データ配信システム、データ配信装置、データ配信方法およびデータ配信プログラム
【課題】表示装置やホワイトボード等の被投影体に配信データが表示されている場合において、書込入力を実行する領域を確保してユーザの利便性を向上させるデータ配信システムを提供する。
【解決手段】CPU2は、書込入力があったかどうかを判断する(ステップS13)。書込入力があったと判断した場合には、書込画像データを取得する(ステップS13#)。そして、次に、CPUは、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS14)。CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像であると判断した場合には、次に指定書込領域表示処理を実行する(ステップS18)。
【解決手段】CPU2は、書込入力があったかどうかを判断する(ステップS13)。書込入力があったと判断した場合には、書込画像データを取得する(ステップS13#)。そして、次に、CPUは、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS14)。CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像であると判断した場合には、次に指定書込領域表示処理を実行する(ステップS18)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ配信システム、データ配信装置、データ配信方法およびデータ配信プログラムに関し、特に配信データを表示する表示装置等とそれに接続されるデータ配信装置とを含むデータ配信システム、データ配信装置、データ配信装置で実行されるデータ配信方法およびデータ配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のマルチメディア化に伴い大画面のディスプレイがさまざまなシーンで活用されるようなってきている。たとえば、大画面の表示装置に、プレゼンテーション、各種資料などのさまざまな画像を表示して会社の会議等で利用する場面が増加している。
【0003】
特に、会社の会議等においては、会議の進行の際に、画像の表示だけでなく、発表者がいわゆるデジタイザ等を用いて大画面の表示装置に描画した情報を表示するホワイトボード機能を搭載した表示装置も一般的に利用されている。
【0004】
また、ホワイトボードにプロジェクタ等を用いて画像を表示するとともに、例えばプレゼンテーションを行なう発表者がホワイトボードに補足するために書込入力した内容等と当該プロジェクタからホワイトボードに投影されている画像データとを合成するシステム等が種々提案されている。
【0005】
たとえば、特開2001−16384号公報、特開2007−102055号公報においては、白板部(ホワイトボード)にプロジェクタを用いて画像データを投影するとともに、白板部に利用者が書込んだ書込画像をスキャナで読込んで電子化して書込画像データとして、白板部に投影された画像データと合成する方式が提案されている。
【0006】
また、特開2006−108813号公報においては、デジタルカメラによりホワイトボードに書込まれた書込画像データを取得し、ホワイトボードに投影されたオリジナルの原稿データとを合成する方式が提案されている。
【0007】
また、特開2004−336289号公報においては、ホワイトボードに書込んだ書込画像データの履歴を管理する方式も提案されている。
【0008】
また、特開2005−195617号公報においては、スクリーンに投影された画像データに対する書込画像データだけでなく、音声データも取得し、音声データを書込画像データに対応付けて記録再生する方式が提案されている。
【0009】
また、特開2007−17543号公報においては、ホワイトボードに投影された画像データと筆記画像である書込画像データとを合成する場合において、位置ずれを生じることなく合成する方式が提案されている。
【特許文献1】特開2001−16384号公報
【特許文献2】特開2004−336289号公報
【特許文献3】特開2005−195617号公報
【特許文献4】特開2006−108813号公報
【特許文献5】特開2007−17543号公報
【特許文献6】特開2007−102055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記公報に記載される装置あるいはシステム等においては、ホワイトボード等に例えば配信データである画像データが表示されている場合に、表示された画像データと、書込入力された書込画像データとを合成する方式が開示されているが、ホワイトボード等の領域全体に配信データが表示されているような場合に、ホワイトボード等に書込入力をする場合、表示されている配信データとの重なりで、書込入力した内容が不明瞭となる可能性があった。
【0011】
また、書込入力するスペースがなかったり、あるいは、書込入力するスペースとして、領域の隅に書く必要があったり等、書込入力するためのスペースの問題で適切な場所に書込入力を実行することができないという問題があった。
【0012】
これを回避するために、ホワイトボード等に配信データを表示しないようにしてから、書込入力するスペースを確保して、書込入力を実行しなければならないといった問題があった。
【0013】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、表示装置やホワイトボード等の被投影体に配信データが表示されている場合において、書込入力を実行する領域を確保してユーザの利便性を向上させることが可能なデータ配信システム、データ配信装置、データ配信方法、データ配信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るデータ配信システムは、配信データを出力するデータ配信装置と、データ配信装置により出力された配信データを表示する表示装置とを備える。データ配信装置は、表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける入力検知手段と、入力検知手段により入力を受け付けた座標データに基づいて表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込画像データを表示装置に出力する書込入力手段と、第1の書込画像データに基づいて表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、判断手段により、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して表示装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える。
【0015】
本発明に係るデータ配信装置は、表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信装置であって、表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける入力検知手段と、入力検知手段により入力を受け付けた座標データに基づいて表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込画像データを表示装置に出力する書込入力手段と、第1の書込画像データに基づいて表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、判断手段により、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して表示装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える。
【0016】
好ましくは、判断手段は、第1の書込画像データが書込入力手段により表示装置の表示領域内に手書きによる線で囲まれた領域を表示するデータであるかどうかを判断する。
【0017】
特に、書込入力領域確保手段は、判断手段で判断された手書きによる線で囲まれた領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして配信データを加工編集して表示装置に出力する。
【0018】
特に、判断手段は、第1の書込画像データが書込入力手段により表示装置の表示領域内において、領域を囲むように複数のポイントを表示するデータであるかどうかを判断する。
【0019】
特に、書込入力領域確保手段は、判断手段で判断された複数のポイントで囲まれる領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして配信データを加工編集して表示装置に出力する。
【0020】
好ましくは、表示装置には、タッチパネルが設けられ、入力検知手段は、タッチパネルからの指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける。
【0021】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、判断手段により一部領域が指定されたと判断された場合には、配信データを加工編集した後の表示装置で表示される画像を予め操作画面に表示する確認画面表示手段を含む。
【0022】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域が何も表示されない書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して表示装置に出力する。
【0023】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域が所定の色領域となる書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して表示装置に出力する。
【0024】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域以外の領域に含まれるように配信データを縮小して表示装置に出力する。
【0025】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、予め設けられた複数の書込入力領域画像データの選択が可能な候補選択画面を操作画面に表示する候補選択画面表示手段と、候補選択画面表示手段で表示された複数の書込入力領域画像データのうちの1つの選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、選択入力受付手段により選択入力された書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して表示装置に出力する書込入力領域合成手段とを含む。
【0026】
好ましくは、書込入力手段により表示装置の確保された書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように表示装置に出力された第2の書込画像データと、配信データとを合成するための書込データ合成手段をさらに備える。
【0027】
特に、書込データ合成手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域に第2の書込画像データが表示され、指定された一部領域以外の領域に縮小された配信データが表示されるように合成処理する。
【0028】
特に、書込データ合成手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域に第2の書込画像データが表示され、表示装置の表示領域内に表示された配信データのうち指定された一部領域以外の領域に対応して配信データが表示されるように合成処理する。
【0029】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成される。書込データ合成手段は、書込入力手段により表示装置の確保された書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように表示装置に出力された第2の書込画像データと、ページデータとを合成処理する。
【0030】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成される。書込データ合成手段は、配信するページデータの切替指示に応答して書込入力手段により表示装置の確保された書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように表示装置に出力された第2の書込画像データと、配信データとを合成処理する。
【0031】
特に、書込データ合成手段は、書込入力手段により表示装置の確保された書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように表示装置に第2の書込画像データが出力されてから、所定期間内に書込入力手段による表示装置の確保された書込入力領域内に対する書込入力が無い場合には、第2の書込画像データと、配信データとを合成処理する。
【0032】
本発明に係る別のデータ配信システムは、配信データを出力する配信装置と、配信装置から出力された配信データを被投影体に投影する投影装置と、被投影体に表示された画像を取得する画像取得装置とを備える。配信装置は、被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて被投影体に投影された領域に含まれる被投影体に書込入力した画像を抽出する書込画像抽出手段と、書込画像抽出手段により抽出された被投影体に書込入力した第1の書込画像データに基づいて被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、判断手段により、被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して投影装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える。
【0033】
本発明に係る別のデータ配信装置は、被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信装置であって、被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて被投影体に投影された領域に含まれる被投影体に書込入力した画像を抽出する書込画像抽出手段と、書込画像抽出手段により抽出された被投影体に書込入力した第1の書込画像データに基づいて被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、判断手段により、被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して投影装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える。
【0034】
好ましくは、判断手段は、第1の書込画像データについて、配信データが被投影体に投影された領域内に手書きによる線で囲まれた領域を表示するデータであるかどうかを判断する。
【0035】
特に、書込入力領域確保手段は、判断手段で判断された手書きによる線で囲まれた領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして配信データを加工編集して投影装置に出力する。
【0036】
好ましくは、判断手段は、第1の書込画像データについて、配信データが被投影体に投影された領域内に、領域を囲むように複数のポイントを表示するデータであるかどうかを判断する。
【0037】
特に、書込入力領域確保手段は、判断手段で判断された複数のポイントで囲まれる領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして配信データを加工編集して投影装置に出力する。
【0038】
好ましくは、データ配信装置は、カメラあるいは、スキャナにより撮像された取得画像の入力を受ける。
【0039】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、判断手段により一部領域が指定されたと判断された場合には、配信データを加工編集した後の投影装置で被投影体に投影される画像を予め操作画面に表示する確認画面表示手段を含む。
【0040】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、配信データが被投影体に投影された領域内の指定された一部領域が何も表示されない書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して投影装置に出力する。
【0041】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、配信データが被投影体に投影された領域内の指定された一部領域が所定の色領域となる書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して投影装置に出力する。
【0042】
特に、所定の色領域は、被投影体の色と同じである。
好ましくは、書込入力領域確保手段は、配信データが被投影体に投影された領域内の指定された一部領域以外の領域に含まれるように配信データを縮小して投影装置に出力する。
【0043】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、予め設けられた複数の書込入力領域画像データの選択が可能な候補選択画面を操作画面に表示する候補選択画面表示手段と、候補選択画面表示手段で表示された複数の書込入力領域画像データのうちの1つの選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、選択入力受付手段により選択入力された書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して投影装置に出力する書込入力領域合成手段とを含む。
【0044】
好ましくは、データ配信装置は、被投影体に書込入力領域が確保された後、被投影体に表示されている画像を撮像した別の取得画像の入力を受け、書込画像抽出手段は、別の取得画像に基づいて被投影体の書込入力領域内に書込入力した画像を抽出し、書込画像抽出手段により抽出された被投影体の書込入力領域内に書込入力した第2の書込画像データと、配信データとを合成するための書込データ合成手段をさらに備える。
【0045】
特に、書込データ合成手段は、指定された一部領域に第2の書込画像データが表示され、指定された一部領域以外の領域に縮小された配信データが表示されるように合成処理する。
【0046】
特に、書込データ合成手段は、指定された一部領域に第2の書込画像データが表示され、表示装置の表示領域内に表示された配信データのうち指定された一部領域以外の領域に対応して配信データが表示されるように合成処理する。
【0047】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、書込データ合成手段は、書込画像抽出手段により抽出された被投影体に書込入力した第2の書込画像データと、ページデータとを合成処理する。
