説明

セキュリティ装置の制御システム及びその制御方法

【課題】 セキュリティ装置における防犯監視モードの設定、解除を確実に自動的に行なうと共に、第三者による不正な制御を防止するセキュリティ装置の制御システム及びその方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 所定領域内への出入りを許可された対象者が所持し該対象者を特定するアドレスデータを送信する携帯端末部9と、所定領域の出入り口でアドレスデータを受信する受信部10と、セキュリティ装置1を選択的に防犯監視モードに設定する設定回路2と、出入り口を通過する人の画像データを得るカメラ11と、防犯監視モードに設定されている状態で対象者8のアドレスデータを受信した時にカメラ11により対象者8の画像データを取得して画像データ用メモリ37に記憶された画像データとの比較を行なう比較回路38と、画像データの比較で一致が得られたときにセキュリティ装置1の防犯監視モードを解除する処理を行なう処理手段とを備えてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定領域内に不審者が侵入することを防ぐためのセキュリティ装置の制御システム及びその制御方法に関し、特に、所定領域内への正当な出入りを許可された対象者の出入りに応じてセキュリティ装置を自動的に防犯監視モードに設定し、また自動的に解除するセキュリティ装置の制御システム及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、下記の特許文献1で示すように居住者が外出したことを自動的に判別して留守モード(防犯監視状態)を設定するセキュリティ装置の制御システムが提案されている。この従来技術は、居住者が在宅中に窓を開けた場合には警報を行なわずに留守中のときだけ警報を行なうようにするのであるが、留守モードと在宅モードとの設定を自動的に行なうようにしたものである。このように留守モードと在宅モードとを自動的に行なうことは、手動の場合のように設定を忘れて外出してしまうことがなくなることで有利である。
【0003】
具体的には、玄関に設置して人の出入りを監視する監視カメラと、在宅人数を予め登録しておく数値メモリと、上記監視カメラからの画像情報を画像処理して人の出入りを識別する識別手段と、上記識別手段で識別した人の出入りから上記数値メモリに記憶された在宅人数を更新する更新手段と、上記更新手段で求めた在宅人数が0のときに自動的に留守モード(防犯監視状態)を設置する留守モード設置手段とを備えている。即ち、このシステムは、監視カメラから得た画像情報から外出人数をデータとして得、このデータの値が初期設定された数値データに対して差が0となったときに自動的に留守モードに設置するものである。一方、留守モード(防犯監視状態)の解除は、例えば、1)システムに設けられたホームコントローラの押しボタンスイッチにより居住者及びこの関係者で暗証番号を入力して解除する方法と、2)ホームコントローラの指紋検出部により何人かの居住者及びこの関係者の指紋を登録し、この指紋の照合(ID認識)で解除する方法と、3)居住者がドアのノブに特定の鍵を差し込むことで解除する方法がとられる。
【特許文献1】特開平5−101284号公報(段落〔0004〕、段落〔0006〕、段落〔0011〕、段落〔0017〕)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術にあっては、玄関で画像情報の変化から人の出入り識別しているので、例えば来客が玄関で頻繁に出入りをすると確実に玄関内に入ったのか否かの識別が困難である。従って、外来者が玄関に立った後に立ち去った場合でも誤って在宅人数としてカウントしてしまう惧れがある。これとは反対に、外出するために玄関に立ったがそのまま外出せず屋内に入ってしまった場合に誤って外出したものと判断する惧れがある。そのため、初期設定の人数又は外出した人数を誤ってしまい、実際は在宅者が0であっても装置としては在宅者があるとして認識し留守モードに転換されないままとなってしまう。従って、セキュリティ装置は在宅者がいなくなっても在宅モードから留守モードへの自動的な設定がなされずセキュリティ装置としての本来の機能を果たさないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、セキュリティ装置における防犯監視モードの設定、解除を確実に自動的に行なうセキュリティ装置の制御システム及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願の請求項1に係るセキュリティ装置の制御システムの発明は、所定領域内への出入りを許可された対象者が所持し該対象者を特定するアドレスデータを送信し送信可能範囲を近距離とする携帯端末部と、前記アドレスデータを予め記憶して登録するためのアドレスデータ用記憶手段と、前記所定領域の出入り口から前記携帯端末部を所持して出入りする時に前記アドレスデータを受信する受信可能範囲を該出入り口近辺だけの近距離とする受信手段と、前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置を選択的に防犯監視モードに設定する設定手段(例えば、設定回路2)と、前記出入り口を通過する人を撮影して画像データを得る画像データ取得手段(例えば、カメラ11)と、前記アドレスデータ受信手段によるアドレスデータの受信開始によって前記画像データ取得手段の撮影を開始させ、該アドレスデータの受信終了によって該画像データ取得手段の撮影を終了させる制御手段(例えば、処理回路35、制御信号発生回路36からなる制御手段