説明

コンテンツ再生方法、携帯無線端末およびコンテンツ再生装置

【課題】携帯電話端末などの携帯無線端末を、ホームサーバなどのコンテンツ再生装置に対するリモートコントローラのように操作するだけで、コンテンツ再生装置でコンテンツを再生することができるようにする。
【解決手段】無線インタフェース26および46によって携帯無線端末10およびコンテンツ再生装置30が接続された状態で、ユーザが携帯無線端末10で、当該端末に格納されているコンテンツを選択し、その再生を指示すると、携帯無線端末10からコンテンツ再生装置30に再生コマンドが送信され、コンテンツ再生装置30は、自装置に当該コンテンツデータが格納されているときには、そのコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。当該コンテンツデータが格納されていないときには、携帯無線端末10に当該コンテンツの再生を指示し、または携帯無線端末10から送信されたコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、音楽や画像などのコンテンツを再生する方法、コンテンツ再生機能を有する携帯電話端末などの携帯無線端末、およびホームサーバやカーステレオなどのコンテンツ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音楽や画像などのコンテンツは、PC(Personal Computer)などのホームサーバにダウンロードして、自宅などで視聴し楽しむだけでなく、携帯電話端末などの携帯無線端末にダウンロードして、街中などでも視聴し楽しむことができるようになってきている。
【0003】
そのため、コンテンツの取得や再生につき、種々の方法が考えられている。
【0004】
具体的に、特許文献1(特開2001−242874号公報)には、ユーザが、公衆通信回線網を介して音楽配信サーバと交信でき、かつ音楽を再生できる端末で、希望する音楽を特定する曲名やアーティスト名などを音声で入力すると、その音声信号が音楽配信サーバに送信され、音楽配信サーバが、当該音楽を選出して、その音楽データを端末に送信することが示されている。
【0005】
また、特許文献2(特開2004−37981号公報)には、屋内のホームサーバ、このホームサーバに接続された無線ルータ、屋外の駐車場にある車の中の端末、および、この車載端末に接続された無線子機によって無線LANを構成し、車載端末で、ホームサーバ上にある楽曲のリストを閲覧し、希望する楽曲を指示すると、ホームサーバ上にある当該楽曲の楽曲データが、無線ルータおよび無線子機を通じて車載端末に転送され、車載端末で当該楽曲が再生されることが示されている。
【0006】
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
【特許文献1】特開2001−242874号公報
【特許文献2】特開2004−37981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
携帯電話端末などの携帯無線端末で楽曲などのコンテンツを視聴する場合、ユーザは、携帯無線端末を操作して、コンテンツプロバイダーのサイトにアクセスし、希望するコンテンツの配信を要求する。コンテンツプロバイダーは、ユーザ認証などを行った後、要求されたコンテンツを携帯無線端末に送信し、携帯無線端末は、そのコンテンツをダウンロードして再生する。
【0008】
この場合、携帯電話端末などの携帯無線端末の、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体は、大容量化してきているものの、多くのコンテンツを格納しようとすると、コンテンツは、圧縮されていることが好ましい。
【0009】
また、携帯無線端末は、文字通り携帯性に優れている必要があり、必然的に、アンプ、スピーカ、ディスプレイなどは、音声再生能力や画像表示能力に乏しいデバイスを採用せざるを得ない。
【0010】
しかし、このような制約があるものの、携帯無線端末へのコンテンツ配信は、いつでも、どこでも、ユーザが自由にアクセスしてコンテンツを取得できることから、増加の一途をたどっている。
【0011】
また、音楽などのコンテンツを、CD(Compact Disc)などの記録メディアから、または音楽配信サービスなどのコンテンツ配信サービスによって、PCなどのホームサーバに格納し、ホームサーバから携帯無線端末に転送して、携帯無線端末で再生することも可能である。
【0012】
さらに、また、上記のように携帯無線端末に配信されたコンテンツを、PCなどのホームサーバに転送して、より音声再生能力や画像表示能力の高いデバイスで再生することも可能である。
【0013】
しかし、その場合でも、携帯無線端末に配信されたコンテンツは携帯無線端末用に圧縮されたものであるため、ホームサーバに転送して音声再生能力や画像表示能力の高いデバイスで再生しても、高音質や高画質を享受することはできない。
【0014】
しかも、この場合、ユーザは、携帯無線端末に配信されたコンテンツをホームサーバに転送し忘れていると、ホームサーバでの検索操作によって、いまだ当該コンテンツをホームサーバに転送していないことがわかってから、携帯無線端末での転送操作によって、当該コンテンツを携帯無線端末からホームサーバに転送し、ホームサーバでの再生操作によって、当該コンテンツをホームサーバで再生するか、携帯無線端末での再生操作によって、当該コンテンツを携帯無線端末で再生しなければならず、ユーザの操作が煩雑となる。
【0015】
そこで、この発明は、携帯電話端末などの携帯無線端末を、ホームサーバなどのコンテンツ再生装置に対するリモートコントローラのように操作するだけで、コンテンツ再生装置でコンテンツを再生することができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この発明のコンテンツ再生方法は、
