説明

ティルティングパッド型ジャーナル軸受

【課題】
簡単な構造でティルティングパッド型ジャーナル軸受の表面温度と油膜温度を低下させ、軸受の信頼性を向上する。
【解決手段】
ティルティングパッド型軸受50は、回転軸1をラジアル方向に支持する複数のティルティングパッド2を有する。ティルティングパッドにその内部を周方向に貫通する複数の冷却流路7を形成する。冷却流路はティルティングパッドの前縁2b面に入口、後縁2a面に出口を有する。出口は入口より半径方向内側に設けられており、冷却流路が斜めに傾斜した部分を有する。さらに、冷却流路の出口はティルティングパッドの半径方向厚さの1/2よりも内径側である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッド型のジャーナル軸受に係り、特にタービンや発電機、圧縮機などの大型回転機械の回転軸を支承するのに好適なティルティングパッド型ジャーナル軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のパッド形ジャーナル軸受の例が、特許文献1〜4に記載されている。この中で、特許文献1に記載のジャーナル軸受では、軸受本体が上下に2分割構造になっており、軸受け本体の内面には、分割されたパッドがパッドの一端側近くを中心に回動可能に設けられている。さらに、上側の軸受本体に設けられたパッドの内面には、回転方向に向かって徐々に断面積が減少する溝が形成されている。これにより、軸受の制振機能を増大させるとともに、軸受温度の上昇の抑制も図っている。
【0003】
また、特許文献2に記載のジャーナル軸受では、ティルティングパッドの軸受面よりも背面側に周方向に延びる冷却流路を形成している。そして、冷却流路中を、回転軸の回転方向とは逆方向に潤滑油を流し、ティルティングパッドを潤滑油で冷却した後に、潤滑油を軸受面に供給している。これにより、軸受温度の上昇の抑制を図っている。
【0004】
特許文献3では特許文献2と同様に、軸受面では回転軸の回転方向に潤滑油が流れるように、各ティルティングパッドの上流端側に、複数の潤滑油供給ノズルを軸方向に並べて設けて、軸受温度が上昇するのを抑制している。
【0005】
【特許文献1】特開昭58−102819号公報
【特許文献2】特開2006−112499号公報
【特許文献3】特開2000−274432号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1や2に記載のパッド形ジャーナル軸受では、軸受の構造が複雑となり、大型化するとともに製作が困難になる。軸受部が大型化すると、軸受部の損失も無視できなくなり、高速回転機械等ではその損失低減が重要な課題になる。
【0007】
また、特許文献3に記載のパッド形ジャーナル軸受では、パッド表面近くに設けた給油ノズルから、比較的低温の潤滑油を軸受面に供給しているので、軸受パッドの表面温度と油膜温度を低減することが可能である。しかしながら、1個のパッドの軸受面を潤滑した潤滑油が回転軸と連れまわり、隣合うパッドに流れ込むキャリーオーバー現象を完全に防止することができない。そのため、軸受面での潤滑油の温度は、給油ノズルから供給される潤滑油の温度より高くなってしまう。
【0008】
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、ティルティングパッド形ジャーナル軸受を簡単な構造としながら、パッドの表面温度や油膜温度の上昇を低減することにある。また、本発明の他の目的は、ジャーナル軸受を簡単な構造としながら、ティルティングパッド型ジャーナル軸受の信頼性を従来以上に向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の特徴は、回転軸をラジアル方向に支持する複数のティルティングパッドを有するティルティングパッド型軸受において、各ティルティングパッドにその内部を周方向に貫通する複数の冷却流路を形成し、この冷却流路はティルティングパッドの前縁面に入口、後縁面に出口を有し、出口は入口より半径方向内側に設けられて冷却流路が斜めに傾斜した部分を有することにある。
