カード用コネクタ
【課題】 イジェクト部材とカムフォロアとロック部材とを一体化することにより部品点数を削減し、しかも、構造が簡素で、コストが安価なカード用コネクタを提供する。
【解決手段】 金属製のイジェクトバー3は、イジェクトバー本体3Aと、カムフォロア3Bと、カードがコネクタから不用意に飛び出すことを防止するロック部材3Cとから一体に構成される。カムフォロアは、弾性変形可能で、その先端にイジェクト機構のハートカムをトレースする自由端3B1を有する。ロック部材は、弾性変形可能で、その先端付近に形成されている係合部3C1は、カードの側面に凹状に設けられた被係合部に係合する。したがって、カードがコネクタから飛び出すことは、防止される。
【解決手段】 金属製のイジェクトバー3は、イジェクトバー本体3Aと、カムフォロア3Bと、カードがコネクタから不用意に飛び出すことを防止するロック部材3Cとから一体に構成される。カムフォロアは、弾性変形可能で、その先端にイジェクト機構のハートカムをトレースする自由端3B1を有する。ロック部材は、弾性変形可能で、その先端付近に形成されている係合部3C1は、カードの側面に凹状に設けられた被係合部に係合する。したがって、カードがコネクタから飛び出すことは、防止される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード用コネクタに関し、具体的に述べると、プッシュ操作の繰り返しによって、カードのコネクタへの挿入とコネクタからの排出とを行うことができるプッシュ−プッシュ式カード用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
第1の従来のプッシュ−プッシュ式カード用コネクタについて説明する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図9は、コネクタ31の分解斜視図、図10は、コネクタ31の組立状態の斜視図、図11は、可動プレート34の斜視図である。
【0004】
コネクタ31は、インシュレータ32と、インシュレータ32に固定された複数のコンタクト33と、インシュレータ32上に装着される可動プレート34と、可動プレート34を排出方向へ常時付勢するコイルばね35とから構成される。インシュレータ32と可動プレート34との間には、可動プレート34の移動及びロック機構(後述する。)が構成され、マルチ・メディア・カード(以下「カード」という。)41は、コネクタ31に挿入され、また、コネクタ31から排出される。
【0005】
個々の部品を詳細に説明すると、インシュレータ32は、合成樹脂から製造され、その上面には、カム機構32C(後述する。)が形成される。コンタクト33には、一端側に凸状湾曲接点部33Aが形成され、他端側にL字状接点部33Bが形成されている。可動プレート34は、金属の平板から製作され、プレスによる打抜きと折曲とによって、可動プレート34にカード突き当て部34A、弾力性を有するガイドピン34B及びコイルばね係止部34Cが一体に形成されている。ガイドピン34Bの先端部34B1は、直角に折曲されて可動プレート34の打抜き穴34Dから下方へ突出する。コイルばね35は、インシュレータ32に形成された長穴32A内に収容され、コイルばね35の一端は、長穴32Aの一端側に固定された係止ピン32Bに係止され、コイルばね35の他端は、長穴32Aの他端側で可動プレート34のコイルばね係止部34Cに係止される。
【0006】
図12は、ガイドピンの1つの設計変更例を示す。すなわち、図11に示されるガイドピン34Bは、その先端部34B1のみが可動プレート34の打抜き穴34Dから下方へ突出するが、図12に示されるガイドピン34Eは、全体が打抜き穴34Dから下方へ突出する。
【0007】
可動プレート34の移動及びロック機構について図14と図15を参照して説明する。インシュレータ32には、ハート型のカム機構32Cが一体に形成されている。カム機構32Cは、ガイドピン34Bの先端部34B1(前記設計変更例も同様である。)の出発点Aと、可動プレート34の移動方向に対して傾斜したガイド部分Bと、ハート型の凹型Cと、可動プレート34の移動方向に対して平行なガイド部分Dと、ガイドピン34Bの先端部34B1の終着点Eすなわち出発点Aとから、循環状のガイドレール(溝)として構成される。ガイドピン34Bの先端部34B1は、フリー状態では、図14の矢印方向へ付勢されている。
【0008】
カード41のコネクタ31に対する挿入と排出(抜去)について図13と図15を参照して説明する。
【0009】
まず、図13(a)は、カード41の一部がコネクタ31内に挿入されたフリー状態であり、ガイドピン34Bの先端部34B1がカム機構32Cの出発点Aに位置する。
【0010】
次に、図13(b)は、カード41をコネクタ31内方向へプッシュし、カード41の先端が可動プレート34のカード突き当て部34Aに突き当たることによって、カード41と可動プレート34とが一体になってコネクタ31内へコイルばね35の引張力に抵抗しながら移動する途中の状態であり、ガイドピン34Bの先端部34B1は、カム機構32Cにおける可動プレート34の移動方向に対して傾斜したガイド部分Bに位置する。