互いの間で無線通信が可能な携帯無線端末およびコンテンツ再生装置からなるコンテンツ再生システムにおけるコンテンツ再生方法であって、
上記携帯無線端末上で、当該端末にコンテンツデータが格納されているコンテンツの再生が指示されたとき、上記携帯無線端末は、上記無線通信によって上記コンテンツ再生装置に、当該コンテンツを再生すべき旨の再生コマンドを送信し、上記コンテンツ再生装置は、自装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されているときには、そのコンテンツデータによって当該コンテンツを再生することを特徴とする。
【0017】
この場合、上記コンテンツ再生装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されていないときには、
(1)第1の方法として、上記コンテンツ再生装置は、上記無線通信によって上記携帯無線端末に、当該コンテンツの再生を指示し、上記携帯無線端末は、自端末に格納されているコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0018】
(2)第2の方法として、上記コンテンツ再生装置は、上記無線通信によって上記携帯無線端末に、当該コンテンツに係るコンテンツデータの送信を要求し、上記携帯無線端末は、上記無線通信によって上記コンテンツ再生装置に、当該コンテンツに係るコンテンツデータを送信し、上記コンテンツ再生装置は、その送信されたコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0019】
上記のコンテンツ再生方法では、ユーザが、自宅や車内など、携帯無線端末およびコンテンツ再生装置が互いに無線通信が可能な状態にある状況下において、携帯無線端末でコンテンツを選択し、当該コンテンツの再生を指示したとき、コンテンツ再生装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されている場合には、そのコンテンツデータによって当該コンテンツが、コンテンツ再生装置の音声再生能力や画像表示能力の高いデバイスで再生される。
【0020】
コンテンツ再生装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されていない場合には、コンテンツ再生装置からの指示によって、当該コンテンツが携帯無線端末で再生され、または、コンテンツ再生装置からの要求により携帯無線端末からコンテンツ再生装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが送信されることによって、当該コンテンツがコンテンツ再生装置で再生される。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、この発明によれば、携帯電話端末などの携帯無線端末を、ホームサーバなどのコンテンツ再生装置に対するリモートコントローラのように操作するだけで、コンテンツ再生装置でコンテンツを再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
[1.システム構成の一例:図1〜図4]
(1−1.システム全体:図1および図2)
図1は、この発明のコンテンツ再生方法を実行するコンテンツ再生システムの一例の外観構成を示す。
【0023】
この例のコンテンツ再生システムは、携帯無線端末10およびホームサーバ39によって構成される。
【0024】
携帯無線端末10は、この例では、携帯電話端末であり、ホームサーバ39は、コンテンツ再生装置の一例として、ユーザの自宅などに設置され、ステレオ音楽再生が可能なものである。
【0025】
図2に、コンテンツ配信システムを含むコンテンツ再生システムの一例として、ユーザ側の携帯無線端末10およびコンテンツ再生装置30と、コンテンツ配信サーバ(コンテンツプロバイダー)100とによって構成されるシステムを示す。
【0026】
携帯無線端末10は、上記のように携帯電話端末で、通話機能のほかに、携帯電話網1およびインターネット3を介してコンテンツ配信サーバ100と接続してコンテンツ配信サーバ100にコンテンツの配信を要求し、これに応答してコンテンツ配信サーバ100から配信されたコンテンツデータを受信して、携帯無線端末10に内蔵または装着された記憶媒体に記録し、当該記憶媒体から読み出して、コンテンツを再生する機能を有するものである。
【0027】
さらに、携帯無線端末10は、コンテンツ再生装置30が存在する或るエリア内に自身が存在するとき、コンテンツ再生装置30との間で直接、無線通信を行うことができるものである。
【0028】
概略的に、携帯無線端末10は、制御部11を備え、そのバス13上に、記憶装置部16、コンテンツ再生出力部20、無線インタフェース26および無線通信部28などが接続され、無線通信部28にアンテナ29が接続されたものである。
【0029】
コンテンツ再生装置30は、一例としては、図1に示したようなホームサーバ39であり、より一般的には、記憶装置部に格納されているコンテンツデータによってコンテンツを再生する機能、およびインターネット3を介してコンテンツ配信サーバ100などと接続する機能を有するほか、自身が存在する或るエリア内に携帯無線端末10が存在するとき、携帯無線端末10との間で直接、無線通信を行うことができるものである。
【0030】
概略的に、コンテンツ再生装置30は、制御部31を備え、そのバス33上に、記憶装置部36、コンテンツ再生出力部40、無線インタフェース46および外部ネットワークインタフェース48などが接続されたものである。