【0010】
そしてこの特徴において、冷却流路の出口をティルティングパッドの半径方向厚さの1/2よりも内径側とするがのよく、ティルティングパッドの前縁は外径側で下流側に傾斜しており、前縁面が2つの屈折した面で形成されていてもよい。
【0011】
また、ティルティングパッドの潤滑部近傍に直接潤滑油を供給する給油ノズルと、冷却流路の入口近傍に潤滑油を供給する冷却用給油ノズルとを設け、ティルティングパッドの半径方向厚さの1/2よりも内径側に出口位置を有する冷却油配管を冷却流路出口に接続してもよい。
【0012】
上記目的を達成するための本発明の他の特徴は、回転軸をラジアル方向に支持する複数のティルティングパッドを有するティルティングパッド型軸受において、ティルティングパッドを周方向に貫通する冷却流路を形成し、ティルティングパッドの潤滑部近傍に直接潤滑油を供給する給油ノズルと、ティルティングパッドを冷却する冷却用給油ノズルとを設け、冷却流路出口に、各ティルティングパッドの半径方向厚さの1/2よりも内径側に出口位置を有する冷却油配管を接続したことにある。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ティルティングパッド型ジャーナル軸受において、パッドに簡単な加工を施すだけでパッドの表面温度や油膜の温度上昇を抑制できる。したがって、ティルティングパッド型ジャーナル軸受の焼付きを防止でき、軸受の信頼性をより一層向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を用いて説明する。図1および図2に、本発明に係るティルティングパッド型ジャーナル軸受50の一実施例を、横断面図および部分斜視図で示す。本実施例で示すティルティングパッドジャーナル軸受50は、多段の遠心圧縮機のような高速でかつ危険速度に近い領域で運転される回転体を支持するのに好適である。
【0015】
ティルティングパッド型ジャーナル軸受50は、高速で回転方向11に回転する回転軸1をラジアル方向に支持する。周方向にほぼ等間隔に設けられた複数個(本例では5個)のティルティングパッド2が、軸受ハウジング9内に収容されている。軸受ハウジング9は筒状であり、その内周面には周方向にほぼ等間隔に、ティルティングパッド2の個数だけ突起であるピボット3が形成されている。なお、ピボット3を、軸方向に複列設けてもよい。
【0016】
ティルティングパッド2は、軸直角断面が扇形をしており、軸受面と反対面である背面側にピボット3が係合する窪みが形成されている。したがって、ティルティングパッド2を軸受ハウジング9内に収容したときは、ティルティングパッド2はピボット3を中心に周方向左右および軸方向前後に揺動可能である。またティルティングパッド2の背面側には、軸受ハウジング9との間で揺動できるように隙間が形成されており、ティルティングパッド2の内周面側には、回転軸1との間に軸受隙間が形成される。
【0017】
各ティルティングパッド2が、ピボット3部を係合位置として軸受ハウジング9に収容されたときに、周方向にティルティングパッド2間となる軸受ハウジング9の位置に、各ティルティングパッド2に潤滑油を供給する潤滑油の給油口4を、半径方向に形成する。給油口4から供給される潤滑油10aは、他の給油口4から給油され他のティルティングパッド2をすでに潤滑して温度上昇し、回転軸1とともに連れ回るキャリーオーバー油10bと混合して、給油口4に隣り合って位置するティルティングパッド2の内周面に流入する。ティルティングパッド2の内周面に流入した潤滑油10cは、回転軸1とティルティングパッド2間で油膜を形成し、回転軸1とティルティングパッド2との直接接触を防止し、回転軸1に作用する荷重を負担する。
【0018】
