説明

ディスペンサ装置、及びディスペンサ装置の制御方法

【課題】基板上に接着剤を均一に塗布する。
【解決手段】ディスペンサ装置は、第1の開口部223と、第2の開口部224との間で徐変した形状を有したニードル先端部222を備えたシリンジユニットと、シリンジユニット内を加圧する加圧部と、シリンジユニットを支持して所定の位置に移動するアーム部と、第3の開口部413と、第4の開口部414との間で徐変した形状を有し、第3の開口部413が第1の開口部223よりも突出した状態でニードル先端部222を覆うストッパ先端部412を支持して所定の位置に移動する駆動部と、第3の開口部413がプリント配線板に接触する状態まで、アーム部と駆動部とを同じ挙動で移動させる第1の制御と、第3の開口部413よりも突出した状態まで駆動部を移動させる第2の制御とを行う制御部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスペンサ装置に係り、特にニードルを塗布対象物から一定の距離だけ離すことができるディスペンサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリント配線板と電子部品とを接合する部材として例えば接着剤が用いられる。接着剤は、ディスペンサと呼ばれる塗布装置を用いて塗布することが多い。近年のプリント配線板は、多くの電子部品を実装するために高密度実装が求められている。従って電子部品とプリント配線板との接合に用いるディスペンサは、所定の領域に所定の量の接着剤を所定の塗布高さで塗布できる装置であることが好ましい。即ち、塗布装置は接着剤を均一に塗布できる装置であることが好ましい。
【0003】
特許文献1には、配線基板(プリント配線板)の所望領域に均一に接着剤を塗布する手段として、塗布時のノズルの高さを一定に維持するために、塗布ノズルに並行に延在するストッパを設けた塗布装置を開示している。
【特許文献1】特開平3−288567号公報、第5頁、図3参照
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した技術を用いたとしても、接着剤を均一に塗布するには、更に塗布圧力の調整が必要であった。即ち、上述した特許文献に開示されたノズルやニードルは、塗布対象であるプリント配線板に実装されている電子部品との干渉を避けるため、あるいはニードル自身の製造性を考慮して、太いニードルと、細いニードルとが段差構造で連なるものが多い。即ち、射出径よりも数倍大きな所定の大きさの径を有するニードル本体部と、射出径を有するニードル先端部とが結合した形状を有し、シリンジに貯められた接着剤は、まず、ニードル本体部に移動し、ニードル本体部からニードル先端部に移動することで射出(接着剤の塗布)が行われている。
【0005】
このような、段差構造を有するノズルやニードルでは、内部の圧力が当該段差部分で大きく変化するため、高圧力下での塗布圧力調節が難しく、塗布形状が安定しないという問題があった。また低圧力下で塗布した場合には、効率よい射出を促すため接着剤が封入されているシリンジを加熱し、接着剤の粘度を低下させる必要があった。
【0006】
そのため、塗布の実施指令を出していないのにもかかわらず、ニードルの先端から接着剤が出て(ダレて)しまったり、塗布対象であるプリント配線板上に意図した領域以上に塗れ広がってしまったりした。更には、熱により接着剤の性質が変化し、意図した接着効果が得られないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、接着剤を均一に塗布できるニードルユニット、及びディスペンサ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係るディスペンサ装置は、第1の開口部と、前記第1の開口部よりも大きな面積の第2の開口部との間で徐変した形状を有したニードル先端部を備え、塗布材料を収容するためのシリンジユニットと、前記シリンジユニット内を加圧して前記第1の開口部から前記塗布材料を塗布対象物に塗布する加圧部と、前記シリンジユニットを支持して所定の位置に移動するアーム部と、第3の開口部と、前記第3の開口部よりも大きな面積の第4の開口部との間で徐変した形状を有し、前記第3の開口部が前記第1の開口部よりも突出した第1の状態で前記ニードル先端部を覆うストッパ部を支持して所定の位置に移動する駆動部と、前記第1の状態から前記第3の開口部が前記塗布対象物に接触する第2の状態まで、前記アーム部と前記駆動部とを同じ挙動で移動させる第1の制御と、前記第1の制御後に前記第1の開口部を前記第3の開口部よりも突出した第3の状態まで前記駆動部