【0031】
ただし、コンテンツ再生装置30は、例えば図1にホームサーバ39として示したように、物理的に1個の装置として構成する必要はない。
【0032】
また、コンテンツ再生装置30は、ホームサーバなどとして自宅などに設置するものに限らず、後述のように、カーステレオなどとして車などの移動体に搭載するものでもよい。
【0033】
コンテンツ配信サーバ100は、管理サーバ110およびコンテンツサーバ120によって構成される。
【0034】
コンテンツサーバ120は、携帯無線端末10用のコンテンツデータ、例えば圧縮コンテンツデータ、および、コンテンツ再生装置30用のコンテンツデータ、例えば非圧縮コンテンツデータを、蓄積して、管理サーバ110からの要求に応じて管理サーバ110に送出する。
【0035】
管理サーバ110は、携帯無線端末10またはコンテンツ再生装置30からのコンテンツ配信要求を受け付け、その要求に応答して、携帯無線端末10またはコンテンツ再生装置30にコンテンツデータを配信する。
【0036】
(1−2.携帯無線端末の一例:図3)
図3に、携帯無線端末10の一例を示す。
【0037】
携帯無線端末10は、CPU12を備え、そのバス13にROM14およびRAM15が接続されて、制御部11が構成される。
【0038】
ROM14には、CPU12が実行する各種プログラム、および、電話番号やアドレスなどの当該端末を特定する情報や、当該端末のユーザ(所有者)に関する情報などが記録される。RAM15は、CPU12のワークエリアとして、プログラムおよびデータが展開されるものである。
【0039】
また、バス13には、記憶装置部16および操作部17が接続される。記憶装置部16は、当該端末に内蔵されたフラッシュメモリやハードディスクなどの記憶媒体、または当該端末に対して着脱される記憶媒体によって構成され、コンテンツデータなどを格納するものである。操作部17は、各種キーやタッチパッドなどによって構成される。
【0040】
さらに、バス13には、音声処理部18を介してマイクロホン19が接続され、音声処理部21を介してアンプ22およびスピーカ23が接続され、画像処理部24を介してディスプレイ25が接続される。
【0041】
マイクロホン19は、携帯電話の送話用であり、音声処理部18は、マイクロホン19からの音声信号を、所定の周波数帯域に制限して、デジタル化するものであり、スピーカ23は、携帯電話の受話用であるとともに、コンテンツとしての音楽などの音声を出力するものであり、音声処理部21は、圧縮符号化された音楽信号を伸長復号するなど、音声出力用に音声信号を処理するものである。
【0042】
ディスプレイ25は、操作画面などの画面、およびコンテンツとしての画像やテキストを表示するものであり、画像処理部24は、その画面、および画像やテキストの信号を、伸長復号するなど、処理するものである。
【0043】
したがって、携帯無線端末10では、音声処理部21、アンプ22、スピーカ23、画像処理部24およびディスプレイ25が、コンテンツ再生出力部20を構成する。
【0044】
さらに、バス13には、無線インタフェース26および無線通信部28が接続され、無線通信部28には、アンテナ29が接続される。
【0045】
無線インタフェース26は、赤外線通信(送受信)、Bluetooth(登録商標)またはWiFi(Wireless Fidelity)などによって、上記のように当該端末とコンテンツ再生装置30との間で直接、無線通信を行うものであり、コンテンツ再生装置30に対してリモートコントロール入出力部を構成するものである。無線通信部28およびアンテナ29は、携帯電話の無線通信用である。
【0046】
(1−3.コンテンツ再生装置の一例:図4)
図4に、コンテンツ再生装置30の一例を示す。
【0047】
コンテンツ再生装置30は、CPU32を備え、そのバス33に、各種のプログラムや固定的な情報が書き込まれるROM34、およびプログラムやデータが展開されるRAM35が接続されて、制御部31が構成される。
【0048】
また、バス33には、記憶装置部36および操作部37が接続される。記憶装置部36は、当該装置に内蔵されたフラッシュメモリやハードディスクなどの記憶媒体、または当該装置に対して着脱される記憶媒体によって構成され、コンテンツデータなどを格納するものである。
【0049】
さらに、バス33には、音声処理部41を介してアンプ42およびスピーカ43が接続され、画像処理部44を介してディスプレイ45が接続される。
【0050】
音声処理部41は、音声出力用に音声信号を処理するものであり、画像処理部44は、各種の画面、およびコンテンツとしての画像やテキストの信号を処理するものである。
【0051】
したがって、コンテンツ再生装置30では、音声処理部41、アンプ42、スピーカ43、画像処理部44およびディスプレイ45が、コンテンツ再生出力部40を構成する。
【0052】
さらに、バス33には、無線インタフェース46および外部ネットワークインタフェース48が接続される。
【0053】
無線インタフェース46は、携帯無線端末10の無線インタフェース26に対応して、赤外線通信(送受信)、Bluetooth(登録商標)またはWiFiなどによって、上記のように当該装置と携帯無線端末10との間で直接、無線通信を行うものであり、携帯無線端末10に対してリモートコントロール入出力部を構成するものである。外部ネットワークインタフェース48は、インターネット3などの外部ネットワークに接続するものである。
【0054】
コンテンツ再生装置30は、物理的に1個の装置として構成する必要はなく、それぞれの機能部が分散配置され、ホームネットワーク(LAN)を介して連携して機能する構成であってもよい。
【0055】