【0048】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、書込データ合成手段は、配信するページデータの切替指示に応答して書込画像抽出手段により抽出された被投影体に書込入力した第2の書込画像データと、ページデータとを合成処理する。
【0049】
特に、書込データ合成手段は、書込画像抽出手段により被投影体に書込入力した第2の書込画像データが抽出されてから、所定期間内に書込入力領域内に書込入力した別の書込画像データの抽出が無い場合には、第2の書込画像データと、配信データとを合成処理する。
【0050】
特に、別の取得画像に基づいて、投影装置と被投影体との間の撮像範囲に含まれる書込入力を行う人の手を認識する手認識手段をさらに備え、書込データ合成手段は、手認識手段による手の認識結果に基づいて、被投影体の書込入力領域内に書込入力された第2の書込画像データと、配信データとを合成する。
【0051】
特に、被投影体に設けられた被投影体に書込入力された画像を消去するための消去装置を制御する消去制御手段をさらに備える。
【0052】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、消去制御手段は、配信するページデータの切替指示に応答して消去装置に対して被投影体に書込入力された画像の消去を指示する。
【0053】
本発明に係るデータ配信方法は、表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信方法であって、表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付けるステップと、入力を受け付けた座標データに基づいて表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込画像データを表示装置に出力するステップと、第1の書込画像データに基づいて表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、判断するステップにより、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して表示装置に出力するステップとを備える。
【0054】
本発明に係るデータ配信プログラムは、表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信装置のコンピュータに、表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付けるステップと、入力を受け付けた座標データに基づいて表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込画像データを表示装置に出力するステップと、第1の書込画像データに基づいて表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、判断するステップにより、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して表示装置に出力するステップとを実行させる。
【0055】
本発明に係る別のデータ配信方法は、被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信方法であって、被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて被投影体に投影された領域に含まれる被投影体に書込入力した画像を抽出するステップと、抽出された被投影体に書込入力した第1の書込画像データに基づいて被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、判断するステップにより、被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して投影装置に出力するステップとを備える。
【0056】
本発明に係る別のデータ配信プログラムは、被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信装置のコンピュータに、被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて被投影体に投影された領域に含まれる被投影体に書込入力した画像を抽出するステップと、抽出された被投影体に書込入力した第1の書込画像データに基づいて被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、判断するステップにより、被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して投影装置に出力するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0057】
本発明に係るデータ配信システムは、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データが加工編集されて表示装置に出力されるため、表示装置やホワイトボード等の被投影体に配信データが表示されている場合において、書込入力を実行する領域を確保してユーザの利便性を向上させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態1について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0059】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に従う会議システム(データ配信システム)の関係を説明する図である。
【0060】
図1を参照して、本発明の実施の形態1に従う会議システム1においては、MFP(Multi Function Peripheral)10と、表示装置101とを備える。なお、MFP10は、コピー機能、プリンタ機能、ファックス機能等を備えた多機能デジタル複合機である。
【0061】
本発明の実施の形態1に従う会議システム1においては、MFP10と表示装置101とが互いに接続され、MFP10に格納されている配信データが表示装置101に出力されて表示装置101の表示領域102内に配信データが表示される。すなわち、MFP10は、データ配信装置である。
【0062】
また、表示装置101には、図示しないがタッチパネルが設けられており、タッチペン105により指定された座標データに基づいて、タッチペン105のタッチした軌跡に応じて表示装置101の表示領域102内において描画動作を実行可能であるものとする。
【0063】
具体的には、後述するが、MFP10のCPUを用いてホワイトボードソフトが起動され、ホワイトボード機能により描画動作(書込入力)を実行可能であるものとする。
【0064】
図2は、本発明の実施の形態1に従う会議システム1のMFP10および表示装置101の概略ブロック構成図である。
【0065】
図2を参照して、本発明の実施の形態1に従うMFP10は、格納されている配信データを表示装置101に出力する。
【0066】
表示装置101は、画像入力端子208と、入力系画像信号処理部209と、解像度変換部210と、出力系画像処理部212と、画像表示部213と、タッチパネル215と、タッチパネル座標位置検出手段214とを含む。
【0067】
入力系画像信号処理部209は、画像入力端子208から入力された入力信号(画像データ)がアナログ信号であれば入力した画像信号に対して所定の振幅やDCレベルの調整や、デジタル信号への変換を行ない、また、デジタル信号であれば所定の信号レベルへの変換やカラーフォーマットへの変換等の信号処理を実行する。
【0068】
解像度変換部210は、入力系画像信号処理部で処理された画像信号の解像度やフレームレートの変換等を実行する。
【0069】
出力系画像処理部212は、画像表示部213を構成するデバイスに適したガンマ処理や分割駆動などの信号処理を実行する。
【0070】
画像表示部213は、液晶表示装置、CRT(Cathode Ray Tube)管、あるいはプラズマディスプレイパネル(PDP)等のデバイスとその駆動回路や光源と照射光学系から構成される。
【0071】
タッチパネル215は、表示装置101の表示領域102と対応付けて配置されており、たとえば抵抗膜方式のタッチパネルが用いられる。ただし、タッチパネル215は、抵抗膜方式に限らず、任意の押圧式のタッチパネルを用いることが可能である。
【0072】
タッチパネル座標位置検出手段214は、表示装置101の表示領域102に設けられたタッチパネルにおける座標位置を検出してMFP10に座標データを出力する。
【0073】
当該座標データは、MFP10の座標データ入力手段に出力される。
次に、MFP10の概略ブロック図について説明する。
【0074】
本発明の実施の形態1に従うMFP10は、メイン回路20と、自動原稿搬送装置40と、原稿読取部50と、画像形成部60と、給紙部70と、操作パネル80と、ファクシミリ部27と、座標データ入力手段90と、リモコン検知部35とを備える。なお、MFP10には、リモコン45が設けられており、操作パネル80とは別にリモコン45の操作指示に従って所定の機能の実行指示が可能であるものとする。
【0075】
メイン回路20は、中央演算装置(CPU(Central Processing Unit))25と、図示しないLANとの間でデータの授受を実行するためのネットワークインターフェイス(I/F)部21と、MFP10における所定の機能を実行するための種々のソフトウェアプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)22と、CPU25の作業領域等として用いられるRAM(Random Access Memory)23と、大容量記憶装置としてのHDD(Hard disc drive)26と、外部記憶装置であるフラッシュメモリ30と接続して、当該メモリとのデータの授受を実行するためのカードインターフェイス(I/F)28と、表示装置101の画像入力端子208に配信データ等を出力する画面表示装置I/F部29と、画像メモリ92,94,96とを含む。
【0076】
CPU25は、ネットワークI/F部21、ROM22、RAM23、HDD26、カードI/F28、画面表示装置I/F部29と、画像メモリ92,94,96とそれぞれ接続されてメイン回路20全体を制御する。なお、本発明の実施の形態に従う会議システムで配信される配信データは、HDD26に予め格納されているものとする。
【0077】
自動原稿搬送装置40は、図示しないMFP10の原稿台に載置された原稿を1枚ずつ順に、画像読取部50に搬送する。
【0078】
原稿読取部50は、自動原稿搬送装置40から搬送された原稿から写真、文字、絵等の画像情報を光学的に読み取って画像データを取得する。
【0079】
画像形成部60は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のトナーを用いてカラーの画像を形成する。また、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのいずれか1色のトナーを用いてモノクロの画像を形成する。
【0080】
給紙部70は、用紙を格納しており、格納した用紙を1枚ずつ画像形成部60に供給する。
【0081】
操作パネル80は、表示部82と、操作部84とを含む。
表示部82は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイであり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部84は、複数のキーを備え、キー操作に対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字等のデータ入力を受け付ける。操作部84は、表示部82上に設けられたタッチパネルを含む。表示部82と操作部84とで、操作パネル80が構成される。また、図示しないが、操作部84には、HDD26に格納されたデータにアクセスすることが可能なボックスボタンが設けられているものとする。また、操作パネルの操作部84においては、配信データの配信処理が実行されている場合には、図示しないが後述する配信データのページの切り替えを指示する切替指示ボタンが設けられているものとする。なお、当該切替指示ボタンをリモコン45に設けることも可能である。また、操作パネルの操作部84においては、配信データの配信処理が実行されている場合には、図示しないが後述する書込入力の合成処理の実行を指示する合成ボタンが設けられているものとする。なお、当該合成ボタンをリモコン45に設けることも可能である。また、操作パネルの操作部84においては、配信データの配信処理が実行されている場合には、図示しないが後述する書込入力の消去処理の実行を指示する消去ボタンが設けられているものとする。なお、当該消去ボタンをリモコン45に設けることも可能である。
【0082】
ファクシミリ部27は、公衆交換電話網(PSTN)と接続され、ファクシミリデータを送信する。また、PSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部27において受信したファクシミリデータは、CPU25によりHDD26に格納される。また、画像形成部60は、CPU25の指示によりHDD26に格納されたファクシミリデータを用紙にプリントする。
【0083】
座標データ入力手段90は、表示装置101のタッチパネル座標位置検出手段214からの座標データの入力を受けて、CPU25に出力する。
【0084】
リモコン検知部35は、外部のリモコン45からの操作信号を受信して、当該操作信号に対応した指示をCPU25に出力する。
【0085】
CPU25は、自動原稿搬送装置40、原稿読取部50、画像形成部60、給紙部70、操作パネル80と、ファクシミリ部27、リモコン検知部35とそれぞれ接続されて、MFP10全体を制御する。
【0086】
また、本実施の形態1に従うデータ配信システムにおいては、表示装置101に書込入力を実行するためのホワイトボード機能がMFP10と表示装置101とで実現される。具体的には、ROM22に格納されたホワイトボードソフトをCPU25により起動することによりホワイトボード機能が実行される。その場合、HDD26に格納された配信データは、一旦画像メモリ94に格納される。また、ホワイトボード機能により表示装置101に表示される書込入力した書込画像データは、画像メモリ96に格納される。そして、CPU25は、画像メモリ94に格納された配信データと、画像メモリ96に格納された書込画像データとを合成処理して画像メモリ92に出力する。そして、画像メモリ92に格納された合成処理されたデータが画面表示装置I/F部29により表示装置101に出力される。
【0087】
次に、MFP10における配信データの配信処理について説明する。
上述したように、本例においては、一例としてMFP10のHDD26に本発明の実施の形態1に従う会議システムにおける配信データが格納されているものとする。
【0088】
そして、上述したように、操作部84にHDD26にアクセスすることが可能なボックスボタンが設けられており、当該ボックスボタンを選択することにより、HDD26に格納されたデータにアクセスするための選択画面等が表示されるものとする。
【0089】
図3は、ボックスボタンを選択した場合のボックス選択画面を説明する図である。
図3を参照して、ここでは、ボックス(BOX)選択画面600において、予め設けられた会議ボックス(BOX)あるいは個人ボックス(BOX)のいずれかに対してアクセスすることが可能な会議ボックスボタン602と、個人ボックスボタン604とが設けられている。なお、キャンセルボタン606を選択することにより、ボックス選択画面が終了して初期画面に戻るものとする。なお、会議ボックス、個人ボックスは、HDD26の所定の記憶領域により構成される。
【0090】
ここで、会議ボックスボタン602を選択することにより、ハードディスク(HDD)26に格納されている会議ボックスデータにアクセスすることが可能である。また、個人ボックスボタン604を選択することにより個人ボックスデータにアクセスすることが可能となる。なお、本例においては、操作部84は、表示部82上に設けられたタッチパネルを含むため、当該ボタンを指で押下することにより選択されるものとする。なお、指でなくてもタッチペン等であっても良い。以下においても同様である。
【0091】
図4は、図3において会議ボックスボタンを押下した場合の会議ファイル選択画面を説明する図である。
【0092】
図4を参照して、会議ファイル選択画面610において、本例においては一例として会議ファイルFA,FB,FCの3つがそれぞれ選択可能な状態として示されている。具体的には、会議ファイルFA選択ボタン612、会議ファイルFB選択ボタン614、会議ファイルFC選択ボタン616が設けられている。なお、キャンセルボタン618を選択することにより、会議ファイル選択画面が終了して初期画面に戻るものとする。
【0093】
ここで、ユーザは、会議ファイル選択画面610において、会議ファイルFA選択ボタン612、会議ファイルFB選択ボタン614、会議ファイルFC選択ボタン616のいずれかを選択することにより、次の会議ファイル処理選択画面が表示される。
【0094】
図5は、会議ファイル処理選択画面を説明する図である。
図5を参照して、会議ファイル処理選択画面620において、本例においては、会議ファイルFAに対する処理を選択する選択ボタンがそれぞれ設けられている。具体的には、配信処理ボタン622、印刷処理ボタン624、送信処理ボタン626がそれぞれ選択可能な状態として示されている。配信処理ボタン622を選択することにより、会議ファイルFAに対するデータ配信処理の実行が指示されるものとする。また、印刷処理ボタン624を選択することにより会議ファイルFAに対する印刷処理の実行が指示されるものとする。また、送信処理ボタン626を選択することにより会議ファイルFAに対する送信処理の実行が指示されるものとする。なお、キャンセルボタン628を選択することにより、会議ファイル処理選択画面が終了して初期画面に戻るものとする。
【0095】
本実施の形態においては、ユーザは、一例として、配信処理ボタン622を選択して、ボックス(BOX)に格納されたデータのデータ配信処理(以下、ボックス配信処理とも称する)の実行を指示する場合について説明する。なお、一例として、ここでは、会議ファイルFAのボックス配信処理について説明するものとする。また、会議ファイルFAは、複数ページで構成されるファイルデータであるものとする。また、上述したホワイトボード機能が実行されているものとする。
【0096】
図6は、本発明の実施の形態1に従うMFP10におけるボックス(BOX)配信処理の起動を説明するフロー図である。
【0097】
かかるフロー図に示される処理は、MFP10のCPU25がROM22に格納された所定のプログラムを実行することにより実現される。以下、MFP10のCPU25により実行される処理のフロー図においても同様である。
【0098】
図6を参照して、まずCPU25は、ボックス(BOX)配信処理コマンドの入力が受付けられたかどうかを判断する(ステップS1)。具体的には、一例として会議ファイル処理選択画面610において、配信処理ボタン622が押下されたかどうかを判断する。
【0099】
次に、CPU25は、ボックス(BOX)配信処理を実行する(ステップS10)。