)と、前記防犯監視モードを解除されている状態で前記制御手段により制御される前記画像データ取得手段によって取得された前記対象者の画像データを該対象者のアドレスデータに対応させて記憶する記憶手段(例えば、処理回路35、画像データ用メモリ37からなる記憶手段)と、前記防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記画像データ所得手段により該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう比較手段(例えば、比較回路38)と、前記比較手段による前記画像データの比較で一致が得られたときに前記設定手段により前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう処理手段(例えば、処理回路35、設定回路2からなる処理手段)とを備えてなることを特徴とする。
【0007】
また、本願の請求項2に係るセキュリティ装置の制御システムの発明は、所定領域内への出入りを許可された対象者が所持し該対象者を特定するアドレスデータを送信する携帯端末部と、前記アドレスデータを予め記憶して登録するためのアドレスデータ用記憶手段と、前記所定領域の出入り口から前記携帯端末部を所持して出入りする時に前記アドレスデータを受信する受信手段と、前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置を選択的に防犯監視モードに設定する設定手段(例えば、設定回路2)と、前記アドレスデータ受信手段によるアドレスデータの受信によって前記出入り口を通過する人を撮影して画像データを得る画像データ取得手段(例えば、カメラ11)と、前記防犯監視モードを解除した状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記画像データ取得手段により取得された該対象者の画像データを該アドレスデータに対応させて記憶する記憶手段(例えば、画像データ用メモリ37)と、前記防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記画像データ所得手段により該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう比較手段(例えば、比較回路38)と、前記比較手段による前記画像データの比較で一致が得られたときに前記設定手段により前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう処理手段(例えば、処理回路35、設定回路2からなる処理手段)とを備えてなることを特徴とする。
【0008】
また、本願の請求項3に係るセキュリティ装置の制御方法の発明は、所定領域内への出入りを許可された対象者がアドレスデータを付されてアドレスデータ用メモリに記憶して登録される段階(例えば、ステップS1)と、前記対象者が前記アドレスデータを近距離だけ送信する携帯端末部を所持して前記所定領域の出入り口から出たときに該アドレスデータを受信する段階(例えば、ステップS2)と、前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置が防犯監視モードの解除状態において前記受信されたアドレスデータが受信されたときに、該アドレスデータが前記アドレスデータ用メモリに登録されていることを確認した後にカメラを作動させて前記外出する対象者を撮影し、該アドレスデータの受信終了によって撮影を終了し該カメラの撮影によって取得された画像データを画像データ用メモリに記憶する段階(例えば、ステップS3、ステップS4)と、前記対象者の全員が外出したことを判別する段階(例えば、ステップS5)と、前記対象者の全員が外出したことの判別に基づいて前記セキュリティ装置を解除状態から設定状態に制御する段階(例えば、ステップS6)と、前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを前記出入り口の近辺で受信した時に前記カメラにより該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう段階(例えば、ステップ7〜ステップS10)と、前記画像データの比較で一致が得られたときに前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう段階(例えば、ステップS11)とからなることを特徴とする。
【0009】
また、本願の請求項4に係るセキュリティ装置の制御方法の発明は、所定領域内への出入りを許可された対象者がアドレスデータを付されてアドレスデータ用メモリに記憶して登録される段階(例えば、ステップS1)と、前記対象者が前記アドレスデータを送信する携帯端末部を所持して前記所定領域の出入り口から出たときに該アドレスデータを受信する段階(例えば、ステップS2)と、前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置が防犯監視モードの解除状態において前記アドレスデータが受信されたときに、該アドレスデータが前記アドレスデータ用メモリに登録されていることを確認した後、カメラを作動させて前記外出する対象者を撮影した画像データを取得し画像データ用メモリに記憶する段階(例えば、ステップS3、ステップS4)と、前記対象者の全員が外出したことを判別する段階(例えば、ステップS5)と、前記対象者の全員が外出したことの判別に基づいて前記セキュリティ装置を解除状態から設定状態に制御する段階(例えば、ステップS6)と、前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記カメラにより該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう段階(例えば、ステップ7〜ステップS10)と、前記画像データの比較で一致が得られたときに前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう段階(例えば、ステップS11)とからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は上述のような構成をとることにより以下のような効果を奏する。