例えば、音楽再生装置の場合、コンテンツの蓄積および管理を行うコンテンツサーバと、このコンテンツサーバからコンテンツデータを受信して再生処理する、スピーカを含むステレオ再生装置と、コンテンツサーバからコンテンツリストを受け取って、その中から希望するコンテンツを選択し、コンテンツサーバに対して、そのコンテンツデータのステレオ再生装置への送信を指示するリモートコントローラとからなる音楽再生システムとすることができる。
【0056】
(1−4.携帯無線端末とコンテンツ再生装置の相違)
上記の携帯無線端末10とコンテンツ再生装置30とを比較すると、以下のような相違がある。
【0057】
(1a)携帯無線端末10の記憶装置部16は、比較的小容量であるのに対して、コンテンツ再生装置30の記憶装置部36は、大容量である。
【0058】
(1b)携帯無線端末10のアンプ22およびスピーカ23は、再生帯域や再生音量に制約があるのに対して、コンテンツ再生装置30のアンプ42およびスピーカ43は、再生帯域や再生音量の再現性が高い。
【0059】
(1c)携帯無線端末10のディスプレイ25は、小型の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどで、表現能力が乏しいのに対して、コンテンツ再生装置30のディスプレイ45は、大型の液晶ディスプレイや、接続される大画面テレビジョン受信機のディスプレイなどで、表現能力に優れ、特に動画の表示に適する。
【0060】
(1d)携帯無線端末10は、携帯電話網1によって通信を行うため、大量のデータを短時間で高速に受信しダウンロードすることが難しいのに対して、コンテンツ再生装置30は、光ネットワークなどの高速・広帯域のネットワークによって通信を行うことができるため、大量のデータを短時間で高速に受信しダウンロードすることができる。
【0061】
[2.コンテンツの取得格納:図2〜図4]
図2の例のコンテンツ再生システムでは、携帯無線端末10およびコンテンツ再生装置30は、以下のような方法でコンテンツ(コンテンツデータ)を取得し、それぞれの記憶装置部16および36に格納する。
【0062】
(2−1.携帯無線端末での取得格納:図2および図3)
<コンテンツ配信サーバからの配信による取得格納>
ユーザは、外出中などに携帯無線端末10で、コンテンツを購入取得し、再生視聴しようとするときには、まず、携帯無線端末10の操作部17での操作によって、コンテンツ配信サーバ100にアクセスし、コンテンツ販売サイトを呼び出して、携帯無線端末10のディスプレイ25上に、コンテンツ購入メニューを表示させる。
【0063】
次に、ユーザは、携帯無線端末10の操作部17での操作によって、コンテンツのジャンルなどや、コンテンツが音楽の場合にはアーティスト名などを、希望するコンテンツの条件として指定して、コンテンツ配信サーバ100にコンテンツリストを要求する。
【0064】
コンテンツ配信サーバ100は、その要求に応じて、その条件に適合するコンテンツリストを携帯無線端末10に送信する。コンテンツ配信サーバ100が送信するコンテンツリストは、テキストベースの情報のみでもよいが、コンテンツが音楽の場合にはジャケット写真のサムネイル画像などを、コンテンツが動画の場合には一場面のサムネイル画像などを、コンテンツが静止画の場合には当該静止画のサムネイル画像などを、含むものでもよい。
【0065】
コンテンツ配信サーバ100から送信されたコンテンツリストは、携帯無線端末10のディスプレイ25上に表示される。ユーザは、そのコンテンツリスト中に希望するコンテンツがあれば、そのコンテンツを指定し、購入手続をして、携帯無線端末10からコンテンツ配信サーバ100に、そのコンテンツの配信を要求する。
【0066】
この配信要求では、購入するコンテンツを特定する情報のほかに、当該携帯無線端末10またはユーザ(携帯無線端末10の所有者)を特定する情報が、同時に送信される。
【0067】
さらに、配信要求中には、購入代金の支払に係る認証情報や、携帯無線端末10のコンテンツ再生能力を示す情報などが必要であるが、ユーザが会員登録をしていて、これらの情報がコンテンツ配信サーバ100に登録されている場合には、配信要求時、これらの情報は不要である。
【0068】
購入代金の支払に係る認証情報は、例えば、銀行口座からの引き落としによる支払の場合には、銀行名、口座番号、パスワードなどである。
【0069】
コンテンツ配信サーバ100の管理サーバ110は、携帯無線端末10からのコンテンツ配信要求を受信したら、まず、携帯無線端末またはユーザの認証を行い、課金処理を行う。
【0070】
ユーザが会員登録をしている場合には、上記の、購入代金の支払に係る認証情報や、携帯無線端末10のコンテンツ再生能力を示す情報などは、すでに登録されているので、コンテンツ配信のたびに入力する必要はない。
【0071】
コンテンツ配信サーバ100の管理サーバ110は、課金処理を実行したら、コンテンツサーバ120に記録されている当該コンテンツに係るコンテンツデータ、例えば圧縮コンテンツデータを、コンテンツサーバ120から受信して、携帯無線端末10に送信する。
【0072】
具体的に、当該コンテンツが音楽であるときには、MP3(MPEG−1 Audio Layer−3)やATRAC(登録商標:Adaptive Transform Acoustic Coding)3plusなどの形式によって圧縮された音楽データを送信する。
【0073】
携帯無線端末10は、その送信された圧縮コンテンツデータを受信して、記憶装置部16に格納するとともに、コンテンツが配信されたことをディスプレイ25上に表示する。
【0074】
したがって、ユーザは、その場で直ちに、当該コンテンツを選択して、その圧縮コンテンツデータによって当該コンテンツを再生視聴することができる。
【0075】
<その他の方法による携帯無線端末へのコンテンツ格納>
