スイッチ構造
【課題】意匠パネル形成上の制限を低減しながら部品点数を抑えて組付作業性を向上させることができるスイッチ構造を得る。
【解決手段】本体ベースパネル50は、基板32とレンズカバーパネル18との間に配置されると共に、基板32及びレンズカバーパネル18が取り付けられている。本体ベースパネル50には、スイッチノブ40を作動位置40Yの方向及び待機位置40Xの方向へ案内するガイド受けリブ62が形成されているので、スイッチノブ40が本体ベースパネル50に形成されたガイド受けリブ62によって案内されながら移動する。
【解決手段】本体ベースパネル50は、基板32とレンズカバーパネル18との間に配置されると共に、基板32及びレンズカバーパネル18が取り付けられている。本体ベースパネル50には、スイッチノブ40を作動位置40Yの方向及び待機位置40Xの方向へ案内するガイド受けリブ62が形成されているので、スイッチノブ40が本体ベースパネル50に形成されたガイド受けリブ62によって案内されながら移動する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチをオン及びオフさせるノブ部材を備えたスイッチ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両天井部においては、組み立てられたスイッチモジュールが操作パネル(意匠パネル)に形成された挿着部に取り付けられている場合がある(例えば、特許文献1参照)。このような構造では、例えば、スイッチモジュールに形成されたリブが、操作パネルの挿着部に形成されたガイド溝に係合して案内されるようになっている。しかし、操作パネルの内側は、比較的高温となるため、熱収縮しにくい材料で形成してガイド溝の変形を抑える必要がある。
【0003】
一方、スイッチモジュールのスイッチノブを案内するガイド構造部を操作パネルと別体にし、該ガイド構造部をスイッチ基板側に固定すると共に、該スイッチ基板の固定用のベースパネル(ベース部材)と車室内側の操作パネルとで該スイッチ基板を挟んだ状態で締め付ける構造も考えられるが、このような構造を採用すると、部品点数が増加し組付作業が煩雑化する。
【特許文献1】特開2003−173726公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、意匠パネル形成上の制限を低減しながら部品点数を抑えて組付作業性を向上させることができるスイッチ構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載する本発明のスイッチ構造は、意匠面を構成し、孔部が貫通形成された意匠パネルと、前記意匠パネルの反意匠面側に配置され、前記意匠パネル側の面にスイッチが配設された基板と、前記スイッチに連結されて前記孔部の内側に一部が配置可能とされ、移動操作されることによって前記スイッチをオンさせる作動位置と前記スイッチをオフさせる待機位置との間で移動可能とされたノブ部材と、前記基板と前記意匠パネルとの間に配置されると共に、前記基板及び前記意匠パネルが取り付けられ、前記ノブ部材を前記作動位置の方向及び前記待機位置の方向へ案内する案内部が形成されたベース部材と、を有することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載する本発明のスイッチ構造によれば、スイッチに連結されて意匠パネルの孔部の内側に一部が配置可能とされたノブ部材は、移動操作されることによって、スイッチをオンさせる作動位置とスイッチをオフさせる待機位置との間で移動可能となっているので、ノブ部材の移動操作によってスイッチがオン及びオフされる。ベース部材は、基板と意匠パネルとの間に配置されると共に、基板及び意匠パネルが取り付けられており、ベース部材には、ノブ部材を作動位置の方向及び待機位置の方向へ案内する案内部が形成されているので、ノブ部材がベース部材に形成された案内部によって案内されながら移動してスイッチをオン及びオフさせる。
【0007】
請求項2に記載する本発明のスイッチ構造は、請求項1記載の構成において、前記基板には前記スイッチが複数個配設され、前記基板が取り付けられた前記ベース部材には互いに隣り合う前記スイッチ同士の間から外れた位置に前記案内部が形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載する本発明のスイッチ構造によれば、基板にはスイッチが複数個配設されており、基板が取り付けられたベース部材には互いに隣り合うスイッチ同士の間から外れた位置に案内部が形成されているので、部品点数を抑えながらスイッチ同士の間隔を狭く設定することが可能になり、この場合、各スイッチに連結されたノブ部材は、狭い間隔で配置されてそれぞれ案内部によって案内される。
【0009】
請求項3に記載する本発明のスイッチ構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記案内部は、前記ベース部材における前記意匠パネル側の面から前記意匠パネル側へ延設されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載する本発明のスイッチ構造によれば、案内部がベース部材における意匠パネル側の面から意匠パネル側へ延設されているので、基板が案内部に当ることがなく、組付作業時には、基板全体がベース部材に接近した状態で取り付けられる。また、ノブ部材の移動操作時には、ノブ部材は、ベース部材における意匠パネル側の面よりも意匠パネル側で案内部によって案内される。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のスイッチ構造によれば、意匠パネル形成上の制限を低減しながら部品点数を抑えて組付作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0012】
請求項2に記載のスイッチ構造によれば、複数のスイッチ、ひいては複数のノブ部材を近接位置に配置させる場合にも、部品点数を抑えることができるという優れた効果を有する。
【0013】
請求項3に記載のスイッチ構造によれば、組付作業時に際して基板全体をベース部材に接近させて取り付けることになるので、基板のベース部材への組付作業性を良好に維持できるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係るスイッチ構造12について図1〜図14を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRはスイッチ構造12(スイッチ装置)が適用された天井ランプ装置14の組付状態における車両前方側を示しており、矢印UPは該天井ランプ装置14の組付状態における車両上方側を示しており、矢印Wは該天井ランプ装置14の組付状態における車両幅方向を示している。
【0015】
図1に示されるように、車両天井部における車室内側となる天井内装側、換言すれば、ルーフパネル(図示省略)の車両下方側には、成形天井(ルーフヘッドライニング)10が前記ルーフパネルに対して略平行に配置されている。成形天井10は、例えば、繊維成形体や硬質ウレタンで形成された発泡成形体等から成り、車両幅方向においては、図示しないルーフサイドレールの車体下方側付近にまで延在し、車両前後方向においては、図示しないルーフフロントクロスメンバ及びルーフリヤクロスメンバのそれぞれの車体下方側付近にまで延在している。
【0016】
図3に示されるように、成形天井10の所定位置(本実施形態では略中央部)には、ランプ取付用開口部10Aが形成されている。ランプ取付用開口部10Aよりも車室内側には、ランプレンズパネル体16が配設されている(図1参照)。図4及び図5に示されるように、ランプレンズパネル体16は、天井ランプ装置14の意匠面18C(図5参照)を構成する意匠パネルとしてのレンズカバーパネル18を備えている。レンズカバーパネル18は、全体として浅底ケース状に形成された樹脂製のカバーとされ、本実施形態では、成形性の観点から結晶性の熱可塑性樹脂であるポリプロピレン(PP)製とされている。
【0017】