【0011】
続いて、カード41を最大のストロークまでプッシュした後に、プッシュを中止すると、カード41と可動プレート34とは、コイルばね35の引張力によってわずかに戻されて図13(c)の状態に至る。図13(c)は、カード41の複数のパッド41Aが複数のコンタクト33の各凸状湾曲接点部33Aに接触した嵌合状態であり、ガイドピン34Bの先端部34B1は、カム機構32Cのハート型の凹部Cに没入して位置する。以上でカード41の嵌合操作は、完了する。
【0012】
再び、カード41を最大のストロークまでプッシュした後に、プッシュを中止すると、ガイドピン34Bの先端部34B1は、カム機構32Cのハート型の凹部Cから脱出して可動プレート34の移動方向に対して平行なガイド部分Dを経て終着点Eすなわち出発点Aに至る。カード41と可動プレート34とは、コイルばね35の引張力によって図13(d)の状態を経て図13(e)の状態に至る。以上でカード41の排出操作は、完了する。
【0013】
なお、カードがスライダから不用意に飛び出すことを防止するロック部材を備える第2のカード用コネクタは、本出願前に頒布された刊行物に記載されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0014】
【特許文献1】特許第3407194号公報(第2頁第3欄第42行〜第3頁第5欄第20行、図1〜図7)
【特許文献2】特許第3248068号公報(第4頁第7欄第14行〜第39行、同頁第8欄第33行〜第43行、図2,3,12)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
前記第1の従来のコネクタのイジェクト部材は、カード41がコネクタ31から不用意に飛び出すことを防止するロック部材を一体で備えていない。
【0016】
前記第2の従来のコネクタでは、ロック部材が別体であり、カードを無理に引き抜こうとした際、ロック部が弾性変位する構成なので、カードの飛び出しを防止することのみで、カードの離脱をロックする機能を備えていない。
【0017】
そこで、本発明は、イジェクト部材とカムフォロアとロック部材とを一体化することにより部品点数を削減し、しかも、構造が簡素で、カード嵌合後、ロック部の弾性変位を阻止でき、カードの離脱をロックすることができるカード用コネクタを提供しようとするものである。
【0018】
また、従来のコネクタでは、ロック部材がカードの誤挿入を防止する機能を備えておらず、本発明では、ロック部材にカード誤挿入防止機能を備えたカード用コネクタを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、前記課題を解決するため、次の手段を採用する。
【0020】
1.イジェクト機構を備えるカード用コネクタにおいて、前記イジェクト機構は、カムと、前記カードが前記コネクタに対して挿入・離脱される際、前記カードと共に移動するイジェクト部材とを有し、前記イジェクト部材は、イジェクト部材本体と、前記カムにガイドされるカムフォロアと、前記カードが前記コネクタに接続した際前記カードの離脱をロックするロック部材とを有し、前記カムフォロアと前記ロック部材はそれぞれ弾性を備え、前記イジェクト部材が前記カードの接続位置にあるとき、前記コネクタは、前記カードの離脱をロックする前記ロック部材のロック部と対向する位置に受け部を有し、前記受け部は前記ロック部の弾性変位を阻止するカード用コネクタ。
【0021】
2.前記カードが誤挿入される際、前記ロック部材と前記受け部とが当接することによって、前記カードの誤挿入を防止する前記1記載のカード用コネクタ。
【0022】
3.前記コネクタはカバーを更に有し、前記カバーに前記受け部が形成され、かつ、前記イジェクト部材と前記カバーとは共に金属から製造されている前記1又は2記載のカード用コネクタ。
【0023】
4.前記イジェクト部材は第2受け部を有し、前記カードが誤挿入される際、前記ロック部材と前記第2受け部とが当接することによって、前記カードの誤挿入を防止する前記1記載のカード用コネクタ。
【発明の効果】
【0024】
明細書の説明から明らかなように、本発明は、次の効果を奏する。
【0025】
1.本発明のイジェクト部材は、従来のイジェクト部材とカムフォロアとロック部材とが一体化されることによって構成されるので、部品点数を削減できる。
【0026】
2.本発明のカード用コネクタは、構造が簡素で、組立分解が容易で、コストが安価である。
【0027】
3.本発明のイジェクト部材は、カード嵌合後、ロック部の弾性変位を阻止するので、カードの離脱を防止することができる。
【0028】
4.本発明は、コネクタに対するカードの誤挿入(傾斜して挿入されること、表裏反転して挿入されること、及び、前後逆に挿入されること)を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の一実施例のプッシュ−プッシュ式カード用コネクタについて説明する。