一方で、携帯無線端末10には、コンテンツ再生装置30に格納済みのコンテンツを、転送またはコピーしてダウンロードすることもできる。
【0076】
例えば、CDなどのパッケージメディアに記録されている音楽などのコンテンツを、コンテンツ再生装置30に取り込んで、記憶装置部36を構成するハードディスクなどの記憶媒体に格納するとともに、コンテンツ再生装置30から携帯無線端末10に転送して、記憶装置部16に格納する。
【0077】
この場合、パッケージメディアに記録されているコンテンツが、PCM音楽データのような非圧縮コンテンツデータであるとき、当該コンテンツを、非圧縮コンテンツデータのまま、コンテンツ再生装置30の記憶装置部36に格納するとともに、転送時に圧縮して、携帯無線端末10に転送し、記憶装置部16に格納してもよく、または、コンテンツ再生装置30への取り込み時に圧縮して、記憶装置部36に格納するとともに、圧縮コンテンツデータのまま、携帯無線端末10に転送して、記憶装置部16に格納してもよい。
【0078】
後述のようにコンテンツ配信サーバ100からコンテンツ再生装置30にコンテンツが配信される場合も、コンテンツが非圧縮コンテンツデータとして配信される場合には、同様に、当該コンテンツを、非圧縮コンテンツデータのまま、コンテンツ再生装置30の記憶装置部36に格納するとともに、転送時に圧縮して、携帯無線端末10に転送し、記憶装置部16に格納してもよく、または、コンテンツ再生装置30での受信時に圧縮して、記憶装置部36に格納するとともに、圧縮コンテンツデータのまま、携帯無線端末10に転送して、記憶装置部16に格納してもよい。
【0079】
また、コンテンツが圧縮コンテンツデータとして、コンテンツ配信サーバ100からコンテンツ再生装置30に配信される場合には、当該コンテンツを、圧縮コンテンツデータのまま、コンテンツ再生装置30の記憶装置部36に格納するとともに、携帯無線端末10に転送して、記憶装置部16に格納すればよい。
【0080】
(2−2.コンテンツ再生装置での取得格納:図2および図4)
<コンテンツ配信サーバからの配信による取得格納>
図2の例のコンテンツ再生システムでは、コンテンツ再生装置30でも、外部ネットワークインタフェース48によりコンテンツ配信サーバ100にアクセスして、コンテンツの購入手続をし、コンテンツの配信を要求することによって、コンテンツを取得し、記憶装置部36に格納することができる。
【0081】
コンテンツ配信サーバ100の管理サーバ110は、コンテンツ再生装置30からのコンテンツ配信要求を受信したら、コンテンツ再生装置またはユーザの認証を行い、課金処理を行った上で、コンテンツサーバ120に記録されている当該コンテンツに係るコンテンツデータ、すなわち圧縮コンテンツデータまたは非圧縮コンテンツデータを、コンテンツサーバ120から受信して、コンテンツ再生装置30に送信する。
【0082】
コンテンツ再生装置30は、その送信されたコンテンツデータを受信して、記憶装置部36に格納する。
【0083】
なお、コンテンツデータのほかに、コンテンツ配信サーバ100からコンテンツ再生装置30に、例えば、当該コンテンツが楽曲であるときには、ジャケット写真の画像、当該楽曲の歌詞テキスト、ライナーノーツなどを送信するようにしてもよい。
【0084】
これらの情報は、携帯無線端末10のディスプレイ25では、表示しにくく、表示できる場合でも画面スクロールを何度も行う必要があるが、コンテンツ再生装置30のディスプレイ45では、大画面で一度に表示することが可能である。
【0085】
<その他の方法による取得格納>
一方で、コンテンツ再生装置30では、上述したようにCDなどのパッケージメディアに記録されている音楽などのコンテンツを取り込むなどの方法によって、コンテンツを取得し、記憶装置部36に格納することもできる。
【0086】
[3.コンテンツ再生方法:図5および図6]
(3−1.携帯無線端末での再生操作とコンテンツ再生装置へのアクセス)
上述したコンテンツ再生システムでは、ユーザは、自宅など、コンテンツ再生装置30が存在する場所に居るとき、以下のような方法でコンテンツを再生視聴することができる。
【0087】
ユーザは、コンテンツ再生装置30の近くで、携帯無線端末10を操作して、取得済みでコンテンツデータが記憶装置部16に格納されているコンテンツのタイトルなどをディスプレイ25上に表示し、その中から再生しようとするコンテンツを選択して、その再生を指示する。
【0088】
このとき、携帯無線端末10の無線インタフェース26およびコンテンツ再生装置30の無線インタフェース46の方式に応じて、以下のいずれかの方法によって、携帯無線端末10からコンテンツ再生装置30にアクセスする。
【0089】
第1は、携帯無線端末10の無線インタフェース26およびコンテンツ再生装置30の無線インタフェース46が、赤外線発光受光部を構成し、赤外線の送受信によって無線通信を行う場合である。
【0090】
この場合、赤外線リモートコントローラを操作するように、携帯無線端末10の赤外線発光受光部(無線インタフェース26)をコンテンツ再生装置30の赤外線発光受光部(無線インタフェース46)に向けて、携帯無線端末10の再生ボタンを押すと、ユーザが選択したコンテンツを特定する情報を含む再生コマンドが、赤外線信号として、携帯無線端末10の赤外線発光部から放射され、コンテンツ再生装置30の赤外線受光部で受信される。
【0091】
第2は、携帯無線端末10の無線インタフェース26およびコンテンツ再生装置30の無線インタフェース46が、Bluetooth(登録商標)やWiFiなどの無線通信方式の場合である。
【0092】
