説明

コネクタ

【課題】誤接続を確実に防止できるコネクタを提供する。
【解決手段】ベース11の開口部からFPCを挿入し、FPCの仮保持用切り欠き部を支持金具40,50の弾性仮保持部44,に係合して位置決めした場合に、操作レバー60を回動操作したとき、弾性仮保持部44,から延在したロック用長舌片45,55が操作レバー60のスリット61,61に嵌合する。そして、前記ベース11の開口部16に挿入された前記FPCの先端部が支持金具40,50の弾性仮保持部44,に当接し、かつ、前記操作レバー60を回動操作したとき、前記ロック用長舌片45,55が操作レバー60のロック用切り欠き部66,66に係合し、前記操作レバー60の回動操作を阻止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコネクタ、特に、フレキシブルプリント基板(以下、「FPC」という)を接続するための超小型のコネクタである。
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタとしては、例えば、特許文献1の図5に示すように、コネクタ10にFPC80を挿入して接続する場合に、回動部材16を回動し、ロック部材18から延在する第1片20の係合部24をFPC80の係止部82に係止する。これにより、前記FPC80を位置規制し、誤接続を防止するとともに、強制引き抜きを防止できるコネクタ10が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−147271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述のコネクタ10では、ロック部材18の第1片20が弾性変形しやすい形状を有している。このため、FPC80が所定の位置に位置決めされていない場合であっても、回動部材16を強制的に回動させることができ、誤接続するおそれがある。
特に、近年、前記コネクタでは、より一層の小型化が望まれており、例えば、巾寸法5mm、奥行寸法3mm、高さ寸法1mmの外形寸法の中に多数の接続部を有するような超小型のコネクタでは、誤接続の可能性が高くなるという問題点がある。
本発明に係るコネクタは、前記問題点に鑑み、誤接続を確実に防止できるコネクタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るコネクタは、前記課題を解決するべく、正面にフレキシブルプリント基板の先端部を挿入できる開口部を有し、前記正面から背面に貫通する複数の挿入孔を並設したベースと、
前記ベースの挿入孔に挿入される接続端子と、
前記ベースの両側縁部に配置され、一端部から一方側に弾性仮保持部を延在するとともに、他方側にロック用長舌片を延在した支持金具と、
両側端面から同一軸心上に突設した回動軸部を前記ベースに回動操作可能に支持するとともに、両側端面の縁部に沿って設けたスリットに連通するようにロック用切り欠き部を設けた操作レバーと、からなり、
前記ベースの開口部から前記フレキシブルプリント基板を挿入し、前記フレキシブルプリント基板の仮保持用切り欠き部を前記支持金具の弾性仮保持部に係合して位置決めした場合に、前記操作レバーを回動操作したとき、前記弾性仮保持部から延在したロック用長舌片が操作レバーのスリットに嵌合するコネクタであって、
前記ベースの開口部に挿入された前記フレキシブルプリント基板の先端部が支持金具の弾性仮保持部に当接し、かつ、前記支持金具を弾性変形させた場合に、前記操作レバーを回動操作したとき、前記ロック用長舌片が操作レバーのロック用切り欠き部に係合し、前記操作レバーの回動操作を阻止する構成としてある。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、フレキシブルプリント基板をベースに誤挿入し場合には、操作レバーを回動操作できないので、誤接続を事前に防止できるコネクタが得られる。
【0007】
本発明の実施形態としては、操作レバーのスリットとロック用切り欠き部との間に、ロック用長舌片が嵌合可能なロック用段部を設けておいてもよい。
本実施形態によれば、ロック用段部にロック用長舌片が嵌合することにより、前記ロック用長舌片が操作レバーに片当たりせず、ロック用長舌片の形状を任意に選択でき、設計の自由度が高いコネクタが得られる。