図7は、本発明の実施の形態1に従うボックス配信処理を説明するフロー図である。
【0100】
図7を参照して、まず先頭ページを取得する(ステップS11)。具体的には、CPU25は、選択された会議ファイルFAについて会議ファイルFAを構成する複数ページのうちの最初の先頭ページのデータをHDD26から読出す。そして、読み出したデータを画像メモリ94に格納する。
【0101】
そして、次にCPU25は、取得したページを表示装置101に配信する(ステップS12)。具体的には、CPU25は、画像メモリ94に格納された先頭ページのデータを配信データとして、画像メモリ92に格納する。
【0102】
そして、画面表示装置I/F部29は、画像メモリ92に格納された配信データを表示装置101に出力する。これにより、画面表示装置I/F部29から出力された配信データは、表示装置101の画像入力端子208に入力され、表示領域102に表示されることになる。
【0103】
図8は、本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像200を説明する図である。
【0104】
図8を参照して、ここでは、まだ書込入力が実行されていない場合が示されている。すなわち、表示装置101の表示領域内において配信データが表示されている場合が示されている。
【0105】
再び、図7を参照して、次に、CPU25は、書込入力があったかどうかを判断する(ステップS13)。
【0106】
具体的には、タッチペン105のタッチに従って、表示装置101のタッチパネル座標位置検出手段214から座標データ入力手段90に対しての座標データの入力があったかどうかに基づいて判断する。
【0107】
CPU25は、ステップS13において、書込入力があったと判断した場合には、書込画像データを取得する(ステップS13#)。具体的には、CPU25は、座標データの入力に基づいて、ホワイトボード機能により書込画像データを画像メモリ96に格納する。
【0108】
なお、CPU25は、ホワイトボード機能が実行されている場合には、画像メモリ96に格納された書込画像データと画像メモリ94に格納された配信データとを合成処理して画像メモリ92に出力する。そして、画像メモリ92に格納された合成処理された画像データが画面表示装置I/F部29により表示装置101に出力される。これによりタッチペン105のタッチした軌跡に応じて表示装置101の表示領域102内において描画動作が実行される。
【0109】
そして、次に、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS14)。具体的には、CPU25は、画像メモリ96に格納された書込入力した書込画像データについて、所定の大きさ以上の画像領域を囲む線画像が含まれているか否かに基づいて判断することが可能である。
【0110】
図9は、本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像201を説明する図である。
【0111】
図9を参照して、ここでは、手書きによる領域指定である書込入力が実行された場合が示されている。
【0112】
具体的には、タッチペン105の軌跡に従って、所定の大きさ以上の画像領域を囲むようにして描かれた線画像110が示されており、CPU25は、書込入力した書込画像データについて、手書きによる領域指定画像であると判断する。
【0113】
再び図7を参照して、ステップS14において、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像であると判断した場合には、次に指定書込領域表示処理を実行する(ステップS18)。指定書込領域表示処理については後述する。
【0114】
一方、ステップS14において、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像ではないと判断した場合には、次に、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS15)。具体的には、CPU25は、画像メモリ96に格納された書込入力した書込画像データについて、所定形状のポイントが複数個含まれた画像か否かに基づいて判断することが可能である。例えば、円形状のポイントが4個含まれているか否か等を指標とすることが可能である。
【0115】
図10は、本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像202を説明する図である。
【0116】
図10を参照して、ここでは、ポイントによる領域指定である書込入力が実行された場合が示されている。
【0117】
具体的には、タッチペン105の軌跡に従って、所定形状のポイント、ここでは、領域を囲むようにして円形状のポイントが4個描かれている場合が示されている。具体的には、ポイント111,112,113,114によりある所定の画像領域を囲むように指定されている場合が示されており、CPU25は、画像メモリ96に格納された書込入力した書込画像データについて、ポイントによる領域指定画像であると判断する。なお、ここでは、円形状のポイントについて説明したが、特に円形状に限られず、三角形でも良いし、四角形でも良いし、何らかの識別可能なポイントであれば何でも良い。
【0118】
再び図7を参照して、ステップS15において、CPU25は、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断した場合には、ポイントの認識処理を実行する(ステップS16)。具体的には、CPU25は、画像メモリ96に格納された書込入力した書込画像データについて、円形状のポイントの座標位置データを抽出する。
【0119】
そして、次にCPU25は、ステップS16においてポイントの認識処理を実行した後、次に認識したポイントを頂点とした領域指定画像を作成する(ステップS17)。具体的には、認識した円形状のポイントの座標位置データに基づいて、4個のポイントを頂点として仮想的に所定の画像領域を囲むように描かれる線画像を形成する。例えば、図9で説明したような線画像110を仮想的に形成する。例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。なお、4個のポイントを頂点として仮想的に所定の画像領域を囲むように描かれる線画像を形成して画像メモリ96に格納することも可能である。
【0120】
そして、ステップS18に進み、後述する指定書込領域表示処理を実行する。
そして、次に、CPU25は、ステップS18における指定書込領域表示処理が実行された後、書込入力が有ったかどうかを判断する(ステップS19)。具体的には、CPU25は、後述する指定書込領域に対して書込入力が有るかどうかを判断する。
【0121】
そして、CPU25は、書込入力が有ると判断した場合には、書込入力合成処理を実行する(ステップS20)。書込入力合成処理については後述する。
【0122】
一方、ステップS19において、CPU25は、書込入力が無いと判断された場合には、ステップS13に戻る。
【0123】
そして、次に、CPU25は、ステップS20における書込入力合成処理を実行した後、次ページ切替指示が有るかどうかを判断する(ステップS21)。具体的には、操作パネル80の操作部84に設けられた切替指示ボタンが押下されたかどうかに基づいて判断する。あるいは、当該切替指示ボタンがリモコン45に設けられている場合には、リモコン45に設けられた切替指示ボタンの押下をリモコン検知部35が検知して、CPU25が検知結果の入力をリモコン検知部35から受けたか否かに基づいて判断することも可能である。
【0124】
ステップS21において、CPU25は、次ページ切替指示が有ると判断した場合には、ステップS22に進み、現在最終ページかどうかを判断する(ステップS22)。
【0125】
ステップS22において、CPU25は、現在最終ページで無いと判断した場合には次ページを取得する(ステップS23)。そして、次に、ステップS12に戻り、次ページにおける配信処理を実行する。そして、上述の処理を繰り返し、CPU25は、再び、ステップS22において、現在最終ページとなった場合にはボックス配信処理を終了する(エンド)。
【0126】
一方、ステップS15において、ポイントによる領域指定画像ではないと判断された場合には、ステップS21に進む。
【0127】
そして、次に、CPU25は、次ページの切換指示が有るかどうかを判断する(ステップS21)。具体的には、操作パネルの操作部84において切替指示ボタンが押下されたかどうかに基づいて判断する。
【0128】
そして、ステップS21において、CPU25は、次ページの切替指示があった場合には、次のステップS22に進み、現在最終ページかどうかを判断する(ステップS22)。以降の処理は、同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0129】
ステップS22において、次ページの切替指示が無かった場合には、ステップS13に戻る。
【0130】
したがって、配信されたページについて、書込入力が無かった場合、あるいは、領域指定画像で無い書込入力が実行された場合には、ステップS18における指定書込領域表示処理は実行されず、次ページの切替指示に従って、ステップS22に進む。
【0131】
図11は、本発明の実施の形態1に従う指定書込領域表示処理について説明するフロー図である。
【0132】
図11を参照して、CPU25は、まず指定書込領域の確認画面を表示する(ステップS30)。
【0133】
図12は、指定書込領域確認画面を説明する図である。
図12(a)を参照して、ここでは、操作パネルの表示部82において、指定された書込領域を領域内か領域外か選択する指定書込領域確認画面が表示されている。
【0134】
指定書込領域確認画面として、CPU25は、上述した領域指定画像と画像メモリ94に格納された配信データとに基づいて書込領域確認画像300を生成して、操作パネルの表示部82に表示した場合が示されている。具体的には、配信データの画像について、図9で説明した線画像110で囲まれる領域306内が表示されず、その領域外が表示されている場合が示されている。すなわち、この場合には、指定された書込領域は、領域306内である。
【0135】
そして、本例においては、「領域外を表示」ボタン304が選択状態として指定されている場合が示されている。
【0136】
一方、「領域内を表示」ボタン302を選択することにより、図12(b)に示される画面が表示される。
【0137】
図12(b)を参照して、ここでは、指定書込領域確認画面として、CPU25は、上述した領域指定画像と画像メモリ94に格納された配信データとに基づいて書込領域確認画像300#を生成して、操作パネルの表示部82に表示した場合が示されている。具体的には、配信データの画像について、図9で説明した線画像110で囲まれる領域306#を表示し、その領域外が表示されない場合が示されている。すなわち、この場合には、指定された書込領域は、領域306#外である。
【0138】
そして、本例においては、「領域内を表示」ボタン302が選択状態として指定されている場合が示されている。なお、図12(b)において、「領域外を表示」ボタン304を選択することにより、図12(a)に示される画面が表示される。
【0139】
ここで、「設定画面へ」ボタン312を押下することにより、書込に関する種々の各種設定処理を実行することが可能である。書込に関する各種設定画面については、後述する。
【0140】
なお、ここで「Cancel」ボタン308を選択することにより、当該指定書込領域の表示処理が終了し、指定がされなかったものとして取扱われる。この場合、図7のステップS19において、CPU25は、書込入力が無いと判断し、指定書込領域は確保されず、ステップS13に戻る。
【0141】
一方、指定書込領域確認画面の「OK」ボタン310を選択することにより当該指定書込領域確認画面で表示された画像が表示装置101に表示される。
【0142】
再び、図11を参照して、CPU25は、次に指定書込領域「OK」が入力されたかどうかを判断する(ステップS31)。具体的には、上述したように指定書込領域確認画面の「OK」ボタン310が選択されたかどうかにより判断する。
【0143】
ステップS31において、指定書込領域として「OK」が入力されたと判断された場合には、CPU25は、書込領域パターンリスト表示確認画面を表示する(ステップS32)。書込領域パターンリスト表示確認画面については後述する。
【0144】
一方、ステップS31において、指定書込領域として「OK」ボタンが入力されなかった場合には、次に、CPU25は、指定書込領域として変更入力があったかどうかを判断する(ステップS38)。具体的には、たとえば図12(a)において、「領域内を表示」ボタン302が選択されたかどうかを判断する。あるいは、図12(b)において、「領域外を表示」ボタン304が選択されたかどうかを判断する。
【0145】
ステップS38において、指定書込領域として変更入力があった場合には、CPU25は、操作パネルの表示部82に変更した指定書込領域確認画面を表示する(ステップS39)。具体的には、上述したように、たとえば図12(a)において、「領域内を表示」ボタン302を選択した場合には、図12(b)の指定書込領域確認画面が表示される。一方、図12(b)において、「領域外を表示」ボタン304を選択した場合には、図12(a)の指定書込領域確認画面が表示される。
【0146】
一方、ステップS38において、CPU25は、指定書込領域の変更入力がなかった場合、具体的には、「Cancel」ボタン308を押下した場合には、指定書込領域の表示処理を終了する。
【0147】
次に、書込領域パターンリスト表示確認画面について説明する。
図13は、本発明の実施の形態1に従う書込領域パターンリスト表示確認画面を説明する図である。
【0148】
図13を参照して、操作パネルの表示部82において、予めHDD26に格納されている書込領域パターンを選択するか否かの画面315が示されている。ここで、「OK」ボタン316を押下することにより、書込領域パターンリスト画面が表示される。
【0149】
一方、「Cancel」ボタン314が選択されることにより、書込領域パターンリストの表示指示はなかったものとして、次のステップに進む。
【0150】
再び、図11を参照して、CPU25は、書込領域パターンリスト表示確認画面表示(ステップS32)の後、書込領域パターンリスト表示指示が有るかどうかを判断する(ステップS33)。
【0151】
ステップS33において、書込領域パターンのリストの表示指示があった場合、具体的には、図13において「OK」ボタン316が選択された場合には、CPU25は、書込領域パターンリスト画面を表示する(ステップS35)。
【0152】
一方、ステップS33において、書込領域パターンのリストの表示指示がなかった場合、具体的には、図13において「Cancel」ボタン314が選択された場合には、指定書込領域を確保して原画像データ(配信データ)の加工編集処理を実行する(ステップS34)。
【0153】
そして、合成データを表示する(ステップS90)。
そして処理を終了する(エンド)。
【0154】
図14は、本発明の実施の形態1に従う指定書込領域を確保した原画像データを加工編集処理した合成データを表示した場合を説明する概念図である。
【0155】
図14(a)を参照して、ここでは、MFP10のBOX内に原画像データ(配信データ)が格納されている場合が示されており、表示装置101に、原画像データに対して指定書込領域を確保した合成データを表示装置101に表示する場合が示されている。
【0156】
そして、本例においては、図12(b)の指定書込領域確認画面において、「OK」ボタン310が選択された場合における、合成データが表示されている。
【0157】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像であると判断しているものとする。あるいは、図10において、ポイント111〜114で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断しているものとする。
【0158】
そして、CPU25は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外である指定書込領域については、何も表示しないデータとして、例えばnullデータとする。例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0159】
そして、CPU25は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納する。
そして、画像表示装置I/F部29により、画像メモリ92に格納された、加工編集された合成データが表示装置101に出力され、表示装置101において、表示された場合が示されている。
【0160】
なお、ここでは、何も表示しないデータとして、nullデータを格納する場合について説明したが、例えば、表示装置101がモノクロ画像ではなく、カラー画像を表示することが可能である場合には、所定の色を表示するデータを格納することも可能である。
【0161】
図14(b)を参照して、ここでは、MFP10のBOX内に原画像データ(配信データ)が格納されている場合が示されており、表示装置101に、原画像データに対して指定書込領域を確保した合成データを表示装置101に表示する場合が示されている。
【0162】
本例においても、図12(b)の指定書込領域確認画面において、「OK」ボタン310が選択された場合における、合成データが表示されている。
【0163】
また、ここでは、図14(a)の合成データとは異なり、線画像110で囲まれた領域内に、原画像データ(配信データ)が表示されるように縮小処理し、それ以外の領域については、何も表示されない合成データが表示された場合が示されている。
【0164】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像であると判断しているものとする。あるいは、図10において、ポイント111〜114で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断しているものとする。
【0165】
そして、CPU25は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に配信データ全体が表示されるように配信データを縮小処理する加工編集を実行し、そして、領域指定画像外である指定書込領域については、何も表示しないデータとして、例えばnullデータとする。
【0166】
例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0167】
そして、CPU25は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納する。
そして、画像表示装置I/F部29により、画像メモリ92に格納された、加工編集された合成データが表示装置101に出力され、表示装置101において、表示された場合が示されている。
【0168】
当該構成により、表示装置101において、指定書込領域が確保されることにより、ユーザは指定書込領域に対する書込入力を実行することができる。
【0169】
