説明

タイル貼り外壁の施工方法及び2×4住宅用タイルパネル部材

【課題】2×4住宅の建設施工現場で、外壁のタイル貼り施工を簡単に短期間で行なうことができるタイル貼り外壁の施工方法を提供する。
【解決手段】予め工場で規格化されたパネル状のタイルパネル部材1を製造する。タイルパネル部材1には、基枠に固定した面材の両側縁部の外側面に、ベースサイディング及びタイルを貼着しない未貼着スペース9を設けておく。2×4住宅の建設現場では、タイルパネル部材1を組み付ける場合、上部に設けた突出結合部13aを、隣接するタイルパネル部材の上部に設けた突出結合部と同一寸法の突出結合部用凹部13bに嵌合して結合する。施工現場では、タイルパネル部材1の接合線に沿った未貼着スペース9についてのみ、現場胴縁55を結合し、現場胴縁55の外側に現場ベースサイディング56を固定し、さらに現場ベースサイディング56の外側に現場タイル58を貼着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2×4住宅に使用されるタイル貼り外壁の施工方法及びその施工方法で使用される2×4住宅用タイルパネル部材に関する。
【背景技術】
【0002】
2×4材の軸材と面材を使用して建設する2×4住宅は、製造コストの有利さや施工の容易さなどから、多くの木造住宅で採用され、建設されている。
【0003】
近年、コンクリート住宅のみではなく、木造住宅においても、耐久性や見栄えの向上などから、外壁をタイル貼りとする木造住宅が増加する傾向にあり、2×4住宅においても、外壁にタイル貼りを採用する場合がある。
【0004】
木造住宅などの外壁にタイル貼り施工を行なう場合、下記特許文献1に記載されるように、通常、住宅の躯体に面材を固定し、その面材に防水シートを貼ると共に胴縁を固定し、胴縁の外側に下地材を固定する。さらに、下地材の外側にビニールシート及び網部材を貼り付けると共に、その外側に格子状の支持部材を取り付け、その支持部材の外側に接着剤を塗布し、台紙上に連結されたユニットタイルを、そこに貼り付けるように施工している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−118285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、この種のタイル貼り施工を、2×4住宅の建設現場で行なうことは、上述のように、面材の固定、防水シートの貼り付け、胴縁の取り付け、下地材の取り付け、ビニールシート及び網部材の貼り付け、格子状の支持部材の取り付けなど、非常に多くの工程と施工時間を必要とし、しかも、タイル貼り施工の現場作業には、熟練した技術を有する多くの熟練工を必要とする。
【0007】
2×4住宅は、熟練した大工仕事をそれ程必要とせず、比較的短期間で安価に、必要な強度など各種要求に応えた性能を備えた住宅を建設することができるところ、そのような木造住宅であっても、外壁をタイル貼りとする場合には、上記のように、2×4住宅の建設現場において、多く工程、施工時間、熟練した施工技術者を必要とするため、施工の改善が要望されていた。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、2×4住宅の建設施工現場で、外壁のタイル貼り施工を簡単に短期間で行なうことができるタイル貼り外壁の施工方法及び2×4住宅用タイルパネル部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る請求項1の2×4住宅のタイル貼り外壁の施工方法は、
タイルパネル部材が、
1対の縦軸材と、
少なくとも1本の中間縦軸材と、
該1対の縦軸材及び中間縦軸材の両端に結合された上下1対の横軸材と、
該横軸材と同じ長さを有し、一方の側に突出結合部を突き出し、他方の側に突出結合部用凹部を形成するように、横軸材上に固定された結合用横軸材と、
該縦軸材、中間縦軸材、横軸材及び結合用横軸材により囲まれた部分を覆って固定された面材と、
該面材の外側面に所定の間隔をあけて該縦軸材と平行に固定された胴縁と、
該胴縁の外側面に固定されたベースサイディングと、
該ベースサイディングの外側面に接着剤で貼着された複数のタイルと、
を備え、該面材の両側縁部の外側面を、該ベースサイディング及び該タイルを貼着しない、現場施工用の未貼着スペースとして、予め工場で製造され、
規格化されたパネル状の該タイルパネル部材を使用して、施工する2×4住宅のタイル貼り外壁の施工方法であって、
上記タイルパネル部材は、住宅の各階の床組部材上に建て込まれ、
該タイルパネル部材の上部の突出結合部は、隣接するタイルパネル部材の上部に設けた該突出結合部と同一寸法の突出結合部用凹部に嵌合して結合され、
