説明

スイッチ装置、フレーム送受信制御方法

【課題】効率的かつ十分なポート切り替えが実現できるスイッチ装置、及び通信装置制御方法を提供すること
【解決手段】無線回線終端部21、22は、それぞれ無線回線51、52を介してフレームを送受信する。回線終端部25、26は、それぞれ無線回線終端部21、22とフレームの受け渡しを行う。無線回線51、52は、1の仮想的な回線と扱われる。無線監視部272は、無線回線51、52の状態を監視するとともに、無線回線終端部21、22に対して、冗長化モードに応じて、他の無線回線終端部との複製フレームの受け渡し、及び受信フレームの破棄を指示する。通信経路制御部273は、無線監視部272による無線回線の状態の監視結果に応じて、回線終端部25、26を、現用系または予備系に設定する。スイッチコア271は、送信するフレームを現用系として動作する回線終端部に受け渡す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチ装置及びフレーム送受信制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レイヤツースイッチを含む無線装置では、無線区間を冗長構成とすることがある。レイヤツースイッチを含む無線装置における冗長化は、IEEE802.3ad(リンクアグリゲーション)により行うことが一般的である。冗長構成により、負荷分散(ロードバランス)や耐故障性能の向上を図っている。
【0003】
このような無線装置は、無線ポート(無線通信を行うカード型の装置)の故障、無線ポートの交換、無線環境の変化等に応じて無線ポートの切替えが生じる場合がある。当該無線装置は、無線区間に冗長構成が組まれている場合に、無線ポートの切り替えが生じるとレイヤツースイッチにおいて学習していたFDB(Forward DataBase)のフラッシュ処理(クリア処理)が行われてしまう。FDBのフラッシュ処理が行われることにより、フレームのフラッディングが生じていた。すなわち、不要なフレーム転送が行われてトラフィックが増大してしまう。さらに、無線ポートの切り替え先において通信が開始されるまでにフレームの欠落(ロス)が生じてしまう。
【0004】
レイヤツースイッチを備える無線装置においてリンクアグリゲーションを実現する場合、無線回線を通じて通信を行う無線回線終端部(無線通信を行うカード型の装置)が送信振分けや送信多重化処理等のバッファ制御を行う。さらに、無線回線終端部は、ソフトウェアによりACT(現用系)/SBY(予備系)管理を行う。これらの機能を実現するために、無線回線終端部による無線ポートの切替え処理に時間がかかっていた。
【0005】
以下に、上述した問題に関連する技術を説明する。
【0006】
特許文献1には、冗長構成における全ての主回線の切り替えを実施可能なデータ転送方法について開示されている。当該文献には、複数の主回線と1本以上の予備回線から仮想パスを生成して冗長構成とし、当該仮想パスを用いてフレームの送受信を行うことが記載されている。
【0007】
特許文献2には、複数の回線にリンクアグリゲーション方式を適用する伝送システムが開示されている。このシステムでは、リンクアグリゲーションを実現するためにMRL(Multi-Radio-Linc)フレームという特殊なフレームを用いている。
【0008】
特許文献3には、レイヤツースイッチを用いたトラフィックを継続した状態で2台の回線間の回線交換を行う技術が開示されている。なお、特許文献3では、無線区間について負荷分散を行うために冗長化した場合(N+0構成)についての考察が無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−54058号公報
【特許文献2】特開2010−258606号公報
【特許文献3】特開2011−4124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1及び2の技術では、リンクアグリゲーションを実現するための特殊なフレームを使用するために、ネットワーク上において送受信されるフレームが増加し、使用帯域が増加してしまう。また、特許文献3では、いわゆるN+0構成において無線ポートの切替え、無線ポートの故障等が生じた場合の示唆、教示が全くない。
【0011】
無線ポートの切り替えは、上述のように無線ポートの故障、無線ポートの交換、無線環境の変化等に応じて生じる。無線ポートの切り替えは、上述したように無線回線終端部での負荷が大きく、処理に時間がかかる。さらに、上述の特許文献1〜3の技術によっても使用帯域の増加に対する対応や負荷分散に対する対応が十分ではない等の問題がある。すなわち、効率的かつ十分なポート切り替えが実現できないという問題があった。
【0012】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、効率的かつ十分なポート切り替えが実現できるスイッチ装置、及び通信装置制御方法を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明にかかるスイッチ装置の一態様は、
第1の無線回線を介してフレームを送受信する第1無線回線終端部と、