【実施例1】
【0030】
本発明の実施例1について図1〜図8を参照して説明する。
【0031】
図1は、コネクタ1(図2等参照)に用いられるイジェクトバー3の斜視図である。金属製のイジェクトバー3は、イジェクトバー本体3Aと、カムフォロア3Bと、カード11(図2等参照)がコネクタ1から不用意に飛び出すことを防止するロック部材3Cとから一体に構成されている。カムフォロア3Bは、弾性変形可能で、その先端にハートカム2A(図2等参照)をトレースする自由端3B1を有する。イジェクトバー3とハートカム2Aとからイジェクト機構は、構成される。
【0032】
3Eは、カード11の端部と当接する当接部である。
【0033】
図2は、コネクタ1のインシュレータ2及びイジェクトバー3とカード11の諸図である。ただし、カバーは除かれている。(a)はカード11の排出状態の斜視図、(b)は(a)の円内におけるハートカム2Aとカムフォロア3Bの自由端3B1との関係を示す拡大正面図、(c)はカード11の挿入状態の斜視図、(d)は(c)における(a)の円内と同位置のハートカム2Aとカムフォロア3Bの自由端3B1との関係を示す拡大正面図である。
【0034】
インシュレータ2に形成されているハートカム2Aは、(b)と(d)に示されるように、カムフォロア3Bの自由端3B1の出発点Aと、イジェクトバー3の移動方向に対して傾斜した往行程ガイド部分Bと、ハートカム2Aの凹部Cと、イジェクトバー3の移動方向に対して傾斜した復行程ガイド部分Dと、自由端3B1の終着点Eすなわち出発点Aとから循環状に構成される。
【0035】
カード11がプッシュされると、自由端3B1は、出発点Aから往行程ガイド部分Bを経て凹部Cにおける点線円の位置に至る。カード11が再びプッシュされると、自由端3B1は、凹部Cから復行程ガイド部分Dを経て終着点Eすなわち出発点Aの点線円の位置に復帰する。
【0036】
図3は、コネクタ1におけるイジェクトバー3及び金属製のカバー5と、カード11との位置関係を示す諸図である。ただし、インシュレータ2は、除かれている。
【0037】
(a)は、カード11がコネクタ1に嵌合した状態の全体の斜視図である。この状態では、後述するように、カード11は、コネクタ1にロックされている。カード11の信号パターン11Aは、コネクタ1の接点(図示せず)と接続している。
【0038】
(b)は、カード11がコネクタ1から排出した状態の要部の正面図である。この状態では、ロック部材3Cから突出した係合部3C1は、カード11の側面に凹状に設けられた被係合部11Bに係合している。ロック部材3Cは、弾性を有するので、カード11がコネクタ1から不用意に飛び出すことを防止する。ただし、手指によってカード11を引くと、ロック部材3Cが弾性変形するため、係合部3C1は被係合部11Bから脱出するので、カード11をコネクタ1から引き出すことができる。
【0039】
(c)は、カード11がコネクタ1に嵌合した状態の要部の斜視図である。この状態では、ロック部材3Cの係合部3C1は、カバー5に設けられている受け部5Aに当接している。したがって、ロック部材3Cは、弾性変形を阻止されるので、カード11は、コネクタ1から排出することができない。
【0040】
本実施例では、受け部5Aは、カバー5に設けられているが、インシュレータ2の適宜の部位に設けることができる。
【0041】
図4(a)は、カバー5がインシュレータ2に固定される前のフリー状態を示す正面図である。この状態における6箇所の円内に示されている曲げ足5Bを曲げると、図4(b)の固定状態に至る。
【0042】
図5は、圧縮コイルスプリング4をカバー5とイジェクトバー3とに取り付ける構造を示すコネクタ1の要部の斜視図である。ただし、インシュレータ2は、除かれている。
【0043】
圧縮コイルスプリング4の一端部付近は、カバー5に折曲形成されている突出部5Cにはめられ、他端部付近は、イジェクトバー3に折曲形成されている突出部3Dにはめられる。したがって、イジェクトバー3は、圧縮コイルスプリング4によってコネクタ1から排出する方向へ常時付勢されている。
【0044】
図6は、カバー5をインシュレータ2に固定する他の構造の斜視図である。
【0045】
(a)は、カバー5とインシュレータ2の各要部を示す。カバー5の左右両辺部の内側の2箇所に突出部5Dが折曲形成され、外側の1箇所に長方形枠状の突出部5Eが折曲形成されている。インシュレータ2の左右両辺部の内側の2箇所に凹部2Bが形成され、外側の1箇所に隆起部2Cが形成されている。各突出部5Dを各凹部2Bに圧入し、また、突出部5Eを隆起部2Cにラッチ止めすると、(b)に示される状態に至る。
【0046】
図7(a)は、カード11がコネクタ1と嵌合した状態の斜視図、図7(b)は、カード11がコネクタ1から排出した状態の斜視図を、それぞれ示す。ただし、いずれもカバー5は、除かれている。図7(b)の右上部の略楕円内にハートカム2Aが示されている。
