説明

ショーケースのドレン水検知装置

【課題】超音波を用いて、超音波を出して、対象物にぶつけて、戻ってくる時間で対象物までの距離測定する場合、限られた設置条件の中で、その距離を比較的長く確保でき、その結果として発信部分の残響影響を排除できることで、正確に測定でき、測定精度をアップできるショーケースのドレン水検知装置を提供する。
【解決手段】ドレン受け4の上方に設置し、ドレン水の水面に対して放射した超音波センサー9の発信部分からの反射信号の直接反射波を受信部分に入力してドレン水の水面から前記センサーまでの反射時間から距離を算出するショーケースのドレン水検知装置において、超音波センサーの発信部分として超音波発信素子16と受信部分としての超音波受信素子17はこれらを分離し、制御用の基板14の部分を挟んで取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショーケースのドレン水検知装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどの店舗に設置されるオープンタイプの冷凍冷蔵ショーケースで移動が容易なように圧縮機が組み込まれているショーケースでは、移動性が損なわれないようドレン水もショーケース内に設置したドレンパンやドレンタンクなどのドレン水受けに貯留している。
【0003】
そして、ドレン水の満水を検知する方法として、超音波センサーを水位センサーとして使用し、この水位センサーと水面との距離を測定することで水位を計測する方法があり、ドレン水受けの上方に水位センサーを設置し、ここから水面に向けて発信した超音波が水面に反射して戻り受信されるまでの時間を計測して水位センサーと水面との距離、すなわち水位を計測するものである。(例えば特許文献1、2、3参照)
【特許文献1】特開2001−59765号公報
【特許文献2】特開2007−333281号公報
【特許文献3】特開2008−180532号公報
【0004】
図6に示すようにショーケース本体の下部に形成される機械室3内に凝縮器2や圧縮機(図示せず)などにより構成される冷凍装置を配設し、ショーケース本体の背面側に設置した冷却器で冷却した冷気で商品収納庫1内に収納した商品を冷却するもので、冷気は循環される。図中5は凝縮器冷却用のファン、6はドレン水を蒸発させるための蒸発板、7はショーケースコントローラ、8はドレン水の満水を報知する満水警報ランプを示す。
【0005】
図7に示すように、ドレン水受け4の上方に水位センサー9を設置し、ここから水面に向けて発信した超音波が水面に反射して戻り受信されるまでの時間を計測して水位センサー9と水面との距離、すなわち水位を計測する。
【0006】
水位センサー9の超音波発信素子兼受信素子10にはPZT素子が使用され、ケース本体15内に、超音波発信素子兼受信素子10と制御用の基板14とを収めたユニットとして形成される。
【0007】
水位センサー9は、図8、図9に示すように、水位センサー9である超音波発信素子兼受信素子10の水位センサー音波発振部(図示せず)を制御するパルス発振部である送信回路部11から発信されたパルス信号が水面で反射されて受信回路部12に戻るまでの時間を計測し、この時間をもとに演算処理回路部13で水位センサー9と水面との距離、すなわち水位を算出するもので、受信回路部12は前記ショーケースコントローラ7に接続される。
【0008】
下記特許文献4はこの超音波発信素子兼受信素子10の一例を示すもので、図10に示すように、超音波を送受信することによって非接触で対象物までの距離を測定するもので、センサ本体部110と、センサ本体部110を収容する筐体120から構成されている。
【特許文献4】特開2008−151667号公報
【0009】
このセンサ本体部110は、支持部111と、台座112と、PZT振動子113と、共振板114と、コーン部115とが順に積層されて構成されている。
【0010】
支持部111は、筐体120内部に形成されているセンサ装着部122に装着され、センサ本体部110を支持するものである。台座112は、支持部111に取り付けられており、PZT振動子113を固定するためのものである。
【0011】
PZT振動子113は、チタン酸ジルコン酸鉛からなる圧電素子であり、正電極端子部117及び負電極端子部118を介してパルス電圧が加えられ、発振するようになっている。つまり、PZT振動子113は、パルス電圧が印加されることによって、所定の周波数範囲(一般的に40kHz前後)の音波(超音波)を発振する機能を有しているのである。
