220および係止凹部2220はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、また、係合凸部3220が係合凹部2220に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が押さえばね2222と係止凹部3222により構成されている。
【0021】
第1のケース22の係合凹部2220に第2のケース32の係合凸部3220が挿入されると、第1ケース22の各押さえばね2222が第2のケース32の係止凹部3222に係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで押さえばね2222と係止凹部3222の係止を解除することでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて押さえばね2222と係止凹部3222の係止が解除されるように構成されている。
【0022】
このようなメモリカード20によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例4】
【0023】
次に実施例4について説明する。
実施例4は実施例3の変形例であり、実施例3では、第1のケース22の装着部を構成する押さえばね2222と、第2のケース32の装着部を構成する係止凹部3222とがそれぞれ4つずつ設けられていたのに対して、実施例4では、第1のケース22の装着部を構成する押さえばね2222と、第2のケース32の装着部を構成する係止凹部3222とがそれぞれ2つずつ設けられている。
図12(A)は実施例4のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
図13(A)は実施例4のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【0024】
図13に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3220と、係合凸部3220に設けられた係止凹部3222とで構成されている。
係合凸部3220は第2のケース32の幅方向に間隔をおいて2つ設けられ、第2のケース32の長さ方向、幅方向、厚さ方向に沿った長さ、幅、厚さを有した角柱状に形成されている。
係止凹部3222は、各係合凸部3220の幅方向の中央に臨む側面に設けられ、合計2つ設けられている。
図12に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3220が嵌合される係合凹部2220と、係合凹部2220内に設けられた押さえばね2222とで構成されている。
係合凹部2220は、第1のケース22の幅方向に間隔をおいて2つ設けられている。
押さえばね2222は、係合凹部2220内で第1のケース22の幅方向の内方に臨む箇所に設けられ合計2つ設けられている。押さえばね2222は、係合凹部2220に挿入された係合凸部2220の係止凹部3222と係脱するように幅方向に弾性変形可能に設けられている。
本実施例においても実施例3と同様に、係合凸部3220および係止凹部2220はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、また、係合凸部3220が係合凹部2220に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が押さえばね2222と係止凹部3222により構成されている。
【0025】
実施例3と同様に、第1のケース22の係合凹部2220に第2のケース32の係合凸部3220が挿入されると、第1ケース22の各押さえばね2222が第2のケース32の係止凹部3222に係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
また、第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となり、結合の解除は、実施例3と同様に、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて押さえばね2222と係止凹部3222の係止が解除されるように構成されている。
【0026】
このようなメモリカード20によれば、実施例3と同じく実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例5】
【0027】
次に実施例5について説明する。
実施例5も実施例3の変形例であり、実施例3では、第2のケース32の係止凹部3222が係合凸部3220の幅方向の両側面に設けられ、第1のケース22の押さえばね2222が係合凹部2220内で第1のケース22の幅方向の両側に設けられていたのに対して、第2のケース32の係止凹部3222が係合凸部3220の厚さ方向の両側面に設けられ、第1のケース22の押さえばね2222が係合凹部2220内で第1のケース22の厚さ方向の両側に設けられている。
図14(A)は実施例5のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
図15(A)は実施例5のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【0028】
図14に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3220と、係合凸部3220に設けられた係止凹部3222とで構成されている。