相互に隣接して並設固定されたタイルパネル部材の接合線に沿った未貼着スペースのみについて、施工現場で、現場胴縁を結合し、該現場胴縁の外側に現場ベースサイディングを固定し、さらに該現場ベースサイディングの外側に現場タイルを貼着することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る請求項2の2×4住宅用タイルパネル部材は、
タイル貼り外壁の2×4住宅に使用される規格化されたタイルパネル部材であって、
1対の縦軸材と、
少なくとも1本の中間縦軸材と、
該1対の縦軸材及び中間縦軸材の両端に結合された上下1対の横軸材と、
該横軸材と同じ長さを有し、一方の側に突出結合部を突き出し、他方の側に突出結合部用凹部を形成するように、横軸材上に固定された結合用横軸材と、
該縦軸材、中間縦軸材、横軸材及び結合用横軸材により囲まれた部分を覆って固定された面材と、
該面材の外側面に所定の間隔をあけて該縦軸材と平行に固定された胴縁と、
該胴縁の外側面に固定されたベースサイディングと、
該ベースサイディングの外側面に接着剤で貼着された複数のタイルと、
を備え、
該面材の両側縁部の外側面は、ベースサイディング及びタイルを貼着しない、現場施工用の未貼着スペースとして、規格化されパネル状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
上記発明によれば、2×4住宅のタイル貼り外壁を施工する場合、予め工場において規格化されて製造されたタイルパネル部材を、住宅建設現場に搬入して住宅の各階の床組部材上に建て込む。そして、相互に隣接するタイルパネル部材の縦の接合線を含む、タイルパネル部材両側縁部の未貼着スペースに、現場胴縁を縦に面材の外側面に対し固定する一方、現場胴縁を覆って現場ベースサイディングを固定し、現場ベースサイディングの外側面に現場タイルを貼着するのみで、熟練さを有しない作業者であっても、簡単に、少ない工程数で、短期間のうちに、2×4住宅のタイル貼り外壁を施工することができる。
【0012】
さらに、各タイルパネル部材を住宅建設現場の住宅の各階の床組部材上に建て込む際、一方のタイルパネル部材の突出結合部を、他方の突出結合部用凹部に嵌め込むようにして位置決めし、容易に各タイルパネル部材を所定位置に嵌め込み固定することができる。
【0013】
また、請求項3の発明は、上記請求項1の2×4住宅のタイル貼り外壁の施工方法において、2×4住宅の建設施工現場にて、隣接するタイルパネル部材の接合部の未貼着スペースに、先ず、面材の外側面に現場胴縁を縦に固定し、該現場胴縁を覆って現場ベースサイディングを固定し、該現場ベースサイディングの外側面に、該タイルパネル部材の外側面に貼着されたタイルの割付と同じ割付で現場タイルを割り付け、接着剤により貼着することを特徴とする。
【0014】
また、請求項4の発明は、上記請求項3記載の2×4住宅のタイル貼り外壁の施工方法において、上記タイルが馬踏み貼りで割り付けられ、上記未貼着スペースにおける該タイルの両側端部に凹凸形状を付けて該タイルが貼着されたことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、2×4住宅の施工現場で、隣接するタイルパネル部材の接合部の未貼着スペースに、現場タイルを接着する際、現場タイルを馬踏み貼りで割り付けて接着するので、タイルがタイルパネル部材の縦の接合線を横断して接着され、タイルパネル部材の縦の接合線(直線状の縦線)が建築表面に現れず、建物の意匠を損なうことがない。
【発明の効果】
【0016】
本発明のタイル貼り外壁の施工方法及び2×4住宅用タイルパネル部材によれば、2×4住宅の建設施工現場で、外壁のタイル貼り施工を、簡単に短期間で行なうことができ、現場での省力化を図り、2×4住宅のタイル貼り外壁を安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態を示すタイル貼り外壁の施工方法に使用する2×4住宅用のタイルパネル部材1の正面図である。
【図2】タイルパネル部材1の2×4材からなる基枠の正面図(a)、断面図(b)である。
【図3】タイルパネル部材1の基枠に面材、胴縁を固定した状態の斜視図である。
【図4】タイルパネル部材2の正面図である。
【図5】タイルパネル部材2の2×4材からなる基枠の正面図(a)、断面図(b)である。
【図6】タイルパネル部材2の基枠に面材、胴縁を固定した状態の斜視図である。
【図7】タイルパネル部材2の2×4材からなる2枚の基枠を組み合わせた上体の正面図である。
【図8】タイルパネル部材2を相互に並設して結合した状態の拡大部分断面図である。
【図9】出隅用タイルパネル部材3の基枠の正面図(a)、同右側面図(b)、及び同断面図(c)である。
【図10】出隅用タイルパネル部材3の基枠に面材、胴縁を取り付けた状態の正面図(a)、同右側面図(b)、及び同断面図である。
