説明

ゴミ収集管理方法及び管理サーバ及びゴミ収集管理プログラム

【課題】ゴミ収集車の接近をマルチキャストでゴミ収集のサービス利用登録者に通知し、適時のゴミ収集を可能にする。
【解決手段】本発明は、管理サーバにおいて、GPS装置を用いて取得したゴミ収集車の位置情報に基づいて、ユーザの通信端末に対して、少なくとも該ゴミ収集車の接近情報を送信し、ユーザの通信端末から捨てるゴミ類の情報を含む収集要求を取得すると、予め収集車毎に決められている各地区の標準経路及びゴミ標準種類の情報に基づいて、ゴミ収集車の最適経路、到着予定時刻、及び場所とを計算し、該ユーザの通信端末に通知し、ゴミ収集車の端末に対して、ゴミ収集の最適経路と到着予定時刻を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴミ収集管理方法及び管理サーバ及びゴミ収集管理プログラムに係り、特に、管理サーバが利用者の要求に対応してゴミ収集車の運行制御を行い、経路を動的に決定し、管理し、ユーザに対してゴミ収集のサービスを実施するためのゴミ収集管理方法及び管理サーバ及びゴミ収集管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地区の住民が生ゴミや缶やビンなどゴミ類を処理する場合に、地方自治体の区役所や市役所がゴミ集積場所を設定し、住民が捨てるゴミ類をゴミ集積場所に持参し、ゴミ収集車が決められた曜日に収集する方法が多いが、収集する時間帯のばらつきが多く、ゴミを捨てに行くと既にゴミ収集車が通過した後などでゴミ収集時刻を守ることが非常に困難であり、住民がゴミを捨て忘れるといった問題が多かった。
【0003】
また、生ゴミなどゴミ集積場所に長時間放置しておくため、カラスや野良猫が食い散らかし道路に生ゴミが散乱し、悪臭などの被害が多く、環境衛生的及び美観もよくない状況であった。
【0004】
また、ゴミ収集時間も午前7:00から午前8:00までなど時間が定められているため、特に働く単身者などが定められた時間以外の深夜の時間帯などにゴミ類をゴミ集積場所に出すことができなかった。
【0005】
現在類似サービスとして、ユーザが電話やインターネットで集荷依頼を行い、サービス事業者が荷物をユーザ宅までとりに行く、宅急便(登録商標)の集荷サービスなどがあるが、管理サーバが複数の利用者に同時にサービス通知するマルチキャスト配信の通知システムや、GPSシステムを用いた宅配収集車の位置情報収集によって最適経路と到着予定時刻を動的に決定し、集荷するシステムではない。
【0006】
また、ゴミ収集車がゴミ収集地点に接近すると、管理センタはスピーカを介して付近の住民にゴミ出しを促す街頭放送で接近を通知する。通知は、ゴミ収集車のGPSレシーバで現在の車両位置を検知し、ゴミ収集地点からの距離が一定の条件を満たすタイミングで通知を行う。管理センタは、インターネット上にサーバによって開設されるホームページ上でも接近情報を提供する(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−341802号公報「ゴミ収集車接近情報通知方法及びシステム」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の技術は、ゴミ収集サービス事業者あるいは、地方自治体役所の管理サーバが、ゴミ収集車の接近情報をマルチキャスト配信し、ゴミ要求返信情報を受け付け、最適経路を計算して利用者に到着する予定時刻を通知し、利用者が予定時刻にゴミ収集車に直接ゴミ類を捨てるというサービスではない。また、夜間など時間外にゴミを収集することができないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、サービス利用登録を行っている利用者の住所にゴミ収集車が接近すると、当該収集車の接近をマルチキャストで当該利用者に通知することで、適時のゴミ収集が可能なゴミ収集管理方法及び管理サーバ及びゴミ収集管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
図1は、本発明の原理を説明するための図である。
【0010】
本発明(請求項1)は、IP通信網、移動通信網、ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所のゴミ収集管理する管理サーバ、ゴミ類収集DB、ユーザの通信端末、ゴミ収集車の端末及びGPS装置からなるシステムにおけるゴミ収集管理方法であって、
管理サーバにおいて、
GPS装置を用いてゴミ収集車の位置情報を取得し、該位置情報に基づいて、ユーザの通信端末に対して、少なくとも該ゴミ収集車が、該ユーザ宅が存在する地区へ接近していることを示す接近情報とゴミ収集の要求の締め切り時刻を送信する接近情報通知ステップ(ステップ1)と、
ユーザの通信端末から捨てるゴミ類の情報を含む収集要求を取得すると(ステップ2)、該収集要求をゴミ類収集DBに格納し(ステップ3)、ゴミ収集の要求の締め切り時刻が到来すると、予め収集車毎に決められている各地区の標準経路及びゴミ標準種類の情報に基づいて、該ゴミ類収集DBの情報を参照してゴミ収集車の最適経路、到着予定時刻、及び場所とを計算し(ステップ4)、該ユーザの通信端末に通知する時刻・場所通知ステップ(ステップ5)と、
ゴミ収集車の端末に対して、ゴミ収集の最適経路と到着予定時刻を通知する対収集車通知ステップ(ステップ6)と、を行う。
【0011】