係合凸部3220は第2のケース32の幅方向に間隔をおいて2つ設けられ、第2のケース32の長さ方向、幅方向、厚さ方向に沿った長さ、幅、厚さを有した角柱状に形成されている。
係止凹部3222は、各係合凸部3220の厚さ方向の両側面に設けられ、合計4つ設けられている。
図15に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3220が嵌合される係合凹部2220と、係合凹部2220内に設けられた押さえばね2222とで構成されている。
係合凹部2220は、第1のケース22の幅方向に間隔をおいて2つ設けられている。
押さえばね2222は、係合凹部2220内で第1のケース22の厚さ方向の両側箇所に設けられ合計4つ設けられている。押さえばね2222は、係合凹部2220に挿入された係合凸部2220の係止凹部3222と係脱するように厚さ方向に弾性変形可能に設けられている。
本実施例においても実施例3と同様に、係合凸部3220および係止凹部2220はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、また、係合凸部3220が係合凹部2220に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が押さえばね2222と係止凹部3222により構成されている。
【0029】
実施例3と同様に、第1のケース22の係合凹部2220に第2のケース32の係合凸部3220が挿入されると、第1ケース22の各押さえばね2222が第2のケース32の係止凹部3222に係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
また、第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となり、結合の解除は、実施例3と同様に、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて押さえばね2222と係止凹部3222の係止が解除されるように構成されている。
【0030】
このようなメモリカード20によれば、実施例3と同じく実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
【実施例6】
【0031】
次に実施例6について説明する。
実施例6は実施例1の変形例であり、実施例6が実施例1と異なるのは、第1のケース22の表面に出没可能な突起を設け、第1のケース22の装着部に第2のケース32の装着部が装着されることで前記突起を第1のケース22の内部に没入させるようにしたことである。
図16(A)は実施例6のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
図17(A)は実施例6のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図18(A)、(B)は実施例6のメモリカード20とアタッチメント30との装脱動作を示す斜視図である。
図19は(A)、(B)は実施例6のメモリカード20とアタッチメント30の装脱動作を示す説明図である。
【0032】
図16に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備え、第2のケース32は第1のケース22の幅および厚さと同一の寸法の幅および厚さを有している。
第2のケース32の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。これら装着部は、実施例1と同様に、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0033】
第1のケース22の装着部は、第1のケース22の長さ方向の他端に設けられた係合凸部2210と、係止凹部2212とで構成されている。
係合凸部2210は第1のケース22の他の部分よりも断面が一回り小さく形成されている。
係止凹部2212は厚さ方向の両端に位置する係合凸部2210の上面および下面に幅方向に間隔をおいて2つずつ設けられている。
第2のケース32の装着部は、係合凸部2210が嵌合される係合凹部3202と、上面下面に幅方向に間隔をおいて2つずつ設けられ上下方向に弾性変形可能な係止爪3204とで構成されている。
第1のケース22の係合凸部2210が第2のケース32の係合凹部3202に挿入された状態で第1ケース22の各係止凹部2212に第2のケース32の各係止爪3204が係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合されるように構成されている。係合凸部2210および係止凹部3202はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、本実施例では、係合凸部2210が係合凹部3202に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が係止爪3204と係止凹部2212により構成されている。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで係止凹部2212と係止爪3204の係止を解除することでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて係止凹部2212と係止爪3204の係止が解除されるように構成されている。