【0012】
正電極端子部117及び負電極端子部118が、支持部111及び台座112を貫通し、PZT振動子113に接続される 共振板114は、PZT振動子113に取り付けられており、PZT振動子113の発振によって発信信号を作り出す。コーン部115は、対象物からの反射信号を受信し、増幅する。
【0013】
筐体120の上面側の開口図である音響通路開口部121からセンサ装着部122までの間の空間は、音響通路123として機能する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
このように、超音波発信素子兼受信素子10を用いて、超音波を出して、対象物にぶつけて、戻ってくる時間で対象物までの距離を測定する距離測定する場合、その距離が短いと、超音波発信部で発信を止めた後に発生する残響が無くならないうちに、反射音が戻ってくる。
【0015】
よって、超音波を使用する場合は、目安として50cm以下の検知は無理となっていた。
【0016】
前記図7はこれを説明するもので、ドレン水受け4はドレン水受けの深さ40mm程度で、ドレン水は満水で約3Lである。超音波発信素子兼受信素子10からの超音波は直下方向であり、ドレン水受け4との上下間隔は、ドレン水がドレン水受け4から溢れてしまう距離が70cm程度であるとして、超音波発信素子兼受信素子10とドレン水までの距離は、通常約溢れる位置より10mm程度下でドレン水満水警報を出すものとしている。
【0017】
前記残響対策として、残響を早く止める工夫も開発も行われてきたが、実用上として残響時間を安定させることが難しいのが現状である。
【0018】
よって、発信部分と受信部分を別々にすることを行うことを検討したが、受信部は反射音を拾うために感度を極力あげたいため、隣に残響部分の発信部があると、その振動を拾ってしまい、近接での振動防止は非常に困難であった。
【0019】
また、反射音も対象物の状態(波など)で、反射方向がゆれると、特に超音波は指向性が高いため、音圧がばらつき易くなる。凝縮器の冷却用のファンから発生する空冷用の風や、圧縮機の振動により、ドレン水受け4内のドレン水の水面には波が常時発生している。このため、波の角度によっては超音波の反射方向が変換され超音波センサの受信回路部に信号が戻らない場合があり、距離測定が不能な状態が発生する。
【0020】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、超音波を用いて、超音波を出して、対象物にぶつけて、戻ってくる時間で対象物までの距離測定する場合、限られた設置条件の中で、その距離を比較的長く確保でき、その結果として発信部分の残響影響を排除できることで、正確に測定でき、測定精度をアップできるショーケースのドレン水検知装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、ドレン受けの上方に設置し、ドレン水の水面に対して放射した超音波センサーの発信部分からの反射信号の直接反射波を受信部分に入力してドレン水の水面から前記センサーまでの反射時間から距離を算出するショーケースのドレン水検知装置において、超音波センサーの発信部分と受信部分はこれらを分離して超音波発信素子と超音波受信素子とし、これら超音波発信素子と超音波受信素子とを制御用の基板部分を挟んで取り付けたことを要旨とするものである。
【0022】
請求項1記載の本発明によれば、超音波センサーは発信部分と、受信部分を独立させ、それを司るコントローラを挟む形状に置くことで、超音波発信素子と超音波受信素子との間を広げることができ、その間が振動の減衰を促し、受信素子に取ってのノイズ低減効果を発揮して、音の干渉防止を促すことができる。また、超音波発信素子と超音波受信素子との間を広げたその箇所にコントローラを納めることができるので、全体として場所を取らずにコンパクトに設置できる。
【0023】
請求項2記載の本発明は、超音波発信素子と超音波受信素子とを固定する基板を固定する外郭部分は、超音波の出力周波数に対して、減衰特性のある材料で構成したことを要旨とするものである。
【0024】
請求項2記載の本発明によれば、硬質ゴムもしくはシリコンゴム等のような材料を工夫することで効果を拡大させることができる。
【0025】
請求項3記載の本発明は、センサーの発信部分と受信部分の取り付け角度は、ドレン水の水面に対してコーン部の角度、もしくは30度以下となるように設定することを要旨とするものである。
【0026】