図5に示されるように、レンズカバーパネル18の中央部には、円孔18Aが形成されており、この円孔18Aには、バルブレンズカバー20が嵌め込まれている。バルブレンズカバー20は、入射光を透過可能な材料で構成されている。レンズカバーパネル18において、円孔18Aよりも車両後方側に配置される部位には、車両前後方向に沿う長孔18Bが複数個(本実施形態では、計三個)貫通形成されており、イルミレンズ(イルミネーションレンズ)22が嵌め込まれている。イルミレンズ22は、入射光を拡散させて透過するようになっている。また、レンズカバーパネル18において、円孔18Aよりも車両幅方向両側となる端部にも、イルミレンズ24が配設されており、このイルミレンズ24も、入射光を拡散させて透過するようになっている。さらに、レンズカバーパネル18において、円孔18Aよりも車両前方側に配置される部位には、車両前後方向に沿う孔部としてのスイッチノブ用孔部26が複数個(本実施形態では、計三個)貫通形成されている。
【0018】
図4に示されるように、レンズカバーパネル18において、車両上方側へ向けられる反意匠面18D側の四隅付近、すなわち、イルミレンズ22よりも車両幅方向外側の部位、及び、スイッチノブ用孔部26よりも車両幅方向外側の部位には、クリップ28が立設されている。クリップ28は、レンズカバーパネル18における車両前後方向の前端部及び後端部よりもややバルブレンズカバー20側に寄った部位に形成され、組付状態では、成形天井10(図3参照)のランプ取付用開口部10Aを貫通した状態で配置され、図4に示されるベース部材としての本体ベースパネル50に形成された嵌合部52に嵌合されるようになっている。また、レンズカバーパネル18においてスイッチノブ用孔部26同士の間には本体ベースパネル50側へ向けて円筒部27が立設されており、これらの円筒部27の筒内には、図5及び図7に示される本体ベースパネル50に立設された位置決め用の基準ピン51の先端部が嵌入されている。なお、円筒部27及び基準ピン51は、広義には、位置決め手段(位置決め部)として把握される要素であり、この位置決め手段は、例えば、円筒部27と基準ピン51とを入れ替えたような構成、すなわち、意匠パネル側に立設されたピンと、ベース部材側に立設されて前記ピンが嵌入可能な円筒部と、により構成されてもよい。
【0019】
このような状態で、図4に示される本体ベースパネル50を備えたスイッチモジュール本体(スイッチ本体ベースパネル)30にレンズカバーパネル18を備えたランプレンズパネル体16が取り付けられ、図1及び図2に示されるように、本体ベースパネル50(図2参照)の前後端部とレンズカバーパネル18(図1参照)の前後端部とが成形天井10を上下から挟み込むように配置される構成となっている。なお、天井ランプ装置14と成形天井10とをモジュール化しておくことによって、車両への組付け作業時間を短縮することができる。また、図4に示されるように、本体ベースパネル50には、前後方向中間部における両サイド寄りにリテーナー53が形成されており、このリテーナー53は、ルーフパネル(図示省略)側への取付用とされている。
【0020】
図6に示されるように、スイッチモジュール本体30は、基板(基盤)32と、ノブ部材としてのスイッチノブ40と、本体ベースパネル50と、を含んで構成されている。本体ベースパネル50は、基板32と図5に示されるランプレンズパネル体16(レンズカバーパネル18)との間に配置され、スイッチモジュール本体30のベース部分を構成してレンズカバーパネル18とほぼ同様の大きさに形成されている。本体ベースパネル50は、組付状態で車室内側に向けられる室内向き部50Aがランプレンズパネル体16と対向する側になっている。この本体ベースパネル50は、樹脂製とされ、熱収縮しにくい非結晶性の熱可塑性樹脂であるポリカーボネイト(PC)やアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)を適用するのが好ましい。
【0021】
本体ベースパネル50における室内向き部50Aの中央部は、バルブレンズカバー20に対向する部分が皿状(ドーム状)の凹面部54とされており、その中心部にバルブ取付用の取付孔54A(図6参照)が貫通形成されている。取付孔54Aには、バルブ36が取り付けられている。また、凹面部54よりも車両幅方向外側となる両サイド側には、LED取付用の取付孔54Bが貫通形成されてLED37が取り付けられている。バルブ36、LED37は、広義には光源として把握される要素であり、図6に示される基板32側に接続されている。
【0022】
基板32は、プリント基板によって構成されており、図4に示されるレンズカバーパネル18の反意匠面18D側(すなわち、車両上方側)に配置され、レンズカバーパネル18側(すなわち、車室内向き)の配置面32A(図6参照)において車両前方側に配置される位置には、図6に示されるように、複数個(本実施形態では3個)のスイッチ34(図6の手前側より順に、ドームスイッチ、ドア連動スイッチ、イルミスイッチ)が並んで配設されている。
【0023】
これらのスイッチ34は、略直方体形状のスイッチング手段で、先端部からは受動突起34Aが付勢手段(図示省略)の付勢力によって車室内側(矢印UPの反対方向側)に突出しており、受動突起34Aは、押圧されてもロックされず、押圧解除されると元の位置に戻るようになっている。この受動突起34Aを基板32の板面に垂直な方向へ変位されることで接点が開閉してスイッチング操作がなされる(オン及びオフのいずれか一方の状態とされる)ようになっている。スイッチ34は、その各端子が基板32の図示しないプリント配線に接続されている。このため、前述したLED37、バルブ36(いずれも図5参照)は、各スイッチ34のオンオフ状態に応じて点灯及び消灯するようになっている。
【0024】
図9に示されるように、基板32には、位置決め孔32B及び位置決め用の切欠部32Cが形成されており、本体ベースパネル50に立設された第1位置決めピン55Aが位置決め孔32Bに挿入されると共に第2位置決めピン55Bが切欠部32C内に配置されることによって、本体ベースパネル50に対して基板32が位置決めされる。このように位置決めされた状態で、基板32は、本体ベースパネル50にて組付状態で車両上方側に向けられる上向き部50Bに複数の爪部56でその外端部が複数箇所係止されると共にスクリュー(固定手段)38で固定され、裏側(本体ベースパネル50側と反対側の車両上方側)には基板保護フィルム(基盤保護フィルム)39がスクリュー38で共締めされている。これによって、図6に示される基板32におけるスイッチ34の配置面32A側に配置された本体ベースパネル50に、基板32が取り付けられて支持されるようになっている。なお、図10は、本体ベースパネル50と基板32(図6参照)とがASSY化された状態を示している。
【0025】
図7に示されるように、各スイッチ34に対応して本体ベースパネル50の前部には、各スイッチ34の一部をレンズカバーパネル18(ランプレンズパネル体16)(図5参照)側へ貫通させるための(スイッチ用の)貫通孔58が貫通形成されており、各スイッチ34の一部は、この貫通孔58を貫通している。基板32(図6参照)が取り付けられた本体ベースパネル50には、互いに隣り合うスイッチ34同士の間から外れた位置、より具体的には、スイッチ34の並ぶ方向に略直角な方向における各スイッチ34の両サイドに、略角筒状のスイッチガイド部(スイッチガイド構造部)60が立設されている。
【0026】
各スイッチガイド部60における車両幅方向両側に向けられた縦壁部には、それぞれ案内部としての一対のガイド受けリブ62が形成されており、また、各スイッチ34より車両前方側(図7では図中左側)に配置されるスイッチガイド部60における車両前方側に向けられた縦壁部にも、案内部としての一対のガイド受けリブ62が形成されている。各一対のガイド受けリブ62は、本体ベースパネル50におけるレンズカバーパネル18(図5参照)側の面となる室内向き部50Aの一般面から略垂直な方向に沿ってレンズカバーパネル18(図5参照)側へ延設されており、互いに略平行なリブ間にガイド溝を形成している。
【0027】