【図11】出隅用タイルパネル部材3の正面図(a)、同右側面図(b)、及び同断面図(c)である。
【図12】入隅用タイルパネル部材4の基枠の正面図(a)、同右側面図(b)、及び同断面図(c)である。
【図13】入隅用タイルパネル部材4の基枠に面材、胴縁を取り付けた状態の正面図(a)、同右側面図(b)、及び同断面図である。
【図14】入隅用タイルパネル部材4の正面図(a)、同右側面図(b)、及び同断面図(c)である。
【図15】施工現場でタイルパネル部材1、2を相互に並設して結合した状態の拡大部分断面図である。
【図16】タイルパネル部材1,2を使用して施工した外壁の正面図である。
【図17】タイルパネル部材1,2、出隅用タイルパネル部材3、入隅用タイルパネル部材4を使用して施工した外壁の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は2×4住宅用タイルパネル部材の1例を示している。このタイルパネル部材1は、タイル貼り外壁の2×4住宅に使用される規格化されたタイルパネル部材であり、図2に示すような基枠を基に製作される。
【0019】
タイルパネル部材1の基枠は、1対の縦軸材10と、3本の中間縦軸材11と、1対の縦軸材10及び中間縦軸材11の両端に結合された上下1対の横軸材12と、横軸材12と同じ長さを有し、一方の側に突出結合部13aを突き出し、他方の側に突出結合部用凹部13bを形成するように、横軸材12上に固定された結合用横軸材13と、から構成され、縦軸材10、中間縦軸材11、横軸材12及び結合用横軸材13により囲まれた基枠の正面部分を覆って面材14が固定される。
【0020】
縦軸材10、中間縦軸材11、横軸材12、及び結合用横軸材13は、規格化された2×4材を使用して構成され、そのため、タイルパネル部材1の基枠の外形寸法は、例えば、横1820mm、縦2450mm、厚さ140mmに規格化された寸法とすることができる。タイルパネル部材1の上部右側に突出する突出結合部13aは、別のタイルパネル部材との間で相互に連結する際、隣接するタイルパネル部材の上部に設けた同一寸法の突出結合部用凹部13bに嵌合して結合する構造とされ、突出結合部13aと突出結合部用凹部13bの形状及び体積は同一とされる。
【0021】
図2に示すように、結合用横軸材13は横軸材12と同じ規格の木材が使用され、結合用横軸材13の端部をタイルパネル部材1の右側に所定長さ(例えば200mm)だけ突き出すようにして、突出結合部13aとすれば、同じ長さの突出結合部用凹部13bがタイルパネル部材1の反対側に形成されることとなる。
【0022】
基枠に貼着される面材14には、規格化された例えば厚さ9mmの構造用合板が使用され、縦軸材10、中間縦軸材11、横軸材12、結合用横軸材13、及び面材14は、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで相互に固定され、一体化される。
【0023】
図2に示すように、面材14の図2の右側縁部は基枠の右端の縦軸材10から僅かな幅で突出し、面材14の左側縁部は基枠の左端の縦軸材10の内側に同じ幅だけ入るように面材14は基枠上に位置して固定される。このため、タイルパネル部材1を相互に、或いは後述のタイルパネル部材2に並設して結合させる場合、面材14の突出部分を縦軸材10に重ね合わせ、位置決めを正確に且つ容易に行なえるようにしている。
【0024】
さらに、図3に示すように、面材14の外側面には、図示しない防水紙を被覆した状態で、複数の胴縁15が所定の間隔をおいて縦に固定される。この外形形状のタイルパネル部材1の場合、幅90mmの3本の胴縁15が両側部及び中間部に釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され、また、より細い幅40mmの胴縁15aが3本の胴縁15の間に縦に固定される。
【0025】
さらに、図1に示すように、それらの胴縁15,15aの外側に、ベースサイディング16が、面材14より少し狭い範囲を覆うように、つまり、面材14の外側の左右縁面に未貼着スペース9を残すように、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され貼着される。未貼着スペース9は、工場で製造される段階で、乾式タイル18が貼着されない部分であり、図1に示すように、乾式タイル18の1丁分の幅または半丁分の幅の段状のスペースとして形成される。
【0026】
ベースサイディング16には、例えば、厚さ12mm、幅1646mm、高さ2450mmの木繊維混入セメント珪酸カルシウム板などのサイディングを使用することができる。また、ベースサイディング16の未貼着スペース9側の縁部には、図15のように、現場施工での現場ベースサイディング56の貼着を容易とするために、ハットジョイナー17が取り付けられる。
