説明

スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車

スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車であって、歯車伝動及び機械式無段階変速機の技術分野に属しており、可動歯車は「スライドシート無段階の変形歯による可動歯原理」に基づいて設計され、動作面は複数の薄いスライドシート(又はスライドニードル)を積層してなり、スライドシートが自由に無段階に摺動移動することにより任意な形状に噛合する歯形を形成しており、スライドシートの摺動移動方向は受力方向と異なる方向であるので、スライドシートは現在噛合している歯形に従って自由に変形することができ、パワーを伝達する時の受力方向が自由に摺動移動する方向に垂直またはそれらによる角度が当量摩擦角度以内の場合に、ロック特性を有しているので、スライドシートは力を受け手も歯の輪郭形状を変えることなく、全てのスライドシートにより全体的には封止される弾力クローズリングを構成しており、「剛性と可撓性を結合して、可動歯車を一定化する」という効果を奏しており、負荷能力が強く、1段階伝動に該当し、伝動効率が高く、主要部材は2つしかなく、構成が簡単で、コストが低く、体積が小さく、真意の「歯車の噛合による無段階変速」を実現して、高速度及び高出力が必要する車両及び産業分野に幅広く適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯車伝動、機械型無段階変速機の設計及びその製造技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、歯車伝動は機械に幅広く用いられる伝動機構の一種類であり、2つの歯車の一定の瞬時の角速度の比を確保でき、パワーの伝達範囲が数パーセントKWから十万KWまで広く、適用される円周速度の範囲が広く、低いレベルから300m/sまで可能であり、一次伝動効率が98−99%となるという高い伝動効率を有し、使用寿命が長い、という特長がある。しかしながら、その製造精度及び取付精度が高く要求されて、特にその伝動比率が一定の値であるので、無段階的に変速することができない。現在の機械型無段階変速機は摩擦伝動を適用するのが一般であり、それにはおおよそ以下の欠陥が存在している。1.超低回転数の出力を取得しがたく、変速範囲が狭い、2.伝達可能な捩じりモーメントが小さく、伝達パワーが大きくない等の不具合がある、3.負荷を受ける力が低く、耐オーバロード性及び耐衝撃性が悪い、4.部品の加工及び潤滑に対する要求が高く、寿命が短く、構造・工法が複雑で、製造コストが高い、5.摺動率が大きく、機械効率が低く、更にリップル出力及びパワーの流れが不連続となるものもある。現在では、摩擦型無段階変速機は全て、伝動パワーが共に大きい法線方向の押し付け力に依頼しており、それによって各軸受に大きい負荷を加えてしまい、伝動体同士の間の弾性摺動・幾何摺動が顕著となり、パワーを伝達するための有効接触面が小さくなり、理論的には線接触または点接触となり、一部分で大きい応力が集中され、悪い場合に作動面に擦り傷または焼き付きを生じることもあり、伝動効率が低くなり、伝達パワーに制限があり、寿命も短くなる。スライドシートチェーンによる無段階変速機は、いままで溝面スプロケット(歯型スプロケット)とスライドシートチェーンとが擬似噛合する形式でパワーを伝達する唯一のチェーン型無段階変速機であり、噛合伝動とも摩擦伝動とも異なり、二者の間にある擬似噛合伝動形式であり、摺動率が低く、伝動が精確で、耐磨耗性・耐衝撃性が高いなどのメリットがある、一方、このようなチェーンは製造コストが高く重量が大きいので、運転速度の向上を制約していると共に、チェーン伝動による多角形効果によって出力速度にある程度のリップル現象を発生してしまう。リップル型無段階変速機は、幾何上では封止られる面対偶機構を採用しており、動作が確実で、負荷力が高く、変速性能が安定であるというメリットがある。伝動比率の範囲が広く、最低回転数がゼロ出力であってもよく、静止及び運転状態でも共に速度を調整することができる。更に、構造が簡単で、体積が小さく、製造コストが安いなどのメリットがある。しかしながら、現在のリップル型無段階変速機は下記の致命的な弱点があるので、より幅広い分野での適用が制約されている。即ち、一、出力のリップル性によって、出力に均一性を高く要求する場合に適用できなくなり、複数の位相をずれて重ならせることおよびオーバランニングクラッチによる協調により、選択的にフィルタリングすることによりリップルを減少可能となり、更に運転システム全体の慣性質量要素及びオーバランニングクラッチのオーバランニング効果によって、理論値と比べて、出力側のリップル度は明らかに小さくなるにもかかわらず、これらはただの表面上の現象であり、実際にはパワーの流れの伝達は依然として理論値に従って間欠的にパルスの方式で出力されており、このようなパワーの流れの不連続はリップル型無段階変速機の効率が低くなる原因となる、二、リップル型変速機において、往復運動する構成部材は高速化への妨害となって、その不均衡な慣性力及び慣性モーメントによる振動は高速時に明らかに酷くなり、それによる動的負荷は機械効率が低くなる要因となる、三、出力機構であるオーバランニングクラッチは、機械全体に対して唯一の摩擦伝動部材であり、同様に摩擦伝動による一連の相応する欠陥が存在しており、機械全体の動力循環における弱い部分であり、該オーバランニングクラッチは負荷能力及び耐衝撃力が低く、リップル型無段階変速機の大パワー化・高効果化・高速化の支障となっている、四、リップル度を減少するべく設けられた多相構造によって、システムに多すぎる重複約束を齎して、機械が誤差及び作動環境の変化に敏感してしまい、効率が低下して、動的負荷が増やし、相数の増加により機械の構成及び取付や調整の工程を複雑化させて、故障率が高くなり、コストも上昇する。
【0003】
[発明の内容]
そこで、本発明は、主として負荷能力が高く、伝動効率が高く、構造が簡単で、コストが低く、体積が小さく、真意の「歯車噛合による無段階伝動」を図り、高速度化及び大パワー化した車両や産業分野に幅広く適用する、スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車を提供することを目的とする。
【0004】
本発明は更に、負荷能力が高く、伝動効率が高く、構造が簡単で、コストが低く、体積が小さく、真意の「ラック噛合による無段階伝動」を図り、高速度化及び大パワー化した車両や産業分野に幅広く適用する、スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラックを提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するためには、本発明の技術案は下記の構成要件で実現されている。
【0006】
本発明は、歯車本体と、歯車本体に内蔵されて、任意な歯形状に摺動自在に形成する複数のスライドシートとから構成されるスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車を開示している。
【0007】
可動歯車の歯車本体に少なくとも1つのスライドシートバンクが設けられ、スライドシートバンクは支持式スライドシートバンク又は充填式スライドシートバンクであり、設置形態によりスライドシートバンクを間隔置いて設置する間隔型スライドシートバンク、又は支持式スライドシートバンクと充填式スライドシートバンクを交互設置する連続型スライドシートバンクに分類され、
前記スライドシートはスライドシートバンク内に設けられ、スライドシート組立体は少なくとも1セットのスライドシート群リングから構成され、間隔型と連続型とに分類されスライドシート群リングは複数のスライドシート群からなり、同一のスライドシート群は作用が同じスライドシートを複数貼り合わせてなるものであり、スライドシート群リングは、支持式スライドシート群と充填式スライドシート群とがそれぞれ間隔をおいて組み合わせた、タイプが異なるスライドシート群により構成された連続型スライドシート群リングと、タイプが同じスライドシート群により構成された間隔型スライドシート群リングとを含み、スライドシートは支持式スライドシートと充填式スライドシートをふくみ、当該スライドシートはそれぞれ交互に設置した支持しきスライドシートバンクと充填式スライドシートバンクに対応装着され、それらによって独立に機能する完全なスライドシート群リングを構成しており、同一の可動歯車に複数のスライドシート群リングが備えられるものは多リング可動歯車と称されて、スライドシートはそれぞれのスライドシートバンク内で一定の範囲で移動自在であり、スライドシートの自在移動により任意な歯形状に形成することができ、
スライドシートであって、その摺動移動軌跡により同方向復帰型と斜方向復帰型とに分類され、スライドシートの設置形態によれば、直歯スライドシート型と斜め歯スライドシート型とに分類され、スライドシートと歯車本体との嵌挿形態及び歯車本体のスライドシートにおける位置決め・支持係止形態によれば、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中心支持型と、中心協動交差支持型と、外側中心二重支持型と、外側中心協動交差支持型とに分類され、スライドシートの復帰駆動力の種類によれば、重力型と、引力型と、反発力型と、弾力型と、バネ力型と、電磁力型と、遠心力型と、慣性力型と、油圧型と、気圧力型と、ガスや液体等の流体の衝撃力復帰型とに分類され、更にスライドシート自由復帰型とスライドシート強制復帰型とに分類され、
スライドシート位置規制拘束装置はスライドシートストッパ25又は外側位置規制拘束止め輪23であり、スライドシートストッパは1つでも2つでもよく、外方突起型又は内方凹陥型に分類され、或いは、スライドシートに孔を開設して、孔に位置規制拘束輪や紐とバーを挿通して拘束を図るものにして、
スライドシート群リングにおけるスライドシート群の設置形態により、可動歯車は間隔型可動歯車と連続型可動歯車とに分類され、同一歯車に備えられたスライドシート群リングの数により、シングルリング可動歯車とマルチリング可動歯車とに分類され、スライドシートの摺動移動軌跡により同方向復帰型可動歯車と斜方向復帰型可動歯車とに分類され、スライドシートの噛合いによる歯形状により直歯型スライドシート可動歯車と斜め歯型スライドシート可動歯車とに分類され、歯車本体の構成により組立型と積層組立型と一体型とに分類され、
前記スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車は2つの歯車本体半体を突き合わせてなる円筒型可動歯車であり、各半体には共に支持式スライドシート及び充填式スライドシート拘束壁面と、位置決め支持止め台と、スライドシート遠心拘束面と、スライドシート回復着座制限面と歯付き盤対向貼合面等が設けられ、2つの半体を突き合わせて完全な歯車本体を構成して、スライドシート拘束壁面と位置決め支持止め台とスライドシート遠心拘束面とスライドシート回復着座制限面等を突き合わせるすることによりスライドシートバンクリングを構成して、
或いは、前記スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車は円錐型可動歯車本体39と子歯車本体(1)とからなる円錐型可動歯車であり、円錐型可動歯車本体39は両側に2セットのスライドシート群リングが対称設置され、スライドシート群リングは円錐型可動歯車専用のスライドシートからなり、円錐型可動歯車本体は両側にそれぞれ、1つの子歯車本体(1)と協働してスライドシート群リングを収納するスライドシートバンクリングを構成し、或いは、円錐型可動歯車は羽根車状の円錐型可動歯車本体と子歯車本体(2)とからなり、スライドシートは両側一体動作型スライドシートを採用し、或いは、円錐型可動歯車は対称する構成のうちの半分を除去して、シングルリング傘状の円錐型可動歯車を構成し、
或いは、前記スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車は、マルチリング円錐型可動歯車本体62と歯車基材63とスライドシート組立体とからなるマルチリング円錐型可動歯車であり、スライドシート組立体はマルチリング間隔型スライドシート組立体であり、そのスライドシートは全て単一同類型の円錐型可動歯車専用のスライドシートであり、同類型スライドシート群を間隔置いて設けてスライドシート群リングを構成し、複数の異なる半径のスライドシート群リングでマルチリング間隔型スライドシート組立体の全体を構成して、そのスライドシートは規則的に設置されてもよく、又は互い違いに設置されてもよく、
或いは、マルチリング円錐型可動歯車本体は積層組立構成をとり、複数の積層歯車本体と歯車基材(2)とを組立ててなり、積層歯車本体はツインストッパ付スライドシート専用の歯車本体とシングルストッパ付スライドシート専用の歯車本体とに分類され、
或いは、マルチリング円錐型可動歯車本体は一体型構成をとり、その作動円錐面においてスライドシート群が設けられる位置に対応する位置にスライドシートバンク嵌合装着孔72が開設されて、スライドシートは群毎に各独立した自由スライドシートバンク71に嵌着されて、自由スライドシートバンク71は締まり嵌め、焼嵌め法または溶接によりスライドシートバンク嵌合装着孔72に装着され、或いは、ねじ嵌めにより装着され、この場合に、スライドシートバンク71及び装着孔72が螺合され、その螺合に対応する円筒面はねじ面であり、装着孔72は角孔または丸孔でもよい、或いは、隙間嵌めによる装着の場合、スライドシートの復帰軌跡は「同方向復帰型」又は「斜方向復帰型」でもよく、
或いは、マルチリング円錐型可動歯車は、幅の異なるスライドシート群を互い違いに設置することにより、スライドシートを歯付き盤の全体に緊密に連続するように設置してもよく、
小円錐度の円錐型可動歯車は別体型と一体型構成に分類され、スライドシート群同士が互いに隙間なく貼り合せて、スライドシート群リングが非同類型のスライドシート群を間隔置いて交互に設置された連続型と、スライドシート群同士の間に隙間が有り、スライドシート群リングが同類型スライドシート群で構成され、スライドシートが「互い違いにリレー」形態で設置されてもよく、互い違いではない形態で設置てもよい間隔型とを含み、或いは、小円錐度の円錐型可動歯車は「一体型のマルチリング円錐型可動歯車の構造」をとり、その作動円錐面においてスライドシート群が設けられる位置に対応する位置でスライドシートバンク嵌合装着孔が開設され 、スライドシートは群毎に各独立の自由スライドシートバンクに嵌着されて、自由スライドシートバンクはスライドシートバンク嵌合装着孔に装着されていて、
斜方向復帰平盤型可動歯車は、斜方向復帰型可動歯車本体と斜方向復帰平盤型子歯車本体とからなり、スライドシートの復帰運動軌跡は復帰力の方向と角度をなすように形成され、
斜方向復帰内錘盤型可動歯車は、斜方向復帰型可動歯車本体と斜方向復帰内錘盤型子歯車本体とからなり、スライドシートの復帰運動軌跡は復帰力の方向と角度をなすように形成され、
シングルリング弾力復帰型スライドシート車は、平盤に溝を開通することにより内部にスライドシートが収納されるシングルリングスライドシートバンクを形成するように構成され、
マルチリング弾力復帰型スライドシート車は、平盤に溝を開通することにより内部にスライドシートが収納されるマルチリングスライドシートバンクを形成するように構成され、
マルチリング弾力復帰型スライドシート円錐車は、両面の円錐盤に溝を開通することにより内部にスライドシートまたはスライドニードルが収納されるマルチリングスライドシートバンクを形成するように構成され、
そのスライドシートバンクの設置形態は通常型と互い違いリレー型とがあり、
或いは、スライドシートバンク(スライドニードルバンクとも称す)にスライドニードルが装着され、スライドシートバンクは矩形状や円形状やセグメント状でもよく、
あらゆる可動歯車とスライドシート車本体とのスライドシート拘束壁面及び位置決め支持止め台は、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中心支持型と、中心協動交差支持型と、外側中心二重支持型または外側中心協動交差支持型である。
【0008】
スライドシート可動歯車は凸凹噛合歯溝盤と歯溝台とに噛合うことで無段階的に噛合って伝動することができ、無段階変速と無段階クラッチングを図り、無段階変速機とスライドシートクラッチを製造し、
その肝要部材はスライドシート無段階噛合可動歯車と歯溝車と歯溝噛合リングとを含み、
円筒型可動歯車無段階変速機であって、入力軸が歯溝車に接続し、可動歯車と出力軸とはガイドスプライン又はスプラインにより接続されて、捩じりモーメントを伝達しながら軸方向に自在に移動可能であり、歯溝車との噛合い半径を無段階的に変更することで無段階変速を図り、歯溝車盤またはそれに対応する位置に電磁石または永久磁石を設置することで、スライドシートに対して磁力を発生して復帰させてもよく、可動歯車本体の内部に永久磁石または電磁石を設置することで、あらゆるスライドシートに永久磁石化または電磁石化させて、反発力によってスライドシートに外縁に移動させて復帰を完成してもよく、或いは、スライドシートが磁界(又は交流電磁界)に移動することにより誘導電流を誘発して、磁界に磁気誘導を発生して復帰を完成し、或いは、スライドシート復帰駆動力発生装置は移動せずに静止して、電磁石自体は歯溝車に伴って移動せずに静止して、磁界に誘導されてスライドシートを吸着し復帰させ、(電磁石による復帰に対して)スライドシートが歯溝車と分離される状態での自由遠心復帰の場合、径方向での設計寸法は歯溝車と噛合う場合の復帰径方向寸法の以上または以下でもよく、歯溝車の中心に中心ピット9が設けられていて、歯溝車の歯溝ピッチの寸法はスライドシート群の間隔とは倍数関係であってもよく、倍数関係ではなくてもよく、車本体に潤滑油孔(又は潤滑油隙間)を開設し、その内部が渦巻きポンプような構造に形成されてもよく、可動歯車は外縁にゴム等の弾性材料製の摩擦牽引輪22が設けられてもよく、可動歯車の外周部に密閉型スライドシート外側制限拘束止め輪23が設けられてもよく、スライドシートが拘束止め輪に旋回しながら進入する方向に円弧状過渡案内領域24を設けることにより、動作の信頼性を向上し、この時、スライドシートのストッパを無くしてもよく、スライドシートの代りにスライドニードルを使用してもよく、或いは、歯溝盤の凹溝底部に一層のストレス減少クッション26を付着してもよく、一般的に弾性のある柔らかい材料を充填し、例えばゴム材料等を塗装し、
円筒型可動歯車による多段階変速機であって、その特徴は歯溝盤は段階変速専用歯溝盤タイプであり、歯溝筋が段階的かつ階級的に最適化されると、歯溝盤の歯形状は規則的な分布となり、シャットル状歯は径方向で交互または均一に設置することができ、或いは、スライドシート可動歯車の代りに、シャットル状歯30とシャットル状歯付き盤31とにより固定歯による噛合伝動を実現することにあり、
常時噛合の多段階変速機であって、同心多錐歯付き盤32と伝動軸33と傘歯車34と後退用傘歯車35等とからなり、同心多錐歯付き盤32は複数の異なる半径の傘歯車を同心状に設置してなり、各円周の半径箇所にある傘歯車はそれぞれ対になる傘歯車を有し、且つ常時に噛合っており、傘歯車はそれぞれの伝動軸との間に同期ロックリングと結合スリーブとを含む同期噛合シフト形態、又はクラッチを電気制御・油圧制御する形態、又は本発明のスライドシートクラッチシフトユニットにより、クラッチング状態を変換して、段階的に変速するまたは自動変速することができ、
或いは、多相グループによる組合せ設計を採用し、相を並列接続することでパワーを増やしてもよく、または相を直列接続することで伝動比率を大きくしてもよく、多相並列型可動歯車は逓減原則にしたがって配置され、スライドシート可動歯車の両側で共に歯溝盤と噛合ってパワーを合流させて出力することができ、或いは、シングル歯溝盤で両側に可動歯車で伝動する形態を採用し、
円錐型可動歯車無段階変速機は主に錐盤歯溝車42と円錐型可動歯車43を備え、更に調速レバー44と太陽歯車45と遊星歯車46などを有し、入力軸と錐盤歯溝車とが固着されてパワーの流れを導入してきて、2つの錐盤歯溝車はツインリング円錐型可動歯車を挟んで対称に設置されて、2つの錐盤歯溝車はそれぞれ円錐型可動歯車のツインリングスライドシートに噛合って、噛合伝動によりパワーを出力する、円錐型可動歯車は遊星歯車46と同心状に固着されて、回転対偶を介してプラネタリキャリヤに接続しており、プラネタリキャリヤの回転軸の中心は太陽歯車及び出力軸と同心であり、遊星歯車は太陽歯車に噛合って、太陽歯車は出力軸に固着しており、
或いは、錐盤歯溝車は遊星歯車に固着している「調速変位車」として形成され、
或いは、調速補助機構は他の形態に形成されてもよく、
或いは、円錐型可動歯車の代りに斜方向復帰平盤型可動歯車を、錐盤歯溝車の代りに平盤歯溝車を採用して、それらの二者が内側噛合又は外側噛合の形態で噛合っており、
歯溝車と可動歯車との間の加圧力は極小ひいてはゼロであり、或いは、歯溝車と可動歯車とが接触せずに隙間を有し、完全に復帰スライドシートにより噛合伝動を図り、
或いは、シングル錐盤歯溝車もシングルリング円錐型可動歯車の構造も採用でき、「両円錐型可動歯車が対向しながら錐盤歯溝車を両面から挟む」形態で伝動を図ることにしてもよく、
遊星錐盤型可動歯車無段階変速機であって、錐盤歯溝車42を太陽歯車として、その円周に遊星歯車として複数の錐型可動歯車が等間隔に設けられて、錐型可動歯車の外側が内側噛合型大歯溝車48に噛合って遊星錐盤型伝動構造を構成しており、更に、内側噛合型単段伝動に形成されて、円錐型可動歯車43が内側噛合型大歯溝車48に噛合ってもよく、
可動歯車変速伝動構造は円錐型可動歯車と内側噛合型歯溝車とが伝動する形態、円錐型可動歯車と外側噛合型歯溝車とが伝動する形態、斜方向復帰平盤型可動歯車と外側噛合型歯溝車とが伝動する形態、斜方向復帰内錐盤型可動歯車と外側噛合型歯溝車とが伝動する形態、平盤型歯溝車と円錐型可動歯車とが噛合って伝動する形態、小円錐度円錐型可動歯車と外側噛合型歯溝車とが伝動する形態を含み、そのうち、B円錐型可動歯車と歯溝車との噛合形態では、その噛合曲率・方位が合っており、小円錐度円錐型歯溝車と円錐型可動溝車とが噛合って伝動する場合、小円錐度円錐型歯溝車は中空で、内外の錐面に共に噛合歯溝が有する歯溝車であり、円錐型可動溝車と内側噛合するまたは円錐型可動溝車と外側噛合することができ、
多盤型変速機は、複数のテーパの大きい円錐型可動溝車とテーパの大きい外側噛合歯溝車とを交互に重なってなり、その噛合い点が逓減原則で配置されることができて、
或いは、スライドシート復帰駆動力発生装置は移動せずに静止してもよく、例えば、電磁石自体は歯溝盤に伴って移動せずに静止しており、磁界に誘導されてスライドシートを吸着して復帰させ、
マルチリング円錐型可動溝車付ベルト無段階変速機は、回転軸が平行な二対のマルチリング円錐型可動溝車により1つのベルトを挟んでなり、ベルトの凸凹噛合溝のピッチ及びスライドシート群のピッチは「逓減原則」で設計することができ、
対向挟持による弾力復帰型ベルト無段階変速機であって、両面錐盤に溝を開設することでスライドシートバンクを構成して、そのバンクの内部にスライドシートまたはスライドニードルを収納してマルチリング弾力復帰型スライドシート傘車を形成しており、作動側面に凸凹歯溝がある2つの対向歯溝ベルトが歯溝の凸凹に対応して設置されて、ベルトの歯溝の凸と凹との係合によりスライドシートを横方向に摺動させて弾力復帰を図り、これによって傘歯車とベルトとの噛合伝動を完成しており、傘歯車とベルトと全体としての設置構造は、回転軸が平行な2つのスライドシート傘歯車組立体により、2つのベルトをテンションさせてパワーの伝達を図り、各スライドシート傘歯車組立体は1つの両面錐盤と、2つの支持式錐盤とを含み、ベルトは作動側面に凸凹歯溝がある2つの対向挟持歯溝ベルトを含んで構成され、
対向挟持による弾力復帰型ローラ無段階変速機であって、1対の錐盤歯溝車と溝とがそれぞれの凸部と凹部を対向させながら1つのシングルリング弾力復帰型スライドシート車を挟持してなり、シングルリング弾力復帰型スライドシート車は、直動スライドシート車本体と弾力復帰型充填式スライドシートと弾力復帰型支持式スライドシートとからなり、外側噛合型と内側噛合型に分類され、
平盤型歯溝車の凸部と凹部が対向するスライドシート復帰型変速機は、1対の平盤歯溝車と歯溝とがの凸部と凹部を対向させながら1つのシングルリング弾力復帰型スライドシート車を挟持してなり、
小円錐度の円錐型可動歯車系変速機は、入力円錐型可動歯車及び出力円錐型可動歯車との2つの可動歯車は反対方向に設置されて、内面に噛合歯溝がある内側噛合円筒面の歯溝輪により、2つの円錐型可動歯車を接続して無段階変速を図り、或いは、内外面共に噛合歯溝がある円錐面の歯溝輪により、2つの円錐型可動歯車を接続して無段階変速を図り、或いは、内外面共に噛合歯溝がある円筒面の歯溝輪により、2つの円錐型可動歯車を接続して無段階変速を図り、
或いは、入力円錐型可動歯車及び出力円錐型可動歯車との2つの可動歯車は同一方向に設置されて、その中間部材は内側噛合の剛性円錐面輪歯車により伝動を行い、可撓性ベルト伝動に形成されてもよく、例えば、内面に噛合歯溝があるベルトと2つの円錐型可動歯車との噛合により伝動を図り、
或いは、中間部材無しで、1段直接伝動を行うこともでき、この場合、小円錐度の円錐型可動歯車と剛性歯溝輪との噛合により伝動を図り、
回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機は円筒型可動歯車と回転軸ドラム車という主要部材を有し、更に固定フレームと回転フレームと遊星傘歯車と太陽傘歯車等の補助部材を備え、円筒型可動歯車は出力軸に接続すると共に、固定フレームに装着されて、回転軸ドラム車及び遊星傘歯車116は伝動軸33に接続すると共に、回転可能なフレームに装着され、遊星傘歯車116は太陽傘歯車117に噛合って、太陽傘歯車は入力軸に接続しており、調速レバー44を回動すると、回転フレーム全体は入力軸回りで回転する場合、遊星傘歯車は太陽傘歯車回りで回動しながら、噛合を常時保持して、入力軸の捩じりモーメントを回転軸ドラム車に伝達して、回転フレームの回転によって、回転軸ドラム車及び円筒型可動歯車のそれぞれ回転軸線で形成される角度が変化することにより、伝動比率が変化され、
或いは、回転軸ドラム車はローラ密度可変型回転軸ドラム車であってもよく、伝動比率の変化に応じてドラムの密度/数を変更可能であり、高速の場合に全て動作させて、低速の場合に動作するドラムの数が半減でもよく、密度可変型ローラは、2つのドラムが疎なドラム車半体を挿着することにより構成され、密度の大きいドラムが必要する場合、2つのドラム車半体を挿着すると、ドラムの密度が2倍に増加され、2つのドラム車半体を分離すると、ドラムの密度が半減されるように構成され、
或いは、多相機構を直列接続させ、上下に2つの円筒型可動歯車が回転軸ドラム車に噛合って、パワーの量は倍増され、円筒型可動歯車に上下にそれに噛合う2つの回転軸ドラム車を設けてもよく、
或いは、多相機構を配置する構造を採用し、円筒型可動歯車の円周方向に複数の回転軸ドラム車を設けてこの円筒型可動歯車と噛合させており、或は、回転軸ドラム車の円周方向に複数の円筒型可動歯車を設けてこの回転軸ドラム車と噛合させ、
回転軸ドラム車のドラムは錐面形状でもよく、自縛噛合特性により無段階伝動特性を改善しており、その作動面は円弧状に形成されてもよく、或いは、回転軸ドラム車と円筒型可動歯車との噛合に代えって、歯車、斜歯車、ウオームホイル、ウオームを採用してもよく、円筒型可動歯車の代りに円錐型可動歯車であってもよい、
或いは、回転軸ドラム車の回転軸線が固定で、円筒型可動歯車の回転軸線が回転可能である可動歯車回転軸型変速機を採用しており、
径可変金属駒によるベルト可動歯車変速機は、無段階径可変金属駒によるベルト車と円筒型可動歯車とからなり、金属駒によるベルト車の金属駒によるベルトで囲まれる半径を変更して可動歯車に噛合うことにより無段階変速を実現しており、無段階径可変金属駒によるベルト車は2つの対向する錐盤で1つの金属駒によるベルトを挟んでなり、金属駒によるベルトは複数の凸歯駒119と凹歯駒120とを交互に重なって、歯駒接続紐119で繋がって形成された可撓性凸凹歯駒によるベルト(又は歯駒によるチェーンと称す)であり、2つの対向する錐盤同士の間隔の変化に従って錐盤上における半径を変更でき、それによって無段階径変化を実現しており、或いは、金属駒によるベルト車の一体性を向上するために、錐盤の錐面に凸凹溝を設けて、可撓性金属駒によるベルトに噛合わせて安定的なものにしてもよく、この場合、金属駒によるベルトの側壁がスライドシートベルトに構成され、或いは、弾力やバネ力等の形態によりスライドシートを復帰させ噛合させ、更に、錐盤の代りにマルチリング円錐型可動歯車にして、金属駒によるベルトの凸凹歯駒を交互に重なって噛合面を形成して、円錐型可動歯車のスライドシートに噛合させてもよく、或いは、径方向で摺動移動しながら速度を調整するために、金属駒の側壁にローラ141を設けてもよく、或いは、金属駒によるベルトの代りに、外側にも両側壁にも溝があるゴムテープを用いてもよく、2つの金属駒によるベルト車を対称配置して、且つそれぞれが1つの円筒型可動歯車に噛合っており、連続に作動できる変速機組立体を構成して、2つの円筒型可動歯車と2つの金属駒によるベルト車を交互に相補的に噛合させてパワーの流れを連続に出力するようにしており、無段階径可変金属駒によるベルト車は内側テンション型とされて、テンショナーが車本体の内部に設けられてもよく、或いは、外側テンション型とされて、テンショナーが車本体の外部に設けられ、テンション用紐及びテンショナーは側方に配置してもよく、或いは、可動歯車の代りに、固定歯数の歯車を用いて噛合わせて無段階変速を実現しており、
径可変歯切りセクタ状可動歯車無段階変速機は無段階径可変輪歯車組立体と円筒型可動歯車等とからなり、輪歯車で囲まれる半径を変更することにより可動歯車に噛合って無段階変速を実現しており、無段階径可変輪歯車は複数の歯切りセクタで形成され、各歯切りセクタは移動対偶により径方向のスライドレールに接続して、輪歯車の作動歯面の連続性を確保するために、一般、少なくとも2組の輪歯車をずれて交互配置して無段階径可変輪歯車組立体を構成しており、それぞれ1つの円筒型可動歯車と噛合わせて、或はそれぞれツインリング円筒型可動歯車の異なるスライドシート群リングと噛合わせて、独立に作動サイクルを完成できる変速機組立体を形成し、2つの円筒型可動歯車と2つの輪歯車とを交互に相補的に噛合させてパワーの流れを連続に出力するようにしており、或いは、2組の輪歯車の代りに、階段型歯切りセクタ125を交互に挿着して単一の輪歯車を形成してもよく、可動歯車と径可変輪歯車との噛合形態は内側噛合でも外側噛合でもよく、