スイッチガイド部60間に配置されたスイッチ34には、図10に示されるスイッチノブ40が連結されている。図11〜図14には、スイッチ34にスイッチノブ40が連結された状態、換言すれば、本体ベースパネル50、基板32(図6参照)及びスイッチノブ40がASSY化された状態が示されている。なお、図12は、図11の12L−12L線に沿う拡大断面図に相当し、図13(A)は、図12の左側に図示されるスイッチ34及びスイッチノブ40の一部を示し、図13(B)は、図12の右側に図示されるスイッチ34及びスイッチノブ40の一部を示している。
【0028】
図12に示されるように、スイッチノブ40は、スイッチノブ用孔部26の内側に操作部42(一部)が配置可能とされ、樹脂製(例えば、ポリカーボネイト(PC)製やアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)製)とされて図8に示されるように、略箱状に形成されている。なお、図8は、三個のスイッチノブ40のうち真ん中に配置されるスイッチノブ40を示している。図12に示される操作部42は、移動操作可能とされ、移動操作時に車室内の乗員によって押圧される受圧用とされている。操作部42の中央部には、スイッチ34側に延出された延出部44が形成されている。延出部44の先端側には、スイッチ34の受動突起34Aに嵌合(係合)される嵌合部44Aが形成されている。操作部42の外周部側からは略角筒状の周壁部46が立設されている(図8参照)。周壁部46は、図7に示されるスイッチ34及び(ガイド受けリブ62を備えた)スイッチガイド部60を包囲するように配置される。また、図8に示されるように、周壁部46の内周側には、リブ状に形成されて操作部42の移動操作に応じてガイド受けリブ62(図7参照)に案内されながら摺動する摺動部としてのガイドリブ48が形成されている。ガイドリブ48は、ガイド受けリブ62(図7参照)に案内されながら移動するようになっている。
【0029】
ここで、図14に示されるように、スイッチノブ40は、移動操作されることによってスイッチ34をオンさせる作動位置40Y(図14(B)参照)とスイッチ34をオフさせる待機位置40X(図14(A)参照)との間で移動可能になっており、ガイド受けリブ62がスイッチノブ40を作動位置40Y(図14(B)参照)の方向及び待機位置40X(図14(A)参照)の方向へ案内する構成となっている。なお、図14は、三個のスイッチ34及び三個のスイッチノブ40のうち真ん中に配置されるスイッチ34及びスイッチノブ40を示しているが、これらの車両幅方向両側に配置されるスイッチ34及びスイッチノブ40も同様の構成となっている。
【0030】
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
【0031】
図14に示されるように、スイッチ34に連結されてレンズカバーパネル18のスイッチノブ用孔部26の内側に操作部42が配置されたスイッチノブ40は、移動操作されることによって、スイッチ34をオンさせる作動位置40Y(図14(B)参照)とスイッチ34をオフさせる待機位置40X(図14(A)参照)との間で移動可能となっているので、車室内の乗員がスイッチノブ40を押圧等の移動操作をすると、スイッチ34がオン及びオフされる。
【0032】
本体ベースパネル50は、基板32とレンズカバーパネル18との間に配置されると共に、基板32及びレンズカバーパネル18が取り付けられており、本体ベースパネル50には、スイッチノブ40を作動位置40Y(図14(B)参照)の方向及び待機位置40X(図14(A)参照)の方向へ案内するガイド受けリブ62が形成されているので、スイッチノブ40が本体ベースパネル50に形成されたガイド受けリブ62によって案内されながら移動する。
【0033】
より具体的には、スイッチノブ40は、周壁部46が操作部42から立設されてスイッチ34及びガイド受けリブ62を包囲し、ガイドリブ48が周壁部46の内周側にリブ状に形成されて操作部42の上下移動操作に応じてガイド受けリブ62によって案内されながら摺動するので、操作部42が押圧等により移動操作されると、スイッチノブ40は、周壁部46の内周側にてガイドリブ48がガイド受けリブ62に案内されながら摺動してスイッチ34をオン及びオフさせる。
【0034】
このように、本実施形態のスイッチ構造12では、スイッチノブ40のガイドリブ48を、本体ベースパネル50におけるスイッチガイド部60のガイド受けリブ62に摺動可能に嵌め合わせると共に、スイッチノブ40の嵌合部44A(図12参照)をスイッチ34と嵌合(係合)させることで、スイッチ作動に必要な機能を得ている。換言すれば、ガイド受けリブ62を備えたスイッチガイド部60と本体ベースパネル50とを別体とせずに一体とし(すなわち、本体ベースパネル50をスイッチガイド一体ベースパネルとし)、基板32と本体ベースパネル50とをASSY化した構造体に、ガイドリブ48を備えたスイッチノブ40を嵌合させるだけで、スイッチモジュール本体30を形成してスイッチ機能(スイッチ34をオン及びオフさせる機能)を発生させることができる。
【0035】
このため、例えば、本体ベースパネル50からスイッチガイド部60を分離させてスイッチガイド部と本体ベースパネルとを別体化する対比構造と比較すると、部品点数、部品組付けの作業工数、及びコストを抑えることができる。
【0036】
補足すると、前記対比構造が、例えば、スイッチノブのガイドリブを、ベース部材とは別体のスイッチガイドケースにおける一対のガイド受けリブ間(スイッチガイド部)に摺動可能に配置し、前記ガイド受けリブ(スイッチガイド部)を、スイッチが配設されたスイッチ基板に結合させると共に、意匠パネルとベース部材とで前記スイッチ基板を挟んで締結手段で締め付けるような構造である場合、該対比構造では、スイッチ機能を得るための構成部品が多く、構造も本実施形態のスイッチ構造12に比べると複雑になる。また、前記対比構造では、多部品を使用することになるので、組付工数が増えてコストが高くなり、各部品の寸法精度の影響を受けやすくなるうえ、スイッチ機能の不具合発生を防止するための管理に多くの工数が必要になる(部品合わせが難しい)。これに対して、本実施形態のスイッチ構造12では、これらの点を改善することができる。
【0037】
また、本実施形態のスイッチ構造12では、レンズカバーパネル18とスイッチモジュール本体30との組み合わせによってスイッチ機能を得ているのではなく、スイッチモジュール本体30が単独でスイッチ機能を備えているために、レンズカバーパネル18には、スイッチノブ40の操作部42を配置可能なスイッチノブ用孔部26が形成されていれば、他は形状的に制約されないので、レンズカバーパネル18の意匠を多様化させることができる。
【0038】
また、例えば、意匠パネル側にノブ部材の案内用として案内部を形成するような他の対比構造では、比較的高温となる案内部を熱収縮させないために、意匠パネルの材料等が制約されるが、本実施形態のスイッチ構造12では、意匠パネルとしてのレンズカバーパネル18に案内部が不要な構成であるので、レンズカバーパネル18が材料等で制約を受けることは殆どない。また、図4に示されるように、スイッチノブ用孔部26同士の間に円筒部27が立設されており、図12に示されるように、これらの円筒部27の筒内に本体ベースパネル50の基準ピン51の先端部が嵌入されているので、本体ベースパネル50やスイッチノブ40と、レンズカバーパネル18と、が、異なる樹脂で形成されてかつそれらの熱収縮率の違いから熱による変形量に差が生じても、本体ベースパネル50やスイッチノブ40に対するスイッチノブ用孔部26の相対位置の変化が抑制されて、スイッチノブ40の移動操作性が確保される。
【0039】
また、本実施形態のスイッチ構造12では、本体ベースパネル50には、スイッチ34の一部をレンズカバーパネル18側へ貫通させるための貫通孔58が形成されているので、組付作業時には、スイッチ34が貫通孔58の位置に合わせられて基準ピン51の立設方向に沿う方向に挿入され、該スイッチ34の一部がレンズカバーパネル18側へ貫通させられる。その際における本体ベースパネル50に対する基板32の位置決めは、図9に示される第1、第2位置決めピン55A、55Bと、位置決め孔32B及び切欠部32との位置合わせによってなされるので、組付作業性が良い。
【0040】