【0047】
図8(a)は、カード11がコネクタ1に傾斜して矢印方向に誤挿入されるときの斜視図、図8(b)は、図8(a)における誤挿入防止機構の拡大斜視図を、それぞれ示す。ただし、いずれもインシュレータ2は、除かれている。ここにいう誤挿入とは、カード11がコネクタ1に、傾斜して挿入されること、表裏反転して挿入されること、及び、前後逆に挿入されることを総称する。
【0048】
図8(b)において、カード11の前側左隅部は、折曲されているロック部材3Cの第1平坦部3C2に当接し、第1平坦部3C2は、イジェクトバー本体3Aの第2受け部3A1(図1も参照)に当接する。また、ロック部材3Cの第2平坦部3C3は、カバー5の受け部5A(図3(b)も参照)に当接する。したがって、ロック部材3Cは、これ以上の弾性変形を阻止されるので、カード11は、コネクタ1に挿入されない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例1のカード用コネクタにおけるイジェクトバーの斜視図である。
【図2】同コネクタのインシュレータ及び同イジェクトバーとカードの諸図であり、カバーは除かれている。(a)は同カードの排出状態の斜視図、(b)は(a)の円内の拡大正面図、(c)は同カードの挿入状態の斜視図、(d)は(c)における(a)の円内と同位置の拡大正面図を、それぞれ示す。
【図3】同コネクタにおける同イジェクトバー及び同カバーと同カードとの位置関係を示す諸図であり、同インシュレータは除かれている。(a)は同カードが同コネクタに嵌合した状態の全体の斜視図、(b)は同カードが同コネクタから排出した状態の要部の正面図、(c)は同カードが同コネクタに嵌合した状態の要部の正面図を、それぞれ示す。
【図4】同カバーを同インシュレータに固定する構造の正面図であり、(a)はフリー状態、(b)は固定状態を、それぞれ示す。
【図5】圧縮コイルスプリングを同カバーと同イジェクトバーとに取り付ける構造を示す同コネクタの要部の斜視図であり、同インシュレータは除かれている。
【図6】同カバーを同インシュレータに固定する他の構造の斜視図であり、(a)は固定する前の状態、(b)は固定状態を、それぞれ示す。
【図7】(a)は同カードが同コネクタと嵌合した状態の斜視図、(b)は同カードが同コネクタから排出した状態の斜視図を、それぞれ示し、いずれも同カバーは除かれている。
【図8】(a)は同カードが同コネクタに傾斜して矢印方向に誤挿入されるときの斜視図、(b)は(a)における誤挿入防止機構の拡大斜視図を、それぞれ示し、いずれも同インシュレータは除かれている。
【図9】従来のプッシュ−プッシュ式カード用コネクタの分解斜視図である。
【図10】同コネクタにカードを挿入する前の状態の斜視図である。
【図11】同コネクタの可動プレートの斜視図である。
【図12】同可動プレートの一設計変更例の斜視図である。
【図13】同コネクタに対する同カードの挿入と排出の過程を示す斜視図であり、順次(a)〜(e)に示す。
【図14】同コネクタにおけるカム機構とガイドピンとの関係を示す斜視図である。
【図15】同コネクタにおける同カム機構のガイドレールにガイドされる同ガイドピンの過程を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
1 コネクタ、プッシュ−プッシュ式カード用コネクタ
2 インシュレータ
2A ハートカム
2B 凹部
2C 隆起部
3 イジェクト部材(イジェクトバー)
3A イジェクトバー本体
3A1 第2受け部
3B カムフォロア
3B1 自由端
3C ロック部材
3C1 係合部
3C2 第1平坦部
3C3 第2平坦部
3D 突出部
4 圧縮コイルスプリング
5 カバー
5A 受け部
5B 曲げ足
5C 突出部
5D 突出部
5E 突出部
11 カード
11A 信号パターン
11B 被係合部
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード用コネクタに関し、具体的に述べると、プッシュ操作の繰り返しによって、カードのコネクタへの挿入とコネクタからの排出とを行うことができるプッシュ−プッシュ式カード用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
第1の従来のプッシュ−プッシュ式カード用コネクタについて説明する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図9は、コネクタ31の分解斜視図、図10は、コネクタ31の組立状態の斜視図、図11は、可動プレート34の斜視図である。
【0004】
コネクタ31は、インシュレータ32と、インシュレータ32に固定された複数のコンタクト33と、インシュレータ32上に装着される可動プレート34と、可動プレート34を排出方向へ常時付勢するコイルばね35とから構成される。インシュレータ32と可動プレート34との間には、可動プレート34の移動及びロック機構(後述する。)が構成され、マルチ・メディア・カード(以下「カード」という。)41は、コネクタ31に挿入され、また、コネクタ31から排出される。