を移動させる第2の制御とを行う制御部と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、本発明に係るディスペンサ装置の制御方法は、第1の開口部と、前記第1の開口部よりも大きな面積の第2の開口部との間で徐変した形状を有したニードル先端部を備えた塗布材料を収容するためのシリンジユニットと、前記シリンジユニット内を加圧する加圧部と、前記シリンジユニットを支持するアーム部と、第3の開口部と、前記第3の開口部よりも大きな面積の第4の開口部との間で徐変した形状を有したストッパ部を支持して所定の位置に移動する駆動部と、を備えたディスペンサ装置の制御方法であって、前記ストッパ部の前記第3の開口部を前記ニードル先端部の前記第1の開口部よりも突出した第1の状態に設定する第1のステップと、前記第1の状態から前記第3の開口部が塗布対象物に接触する第2の状態まで、前記アーム部と前記駆動部とを同じ挙動で移動させる第1のステップと、前記第1のステップに前記第1の開口部を前記第3の開口部よりも突出した第3の状態まで前記駆動部を移動させる第2のステップと、前記第2のステップ後に、前記加圧部により前記シリンジユニット内を加圧して前記第1の開口部から前記塗布材料を塗布対象物に塗布する第3のステップと、を行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
接着剤を均一に塗布できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(本発明の実施の形態)
以下、本発明の実施形態を、図1ないし図6を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係るディスペンサ装置を示した図である。図2はニードル部22、ストッパ部41の周辺を拡大した図である。図1に示すように、本発明の実施の形態に係るディスペンサ装置1は、加圧部10と、シリンジユニット20と、アーム部30と、ストッパユニット40と、テーブル50と、制御部60と、とを主たる構成要素とする。ここで、制御部60は、加圧部10とアーム部30とストッパユニット40とテーブル50とに接続している。
【0013】
加圧部10は、パイプ11と、パイプ11と接続した装着部12とを有する。加圧部10は、後述する制御部60による制御により、パイプ11及び装着部12を介して装着部12に取り付けられたシリンジユニット20に対して任意の圧力を加える。即ち、シリンジユニット20内を加圧して後述する第1の開口部223から塗布材料である接着剤βを塗布対象物(後述するプリント配線板α)に塗布する。
【0014】
シリンジユニット20は、シリンジ部21とニードル部22とを有する。シリンジ部21には接着剤βが貯められており(図6参照)、加圧部10から受けた圧力によりニードル部22へ接着剤βを押し出す。押し出された接着剤βは、ニードル部22の第1の開口部223(図2参照)から塗布対象物であるプリント配線板αへ塗布される。
【0015】
アーム部30は、第1のアーム31と第1のアーム31の端部から垂直方向に結合された第2のアーム32とを有する。第1のアーム31は、シリンジユニット20のシリンジ部21を着脱自在(不図示)に支持する。制御部60は第2のアーム32を鉛直方向、水平方向、回転方向に移動制御する。これにより第1のアーム31に支持されたシリンジユニット20を移動可能にしている。
【0016】
ストッパユニット40は、ストッパ部41と、このストッパ部41を結合支持した駆動部42とを有する。制御部60は駆動部42を鉛直方向、水平方向、回転方向に移動制御する。これにより駆動部42に支持されたストッパ部41を移動可能にしている。
【0017】
テーブル50は、搭載面51を有し、接着剤βの塗布対象であるプリント配線板αを搭載するテーブルである。テーブル50も制御部60の制御により、鉛直方向、水平方向に移動可能となっている。
【0018】
制御部60は、ディスペンサ装置1全体を制御する。即ち、制御部60は、加圧部10を制御することにより加圧部10からシリンジユニット20へ加える圧力を制御することでプリント配線板αへの接着剤βの塗布量を制御する。また、制御部60はアーム部30を制御することによりアーム部30の移動を管理し、プリント配線板αへの接着剤βの塗布位置を制御する。同様に、制御部60はストッパユニット40の駆動部42を制御することによりストッパ部41の移動を管理し、後述するようにニードル部22をプリント配線板αから処理距離離れるように制御する。更に、制御部60はテーブル50を制御することによりテーブル50の移動を管理し、プリント配線板αへの接着剤βの塗布位置を制御する。また、テーブル50をユーザにとって扱いやすい位置に移動することによりユーザによる搭載面51上へのアクセスを容易にする役割を担う。