【0027】
図1に示すように、乾式タイル18は、ベースサイディング16の外側面に、馬踏み貼りで割り付けられ、接着剤を使用して貼着される。貼着された乾式タイル18は、馬踏み貼りとなるめ、図1に示すように、未貼着スペース9におけるタイルの両側端部に凹凸形状が付き、未貼着スペース9には、タイル1丁分またはタイル半丁分のスペースが設けられることとなる。乾式タイル18は、ベースサイディング16の表面に嵌合させた状態で接着するタイプのタイルである場合、ベースサイディング16の外側面には嵌合部が突設され、乾式タイル18はその貼着面の嵌合部をベースサイディング16の嵌合部に嵌合させ且つ接着剤により貼着される。
【0028】
このような構成の規格化されたタイルパネル部材1は、2×4住宅の建設現場ではなく、予め工場において製造されるため、量産することができる。このため、製造コストを低減できると共に、2×4住宅の建設現場におけるタイル貼り外壁施工の工数を大幅に削減することができる。
【0029】
図4〜図6は、上記タイルパネル部材1の1/2のサイズ(基本サイズ)のタイルパネル部材2の例を示し、このサイズのタイルパネル部材2は、単体で製造し、2×4住宅の建設現場に搬入して使用することができるが、この基本サイズのタイルパネル部材2自体を複数枚接合し、より大型のサイズのタイルパネル部材を工場にて製作し、或いは上記タイルパネル部材1を含む各種のサイズ、タイプ、或いは形状のタイルパネル部材に対し接合して、各種のタイルパネル部材を工場で製造することができる。
【0030】
規格化されたこのタイルパネル部材2の基枠は、図5に示すように、1対の縦軸材20と、1本の中間縦軸材21と、1対の縦軸材20及び中間縦軸材21の両端に結合された上下1対の横軸材22と、横軸材22と同じ長さを有し、一方の側に突出結合部23aを突き出し、他方の側に突出結合部用凹部23bを形成するように、横軸材22上に固定された結合用横軸材23と、から構成され、縦軸材20、中間縦軸材21、横軸材22及び結合用横軸材23により囲まれた基枠の正面部分を覆って面材24が固定される。
【0031】
縦軸材20、中間縦軸材21、横軸材22、及び結合用横軸材23は、規格化された2×4材を使用しており、それにより、タイルパネル部材2の基枠の外形寸法は、例えば、横910mm、縦2450mm、厚さ140mmに規格化されたものとすることができる。
【0032】
タイルパネル部材2の上部右側に突出する突出結合部23aは、別のタイルパネル部材間で相互に連結される際、隣接するタイルパネル部材の上部に設けた同一寸法の突出結合部用凹部23bに嵌合して結合する構造とされ、突出結合部23aと突出結合部用凹部23bの形状及び体積は同一とされる。
【0033】
図5に示すように、結合用横軸材23は横軸材22と同じ規格の木材が使用され、結合用横軸材23の端部をタイルパネル部材2の右側に所定長さ(例えば200mm)だけ突き出すようにして、突出結合部23aとすれば、同じ長さの突出結合部用凹部23bがタイルパネル部材2の反対側に形成されることとなる。
【0034】
また、基枠を覆って固定される面材24には、規格化された例えば厚さ9mmの構造用合板が使用され、縦軸材20、中間縦軸材21、横軸材22、結合用横軸材23、及び面材24は、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで相互に固定され、一体化される。
【0035】
図5に示すように、面材24の図5の右側縁部は基枠の右端の縦軸材20から僅かな幅で突出し、面材24の左側縁部は基枠の左端の縦軸材20の内側に同じ幅だけ入るように面材24は基枠上に位置して固定される。このため、タイルパネル部材2を相互に、或いは上記タイルパネル部材1に並設して結合させる場合、面材24の突出部分を縦軸材20に重ね合わせ、位置決めを正確に且つ容易に行なえるようにしている。
【0036】
さらに、図6に示すように、面材24の外側面には、図示しない防水紙を被覆した状態で、複数の胴縁25が所定の間隔をおいて縦に固定される。この外形形状のタイルパネル部材2の場合、幅90mmの2本の胴縁25が両側部に釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され、また、より細い幅40mmの胴縁25aが胴縁25の間に縦に固定される。
【0037】
さらに、それらの胴縁25,25aの外側に、ベースサイディング26が、面材24より少し狭い範囲を覆うように、つまり、図4に示すように、上記と同様、面材24の外側の左右縁面に未貼着スペース9を残すように、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され貼着される。ベースサイディング26には、例えば、厚さ12mm、幅736mm、高さ2450mmの木繊維混入セメント珪酸カルシウム板などのサイディングを使用することができる。