さらに、図14に示されるように、ガイド受けリブ62が本体ベースパネル50におけるレンズカバーパネル18側の室内向き部50Aからレンズカバーパネル18側へ延設されているので、基板32がガイド受けリブ62に当ることがなく、組付作業時には、基板32全体が本体ベースパネル50に接近した状態で取り付けられる。このため、基板32の本体ベースパネル50への組付作業性を良好に維持できる
【0041】
さらにまた、本実施形態のスイッチ構造12では、図6に示されるように、基板32にはスイッチ34が複数個(三個)配設されており、基板32が取り付けられた本体ベースパネル50には、図7に示されるように、互いに隣り合うスイッチ34同士の間から外れた位置にガイド受けリブ62が形成されているので、部品点数を抑えながらスイッチ34同士の間隔を狭く設定することが可能になり、この場合、各スイッチ34に連結されたスイッチノブ40(図11参照)は、狭い間隔で配置されてそれぞれガイド受けリブ62によって案内される。
【0042】
この点について対比構造と対比して補足説明すると、例えば、スイッチノブの案内部を別体とする対比構造では、案内部として筒状の案内部材を配置するとスイッチ同士の間に案内部材の一部が配置される構成となるのでスイッチ同士の間隔を広げざるを得ず、このため、スイッチ同士の間隔を狭く設定する場合には、互いに隣り合うスイッチ同士の間から外れた位置にてスイッチノブを両側から案内可能な一対の案内部材を設ける必要が生じる等、スイッチ同士の間隔を広く設定する場合よりもさらに部品点数が増加することになるが、本実施形態のスイッチ構造12では、このような部品点数の増加を抑えられる。
【0043】
以上説明したように、本実施形態のスイッチ構造12では、レンズカバーパネル18の形成上の制限を低減しながら部品点数を抑えて組付作業性を向上させることができる。
【0044】
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、本体ベースパネル50に形成された一対のガイド受けリブ62が案内部となっているが、ベースパネル(ベース部材)に形成された案内部は、例えば、ノブ部材を作動位置の方向及び待機位置の方向へ案内する案内筒等のような他の案内部としてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、基板32にスイッチ34が三個配設されているが、基板に配設されるスイッチの個数は、一個でも二個でもよく、また四個以上であってもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、基板32が取り付けられた本体ベースパネル50には、互いに隣り合うスイッチ34同士の間から外れた位置に一対のガイド受けリブ62(案内部)が形成されているが、基板が取り付けられた本体ベースパネルにおいて、互いに隣り合うスイッチ同士の間に案内部が形成されている構成としてもよい。
【0047】
さらに、上記実施形態では、図14に示されるように、本体ベースパネル50には、スイッチ34の一部をレンズカバーパネル18(意匠パネル)側へ貫通させるための貫通孔58が形成されているが、例えば、ベース部材にスイッチの一部を通すための切欠を形成してもよい。また、スイッチ構造は、スイッチの一部を通すためでなく該スイッチに連結されたノブ部材の一部を通すための貫通孔や切欠をベース部材に形成したような他のスイッチ構造にしてもよい。
【0048】
さらにまた、上記実施形態では、一対のガイド受けリブ62(案内部)は、本体ベースパネル50における室内向き部50A(レンズカバーパネル18(意匠パネル)側の面)からレンズカバーパネル18側へ延設されているが、例えば、スイッチがベース部材を貫通しない位置に配置されると共にノブ部材がベース部材を貫通し、かつ、案内部がベース部材における基板側の面から基板側へ延設されてノブ部材を作動位置の方向及び待機位置の方向へ案内するような構成としてもよい。
【0049】
なお、上記実施形態では、スイッチ構造12が車両用の天井ランプ装置14に適用された場合を例に挙げて説明したが、スイッチ構造は、天井ランプ装置14以外の各種電装品(例えばサンルーフ開閉装置等)に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置の成形天井への組付状態を車室内側から見た状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置の成形天井への組付状態を車両上方側から見た状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置の成形天井への組付前状態を車両上方側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置のスイッチモジュール本体とランプレンズパネル体とを上向き面側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置のスイッチモジュール本体とランプレンズパネル体とを下向き面側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるスイッチモジュール本体を下向き面側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態における基板と本体ベースパネルとの組付状態の要部を示す拡大斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるスイッチノブを示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態における本体ベースパネルに基板を組み付ける状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるスイッチモジュール本体をスイッチノブ組付前の状態で示す分解斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態におけるスイッチモジュール本体を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造を示す断面図である(図11の12L−12L線に沿う拡大断面に相当する。ガイドリブ及びスイッチガイド部の背景線は省略する。)。
【図13】本発明の一実施形態におけるスイッチとスイッチノブとの嵌合状態を示す拡大斜視図である。図13(A)は、図12の左側に図示されるスイッチ及びスイッチノブの一部を示し、図13(B)は、図12の右側に図示されるスイッチ及びスイッチノブの一部を示している。
【図14】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造のスイッチがオン及びオフされる状態を説明するための状態変化図である。図14(A)は、スイッチがオフの状態を示す断面図である(図11の14L−14L線に沿う拡大断面に相当する。)。図14(B)は、スイッチがオンの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0051】
12 スイッチ構造
18 レンズカバーパネル(意匠パネル)
18C 意匠面
18D 反意匠面
26 スイッチノブ用孔部(孔部)
32 基板
34 スイッチ
40 スイッチノブ(ノブ部材)
40X 待機位置
40Y 作動位置
50 本体ベースパネル(ベース部材)
62 ガイド受けリブ(案内部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチをオン及びオフさせるノブ部材を備えたスイッチ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両天井部においては、組み立てられたスイッチモジュールが操作パネル(意匠パネル)に形成された挿着部に取り付けられている場合がある(例えば、特許文献1参照)。このような構造では、例えば、スイッチモジュールに形成されたリブが、操作パネルの挿着部に形成されたガイド溝に係合して案内されるようになっている。しかし、操作パネルの内側は、比較的高温となるため、熱収縮しにくい材料で形成してガイド溝の変形を抑える必要がある。
【0003】