第2の無線回線を介してフレームを送受信する第2無線回線終端部と、
前記第1無線回線終端部とフレームのやり取りを行う第1回線終端部と、
前記第2無線回線終端部とフレームのやり取りを行う第2回線終端部と、
前記第1及び第2の無線回線の状態を監視するとともに、前記第1及び前記第2無線回線終端部に対して、前記第1及び前記第2の無線回線の冗長化モードに応じて、他の無線回線終端部との複製フレームの受け渡し、及び受信フレームの破棄を指示する無線監視部と、
前記無線監視部による無線回線の状態の監視結果に応じて、前記第1及び第2回線終端部を、現用系または予備系に設定する通信経路制御部と、
送信するフレームを現用系として動作する回線終端部に受け渡すスイッチコアと、を備え、
前記第1及び前記第2の無線回線が1の仮想的な回線と扱われるリンクアグリゲーション化がなされている、ものである。
【0014】
本発明にかかるフレーム送受信制御方法の一態様は、
第1の無線回線を介してフレームを送受信する第1無線回線終端部と、第2の無線回線を介してフレームを送受信する第2無線回線終端部と、前記第1無線回線終端部とフレームのやり取りを行う第1回線終端部と、前記第2無線回線終端部とフレームのやり取りを行う第2回線終端部と、を備えるスイッチ装置のフレーム送受信制御方法であって、
前記第1及び前記第2の無線回線が1の仮想的な回線と扱われるリンクアグリゲーション化し、
前記第1及び第2の無線回線の状態を監視するとともに、前記第1及び前記第2無線回線終端部に対して、前記第1及び前記第2の無線回線の冗長化モードに応じて、他の無線回線終端部との複製フレームの受け渡し、及び受信フレームの破棄を指示し、
無線回線の状態の監視結果に応じて、前記第1及び第2回線終端部を、現用系または予備系に設定し、
送信するフレームを現用系として動作する回線終端部に受け渡す、
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、効率的かつ十分なポート切り替えが実現できるスイッチ装置、及び通信装置制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態1にかかるスイッチ装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかるシステムの動作(1+1モード設定時)を示す図である。
【図3】実施の形態1にかかるシステムの動作(1+1モード設定時)を示す図である。
【図4】実施の形態1にかかるシステムの動作(2+0モード設定時)を示す図である。
【図5】実施の形態1にかかるシステムの動作(2+0モード設定時)を示す図である。
【図6】実施の形態1にかかるシステムの動作(無線回線終端部の交換時)を示す図である。
【図7】実施の形態1にかかるにかかるシステムの動作(無線回線の帯域の変化時)を示す図である。
【図8】実施の形態1にかかる無線監視部の動作を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態1にかかる通信経路制御部の動作を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態1にかかる通信経路制御部の動作を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態1にかかるシステムの動作(2+0構成における帯域最適化時)を示す図である。
【図12】実施の形態1にかかるレイヤツースイッチの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる通信システムの構成を示すブロック図である。当該システムは、装置1と、レイヤツースイッチ2と、レイヤツースイッチ3と、装置4と、を備える。レイヤツースイッチ2とレイヤツースイッチ3と、は回線51及び回線52を介して接続する。回線51及び回線52は、無線回線である。装置1と、レイヤツースイッチ2と、は回線53を介して接続する。装置4と、レイヤツースイッチ3と、は回線54を介して接続する。なお、レイヤツースイッチ2と、レイヤツースイッチ3と、は図示するように有線回線である回線55を介して接続されても良い。装置1及び装置4は、フレームを送受信する装置である。
【0018】
レイヤツースイッチ2は、無線回線終端部21と、無線回線終端部22と、回線終端部23と、回線終端部24と、回線終端部25と、回線終端部26と、スイッチ部27と、を備える。スイッチ部27は、スイッチコア271と、無線監視部272と、通信経路制御部273と、を備える。
【0019】
無線回線終端部21及び無線回線終端部22は、無線回線を通じてフレームの送受信を行う処理部である。回線終端部23及び回線終端部24は、有線接続された接続先とフレームの送受信を行う処理部である。無線回線終端部21及び無線回線終端部22は、一般にカード型の装置である。回線終端部25及び回線終端部26は、無線回線終端部21及び無線回線終端部22とそれぞれフレームの受け渡しを行う処理部である。
【0020】
以下、スイッチ部27について説明する。スイッチコア271は、内部にFDB(Forward DataBase、図示せず)を有し、フレーム送信の制御を行う処理部である。スイッチコア271は、現用系と設定されている回線終端部に対して送信フレームを受け渡す。