本発明の実施の形態に従う方式により、指定書込領域を確保することによって、表示装置101の領域全体に配信データが表示されているような場合に、表示装置101に書込入力をする場合、表示されている画像との重なりで、書込入力した内容が不明瞭となる可能性を回避することが可能である。
【0170】
また、本発明の実施の形態に従う方式により、指定書込領域を確保することによって、書込入力するスペースがなかったり、あるいは、書込入力するスペースとして、領域の隅に書く必要があったり等、書込入力するためのスペースの問題で適切な場所に書込入力を実行することができないという問題を解消して、ユーザの利便性を向上させ、会議の進行を容易にすることが可能となる。
【0171】
図15は、本発明の実施の形態1に従う図11のステップS33における書込領域パターンリスト画面を説明する図である。
【0172】
図15を参照して、操作パネル80の表示部82において、複数の書込領域パターン320で構成されるリストが表示されている。ここで、複数の書込領域パターン320は、予めHDD26に格納されているものとする。
【0173】
ユーザは、操作パネル80の表示部82において、書込入力領域画像データとして、複数の書込領域パターン320の中からその1つを選択することが可能である。
【0174】
再び、図11を参照して、書込領域パターンリスト画面を表示した後(ステップS35)、書込領域パターンの選択が有ったかどうかを判断する(ステップS36)。ステップS36において、書込領域パターンの選択があった場合には、次に、指定書込領域に選択した書込領域パターンを合成して原画像データの加工編集処理を実行する(ステップS37)。そして、合成データを表示する(ステップS90)。
【0175】
一方、ステップS36において書込領域パターンの選択がなかった場合には、ステップS34に進む。ステップS34以降の処理については、上述したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0176】
図16は、本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に選択した書込領域パターンを合成して原画像データを加工編集処理した合成データを表示した場合を説明する概念図である。
【0177】
図16を参照して、ここでは、MFP10のBOX内に原画像データ(配信データ)が格納されている場合が示されており、表示装置101に、原画像データに対して指定書込領域を確保した合成データを表示装置101に表示する場合が示されている。
【0178】
本例においては、図12(b)の指定書込領域確認画面において、「OK」ボタン310が選択されるとともに、さらに、図15の書込領域パターンリスト表示確認画面において、左端の書込入力パターン320が選択された場合の合成データが表示されている。
【0179】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像であると判断しているものとする。あるいは、図10において、ポイント111〜114で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断しているものとする。
【0180】
そして、CPU25は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外については、選択した書込領域パターンである書込入力領域画像データが表示されるように縮小あるいは拡大処理する加工編集を実行する。
【0181】
例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0182】
そして、CPU25は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納する。
そして、画像表示装置I/F部29により、画像メモリ92に格納された、加工編集された合成データが表示装置101に出力され、表示装置101において、表示された場合が示されている。
【0183】
なお、本例においては、図15の書込領域パターンリスト表示確認画面において、左端の書込入力パターン320を選択した場合について説明しているが、これに限られず、他の書込入力パターンと合成することも可能である。
【0184】
また、本例においては、図14(a)で説明した指定書込領域に書込入力パターンが合成表示された場合について説明したが、図14(b)で説明した指定書込領域に書込入力パターンを合成表示することも可能である。
【0185】
次に本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に書込入力を実行した画像データを保存する処理について説明する。
【0186】
図17には、本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に書込入力を実行した書込画像データを原画像データ(配信データ)と合成してMFP10のBOXに保存する場合の概念図が示されている。
【0187】
図18は、本発明の実施の形態1に従う書込入力の合成処理を説明するフロー図である。
【0188】
図18を参照して、まず、CPU25は、書込入力の保存設定があるかどうかを判断する(ステップS41)。
【0189】
図19は、本発明の実施の形態1に従う各種設定画面を説明する図である。
具体的には、図12の指定書込領域確認画面において、「設定画面へ」ボタン312を押下することにより、操作パネルの表示部82において、書込に関する種々の各種設定処理を実行する各種設定画面に移行することが可能である。なお、操作パネルの表示部82において、図12の指定書込領域確認画面以外の画面に、各種設定画面に移行することが可能なように「設定画面へ」ボタン312を設けるようにすることも可能である。
【0190】
図19を参照して、操作パネルの表示部82において、「各種設定内容を変更してください」の表示とともに、書込入力保存の設定項目400と、合成タイミングの設定項目410と、合成方法の設定項目420と、合成データの追加方法の設定項目430と、消去処理の設定項目450と、消去タイミングの設定項目460とがそれぞれ設けられている場合が示されている。
【0191】
ここで、書込入力保存の設定項目400において、「する」ボタン402を選択することにより、書込入力保存の設定有りとなる。一方、「しない」ボタン404を選択することにより書込入力保存の設定が無しに設定される。
【0192】
また、合成タイミングの項目410において、「ページ切替」ボタン412を選択することにより、後述するが、合成タイミングはページ切替設定となる。また、「一定時間書込無し」ボタン414を選択することにより、合成タイミングは、一定時間書込無し設定となる。また、「合成ボタン指示」416を選択することにより、合成タイミングは合成ボタンの指示に設定される。
【0193】
合成方法の項目420において、「書込データ注釈合成」ボタン420を選択することにより、合成方法は、原画像データを縮小し、書込入力された書込画像データを注釈として合成処理する設定となる。また、「指定書込領域合成」ボタン424を選択することにより、合成方法は、指定書込領域をそのまま原画像データに合成処理する設定となる。
【0194】
合成データ追加方法の項目430において、「ページ追加」ボタン432を選択することにより、合成データ追加方法は、原画像データに対して合成した合成データをページ追加する設定となる。また、「独立に格納」ボタン434を選択することにより、合成データ追加方法は、合成データをHDD26に独立に格納する設定となる。
【0195】
消去処理の項目450において、「する」ボタン452を選択することにより、消去処理の設定有りとなる。一方、「しない」ボタン454を選択することにより消去処理の設定無しに設定される。
【0196】
また、消去タイミングの項目460において、「ページ切替」ボタン462を選択することにより、後述するが、消去タイミングはページ切替設定となる。また、「消去ボタン指示」ボタン464を選択することにより、消去タイミングは、消去ボタンの指示に設定される。
【0197】
再び、図18を参照して、CPU25は、ステップS41において、書込入力の保存設定無しに設定されていると判断した場合には処理を終了する(エンド)。
【0198】
具体的には、上述したように、図19の各種設定画面において、書込入力保存の設定項目400において、「しない」ボタン404が選択されて、書込入力保存の設定が無しに設定されている場合には、処理を終了する。
【0199】
一方、ステップS41において、CPU25は、書込入力の保存設定有りに設定されていると判断した場合、具体的には、上述したように、図19の各種設定画面において、書込入力保存の設定項目400において、「する」ボタン402が選択されて、書込入力保存の設定が有りに設定されている場合には、次に、合成タイミングがページ切換設定かどうかを判断する(ステップS42)。
【0200】
具体的には、図19の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410において、「ページ切替」ボタン412が選択されて、合成タイミングは、ページ切替に設定されているか否かに基づいて判断される。
【0201】
ステップS42において、CPU25は、合成タイミングがページ切換に設定されていると判断された場合には、ステップS43に進み、ページ切替指示が入力されたかどうかを判断する(ステップS43)。
【0202】
ステップS43において、CPU25は、ページ切替指示が入力された場合には、合成処理を実行する(ステップS50)。合成処理については後述する。
【0203】
一方、ステップS42において、CPU25は、合成タイミングがページ切換に設定されていないと判断した場合には合成タイミングが一定時間書込無しに設定されているかどうかを判断する(ステップS44)。
【0204】
具体的には、図19の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410において、「一定時間書込無し」ボタン414が選択されて、合成タイミングは、一定時間書込無しに設定されているか否かに基づいて判断される。
【0205】
ステップS44において、CPU25は、合成タイミングが一定時間書込無しに設定されていると判断した場合には、ステップS45に進み、一定時間書込無しかどうかを判断する(ステップS45)。具体的には、指定書込領域に対してタッチペンによる書込入力が実行されてから一定時間内に追加のタッチペンによる書込入力が無いか否かに基づいて判断することが可能である。
【0206】
ステップS45において、CPU25は、一定時間書込無しと判断した場合には、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0207】
一方、ステップS44において、CPU25は、合成タイミングが一定時間書込無しに設定されていないと判断した場合には、合成ボタンの指示があるかどうかを判断する(ステップS47)。合成タイミングが、ページ切替設定でなく、また、一定時間書込無し設定でない場合には、合成タイミングは、合成ボタンの指示に設定されていると判断できるからである。
【0208】
ステップS47において、CPU25は、合成ボタンの指示が有ると判断された場合には、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0209】
図20は、本発明の実施の形態1に従う合成処理を説明するフロー図である。
図20を参照して、まず、CPU25は、書込データ注釈合成処理の設定があるかどうかを判断する(ステップS51)。
【0210】
具体的には、上述したように、図19の各種設定画面において、合成方法の設定項目420において、「書込データ注釈合成」ボタン422が選択されて、合成方法は、原画像データを縮小し、書込入力された書込画像データを注釈として合成処理する設定となっているか否かを判断する。
【0211】
ステップS51において、CPU25は、書込データ注釈合成処理の設定があると判断した場合には、原画像データを縮小して書込画像データの注釈合成処理を実行する(ステップS52)。
【0212】
そして処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、図18に戻り、次に保存処理を実行する(ステップS60)。保存処理については後述する。
【0213】
一方、ステップS51において、CPU25は、書込データ注釈合成処理の設定がないと判断した場合には、指定書込領域の合成処理を実行する(ステップS53)。合成方法が、書込データ注釈合成処理の設定がない場合には、合成方法は、指定書込領域をそのまま原画像データに合成処理する設定がなされていると判断できるからである。
【0214】
そして処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、図18に戻り、次に保存処理を実行する(ステップS60)。
【0215】
図21は、本発明の実施の形態1に従う書込画像データを原画像データと合成処理した場合を説明する図である。
【0216】
図21(a)は、原画像データを縮小し、書込データを注釈コメントとして合成処理した場合が示されている。
【0217】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域内に、原画像データ(配信データ)が表示されるように縮小処理し、それ以外の領域である指定書込領域に書込入力された書込画像データについて加工編集されて、原画像データが縮小されることにより生じた空きスペースに注釈コメントとして合成処理を実行した合成データが表示された場合が示されている。
【0218】
具体的には、上述した図14(b)で示される如く、表示装置101には、指定書込領域が確保されて表示されているものとする。
【0219】
そして、ユーザが指定書込領域に対する書込入力を実行することにより、CPU25は、表示装置101に確保された指定書込領域に書込入力された書込画像データを画像メモリ96に格納する。
【0220】
そして、CPU25は、合成処理する際、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に配信データ全体が表示されるように配信データを縮小処理する加工編集を実行し、そして、指定書込領域に書込入力された書込画像データについては、原画像データが縮小されることにより生じる空きスペースに注釈コメントとして挿入されるように、書込画像データを加工編集処理して、合成する。例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0221】
図21(b)は、指定書込領域をそのまま原画像データに合成処理した場合が示されている。
【0222】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域については、原画像データ(配信データ)の対応する画像を表示し、それ以外の領域である指定書込領域に書込入力された書込画像データについてそのまま表示する合成処理を実行した合成データが表示された場合が示されている。
【0223】
具体的には、上述した図14(a)で示される如く、表示装置101には、指定書込領域が確保されて表示されているものとする。
【0224】
そして、ユーザが指定書込領域に対する書込入力を実行することにより、CPU25は、表示装置101に確保された指定書込領域に書込入力された書込画像データを画像メモリ96に格納する。
【0225】
そして、CPU25は、合成処理する際、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外である指定書込領域に書込入力された書込画像データと合成する。例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0226】
図22は、本発明の実施の形態1に従う保存処理を説明するフロー図である。
図22を参照して、まず、CPU25は、ページ追加の設定があるかどうかを判断する(ステップS61)。具体的には、合成データ追加方法の項目430において、「ページ追加」ボタン432が選択されて、ページ追加の設定になっているかどうかを判断する。
【0227】
ステップS61において、CPU25は、ページ追加の設定有りと判断した場合には、ページ追加の保存処理を実行する(ステップS62)。
【0228】
具体的には、CPU25は、書込画像データを加工編集処理して、合成した合成データをHDD26に格納されている配信データ、本例においては、会議ファイルFAのファイルデータに追加保存処理する。
【0229】
一方、ステップS61において、CPU25は、ページ追加の設定無しと判断した場合には、HDD保存処理を実行する(ステップS63)。ここで、合成データ追加方法の項目430が、ページ追加の設定でない場合には、合成データ追加方法は、「独立に格納」ボタン434が選択されて、合成データをHDD26に独立に格納する設定となっていると判断できるからである。
【0230】
具体的には、CPU25は、書込画像データを加工編集処理して、合成した合成データを配信データと独立して、HDD26に格納する。
【0231】
そして処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、図18に戻り、次に消去処理を実行する(ステップS110)。
【0232】
図23は、本発明の実施の形態1に従うページ追加の保存処理を説明する図である。
図23を参照して、ここでは、配信データである12ページと13ページとの間に新たにページ12aが追加された場合が示されており、本例においては、図21(a)で説明した合成処理した合成データが追加されている場合が示されている。
【0233】
当該方式により、指定書込領域に入力した書込データを合成した合成データを追加して、配信処理において、確認することができる。
【0234】
また、合成データをHDD26に独立に格納することにより、後で格納した合成データにアクセスして確認することも可能である。
【0235】
図24は、本発明の実施の形態1に従う消去処理を説明するフロー図である。
図24を参照して、まず、CPU25は、消去処理の設定があるかどうかを判断する(ステップS111)。
【0236】
ステップS111において、CPU25は、消去処理の設定が無いと判断した場合には、処理を終了する(エンド)。
【0237】
具体的には、図19の各種設定画面において、消去処理の設定項目450において、「しない」ボタン454が選択されて、消去処理の設定が無しに設定されている場合には、処理を終了する。
【0238】
一方、ステップS111において、CPU25は、消去処理の設定があると判断した場合、具体的には、上述したように、図28の各種設定画面において、消去処理の設定項目450において、「する」ボタン452が選択されて、消去処理の設定が有りに設定されている場合には、次に、消去タイミングがページ切換設定かどうかを判断する(ステップS112)。
【0239】
具体的には、図19の各種設定画面において、消去タイミングの設定項目460において、「ページ切替」ボタン462が選択されて、消去タイミングは、ページ切替に設定されているか否かに基づいて判断される。
【0240】