【0038】
そして、ベースサイディング26の外側面に、乾式タイル18が、図4に示す如く、馬踏み貼りで割り付けられ、接着剤を使用して貼着される。貼着された乾式タイル18は、馬踏み貼りとなるため、未貼着スペース9におけるタイルの両側端部には凹凸形状が付くこととなる。また、未貼着スペース9の幅は、タイル1丁分又はタイル半丁分の幅となる。乾式タイル18が、ベースサイディング26の表面に嵌合させながら接着するタイプである場合、ベースサイディング26においても、その外側面に嵌合部を突設したサイディングを使用し、乾式タイル18はその貼着面の嵌合部をベースサイディング26の嵌合部に嵌合させ、接着剤により貼着される。
【0039】
このような小型基本形のパネルとして規格化されたタイルパネル部材2は、上記大型のタイルパネル部材1の側部に、或いは後述の壁面コーナー部に使用される、出隅用タイルパネル部材3または入隅用タイルパネル部材4の側部に、その突出結合部23aを突出結合部用凹部13bに嵌合させ、或いは、その突出結合部23aを突出結合部用凹部33bまたは43bに嵌合させるようにして、2×4住宅の建設現場、或いは工場において結合させることができる。これにより、外壁タイル貼り2×4住宅の製造コストを低減できると共に、2×4住宅の建設現場におけるタイル貼り施工の工数を大幅に削減することができる。
【0040】
また、上記構成の小型のタイルパネル部材2を基本単体パネルとして使用する場合、例えば、図7に示すように、タイルパネル部材の基枠に面材24を取り付けた状態で、2枚を相互に並設するようにして結合させ、図8に示すように、接合線に沿った位置に胴縁25を固定し、胴縁25の外側に両側の面材24を覆うように、より広い面積のベースサイディング29を貼着し、ベースサイディング29の外側面に、乾式タイル18を馬踏み貼りで割り付け、貼着する。このような基本単体パネルとしての小型のタイルパネル部材2の結合は、2×4住宅の建設現場で行うこともできるが、通常、工場において、上記のようにタイルパネル部材2を別のタイルパネル部材に結合して製造することもできる。
【0041】
図9〜図11は、2×4住宅の外壁コーナー部に使用される出隅用タイルパネル部材の例を示している。この出隅用タイルパネル部材3は、タイル貼り外壁の2×4住宅の出隅部に使用される規格化されたタイルパネル部材であり、図9に示すような基枠を基に製作される。
【0042】
出隅用タイルパネル部材3の基枠は、上記基本形のタイルパネル部材2の2枚の側縁部を、直角に結合して形成される。つまり、図9(a)に示すように、左側のパネル部材3Aは、左側縁部に配された2本の縦軸材30と、1本の中間縦軸材31と、右側縁部の1本の縦軸材30と、3本の縦軸材30及び中間縦軸材31の両端に結合された上下1対の横軸材32と、結合側に突出結合部33aを突き出し、端部側に突出結合部用凹部33bを形成するように、横軸材12上に固定された結合用横軸材33と、から構成され、縦軸材30、中間縦軸材31、横軸材32及び結合用横軸材33により囲まれた基枠の正面部分を覆って面材34が固定される。
【0043】
図9(b)に示す右側のパネル部材3Bは、左側縁部に配された3本の縦軸材30と、1本の中間縦軸材31と、右側縁部の2本の縦軸材30と、5本の縦軸材30及び中間縦軸材31の両端に結合された上下1対の横軸材32と、結合側に突出結合部33aを突き出し、端部側に突出結合部用凹部33bを形成するように、横軸材32上に固定された結合用横軸材33と、から構成され、縦軸材30、中間縦軸材31、横軸材32及び結合用横軸材33により囲まれた基枠の正面部分を覆って面材34が固定される。基枠に貼着される面材34には、規格化された例えば厚さ9mmの構造用合板が使用され、縦軸材30、中間縦軸材31、横軸材32、結合用横軸材33、及び面材34は、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで相互に固定され、一体化される。
【0044】
上記パネル部材3A,3Bを直角に結合して出隅用タイルパネル部材3の基枠を組み付ける場合、図9(c)に示すように、左側のパネル部材3Aの突出結合部33aの下側に、右側のパネル部材3Bの左側縁部の突出結合部用凹部33bを、直角に嵌め込んで結合し、結合部は、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定し、出隅用タイルパネル部材3の基枠は製作される。
【0045】