隣り合う他のティルティングパッド2をすでに潤滑したキャリーオーバー油10bは、回転軸1に作用する荷重を負担するとともに、周方向流れに起因する摺動摩擦により温度上昇する。そして粘性により回転軸1の回転に引きずられ、隣のティルティングパッド2にその一部が流れ込む。キャリーオーバー油10b自体はこれらの理由で温度上昇するが、キャリーオーバー油10bと混合する給油口から給油された新鮮な潤滑油10aは、混合により熱伝達して温度が上昇する。この温度上昇した新鮮な潤滑油10aの一部も、回転軸1に連れまわり隣のティルティングパッド2に流れ込む。
【0019】
つまり、周方向に各ティルティングパッド2間に位置する給油口4からは、常に新鮮な低温の潤滑油10aが供給されるが、ティルティングパッド2の内周面である潤滑面に到達する潤滑油10cは、給油口4から供給される潤滑油10aより温度が上昇している。このように油浴方式のティルティングパッド型ジャーナル軸受50では、軸受面に供給される潤滑油10cの温度は、給油口4に設定した給油温度より高くなっており、軸受性能を理想値よりも低下させる。
【0020】
そこで、本実施例では、ティルティングパッド2内を周方向に貫通する冷却流路7を、各ティルティングパッド2に形成している。図1(b)に示すように、ティルティングパッド2の外径側から内径側に斜めに潤滑油が流通する冷却流路7を、軸方向に並べて複数本形成する。冷却流路7は貫通穴であり、この図1(b)では、2本形成している。冷却流路7は、回転軸1の回転方向の上流側(前縁側)を外径側にし、下流側(後縁側)を内径側にする。冷却流路7を形成したので、給油口4から給油された潤滑油の一部10dは、冷却流路7へ流れ込む。ティルティングパッド2内を流通する潤滑油10fは、ティルティングパッド2を内部から冷却する。そして、ティルティングパッド2から、温度上昇した潤滑油10eが流出する。
【0021】
ティルティングパッド2の詳細を図2の正面断面図で示す。各ティルティングパッド2の後縁面2aから前縁面2bにかけて形成された冷却流路7は、出口の半径方向位置が、各ティルティングパッド2の半径方向厚さHの1/2よりも内径側に形成される。特に、図2に示すティルティングパッド型ジャーナル軸受50では、回転軸1の近傍に冷却流路7の出口を形成している。冷却流路7の出口を回転軸1の近傍に設けたので、軸受ハウジング9内の潤滑油は、積極的に冷却流路7に流通する。
【0022】
従来の冷却流路のないティルティングパッド型ジャーナル軸受50では、各ティルティングパッド2を潤滑した潤滑油と給油口4から供給される新鮮な潤滑油とが混合するティルティングパッド2間のスペースに、内径側で回転軸1の回転方向を向き、外径側で回転軸1の回転方向とは逆向きになる旋回流が発生する。この結果を踏まえると、冷却流路7の出口を回転軸1に近づければ近づけるほど、冷却流路7の入口と出口の動圧差を大きくすることができる。また、回転軸1が回転すると、潤滑油が回転軸1に引きずられて冷却流路7に流れ込む流れが形成されやすいので、冷却流路7を流れる潤滑油の量を増大させることが期待できる。
【0023】
本実施例では、冷却流路7の出口の位置を、ティルティングパッド2の厚さHの半分以下としたが、出口位置が回転軸1に近ければ近いほど流れ込み流が形成されやすく、冷却効果が向上する。また、ティルティングパッド2の潤滑面の温度は、潤滑面の後縁2b側に近い後半部で高くなるので、後半部分を重点的に冷却すればティルティングパッド2の冷却において最も有効である。本実施例では、冷却流路7の出口の径方向位置を入口の径方向位置より内側に位置させているので、特に潤滑面の後半部分で、冷却流路7を流れる潤滑油とティルティングパッドで発生した熱との熱交換が促進される。
【0024】
冷却流路7を流通し、ティルティングパッド2の内部を冷却した潤滑油10eは、給油口4から流入した潤滑油10aよりも温度上昇しているものの、ティルティングパッド2と回転軸1間を潤滑する潤滑油10cよりは低温である。冷却流路7を通った潤滑油10eを回転軸1の回転による吸い込み作用で積極的に回転軸1に連れまわさせ、潤滑油10cと混合させる。これにより、回転軸1の回転方向に隣り合うティルティングパッド2に作用する潤滑油の温度を、潤滑油10cの温度より低く抑えることができる。