この場合、コンテンツ再生装置30の近くで携帯無線端末10の電源を投入すると、携帯無線端末10およびコンテンツ再生装置30は、互いの無線インタフェース26および46を介して互いの接続を試みる。そして、両者の間で無線LAN接続またはPtoP(peer to peer)接続が確立されたとき、携帯無線端末10の再生ボタンを押すと、ユーザが選択したコンテンツを特定する情報を含む再生コマンドが、無線インタフェース26および46を介して、携帯無線端末10からコンテンツ再生装置30に送信される。
【0093】
コンテンツ再生装置30は、上記の第1または第2の方法によって携帯無線端末10から送信された再生コマンドを受信したら、まず、当該コンテンツが記憶装置部36に格納されているか否かを判断する。
【0094】
(3−2.当該コンテンツがコンテンツ再生装置に格納されている場合)
そして、当該コンテンツが記憶装置部36に格納されているときには、コンテンツ再生装置30は、その旨のメッセージを携帯無線端末10に送信して、携帯無線端末10での当該コンテンツの再生を停止するように携帯無線端末10に指示するとともに、記憶装置部36に格納されているコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0095】
したがって、このとき、コンテンツ再生装置30のアンプ42およびスピーカ43またはディスプレイ45によって、当該コンテンツが高品質で再生される。
【0096】
<当該コンテンツが複数格納されている場合>
コンテンツ再生装置30の記憶装置部36に、当該コンテンツに係るコンテンツデータが複数格納されている場合には、そのうちの、当該コンテンツを最も高品質で再生することができるコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0097】
例えば、記憶装置部36に、当該コンテンツとして、非圧縮コンテンツデータと、上述したように携帯無線端末10に転送された圧縮コンテンツデータとが、格納されている場合には、非圧縮コンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0098】
また、コンテンツ再生装置30の記憶装置部36に、当該コンテンツとして、ビットレートの異なる複数のコンテンツデータが格納されている場合には、ビットレートが最も高いコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0099】
例えば、記憶装置部36に、当該楽曲として、CD−DA(CD Digital Audio)から取り込んだ非圧縮データ、またはそのロスレス圧縮データと、DSD(Direct Stream Digital)データ形式の高音質データと、128kbpsのMP3データ形式の圧縮データと、携帯無線端末10に転送された64kbpsのATRAC3plus(登録商標)データ形式の圧縮データとが、格納されている場合、DSDデータ形式のデータによって当該楽曲を再生する。
【0100】
また、コンテンツ再生装置30の記憶装置部36に、当該楽曲として、2チャンネルステレオ信号のデータと、5.1チャンネルなどのマルチチャンネルサラウンド信号のデータとが、格納されている場合、マルチチャンネルサラウンド信号のデータによってマルチチャンネルサラウンド再生を行うようにしてもよい。
【0101】
<コンテンツ付随情報の再生>
コンテンツ再生装置30の記憶装置部36に、上述した当該コンテンツが楽曲であるときのジャケット写真や歌詞などのような、コンテンツ付随情報も格納されている場合には、コンテンツ再生装置30は、同時に、そのコンテンツ付随情報も再生する。
【0102】
すなわち、当該コンテンツが楽曲、コンテンツ付随情報がジャケット写真または歌詞であるときには、当該楽曲を再生すると同時に、それに付随するジャケット写真または歌詞をディスプレイ45上に表示する。
【0103】
(3−3.当該コンテンツがコンテンツ再生装置に格納されていない場合)
一方、当該コンテンツがコンテンツ再生装置30の記憶装置部36に格納されていないときには、次の第1の方法または第2の方法による。
【0104】
<第1の方法:図5>
第1の方法では、コンテンツ再生装置30は、無線インタフェース46および26による無線通信によって携帯無線端末10に、当該コンテンツの再生を指示し、携帯無線端末10は、これに応答して、記憶装置部16に格納されているコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0105】
ユーザにとっては、携帯無線端末10でコンテンツを選択し、その再生を指示すると、そのまま携帯無線端末10で当該コンテンツが再生されるという通常の動作に見える。
【0106】
図5に、この第1の方法による場合に携帯無線端末10およびコンテンツ再生装置30が実行する処理の一例を示す。
【0107】
無線インタフェース26および46による携帯無線端末10およびコンテンツ再生装置30の接続が確立された状態で、携帯無線端末10は、ステップ51で、ユーザが選択したコンテンツを特定する情報を含む再生コマンドをコンテンツ再生装置30に送信する。
【0108】
コンテンツ再生装置30は、ステップ61で、その再生コマンドを受信し、さらにステップ62で、その再生コマンドで示された当該コンテンツが記憶装置部36に格納されているか否かを判断する。
【0109】
そして、当該コンテンツが記憶装置部36に格納されているときには、コンテンツ再生装置30は、ステップ62からステップ63に進んで、携帯無線端末10に当該コンテンツの再生を停止するように指示し、さらにステップ64で、記憶装置部36に格納されているコンテンツデータによって当該コンテンツを再生し、携帯無線端末10は、ステップ53で、当該コンテンツの再生を停止する。
【0110】