【0019】
次に、ニードル部22とストッパ部41の形状の詳細を説明する。図2は、ニードル部22とストッパ部41の周辺を拡大した断面図である。ニードル部22は、所定の肉厚t1を有した円筒状のニードル部本体221と、ニードル部本体221と結合し、かつ所定の肉厚t1を有した円筒状のニードル先端部222とから構成される。ニードル部本体221とニードル先端部222は、例えばステンレス材で構成されている。尚、図2ではニードル部22の内部の理解のため、ニードル部22は断面で示している。後述する図3ないし図5も同様である。
【0020】
ニードル先端部222は、両端が夫々大きさの異なる開口部を有した円筒形であり、外形及び内側形状もテーパ状の形状を有する。即ち、ニードル先端部222は、一端が面積B1を有した第1の開口部223を有する。また、第1の開口部223の反対側の他端は面積B1よりも大きな面積B2を有した第2の開口部224を有する。ニードル先端部222は、第1の開口部223と第2の開口部224とを徐変しながら接続する。このようにニードル先端部222はテーパ状となっている。ニードル先端部222は肉厚がt1で一定であることから内部も、段差状では無くテーパ状となっている。従って、少なくともニードル先端部222内においては加圧部10から掛かる圧力は徐変しながら第1の開口部223に向かうほど高くなっていく。
【0021】
一方、ニードル部本体221は一端がニードル先端部222の第2の開口部224と連接し、他端はシリンジ部21と接続する。
【0022】
本実施の形態に係るストッパ部41は、所定の肉厚t2を有した円筒状のストッパ本体部411と、ストッパ本体部411と結合し、かつ所定の肉厚t2を有した円筒状のストッパ先端部412とから構成され、ニードル部22を覆っている。
【0023】
ストッパ先端部412は、ニードル先端部222より大きな断面を有し、テーパ状の形状を有する。即ち、ストッパ先端部412は、一端が面積B1より大きな面積である面積A1を有した第3の開口部413を有する。また、第3の開口部413の反対側の他端は面積B2よりも大きな面積であり、かつ面積A1よりも大きな面積である面積A2を有した第4の開口部414を有する。第3の開口部413は自由端となっている。
【0024】
ストッパ先端部412は、第3の開口部413と第4の開口部414とを徐変しながら接続する。従ってストッパ先端部412はテーパ状となっている。ストッパ先端部412は肉厚がt2であるから内部もテーパ状となっている。また、本実施形態のストッパ先端部412のテーパ傾斜角度は、ニードル先端部222のテーパ傾斜角度よりも狭くても良いし、広くても良いし、同じでも良い。ストッパ先端部412のテーパ傾斜角度がニードル先端部222のそれよりも狭い場合には、ストッパ先端部412全体が細くなり、より高密度実装に対応できる。また、ストッパ先端部412のテーパ傾斜角度がニードル先端部222のそれよりも広い場合には、面積B1よりわずかに大きい面積A1を確保していれば、ニードル先端部222をストッパ先端部412から突出可能となる。
【0025】
一方、ストッパ本体部411は一端がストッパ先端部412の第4の開口部414と連接し、他端は自由端となっている。また、ストッパ本体部411の側面は駆動部42と着脱自在(不図示)となっている。
【0026】
ストッパ部41は、全体としてニードル部22と同軸上に設けられている。但し、ストッパ先端部412の第3の開口部413は、ニードル先端部222の第1の開口部223よりも先端側に突出長h1だけ突出した状態(本実施形態ではこの状態を「第1の状態T1」ということする。)となっている。このように第1の状態T1ではストッパユニット40はニードル先端部222を覆っている。
【0027】
(接着剤βの塗布方法)
次に、ディスペンサ装置1における接着剤βの塗布方法を説明する。図3は、本発明の実施の形態に係るディスペンサ装置の接着剤塗布方法を示したフローチャートである。
【0028】
まず、図2に示すようにディスペンサ装置1は、制御部60の制御によりディスペンサ装置1の塗布開始前に初期設定を行い、上述した第1の状態T1の状態にする(図3、ステップS1)。即ち、ディスペンサ装置1のテーブル50にプリント配線板αを設定し、アーム部30を第1の状態T1にする。尚、第1の状態T1では、図2に示したとおり、プリント配線板αと第1の開口部223とは初期高さL1だけ離れている。
【0029】