内側噛合遊星伝動型変速機構であって、可動歯車が複数の歯切りセクタで形成された大輪歯車に内側噛合しており、可動歯車と歯車aとは同軸に固着されて、歯車a、bは噛合っており、歯車bは太陽歯車に噛合って、歯車a、歯車b、太陽歯車45という三者はそれぞれの回転軸をプラネタリキャリア50で三角形状に接続して、歯車aと歯車bとの軸間隔が一定であり、歯車bと太陽歯車45との軸間隔が一定であり、歯車aと太陽歯車45とは接続体142を介して接続されて、それらの軸間隔が無段階に調整可能であり、速度を調整する場合、輪歯車組立体の半径の大きさを変更すると同時に、歯車aと太陽歯車45との軸間隔を変更することにより変速を実現することができ、一般、「太陽歯車、プラネタリキャリア」を入力・出力伝動端とされており、或いは、歯切りセクタはインボリェート歯形に形成されてもよく、可動歯車は「斜め歯スライドシート伝動」を適用してもよく、或いは、ツイン円筒型可動歯車群またはツインリング円筒型可動歯車の代りに、幅広いスライドシートのシングルリング円筒型可動歯車にしてもよく、
軸方向接合型スライドシートクラッチは、一般2つの歯溝盤面の歯及び溝により凸部と凹部を対向させながら1つのスライドシート揺動盤を挟持してなり、
スライドシート型常時噛合歯車シフト変速機は、側壁に歯溝盤がある常時噛合歯車と、シフトレバーと、スラストベアリングと、弾力復帰対向溝盤と、位置決め連結ピンと、スライドシート揺動盤と、ボルトなどで構成され、伝動軸はガイドキーを介してスライドシート揺動盤に接続し、スライドシート揺動盤は2つの半体に分けられ、ボルトで一体に接続され、各揺動盤半体に独立に機能するスライドシート群リングが設けられ、それぞれが1対の歯溝が凸部と凹部とが対向する歯溝盤で挟持されて、当該対向歯溝盤とは、可動歯溝盤129及び常時噛合歯車127の側壁歯溝盤面を意味しており、二者は同期回転するように位置決め連結ピン130で接続されているが、それぞれが相対的に軸方向に移動自在であり、2つの常時噛合歯車127は軸受により伝動軸に接続して、シフトレバー128はそれぞれスラストベアリングにより2つの可動歯溝盤129に接続しており、或いは、当該スライドシートの復帰形態は「電磁気駆動形態」でもよく、或いは、スライドシート揺動盤に用いられるスライドシートは断面がセクタ状のスライドシートまたはスライドニードルにしてもよく、更に、充填式スライドシート群と支持式スライドシートを交互に緊密に配置してもよく、
径方向接合型スライドシートクラッチは、内周に歯溝がある接合ブッシュ133とスライドシート溝歯車134等で構成され、当該スライドシートは上部が円弧状であり、挿着時に自然に過渡することができ、挿着後に、遠心運動により接合ブッシュとスライドシート溝歯車との無段階噛合を実現しており、更に、充填式スライドシート群と支持式スライドシートを交互に緊密に配置してもよく、
錐面接合型スライドシートクラッチはスライドシート錐盤135と歯溝錐盤接合ブッシュ136とからなり、スライドシート錐盤と歯溝錐盤接合ブッシュとが接合されると、スライドシートは遠心運動により復帰を行うと共に歯溝錐盤に噛合っていることにより、クラッチは接合しており、
スライドシートオーバランニングクラッチはスライドシートとスライドシート溝歯車134と遊星歯車外周140などとからなり、稼働中で、遊星歯車外周140は往復移動して、スライドシートの遠心復帰により遊星歯車外周の単一方向歯溝に噛合っており、捩じりモーメントをスライドシート溝歯車134に伝達して回転させる一方、渦巻きポンプ用オイルで潤滑してもよく、
或いは、スライドシートと止め溝は放射状に構成されてもよく、スライドシートの断面はセクタ状であってもよく、また、スライドシートが全体の止め溝に緊密に分布するタイプにしてもよく、或いは間隔型にしてもよく、当該機構では、スライドシートは遊星歯車外周により拘束制限されているので、ストッパがなくてもよく、或いは、遊星歯車単一方向歯溝及びスライドシート溝歯車の間隔と数を設計する場合に、「逓減原則」で配置することができ、クラッチのスライドシートの幅、厚さを大きくすることで負荷能力を向上することができ、「自縛特性」により遊星歯車外周歯溝を設計することで無段階噛合特性を改善することができ、
或いは、A型変速機はA型主歯車本体(1)と、A型主歯車本体(2)とA型子歯車本体と、A型支持スライダーと、A型スライドシートなどで構成され、
或いは、B型変速機はB型主歯車本体と、B型子歯車本体と、B型スライドシートと、ナットフォークと、調速ブッシュなどで構成され、
鋼針鋼片噛合型無段階変速機は、鋼針211と鋼片212を相互挿着させて無段階噛合を実現しており、ベルトは、内側に鋼針211が充満され、車は外側に横方向に配置された鋼片212が充満され、鋼針と鋼片を相互挿着させて無段階噛合を実現しており、
流体一定体積形状可変型無段階変速クラッチは、無段階噛合装置ユニットが内部に液体が一杯封止された一定体積形状可変型噛合手段213が一杯配置され、流体一定体積形状可変な特性によりベルト151の内側の歯と無段階に噛合しており、或いは当該液体は「磁流変液」であり、
作動が分割され、効率が結合される型無段階変速機は、特徴が2つの錐盤により内側に凸凹噛合歯があるベルトを挟んでおり、2つの錐盤面が対向する内側空間において、ベルトと同期に無段階径変化する複数の無段階噛合装置ユニットが同軸に配置されて、無段階噛合装置は手段担持体と噛合体とからなり、噛合体はベルトの内側の凸凹噛合歯に噛合って無段階噛合伝動を実現しており、その無段階噛合装置ユニットの噛合体はスライドシート可動歯噛合装置でも、磁流変液/電流変液噛合装置でも、ウオーム/ウオームバー無段階噛合装置ユニットでも、摺動移動ピース無段階噛合装置でもよく、そのベルトは内側に歯がある可撓性ベルトであってもよく、内側に歯がある可撓性チェーンであってもよいことにある。
【0009】
スライドシート可動歯噛合型無段階変速機は、無段階噛合装置ユニットが「スライドシート可動歯」噛合装置であり、噛合手段担持体155と複数のスライドシート(スライダーを含む)からなるスライドシート群とで構成され、スライドシート群はベルト151に無段階噛合してパワーを伝達し、スライドシートバンク梁にローラ152が装着され、当該ローラはツインローラでもシングルローラでもまたはドラムローラでもよく、ローラが径方向レール146に係合して、スライドシート群は下方にスライドシートバンクの底部止め台153とリターンスプリング154とが設けられ、当該スプリングが平バネと波バネに分けられてもよく、ローラと回転軸との間に転がり軸受や滑り軸受けが装着可能であり、或いはローラが要らずに直接潤接触により摺動移動しており、円錐盤147に錐盤の母線方向に合わせる径方向レール146が複数設けられ、それぞれが対応する噛合手段担持体155のローラと協動して移動対偶の形態で接続されており、ベルトは安定な半径位置に動作すると共に、噛合装置の噛合体スライドシート群と無段階噛合を実現しており、スライドシート群にスライダーを装着してもよく、スライドシートの受力方向が左方向の場合、左側に1つのスライダーが装着されて、逆に右側に1つのスライダーが装着されて、両方向に回転し付勢される場合、両端にそれぞれ1つのスライダーが装着され、或いは、無段階変速機は、内側に歯がある金属圧力ベルトを採用し、当該金属ベルトは金属リング159と充填型金属駒160と噛合型金属駒161とで構成され、充填型金属駒と噛合型金属駒とを交互に重なって、内側に歯がある金属ベルトを形成しており、或いは、ベルトは孔噛合型金属同期ベルトであり、ベルト全体は孔が開設された多層の金属輪を一体に密着貼り合わせてなり、全ての孔は一々に対応してスライドシートへの噛合用の矩形状孔を形成しており、稼働時に、スライドシートと矩形状孔とが噛合して伝動しており、或いは、無段階噛合装置ユニット148の径方向の拘束レールは、円錐盤の内部を完全に掘り切って、円錐盤の外壁面164及び内壁面165を相似する円錐面に形成させて、円錐面であって母線に沿って複数の摺動移動溝166が均一に開設されており、或いは、その径方向のレールは円筒状案内溝168に形成され、その対応する噛合装置ユニットが円筒状案内溝に嵌合して円筒状移動対偶167を適用しており、更にテンションバネ163を設けてもよく、或いは、スライドシートと噛合歯面との接触角度は当量摩擦角度より小さく、ベルトの噛合歯面に耐磨耗層190を設けることにより、硬さの大きい耐磨耗性金属駒や耐磨耗性塗層を付着することができ、或いはベルトベースを直接硬化処理しており、
圧力ベルトの辺を緩む金属駒隙間除去装置は、推進車172と、ピニオン173と、駆動車174と、ギヤ175と、グリップ機構176などを備え、推進車と駆動車とは共に金属ベルト(圧力ベルト)170の両側をしっかりと挟んでおり、推進車とピニオンとが固着され、駆動車とギヤとが固着され、ピニオンとギヤとが噛合伝動を保持しており、或いは、推進車172は直接的にモータで駆動され、或いは、高速気流または液流などによる流体衝撃形態で金属駒を加速運動するように直接押して、それによって隙間を除去し、
磁流/電流変液無段階変速機であって、無段階噛合装置ユニットは「磁流変液/電流変液」噛合装置であり、噛合体は磁流/電流変液無段階噛合体177であり、噛合する前の瞬間に磁界が作用しておらず、「磁流変液」は液態特性を示し、噛合した後に磁界の作用が加算され、即ち固態特性を示し、且つそれに噛合する固態歯形を形成して、噛合が解除されると、磁界が作用しておらず、液態特性を示しており、或いは、「磁流変液」と「電流変液」をスライドシート群と混合して組み合せると、スライドシートがは噛合する瞬間に、それに混合された磁流変液は液態特性を示し、スライドシートはスムーズに摺動変形することができるが、一旦、完全に噛合状態となると、スライドシートが摺動を停止した後に、それに混合された磁流変液は固態特性を示し、スライドシートに密着して固態歯形を形成しており、
或いは、磁流/電流変液無段階変速機は、内側に磁流/電流変液があるベルト/チェーン180と、歯形固定噛合体178と、円錐盤等で構成され、磁流変液または電流変液はベルトベースの内側に設置されて、無段階噛合装置ユニットの噛合体は一定の歯形に形成され、噛合時に、ベルトベースの内側にある磁流変液または電流変液による歯形は、歯形固定噛合体178の歯形変化に伴って変化して無段階噛合を行っており、
或いは、磁流/電流変液無段階変速機は、磁流/電流変液無段階径可変体181と、電流変液無段階噛合体177と、磁流/電流変液軟性室179などで構成され、無段階に径を変更する過程は、磁流/電流変液軟性室179の容積の無段階変化及び磁流/電流変液による「液化変形」により行われて、径の変更が完了すると、磁流/電流変液が「固態化により直径を一定する」することにより、無段階径可変円筒体を構成させ、円周の外周にある複数の磁流/電流変液無段階噛合体177とベルト151とにより無段階噛合を実現して、
或いは、「磁流変液」は軟性袋内に収納されて、固定歯に噛合することにより、噛合する固定歯を円弧状に形成することができ、
或いは、「磁流変液」は滑な帯の表面に直接載置して、粗度が荒い摩擦面の錐盤にミクロ噛合して伝動を実現して、或いは、ベルトは両側に歯があるものであり、円錐盤の円錐面に磁流/電流変液が設けられ、或いは、ベルトの側面に磁流/電流変液が設けられ、対応する円錐盤の錐面に凸凹歯溝が設けられ、噛合または噛合解除となる瞬間に、磁流/電流変液が「液化」して、他の領域は共に「固態化」する固体状態になっており、
ウオーム/ウオームバー無段階噛合変速機であって、無段階噛合装置ユニットは「ウオーム/ウオームバー無段階噛合型」噛合装置であり、ウオーム・ウオームバー噛合型に形成され、ウオームバー歯形ベルト/チェーン183及びウオーム182はコントローラ184に駆動されて、ウオームバー歯形ベルト/チェーン183に無段階噛合してパワーを伝達してもよく、或いは、ツインウオームバー噛合型に形成され、ウオームバー185はコントローラ184の駆動により平動し、ウオームバー歯形ベルト/チェーン183に無段階噛合しており、
摺動移動駒無段階噛合変速機であって、無段階噛合装置ユニットは「摺動移動駒無段階噛合型」噛合装置であり、摺動移動噛合型三角歯ベルト・チェーン186は内側の歯形が摺動移動噛合三角歯に形成され、摺動移動無段階噛合錐形歯駒187と機械的に摺動移動しながら噛合点を見付けつつ摺動移動噛合をして、錐形歯駒187、歯駒はレール189内を移動し、x方向に遠心力により自由復帰しており、y方向に自縛して、運転を開始すると、錐形歯駒は摺動移動噛合型三角歯ベルト186との最適な噛合箇所に到着するようにx方向に自由復帰しながら、三角歯面に十分に接触していており、y方向に自縛していて静止状態を維持し、相互補足し合うa、bの二種類のレールにより案内される錐形歯駒を並列配置することにより、無段階噛合装置ユニットは歯駒が摺動移動可能な領域で摺動移動噛合型三角歯ベルト186の任意な箇所に無段階噛合するようになり、
径可変可動歯車無段階変速機は、径可変可動歯車が複数の無段階噛合装置ユニット148からなり、各無段階噛合装置ユニットがそれぞれの径方向スライドレール123に沿って径方向に同期移動することができ、
或いは、無段階噛合装置ユニット148は内側輪歯車191に噛合しており、或いは、無段階噛合装置ユニット148は外側輪歯車192に噛合しており、或いは、円筒型可動歯車は外側噛合歯切セクタ193に噛合しており、
内側に物理的に心軸無し錐盤無段階変速機は、2つの錐盤の間に伝動軸がなく、無段階噛合装置ユニットがより小さい半径領域に移動可能であり、
或いは、無段階噛合装置ユニット担持体は軟性構造の噛合手段担持体であり、噛合手段担持体は軟性・可撓性構造に形成され、噛合手段担持体はベルトの内側歯に貼り付けて十分に噛合しており、その曲率がベルトの内側曲率と全く同じにすることができ、
遠心加圧効果無し変速機であって、噛合装置ユニットは径方向同期制御装置196により径方向での移動が制御されて、回転時の遠心力が錐盤147に対して遠心加圧効果を生じなく、錐盤147に径方向の貫通溝のみを開設さればよく、
径方向同期制御装置196はねじ軸ナット構造に形成されて、ナット198は噛合装置ユニット148に接続して、各ねじ軸の回転角度を同期制御することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動され、
或いは、径方向同期制御装置では、各無段階噛合装置ユニット148は共にローラ152を介して内方凹陥円錐盤199の内円錐面に接触して、両側の内方凹陥円錐盤199の間隔を制御することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動され、
或いは、各無段階噛合装置ユニット148はその移動軌跡が径可変回転盤200における対応するそれぞれの径可変螺旋レール201により拘束されて、径可変回転盤200を回転することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動され、
或いは、無段階噛合装置ユニット148はリンク機構により径可変回転盤200に接続しており、或いは、ツインリンク機構を採用してもよく、径可変回転盤200を回転することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動され、
或いは、径可変回転盤200の回転角度は油圧/又は機械により適時に自動制御されており、
或いは、無段階噛合装置ユニットのいずれかの無段階噛合装置ユニットはロールレールにより拘束されて、全ての無段階噛合装置ユニット同士は互いに径方向同期移動機構により接続されて拘束されて、それによって同期等径変化が実現され、
或いは、無段階噛合装置ユニット148は如何なる補助的な拘束装置がつけられず、傘歯車本体に直接挿着して捩じりモーメントを伝達して、ロールレールのT字状溝を矩形状溝に変更して、無段階噛合装置ユニットに嵌合しており、径方向に自由に径を変更することができ、じかにベルト151の内側により各無段階噛合装置ユニット148に対して径方向の寸法を従動拘束して、同一錐盤上の全ての無段階噛合装置ユニットは互いに径方向同期移動機構により接続されて、全ての無段階噛合装置は共に径方向同期移動され、
或いは、リンク機構により径可変回転盤200に接続して径方向同期拘束を実現して、或いは、両方向共に自縛しないねじ軸ナット機構により、傘歯車機構203を介して接続されて、全てのねじ軸ナットは共に同期移動され、径方向同期拘束が実現され、
或いは、無段階噛合装置ユニットは径可変回転盤200、リンク機構202の制御により同期に径変化を実現でき、円錐盤147の円錐面に径方向のレール溝を加工する必要がなく、或いは、円錐盤147に矩形状溝を加工して、無段階噛合装置に嵌合させ、
中央案内拘束盤付変速機であって、2つの円錐盤147の間に中央案内拘束盤204を設けることにより、捩じりモーメント及び径方向での案内を実現して、中央案内拘束盤204は平面盤型又は両錐面盤型であり、或いは、中央案内拘束盤204の中央に前記径方向同期制御装置が設けられ、
或いは、電磁牽引分離装置を設けると共に、別体のものを組立ててなる円錐盤を採用し、インナー円錐盤147とアウター円錐盤枠205とからなり、二者は軸方向に一定の隙間を保持しており、インナー円錐盤147及び/又はアウター円錐盤枠205に電磁吸着盤206が設けられ、或いは、電磁吸着盤の代りに油圧・エア手段を採用しており、
スライドシート着座電磁牽引制御装置であって、電磁吸着盤206の電磁力によりスライドシート復帰着座止め棒207に対して着座制御を実施して、
或いは、スライドシート着座機械牽引制御装置であって、着座制御盤209を回転すると共に、ローラ152の機構によりカム208を復帰着座止め棒207を押圧しながら移動させるように回転させることにより、スライドシートは着座して、したがって、スライドシートとベルト内側と噛合している歯が離脱するようになっており、
単一方向噛合歯ベルトは、内側噛合歯が2つの半体に分けられ、各半体領域の歯面が単一方向歯面に形成されており、
噛合型鋼輪無段階変速機は、内側に噛合歯山がある噛合型インナー歯鋼輪210及び対応する錐盤とからなる。
【0010】
歯溝車は平盤型と錐盤型に分類され、その作動盤面は突起する歯と凹陥する溝とからなり、溝の筋形状は径方向に放射する形状の単一の歯筋タイプ、歯溝の間隔・密度が均一に配置するタイプ、フルローレットタイプ、盤面の全面にドットマトリックス状に均一に突起するタイプ、盤面の全面にドットマトリックス状に均一に凹陥するタイプ、斜め歯スライドシート可動歯車伝動専用タイプ、段階変速用歯溝盤タイプ、歯溝の筋が段階的且つ階級的に最適化されるタイプ、シャットル状歯が径方向に交互配置するタイプ、又はシャットル状歯が径方向に均一配置するタイプが挙げられ、
前記歯溝の噛合リングは円錐面型又は円筒面型であり、そのうち、円錐面型輪歯車は、内外側噛合式円錐面型輪歯車と、内側噛合式円錐面型輪歯車と、外側噛合式円錐面型輪歯車とに分類され、円筒面型輪歯車は、内外側噛合式円筒面型輪歯車と、内側噛合式円筒面型輪歯車と、外側噛合式円筒面型輪歯車とに分類される。
【0011】
前記スライドシートは円筒型可動歯車専用のスライドシート、円錐型可動歯車専用の「片側個別動作型スライドシート」、円錐型可動歯車専用の「両側一体動作型スライドシート」、小円錐度の円錐型可動歯車専用のスライドシート、回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機の可動歯車専用のスライドシート、斜め復帰型可動歯車専用のスライドシート、スライドシート引張りベルト専用のスライドシート又は弾力復帰型スライドシートが挙げられ、いずれも支持式スライドシートと充填式スライドシートとを含み、支持式スライドシートは歯車本体の溝台に接触して付勢され、充填式スライドシートは支持式スライドシートに接触して付勢され、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中心支持型と、中心協動交差支持型と、外側中心二重支持型と、外側中心協動交差支持型とに分類され、スライドシートは円形スライドシートであってもよく、スライドシートの作動面は円弧状でもよく、更に「円弧状一部が力を受ける領域」に縮小して形成してもよく、作動面の円弧線輪郭を直線輪郭に変更してもよく、充填式スライドシートは両端に厚いスライドシートを1つずつ加えてもよく、充填式スライドシートのストッパは支持式スライドシートと同様な長さをもってもよく、ストッパは1つでも2つでもよく、
スライドシートの断面は厚さが均一の断面又はセクタ状断面又は異型断面に形成され、スライドシートにおける歯溝と噛合接触する領域の断面形状は、片面斜面や両面斜面やR面に形成されて、その接触断面でなす角度qは歯溝の壁面の傾斜角に合わせており、
スライドシート拘束制限装置はスライドシートストッパ25や外側制限拘束止め輪23等が適用され、そのスライドシートストッパは1つでも2つでもよく、スライドシートストッパは外方突起型又は内方凹陥型に形成され、或いはスライドシートに孔を開設し、孔の中央に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束しており、
そのスライドシートストッパは1つでも2つでもよく、スライドシートストッパは外方突起型又は内方凹陥型に形成されて、或いはスライドシートに孔を開設し、孔の中央に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束しており、或いは外側制限拘束止め輪23により拘束しており、
弾力復帰型スライドシートは、Aタイプ弾力復帰型充填式スライドシートと、Aタイプ弾力復帰型支持式スライドシートと、Bタイプ弾力復帰型充填式スライドシートと、Bタイプ弾力復帰型支持式スライドシートとを含み、スライドシートの両側の噛合面は円弧状又は矩形状に形成され、或いは、スライドシート車のスライドシート復帰は自由復帰形態を適用し、弾力復帰型スライドシートを2つの部分に分割して、両者の間ににリターンスプリングワイヤ109を介着して弾力により復帰させ、或いは、気流孔110を通じて気流又は液流を注入して流体衝撃力により復帰させ、或いは、錐盤歯溝車又は等価する方位に電磁牽引装置を設けて、電磁牽引力によりスライドシート車におけるスライドシートを電磁吸着又は反発する力を発生させて、電磁力により復帰させ、スライドシートの中央部にスライドシートストッパが設けられ、スライドシートストッパ1つでも2つでもよく、
或いは、弾力復帰型スライドシートは末端部にリターンスプリングワイヤを設けてることができ、その復帰軌跡が直動復帰型でも回転復帰型でもよく、或いは、スライドシートの底部に平バネや波バネを設け、
或いは、片側支持式スライドシートが適用され、その対応する可動歯車本体は止め台無し歯車本体144であり、止め台有り歯車本体と突き合わせて、スライドシートを拘束し位置決めしており、
或いは、スライドシートは針状又はブロック状に形成され、針状の場合、その断面は円形状でも矩形状でもよいことを特徴とする。
【0012】
パワーを伝達する時の受力方向は自由摺動移動方向に垂直またはそれとなす角度が当量摩擦角度以下であり、自縛性を有して、前記スライドシートは噛合する場合に「自縛噛合特性」に基づき設計され、
前記スライドシート可動歯車における歯溝車に噛合する点は「歯差毎に累進原則」により配置されることを特徴とする。
【0013】
本発明はさらに、可動ラック本体とラック本体に内蔵された複数のスライドシートとからなり、スライドシートは復帰力により可動ラックを移動可能であり、且つスライドシートが可動本体ラックにおける互いに対向する輪郭面から伸びだして任意な歯形状に形成するスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラックを開示している。
【0014】
前記可動ラック本体は剛性可動ラック又は可撓性可動ラックが適用され、剛性可動ラックは内部にスライドシートが装着された速度ロックピース、又は内部にスライドニードルが装着された速度ロックピースに形成され、可撓性可動ラックはスライドシート引張りベルトであり、
また、内部にスライドシートが装着された速度ロックピース138は、2つの対称に組立てられ、噛合歯溝の凸部と凹部とを対向させる牽引ベルト137により挟持しており、2つの牽引ベルトの噛合歯溝がスライドシートを弾力復帰させることにより摩擦することなく噛合伝動しておりり、
また、スライドシート引張りベルトは、2組の別体の凸凹溝付金属輪が対向しながら、間隔を隔てて配置された一連の支持金属片と充填金属片とを挟持してなり、各組の金属輪は数本の凸凹溝付金属輪を重ねてなり、支持金属片と充填金属片との凹肩は深さが異なり、別体金属輪82の凸凹溝に嵌合すると、金属片の凹肩と金属輪の噛合溝との間に一定の隙間があり、金属スライドシートの形状はA型とB型に分けられ、金属スライドシート80、81、85、86を含み、2組の金属輪の間隔を変化しないように、金属ベルト接続体83で固着されており、
或いは、スライドシート引張りベルトは、中央部に位置決め溝がある金属輪87と、C型支持金属片88と、C型充填金属片89とからなり、金属片には上下にも中央部に位置決め溝がある数本の金属輪87が重なられており、スライドシートを拘束制限しており、支持スライドシートと金属輪の位置決め溝との間に一定の隙間があり、スライドシートベルトと歯溝車とが噛合する時に金属輪が横方向に摺動することができ、
或いは、スライドシート引張りベルトは、両側に凸凹溝がある金属輪90と、D型充填金属片91とD型支持金属片92とからなり、金属片には上下にも数本の金属輪90が重なられて、スライドシートを拘束制限しており、同様に、スライドシートと金属輪の凸凹溝との間に一定の隙間があり、スライドシートベルトと歯溝車とが噛合する時に横方向に摺動することができ、
或いは、スライドシートバンクは円形状や矩形状やセクタ形状に形成されており、
前記スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラックは歯溝台に噛合して、歯溝台の作動台面は歯と溝とからなり、歯溝台は剛性歯溝台と撓性歯溝台とに分類され、
また、撓性歯溝台は凸凹噛合歯溝を備えた牽引ベルトに形成され、或いは歯噛合型歯溝ベルトに形成され、当該ベルトは圧力ベルトと引張りベルトに分類され、
引張りベルトはベルトベース65と強力層66と噛合支持体64とからなり、噛合支持体64を間隔を隔てて配置されることにより凸凹歯溝を構成して噛合伝動を図っており、噛合支持体は等間隔で配置されてもよいし、等間隔で配置されなくてもよく、或いは、噛合型板ピンチェーンは、板ピンチェーンのピン76又はチェーンプレート77に噛合駒78が設けられ、ピン76又はチェーンプレート77に噛合駒を設けてもよく、或いは、ピン76及びチェーンプレート77の両方に噛合駒78が設けられ、或いは、金属輪ベルトは両側に凸凹歯溝がある複数の金属輪を一々対応させて重なってなり、或いは、B型ベルトはベルトベースが非金属材料により製造され、その強力層がワイヤやナイロンワイヤ等が添加されてもよく、B型ベルトの両側が耐磨耗面に形成され、凸凹噛合する歯溝状に形成され、さらに、B型ベルトの横方向の凸凹歯形がベルトベース全体に亘って延伸しており、或いは、従来のベルトとチェーンを改良して、ベルト又はチェーンの作動面をスライドシートに噛合できる凸凹状歯溝に形成させ、
圧力ベルトは噛合型金属ベルトを備え、金属輪と幅広い金属駒及び狭い金属駒を交互に組立てて、凸凹噛合する歯溝を有する金属ベルトを形成しており、或いは、複数の幅広い金属駒で幅広い金属駒群を構成し、複数の狭い金属駒で狭い金属駒群を構成してから、幅広い金属駒群と狭い金属駒群を交互に組立てて金属ベルトを形成しており、或いは、狭い金属駒は「円弧状断面」にされて、幅広い金属駒の両側の噛合領域に勾配が形成されて、自縛噛合特性を適用した上で無段階伝動特性を改善し、或いは、幅広い金属駒及び狭い金属駒は小円錐度の円錐型可動歯車変速機用撓性金属ベルトにおける「凹状金属駒」と「凸状金属駒」に置き換えてもよい。
【0015】
前記スライドシートは円筒型可動歯車専用のスライドシート、円錐型可動歯車専用の「片側個別動作型スライドシート」、円錐型可動歯車専用の「両側一体動作型スライドシート」、小円錐度の円錐型可動歯車専用のスライドシート、回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機の可動歯車専用のスライドシート、斜め復帰型可動歯車専用のスライドシート、スライドシート引張りベルト専用のスライドシート又は弾力復帰型スライドシートが挙げられ、いずれも支持式スライドシートと充填式スライドシートとを含み、支持式スライドシートは歯車本体の溝台に接触して付勢され、充填式スライドシートは支持式スライドシートに接触して付勢され、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中心支持型と、中心協動交差支持型と、外側中心二重支持型と、外側中心協動交差支持型とに分類され、スライドシートは円形スライドシートであってもよく、スライドシートの作動面は円弧状でもよく、更に「円弧状一部が力を受ける領域」に縮小して形成してもよく、作動面の円弧線輪郭を直線輪郭に変更してもよく、充填式スライドシートは両端に厚いスライドシートを1つずつ加えてもよく、充填式スライドシートのストッパは支持式スライドシートと同様な長さをもってもよく、ストッパは1つでも2つでもよく、
スライドシートの断面は厚さが均一の断面又はセクタ状断面又は異型断面に形成され、スライドシートにおける歯溝と噛合接触する領域の断面形状は、片面斜面や両面斜面やR面に形成されて、その接触断面でなす角度qは歯溝の壁面の傾斜角に合わせており、
スライドシート拘束制限装置はスライドシートストッパ25や外側制限拘束止め輪23等が適用され、そのスライドシートストッパは1つでも2つでもよく、スライドシートストッパは外方突起型又は内方凹陥型に形成され、或いはスライドシートに孔を開設し、孔の中央に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束しており、