【0034】
第1のケース22の後端には、第1のケース22の厚さ方向の端部に位置する上面(表面)2209に出没可能に突起29が配設されている。
突起29には、第1のケース22の装着部に第2のケース32の装着部が装着された際に突起29を上面2209から第1のケース22の内部に没入させる連動機構が連結されている。
図19(A)に示すように、突起29は、第1のケース22の表面2209に幅方向に延在形成された開口2211内に配置された三角柱状のブロック2902で構成され、このブロック2902は第1のケース22の内部に配置された板ばね2904の先端に取着されている。
板ばね2904は、基端が第1のケース22の内部箇所に取着され、ブロック2902を開口2211から表面2209の外方に突出させるように常時付勢している。
また、図19(B)に示すように、第1のケース22の係合凸部2210が第2のケース32の係合凹部3202に嵌合されると、ブロック2902が第2のケース32の係合凹部3202を構成する第2のケース32の壁部3209に当接されることにより、ブロック2902が板ばね2904の付勢力に抗して第1のケース22の内部に没入される。
本実施例では、第1のケース22の装着部に第2のケース32の装着部が装着された際に突起29を第1のケース22の内部に没入させる連動機構が、板ばね2904により構成されている。
【0035】
このようなメモリカード20によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することは無論のこと、メモリカード20にアタッチメント30を装着していない状態では、突起29が表面2209から突出しているため、仮にメモリカード20を単体でExpress Card専用のスロットに装着したとしても、前記スロットの縁部の外側に突起29が位置するため、突起29が前記スロットの縁部に係止することでメモリカード20が前記専用のスロットの内側に落ち込んで取り出せなくなるといった不都合を確実に回避する上で有利となる。
【実施例7】
【0036】
次に実施例7について説明する。
実施例7は実施例6の変形例であり、実施例7が実施例6と異なるのは、実施例6では連動機構により突起29を第1のケース22に対して出没していたのに対し、実施例7ではユーザーが突起29を出没させるようにしている。
図20は実施例7のメモリカード20の凸部が突出した状態における平面図である。
図21(A)は実施例7のメモリカード20の凸部が没入した状態における平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図22は実施例7のアタッチメント30の平面図である。
図23(A)は実施例7のメモリカード20の凸部が突出した状態を示す斜視図、(B)は実施例7のメモリカード20の凸部が没入した状態を示す斜視図である。
図24は実施例7のメモリカード20とアタッチメント30の斜視図である。
【0037】
図20、図21、図24に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
図22、図24に示すように、アタッチメント30は、長さを有する第2のケース32を備え、第2のケース32は第1のケース22の幅および厚さと同一の寸法の幅および厚さを有している。
第2のケース32の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、第1のケース22の長さに対応して決定され、第1のケース22および第2のケース32を装着した状態で、それらの長さがExpress Card10の長さと同一の寸法となるように形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)と第2のケース32の前端(長さ方向の一端)に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着される装着部が設けられている。これら装着部は、実施例1と同様に、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケース22と第2のケース32が着脱可能に装着されるように構成されている。
【0038】
図22に示すように、第2のケース32の装着部は、第2のケース32の長さ方向の端面3209から長さ方向に突出する係合凸部3220と、係合凸部3220に設けられた係止凹部3222とで構成されている。
係合凸部3220は第2のケース32の幅方向に間隔をおいて2つ設けられ、第2のケース32の長さ方向、幅方向、厚さ方向に沿った長さ、幅、厚さを有した角柱状に形成されている。
係止凹部3222は、各係合凸部3220の幅方向の両側面に設けられ、合計4つの係止凹部3222が設けられている。
図20、図21に示すように、第1のケース22の装着部は、係合凸部3220が嵌合される係合凹部2220と、係合凹部2220内に設けられた押さえばね2222とで構成されている。係合凹部2220は、第1のケース22の幅方向に間隔をおいて2つ設けられている。押さえばね2222は、係合凹部2220内で第1のケース22の幅方向の両側に設けられ合計4つ設けられている。各押さえばね2222は、係合凹部2220に挿入された係合凸部2220の係止凹部3222と係脱するように幅方向に弾性変形可能に設けられている。