本願の請求項1に係る本発明のセキュリティ装置の制御システムにおいては、所定領域内への出入りを許可された対象者をアドレスデータでもって特定し、このアドレスデータをアドレスデータ用記憶手段に記憶して登録すると共に該対象者が所持して該アドレスデータを送信する携帯端末部を設け、所定領域の出入り口から携帯端末部を所持して出入りする時に受信可能範囲を該出入り口近辺だけの近距離とする受信手段によりアドレスデータを受信する。そして、制御システムは、画像データ取得手段がアドレスデータの受信開始によって出入り口を通過する人を撮影して画像データの取得を開始し、アドレスデータの受信終了によってその撮影を終了して画像データの取得を終了する。そして、制御システムは、所定領域を防犯監視するセキュリティ装置が設定手段により防犯監視モードを解除されている状態でアドレスデータを受信して画像データ取得手段により対象者の画像データを取得した時に、該アドレスデータに対応させて該画像データを記憶手段に記憶する。併せて、記憶手段に記憶した後にアドレスデータが受信されなくなることにより対象者が出入り口から離れていったことを確認する。そして、制御システムは、セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態でアドレスデータを受信して画像データ所得手段により該対象者の画像データを取得した時に、比較手段により該アドレスデータに対応する記憶手段に記憶されている画像データとの比較を行なう。そして、制御システムは比較手段による画像データの比較で一致が得られたときに設定手段によりセキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう。そのため、下記の効果を有する。
【0011】
第1の効果としては以下のとおりである。本発明の制御システムは、居住者としての対象者をアドレスデータでもって予め登録し、そのアドレスデータを受信した時に画像データが未取得であれば外出したこととして判断する。一方、制御システムはアドレスデータを受信した時に画像データが取得ずみであれば帰ってきたものとして判断する。従って、本発明によれば、対象者が外出したのか帰ってきたのかを誤りなく判別してセキュリティ装置を正確に設定できるセキュリティ装置の制御システムを提供できる。
【0012】
第2の効果としては以下のとおりである。本発明の制御システムは、携帯端末部がアドレスデータで特定されていない対象者以外の人によって所持され不正に出入り口から入ろうとしても、画像データ取得手段により取得された画像データが対象者との比較において一致しないことにより、セキュリティ装置の防犯監視モードを解除しない。従って、本発明によれば、アドレスデータの不正使用を確実に防止できるセキュリティ装置の制御システムを提供できる。
第3の効果としては以下のとおりである。本発明の制御システムは、画像データ取得手段は受信手段のアドレスデータの受信開始に同期して撮影を開始し受信終了に同期して撮影を終了し、取得された画像データがアドレスデータを付された処理されるので、撮影が確実に自動的になされる。併せて、制御システムは、記憶手段に画像データを記憶した後にアドレスデータが受信されなくなることにより対象者が出入り口から離れていったことを確認し、対象者が外出したこととして制御動作をする。従って、本発明によれば、画像データの取得と終了を正確に制御できるだけでなく、対象者が外出したことを確実に判別するセキュリティ装置の制御システムを提供できる。
【0013】
また、本願の請求項2に係る本発明のセキュリティ装置の制御システムにおいては、所定領域内への出入りを許可された対象者をアドレスデータでもって特定し、このアドレスデータをアドレスデータ用記憶手段に記憶して登録すると共に該対象者が所持して該アドレスデータを送信する携帯端末部を設け、所定領域の出入り口から携帯端末部を所持して出入りする時に受信手段によりアドレスデータを受信し、アドレスデータの受信によって画像データ取得手段が出入り口を通過する人を撮影して画像データを得る。そして、制御システムは、所定領域を防犯監視するセキュリティ装置が設定手段により防犯監視モードを解除されている状態でアドレスデータを受信し画像データ取得手段により対象者の画像データを取得した時に、該アドレスデータに対応させて該画像データを記憶手段に記憶する。そして、制御システムは、セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態でアドレスデータを受信して画像データ所得手段により該対象者の画像データを取得した時に、比較手段により該アドレスデータに対応する記憶手段に記憶されている画像データとの比較を行なう。そして、制御システムは比較手段による画像データの比較で一致が得られたときに設定手段によりセキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう。そのため、下記の効果を有する。
【0014】