そのスライドシートストッパは1つでも2つでもよく、スライドシートストッパは外方突起型又は内方凹陥型に形成されて、或いはスライドシートに孔を開設し、孔の中央に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束しており、或いは外側制限拘束止め輪23により拘束しており、
弾力復帰型スライドシートは、Aタイプ弾力復帰型充填式スライドシートと、Aタイプ弾力復帰型支持式スライドシートと、Bタイプ弾力復帰型充填式スライドシートと、Bタイプ弾力復帰型支持式スライドシートとを含み、スライドシートの両側の噛合面は円弧状又は矩形状に形成され、或いは、スライドシート車のスライドシート復帰は自由復帰形態を適用し、弾力復帰型スライドシートを2つの部分に分割して、両者の間にリターンスプリングワイヤ109を介着して弾力により復帰させ、或いは、気流孔110を通じて気流又は液流を注入して流体衝撃力により復帰させ、或いは、錐盤歯溝車又は等価する方位に電磁牽引装置を設けて、電磁牽引力によりスライドシート車におけるスライドシートを電磁吸着又は反発する力を発生させて、電磁力により復帰させ、スライドシートの中央部にスライドシートストッパが設けられ、スライドシートストッパ1つでも2つでもよく、
或いは、弾力復帰型スライドシートは末端部にリターンスプリングワイヤを設けてることができ、その復帰軌跡が直動復帰型でも回転復帰型でもよく、或いは、スライドシートの底部に平バネや波バネを設け、
或いは、片側支持式スライドシートが適用され、その対応する可動歯車本体は止め無し歯車本体144であり、止め台有り歯車本体と突き合わせて、スライドシートを拘束し位置決めしており、
或いは、スライドシートは針状又はブロック状に形成され、針状の場合、その断面は円形状でも矩形状でもよく、
前記スライドシート可動ラックにおける歯溝台に噛合する点は「歯差毎に累進原則」により配置される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
近代化産業、特に車両業界の発展に対応するために、本発明は、従来の歯車伝動及び無段階変速機の不具合を改良した上で、いままでのほとんどの無段階変速機の機能を兼ねながら、独自の「摩擦によらない歯車噛合型無段階変速機」を図ることができる新規の無段階変速装置を提供しており、当該装置は全く新しい概念による高出力高効果(歯車伝動による効果に近い)の機械型無段階変速機に属するものである。
【0017】
本発明による技術案は下記の通りとする。
【0018】
基本的な作動原理:歯車の作動面の全体は数多くの薄いスライドシート(又はフライドニードル)を重ねてなるものであり、スライドシートが任意に無段階的に摺動移動することにより、任意な形状に噛合する歯形を形成することができる。当該設計思想は、歯車を微細に分割して、複数の微細な面を有機に組合せることで所要の任意な歯形に形成できるという形態に等価している。即ち、スライドシートによる無段階噛合型可動歯車を構成する。
【0019】
スライドシートの摺動移動方向は受力の方向と異なるので、スライドシートは現在噛合している歯形に応じて容易に適時に変形してそれと合わせて、無段階噛合を実現することができる一方、パワーを伝達する時の受力の方向は自由に摺動移動する方向に垂直またはそれらがなす角度が当量摩擦角度以下(詳細は後述)で、自縛性を有しているので、スライドシートが力を受ける場合でも歯の輪郭形状を変更することがなく、正常な噛合状態を維持でき、スライドシートと対応する歯溝盤との噛合によりパワーを伝達して、摩擦によらない変形可動歯噛合型無段階変速を図ることができる。可動歯は、歯形を形成するスライドシートの径方向寸法は、歯車及び溝盤の回転につれて、噛合領域の溝面の形状変化に伴って自動変形しており、それによって歯形の合致を常時に維持できるので、スライドシート及び溝盤の歯形加工精度に要求が低く、歯を研磨する必要がなく、ランイン(run−in)で済む、というところに特徴がある。更に高速運転の場合により適合している。
【0020】
用語定義:(注:以降でも参考するために、ここで関連用語の定義も併せて説明する)
【0021】
*支持式スライドシート:一般、スライドシートバンクの壁に当接して動力を伝達するスライドシートを意味する。
【0022】
*充填式スライドシート:一般、支持式スライドシートに当接して動力を伝達するスライドシートを意味する(図46及び関する説明を参照)。
【0023】
*等価スライドシート(即ち、同種類のスライドシート):形状が全く同じ、組立方向も同じスライドシート、即ち、同一形状で且つ同一方向に配置されたスライドシートを意味する。形状が全く同じものの、反対方向に組立てられたスライドシートはそれぞれの機能が異なる、言換えれば、機能が等価ではない、例えば図46.2.2、図46.3.2に示すスライドシートであり、二者は形状が全く同じものの、同種類のスライドシートではなく、それらの対応するスライドシート群はそれぞれ「支持式スライドシート群」及び「充填式スライドシート群」と称される。
【0024】
*スライドシート群:即ち、スライドシートの基本的な単位の集合体であり(スライドニードルの基本的な単位の集合体をスライドニードル群と称す。後述及び図34を参照)、等価スライドシートをグループ毎に集合してなるものであり、より具体的に言うと、複数の同じ形状のスライドシートを同一方向に貼り合わせてなるものである。スライドシート群は支持式スライドシート群と充填式スライドシート群とに分類される。
【0025】
*スライドシート群リング:複数のスライドシート群を組み合せてなった、作動サイクルを独立に実行できるスライドシート群の集合体である(例えば、図2では全てのスライドシート群の集合体を1つのスライドシート群リングと総称する)。間隔型スライドシート群リングと連続型スライドシート群リングとが含まれる。前記間隔型スライドシート群リングはスライドシート群同士の間に隙間があるものであり(例えば図26と図45に示すもの、図26に示すのはマルチリング間隔型で、図45に示すのはシングルリング間隔型である)、一般、間隔型スライドシート群リングはスライドシート群が共に同種類のスライドシート群である。前記連続型スライドシート群リングはスライドシート群同士を隙間無しに貼り合わせて、全体的に一杯で緊密に配置されたスライドシート群リングであり(図2を参照)、一般、連続型スライドシート群リングは異なる種類のスライドシート群を間隔置きで交互に組み合せてなり、「支持式スライドシート群」と「充填式スライドシート群」とが含まれる。
【0026】
*スライドシートバンク:可動歯車本体に設置され、スライドシート群を載置し制限し拘束するキャビティバンクであり、「支持式スライドシート群」と「充填式スライドシート群」とに対応する制限拘束スライドシートバンクは、支持式スライドシートバンクと充填式スライドシートバンクとを有する。
【0027】
*スライドシートバンクリング:複数のスライドシートバンクで構成されるものであり、その内部にスライドシート群リングが収納されている(図2では、可動歯車に1つのスライドシートバンクリングが備えられる)。スライドシートバンクリングは、連続型(一般、支持式スライドシートバンクと充填式スライドシートバンクとが交互に配置されてなる)と、間隔型(一般、等幅のスライドシートバンクが間隔置きいてされてなる)とを含む。
【0028】
*作動サイクル:可動歯車は一回り回転することを1つの作動サイクルと称す。
【0029】
*スライドシート組立体:可動歯車における全てのスライドシート系をスライドシート組立体と総称する。歯車本体におけるスライドシート群リングの数により、1セットのスライドシート群リングで構成されるシングルリングスライドシート組立体(シングルリング間隔型とシングルリングで全体のリングに緊密配置型を含む)と、複数のスライドシート群リングで構成されるマルチリングスライドシート組立体(マルチリング間隔型とマルチリングで全体のリングに緊密配置型を含む)とに分類される。
【0030】
*スライドシートの変形歯による無段階噛合可動歯車:スライドシート(薄片)又はスライドニードル(小さい角筒又は細い円筒)によりなり、自由に摺動移動することで噛合歯形を無段階的に変更する歯車である。歯車本体及び少なくとも1セットのスライドシート群リングで構成され、スライドシート群リングは複数のスライドシート群で構成され、スライドシート群は複数の等価スライドシートを貼り合わせてなる。スライドシートは、重力と、引力と、反発力と、弾力と、バネ力と、電磁力と、遠心力と、慣性力と、油圧と、気圧力と、ガス及び液体の流体衝撃力等の復帰駆動力により復帰することができる。歯車本体には、スライドシートバンクからなるスライドシートバンクリングが少なくとも1セット設けられ、スライドシート群が対応するスライドシートバンク内に収納されて、機能が完全の独立なスライドシートバンクリングを1セット構成しており、スライドシートはそれぞれのスライドシートバンク内で一定の範囲で移動自在であり、スライドシートが自由に移動することにより任意な形状の歯形を形成することができる。補助部材は連結位置決めピン等がある。可動歯車は一般少なくとも歯車本体とスライドシートバンクリングとからなる。1つの歯車本体に少なくとも1つのスライドシートバンクリングが設けられ、1セットのスライドシート群リングを配置して成るものは、「シングルリング可動歯車」と称される(例えば、図2では可動歯車は1セットのスライドシート群リングを有する)。同様に、複数のスライドシートバンクリングが設けられ、複数のスライドシート群リングを配置してなる歯車は「マルチリング可動歯車」と称される(図26を参照)。
【0031】
可動歯車の種類としては、一般、円筒型可動歯車(図2を参照)と、円錐型可動歯車(図17を参照)と、平盤型可動歯車(図20.1を参照)と、インナー錐盤型可動歯車(図20.2を参照)とに分類され、更にシングルリング可動歯車とマルチリング可動歯車とに分類される。
【0032】
スライドシートが摺動移動する軌跡によれば、「同方向復帰型」と「斜方向復帰型」という2種類に分類される。同方向復帰型とは、スライドシートが復帰移動する場合の軌跡が復帰力(例えば遠心力)の方向と共通の方向とされている。斜方向復帰型とは、スライドシートが復帰移動する場合の軌跡が復帰力(例えば遠心力)の方向と角度をなす(図20、図29に示すのは斜方向復帰型である)。
【0033】
スライドシートの設置形態によれば、直歯スライドシート型と斜め歯スライドシート型とに分類されている(二者の相違は直歯車と斜め歯車との相違に似ている)。
【0034】
スライドシート群リングにおけるスライドシート群の設置形態によれば、間隔型と全体のリングに緊密配置型(又は連続型と称す)とに分類されている。
【0035】
歯車本体におけるスライドシート群リングの数によれば、シングルリング型とマルチリング型とに分類され、更にシングルリング間隔型と、シングルリングで全体のリングに緊密配置型と、マルチリング間隔型と、マルチリングで全体のリングに緊密配置型とに分類されている。
【0036】
スライドシートの歯車本体との嵌挿形態、及びスライドシートに対する歯車本体の位置決め・支持・係止形態によれば、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中心支持型と、中心協動交差支持型と、外側中心二重支持型と、外側中心協動交差支持型とに分類されている(図46を参照)。
【0037】
スライドシートの復帰駆動力の種類及び形態によれば、重力型と、引力型と、反発力型と、弾力型と、バネ力型と、電磁力型、磁力型(引力と反発力を含む)と、遠心力型と、慣性力型と、油圧型と、気圧力型と、ガスや液体等の流体衝撃力による復帰型とに分類されている。例えば、図23の8つの矢印はそれぞれ、重力と、引力と、反発力と、弾力と、バネ力と、電磁力と、遠心力と、慣性力と、油圧と、気圧力と、ガスや液体の流体衝撃力等の復帰駆動力を表し、このような復帰駆動力により、スライドシートは噛合歯溝に密に当接して無段階的に噛合している。理論的には、バネ力は弾力に属するが、実際には弾力による復帰手段とバネ力による復帰手段とは大いに異なり、バネ力の場合、スライドシートを復帰するようにバネで押す形態であるので、自由復帰型に該当すべきであり、例えば図23.1示すのは弾性による自動復帰型スライドシートである。一方、弾力の場合、外部の構造体からの弾力に押されて復帰を図るのは一般であり、例えば、2つの歯溝盤の歯と溝とはそれぞれの凸部と凹部とを対向しながらスライドシートを挟持して復帰させる形態が挙げられ、当該形態は弾力復帰型や強制復帰型に該当している(例えば、図35、図36では、スライドシートの復帰は凸凹溝盤により挟持され押されつつ行われたのであり、その原理は従来のスライドシートチェーンの技術原理に近い)。従って、スライドシートの復帰動作の特性によれば、スライドシート自由復帰型とスライドシート強制復帰型とに分類される。
【0038】
*復帰:スライドシートは動作中で復帰駆動力により、噛合する方位に移動する過程または動向状態を意味する。復帰駆動力の相違により自由復帰と強制復帰とに分類される。一般、弾力復帰は強制復帰に該当する一方、重力と、引力と、反発力と、バネ力と、電磁力と、遠心力と、慣性力と、ガスや液体等の流体衝撃力とによる復帰は自由復帰型に該当する。例えば、円筒型可動歯車の場合、スライドシートが自由復帰駆動力(遠心力)により、歯車本体の径方向の外方に移動する過程または動向状態、及び図6−Aに示すように、エアポンプで潤滑する場合に遠心力及び気流衝撃力による二重復帰を図る形態は、共に自由復帰に該当している。2つの歯溝盤面の歯と溝とが凸凹対向しながら挟持して生じた弾力による復帰形態は強制復帰に該当しており、従来の「スライドシートチェーン」の動作原理に似ており、即ち、凸凹歯溝でスライドシートを挟持する弾力復帰型の場合、スライドシートは凸凹対向する歯溝面による弾力により押されて復帰して、無段階噛合伝動を実現する。
【0039】
*拘束制限:スライドシートが自由復帰駆動力によって歯車本体から外れないために設けられた拘束制限装置を意味して、例えば、本出願における「スライドシートストッパ25、外側制限拘束止め輪23(スライドシートストッパは内部拘束形態に、外側制限拘束止め輪は外部拘束形態に該当している)」が挙げられる。
【0040】
*歯溝車:可動歯車と噛合して伝動をする車盤であり、作動盤面は歯と溝とからなり、突起部を歯と、凹陥部を溝と称す。歯溝車は可動歯車と協動してこのような無段階変速機の2つの主要部材を構成する。歯溝車は作動盤面の形状によれば、平盤型と錐盤型とに分類される。
【0041】
*スライドシートの変形歯による無段階噛合可動ラック:ラック本体と少なくとも1セットのスライドシート群ピースとで構成され、スライドシート群ピースは複数(1つを含む)のスライドシート群からなり、スライドシート群は複数の等価スライドシートを貼り合わせてなる。スライドシートは重力と、引力と、反発力と、弾力と、バネ力と、電磁力と、遠心力と、慣性力と、油圧と、気圧力と、ガスや液体の流体衝撃力等の復帰駆動力により復帰することができる。ラック本体には、スライドシートバンクからなるスライドシートバンクピースが少なくとも1つ設けられ、スライドシート群が対応するスライドシートバンク内に収納されて、機能が完全の独立なスライドシート群ピースを構成しており、スライドシートはそれぞれのスライドシートバンク内で一定の範囲で移動自在であり、スライドシートが自由に移動することにより任意な形状の歯形を形成することができる。可動ラックは、剛性可動ラック(例えば、スライドシート付の速度ロックピース、図44を参照)と、可撓性可動ラック(例えば、スライドシート引張りベルト、図33、図34を参照)とを含む。
【0042】
*歯溝台:可動ラックと噛合して伝動をする台盤であり、作動台面は歯と溝とからなり、突起部を歯と、凹陥部を溝と称す。歯溝台は作動台面の形状によれば、平盤型と錐盤型とに分類され、更に剛性歯溝台と可撓性歯溝台とに分類される(例えば、歯溝付の牽引ベルト、図44を参照)。
【0043】
*自縛噛合:本出願における「自縛噛合特性」とは、特にスライドシートと噛合溝の壁面(回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機の場合、自縛とは「スライドシートと噛合ドラムの回転面の母線とがなす角度qを言う」)との接触角度qが当量摩擦角度以下である時の噛合特性を意味する(具体的には図24及び対応する関係説明を参照)。スライドシートがパワーを伝達する時の受力方向は自由摺動移動方向に垂直(即ち、スライドシートと噛合溝の壁面との接触角度qが約0である)、或いはそられがなす角度qが当量摩擦角度以下である場合、スライドシート手段は自縛特性を有しており、この場合、スライドシートが如何なる加圧力を受けてなくとも、パワーを伝達する時に滑ることがなく、更にスライドシートとスライドシートバンクの壁との間の総合的な作用により、スライドシートによる噛合伝動性能がより安定化している。ちなみに、摩擦力及びスライドシートの復帰駆動力の補助的な作用で、並びにスライドシートの斜め方向での受力(例えば、仮に円錐型可動歯車専用のスライドシートの受力方向と摺動移動方向とが異なると、スライドシートの自縛特性をより改良して、噛合信頼性を向上できる)の総合的な効果により、スライドシートがロックを保証する前提において角度qを当量摩擦角度よりも大きくして、こうすると、スライドシートの厚さを増やすに寄与でき、負荷力を向上し、寿命を延長し、コストを低下することができる。qがゼロとなる場合、噛合信頼性が最適化されたが、スライドシートが厚くなると、無段階噛合特性が悪くなるので、スライドシートの厚さを無視しない場合では、微細的且つ段階的に噛合することになる。従って、真意の無段階噛合を実現するには、qがやや大きければよく、斜面による自縛特性により、同様に摺動移動することがなく確実に噛合することで無段階的に伝動することができる。故に、このような「自縛特性」を効果的に適用すれば、無段階変速特性をよりよく最適化させて、スライドシートの厚さを適当に増やして無段階伝動を図ることができる。
【0044】
*逓減原則(歯差毎に累進原則、「逓減効果」とも称す):逓減原則の目的は、スライドシートによる噛合状態を最も十分に補足し合わせ、最も均一に噛合い、均一に受力し、均一に磨耗することにより、スライドシート系全体と噛合部材との動作能を最大限に発揮して、また最大の噛合負荷力と出力容量を図れて、伝動の安定性と信頼性を向上する。全てのスライドシート付歯車と歯溝盤との噛合点はなるべく「逓減原則」に基づいて配置される(図15及び関係説明を参照)。
【0045】
*無段階径変化:即ち径が連続に変化する、例を挙げて説明すると、例えば、図47では、ベルトと錐盤面とを貼り合わせる場合、錐盤の任意性によりそれらの間隔を軸方向に変えれば、ベルトが任意の連続な半径で動作することができ、この過程では無段階径変化を実現していた。
【0046】
*無段階噛合:任意に噛合することをいう。たとえば、図47では無段階噛合装置ユニットにおいて噛合体としてのスライドシートがベルトの内側の凸凹噛合する歯と任意に噛合して、無段階噛合による伝動することができる。
【0047】
*動作分離機能合併:例えば、図47では、動作分離機能合併型無段階変速機は無段階径変化動作と無段階噛合動作とを別個に実行し、それらの機能を組合せることにより、精密で均一で安定且つ高効果の噛合型無段階変速を実現できる。
【0048】
以下、本発明の特長とメリットを説明する:
当該変速機によれば、真意の「歯車噛合による無段階変速」を実現でき、構成が簡単で、コストが安く、信頼性が高く、無段階変速動作全体は1段階伝動に該当し、順逆方向等の伝動チェーンによる出力を容易に得られ、伝動チェーンが短く、効果が高い。スライドシートによる可動歯車は不固定無段階変形により噛合を図るものであるので、噛合歯溝に対する精度要求が極低く、歯ピッチや歯形の加工に精度が要求せず、鋳造法で安い製造ラインで効果的に製造でき、コストが低く、その加工・組立精度は伝動性能に影響を与えず、ランインすると性能がよりよくなり、スライドシートは磨耗自動補正機能があるので、寿命が長く、騒音が低く、高速適応性が良好である。
【0049】
従来の金属履帯付き車両用無段階変速機と比べると、コストは従来の1/5にもなっておらず、総合的な性能は明らかに従来の無段階変速機に勝っている。当該変速機は主要部材が2つしかなく、構成が簡単で、体積が小さく、変速箱全体のコストは最も安い直歯同期機手動歯車変速箱よりも安い。一般、その伝動性能は歯車による変速を完全に置換えることができ、その独自の無段階変速性能によって、現在で最も幅広く用いられる歯車変速機を置換える可能性がある。従来の無段階変速機と比べて、その性能がより顕著となり、全体としての優位性は大・中・小・微小パワーの分野で適用されている全ての無段階変速機を置き換えて展開される可能性がある。
【0050】
当該変速機の負荷力を決定するのは主に、スライドシートと溝盤との噛合領域であり、それは伝動チェーンにおける弱い環節であり、他の環節は同等パワーを得られる上でなるべく小型化されて、同等パワーの流れに従って負荷を設計して、そうであっても、当該負荷力は歯車伝動に匹敵でき(歯車伝動は歯形が一定であるので、回転噛合中では線接触伝動である)、スライドシート可動歯車の噛合点の面積は歯車よりも大きく、全てのスライドシートは密閉状の弾力クローズリングに一体化に形成されて、それによって、全てのスライドシートを1つの密閉状の受力体内部に拘束されることに等しく、更に剛性歯溝車と一緒に「剛性・可撓性を兼ねて、可動歯車を一定化させる」という効果を奏して、懸梁が力を受けるという現象を最大限に減少して(弾性平面薄鋼片を剛性鋼製部材につけることに相当)、理論的には鋼輪全体を担持する場合の円周の負荷量に同等して、負荷力が強い。「スライドシートの変形歯による無段階噛合可動歯車」は歯形が可変であり、噛合領域において、いつでも「歯が現すと溝を形成する」という変化に応じて変形しているので、歯溝と動作に参与する全てのスライドシートの領域との間になるべく多くの噛合受力点を増やし、特に圧力角度が最小の領域で全体的に面接触している場合、接触のストレスが小さい。この他、遠心復帰噛合伝動によれば、高速運転時の信頼性がより高くなり、高速及び高出力が要る分野により適用できる。
【0051】
円筒型可動歯車無段階変速機シリーズ
図1は円筒型可動歯車無段階変速機の構成図である。
【0052】
図2は円筒型可動歯車の外観構成図である。
【0053】
図3は円筒型可動歯車本体の構成図である。
【0054】
図4は円筒型可動歯車用スライドシートの構成図である。
【0055】
図5は円筒型可動歯車の内部構成図である。
【0056】
図6は円筒型可動歯車の内部構成の平面図である。
【0057】
図に示すように、入力軸は歯溝車に接続し、可動歯車と出力軸とはガイドスプラインまたはスプラインにより接続されて、捩じりモーメントを伝達すると同時に、軸方向に任意に移動することにより、歯溝車との噛合半径を無段階的に変更して無段階変速を実施する(図1では、A、B、Cはそれぞれ行進領域と後退領域と空白領域とを示す)。
【0058】
円筒型可動歯車は歯車本体とスライドシート群リングとで構成される。スライドシート群リングは複数の同一種類のスライドシートを同一方向に貼り合わせるスライドシート群からなる。スライドシートは慣性遠心力(重力と、引力と、反発力と、弾力と、バネ力と、磁力と、電磁力と、慣性力と、ガスと、液体流体衝撃力)に基づく復帰駆動力により自由に復帰することができる。スライドシートは一般支持式スライドシートと充填式スライドシートとを含み、歯車本体は一般2つの半体を貼り合わせてなり、各半体に共に支持式スライドシート及び充填式スライドシート拘束壁面と、位置決め支持止め台と、スライドシート遠心拘束面と、スライドシート回復着座制限面と、歯付き盤対向貼合面と位置決めピン孔等が具えられ、2つの半体を突き合わせて完全な歯車本体を構成して、スライドシート拘束壁面と位置決め支持止め台とスライドシート遠心拘束面とスライドシート回復着座制限面等を突き合せて貼り合わせるとスライドシートバンクリングを構成でき、位置決めピン孔内に位置決めピンを取り付けると、各スライドシートバンクが位置ずれないことを保証でき、更に2つの歯車本体をボルトで接続して固定する。支持式スライドシート及び充填式スライドシートが対応するスライドシートバンク内に交互に配列されて、スライドシートはスライドシートバンク内で一定範囲で自由に移動可能であり、スライドシートの自由移動により任意な噛合歯形状に形成されている。
【0059】
歯溝車は可動歯車に噛合って伝動する車盤であり、作動盤面は歯と溝とからなり、突起部を歯と、凹陥部を溝と称す。可動歯車と協動してこのような無段階変速機の2つの主要部材を構成する(歯溝車盤面の歯溝の筋の種類については図10、11を参照)。
【0060】
作動時に、スライドシートは慣性遠心力の駆動により、歯車本体の径方向外方に遠心移動(又は遠心しようとする)して、スライドシートストッパ又は拘束止め輪に拘束されることにより、全てのスライドシートは共に同一半径となる位置に復帰して留まって、歯溝車の歯溝盤面に当接するスライドシートは凸凹歯溝に押されて追従変形して、更にそれに合わせる噛合歯面を形成して、歯溝車の回転による可動歯車の回転に伴って、新規のスライドシートは歯溝車盤面に当接して、「径方向に移動して、歯が現すと溝を形成する」ようにしながら噛合して、出力パワーを連続に伝動するようになる。
【0061】
一般、スライドシートが歯溝車から離れた状態の自由遠心復帰径方向設計寸法は、歯溝車に噛合する場合の復帰径方向寸法よりも大きいので、スライドシートが短く研磨されると自動補正ができる、言換えれば、スライドシートは磨耗自動補正機能がある。離れた状態の自由遠心復帰径方向設計寸法は歯溝車に噛合する場合の復帰径方向寸法以下となる場合でも、一定の範囲内の磨耗は正常使用に影響しないので、当該歯車の寿命は長い。
【0062】
スライドシート可動歯車は駆動車とされる場合、スライドシートが噛合していないまでに締付けられる状態であり、摺動変形に利かないので、従動車とするのが好ましい。遠心復帰型可動歯車はまず軽い負荷で起動され、回転数が遠心回転数の下限(120−200回転/分間)となると、負荷を加えて運転でき、エンジンのアイドル回転数はスライドシートが遠心するには必要な回転数より大きいので、当該可動歯車は様々な加工現場に適用できる。例えば、補助復帰装置(例えば、重力と弾力と電磁力と流体衝撃力等により起動前に復帰を補助する)を追加すると負荷状態で起動することができる。例えば、歯溝車盤またはそれに対応する位置に電磁石または永久磁石を設置することにより、スライドシートを吸着して復帰させることができ、こうすると、重力に影響されることがなく負荷状態で起動することができる。可動歯車本体の内部に永久磁石または電磁石を設置することで、あらゆるスライドシートに永久磁石化または電磁石化させて、磁力によってスライドシートに外方に移動させて復帰することもできる。或いは、スライドシートが磁界(又は交流電磁界)に移動することで誘導電流を誘発して、磁界に磁気誘導を発生して復帰することもできる。
【0063】
歯溝車の中央に中央ピット9が設けられると、可動歯車は出力軸の軸方向に移動する時に、スムーズに歯溝車の中央領域を越えて逆方向に伝動することができ、中央領域は空白領域であるので、その変速段階領域の分布は図1に示されている。
【0064】
充填式スライドシートが圧力を受けると支持式スライドシート群バンクに噛入することによって、支持式スライドシートと充填式スライドシートとの位置が混同するのを防止するために、充填式スライドシート群の両端にそれぞれ1つの厚いスライドシートが設けられ、同時に補強作用をしているので、負荷能力が向上できる(同様に、図46.4.2では、各スライドシート群の外側にある2つのスライドシートは厚いものである)。万一、充填式スライドシートが支持式スライドシート群バンクに噛入すると、歯車本体から外れるおそれがあるので、それを解消するために、充填式スライドシートのストッパが支持式スライドシートと同じ長さに設けられる(図4のC型スライドシートを参照)。構成を簡単化させるために、スライドシートは片側にストッパを設けてもよい(図4のB型スライドシートを参照)。
【0065】
スライドシートと歯溝車との間に起こり得る滑りや摺動移動を防止するために、スライドシートと歯溝車とについては、それぞれの噛合作動面の円弧線状輪郭を直線状輪郭にしてもよい(図4のD型スライドシートを参照、他の種類は図46.11を参照)。
【0066】
2つの可動歯車本体の加工及び組立精度に対する要求を下げるために、片側支持式スライドシートを用いてもよく(図中のE型スライドシートを参照)、それに対応する可動歯車本体は止め台無し歯車本体144であり、止め台有り歯車本体3と突き合わせることにより、スライドシートを拘束し位置決めする(図4.1を参照)。
【0067】
歯溝ピッチ及びスライドシート群の間隔の設計原則として、歯溝車の歯溝ピッチの寸法はスライドシート群の間隔とは倍数関係ではなく、よって、スライドシートと歯溝とが噛合する時に「逓減原則」に基づき動作することができるので、伝動の安定性を向上することができる(後述の円錐型可動歯車にもこの原則が適用できる。半径が同一である箇所に両側にあるスライドシートは位置をずれて配置してもよい。「逓減原則」は図15を参照)。
【0068】
潤滑性を改善するために、歯車本体に潤滑油孔(又は潤滑油隙間)を開設し、回転中に潤滑油通路に発生した「渦巻きポンプ油」の効果により、スライドシートを潤滑して低温化させることができ、スライドシート同士の間を流体油膜で潤滑する。その内部が渦巻きポンプ(図6−Aに示す)ような構造に形成されてもよく、超高速で回転する場合に、「ポンプ油」を「ポンプエア」にしてもよく、ポンプから出る気流はスライドシート同士の間に流れ込んで、気流による浮遊の潤滑効果を達成できるので、エアクッション効果による潤滑を得られ、潤滑も放熱もできる。同時に、気流衝撃力は更に復帰を補助する機能をしており、仮に外部のガス源により気流による浮遊して潤滑させれば、可動歯車が静止状態のままで気流を導入してスライドシートを復帰させることができるので、重力からの影響を無くして、負荷状態で起動することができる。このような渦巻きポンプ構成はポンプ油による潤滑にも適用できるが、それだけにパワー消耗を減少するように排出量が減少する。また、潤滑を改良して、スライドシートのストロークを短縮することにより、復帰する性能を向上して、高速度に適応して、作動を安定にしてもよい。
【0069】