また、本発明(請求項2)は、時刻・場所通知ステップにおいて、
管理サーバは、
GPS装置の経路算出ソフトを利用して、ゴミ収集車がゴミを収集するための最適経路を計算するステップと、
GPS装置の時間算出ソフトを利用して、ゴミ収集車の所定の速度に基づいて最適経路からゴミを収集するするユーザ宅の距離を求め、該距離から該ユーザ宅に到着する予定時刻を計算するステップと、を行う。
【0012】
また、本発明(請求項3)は、管理サーバにおいて、
他の地区のユーザの通信端末から、ゴミ収集車の接近情報に関わらず、事前に、あるいは、直前に、収集要求を取得すると、ゴミ収集車の運行状況をGPS装置を用いて取得し、該他の地区のユーザの通信端末に対して、該ゴミ収集車の到着予定時刻及び場所を計算して通知するステップを更に行う。
【0013】
また、本発明(請求項4)は、ゴミ収集車があるユーザの場所における到着時刻に該場所を通過し、該ユーザがゴミを投棄できなかった場合に、
管理サーバにおいて、
ユーザの通信端末から再度ゴミ類を捨てる旨の収集要求を取得すると、GPS装置を用いてゴミ収集車の運行状況を取得し、該運行状況から到着予定時刻と場所とを該ユーザの通信端末に通知するステップを更に行う。
【0014】
また、本発明(請求項5)は、管理サーバにおいて、
取り扱い標準時間外または、不要な家具、家電製品を含む粗大ゴミの収集要求をユーザの通信端末から取得すると、予め設定されている該標準時間外または該粗大ゴミ収集に対する対価の課金処理を行う。
【0015】
図2は、本発明の原理構成図である。
【0016】
本発明(請求項6)は、IP通信網、移動通信網、ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所のゴミ収集管理する管理サーバ10、ゴミ類収集DB14、ユーザの通信端末30、ゴミ収集車の端末10及びGPS装置13からなるシステムにおける管理サーバであって、
GPS装置13を用いてゴミ収集車の位置情報を取得し、該位置情報に基づいて、ユーザの通信端末30に対して、少なくとも該ゴミ収集車が該ユーザ宅が存在する地区へ接近していることを示す接近情報とゴミ収集の要求の締め切り時刻を送信する接近情報通知手段121と、
ユーザの通信端末30から捨てるゴミ類の情報を含む収集要求を取得すると、該収集要求をゴミ類収集DB14に格納し、前記ゴミ収集の要求の締め切り時刻が到来すると、予め収集車毎に決められている各地区の標準経路及びゴミ標準種類の情報に基づいて、該ゴミ類収集DB14の情報を参照してゴミ収集車の最適経路、到着予定時刻、及び場所とを計算し、該ユーザの通信端末に通知する時刻・場所通知手段122と、
ゴミ収集車の端末10に対して、ゴミ収集の最適経路と到着予定時刻を通知する対収集車通知手段123と、を有し、
時刻・場所通知手段122は、
GPS装置13の経路算出ソフトを利用して、ゴミ収集車がゴミを収集するための最適経路を計算する手段と、
GPS装置13の時間算出ソフトを利用して、ゴミ収集車の所定の速度に基づいて最適経路からゴミを収集するするユーザ宅の距離を求め、該距離から該ユーザ宅に到着する予定時刻を計算する手段と、を含む。
【0017】
また、本発明(請求項7)は、他の地区のユーザの通信端末から、ゴミ収集車の接近情報に関わらず、事前に、あるいは、直前に、収集要求を取得すると、ゴミ収集車の運行状況をGPS装置13を用いて取得し、該他の地区のユーザの通信端末30に対して、該ゴミ収集車の到着予定時刻及び場所を計算して通知する手段を更に有する。
【0018】
また、本発明(請求項8)は、ゴミ収集車があるユーザの場所における到着時刻に該場所を通過し、該ユーザがゴミを投棄できなかった場合に、
ユーザの通信端末30から再度ゴミ類を捨てる旨の収集要求を取得すると、GPS装置13を用いてゴミ収集車の運行状況を取得し、該運行状況から到着予定時刻と場所とを該ユーザの通信端末に通知する手段を更に有する。
【0019】
また、本発明(請求項9)は、取り扱い標準時間外または、不要な家具、家電製品を含む粗大ゴミの収集要求をユーザの通信端末から取得すると、予め設定されている該標準時間外または該粗大ゴミ収集に対する対価の課金処理を行う手段を更に有する。
【0020】
本発明(請求項10)は、コンピュータを、請求項6乃至9記載の管理サーバとして機能させるゴミ収集管理プログラムである。
【発明の効果】
【0021】
上記のように本発明によれば、第1に、地区の利用者がゴミ類を捨てる要求に対応して、管理サーバがゴミ収集車の最適経路と到着予定時刻と場所とを決定し、ゴミ収集車に直接投入するため、各地区に複数のゴミ集積所が不要となる。
【0022】
第2に、ゴミ収集車の到着予定時刻や場所などをゴミ収集車の停車位置を詳細に設定し、利用者がゴミ類をゴミ収集車に直接投入するので、ゴミ類が放置され悪臭を放つこともなく、地区における美化環境や、カラスでゴミが散乱する被害防止に繋げることができる。
【0023】
第3に、ゴミ収集車の接近情報を複数の利用者にマルチキャスト配信で通知し、ゴミ類を捨てる利用者が到着予定時刻と場所の通知を受けることにより、利用者がゴミ類の捨て忘れを防ぐことができる。
【0024】
第4に、夜間の時間帯などゴミ収集車の正常運行時間外に利用者がゴミ類を捨てることができるので、利用者は時間に拘束されることなく、ある程度自由な時刻にゴミ類を捨てることができる。
【0025】
第5に、管理サーバが、ゴミ収集車の最適経路と予定到着時間とを決定することにより、ゴミ収集車の無駄な運行を減らし効率のよい運行が可能である。