次に、ディスペンサ装置1は、制御部60によるアーム部30及び駆動部42の下降制御によりニードル部22及びストッパ部41を下降させる(ステップS2)。即ち、ディスペンサ装置1は、アーム部30を下降制御することで、シリンジユニット20が下降し、これと連接するニードル部22がプリント配線板αに向かって下降移動する。また、制御部60は、駆動部42を下降制御することでストッパ部41が下降移動する。尚、アーム部30の移動制御に連動して駆動部42が移動するように構成しても良い。このステップS2により、アーム部30が下降移動と同時にストッパユニット40も同方向に同距離移動する。
【0030】
次に、制御部60は、ストッパ部41のストッパ先端部412がプリント配線板αに接触したか否かを判断する(ステップS3)。即ち、駆動部42を所定の荷重で下降移動させて、駆動部42の下降移動が続く場合には、未だストッパ先端部412がプリント配線板αと接触していないと判断し(ステップS3のNo)、ステップS2の下降移動を継続させる。
【0031】
一方、制御部60が駆動部42を所定の荷重で下降移動させても駆動部42の下降移動が続かない場合には、ストッパ先端部412の第3の開口部413側が塗布対象物であるプリント配線板αに接触した(本実施の形態ではこの状態を「第2の状態T2」ということとする。)と判断し(ステップS3のYes)、制御部60は駆動部42の下降移動を停止する(ステップS4)。図4は、ストッパ部41がプリント配線板αに接触した状態を示した図である。図4に示すように制御部60が駆動部42を所定の荷重で下降移動させてもこれ以上下降しない場合には、制御部60はアーム部30と駆動部42の下降移動の制御を中止し、アーム部30と駆動部42の移動を停止させる。
【0032】
次に、ディスペンサ装置1は、制御部60による駆動部42上昇制御によりストッパ部41を上昇させる(ステップS5)。即ち、制御部60は、駆動部42を上昇制御することで、ストッパ部41が上昇する。この移動により、ニードル部22のニードル先端部222の第1の開口部223側が第3の開口部413から突出することとなる。
【0033】
次に、制御部60は、ストッパ部41が所定の距離だけ上昇移動したか否かを判断する(ステップS6)。即ち、駆動部42を予め決めておいた距離(戻り距離L2)だけ上昇移動したか否かを判断する。その結果、制御部60は駆動部42の上昇距離がL2に満たないと判断した場合には(ステップS6のNo)、ステップS5に戻り引き続き駆動部42の上昇移動を継続させる。
【0034】
一方、制御部60は駆動部42の上昇距離がL2になった(本実施形態では、この状態を「第3の状態T3」ということとする。)と判断した場合には(ステップS6のYes)、駆動部42の上昇移動を停止する(ステップS7)。図5は、第3の状態T3を示した図である。図5に示すように、ステップS7を実施することで、ニードル先端部222がストッパ先端部412の第3の開口部413から突出長h2の距離だけ突出することとなる。
【0035】
次に制御部60はニードル部22から所定の量の接着剤βを塗布させる(ステップS8)。図6は、接着剤βの塗布の様子を示した図である。ステップS8では、制御部60が、加圧部10を制御してシリンジユニット20を加圧する。これにより、ニードル先端部222の第1の開口部223からは、制御部60により制御された所定の量の接着剤βが射出される。
【0036】
ここで、第1の開口部223とプリント配線板αとの間の距離は、ニードル先端部222がステップS4以降移動していないため、突出長h1の距離を確保して接着剤βが塗布される。また、ニードル先端部222は内部がテーパ形状となっており、加圧部10からの加圧力は少なくともニードル先端部222内では急激に変化することなく徐変する。これにより、接着剤βの単位時間当たりの射出量も均一に保つことが可能である。また、ニードル先端部222がストッパ先端部412の第3の開口部413からh2の距離だけ突出している。従って、接着剤βがニードル先端部222から射出されている場合であっても、ストッパ先端部412に接着剤βが付着することが防止される。従って、ストッパ先端部412が付着し、ストッパ先端部412から接着剤βがプリント配線板αにこぼれ落ちることが防止される。また、ストッパ先端部412に対する接着剤βのふき取りも不要となる。
【0037】
さて、ステップS8により、接着剤βの塗布が終了した後は、制御部60はアーム部30及び駆動部42を制御して上述した第1の状態T1に戻す(ステップS9)。
【0038】
