ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼの阻害薬
本発明は、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(”DGAT”)阻害薬としての新規ヘテロ環式化合物、該ヘテロ環式化合物を含む医薬組成物、及び、心臓血管疾患、代謝性障害、肥満若しくは肥満関連障害、糖尿病、脂質異常症、糖尿病性合併症、耐糖能異常又は空腹時血糖異常を治療又は予防するための該化合物の使用に関する。本発明の例示的な化合物が下記に示されている:式(I)。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iで表される化合物又はその製薬上許容される塩:
【化1】
〔式中、
各Aは、独立して、C(R3)及びNから選択され;又は、代替的に、部分構造:
【化2】
は、
【化3】
のいずれかであり、
Xは、独立して、C(R3)、N、N(R4)、O及びSから選択され(但し、2つ以上のXがS又はOであることはなく、及び、少なくも1のX又は1のYはN、O又はSである);
Yは、独立して、C及びNから選択され;
Zは、独立して、結合、O又はNR4であり;
R1は、O、S及びNからなる群から選択される同一であるか又は異なっていてもよい1〜4個のヘテロ原子を含むを含むヘテロシクロアルキルから選択され[ここで、該ヘテロシクロアルキルは、置換されていないか、又は、同一であるか若しくは異なっている1以上の部分構造で場合により独立して置換されており、その際、各置換基は、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−CN、−ORc、=O、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)N(Rc)(Rd)、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、−S(O)N(Rc)(Rd)、−CH(Rc)(Rd)、−S(O)2N(Rc)(Rd)、−C(=NORc)Rd、−P(O)(ORc)(ORd)、−N(Rc)(Rd)、−アルキル−N(Rc)(Rd)、−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−Rc;−CH2N(Rc)(Rd)、−N(Rc)S(O)Rd、−N(Rc)S(O)2Rd、−CH2−N(Rc)S(O)2Rd、−N(Rc)S(O)2N(Rd)(Rb)、−N(Rc)S(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)ORd、−CH2−N(Rc)C(O)ORd、−S(O)Rc、=NORc、−N3、−NO2及び−S(O)2Rcからなる群から独立して選択され、ここで、各Rb、Rc及びRdは、独立して選択される];
又は、代替的に、該ヘテロシクロアルキルは、アリールと縮合することができ[ここで、該アリールは、置換されていないなくてもよく、又は、同一であるか若しくは異なっている1以上の部分構造で場合により独立して置換されていてもよく、その際、各置換基は、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ハロ、−CN、−ORc、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)N(Rc)(Rd)、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、−S(O)N(Rc)(Rd)、−CH(Rc)(Rd)、−S(O)2N(Rc)(Rd)、−C(=NORc)Rd、−P(O)(ORc)(ORd)、−N(Rc)(Rd)、−アルキル−N(Rc)(Rd)、−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−Rc;−CH2N(Rc)(Rd)、−N(Rc)S(O)Rd、−N(Rc)S(O)2Rd、−CH2−N(Rc)S(O)2Rd、−N(Rc)S(O)2N(Rd)(Rb)、−N(Rc)S(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)ORd、−CH2−N(Rc)C(O)ORd、−S(O)Rc、−N3、−NO2及び−S(O)2Rcからなる群から独立して選択され、ここで、各Rb、Rc及びRdは、独立して選択される];
又は、代替的に、該ヘテロシクロアルキルは、アリールと縮合することができ[ここで、該ヘテロシクロアルキルとアリールは、それぞれ、置換されていないなくてもよく、又は、同一であるか若しくは異なっている1以上の部分構造で場合により独立して置換されていてもよく、その際、各置換基は、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−CN、−ORc、=O、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)N(Rc)(Rd)、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、S(O)N(Rc)(Rd)、−CH(Rc)(Rd)、−S(O)2N(Rc)(Rd)、−C(=NORc)Rd、P(O)(ORc)(ORd)、−N(Rc)(Rd)、−アルキル−N(Rc)(Rd)、−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−Rc;−CH2N(Rc)(Rd)、−N(Rc)S(O)Rd、−N(Rc)S(O)2Rd、−CH2−N(Rc)S(O)2Rd、−N(Rc)S(O)2N(Rd)(Rb)、−N(Rc)S(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)ORd、−CH2−N(Rc)C(O)ORd、−S(O)Rc、=NORc、−N3、−NO2及び−S(O)2Rcからなる群から独立して選択され、ここで、各Rb、Rc及びRdは、独立して選択される];
R3は、H、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ、O−アルキル、O−ハロアルキル、O−シクロアルキル、S−アルキル、S−ハロアルキル、CN、CF3、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、N−アルキル、N−ハロアルキル、NH2及びN−シクロアルキルの群から選択され;
R4は、H、低級アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロアルキル、アリール及びヘテロアリールの群から選択され;
R5は、低級アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロアルキル、アリール及びヘテロアリールの群から選択され;及び、
R10は、
(i)1〜3個の環N原子を有する4員〜8員のヘテロシクリル環、又は、
(ii)1〜3個の環N原子を有する二環式ヘテロシクリル環、又は、
(iii)アリール基、又は、
(iv)ヘテロアリール基
のいずれかであり、
