説明

サッシ

【課題】窓の中央に視界を遮る召合框を無くしても、水密気密性を容易に確保できると共に、障子閉鎖時等の縦枠衝突等に対してパネル脱落を防止したサッシの提供を目的とする。
【解決手段】内障子及び外障子は、三方框組部材と、透光性パネルとを有し、透光性パネルは召合せ部を除く三方を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合してあり、
手掛部材は、内障子及び外障子の召合せ部反対側であってそれぞれ上框召合せ側端部と下框召合せ側端部との間に設けてあり、水密気密補助部材は内障子と外障子の召合せ側であって、それぞれ上框召合せ側端部と下框召合せ側端部との間に設けてあり、内障子または外障子の水密気密補助部材の少なくともいずれか一方に相手側の水密気密補助部材に先端部が当接する透光性の水密気密部材を設けてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、召合せ部に透光性のある部材を用いたサッシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アルミサッシにおいて障子は、アルミ形材等で製作した上框と、下框と、戸当り側の戸当り框及び召合せ側の召合框で略方形の枠組を形成し、その枠内にガラス等のパネルを嵌着してある。
このような召合框を有する引き違いサッシや片引きサッシにおいては、召合せ部の召合框が視界を遮り、室内開放感の障害になっていた。
特開平5−355048号公報には、引き違いサッシにおいて、障子を上框と召合せ框と下框との三方框枠に形成し、残りの一辺部を開放端とし、昼間等水密気密性を必要としないときに召合せ側を外枠側に走行し、パネルの開放端を中央で突き合わせたり、若干重ね合わせることで窓中央部の開放感を得る技術を開示するが、パネルの開放端を窓の中央部に持ってきた場合に水密気密性を確保できない。
【0003】
【特許文献1】特開平5−355048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記背景技術に鑑みて、窓の中央に視界を遮る召合框を無くしても、水密気密性を容易に確保できると共に、障子閉鎖時等の縦枠衝突等に対してパネル脱落を防止したサッシの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明に係るサッシは、引き違いサッシであって、内障子と外障子とを備え、内障子及び外障子は、上框と、下框と、上框と下框の戸当り側を連結する戸当り框とからなる三方框組部材と、透光性パネルとを有し、内障子及び外障子の透光性パネルは、召合せ部を除く三方を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合してあり、内障子の透光性パネルは、召合せ部の室内側面に透光性材料からなる手掛部材が設けてあるとともに、召合せ部の室外側面に透光性材料からなる水密気密補助部材が設けてあり、外障子の透光性パネルは、召合せ部の室外側面に透光性材料からなる手掛部材が設けてあるとともに、召合せ部の室内側面に透光性材料からなる水密気密補助部材が設けてあり、内障子または外障子の水密気密補助部材の少なくともいずれか一方に相手側の水密気密補助部材に先端部が当接する透光性材料からなる水密気密部材が設けてあることを特徴とする。
ここで、透光性パネルとは、ガラス等の透光性を有する材料で製作したパネルをいい、手掛部材及び水密気密部材は透明樹脂等の透光性材料を用いて製作する。
【0006】
請求項2記載に係る発明は、内障子及び外障子は、手掛部材の上端面及び水密気密補助部材の上端面と、上框の召合せ側端部下面とがそれぞれ接着してあり、手掛部材の下端面及び水密気密補助部材の下端面と、下框の召合せ側端部上面とがそれぞれ接着してあることを特徴とする。
ここで、手掛部材の上下端面部、水密気密補助部材の上下端面部を上框あるいは下框と接着する方法としては、端面に接着剤を塗布する方法や、接着剤を端面部に充填する方法とが例として挙げられる。
【0007】
請求項3記載に係る発明は、内障子及び外障子は、上框の召合せ側端面に上部補強部材が設けてあり、下框の召合せ側端面に下部補強部材が設けてあり、上部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は上框の召合せ側端面をカバーするものであり、当接部は、カバー部の下方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接し、下部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は下框の召合せ側端面をカバーするものであり、当接部は、カバー部の上方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接していることを特徴とする。