第2のケース32の係合凸部3220が第1のケース22の係合凹部2220に挿入された状態で第2ケース32の各係止凹部3222に第1のケース22の各押さえばね2222が係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合されるように構成されている。
係合凸部2210および係合凹部2220はメモリカード20にアタッチメント30を装着する際の位置決め部材および位置決め孔として機能し、本実施例では、係合凸部3220が係合凹部2220に嵌合され第1のケース22に対して第2のケース32の位置決めが行われた状態を保持する係脱機構が押さえばね2222と係止凹部3222により構成されている。
【0039】
第1のケース22の係合凹部2220に第2のケース32の係合凸部3220が挿入されると、第1ケース22の各押さえばね2222が第2のケース32の係止凹部3222に係止することで第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合される。すなわち、メモリカード20の係合凹部2214にアタッチメント30の係合凸部3210を単に挿入するという簡単な操作によりメモリカード20のアタッチメント30を連結することができる。
第1のケース22と第2のケース32が一体的に結合された状態で、これら第1のケース22および第2のケース32がなす外形形状は、Express Card10と同じ外形形状となる。
第1のケース22と第2のケース32の結合の解除は、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで押さえばね2222と係止凹部3222の係止を解除することでなされる。なお、コネクタ26とExpress Card用のコネクタとが装着された状態においてそれらコネクタを解除するために必要な力よりも大きな力ではじめて押さえばね2222と係止凹部3222の係止が解除されるように構成されている。
【0040】
第1のケース22の後端には、第1のケース22の幅方向の端部に位置する側面2230に出没可能に突起29が配設されている。
図20、図21に示すように、突起29は、第1のケース22の側面2230に形成された開口2232内に配置された突起本体2912と、突起本体2912に接続され係合凹部2220の開口寄り箇所を開閉する開閉板2914とを有している。
図23(B)に示すように、開閉板2914には、係合凹部2220と同じ輪郭の孔2914Aが設けられている。
突起本体2912と第1のケース22の間には突起本体2912を側面2230の外方に突出する方向に常時付勢する板ばね2916が設けられている。
突起29は、図20、図23(A)に示すように、板ばね2916の付勢力により不図示のストッパに当接することで、突起本体2912が第1のケース22の側面2230から突出した突出位置に位置し、この状態で、開閉板2914が係合凹部2220内に侵入することで係合凹部2220が閉塞される。
また、突起29は、図21、図23(B)に示すように、板ばね2916の付勢力に抗して、突起本体2912が開口2232内に押し込まれることで、突起本体2912が第1のケース22の側面2230と同一面上に位置し、あるいは、側面2230よりも幅方向の内側に位置した没入位置となり、この状態で、開閉板2914の孔2914Aと係合凹部2220が合致することで係合凹部2220が開放される。
したがって、第1のケース22に第2のケース32を装着する場合には、ユーザーが突起本体2912を第1のケース22の幅方向の内側に押し込んで突起29を前記没入位置に位置させ係合凹部2220を開放させる。
その状態でメモリカード20の係合凸部3222を開閉板2914の孔2914Aを介してアタッチメント30の係合凹部2220に挿入する。これにより、押さえばね2222が係止凹部3222に係止して第1のケース22に第2のケース32が結合される。
次いで、突起本体2912から指を離すと突起29が板ばね2916の付勢力により前記突出位置に向けて付勢されるが、開閉板2914の孔2914Aの縁部が係合凸部3222に当接することで突起29は前記没入位置に保持される。
第1のケース22と第2のケース32の結合を解除する場合には、第1のケース22と第2のケース32を長さ方向に沿って互いに離間する方向に引っ張ることで係合凹部2220から係合凸部3222を抜去する。係合凹部2220から係合凸部3222が外れることで突起29は板ばね2916の付勢力により前記突出位置に移動される。
【0041】
このようなメモリカード20によれば、実施例1と同様の作用効果を奏することは無論のこと、メモリカード20にアタッチメント30を装着していない状態では、突起29が表面2209から突出しているため、実施例6と同様に、仮にメモリカード20を単体でExpress Card専用のスロットに装着したとしても、前記スロットの縁部の外側に突起29が位置するため、突起29が前記スロットの縁部に係止することでメモリカード20が前記専用のスロットの内側に落ち込んで取り出せなくなるといった不都合を確実に回避する上で有利となる。
また、アタッチメント30の非使用時に、開閉板により係合凹部がふさがれるので、係合凹部への塵埃の侵入を防止する上で有利である。
【実施例8】
【0042】
次に実施例8について説明する。
実施例8が実施例1〜7と異なるのは、実施例1〜7がメモリカード20がアタッチメント30を装着可能に構成されていたのに対して、実施例8ではアタッチメント30を装着せずに使用するようにしていていることである。