ここで、R10における該アリール基又はヘテロアリール基は、置換されていないか、又は、同一であるか若しくは異なっていてもよい1以上のG部分構造で場合により独立して置換されており(ここで、各G部分構造は、以下に示されている群から独立して選択される)、
及び、さらに、
ここで、R10における該ヘテロシクリル環は、置換されていないか、又は、該ヘテロシクリル環上の(i)環N原子若しくは(ii)環炭素原子のいずれかにおいて、同一であるか若しくは異なっていてもよい1以上のG部分構造で場合により置換されており(ここで、各G部分構造は、以下のものからなる群から独立して選択される):
(a) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−NRaRb〔但し、R20が水素である場合、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではなく、及び、Gがオキソ基として存在している場合、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環であることができる〕;
(b) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−O−R5〔但し、R20が水素である場合、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(c) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−OH〔但し、R20が水素である場合、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(d) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−Ra;
(e) 〜〜〜−(CHR20)n−S(O2)−Ra;
(f) 〜〜〜−(CHR20)n−S(O2)−(CH2)n−Ra;
(g) 〜〜〜−(CHR20)n−S(O2)−NRaRb;
(h) 〜〜〜−(CHR20)n−Ra;
(i) 〜〜〜−(CHR20)n−O−Ra;
(j) 〜〜〜−NH−C(O)−O−Ra〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(k) 〜〜〜−NH−C(O)−Ra〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(l) 〜〜〜−NH−C(O)−NRaRb〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(m) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−NH−NH−C(O)−Ra;
(n) 〜〜〜−O−P(O)−(Ra)2〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(o) 〜〜〜−O−CH(Ra)2〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(p) オキソ基〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(q) 〜〜〜−C(O)−(CHR20)n−C(O)−O−Ra;
(r) 〜〜〜−C(O)−(CHR20)n−Ra;
(s) スピロシクリル基;
(t) 〜〜〜−C(O)−(シクロアルキル)−C(O)−N(Rb)−Ra〔但し、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(u) 〜〜〜−C(O)−(シクロアルキル)−C(O)−OR5〔但し、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(v) 〜〜〜−C(O)−(シクロアルキル)−C(O)OH〔但し、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(w) 〜〜〜−C(O)−(シクロアルキル)−C(O)OHの生物学的等価体〔但し、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(x) 〜〜〜−C(O)−(アリール)−C(O)OH;及び、
(y) 〜〜〜−C(O)−(ヘテロアリール)−C(O)OH;
ここで、 Raは、以下のものからなる群から選択され:
水素、ヒドロキシ、CN、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、(アリール)アルキル−、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル−、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル−、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル−、スピロシクリル又は二環式ヘテロシクリル〔ここで、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル及びシクロアルキルは、それぞれ、置換されていないか、又は、同一であるか若しくは異なっている1以上の部分構造で場合により独立して置換されており、その際、各部分構造は、O−ハロアルキル、S−ハロアルキル、CN、NO2、CF3、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、N−アルキル、N−ハロアルキル及びN−シクロアルキル;アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−ORc、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)N(Rc)(Rd)、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、−S(O)N(Rc)(Rd)、−CH(Rc)(Rd)、−S(O)2N(Rc)(Rd)、−C(=NORc)Rd、−P(O)(ORc)(ORd)、−N(Rc)(Rd)、−アルキル−N(Rc)(Rd)、−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−Rc;−CH2N(Rc)(Rd)、−N(Rc)S(O)Rd、−N(Rc)S(O)2Rd、−CH2−N(Rc)S(O)2Rd、−N(Rc)S(O)2N(Rd)(Rb)、−N(Rc)S(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)ORd、−CH2−N(Rc)C(O)ORd、−S(O)Rc、=NORc、−N3及び−S(O)2Rcからなる群から独立して選択され、ここで、各Rb、Rc及びRdは、独立して選択される〕;
Rbは、H、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルであり;
Rcは、H、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルであり;