【0005】
個々の部品を詳細に説明すると、インシュレータ32は、合成樹脂から製造され、その上面には、カム機構32C(後述する。)が形成される。コンタクト33には、一端側に凸状湾曲接点部33Aが形成され、他端側にL字状接点部33Bが形成されている。可動プレート34は、金属の平板から製作され、プレスによる打抜きと折曲とによって、可動プレート34にカード突き当て部34A、弾力性を有するガイドピン34B及びコイルばね係止部34Cが一体に形成されている。ガイドピン34Bの先端部34B1は、直角に折曲されて可動プレート34の打抜き穴34Dから下方へ突出する。コイルばね35は、インシュレータ32に形成された長穴32A内に収容され、コイルばね35の一端は、長穴32Aの一端側に固定された係止ピン32Bに係止され、コイルばね35の他端は、長穴32Aの他端側で可動プレート34のコイルばね係止部34Cに係止される。
【0006】
図12は、ガイドピンの1つの設計変更例を示す。すなわち、図11に示されるガイドピン34Bは、その先端部34B1のみが可動プレート34の打抜き穴34Dから下方へ突出するが、図12に示されるガイドピン34Eは、全体が打抜き穴34Dから下方へ突出する。
【0007】
可動プレート34の移動及びロック機構について図14と図15を参照して説明する。インシュレータ32には、ハート型のカム機構32Cが一体に形成されている。カム機構32Cは、ガイドピン34Bの先端部34B1(前記設計変更例も同様である。)の出発点Aと、可動プレート34の移動方向に対して傾斜したガイド部分Bと、ハート型の凹型Cと、可動プレート34の移動方向に対して平行なガイド部分Dと、ガイドピン34Bの先端部34B1の終着点Eすなわち出発点Aとから、循環状のガイドレール(溝)として構成される。ガイドピン34Bの先端部34B1は、フリー状態では、図14の矢印方向へ付勢されている。
【0008】
カード41のコネクタ31に対する挿入と排出(抜去)について図13と図15を参照して説明する。
【0009】
まず、図13(a)は、カード41の一部がコネクタ31内に挿入されたフリー状態であり、ガイドピン34Bの先端部34B1がカム機構32Cの出発点Aに位置する。
【0010】
次に、図13(b)は、カード41をコネクタ31内方向へプッシュし、カード41の先端が可動プレート34のカード突き当て部34Aに突き当たることによって、カード41と可動プレート34とが一体になってコネクタ31内へコイルばね35の引張力に抵抗しながら移動する途中の状態であり、ガイドピン34Bの先端部34B1は、カム機構32Cにおける可動プレート34の移動方向に対して傾斜したガイド部分Bに位置する。
【0011】
続いて、カード41を最大のストロークまでプッシュした後に、プッシュを中止すると、カード41と可動プレート34とは、コイルばね35の引張力によってわずかに戻されて図13(c)の状態に至る。図13(c)は、カード41の複数のパッド41Aが複数のコンタクト33の各凸状湾曲接点部33Aに接触した嵌合状態であり、ガイドピン34Bの先端部34B1は、カム機構32Cのハート型の凹部Cに没入して位置する。以上でカード41の嵌合操作は、完了する。
【0012】
再び、カード41を最大のストロークまでプッシュした後に、プッシュを中止すると、ガイドピン34Bの先端部34B1は、カム機構32Cのハート型の凹部Cから脱出して可動プレート34の移動方向に対して平行なガイド部分Dを経て終着点Eすなわち出発点Aに至る。カード41と可動プレート34とは、コイルばね35の引張力によって図13(d)の状態を経て図13(e)の状態に至る。以上でカード41の排出操作は、完了する。
【0013】
なお、カードがスライダから不用意に飛び出すことを防止するロック部材を備える第2のカード用コネクタは、本出願前に頒布された刊行物に記載されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0014】
【特許文献1】特許第3407194号公報(第2頁第3欄第42行〜第3頁第5欄第20行、図1〜図7)
【特許文献2】特許第3248068号公報(第4頁第7欄第14行〜第39行、同頁第8欄第33行〜第43行、図2,3,12)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
前記第1の従来のコネクタのイジェクト部材は、カード41がコネクタ31から不用意に飛び出すことを防止するロック部材を一体で備えていない。
【0016】
前記第2の従来のコネクタでは、ロック部材が別体であり、カードを無理に引き抜こうとした際、ロック部が弾性変位する構成なので、カードの飛び出しを防止することのみで、カードの離脱をロックする機能を備えていない。
【0017】