【0008】
本発明に係るコネクタとしては、正面にフレキシブルプリント基板の先端部を挿入できる開口部を有し、前記正面から背面に貫通する複数の挿入孔を並設したベースと、
前記ベースの挿入孔に挿入される接続端子と、
前記ベースの両側縁部に配置され、一端部から一方側に弾性仮保持部を延在するとともに、他方側にロック用長舌片を延在した支持金具と、
両側端面から同一軸心上に突設した回動軸部を前記ベースに回動操作可能に支持するとともに、両側端面の縁部に沿って設けたスリットに連通するようにロック用切り欠き部を設けた操作レバーと、からなり、
前記ベースの開口部から前記フレキシブルプリント基板を挿入し、前記フレキシブルプリント基板の仮保持用切り欠き部を前記支持金具の弾性仮保持部に係合して位置決めした場合に、前記操作レバーを回動操作したとき、前記弾性仮保持部から延在したロック用長舌片が操作レバーのスリットに嵌合するコネクタであって、
前記操作レバーを回動操作した状態で、フレキシブルプリント基板を引っ張った場合に、その先端部に設けた仮保持用切り欠き部が支持金具の弾性仮保持部に当接しても、前記弾性仮保持部の反対側に延在したロック用長舌片が前記操作レバーのスリット内で位置規制され、前記支持金具の弾性変形が規制される構成としてある。
【0009】
本発明によれば、接続されたフレキシブルプリント基板を強制的に引き抜こうとしても、支持金具のロック用長舌片が操作レバーのスリットに位置規制される。このため、支持金具が弾性変形できず、弾性仮保持部がフレキシブルプリント基板の仮保持用切り欠き部から外れず、フレキシブルプリント基板を引き抜けないので、接続信頼性の高いコネクタが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1Aおよび図1Bは本発明に係るコネクタの第1実施形態を示す斜視図および図1AのB−B線断面斜視図である。
【図2】図2Aおよび図2Bは図1AのA−A線断面斜視図および中央縦断面図である。
【図3】図1Aで示した第1実施形態の分解斜視図である。
【図4】図1Aで示した第1実施形態の異なる角度から視た分解斜視図である。
【図5】図5A,5Bおよび図5Cは図1で示したベースの斜視図、正面図および下方側から視た斜視図である。
【図6】図6A,6B,6Cは図1で示した支持金具の斜視図である。
【図7】図7Aおよび図7Bは図1で示した操作レバーの平面図および底面図である。
【図8】図8A,図8BはFPCの接続方法を説明するための斜視図である。
【図9】図9Aおよび図9BはFPCの接続方法を説明するための部分破断斜視図、および、接続後を示す斜視図である。
【図10】図10A,10B,10CはFPCの接続方法を説明するための断面図である。
【図11】図11A,11Bは誤接続防止構造を説明するための部分破断斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係るコネクタの実施形態を図1ないし図13の添付図面に従って説明する。
第1実施形態に係るコネクタ10は、図1ないし図11に図示するように、大略、ベース11と、第1,第2接続端子20,30と、一対の支持金具40,50と、操作レバー60と、で構成されている。
【0012】
なお、第1実施形態に係るコネクタ10の外形寸法は巾寸法4.3mm、奥行寸法3mm、高さ寸法0.7mmである。
【0013】
前記ベース11は、図5に示すように、その上面両側縁部に奥行方向に沿って位置確認用凹所である嵌合用凹所12を設けることにより、側壁部13を形成してあるとともに、前記嵌合用凹所12の奥行側の縁部に切り欠き部12aを形成してある。また、前記嵌合用凹所12の底面に突設した仕切り壁14と前記側壁部13との間に後述する支持金具40,50を圧入できる圧入孔15を設けてある。また、前記ベース11の正面には後述するFPC70を挿入できる開口部16を設けてあるとともに、前記開口部16に連通し、かつ、正面から背面を貫通する第1,第2挿入孔17a,17bを交互に並設してある。なお、前記側壁部13の外向面には調整用切り欠き部18を形成してある、
【0014】