他の如何なる条件によらずに確実的に起動できるように、可動歯車は外縁に摩擦牽引輪22が設けられてもよく、2つの車面同士は僅かな加圧力により摩擦伝動することにより、起動時に必要な牽引力を発生し、更に磨耗を低減して、且つ加圧手段を省略し、機構を簡単化するために、摩擦牽引輪はゴム等の弾性材料で作られ(例えば、可動歯車の表面にゴム弾性牽引輪を嵌合することにより弾性加圧する)、この装置は低騒音化もに寄与して(図6に示す)、起動を補助することもできる(例えば、起動時に、まず摩擦牽引により回転数を同期した後に、スライドシート車を歯溝領域内に調整して噛合伝動に参与させることにより、スライドシートに衝撃力を与えられず、騒音を小さくする)。この他、オーバランニングクラッチで牽引して起動することもでき、オーバランニング回転数は最低級の回転数である、言換えれば、起動時に、オーバランニングクラッチは動作するが、一旦、スライドシートが動作して且つ最低級の回転数を越えると、オーバランニングクラッチはオーバランニング状態となっている。ちなみに、静止状態でも多くのスライドシートが噛合に参与しているので(鉛直設置すると、底部が重力で復帰する一方、水平設置すると、依然として今までの噛合状態を維持する)、この手段の起動は問題とならなく、一般、変速機としては、摩擦牽引輪等のような補助起動手段を追加しなくてもよい。
【0070】
潤滑効果が極優れた場合に、スライドシートが駆動車としてよい。この場合に、起動は問題とはならないことは当然である。この場合、適応性がより良好になり、低速で大きい捩じりモーメントを出力する時に、スライドシート可動歯車は丁度良く溝盤の最も外縁に作動しているので、曲率及び幾何的な滑りが小さく、噛合に参与するスライドシートは数が多くなる一方、スライドシートは負荷状態では噛合によってスライドするおそれがあるので、この場合では潤滑効果を高く要求している。スライドシートによる噛合歯形によれば、直歯スライドシート可動歯車と斜めスライドシート可動歯車とに分類されている。図6−Bは斜めスライドシート可動歯車を示す構成図であり、その伝動メカニズムは斜め歯車による伝動によく似ており、斜めスライドシート可動歯車で伝動する場合の歯溝盤の歯筋については、図11のC型とD型を参照する。それの良好な適用例は図39、図40に示すタイプの変速機である。
【0071】
図8は異型スライドシートの構成を示す図である。
【0072】
精密度が必要する場合では、スライドシートの径方向移動による円周方向の遊びを減少するために、異型組立式スライドシートを緊密に配置して組立ててればよい(図8−Aに示す)、或いは単一のセクタ状断面のスライドシートを組立ててればよい(図8−Bに示す)。
【0073】
図10は歯溝車の歯溝筋の分布を示す説明図である(その一)。そのうち、歯溝盤の網掛け部は突起する歯山部を示す。凹溝部を表すこともできる。
【0074】
図10−A型の歯溝筋はよく用いられた、径方向放射状の単一の歯筋であり、構成が簡単で作り易いが、その伝動特性は径方向の寸法変更に伴って大いに変化している。
【0075】
図10−B、D、E、F型の歯溝筋は異なる程度に改良されて、伝動性が安定している。実際には、歯溝盤の筋は極微細化してもよいが、一般には噛合に参与するスライドシートの数をなるべく多くするために、普通は凹溝の面積を大きくして、凹溝部の幅は突起部よりも大きい。言換えれば、「突起する歯面部が狭く、凹陥する溝面部が広い」ように形成され、こうすると、作動に参与するスライドシートの数が大幅に増やしている。溝盤において、歯溝と盤本体とが固着されて、且つ突起の高さが小さいので、肉厚がやや薄くても十分な強度を得られる。
【0076】
図14は多相可動歯車並列型変速機の模式図である。図15は多相並列型可動歯車を逓減に配置する場合の説明図である。
【0077】
負荷能力をより一層に増やすために、多相構成を組み合せてすればよい、この場合、各相を並列するとパワーが大きくなる(図16−A、B、E)一方、各相を直列すると伝動比率が大きくなる(図16−C、D)という規則がある。
【0078】
図14は多相可動歯車並列型変速機の模式図であり、負荷量を3倍大きくすることができる。そのため、3組の可動歯車が歯溝車の径方向における位置を同一しなければならなく、そして、伝動軸33はパワーを分岐して出力する軸とされてもよい。このような多相構成による実施例では、伝動の安定性をより向上するために、全システムにおける全てのスライドシートによる噛合点(全システムにおける噛合に参与してパワーを伝達するあらゆるスライドシート型可動歯車の受力点を意味し、図14では3つの噛合点を示し、図16−Aでは2つの噛合点を示す)は、「歯差毎に累進原則」に従って配置されている。
【0079】
歯差毎に累進原則(逓減原則と略称する)では一般、可動歯車は歯溝盤の位置する円周内側に均一に配列される場合、下記の原則に従う(均一に配列されていない場合は除外):
(1)歯溝数は噛合点の数で整数倍に等分される場合、歯差現象がなく、同期の状態を呈して、均一に噛合って伝動する、
(2)歯溝数は噛合点の数て整数倍に等分されない場合、
A: 歯溝数と噛合点の数とは公約数が存在しない場合に、歯差毎に累進して噛合伝動を行う、
B:歯溝数と噛合点の数とは公約数が存在する場合に、グループ別に歯差毎に累進して噛合伝動を行い、且つグループ数は最大公約数に等しい。
【0080】
結論:伝動性を改良するために、可動歯車は「歯差毎に累進原則」に従って配置されなければならない。ストレスの分布をより改良するために、「グループ別に歯差毎に累進原則」に従えばよい。同時に、伝動の安定性を改良するために、各グループ内における逐一に累進する歯差の数をなるべく増加するほうがよい、即ち、噛合点の数のトータルを増加する。
【0081】
注:歯溝数は歯又は溝の数のトータルであり、噛合点の数は全システムにおける噛合に参与してパワーを伝達するあらゆるスライドシート可動歯車の受力領域の数である。
【0082】
図15は多相並列型可動歯車を逓減に配置する場合の説明図である。図15に示すものを例にして説明すると、歯溝数は20で、仮に噛合点はa、b、cという三点を取れば、歯差毎に累進するタイプに該当し、歯溝車が回転すると、歯溝筋は3つの可動歯車の軸線を逐一に走査して、この時の噛合伝動効果が安定であり、3つの可動歯車は交互に順次作動して、出力するパワーが安定している。例えば、噛合点はa、b、c、d、e、fという六点を取ればグループ別に歯差毎に累進するタイプに該当し、a−f、b−g、c−eはそれぞれ1組となり、それらの噛合効果は完全に対称しており、システムのストレス分布を改良して、振動音を低下し、ダイナミックバランスを最適化することに寄与できる。
【0083】
同時に、可動歯車自体のスライドシート群の間隔を設計する場合にもこの原則を考慮しなければならない、言換えれば、スライドシート群のスパンと溝筋の幅とは整数倍数関係ではなく、こうすると、各スライドシートの受力による磨耗を均一させることができる。
【0084】
図16は多相可動歯車の配置を示す例の説明図である。
【0085】
図16−Aは図1に対する改良であり、スライドシート型可動歯車の両側では共に歯溝盤に噛合してパワーを合流し出力することができ、これにより、パワーの伝達能力を倍増して、2相が互いに補いながら作動する効果を得られると共に、逆方向の出力をも実現し易い。
【0086】
図16−Bは図14に対する改良であり、パワーの伝達能力を更に倍増して、図1に示す構成によりパワーを伝達する場合の能力の6倍である。
【0087】
図16−Eでは、歯溝盤の両側に共に歯溝筋が設けられ、単一歯溝盤両側伝動タイプに該当して、図16−A、Bと同様に多相並列型に該当して、パワーを増加できる。
【0088】
図16−C、Dは多相直列型に該当して、伝動率を増加できる。
【0089】
以下、円錐型可動歯車無段階変速機シリーズを説明する。
【0090】
図17は円錐型可動歯車及びその部材の構成図である(その一)。
【0091】
同図に示すように、円錐型可動歯車本体39は両側に2セットのスライドシート群リングが対称に配置され、スライドシート群リングは円錐型可動歯車本専用のスライドシートからなり、円錐型可動歯車本体の両側にそれぞれ1つの子歯車本体(1)を結合してスライドシートバンクリングを形成して、バンク内にスライドシート群リングが収納されている。スライドシートの動作原理は円筒型可動歯車とよく似ており、その受力はスライドシートの復帰遠心力の方向と噛合力の方向とは異なるように構成されて、こうすると、噛合の自縛能力を改良するに有利して、信頼性を向上できる。
【0092】
注:このような円錐型可動歯車は対称する構成の半分を除去して、シングルリング傘型可動歯車に構成されてもよい。例えば、図19−A.1に示す円錐型可動歯車。
【0093】
図18は円錐型可動歯車及びその部材の構成図である(その二)。
【0094】
図17と異なり、この構成によれば、円錐型可動歯車の両側にあるスライドシートは一体化に形成されて、構成を簡単化できるが、スライドシートは割に広い場合、スライドシートの重量が大きくなり、より重要なのは、この時、両側にあるスライドシートは同期移動しているので、噛合性に影響を与えるので、特定の場合のみに適用する。この構成に対して、円筒型可動歯車専用のスライドシートのうちの中心支持型スライドシートを入替えると(図46.3.3を参照)、円筒型可動歯車に構成される。これによりそれらの相違は受力箇所及びスライドシートが異なるのみであるとわかる。
【0095】
図19は円錐型可動歯車無段階変速機の構成図である。
【0096】
同図に示すように、当該無段階変速機は、錐盤歯溝車42と、円錐型可動歯車43と、調速レバー44と太陽歯車45と遊星歯車46などで構成され、入力軸と錐盤歯溝車とが固着されてパワーの流れを導入してきて、2つの錐盤歯溝車はツインリング円錐型可動歯車を挟んで対称に設置されて(ツインリングスライドシート群リングが歯車本体の両側に対称に設置される)、2つの錐盤歯溝車はそれぞれ円錐型可動歯車のツインリングスライドシートに噛合って、噛合伝動によりパワーを出力する。円錐型可動歯車は遊星歯車46と同心状に固着されて、回転対偶を介してプラネタリキャリヤに接続しており、プラネタリキャリヤの回転軸のセンターは太陽歯車及び出力軸と同心であり、遊星歯車は太陽歯車に噛合って、太陽歯車は出力軸に固着しており、伝動比率が変わらない場合、プラネタリキャリヤは静止して移動しなく、速度を調整する時にプラネタリキャリヤの位置を変えるように調速レバーを推進することにより、遊星歯車と円錐型可動歯車との回転軸が錐盤歯溝車に対する半径上の位置を変更して(同時に、2つの錐盤歯溝車の間隔はそれに伴って変更する)、それによって伝動比率は変化する(伝動機構の概略図である図19−A.3に示す遊星調速機構を参照)。
【0097】
そのうち、錐盤歯溝車42と円錐型可動歯車43のいずれかは遊星歯車に固着されている「調速変位車」として形成されてもよい、言換えれば、二者が噛合半径に対する比率を変えることで変速を図る。
【0098】
同図に示す円錐型可動歯車の代りに、図20に示す「斜方向復帰平盤型可動歯車」を採用すると、2つの錐盤歯溝車も平盤歯溝車にて換えられてもよい。こうすると、速度を調整する時に、2つの平盤歯溝車の間隔は変更することがないので、補助機構をより簡単化でき、信頼性を向上できる。更に、噛合性能を改良するために、内側噛合形態を採用してもよい(その配置関係は図36.2に似ている)。
【0099】
注:スライドシートにより噛合伝動を行っているので、歯溝車と可動歯車との間の加圧力は極小ひいてはゼロになることができる(例えば、歯溝車と可動歯車とが接触せずに隙間を有し、完全に復帰スライドシートにより噛合伝動を図る)。
【0100】
また、構成を簡単化するために、図19−A.1に示すシングル錐盤歯溝車及びシングルリング円錐型可動歯車を採用してもよいが、負荷能力及び受力効果はやや低下する。更に、図19−A.2に示すように、「両円錐型可動歯車が対向しながら錐盤歯溝盤を両面から挟む」形態で変速を図ることもできる。
【0101】
図19−B.1は遊星錐盤可動歯車無段階変速機の構成図である。
【0102】
図19−Aに示す円錐型可動歯車無段階変速機の構成を基にして、遊星錐盤可動歯車無段階変速機に変更することができる、言換えれば、錐盤歯溝車42を太陽歯車として、その円周に遊星歯車として複数の円錐型可動歯車が均一に設けられて、外側が内側噛合型大歯溝車48に噛合って、遊星錐盤型伝動形態を構成しており、パワーの容量を拡大できる。その構成概略図は図19−B.1を参照する。更に、インナー歯車による単段伝動に形成されてもよく、伝動効率を向上できる。図19−B. 2に示すように、円錐型可動歯車43により内側噛合型大歯溝車48に噛合っている噛合形態では、二者の曲率が一致しており、伝動効果が良好である。
【0103】
図20は斜め復帰型可動歯車の構成図である。
【0104】
図20.1は斜め復帰型平盤式可動歯車を、図20.2は斜め復帰型錐盤式可動歯車を示している。
【0105】
可動歯車はスライドシートが摺動移動する軌跡によれば、「同方向復帰型」と「斜方向復帰型」という2種類に分けられる。これまでに説明した実施例は共に「同方向復帰型」に該当しており、スライドシートが復帰移動する時の軌跡が復帰力(例えば遠心力)の方向と同一方向である。図20は斜復帰型可動歯車を示す模式図であり、そのうち、図20.1は斜復帰型平盤式可動歯車を、図20.2は斜復帰型錐盤式可動歯車を示している。斜方向復帰型の場合、スライドシートが復帰移動する軌跡が復帰力(例えば遠心力)の方向と角度をなしている。図に示すように、このような構成は変速機の構成を最適化するのに有利するので、変速機の構成配置を簡単化させて、例えば図22.3では、速度を調整する時に、可動歯車の位置を水平変位させるだけで済む。
【0106】
図21は斜め歯スライドシートによる円錐型可動歯車を示す模式図であり、その伝動メカニズムは斜め傘歯車に似ている。
【0107】
注:矢印に示す方向は可動歯車と歯溝車とが調速時に相対移動する方向である。
【0108】
図23はスライドシート復帰による噛合伝動の例を示す説明図であり、8つの矢印はそれぞれ、重力と、引力と、反発力と、弾力と、バネ力と、電磁力と、遠心力と、慣性力と、油圧と、気圧力と、ガスや液体の流体衝撃力等の復帰駆動力を表し、このような復帰駆動力により、スライドシートは噛合歯溝に密に当接して無段階的に噛合している。
【0109】
図23.1は弾性による自動復帰型スライドシートを示しており、図では太い黒線はスプリングワイヤを表し、矢印は復帰方向を表す。そのうち、Aは直動復帰型を、Bは回転復帰型をそれぞれ表す。隣接するスライドシートのスプリングワイヤは相互干渉を避けるように、空間上では互いにずれて配置されている。弾力による復帰は、重力や移動状況からの制限を受けず、いつでも自由に復帰することができることは特徴とする。
【0110】
注:重力と、引力と、反発力と、電磁力と、ガスや液体の流体衝撃力等の復帰駆動力により、スライドシートを復帰させる場合には、その駆動力発生装置は回転に参与せずに静止してもよいので、設計を容易にさせて、信頼性を向上できる。例えば、図1に示す構成では、歯溝盤の下に電磁石が配置されてもよく(注意:磁界とスライドシートとが互いに十分に作用できるように、磁気回路が歯溝盤によって閉じられないようにする)、この場合、電磁石自体は歯溝盤に伴って移動せずに静止して、磁界に誘導されてスライドシートを吸着し復帰させることができる。
【0111】
図24はスライドシート噛合自縛特性を示す図である。同図に示すように、スライドシートと噛合歯溝の壁面との接触角度qが当量摩擦角度以下である場合、スライドシートは噛合自縛特性を有しており、この場合、歯溝とスライドシートとが相互作用する力Fはどれほど大きくなっても、スライドシートが噛合歯溝の壁面に沿って摺動移動して滑ることがないので、自縛特性を有すれば、確実に伝動することができる。図24.1はスライドシートの断面を示す模式図であり、一般、スライドシートは厚さの均一の鋼片で作られ、それと歯溝壁面とが噛合し接触する領域の断面形状は略A、B、Cという3つの種類に分けられ、A型は単一方向伝動に適用する片面斜面であり、B型は二方向伝動に適用する両面斜面であり、C型は一般のR面であり、。伝動性能を改善するために、またストレスの集中を減少して受力状態を最適化するように、その接触断面でなす角度qは歯溝の壁面の傾斜角に合わせている。
【0112】
図25はマルチリング円錐型可動歯車ベルト式無段階変速機の構成図である。
【0113】
図26はマルチリング円錐型可動歯車の部材の構成図である。
【0114】
図27は無段階変速機の専用ベルトの構成図である。
【0115】
図25はマルチリング円錐型可動歯車ベルト式無段階変速機の構成図を示している。2対の回転軸が平行なマルチリング円錐型可動歯車により1つのベルトを挟持してなるものであり、その無段階変速作動原理は従来の金属帯による無段階変速機に近いが、異なるのは、そのベルトと錐盤(マルチリング円錐型可動歯車)との間は噛合により伝動を図れ、これは、従来の金属帯の摩擦による伝動特性を完全に変えており、あまり加圧力が要らずに大きいパワーで確実に伝動することができる。当該スライドシート組立体はマルチリング間隔型スライドシート組立体に形成されて、全てのスライドシートは単一で同類型スライドシートであり、支持式スライドシート群と充填式スライドシート群を交互に密に配置する構造を採用することがなく、同類型なスライドシート群を間隔置いてスライドシート群リングを構成し、複数の異なる半径のスライドシート群リングでマルチリング間隔型スライドシート組立体を全体として構成している。そのうち、マルチリング円錐型可動歯車の構成は図26に示すように、マルチリング円錐型可動歯車本体62と歯車基台63と円錐型可動歯車専用のスライドシートとにより構成されている。そのスライドシートの配置については、同図に示すように規則的に設置されてもよく、又は互いに交互に位置をずれて設置されてもよい(図28.3を参照)。
【0116】
図27は無段階変速機専用のベルトの構成図であり、ベルトベース65と強力層66と噛合支持体64とからなり、構成上ではベルト及びチェーンの特長を結合していたため、両々相まってますますよい効果を収めると言え、ベルトの安定性だけでなく、チェーンの同期噛合性も図れており、噛合支持体64を間隔を隔てて配置することにより凸凹歯溝を構成しており、噛合による転動を実現しており、負荷能力が大きくなる等の特徴を有している。(注:スライドシートの無段階噛合性により、噛合支持体の間隔に対して精確に要求されず、等間隔でも非等間隔でも配置されてよいので、製造コストを低下できる)。他の種類のベルトについては後述する。注:スライドシート58はあらゆるスライドシートを代表するものである(詳細は図46を参照)。
【0117】
図28は組立歯車本体式マルチリング円錐型可動歯車変速機の構成図である。
組立歯車本体式マルチリング円錐型可動歯車変速機は、2対の積層組立式マルチリング円錐型可動歯車により1本のベルトを挟持して構成され、図25と異なるのが、マルチリング円錐型可動歯車は別体の物を組立てて構成しており、こうすると、製造工法を最適化できる。積層組立式マルチリング円錐型可動歯車は複数の積層歯車本体と歯車基台(2)とを組立ててなり、図28.1はツインストッパ付スライドシート専用の歯車本体を示し、図28.2はシングルストッパ付スライドシート専用の歯車本体を示している。実際には、一般の場合には図28.2に示すものを用いればよい。このような変速機では、錐盤(マルチリング円錐型可動歯車)がベルトに対する加圧力がとても小さいので、B型ベルトを適用してもよい。関するベルトは図32を参照する。
【0118】
ベルトの凸凹噛合溝の間隔とスライドシート群の間隔とは整数倍数の関係ではない場合、「逓減効果」形成され、その設計原則としては「逓減原則」に従えば、確実な噛合効果を確保でき、リップル出力及びパワーの流れにおける弱い領域を消させる。
【0119】
注:凸凹噛合歯溝付きのあらゆる種類のベルトは互いに通用できる。従来のドラムチェーン等を含んで、側面に凸凹噛合歯溝があるチェーンやベルトさえであれば、いずれもこのような変速機に適用できる。
【0120】
図28.3では、スライドシートは径方向に「交互リレー」形態で配置されて、こうすると、ベルトが任意な位置であってもより多くのスライドシートが噛合に参与することを保証できる。仮に隣接するスライドシート群リングの隙間はベルトの側壁の噛合スパン以下である場合、交互ではない形態にしてもよい(図26)。
【0121】
マルチリング円錐型可動歯車は、幅の異なるスライドシート群を交互に設置することにより、スライドシートを歯付き盤上で密に一杯に設置してもよく、この場合、噛合効果を増加できる。しかし、ベルト式変速機の場合はその必要性がなく、巻き付け角度が大きいので、噛合に参与するスライドシートが多くなり、間隔形態で設置すれば十分である。スライドシートを歯付き盤上で密に一杯に設置すると、可撓性ベルトの代りに、剛性歯溝車/溝輪を用いて伝動してもよく、伝動チェーンを短くする(1段階伝動)ことに加えて、構成を簡単化させて、コストを低下し、信頼性を向上できる。更に、高速運転の場合に適応できる(図37の小円錐度の円錐型可動歯車変速機の構成図を参照)。
【0122】
図29は一体式マルチリング円錐型可動歯車の構成図である。
【0123】
当該マルチリング円錐型可動歯車は一体型構成をとり、その作動円錐面においてスライドシート群が設けられる位置に対応する位置にスライドシートバンク嵌合装着孔72が開設されて、スライドシートは群毎に各独立の自由スライドシートバンク71に嵌着されて、そして、自由スライドシートバンク71をスライドシートバンク嵌合装着孔72に嵌合すればよい。自由スライドシートバンク71は締まり嵌め、焼嵌め法または溶接によりスライドシートバンク嵌合装着孔72に装着されている。或いは、ねじ嵌めにより装着してもよい。この場合にスライドシートバンク71及び装着孔72は螺合に対応する円筒面はねじ面である。装着孔72は鋳造法で開設される場合に角孔に形成され、機械加工の場合は丸孔に形成されている。
【0124】
スライドシートの復帰軌跡は「同方向復帰型」でも「斜方向復帰型」でもよいが、同図では「斜方向復帰型」を示している。
【0125】
隙間嵌めを採用する場合、スライドシート群は回転自在であり回転角度に自己適応できるので、噛合効果を向上できるが、この場合、スライドシートバンクに対して制限措置が必要である。この形態はあらゆる種類のスライドシートに適用できる。
【0126】
図30は噛合型金属ベルトの構成図である。
【0127】
従来の金属ベルト型無段階変速機に用いられる金属ベルトと比べて、本発明によれば、金属駒は幅の広いものと狭いものという2種類があり、幅広い金属駒及び狭い金属駒を交互に組立てて、凸凹噛合する歯溝を有する金属ベルトを形成している。場合によって、複数の幅広い金属駒で幅広い金属駒群を構成し、複数の狭い金属駒で狭い金属駒群を構成してから、幅広い金属駒群と狭い金属駒群を交互に組立てて金属ベルトを形成しもよい。この場合、噛合歯溝の幅を増やせ、スライドシートの噛合量を増加して、負荷能力を向上できる。
【0128】
更に、狭い金属駒は「円弧状断面」を適用してもよい。この場合、ベルト全体の可撓性を向上できる。幅広い金属駒の両側の噛合領域に勾配が加工されて、自縛噛合特性を適用した上で無段階伝動特性を改善してもよい。
【0129】
図31は噛合型板ピンチェーンの構成図である。
【0130】
噛合型板ピンチェーンは従来の板ピンチェーンに加えて噛合歯を追加してなり、図に示すように、板ピンチェーンのピン76又はピンプレート77に噛合駒78が設けられ、必要な噛合駒の数及び密度に基づき噛合駒同士の間隔の大きさを設定する。例えば、図31にA、B型があり、A型はピン76のみに噛合駒を設けるのに対して、B型はピン76にもピンプレート77にも噛合駒を設けている。注:従来のあらゆるチェーンを改良して形成してもよく、ベルト又はチェーンの作動面をスライドシートに噛合できる凸凹状に形成させればよい。例えば、スライドシートはドラムチェーンのドラム同士の隙間に噛合することで噛合伝動を実現できる。
【0131】
図35は対向弾力復帰型ベルト式無段階変速機の構成図である。
【0132】
装置の性能を改善するために、同図の実施例では、両面錐盤に溝を開設することでスライドシートバンクを構成して、その内部にスライドシート(またはスライドニードル)を収納してマルチリング弾力復帰型スライドシート傘歯車を形成しており、作動面に凸凹歯溝がある2つの対向歯溝ベルトは歯溝の凸部と凹部とを対応しながら設置して(図35.4を参照)、ベルトの歯溝の凸部と凹部との係合によりスライドシートを横方向に摺動させて弾力復帰を図り、これによって傘歯車とベルトとの噛合伝動を完成する。傘歯車とベルトとの全体の設置構造は従来のベルト式無段階変速機に近い(図25のマルチリング円錐型可動歯車ベルト式無段階変速機の構成を参照)。
【0133】
本実施例によれば、スライドシートは歯車本体に装着されて、ベルト上におけるスライドシートが省略されたため、高速運転への適応性を向上して、性能はより確実化できる。スライドシートバンクの両面錐盤における配置形態は種々があり、具体的な形態については、図35.1、図35.2、図35.3を参照する。図35.1は普通の形態を示し、図35.2では、スライドシートは径方向に「交互リレー」形態で配置されて、こうすると、ベルトが任意な位置であってもより多くのスライドシートが噛合に参与することを保証できる。仮に隣接するスライドシート群リングの隙間はベルトの側壁側の噛合スパン以下である場合、交互ではない形態にしてもよい。更に、図35.3はスライドニードル型両面錐盤を示し、スライドニードルバンクの内部にスライドニードルが装着されて、スライドニードルによる伝動は幾何的な滑りが小さく、無段階噛合性が良好である。この他、スライドニードルバンクは矩形状又はセクタ状に形成されてもよい(図35.1、図35.2を参照)。
【0134】
図35.5はスライドシートの平面図であり、スライドシートの中央部にスライドシートストッパが設けられており、スライドシートストッパは1つでも2つでもよい。
【0135】
図36は対向弾力復帰型ローラ式無段階変速機の構成図である。
【0136】
図に示すように、錐盤歯溝車が凸凹対向してスライドシートを挟持する弾力復帰型ローラ式の変速機は、1対の錐盤歯溝車が歯と溝がそれぞれ凸凹対向して1つのシングルリング弾力復帰型スライドシート車を挟持してなり、シングルリング弾力復帰型スライドシート車は、 直動スライドシート車本体と弾力復帰型充填式スライドシートと弾力復帰型支持式スライドシートとで構成されている。図36.1は外側噛合型を、図36.2は内側噛合型を示している。内側噛合型の場合、噛合の曲率と方位は一致しており、伝動効果がよく、よりコンパクト化されている。図36.3は平盤歯溝車が凸凹対向してスライドシートを挟持する弾力復帰型変速機を示しており、1対の平盤歯溝車は歯と溝が凸凹対向して1つのシングルリング弾力復帰型スライドシート車を挟持してなり、空間的によりコンパクト化されて、且つ調速手段がより簡単化された(調速手段は図19−A.3を参照)。シングルリング弾力復帰型スライドシート車が錐盤歯溝車に噛合する専用スライドシートはA型を適用する(例えば、A型弾力復帰型充填式スライドシート100、A型弾力復帰型支持式スライドシート101)。調速及び伝動性能を改善するために、スライドシートの両側の噛合面は円弧状に形成されてもよい(図36.4を参照、Aは充填式スライドシート、Bは支持式スライドシート)。シングルリング弾力復帰型スライドシート車が平盤歯溝車に噛合する専用スライドシートはB型を適用する(例えば、弾力復帰型支持式スライドシート102、弾力復帰型充填式スライドシート103)。この他、当該スライドシート車のスライドシート復帰は自由復帰形態を適用してもよく、例えば図36.5に示すように、弾力復帰型スライドシートを2つの部分に分割して、両者の間にリターンスプリングワイヤ109を装着するだけで弾力により復帰させることができ、或いは、気流孔110を介して気流又は液流を注入することで流体衝撃力により復帰させ、或いは、錐盤歯溝車又は等価方位に電磁牽引装置を設けて、電磁牽引力によりスライドシート車におけるスライドシートに対して電磁吸着又は反発力を発生させて、電磁力により復帰させる。注:「自由復帰」形態を適用する場合、必ずしもペアとなる錐盤歯溝車は歯と溝とをそれぞれ凸凹対向させるとは限らなく、更に位置をずれて配置する場合、「逓減効果」により伝動安定性を改善することもできる。
【0137】
図37は小円錐度の円錐型可動歯車変速機の構成図である。
【0138】
図37.1は別体式小円錐度の円錐型可動歯車の断面図であり、スライドシート群同士が互いに隙間なく貼り合せて、スライドシート群リングが非同類型なスライドシート群を間隔置いて交互に設置された連続型を示している。更に、スライドシート群同士の間に隙間が有り、スライドシート群リングが同類型スライドシート群である間隔型(前述を参照)に形成されてもよく、伝動を安定化させるために、スライドシートが「交互リレー」形態で設置されてもよく、こうすると、ベルトが任意な位置であってもより多くのスライドシートが噛合に参与することを保証できる。仮に隣接するスライドシート群リングの隙間はベルトの側壁側の噛合スパンより小さい場合、交互ではない形態にしてもよい。
【0139】
図37.13、図37.14、図37.15、図37.16は剛性伝動歯溝の噛合リングの構成図を示して、そのうち、図37.13は内外側噛合式円錐面型輪歯車(内外側噛合式円錐面型輪歯車と、内側噛合式円錐面型輪歯車と、外側噛合式円錐面型輪歯車という3種類を代表できる)を、図37.14は内側噛合式円筒面型輪歯車を、図37.15は内外側噛合式円筒面型輪歯車を、図37.16は外側噛合式円筒面型輪歯車をそれぞれ示している。
【0140】
図37.6では、入力円錐型可動歯車と出力円錐型可動歯車との2つの可動歯車は反対方向に設置されて、内外面に共に噛合歯溝がある円錐面の輪歯車により、2つの円錐型可動歯車を連結して無段階変速を図っており、中間部材有り型無段階変速に該当する。
【0141】
一般、鋼性輪歯車により伝動を行う場合、接触領域が限られて、接触噛合する面を増やすために、円錐型可動歯車のスライドシートが「連続型」形態で配置されるほうが望ましい(図37.1)。可撓性ベルト又はチェーン伝動を採用する場合、巻き付け角度が大きく、ベルトとスライドシートとが噛合する数は多くなるので、円錐型可動歯車は「間隔型」形態で配置されてもよい。
【0142】
図37.11はこのような可動歯車用のスライドシートを示して、Aは「支持式スライドシート」を、Bは「充填式スライドシート」を代表する。