【0026】
第6に、ゴミ収集サービス事業者あるいは、地方自治体役所は、利用者が夜間などの都合のよい自由な時間帯にゴミ類を捨てることができるので、本サービス登録利用者が増加し、収益をあげることができる。
【0027】
第7に、ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所は、複数の利用者がゴミ収集の夜間利用や他地区などゴミ収集の要求に対して、課金サーバが、オプション利用料として利用者に対する課金処理を行うことにより、増収が見込める。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0029】
図3は、本発明の一実施の形態における管理システムの構成を示す。
【0030】
同図は、ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所の管理サーバがゴミ収集車の運行を制御し、最適な経路を管理するシステムを示している。
【0031】
同図に示すシステムは、第1地区利用者1,2が使用する通信端末である携帯電話3、情報通信端末4、第2地区利用者5,6が使用する情報通信端末7、携帯電話8、ゴミ収集車9に搭載される情報通信端末10、ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所18に設置される管理サーバ12、GPS装置13、ゴミ類収集DB14、課金サーバ15、インターネット等のIP通信網16、移動通信網17から構成される。
【0032】
各ユーザの情報通信端末4,7、管理サーバ12、ゴミ収集車9の情報通信端末10はIP通信網16に接続され、ユーザの携帯電話3、8は、移動通信網17に接続され、IP通信網16と移動通信網17が接続されている。
【0033】
また、管理サーバ12には、GPS装置13、ゴミ類収集DB14、課金サーバ15が接続されている。
【0034】
本サービスの前提として、予め利用者1,2,5,6は、携帯電話3,8あるいは、情報通信端末4,7を用いてゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所11とゴミ収集本サービスを契約するものとする。これにより、管理サーバ12は、契約情報として、利用者の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、利用者IDなど利用者認証情報を後述するDBに登録する。
【0035】
課金サーバ15は、夜間など定時時間外のサービスを利用する利用者との間の時間外のゴミ収集契約に関する情報を管理し、当該利用者に対する課金処理を行う。
【0036】
まず、動作の概要を説明する。
【0037】
管理サーバ12は、GPS装置13によって取得されたゴミ収集車9の位置情報を用いて、当該ゴミ収集車9が該当地区に接近すると、ゴミ収集の接近情報及びゴミを捨てる要求返信の締め切り時間を、該当地区の複数の利用者1,2の携帯電話3、あるいは、情報通信端末4、7に移動通信網17及びIP通信網16を経由してマルチキャスト配信で同時に通知する。
【0038】
ゴミを捨てる予定の利用者1,2の携帯電話3あるいは、情報通信端末4、7が、ゴミ収集車9のゴミ収集情報及びゴミ収集の要求の締め切り時間を受信する。生ゴミを捨てる曜日である該当地区の利用者1,2は、携帯電話3あるいは情報通信端末4で生ゴミを捨てる意志とゴミの種類の「生ゴミ」と数量「生ゴミ3袋」などを管理サーバ12にゴミ収集の要求を返信する。
【0039】
管理サーバ12は、該当地区の複数のゴミ収集の要求を受信し、当該要求をゴミ類収集DB14に保存し、該当地区の標準経路をベースにGPS装置13の機能である経路算出ソフトを利用して最適な収集経路を決定する。
【0040】
ゴミ類を収集する最適経路を決定後、管理サーバ12は、GPS装置13の機能である時間算出ソフトを利用し、ゴミ収集車9の一定速度を定めて最適経路からゴミ収集する利用者宅の距離を算出し、ゴミを捨てる利用者1,2宅に到着する予定時刻を算出する。
【0041】
予定時刻算出後、管理サーバ12は、利用者1,2の携帯電話3及び情報通信端末4に、「8:00〜8:10泉町5−15」など到着予定時刻と場所とを通知し、同時にGPS装置13を用い、ゴミ収集車9に対して当日のゴミ収集する最適な経路と、利用者宅へ到着する予定時刻をゴミ収集車9内の情報通信端末10に通知する。
【0042】
該当地区で当日ゴミを捨てる複数の利用者1,2は、通知された到着する予定時刻に自宅前などで待つことにより、要求した生ゴミなどゴミ類をゴミ収集車9に直接投入することができる。
【0043】
仮に、道路が混雑して利用者1,2へ到着予定がかなり遅れる場合は、ゴミ収集車9の情報通信端末10から管理サーバ12へ遅れている時間を通知し、管理サーバ12が利用者1,2の携帯電話3あるいは、情報通信端末4に遅れて到着する予定時刻を通知する。
【0044】
上記のように、本発明は、ゴミ収集サービス事業者或いは地方自治体役所11がゴミ類の収集場所を設置する必要がなく、管理サーバ12が最適経路と到着予定時刻を算出し、利用者1,2はゴミ類を捨て忘れることもなく、予定時刻にゴミ類をゴミ収集車9に直接捨てることができるシステムである。
【0045】
次に、ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所11の管理サーバ12について詳細に説明する。
【0046】