一方、スイッチモジュールのスイッチノブを案内するガイド構造部を操作パネルと別体にし、該ガイド構造部をスイッチ基板側に固定すると共に、該スイッチ基板の固定用のベースパネル(ベース部材)と車室内側の操作パネルとで該スイッチ基板を挟んだ状態で締め付ける構造も考えられるが、このような構造を採用すると、部品点数が増加し組付作業が煩雑化する。
【特許文献1】特開2003−173726公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、意匠パネル形成上の制限を低減しながら部品点数を抑えて組付作業性を向上させることができるスイッチ構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載する本発明のスイッチ構造は、意匠面を構成し、孔部が貫通形成された意匠パネルと、前記意匠パネルの反意匠面側に配置され、前記意匠パネル側の面にスイッチが配設された基板と、前記スイッチに連結されて前記孔部の内側に一部が配置可能とされ、移動操作されることによって前記スイッチをオンさせる作動位置と前記スイッチをオフさせる待機位置との間で移動可能とされたノブ部材と、前記基板と前記意匠パネルとの間に配置されると共に、前記基板及び前記意匠パネルが取り付けられ、前記ノブ部材を前記作動位置の方向及び前記待機位置の方向へ案内する案内部が形成されたベース部材と、を有することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載する本発明のスイッチ構造によれば、スイッチに連結されて意匠パネルの孔部の内側に一部が配置可能とされたノブ部材は、移動操作されることによって、スイッチをオンさせる作動位置とスイッチをオフさせる待機位置との間で移動可能となっているので、ノブ部材の移動操作によってスイッチがオン及びオフされる。ベース部材は、基板と意匠パネルとの間に配置されると共に、基板及び意匠パネルが取り付けられており、ベース部材には、ノブ部材を作動位置の方向及び待機位置の方向へ案内する案内部が形成されているので、ノブ部材がベース部材に形成された案内部によって案内されながら移動してスイッチをオン及びオフさせる。
【0007】
請求項2に記載する本発明のスイッチ構造は、請求項1記載の構成において、前記基板には前記スイッチが複数個配設され、前記基板が取り付けられた前記ベース部材には互いに隣り合う前記スイッチ同士の間から外れた位置に前記案内部が形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載する本発明のスイッチ構造によれば、基板にはスイッチが複数個配設されており、基板が取り付けられたベース部材には互いに隣り合うスイッチ同士の間から外れた位置に案内部が形成されているので、部品点数を抑えながらスイッチ同士の間隔を狭く設定することが可能になり、この場合、各スイッチに連結されたノブ部材は、狭い間隔で配置されてそれぞれ案内部によって案内される。
【0009】
請求項3に記載する本発明のスイッチ構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記案内部は、前記ベース部材における前記意匠パネル側の面から前記意匠パネル側へ延設されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載する本発明のスイッチ構造によれば、案内部がベース部材における意匠パネル側の面から意匠パネル側へ延設されているので、基板が案内部に当ることがなく、組付作業時には、基板全体がベース部材に接近した状態で取り付けられる。また、ノブ部材の移動操作時には、ノブ部材は、ベース部材における意匠パネル側の面よりも意匠パネル側で案内部によって案内される。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のスイッチ構造によれば、意匠パネル形成上の制限を低減しながら部品点数を抑えて組付作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0012】
請求項2に記載のスイッチ構造によれば、複数のスイッチ、ひいては複数のノブ部材を近接位置に配置させる場合にも、部品点数を抑えることができるという優れた効果を有する。
【0013】
請求項3に記載のスイッチ構造によれば、組付作業時に際して基板全体をベース部材に接近させて取り付けることになるので、基板のベース部材への組付作業性を良好に維持できるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係るスイッチ構造12について図1〜図14を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRはスイッチ構造12(スイッチ装置)が適用された天井ランプ装置14の組付状態における車両前方側を示しており、矢印UPは該天井ランプ装置14の組付状態における車両上方側を示しており、矢印Wは該天井ランプ装置14の組付状態における車両幅方向を示している。
【0015】
図1に示されるように、車両天井部における車室内側となる天井内装側、換言すれば、ルーフパネル(図示省略)の車両下方側には、成形天井(ルーフヘッドライニング)10が前記ルーフパネルに対して略平行に配置されている。成形天井10は、例えば、繊維成形体や硬質ウレタンで形成された発泡成形体等から成り、車両幅方向においては、図示しないルーフサイドレールの車体下方側付近にまで延在し、車両前後方向においては、図示しないルーフフロントクロスメンバ及びルーフリヤクロスメンバのそれぞれの車体下方側付近にまで延在している。
【0016】
図3に示されるように、成形天井10の所定位置(本実施形態では略中央部)には、ランプ取付用開口部10Aが形成されている。ランプ取付用開口部10Aよりも車室内側には、ランプレンズパネル体16が配設されている(図1参照)。図4及び図5に示されるように、ランプレンズパネル体16は、天井ランプ装置14の意匠面18C(図5参照)を構成する意匠パネルとしてのレンズカバーパネル18を備えている。レンズカバーパネル18は、全体として浅底ケース状に形成された樹脂製のカバーとされ、本実施形態では、成形性の観点から結晶性の熱可塑性樹脂であるポリプロピレン(PP)製とされている。
【0017】
図5に示されるように、レンズカバーパネル18の中央部には、円孔18Aが形成されており、この円孔18Aには、バルブレンズカバー20が嵌め込まれている。バルブレンズカバー20は、入射光を透過可能な材料で構成されている。レンズカバーパネル18において、円孔18Aよりも車両後方側に配置される部位には、車両前後方向に沿う長孔18Bが複数個(本実施形態では、計三個)貫通形成されており、イルミレンズ(イルミネーションレンズ)22が嵌め込まれている。イルミレンズ22は、入射光を拡散させて透過するようになっている。また、レンズカバーパネル18において、円孔18Aよりも車両幅方向両側となる端部にも、イルミレンズ24が配設されており、このイルミレンズ24も、入射光を拡散させて透過するようになっている。さらに、レンズカバーパネル18において、円孔18Aよりも車両前方側に配置される部位には、車両前後方向に沿う孔部としてのスイッチノブ用孔部26が複数個(本実施形態では、計三個)貫通形成されている。
【0018】
図4に示されるように、レンズカバーパネル18において、車両上方側へ向けられる反意匠面18D側の四隅付近、すなわち、イルミレンズ22よりも車両幅方向外側の部位、及び、スイッチノブ用孔部26よりも車両幅方向外側の部位には、クリップ28が立設されている。クリップ28は、レンズカバーパネル18における車両前後方向の前端部及び後端部よりもややバルブレンズカバー20側に寄った部位に形成され、組付状態では、成形天井10(図3参照)のランプ取付用開口部10Aを貫通した状態で配置され、図4に示されるベース部材としての本体ベースパネル50に形成された嵌合部52に嵌合されるようになっている。また、レンズカバーパネル18においてスイッチノブ用孔部26同士の間には本体ベースパネル50側へ向けて円筒部27が立設されており、これらの円筒部27の筒内には、図5及び図7に示される本体ベースパネル50に立設された位置決め用の基準ピン51の先端部が嵌入されている。なお、円筒部27及び基準ピン51は、広義には、位置決め手段(位置決め部)として把握される要素であり、この位置決め手段は、例えば、円筒部27と基準ピン51とを入れ替えたような構成、すなわち、意匠パネル側に立設されたピンと、ベース部材側に立設されて前記ピンが嵌入可能な円筒部と、により構成されてもよい。