補強部材は、框端面と、透光性パネルの両面に設けた手掛部材と水密気密補助部材とを繋ぐことで補強する。
【0008】
請求項4記載に係る発明は、片引きサッシであって、可動障子と嵌殺し部とを備え、可動障子は、上框と、下框と、上框と下框とを戸当り側で連結している戸当り框とからなる三方框組部材と、透光性パネルとを有し、可動障子の透光性パネルは、召合せ部を除く三方を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合してあり且つ召合せ部の嵌殺し部と反対側の見付け面に透光性材料からなる手掛部材が設けてあるとともに、召合せ部の嵌殺し部側の見付け面に透光性材料からなる水密気密補助部材が設けてあり、嵌殺し部は、上枠と、下枠と、縦枠とからなる三方枠組部材と、透光性パネルとを有し、嵌殺し部の透光性パネルは、召合せ部を除く三方を三方枠組部材のパネル嵌合溝に嵌合してあり且つ召合せ部の可動障子と反対側の見付け面に透光性材料からなる補強部材が設けてあるとともに、召合せ部の可動障子側の見付け面に透光性材料からなる水密気密補助部材が設けてあり、可動障子または嵌殺し部の水密気密補助部材の少なくともいずれか一方に相手側の水密気密補助部材に先端部が当接する透光性材料からなる水密気密部材が設けてあることを特徴とする。
可動障子の召合せ部の框をなくすとともに、嵌殺し部の方立て部分を無くしたものである。
また、可動障子の召合せ部と嵌殺し部の間に設ける水密気密部材も透光性材料を用いる。
【0009】
請求項5記載に係る発明は、可動障子は、上框の召合せ側端面に上部補強部材が設けてあり、下框の召合せ側端面に下部補強部材が設けてあり、
上部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は上框の召合せ側端面をカバーするものであり、当接部は、カバー部の下方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接し、
下部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は下框の召合せ側端面をカバーするものであり、
当接部は、カバー部の上方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接していることを特徴とする
上部又は下部補強部材は、可動障子の召合せ部の上下端部と、透光性パネルの両面に設けた手掛部材と水密気密補助部材とを繋ぐことで補強する。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明においては、透光性パネルの召合せ部を除く三方縁部を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合し、透光性パネルの召合せ部室内側面であって、上框召合せ側端部と下框召合せ側端部との間に手掛部材を設け、パネルの召合せ部室外側面であって、上框召合せ側端部と下框召合せ側端部との間に水密気密補助部材を設けたので、召合せ部から従来のような金属製の召合框が無くなり、窓の中央部の開放感が向上する。
また、内障子または外障子の水密気密補助部材の少なくともいずれか一方に相手側の水密気密補助部材に先端部が当接する透光性材料からなる水密気密部材を設けたので、召合せ部の透明性を確保しつつ、水密気密性を容易に得ることができる。
【0011】
請求項2記載の発明においては、内障子及び外障子は、手掛部材び水密気密補助部材の上側端面部と上框とがそれぞれ接着してあり、手掛部材び水密気密補助部材の下側端面部と下框とが、それぞれ接着してあるので、手掛部材び水密気密補助部材の上下を框にて接着保持しするので、障子開閉時等の縦枠との衝突等によってもパネルが三方框組部材から外れにくくなる。
【0012】
請求項3記載の発明においては、補強部材を用いて、框端面と、透光性パネルの両面に設けた手掛部材と水密気密補助部材とを繋いだので、障子開閉時等の縦枠との衝突等によってもパネルが三方框組部材から外れにくくなる。
【0013】