図4は、本発明の一実施の形態における管理サーバの構成図である。
【0047】
ゴミ収集車9の運行を制御し、管理する管理サーバ12は、位置情報取得機能部19、電子メール送受信機能部20、要求受付機能部21、情報通知機能部22、最適経路決定機能及び到着予定時刻算出機能部23、標準経路情報機能部24、利用者情報管理機能部25から構成される。
【0048】
以下では、利用者1,2を「第1収集車地区の第1地区」の利用者とし、利用者26を「“第1収集車地区”とは異なる収集車地区」の利用者として説明する。また、異なる地区の利用者26は情報通信端末28、携帯電話27の少なくともいずれかを使用するものとする。
【0049】
位置情報取得機能部19は、GPS装置13を利用し、複数のゴミ収集車9が運行している位置情報をGPSから取得し把握する。
【0050】
電子メール送受信機能部20は、利用者の情報通信端末4,28、携帯電話3,27との間で電子メールを送受信する。送受信する電子メールの内容は、利用者にマルチキャスト配信されるゴミ収集車9の接近情報やゴミ収集の要求の締め切り時刻、各情報通信端末からのゴミの種類や数量を含む要求情報等である。
【0051】
要求受付機能部21は、電子メール送受信機能部20を介して複数の利用者1,2,5,6の「生ゴミ」などのゴミ種類とゴミ数量等のゴミ収集の要求を受け付ける。なお、ここで、利用者5,6は、前述の図3に示される利用者を指す。
【0052】
情報通知機能部22は、ゴミ収集車9の接近情報と到着予定時刻を通知する。詳しくは、電子メール送受信機能部20を介して、複数の利用者1,2,5,6のゴミ収集車の接近情報をマルチキャスト配信する機能と、最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23で算出されたゴミ収集の最適な経路で収集する順序をGPS機能を用いてゴミ収集車9に通知し、且つ、収集する利用者宅に到着する予定時刻を情報通信端末4または、7に配信する機能と、ゴミ収集の要求を発行した利用者1,2,5の携帯電話3または8あるいは、情報通信端末4または7に、IP通信網16あるいは移動通信網17を経由し、ゴミ収集車9が到着する予定時刻と場所、例えば、8:20〜8:30時刻に、「○町5−16」の場所で捨てられるという情報を通知する機能とを有している。
【0053】
最適経路決定機能及び到着予定時刻算出機能部23は、前記ゴミ収集の要求の締め切り時刻が到来すると、運行するゴミ収集車9の標準経路情報機能部24の標準経路と、ゴミ収集の要求の締め切り時刻までにゴミ類収集DB14に蓄積された情報に基づいて最適な経路を算出して決定し、経路決定後、ゴミを捨てる利用者1,2,5,6にゴミ収集車9が到着する予定時刻を算出する。詳しくは、標準経路情報機能部24から取得した情報と、複数の利用者1,2,5,6のゴミ収集情報が保存されているゴミ類収集DB14との情報から、GPS装置13の経路算出ソフトを利用して最適な経路を決定する。また、ゴミ収集の最適経路を決定した後、GPS装置13の時間算出ソフトを利用し、ゴミ収集車9の一定速度を定めてゴミ収集経路から利用者宅の距離を算出し、ゴミを捨てる利用者宅に到着する予定時刻を算出する。
【0054】
利用者情報管理機能部25は、本サービス利用で利用者認証情報を内部に有する利用者情報管理DB251で保存している。図5は、本発明の一実施の形態における利用者情報管理DBの構成を示す。同図に示す利用者情報管理DB251は、利用者情報管理機能部25に登録された複数の利用者情報がゴミ収集車9が回る地区毎に格納される。利用者情報管理DB251には、利用者の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、利用者ID等が格納される。
【0055】
また、ゴミ類収集DB14には、利用者情報管理機能部25で利用者情報管理DB25を参照することにより認証された利用者から送信されたゴミ収集の要求に基づいて、要求の内容が利用者毎に登録される。
【0056】
例えば、第1地区の「山田」さんが当日ゴミ収集車の接近情報を受信し、決められているゴミ種別である「生ゴミを“3袋”出す」という情報を管理サーバ12に送信した場合には、利用者情報管理機能部25は、「山田」さんからのゴミ収集の要求について、「山田」を第1収集車地区の利用者として、ゴミ類収集DB14の登録利用者名の欄に保存する。あるいは、第1地区登録の「鈴木」さんが、当日生ゴミ収集日だが“缶10個”や“ビン3本”など出したいというゴミ収集の要求を管理サーバ12に送信した場合、利用者情報管理機能部25は、「鈴木」を第1収集車地区の利用者としてゴミ類収集DB14の登録利用者の欄に保存する。但し、「鈴木」さんの場合は、第1地区は、当日生ゴミ収集日であるので、当日缶やビンを収集する他の地区の境界に近い場所で行われることになる。
【0057】
ゴミ類収集DB14に保存されている、毎日のゴミ収集の要求による複数の利用者情報は、当日ゴミ収集を終了した時点で消去され、明日のゴミ収集の要求がデータとしてゴミ類収集DB14に登録されることになる。当該ゴミ類収集DB14の情報は、経路及び到着予定時間を決定するために最適経路決定機能及び到着予定算出機能部23から参照される。
【0058】
次に、標準経路情報機能部23について説明する。
【0059】
図6は、本発明の一実施の形態における標準経路情報機能部を説明するための図である。
【0060】