ステップS112において、CPU25は、消去タイミングがページ切換の設定であると判断した場合には、ステップS113に進み、ページ切替の指示が入力されたかどうかを判断する(ステップS113)。ステップS113において、CPU25は、ページ切替の指示が入力されたと判断した場合には、消去処理を実行する(ステップS116)。
【0241】
一方、ステップS112において、CPU25は、消去タイミングがページ切換の設定でないと判断した場合には、消去ボタンの指示があるかどうかを判断する(ステップS115)。消去タイミングが、ページ切替の設定でない場合には、消去タイミングは、消去ボタンの指示に設定されていると判断できるからである。
【0242】
ステップS115において、CPU25は、消去ボタンの指示が有ると判断した場合には、消去処理を実行する(ステップS116)。具体的には、消去処理としては、CPU25は、画像メモリ96に格納されている書込画像データを消去する。
【0243】
そして、CPU25は、復元処理を実行する(ステップS117)。具体的には、復元処理としては、CPU25は、画像メモリ94に格納されている配信データを画像メモリ92に格納する。これにより、一例として、表示装置101に書込入力が実行されていない図8で説明した画像200が表示されることになる。
【0244】
そして処理を終了する(リターン)。
当該処理により、消去処理が終了して、図18の書込入力合成処理が終了し、図7のステップS21に進むことになる。
【0245】
したがって、書込入力を実行する前に復元することにより、元の状態に戻して、ユーザの利便性を向上させ、容易に会議の進行を進めることが可能である。
【0246】
(実施の形態2)
上記の実施の形態1においては、MFP10と表示装置101とが接続されて、MFP10のHDD26に格納されている配信データを表示装置101に表示するデータ配信システムについて説明したが、本実施の形態2においては、プロジェクタを用いて配信データをホワイトボードに投影するデータ配信システムについて説明する。
【0247】
図25は、本発明の実施の形態2に従う会議システム1#(データ配信システム)の関係を説明する概略ブロック図である。
【0248】
図25を参照して、本発明の実施の形態2に従う会議システム1#においては、MFP10#と、被投影体であるホワイトボード150と、被投影体であるホワイトボード150に配信データを投影する投影装置であるプロジェクタ部12と、被投影体であるホワイトボードに表示された画像を取得する画像取得装置であるカメラ部14とを備える。
【0249】
ホワイトボード150は、一例として、例えばマーカペン等により手書きによる書込入力が可能であるものとする。また、被投影体であるホワイトボード150に対して、例えば、手書き等により書込入力された画像を圧接して消去する消去装置170と、消去装置170を制御する消去装置制御部175とが設けられる。また、リモコン45とを備える。
【0250】
本発明の実施の形態2に従うMFP10#は、メイン回路20#と、リモコン検知部35とを含む。なお、図示しないが、図2で説明したMFP10に設けられていた自動原稿搬送装置40と、原稿読取部50と、画像形成部60と、給紙部70と、操作パネル80と、ファクシミリ部27等がさらに設けられているものとする。これらについては、図2で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0251】
メイン回路20#は、メイン回路20と比較してCPU25をCPU25#に置換した点と、撮影画像送出部26#と、撮影画像取得部27と、消去装置制御信号出力部24とをさらに設けた点が異なる。その他の点については、図示していないが図2で説明したのと同様のものが設けられているものとする。
【0252】
投影画像送出部26#は、画像メモリ92に格納されたデータをプロジェクタ部12に出力する。
【0253】
プロジェクタ部12は、投影画像送出部26#から出力された画像メモリ92に格納された配信データ等を被投影体であるホワイトボード150に投影する。
【0254】
ホワイトボード150内における点線で囲まれた領域160は、プロジェクタ部12から投影されたデータの外枠を示すものとする。
【0255】
カメラ部14は、被投影体であるホワイトボード150に投影された表示された画像を取得し、撮影画像取得部27に出力する。
【0256】
撮影画像取得部27は、画像メモリ96に取得した撮影画像である撮影画像データを保存する。
【0257】
リモコン検知部35は、リモコン45から入力されたリモコン信号の入力を検知して当該検知信号をCPU25#に出力する。
【0258】
消去装置制御信号出力部24は、被投影体であるホワイトボード150に設けられた消去装置を駆動するための制御信号を出力する。
【0259】
図26は、本発明の実施の形態2に従うボックス配信処理を説明するフロー図である。
かかるフロー図に示される処理は、MFP10#のCPU25#がROM22に格納された所定のプログラムを実行することにより実現される。以下、MFP10#のCPU25#により実行される処理のフロー図においても同様である。
【0260】
図26を参照して、まず先頭ページを取得する(ステップS71)。具体的には、CPU25#は、選択された会議ファイルFAについて会議ファイルFAを構成する複数ページのうちの最初の先頭ページのデータをHDD26から読出す。そして、読み出したデータを画像メモリ94に格納する。
【0261】
そして、次に、取得したページを投影する(ステップS71#)。具体的には、CPU25#は、画像メモリ94に格納されたデータを画像メモリ92に格納する。投影画像送出部26#は、画像メモリ92に格納された配信データ(投影データ)をプロジェクタ部12に出力する。これにより、プロジェクタ部12から被投影体であるホワイトボード150に投影データが投影されて、ホワイトボードに投影画像が表示されることになる。
【0262】
投影画像は、図8で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
そして、次に、CPU25#は、ホワイトボード上に投影された画像を取得する(ステップS72)。具体的には、ホワイトボード150上に投影された投影画像をカメラ部14により撮影して撮影画像である撮影画像データを撮影画像取得部27に出力する。そして、撮影画像取得部27は、撮影画像データを画像メモリ96に格納する。
【0263】
そして、次に、CPU25#は、画像メモリ96に格納された撮影画像データについて、ホワイトボード上の配信データの表示領域すなわち、プロジェクタ部12から投影されたデータの外枠領域160を抽出する(ステップS72#)。
【0264】
具体的には、当該外枠領域160の抽出は、画像メモリ94に格納されている配信データとの比較に基づいて抽出することが可能である。あるいは、ホワイトボード150上の被投影体の地色(例えば白色)と表示されている配信データとのコントラストの差に基づいて外枠領域160を抽出するようにすることも可能である。
【0265】
当該処理により、次に画像メモリ96に入力される撮影画像データについて、プロジェクタ部12から投影された投影データ領域を判断することが可能である。
【0266】
そして、次に、CPU25#は、書込実行ボタンの操作指示があったかどうかを判断する(ステップS73)。
【0267】
なお、本例においては、ユーザは、書込実行ボタンの操作指示前にホワイトボード150上に書込入力を実行するものとする。具体的には、図9あるいは図10で説明した手書きによる領域指定である書込入力あるいはポイントによる領域指定である書込入力を実行するものとする。
【0268】
ここで、例えば、操作パネルの操作部84においては、配信データの配信処理が実行されている場合には、図示しないが書込実行ボタンが設けられているものとする。あるいはリモコン45等に書込実行ボタンが設けられているものとし、CPU25#は、当該書込実行ボタンの操作指示があったかどうかを判断する。
【0269】
次に、CPU25#は、書込実行ボタンの操作指示があった場合には、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS74)。具体的には、ホワイトボード上の表示画像をカメラ部14により撮影して撮影画像データを撮影画像取得部27に出力する。そして、撮影画像取得部27は、撮影画像データを画像メモリ96に格納する。
【0270】
そして、次に、CPU25#は、書込入力した書込画像があるかどうかを判断する(ステップS75)。
【0271】
そして、CPU25#は、画像メモリ96に格納されている撮像画像データについて、抽出した外枠領域160に含まれる画像データと、画像メモリ94に格納されている配信データとを比較して、その差分に基づいて差分があると判断された場合には、書込入力した書込画像があると判断することが可能である。
【0272】
具体的には、抽出した外枠領域160に含まれる画像データについて、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報に基づいて画像メモリ94に対応する座標位置データに置き換えることにより、配信データのどの位置に書込画像が入力されたか判断することが可能である。
【0273】
ステップS75において、CPU25#は、書込入力した書込画像があると判断した場合には、次に、書込画像データを取得する(ステップS75#)。具体的には、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データと、画像メモリ96に格納されている撮影画像データについて、抽出した外枠領域160に含まれている画像データとの差分に基づく書込画像データを取得する。より、具体的には、書込画像データについて、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報を取得し、当該情報により、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データのどの位置に書込画像が入力されたかを判断し、書込画像データを取得する。
【0274】
そして、次に、CPU25#は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS76)。具体的には、CPU25#は、上述したのと同様に、書込入力した書込画像について、所定の大きさ以上の画像領域を囲む線画像が含まれているか否かに基づいて判断することが可能である。
【0275】
より具体的には、CPU25#は、取得した書込画像データについて、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報に基づいて画像メモリ94に対応する座標位置データに置き換えて所定の大きさ以上の画像領域を囲む線画像が含まれているか否かに基づいて判断することが可能である。
【0276】
ステップS76において、CPU25#は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像であると判断した場合には、次に指定書込領域表示処理を実行する(ステップS80)。指定書込領域表示処理については後述する。
【0277】
一方、ステップS76において、CPU25#は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像でないと判断された場合には、次に、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS77)。具体的には、CPU25#は、上述したのと同様に書込入力した書込画像について、所定形状のポイントが複数個含まれているか否かに基づいて判断することが可能である。例えば、円形状のポイントが4個含まれているか否か等を指標とすることが可能である。
【0278】
そして、ステップS77において、CPU25#は、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断した場合には、次に、ポイントの認識処理を実行する(ステップS78)。具体的には、上述したのと同様にCPU25#は、取得した書込画像データに基づいて、外枠領域160内に表示された円形状のポイントの座標位置データを抽出する。当該座標位置データは、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報に基づいて画像メモリ94に対応する座標位置データとすることが可能である。
【0279】
そして、次にCPU25#は、ステップS78においてポイントの認識処理を実行した後、次に、認識したポイントを頂点とした領域指定画像を作成する(ステップS79)。具体的には、認識した円形状のポイントの座標位置データに基づいて、4個のポイントを頂点として仮想的に所定の画像領域を囲むように描かれる線画像を形成する。
【0280】
そして、ステップS80に進み、後述する指定書込領域表示処理を実行する。
そして、次に、CPU25#は、書込入力合成処理を実行する(ステップS81)。
【0281】
そして、次に、CPU25#は、次ページの切替指示が有るかどうかを判断する(ステップS82)。具体的には、操作パネルの操作部84において切替指示ボタンが押下されたかどうかに基づいて判断する。
【0282】
ステップS82において、CPU25#は、次ページ切替指示が有ると判断した場合には、ステップS83に進み、現在最終ページかどうかを判断する(ステップS83)。
【0283】
ステップS83において、CPU25#は、現在最終ページで無いと判断した場合には次ページを取得する(ステップS84)。そして、次に、ステップS71#に戻り、次ページにおける取得したページの投影処理を実行する。そして、上述の処理を繰り返し、CPU25#は、再び、ステップS83において、現在最終ページとなった場合にはボックス配信処理を終了する(エンド)。
【0284】
一方、ステップS77において、ポイントによる領域指定画像ではないと判断された場合には、ステップS82に進む。
【0285】
そして、次に、CPU25#は、次ページの切換指示が有るかどうかを判断する(ステップS82)。以降の処理は、同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0286】
したがって、投影されたページについて、書込実行ボタンの操作指示が無かった場合、書込入力した書込画像が無い場合、あるいは、領域指定画像で無い書込入力が実行された場合には、ステップS80における指定書込領域表示処理は実行されず、次ページの切替指示に従って、ステップS83に進む。
【0287】
図27は、本発明の実施の形態2に従う指定書込領域表示処理について説明するフロー図である。
【0288】
上述したように、CPU25#は、取得した書込画像データについて、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報に基づいて画像メモリ94に対応する座標位置データに置き換えることにより、配信データのどの位置に書込画像が入力されたか判断することが可能であるため、実施の形態1で説明したのと同様の処理を実行することが可能である。
【0289】
図27を参照して、図11で説明した指定書込領域表示処理と同様の処理であり、異なる点は、ステップS90#において、指定書込領域が確保された合成データをプロジェクタ部12を用いてホワイトボード150に投影する処理である。その他の点については、図11で説明したのとほぼ同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0290】
なお、ステップS34における指定書込領域を確保して原画像データ(配信データ)の加工編集処理については、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外である指定書込領域については、何も表示しないデータとして、例えばnullデータとする。例えば、CPU25#の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。なお、ここでは、何も表示しないデータとして、nullデータを格納する場合について説明したが、例えば、プロジェクタ部12がモノクロ画像ではなく、カラー画像を投影可能である場合には、所定の色を表示するデータを格納することも可能である。また、ホワイトボードと同じ色を表示するデータを格納することも可能である。
【0291】
そして、CPU25#は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納するものとする。
【0292】
また、ステップS37における指定書込領域に選択した書込領域パターンを合成して原画像データの加工編集処理については、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外については、選択した書込領域パターンである書込入力領域画像データが表示されるように縮小あるいは拡大処理する加工編集を実行する。例えば、CPU25#の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0293】
そして、CPU25#は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納するものとする。
【0294】
当該処理により、実施の形態1で説明したのと同様に、表示装置101で表示された指定書込領域と同様の指定書込領域がホワイトボード150上の外枠領域160内に確保されることになる。
【0295】
当該構成により、ホワイトボード150上において、指定書込領域が確保されることにより、ユーザは指定書込領域に対する書込入力を実行することができる。
【0296】
本発明の実施の形態に従う方式により、指定書込領域を確保することによって、ホワイトボード150の領域全体に配信データが表示されているような場合であっても、ホワイトボード150上に書込入力をする場合、表示されている画像との重なりで、書込入力した内容が不明瞭となる可能性を回避することが可能である。
【0297】
また、本発明の実施の形態に従う方式により、指定書込領域を確保することによって、書込入力するスペースがなかったり、あるいは、書込入力するスペースとして、領域の隅に書く必要があったり等、書込入力するためのスペースの問題で適切な場所に書込入力を実行することができないという問題を解消して、ユーザの利便性を向上させ、会議の進行を容易にすることが可能となる。
【0298】
図28は、本発明の実施の形態2に従う書込入力の合成処理を説明するフロー図である。
【0299】
図28を参照して、まず、書込入力の保存設定があるかどうかを判断する(ステップS41)。
【0300】
図29は、本発明の実施の形態2に従う各種設定画面を説明する図である。
具体的には、図12で説明した指定書込領域確認画面において、「設定画面へ」ボタン312を押下することにより、書込に関する種々の各種設定処理を実行する各種設定画面に移行することが可能である。なお、図12の指定書込領域確認画面以外の画面に、各種設定画面に移行することが可能なように「設定画面へ」ボタン312を設けるようにすることも可能である。
【0301】
図29を参照して、操作パネルの表示部82において、「各種設定内容を変更してください」の表示とともに、書込入力保存の設定項目400と、合成タイミングの設定項目410#と、合成方法の設定項目420と、合成データの追加方法の設定項目430と、消去処理の設定項目450と、消去タイミングの設定項目460とがそれぞれ設けられている場合が示されている。