【0025】
本実施例によれば、冷却流路7から排出される潤滑油10eが回転軸1に連れ回っているキャリーオーバー油10bと混合するので、実際にティルティングパッド2で潤滑に作用する油膜形成潤滑油10cの温度が低下する。従来の一般的なティルティングパッド型ジャーナル軸受や、ただ単に冷却流路を備えたティルティングパッド型ジャーナル軸受に比べて、よりティルティングパッド2の表面温度および油膜温度を低下させるることができる。したがって、潤滑油量を低減することが可能となり、攪拌損失を低減できる。また、ティルティングパッド型ジャーナル軸受の給油装置を小型化でき、コストダウンが可能になる。
【0026】
図3に、本発明に係るティルティングパッド型ジャーナル軸受の他の実施例を、横断面図(同図(a))および部分斜視図(同図(b))で示す。本実施例は、上記実施例とは、各ティルティングパッド2の軸直角断面形状が相違している。具体的には、上記実施例では円環を切断した断面形状であったものを、前縁2bを屈折した2平面で構成している。前縁2bの内径側であって上流側に広いスペースを形成したので、給油口4から流入する潤滑油10aと回転軸1の回転に連れ回りする潤滑油とが混合した潤滑油10gの旋回流が形成されやすくなる。この旋回流により、冷却流路7へより効果的に潤滑油が流入する。
【0027】
なお、ティルティングパッド2の前縁2bは、外径側で大きく下流側に傾いている。冷却通路7へできるだけ滑らかに潤滑油を流通させるために、冷却通路7は周方向に途中までほぼ水平な形状で、途中から内径側に屈折した形状としている。ここで、水平とは、ピボット3と回転軸1の中心を結ぶ線に垂直な面である。この場合でも、冷却流路7の出口は回転軸1に近づけるのが望ましく、ティルティングパッド2の半径方向厚さHの1/2以下にする。
【0028】
図4に、本発明に係るティルティングパッド型ジャーナル軸受のさらに他の実施例を示す。図4(a)は、ティルティングパッド型ジャーナル軸受50の横断面図であり、図4(b)はティルティングパッドジャーナル軸受50が有するティルティングパッド2部の斜視図である。
【0029】
上記実施例は、ティルティングパッド2を潤滑油中に浸漬するいわゆる油浴方式の潤滑方法であるが、本実施例ではティルティングパッド2の潤滑面である回転軸1との対向面に潤滑油を供給するいわゆる直接給油方式の潤滑方法を採用している。そのため、ティルティングパッド軸受50の外径側から半径方向にやや傾けてティルティングパッド2の上流側端部まで、新鮮な潤滑油10aを供給する給油ノズル5を延在させている。
【0030】
一方、円環を切断した扇形形状のティルティングパッド2を効果的に冷却するために、ティルティングパッド2の内部に、ほぼ水平に冷却通路7を形成する。冷却通路7が水平に形成されているので、出口部付近では、冷却し終えた潤滑油10fを回転軸1近くに導くために、冷却配管8を内径側に傾けて接続する。冷却通路7に潤滑油を円滑に供給するために、冷却通路7の入口部付近まで、冷却用給油ノズル6をティルティングパッド軸受50の半径方向に外側から延在させる。
【0031】
本実施例でも、冷却用の潤滑油10eの出口部である冷却用給油ノズル8の半径方向出口位置を、ティルティングパッド2の半径方向厚さの1/2よりも内径側にしている。冷却流路7を通り、ティルティングパッド2を冷却した潤滑油10bは、冷却油配管8から潤滑部に流入する。一方、新鮮な潤滑油10aを供給する給油ノズル5に隣り合うティルティングパッド2の潤滑部に導かれ温度上昇した潤滑油10cの一部も、ティルティングパッドの潤滑部に流入する。
【0032】
ここで、冷却通路から流出する潤滑油10eは、ティルティングパッド2を潤滑した潤滑油10cより温度が低い。そこで本実施例によれば、冷却流路7を通った潤滑油10eを回転軸1の回転による吸い込み作用で積極的に回転軸1と連れ回らせて潤滑油10cと混合させることが可能になり、下流側のティルティングパッド2を冷却する潤滑油10bの温度を混合前の潤滑油10cの温度より低く抑えられる。したがって、潤滑油量を低減できるとともに、潤滑性能が向上する。