請求項3記載の本発明によれば、発信部分から超音波を出して、対象物にぶつけて、受信部分に戻ってくる時間で対象物までの距離を測定する場合、発信部分と受信部分の取り付け角度は重要であり、ドレン水の水面に対してコーン部の角度、もしくは30度以下となるように設定することで計測するのに十分な距離を確保できる。なお、水面は絶えずゆらいでおり、実際上30度以上とすると反対側の戻りが著しく悪くなる。
【0027】
請求項4記載の本発明は、受信部回路で応答用として測定する電圧は、返信までの時間によって、閾値を変化させることを要旨とするものである。
【0028】
請求項4記載の本発明によれば、超音波を用いて、超音波を出して、対象物にぶつけて、戻ってくる時間で対象物までの距離測定する場合、測定距離を延ばすためには、減衰してしまう分を考慮して、受信部回路で応答用として測定する電圧をその分増加させることで、この減衰分をカバーできる。
【0029】
請求項5記載の本発明は、閾値を決定する電圧値を設けて、その受信までの時間より、次の受信電圧を決定することを要旨とするものである。
【0030】
請求項5記載の本発明によれば、水面までの距離が近くても、遠くても到達したとする電圧の閾値を時間経過で変えることで、超音波発振開始からの時間を一定にできる。
【0031】
請求項6記載の本発明は、受信部回路の電圧上昇から、起点を判定することを要旨とするものである。
【0032】
請求項6記載の本発明によれば、反射波と定める音圧を、反射名での時間と音圧の上昇速度により、ピーク値を推論することで、検知距離精度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0033】
以上述べたように本発明のショーケースのドレン水検知装置は、距離を検知する場合、発信部分の残響影響を排除できることで、短距離の測定を可能とし、且つ、対象の状態(波など)に係わらす、精度を高く検知することが可能となるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のショーケースのドレン水検知装置の1実施形態を示す正面図で、前記従来例を示す図7と同一構成要素には同一参照番号を付したもので、ドレン水受け4の上方に水位センサー9を設置し、ここから水面に向けて発信した超音波が水面に反射して戻り受信されるまでの時間を計測して水位センサー9と水面との距離、すなわち水位を計測するものである。
【0035】
水位センサー9は、超音波センサーの発信部分としての超音波発信素子16と受信部分としての超音波受信素子17とに分離し、制御用の基板部分14を挟んで取り付けた。なお、超音波発信素子16と超音波受信素子17は前記図10に示す超音波発信素子兼受信素子10の2個を使用し、そのうちの1つを超音波発信素子16として、他の1つを超音波受信素子17として用いてもよい。これらの詳細説明は図9で述べた通りであり、省略する。
【0036】
超音波発信素子16と超音波受信素子17の取り付け角度は、ドレン水受け4のドレン水の水面に対してコーン部の角度をドレン水の水面に対しての超音波の反射角度が30度以下となるように設定する。この30度の角度は一例として図1に示すようにドレン水の水面からの鉛直線に対して超音波発信素子16からの超音波のドレン水の水面に対する入射角が15度以下であるようなものである。
【0037】
図2に示すように制御用の基板14の部分が構成する制御部20の出力側に超音波発信回路18を介して超音波発信素子16が接続され、入力側に超音波受信回路19を介して超音波受信素子17が接続される。図中21は外部出力用のコネクタである。
【0038】
前記超音波発信素子16や超音波受信素子17は制御用の基板部分14とともにケース本体15内に収められてユニットとして形成される。
【0039】
前記のように超音波発信素子16と超音波受信素子17とを併存させた場合の問題点として、超音波発信素子16の発振振動が超音波受信素子17に伝わることで、超音波受信素子にとってのノイズの元となる。よって、振動伝達を遮断することが必要である。そこで、超音波発信素子16や超音波受信素子17と制御用の基板14部分と固定する外郭部分は、出力周波数に対して、減衰特性のある材料22、たとえば、硬質ゴムもしくはシリコンゴム等のような弾性体で構成する。
【0040】
なお、ショーケースの全体構成は前記図6について説明した通りであり、ショーケース本体の下部に形成される機械室3内に凝縮器2や圧縮機(図示せず)などにより構成される冷凍装置を配設し、ショーケース本体の背面側に設置した冷却器で冷却した冷気で商品収納庫1内に収納した商品を冷却するもので、冷気は循環される。