標準経路情報機能部23は、複数のゴミ収集車9毎にゴミ収集する標準経路と、決められた曜日毎に捨てるゴミ種類をメモリ等の記憶手段で管理する。
【0061】
例えば、第1収集車9が収集する第1地区、第2地区、第3地区、第4地区の標準経路と、曜日毎に捨てる生ゴミ、缶やビンなどのゴミ種類と、不要な小物廃棄物など毎月1回とする等の処理を定めている。
【0062】
次に、最適経路決定機能及び到着予定時刻算出機能部23について説明する。
【0063】
図7は、本発明の一実施の形態における管理サーバのゴミ収集経路を決定する機能を説明するための図である。
【0064】
以下では、例として、第1地区の最適な経路順位を決定する場合について説明する。
【0065】
管理サーバ12の情報通知機能部22は、第1ゴミ収集車9の情報通信端末10がゴミ処理場18を出発するX分前に、第1地区の利用者1,2の携帯電話3、あるいは、情報通信端末4に対して、利用者情報管理機能部25から取得した利用者の情報に基づいて、当該ゴミ収集車の接近情報とゴミ収集の要求の締め切り時間を電子メール送受信機能部20を介してマルチキャスト配信により通知する。
【0066】
ゴミを捨てる第1地区の利用者1,2は、携帯電話3あるいは情報通信端末4で「生ゴミ3袋」などのゴミ収集の要求を管理サーバ12に送信し、管理サーバ12の最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23が、当該ゴミ収集の要求をゴミ類収集DB14に格納しておく。ゴミ収集の要求の締め切り時刻が経過すると、標準経路情報機能部24から標準経路情報を取得し、また、ゴミ類収集DB14に格納されているゴミ収集の要求に基づいて最適な経路と到着する時刻を決定する。
【0067】
図7の例では、第1ゴミ収集車9の経路を決定する場合には、標準経路情報機能部24から取得した標準経路情報と、ゴミ類収集DB14に格納された利用者からのゴミ収集の要求に基づいて、GPS装置13の経路を計算するためのソフト(プログラム)を用いて、第1地区標準経路を通り、入口から最も近い利用者の“生ゴミ2袋”を経路順位1として1番最初に収集し、次に、経路順位1の利用者に最も近く、且つ、ゴミ袋数が最も多い利用者を優先し、“ゴミ袋3袋”の利用者を経路順位2とし、次に“ゴミ2袋”の利用者を経路順位3とし、“ゴミ袋1”の利用者を経路順位4とする経路で収集するように決定する。
【0068】
また、上記の「第1地区」とは異なる地区の利用者26の携帯電話27あるいは情報通信端末28からのゴミ収集の要求については、地区の最も近い境界で収集を実施することが可能であり、上記の経路順位4に続いてゴミ1袋が経路順位5の収集となる。
【0069】
ゴミ収集車9は、以降の経路順位6と経路順位7の利用者の収集が終了すると、経路順位7から最も近い標準経路上に戻る。最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23は、GPS装置13の時間を計算するためのソフト(プログラム)を用いてそれぞれの経路順位に到着する時間を算出する。
【0070】
また、最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23は、ゴミ収集車9が第1地区の出口に到着する時間を算出し、その時間のY分前を第2地区のゴミ収集の要求の締め切り時刻とする。
【0071】
第1ゴミ収集車9が第1地区の境界を通過した地点で、最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23は、情報通知機能部22と電子メール送受信機能部20を介して第3地区の利用者の携帯電話あるいは情報通信端末に、ゴミ収集車9の接近情報をマルチキャスト配信し、要求の締め切り時間を通知する。
【0072】
第2地区の利用者5,6のゴミ収集経路の順位の決定、及び第3地区、及び第4地区の経路決定の方法については、上記記載の第1地区経路決定の機能と同じ方法で行う。
【0073】
第3地区への接近情報の通知は、情報通知機能部22と電子メール送受信機能部20を介してゴミ収集車9が第1地区と第2地区の境界を通過した時に行い、第4の地区への接近情報の通知は、第2地区と第3地区の境界を通過したときにマルチキャスト配信で行う。
【0074】
最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23は、第3地区の利用者に対するゴミ収集要求の締め切り時間を、第2地区の出口に到着する予定のY分前とし、第4地区の利用者からのゴミ収集の要求の締め切り時間を、第3地区の出口に到着する予定時刻のY分前とする。
【0075】
位置情報取得機能部19においてゴミ収集車9の位置情報を取得し、電子メール送受信機能部20において、利用者1,2,5,6,26の携帯電話3,8,27及び、情報通信端末4,7,28からゴミ収集の要求を受け付け、最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23において、当該ゴミ収集の要求に対応した最適な経路を決定して、情報通知機能部22を介してゴミ収集車9が利用者1,2,5,6,26に到着する時刻と場所を通知する。
【0076】
異なる地区の利用者26が、本日が缶やビンを捨てる日であり、明日が生ゴミの日であるが、都合により本日生ゴミを捨てたい場合には、利用者26の携帯電話27あるいは情報通信端末28から、事前あるいは直前に他の地区に生ゴミを捨てる意志と、ゴミ種類の「生ゴミ」と数量「2袋」とを管理サーバ12に送信する。