そこで、本発明は、イジェクト部材とカムフォロアとロック部材とを一体化することにより部品点数を削減し、しかも、構造が簡素で、カード嵌合後、ロック部の弾性変位を阻止でき、カードの離脱をロックすることができるカード用コネクタを提供しようとするものである。
【0018】
また、従来のコネクタでは、ロック部材がカードの誤挿入を防止する機能を備えておらず、本発明では、ロック部材にカード誤挿入防止機能を備えたカード用コネクタを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、前記課題を解決するため、次の手段を採用する。
【0020】
1.イジェクト機構を備えるカード用コネクタにおいて、前記イジェクト機構は、カムと、前記カードが前記コネクタに対して挿入・離脱される際、前記カードと共に移動するイジェクト部材とを有し、前記イジェクト部材は、イジェクト部材本体と、前記カムにガイドされるカムフォロアと、前記カードが前記コネクタに接続した際前記カードの離脱をロックするロック部材とを有し、前記カムフォロアと前記ロック部材はそれぞれ弾性を備え、前記イジェクト部材が前記カードの接続位置にあるとき、前記コネクタは、前記カードの離脱をロックする前記ロック部材のロック部と対向する位置に受け部を有し、前記受け部は前記ロック部の弾性変位を阻止するカード用コネクタ。
【0021】
2.前記カードが誤挿入される際、前記ロック部材と前記受け部とが当接することによって、前記カードの誤挿入を防止する前記1記載のカード用コネクタ。
【0022】
3.前記コネクタはカバーを更に有し、前記カバーに前記受け部が形成され、かつ、前記イジェクト部材と前記カバーとは共に金属から製造されている前記1又は2記載のカード用コネクタ。
【0023】
4.前記イジェクト部材は第2受け部を有し、前記カードが誤挿入される際、前記ロック部材と前記第2受け部とが当接することによって、前記カードの誤挿入を防止する前記1記載のカード用コネクタ。
【発明の効果】
【0024】
明細書の説明から明らかなように、本発明は、次の効果を奏する。
【0025】
1.本発明のイジェクト部材は、従来のイジェクト部材とカムフォロアとロック部材とが一体化されることによって構成されるので、部品点数を削減できる。
【0026】
2.本発明のカード用コネクタは、構造が簡素で、組立分解が容易で、コストが安価である。
【0027】
3.本発明のイジェクト部材は、カード嵌合後、ロック部の弾性変位を阻止するので、カードの離脱を防止することができる。
【0028】
4.本発明は、コネクタに対するカードの誤挿入(傾斜して挿入されること、表裏反転して挿入されること、及び、前後逆に挿入されること)を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の一実施例のプッシュ−プッシュ式カード用コネクタについて説明する。
【実施例1】
【0030】
本発明の実施例1について図1〜図8を参照して説明する。
【0031】
図1は、コネクタ1(図2等参照)に用いられるイジェクトバー3の斜視図である。金属製のイジェクトバー3は、イジェクトバー本体3Aと、カムフォロア3Bと、カード11(図2等参照)がコネクタ1から不用意に飛び出すことを防止するロック部材3Cとから一体に構成されている。カムフォロア3Bは、弾性変形可能で、その先端にハートカム2A(図2等参照)をトレースする自由端3B1を有する。イジェクトバー3とハートカム2Aとからイジェクト機構は、構成される。
【0032】
3Eは、カード11の端部と当接する当接部である。
【0033】
図2は、コネクタ1のインシュレータ2及びイジェクトバー3とカード11の諸図である。ただし、カバーは除かれている。(a)はカード11の排出状態の斜視図、(b)は(a)の円内におけるハートカム2Aとカムフォロア3Bの自由端3B1との関係を示す拡大正面図、(c)はカード11の挿入状態の斜視図、(d)は(c)における(a)の円内と同位置のハートカム2Aとカムフォロア3Bの自由端3B1との関係を示す拡大正面図である。
【0034】
インシュレータ2に形成されているハートカム2Aは、(b)と(d)に示されるように、カムフォロア3Bの自由端3B1の出発点Aと、イジェクトバー3の移動方向に対して傾斜した往行程ガイド部分Bと、ハートカム2Aの凹部Cと、イジェクトバー3の移動方向に対して傾斜した復行程ガイド部分Dと、自由端3B1の終着点Eすなわち出発点Aとから循環状に構成される。
【0035】
カード11がプッシュされると、自由端3B1は、出発点Aから往行程ガイド部分Bを経て凹部Cにおける点線円の位置に至る。カード11が再びプッシュされると、自由端3B1は、凹部Cから復行程ガイド部分Dを経て終着点Eすなわち出発点Aの点線円の位置に復帰する。
【0036】
図3は、コネクタ1におけるイジェクトバー3及び金属製のカバー5と、カード11との位置関係を示す諸図である。ただし、インシュレータ2は、除かれている。
【0037】
(a)は、カード11がコネクタ1に嵌合した状態の全体の斜視図である。この状態では、後述するように、カード11は、コネクタ1にロックされている。カード11の信号パターン11Aは、コネクタ1の接点(図示せず)と接続している。