【0302】
ここで、書込入力保存の設定項目400、合成方法の設定項目420、合成データ追加方法の設定項目430、消去処理の設定項目450と、消去タイミングの設定項目460とについては、図19で説明した各種設定画面と同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0303】
ここで、合成タイミングの項目410#において、「ページ切替」ボタン412を選択することにより、合成タイミングはページ切替設定となる。また、「一定時間書込無し」ボタン414を選択することにより、合成タイミングは、一定時間書込無し設定となる。また、「手が非認識となった状態」ボタン415を選択することにより、合成タイミングは、手が認識された後、非認識となった状態に設定となる。また、「合成ボタン指示」416を選択することにより、合成タイミングは合成ボタンの指示に設定される。
【0304】
再び、図28を参照して、ステップS41において、CPU25#は、書込入力の保存設定がない場合には処理を終了する(エンド)。
【0305】
具体的には、上述したように、図29の各種設定画面において、書込入力保存の設定項目400において、「しない」ボタン404が選択されて、書込入力保存の設定が無しに設定されている場合には、処理を終了する。
【0306】
一方、ステップS41において、CPU25#は、書込入力の保存設定があると判断した場合、具体的には、上述したように、図29の各種設定画面において、書込入力保存の設定項目400において、「する」ボタン402が選択されて、書込入力保存の設定が有りに設定されている場合には、次に、合成タイミングがページ切換設定かどうかを判断する(ステップS42)。
【0307】
具体的には、図29の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410#において、「ページ切替」ボタン412が選択されて、合成タイミングは、ページ切替に設定されているか否かに基づいて判断される。
【0308】
ステップS42において、CPU25#は、合成タイミングがページ切換設定であると判断した場合には、ステップS43に進み、ページ切替指示が入力されたかどうかを判断する(ステップS43)。ステップS43において、CPU25#は、ページ切替指示が入力された場合には、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS103)。そして、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0309】
一方、ステップS42において、CPU25#は、合成タイミングがページ切換設定でないと判断した場合には、合成タイミングが一定時間書込無しかどうかを判断する(ステップS44)。
【0310】
具体的には、図29の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410#において、「一定時間書込無し」ボタン414が選択されて、合成タイミングが、一定時間書込無しに設定されているか否かに基づいて判断される。
【0311】
ステップS44において、合成タイミングが一定時間書込無しに設定されていると判断された場合には、ステップS45に進み、CPU25#は、一定時間書込無しかどうかを判断する(ステップS45)。具体的には、図27のステップS90#において、指定書込領域を確保した合成データがホワイトボードにプロジェクタ部12によって投影された後、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された撮影画像を取得する。
【0312】
指定書込領域に対する書込入力の画像を取得してから、一定時間内に指定書込領域に対する書込入力が実行されて指定書込領域に対する書込画像が更新されないか否かに基づいて、一定時間書込無しかどうかを判断することが可能である。
【0313】
具体的には、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像が画像メモリ96に格納されるが、CPU25#は、画像メモリ96に格納される撮影画像データが一定時間内に更新されるか否かに基づいて判断することが可能である。
【0314】
CPU25#は、画像メモリ96に格納される撮影画像データが一定時間内に更新されないと判断した場合には、一定時間書込無しと判断することが可能である。
【0315】
ステップS45において、CPU25#は、一定時間書込無しと判断した場合には、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS103)。すなわち、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像を画像メモリ96に格納する場合、一定時間書込無しと判断された場合に、画像メモリ96に格納されているデータを最終のホワイトボード上の撮影画像データとする。そして、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0316】
一方、ステップS44において、CPU25#は、合成タイミングが一定時間書込無しに設定されていないと判断した場合には、合成タイミングは手が非認識となった状態に設定されているかどうかを判断する(ステップS100)。具体的には、図29の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410#において、「手が非認識となった状態」ボタン415が選択されて、合成タイミングが手が認識された後、非認識となった状態に設定されているか否かに基づいて判断される。
【0317】
ステップS100において、CPU25#は、合成タイミングが手が非認識となった状態であると判断した場合には、ユーザの手認識処理を実行する(ステップS101)。
【0318】
具体的には、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像を画像メモリ96に格納し、画像メモリ96に格納されている撮影画像に手が含まれているかの認識処理を実行する。たとえば、認識対象である手の画像データとのパターンマッチングにより、手が含まれているか否かの認識処理を実行することが可能である。
【0319】
そして、CPU25#は、ユーザの手認識が有るかどうかを判断する(ステップS102)。手認識処理により、ユーザの手の認識がされている場合には、ステップS101、S102の処理を繰返す。一方、ステップS102において、CPU25#は、ユーザの手の認識がなくなったと判断した場合には、ステップS103に進む。
【0320】
そして、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS103)。すなわち、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像を画像メモリ96に格納する場合、ユーザの手の認識がなくなった場合には、画像メモリ96に格納されているデータを最終のホワイトボード上の撮影画像データとする。そして合成処理を実行する(ステップS50)。
【0321】
一方、ステップS100において、CPU25#は、合成タイミングが手が非認識となった状態に設定されていないと判断した場合には、合成ボタンの指示有りかどうかを判断する(ステップS47)。合成タイミングが、ページ切替設定でなく、一定時間書込無しの設定でなく、かつ、手が非認識となった状態に設定でない場合には、合成タイミングは、合成ボタンの指示に設定されていると判断できるからである。
【0322】
ステップS47において、合成ボタンの指示が有ると判断された場合には、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS103)。すなわち、合成ボタンの指示が有った場合には、当該指示をトリガとして、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像が画像メモリ96に格納されているデータを最終のホワイトボード上の撮影画像データとする。そして、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0323】
ステップS50における合成処理およびステップS60における保存処理については、図20および図22で説明したのと同様である。
【0324】
なお、指定書込領域に書込入力された書込画像データの取得については、上述したのと同様の方式により、CPU25#は、画像メモリ92に格納されているデータと、画像メモリ96に格納されている撮影画像データのうちの抽出した外枠領域160に含まれている画像データとの差分に基づく指定書込領域における書込画像データを取得するものとする。
【0325】
当該方式においても、指定書込領域に入力した書込画像データを合成した合成データを追加して、確認することができる。
【0326】
また、合成データをHDD26に独立に格納することにより、後で格納した合成データにアクセスして確認することも可能である。
【0327】
再び、図28を参照して、次に、消去処理を実行する(ステップS110)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0328】
ステップS110における消去処理のフロー図については、図24で説明したのと同様である。
【0329】
具体的な消去処理としては、CPU25#は、消去装置制御信号出力部24に対して、消去装置制御部175に消去の実行を指示する制御信号を出力するように指示する。
【0330】
消去装置制御部175は、消去装置制御信号出力部24から出力された消去の実行を指示する制御信号の入力を受けて、消去装置170を駆動して、ホワイトボード100に書込入力された画像を消去する。
【0331】
消去装置170は、被投影体であるホワイトボード150を圧接しながら移動して、例えば、手書き等により書込入力されたホワイトボード上の画像を消去するものとする。
【0332】
すなわち、本発明の実施の形態2に従う方式により、ホワイトボード上の指定書込領域に入力した書込データを合成した後、合成データを追加して、確認することができるとともに、消去装置170により書込入力された画像を自動的に消去することが可能である。
【0333】
また、ホワイトボード上の書込画像は、放置しておくと、次のページの画像と重なり、不明瞭となる可能性があるため、ユーザは、次のページの切替指示を実行する前に、例えば、ホワイトボード上の指定書込領域に書き込まれた画像を消す手作業等が必要となるが、本実施の形態2に従う方式により、当該煩雑な作業を回避し、ユーザの利便性に供することが可能である。
【0334】
また、復元処理としては、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データを画像メモリ92に格納する。これにより、一例として、ホワイトボード150に書込入力が実行されていない図8で説明したのと同様の画像200が表示されることになる。
【0335】
したがって、書込入力を実行する前に復元することにより、元の状態に戻して、ユーザの利便性を向上させ、容易に会議の進行を進めることが可能である。
【0336】
また、本実施の形態2においては、カメラ部14により撮影した撮影画像データを撮影画像取得部27に出力する場合について説明したが、カメラ部14の代わりに、スキャナ部をホワイトボード150に設けてホワイトボードに書込入力された画像を読み取った読取画像データを撮影画像取得部27に出力するようにすることも可能である。
【0337】
本発明の実施の形態においては、MFP10,10#のHDD26に格納された配信データを表示装置に表示するあるいは、プロジェクタ部を介して被投影体に投影する方式について説明したが、MFPに限られず、PCであっても良いし、プリンタ等であってもよい。また、HDD26に格納された配信データに限られず、他の記憶部に格納された配信データであっても良く、例えば、図3のフラッシュメモリ30に格納された配信データを配信するようにすることも当然に可能である。
【0338】
また、本例においては、リモコン45およびリモコン検知部35を設けて、リモコンを操作して、ページ切替等の操作指示を実行可能な構成についても説明したが、当該リモコン45およびリモコン検知部35を設けることなく、全ての操作指示を操作パネル80で実行するようにしても良い。
【0339】
なお、上述した本発明の会議システムを実現するためにコンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0340】
なお、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0341】
また、プログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0342】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0343】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0344】
【図1】本発明の実施の形態1に従う会議システム(データ配信システム)の関係を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態1に従う会議システム1のMFP10および表示装置101の概略ブロック構成図である。
【図3】ボックスボタンを選択した場合のボックス選択画面を説明する図である。
【図4】図3において会議ボックスボタンを押下した場合の会議ファイル選択画面を説明する図である。
【図5】会議ファイル処理選択画面を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態1に従うMFP10におけるボックス(BOX)配信処理の起動を説明するフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態1に従うボックス配信処理を説明するフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像200を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像201を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像202を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態1に従う指定書込領域表示処理について説明するフロー図である。
【図12】指定書込領域確認画面を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態1に従う書込領域パターンリスト表示確認画面を説明する図である。
【図14】本発明の実施の形態1に従う指定書込領域を確保した原画像データを加工編集処理した合成データを表示した場合を説明する概念図である。
【図15】本発明の実施の形態1に従う図11のステップS33における書込領域パターンリスト画面を説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に選択した書込領域パターンを合成して原画像データを加工編集処理した合成データを表示した場合を説明する概念図である。
【図17】本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に書込入力を実行した書込画像データを原画像データ(配信データ)と合成してMFP10のBOXに保存する場合の概念図である。
【図18】本発明の実施の形態1に従う書込入力の合成処理を説明するフロー図である。
【図19】本発明の実施の形態1に従う各種設定画面を説明する図である。
【図20】本発明の実施の形態1に従う合成処理を説明するフロー図である。
【図21】本発明の実施の形態1に従う書込画像データを原画像データと合成処理した場合を説明する図である。
【図22】本発明の実施の形態1に従う保存処理を説明するフロー図である。
【図23】本発明の実施の形態1に従うページ追加の保存処理を説明する図である。
【図24】本発明の実施の形態1に従う消去処理を説明するフロー図である。
【図25】本発明の実施の形態2に従う会議システム1#(データ配信システム)の関係を説明する概略ブロック図である。
【図26】本発明の実施の形態2に従うボックス配信処理を説明するフロー図である。
【図27】本発明の実施の形態2に従う指定書込領域表示処理について説明するフロー図である。
【図28】本発明の実施の形態2に従う書込入力の合成処理を説明するフロー図である。
【図29】本発明の実施の形態2に従う各種設定画面を説明する図である。
【符号の説明】
【0345】
10,10# MFP、12 プロジェクタ部、14 カメラ部、20 メイン回路、21 ネットワークI/F部、22 ROM、23 RAM、24 消去装置制御信号出力部、25,25# CPU、26 HDD、26# 投影画像送出部、27 撮影画像取得部、28 カードI/F、29 画面表示装置I/F部、30 フラッシュメモリ、35 リモコン検知部、40 自動原稿搬送装置、45 リモコン、50 原稿読取部、60 画像形成部、70 給紙部、80 操作パネル、90 ファクシミリ部、92,94,96 画像メモリ、101 表示装置、150 ホワイトボード、170 消去装置、175 消去装置制御部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ配信システム、データ配信装置、データ配信方法およびデータ配信プログラムに関し、特に配信データを表示する表示装置等とそれに接続されるデータ配信装置とを含むデータ配信システム、データ配信装置、データ配信装置で実行されるデータ配信方法およびデータ配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のマルチメディア化に伴い大画面のディスプレイがさまざまなシーンで活用されるようなってきている。たとえば、大画面の表示装置に、プレゼンテーション、各種資料などのさまざまな画像を表示して会社の会議等で利用する場面が増加している。
【0003】
特に、会社の会議等においては、会議の進行の際に、画像の表示だけでなく、発表者がいわゆるデジタイザ等を用いて大画面の表示装置に描画した情報を表示するホワイトボード機能を搭載した表示装置も一般的に利用されている。
【0004】
また、ホワイトボードにプロジェクタ等を用いて画像を表示するとともに、例えばプレゼンテーションを行なう発表者がホワイトボードに補足するために書込入力した内容等と当該プロジェクタからホワイトボードに投影されている画像データとを合成するシステム等が種々提案されている。
【0005】
たとえば、特開2001−16384号公報、特開2007−102055号公報においては、白板部(ホワイトボード)にプロジェクタを用いて画像データを投影するとともに、白板部に利用者が書込んだ書込画像をスキャナで読込んで電子化して書込画像データとして、白板部に投影された画像データと合成する方式が提案されている。
【0006】
また、特開2006−108813号公報においては、デジタルカメラによりホワイトボードに書込まれた書込画像データを取得し、ホワイトボードに投影されたオリジナルの原稿データとを合成する方式が提案されている。