請求項4記載の発明においては、片引きサッシであって、透光性パネルの召合せ部を除く三方縁部を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合し、透光性パネルの召合せ部に透光性を有する手掛部材及び水密気密補助部材を設け、嵌殺し部は、透光性パネルを三方組部材に嵌合し、召合せ部に透光性の有する水密気密補助部材と補強部材とを接合したので片引きサッシにおいても召合せ部を透光性にでき、開放感が向上する。
【0014】
請求項5記載の発明においては、片引きサッシであって、可動障子は、上框の召合せ側端面に上部補強部材が設けてあり、下框の召合せ側端面に下部補強部材が設けてあり、上部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は上框の召合せ側端面をカバーするものであり、当接部は、カバー部の下方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接し、下部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は下框の召合せ側端面をカバーするものであり、当接部は、カバー部の上方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接していることを特徴とする。
補強部材を用いて、框端面と、透光性パネルの両面に設けた手掛部材と水密気密補助部材とを繋いだので、片引きサッシにおいても、障子開閉時等の縦枠との衝突等によってもパネルが三方框組部材から外れにくくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に本発明に係る引き違いサッシの例を示す。
また、引き違いサッシの縦断面図を図3に、横断面図を図4に示す。
躯体開口部には、下枠10、上枠20、左右の縦枠30、40とで略方形の外枠を形成し、その枠内に室内側よりの内障子50と、室外側よりの外障子60をスライド走行自在に装着している。
内障子50は、三方框組部材と、透光性を有するガラス等の透光性パネル54とを有し、
三方框組部材は、それぞれアルミ形材で製作した、上框52と、下框51と、上框と下框とを戸当り側で連結している戸当り框53とで形成している。
透光性パネル54は、召合せ部に手掛部材55と水密気密補助部材56とを有し召合せ部を除く三方を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合してある。
手掛部材55は、透光性のある樹脂製(透光性材料)でパネルの召合せ部室内側面であって、上框52の召合せ側端部と下框51の召合せ側端部との間に接着して設けてある。
水密気密補助部材56は、透光性材料で製作し透光性パネル54の召合せ部室外側面であって、上框52の召合せ側端部と下框51の召合せ側端部との間に接着して設けてある。
外障子も内障子と同様に、三方框組部材と、透光性を有する透光性パネル64とを有し、
三方框組部材は、上框62と、下框61と、上框と下框とを戸当り側で連結している戸当り框63とで構成している。
透光性パネル64は、召合せ部に手掛部材65と水密気密補助部材66とを有していて召合せ部を除く三方を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合してある。
手掛部材65は、透光性パネル64の召合せ部室外側面であって、上框62の召合せ側端部と下框61の召合せ側端部との間に接着して設けてある。
水密気密補助部材66は、透光性パネル64の召合せ部室内側面であって、上框62の召合せ側端部と下框61の召合せ側端部との間に接着して設けてある。
図4に示すように、内障子の水密気密補助部材56には、外障子の水密気密補助部材66に先端部が当接する透光性の水密気密部材59を接着して設けてある。
水密気密部材59もシリコン系樹脂等の透光性材料で製作してある。
一方、外障子の水密気密補助部材66には、内障子の水密気密補助部材56に先端部が当接する透光性の水密気密部材69を接着して設けてある。
図1においては、召合せ部の透光性パネル54、64、手掛部材55、65、水密気密部材56、66、水密気密部材59の位置関係を分かりやすくするために断面図を示し、外枠は一部のみ現してある。
また、図示を省略したが、戸当り框部と縦枠との間には、戸先錠を設けてある。
【0016】
内障子50は、手掛部材55の上側端面部及び水密気密補助部材56の上側端面部と、上框52の下側端部との間に接着剤を充填してある。
また、手掛部材55の下側端面部及び水密気密補助部材56の下側端面部は、下框51との間に、それぞれ接着剤を充填してある。
外障子60も内障子50と同様に、手掛部材65の上側端面部及び水密気密補助部材66の上側端面部と、上框62の下側端部との間に接着剤を充填してあり、手掛部材65の下側端面部及び水密気密補助部材66の下側端面部は、下框61との間に、それぞれ接着を充填してある。