図25(A)、(B)は実施例8のメモリカード20の斜視図である。
【0043】
図25に示すように、メモリカード20は、実施例1と同様に、第1のケース22と、第1のケース22に収容された不図示の電子部品と、第1のケース22の前端(長さ方向の一端)に設けられたコネクタ26とを有している。
第1のケース22の長さは、実施例1と同様に、図2(A)、(B)、(C)に示すように、Express Card10の長さよりも小さい寸法で形成されている。
第1のケース22の後端(長さ方向の他端)には、第1のケース22の上面2240(表面)よりも上方に突出する突起2242が形成されている。
突起2242は、幅方向の中央に設けられ幅方向に延在形成されている。
【0044】
このようなメモリカード20によれば、携帯電話機などの小型の電子機器に設けられたスロットにメモリカード20単体を装着して使用することができる。
また、仮にメモリカード20を単体でExpress Card専用のスロットに装着したとしても、前記スロットの縁部の外側に突起2242が位置するため、突起2242が前記スロットの縁部に係止することでメモリカード20が前記専用のスロットの内側に落ち込んで取り出せなくなるといった不都合を確実に回避する上で有利となる。
なお、実施例8では突出片2242を第1のケース22の上面2240から上方に突出するように設けた場合について説明したが、突出片2242は、第1のケース22の下面から下方に突出するように設けてもよいし、あるいは、左右両側面から幅方向外方に突出するように設けてもよいことはもちろんである。
【0045】
なお、各実施例では、カード型周辺装置がメモリカード20である場合について説明したが、本発明はカード型周辺装置がメモリカードを構成する場合に限定されるものではなく、カード型周辺装置がハードディスク装置、無線通信装置、あるいは、種々のインターフェース装置などを構成するものなどに広く適用可能である。
また、メモリカード20に対してアタッチメント30を位置決めする構造は、実施例のような係合凸部と係合凹部に限定されず、従来公知の様々な構成を採用可能である。
また、係脱機構の構造は、係止爪や係止凹部からなる構成、あるいは、押さえばねや係止凹部からなる構成に限定されず、従来公知の様々な構成を採用可能である。
また、アタッチメント30の第2のケース32の形状は、実施例のように第1のケース22と同じ幅および厚さを持ったものに限定されず、例えば第1のケース22よりも小さい幅を有していてもよいし、あるいは、第1のケース22よりも小さい厚さを有していてもよいし、要するに、メモリカード20にアタッチメント30を装着し、Express Card専用のスロットのような第1のケース22の長さよりも大きい寸法の深さのスロットに装着でき、また、抜き取ることができる形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】(A)はExpress Cardの平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図、(D)は(A)のD矢視図である。
【図2】(A)、(B)、(C)はExpress Cardと本実施例のメモリカードの関係を示す説明図である。
【図3】実施例1のメモリカードの分解斜視図である。
【図4】(A)は実施例1のメモリカードと第2のケースとが分離された状態を示す斜視図、(B)は実施例1のメモリカードと第2のケースとが装着された状態を示す斜視図である。
【図5】実施例2のメモリカード20の斜視図である。
【図6】実施例2のアタッチメント30の斜視図である。
【図7】実施例2のアタッチメント30の構成を示す説明図である。
【図8】(A)、(B)、(C)はメモリカード20とアタッチメント30の装脱動作を示す説明図である。
【図9】実施例3のメモリカード20およびアタッチメント30の斜視図である。
【図10】実施例3のメモリカード20およびアタッチメント30の斜視図である。
【図11】メモリカード20の要部の拡大斜視図である。
【図12】(A)は実施例4のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図13】(A)は実施例4のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図14】(A)は実施例5のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図15】(A)は実施例5のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図16】(A)は実施例6のメモリカード20の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
【図17】(A)は実施例6のアタッチメント30の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
【図18】(A)、(B)は実施例6のメモリカード20とアタッチメント30との装脱動作を示す斜視図である。
【図19】(A)、(B)は実施例6のメモリカード20とアタッチメント30の装脱動作を示す説明図である。
【図20】実施例7のメモリカード20の凸部が突出した状態における平面図である。
【図21】(A)は実施例7のメモリカード20の凸部が没入した状態における平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
