説明

ゴムストリップをタイヤブランクに張り付ける装置、設備及び方法

【課題】ゴムストリップをタイヤブランクに張り付ける装置及び方法を提供する。
【解決手段】張り付け装置(12)は、ゴム押出機(28)を有し、ゴム押出機は、ゴムストリップ(B)を付形してこれを押出機から送り出す押出しオリフィス(34)を備える。オリフィスは、押出機に回転可能に取り付けられたローラ(36)によって構成される。装置(12)は、ローラをブランクに押し付けてローラがゴムストリップをブランクに張り付けるようにするためのスラスト手段(58)を更に有する。押出機は、ローラをストリップに押し付けるためにスラスト手段が作用する対象であるレバーを形成するよう軸線回りに回動するよう設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムストリップをタイヤブランクに張り付ける装置、設備及び方法に関する。
【0002】
本発明は、特にオートバイ用のタイヤに利用されるが、これには限定されない。
【背景技術】
【0003】
第1のステーションのところにゴムストリップを製作する少なくとも1つのゴム押出機を有し、第2のステーションのところにゴムストリップをタイヤブランクに張り付けるタイヤブランク用の回転支持体を有する設備によってゴムストリップにタイヤブランクに張り付けることが知られている。
【0004】
この設備の押出機は、有利には押出機に回転可能に取り付けられたローラによって構成される押出しオリフィス(ゴムストリップを付形し、これを押出機から送り出すオリフィス)を備えている。
【0005】
或る環境においては、製作後であってブランクへの張り付け前に、ゴムストリップは、一時的に貯蔵リールに貯蔵される。他の環境では、ゴムストリップは中間貯蔵を行わないで、場合によっては送り出し速度を調整するための手段を通って第1のステーションから第2のステーションに直接移送される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の環境の全てにおいて、ストリップは、2つの別々のステーションで押し出されて張り付けられ、かくして、最初に、押し出されたゴムストリップを製作ステーションから張り付けステーションに動かし、次に、ストリップをブランクに張り付ける前に、ブランクへのストリップの付着性を向上させる物質でゴムストリップを被覆することが必要である。
【0007】
本発明の目的は、特にゴムストリップを2つのステーション相互間で動かして被覆する必要を無くすことにより、単にタイヤブランクを製作し、それにより、タイヤの製造コストをできるだけ減少させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のため、本発明は、ゴムストリップをタイヤブランクに張り付ける装置であって、装置が、少なくとも1つのゴム押出機を有する形式のものであり、ゴム押出機が、ゴムストリップを付形し、ストリップを押出機から送り出す押出しオリフィスを備え、押出しオリフィスが、押出機に回転可能に取り付けられたローラによって構成される、装置において、装置は、ローラが、ゴムストリップをブランクに張り付けるアプリケータを形成するような仕方でローラをブランクに押し付けるスラスト手段を更に有することを特徴とする装置を提供する。
【0009】
かかる装置により、単一のステーションでゴムストリップの押し出しとタイヤブランクへのゴムストリップの張り付けを同時に行うことが可能である。ローラをブランクに押し付ける手段により、ゴムストリップを押出機の出口のところで直接ブランクに張り付けることができる。ストリップを一ステーションから別のステーションに動かす必要はもはやない。
【0010】
加うるに、ゴムストリップは、押出機を出る際には比較的高温なので、ゴムストリップは、アプリケータ形成ローラの作用を受けてブランクに容易に結合する。したがって、付着性を向上させる物質でストリップを被覆する必要はない。
【0011】
本発明の装置のオプションとしての特徴によれば、ローラは、ローラの直径がローラの実質的に中間のところで最大であるような仕方でローラの回転軸線を形成する軸線回りに凸曲線を回転させることにより得られる全体的に回転体の形態をしている。
【0012】