前記第1接続端子20は、図3,4および図10に示すように、前記ベース11の正面側から前記開口部16に連通する挿入孔17aに沿って挿入,固定される固定片21と、前記固定片21の上辺に突設した連結片22と、前記連結片22の上端部から両側に前記固定片21と略平行に延長した可動片23と、からなる。前記可動片23の一端部は可動接点部24となっている一方、その他端部は操作受け部25となっている。また、前記固定片21には位置規制用爪部21aおよび抜け止め用突起21bが設けられている
【0015】
前記第2接続端子30は、図3,4および図10に示すように、前記ベース11の背面側から挿入孔17bに沿って挿入,固定される固定片31と、前記固定片31の上辺に突設した連結片32と、前記連結片32の上端部から両側に前記固定片31に略平行に延長した可動片33と、からなる。また、前記可動片33の一端部は可動接点部34となっている一方、その他端部は操作受け部35となっている。さらに、前記固定片31は、位置規制用爪部31aと抜け止め用突起31bとを設けてある。そして、前記位置規制用爪部31aと前記抜け止め用突起31bとの間にはカム受け部31cが設けられている。
【0016】
前記支持金具40は、図3,4および図6に示すように、その下辺中央部に前記ベース11の圧入孔15に圧入,支持される圧入用舌片41を下方側に突設してある。また、前記支持金具40は、前記圧入用舌片41を間にして一方側に軸受け部42を形成してあるとともに、他方側から連結部43を側方に延在してある。前記連結部43は、その先端から一方側に弾性仮保持部44を形成してあるとともに、他方側にロック用長舌片45を延在してある。したがって、前記支持金具40は前記圧入用舌片41を中心として弾性変形可能である。
【0017】
支持金具50は前記支持金具40と線対称形状を有しているので、対応する部分に支持金具40に準じた番号を附して説明を省略する。
【0018】
前記操作レバー60は、図3,4および図7に示すように、両側端面の縁部にスリット61を設けて弾性腕部62を切り出してあるとともに、前記弾性腕部62,62の外側面の先端部に回動軸部63,63を同一軸心上に突設してある。また、前記操作レバー60は、その片側縁部に第1,第2接続端子20,30の操作受け部25,35を操作するカム部64を所定のピッチで並設してあるとともに、前記カム部64に対応する位置に前記操作受け部25,35を挿通できる貫通孔65を並設してある。さらに、前記操作レバー60は、図7Aに示すように、前記スリット61の開口先端縁部にロック用切り欠き部66およびロック用段部67を形成してある。
【0019】
なお、本実施形態に係るコネクタ10に接続されるFPC70は、図8に示すように、その先端部に位置する接続部71の両側縁部に仮保持用切り欠き部72を形成してある。また、前記接続部71は、その上面にプリント配線された第1,第2接続パッド73,74を千鳥状に交互に並設してある。
【0020】
次に、前述の構成部品からなるコネクタ10の組立方法を説明する。
まず、図3に示すように、前記ベース11の正面側の開口部16から第1挿入孔17aに第1接続端子20の固定片21を挿入する。これにより、第1接続端子20に設けた抜け止め用突起21bがベース11の天井面に係止するとともに、位置規制用爪部21aがベース11の開口縁部に係止し、位置決めされる(図10)。
【0021】
一方、前記ベース11の背面側から第2挿入孔17bに沿って第2接続端子30の固定片31を挿入する。これにより、第2接続端子30の抜け止め用突起31bがベース11に係止するとともに、位置規制用爪部31aがベース11の縁部に係止し、位置決めされる。
【0022】
ついで、前記ベース11の嵌合用凹所12に設けた圧入孔15に支持金具40,50の圧入用舌片41,51を上方からそれぞれ圧入,固定することにより、弾性仮保持部44,54およびロック用長舌片45,55が上方から目視可能となる。
【0023】
そして、前記操作レバー60は、その回動軸部63をベース11の切り欠き部12aを介して支持金具40,50の軸受け部42,52にそれぞれ嵌合する。さらに、前記操作レバー60の貫通孔65に第1,第2接続端子20,30の操作受け部25,35をそれぞれ挿入し、前記カム部64を第2接続端子30のカム受け部31cに位置決めする。これにより、前記操作レバー60はベース11に対して回動可能に支持される。