【0033】
上記各実施例では、ティルティングパッド型ジャーナル軸受50を大型の回転機械に用いる場合を説明したが、本発明に係るティルティングパッド型ジャーナル軸受は小型軽量の回転機械にも適用可能である。小型軽量の回転機械の軸受に本発明に係るティルティングパッド型ジャーナル軸受を使用すれば、油膜を形成する潤滑油温度を相応に低下させることができるし、潤滑油量や攪拌損失をも低減できる。したがって、回転機械の機械的損失を減少でき、回転機械の効率が向上する。また、軸受を効果的に冷却するので、軸受の焼きつき等を防止でき、軸受の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係るティルティングパッド型ジャーナル軸受の一実施例の横断面図および部分斜視図。
【図2】図1に示したティルティングパッド型ジャーナル軸受に用いるティルティングパッドの正面図。
【図3】本発明に係るティルティングパッド型ジャーナル軸受の他の実施例の横断面図および部分斜視図。
【図4】本発明に係るティルティングパッド型ジャーナル軸受のさらに他の実施例の横断面図および部分斜視図。
【符号の説明】
【0035】
1…回転軸、2…ティルティングパッド、3…ピボット、4…給油口、5…給油ノズル、6…冷却用給油ノズル、7…冷却流路、8…冷却油配管、9…軸受ハウジング、10a〜10f…潤滑油、11…回転方向、50…ティルティングパッド型ジャーナル軸受。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸をラジアル方向に支持する複数のティルティングパッドを有するティルティングパッド型軸受において、前記各ティルティングパッドにその内部を周方向に貫通する複数の冷却流路を形成し、この冷却流路はティルティングパッドの前縁面に入口、後縁面に出口を有し、前記出口は前記入口より半径方向内側に設けられて前記冷却流路が斜めに傾斜した部分を有することを特徴とするティルティングパッド型ジャーナル軸受。
【請求項2】
前記冷却流路の出口を前記ティルティングパッドの半径方向厚さの1/2よりも内径側としたことを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド型ジャーナル軸受。
【請求項3】
前記ティルティングパッドの前縁は外径側で下流側に傾斜しており、前縁面が2つの屈折した面で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド型ジャーナル軸受。
【請求項4】
回転軸をラジアル方向に支持する複数のティルティングパッドを有するティルティングパッド型軸受において、前記ティルティングパッドを周方向に貫通する冷却流路を形成し、前記ティルティングパッドの潤滑部近傍に直接潤滑油を供給する給油ノズルと、前記ティルティングパッドを冷却する冷却用給油ノズルとを設け、前記冷却流路出口に、各ティルティングパッドの半径方向厚さの1/2よりも内径側に出口位置を有する冷却油配管を接続したことを特徴とするティルティングパッド型ジャーナル軸受。
【請求項5】
前記ティルティングパッドの潤滑部近傍に直接潤滑油を供給する給油ノズルと、前記冷却流路の入口近傍に潤滑油を供給する冷却用給油ノズルとを設け、前記ティルティングパッドの半径方向厚さの1/2よりも内径側に出口位置を有する冷却油配管を前記冷却流路出口に接続したことを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド型ジャーナル軸受。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−63015(P2009−63015A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−229140(P2007−229140)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)
【Fターム(参考)】