【0041】
水位センサー9を使用してドレン水と水位センサー9との距離を測定するには、基本構成としては、超音波発信素子16からドレン水受け4内のドレン水の水面に向って発信された超音波が、水面で反射して超音波受信素子17に戻ったとき、超音波受信回路19を介して発信されてから受信されるまでの時間が制御部20に入力され、制御部20ではこの時間をもとにして距離データを算出し、外部出力用のコネクタ21に出力する。
【0042】
このように、受信波は距離データに変換されるものであるが、この場合、まず、超音波発信素子16からの周波数40kHz、10サイクル=250msecでの超音波の発信開始後、受信電圧が0.1Vまで一旦下がってから、距離測定のためのピーク電圧検出を開始する。
【0043】
受信電圧が0.1Vまで下がった時点は、発信波の残響に受信波が重なっていたとしても、その影響がなくなった時点であり、これにより発信波の残響がなくなってからピーク電圧の検出、受信波検出を開始できる。
【0044】
ピーク電圧検出開始後、0.5msecの経過後、ピーク電圧が0.1V以上になれば、反射した受信波が検出されたことであり、この受信波の応答時間を検出し、時間と距離との相関関係に基づいて距離を算出し、この距離データをコネクタ21から出力する。
【0045】
なお、水面は、環境要因、特に風や、振動により波が発生し易い。その為、反射波は散乱されることで、反射波が四方に分散したり、干渉によったりして音圧が下がる現象が発生する。よって、近距離でも音圧が低い場合(制御回路内の電圧が低い)があり、一定時間に反射波を捉えられない場合は、あえて時間と音圧の関係を修正する。すなわち、超音波受信回路19で応答用として測定する電圧は、返信までの時間によって、閾値を変化させる必要がある。図4はその様子を説明したものである。
【0046】
その理由は1.超音波の発振は機械振動なので、電気によって振動する力を加えても、最大振幅になるまでタイムラグがある。(徐々に振動が大きくなる。)2.近距離の測定では、反射波の発振起点を正しく読まないと、誤差がでる。3.超音波の経路が長くなる程、振動は減衰する。などである。
【0047】
よって、発振の起点は1Vよりほぼ0Vなので、ある程度振幅が出た反射波を読まざるを得ない。但し、前記3.により、距離が長い程、振幅は小さくなる。よって、一意の値を反射到達時間とすると前記2.より距離誤差を生じる。その為、受信時間で閾値をかえる必要があるからである。
【0048】
このようにすることで、制御回路の司令塔であるマイコンの性能が高くできる。A/D変換サンプリング速度が速い場合)波形に対して微小な時間で電圧を観察していくことで電圧上昇を測定することができる。
【0049】
そこから最高電圧(maxV)例えばその電圧の半分までの時間を反射時間とすることで、反射波到達とする時間を安定できるので、外乱に対して検知精度の高い測定が出来る。他にも、電圧の上昇を算出して起点を判定する方法などがある。
【0050】
どの電圧で反射波到達時間とするかで、到達までの時間に影響Hが発生し、その分が測定影響となり、誤差として、分子を時間差からの誤差距離、分母を測定距離とすると、短距離測定ほど、分母が小さくなるので、誤差は大きくなる。そのため、距離と反射し戻った音の音圧の関係は、遠方ほど小さくなるので、逆に、出力音圧が一定であれば、反射波のピーク音圧の推定ができる。
【0051】
面までの距離は、応答時間と同一であるため、応答時間として待つ時間の時間のカウンタ経過ごとに、検出する音圧の閾値を下げていくことで、測定する電圧の違いによる、距離測定の誤差を吸収できる。
【0052】
その結果、図3に示すように、水面までの距離が近くても、遠くても到達したとする電圧の閾値を時間経過で変えることで、超音波発振開始からの時間を一定にできる。
【0053】
水面は、環境要因、特に風や、振動により波が発生し易い。その為、反射波は散乱されることで、反射波が四方に分散したり、干渉によったりして音圧が下がる現象が発生する。よって、近距離でも音圧が低い場合(制御回路内の電圧が低い)があり、一定時間に反射波を捉えられない場合は、時間と音圧の関係を修正する。この場合、閾値を下げているので距離検知としては近いほうにシフトする。よって、製品としてはドレン水の漏れを防ぐことが目的なので安全の方向になる。
【0054】
超音波の授受については、実際に空中に発振される音波は加振期、発振期、残