【0017】
内障子50は、召合せ側端部に上部補強部材58と下部補強部材57とを有し、その部品図を図2に示し、図2(イ)が上部補強部材で図2(ロ)が下部補強部材である。
上部補強部材58は、カバー部58bと当接部58aとを有し、カバー部58bは上框の召合せ側端面をカバーし、当接部58aはカバー部の下方に位置していて水密気密部材、パネル及び手掛部材にわたって当接するように上框の端面ビスホールにビス158d等で止めるが、この際に上部振れ止め部材158を位置ズレ防止の突部158cと上部補強部材58側の嵌合凹部58dとが嵌るようにして重ね合わせて取り付ける。
なお、上部振れ止め部材の溝部158aが図3に示すように上枠20のレール21(22)を両側から挟むようになっている。
下部補強部材57は、カバー部57bと当接部57aとを有し、カバー部は下框の召合せ側端面をカバーし、当接部は、カバー部の上方に位置していて水密気密部材、パネル及び手掛部材にわたって当接している。
下部補強部材57は、ビス等の係止部材157dで下框の端面ビスホールに取り付けるが、この際に、下部振れ止め部材157を突部157cと嵌合凹部57dが嵌るようにして取付孔57c、157bを用いて重ねるように取り付ける。
下部振れ止め部材の振れ止め突起157aは図3に示すように下枠のスライド溝部13に挿入してある。
外障子60にも召合せ側端部に上部補強部材68と下部補強部材67とを有しているが、内障子と同様なので説明を省略する。
下枠10の部分は、図3に示すように、下枠10の上面を略フラットの形成し、フラット上面にスライド溝13、14を形成し、スライド溝の下部に排水凹部13a、14aをそれぞれ形成し、スライド溝には下框から垂下した垂下片を挿入し、内障子50と外障子60の召合せ部には召合止水ブロック15を取り付けている。
召合止水ブロック15は上部で水密気密部材59と当接している。
これにより、召合せ部の水密気密性を確保できる。
【0018】
次の片引きサッシの例を説明する。
図5に縦断面図を示し、図6に横断面図を示す。
可動障子70は、三方框組部材と、透光性を有する透光性パネル74とを有し、
三方框組部材は、上框72と、下框71と、上框と下框とを戸当り側で連結している戸当り框73とで形成している。
ガラス等からなる透光性パネル74は、召合せ部に手掛部材75と水密気密補助部材76とを有し且つ召合せ部を除く三方を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合してある。
手掛部材75は、パネル召合せ部の嵌殺し部と反対側の見付け面であって、上框72の召合せ側端部と下框71召合せ側端部との間に接着剤を充填してある。
水密気密補助部材76は、パネル召合せ部の嵌殺し部側の見付け面であって、上框72の召合せ側端部と下框71の召合せ側端部との間に接着剤を充填してある。
嵌殺し部は、三方組部材と、透光性を有する透光性パネル84とを有し、
三方組部材は、上枠20aと、下枠10aと、縦枠40aとで形成している。
透光性パネル84は、召合せ部に水密気密補助部材86と補強部材85を有し且つ召合せ部を除く三方を三方組部材のパネル嵌合溝に嵌合してある。
水密気密補助部材86は、パネルの召合せ部の可動障子側の見付け面であって、上枠20aと下枠10aとの間に接着してある。
補強部材85は、パネルの召合せ部の可動障子と反対側の見付け面であって、上枠20aと下枠10aとの間に接着して設けてある。
可動障子及び嵌殺し部には、水密気密部材79、89を相手側の水密気密補助部材に先端部が当接するように接着して設けてある。
可動障子の召合せ側上端に上部補強部材78、下端には下部補強部材77を取り付けているが、引き違いサッシの内障子と同様なので説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る引き違いサッシの例を示す。
【図2】内障子の上部補強材と下部補強材の部品図を示す。
【図3】引き違いサッシの縦断面図を示す。
【図4】引き違いサッシの横断面図を示す。
【図5】片引きサッシの縦断面図を示す。
【図6】片引きサッシの横断面図を示す。
【符号の説明】
【0020】
10 下枠
20 上枠
30、40 縦枠
50 内障子
51 内障子の下框
52 内障子の上框
53 内障子の戸当り框
54 内障子の透光性パネル
55 手掛部材
56 水密気密補助部材
57 下部補強部材
58 上部補強部材
59 水密気密部材
60 外障子
70 可動障子