第1の効果としては以下のとおりである。本発明の制御システムは、居住者としての対象者をアドレスデータでもって予め登録し、そのアドレスデータを受信した時に画像データが未取得であれば外出したこととして判断する。一方、制御システムはアドレスデータを受信した時に画像データが取得ずみであれば帰ってきたものとして判断する。従って、本発明によれば、対象者が外出したのか帰ってきたのかを誤りなく判別してセキュリティ装置を正確に設定できるセキュリティ装置の制御システムを提供できる。
【0015】
第2の効果としては以下のとおりである。本発明の制御システムは、携帯端末部がアドレスデータで特定されていない対象者以外の人によって所持され不正に出入り口から入ろうとしても、画像データ取得手段により取得された画像データが対象者との比較において一致しないことにより、セキュリティ装置の防犯監視モードを解除しない。従って、本発明によれば、アドレスデータの不正使用を確実に防止できるセキュリティ装置の制御システムを提供できる。
【0016】
また、本願の請求項3に係る本発明のセキュリティ装置の制御方法においては、所定領域内への出入りを許可された対象者がアドレスデータを付されてアドレスデータ用メモリに記憶し、前記対象者が前記アドレスデータを近距離だけ送信する携帯端末部を所持し、前記対象者が前記携帯端末部を所持して前記所定領域の出入り口から出たときに該アドレスデータを受信する。そして、そして、前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置が防犯監視モードの解除状態において前記アドレスデータが受信されたときに、該アドレスデータが前記アドレスデータ用メモリに登録されていることを確認してからカメラを作動させて前記外出する対象者を撮影する。そして、撮影して取得した画像データを画像データ用メモリに記憶する。併せて、前記メモリに記憶した後にアドレスデータが受信されなくなることにより対象者が出入り口から離れていったことを確認する。そして、前記対象者の全員が外出したことを判別し、前記対象者の全員が外出したことの判別に基づいて前記セキュリティ装置を解除状態から設定状態に制御する。そして、前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記カメラにより該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう。そして、前記画像データの比較で一致が得られたときに前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう。そのため、下記の効果を有する。
【0017】
第1の効果としては以下のとおりである。本発明の制御方法は、居住者としての対象者をアドレスデータでもって予め登録し、そのアドレスデータを受信した時に画像データが未取得であれば外出したこととして判断する。一方、制御システムはアドレスデータを受信した時に画像データが取得ずみであれば帰ってきたものとして判断する。従って、本発明によれば、対象者が外出したのか帰ってきたのかを誤りなく判別してセキュリティ装置を正確に設定できるセキュリティ装置の制御方法を提供できる。
【0018】
第2の効果としては以下のとおりである。本発明の制御方法は、携帯端末部がアドレスデータで特定されていない対象者以外の人によって所持され不正に出入り口から入ろうとしても、画像データ取得手段により取得された画像データが対象者との比較において一致しないことにより、セキュリティ装置の防犯監視モードを解除しない。従って、本発明によれば、アドレスデータの不正使用を確実に防止できるセキュリティ装置の制御方法を提供できる。
【0019】
第3の効果としては以下のとおりである。本発明の制御方法は、画像データ取得手段は受信手段のアドレスデータの受信開始に同期して撮影を開始し受信終了に同期して撮影を終了し、取得された画像データがアドレスデータを付された処理されるので、撮影が確実に自動的になされる。併せて、制御システムは、記憶手段に画像データを記憶した後にアドレスデータが受信されなくなることにより対象者が出入り口から離れていったことを確認し、対象者が外出したこととして制御動作をする。従って、本発明によれば、画像データの取得と終了を正確に制御できるだけでなく、対象者が外出したことを確実に判別するセキュリティ装置の制御システムを提供できる。
【0020】
また、本願の請求項4に係るセキュリティ装置の制御方法の発明は、所定領域内への出入りを許可された対象者がアドレスデータを付されてアドレスデータ用メモリに記憶して登録し、前記対象者が前記アドレスデータを送信する携帯端末部を所持して前記所定領域の出入り口から出たときに該アドレスデータを受信する。そして、前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置が防犯監視モードの解除状態において前記アドレスデータが受信されたときに、該アドレスデータが前記アドレスデータ用メモリに登録されていることを確認してからカメラを作動させて前記外出する対象者を撮影する。そして、撮影して取得した画像データを画像データ用メモリに記憶し、前記対象者の全員が外出したことを判別し、前記対象者の全員が外出したことの判別に基づいて前記セキュリティ装置を解除状態から設定状態に制御する。そして、前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記カメラにより該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう。そして、前記画像データの比較で一致が得られたときに前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう。そのため、下記の効果を有する。