ディスペンサ装置1は接着剤βの塗布に当たって上述した制御を行うため、塗布対象物までの距離が常に一定で、かつ接着剤βの単位時間当たりの塗布量が均一である。これにより一回当たりの塗布総和量も一定に確保される。また、ストッパ先端部412が付着し、ストッパ先端部412から接着剤βがプリント配線板αにこぼれ落ちることが防止される。また、ストッパ先端部412に対する接着剤βのふき取りも不要となる。従って、ターゲットとなるプリント配線板αへの接着剤βを継続して均一に塗布できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスペンサ装置を示した図。
【図2】ニードル部22、ストッパ部41の周辺を拡大した図。
【図3】本発明の実施の形態に係るディスペンサ装置の接着剤塗布方法を示したフローチャート。
【図4】ストッパ部41がプリント配線板αに接触した状態を示した図。
【図5】第3の状態T3を示した図。
【図6】接着剤βの塗布の様子を示した図。
【符号の説明】
【0040】
1 ディスペンサ装置
10 加圧部
11 パイプ
12 装着部
221 ニードル部本体
222 ニードル先端部
223 第1の開口部
224 第2の開口部
20 シリンジユニット
21 シリンジ部
22 ニードル部
30 アーム部
31 第1のアーム
32 第2のアーム
40 ストッパユニット
41 ストッパ部
42 駆動部
411 ストッパ本体部
412 ストッパ先端部
413 第3の開口部
414 第4の開口部
50 テーブル
51 搭載面
60 制御部
A1,A2,B1,B2 面積
h1,h2 突出長
L1 初期高さ
L2 戻り距離
α プリント配線板
β 接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の開口部と、前記第1の開口部よりも大きな面積の第2の開口部との間で徐変した形状を有したニードル先端部を備え、塗布材料を収容するためのシリンジユニットと、
前記シリンジユニット内を加圧して前記第1の開口部から前記塗布材料を塗布対象物に塗布する加圧部と、
前記シリンジユニットを支持して所定の位置に移動するアーム部と、
第3の開口部と、前記第3の開口部よりも大きな面積の第4の開口部との間で徐変した形状を有し、前記第3の開口部が前記第1の開口部よりも突出した第1の状態で前記ニードル先端部を覆うストッパ部を支持して所定の位置に移動する駆動部と、
前記第1の状態から前記第3の開口部が前記塗布対象物に接触する第2の状態まで、前記アーム部と前記駆動部とを同じ挙動で移動させる第1の制御と、前記第1の制御後に前記第1の開口部を前記第3の開口部よりも突出した第3の状態まで前記駆動部を移動させる第2の制御と、を行う制御部と、
を備えたことを特徴とするディスペンサ装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第2の制御後に、前記第1の状態になるように前記アーム部と前記駆動部とを移動させる第3の制御を更に行うことを特徴とするディスペンサ装置。
【請求項3】
前記駆動部は、前記ストッパ部を着脱可能に支持することを特徴とする請求項2に記載のディスペンサ装置。
【請求項4】
第1の開口部と、前記第1の開口部よりも大きな面積の第2の開口部との間で徐変した形状を有したニードル先端部を備えた塗布材料を収容するためのシリンジユニットと、
前記シリンジユニット内を加圧する加圧部と、
前記シリンジユニットを支持するアーム部と、
第3の開口部と、前記第3の開口部よりも大きな面積の第4の開口部との間で徐変した形状を有したストッパ部を支持して所定の位置に移動する駆動部と、
を備えたディスペンサ装置の制御方法であって、
前記ストッパ部の前記第3の開口部を前記ニードル先端部の前記第1の開口部よりも突出した第1の状態に設定する第1のステップと、
前記第1の状態から前記第3の開口部が塗布対象物に接触する第2の状態まで、前記アーム部と前記駆動部とを同じ挙動で移動させる第1のステップと、
前記第1のステップに前記第1の開口部を前記第3の開口部よりも突出した第3の状態まで前記駆動部を移動させる第2のステップと、
前記第2のステップ後に、前記加圧部により前記シリンジユニット内を加圧して前記第1の開口部から前記塗布材料を塗布対象物に塗布する第3のステップと、
を行うことを特徴とするディスペンサ装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−279524(P2009−279524A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−134587(P2008−134587)
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】