【0143】
図37.12はこのような小円錐度の円錐型可動歯車変速機伝動用可撓性金属ベルトの部材である金属駒の平面図であり(例えば、図37.5に示す構成に適用される)、Aは「凹金属駒」を、Bは「凸金属駒」を代表しており、全体構成は図30を参照して、二者の組立構造は類似して、金属駒及び噛合受力面のみが異なるだけであり、図30では金属ベルトの噛合面が側面であるのに対して、同図では金属ベルトの噛合面が底面である。
【0144】
このような小円錐度の円錐型可動歯車は「一体式マルチリング円錐型可動歯車」に構成されてもよく(図29を参照)、その作動円錐面においてスライドシート群が設けられる位置に対応する位置にスライドシートバンク嵌合装着孔が開設されて、スライドシートは群毎に各独立の自由スライドシートバンクに嵌着されて、そして自由状態となるスライドシートバンクを嵌合装着孔に装着すればよい。鋼輪は剛性部材であり、別の補助位置決め系により位置決め及び位置調整を行われて変速する(調速装置は図19−A.3を参照)。注:矢印に示す方向は調速する時の可動歯車と歯溝車とが相対移動する方向である。
【0145】
図38は回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機の構成図である。
【0146】
回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機は円筒型可動歯車と、回転軸ドラム車と、固定フレームと、回転フレームと、遊星傘歯車と、太陽傘歯車等の関係部材で構成されている。円筒型可動歯車については、その構成は前述(図2を参照)の円筒型可動歯車と共通であるが、ドラムと共に噛合する時の尺度を増やすように幅がより広くなる。円筒型可動歯車は出力軸に接続すると共に、固定フレームに装着されて、回転軸ドラム車及び遊星傘歯車116は伝動軸33に接続すると共に、回転フレームに装着されて、遊星傘歯車116は太陽傘歯車117に噛合って、太陽傘歯車は入力軸に接続している。調速レバー44を回転すると、回転フレーム全体は入力軸の軸線回りに回転する。この場合、遊星傘歯車は太陽傘歯車の回りに回動しながら、噛合を常時保持して、入力軸の捩じりモーメントを回転軸ドラム車に伝達する。回転フレームの回転によって、回転軸ドラム車及び円筒型可動歯車のそれぞれ回転軸線で形成される角度が変動して、ひいては伝動比率が変化して、二者の回転軸線で形成される角度が無段階的に変動可能であるので、当該装置は無段階的に変速できる。図38.4は当該変速機の変速特性を示す説明図であり、遊星傘歯車116はa点に来ると、円筒型可動歯車及び回転軸ドラム車のそれぞれ回転軸線が平行となり、最大回転数で出力する一方、遊星傘歯車がb点へ向けて移動するにつれて、二者の回転軸線で形成される角度が大きくなり、出力する回転数が低くなり、c点に到達すると、二者の回転軸線は垂直状態となり、出力する回転数がゼロに低下して、パワーの出力がなくなり、アイドルにする場合に等価しており、更にd点へ向ける方向にドラム車の回転軸を回転させると、反対方向に捩じりモーメントを出力して、言換えれば、後退段階にする場合に等価している。遊星傘歯車をa点からb’ 点へ向けて移動させると、出力特性が前者と全く同じであるが、スライドシートの磨耗受力点が変化を発生しているので、両方向に適用される場合に部材の寿命延長に有利である。
【0147】
図38.1、図38.2は回転軸ドラム車型可動歯車無段階変速機の2つの伝動比率を示す図であり、図38.1では、円筒型可動歯車及び回転軸ドラム車それぞれの回転軸線が角度をなして、伝動比率が大きく、減速出力を行う一方、図38.2では、円筒型可動歯車及び回転軸ドラム車それぞれの回転軸線が平行して、伝動比率が小さく、最大回転数で出力する。
【0148】
回転軸型無段階変速機は有効に伝動比率を大きくするために、ローラ密度可変型回転軸ドラム車を適用して、当該回転軸ドラムは伝動比率の変化に応じてドラムの密度/数を変更可能であり、高速の場合に全て作動させて、低速の場合に作動するドラムの数が半減されている。図38.3に示すように、密度可変型ローラは、ドラムがまばらに設置してなるドラム車半体を2つ挿着してなり、密度の大きいドラムが必要する場合、2つのドラム車半体を挿着すると、ドラムの密度が2倍増加され、2つのドラム車半体を分離すると、ドラムの密度が半減されるように構成される。
【0149】
パワーを増大するために、多相機構を並列させることができ、図38.5に示すように、上下に2つの円筒型可動歯車が回転軸ドラム車に噛合うと、パワーの量は倍増することができる。
【0150】
同様に、円筒型可動歯車に上下にそれに噛合う2つの回転軸ドラム車を設けてもよい。ひいては、多相を設置してもよい。言換えれば、円筒型可動歯車の円周方向にそれに噛合う複数の回転軸ドラム車を設けると、パワーの量は倍数的に増加することができる。
【0151】
図38.6は当該円筒型可動歯車専用のスライドシートを示し、その構成は前述の円筒型可動歯車と共通であるが、ドラムと共に噛合する時の尺度を増やすように幅がより広くなる。
【0152】
無段階変速特性を改善するために、回転軸ドラム車のドラムは錐面形状に形成されてもよい(例えば、図38.7ではそれを「錐面状ドラム車」と称す)、言換えれば、スライドシートと噛合ドラムの回転面の母線とがなす角度qを当量摩擦角度以下とすると、「自縛噛合特性」を有するようになる(前述を参照)。錐面状ドラム車の作動面は円弧状に形成されてもよい(図38.8に示す)。
【0153】
この他、回転軸ドラム車と円筒型可動歯車のスライドシートとの噛合に代えって、歯車、斜歯車、ウオームホイル、ウオームを採用して、回転軸でなす角度を変更することで無段階変速を実現してもよい。これにより、接触面が広くなって、このとき摺動摩擦が発生するので、優れた潤滑性を要求しており、この場合、渦巻きポンプ油又はエアクッションによる潤滑を適用すればよい(図6−Aを参照)。
【0154】
特別な場合では、円筒型可動歯車の代りに、円錐型可動歯車を適用してもよい。
【0155】
図39は径可変金属駒によるベルト可動歯車無段階変速機の構成図である。
【0156】
径可変金属駒によるベルト可動歯車無段階変速機は、無段階径可変金属駒によるベルト車と円筒型可動歯車とからなり、金属駒によるベルト車の金属駒によるベルトで囲まれる半径を変更して可動歯車に噛合うことにより無段階変速を実現する。無段階径可変金属駒によるベルト車は2つの対向する錐盤で1つの金属駒によるベルトを挟んでなり、金属駒によるベルトは複数の凸歯駒119と凹歯駒120とを交互に重なって、歯駒接続紐119で直列に繋がって形成された可撓性凸凹歯駒によるベルト(又は歯駒チェーンと称す)であり、2つの対向する錐盤同士の間隔の変化に従って錐盤上における半径を変更でき、それによって無段階径変化を実現する。金属駒によるベルト車の一体性を向上するために、錐盤の錐面において、可撓性金属駒によるベルトに噛合って安定的なものとなるための凸凹溝(前述の錐盤歯溝車を参照)を設けてもよく、この場合、金属駒によるベルトの側壁がスライドシートベルト(図33、図34又は従来のスライドチェーンを参照)に構成されなければならなく、該スライドシートの摺動頻度が低い(伝動比率が一定の場合に摺動しない)ので、弾力やバネ力等の形態によりスライドシートを復帰させ噛合させる。更に、錐盤の代りにマルチリング円錐型可動歯車(図26、28、29を参照)にしてもよく、この時の金属駒によるベルトは前述の図30に示すものと類似して、歯駒の凸凹側壁を交互に重なって噛合面を形成して、円錐型可動歯車のスライドシートに噛合させる。径方向に摺動移動して速度を調整するために、金属駒の側壁にローラ141を設けることにより摩擦を減少する。また、金属駒によるベルトの代りに、外側にも両側壁にも溝があるゴムベルトを用いてもよい。
【0157】
通常、金属駒によるベルト全体はテンショナーにより錐盤に密着して一体化された金属駒によるベルト車に形成されて、その作動半径を変えるように速度を調整する場合、2つの対向する錐盤の間隔を変更することにより、金属駒によるベルトはテンショナーの補助により、錐盤との接触半径に伴って自己にその曲率を変更して、新規の作動半径を形成するようになる。金属駒によるベルトの半径は大きくなると、張り紐は延ばし出す一方、金属駒によるベルトの半径は小さくなると、張り紐は縮み込み、それによって金属駒によるベルト車全体の安定性を保証できる。
【0158】
金属駒によるベルトはサイクルリングではないから、少なくとも2組の金属駒によるベルトを接合して1つの完全なサイクルリングに形成しなければならなく、図に示すように、2つの金属駒によるベルト車を180度の角度をなすように設置して、且つそれぞれを1つの円筒型可動歯車に噛合わすことにより、連続に作動する変速機組立体を構成している。図39.3に示すように、2つの円筒型可動歯車と2つの金属ベルト車を交互に噛合させてパワーの流れを連続に出力するようになる。
【0159】
図39.1と図39.5とはテンショナーが車本体の内部に設けられる内側テンション型なものを示す。図39.2と図39.4とはテンショナーが車本体の外部に設けられる外側テンション型のものを示し、この場合、テンショナーは可動歯車に干渉しないように、その張り紐及びテンショナーは傍側に配置される(図39.3に示す)。金属駒によるベルトの凸歯駒と凹歯駒との間隔が相同であるので、可動歯車の代りに、歯数固定の歯車を用いて噛合って無段階変速を実現することもできる。
【0160】
図40は径可変歯切セクタ可動歯車無段階変速機の構成図である。
【0161】
径可変歯切セクタ可動歯車無段階変速機は無段階径可変輪歯車組立体と円筒型可動歯車等とからなり、輪歯車が囲る半径を変更することにより可動歯車に噛合って無段階変速を実現する。無段階径可変輪歯車は複数の歯切りセクタで形成され、各歯切りセクタは移動対偶により径方向のスライドレールに連結して、歯切りセクタが径方向のスライドレールにおける半径位置を同期に変えることにより輪歯車の作動半径を変更する。輪歯車の作動歯面の連続性を保証するために、一般、少なくとも2組の輪歯車をずれて交互配置してなる(例えば図40.3のA及びBに示す)無段階径可変輪歯車組立体を用いて、それぞれを1つの円筒型可動歯車に噛合させて(或いは、それぞれを1つのツインリング円筒型可動歯車の異なるスライドシート群リングに噛合させる。ただし、ツインリング円筒型可動歯車は同一円筒面に2組のスライドシート群リングが配置されているものである)、独立に作動サイクルを完成できる変速機組立体を形成し(例えば図40.2に示す)、2つの円筒型可動歯車と2つの輪歯車とを相補的に交互に噛合させてパワーの流れを連続に出力するようになる。
【0162】
部品数を減少し、更に全体の同期性を向上するために、2組の輪歯車の代りに、階段型歯切りセクタ125を交互に挿入して単一の輪歯車を形成してもよい(例えば図40.4に示す)。
【0163】
可動歯車と径可変輪歯車との噛合形態は内側噛合でも外側噛合でもよく、内側噛合の場合、構成がコンパクト化でき、曲率が合致している一方、外側噛合の場合、構成が簡単にできる。
【0164】
図40.5は内側噛合遊星伝動型変速機構の概略図であり、可動歯車が複数の歯切りセクタで形成される大輪歯車に内側噛合しており、可動歯車と歯車aとは同軸に固着されて、歯車a、bは噛合っており、歯車bは太陽歯車に噛合って、歯車a、歯車b、太陽歯車45という三者はそれぞれの回転軸をプラネタリキャリア50で三角状に接続して、歯車aと歯車bは中心軸の間隔が固定されて、歯車bと太陽歯車45とは中心軸の間隔が固定されて、歯車aと太陽歯車45とは接続体142を介して接続されて、それらの中心軸の間隔が無段階に調整可能であり、速度を調整する場合、輪歯車組立体の半径の大きさを変更しながら、歯車aと太陽歯車45との中心軸の間隔を同期に変更することにより変速を実現することができる。一般、調速機構を簡単化させ、信頼性を向上するために、「太陽歯車、プラネタリキャリア」は入力出力の伝動端とされており、輪歯車は静止とさせている。仮にプラネタリキャリアを入力軸とし、太陽歯車を出力軸とする場合、スライドシート可動歯車は依然として従動歯車として作動するが、可動歯車のシャフトフレームが駆動側となり、輪歯車が固定されたに過ぎない。従って、このような構成は可動歯車の作動特性に合っている。ダイナミックバランスを満足るために、2組の遊星伝動機構を対称に配置している(例えば図40.5に示す)。
【0165】
スライドシート可動歯車によれば、歯切りセクタ同士の歯形がぎっちり合えないという不具合によく対応でき、スライドシートの浮遊効果によって、歯切りセクタによるリップルを減少させひいてはゼロまで弱めて、且つスライドシートの浮遊補償効果により、歯切りセクタの加工に精度があまり要求されず、インボリェート歯形に形成されてもよいというメリットが得られる。
【0166】
このような可動歯車伝動機構では、スライドシートによる噛合は等径且つ順方向に滑らかに噛合することができるので、可動歯車は「斜め歯スライドシート伝動」を適用でき、安定性及び負荷能力を向上できる(例えば図6−Bに示す)。
【0167】
普通では、ツイン円筒型可動歯車群またはツインリング円筒型可動歯車の代りに、幅広いスライドシート(その幅により2組の輪歯車を同時噛合することができる)によるシングルリング円筒型可動歯車にしてもよい。この他、出力の安定性を向上するために、歯切りセクタの数を適宜に増加してもよい。
【0168】
注:歯切りセクタは文字通りにセクタ状に形成されるものであり、即ち、完全な歯車の一部であり、本変速機では、完全な歯車を複数の歯切りセクタに分割して、径方向に同期移動することで各歯切りセクタの径方向寸法を変更して、それによって歯車全体を構成する全ての歯切りセクタ(同一歯車を構成する全ての歯切りセクタを言う)で形成される円周寸法が変化して、輪歯車の無段階径変化を実現できる。
【0169】
以下、スライドシートクラッチについて説明する。
【0170】
図41は軸方向接合型スライドシートクラッチの構成図である。
【0171】
軸方向接合型スライドシートクラッチは一般、2つの歯溝盤面の歯及び溝が凸凹対向してスライドシート揺動盤を挟持してなり、弾力復帰型に該当し、スライドシート揺動盤(実際はマルチリング弾力復帰型スライドシート車である)は図41.1に、歯溝盤は図41.2にそれぞれ示されて、歯溝盤面は歯と溝が凸凹対向してスライドシート揺動盤を挟持する配置関係は図41.3に示されている。
【0172】
それを適用する実施例は図41に示すように、図41はスライドシート型常時噛合歯車シフト変速機の構成図であり、側壁に歯溝盤(平盤歯溝車6)がある常時噛合歯車と、シフトレバーと、スラストベアリングと、弾力復帰対向溝盤(平盤歯溝車6)と、位置決め連結ピンと、スライドシート揺動盤と、ボルトなどにより構成される。
【0173】
伝動軸はガイドキーを介してスライドシート揺動盤に連結し、スライドシート揺動盤は2つの半体に分けられるが、ボルトにより一体に連結されて、各揺動盤半体に独立に機能するスライドシート群リングが設けられ、それぞれが1対の歯と溝が凸凹対向する歯溝盤(即ち、平盤歯溝車6)で挟持されて、当該対向歯溝盤とは、可動歯溝盤129及び常時噛合歯車127の側壁歯溝盤面(即ち、平盤歯溝車6)を意味しており、二者は位置決め連結ピン130により連結して同期回転を確保するが、それぞれが軸方向に移動自由である。2つの常時噛合歯車127は軸受により伝動軸に連結して、シフトレバー128はそれぞれスラストベアリングにより2つの可動歯溝盤129に連結しており、図に示すように、右側にシフトレバー128を推し回すと、右側の可動歯溝盤が右に移動して、また右側の常時噛合歯車の側壁にある歯溝盤と共にスライドシート揺動盤におけるスライドシート群リングをしっかりと挟持して、弾力復帰を図れるようになり、よって、右側の常時噛合歯車はスライドシート揺動盤により伝動軸と一体に連結して、捩じりモーメントを伝達できる。その時、左側の常時噛合歯車と伝動軸とが互いに回動自在である。逆に、左側にシフトレバーを推し回すと、左側の常時噛合歯車はスライドシート揺動盤により伝動軸と一体に連結しており、右側の常時噛合歯車は伝動軸と分離している。このようなスライドシートの復帰形態は「電磁気駆動形態」を適用してよく、そうすると、制御性がより良好になる。この技術は従来の同期器によるシフト装置に代えって、車両の常時噛合歯車によるシフト変速機に適用することができる。また、伝動の精確性を向上するために、図41.1のスライドシート揺動盤に用いられるスライドシートはセクタ状(例えば図8−B)スライドシートまたはスライドニードル(例えば図35.3)にしてもよい。
【0174】
図42は径方向接合型スライドシートクラッチを示す。
【0175】
径方向接合型スライドシートクラッチは、内周に歯溝がある接合ブッシュ133とスライドシート溝歯車134等で構成され、当該スライドシートは上部が円弧状であり(図示如く)、挿着時に自然に過渡でき、挿着後に、遠心運動により接合ブッシュとスライドシート溝歯車との無段階噛合を実現する。更に、伝動負荷能力を向上するために、充填式スライドシート群と支持式スライドシートを交互に緊密に配置してもよい(左側面図に示す)。同様に、この技術は従来の同期器によるシフト装置に代えって、車両の常時噛合歯車によるシフト変速機に適用することができる。
【0176】
図43は錐面接合型スライドシートクラッチを示す。
【0177】
錐面接合型スライドシートクラッチは、スライドシート錐盤(即ち、マルチリング又はシングルリング円錐型可動歯車、図17、26、28、29を参照する。同図はマルチリング型の場合を示す)135と歯溝錐盤接合ブッシュ136とからなり、スライドシート錐盤と歯溝錐盤接合ブッシュとが接合されると、スライドシートは遠心運動により復帰すると共に歯溝錐盤に噛合っていることにより、クラッチは接合される。
【0178】
図44はブロック及びベルトによる無段階噛合装置を示す。
【0179】
ブロック及びベルトによる無段階噛合装置は、従来技術の「等角速度で形状及び位置が同一で、対偶が低く、変速比が高い機械的の無段階変速機」(特許番号:03140569.X、03263450.1)に対する技術改良であり、これらの従来技術では、牽引ベルトと速度ロックピースとが摩擦で伝動を図る(特許番号が03140569.Xの図39に示す等角速度形状及び位置が同一で連続回転型無段階変速機の組立図を参照)のに対して、新規の改良技術では、スライドシートの復帰により噛合伝動を実現し、図44に示すように、2つの対称組立てられた牽引ベルト137は、その噛合する歯と溝が凸凹対向してスライドシートが内蔵された速度ロックピース138を挟持して、2つの牽引ベルトの噛合する歯と溝がスライドシートに対する弾力復帰する過程により、摩擦することなく噛合伝動を実現する(右側に一部拡大図を参照)。この場合、牽引ベルト及び速度ロックピースに対する加圧装置の加圧力を大幅に減少できる。
【0180】
図45はスライドシートオーバランニングクラッチを示す。
【0181】
スライドシートオーバランニングクラッチはスライドシートとスライドシート溝歯車134と遊星歯車外周140などとからなる、稼働中で、遊星歯車外周140は往復転動して、スライドシートは遠心復帰によりそれに噛合っており、捩じりモーメントをスライドシート溝歯車134に伝達してスライドシート溝歯車134を回転させる。図に示すように、遊星歯車の内壁は単一方向歯溝に形成されるので、遊星歯車は逆時計回りへ回転する時のみにスライドシートを駆動でき、ひいてはスライドシート溝歯車をパワーを出力させるように駆動する一方、時計回りへ回転する時に滑りが発生するので、クラッチはオーバランニング状態になっている。オーバランニング状態での磨耗を減少し、応答性を向上するために、渦巻きポンプ用オイルで潤滑してもよい。
【0182】
図45.1では、スライドシートと止め溝は放射状に構成されているので、均一に受力し接触でき、いかなる角度に回転しても、スライドシートと歯山及び溝面とは共に平行しており、受力する接触とも面接触に形成されるというメリットを有する。スライドシートの断面はセクタ状であってもよく、この構成は無段階変速に用いられないので、曲率が一定となり、スライドシートのセクタ形状も一定で最適な値を得られ、受力面は標準的な面接触となり、無段階変速機より噛合効果は優れている。
【0183】
パワーが大きい場合、スライドシートが全体のリングに緊密配置する型を採用すること、及びスライドシートの硬さや強さを向上する等のことにより対応する。もちろん、パワーが小さい場合、オーバランニング状態の抵抗力を減少し、応答性を高めるために、スライドシートの数及び重量を減らしてもよい。潤滑性を良好にし、スライドシートの表面粗さを向上し、スライドシートのストロークを縮めることにより、復帰性を向上し往復頻度の特性を改善することができ、スライドシートが小さく短く軽くすればするほど、高速化運転に対応できる。この構成では、スライドシートは遊星歯車の外周により拘束制限されているので、スライドシートとしてはストッパが要らない。
【0184】
全体的に遊星歯車単一方向歯溝及びスライドシート溝歯車の間隔と数を設計する場合に、「逓減原則」(前述を参照)を考慮して配置することができる。同図では、グループ毎に歯差毎に累進原則に基づいて配置している、言換えれば、スライドシート群リングの噛合関係を3等分と見なされ、各120度ずつの範囲内のスライドシートは自ら1つのグループに形成して、いつでも互いに120度となる位置にあるスライドシート同士の噛合関係を共通とさせることによって、受力の均一化を保証できる。
【0185】
クラッチのスライドシートの幅、厚さを大きくすることで負荷能力を向上することができ、スライドシートは垂直方向の圧力のみを受けているので、寿命が極めて長くなる。厚さが大きくなると、無段階クラッチング性が低下するが、それにもたらした影響はただアールが大きくなったに過ぎないので、特定の場合ではこのように設計することができ、且つ「自縛特性」により歯溝盤を設計して、無段階噛合特性を改善することができる。このような「自縛特性」を効果的に適用できれば、無段階伝動特性をよく最適化させることができる。
【0186】
図46は各種類のスライドシートの平面図である。
【0187】
図46.1は円錐型可動歯車専用の「片側独立作動型スライドシート」(図17を参照)を示す。そのうち、図46.1.1、図46.1.2、図46.1.3、図46.1.4、図46.1.5、図46.1.6は順次に外側支持型、外側協動交差支持型、中心支持型、中心協動交差支持型、外側中心二重支持型、外側中心協動交差支持型をそれぞれ示す。
【0188】
図46.2に示すシリーズは円錐型可動歯車専用の両側一体作動型スライドシート」(図18を参照)を示す。そのうち、図46.2.1、図46.2.2、図46.2.3、図46.2.4、図46.2.5、図46.2.6は順次に外側支持型、外側協動交差支持型、中心支持型、中心協動交差支持型、外側中心二重支持型、外側中心協動交差支持型をそれぞれ示す。
【0189】
図46.3に示すシリーズは円筒型可動歯車専用の「スライドシート」(図2を参照)を示す。そのうち、図46.3.1、図46.3.2、図46.3.3、図46.3.4、図46.3.5、図46.3.6は順次に外側支持型、外側協動交差支持型、中心支持型、中心協動交差支持型、外側中心二重支持型、外側中心協動交差支持型をそれぞれ示す。このタイプのスライドシートの構成は図46.2に示すものに近く、異なるのは、図46.3に示すシリーズのスライドシートは作動箇所がスライドシートの頂部であるのに対して、図46.2に示すシリーズのスライドシートは作動箇所がスライドシートの両側であるので、46.2のスライドシートの頂部をアール状に設計すれば共用できる(図46.10を参照)ことが明らかになる。
【0190】
全ての図面では、網掛けのスライドシートは支持に参与する支持式スライドシートであり、網掛けの部分は支持式スライドシートがスライドシートバンク壁に当接して動力を伝達する受力部分であり、網無しのスライドシートは充填式スライドシートである。
【0191】
スライドシートが受力して作動する原則は、支持式スライドシートはスライドシートバンク壁に当接して動力を伝達し、充填式スライドシートは支持式スライドシートに当接し付勢され動力を伝達している。
【0192】
それぞれがスライドシートバンクの拘束面との結合関係は図46.4のシリーズに示すように、46.*.2、46.*.4、46.*.6に示すスライドシート群は互いに充填式スライドシート群と支持式スライドシート群であり、スライドシート群同士を協動交差させて力を受けてパワーを伝達し、受力負荷性が良い。そのうち、46.2.2、46.2.4、46.3.2、46.3.4に示すスライドシートは形状が全く同じであるが、二者は反対方向に取付けられているので、同類型スライドシートではなく(前述の「等価型スライドシート」、「同類型スライドシート」を参照)、互いに充填式スライドシート群と支持式スライドシート群となっている。
【0193】
全体のリングに緊密配置型については、各スライドシートバンクの拘束面は共に中心放射状に対称配置されて(図3を参照)、非全体のリングに緊密配置型については、一般、同一スライドシートバンクの内壁面に平行配置されて、スライドシートバンク同士の関係は中心放射状に対称配置されている(図26を参照)。
【0194】
図に示すように、スライドシートの下方にある小さいストッパ(スライドシートストッパ25)は拘束制限を機能しており、スライドシートが歯車本体から脱離しないようにする(拘束ストッパは1つでも2つでもよい)。この他、他の内側拘束制限形態に形成されてもよく、図46.5に示すように、Aはスライドシートストッパが外方に突起する通常形態を示し、Bはスライドシートストッパが内方に凹む形態を示し、C、D、Eはスライドシートに孔を開設して、孔に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束を図る形態を示し、そのうち、D、Eに示すスライドシートは円形状に形成され(Dは支持式スライドシートを示し、網掛けの部分は支持式スライドシートがスライドシートバンク壁に当接して動力を伝達する受力部分であり、Eは充填式スライドシートを示す)、スライドシートバンクにより拘束して位置を制限してもよく(図示如く)、スライドシートに長孔を開設して、長孔に位置規制拘束輪143を挿通して拘束を図ってもよく、このようなスライドシートは速度調整がし易い。外側からスライドシートを制限する場合については、図7、図45を参照すればよい。
【0195】
図46.6では、一般、A、Bは小円錐度円錐型可動歯車に適用し(図37を参照)、C、Dは回転ドラム型可動歯車無段階変速機の可動歯車に適用しおり、そのうち、網掛けのスライドシートは支持に参与する支持式スライドシートであり、網無しのスライドシートは充填式スライドシートである。
【0196】
摺動移動して速度を調整し易いために、スライドシートの作動面(歯溝車に噛合する受力面)は円弧状でもよく(例えば図46.8を参照、このようなスライドシートは図20、図29に示す斜め復帰型可動歯車に適用される)、更に伝動精度を向上し、幾何的な滑りを低下するために、スライドシートの有効作動面は更に「円弧状一部が受力領域」に縮小して形成してもよい(例えば図46.7を参照)。
【0197】
図46.9はシリーズのスライドシートによる引張りベルト専用のスライドシートを示す(前述の図33を参照)。
【0198】
更に、スライドシートと歯溝車との間に起きる滑りや摺動移動を解消するために、スライドシートにおける歯溝車に噛合する作動面の円弧線輪郭を直線輪郭にしてもよい(図46.11を参照)。
【0199】
支持式スライドシートはスライダー(厚さの厚いスライドシート)に置換えられてもよく、強さが十分である前提において、支持式スライドシートバンクの幅を狭くしてもよく、例えば図2では、支持式スライドシートを単一のスライダー(厚さの厚いスライドシート)に置換えてもよい。具体的な構成は図81に示している。
【0200】
図47は作動が分割され、効率が結合される型無段階変速機の構成図である(その一)。図48は作動が分割され、効率が結合される型錐盤の主要部材の分解図である。
【0201】
図49は作動が分割され、効率が結合される型無段階変速機の構成図である(その二)。図50は円錐盤の分解構成図である。
【0202】
図51は無段階噛合装置の組立部材の分解図である。
【0203】
図47に示すように、作動が分割され、効率が結合される型無段階変速機は2対の回転軸が平行な錐盤により1つのベルトを挟持してなり、その無段階変速原理は従来の金属ベルト無段階変速機と異なるのが、無段階径変化及び無段階噛合の効果分離であり、ベルトと錐盤面とを貼り合わせることで、錐盤の軸方向移動により間隔を変えさせ、ベルトが異なる半径のところに作動して無段階径変化を行うことにより、伝動の均一安定性を保証できる。2つの錐盤が対向する内側空間において、ベルトと同期に無段階径可変する複数の無段階噛合装置ユニット148が同軸に配置されて、無段階噛合装置は手段担持体と噛合体とからなり、噛合体はベルトの内側の凸凹噛合歯に噛合って無段階噛合伝動を実現して、伝動パワー・効果を十分に確保できる。言換えれば、一定径一定速度比部材(半径が一定で速度比が一定である部材、例えば、ベルトと錐盤との摩擦接触による伝動の主効果は半径が一定で速度比が一定である)とパワー伝達部材(噛合ユニット部材、例えば、噛合装置ユニットにおいて、スライドシートとベルトとの内側噛合による伝動の主効果はパワーを伝達することである)とが離れて設置されている。無段階径変化作動/無段階噛合作動を分けて行い、効能を合併することにより、理想的には精密で均一で安定で且つ効率が高い噛合式無段階変速を実現する。
【0204】
無段階噛合装置ユニット148は、例えばスライドシート可動歯による噛合形態、磁流変液/電流変液による形態、ウオーム/ウオームバー無段階による噛合形態、摺動移動駒無段階による噛合形態等のさまざまの形態を採用でき、詳細は後述する。
【0205】