Rdは、H、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルであり;
ここで、Rb、Rc及びRdにおける該アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、それぞれ、置換されていなくてもよく、又は、ハロ、OH、NH2、CF3、CN、Oアルキル、NHアルキル、N(アルキル)2及びSi(アルキル)3から独立して選択される1〜2の置換基で場合により独立して置換されていてもよく;
R20は、H、−OH、ハロ又は−CF3であり;
mは、1〜3であり;
nは、0〜3である〕。
【請求項2】
以下の群から選択される化合物又はその製薬上許容される塩。
【化4】
【請求項3】
有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物又はその製薬上許容される塩、及び製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項4】
有効量の請求項2に記載の少なくとも1つの化合物又はその製薬上許容される塩、及び製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項5】
患者における心臓血管疾患、代謝性障害、肥満、肥満関連障害、脂質異常症、糖尿病、糖尿病性合併症、耐糖能異常又は空腹時血糖異常を治療する方法であって、当該患者に有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物又はその製薬上許容される塩を投与することを含む、前記方法。
【請求項6】
患者における心臓血管疾患、代謝性障害、肥満、肥満関連障害、脂質異常症、糖尿病、糖尿病性合併症、耐糖能異常又は空腹時血糖異常を治療する方法であって、当該患者に有効量の請求項2に記載の少なくとも1つの化合物又はその製薬上許容される塩を投与することを含む、前記方法。
【請求項7】
治療対象の疾患が糖尿病である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記糖尿病がII型糖尿病である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
治療対象の疾患が肥満である、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
治療対象の疾患が代謝性障害である、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記患者に有効量の少なくとも1つの付加的な治療薬を投与することをさらに含み、ここで、該付加的な治療薬が抗糖尿病薬又は抗肥満薬から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
治療対象の疾患が糖尿病である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記糖尿病がII型糖尿病である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
治療対象の疾患が代謝性障害である、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記患者に有効量の少なくとも1つの付加的な治療薬を投与することをさらに含み、ここで、該付加的な治療薬が抗糖尿病薬又は抗肥満薬から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項1】
式Iで表される化合物又はその製薬上許容される塩:
【化1】
〔式中、
各Aは、独立して、C(R3)及びNから選択され;又は、代替的に、部分構造:
【化2】
は、
【化3】
のいずれかであり、
Xは、独立して、C(R3)、N、N(R4)、O及びSから選択され(但し、2つ以上のXがS又はOであることはなく、及び、少なくも1のX又は1のYはN、O又はSである);
Yは、独立して、C及びNから選択され;
Zは、独立して、結合、O又はNR4であり;
R1は、O、S及びNからなる群から選択される同一であるか又は異なっていてもよい1〜4個のヘテロ原子を含むを含むヘテロシクロアルキルから選択され[ここで、該ヘテロシクロアルキルは、置換されていないか、又は、同一であるか若しくは異なっている1以上の部分構造で場合により独立して置換されており、その際、各置換基は、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−CN、−ORc、=O、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)N(Rc)(Rd)、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、−S(O)N(Rc)(Rd)、−CH(Rc)(Rd)、−S(O)2N(Rc)(Rd)、−C(=NORc)Rd、−P(O)(ORc)(ORd)、−N(Rc)(Rd)、−アルキル−N(Rc)(Rd)、−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−Rc;−CH2N(Rc)(Rd)、−N(Rc)S(O)Rd、−N(Rc)S(O)2Rd、−CH2−N(Rc)S(O)2Rd、−N(Rc)S(O)2N(Rd)(Rb)、−N(Rc)S(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)ORd、−CH2−N(Rc)C(O)ORd、−S(O)Rc、=NORc、−N3、−NO2及び−S(O)2Rcからなる群から独立して選択され、ここで、各Rb、Rc及びRdは、独立して選択される];
又は、代替的に、該ヘテロシクロアルキルは、アリールと縮合することができ[ここで、該アリールは、置換されていないなくてもよく、又は、同一であるか若しくは異なっている1以上の部分構造で場合により独立して置換されていてもよく、その際、各置換基は、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ハロ、−CN、−ORc、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)N(Rc)(Rd)、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、−S(O)N(Rc)(Rd)、−CH(Rc)(Rd)、−S(O)2N(Rc)(Rd)、−C(=NORc)Rd、−P(O)(ORc)(ORd)、−N(Rc)(Rd)、−アルキル−N(Rc)(Rd)、−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−Rc;−CH2N(Rc)(Rd)、−N(Rc)S(O)Rd、−N(Rc)S(O)2Rd、−CH2−N(Rc)S(O)2Rd、−N(Rc)S(O)2N(Rd)(Rb)、−N(Rc)S(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)ORd、−CH2−N(Rc)C(O)ORd、−S(O)Rc、−N3、−NO2及び−S(O)2Rcからなる群から独立して選択され、ここで、各Rb、Rc及びRdは、独立して選択される];