【0024】
次に、前記コネクタ10に前記FPC70を接続する方法を図8および図9に基づいて説明する。
図8に示すように、前記ベース11の開口部16からFPC70の接続部71を挿入し、前記ベース11の奥側に押し込む。このとき、支持金具40,50の弾性仮保持部44,54がFPC70の仮保持用切り欠き部72,72にそれぞれ係合し、操作感触を得た後、仮保持される。そして、前記FPC70が所定に位置に正確に位置決めされているか否かについては、図9に示すように、前記ベース11の嵌合用凹所12,12内における前記弾性仮保持部44,54の位置を目視することにより、確認できる。
【0025】
万一、支持金具40,50の弾性保持部44,54の少なくとも一方が前記FPC70の仮保持用切り欠き部72,72に係合していない場合には、前記弾性仮保持部44もしくは前記弾性仮保持部54が嵌合用凹所12内の所定の位置に位置していないことを目視で確認でき(図9A)、誤接続を事前に防止できる。
【0026】
そして、前記操作レバー60を回動軸部63の軸心を中心に回動して押し倒すと、図10に示すように、カム部64が第1,第2接続端子20,30の操作受け部25,35を同時に押し上げる。このため、前記第1,第2接続端子20,30の連結部22,32を支点として可動片23,33がそれぞれ傾く。この結果、第1,第2可動接点20,30がFPC70の接続部71に設けた第1,第2接続パッド部73,74にそれぞれ圧接して導通する。
【0027】
さらに、図11Aに示すように、支持金具40,50の弾性仮保持部44,54がFPC70の仮保持用切り欠き部72,72に係合している場合に、操作レバー60を回動操作すると、ロック用長舌片45,55が操作レバー60のスリット61,61にそれぞれ嵌合するので(図9B)、操作レバー60で第1,第2接続端子20,30を操作できる。
【0028】
万一、例えば、支持金具40,50の弾性仮保持部44,54の少なくとも一方がFPC70の仮保持用切り欠き部72,72に係合していない場合には、図11Bに示すように、支持金具40の圧入用舌片41を中心としてロック用長舌片45が内側に回動する。このため、操作レバー60を回動しても、前記ロック用長舌片45が操作レバー60のロック用切り欠き部66および段部67に係合し、操作レバー60の回動を妨げるので、誤接続を確実に防止できる。
【0029】
本実施形態においては、第1,第2可動接点24,34が前記FPC70の表面に食い込んで抜け止めするので、高い接触信頼性を確保できるという利点がある。
【0030】
一方、前記FPC70を前記コネクタ10から取り外す場合には、前記操作レバー60を逆方向に回動し、カム部64を反転させることにより、第1,第2接続端子20,30の操作受け部25,35に対する曲げモーメントを解除する。そして、第1,第2接続パッド部73,74と第1,第2可動接点24,34とを開離させた後、前記FPC70を引っ張り、支持金具40,50の弾性仮保持部44,54を外側に弾性変形させることにより、前記FPC70を引き抜く。
【0031】
仮に、前記操作レバー60を逆方向に回動させずに、前記FPC70を強制的に引き抜くような引張力が作用し、前記FPC70の仮保持用切り欠き部72,72が支持金具40,50の弾性仮保持部44,54に当接しても、支持金具40,50のロック用長舌片55が操作レバー60のスリット61,61にそれぞれ嵌合し、位置規制されている。このため、前記支持金具40,50の弾性仮保持部44,54が圧入舌片41,51を中心として弾性変形できず、前記FPC70に対する強制的な引き抜きを阻止でき、接続信頼性の高いコネクタが得られるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明に係るコネクタは前述の接続端子と同数のコネクタに限らず、接続端子の本数が異なるコネクタにも適用できる。
また、ベースに設けた嵌合用凹所は前述の平面形状に限らず、弾性仮保持部の屈曲形状に合わせて形成してもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0033】