図47、図48、図49、図50、図51はそれぞれスライドシート可動歯噛合型変速機及びその部材を示しており、無段階噛合装置ユニット148は、噛合手段担持体155(スライドシートバンク梁とも称し、この場合の専用名詞である)と複数のスライドシート(スライダーを含む)からなるスライドシート群とで構成され、この時のスライドシート群はベルト151と共に無段階噛合してパワーを伝達する噛合体である、スライドシートバンク梁にはローラ152が装着され、当該ローラはツインローラでもシングルローラでもまたはドラムローラでもよく(同図ではツインローラを示す)、スライドシート群は下方にスライドシートバンクの底部止め台153とリターンスプリング154(平バネと波バネとに分類され、平バネはスライドシートを均一に付勢する、波バネはより大きい復帰弾力を供給する、前述のスライドシート可動歯車にもこのようなリターンスプリング輪が追加されてもよい)とが設けられ、図51の左側面拡大図を参照する。ローラと回転軸との間にボールベアリングやスライドベアリングが装着可能であり、或いはローラが要らずに直接潤接触により摺動移動することができる。円錐盤147に錐盤の母線方向に合わせる径方向レール146が複数設けられ、それぞれが対応する噛合手段担持体155のローラと協動して移動対偶の形態で連結されている。高速運転時に、各噛合装置ユニットは遠心力の作用で径方向に遠心移動して、径方向レール146により拘束される反力の作用で、円錐盤147に対して遠心加圧効果を発生して、2つの錐盤を密に押し付けて遠心加圧を図り、この加圧力はベルト151に作用すると、遠心引張り効果を発生して、ベルトを半径が安定なところに作動させて、噛合装置ユニットの噛合体スライドシート群と一緒に無段階噛合を実現することができ、それによってこの機構が安定で確実に運転できる。その噛合伝動原理は図56に示している。図48.1の白抜き矢印に示す方向は各無段階噛合装置ユニットの組立方向であり、負荷能力を向上するために、スライドシート群にスライダー(厚さの厚いスライドシート)を追加してもよく、図51の左側面拡大図に示すように、一般、スライドシートの受力方向が左方向の場合、左側に1つのスライダーを装着するが、逆の場合では右側に1つのスライダーを装着する一方、二方向に回転し受力する場合では、両側に各1つのスライダーを装着する。
【0206】
図49では、無段階変速機は金属圧力ベルトを採用しており、従来の金属ベルトと異なるのが、内側に歯が形成されて、具体的には、当該金属ベルトは金属リング159と充填型金属駒160と噛合型金属駒161とで構成され、充填型金属駒と噛合型金属駒とを交互に重なって、内側に歯がある金属ベルトを形成している、図52、図53、図54を参照する(注:次の図58で説明し易いために、金属駒158は充填型金属駒160と噛合型金属駒161とを通称するものである)。金属駒の受力箇所は円弧面に形成され、押圧力は円弧面の軸心を通して反転しなく、反転角度は錐盤面曲率均一角度で決められる。
【0207】
図55は孔噛合型金属同期ベルトの模式図である。ベルト全体は孔が開設された多層の金属輪を一体に密着貼り合わせてなり、全ての孔は一々に対応するスライドシートへの噛合用矩形状孔を形成しており、内側に歯が形成された金属リングベルトに等価しており、稼働時に、スライドシートと矩形状孔とが噛合伝動している。
【0208】
図56では、スライドシート着座案内円弧状板194はスライドシートの着座を補佐しており、スライドシートが噛合時に歯面との衝撃を改善して、潤滑とロール接触形態と気流浮遊(案内円弧状板に気流微小孔を設ける)と液体油膜等の形態により、磨耗及び抵抗力を減少することにより、スライドシートが高速噛合時に歯溝面への衝撃及び騒音を大幅に低減でき、寿命を延長できる。
【0209】
図57は他の作動が分割され、効率が結合される型変速機の説明図であり、前述の作動が分割され、効率が結合される型変速機の構成と比べて異なるのが、無段階噛合装置ユニット148の径方向の拘束レールは異なる。図57.1では、円錐盤の内部を完全に掘り切って、円錐盤の外壁面164及び内壁面165を位似するような円錐面に形成させて、円錐面であって母線に沿って複数の摺動移動溝166が均一に開設されればよく、噛合装置ユニットと円錐盤との組立関係はAの矢視図を参照する。図57.2では、その径方向のレールは円筒状案内溝168に形成され、その対応する噛合装置ユニットが円筒状案内溝に嵌合している円筒状転動移動対偶167を適用し、組立関係はBの矢視図を参照する。図では、テンションバネ163はテンリョンを補佐する機能しており、従動調速盤のみに設けられ、運転停止状態では錐盤への拘束を補佐すると共に、次回の起動時に従動盤の起動捩じりモーメントを最大にさせることができる。
【0210】
図58は圧力ベルト松辺金属駒の隙間除去の原理を示す図である。図に示すように、駆動錐盤169及び従動錐盤171は順方向回りに回転し、下方は圧力ベルトの松辺であり、金属駒の間に微小な隙間があり、この微小な隙間によって、駆動錐盤169に進入してパワーを伝達する時に金属駒の摺動を招き、特に、従来の金属ベルト無段階変速機では完全に摩擦により伝動を行っていたため、加圧力が大きくなる事情が酷く、金属駒の磨耗を招く要因であり、同時に伝動効率の低下を招いてしまう。同図では、松辺金属駒隙間除去手段を追加することでこの課題を解消して、当該除去手段は、推進車172と、ピニオン173と、駆動車174と、ギヤ175と、グリップ機構176などを備え、推進車と駆動車とは共に金属ベルト(圧力ベルト)170の両側をしっかりと挟んでおり、推進車とピニオンとが固着され、駆動車とギヤとが固着され、ピニオンとギヤとが噛合伝動を保持しており、明らかなことながら、駆動車は金属ベルトとの摩擦によって牽引されて回動すると共に、大きさの異なる2つの歯車で増速されてから推進車を回転するように駆動しており、推進車の回転数は駆動車よりも大きく、駆動車の線速度は金属ベルトの松辺の線速度と共通であるので、推進車の線速度は金属ベルトの松辺の線速度よりも大きく、摩擦牽引により金属駒を高速移動させるように駆動することにより、それまでの金属駒を1つ1つにしっかりとグリップけて、結果、隙間を解消した。この他、推進車172は直接モータで駆動されてもよく、その線速度はそれに連結する金属駒の線速度よりも大きいであれば、隙間を除去できる。或いは、高速気流または液流などによる流体衝撃形態で金属駒を加速運動するように直接駆動して、それによって隙間を除去する。この装置は本特許技術及び従来技術にも適用できる。更に、金属ベルトの加工精度をある程度下げてもよい。
【0211】
図59はスライドシートの自縛・ウェッジグリップ原理を示す図である。同図に示す原理については、図24を組み合せて説明すると、(更に用語定義のうちの自縛噛合を参照)、スライドシートと噛合歯面との接触角度は当量摩擦角度以下であり、噛合自縛特性を有すると共に、その自縛斜面により無段階噛合特性を向上すると同時に、遠心の楔込による負荷を均一させる効果を奏している。負荷能力を向上し、寿命を延ばすために、ベルトの噛合歯面に耐磨耗付着層190を設けることができる(硬さの大きい耐磨耗性金属駒や耐磨耗性塗層を付着することができる、或いはベルトベースを直接硬化処理する)。この噛合歯面は剛性と可撓性を組合わせた特長を有しており、表面の硬さが高く且つ弾性を有しているので、衝撃や騒音を低減でき、寿命を長くする。
【0212】
図60は磁流/電流変液変速機の原理を示す図である(その一)。
【0213】
図61は磁流/電流変液変速機の原理を示す図である(その二)。
【0214】
図62は磁流/電流変液変速機の原理を示す図である(その三)。
【0215】
このような変速機は、その無段階噛合装置ユニットは「磁流変液/電流変液形態」で作動を完成する。磁流変液/電流変液は新規の知能化材料であり、機械分野では幅広い用途が期待されており、その詳細は関係資料を参照する。
【0216】
以下、「磁流変液」を説明すると、噛合する前の瞬間に磁界が作用しておらず、「磁流変液」は液態特性を示し、現在噛合している歯形に伴って十分に変形することができ、噛合した後に磁界が作用して、即ち固態特性を示し、且つそれに噛合する固態歯形を形成して、噛合が解除されると、磁界が作用しておらず、液態特性を示す、その流変特性の変化時間はミリセカンドラベルであるので、回転数が6000rpmの場合、相変周波数が100Hzであれば十分対応できる。図60.2では、「磁流変液」と「電流変液」をスライドシート群と混合して組み合せると、両々相まってますますよい効果を収める。即ち、スライドシートが受力すると、磁流変液と混合して、固態特性を呈して、スライドシートの負荷能力を一層強めることができる。スライドシートが噛合する瞬間に、それに混合された磁流変液は液態特性を示し、スライドシートはスムーズに摺動変形することができるが、一旦、完全に噛合状態となると、スライドシートが摺動を停止した後に、それに混合された磁流変液は固態特性を示し、且つスライドシートに密着して固態歯形を形成して(コンクリート構造の負荷能力が強くなることに相当)、パワーを伝達する。図61では、無段階変速機は、内側に磁流/電流変液があるベルト/チェーン180と、歯形固定噛合体178と、円錐盤等で構成される。磁流変液体または電流変液体はベルトベースの内側に設置されて、即ち、無段階噛合装置変液体の噛合体は一定の歯形に形成され、噛合時に、ベルトベースの内側にある磁流変液体または電流変液体は、歯形が固定噛合体178の歯形に伴って変化して無段階噛合を行う。
【0217】
図62では、無段階変速機は、磁流/電流変液無段階径可変体181と、電流変液無段階噛合体177と、磁流/電流変液軟性室179などで構成される。無段階径変化作動及び無段階噛合作動は共に磁流/電流変液体で行われ、無段階径可変とは、磁流/電流変液軟性室179による容積の無段階変化及び磁流/電流変液による「液化変形」により行われて、径変化が完了すると、磁流/電流変液の「固態化により直径を一定する」することにより、無段階径可変円筒体を構成する。無段階噛合とは、円周の外周にある複数の磁流/電流変液無段階噛合体177により無段階噛合を実現する。
【0218】
「磁流変液」は軟性袋内に収納されて、固定歯に噛合することができ、噛合し易いために、固定歯を円弧状に形成してもよい。一方、「磁流変液」は光帯の表面に直接載置して、摩擦面が荒い錐盤に噛合することにより、噛合+摩擦による擬似微細噛合伝動(即ち、微細噛合伝動)を実現することができ、こうすれば、構成がより簡単化され、錐盤を荒い面に形成すれば、ベルトの側面に「磁流変液」を付着することにより微細な摩擦噛合牽引伝動を実現することができる。
【0219】
この他、当該磁流/電流変液技術は無段階変速機と組み合せて適用する場合、前述のベルト式無段階変速機(図25等の関係図面を参照)の関係技術と組合せると次の技術案を得られる。案Aでは、ベルトは図27、図30、図31、図32に示すように両側に歯があるものであり、円錐盤の円錐面に磁流/電流変液体が設けられる。案Bでは、ベルトの側面に磁流/電流変液体が設けられ、対応する円錐面の錐面に凸凹歯溝が設けられ、図19の錐盤歯溝車42見たいなものが構成される。噛合または噛合解除となる瞬間に、磁流/電流変液が「液化」して、他の領域は共に「固態化」する固体状態になっている。
【0220】
図63はウオーム/ウオームバー型無段階噛合変速機の原理を示す図である。
【0221】
このような変速機は、その無段階噛合装置ユニットは「ウオーム/ウオームバー無段階噛合形態」で作動を完成する。「ウオーム歯形無段階変位の原理(無段階常時噛合の原理)」及び「連続常時噛合無段階自縛制御の原理」については、従来技術である「無段階歯噛合制御による高出力でパワーが大きいクラッチ」(特許番号:03156755.X)を参照する。そのうち、図63.1はウオーム/ウオームバー噛合型を示し、ウオームバーはウオームバー歯形ベルト/チェーン183を言い、ウオーム182はコントローラ184(即ち、制御可能駆動源、特許03156755.Xを参照する)の駆動により、ウオームバー歯形ベルト/チェーン183に無段階噛合してパワーを伝達する。図63.2はツインウオームバー噛合型を示し、ツインウオームバーはウオームバー歯形ベルト/チェーン183とウオームバー185を言い、ウオームバー185の歯形はウオームを軸線に沿って分割して展開した歯形に見なされてよく、即ち、回転移動を水平移動に変換し、これは図63.1のウオーム182と図63.2のウオーム185との特性上の相違であり、コントローラ184により駆動されて、ウオーム182は回転移動し、ウオーム185は水平移動し、それらの目的は共にウオームバー歯形ベルト/チェーン183の歯形に追従して合致して、無段階噛合を実現することである。
【0222】
図64は摺動移動駒型無段階噛合変速機の原理を示す説明図である。
【0223】
このような変速機は、その無段階噛合装置ユニットは「摺動移動駒無段階噛合形態」で作動を完成する。前述と異なり、このような変速機では、ベルト186は内側の歯形が摺動移動噛合型三角歯に形成され、摺動移動無段階噛合型錐形歯駒187と共に機械的に摺動移動しながら噛合点を見付けつつ摺動移動噛合をすることができる。剛性無段階位置ずれ噛合錐形歯構成に該当する。その思想は次の通りとする。噛合に参与する部材をスライドシートから錐形歯駒187に入替えて、歯駒はレール189内を移動し、x方向では遠心力により自由復帰する、y方向では自縛して、運転を開始すると、錐形歯駒は摺動移動噛合型三角歯ベルト186との最適な噛合尽きに到着するようにx方向で自由復帰しながら、三角歯面に十分に接触している、この時、y方向では自縛していて静止状態を維持し、互いの噛合状態によりパワーを伝達することができる。相互補足し合うa、b二種類のレールにより案内される錐形歯駒を並列配置することにより、無段階噛合装置ユニットは歯駒が摺動移動可能な領域で摺動移動噛合型三角歯ベルト186の任意な箇所に無段階噛合するようになる、即ち、剛性歯駒摺動移動による無段階噛合を実現している。
【0224】
図65は他のスライドシートの位置を制限する例を示す図であり、図51に対する改良であり、図46.5の構成と類似して、こうすると、スライドシートバンク梁155の加工工法を簡単化させることができる。
【0225】
図66は径可変可動歯車無段階変速機の構成図であり、図40に対する拡張であり、径可変可動歯車は複数の無段階噛合装置ユニット148からなり、各無段階噛合装置ユニット148がそれぞれの径方向スライドレール123に沿って径方向に同期移動することができる。図66−Aは無段階噛合装置ユニット148が内側輪歯車191に噛合している模式図であり、図66−Bは無段階噛合装置ユニット148が外側輪歯車192に噛合している模式図であり、図66−Cは円筒型可動歯車は外側噛合歯切セクタ193に噛合している模式図であり、パワーを増加し伝動性を最適化するために、図66−Dに示すように多相を並列配置することもできる。
【0226】
図67は内側に物理的な心軸無しの錐盤を示す図であり、図に示すように、2つの錐盤の間に伝動軸の干渉がなく、無段階噛合装置ユニットがより小さい半径領域に移動可能であるので、より大きい伝動比率が得られる。
【0227】
図68は柔軟性構造の噛合手段担持体を示す模式図であり、噛合手段担持体は軟性構造(可撓性構造)に形成されて、作動中では遠心力によりベルトのインナー歯に密に貼り付けて十分に噛合しており、その曲率がベルトの内側曲率と全く合致でき、ベルトの内側との噛合特性/噛合数を向上でき、負荷能力を高めることができる。
【0228】
図69は無遠心加圧効果型変速機の模式図であり、このような変速機では、噛合装置は径方向同期制御装置196により径方向での移動が制御されて、回転時の遠心力が錐盤147に対して遠心加圧効果を生じてなく、錐盤147に径方向の貫通溝を開設するだけでよい(図69−Aを参照)。径方向同期制御装置196は図69−Bに示すねじ軸ナット構造を適用でき、ナット198は噛合装置ユニット148に連結して、各ねじの回動角度を同期制御することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動することができる。径方向同期制御装置は図70に示す構造に形成されてもよい。
【0229】
図70は径方向同期制御装置の実例を示す図である。図70−Aでは、各無段階噛合装置ユニット148は共にローラ152を介して内方凹陥円錐盤199のインナー円錐面に接触して、両側の内方凹陥円錐盤199の間隔を制御することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動することができる。図70−Bでは、各無段階噛合装置ユニット148は移動軌跡が径可変回転盤200における対応する各径可変螺旋レール201により拘束されて、径可変回転盤200を回転することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動することができる。図70−C、図70−Dでは、各無段階噛合装置ユニット148はリンク機構により径可変回転盤200に連結しており、異なるのは、図70−Dではツインリンク機構を採用してストロークを拡大調節できる、径可変回転盤200を回転することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動することができる。径可変回転盤200の回転角度は油圧/或いは機械により自動的に監視制御される。
【0230】
或いは、また図47のロールレール拘束構造を適用し、ただし、そのうちのいずれかの噛合装置ユニットはロールレール(即ち、ローラ及び錐盤案内レール溝を1組しか設置しない)により拘束されて、全ての噛合装置ユニット同士は互いに径方向同期移動機構により連結されて拘束されて、それによって同期等径変化を実現することができる。更に、いろいろな形態で実現でき、ベルトの内側歯に追従して径方向に同期移動しながら確実に噛合を確保できればよい。従って、無段階噛合装置ユニット148に如何なる補助的な拘束装置を設けず、傘歯車本体に直接挿着して捩じりモーメントを伝達してもよい(例えば図72では、図50に示すT字状溝を矩形状溝に変更して無段階噛合装置ユニットに係合すればよい)。径方向では自由に径変化でき、ベルト151の内側により各噛合装置ユニット148が従動する径方向の寸法を拘束して、こうすると、構成を簡単化でき、ベルトのインナー噛合歯との噛合がより密になっている。一方、この場合では、ベルトベースに強い強度及び大きいテンション度が要求されて、そうでなければ、多角形効果を発生してしまう、更に、ベルトベースの非巻き付け角度領域では、ベルトベースによりスライドシートの径方向寸法を拘束することができないので、同一錐盤上の全ての無段階噛合装置ユニット同士は互いに径方向同期移動機構により連結されて、全ての無段階噛合装置ユニットは共に径方向同期移動しなければならなく、例えば、リンク機構により径可変回転盤200に連結して径方向同期拘束を実現することができ、この場合、外部から径可変回転盤200を制御する必要がない。或いは、図69−Bに示すような構成を採用してもいいが、ねじ軸ナット機構は両方向共に自縛することなく、傘歯車機構203による連結により、全てのねじ軸ナットは共に同期移動して、径方向同期拘束を実現することができる。
【0231】
図71は径方向同期制御装置の別の例を示しており、このような装置では、無段階噛合装置ユニット148は円錐盤147における径方向レール146により拘束されなくてもよく、この場合、円錐盤147の円錐面に径方向のレール溝を変更する必要がないので、加工工法が簡単で、且つ強度が強い。しかしながら、伝達捩じりモーメント及び径方向の案内性を改善するために、図72に示し構成を採用してもよい。
【0232】
図72は矩形状溝付円錐盤の構成図であり、円錐盤147は図50に示すT字状溝を矩形状溝に加工して、無段階噛合装置ユニットに噛合しており、捩じりモーメントの伝達及び径方向案内に用いるものである。
【0233】
図73は中央案内拘束盤付変速機の構成図であり、この構成では、2つの円錐盤147の間に中央案内拘束盤204を設けることにより、良好な伝達の捩じりモーメント及び良好な径方向案内性を得られると共に、円錐盤147の円錐面に径方向レール溝を加工する必要がなく、良好な伝動特性を確保できる。図73−Aは平面盤型の中央案内拘束盤204を、図73−Bは両錐面盤型の中央案内拘束盤204を、図73−Cは中央案内拘束盤204の中央に径方向同期制御装置を設ける例をそれぞれ示しており、図に示すねじ軸同期制御装置のように、ナットは無段階噛合装置ユニット148に連結しており、ねじ軸を同期回動させることで、無段階噛合装置ユニット148の径方向における同期変位制御を行うことができる。
【0234】
図74は電磁牽引分離装置の構成図であり、調速性能を改善するために、速度を調整する瞬間に、無段階噛合装置ユニット148とベルト151のインナー噛合歯とを離脱してもよい。同図は電磁牽引分離スライドシート装置を示し、右側錐盤は別体のものを組立ててなるものを採用し、インナー円錐盤147とアウター円錐盤枠205とからなり、二者は軸方向について一定の隙間を保持しており、電磁吸着盤206により作動可能とするが、電磁吸着盤は通常では作動しなく、インナー円錐盤147がアウター円錐盤枠205の円錐盤に貼り合わせると、無段階噛合装置ユニット148はベルト151のインナー噛合歯と噛合する(図74−Aを参照)。電磁吸着盤に通電して作動させると、インナー円錐盤147がアウター円錐盤枠205の円錐盤に離脱すると、無段階噛合装置ユニット148はベルト151のインナー噛合歯と離脱する(図74−Bを参照)。この他、電磁吸着盤の代りに油圧・エア手段により制御牽引力を供給することもできる。
【0235】
無段階噛合装置ユニットの噛合体がスライドシート可動歯噛合装置に形成される場合、制御牽引力の大きさを減少するために、スライドシートの径方向変位を個別に制御してもよく、例えば、スライドシートに対して着座制御を行えば、無段階噛合装置ユニットとベルトのインナー噛合歯とを離脱させることができれば、図75に示すように、スライドシート着座電磁牽引制御装置は、電磁吸着盤206によりスライドシート復帰着座止め棒207を制御することにより、電磁力によりスライドシートを着座させると迅速に速度調整ができる。
【0236】
図76はスライドシート着座機械牽引装置を示す図であり、スライドシートとベルトのインナー噛合歯とを離脱する必要があるときに、着座制御盤209を回転すると共に、ローラ152によりカム208を回転させ、復帰着座止め棒207を押圧し移動させることにより、スライドシートはスライドシートがベルトのインナー噛合歯とが離脱するように着座することができる。
【0237】
図77は単一方向噛合歯分離伝動型の構成図である。図に示すように、ベルト151はインナー噛合歯が2つの半体に分けられ、一方が主に入力錐盤スライドシートに噛合し、他方が主に出力錐盤スライドシートに噛合しており、こうすると、各半体領域の歯面が単一方向歯面に形成できる(図示如く)と共に、この場合、対応するスライドシートも2組みに分けられ(図47のa、bに示すように、駆動盤はa位置にあるスライドシートバンクのみにスライドシートが挿入され、従動盤はb位置にあるスライドシートバンクのみにスライドシートが挿入される)、この場合、調速された半径に位置すると、スライドシートは単一方向噛合歯面に対して単一方向摺動移動可能な歯面側から相対的に摺動移動することにより、径変化の時の円周寸法をずれて移動することができるので、速度調整を迅速にし易くなる。
【0238】
図78は噛合型鋼輪無段階変速機を示す図であり、可撓性ベルトの代りに、内側に噛合する歯山がある噛合型インナー歯鋼輪210によりパワーを伝達しており、その構成が従来の鋼輪型無段階変速機に近いが、異なるのは、パワーの伝達は主に鋼輪の内側の噛合する歯山と無段階噛合装置ユニットとの噛合によりなされている。更に、多相を並設して作動させると、パワーを増加でき、出力特性を最適化することができる。
【0239】
図79は鋼針鋼片噛合型無段階変速機を示す図であり、鋼針211と鋼片212を相互挿着させて無段階噛合を実現するところに特徴があり、右の図に示すように、ベルトは内側に鋼針211が、外側に横方向に配置された鋼片が設けられ、鋼針と鋼片を相互挿着させて無段階噛合を実現しており、構成が簡単で、コストが低く、普通の場合にも適用できる。
【0240】
図80は流体定体積変形可能な無段階噛合変速機を示す図であり、無段階噛合装置ユニットが内部に液体が一杯封止された定体積形状可変噛合手段213であり、流体定体積形状可変の特性により、ベルト151の内側の歯に無段階に噛合しており、当該液体は「磁流変液」にしてもよい。
【0241】
図81は従来のA型変速機の構成図であり、A型主歯車本体(1)と、A型主歯車本体(2)と、A型子歯車本体と、A型支持式スライだと、A型スライドシートなどで構成され、その作動原理は前述を参照する。
【0242】
図82は従来のB型変速機の構成図であり、B型主歯車本体と、B型子歯車本体と、B型スライドシートと、ナットフォークと、調速ブッシュなどで構成され、その作動原理は前述を参照する。
【0243】
前記スライドシート、スライドニードルの復帰形態は、重力と、引力と、反発力と、弾力と、バネ力と、電磁力と、遠心力と、慣性力と、油圧と、気圧力と、ガスや液体流体の衝撃力等の復帰駆動力により復帰することができる。例えば、電磁力により復帰する場合に、電磁石自体は静止してもよく、磁界に誘導されて、移動中のスライドシートに対して位置制限拘束及び復帰をさせる。電磁力による駆動・復帰形態は、制御性がよく、制御により自動噛合・離脱を実現し易い、且つ信頼性が高く、重力等の条件に影響されないというメリットがある。
【0244】
本明細書の変速機を基にして、更に他のステップ変速機を組立てて派生した変速機によれば、変速範囲をより広く、負荷パワーをより大きくすることができる。
【0245】
本明細書に記載された「スライドシートの無段階変形の可動歯に関する原理」は、変速設計の参考とされてもよく、その理論モデル、実施例モデル、簡単な説明図、構成の概略図、具体的な実施例等において開示された技術内容は共に、様々の異なる変速装置の設計や製造に適用されることができ、本発明に挙げられた実施形態は共に代表的な例に過ぎなく、具体的な実施形態を全部挙げていなかったが、このようなスライドシートによる可動歯車の技術は従来の全ての無段階変速機に幅広く適用でき、従来の摩擦伝動を噛合伝動に置換えることができる。他の種類の無段階変速機は共に、このようなスライドシートの変形による可動歯に関する原理を適用することで無段階噛合伝動を実現することができ、本明細書に開示されたいずれかのモデル、構成、部材の技術範囲を交差して改めて組み合せてなる技術案、及びその技術範囲の異なる適用分野の実施例は共に本特許の範囲内である。このような変速原理を勝手に適用して、変速設計及び適用を行う一切の行為は共に特許侵害となる。
【0246】
本明細書に用いられた「可動歯車」という概念は本発明の専用用語であり、従来の「可動歯伝動減速機」とは如何なる関係がない。
【0247】
本発明の図面は本発明の技術思想と原理構成を簡潔に説明するためのものであり、また最少の図面で特許の開示を明瞭に記載し、中心となる構成を明確に説明するために、「詳細と概略とを組合わせた」表現方式を採用していた、即ち、概略図と詳細図を組合わせて図面を作成した。更に、図面数を減少するために、構成が類似の図面については、他の方向から見た図面及び分解図や拡大図などの図面を作成しない。本明細書に用いられた標準部材と通用部材、特定の意味がなく、及び独自の機能がない部材は、簡潔明瞭のために、異なる図面では同一名称及び符号を付与しており、例えば、入力軸や出力軸等が挙げられ、図面を読むときに前後の図面を参考しながら読んでください。
【図面の簡単な説明】
【0248】
図1は円筒型可動歯車無段階変速機の構成図である。
図2は円筒型可動歯車の外観構成図である。
図3は円筒型可動歯車本体の構成図である。
図4は円筒型可動歯車用スライドシートの構成図である。
図5は円筒型可動歯車の内部構成図である。
図6は円筒型可動歯車の内部構成の平面図である。
図7はスライドシート用外側拘束制限止め輪の構成図である。
図8は異型スライドシートの構成の模式図である。
図9は歯溝車の構成図である。
図10は歯溝車の歯溝筋の分布を示す模式図である(その一)。
図11は歯溝車の歯溝筋の分布を示す模式図である(その二)。
図12はシャットル状歯車及び歯付き盤変速機の説明図である。
図13は常時噛合多段階変速機の模式図である。
図14は多相可動歯車並列型変速機の模式図である。
図15は多相並列型可動歯車を逓減に配置する場合の説明図である。
図16は多相可動歯車の配置を示す例の説明図である。
図17は円錐型可動歯車及びその部材の構成図である(その一)。
図18は円錐型可動歯車及びその部材の構成図である(その二)。
図19は円錐型可動歯車無段階変速機の構成図である。
図20は斜め復帰型可動歯車の模式図である。
図21は斜め歯スライドシートによる円錐型可動歯車の模式図である。
図22は可動歯車による伝動形態の例を示す模式図である。
図23はスライドシート復帰による噛合伝動の例を示す模式図である。
図24はスライドシート噛合自縛特性を示す説明図である。
図25はマルチリング円錐型可動歯車ベルト式無段階変速機の構成図である。
図26はマルチリング円錐型可動歯車の部材の構成図である。
図27は無段階変速機のA型専用ベルトの構成図である。
図28は組立歯車本体式のマルチリング円錐型可動歯車変速機の構成図である。
図29は外部挿入一体式のマルチリング円錐型可動歯車の構成図である。
図30は噛合型金属ベルトの構成図である。
図31は噛合型板ピンチェーンの構成図である。
図32はベルトシリーズの構成図である。
図33はスライドシート引張りベルトシリーズの構成図である。
図34はスライドニードル引張りベルトの構成図である。
図35は対向弾力復帰型ベルト式無段階変速機の構成図である。
図36は対向弾力復帰型ローラ式無段階変速機の構成図である。
図37は小円錐度の円錐型可動歯車変速機の構成図である。
図38は回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機の構成図である。
図39は径可変な金属駒によるベルト可動歯車無段階変速機の構成図である。
図40は径可変な歯切セクタ可動歯車無段階変速機の構成図である。
図41は軸方向接合型スライドシートによるクラッチの構成図である。
図42は径方向接合型スライドシートによるクラッチの構成図である。
図43は錐面接合型スライドシートによるクラッチの構成図である。
図44は駒によるベルト無段階噛合装置の構成図である。
図45はスライドシートによるオーバランニングクラッチの構成図である。
図46は各種類のスライドシートの平面図である。
図47は作動が分割され、効率が結合される型無段階変速機の構成図である(その一)。
図48は作動が分割され、効率が結合される型錐盤の主要部材の分解図である。