又は、代替的に、該ヘテロシクロアルキルは、アリールと縮合することができ[ここで、該ヘテロシクロアルキルとアリールは、それぞれ、置換されていないなくてもよく、又は、同一であるか若しくは異なっている1以上の部分構造で場合により独立して置換されていてもよく、その際、各置換基は、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−CN、−ORc、=O、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)N(Rc)(Rd)、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、S(O)N(Rc)(Rd)、−CH(Rc)(Rd)、−S(O)2N(Rc)(Rd)、−C(=NORc)Rd、P(O)(ORc)(ORd)、−N(Rc)(Rd)、−アルキル−N(Rc)(Rd)、−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−Rc;−CH2N(Rc)(Rd)、−N(Rc)S(O)Rd、−N(Rc)S(O)2Rd、−CH2−N(Rc)S(O)2Rd、−N(Rc)S(O)2N(Rd)(Rb)、−N(Rc)S(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)ORd、−CH2−N(Rc)C(O)ORd、−S(O)Rc、=NORc、−N3、−NO2及び−S(O)2Rcからなる群から独立して選択され、ここで、各Rb、Rc及びRdは、独立して選択される];
R3は、H、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロ、O−アルキル、O−ハロアルキル、O−シクロアルキル、S−アルキル、S−ハロアルキル、CN、CF3、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、N−アルキル、N−ハロアルキル、NH2及びN−シクロアルキルの群から選択され;
R4は、H、低級アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロアルキル、アリール及びヘテロアリールの群から選択され;
R5は、低級アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロアルキル、アリール及びヘテロアリールの群から選択され;及び、
R10は、
(i)1〜3個の環N原子を有する4員〜8員のヘテロシクリル環、又は、
(ii)1〜3個の環N原子を有する二環式ヘテロシクリル環、又は、
(iii)アリール基、又は、
(iv)ヘテロアリール基
のいずれかであり、
ここで、R10における該アリール基又はヘテロアリール基は、置換されていないか、又は、同一であるか若しくは異なっていてもよい1以上のG部分構造で場合により独立して置換されており(ここで、各G部分構造は、以下に示されている群から独立して選択される)、
及び、さらに、
ここで、R10における該ヘテロシクリル環は、置換されていないか、又は、該ヘテロシクリル環上の(i)環N原子若しくは(ii)環炭素原子のいずれかにおいて、同一であるか若しくは異なっていてもよい1以上のG部分構造で場合により置換されており(ここで、各G部分構造は、以下のものからなる群から独立して選択される):
(a) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−NRaRb〔但し、R20が水素である場合、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではなく、及び、Gがオキソ基として存在している場合、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環であることができる〕;
(b) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−O−R5〔但し、R20が水素である場合、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(c) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−OH〔但し、R20が水素である場合、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(d) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−Ra;
(e) 〜〜〜−(CHR20)n−S(O2)−Ra;
(f) 〜〜〜−(CHR20)n−S(O2)−(CH2)n−Ra;
(g) 〜〜〜−(CHR20)n−S(O2)−NRaRb;
(h) 〜〜〜−(CHR20)n−Ra;
(i) 〜〜〜−(CHR20)n−O−Ra;
(j) 〜〜〜−NH−C(O)−O−Ra〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(k) 〜〜〜−NH−C(O)−Ra〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(l) 〜〜〜−NH−C(O)−NRaRb〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(m) 〜〜〜−(CHR20)n−C(O)−NH−NH−C(O)−Ra;
(n) 〜〜〜−O−P(O)−(Ra)2〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(o) 〜〜〜−O−CH(Ra)2〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(p) オキソ基〔Cにおいてのみ可、Nにおいては不可〕;
(q) 〜〜〜−C(O)−(CHR20)n−C(O)−O−Ra;
(r) 〜〜〜−C(O)−(CHR20)n−Ra;
(s) スピロシクリル基;
(t) 〜〜〜−C(O)−(シクロアルキル)−C(O)−N(Rb)−Ra〔但し、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(u) 〜〜〜−C(O)−(シクロアルキル)−C(O)−OR5〔但し、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(v) 〜〜〜−C(O)−(シクロアルキル)−C(O)OH〔但し、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(w) 〜〜〜−C(O)−(シクロアルキル)−C(O)OHの生物学的等価体〔但し、R10は5員又は6員のヘテロシクリル環ではない〕;
(x) 〜〜〜−C(O)−(アリール)−C(O)OH;及び、
(y) 〜〜〜−C(O)−(ヘテロアリール)−C(O)OH;
ここで、 Raは、以下のものからなる群から選択され:
水素、ヒドロキシ、CN、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、(アリール)アルキル−、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル−、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル−、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル−、スピロシクリル又は二環式ヘテロシクリル〔ここで、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル及びシクロアルキルは、それぞれ、置換されていないか、又は、同一であるか若しくは異なっている1以上の部分構造で場合により独立して置換されており、その際、各部分構造は、O−ハロアルキル、S−ハロアルキル、CN、NO2、CF3、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、N−アルキル、N−ハロアルキル及びN−シクロアルキル;アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−ORc、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)N(Rc)(Rd)、−SF5、−OSF5、−Si(Rc)3、−SRc、−S(O)N(Rc)(Rd)、−CH(Rc)(Rd)、−S(O)2N(Rc)(Rd)、−C(=NORc)Rd、−P(O)(ORc)(ORd)、−N(Rc)(Rd)、−アルキル−N(Rc)(Rd)、−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)Rd、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−Rc;−CH2N(Rc)(Rd)、−N(Rc)S(O)Rd、−N(Rc)S(O)2Rd、−CH2−N(Rc)S(O)2Rd、−N(Rc)S(O)2N(Rd)(Rb)、−N(Rc)S(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−CH2−N(Rc)C(O)N(Rd)(Rb)、−N(Rc)C(O)ORd、−CH2−N(Rc)C(O)ORd、−S(O)Rc、=NORc、−N3及び−S(O)2Rcからなる群から独立して選択され、ここで、各Rb、Rc及びRdは、独立して選択される〕;
Rbは、H、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルであり;
Rcは、H、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルであり;
Rdは、H、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルであり;
ここで、Rb、Rc及びRdにおける該アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、それぞれ、置換されていなくてもよく、又は、ハロ、OH、NH2、CF3、CN、Oアルキル、NHアルキル、N(アルキル)2及びSi(アルキル)3から独立して選択される1〜2の置換基で場合により独立して置換されていてもよく;
R20は、H、−OH、ハロ又は−CF3であり;
mは、1〜3であり;
nは、0〜3である〕。
【請求項2】
以下の群から選択される化合物又はその製薬上許容される塩。
【化4】
【請求項3】
有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物又はその製薬上許容される塩、及び製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項4】
有効量の請求項2に記載の少なくとも1つの化合物又はその製薬上許容される塩、及び製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項5】
患者における心臓血管疾患、代謝性障害、肥満、肥満関連障害、脂質異常症、糖尿病、糖尿病性合併症、耐糖能異常又は空腹時血糖異常を治療する方法であって、当該患者に有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物又はその製薬上許容される塩を投与することを含む、前記方法。
【請求項6】
患者における心臓血管疾患、代謝性障害、肥満、肥満関連障害、脂質異常症、糖尿病、糖尿病性合併症、耐糖能異常又は空腹時血糖異常を治療する方法であって、当該患者に有効量の請求項2に記載の少なくとも1つの化合物又はその製薬上許容される塩を投与することを含む、前記方法。
【請求項7】
治療対象の疾患が糖尿病である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記糖尿病がII型糖尿病である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
治療対象の疾患が肥満である、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
治療対象の疾患が代謝性障害である、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記患者に有効量の少なくとも1つの付加的な治療薬を投与することをさらに含み、ここで、該付加的な治療薬が抗糖尿病薬又は抗肥満薬から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
治療対象の疾患が糖尿病である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記糖尿病がII型糖尿病である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
治療対象の疾患が代謝性障害である、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記患者に有効量の少なくとも1つの付加的な治療薬を投与することをさらに含み、ここで、該付加的な治療薬が抗糖尿病薬又は抗肥満薬から選択される、請求項6に記載の方法。
【公表番号】特表2012−509274(P2012−509274A)
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536587(P2011−536587)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064738
【国際公開番号】WO2010/059602
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064738
【国際公開番号】WO2010/059602
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】
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