【0021】
無線監視部272は、以下の機能を有する。なお、それぞれの機能については、後述する図2〜図12の説明において詳細を記載する。
(1)無線回線の冗長化が行われているか否か、及び冗長化が行われている場合にはそのモードの検出
(2)無線回線区間の状態監視
(3)送信フレームの複製を無線回線終端部21または22に指示
(4)受信したフレームの選択を無線回線終端部21または22に指示
(5)受信したフレームを破棄したことを検出
(6)無線回線区間の帯域の計算
(7)通信経路制御部273に対する各種通知
【0022】
なお、無線監視部272による無線回線区間の帯域計算(6)は、無線総帯域からSTM(Synchronous Transfer Mode)等の使用帯域を減算することにより算出する。無線回線区間の帯域計算(6)は、たとえばAMR(Adaptive Modulation Radio)による無線帯域変化の際に行われる。
【0023】
通信経路制御部273は、以下の機能を有する。なお、それぞれの機能については、後述する図2〜図12の説明において詳細を記載する。
(1)無線監視部272からの通知の受信
(2)冗長構成モード毎に各回線終端部、無線回線終端部に対して現用系(ACT)、予備系(SBY)の動作を制御(リンクアグリゲーションの制御)
【0024】
なお、レイヤツースイッチ3は、レイヤツースイッチ2と略同一の構成を持ち、各構成要素も同様の動作を行うため、詳細な説明は省略する。
【0025】
続いて図2を参照し、冗長構成モードとしてN+1モード(Nは1以上の自然数)の場合の、システムの動作について説明する。以下の説明では、N+1モードとは、少なくとも一方の通信経路(図1では、回線51または回線52のいずれかが)が予備系として動作するモードである。N=1であるものとして説明する。
【0026】
図2は、1+1モード(回線51が主回線、回線52が予備回線)にて動作する場合のシステムの動作を示す図である。無線回線終端部21、回線終端部25、無線回線終端部31、回線終端部35は、現用系(ACT)に適した動作を行う。無線回線終端部22、回線終端部26、無線回線終端部32、回線終端部36は、予備系(SBY)に適した動作を行う。回線51と回線52は、リンクアグリゲーション化(すなわち仮想的な1本の回線とみなす扱い)がなされる。なお、リンクアグリゲーション化に必要となる各種設定は、既知の手法を用いれば良い。
【0027】
ここで、1+1モードとは、回線51及び回線52から同一のフレームがやり取りされ、正常時には回線52を介して送受信されたフレームが破棄されるモードである。
【0028】
1+1モードでの動作が決定した場合(モードの設定が行われた場合)、各回線終端部、各無線回線終端部が1+1モードに応じた動作を開始する。無線監視部272は、無線回線の冗長化が実行されていること、及び1+1モードでの冗長化が行われていることを検出し、当該検出結果を通信経路制御部273に通知する。
【0029】
無線監視部272は、無線区間の帯域の計算を行い、算出結果を通信経路制御部273に通知する。無線監視部272は、現用系(ACT)として動作する無線回線終端部21に対して送信するフレームの複製を指示する。さらに、無線監視部272は、予備系(SBY)として動作する無線回線終端部22に対して受信したフレームの破棄を指示する。
【0030】
通信経路制御部273は、1+1モードの冗長化が設定されたことを契機として回線終端部25及び26に対してLAG(リンクアグリゲーション)の設定を行う。詳細には、通信経路制御部273は、回線終端部25を現用系(ACT)として設定し、回線終端部26を予備系(SBY)として設定する。
【0031】
なお、レイヤツースイッチ3についても上述の動作を行う。
【0032】
次に、装置1から装置4にフレームを送信した場合の動作について説明する。なお、以下の説明ではスイッチコア271内のFDBには、予め適切な値が設定されているものとする。スイッチコア271は、装置1から出力されたフレームが装置4宛てであるため、FDBを参照して、回線51の方向(すなわち、現用系として動作する回線終端部25)にフレームを送信する。回線終端部25は、現用系(ACT)として動作するため、受信したフレームを無線回線終端部21に送信する。
【0033】
無線回線終端部21は、現用系(ACT)として動作する。無線回線終端部21は、受信したフレームを複製し、複製したフレームを無線回線終端部22に送信する。さらに、無線回線終端部21は、送信フレームを回線51を介して無線回線終端部31に送信する。無線回線終端部22は、無線回線終端部21から受信したフレームを、回線52を介して無線回線終端部32に送信する。これにより、回線51及び回線52には、同一のフレームが送信される。
【0034】
無線回線終端部31及び32は、フレームを受信する。ここで、無線監視部372は、予備系(SBY)として動作する無線回線終端部32に対してフレームの破棄を指示する。これに応じて、無線回線終端部32は、受信したフレームを破棄する。無線回線終端部31は、受信したフレームを回線終端部35に送信する。当該フレームは、スイッチコア371を介して装置4に到達する。