さらに、図10に示すように、面材34の外側面には、図示しない防水紙を被覆した状態で、複数の胴縁35が所定の間隔をおいて縦に固定される。この外形形状の出隅用タイルパネル部材3の場合、左側のパネル部材3A及び右側のパネル部材3Bの面材34の外側面に、幅90mmの2本の胴縁35が両側部に釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され、また、より細い幅40mmの胴縁35aが2本の胴縁35の間に縦に固定される。
【0046】
さらに、図11に示すように、出隅用タイルパネル部材3の左側のパネル部材3A及び右側のパネル部材3Bにおける胴縁35,35aの外側に、ベースサイディング36が、面材34より少し狭い範囲を覆うように、つまり、面材34の外側の左右の縁部に未貼着スペース9を残すように、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され貼着される。未貼着スペース9は、工場で製造される段階で、乾式タイル18が貼着されない部分であり、図11に示すように、乾式タイル18の1丁分の幅または半丁分の幅の段状のスペースとして形成される。ベースサイディング36には、例えば、厚さ12mm、幅904mm、高さ2450mmの木繊維混入セメント珪酸カルシウム板などのサイディングを使用することができる。
【0047】
図11に示すように、乾式タイル18は、ベースサイディング16の外側面に、馬踏み貼りで割り付けられ、さらに、コーナーの部分には、出隅用コーナータイル39が割り付けられ、接着剤を使用して貼着される。貼着された乾式タイル18は、馬踏み貼りとなるため、図11に示すように、未貼着スペース9におけるタイルの両側端部に凹凸形状が付き、未貼着スペース9には、タイル1丁分またはタイル半丁分のスペースが設けられることとなる。
【0048】
図12〜図14は、2×4住宅の外壁コーナー部に使用される入隅用タイルパネル部材の例を示している。この入隅用タイルパネル部材4は、タイル貼り外壁の2×4住宅の入隅コーナー部に使用される規格化されたタイルパネル部材であり、図12に示すような基枠を基に製作される。
【0049】
入隅用タイルパネル部材4の基枠は、上記基本形の2枚のタイルパネル部材2の側縁部を、相互に直角に結合して形成される。つまり、図12に示すように、入隅用タイルパネル部材4の左側のパネル部材4Aは、左側縁部に配された2本の縦軸材40と、1本の中間縦軸材41と、右側縁部の1本の縦軸材40と、3本の縦軸材40及び中間縦軸材41の両端に結合された上下1対の横軸材42と、結合側に突出結合部43aを突き出し、被結合側に突出結合部用凹部43bを形成するように、上の横軸材42上に固定された結合用横軸材43と、から構成され、縦軸材40、中間縦軸材41、横軸材42及び結合用横軸材43により囲まれた基枠の正面部分を覆って面材44が固定される。
【0050】
また、図12の右側のパネル部材4Bは、左側縁部に配された3本の縦軸材40と、1本の中間縦軸材41と、右側縁部の2本の縦軸材40と、5本の縦軸材40及び中間縦軸材41の両端に結合された上下1対の横軸材42と、結合側に突出結合部43aを突き出し、端部側に突出結合部用凹部43bを形成するように、横軸材42上に固定された結合用横軸材43と、から構成され、縦軸材40、中間縦軸材41、横軸材42及び結合用横軸材43により囲まれた基枠の正面部分を覆って面材44が固定される。基枠に貼着される面材44には、規格化された例えば厚さ9mmの構造用合板が使用され、縦軸材40、中間縦軸材41、横軸材42、結合用横軸材43、及び面材44は、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで相互に固定され、一体化される。
【0051】
入隅用タイルパネル部材4の基枠を組み付ける場合、図12(c)に示すように、左側のパネル部材4Aの突出結合部43aの下側に、右側のパネル部材4Bの左側縁部の突出結合部用凹部43bを、直角に嵌め込んで結合し、結合部は、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され、入隅用タイルパネル部材4の基枠が組み付けられる。
【0052】
さらに、図13に示すように、面材44の外側面には、図示しない防水紙を被覆した状態で、複数の胴縁45が所定の間隔をおいて縦に固定される。この入隅用タイルパネル部材4の場合、左側のパネル部材4A及び右側のパネル部材4Bの面材44の外側面に、幅90mmの2本の胴縁45が両側部に釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され、また、より細い幅40mmの胴縁45aが2本の胴縁45の間に縦に固定される。
【0053】