80 嵌殺し部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内障子と外障子とを備え、
内障子及び外障子は、上框と、下框と、上框と下框の戸当り側を連結する戸当り框とからなる三方框組部材と、透光性パネルとを有し、
内障子及び外障子の透光性パネルは、召合せ部を除く三方を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合してあり、
内障子の透光性パネルは、召合せ部の室内側面に透光性材料からなる手掛部材が設けてあるとともに、召合せ部の室外側面に透光性材料からなる水密気密補助部材が設けてあり、
外障子の透光性パネルは、召合せ部の室外側面に透光性材料からなる手掛部材が設けてあるとともに、召合せ部の室内側面に透光性材料からなる水密気密補助部材が設けてあり、
内障子または外障子の水密気密補助部材の少なくともいずれか一方に相手側の水密気密補助部材に先端部が当接する透光性材料からなる水密気密部材が設けてあることを特徴とする引き違いサッシ。
【請求項2】
内障子及び外障子は、手掛部材の上端面及び水密気密補助部材の上端面と、上框の召合せ側端部下面とがそれぞれ接着してあり、手掛部材の下端面及び水密気密補助部材の下端面と、下框の召合せ側端部上面とがそれぞれ接着してあることを特徴とする請求項1記載の引き違いサッシ。
【請求項3】
内障子及び外障子は、上框の召合せ側端面に上部補強部材が設けてあり、下框の召合せ側端面に下部補強部材が設けてあり、
上部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は上框の召合せ側端面をカバーするものであり、当接部は、カバー部の下方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接し、
下部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は下框の召合せ側端面をカバーするものであり、
当接部は、カバー部の上方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接していることを特徴とする請求項1または2記載の引き違いサッシ。
【請求項4】
可動障子と嵌殺し部とを備え、
可動障子は、上框と、下框と、上框と下框とを戸当り側で連結している戸当り框とからなる三方框組部材と、透光性パネルとを有し、
可動障子の透光性パネルは、召合せ部を除く三方を三方框組部材のパネル嵌合溝に嵌合してあり且つ召合せ部の嵌殺し部と反対側の見付け面に透光性材料からなる手掛部材が設けてあるとともに、召合せ部の嵌殺し部側の見付け面に透光性材料からなる水密気密補助部材が設けてあり、
嵌殺し部は、上枠と、下枠と、縦枠とからなる三方枠組部材と、透光性パネルとを有し、
嵌殺し部の透光性パネルは、召合せ部を除く三方を三方枠組部材のパネル嵌合溝に嵌合してあり且つ召合せ部の可動障子と反対側の見付け面に透光性材料からなる補強部材が設けてあるとともに、召合せ部の可動障子側の見付け面に透光性材料からなる水密気密補助部材が設けてあり、
可動障子または嵌殺し部の水密気密補助部材の少なくともいずれか一方に相手側の水密気密補助部材に先端部が当接する透光性材料からなる水密気密部材が設けてあることを特徴とする片引きサッシ。
【請求項5】
可動障子は、上框の召合せ側端面に上部補強部材が設けてあり、下框の召合せ側端面に下部補強部材が設けてあり、
上部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は上框の召合せ側端面をカバーするものであり、当接部は、カバー部の下方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接し、
下部補強部材は、カバー部と当接部とを有し、カバー部は下框の召合せ側端面をカバーするものであり、
当接部は、カバー部の上方に位置し且つ水密気密補助部材、透光性パネル及び手掛部材に跨って当接していることを特徴とする請求項4記載の片引きサッシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−266041(P2006−266041A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−89868(P2005−89868)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000175560)三協立山アルミ株式会社 (529)
【Fターム(参考)】