【0035】
なお、上述の説明では、装置1から装置4にフレームを送信することを説明したが、装置4から装置1に対してフレームを送信する場合でも略同一の動作が行われる。
【0036】
次に図2の構成(1(N)+1モード)において、回線51に何らかの障害が生じた場合のシステムの動作について図3を参照して説明する。無線監視部272は、前述のように回線51及び回線52の状況を監視している。無線監視部272は、回線51に異常が生じたことを通信経路制御部273に通知する。通信経路制御部273は、1+1モードであることから回線終端部25を現用系(ACT)、回線終端部26を予備系(SBY)としたまま動作を継続させる(すなわち、設定の変更は行わない)。
【0037】
これにより、無線回線終端部21は、フレームをコピーして無線回線終端部22に送信する。無線回線終端部22は、無線回線終端部21から受信したフレームを、回線52を介して無線回線終端部32に送信する。
【0038】
ここで、回線終端部25及び26に対してリンクアグリゲーション(回線51及び回線52を仮想的な1本の回線として扱う)の設定が行われている。また、回線終端部25から出力されたフレームは、コピーされて無線回線終端部22から送信されている。このため、回線51の故障が生じた場合であっても、フレームは正常に送信されたと扱われる。そのため、スイッチコア271内のFDBの設定を変更する必要が生じず、FDBフラッシュ(FDBのクリア)が実行されない。
【0039】
続いて、回線51の異常時における、装置1から装置4へのフレーム送信について説明する。図2を参照して説明したように、無線回線終端部21及び22は、フレームを回線51及び52を介して送信する。しかし、回線51に異常が生じているため、回線52を介したフレームのみが正常に送信される。ここで、回線52に故障が生じておらず、リンクアグリゲーション化を行っているため、レイヤツースイッチ2からレイヤツースイッチ3へのフレーム送信に異常はない。異常が無いため、スイッチコア271内のFDBの設定は変更されない(すなわち、FDBフラッシュは生じない)。
【0040】
次に、受信側のレイヤツースイッチ3の動作について説明する。無線監視部372は、回線51に異常が生じたことを検知する。無線監視部372は、無線回線終端部32に対し、受信フレームを無線回線終端部31に送信することを指示する。無線回線終端部32は、受信フレームをコピーしたフレームを無線回線終端部31に送信する。無線回線終端部31は、無線回線終端部32から受信したフレームを回線終端部35に送信する。当該フレームは、スイッチコア371を介して装置4に到達する。ここで、回線52に故障が生じておらず、リンクアグリゲーションを行っているため、無線監視部372は、レイヤツースイッチ2からレイヤツースイッチ3へのフレーム送信に異常はないと判定する。異常が無いため、スイッチコア371内のFDBの設定は変更されない(すなわち、FDBフラッシュは生じない)。
【0041】
なお、上述の説明では、装置1から装置4にフレームを送信することを説明したが、装置4から装置1に対してフレームを送信する場合でも略同一の動作が行われる。
【0042】
続いて図4を参照し、冗長構成モードとしてN+0モード(Nは2以上の自然数)の場合の、システムの動作について説明する。以下の説明では、N+0モードとは、2つ(またはそれ以上)の通信経路(図4では、回線51または回線52)がともに主回線として動作するモードである。以下では、N=2であるものとして説明する。
【0043】
2+0モードの場合、回線51に流れるフレームと、回線52に流れるフレームと、は重複せず、異なるフレームのみがやり取りされる。すなわち、2+0モードは、回線負荷を分散するいわゆるロードバランスを実現するモードである。回線51と回線52は、リンクアグリゲーション化(すなわち仮想的な1本の回線とみなす扱い)がなされる。
【0044】
図4は、2+0モード(回線51及び回線52が主回線)にて動作する場合のシステムの動作を示す図である。
【0045】
2+0モードでの動作が決定した場合(モードの設定が行われた場合)、各回線終端部、各無線回線終端部が2+0モードに応じた動作を開始する。無線監視部272は、無線回線の冗長化が実行されていること、及び2+0モードでの冗長化が行われていることを検出し、当該検出結果を通信経路制御部273に通知する。
【0046】
無線監視部272は、無線区間の帯域の計算を行い、算出結果を通信経路制御部273に通知する。通信経路制御部273は、2+0モードの冗長化が設定されたことを契機として回線終端部25及び26に対してLAG(リンクアグリゲーション)の設定を行う。詳細には、通信経路制御部273は、回線終端部25及び回線終端部26を現用系(ACT)として設定する。2つの現用系の回線終端部を設けることにより、フレームが回線51と回線52に分散されて送受信される。
【0047】
なお、レイヤツースイッチ3についても上述の動作を行う。
【0048】
次に、装置1から装置4にフレームを送信した場合の動作について説明する。なお、以下の説明ではスイッチコア271内のFDBには、予め適切な値が設定されているものとする。