図49は作動が分割され、効率が結合される型無段階変速機の構成図である(その二)。
図50は円錐盤の分解構成図である。
図51は無段階噛合装置の組立部材の分解図である。
図52はインナー歯噛合型金属同期ベルトの模式図である(その一)。
図53はインナー歯噛合型金属同期ベルトの模式図である(その二)。
図54は金属駒の立体図である。
図55は孔噛合型金属同期ベルトの模式図である。
図56は変速機の噛合による伝動の原理を示す図である。
図57は他の形態の変速機の模式図である。
図58は圧力ベルトで金属駒同士の隙間お除去する原理を示す図である。
図59はスライドシートの自縛・ウェッジグリップ原理を示す図である。
図60は磁流/電流変液変速機の原理を示す図である(その一)。
図61は磁流/電流変液変速機の原理を示す図である(その二)。
図62は磁流/電流変液変速機の原理を示す図である(その三)。
図63はウオーム/ウオームバー型無段階噛合変速機の原理を示す図である。
図64は摺動移動駒型無段階噛合変速機の原理を示す説明図である。
図65は他のスライドシートの位置を制限する例を示す図である。
図66は径可変可動歯車無段階変速機の構成図である。
図67は内側に物理的な心軸無しの錐盤を示す模式図である。
図68はウオーム/ウオームバー型無段階噛合変速機の原理を示す図である。
図69は摺動移動駒型無段階噛合変速機の原理を示す説明図である。
図70は径方向同期制御装置の実例を示す図である。
図71は径方向同期制御装置の例を示す図である(その二)。
図72は矩形状溝付円錐盤の構成図である。
図73は中央案内拘束盤付変速機の構成図である。
図74は電磁牽引分離装置の構成図である。
図75はスライドシートを着座させるための電磁牽引装置を示す図である。
図76はスライドシートを着座させるための機械牽引装置を示す図である。
図77は単一方向噛合分離伝動型の構成図である。
図78は噛合型鋼輪無段階変速機を示す図である。
図79は鋼針鋼片噛合型無段階変速機を示す図である。
図80は流体定体積変形可能な無段階噛合変速機を示す図である。
図81は従来のA型変速機の構成図である。
図82は従来のB型変速機の構成図である。











【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車において、
歯車本体及び、歯車本体に内蔵されて、任意な歯形状に摺動自在に形成する複数のスライドシートから構成されることを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車。
【請求項2】
請求項1に記載のスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車において、
可動歯車の歯車本体に少なくとも1つのスライドシートバンクが設けられ、スライドシートバンクは支持式スライドシートバンク又は充填式スライドシートバンクであり、設置形態によりスライドシートバンクを間隔置いて設置する間隔型スライドシートバンク、又は支持式スライドシートバンクと充填式スライドシートバンクを交互設置する連続型スライドシートバンクに分類され、
前記スライドシートはスライドシートバンク内に設けられ、スライドシート組立体は少なくとも1セットのスライドシート群リングから構成され、間隔型と連続型とに分類されスライドシート群リングは複数のスライドシート群からなり、同一のスライドシート群は作用が同じスライドシートを複数貼り合わせてなるものであり、スライドシート群リングは、支持式スライドシート群と充填式スライドシート群とがそれぞれ間隔をおいて組み合わせた、タイプが異なるスライドシート群により構成された連続型スライドシート群リングと、タイプが同じスライドシート群により構成された間隔型スライドシート群リングとを含み、スライドシートは支持式スライドシートと充填式スライドシートをふくみ、当該スライドシートはそれぞれ交互に設置した支持式スライドシートバンクと充填式スライドシートバンクに対応装着され、それらによって独立に機能する完全なスライドシート群リングを構成しており、同一の可動歯車に複数のスライドシート群リングが備えられるものは多リング可動歯車と称されて、スライドシートはそれぞれのスライドシートバンク内で一定の範囲で移動自在であり、スライドシートの自在移動により任意な歯形状に形成することができ、
スライドシートであって、その摺動移動軌跡により同方向復帰型と斜方向復帰型とに分類され、スライドシートの設置形態によれば、直歯スライドシート型と斜め歯スライドシート型とに分類され、スライドシートと歯車本体との嵌挿形態及び歯車本体のスライドシートにおける位置決め・支持係止形態によれば、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中央支持型と、中央協動交差支持型と、外側中央二重支持型と、外側中央協動交差支持型とに分類され、スライドシートの復帰駆動力の種類によれば、重力型と、引力型と、反発力型と、弾力型と、バネ力型と、電磁力型と、遠心力型と、慣性力型と、油圧型と、気圧力型と、ガスや液体等の流体の衝撃力復帰型とに分類され、更にスライドシート自由復帰型とスライドシート強制復帰型とに分類され、
スライドシート位置規制拘束装置はスライドシートストッパ25又は外側位置規制拘束止め輪23であり、スライドシートストッパは1つでも2つでもよく、外方突起型又は内方凹陥型に分類され、或いは、スライドシートに孔を開設して、孔に位置規制拘束輪や紐とバーを挿通して拘束を図るものにして、
スライドシート群リングにおけるスライドシート群の設置形態により、可動歯車は間隔型可動歯車と連続型可動歯車とに分類され、同一歯車に備えられたスライドシート群リングの数により、シングルリング可動歯車とマルチリング可動歯車とに分類され、スライドシートの摺動移動軌跡により同方向復帰型可動歯車と斜方向復帰型可動歯車とに分類され、スライドシートの噛合いによる歯形状により直歯型スライドシート可動歯車と斜め歯型スライドシート可動歯車とに分類され、歯車本体の構成により組立型と積層組立型と一体型とに分類され、
前記スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車は2つの歯車本体半体を突き合わせてなる円筒型可動歯車であり、各半体には共に支持式スライドシート及び充填式スライドシート拘束壁面と、位置決め支持止め台と、スライドシート遠心拘束面と、スライドシート回復着座制限面と歯付き盤対向貼合面等が設けられ、2つの半体を突き合わせて完全な歯車本体を構成して、スライドシート拘束壁面と位置決め支持止め台とスライドシート遠心拘束面とスライドシート回復着座制限面等を突き合わせることによりスライドシートバンクリングを構成して、
或いは、前記スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車は円錐型可動歯車本体39と子歯車本体(1)とからなる円錐型可動歯車であり、円錐型可動歯車本体39は両側に2セットのスライドシート群リングが対称設置され、スライドシート群リングは円錐型可動歯車専用のスライドシートからなり、円錐型可動歯車本体は両側にそれぞれ、1つの子歯車本体(1)と協働してスライドシート群リングを収納するスライドシートバンクリングを構成し、或いは、円錐型可動歯車は羽根車状の円錐型可動歯車本体と子歯車本体(2)とからなり、スライドシートは両側一体動作型スライドシートを採用し、或いは、円錐型可動歯車は対称する構成のうちの半分を除去して、シングルリング傘状の円錐型可動歯車を構成し、
或いは、前記スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車は、マルチリング円錐型可動歯車本体62と歯車基材63とスライドシート組立体とからなるマルチリング円錐型可動歯車であり、スライドシート組立体はマルチリング間隔型スライドシート組立体であり、そのスライドシートは全て単一同類型の円錐型可動歯車専用のスライドシートであり、同類型スライドシート群を間隔置いて設けてスライドシート群リングを構成し、複数の異なる半径のスライドシート群リングでマルチリング間隔型スライドシート組立体の全体を構成して、そのスライドシートは規則的に設置されてもよく、又は互い違いに設置されてもよく、
或いは、マルチリング円錐型可動歯車本体は積層組立構成をとり、複数の積層歯車本体と歯車基材(2)とを組立ててなり、積層歯車本体はツインストッパ付スライドシート専用の歯車本体とシングルストッパ付スライドシート専用の歯車本体とに分類され、
或いは、マルチリング円錐型可動歯車本体は一体型構成をとり、その作動円錐面においてスライドシート群が設けられる位置に対応する位置にスライドシートバンク嵌合装着孔72が開設されて、スライドシートは群毎に各独立した自由スライドシートバンク71に嵌着されて、自由スライドシートバンク71は締まり嵌め、焼嵌め法または溶接によりスライドシートバンク嵌合装着孔72に装着され、或いは、ねじ嵌めにより装着され、この場合に、スライドシートバンク71及び装着孔72が螺合され、その螺合に対応する円筒面はねじ面であり、装着孔72は角孔または丸孔でもよい、或いは、隙間嵌めによる装着の場合、スライドシートの復帰軌跡は「同方向復帰型」又は「斜方向復帰型」でもよく、
或いは、マルチリング円錐型可動歯車は、幅の異なるスライドシート群を互い違いに設置することにより、スライドシートを歯付き盤の全体に緊密に連続するように設置してもよく、
小円錐度の円錐型可動歯車は別体型と一体型構成に分類され、スライドシート群同士が互いに隙間なく貼り合せて、スライドシート群リングが非同類型のスライドシート群を間隔置いて交互に設置された連続型と、スライドシート群同士の間に隙間が有り、スライドシート群リングが同類型スライドシート群で構成され、スライドシートが「互い違いにリレー」形態で設置されてもよく、互い違いではない形態で設置されてもよい間隔型とを含み、或いは、小円錐度の円錐型可動歯車は「一体型のマルチリング円錐型可動歯車の構造」をとり、その作動円錐面においてスライドシート群が設けられる位置に対応する位置でスライドシートバンク嵌合装着孔が開設され、スライドシートは群毎に各独立の自由スライドシートバンクに嵌着されて、自由スライドシートバンクはスライドシートバンク嵌合装着孔に装着されていて、
斜方向復帰平盤型可動歯車は、斜方向復帰型可動歯車本体と斜方向復帰平盤型子歯車本体とからなり、スライドシートの復帰運動軌跡は復帰力の方向と角度をなすように形成され、
斜方向復帰内錘盤型可動歯車は、斜方向復帰型可動歯車本体と斜方向復帰内錘盤型子歯車本体とからなり、スライドシートの復帰運動軌跡は復帰力の方向と角度をなすように形成され、
シングルリング弾力復帰型スライドシート車は、平盤に溝を開通することにより内部にスライドシートが収納されるシングルリングスライドシートバンクを形成するように構成され、
マルチリング弾力復帰型スライドシート車は、平盤に溝を開通することにより内部にスライドシートが収納されるマルチリングスライドシートバンクを形成するように構成され、
マルチリング弾力復帰型スライドシート円錐車は、両面の円錐盤に溝を開通することにより内部にスライドシートまたはスライドニードルが収納されるマルチリングスライドシートバンクを形成するように構成され、
そのスライドシートバンクの設置形態は通常型と互い違いリレー型とがあり、
或いは、スライドシートバンク(スライドニードルバンクとも称す)にスライドニードルが装着され、スライドシートバンクは矩形状や円形状やセグメント状でもよく、
あらゆる可動歯車とスライドシート車本体とのスライドシート拘束壁面及び位置決め支持止め台は、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中央支持型と、中央協動交差支持型と、外側中央二重支持型または外側中央協動交差支持型であることを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車。
【請求項3】
請求項1あるいは2に記載のスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車において、
スライドシート可動歯車は凸凹噛合歯溝盤と歯溝台とに噛合うことで無段階的に噛合って伝動することができ、無段階変速と無段階クラッチングを図り、無段階変速機とスライドシートクラッチを製造し、
その肝要部材はスライドシート無段階噛合可動歯車と歯溝車と歯溝噛合リングとを含み、
円筒型可動歯車無段階変速機であって、入力軸が歯溝車に接続し、可動歯車と出力軸とはガイドスプライン又はスプラインにより接続されて、捩じりモーメントを伝達しながら軸方向に自在に移動可能であり、歯溝車との噛合い半径を無段階的に変更することで無段階変速を図り、歯溝車盤またはそれに対応する位置に電磁石または永久磁石を設置することで、スライドシートに対して磁力を発生して復帰させてもよく、可動歯車本体の内部に永久磁石または電磁石を設置することで、あらゆるスライドシートに永久磁石化または電磁石化させて、反発力によってスライドシートに外縁に移動させて復帰を完成してもよく、或いは、スライドシートが磁界(又は交流電磁界)に移動することにより誘導電流を誘発して、磁界に磁気誘導を発生して復帰を完成し、或いは、スライドシート復帰駆動力発生装置は移動せずに静止して、電磁石自体は歯溝車に伴って移動せずに静止して、磁界に誘導されてスライドシートを吸着し復帰させ、(電磁石による復帰に対して)スライドシートが歯溝車と分離される状態での自由遠心復帰の場合、径方向での設計寸法は歯溝車と噛合う場合の復帰径方向寸法の以上または以下でもよく、歯溝車の中央に中央ピット9が設けられていて、歯溝車の歯溝ピッチの寸法はスライドシート群の間隔とは倍数関係であってもよく、倍数関係ではなくてもよく、車本体に潤滑油孔(又は潤滑油隙間)を開設し、その内部が渦巻きポンプのような構造に形成されてもよく、可動歯車は外縁にゴム等の弾性材料製の摩擦牽引輪22が設けられてもよく、可動歯車の外周部に密閉型スライドシート外側制限拘束止め輪23が設けられてもよく、スライドシートが拘束止め輪に旋回しながら進入する方向に円弧状過渡案内領域24を設けることにより、動作の信頼性を向上し、この時、スライドシートのストッパを無くしてもよく、スライドシートの代りにスライドニードルを使用してもよく、或いは、歯溝盤の凹溝底部に一層のストレス減少クッション26を付着してもよく、一般的に弾性のある柔らかい材料を充填し、例えばゴム材料等を塗装し、
円筒型可動歯車による多段階変速機であって、その特徴は歯溝盤は段階変速専用歯溝盤タイプであり、歯溝筋が段階的かつ階級的に最適化されると、歯溝盤の歯形状は規則的な分布となり、シャットル状歯は径方向で交互または均一に設置することができ、或いは、スライドシート可動歯車の代りに、シャットル状歯30とシャットル状歯付き盤31とにより固定歯による噛合伝動を実現することにあり、
常時噛合の多段階変速機であって、同心多錐歯付き盤32と伝動軸33と傘歯車34と後退用傘歯車35等とからなり、同心多錐歯付き盤32は複数の異なる半径の傘歯車を同心状に設置してなり、各円周の半径箇所にある傘歯車はそれぞれ対になる傘歯車を有し、且つ常時に噛合っており、傘歯車はそれぞれの伝動軸との間に同期ロックリングと結合スリーブとを含む同期噛合シフト形態、又はクラッチを電気制御・油圧制御する形態、又は本発明のスライドシートクラッチシフトユニットにより、クラッチング状態を変換して、段階的に変速するまたは自動変速することができ、
或いは、多相グループによる組合せ設計を採用し、相を並列接続することでパワーを増やしてもよく、または相を直列接続することで伝動比率を大きくしてもよく、多相並列型可動歯車は逓減原則にしたがって配置され、スライドシート可動歯車の両側で共に歯溝盤と噛合ってパワーを合流させて出力することができ、或いは、シングル歯溝盤で両側に可動歯車で伝動する形態を採用し、
円錐型可動歯車無段階変速機は主に錐盤歯溝車42と円錐型可動歯車43を備え、更に調速レバー44と太陽歯車45と遊星歯車46などを有し、入力軸と錐盤歯溝車とが固着されてパワーの流れを導入してきて、2つの錐盤歯溝車はツインリング円錐型可動歯車を挟んで対称に設置されて、2つの錐盤歯溝車はそれぞれ円錐型可動歯車のツインリングスライドシートに噛合って、噛合伝動によりパワーを出力する、円錐型可動歯車は遊星歯車46と同心状に固着されて、回転対偶を介してプラネタリキャリヤに接続しており、プラネタリキャリヤの回転軸の中心は太陽歯車及び出力軸と同心であり、遊星歯車は太陽歯車に噛合って、太陽歯車は出力軸に固着しており、
或いは、錐盤歯溝車は遊星歯車に固着している「調速変位車」として形成され、
或いは、調速補助機構は他の形態に形成されてもよく、
或いは、円錐型可動歯車の代りに斜方向復帰平盤型可動歯車を、錐盤歯溝車の代りに平盤歯溝車を採用して、それらの二者が内側噛合又は外側噛合の形態で噛合っており、
歯溝車と可動歯車との間の加圧力は極小ひいてはゼロであり、或いは、歯溝車と可動歯車とが接触せずに隙間を有し、完全に復帰スライドシートにより噛合伝動を図り、
或いは、シングル錐盤歯溝車もシングルリング円錐型可動歯車の構造も採用でき、「両円錐型可動歯車が対向しながら錐盤歯溝車を両面から挟む」形態で伝動を図ることにしてもよく、
遊星錐盤型可動歯車無段階変速機であって、錐盤歯溝車42を太陽歯車として、その円周に遊星歯車として複数の錐型可動歯車が等間隔に設けられて、錐型可動歯車の外側が内側噛合型大歯溝車48に噛合って遊星錐盤型伝動構造を構成しており、更に、内側噛合型単段伝動に形成されて、円錐型可動歯車43が内側噛合型大歯溝車48に噛合ってもよく、
可動歯車変速伝動構造は円錐型可動歯車と内側噛合型歯溝車とが伝動する形態、円錐型可動歯車と外側噛合型歯溝車とが伝動する形態、斜方向復帰平盤型可動歯車と外側噛合型歯溝車とが伝動する形態、斜方向復帰内錐盤型可動歯車と外側噛合型歯溝車とが伝動する形態、平盤型歯溝車と円錐型可動歯車とが噛合って伝動する形態、小円錐度の円錐型可動歯車と外側噛合型歯溝車とが伝動する形態を含み、そのうち、B円錐型可動歯車と歯溝車との噛合形態では、その噛合曲率・方位が合っており、小円錐度の円錐型歯溝車と円錐型可動溝車とが噛合って伝動する場合、小円錐度の円錐型歯溝車は中空で、内外の錐面に共に噛合歯溝が有する歯溝車であり、円錐型可動溝車と内側噛合するまたは円錐型可動溝車と外側噛合することができ、
多盤型変速機は、複数のテーパの大きい円錐型可動溝車とテーパの大きい外側噛合歯溝車とを交互に重なってなり、その噛合い点が逓減原則で配置されることができて、
或いは、スライドシート復帰駆動力発生装置は移動せずに静止してもよく、例えば、電磁石自体は歯溝盤に伴って移動せずに静止しており、磁界に誘導されてスライドシートを吸着して復帰させ、
マルチリング円錐型可動溝車付ベルト無段階変速機は、回転軸が平行な二対のマルチリング円錐型可動溝車により1つのベルトを挟んでなり、ベルトの凸凹噛合溝のピッチ及びスライドシート群のピッチは「逓減原則」で設計することができ、
対向挟持による弾力復帰型ベルト無段階変速機であって、両面錐盤に溝を開設することでスライドシートバンクを構成して、そのバンクの内部にスライドシートまたはスライドニードルを収納してマルチリング弾力復帰型スライドシート傘車を形成しており、作動側面に凸凹歯溝がある2つの対向歯溝ベルトが歯溝の凸凹に対応して設置されて、ベルトの歯溝の凸と凹との係合によりスライドシートを横方向に摺動させて弾力復帰を図り、これによって傘歯車とベルトとの噛合伝動を完成しており、傘歯車とベルトと全体としての設置構造は、回転軸が平行な2つのスライドシート傘歯車組立体により、2つのベルトをテンションさせてパワーの伝達を図り、各スライドシート傘歯車組立体は1つの両面錐盤と、2つの支持式錐盤とを含み、ベルトは作動側面に凸凹歯溝がある2つの対向挟持歯溝ベルトを含んで構成され、
対向挟持による弾力復帰型ローラ無段階変速機であって、1対の錐盤歯溝車と溝とがそれぞれの凸部と凹部を対向させながら1つのシングルリング弾力復帰型スライドシート車を挟持してなり、シングルリング弾力復帰型スライドシート車は、直動スライドシート車本体と弾力復帰型充填式スライドシートと弾力復帰型支持式スライドシートとからなり、外側噛合型と内側噛合型に分類され、
平盤型歯溝車の凸部と凹部が対向するスライドシート復帰型変速機は、1対の平盤歯溝車と歯溝とがの凸部と凹部を対向させながら1つのシングルリング弾力復帰型スライドシート車を挟持してなり、
小円錐度の円錐型可動歯車系変速機は、入力円錐型可動歯車及び出力円錐型可動歯車との2つの可動歯車は反対方向に設置されて、内面に噛合歯溝がある内側噛合円筒面の歯溝輪により、2つの円錐型可動歯車を接続して無段階変速を図り、或いは、内外面共に噛合歯溝がある円錐面の歯溝輪により、2つの円錐型可動歯車を接続して無段階変速を図り、或いは、内外面共に噛合歯溝がある円筒面の歯溝輪により、2つの円錐型可動歯車を接続して無段階変速を図り、
或いは、入力円錐型可動歯車及び出力円錐型可動歯車との2つの可動歯車は同一方向に設置されて、その中間部材は内側噛合の剛性円錐面輪歯車により伝動を行い、可撓性ベルト伝動に形成されてもよく、例えば、内面に噛合歯溝があるベルトと2つの円錐型可動歯車との噛合により伝動を図り、
或いは、中間部材無しで、1段直接伝動を行うこともでき、この場合、小円錐度の円錐型可動歯車と剛性歯溝輪との噛合により伝動を図り、
回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機は円筒型可動歯車と回転軸ドラム車という主要部材を有し、更に固定フレームと回転フレームと遊星傘歯車と太陽傘歯車等の補助部材を備え、円筒型可動歯車は出力軸に接続すると共に、固定フレームに装着されて、回転軸ドラム車及び遊星傘歯車116は伝動軸33に接続すると共に、回転可能なフレームに装着され、遊星傘歯車116は太陽傘歯車117に噛合って、太陽傘歯車は入力軸に接続しており、調速レバー44を回動すると、回転フレーム全体は入力軸回りで回転する場合、遊星傘歯車は太陽傘歯車回りで回動しながら、噛合を常時保持して、入力軸の捩じりモーメントを回転軸ドラム車に伝達して、回転フレームの回転によって、回転軸ドラム車及び円筒型可動歯車のそれぞれ回転軸線で形成される角度が変化することにより、伝動比率が変化され、
或いは、回転軸ドラム車はローラ密度可変型回転軸ドラム車であってもよく、伝動比率の変化に応じてドラムの密度/数を変更可能であり、高速の場合に全て動作させて、低速の場合に動作するドラムの数が半減でもよく、密度可変型ローラは、2つのドラムが疎なドラム車半体を挿着することにより構成され、密度の大きいドラムが必要する場合、2つのドラム車半体を挿着すると、ドラムの密度が2倍に増加され、2つのドラム車半体を分離すると、ドラムの密度が半減されるように構成され、
或いは、多相機構を直列接続させ、上下に2つの円筒型可動歯車が回転軸ドラム車に噛合って、パワーの量は倍増され、円筒型可動歯車に上下にそれに噛合う2つの回転軸ドラム車を設けてもよく、
或いは、多相機構を配置する構造を採用し、円筒型可動歯車の円周方向に複数の回転軸ドラム車を設けてこの円筒型可動歯車と噛合させており、或は、回転軸ドラム車の円周方向に複数の円筒型可動歯車を設けてこの回転軸ドラム車と噛合させ、
回転軸ドラム車のドラムは錐面形状でもよく、自縛噛合特性により無段動特性を改善しており、その作動面は円弧状に形成されてもよく、或いは、回転軸ドラム車と円筒型可動歯車との噛合に代えって、歯車、斜歯車、ウオームホイル、ウオームを採用してもよく、円筒型可動歯車の代りに円錐型可動歯車であってもよい、
或いは、回転軸ドラム車の回転軸線が固定で、円筒型可動歯車の回転軸線が回転可能である可動歯車回転軸型変速機を採用しており、
径可変金属駒によるベルト可動歯車変速機は、無段階径可変金属駒によるベルト車と円筒型可動歯車とからなり、金属駒によるベルト車の金属駒によるベルトで囲まれる半径を変更して可動歯車に噛合うことにより無段階変速を実現しており、無段階径可変金属駒によるベルト車は2つの対向する錐盤で1つの金属駒によるベルトを挟んでなり、金属駒によるベルトは複数の凸歯駒119と凹歯駒120とを交互に重なって、歯駒接続紐119で繋がって形成された可撓性凸凹歯駒によるベルト(又は歯駒によるチェーンと称す)であり、2つの対向する錐盤同士の間隔の変化に従って錐盤上における半径を変更でき、それによって無段階径変化を実現しており、或いは、金属駒によるベルト車の一体性を向上するために、錐盤の錐面に凸凹溝を設けて、可撓性金属駒によるベルトに噛合わせて安定的なものにしてもよく、この場合、金属駒によるベルトの側壁がスライドシートベルトに構成され、或いは、弾力やバネ力等の形態によりスライドシートを復帰させ噛合させ、更に、錐盤の代りにマルチリング円錐型可動歯車にして、金属駒によるベルトの凸凹歯駒を交互に重なって噛合面を形成して、円錐型可動歯車のスライドシートに噛合させてもよく、或いは、径方向で摺動移動しながら速度を調整するために、金属駒の側壁にローラ141を設けてもよく、或いは、金属駒によるベルトの代りに、外側にも両側壁にも溝があるゴムテープを用いてもよく、2つの金属駒によるベルト車を対称配置して、且つそれぞれが1つの円筒型可動歯車に噛合っており、連続に作動できる変速機組立体を構成して、2つの円筒型可動歯車と2つの金属駒によるベルト車を交互に相補的に噛合させてパワーの流れを連続に出力するようにしており、無段階径可変金属駒によるベルト車は内側テンション型とされて、テンショナーが車本体の内部に設けられてもよく、或いは、外側テンション型とされて、テンショナーが車本体の外部に設けられ、テンション用紐及びテンショナーは側方に配置してもよく、或いは、可動歯車の代りに、固定歯数の歯車を用いて噛合わせて無段階変速を実現しており、
径可変歯切りセクタ状可動歯車無段階変速機は無段階径可変輪歯車組立体と円筒型可動歯車等とからなり、輪歯車で囲まれる半径を変更することにより可動歯車に噛合って無段階変速を実現しており、無段階径可変輪歯車は複数の歯切りセクタで形成され、各歯切りセクタは移動対偶により径方向のスライドレールに接続して、輪歯車の作動歯面の連続性を確保するために、一般、少なくとも2組の輪歯車をずれて交互配置して無段階径可変輪歯車組立体を構成しており、それぞれ1つの円筒型可動歯車と噛合わせて、或はそれぞれツインリング円筒型可動歯車の異なるスライドシート群リングと噛合わせて、独立に作動サイクルを完成できる変速機組立体を形成し、2つの円筒型可動歯車と2つの輪歯車とを交互に相補的に噛合させてパワーの流れを連続に出力するようにしており、或いは、2組の輪歯車の代りに、階段型歯切りセクタ125を交互に挿着して単一の輪歯車を形成してもよく、可動歯車と径可変輪歯車との噛合形態は内側噛合でも外側噛合でもよく、
内側噛合遊星伝動型変速機構であって、可動歯車が複数の歯切りセクタで形成された大輪歯車に内側噛合しており、可動歯車と歯車aとは同軸に固着されて、歯車a、bは噛合っており、歯車bは太陽歯車に噛合って、歯車a、歯車b、太陽歯車45という三者はそれぞれの回転軸をプラネタリキャリア50で三角形状に接続して、歯車aと歯車bとの軸間隔が一定であり、歯車bと太陽歯車45との軸間隔が一定であり、歯車aと太陽歯車45とは接続体142を介して接続されて、それらの軸間隔が無段階に調整可能であり、速度を調整する場合、輪歯車組立体の半径の大きさを変更すると同時に、歯車aと太陽歯車45との軸間隔を変更することにより変速を実現することができ、一般、「太陽歯車、プラネタリキャリア」を入力・出力伝動端とされており、或いは、歯切りセクタはインボリェート歯形に形成されてもよく、可動歯車は「斜め歯スライドシート伝動」を適用してもよく、或いは、ツイン円筒型可動歯車群またはツインリング円筒型可動歯車の代りに、幅広いスライドシートのシングルリング円筒型可動歯車にしてもよく、
軸方向接合型スライドシートクラッチは、一般2つの歯溝盤面の歯及び溝により凸部と凹部を対向させながら1つのスライドシート揺動盤を挟持してなり、
スライドシート型常時噛合歯車シフト変速機は、側壁に歯溝盤がある常時噛合歯車と、シフトレバーと、スラストベアリングと、弾力復帰対向溝盤と、位置決め連結ピンと、スライドシート揺動盤と、ボルトなどで構成され、伝動軸はガイドキーを介してスライドシート揺動盤に接続し、スライドシート揺動盤は2つの半体に分けられ、ボルトで一体に接続され、各揺動盤半体に独立に機能するスライドシート群リングが設けられ、それぞれが1対の歯溝が凸部と凹部とが対向する歯溝盤で挟持されて、当該対向歯溝盤とは、可動歯溝盤129及び常時噛合歯車127の側壁歯溝盤面を意味しており、二者は同期回転するように位置決め連結ピン130で接続されているが、それぞれが相対的に軸方向に移動自在であり、2つの常時噛合歯車127は軸受により伝動軸に接続して、シフトレバー128はそれぞれスラストベアリングにより2つの可動歯溝盤129に接続しており、或いは、当該スライドシートの復帰形態は「電磁気駆動形態」でもよく、或いは、スライドシート揺動盤に用いられるスライドシートは断面がセクタ状のスライドシートまたはスライドニードルにしてもよく、更に、充填式スライドシート群と支持式スライドシートを交互に緊密に配置してもよく、
径方向接合型スライドシートクラッチは、内周に歯溝がある接合ブッシュ133とスライドシート溝歯車134等で構成され、当該スライドシートは上部が円弧状であり、挿着時に自然に過渡することができ、挿着後に、遠心運動により接合ブッシュとスライドシート溝歯車との無段階噛合を実現しており、更に、充填式スライドシート群と支持式スライドシートを交互に緊密に配置してもよく、
錐面接合型スライドシートクラッチはスライドシート錐盤135と歯溝錐盤接合ブッシュ136とからなり、スライドシート錐盤と歯溝錐盤接合ブッシュとが接合されると、スライドシートは遠心運動により復帰を行うと共に歯溝錐盤に噛合っていることにより、クラッチは接合しており、
スライドシートオーバランニングクラッチはスライドシートとスライドシート溝歯車134と遊星歯車外周140などとからなり、稼働中で、遊星歯車外周140は往復移動して、スライドシートの遠心復帰により遊星歯車外周の単一方向歯溝に噛合っており、捩じりモーメントをスライドシート溝歯車134に伝達して回転させる一方、渦巻きポンプ用オイルで潤滑してもよく、