【0019】
このような状態で、図4に示される本体ベースパネル50を備えたスイッチモジュール本体(スイッチ本体ベースパネル)30にレンズカバーパネル18を備えたランプレンズパネル体16が取り付けられ、図1及び図2に示されるように、本体ベースパネル50(図2参照)の前後端部とレンズカバーパネル18(図1参照)の前後端部とが成形天井10を上下から挟み込むように配置される構成となっている。なお、天井ランプ装置14と成形天井10とをモジュール化しておくことによって、車両への組付け作業時間を短縮することができる。また、図4に示されるように、本体ベースパネル50には、前後方向中間部における両サイド寄りにリテーナー53が形成されており、このリテーナー53は、ルーフパネル(図示省略)側への取付用とされている。
【0020】
図6に示されるように、スイッチモジュール本体30は、基板(基盤)32と、ノブ部材としてのスイッチノブ40と、本体ベースパネル50と、を含んで構成されている。本体ベースパネル50は、基板32と図5に示されるランプレンズパネル体16(レンズカバーパネル18)との間に配置され、スイッチモジュール本体30のベース部分を構成してレンズカバーパネル18とほぼ同様の大きさに形成されている。本体ベースパネル50は、組付状態で車室内側に向けられる室内向き部50Aがランプレンズパネル体16と対向する側になっている。この本体ベースパネル50は、樹脂製とされ、熱収縮しにくい非結晶性の熱可塑性樹脂であるポリカーボネイト(PC)やアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)を適用するのが好ましい。
【0021】
本体ベースパネル50における室内向き部50Aの中央部は、バルブレンズカバー20に対向する部分が皿状(ドーム状)の凹面部54とされており、その中心部にバルブ取付用の取付孔54A(図6参照)が貫通形成されている。取付孔54Aには、バルブ36が取り付けられている。また、凹面部54よりも車両幅方向外側となる両サイド側には、LED取付用の取付孔54Bが貫通形成されてLED37が取り付けられている。バルブ36、LED37は、広義には光源として把握される要素であり、図6に示される基板32側に接続されている。
【0022】
基板32は、プリント基板によって構成されており、図4に示されるレンズカバーパネル18の反意匠面18D側(すなわち、車両上方側)に配置され、レンズカバーパネル18側(すなわち、車室内向き)の配置面32A(図6参照)において車両前方側に配置される位置には、図6に示されるように、複数個(本実施形態では3個)のスイッチ34(図6の手前側より順に、ドームスイッチ、ドア連動スイッチ、イルミスイッチ)が並んで配設されている。
【0023】
これらのスイッチ34は、略直方体形状のスイッチング手段で、先端部からは受動突起34Aが付勢手段(図示省略)の付勢力によって車室内側(矢印UPの反対方向側)に突出しており、受動突起34Aは、押圧されてもロックされず、押圧解除されると元の位置に戻るようになっている。この受動突起34Aを基板32の板面に垂直な方向へ変位されることで接点が開閉してスイッチング操作がなされる(オン及びオフのいずれか一方の状態とされる)ようになっている。スイッチ34は、その各端子が基板32の図示しないプリント配線に接続されている。このため、前述したLED37、バルブ36(いずれも図5参照)は、各スイッチ34のオンオフ状態に応じて点灯及び消灯するようになっている。
【0024】
図9に示されるように、基板32には、位置決め孔32B及び位置決め用の切欠部32Cが形成されており、本体ベースパネル50に立設された第1位置決めピン55Aが位置決め孔32Bに挿入されると共に第2位置決めピン55Bが切欠部32C内に配置されることによって、本体ベースパネル50に対して基板32が位置決めされる。このように位置決めされた状態で、基板32は、本体ベースパネル50にて組付状態で車両上方側に向けられる上向き部50Bに複数の爪部56でその外端部が複数箇所係止されると共にスクリュー(固定手段)38で固定され、裏側(本体ベースパネル50側と反対側の車両上方側)には基板保護フィルム(基盤保護フィルム)39がスクリュー38で共締めされている。これによって、図6に示される基板32におけるスイッチ34の配置面32A側に配置された本体ベースパネル50に、基板32が取り付けられて支持されるようになっている。なお、図10は、本体ベースパネル50と基板32(図6参照)とがASSY化された状態を示している。
【0025】
図7に示されるように、各スイッチ34に対応して本体ベースパネル50の前部には、各スイッチ34の一部をレンズカバーパネル18(ランプレンズパネル体16)(図5参照)側へ貫通させるための(スイッチ用の)貫通孔58が貫通形成されており、各スイッチ34の一部は、この貫通孔58を貫通している。基板32(図6参照)が取り付けられた本体ベースパネル50には、互いに隣り合うスイッチ34同士の間から外れた位置、より具体的には、スイッチ34の並ぶ方向に略直角な方向における各スイッチ34の両サイドに、略角筒状のスイッチガイド部(スイッチガイド構造部)60が立設されている。
【0026】
各スイッチガイド部60における車両幅方向両側に向けられた縦壁部には、それぞれ案内部としての一対のガイド受けリブ62が形成されており、また、各スイッチ34より車両前方側(図7では図中左側)に配置されるスイッチガイド部60における車両前方側に向けられた縦壁部にも、案内部としての一対のガイド受けリブ62が形成されている。各一対のガイド受けリブ62は、本体ベースパネル50におけるレンズカバーパネル18(図5参照)側の面となる室内向き部50Aの一般面から略垂直な方向に沿ってレンズカバーパネル18(図5参照)側へ延設されており、互いに略平行なリブ間にガイド溝を形成している。
【0027】
スイッチガイド部60間に配置されたスイッチ34には、図10に示されるスイッチノブ40が連結されている。図11〜図14には、スイッチ34にスイッチノブ40が連結された状態、換言すれば、本体ベースパネル50、基板32(図6参照)及びスイッチノブ40がASSY化された状態が示されている。なお、図12は、図11の12L−12L線に沿う拡大断面図に相当し、図13(A)は、図12の左側に図示されるスイッチ34及びスイッチノブ40の一部を示し、図13(B)は、図12の右側に図示されるスイッチ34及びスイッチノブ40の一部を示している。
【0028】
図12に示されるように、スイッチノブ40は、スイッチノブ用孔部26の内側に操作部42(一部)が配置可能とされ、樹脂製(例えば、ポリカーボネイト(PC)製やアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)製)とされて図8に示されるように、略箱状に形成されている。なお、図8は、三個のスイッチノブ40のうち真ん中に配置されるスイッチノブ40を示している。図12に示される操作部42は、移動操作可能とされ、移動操作時に車室内の乗員によって押圧される受圧用とされている。操作部42の中央部には、スイッチ34側に延出された延出部44が形成されている。延出部44の先端側には、スイッチ34の受動突起34Aに嵌合(係合)される嵌合部44Aが形成されている。操作部42の外周部側からは略角筒状の周壁部46が立設されている(図8参照)。周壁部46は、図7に示されるスイッチ34及び(ガイド受けリブ62を備えた)スイッチガイド部60を包囲するように配置される。また、図8に示されるように、周壁部46の内周側には、リブ状に形成されて操作部42の移動操作に応じてガイド受けリブ62(図7参照)に案内されながら摺動する摺動部としてのガイドリブ48が形成されている。ガイドリブ48は、ガイド受けリブ62(図7参照)に案内されながら移動するようになっている。
【0029】