【0049】
スイッチコア271は、装置1から送信されたフレームを受信する。スイッチコア271は、受信したフレームが装置4宛てであるため、レイヤツースイッチ3に送信するために回線終端部25または回線終端部26のいずれかにフレームを送信する。ここで、回線負荷が分散されているため、スイッチコア271は、回線終端部25と回線終端部26にほぼ均一にフレームを割り当てる。回線終端部25は、無線回線終端部21にフレームを送信する。同様に、回線終端部26は、無線回線終端部22にフレームを送信する。無線回線終端部21は、受信したフレームを無線回線終端部31に送信する。無線回線終端部22は、受信したフレームを無線回線終端部32に送信する。
【0050】
無線回線終端部31及び無線回線終端部32は、フレームをそれぞれ受信する。無線回線終端部31は、受信したフレームを回線終端部35に送信する。同様に、無線回線終端部32は、受信したフレームを回線終端部36に送信する。回線終端部35及び回線終端部36は、受信したフレームをスイッチコア371に送信する。
【0051】
スイッチコア371は、回線終端部35及び回線終端部36がリンクアグリゲーション化されているため、1つの回線からフレームが供給されたものとして扱う。スイッチコア371は、回線終端部35及び回線終端部36から入力されたフレームを装置4に送信する。
【0052】
なお、上述の説明では、装置1から装置4にフレームを送信することを説明したが、装置4から装置1に対してフレームを送信する場合でも略同一の動作が行われる。
【0053】
次に図4の構成(2(N)+0モード)において、回線51に何らかの障害が生じた場合のシステムの動作について図5を参照して説明する。無線監視部272は、前述のように回線51及び回線52の状況を監視している。無線監視部272は、回線51に異常が生じたことを通信経路制御部273に通知する。通信経路制御部273は、2+0モードであり、回線51に異常が生じたことから、回線終端部25を予備系(SBY)に変更する。ここで、回線51と回線52は1本の仮想的な回線として扱われている(リンクアグリゲーション化されている)。そのため、回線全体としては異常が生じていないと扱われ、FDBフラッシュが発生しない。
【0054】
続いて、回線51の異常時における、装置1から装置4へのフレーム送信について説明する。前述のように、通信経路制御部273の制御により、回線終端部25は、予備系(SBY)となっている。そこでスイッチコア271は、現用系(ACT)として動作する回線終端部26に対してフレームを送信する。回線終端部26は、フレームを順次回線終端部36に送信する。ここで、回線51と回線52はリンクアグリゲーションにより仮想的な1本の回線と扱われるため、この回線に異常が生じたとは扱われない。そのため、スイッチコア271においてFDBフラッシュは生じない。
【0055】
次に、受信側のレイヤツースイッチ3の動作を説明する。無線回線終端部32は、回線52を介してフレームを受信する。なお、レイヤツースイッチ2と同様に、回線終端部35は回線51の異常に応じて予備系(SBY)に変更されている。無線回線終端部32は、受信フレームを回線終端部36に送信する。回線終端部36は、受信フレームをスイッチコア371に供給する。スイッチコア371は、供給されたフレームを装置4に送信する。この際、回線51と回線52はリンクアグリゲーションにより仮想的な1本の回線と扱われるため、この回線に異常が生じたとは扱われない。そのため、スイッチコア371においてもFDBフラッシュは生じない。
【0056】
なお、上述の説明では、装置1から装置4にフレームを送信することを説明したが、装置4から装置1に対してフレームを送信する場合でも略同一の動作が行われる。
【0057】
なお、2+0モードにおいて異常時に予備系(SBY)となる回線終端部及び無線回線終端部は、送信不可受信可(standby-admit)の状態に設定する。これにより、回線に異常が生じている可能性が高い場合であっても、当該回線を介して正常に受信できたフレームをそのまま宛先の装置に提供することができるため、フレームのロスが少なくなる。
【0058】
続いて、無線回線終端部の交換作業時のシステム動作について図6を参照して説明する。図6は、1+1モードの冗長化構成において、無線回線終端部21の交換作業を行った場合のシステム動作を示す図である。初期状態では、無線回線終端部21及び回線終端部25が現用系(ACT)として動作し、無線回線終端部22及び回線終端部26が予備系(SBY)として動作している。
【0059】
前述のように無線回線終端部21は、一般にカード型の装置である。無線回線終端部21をレイヤツースイッチ2から取り外した場合、無線監視部272は、無線回線終端部21の取り外し、すなわち異常状態を検出する。無線監視部272は、当該取り外しを検出すると、予備系(SBY)として動作している無線回線終端部22を現用系(ACT)として動作するように指示する。さらに、無線監視部272は、無線回線終端部21の異常状態(カード取り外し)を通信経路制御部273に通知する。
【0060】