【0038】
(b)は、カード11がコネクタ1から排出した状態の要部の正面図である。この状態では、ロック部材3Cから突出した係合部3C1は、カード11の側面に凹状に設けられた被係合部11Bに係合している。ロック部材3Cは、弾性を有するので、カード11がコネクタ1から不用意に飛び出すことを防止する。ただし、手指によってカード11を引くと、ロック部材3Cが弾性変形するため、係合部3C1は被係合部11Bから脱出するので、カード11をコネクタ1から引き出すことができる。
【0039】
(c)は、カード11がコネクタ1に嵌合した状態の要部の斜視図である。この状態では、ロック部材3Cの係合部3C1は、カバー5に設けられている受け部5Aに当接している。したがって、ロック部材3Cは、弾性変形を阻止されるので、カード11は、コネクタ1から排出することができない。
【0040】
本実施例では、受け部5Aは、カバー5に設けられているが、インシュレータ2の適宜の部位に設けることができる。
【0041】
図4(a)は、カバー5がインシュレータ2に固定される前のフリー状態を示す正面図である。この状態における6箇所の円内に示されている曲げ足5Bを曲げると、図4(b)の固定状態に至る。
【0042】
図5は、圧縮コイルスプリング4をカバー5とイジェクトバー3とに取り付ける構造を示すコネクタ1の要部の斜視図である。ただし、インシュレータ2は、除かれている。
【0043】
圧縮コイルスプリング4の一端部付近は、カバー5に折曲形成されている突出部5Cにはめられ、他端部付近は、イジェクトバー3に折曲形成されている突出部3Dにはめられる。したがって、イジェクトバー3は、圧縮コイルスプリング4によってコネクタ1から排出する方向へ常時付勢されている。
【0044】
図6は、カバー5をインシュレータ2に固定する他の構造の斜視図である。
【0045】
(a)は、カバー5とインシュレータ2の各要部を示す。カバー5の左右両辺部の内側の2箇所に突出部5Dが折曲形成され、外側の1箇所に長方形枠状の突出部5Eが折曲形成されている。インシュレータ2の左右両辺部の内側の2箇所に凹部2Bが形成され、外側の1箇所に隆起部2Cが形成されている。各突出部5Dを各凹部2Bに圧入し、また、突出部5Eを隆起部2Cにラッチ止めすると、(b)に示される状態に至る。
【0046】
図7(a)は、カード11がコネクタ1と嵌合した状態の斜視図、図7(b)は、カード11がコネクタ1から排出した状態の斜視図を、それぞれ示す。ただし、いずれもカバー5は、除かれている。図7(b)の右上部の略楕円内にハートカム2Aが示されている。
【0047】
図8(a)は、カード11がコネクタ1に傾斜して矢印方向に誤挿入されるときの斜視図、図8(b)は、図8(a)における誤挿入防止機構の拡大斜視図を、それぞれ示す。ただし、いずれもインシュレータ2は、除かれている。ここにいう誤挿入とは、カード11がコネクタ1に、傾斜して挿入されること、表裏反転して挿入されること、及び、前後逆に挿入されることを総称する。
【0048】
図8(b)において、カード11の前側左隅部は、折曲されているロック部材3Cの第1平坦部3C2に当接し、第1平坦部3C2は、イジェクトバー本体3Aの第2受け部3A1(図1も参照)に当接する。また、ロック部材3Cの第2平坦部3C3は、カバー5の受け部5A(図3(b)も参照)に当接する。したがって、ロック部材3Cは、これ以上の弾性変形を阻止されるので、カード11は、コネクタ1に挿入されない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例1のカード用コネクタにおけるイジェクトバーの斜視図である。
【図2】同コネクタのインシュレータ及び同イジェクトバーとカードの諸図であり、カバーは除かれている。(a)は同カードの排出状態の斜視図、(b)は(a)の円内の拡大正面図、(c)は同カードの挿入状態の斜視図、(d)は(c)における(a)の円内と同位置の拡大正面図を、それぞれ示す。
【図3】同コネクタにおける同イジェクトバー及び同カバーと同カードとの位置関係を示す諸図であり、同インシュレータは除かれている。(a)は同カードが同コネクタに嵌合した状態の全体の斜視図、(b)は同カードが同コネクタから排出した状態の要部の正面図、(c)は同カードが同コネクタに嵌合した状態の要部の正面図を、それぞれ示す。
【図4】同カバーを同インシュレータに固定する構造の正面図であり、(a)はフリー状態、(b)は固定状態を、それぞれ示す。
【図5】圧縮コイルスプリングを同カバーと同イジェクトバーとに取り付ける構造を示す同コネクタの要部の斜視図であり、同インシュレータは除かれている。
【図6】同カバーを同インシュレータに固定する他の構造の斜視図であり、(a)は固定する前の状態、(b)は固定状態を、それぞれ示す。
【図7】(a)は同カードが同コネクタと嵌合した状態の斜視図、(b)は同カードが同コネクタから排出した状態の斜視図を、それぞれ示し、いずれも同カバーは除かれている。