ブランクへのストリップの張り付け中、ローラの凸形状は、ストリップとブランクとの間に介在して存在する恐れのある空気を押し出すのに役立つ。
【0013】
本発明の装置の別のオプションとしての特徴によれば、オリフィスは、ゴム流れチャネルの開口端を形成し、チャネルは、ゴムの流れを局所的に制動する少なくとも1つの局所制動突起を備えている。
【0014】
ゴムは、粘弾性状態でチャネル内を流れ、したがって、このゴムは、チャネルの輪郭と接触状態にあるゴムの流れを減速する傾向のあるエッジ効果に対して敏感である。局所制動突起は、チャネルの中心のゴムの流れを制動して比較的平面状のゴムフロントを形成するのに役立つ。
【0015】
本発明の装置の他のオプションとしての特徴によれば、
・押出機は力をローラに加えるためにスラスト手段が作用する対象であるレバーを形成するよう軸線回りに回動するよう設けられている。
・ゴムストリップをブランクに押し付けるプレッサ手段が、ブランクにローラと一緒に押し付けられるような仕方で押出機に固定されている。これらプレッサ手段は、ゴムストリップがブランクに完全に張り付けられるようにするのに役立つ。
・押出機のピボット軸線は、ロボット形組立体の一部分を形成する支持体によって支持されている。かかるロボット形組立体により、本発明の装置を種々の幾何学的特徴を備えたタイヤに適合させることができる。ロボット形組立体は、押出機をブランクに対して動かし、かくして種々の形式のブランクに適合させるのに役立つ。
・本発明の装置は、各々がローラ及びローラをブランクに押し付けるスラスト手段を備えた2つの押出機を有し、2つの押出機は、ブランクの平均軸方向中間平面の各側に配置されていて、ブランクが全体として回転体の形態をしている場合、ゴムストリップをブランクの平均軸方向中間平面に関して対称であるブランクの2つの部分に張り付けることができるようになっている。
【0016】
本発明は又、ゴムストリップをタイヤブランクに張り付ける設備であって、設備は、上述の装置をブランクの回転支持体と共に有することを特徴とする設備を提供する。
【0017】
本発明は又、ゴムストリップを少なくとも1つのゴム押出機によってタイヤブランクに張り付ける方法であって、押出機が、ゴムストリップを付形し、押出機からのストリップの出口となる押出しオリフィスを備え、押出しオリフィスが、押出機に回転可能に取り付けられたローラによって構成される、方法において、ローラがゴムストリップをブランクに張り付けるアプリケータを形成するような仕方でローラをブランクに押し付けることを特徴とする方法を提供する。
【0018】
かかる方法により、ブランクが支持体上で回転している状態でストリップをブランクに張り付けることができる。
【0019】
本発明の方法のオプションとしての特徴によれば、ブランクか回転支持体によって支持される場合、回転支持体の回転速度とローラの回転速度を相互に同期させる。
【0020】
これにより、特に、回転支持体の回転速度とローラの回転速度を、とりわけ、タイヤの幾何学的パラメータ及び押出機からの流量の関数として適合させることができる。回転支持体の回転速度とローラの回転速度を同期させることにより、ローラの回転速度は、かくして、ブランクの回転速度に合わされる。
【0021】
本発明の方法のオプションとしての特徴によれば、ストリップが円形経路に沿ってタイヤブランクに張り付けられてストリップが円形経路に沿って半径の異なる内縁部と外縁部を提供する場合、回転支持体の回転速度とローラの回転速度をローラの周速度がストリップの内縁部の周速度に実質的に等しいように相互に同期させる。
【0022】
かくして、ゴムストリップを、タイヤの最終形状に実質的に一致した常に全体として形状がドーナツ形のブランクに張り付けることが可能である。この形状を有するブランクに関し、特に、タイヤのサイドウォールを形成するブランクの部分に関し、ストリップは、円形の経路に沿ってこの部分に張り付けられて、ストリップが、半径の互いに異なる半径方向内縁部及び半径方向外縁部を備えるようになる。ローラにより張り付けられるゴムは、比較的高温であり且つ粘弾性状態にあるので、ローラの周速度がストリップの半径方向内縁部の周速度に実質的に等しいことにより、ゴムストリップは、その半径方向外縁部に沿って引き伸ばされ、それにより、張り付けられたストリップが、平面状になって皺を生じないようになる。