【0021】
第1の効果としては以下のとおりである。本発明の制御方法は、居住者としての対象者をアドレスデータでもって予め登録し、そのアドレスデータを受信した時に画像データが未取得であれば外出したこととして判断する。一方、制御システムはアドレスデータを受信した時に画像データが取得ずみであれば帰ってきたものとして判断する。従って、本発明によれば、対象者が外出したのか帰ってきたのかを誤りなく判別してセキュリティ装置を正確に設定できるセキュリティ装置の制御方法を提供できる。
【0022】
第2の効果としては以下のとおりである。本発明の制御方法は、携帯端末部がアドレスデータで特定されていない対象者以外の人によって所持され不正に出入り口から入ろうとしても、画像データ取得手段により取得された画像データが対象者との比較において一致しないことにより、セキュリティ装置の防犯監視モードを解除しない。従って、本発明によれば、アドレスデータの不正使用を確実に防止できるセキュリティ装置の制御方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明を実施するための最良の形態としては、以下に説明する実施例である。
【実施例】
【0024】
本発明の実施例を図1、図2及び図3によって説明する。図1は本発明の実施例を一般の住宅に適用した場合におけるセキュリティ装置の制御システムのブロック図、図2は図1における制御装置を示すブロック図である。図3は本発明の実施例における動作を示すフローチャートである。
【0025】
図1において、1は住宅の玄関、雨戸、窓等の外部から不用に侵入されるおそれのある個所に感知器を設置して構成したセキュリティ装置である。このセキュリティ装置1は、設定回路2によってオンとされ防犯監視モードに設定され、オフとされ防犯監視モードを解除されるようになっている。設定回路2は入力側には処理装置3が接続されており、処理装置3の出力によって作動されるようになっている。セキュリティ装置1の出力側には住宅に設けたゲートウェイ4が接続されている。ゲートウェイ4の出力側にはネットワーク5を介して配信システム6が接続されている。このようにしてセキュリティ装置1が防犯監視モードにあるときに異常を検知すると、その情報がゲートウェイ4、ネットワーク5、配信システム6を介して端末装置7に伝送されるようになっている。
【0026】
8は住宅に居住する対象者である。9は対象者8を特定するアドレスデータを発信する携帯端末部である。対象者8は少なくとも外出する際に携帯端末部9を所持する。
【0027】
住宅の出入り口となる玄関には、携帯端末部9から送信されるアドレスデータを受信する受信装置10が配置されている。また、玄関には出入りする人を撮影し画像データを得るためのカメラ11が配置されている。受信装置10の出力は制御装置3に供給されるようになっている。また、制御装置3は受信装置10からアドレスデータが送られてくるとカメラ11を作動させて携帯端末部9を所持する対象者8を撮影するようになっている。携帯端末部9と受信装置10との間のデータは短距離無線通信のBluetooth方式が採用されており、通信可能範囲が玄関の周辺までとなっている。
【0028】
制御装置3の詳細は図2で示する。制御装置3はインターフェース31、32、33を有し、インターフェース31には受信装置10が接続され、インターフェース32にはカメラ11が接続され、インターフェース33には設定回路2が接続されている。また、制御装置3は、対象者8のアドレスデータを記憶するアドレスデータ用メモリ34と、各種データの比較処理を実行する処理回路35と、カメラ11のスタート、ストップ等の制御信号を発生する制御信号発生回路36と、カメラ11から得られた画像データを記憶するための画像データ用メモリ37と、画像データ用メモリ37の画像データとカメラ11で得られた画像データとを比較する比較回路37とからなる。
【0029】
処理回路35は、設定回路2によりセキュリティ装置1がオフ状態にあるときに受信装置10からアドレスデータが供給されるとアドレスデータ用メモリ34に記憶されているアドレスデータとの一致をとり、この一致のデータを制御信号発生回路36に送る処理を行なう。制御信号発生回路36は一致のデータによりカメラ11に対しスタート信号を送出するようになっている。即ち、対象者8が外出するときに自動的にカメラ11によって撮影が開始するようになっている。この画像データは画像データ用メモリ37にアドレスデータに対応して記憶されるようになっている。
【0030】
処理回路35は、対象者8が玄関から遠ざかり通信可能範囲から離脱してアドレスデータの受信がなされなくなったことを判別し、この判別のデータを制御信号発生回路36に送る処理を行なう。制御信号発生回路36はこのデータによりカメラ11に対しストップ信号を送出するようになっている。一方、対象者8は複数人であることが通常であるが、全ての対象者8のアドレスデータが予めアドレスデータ用メモリ34に記憶されている。処理回路35は、アドレスデータ用メモリ34に記憶されているアドレスデータに基づいて全員が外出するまで全員の画像データを画像データ用メモリ36に記憶する。そして、処理回路35は全員が外出したことを判別して設定回路2に対してセキュリティ装置1を防犯監視モードに設定する制御信号を送出する。併せて、処理回路35は、画像データが画像データ用メモリ36に記憶された後に対象者が玄関から遠ざかり通信可能範囲から離脱したことによりアドレスデータを受信することができなくなったことで該対象者の外出を再確認する。