さらに、図14に示すように、入隅用タイルパネル部材4の左側のパネル部材4A及び右側のパネル部材4Bにおける胴縁45,45aの外側に、ベースサイディング46が、面材44より少し狭い範囲を覆うように、つまり、面材44の外側の左右縁面に未貼着スペース9を残すように、釘、木ねじ、ビス、接着剤などで固定され貼着される。未貼着スペース9は、工場で製造される段階で、乾式タイル18が貼着されない部分であり、図14に示すように、乾式タイル18の1丁分の幅または半丁分の幅の段状のスペースとして形成される。ベースサイディング46には、例えば、厚さ12mm、幅742mm、高さ2450mmの木繊維混入セメント珪酸カルシウム板などのサイディングを使用することができる。
【0054】
図14に示すように、乾式タイル18は、ベースサイディング46の外側面に、馬踏み貼りで割り付けられ、さらに、コーナーの部分には、入隅用コーナータイル49が割り付けられ、接着剤を使用して貼着される。貼着された乾式タイル18は、馬踏み貼りとなるため、図14に示すように、未貼着スペース9におけるタイルの両側端部に凹凸形状が付き、未貼着スペース9には、タイル1丁分またはタイル半丁分のスペースが設けられることとなる。
【0055】
このような構成の規格化された出隅用タイルパネル部材3及び入隅用タイルパネル部材4は、2×4住宅の建設現場ではなく、予め工場において製造されるため、量産することができる。このため、製造コストを低減できると共に、2×4住宅の建設現場におけるタイル貼り施工の工数を大幅に削減することができる。
【0056】
また、上述の平板状のタイルパネル部材1,2及びコーナー部用の出隅用タイルパネル部材3、入隅用タイルパネル部材4に加え、窓用アルミサッシなどを取り付けた窓用タイルパネル部材が、予め工場において製造される。
【0057】
このような窓用タイルパネル部材は、基本的には、上記タイルパネル部材1,2の一部に矩形の開口部を形成し、その開口部に窓用アルミサッシなどを取り付けたもので、図面による説明は省略するが、上述のタイルパネル部材1,2と同様に、2×4用の規格化された縦軸材、横軸材、面材、胴縁などを使用してパネル状に製造され、その外側面には、ベースサイディングを介して乾式タイルが馬踏み貼りを付して割り付けられ、接着剤で貼着され、外壁用のタイルパネル部材として製造される。そして、2×4住宅を設計する場合、このような規格化されたタイルパネル部材1,2、出隅用タイルパネル部材3、入隅用タイルパネル部材4を使用して、2×4住宅を設計することとなる。
【0058】
2×4住宅の建設現場で、外壁のタイル貼り施工を行なう場合、予め工場で製造された、タイルパネル部材1,2、出隅用タイルパネル部材3、入隅用タイルパネル部材4を、建設現場に搬入し、住宅建設現場の住宅の各階の床組部材上に建て込む。
【0059】
例えば、図1のタイルパネル部材1に隣接して図4のタイルパネル部材2を接合する場合、タイルパネル部材1の右側縁部をタイルパネル部材2の左側縁部に嵌合させて接合し、住宅の各階の床組部材上に建て込むが、この場合、タイルパネル部材1の右側縁部上における結合用横軸材13の突出結合部13aを、タイルパネル部材2の左側縁部上における突出結合部用凹部23bに嵌合させるようにして位置決めされ、比較的容易にタイルパネル部材1,2を正確に組み付けることができる。また、例えば、タイルパネル部材1の場合、面材14の右側縁部は基枠の右端の縦軸材10から僅かな幅で突出し、面材14の左側縁部は基枠の左端の縦軸材10の内側に同じ幅だけ入るように面材14は基枠上に位置しているので、タイルパネル部材1を相互に、或いはタイルパネル部材2に並設して結合させる場合、面材14の突出部分を縦軸材10に重ね合わせることにより、位置決めを正確に且つ容易に行なうことができる。
【0060】
また、タイルパネル部材1とタイルパネル部材1を接合する場合、或いはタイルパネル部材1と開口部を有する窓用タイルパネル部材を接合する場合、図16に示すように、斜線で示す未貼着スペース9を境界として接合され、結合される。また、タイルパネル部材1、出隅用タイルパネル部材3、入隅用タイルパネル部材4を接合する場合、図17に示すように、斜線で示す未貼着スペース9を境界として接合され、結合される。
【0061】
次に、図15に示すように、相互に隣接するタイルパネル部材1,2の縦の接合線を含む、タイルパネル部材1,2両側縁部の未貼着スペース9に、現場胴縁55を縦に面材14,24の外側面に対し固定すると共に、現場胴縁55を覆って現場ベースサイディング56を固定する。この現場ベースサイディング56はハットジョイナー17、17の間に固定される。そして、現場ベースサイディング56の外側面に、現場乾式タイル58を接着剤により接着する。図16,17に示すように、現場乾式タイル58は、タイルパネル部材1,2両側縁部の未貼着スペース9の各横列において、1丁または2丁を並設して貼着すればよく、現場施工において、最少数の現場乾式タイル58の貼着で、タイル貼り外壁を完成することができる。