通知を受けた通信経路制御部273は、回線終端部25及び回線終端部26の動作を変更する。詳細には、通信経路制御部273は、回線終端部25を現用系(ACT)から予備系(SBY)に設定変更し、回線終端部26を予備系(SBY)から現用系(ACT)に設定変更する。
【0061】
ここで、回線51及び回線52はリンクアグリゲーション化されており、回線52が使用可能であるため、仮想回線全体として異常が生じていないと扱われる。そのため、スイッチコア271内でのFDBフラッシュは実施されない。なお、対向するレイヤツースイッチ3では、回線51の異常が無線監視部372により検出される。この場合の動作は、図3を参照して説明した動作と同様である。
【0062】
続いて、無線回線終端部21の交換が生じた場合における、装置1から装置4へのフレーム送信について説明する。スイッチコア271は、装置4宛てのフレームを装置1から受信する。スイッチコア271は、現用系(ACT)に設定された回線終端部26に受信フレームを送信する。回線終端部26は、無線回線終端部22に及び回線52を介してレイヤツースイッチ3にフレームを送信する。レイヤツースイッチ3の動作は、図3を参照して説明した動作と同様になる。
【0063】
続いて、無線回線終端部21の交換が生じた場合における、装置4から装置1へのフレーム送信について説明する。スイッチコア371は、装置1宛てのフレームを装置4から受信する。スイッチコア371は、現用系(ACT)に設定された回線終端部35に受信フレームを送信する。回線終端部35は、受け渡されたフレームを無線回線終端部31に受け渡す。無線回線終端部31は、受け渡されたフレームの複製フレームを無線回線終端部32に受け渡す。無線回線終端部32は、この複製フレームを無線回線終端部32に送信する。無線回線終端部22は、受信したフレームを回線終端部26を介してスイッチコア271に受け渡す。スイッチコア271は、このフレームを宛先である装置1に送信する。
【0064】
回線51及び回線52はリンクアグリゲーション化されており、回線52が使用可能であるため、回線全体として異常が生じていないと扱われる。そのため、スイッチコア271内及びスイッチコア371内でのFDBフラッシュは実施されない。
【0065】
上記したように、無線回線の冗長化(1(N)+1モード、2(N)+0モード)の際における無線回線区間の障害、及び無線回線終端部の交換時にFDBフラッシュが行われない。FDBフラッシュが行われないことにより、フレームのフラッディングが生じない。すなわち、トラフィックの増加を抑えることが可能になる。
【0066】
次に、無線帯域が変化した場合のシステムの動作について図7〜図10を参照して説明する。図7は、無線回線区間が1+1モードで冗長化されている場合において、無線帯域が変化した場合のレイヤツースイッチ2の動作を示すブロック図である。
【0067】
はじめに図7及び図8を参照して、無線監視部272の動作について説明する。図8は、無線帯域が変化した場合の無線監視部272の動作を示すフローチャートである。はじめに、無線監視部272は、使用している各無線回線の帯域変化を検出する(S1)。ある無線回線の帯域変化を検出した場合(S1)、無線監視部272は、当該回線の使用可能な帯域を計算し、アサイン可能な帯域があるか否かを調べる(S2)。アサイン可能な帯域が無い場合、すなわち、ある無線回線の帯域が0である場合(S2:Yes)、無線監視部272は、通信経路制御部273にその旨を通知する(S3)。
【0068】
次に、図7及び図9を参照して、無線監視部272から帯域が0である旨の通知を受けた通信経路制御部273の動作について説明する。図9は、無線監視部272から帯域が0である旨の通知を受けた通信経路制御部273の動作を示すフローチャートである。
【0069】
通信経路制御部273は、通知にかかる無線回線の帯域が0であるか否かを確認する(S4)。通信経路制御部273は、帯域の状態、及び現状の現用系(ACT)/予備系(SBY)の運用の状態から現用系(ACT)/予備系(SBY)の切り替えが必要であるか否かを判断する(S5)。例えば0となった帯域を現用系(ACT)として使用していた場合、通信経路制御部273は、現用系(ACT)/予備系(SBY)の切り替えが必要と判断する(S5:Yes)。
【0070】
現用系(ACT)/予備系(SBY)の切り替えが必要である場合(S5:Yes)、通信経路制御部273は、設定の変更を行う(S6)。例えば、無線回線終端部21及び回線終端部25を現用系(ACT)として運用していた場合、通信経路制御部273は、無線回線終端部21及び回線終端部25を予備系(SBY)となるように設定変更するとともに、無線回線終端部22及び回線終端部26を現用系(ACT)となるように設定変更する。
【0071】
次に、上記の通信経路制御部273の詳細な動作(上記のS4〜S6の詳細)を図10を参照して説明する。図10は、帯域変化時の通信経路制御部273の動作詳細を示すフローチャートである。
【0072】
通信経路制御部273は、無線監視部272から無線帯域についての通知を受信する(S11)。通信経路制御部273は、無線の冗長モードが1(N)+1であるか否かを確認する(S12)。
【0073】