【0031】
対象者8が外出先から戻ってきて玄関前の通信可能範囲内に入ると携帯端末部9からのアドレスデータが受信装置10で受信される。この受信されたアドレスデータは制御装置3に送られる。そして、処理装置3は制御信号発生回路36を制御してカメラ11をスタートさせるスタート信号を発生させる。そして、比較回路37はカメラ11で得られた画像データと当該アドレスデータをアドレスとする画像でデータを画像データ用メモリ37から読み出して比較回路37対比を行なうようになっている。処理回路35は比較回路37の比較によって一致が得られると設定回路2に対してセキュリティ装置1をオフとする制御信号を送出する。同時に、制御信号発生回路36を制御してカメラ11をストップさせるストップ信号を発生させる。
【0032】
次に、上述した本発明の実施例の構成による動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。ステップS1において、住宅に居住する者にアドレスデータを付して対象者8とし、このアドレスデータをアドレスデータ用メモリ34に記憶して登録する。また、セキュリティ装置1は対象者8が在宅しているときにはオフに設定されている。このようにして、初期状態が設定される。対象者8は外出する際に夫々アドレスデータを発信する携帯端末部9を所持することになる。次に、ステップS2で示すように、対象者8が携帯端末部9を所持して外出のために玄関を出ると、受信装置10が携帯端末部9からのアドレスデータを受信して制御装置3に供給する。制御装置3はアドレスデータの供給を受けるとステップS3で示すように、アドレスデータ用メモリ34に登録されたアドレスデータとの対比を行い登録の確認を実行する。確認が得られた場合は、ステップS4で示すように、処理回路35は制御信号発生回路36がカメラ11をスタートさせるスタート信号を発生するように制御してカメラ11による画像データの取得を行なう。対象者8が玄関から遠ざかり通信可能範囲から離脱するとアドレスデータの受信が途絶える。処理回路35は、ステップS5で示すように受信が途絶えたことを検知して制御信号発生回路36からストップ信号を発生させてカメラ11の撮影を停止させる。併せて、処理回路35は、画像データが画像データ用メモリ36に記憶された後に対象者が玄関から遠ざかり通信可能範囲から離脱したことによりアドレスデータを受信することができなくなったことで該対象者の外出を再確認する。
【0033】
このようにして、順次外出する複数の対象者8の画像データがカメラ11によりを取得されアドレスデータを付されて画像データ用メモリ37に記憶される。ステップS6において、処理回路35が受信されたアドレスデータと登録されたアドレスデータとの対比をとり、全員の画像データが取得され全員が外出したか否かを判別する。処理回路35は登録されたアドレスデータに基づき全員が外出したと判別すると、ステップS7において設定回路2を作動させてセキュリティ装置1をオンとし防犯監視モードに設定する。
【0034】
防犯監視モードにあるセキュリティ装置1は、玄関、雨戸、窓等から不用に侵入する不審者があるとこれを検知し、この異常状態をゲートウエィ4、ネットワーク5を介してサーバ61に伝達する。そして、基地局62から遠方の端末装置7に警報の情報を伝達する。また、端末装置7から配信システム6のサーバ61の蓄積データを検索してセキュリティ装置1の状況を監視する。
【0035】
留守における防犯監視モードにおいて、対象者8が帰宅するとステップS8で示すようにアドレスデータが受信装置10で受信される。受信されたアドレスデータは処理装置3に供給される。処理装置3はアドレスデータの供給を受けるとステップS9で示すように、アドレスデータ用メモリ34に登録されたアドレスデータとの対比を行い登録の確認を実行する。確認が得られた場合は、ステップS10で示すように、処理回路35は制御信号発生回路36がカメラ11をスタートさせるスタート信号を発生するように制御してカメラ11による画像データの取得を行なう。そして、比較回路37はステップS11で示すようにカメラ11で得られた画像データと当該アドレスデータをアドレスとする画像データ用メモリ37に記憶されている画像データとの対比を行なう。比較回路37の比較によって一致が得られると、処理回路35はステップS12で示すように設定回路2に対してセキュリティ装置1をオフとする制御信号を送出する。同時に、制御信号発生回路36を制御してカメラ11をストップさせるストップ信号を発生させる。このように処理装置3は対象者8帰宅したことを確認してセキュリティ装置1をオフとし防犯監視モードを解除する。そのため、セキュリティ装置1は対象者8が玄関から中に入る際に警報及び異常状態の伝達などの防犯動作がなされない。
【0036】
ステップS11において、画像データに一致が得られないときには、セキュリティ装置1は携帯端末装置9を不正に所持する不審者として警報を発すると同時に配信システム6に異常の情報を伝送する。このときに取得された画像データは、ゲートウェイ4、ネットワーク5を介して配信システム6のサーバ61に伝送され、必要に応じて端末装置7に伝送して不審者の確認に供される。
【0037】
ステップS9において、受信されたアドレスデータがアドレスデータ用メモリ34に登録されていない場合は、対象者8以外の留守中の訪問者ということで画像データの比較などの処理を実行しない。しかし、不法に侵入しようとするとセキュリティ装置1はこれを検知して警報を発する。
【0038】