一方、当該コンテンツが記憶装置部36に格納されていないときには、コンテンツ再生装置30は、ステップ62からステップ65に進んで、携帯無線端末10に当該コンテンツの再生を指示し、携帯無線端末10は、ステップ55で、記憶装置部16に格納されているコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0111】
なお、携帯無線端末10でのステップ53および55は、上記のように当該コンテンツがコンテンツ再生装置30に格納されているか否かに応じて、いずれか一方が実行されるものである。
【0112】
<第2の方法:図6>
第2の方法では、当該コンテンツがコンテンツ再生装置30の記憶装置部36に格納されていないとき、コンテンツ再生装置30は、無線インタフェース46および26による無線通信によって携帯無線端末10に、当該コンテンツの再生を停止するように指示するとともに、当該コンテンツの送信を要求し、携帯無線端末10は、これに応答して、当該コンテンツの再生を停止するとともに、無線インタフェース26および46による無線通信によってコンテンツ再生装置30に、記憶装置部16に格納されている当該コンテンツの圧縮コンテンツデータを送信し、コンテンツ再生装置30は、そのコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0113】
この場合、コンテンツ再生装置30では、携帯無線端末10から送信されたコンテンツデータを一旦、記憶装置部36に格納した上で、記憶装置部36から読み出して、当該コンテンツを再生し、または、携帯無線端末10から送信されたコンテンツデータを、記憶装置部36に格納することなく、当該コンテンツを再生する。
【0114】
著作権法上、携帯無線端末10から送信されたコンテンツデータを記憶装置部36に格納し続けることが禁止される場合には、再生後、当該コンテンツデータを記憶装置部36から消去する。
【0115】
図6に、この第2の方法による場合に携帯無線端末10およびコンテンツ再生装置30が実行する処理の一例を示す。
【0116】
無線インタフェース26および46による携帯無線端末10およびコンテンツ再生装置30の接続が確立された状態で、携帯無線端末10は、ステップ51で、ユーザが選択したコンテンツを特定する情報を含む再生コマンドをコンテンツ再生装置30に送信し、コンテンツ再生装置30は、ステップ61で、その再生コマンドを受信し、さらにステップ62で、その再生コマンドで示された当該コンテンツが記憶装置部36に格納されているか否かを判断する点は、図5に示した第1の方法と同じである。
【0117】
さらに、当該コンテンツが記憶装置部36に格納されているときには、コンテンツ再生装置30は、ステップ62からステップ63に進んで、携帯無線端末10に当該コンテンツの再生を停止するように指示し、さらにステップ64で、記憶装置部36に格納されているコンテンツデータによって当該コンテンツを再生し、携帯無線端末10は、ステップ53で、当該コンテンツの再生を停止する点も、図5に示した第1の方法と同じである。
【0118】
一方、当該コンテンツが記憶装置部36に格納されていないときには、コンテンツ再生装置30は、ステップ62からステップ66に進んで、携帯無線端末10に、当該コンテンツの再生を停止するように指示するとともに、当該コンテンツの送信を要求し、携帯無線端末10は、ステップ56で、当該コンテンツの再生を停止するとともに、当該コンテンツデータをコンテンツ再生装置30に送信し、コンテンツ再生装置30は、ステップ67で、そのコンテンツデータを記憶装置部36に格納した上で、ステップ68で、そのコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する。
【0119】
なお、携帯無線端末10でのステップ53および56は、上記のように当該コンテンツがコンテンツ再生装置30に格納されているか否かに応じて、いずれか一方が実行されるものである。
【0120】
<第2の方法におけるコンテンツ再生装置での付加的な処理>
上記の第2の方法のように、コンテンツ再生装置30で、携帯無線端末10から送信されたコンテンツデータによって当該コンテンツを再生する場合、コンテンツ再生装置30による再生環境に合わせた再生特性を付加すると、好適である。
【0121】
具体的に、当該コンテンツが楽曲の場合、携帯無線端末10では、小型のスピーカまたはイヤホンで再生するため、これに合わせてイコライザなどが設定されている場合があるが、コンテンツ再生装置30に送信するデータは、楽曲本来のデータとし、これをコンテンツ再生装置30で、そのまま再生し、または、コンテンツ再生装置30で、携帯無線端末10から送信された楽曲データに対して、再生環境に合わせてイコライザや残響付加処理などを施す。
【0122】
また、同様に当該コンテンツが楽曲の場合、携帯無線端末10から送信された圧縮楽曲データを、そのままコンテンツ再生装置30のスピーカ43で再生すると、音質面で物足りなさを感じる場合がある。そのため、コンテンツ再生装置30では、携帯無線端末10から送信された圧縮楽曲データに対して、圧縮時に欠落した高音域成分を補う処理を施して、当該楽曲を再生する。
【0123】
[4.システム構成の他の例]
上記の例は、コンテンツ再生装置30がホームサーバなどとしてユーザの自宅などに設置される場合であるが、コンテンツ再生装置は、ステレオ再生装置などとして車などの移動体に搭載されるものでもよい。
【0124】
これによれば、ユーザは、車内などにおいて、携帯無線端末でコンテンツを選択したとき、コンテンツ再生装置で当該コンテンツを再生視聴することができる。
【0125】