【0023】
本発明の方法の別のオプションとしての特徴によれば、押出機がゴムを押し出すウォームスクリューを有する場合、ストリップのセグメントをウォームスクリューが該ウォームスクリューの押出し方向とは逆の方向に回転するようにすることにより、セグメントをタイヤブランクに張り付けた後に切断する。ウォームスクリューをその押出し方向とは逆のその方向に用いることにより、ゴムストリップを切断する追加の手段に耐える必要がない。
【0024】
有利には、ストリップのセグメントをタイヤブランクに張り付ける前又は後に、ローラが該ローラの押出し方向及びストリップの張り付け方向とは逆の方向に回転するようにする。
【0025】
ローラの押出し方向とは逆のローラのこの回転は、ゴムのフロントの形状を最適化するのに役立つ。
【0026】
本発明は又、各々がローラ及びローラをブランクに押し付けるスラスト手段を備えた2つの押出機を備えた装置を有する上述の設備を利用する上述の方法であって、2つの押出機が、ブランクの平均軸方向中間平面の各側に配置されていて、ブランクが全体として回転体の形態をしている場合、ゴムストリップをブランクの平均軸方向中間平面に関して対称であるブランクの2つの部分に張り付けることができるようになっている、方法において、ゴムストリップをブランクの各部分に同時に張り付けることを特徴とする方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の内容は、純粋に非限定的な例として与えられ、添付の図面を参照して行われる以下の説明を読むと良く理解できる。
【0028】
図1は、ゴムのストリップをタイヤブランクに張り付ける本発明の設備を示している。この設備は、全体が符号10で示されている。
【0029】
設備10は、ゴムのストリップBを張り付ける装置12を、未硬化タイヤブランク16を支持した回転支持体14と共に有し、この未硬化タイヤブランクは、加硫後のタイヤの形状に近いドーナツ形の全体形状をしている。
【0030】
図1に例示的に示されたブランク16は、いったん加硫されると、オートバイ用のタイヤを構成するようになっている。ブランク16は、回転支持体14によりその軸線回りに回転する。
【0031】
装置12は、ロボット形組立体18を有している。このロボット形組立体18は、平面Sの各側に配置された2つの支持体20を支持している。
【0032】
図1は、1対ずつ相互に直交した軸線X,Y,Zを有する基準系又は座標系を示しており、支持体20は、従来型モータ駆動手段22によってX軸に平行に動くことができ、従来型モータ駆動手段24によってY軸に平行に動くことができ、そして、従来型モータ駆動手段26によってZ軸に平行な軸線回りに動くことができるようになっている。
【0033】
平面Sは、X−Z平面に平行であることに気付くことが必要である。
【0034】
装置12は、平面Sの各側に配置された2つの押出機28を更に有している。各押出機28は、レバーを形成するよう対応の支持体20によって支持された軸線29回りに回動可能に取り付けられている。軸線29は、実質的にX軸に平行に延びている。
【0035】
各押出機28は、押出機28にゴムを供給するフィーダ又は供給手段30を有している。これら供給手段30は、非押出し状態のゴムの塊を案内する案内手段31及び非押出し状態のゴムの塊を押出機28内に導入するイントロデューサ又は導入手段32を有している。
【0036】
各押出機28は、押出機ヘッド33を更に有している。押出機ヘッド33は、図3及び図4に詳細に示されている。
【0037】
押出機ヘッド33は、ゴムのストリップBを付形するのに役立つ共に押出機28からのストリップBの出口として役立つオリフィス34を有する。
【0038】
オリフィス34は、ローラ36によって構成されている。図1に示すように、ローラ36は、押出機28に回転可能に取り付けられていて、駆動手段38により軸線T回りに回転駆動される。これら駆動手段38は、特にモータ40から成る。
【0039】
オリフィス34は又、ゴムのストリップBのプロフィールを調整する調整手段42によって構成されている。具体的に言えば、これら調製手段42は、着脱式ブレード(刃)44から成る。