上述した実施例によれば、ユーザは所定領域内への出入りを許可された対象者8をアドレスデータでもって特定し、このアドレスデータをアドレスデータ用メモリ34に記憶して登録する。一方、対象者8は自己のアドレスデータを送信する携帯端末部9を所持し、所定領域の出入り口を出入りする。制御システムは対象者が出入り口から携帯端末部を所持して出入りする時に受信部10によりアドレスデータを受信し、アドレスデータの受信によってカメラ11が作動して出入り口を通過する人を撮影して画像データを得る。併せて、処理回路35は画像データが画像データ用メモリ37に記憶された後にアドレスデータが受信されなくなることにより対象者が出入り口から離れていったことを判別する。そして、制御装置は、セキュリティ装置1が設定回路2により防犯監視モードを解除されている状態でアドレスデータを受信しカメラにより対象者の画像データを取得した時に、該アドレスデータに対応させて該画像データを画像データ用メモリ37に記憶する。そして、制御システムは、セキュリティ装置1が防犯監視モードに設定されている状態でアドレスデータを受信してカメラ11により該対象者8の画像データを取得した時に、比較回路38により該アドレスデータに対応する画像データ用メモリに記憶されている画像データを読み出して比較を行なう。そして、制御システムは比較回路38による画像データの比較で一致が得られたときに設定回路2によりセキュリティ装置1の防犯監視モードを解除する処理を行なう。
【0039】
従って、本発明の制御システムは、居住者としての対象者8をアドレスデータでもって予め登録し、そのアドレスデータを受信した時に画像データが未取得であれば外出したこととして判断する。一方、制御システムはアドレスデータを受信した時に画像データが取得ずみであれば帰ってきたものとして判断する。また、制御システムは、携帯端末部9が紛失、盗難等によりアドレスデータで特定されていない対象者8以外の人によって所持され不正に出入り口から入ろうとしても、カメラ11により取得された画像データが予め記憶された対象者8の画像データとの比較において一致しないことにより、セキュリティ装置の防犯監視モードを解除しない。そして、携帯端末部9の本人以外の不正使用により所定領域内への侵入が防止できる。更に、カメラ11は受信部10のアドレスデータの受信開始に同期して撮影を開始し受信終了に同期して撮影を終了し、取得された画像データがアドレスデータを付された処理をされるので、撮影が確実に自動的になされる。併せて、制御システムは、画像データ用メモリ37に画像データを記憶した後にアドレスデータが受信されなくなることにより対象者8が出入り口から離れていったことを確認し、対象者8が外出したこととして制御動作をする。
【0040】
尚、上述した本発明の実施例においては、カメラ11により外出する対象者8を撮影する際、その撮影終了をアドレスデータの受信が途絶えたことを検知して行なったが、処理回路35に撮影を開始してから一定時間の経過を検知する機能をもたせ、一定時間経過後に制御信号発生回路36がストップ信号を送出するように構成してもよい。そして、先に時間が経過した方でカメラ11の撮影を停止させるようにしてもよい。
【0041】
尚また、上述した本発明の実施例における携帯端末部9は、他の機能を有するカード、機器等にアドレスデータを送信する機能を備え他の機能と兼用にしたものであってもよい。
【0042】
尚また、上述した本発明においては、短距離通信としてBluetooth方式を用いたが、これに限定されることなく、例えば各種の無線LAN等の他の方式を適用することができる。
【0043】
尚また、上述した本発明の実施例においては、セキュリティ装置1で防犯監視する対象は住宅としたが、これに限定されることなく倉庫、事務所等の種々のものを対象とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明の実施例を示すセキュリティ制御システムのブロック図である。
【図2】図2は、図1における制御装置を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の実施例における動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
1 セキュリティ装置
2 設定回路
3 制御装置
5 ネットワークカメラ
6 配信システム
7 端末装置
8 対象者
9 携帯端末部
10 受信装置
11 カメラ
34 アドレスデータ用メモリ
35 処理回路
36 制御信号発生回路
37 画像データ用メモリ
38 比較回路
61 サーバ
62 基地局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定領域内への出入りを許可された対象者が所持し該対象者を特定するアドレスデータを送信し送信可能範囲を近距離とする携帯端末部と、
前記アドレスデータを予め記憶して登録するためのアドレスデータ用記憶手段と、
前記所定領域の出入り口から前記携帯端末部を所持して出入りする時に前記アドレスデータを受信する受信可能範囲を該出入り口近辺だけの近距離とする受信手段と、
前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置を選択的に防犯監視モードに設定する設定手段と、
前記出入り口を通過する人を撮影して画像データを得る画像データ取得手段と、
前記アドレスデータ受信手段によるアドレスデータの受信開始によって前記画像データ取得手段の撮影を開始させ、該アドレスデータの受信終了によって該画像データ取得手段の撮影を終了させる制御手段と、
前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されていない状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記画像データ取得手段により該対象者の画像データを取得して該アドレスデータに対応させて記憶する記憶手段と、