無線の冗長モードが1+1である場合(S12:Yes)、通信経路制御部273は、帯域が0となった回線と接続する無線回線終端部及び回線終端部が現用系(ACT)として動作しているか否かを判定する(S13)。
【0074】
帯域が0となった回線と接続する無線回線終端部及び回線終端部が現用系(ACT)として動作し(S13:Yes)、予備系(SBY)の無線回線終端部及び回線終端部が正常動作可能である場合(S14:Yes)、通信経路制御部273は、設定の変更を行う(S15)。詳細には、通信経路制御部273は、現用系(ACT)として運用していた無線回線終端部及び回線終端部を予備系(SBY)に設定し、予備系(SBY)として運用していた無線回線終端部及び回線終端部を現用系(ACT)に設定する。
【0075】
無線の冗長モードが2+0である場合(S12:No)、通信経路制御部273は、帯域が0となった回線と接続する無線回線終端部及び回線終端部を予備系(SBY)に設定する(S16)。
【0076】
図7〜図10を参照して説明したように、無線回線内の帯域状態が変化した場合であっても、この変化を検出して素早く設定を変化させることができる。これにより、フレームロスを最小限に抑えることができる。
【0077】
続いて、N+0の冗長モードが設定されている場合における回線終端部及び無線回線終端部の再設定について説明する。図11は、当該再設定を示すブロック図である。図12は、レイヤツースイッチ2の当該再設定の動作を示すフローチャートである。
【0078】
レイヤツースイッチ2は、スイッチ部27内に通信レート監視部274を新たに備える。通信レート監視部274は、無線区間にかかる各回線終端部の送信レートを検出する処理部である。通信レート監視部274は、検出した各回線終端部の送信レートを通信経路制御部274に通知する。
【0079】
続いて、図12を参照して動作の説明を行う。はじめに、無線監視部272は、無線区間の各回線の帯域の変化を監視し、所定のタイミング(たとえばAMR(Adaptive Modulation Radio)設定時)で、ある回線の帯域の状態の変化を通信経路制御部273に通知する(S21)。
【0080】
通信経路制御部273は、通知を受けた回線の帯域が以前の帯域よりも減少していた場合(S22:Yes)、稼働中の他の回線を認識し(S23)、シェーピング設定(S24)、すなわちフレームの割り当てが最適となるように帯域設定を変更する。
【0081】
次に、通信レート監視部274は、各回線終端部(25及び26)の送信レートを取得し、S24にて変更した帯域の設定値を超えていないか否かを確認する(S25)。そのうえで、通信経路制御部273は、フレームの割り当てが最適となるように帯域設定を再度行う(S26)。
【0082】
一方、通知を受けた回線の帯域が以前の帯域よりも減少していた場合(S22:No)、他の回線の帯域の変化の通知を待ってから、シェーピング設定(S26)、すなわちフレームの割り当てが最適となるように各回線の帯域設定を変更する。
【0083】
続いて、本発明の効果について説明する。上述したように、本実施の形態にかかるレイヤツースイッチ(スイッチ装置)は、無線回線の故障や無線回線終端部の交換時にもFDBフラッシュが生じないため、フレームのフラッディングが生じない。すなわち、不要なフレームが送信することを防ぐことができる。
【0084】
さらに、図7〜図10を参照して説明したように、本実施の形態にかかるレイヤツースイッチ(スイッチ装置)は、無線回線内の帯域状態が変化した場合であっても、この変化を検出して素早く設定を変化させることができる。これにより、フレームロスを最小限に抑えることができる。
【0085】
さらにまた、図11及び図12を参照して説明したように、本実施の形態にかかるレイヤツースイッチ(スイッチ装置)は、N+0の冗長モードが設定されている場合において無線帯域を有効に活用することができる。
【0086】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。上述の説明では、レイヤツースイッチについて説明したが本発明は必ずしもこれに限られるものではなく、上述のフレームの送受信の方式をブリッジ装置、レイヤスリースイッチ、ルータ装置、ゲートウェイ装置、光中継装置等に応用することも可能である。
【符号の説明】
【0087】
1 装置
2 レイヤツースイッチ
21、22 無線回線終端部
23〜26 回線終端部
27 スイッチ部
271 スイッチコア
272 無線監視部
273 通信経路制御部
274 通信レート監視部
3 レイヤツースイッチ
31、32 無線回線終端部
33〜36 回線終端部
37 スイッチ部
371 スイッチコア
372 無線監視部
373 通信経路制御部
4 装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線回線を介してフレームを送受信する第1無線回線終端部と、
第2の無線回線を介してフレームを送受信する第2無線回線終端部と、
前記第1無線回線終端部とフレームの受け渡しを行う第1回線終端部と、
前記第2無線回線終端部とフレームの受け渡しを行う第2回線終端部と、