【0040】
図4に示すように、各押出機28は、従来通り、本体48内に回転可能に設けられたウォームスクリュー46を有する。ウォームスクリュー46により、ゴムを圧力下に置き、そしてゴム流れチャネル50に沿って加熱することができる。オリフィス34は、チャネル50の開口端を形成し、この開口端を介して、ゴムが押し出される。チャネル50は、ゴムの局所的制動のための少なくとも1つの局所制動突起52を備えている。具体的に言えば、チャネル50は、単一の局所制動突起52を備え、この突起52は、図5にも示されている。
【0041】
図5では、ローラ36は、全体として、凸曲線を軸線T回りに回転させることにより得られる回転体の形態をしていることが理解できる。ローラ36の直径は、ローラ36の実質的に中間で最大である。
【0042】
図1及び図3に示す例では、押出機ヘッド33は、ゴムのストリップBをブランク16に押し付けるプレッサ又は押さえ手段54を更に有している。一例を挙げると、これら押さえ手段54は、2つの小径ホイール56から成る。
【0043】
図1及び図2に示すように、各押出機28と関連したスラスト手段58は、レバー形成押出機28に作用して小径ホイール36をブランク16に押し付ける。このように、ホイール36は、ゴムのストリップBをブランク16に押し付けるアプリケータを構成する。
【0044】
押さえ手段54は、押出機28のヘッド33に固定されているので、押さえ手段は、スラスト手段58によってローラ36と一緒にブランク16に押し付けられる。
【0045】
スラスト手段58は、2つの押出機28がゴムの2つのストリップBを将来のタイヤのサイドウォールに相当するブランク16の2つの部分P1,P2に押し付けることができるように配置されている。これら部分P1,P1は、図1に示すように、ブランク16の平均軸方向中間平面Mに関して対称である。
【0046】
図2に示すように、スラスト手段58は、ヒンジ式アーム60を形成する組立体から成り、このヒンジ式アーム60は、支持体20に連結された第1の端部62及びヘッド33が設けられている側から見て反対の軸線29の側に位置する押出機28の端部に連結された第2の端部64を有している。
【0047】
設備10の各押出機28により、本発明と関連した主要な特徴を以下に説明する方法を利用してゴムのストリップBをタイヤのブランク16に押し付けることができる。
【0048】
最初に、支持体14を装置12の近くに配置してブランクが部分的に押出機28相互間に延びるようにし、装置12の平面Sは、ブランク16の平均軸方向中間平面Mと一致している。
【0049】
次に、ローラ36をブランク16に押し付けてこのローラ36がゴムのストリップBをブランク16に張り付けるアプリケータを形成するようにする。次に、ゴムストリップBを以下のようにしてブランク16の一部分(例えば、サイドウォール)に張り付ける。
支持体14の回転速度と回転ローラ36の回転速度を相互に同期させる。オプションとして、図示していない従来手段によりローラ36を加熱することにより、押し出されたゴムストリップBを加熱する。
【0050】
しかる後、ストリップBを円形経路に沿ってタイヤブランク16上に付着させる。ストリップBは、その経路が円形なので、半径方向内側及び半径方向外側に位置していて、半径の互いに異なる縁部を備える。好ましくは、支持体14の回転速度とローラ36の回転速度を、ローラ36の周速度がストリップBの内縁部の周速度に実質的に等しいように同期させる。
【0051】
ゴムストリップBのセグメントをブランク16に張り付けた後、ウォームスクリュー46がゴムを押し出すその方向とはその逆の方向に回転するようにすることによりセグメントを切断する。好ましくは、ストリップBの切断後のゴムフロントの形状を最適化するため、ローラ36が、ストリップBを押し出してこれを張り付けるその方向とは逆の方向に回転するようにする。
【0052】
観察されるべきこととして、ストリップBのセグメントをブランク16に張り付けるのに先立って、ローラ36がその押出し方向とは逆のその方向に回転するようにすることも可能である。
【0053】
2つのゴムストリップBをブランク16の2つの部分P1,P2に同時に張り付けることができることも又観察されるべきである。