ここで、図14に示されるように、スイッチノブ40は、移動操作されることによってスイッチ34をオンさせる作動位置40Y(図14(B)参照)とスイッチ34をオフさせる待機位置40X(図14(A)参照)との間で移動可能になっており、ガイド受けリブ62がスイッチノブ40を作動位置40Y(図14(B)参照)の方向及び待機位置40X(図14(A)参照)の方向へ案内する構成となっている。なお、図14は、三個のスイッチ34及び三個のスイッチノブ40のうち真ん中に配置されるスイッチ34及びスイッチノブ40を示しているが、これらの車両幅方向両側に配置されるスイッチ34及びスイッチノブ40も同様の構成となっている。
【0030】
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
【0031】
図14に示されるように、スイッチ34に連結されてレンズカバーパネル18のスイッチノブ用孔部26の内側に操作部42が配置されたスイッチノブ40は、移動操作されることによって、スイッチ34をオンさせる作動位置40Y(図14(B)参照)とスイッチ34をオフさせる待機位置40X(図14(A)参照)との間で移動可能となっているので、車室内の乗員がスイッチノブ40を押圧等の移動操作をすると、スイッチ34がオン及びオフされる。
【0032】
本体ベースパネル50は、基板32とレンズカバーパネル18との間に配置されると共に、基板32及びレンズカバーパネル18が取り付けられており、本体ベースパネル50には、スイッチノブ40を作動位置40Y(図14(B)参照)の方向及び待機位置40X(図14(A)参照)の方向へ案内するガイド受けリブ62が形成されているので、スイッチノブ40が本体ベースパネル50に形成されたガイド受けリブ62によって案内されながら移動する。
【0033】
より具体的には、スイッチノブ40は、周壁部46が操作部42から立設されてスイッチ34及びガイド受けリブ62を包囲し、ガイドリブ48が周壁部46の内周側にリブ状に形成されて操作部42の上下移動操作に応じてガイド受けリブ62によって案内されながら摺動するので、操作部42が押圧等により移動操作されると、スイッチノブ40は、周壁部46の内周側にてガイドリブ48がガイド受けリブ62に案内されながら摺動してスイッチ34をオン及びオフさせる。
【0034】
このように、本実施形態のスイッチ構造12では、スイッチノブ40のガイドリブ48を、本体ベースパネル50におけるスイッチガイド部60のガイド受けリブ62に摺動可能に嵌め合わせると共に、スイッチノブ40の嵌合部44A(図12参照)をスイッチ34と嵌合(係合)させることで、スイッチ作動に必要な機能を得ている。換言すれば、ガイド受けリブ62を備えたスイッチガイド部60と本体ベースパネル50とを別体とせずに一体とし(すなわち、本体ベースパネル50をスイッチガイド一体ベースパネルとし)、基板32と本体ベースパネル50とをASSY化した構造体に、ガイドリブ48を備えたスイッチノブ40を嵌合させるだけで、スイッチモジュール本体30を形成してスイッチ機能(スイッチ34をオン及びオフさせる機能)を発生させることができる。
【0035】
このため、例えば、本体ベースパネル50からスイッチガイド部60を分離させてスイッチガイド部と本体ベースパネルとを別体化する対比構造と比較すると、部品点数、部品組付けの作業工数、及びコストを抑えることができる。
【0036】
補足すると、前記対比構造が、例えば、スイッチノブのガイドリブを、ベース部材とは別体のスイッチガイドケースにおける一対のガイド受けリブ間(スイッチガイド部)に摺動可能に配置し、前記ガイド受けリブ(スイッチガイド部)を、スイッチが配設されたスイッチ基板に結合させると共に、意匠パネルとベース部材とで前記スイッチ基板を挟んで締結手段で締め付けるような構造である場合、該対比構造では、スイッチ機能を得るための構成部品が多く、構造も本実施形態のスイッチ構造12に比べると複雑になる。また、前記対比構造では、多部品を使用することになるので、組付工数が増えてコストが高くなり、各部品の寸法精度の影響を受けやすくなるうえ、スイッチ機能の不具合発生を防止するための管理に多くの工数が必要になる(部品合わせが難しい)。これに対して、本実施形態のスイッチ構造12では、これらの点を改善することができる。
【0037】
また、本実施形態のスイッチ構造12では、レンズカバーパネル18とスイッチモジュール本体30との組み合わせによってスイッチ機能を得ているのではなく、スイッチモジュール本体30が単独でスイッチ機能を備えているために、レンズカバーパネル18には、スイッチノブ40の操作部42を配置可能なスイッチノブ用孔部26が形成されていれば、他は形状的に制約されないので、レンズカバーパネル18の意匠を多様化させることができる。
【0038】
また、例えば、意匠パネル側にノブ部材の案内用として案内部を形成するような他の対比構造では、比較的高温となる案内部を熱収縮させないために、意匠パネルの材料等が制約されるが、本実施形態のスイッチ構造12では、意匠パネルとしてのレンズカバーパネル18に案内部が不要な構成であるので、レンズカバーパネル18が材料等で制約を受けることは殆どない。また、図4に示されるように、スイッチノブ用孔部26同士の間に円筒部27が立設されており、図12に示されるように、これらの円筒部27の筒内に本体ベースパネル50の基準ピン51の先端部が嵌入されているので、本体ベースパネル50やスイッチノブ40と、レンズカバーパネル18と、が、異なる樹脂で形成されてかつそれらの熱収縮率の違いから熱による変形量に差が生じても、本体ベースパネル50やスイッチノブ40に対するスイッチノブ用孔部26の相対位置の変化が抑制されて、スイッチノブ40の移動操作性が確保される。
【0039】
また、本実施形態のスイッチ構造12では、本体ベースパネル50には、スイッチ34の一部をレンズカバーパネル18側へ貫通させるための貫通孔58が形成されているので、組付作業時には、スイッチ34が貫通孔58の位置に合わせられて基準ピン51の立設方向に沿う方向に挿入され、該スイッチ34の一部がレンズカバーパネル18側へ貫通させられる。その際における本体ベースパネル50に対する基板32の位置決めは、図9に示される第1、第2位置決めピン55A、55Bと、位置決め孔32B及び切欠部32との位置合わせによってなされるので、組付作業性が良い。
【0040】
さらに、図14に示されるように、ガイド受けリブ62が本体ベースパネル50におけるレンズカバーパネル18側の室内向き部50Aからレンズカバーパネル18側へ延設されているので、基板32がガイド受けリブ62に当ることがなく、組付作業時には、基板32全体が本体ベースパネル50に接近した状態で取り付けられる。このため、基板32の本体ベースパネル50への組付作業性を良好に維持できる
【0041】
さらにまた、本実施形態のスイッチ構造12では、図6に示されるように、基板32にはスイッチ34が複数個(三個)配設されており、基板32が取り付けられた本体ベースパネル50には、図7に示されるように、互いに隣り合うスイッチ34同士の間から外れた位置にガイド受けリブ62が形成されているので、部品点数を抑えながらスイッチ34同士の間隔を狭く設定することが可能になり、この場合、各スイッチ34に連結されたスイッチノブ40(図11参照)は、狭い間隔で配置されてそれぞれガイド受けリブ62によって案内される。
【0042】
この点について対比構造と対比して補足説明すると、例えば、スイッチノブの案内部を別体とする対比構造では、案内部として筒状の案内部材を配置するとスイッチ同士の間に案内部材の一部が配置される構成となるのでスイッチ同士の間隔を広げざるを得ず、このため、スイッチ同士の間隔を狭く設定する場合には、互いに隣り合うスイッチ同士の間から外れた位置にてスイッチノブを両側から案内可能な一対の案内部材を設ける必要が生じる等、スイッチ同士の間隔を広く設定する場合よりもさらに部品点数が増加することになるが、本実施形態のスイッチ構造12では、このような部品点数の増加を抑えられる。
【0043】
以上説明したように、本実施形態のスイッチ構造12では、レンズカバーパネル18の形成上の制限を低減しながら部品点数を抑えて組付作業性を向上させることができる。
【0044】