或いは、スライドシートと止め溝は放射状に構成されてもよく、スライドシートの断面はセクタ状であってもよく、また、スライドシートが全体の止め溝に緊密に分布するタイプにしてもよく、或いは間隔型にしてもよく、当該機構では、スライドシートは遊星歯車外周により拘束制限されているので、ストッパがなくてもよく、或いは、遊星歯車単一方向歯溝及びスライドシート溝歯車の間隔と数を設計する場合に、「逓減原則」で配置することができ、クラッチのスライドシートの幅、厚さを大きくすることで負荷能力を向上することができ、「自縛特性」により遊星歯車外周歯溝を設計することで無段階噛合特性を改善することができ、
或いは、A型変速機はA型主歯車本体(1)と、A型主歯車本体(2)とA型子歯車本体と、A型支持スライダーと、A型スライドシートなどで構成され、
或いは、B型変速機はB型主歯車本体と、B型子歯車本体と、B型スライドシートと、ナットフォークと、調速ブッシュなどで構成され、
鋼針鋼片噛合型無段階変速機は、鋼針211と鋼片212を相互挿着させて無段階噛合を実現しており、ベルトは、内側に鋼針211が充満され、車は外側に横方向に配置された鋼片212が充満され、鋼針と鋼片を相互挿着させて無段階噛合を実現しており、
流体一定体積形状可変型無段階変速クラッチは、無段階噛合装置ユニット内部に液体が一杯封止された一定体積形状可変型噛合手段213が一杯配置され、流体一定体積形状可変な特性によりベルト151の内側の歯と無段階に噛合しており、或いは当該液体は「磁流変液」であり、
作動が分割され、効率が結合される型無段階変速機は、特徴が2つの錐盤により内側に凸凹噛合歯があるベルトを挟んでおり、2つの錐盤面が対向する内側空間において、ベルトと同期に無段階径変化する複数の無段階噛合装置ユニットが同軸に配置されて、無段階噛合装置ユニットは手段担持体と噛合体とからなり、噛合体はベルトの内側の凸凹噛合歯に噛合って無段階噛合伝動を実現しており、その無段階噛合装置ユニットの噛合体はスライドシート可動歯噛合装置でも、磁流変液/電流変液噛合装置でも、ウオーム/ウオームバー無段階噛合装置でも、摺動移動ピース無段階噛合装置でもよく、そのベルトは内側に歯がある可撓性ベルトであってもよく、内側に歯がある可撓性チェーンであってもよいことにあることを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車。
【請求項4】
請求項3に記載のスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車において、
スライドシート可動歯噛合型無段階変速機は、無段階噛合装置ユニットが「スライドシート可動歯」噛合装置であり、噛合手段担持体155と複数のスライドシート(スライダーを含む)からなるスライドシート群とで構成され、スライドシート群はベルト151に無段階噛合してパワーを伝達し、スライドシートバンク梁にローラ152が装着され、当該ローラはツインローラでもシングルローラでもまたはドラムローラでもよく、ローラが径方向レール146に係合して、スライドシート群は下方にスライドシートバンクの底部止め台153とリターンスプリング154とが設けられ、当該スプリングが平バネと波バネに分けられてもよく、ローラと回転軸との間に転がり軸受や滑り軸受けが装着可能であり、或いはローラが要らずに直接潤接触により摺動移動しており、円錐盤147に錐盤の母線方向に合わせる径方向レール146が複数設けられ、それぞれが対応する噛合手段担持体155のローラと協動して移動対偶の形態で接続されており、ベルトは安定な半径位置に動作すると共に、噛合装置の噛合体スライドシート群と無段階噛合を実現しており、スライドシート群にスライダーを装着してもよく、スライドシートの受力方向が左方向の場合、左側に1つのスライダーが装着されて、逆に右側に1つのスライダーが装着されて、両方向に回転し付勢される場合、両端にそれぞれ1つのスライダーが装着され、或いは、無段階変速機は、内側に歯がある金属圧力ベルトを採用し、当該金属ベルトは金属リング159と充填型金属駒160と噛合型金属駒161とで構成され、充填型金属駒と噛合型金属駒とを交互に重なって、内側に歯がある金属ベルトを形成しており、或いは、ベルトは孔噛合型金属同期ベルトであり、ベルト全体は孔が開設された多層の金属輪を一体に密着貼り合わせてなり、全ての孔は一々に対応してスライドシートへの噛合用の矩形状孔を形成しており、稼働時に、スライドシートと矩形状孔とが噛合して伝動しており、或いは、無段階噛合装置ユニット148の径方向の拘束レールは、円錐盤の内部を完全に掘り切って、円錐盤の外壁面164及び内壁面165を相似する円錐面に形成させて、円錐面であって母線に沿って複数の摺動移動溝166が均一に開設されており、或いは、その径方向のレールは円筒状案内溝168に形成され、その対応する噛合装置ユニットが円筒状案内溝に嵌合して円筒状移動対偶167を適用しており、更にテンションバネ163を設けてもよく、或いは、スライドシートと噛合歯面との接触角度は当量摩擦角度より小さく、ベルトの噛合歯面に耐磨耗層190を設けることにより、硬さの大きい耐磨耗性金属駒や耐磨耗性塗層を付着することができ、或いはベルトベースを直接硬化処理しており、
圧力ベルトの辺を緩む金属駒隙間除去装置は、推進車172と、ピニオン173と、駆動車174と、ギヤ175と、グリップ機構176などを備え、推進車と駆動車とは共に金属ベルト(圧力ベルト)170の両側をしっかりと挟んでおり、推進車とピニオンとが固着され、駆動車とギヤとが固着され、ピニオンとギヤとが噛合伝動を保持しており、或いは、推進車172は直接的にモータで駆動され、或いは、高速気流または液流などによる流体衝撃形態で金属駒を加速運動するように直接押して、それによって隙間を除去し、
磁流/電流変液無段階変速機であって、無段階噛合装置ユニットは「磁流変液/電流変液」噛合装置であり、噛合体は磁流/電流変液無段階噛合体177であり、噛合する前の瞬間に磁界が作用しておらず、「磁流変液」は液態特性を示し、噛合した後に磁界の作用が加算され、即ち固態特性を示し、且つそれに噛合する固態歯形を形成して、噛合が解除されると、磁界が作用しておらず、液態特性を示しており、或いは、「磁流変液」と「電流変液」をスライドシート群と混合して組み合せると、スライドシートがは噛合する瞬間に、それに混合された磁流変液は液態特性を示し、スライドシートはスムーズに摺動変形することができるが、一旦、完全に噛合状態となると、スライドシートが摺動を停止した後に、それに混合された磁流変液は固態特性を示し、スライドシートに密着して固態歯形を形成しており、
或いは、磁流/電流変液無段階変速機は、内側に磁流/電流変液があるベルト/チェーン180と、歯形固定噛合体178と、円錐盤等で構成され、磁流変液または電流変液はベルトベースの内側に設置されて、無段階噛合装置ユニットの噛合体は一定の歯形に形成され、噛合時に、ベルトベースの内側にある磁流変液または電流変液による歯形は、歯形固定噛合体178の歯形変化に伴って変化して無段階噛合を行っており、
或いは、磁流/電流変液無段階変速機は、磁流/電流変液無段階径可変体181と、電流変液無段階噛合体177と、磁流/電流変液軟性室179などで構成され、無段階に径を変更する過程は、磁流/電流変液軟性室179の容積の無段階変化及び磁流/電流変液による「液化変形」により行われて、径の変更が完了すると、磁流/電流変液が「固態化により直径を一定する」することにより、無段階径可変円筒体を構成させ、円周の外周にある複数の磁流/電流変液無段階噛合体177とベルト151とにより無段階噛合を実現して、
或いは、「磁流変液」は軟性袋内に収納されて、固定歯に噛合することにより、噛合する固定歯を円弧状に形成することができ、
或いは、「磁流変液」は滑な帯の表面に直接載置して、粗度が荒い摩擦面の錐盤にミクロ噛合して伝動を実現して、或いは、ベルトは両側に歯があるものであり、円錐盤の円錐面に磁流/電流変液が設けられ、或いは、ベルトの側面に磁流/電流変液が設けられ、対応する円錐盤の錐面に凸凹歯溝が設けられ、噛合または噛合解除となる瞬間に、磁流/電流変液が「液化」して、他の領域は共に「固態化」する固体状態になっており、
ウオーム/ウオームバー無段階噛合変速機であって、無段階噛合装置ユニットは「ウオーム/ウオームバー無段階噛合型」噛合装置であり、ウオーム・ウオームバー噛合型に形成され、ウオームバー歯形ベルト/チェーン183及びウオーム182はコントローラ184に駆動されて、ウオームバー歯形ベルト/チェーン183に無段階噛合してパワーを伝達してもよく、或いは、ツインウオームバー噛合型に形成され、ウオームバー185はコントローラ184の駆動により平動し、ウオームバー歯形ベルト/チェーン183に無段階噛合しており、
摺動移動駒無段階噛合変速機であって、無段階噛合装置ユニットは「摺動移動駒無段階噛合型」噛合装置であり、摺動移動噛合型三角歯ベルト・チェーン186は内側の歯形が摺動移動噛合三角歯に形成され、摺動移動無段階噛合錐形歯駒187と機械的に摺動移動しながら噛合点を見付けつつ摺動移動噛合をして、錐形歯駒187、歯駒はレール189内を移動し、x方向に遠心力により自由復帰しており、y方向に自縛して、運転を開始すると、錐形歯駒は摺動移動噛合型三角歯ベルト186との最適な噛合箇所に到着するようにx方向に自由復帰しながら、三角歯面に十分に接触していており、y方向に自縛していて静止状態を維持し、相互補足し合うa、bの二種類のレールにより案内される錐形歯駒を並列配置することにより、無段階噛合装置ユニットは歯駒が摺動移動可能な領域で摺動移動噛合型三角歯ベルト186の任意な箇所に無段階噛合するようになり、
径可変可動歯車無段階変速機は、径可変可動歯車が複数の無段階噛合装置ユニット148からなり、各無段階噛合装置ユニットがそれぞれの径方向スライドレール123に沿って径方向に同期移動することができ、
或いは、無段階噛合装置ユニット148は内側輪歯車191に噛合しており、或いは、無段階噛合装置ユニット148は外側輪歯車192に噛合しており、或いは、円筒型可動歯車は外側噛合歯切セクタ193に噛合しており、
内側に物理的に心軸無し錐盤無段階変速機は、2つの錐盤の間に伝動軸がなく、無段階噛合装置ユニットがより小さい半径領域に移動可能であり、
或いは、無段階噛合装置ユニット担持体は軟性構造の噛合手段担持体であり、噛合手段担持体は軟性・可撓性構造に形成され、噛合手段担持体はベルトの内側歯に貼り付けて十分に噛合しており、その曲率がベルトの内側曲率と全く同じにすることができ、
遠心加圧効果無し変速機であって、噛合装置ユニットは径方向同期制御装置196により径方向での移動が制御されて、回転時の遠心力が錐盤147に対して遠心加圧効果を生じなく、錐盤147に径方向の貫通溝のみを開設さればよく、
径方向同期制御装置196はねじ軸ナット構造に形成されて、ナット198は噛合装置ユニット148に接続して、各ねじ軸の回転角度を同期制御することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動され、
或いは、径方向同期制御装置では、各無段階噛合装置ユニット148は共にローラ152を介して内方凹陥円錐盤199の内円錐面に接触して、両側の内方凹陥円錐盤199の間隔を制御することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動され、
或いは、各無段階噛合装置ユニット148はその移動軌跡が径可変回転盤200における対応するそれぞれの径可変螺旋レール201により拘束されて、径可変回転盤200を回転することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動され、
或いは、無段階噛合装置ユニット148はリンク機構により径可変回転盤200に接続しており、或いは、ツインリンク機構を採用してもよく、径可変回転盤200を回転することにより、各噛合装置ユニット148が径方向に同期移動され、
或いは、径可変回転盤200の回転角度は油圧/又は機械により適時に自動制御されており、
或いは、無段階噛合装置ユニットのいずれかの無段階噛合装置ユニットはロールレールにより拘束されて、全ての無段階噛合装置ユニット同士は互いに径方向同期移動機構により接続されて拘束されて、それによって同期等径変化が実現され、
或いは、無段階噛合装置ユニット148は如何なる補助的な拘束装置がつけられず、傘歯車本体に直接挿着して捩じりモーメントを伝達して、ロールレールのT字状溝を矩形状溝に変更して、無段階噛合装置ユニットに嵌合しており、径方向に自由に径を変更することができ、じかにベルト151の内側により各無段階噛合装置ユニット148に対して径方向の寸法を従動拘束して、同一錐盤上の全ての無段階噛合装置ユニットは互いに径方向同期移動機構により接続されて、全ての無段階噛合装置は共に径方向同期移動され、
或いは、リンク機構により径可変回転盤200に接続して径方向同期拘束を実現して、或いは、両方向共に自縛しないねじ軸ナット機構により、傘歯車機構203を介して接続されて、全てのねじ軸ナットは共に同期移動され、径方向同期拘束が実現され、
或いは、無段階噛合装置ユニットは径可変回転盤200、リンク機構202の制御により同期に径変化を実現でき、円錐盤147の円錐面に径方向のレール溝を加工する必要がなく、或いは、円錐盤147に矩形状溝を加工して、無段階噛合装置に嵌合させ、
中央案内拘束盤付変速機であって、2つの円錐盤147の間に中央案内拘束盤204を設けることにより、捩じりモーメント及び径方向での案内を実現して、中央案内拘束盤204は平面盤型又は両錐面盤型であり、或いは、中央案内拘束盤204の中央に前記径方向同期制御装置が設けられ、
或いは、電磁牽引分離装置を設けると共に、別体のものを組立ててなる円錐盤を採用し、インナー円錐盤147とアウター円錐盤枠205とからなり、二者は軸方向に一定の隙間を保持しており、インナー円錐盤147及び/又はアウター円錐盤枠205に電磁吸着盤206が設けられ、或いは、電磁吸着盤の代りに油圧・エア手段を採用しており、
スライドシート着座電磁牽引制御装置であって、電磁吸着盤206の電磁力によりスライドシート復帰着座止め棒207に対して着座制御を実施して、
或いは、スライドシート着座機械牽引制御装置であって、着座制御盤209を回転すると共に、ローラ152の機構によりカム208を復帰着座止め棒207を押圧しながら移動させるように回転させることにより、スライドシートは着座して、したがって、スライドシートとベルト内側と噛合している歯が離脱するようになっており、
単一方向噛合歯ベルトは、内側噛合歯が2つの半体に分けられ、各半体領域の歯面が単一方向歯面に形成されており、
噛合型鋼輪無段階変速機は、内側に噛合歯山がある噛合型インナー歯鋼輪210及び対応する錐盤とからなることを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車。
【請求項5】
請求項3に記載のスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車において、
歯溝車は平盤型と錐盤型に分類され、その作動盤面は突起する歯と凹陥する溝とからなり、溝の筋形状は径方向に放射する形状の単一の歯筋タイプ、歯溝の間隔・密度が均一に配置するタイプ、フルローレットタイプ、盤面の全面にドットマトリックス状に均一に突起するタイプ、盤面の全面にドットマトリックス状に均一に凹陥するタイプ、斜め歯スライドシート可動歯車伝動専用タイプ、段階変速用歯溝盤タイプ、歯溝の筋が段階的且つ階級的に最適化されるタイプ、シャットル状歯が径方向に交互配置するタイプ、又はシャットル状歯が径方向に均一配置するタイプが挙げられ、
前記歯溝の噛合リングは円錐面型又は円筒面型であり、そのうち、円錐面型輪歯車は、内外側噛合式円錐面型輪歯車と、内側噛合式円錐面型輪歯車と、外側噛合式円錐面型輪歯車とに分類され、円筒面型輪歯車は、内外側噛合式円筒面型輪歯車と、内側噛合式円筒面型輪歯車と、外側噛合式円筒面型輪歯車とに分類されることを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかに記載のスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車において、
前記スライドシートは円筒型可動歯車専用のスライドシート、円錐型可動歯車専用の「片側個別動作型スライドシート」、円錐型可動歯車専用の「両側一体動作型スライドシート」、小円錐度の円錐型可動歯車専用のスライドシート、回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機の可動歯車専用のスライドシート、斜め復帰型可動歯車専用のスライドシート、スライドシート引張りベルト専用のスライドシート又は弾力復帰型スライドシートが挙げられ、いずれも支持式スライドシートと充填式スライドシートとを含み、支持式スライドシートは歯車本体の溝台に接触して付勢され、充填式スライドシートは支持式スライドシートに接触して付勢され、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中心支持型と、中心協動交差支持型と、外側中心二重支持型と、外側中心協動交差支持型とに分類され、スライドシートは円形スライドシートであってもよく、スライドシートの作動面は円弧状でもよく、更に「円弧状一部が力を受ける領域」に縮小して形成してもよく、作動面の円弧線輪郭を直線輪郭に変更してもよく、充填式スライドシートは両端に厚いスライドシートを1つずつ加えてもよく、充填式スライドシートのストッパは支持式スライドシートと同様な長さをもってもよく、ストッパは1つでも2つでもよく、
スライドシートの断面は厚さが均一の断面又はセクタ状断面又は異型断面に形成され、スライドシートにおける歯溝と噛合接触する領域の断面形状は、片面斜面や両面斜面やR面に形成されて、その接触断面でなす角度qは歯溝の壁面の傾斜角に合わせており、
スライドシート拘束制限装置はスライドシートストッパ25や外側制限拘束止め輪23等が適用され、そのスライドシートストッパは1つでも2つでもよく、スライドシートストッパは外方突起型又は内方凹陥型に形成され、或いはスライドシートに孔を開設し、孔の中央に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束しており、
そのスライドシートストッパは1つでも2つでもよく、スライドシートストッパは外方突起型又は内方凹陥型に形成されて、或いはスライドシートに孔を開設し、孔の中央に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束しており、或いは外側制限拘束止め輪23により拘束しており、
弾力復帰型スライドシートは、Aタイプ弾力復帰型充填式スライドシートと、Aタイプ弾力復帰型支持式スライドシートと、Bタイプ弾力復帰型充填式スライドシートと、Bタイプ弾力復帰型支持式スライドシートとを含み、スライドシートの両側の噛合面は円弧状又は矩形状に形成され、或いは、スライドシート車のスライドシート復帰は自由復帰形態を適用し、弾力復帰型スライドシートを2つの部分に分割して、両者の間ににリターンスプリングワイヤ109を介着して弾力により復帰させ、或いは、気流孔110を通じて気流又は液流を注入して流体衝撃力により復帰させ、或いは、錐盤歯溝車又は等価する方位に電磁牽引装置を設けて、電磁牽引力によりスライドシート車におけるスライドシートを電磁吸着又は反発する力を発生させて、電磁力により復帰させ、スライドシートの中央部にスライドシートストッパが設けられ、スライドシートストッパ1つでも2つでもよく、
或いは、弾力復帰型スライドシートは末端部にリターンスプリングワイヤを設けることができ、その復帰軌跡が直動復帰型でも回転復帰型でもよく、或いは、スライドシートの底部に平バネや波バネを設け、
或いは、片側支持式スライドシートが適用され、その対応する可動歯車本体は止め台無し歯車本体144であり、止め台有り歯車本体と突き合わせて、スライドシートを拘束し位置決めしており、
或いは、スライドシートは針状又はブロック状に形成され、針状の場合、その断面は円形状でも矩形状でもよいことを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車。
【請求項7】
請求項1から3のいずれかに記載のスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車において、
パワーを伝達する時の受力方向は自由摺動移動方向に垂直またはそれとなす角度が当量摩擦角度以下であり、自縛性を有して、前記スライドシートは噛合する場合に「自縛噛合特性」に基づき設計され、
前記スライドシート可動歯車における歯溝車に噛合する点は「歯差毎に累進原則」により配置されることを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動歯車。
【請求項8】
スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラックにおいて、
可動ラック本体とラック本体に内蔵された複数のスライドシートとからなり、スライドシートは復帰力により可動ラックを移動可能であり、且つスライドシートが可動ラック本体における互いに対向する輪郭面から伸びだして任意な歯形状に形成することを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラック。
【請求項9】
請求項8に記載のスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラックにおいて、
前記可動ラック本体は剛性可動ラック又は可撓性可動ラックが適用され、剛性可動ラックは内部にスライドシートが装着された速度ロックピース、又は内部にスライドニードルが装着された速度ロックピースに形成され、可撓性可動ラックはスライドシート引張りベルトであり、
また、内部にスライドシートが装着された速度ロックピース138は、2つの対称に組立てられ、噛合歯溝の凸部と凹部とを対向させる牽引ベルト137により挟持しており、2つの牽引ベルトの噛合歯溝がスライドシートを弾力復帰させることにより摩擦することなく噛合伝動しておりり、
また、スライドシート引張りベルトは、2組の別体の凸凹溝付金属輪が対向しながら、間隔を隔てて配置された一連の支持金属片と充填金属片とを挟持してなり、各組の金属輪は数本の凸凹溝付金属輪を重ねてなり、支持金属片と充填金属片との凹肩は深さが異なり、別体金属輪82の凸凹溝に嵌合すると、金属片の凹肩と金属輪の噛合溝との間に一定の隙間があり、金属スライドシートの形状はA型とB型に分けられ、金属スライドシート80、81、85、86を含み、2組の金属輪の間隔を変化しないように、金属ベルト接続体83で固着されており、
或いは、スライドシート引張りベルトは、中央部に位置決め溝がある金属輪87と、C型支持金属片88と、C型充填金属片89とからなり、金属片には上下にも中央部に位置決め溝がある数本の金属輪87が重なられており、スライドシートを拘束制限しており、支持スライドシートと金属輪の位置決め溝との間に一定の隙間があり、スライドシートベルトと歯溝車とが噛合する時に金属輪が横方向に摺動することができ、
或いは、スライドシート引張りベルトは、両側に凸凹溝がある金属輪90と、D型充填金属片91とD型支持金属片92とからなり、金属片には上下にも数本の金属輪90が重なられて、スライドシートを拘束制限しており、同様に、スライドシートと金属輪の凸凹溝との間に一定の隙間があり、スライドシートベルトと歯溝車とが噛合する時に横方向に摺動することができ、
或いは、スライドシートバンクは円形状や矩形状やセクタ形状に形成されており、
前記スライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラックは歯溝台に噛合して、歯溝台の作動台面は歯と溝とからなり、歯溝台は剛性歯溝台と撓性歯溝台とに分類され、
また、撓性歯溝台は凸凹噛合歯溝を備えた牽引ベルトに形成され、或いは歯噛合型歯溝ベルトに形成され、当該ベルトは圧力ベルトと引張りベルトに分類され、
引張りベルトはベルトベース65と強力層66と噛合支持体64とからなり、噛合支持体64を間隔を隔てて配置されることにより凸凹歯溝を構成して噛合伝動を図っており、噛合支持体は等間隔で配置されてもよいし、等間隔で配置されなくてもよく、或いは、噛合型板ピンチェーンは、板ピンチェーンのピン76又はチェーンプレート77に噛合駒78が設けられ、ピン76又はチェーンプレート77に噛合駒を設けてもよく、或いは、ピン76及びチェーンプレート77の両方に噛合駒78が設けられ、或いは、金属輪ベルトは両側に凸凹歯溝がある複数の金属輪を一々対応させて重なってなり、或いは、B型ベルトはベルトベースが非金属材料により製造され、その強力層がワイヤやナイロンワイヤ等が添加されてもよく、B型ベルトの両側が耐磨耗面に形成され、凸凹噛合する歯溝状に形成され、さらに、B型ベルトの横方向の凸凹歯形がベルトベース全体に亘って延伸しており、或いは、従来のベルトとチェーンを改良して、ベルト又はチェーンの作動面をスライドシートに噛合できる凸凹状歯溝に形成させ、
圧力ベルトは噛合型金属ベルトを備え、金属輪と幅広い金属駒及び狭い金属駒を交互に組立てて、凸凹噛合する歯溝を有する金属ベルトを形成しており、或いは、複数の幅広い金属駒で幅広い金属駒群を構成し、複数の狭い金属駒で狭い金属駒群を構成してから、幅広い金属駒群と狭い金属駒群を交互に組立てて金属ベルトを形成しており、或いは、狭い金属駒は「円弧状断面」にされて、幅広い金属駒の両側の噛合領域に勾配が形成されて、自縛噛合特性を適用した上で無段階伝動特性を改善し、或いは、幅広い金属駒及び狭い金属駒は小円錐度の円錐型可動歯車変速機用撓性金属ベルトにおける「凹状金属駒」と「凸状金属駒」に置き換えてもよいことを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラック。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラックにおいて、
前記スライドシートは円筒型可動歯車専用のスライドシート、円錐型可動歯車専用の「片側個別動作型スライドシート」、円錐型可動歯車専用の「両側一体動作型スライドシート」、小円錐度の円錐型可動歯車専用のスライドシート、回転軸ドラム型可動歯車無段階変速機の可動歯車専用のスライドシート、斜め復帰型可動歯車専用のスライドシート、スライドシート引張りベルト専用のスライドシート又は弾力復帰型スライドシートが挙げられ、いずれも支持式スライドシートと充填式スライドシートとを含み、支持式スライドシートは歯車本体の溝台に接触して付勢され、充填式スライドシートは支持式スライドシートに接触して付勢され、外側支持型と、外側協動交差支持型と、中心支持型と、中心協動交差支持型と、外側中心二重支持型と、外側中心協動交差支持型とに分類され、スライドシートは円形スライドシートであってもよく、スライドシートの作動面は円弧状でもよく、更に「円弧状一部が力を受ける領域」に縮小して形成してもよく、作動面の円弧線輪郭を直線輪郭に変更してもよく、充填式スライドシートは両端に厚いスライドシートを1つずつ加えてもよく、充填式スライドシートのストッパは支持式スライドシートと同様な長さをもってもよく、ストッパは1つでも2つでもよく、
スライドシートの断面は厚さが均一の断面又はセクタ状断面又は異型断面に形成され、スライドシートにおける歯溝と噛合接触する領域の断面形状は、片面斜面や両面斜面やR面に形成されて、その接触断面でなす角度qは歯溝の壁面の傾斜角に合わせており、
スライドシート拘束制限装置はスライドシートストッパ25や外側制限拘束止め輪23等が適用され、そのスライドシートストッパは1つでも2つでもよく、スライドシートストッパは外方突起型又は内方凹陥型に形成され、或いはスライドシートに孔を開設し、孔の中央に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束しており、
そのスライドシートストッパは1つでも2つでもよく、スライドシートストッパは外方突起型又は内方凹陥型に形成されて、或いはスライドシートに孔を開設し、孔の中央に位置規制拘束輪と紐とバーを挿通して拘束しており、或いは外側制限拘束止め輪23により拘束しており、
弾力復帰型スライドシートは、Aタイプ弾力復帰型充填式スライドシートと、Aタイプ弾力復帰型支持式スライドシートと、Bタイプ弾力復帰型充填式スライドシートと、Bタイプ弾力復帰型支持式スライドシートとを含み、スライドシートの両側の噛合面は円弧状又は矩形状に形成され、或いは、スライドシート車のスライドシート復帰は自由復帰形態を適用し、弾力復帰型スライドシートを2つの部分に分割して、両者の間にリターンスプリングワイヤ109を介着して弾力により復帰させ、或いは、気流孔110を通じて気流又は液流を注入して流体衝撃力により復帰させ、或いは、錐盤歯溝車又は等価する方位に電磁牽引装置を設けて、電磁牽引力によりスライドシート車におけるスライドシートを電磁吸着又は反発する力を発生させて、電磁力により復帰させ、スライドシートの中央部にスライドシートストッパが設けられ、スライドシートストッパ1つでも2つでもよく、
或いは、弾力復帰型スライドシートは末端部にリターンスプリングワイヤを設けることができ、その復帰軌跡が直動復帰型でも回転復帰型でもよく、或いは、スライドシートの底部に平バネや波バネを設け、
或いは、片側支持式スライドシートが適用され、その対応する可動歯車本体は止め台無し歯車本体144であり、止め台有り歯車本体と突き合わせて、スライドシートを拘束し位置決めしており、
或いは、スライドシートは針状又はブロック状に形成され、針状の場合、その断面は円形状でも矩形状でもよく、
前記スライドシート可動ラックにおける歯溝台に噛合する点は「歯差毎に累進原則」により配置されることを特徴とするスライドシートの変形歯による無段階噛合型可動ラック。


【公表番号】特表2008−513689(P2008−513689A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531573(P2007−531573)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【国際出願番号】PCT/CN2005/001527
【国際公開番号】WO2006/032206
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(507091071)ベイジン ヴィット モバイル テクノロジーズ カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】