【0054】
本発明において説明した本発明の具体化例は、オートバイ用のタイヤブランクの製造に関している。この特定の用途に関し、本発明により、ゴムのストリップを円形経路に沿って張り付けてストリップが経路に沿って全体的に半径の異なる縁部を備えるようにすることが非常に容易になり、これは、ゴムがブランクに張り付けられている間、ゴムが依然として高温なので可能である。この利点は、オートバイ用のタイヤブランクの全体としてドーナツ形の形を考慮すると、特に、上述したように円形経路を辿るゴムストリップの張り付けを制約するブランクの頂部の全体として丸い形状を考慮すると、特に有用である。
【0055】
本発明は、上述の実施形態には限定されず、例えば自家用車、バン又は確かに重量物運搬車両用の任意形式のタイヤカバーを製造するのにも具体化できることは容易に理解されよう。
【0056】
加うるに、ストリップBを円形又はそれ以外の形状の経路に沿ってブランク16の任意の部分、例えばブランク16のクラウン(将来タイヤのトレッドとなる)に付着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の設備の斜視図である。
【図2】図1の矢印Iによって指示された部分の詳細図であり、スラスト手段を示す図である。
【図3】図1の矢印IIによって指示された部分の詳細図であり、プレッサ手段を示す図である。
【図4】図1に示す設備においてゴムのストリップを張り付ける装置の押出機ローラの断面図である。
【図5】図4の矢印Vに沿って見た図であり、押出機ローラを示す図である。
【符号の説明】
【0058】
10 タイヤブランクへのゴムストリップの張り付け設備
12 ゴムストリップの張り付け装置
14 回転支持体
16 未硬化タイヤブランク
18 ロボット形組立体
20 支持体
28 ゴム押出機
29 ピボット軸線
30 フィーダ又は供給手段
32 イントロデューサ又は導入手段
33 押出しヘッド
34 開口端又は押出しオリフィス
42 調整手段
44 着脱式ブレード
50 チャネル
52 局所制動突起
54 プレッサ又は押さえ手段
58 スラスト手段
60 ヒンジ式アーム
B ゴムストリップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴムストリップ(B)をタイヤブランク(16)に張り付ける装置(12)であって、前記装置が、少なくとも1つのゴム押出機(28)を有する形式のものであり、前記ゴム押出機が、ゴムストリップ(B)を付形し、前記ストリップ(B)を前記押出機(28)から送り出す押出しオリフィス(34)を備え、前記押出しオリフィス(34)が、前記押出機(28)に回転可能に取り付けられたローラ(36)によって構成される、装置において、前記装置は、前記ローラ(36)が、前記ゴムストリップ(B)を前記ブランク(16)に張り付けるアプリケータを形成するような仕方で前記ローラ(36)を前記ブランク(16)に押し付けるスラスト手段(58)を更に有することを特徴とする装置(12)。
【請求項2】
前記ローラ(36)は、前記ローラ(36)の直径が前記ローラ(36)の実質的に中間のところで最大であるような仕方で前記ローラ(36)の回転軸線を形成する軸線(T)回りに凸曲線を回転させることにより得られる全体的に回転体の形態をしている請求項1記載の装置(12)。
【請求項3】
前記オリフィス(34)は、ゴム流れチャネル(50)の開口端(34)を形成し、前記チャネル(50)は、ゴムの流れを局所的に制動する少なくとも1つの局所制動突起(52)を備えている請求項1又は2記載の装置(12)。
【請求項4】
前記押出機(28)は力を前記ローラ(36)に加えるために前記スラスト手段(58)が作用する対象であるレバーを形成するよう軸線(29)回りに回動するよう設けられている請求項1乃至3の何れか1項に記載の装置(12)。
【請求項5】
前記ゴムストリップ(B)を前記ブランク(16)に押し付けるプレッサ手段(54)が、前記ブランク(16)に前記ローラ(36)と一緒に押し付けられるような仕方で前記押出機(28)に固定されている請求項4記載の装置(12)。
【請求項6】