この場合、コンテンツ配信サーバからコンテンツ再生装置にコンテンツを配信するには、コンテンツ再生装置を移動体通信などの無線通信によってコンテンツ配信サーバに接続できるものとすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】コンテンツ再生システムの外観構成の一例を示す図である。
【図2】コンテンツ再生システムの接続構成の一例を示す図である。
【図3】携帯無線端末の一例を示す図である。
【図4】コンテンツ再生装置の一例を示す図である。
【図5】コンテンツ再生方法の第1の例を示す図である。
【図6】コンテンツ再生方法の第2の例を示す図である。
【符号の説明】
【0127】
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いの間で無線通信が可能な携帯無線端末およびコンテンツ再生装置からなるコンテンツ再生システムにおけるコンテンツ再生方法であって、
上記携帯無線端末上で、当該端末にコンテンツデータが格納されているコンテンツの再生が指示されたとき、上記携帯無線端末は、上記無線通信によって上記コンテンツ再生装置に、当該コンテンツを再生すべき旨の再生コマンドを送信し、上記コンテンツ再生装置は、自装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されているときには、そのコンテンツデータによって当該コンテンツを再生することを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項2】
請求項1のコンテンツ再生方法において、
上記コンテンツ再生装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されていないときには、上記コンテンツ再生装置は、上記無線通信によって上記携帯無線端末に、当該コンテンツの再生を指示し、上記携帯無線端末は、自端末に格納されているコンテンツデータによって当該コンテンツを再生することを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項3】
請求項1のコンテンツ再生方法において、
上記コンテンツ再生装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されていないときには、上記コンテンツ再生装置は、上記無線通信によって上記携帯無線端末に、当該コンテンツに係るコンテンツデータの送信を要求し、上記携帯無線端末は、上記無線通信によって上記コンテンツ再生装置に、当該コンテンツに係るコンテンツデータを送信し、上記コンテンツ再生装置は、その送信されたコンテンツデータによって当該コンテンツを再生することを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項4】
請求項1のコンテンツ再生方法において、
上記コンテンツ再生装置は、自装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータが複数格納されているときには、そのうちの、圧縮率が最も低い、またはビットレートが最も高いコンテンツデータによって、当該コンテンツを再生することを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項5】
請求項3のコンテンツ再生方法において、
上記コンテンツ再生装置は、上記携帯無線端末から送信されたコンテンツデータを、コンテンツがより高品質で再生されるように処理して、当該コンテンツを再生することを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項6】
コンテンツデータが格納される記憶装置部と、
コンテンツデータによってコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
他の機器との間で無線通信を行う無線インタフェースと、
上記記憶装置部にコンテンツデータが格納されているコンテンツの再生が指示されたとき、上記無線インタフェースによって接続されたコンテンツ再生装置に、当該コンテンツを再生すべき旨の再生コマンドを送信するとともに、上記コンテンツ再生装置から、当該コンテンツの再生が指示され、または当該コンテンツに係るコンテンツデータの送信を要求されたとき、上記コンテンツ再生手段によって当該コンテンツを再生し、または上記無線インタフェースによって上記コンテンツ再生装置に当該コンテンツに係るコンテンツデータを送信する制御手段と、
を備えることを特徴とする携帯無線端末。
【請求項7】
コンテンツデータが格納される記憶装置部と、
コンテンツデータによってコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
他の機器との間で無線通信を行う無線インタフェースと、
この無線インタフェースによって接続された携帯無線端末から、コンテンツを再生すべき旨の再生コマンドが送信されたとき、上記記憶装置部に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されているときには、そのコンテンツデータにより上記コンテンツ再生手段によって当該コンテンツを再生し、上記記憶装置部に当該コンテンツに係るコンテンツデータが格納されていないときには、上記無線インタフェースによって上記携帯無線端末に、当該コンテンツの再生を指示し、または当該コンテンツに係るコンテンツデータの送信を要求する制御手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−193246(P2008−193246A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−23223(P2007−23223)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】