【図8】(a)は同カードが同コネクタに傾斜して矢印方向に誤挿入されるときの斜視図、(b)は(a)における誤挿入防止機構の拡大斜視図を、それぞれ示し、いずれも同インシュレータは除かれている。
【図9】従来のプッシュ−プッシュ式カード用コネクタの分解斜視図である。
【図10】同コネクタにカードを挿入する前の状態の斜視図である。
【図11】同コネクタの可動プレートの斜視図である。
【図12】同可動プレートの一設計変更例の斜視図である。
【図13】同コネクタに対する同カードの挿入と排出の過程を示す斜視図であり、順次(a)〜(e)に示す。
【図14】同コネクタにおけるカム機構とガイドピンとの関係を示す斜視図である。
【図15】同コネクタにおける同カム機構のガイドレールにガイドされる同ガイドピンの過程を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
1 コネクタ、プッシュ−プッシュ式カード用コネクタ
2 インシュレータ
2A ハートカム
2B 凹部
2C 隆起部
3 イジェクト部材(イジェクトバー)
3A イジェクトバー本体
3A1 第2受け部
3B カムフォロア
3B1 自由端
3C ロック部材
3C1 係合部
3C2 第1平坦部
3C3 第2平坦部
3D 突出部
4 圧縮コイルスプリング
5 カバー
5A 受け部
5B 曲げ足
5C 突出部
5D 突出部
5E 突出部
11 カード
11A 信号パターン
11B 被係合部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イジェクト機構を備えるカード用コネクタにおいて、
前記イジェクト機構は、カムと、前記カードが前記コネクタに対して挿入・離脱される際、前記カードと共に移動するイジェクト部材とを有し、
前記イジェクト部材は、イジェクト部材本体と、前記カムにガイドされるカムフォロアと、前記カードが前記コネクタに接続した際前記カードの離脱をロックするロック部材とを有し、前記カムフォロアと前記ロック部材はそれぞれ弾性を備え、
前記イジェクト部材が前記カードの接続位置にあるとき、前記コネクタは、前記カードの離脱をロックする前記ロック部材のロック部と対向する位置に受け部を有し、前記受け部は前記ロック部の弾性変位を阻止することを特徴とするカード用コネクタ。
【請求項2】
前記カードが誤挿入される際、前記ロック部材と前記受け部とが当接することによって、前記カードの誤挿入を防止することを特徴とする請求項1記載のカード用コネクタ。
【請求項3】
前記コネクタはカバーを更に有し、前記カバーに前記受け部が形成され、かつ、前記イジェクト部材と前記カバーとは共に金属から製造されていることを特徴とする請求項1又は2記載のカード用コネクタ。
【請求項4】
前記イジェクト部材は第2受け部を有し、前記カードが誤挿入される際、前記ロック部材と前記第2受け部とが当接することによって、前記カードの誤挿入を防止することを特徴とする請求項1記載のカード用コネクタ。
【請求項1】
イジェクト機構を備えるカード用コネクタにおいて、
前記イジェクト機構は、カムと、前記カードが前記コネクタに対して挿入・離脱される際、前記カードと共に移動するイジェクト部材とを有し、
前記イジェクト部材は、イジェクト部材本体と、前記カムにガイドされるカムフォロアと、前記カードが前記コネクタに接続した際前記カードの離脱をロックするロック部材とを有し、前記カムフォロアと前記ロック部材はそれぞれ弾性を備え、
前記イジェクト部材が前記カードの接続位置にあるとき、前記コネクタは、前記カードの離脱をロックする前記ロック部材のロック部と対向する位置に受け部を有し、前記受け部は前記ロック部の弾性変位を阻止することを特徴とするカード用コネクタ。
【請求項2】
前記カードが誤挿入される際、前記ロック部材と前記受け部とが当接することによって、前記カードの誤挿入を防止することを特徴とする請求項1記載のカード用コネクタ。
【請求項3】
前記コネクタはカバーを更に有し、前記カバーに前記受け部が形成され、かつ、前記イジェクト部材と前記カバーとは共に金属から製造されていることを特徴とする請求項1又は2記載のカード用コネクタ。
【請求項4】
前記イジェクト部材は第2受け部を有し、前記カードが誤挿入される際、前記ロック部材と前記第2受け部とが当接することによって、前記カードの誤挿入を防止することを特徴とする請求項1記載のカード用コネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−157356(P2007−157356A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−346910(P2005−346910)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
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