前記押出機の前記ピボット軸線(29)は、ロボット形組立体(18)の一部分を形成する支持体(20)によって支持されている請求項4又は請求項5に記載の装置(12)。
【請求項7】
各々がローラ(36)及び前記ローラ(36)を前記ブランクに押し付けるスラスト手段(58)を備えた2つの押出機(28)を有し、前記2つの押出機(28)は、前記ブランクの平均軸方向中間平面(M)の各側に配置されていて、前記ブランク(16)が全体として回転体の形態をしている場合、ゴムストリップ(B)を前記ブランク(16)の前記平均軸方向中間平面(M)に関して対称である前記ブランク(16)の2つの部分(P1,P2)に張り付けることができるようになっている請求項1乃至6の何れか1項に記載の装置(12)。
【請求項8】
ゴムストリップ(B)をタイヤブランク(16)に張り付ける設備(10)であって、前記設備は、請求項1〜7のうちいずれか一に記載の装置(12)を前記ブランク(16)の回転支持体(14)と共に有することを特徴とする設備(10)。
【請求項9】
ゴムストリップ(10)を少なくとも1つのゴム押出機(28)によってタイヤブランク(16)に張り付ける方法であって、前記押出機が、前記ゴムストリップ(B)を付形し、前記押出機(28)からの前記ストリップ(B)の出口となる押出しオリフィス(34)を備え、前記押出しオリフィス(34)が、前記押出機(28)に回転可能に取り付けられたローラ(36)によって構成される、方法において、前記ローラ(36)が前記ゴムストリップ(B)を前記ブランク(16)に張り付けるアプリケータを形成するような仕方で前記ローラ(36)を前記ブランク(16)に押し付けることを特徴とする方法。
【請求項10】
前記ブランクは、回転支持体(14)によって支持されるので、前記回転支持体(14)の回転速度と前記ローラ(36)の回転速度を相互に同期させる請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記ストリップ(B)が円形経路に沿って前記タイヤブランク(16)に張り付けられて前記ストリップ(B)が前記円形経路に沿って半径の異なる内縁部と外縁部を提供する場合、前記回転支持体(14)の回転速度と前記ローラ(36)の回転速度を前記ローラ(32)の周速度が前記ストリップ(B)の前記内縁部の周速度に実質的に等しいように相互に同期させる請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記押出機(28)がゴムを押し出すウォームスクリュー(46)を有する場合、ストリップ(B)のセグメントを前記ウォームスクリュー(46)が該ウォームスクリューの押出し方向とは逆の方向に回転するようにすることにより、前記セグメントを前記タイヤブランク(16)に張り付けた後に切断する請求項9乃至11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
ストリップ(B)のセグメントを前記タイヤブランク(16)に張り付ける前又は後に、前記ローラ(36)が該ローラの押出し方向及びストリップの張り付け方向とは逆の方向に回転するようにする請求項9乃至12の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
請求項7記載の装置を有する請求項8記載の設備によって実施される方法において、ゴムストリップ(B)を前記ブランク(16)の各前記部分(P1,P2)に同時に張り付ける請求項9乃至13の何れか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−260296(P2008−260296A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−120706(P2008−120706)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【出願人】(599093568)ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン (552)
【出願人】(508032479)ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム (499)
【Fターム(参考)】