【0077】
管理サーバ12は、本日生ゴミを収集するゴミ収集車9の最適な経路を最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23において前述の方法で計算し、情報通知機能部22を介して生ゴミを捨てる場所とゴミ収集車9が到着する予定時刻を利用者26の携帯電話27あるいは、情報通信端末28に情報通知機能部22を介して通知する。
【0078】
例として、図7の管理サーバ12のゴミ収集経路を決定する機能を示す図において、第1地区経路の境界で経路順位5の生ゴミ1袋収集となっている。ここで、異なる地区の利用者26は、ゴミ収集車9の接近情報に関係なく、当日生ゴミを捨てる曜日でなくても他の地区で捨てることができる。
【0079】
また、利用者1,2,5,6が、通知されたゴミ収集の到着予定時刻を忘れてゴミ収集車9が到着時刻を経過し、通り過ぎた場合に、再度、携帯電話3,8または、情報通信端末4,7で生ゴミなどゴミ類を捨てる意志と「生ゴミ」と「3袋」の要求を管理サーバ12に送信する。
【0080】
管理サーバ12は、GPS装置13を用いて位置情報取得機能部19からゴミ収集車9の現状の経路状況を取得して、最適経路決定機能及び到着予定時間算出機能部23において最適な経路を決定し、ゴミ収集車9に変更経路を通知する。さらに、管理サーバ12は、情報通知機能部22を介して、利用者1,2,5,6の携帯電話3,8あるいは情報通信端末4,7に到着する予定時刻と場所とを通知することにより、ゴミ収集車9が到着時刻に通過してしまっても、ゴミ類を捨てることができる。
【0081】
次に、課金について説明する。
【0082】
利用者1,2,5,6が、8:00〜17:00など定められた収集時間内にゴミ類を捨てることができない場合、あるいは、不要な机など家具類、及びテレビなど家電製品の大きな廃棄物を処理する場合は、ゴミ収集サービス事業者あるいは、地方自治体役所11とゴミ収集の時間外契約と、あるいは、粗大ゴミの処理の契約を行い、利用するには課金処理サーバ15で課金処理される。なお、以下では、課金処理サーバ15を用いて課金処理を実施する例を示しているが、管理サーバ12内部で課金処理を行うようにしてもよい。
【0083】
このとき、課金処理サーバ15は、時間外契約や廃棄物処理の契約の情報に関する所定の金額や支払方法等の課金を記憶手段(図示せず)に保持し、さらに、課金用の利用者情報として、利用者名、住所、支払い方法、利用回数、利用金額等を記憶手段(図示せず)に格納しておき、当該契約が履行された時点で、課金処理を行う。
【0084】
例えば、利用者1、5が夜間時間の21:00〜21:30など都合のよい時間のゴミ収集の要求を管理サーバ12に送信することで、管理サーバ12がゴミ収集車に収集を指示し、ゴミ収集車9が当該要求の時刻に対応して、夜間の収集処理を行う。当該収集作業が終了した時点で、ゴミ収集車9から管理サーバ12に作業終了を通知することで、管理サーバ12は、課金サーバ15に対して課金を指示する。
【0085】
また、不要な大きな家具類やテレビや冷蔵庫など家電製品など粗大ゴミを処理する場合、上記と同様の処理を行うことで、本サービスを利用し、正常時間帯と夜間などの時間帯の場合には、管理サーバ12から課金サーバ15に対して課金処理を指示することで、収益をあげることができる。
【0086】
次に、管理サーバ12がゴミ収集車9の運行を制御し、ゴミ収集する動作を説明する。
【0087】
図8は、本発明の一実施の形態における管理サーバがゴミ収集車運行を制御管理するシーケンスチャートである。
【0088】
以下では、例として、第1収集車9が第1地区、及び第2地区のゴミ収集を行う場合について説明する。
【0089】
ステップ101) 管理サーバ12は、位置情報取得機能部19において、第1ゴミ収集車9の位置情報をGPS装置13から取得すると、電子メール送受信機能部20において第1地区の利用者1,2へ第1ゴミ収集車9の接近情報とゴミ収集の要求締め切り時刻をマルチキャスト配信することにより通知する。
【0090】
ステップ102) 第1地区の利用者1,2は、携帯電話3あるいは情報通信端末4を用いて、ゴミ類を捨てる意志とゴミ種類の「生ゴミ」と数量「3袋」をゴミ収集の要求として管理サーバ12に返信する。
【0091】
ステップ103) 管理サーバ12の電子メール送受信機能部20は、利用者1,2からのゴミ収集の要求を受信し、要求受付機能部21に渡す。要求受付機能部21は、当該ゴミ収集の要求を最適経路決定機能及び到着予定算出機能部23に渡す。最適経路決定機能及び到着予定算出機能部23において、取得したゴミ収集の要求をゴミ類収集DB14部に格納する。第1地区のゴミ収集の要求の締め切り時間後、ゴミ類収集DB14からゴミ収集情報を読み出し、ゴミ収集の要求と標準経路計算機能部24から取得したゴミ収集車9が運行する標準的な経路情報とを用いて経路算出ソフトにより第1地区の複数のゴミを捨てる利用者1,2の最適な経路を決定し、また、GPS装置13の時間算出ソフトを利用して決定された収集経路から利用者1,2宅までの距離から到着する予定時刻を計算する。
【0092】
ステップ104) 情報通知機能部22は、最適経路決定機能及び到着予定算出機能部23において求められた経路に基づいて到着する場所を決定し、予定時刻と共に、利用者情報管理機能部25内の利用者情報管理DB251を参照して、情報通知機能部22と電子メール送受信機能部20を介して利用者1,2の情報通信端末4または携帯電話3に通知する。