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、本体ベースパネル50に形成された一対のガイド受けリブ62が案内部となっているが、ベースパネル(ベース部材)に形成された案内部は、例えば、ノブ部材を作動位置の方向及び待機位置の方向へ案内する案内筒等のような他の案内部としてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、基板32にスイッチ34が三個配設されているが、基板に配設されるスイッチの個数は、一個でも二個でもよく、また四個以上であってもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、基板32が取り付けられた本体ベースパネル50には、互いに隣り合うスイッチ34同士の間から外れた位置に一対のガイド受けリブ62(案内部)が形成されているが、基板が取り付けられた本体ベースパネルにおいて、互いに隣り合うスイッチ同士の間に案内部が形成されている構成としてもよい。
【0047】
さらに、上記実施形態では、図14に示されるように、本体ベースパネル50には、スイッチ34の一部をレンズカバーパネル18(意匠パネル)側へ貫通させるための貫通孔58が形成されているが、例えば、ベース部材にスイッチの一部を通すための切欠を形成してもよい。また、スイッチ構造は、スイッチの一部を通すためでなく該スイッチに連結されたノブ部材の一部を通すための貫通孔や切欠をベース部材に形成したような他のスイッチ構造にしてもよい。
【0048】
さらにまた、上記実施形態では、一対のガイド受けリブ62(案内部)は、本体ベースパネル50における室内向き部50A(レンズカバーパネル18(意匠パネル)側の面)からレンズカバーパネル18側へ延設されているが、例えば、スイッチがベース部材を貫通しない位置に配置されると共にノブ部材がベース部材を貫通し、かつ、案内部がベース部材における基板側の面から基板側へ延設されてノブ部材を作動位置の方向及び待機位置の方向へ案内するような構成としてもよい。
【0049】
なお、上記実施形態では、スイッチ構造12が車両用の天井ランプ装置14に適用された場合を例に挙げて説明したが、スイッチ構造は、天井ランプ装置14以外の各種電装品(例えばサンルーフ開閉装置等)に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置の成形天井への組付状態を車室内側から見た状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置の成形天井への組付状態を車両上方側から見た状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置の成形天井への組付前状態を車両上方側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置のスイッチモジュール本体とランプレンズパネル体とを上向き面側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造が適用された天井ランプ装置のスイッチモジュール本体とランプレンズパネル体とを下向き面側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるスイッチモジュール本体を下向き面側から見た状態で示す分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態における基板と本体ベースパネルとの組付状態の要部を示す拡大斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるスイッチノブを示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態における本体ベースパネルに基板を組み付ける状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるスイッチモジュール本体をスイッチノブ組付前の状態で示す分解斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態におけるスイッチモジュール本体を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造を示す断面図である(図11の12L−12L線に沿う拡大断面に相当する。ガイドリブ及びスイッチガイド部の背景線は省略する。)。
【図13】本発明の一実施形態におけるスイッチとスイッチノブとの嵌合状態を示す拡大斜視図である。図13(A)は、図12の左側に図示されるスイッチ及びスイッチノブの一部を示し、図13(B)は、図12の右側に図示されるスイッチ及びスイッチノブの一部を示している。
【図14】本発明の一実施形態に係るスイッチ構造のスイッチがオン及びオフされる状態を説明するための状態変化図である。図14(A)は、スイッチがオフの状態を示す断面図である(図11の14L−14L線に沿う拡大断面に相当する。)。図14(B)は、スイッチがオンの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0051】
12 スイッチ構造
18 レンズカバーパネル(意匠パネル)
18C 意匠面
18D 反意匠面
26 スイッチノブ用孔部(孔部)
32 基板
34 スイッチ
40 スイッチノブ(ノブ部材)
40X 待機位置
40Y 作動位置
50 本体ベースパネル(ベース部材)
62 ガイド受けリブ(案内部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
意匠面を構成し、孔部が貫通形成された意匠パネルと、
前記意匠パネルの反意匠面側に配置され、前記意匠パネル側の面にスイッチが配設された基板と、
前記スイッチに連結されて前記孔部の内側に一部が配置可能とされ、移動操作されることによって前記スイッチをオンさせる作動位置と前記スイッチをオフさせる待機位置との間で移動可能とされたノブ部材と、
前記基板と前記意匠パネルとの間に配置されると共に、前記基板及び前記意匠パネルが取り付けられ、前記ノブ部材を前記作動位置の方向及び前記待機位置の方向へ案内する案内部が形成されたベース部材と、
を有することを特徴とするスイッチ構造。
【請求項2】
前記基板には前記スイッチが複数個配設され、前記基板が取り付けられた前記ベース部材には互いに隣り合う前記スイッチ同士の間から外れた位置に前記案内部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ構造。
【請求項3】
前記案内部は、前記ベース部材における前記意匠パネル側の面から前記意匠パネル側へ延設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチ構造。
【請求項1】
意匠面を構成し、孔部が貫通形成された意匠パネルと、
前記意匠パネルの反意匠面側に配置され、前記意匠パネル側の面にスイッチが配設された基板と、
前記スイッチに連結されて前記孔部の内側に一部が配置可能とされ、移動操作されることによって前記スイッチをオンさせる作動位置と前記スイッチをオフさせる待機位置との間で移動可能とされたノブ部材と、
前記基板と前記意匠パネルとの間に配置されると共に、前記基板及び前記意匠パネルが取り付けられ、前記ノブ部材を前記作動位置の方向及び前記待機位置の方向へ案内する案内部が形成されたベース部材と、
を有することを特徴とするスイッチ構造。
【請求項2】
前記基板には前記スイッチが複数個配設され、前記基板が取り付けられた前記ベース部材には互いに隣り合う前記スイッチ同士の間から外れた位置に前記案内部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ構造。
【請求項3】
前記案内部は、前記ベース部材における前記意匠パネル側の面から前記意匠パネル側へ延設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチ構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−9776(P2009−9776A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−168726(P2007−168726)
【出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]