【0007】
また、特開2004−336289号公報においては、ホワイトボードに書込んだ書込画像データの履歴を管理する方式も提案されている。
【0008】
また、特開2005−195617号公報においては、スクリーンに投影された画像データに対する書込画像データだけでなく、音声データも取得し、音声データを書込画像データに対応付けて記録再生する方式が提案されている。
【0009】
また、特開2007−17543号公報においては、ホワイトボードに投影された画像データと筆記画像である書込画像データとを合成する場合において、位置ずれを生じることなく合成する方式が提案されている。
【特許文献1】特開2001−16384号公報
【特許文献2】特開2004−336289号公報
【特許文献3】特開2005−195617号公報
【特許文献4】特開2006−108813号公報
【特許文献5】特開2007−17543号公報
【特許文献6】特開2007−102055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記公報に記載される装置あるいはシステム等においては、ホワイトボード等に例えば配信データである画像データが表示されている場合に、表示された画像データと、書込入力された書込画像データとを合成する方式が開示されているが、ホワイトボード等の領域全体に配信データが表示されているような場合に、ホワイトボード等に書込入力をする場合、表示されている配信データとの重なりで、書込入力した内容が不明瞭となる可能性があった。
【0011】
また、書込入力するスペースがなかったり、あるいは、書込入力するスペースとして、領域の隅に書く必要があったり等、書込入力するためのスペースの問題で適切な場所に書込入力を実行することができないという問題があった。
【0012】
これを回避するために、ホワイトボード等に配信データを表示しないようにしてから、書込入力するスペースを確保して、書込入力を実行しなければならないといった問題があった。
【0013】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、表示装置やホワイトボード等の被投影体に配信データが表示されている場合において、書込入力を実行する領域を確保してユーザの利便性を向上させることが可能なデータ配信システム、データ配信装置、データ配信方法、データ配信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るデータ配信システムは、配信データを出力するデータ配信装置と、データ配信装置により出力された配信データを表示する表示装置とを備える。データ配信装置は、表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける入力検知手段と、入力検知手段により入力を受け付けた座標データに基づいて表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込画像データを表示装置に出力する書込入力手段と、第1の書込画像データに基づいて表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、判断手段により、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して表示装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える。
【0015】
本発明に係るデータ配信装置は、表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信装置であって、表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける入力検知手段と、入力検知手段により入力を受け付けた座標データに基づいて表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込画像データを表示装置に出力する書込入力手段と、第1の書込画像データに基づいて表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、判断手段により、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して表示装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える。
【0016】
好ましくは、判断手段は、第1の書込画像データが書込入力手段により表示装置の表示領域内に手書きによる線で囲まれた領域を表示するデータであるかどうかを判断する。
【0017】
特に、書込入力領域確保手段は、判断手段で判断された手書きによる線で囲まれた領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして配信データを加工編集して表示装置に出力する。
【0018】
特に、判断手段は、第1の書込画像データが書込入力手段により表示装置の表示領域内において、領域を囲むように複数のポイントを表示するデータであるかどうかを判断する。
【0019】
特に、書込入力領域確保手段は、判断手段で判断された複数のポイントで囲まれる領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして配信データを加工編集して表示装置に出力する。
【0020】
好ましくは、表示装置には、タッチパネルが設けられ、入力検知手段は、タッチパネルからの指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける。
【0021】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、判断手段により一部領域が指定されたと判断された場合には、配信データを加工編集した後の表示装置で表示される画像を予め操作画面に表示する確認画面表示手段を含む。
【0022】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域が何も表示されない書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して表示装置に出力する。
【0023】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域が所定の色領域となる書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して表示装置に出力する。
【0024】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域以外の領域に含まれるように配信データを縮小して表示装置に出力する。
【0025】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、予め設けられた複数の書込入力領域画像データの選択が可能な候補選択画面を操作画面に表示する候補選択画面表示手段と、候補選択画面表示手段で表示された複数の書込入力領域画像データのうちの1つの選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、選択入力受付手段により選択入力された書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して表示装置に出力する書込入力領域合成手段とを含む。
【0026】
好ましくは、書込入力手段により表示装置の確保された書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように表示装置に出力された第2の書込画像データと、配信データとを合成するための書込データ合成手段をさらに備える。
【0027】
特に、書込データ合成手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域に第2の書込画像データが表示され、指定された一部領域以外の領域に縮小された配信データが表示されるように合成処理する。
【0028】
特に、書込データ合成手段は、表示装置の表示領域内の指定された一部領域に第2の書込画像データが表示され、表示装置の表示領域内に表示された配信データのうち指定された一部領域以外の領域に対応して配信データが表示されるように合成処理する。
【0029】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成される。書込データ合成手段は、書込入力手段により表示装置の確保された書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように表示装置に出力された第2の書込画像データと、ページデータとを合成処理する。
【0030】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成される。書込データ合成手段は、配信するページデータの切替指示に応答して書込入力手段により表示装置の確保された書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように表示装置に出力された第2の書込画像データと、配信データとを合成処理する。
【0031】
特に、書込データ合成手段は、書込入力手段により表示装置の確保された書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように表示装置に第2の書込画像データが出力されてから、所定期間内に書込入力手段による表示装置の確保された書込入力領域内に対する書込入力が無い場合には、第2の書込画像データと、配信データとを合成処理する。
【0032】
本発明に係る別のデータ配信システムは、配信データを出力する配信装置と、配信装置から出力された配信データを被投影体に投影する投影装置と、被投影体に表示された画像を取得する画像取得装置とを備える。配信装置は、被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて被投影体に投影された領域に含まれる被投影体に書込入力した画像を抽出する書込画像抽出手段と、書込画像抽出手段により抽出された被投影体に書込入力した第1の書込画像データに基づいて被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、判断手段により、被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して投影装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える。
【0033】
本発明に係る別のデータ配信装置は、被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信装置であって、被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて被投影体に投影された領域に含まれる被投影体に書込入力した画像を抽出する書込画像抽出手段と、書込画像抽出手段により抽出された被投影体に書込入力した第1の書込画像データに基づいて被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、判断手段により、被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して投影装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える。
【0034】
好ましくは、判断手段は、第1の書込画像データについて、配信データが被投影体に投影された領域内に手書きによる線で囲まれた領域を表示するデータであるかどうかを判断する。
【0035】
特に、書込入力領域確保手段は、判断手段で判断された手書きによる線で囲まれた領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして配信データを加工編集して投影装置に出力する。
【0036】
好ましくは、判断手段は、第1の書込画像データについて、配信データが被投影体に投影された領域内に、領域を囲むように複数のポイントを表示するデータであるかどうかを判断する。
【0037】
特に、書込入力領域確保手段は、判断手段で判断された複数のポイントで囲まれる領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして配信データを加工編集して投影装置に出力する。
【0038】
好ましくは、データ配信装置は、カメラあるいは、スキャナにより撮像された取得画像の入力を受ける。
【0039】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、判断手段により一部領域が指定されたと判断された場合には、配信データを加工編集した後の投影装置で被投影体に投影される画像を予め操作画面に表示する確認画面表示手段を含む。
【0040】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、配信データが被投影体に投影された領域内の指定された一部領域が何も表示されない書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して投影装置に出力する。
【0041】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、配信データが被投影体に投影された領域内の指定された一部領域が所定の色領域となる書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して投影装置に出力する。
【0042】
特に、所定の色領域は、被投影体の色と同じである。
好ましくは、書込入力領域確保手段は、配信データが被投影体に投影された領域内の指定された一部領域以外の領域に含まれるように配信データを縮小して投影装置に出力する。
【0043】
好ましくは、書込入力領域確保手段は、予め設けられた複数の書込入力領域画像データの選択が可能な候補選択画面を操作画面に表示する候補選択画面表示手段と、候補選択画面表示手段で表示された複数の書込入力領域画像データのうちの1つの選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、選択入力受付手段により選択入力された書込入力領域画像データと配信データとを合成処理して投影装置に出力する書込入力領域合成手段とを含む。
【0044】
好ましくは、データ配信装置は、被投影体に書込入力領域が確保された後、被投影体に表示されている画像を撮像した別の取得画像の入力を受け、書込画像抽出手段は、別の取得画像に基づいて被投影体の書込入力領域内に書込入力した画像を抽出し、書込画像抽出手段により抽出された被投影体の書込入力領域内に書込入力した第2の書込画像データと、配信データとを合成するための書込データ合成手段をさらに備える。
【0045】
特に、書込データ合成手段は、指定された一部領域に第2の書込画像データが表示され、指定された一部領域以外の領域に縮小された配信データが表示されるように合成処理する。
【0046】
特に、書込データ合成手段は、指定された一部領域に第2の書込画像データが表示され、表示装置の表示領域内に表示された配信データのうち指定された一部領域以外の領域に対応して配信データが表示されるように合成処理する。
【0047】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、書込データ合成手段は、書込画像抽出手段により抽出された被投影体に書込入力した第2の書込画像データと、ページデータとを合成処理する。
【0048】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、書込データ合成手段は、配信するページデータの切替指示に応答して書込画像抽出手段により抽出された被投影体に書込入力した第2の書込画像データと、ページデータとを合成処理する。
【0049】
特に、書込データ合成手段は、書込画像抽出手段により被投影体に書込入力した第2の書込画像データが抽出されてから、所定期間内に書込入力領域内に書込入力した別の書込画像データの抽出が無い場合には、第2の書込画像データと、配信データとを合成処理する。
【0050】
特に、別の取得画像に基づいて、投影装置と被投影体との間の撮像範囲に含まれる書込入力を行う人の手を認識する手認識手段をさらに備え、書込データ合成手段は、手認識手段による手の認識結果に基づいて、被投影体の書込入力領域内に書込入力された第2の書込画像データと、配信データとを合成する。
【0051】
特に、被投影体に設けられた被投影体に書込入力された画像を消去するための消去装置を制御する消去制御手段をさらに備える。
【0052】
特に、配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、消去制御手段は、配信するページデータの切替指示に応答して消去装置に対して被投影体に書込入力された画像の消去を指示する。
【0053】
本発明に係るデータ配信方法は、表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信方法であって、表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付けるステップと、入力を受け付けた座標データに基づいて表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込画像データを表示装置に出力するステップと、第1の書込画像データに基づいて表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、判断するステップにより、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して表示装置に出力するステップとを備える。
【0054】
本発明に係るデータ配信プログラムは、表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信装置のコンピュータに、表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付けるステップと、入力を受け付けた座標データに基づいて表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込画像データを表示装置に出力するステップと、第1の書込画像データに基づいて表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、判断するステップにより、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して表示装置に出力するステップとを実行させる。
【0055】