【0093】
ステップ105) 管理サーバ12の最適経路決定機能及び到着予定算出機能部23は、算出したゴミ収集の最適な経路で収集する順序をGPS装置13を用いて第1のゴミ収集車9に通知する。
【0094】
ステップ106) ゴミ収集車9がスタートし、収集を開始したとき、管理サーバ12の位置情報取得機能部10は、GPS装置13を用いて、ゴミ収集車9の位置情報を取得し、情報通知機能部22が第2地区の利用者に接近情報を電子メール送受信機能部20を介してマルチキャスト配信する。
【0095】
ステップ107) 第2地区の利用者5,6は、携帯電話8あるいは情報通信端末7でゴミ類を捨てる意志とゴミ種類「缶やビン」と数量「5本」等をゴミ収集の要求として管理サーバ12に送信する。
【0096】
ステップ108) 管理サーバ12は、上記のステップ102と同様に、最適経路決定機能及び到着予定算出機能部23において、第2地区のゴミ収集の要求の締め切り時間後、第2地区のゴミを捨てる利用者5,6の最適な経路と到着する予定時刻を計算する。
【0097】
ステップ109) 管理サーバ12の情報通知機能部22は、電子メール送受信機能部20を介して第2地区の利用者5,6に到着する予定時刻と場所を通知する。
【0098】
ステップ110) 更に、管理サーバ12の最適経路決定機能及び到着予定算出機能部23は、第1収集車9に第2地区のゴミ収集する最適な経路と到着する予定時刻を通知する。
【0099】
ステップ111) ゴミ収集車9が第1地区と第2地区の境界を通過したとき、管理サーバの位置情報取得機能部19が、GPS装置13から位置情報を取得する。
【0100】
ステップ112) 管理サーバ12の電子メール送受信機能部20は、第3地区の利用者にゴミ収集車9の接近情報をマルチキャスト配信で通知する。
【0101】
第3地区の利用者は、上記の第1地区、第2地区と同様の処理によりゴミ類を捨てることができる。
【0102】
なお、図4に示す管理サーバ12の構成要素の動作をプログラムとして構築し、管理サーバとして利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0103】
また、構築されたプログラムをハードディスクや、フレキシブルディスク・CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納し、管理サーバとして利用されるコンピュータにインストールする、または、配布することが可能である。
【0104】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、ゴミ収集サービス事業者または、地方自治体役所におけるゴミ収集を行うための技術に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態における管理システムの構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態における管理サーバの構成図である。
【図5】本発明の一実施の形態における利用者情報管理DBの例である。
【図6】本発明の一実施の形態における標準経路情報機能部で管理する情報の例である。
【図7】本発明の一実施の形態における管理サーバのゴミ収集経路を決定する機能を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施の形態における管理サーバがゴミ収集車運行を制御管理するシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0107】
1,2 第1地区利用者
3 第1地区利用者携帯電話
4 第1地区利用者情報通信端末
5,6 第2地区利用者
7 第2地区利用者情報通信端末
8 第2地区利用者携帯電話
9 ゴミ収集車
10 ゴミ収集車の端末、ゴミ収集車の情報通信端末
11 ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所
12 管理サーバ
13 GPS装置
14 ゴミ類収集DB
15 課金サーバ
16 IP通信網(インターネット)
17 移動通信網
18 ゴミ処理場
19 位置情報取得機能部
20 電子メール送受信機能部
21 要求受付機能部
22 情報通知機能部
23 最適経路決定機能及び到着予定時刻算出機能部
24 標準経路情報機能部
25 利用者情報管理機能部
26 異なる地区の利用者
27 異なる地区の利用者の携帯電話
28 異なる地区の利用者の情報通信端末
30 通信端末
121 接近情報通知手段
122 時刻・場所通知手段
123 対収集車通知手段
251 利用者情報管理DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IP通信網、移動通信網、ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所のゴミ収集管理する管理サーバ、ゴミ類収集DB、ユーザの通信端末、ゴミ収集車の端末及びGPS(Global Positioning System)装置からなるシステムにおけるゴミ収集管理方法であって、
前記管理サーバにおいて、
前記GPS装置を用いて前記ゴミ収集車の位置情報を取得し、該位置情報に基づいて、前記ユーザの通信端末に対して、少なくとも該ゴミ収集車が該ユーザ宅が存在する地区へ接近していることを示す接近情報とゴミ収集の要求の締め切り時刻を送信する接近情報通知ステップと、