響期の3段階があり、音圧はいきなりピークに達する訳ではない。
【0055】
また、超音波受信回路19の電圧上昇から、その起点を判定する。
【0056】
ドレン水受け4と水位センサー9の距離が近い場合と遠い場合と、ドレン水受け4内のドレン水に波がある場合、特に、波がある場合は、補正を施すものとする。
【0057】
前記のように、反射波の音圧は、距離に反比例するとしたが、実際は、反射面である水面の波の状態によって、数%から数10%程度違う方向で反射してしまうので、反射波の音圧は距離によって一意に定まらない。さらに、温度によって至達時間も異なる。
【0058】
その為、図5に示すように、反射波の音圧をサンプリングしておくことで、安定域を求める。1例として、Aは安定域、例えば63%の値となった時間を戻りまでの時間とする方法であり、Bは、複数点(図では安定域の20%と80%からその中間を戻り時間としている。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明のショーケースのドレン水検知装置の1実施形態を示す正面図である。
【図2】本発明のショーケースのドレン水検知装置の1実施形態を示すブロック図である。
【図3】水面までの距離と電圧の閾値の時間の関係を示すグラフである。
【図4】応答用として測定する電圧は、返信までの時間によって閾値を変化させることの説明図である。
【図5】ドレン水受け内のドレン水に波がある場合の補正を示すグラフである。
【図6】ドレン水検知装置を有するショーケースの斜視図である。
【図7】水位センサーとドレン水受けの関係を示す正面図である。
【図8】ドレン水検知装置のブロック回路図である。
【図9】ドレン水検知装置の受信波形図である。
【図10】ドレン水検知装置で使用する超音波発信素子兼受信素子の一例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
【0060】
1 商品収納庫 2 凝縮器
3 機械室 4 ドレン水受け
5 ファン 6 蒸発板
7 ショーケースコントローラ 8 満水警報ランプ
9 水位センサー 10 超音波発信素子兼受信素子
11 送信回路部 12 受信回路部
13 演算処理回路部 14 制御用の基板
15 ケース本体 16 超音波発信素子
17 超音波受信素子 18 超音波発信回路
19 超音波受信回路 20 制御部
21 外部出力用のコネクタ
22 減衰特性のある材料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドレン受けの上方に設置し、ドレン水の水面に対して放射した超音波センサーの発信部分からの反射信号の直接反射波を受信部分に入力してドレン水の水面から前記センサーまでの反射時間から距離を算出するショーケースのドレン水検知装置において、
超音波センサーの発信部分と受信部分はこれらを分離して超音波発信素子と超音波受信素子とし、これら超音波発信素子と超音波受信素子とを制御用の基板部分を挟んで取り付けたことを特徴とするショーケースのドレン水検知装置。
【請求項2】
超音波発信素子と超音波受信素子の取り付け角度は、ドレン水の水面に対しての超音波の反射角度が30度以下となるように設定する請求項1記載のショーケースのドレン水検知装置。
【請求項3】
超音波発信素子と超音波受信素子とを固定する基板を固定する外郭部分は、超音波の出力周波数に対して、減衰特性のある材料で構成した請求項1または請求項2記載のショーケースのドレン水検知装置。
【請求項4】
受信部回路で応答用として測定する電圧は、返信までの時間によって、閾値を変化させる請求項1ないし請求項3記載のショーケースのドレン水検知装置。
【請求項5】
閾値を決定する電圧値を設けて、その受信までの時間より、次の受信電圧を決定する請求項1ないし請求項4記載のショーケースのドレン水検知装置。
【請求項6】
受信部回路の電圧上昇から、起点を判定する請求項1ないし請求項5記載のショーケースのドレン水検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−93172(P2012−93172A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239697(P2010−239697)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(510146137)三菱電機冷熱応用システム株式会社 (33)
【Fターム(参考)】