【図22】実施例7のアタッチメント30の平面図である。
【図23】(A)は実施例7のメモリカード20の凸部が突出した状態を示す斜視図、(B)は実施例7のメモリカード20の凸部が没入した状態を示す斜視図である。
【図24】実施例7のメモリカード20とアタッチメント30の斜視図である。
【図25】(A)、(B)は実施例8のメモリカード20の斜視図である。
【符号の説明】
【0047】
20……メモリカード、22……第1のケース、26……コネクタ、30……アタッチメント、32……第2のケース。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、
前記第1のケースの長さ方向の他端に、長さを有する第2のケースを備えたアタッチメントが着脱可能に装着される装着部が設けられている、
ことを特徴とするカード型周辺装置。
【請求項2】
前記第1のケースの長さ方向の他端に、前記第1のケースの前記厚さ方向の端部に位置する表面あるいは前記幅方向の端部に位置する側面に出没可能に突起が配設され、前記突起には、前記装着部に前記第2のケースが装着された際に前記突起を前記表面あるいは前記側面から前記第1のケースの内部に没入させる連動機構が連結されていることを特徴とする請求項1記載のカード型周辺装置。
【請求項3】
幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、
長さを有する第2のケースを備えたアタッチメントが設けられ、
前記第1のケースの長さ方向の他端と前記第2のケースの長さ方向の一端に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケースと第2のケースが着脱可能に装着される装着部が設けられている、
ことを特徴とするカード型周辺装置。
【請求項4】
第2のケースは、第1のケースの幅および厚さと等しい寸法の幅および厚さを有し、前記装着部は、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケースと第2のケースが着脱可能に装着されるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のカード型周辺装置。
【請求項5】
前記第1ケースの装着部は、前記第1のケースの他端から前記長さ方向に突出する係合凸部を有し、前記第2のケースの前記装着部は、前記第2のケースの一端に形成され前記係合凸部が嵌合される係合凹部を有し、前記係合凸部が前記係合凹部に嵌合された状態で第1のケースに対する第2のケースの位置決めが行われ、さらに第1のケースおよび第2のケースの装着部にはそれらの位置決め状態を保持する係脱機構が設けられていることを特徴とする請求項3記載のカード型周辺装置。
【請求項6】
前記第1のケースの前記装着部は、前記第1のケースの他端から前記長さ方向に突出する係合凸部と、前記係合凸部の表面に設けられた係止凹部とを有し、前記第2のケースの前記装着部は、前記第2のケースの一端に形成され前記係合凸部が嵌合される係合凹部と、前記係止凹部に係止される係止爪とを有し、前記係止爪と係止凹部により前記係脱機構が構成されていることを特徴とする請求項5記載のカード型周辺装置。
【請求項7】
前記係止凹部は前記第1のケースの前記他端の幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記係止爪は前記第2のケースの前記一端の幅方向の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項6記載のカード型周辺装置。
【請求項8】
前記第2ケースの装着部は、前記第2のケースの一端から前記長さ方向に突出する係合凸部を有し、前記第1のケースの前記装着部は、前記第1のケースの他端に形成され前記係合凸部が嵌合される係合凹部を有し、前記係合凸部が前記係合凹部に嵌合された状態で第1のケースに対する第2のケースの位置決めが行われ、さらに第1のケースおよび第2のケースの装着部にはそれらの位置決め状態を保持する係脱機構が設けられていることを特徴とする請求項3記載のカード型周辺装置。
【請求項9】
前記第2のケースの前記装着部は、前記第2のケースの一端から前記長さ方向に突出する係合凸部と、前記長さ方向に突出する係止爪とを有し、前記第1のケースの前記装着部は、前記第1のケースの他端に形成され前記係合凸部が嵌合される係合凹部と、前記係止爪が係止される係止凹部とを有し、前記係止爪と係止凹部により前記係脱機構が構成されていることを特徴とする請求項8記載のカード型周辺装置。
【請求項10】
前記係合凸部は、前記第2のケースの幅方向の中央に設けられ、前記係止爪は前記係合凸部の両側にそれぞれ設けられ、前記係合凹部は、前記第1のケースの幅方向の中央に設けられ、前記係止凹部は前記係合凹部の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項9記載のカード型周辺装置。
【請求項11】
幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、
前記第1のケースの長さ方向の他端に、前記第1のケースの表面から突出する突起が設けられている、
ことを特徴とするカード型周辺装置。
【請求項1】
幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、