前記ユーザの通信端末から捨てるゴミ類の情報を含む収集要求を取得すると、該収集要求を前記ゴミ類収集DBに格納し、前記ゴミ収集の要求の締め切り時刻が到来すると、予め収集車毎に決められている各地区の標準経路及びゴミ標準種類の情報に基づいて、該ゴミ類収集DBの情報を参照して前記ゴミ収集車の最適経路、到着予定時刻、及び場所とを計算し、該ユーザの通信端末に通知する時刻・場所通知ステップと、
前記ゴミ収集車の端末に対して、ゴミ収集の最適経路と到着予定時刻を通知する対収集車通知ステップと、
を行うことを特徴とするゴミ収集管理方法。
【請求項2】
前記時刻・場所通知ステップにおいて、
前記管理サーバは、
前記GPS装置の経路算出ソフトを利用して、ゴミ収集車がゴミを収集するための最適経路を計算するステップと、
前記GPS装置の時間算出ソフトを利用して、前記ゴミ収集車の所定の速度に基づいて前記最適経路からゴミを収集するするユーザ宅の距離を求め、該距離から該ユーザ宅に到着する予定時刻を計算するステップと、
を行う、請求項1記載のゴミ収集管理方法。
【請求項3】
前記管理サーバにおいて、
他の地区のユーザの通信端末から、前記ゴミ収集車の接近情報に関わらず、事前に、あるいは、直前に、収集要求を取得すると、前記ゴミ収集車の運行状況を前記GPS装置を用いて取得し、該他の地区のユーザの通信端末に対して、該ゴミ収集車の到着予定時刻及び場所を計算して通知するステップを更に行う
請求項1または2記載のゴミ収集管理方法。
【請求項4】
前記ゴミ収集車があるユーザの場所における到着時刻に該場所を通過し、該ユーザがゴミを投棄できなかった場合に、
前記管理サーバは、
前記ユーザの通信端末から再度ゴミ類を捨てる旨の収集要求を取得すると、前記GPS装置を用いて前記ゴミ収集車の運行状況を取得し、該運行状況から到着予定時刻と場所とを該ユーザの通信端末に通知するステップを更に行う、
請求項1乃至3記載のゴミ収集管理方法。
【請求項5】
前記管理サーバは、
取り扱い標準時間外または、不要な家具、家電製品を含む粗大ゴミの収集要求を前記ユーザの通信端末から取得すると、予め設定されている該標準時間外または該粗大ゴミ収集に対する対価の課金処理を行う、
請求項1乃至4記載のゴミ収集管理方法。
【請求項6】
IP通信網、移動通信網、ゴミ収集サービス事業者あるいは地方自治体役所のゴミ収集管理する管理サーバ、ゴミ類収集DB、ユーザの通信端末、ゴミ収集車の端末及びGPS(Global Positioning System)装置からなるシステムにおける管理サーバであって、
前記GPS装置を用いて前記ゴミ収集車の位置情報を取得し、該位置情報に基づいて、前記ユーザの通信端末に対して、少なくとも該ゴミ収集車が該ユーザ宅が存在する地区へ接近していることを示す接近情報とゴミ収集の要求の締め切り時刻を送信する接近情報通知手段と、
前記ユーザの通信端末から捨てるゴミ類の情報を含む収集要求を取得すると、該収集要求を前記ゴミ類収集DBに格納し、前記ゴミ収集の要求の締め切り時刻が到来すると、予め収集車毎に決められている各地区の標準経路及びゴミ標準種類の情報に基づいて、該ゴミ類収集DBの情報を参照して前記ゴミ収集車の最適経路、到着予定時刻、及び場所とを計算し、該ユーザの通信端末に通知する時刻・場所通知手段と、
前記ゴミ収集車の端末に対して、ゴミ収集の最適経路と到着予定時刻を通知する対収集車通知手段と、を有し、
前記時刻・場所通知手段は、
前記GPS装置の経路算出ソフトを利用して、ゴミ収集車がゴミを収集するための最適経路を計算する手段と、
前記GPS装置の時間算出ソフトを利用して、前記ゴミ収集車の所定の速度に基づいて前記最適経路からゴミを収集するするユーザ宅の距離を求め、該距離から該ユーザ宅に到着する予定時刻を計算する手段と、を含む、
ことを特徴とする管理サーバ。
【請求項7】
他の地区のユーザの通信端末から、前記ゴミ収集車の接近情報に関わらず、事前に、あるいは、直前に、収集要求を取得すると、前記ゴミ収集車の運行状況を前記GPS装置を用いて取得し、該他の地区のユーザの通信端末に対して、該ゴミ収集車の到着予定時刻及び場所を計算して通知する手段を更に有する
請求項6記載の管理サーバ。
【請求項8】
前記ゴミ収集車があるユーザの場所における到着時刻に該場所を通過し、該ユーザがゴミを投棄できなかった場合に、
前記ユーザの通信端末から再度ゴミ類を捨てる旨の収集要求を取得すると、前記GPS装置を用いて前記ゴミ収集車の運行状況を取得し、該運行状況から到着予定時刻と場所とを該ユーザの通信端末に通知する手段を更に有する、
請求項6または7記載の管理サーバ。
【請求項9】
取り扱い標準時間外または、不要な家具、家電製品を含む粗大ゴミの収集要求を前記ユーザの通信端末から取得すると、予め設定されている該標準時間外または該粗大ゴミ収集に対する対価の課金処理を行う手段を更に有する、
請求項6乃至8記載の管理サーバ。
【請求項10】
コンピュータを、
請求項6乃至9記載の管理サーバとして機能させることを特徴とするゴミ収集管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−257354(P2007−257354A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−81536(P2006−81536)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】