【0062】
このように、2×4住宅の建設現場においては、タイル貼りの外壁を施工する場合、図16,17の斜線で示す未貼着スペース9にのみ、現場胴縁55を固定し、現場ベースサイディング56を介して現場乾式タイル58を接着剤により接着するのみで、簡単に、少ない工程数で、短期間のうちに、2×4住宅のタイル貼り外壁を施工することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 タイルパネル部材
2 タイルパネル部材
9 未貼着スペース
10 縦軸材
11 中間縦軸材
12 横軸材
13 結合用横軸材
13a 突出結合部
13b 突出結合部用凹部
14 面材
15 胴縁
15a 胴縁
16 ベースサイディング
18 乾式タイル
20 縦軸材
21 中間縦軸材
22 横軸材
23 結合用横軸材
23a 突出結合部
23b 突出結合部用凹部
24 面材
25 胴縁
25a 胴縁
26 ベースサイディング
55 現場胴縁
56 現場ベースサイディング
58 現場乾式タイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイルパネル部材が、
1対の縦軸材と、
少なくとも1本の中間縦軸材と、
該1対の縦軸材及び中間縦軸材の両端に結合された上下1対の横軸材と、
該横軸材と同じ長さを有し、一方の側に突出結合部を突き出し、他方の側に突出結合部用凹部を形成するように、横軸材上に固定された結合用横軸材と、
該縦軸材、中間縦軸材、横軸材及び結合用横軸材により囲まれた部分を覆って固定された面材と、
該面材の外側面に所定の間隔をあけて該縦軸材と平行に固定された胴縁と、
該胴縁の外側面に固定されたベースサイディングと、
該ベースサイディングの外側面に接着剤で貼着された複数のタイルと、
を備え、該面材の両側縁部の外側面を、該ベースサイディング及び該タイルを貼着しない、現場施工用の未貼着スペースとして、予め工場で製造され、
規格化されたパネル状の該タイルパネル部材を使用して、施工する2×4住宅のタイル貼り外壁の施工方法であって、
上記タイルパネル部材は、住宅の各階の床組部材上に建て込まれ、
該タイルパネル部材の上部の突出結合部は、隣接するタイルパネル部材の上部に設けた該突出結合部と同一寸法の突出結合部用凹部に嵌合して結合され、
相互に隣接して並設固定されたタイルパネル部材の接合線に沿った未貼着スペースのみについて、施工現場で、現場胴縁を結合し、該現場胴縁の外側に現場ベースサイディングを固定し、さらに該現場ベースサイディングの外側に現場タイルを貼着することを特徴とする2×4住宅のタイル貼り外壁の施工方法。
【請求項2】
タイル貼り外壁の2×4住宅に使用される規格化されたタイルパネル部材であって、
1対の縦軸材と、
少なくとも1本の中間縦軸材と、
該1対の縦軸材及び中間縦軸材の両端に結合された上下1対の横軸材と、
該横軸材と同じ長さを有し、一方の側に突出結合部を突き出し、他方の側に突出結合部用凹部を形成するように、横軸材上に固定された結合用横軸材と、
該縦軸材、中間縦軸材、横軸材及び結合用横軸材により囲まれた部分を覆って固定された面材と、
該面材の外側面に所定の間隔をあけて該縦軸材と平行に固定された胴縁と、
該胴縁の外側面に固定されたベースサイディングと、
該ベースサイディングの外側面に貼着された複数のタイルと、
を備え、
該面材の両側縁部の外側面は、ベースサイディング及びタイルを貼着しない、現場施工用の未貼着スペースとして、規格化されパネル状に形成されていることを特徴とする2×4住宅用タイルパネル部材。
【請求項3】
2×4住宅の建設施工現場にて、隣接するタイルパネル部材の接合部の未貼着スペースに、先ず、面材の外側面に現場胴縁を縦に固定し、該現場胴縁を覆って現場ベースサイディングを固定し、該現場ベースサイディングの外側面に、該タイルパネル部材の外側面に貼着されたタイルの割付と同じ割付で現場タイルを割り付け、接着剤により貼着することを特徴とする請求項1記載の2×4住宅のタイル貼り外壁の施工方法。
【請求項4】
前記タイルが馬踏み貼りで割り付けられ、前記未貼着スペースにおける該タイルの両側端部に凹凸形状を付けて該タイルが貼着されたことを特徴とする請求項3記載の2×4住宅のタイル貼り外壁の施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−246996(P2011−246996A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121963(P2010−121963)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(594095350)東新住建株式会社 (8)
【Fターム(参考)】