前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記画像データ所得手段により該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう比較手段と、
前記比較手段による前記画像データの比較で一致が得られたときに前記設定手段により前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう処理手段とを備えてなることを特徴とするセキュリティ装置の制御システム。
【請求項2】
所定領域内への出入りを許可された対象者が所持し該対象者を特定するアドレスデータを送信する携帯端末部と、
前記アドレスデータを予め記憶して登録するためのアドレスデータ用記憶手段と、
前記所定領域の出入り口から前記携帯端末部を所持して出入りする時に前記アドレスデータを受信する受信手段と、
前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置を選択的に防犯監視モードに設定する設定手段と、
前記アドレスデータ受信手段によるアドレスデータの受信によって前記出入り口を通過する人を撮影して画像データを得る画像データ取得手段と、
前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されていない状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記画像データ取得手段により該対象者の画像データを取得して該アドレスデータに対応させて記憶する記憶手段と、
前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記画像データ所得手段により該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう比較手段と、
前記比較手段による前記画像データの比較で一致が得られたときに前記設定手段により前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう処理手段とを備えてなることを特徴とするセキュリティ装置の制御システム。
【請求項3】
所定領域内への出入りを許可された対象者がアドレスデータを付されてアドレスデータ用メモリに記憶して登録される段階と、
前記対象者が前記アドレスデータを近距離だけ送信する携帯端末部を所持して前記所定領域の出入り口から出たときに該アドレスデータを受信する段階と、
前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置が防犯監視モードの解除状態において前記受信されたアドレスデータが受信されたときに、該アドレスデータが前記アドレスデータ用メモリに登録されていることを確認した後にカメラを作動させて前記外出する対象者を撮影し、該アドレスデータの受信終了によって撮影を終了し該カメラの撮影によって取得された画像データを画像データ用メモリに記憶する段階と、
前記対象者の全員が外出したことを判別する段階と、
前記対象者の全員が外出したことの判別に基づいて前記セキュリティ装置を解除状態から設定状態に制御する段階と、
前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを前記出入り口の近辺で受信した時に前記カメラにより該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう段階と、
前記画像データの比較で一致が得られたときに前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう段階とからなることを特徴とするセキュリティ装置の制御方法。
【請求項4】
所定領域内への出入りを許可された対象者がアドレスデータを付されてアドレスデータ用メモリに記憶して登録される段階と、
前記対象者が前記アドレスデータを送信する携帯端末部を所持して前記所定領域の出入り口から出たときに該アドレスデータを受信する段階と、
前記所定領域について防犯監視するセキュリティ装置が防犯監視モードの解除状態において前記受信されたアドレスデータが受信されたときに、該アドレスデータが前記アドレスデータ用メモリに登録されていることを確認した後、カメラを作動させて前記外出する対象者を撮影した画像データを取得し画像データ用メモリに記憶する段階と、
前記対象者の全員が外出したことを判別する段階と、
前記対象者の全員が外出したことの判別に基づいて前記セキュリティ装置を解除状態から設定状態に制御する段階と、
前記セキュリティ装置が防犯監視モードに設定されている状態で前記対象者のアドレスデータを受信した時に前記カメラにより該対象者の画像データを取得して前記記憶手段に記憶された該アドレスデータに対応する画像データとの比較を行なう段階と、
前記画像データの比較で一致が得られたときに前記セキュリティ装置の防犯監視モードを解除する処理を行なう段階とからなることを特徴とするセキュリティ装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−4289(P2006−4289A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−181619(P2004−181619)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】