前記第1のケースの長さ方向の他端に、長さを有する第2のケースを備えたアタッチメントが着脱可能に装着される装着部が設けられている、
ことを特徴とするカード型周辺装置。
【請求項2】
前記第1のケースの長さ方向の他端に、前記第1のケースの前記厚さ方向の端部に位置する表面あるいは前記幅方向の端部に位置する側面に出没可能に突起が配設され、前記突起には、前記装着部に前記第2のケースが装着された際に前記突起を前記表面あるいは前記側面から前記第1のケースの内部に没入させる連動機構が連結されていることを特徴とする請求項1記載のカード型周辺装置。
【請求項3】
幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、
長さを有する第2のケースを備えたアタッチメントが設けられ、
前記第1のケースの長さ方向の他端と前記第2のケースの長さ方向の一端に、それらの長さ方向を並べた状態でそれら第1のケースと第2のケースが着脱可能に装着される装着部が設けられている、
ことを特徴とするカード型周辺装置。
【請求項4】
第2のケースは、第1のケースの幅および厚さと等しい寸法の幅および厚さを有し、前記装着部は、それらの幅および厚さを合致させた状態でそれら第1のケースと第2のケースが着脱可能に装着されるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のカード型周辺装置。
【請求項5】
前記第1ケースの装着部は、前記第1のケースの他端から前記長さ方向に突出する係合凸部を有し、前記第2のケースの前記装着部は、前記第2のケースの一端に形成され前記係合凸部が嵌合される係合凹部を有し、前記係合凸部が前記係合凹部に嵌合された状態で第1のケースに対する第2のケースの位置決めが行われ、さらに第1のケースおよび第2のケースの装着部にはそれらの位置決め状態を保持する係脱機構が設けられていることを特徴とする請求項3記載のカード型周辺装置。
【請求項6】
前記第1のケースの前記装着部は、前記第1のケースの他端から前記長さ方向に突出する係合凸部と、前記係合凸部の表面に設けられた係止凹部とを有し、前記第2のケースの前記装着部は、前記第2のケースの一端に形成され前記係合凸部が嵌合される係合凹部と、前記係止凹部に係止される係止爪とを有し、前記係止爪と係止凹部により前記係脱機構が構成されていることを特徴とする請求項5記載のカード型周辺装置。
【請求項7】
前記係止凹部は前記第1のケースの前記他端の幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記係止爪は前記第2のケースの前記一端の幅方向の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項6記載のカード型周辺装置。
【請求項8】
前記第2ケースの装着部は、前記第2のケースの一端から前記長さ方向に突出する係合凸部を有し、前記第1のケースの前記装着部は、前記第1のケースの他端に形成され前記係合凸部が嵌合される係合凹部を有し、前記係合凸部が前記係合凹部に嵌合された状態で第1のケースに対する第2のケースの位置決めが行われ、さらに第1のケースおよび第2のケースの装着部にはそれらの位置決め状態を保持する係脱機構が設けられていることを特徴とする請求項3記載のカード型周辺装置。
【請求項9】
前記第2のケースの前記装着部は、前記第2のケースの一端から前記長さ方向に突出する係合凸部と、前記長さ方向に突出する係止爪とを有し、前記第1のケースの前記装着部は、前記第1のケースの他端に形成され前記係合凸部が嵌合される係合凹部と、前記係止爪が係止される係止凹部とを有し、前記係止爪と係止凹部により前記係脱機構が構成されていることを特徴とする請求項8記載のカード型周辺装置。
【請求項10】
前記係合凸部は、前記第2のケースの幅方向の中央に設けられ、前記係止爪は前記係合凸部の両側にそれぞれ設けられ、前記係合凹部は、前記第1のケースの幅方向の中央に設けられ、前記係止凹部は前記係合凹部の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項9記載のカード型周辺装置。
【請求項11】
幅および長さ並びに厚さを有する第1のケースと、前記第1のケースに収容された電子部品と、前記第1のケースの長さ方向の一端に設けられ外部機器と前記電子部品とを電気的に接続するためのコネクタとからなるカード型周辺装置であって、
前記第1のケースの長さ方向の他端に、前記第1のケースの表面から突出する突起が設けられている、
ことを特徴とするカード型周辺装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
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【図16】
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【図24】
【図25】
【公開番号】特開2006−106826(P2006−106826A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−288481(P2004−288481)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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