前記第1及び第2の無線回線の状態を監視するとともに、前記第1及び前記第2無線回線終端部に対して、前記第1及び前記第2の無線回線の冗長化モードに応じて、他の無線回線終端部との複製フレームの受け渡し、及び受信フレームの破棄を指示する無線監視部と、
前記無線監視部による無線回線の状態の監視結果に応じて、前記第1及び第2回線終端部を、現用系または予備系に設定する通信経路制御部と、
送信するフレームを現用系として動作する回線終端部に受け渡すスイッチコアと、を備え、
前記第1及び前記第2の無線回線が1の仮想的な回線と扱われるリンクアグリゲーション化がなされている、
スイッチ装置。
【請求項2】
前記第1回線終端部が現用系として動作し、前記第2回線終端部が予備系として動作する第1冗長化モードに設定する場合、
前記スイッチコアは、送信フレームを前記第1回線終端部に受け渡し、
前記無線監視部は、前記第1無線回線終端部に対し、前記第1回線終端部から受け取った送信フレームの複製フレームを前記第2無線回線終端部に受け渡すことを指示するとともに、前記第2無線回線終端部に受信フレームを破棄することを指示し、
前記第2無線回線終端部は、前記複製フレームを送信するとともに、受信フレームを破棄することを特徴とする、請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記無線監視部は、前記第1冗長化モードでの動作中に前記第1の無線回線の異常を検知した場合、前記第2無線回線終端部に対して受信フレームの破棄を中止し、受信フレームの複製フレームを前記第1無線回線終端部に受け渡すことを指示することを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記第1及び第2回線終端部が共に現用系として動作する第2冗長化モードに設定する場合に、
前記スイッチコアは、送信フレームの各々を前記第1回線終端部及び前記第2無線回線終端部に略均等に受け渡すことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記無線回線終端部は、前記第2冗長化モードでの動作中に前記第1または前記第2の無線回線の異常を検知した場合、異常が生じた回線を前記通信経路制御部に通知し、
前記通信経路制御部は、異常が生じた回線と接続する無線回線終端部、及び当該無線回線終端部とフレームの受け渡しを行う回線終端部を予備系に設定することを特徴とする請求項4に記載のスイッチ装置。
【請求項6】
前記通信経路制御部により予備系に設定変更された前記回線終端部及び前記無線回線終端部は、前記予備系の動作としてフレームの受信のみを行うことを特徴とする請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項7】
前記第1回線終端部が現用系として動作し、前記第2回線終端部が予備系として動作する第1冗長化モードでの動作中に前記第1無線回線終端部の機能を停止する場合、
前記無線監視部は、前記第1無線回線終端部の停止による前記第1の無線回線の異常を前記通信経路制御部に通知するとともに、前記第2無線回線終端部に対して前記第2回線終端部から受け渡されたフレームを送信することを指示し、
前記通信経路制御部は、当該通知に応じて前記第1回線終端部を予備系に設定するとともに、前記第2回線終端部を現用系に設定することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項8】
前記無線回線終端部は、カード型の取り外し可能な装置から構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項9】
レイヤツースイッチであることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項10】
第1の無線回線を介してフレームを送受信する第1無線回線終端部と、第2の無線回線を介してフレームを送受信する第2無線回線終端部と、前記第1無線回線終端部とフレームの受け渡しを行う第1回線終端部と、前記第2無線回線終端部とフレームの受け渡しを行う第2回線終端部と、を備えるスイッチ装置のフレーム送受信制御方法であって、
前記第1及び前記第2の無線回線が1の仮想的な回線と扱われるリンクアグリゲーション化を行い、
前記第1及び第2の無線回線の状態を監視するとともに、前記第1及び前記第2無線回線終端部に対して、前記第1及び前記第2の無線回線の冗長化モードに応じて、他の無線回線終端部との複製フレームの受け渡し、及び受信フレームの破棄を指示し、
無線回線の状態の監視結果に応じて、前記第1及び第2回線終端部を、現用系または予備系に設定し、
送信するフレームを現用系として動作する回線終端部に受け渡す、フレーム送受信制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−257137(P2012−257137A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129789(P2011−129789)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(000232254)日本電気通信システム株式会社 (586)
【Fターム(参考)】