10:コネクタ
11:ベース
12:嵌合用凹所(位置確認用凹所)
12a:切り欠き部
13:側壁部
14:仕切り壁
15:圧入孔
16:開口部
17a,17b:第1,第2挿入孔
18:調整用切り欠き部
20,30:第1,第2接続端子
21,31:固定片
22,32:連結部
23,33:可動片
24,34:可動接点部
25,35:操作受け部
31c:カム受け部
40,50:支持金具
41,51:圧入用舌片
43,53:連結部
44,54:弾性仮保持部
45,55:ロック用長舌片
60:操作レバー
61:スリット
62:弾性腕部
63:回動軸部
64:カム部
65:貫通孔
70:FPC(フレキシブルプリント基板)
71:接続部
72:仮保持用切り欠き部
72,73:第1,第2接続パッド部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面にフレキシブルプリント基板の先端部を挿入できる開口部を有し、前記正面から背面に貫通する複数の挿入孔を並設したベースと、
前記ベースの挿入孔に挿入される接続端子と、
前記ベースの両側縁部に配置され、一端部から一方側に弾性仮保持部を延在するとともに、他方側にロック用長舌片を延在した支持金具と、
両側端面から同一軸心上に突設した回動軸部を前記ベースに回動操作可能に支持するとともに、両側端面の縁部に沿って設けたスリットに連通するようにロック用切り欠き部を設けた操作レバーと、からなり、
前記ベースの開口部から前記フレキシブルプリント基板を挿入し、前記フレキシブルプリント基板の仮保持用切り欠き部を前記支持金具の弾性仮保持部に係合して位置決めした場合に、前記操作レバーを回動操作したとき、前記弾性仮保持部から延在したロック用長舌片が操作レバーのスリットに嵌合するコネクタであって、
前記ベースの開口部に挿入された前記フレキシブルプリント基板の先端部が支持金具の弾性仮保持部に当接し、かつ、前記支持金具を弾性変形させた場合に、前記操作レバーを回動操作したとき、前記ロック用長舌片が操作レバーのロック用切り欠き部に係合し、前記操作レバーの回動操作を阻止することを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
操作レバーのスリットとロック用切り欠き部との間に、ロック用長舌片が嵌合可能なロック用段部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
正面にフレキシブルプリント基板の先端部を挿入できる開口部を有し、前記正面から背面に貫通する複数の挿入孔を並設したベースと、
前記ベースの挿入孔に挿入される接続端子と、
前記ベースの両側縁部に配置され、一端部から一方側に弾性仮保持部を延在するとともに、他方側にロック用長舌片を延在した支持金具と、
両側端面から同一軸心上に突設した回動軸部を前記ベースに回動操作可能に支持するとともに、両側端面の縁部に沿って設けたスリットに連通するようにロック用切り欠き部を設けた操作レバーと、からなり、
前記ベースの開口部から前記フレキシブルプリント基板を挿入し、前記フレキシブルプリント基板の仮保持用切り欠き部を前記支持金具の弾性仮保持部に係合して位置決めした場合に、前記操作レバーを回動操作したとき、前記弾性仮保持部から延在したロック用長舌片が操作レバーのスリットに嵌合するコネクタであって、
前記操作レバーを回動操作した状態で、フレキシブルプリント基板を引っ張った場合に、その先端部に設けた仮保持用切り欠き部が支持金具の弾性仮保持部に当接しても、前記弾性仮保持部の反対側に延在したロック用長舌片が前記操作レバーのスリット内で位置規制され、前記支持金具の弾性変形が規制されることを特徴とするコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−4073(P2012−4073A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−140616(P2010−140616)
【出願日】平成22年6月21日(2010.6.21)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】