本発明に係る別のデータ配信方法は、被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信方法であって、被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて被投影体に投影された領域に含まれる被投影体に書込入力した画像を抽出するステップと、抽出された被投影体に書込入力した第1の書込画像データに基づいて被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、判断するステップにより、被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して投影装置に出力するステップとを備える。
【0056】
本発明に係る別のデータ配信プログラムは、被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信装置のコンピュータに、被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて被投影体に投影された領域に含まれる被投影体に書込入力した画像を抽出するステップと、抽出された被投影体に書込入力した第1の書込画像データに基づいて被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、判断するステップにより、被投影体に投影された配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データを加工編集して投影装置に出力するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0057】
本発明に係るデータ配信システムは、表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、指定された一部領域を書込入力領域として確保するために配信データが加工編集されて表示装置に出力されるため、表示装置やホワイトボード等の被投影体に配信データが表示されている場合において、書込入力を実行する領域を確保してユーザの利便性を向上させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態1について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0059】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に従う会議システム(データ配信システム)の関係を説明する図である。
【0060】
図1を参照して、本発明の実施の形態1に従う会議システム1においては、MFP(Multi Function Peripheral)10と、表示装置101とを備える。なお、MFP10は、コピー機能、プリンタ機能、ファックス機能等を備えた多機能デジタル複合機である。
【0061】
本発明の実施の形態1に従う会議システム1においては、MFP10と表示装置101とが互いに接続され、MFP10に格納されている配信データが表示装置101に出力されて表示装置101の表示領域102内に配信データが表示される。すなわち、MFP10は、データ配信装置である。
【0062】
また、表示装置101には、図示しないがタッチパネルが設けられており、タッチペン105により指定された座標データに基づいて、タッチペン105のタッチした軌跡に応じて表示装置101の表示領域102内において描画動作を実行可能であるものとする。
【0063】
具体的には、後述するが、MFP10のCPUを用いてホワイトボードソフトが起動され、ホワイトボード機能により描画動作(書込入力)を実行可能であるものとする。
【0064】
図2は、本発明の実施の形態1に従う会議システム1のMFP10および表示装置101の概略ブロック構成図である。
【0065】
図2を参照して、本発明の実施の形態1に従うMFP10は、格納されている配信データを表示装置101に出力する。
【0066】
表示装置101は、画像入力端子208と、入力系画像信号処理部209と、解像度変換部210と、出力系画像処理部212と、画像表示部213と、タッチパネル215と、タッチパネル座標位置検出手段214とを含む。
【0067】
入力系画像信号処理部209は、画像入力端子208から入力された入力信号(画像データ)がアナログ信号であれば入力した画像信号に対して所定の振幅やDCレベルの調整や、デジタル信号への変換を行ない、また、デジタル信号であれば所定の信号レベルへの変換やカラーフォーマットへの変換等の信号処理を実行する。
【0068】
解像度変換部210は、入力系画像信号処理部で処理された画像信号の解像度やフレームレートの変換等を実行する。
【0069】
出力系画像処理部212は、画像表示部213を構成するデバイスに適したガンマ処理や分割駆動などの信号処理を実行する。
【0070】
画像表示部213は、液晶表示装置、CRT(Cathode Ray Tube)管、あるいはプラズマディスプレイパネル(PDP)等のデバイスとその駆動回路や光源と照射光学系から構成される。
【0071】
タッチパネル215は、表示装置101の表示領域102と対応付けて配置されており、たとえば抵抗膜方式のタッチパネルが用いられる。ただし、タッチパネル215は、抵抗膜方式に限らず、任意の押圧式のタッチパネルを用いることが可能である。
【0072】
タッチパネル座標位置検出手段214は、表示装置101の表示領域102に設けられたタッチパネルにおける座標位置を検出してMFP10に座標データを出力する。
【0073】
当該座標データは、MFP10の座標データ入力手段に出力される。
次に、MFP10の概略ブロック図について説明する。
【0074】
本発明の実施の形態1に従うMFP10は、メイン回路20と、自動原稿搬送装置40と、原稿読取部50と、画像形成部60と、給紙部70と、操作パネル80と、ファクシミリ部27と、座標データ入力手段90と、リモコン検知部35とを備える。なお、MFP10には、リモコン45が設けられており、操作パネル80とは別にリモコン45の操作指示に従って所定の機能の実行指示が可能であるものとする。
【0075】
メイン回路20は、中央演算装置(CPU(Central Processing Unit))25と、図示しないLANとの間でデータの授受を実行するためのネットワークインターフェイス(I/F)部21と、MFP10における所定の機能を実行するための種々のソフトウェアプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)22と、CPU25の作業領域等として用いられるRAM(Random Access Memory)23と、大容量記憶装置としてのHDD(Hard disc drive)26と、外部記憶装置であるフラッシュメモリ30と接続して、当該メモリとのデータの授受を実行するためのカードインターフェイス(I/F)28と、表示装置101の画像入力端子208に配信データ等を出力する画面表示装置I/F部29と、画像メモリ92,94,96とを含む。
【0076】
CPU25は、ネットワークI/F部21、ROM22、RAM23、HDD26、カードI/F28、画面表示装置I/F部29と、画像メモリ92,94,96とそれぞれ接続されてメイン回路20全体を制御する。なお、本発明の実施の形態に従う会議システムで配信される配信データは、HDD26に予め格納されているものとする。
【0077】
自動原稿搬送装置40は、図示しないMFP10の原稿台に載置された原稿を1枚ずつ順に、画像読取部50に搬送する。
【0078】
原稿読取部50は、自動原稿搬送装置40から搬送された原稿から写真、文字、絵等の画像情報を光学的に読み取って画像データを取得する。
【0079】
画像形成部60は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のトナーを用いてカラーの画像を形成する。また、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのいずれか1色のトナーを用いてモノクロの画像を形成する。
【0080】
給紙部70は、用紙を格納しており、格納した用紙を1枚ずつ画像形成部60に供給する。
【0081】
操作パネル80は、表示部82と、操作部84とを含む。
表示部82は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイであり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部84は、複数のキーを備え、キー操作に対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字等のデータ入力を受け付ける。操作部84は、表示部82上に設けられたタッチパネルを含む。表示部82と操作部84とで、操作パネル80が構成される。また、図示しないが、操作部84には、HDD26に格納されたデータにアクセスすることが可能なボックスボタンが設けられているものとする。また、操作パネルの操作部84においては、配信データの配信処理が実行されている場合には、図示しないが後述する配信データのページの切り替えを指示する切替指示ボタンが設けられているものとする。なお、当該切替指示ボタンをリモコン45に設けることも可能である。また、操作パネルの操作部84においては、配信データの配信処理が実行されている場合には、図示しないが後述する書込入力の合成処理の実行を指示する合成ボタンが設けられているものとする。なお、当該合成ボタンをリモコン45に設けることも可能である。また、操作パネルの操作部84においては、配信データの配信処理が実行されている場合には、図示しないが後述する書込入力の消去処理の実行を指示する消去ボタンが設けられているものとする。なお、当該消去ボタンをリモコン45に設けることも可能である。
【0082】
ファクシミリ部27は、公衆交換電話網(PSTN)と接続され、ファクシミリデータを送信する。また、PSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部27において受信したファクシミリデータは、CPU25によりHDD26に格納される。また、画像形成部60は、CPU25の指示によりHDD26に格納されたファクシミリデータを用紙にプリントする。
【0083】
座標データ入力手段90は、表示装置101のタッチパネル座標位置検出手段214からの座標データの入力を受けて、CPU25に出力する。
【0084】
リモコン検知部35は、外部のリモコン45からの操作信号を受信して、当該操作信号に対応した指示をCPU25に出力する。
【0085】
CPU25は、自動原稿搬送装置40、原稿読取部50、画像形成部60、給紙部70、操作パネル80と、ファクシミリ部27、リモコン検知部35とそれぞれ接続されて、MFP10全体を制御する。
【0086】
また、本実施の形態1に従うデータ配信システムにおいては、表示装置101に書込入力を実行するためのホワイトボード機能がMFP10と表示装置101とで実現される。具体的には、ROM22に格納されたホワイトボードソフトをCPU25により起動することによりホワイトボード機能が実行される。その場合、HDD26に格納された配信データは、一旦画像メモリ94に格納される。また、ホワイトボード機能により表示装置101に表示される書込入力した書込画像データは、画像メモリ96に格納される。そして、CPU25は、画像メモリ94に格納された配信データと、画像メモリ96に格納された書込画像データとを合成処理して画像メモリ92に出力する。そして、画像メモリ92に格納された合成処理されたデータが画面表示装置I/F部29により表示装置101に出力される。
【0087】
次に、MFP10における配信データの配信処理について説明する。
上述したように、本例においては、一例としてMFP10のHDD26に本発明の実施の形態1に従う会議システムにおける配信データが格納されているものとする。
【0088】
そして、上述したように、操作部84にHDD26にアクセスすることが可能なボックスボタンが設けられており、当該ボックスボタンを選択することにより、HDD26に格納されたデータにアクセスするための選択画面等が表示されるものとする。
【0089】
図3は、ボックスボタンを選択した場合のボックス選択画面を説明する図である。
図3を参照して、ここでは、ボックス(BOX)選択画面600において、予め設けられた会議ボックス(BOX)あるいは個人ボックス(BOX)のいずれかに対してアクセスすることが可能な会議ボックスボタン602と、個人ボックスボタン604とが設けられている。なお、キャンセルボタン606を選択することにより、ボックス選択画面が終了して初期画面に戻るものとする。なお、会議ボックス、個人ボックスは、HDD26の所定の記憶領域により構成される。
【0090】
ここで、会議ボックスボタン602を選択することにより、ハードディスク(HDD)26に格納されている会議ボックスデータにアクセスすることが可能である。また、個人ボックスボタン604を選択することにより個人ボックスデータにアクセスすることが可能となる。なお、本例においては、操作部84は、表示部82上に設けられたタッチパネルを含むため、当該ボタンを指で押下することにより選択されるものとする。なお、指でなくてもタッチペン等であっても良い。以下においても同様である。
【0091】
図4は、図3において会議ボックスボタンを押下した場合の会議ファイル選択画面を説明する図である。
【0092】
図4を参照して、会議ファイル選択画面610において、本例においては一例として会議ファイルFA,FB,FCの3つがそれぞれ選択可能な状態として示されている。具体的には、会議ファイルFA選択ボタン612、会議ファイルFB選択ボタン614、会議ファイルFC選択ボタン616が設けられている。なお、キャンセルボタン618を選択することにより、会議ファイル選択画面が終了して初期画面に戻るものとする。
【0093】
ここで、ユーザは、会議ファイル選択画面610において、会議ファイルFA選択ボタン612、会議ファイルFB選択ボタン614、会議ファイルFC選択ボタン616のいずれかを選択することにより、次の会議ファイル処理選択画面が表示される。
【0094】
図5は、会議ファイル処理選択画面を説明する図である。
図5を参照して、会議ファイル処理選択画面620において、本例においては、会議ファイルFAに対する処理を選択する選択ボタンがそれぞれ設けられている。具体的には、配信処理ボタン622、印刷処理ボタン624、送信処理ボタン626がそれぞれ選択可能な状態として示されている。配信処理ボタン622を選択することにより、会議ファイルFAに対するデータ配信処理の実行が指示されるものとする。また、印刷処理ボタン624を選択することにより会議ファイルFAに対する印刷処理の実行が指示されるものとする。また、送信処理ボタン626を選択することにより会議ファイルFAに対する送信処理の実行が指示されるものとする。なお、キャンセルボタン628を選択することにより、会議ファイル処理選択画面が終了して初期画面に戻るものとする。
【0095】
本実施の形態においては、ユーザは、一例として、配信処理ボタン622を選択して、ボックス(BOX)に格納されたデータのデータ配信処理(以下、ボックス配信処理とも称する)の実行を指示する場合について説明する。なお、一例として、ここでは、会議ファイルFAのボックス配信処理について説明するものとする。また、会議ファイルFAは、複数ページで構成されるファイルデータであるものとする。また、上述したホワイトボード機能が実行されているものとする。
【0096】
図6は、本発明の実施の形態1に従うMFP10におけるボックス(BOX)配信処理の起動を説明するフロー図である。
【0097】
かかるフロー図に示される処理は、MFP10のCPU25がROM22に格納された所定のプログラムを実行することにより実現される。以下、MFP10のCPU25により実行される処理のフロー図においても同様である。
【0098】
図6を参照して、まずCPU25は、ボックス(BOX)配信処理コマンドの入力が受付けられたかどうかを判断する(ステップS1)。具体的には、一例として会議ファイル処理選択画面610において、配信処理ボタン622が押下されたかどうかを判断する。
【0099】
次に、CPU25は、ボックス(BOX)配信処理を実行する(ステップS10)。
図7は、本発明の実施の形態1に従うボックス配信処理を説明するフロー図である。
【0100】
図7を参照して、まず先頭ページを取得する(ステップS11)。具体的には、CPU25は、選択された会議ファイルFAについて会議ファイルFAを構成する複数ページのうちの最初の先頭ページのデータをHDD26から読出す。そして、読み出したデータを画像メモリ94に格納する。
【0101】
そして、次にCPU25は、取得したページを表示装置101に配信する(ステップS12)。具体的には、CPU25は、画像メモリ94に格納された先頭ページのデータを配信データとして、画像メモリ92に格納する。
【0102】
そして、画面表示装置I/F部29は、画像メモリ92に格納された配信データを表示装置101に出力する。これにより、画面表示装置I/F部29から出力された配信データは、表示装置101の画像入力端子208に入力され、表示領域102に表示されることになる。
【0103】
図8は、本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像200を説明する図である。
【0104】
図8を参照して、ここでは、まだ書込入力が実行されていない場合が示されている。すなわち、表示装置101の表示領域内において配信データが表示されている場合が示されている。
【0105】
再び、図7を参照して、次に、CPU25は、書込入力があったかどうかを判断する(ステップS13)。
【0106】
具体的には、タッチペン105のタッチに従って、表示装置101のタッチパネル座標位置検出手段214から座標データ入力手段90に対しての座標データの入力があったかどうかに基づいて判断する。
【0107】
CPU25は、ステップS13において、書込入力があったと判断した場合には、書込画像データを取得する(ステップS13#)。具体的には、CPU25は、座標データの入力に基づいて、ホワイトボード機能により書込画像データを画像メモリ96に格納する。
【0108】
なお、CPU25は、ホワイトボード機能が実行されている場合には、画像メモリ96に格納された書込画像データと画像メモリ94に格納された配信データとを合成処理して画像メモリ92に出力する。そして、画像メモリ92に格納された合成処理された画像データが画面表示装置I/F部29により表示装置101に出力される。これによりタッチペン105のタッチした軌跡に応じて表示装置101の表示領域102内において描画動作が実行される。
【0109】
そして、次に、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS14)。具体的には、CPU25は、画像メモリ96に格納された書込入力した書込画像データについて、所定の大きさ以上の画像領域を囲む線画像が含まれているか否かに基づいて判断することが可能である。
【0110】
図9は、本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像201を説明する図である。
【0111】
図9を参照して、ここでは、手書きによる領域指定である書込入力が実行された場合が示されている。
【0112】
具体的には、タッチペン105の軌跡に従って、所定の大きさ以上の画像領域を囲むようにして描かれた線画像110が示されており、CPU25は、書込入力した書込画像データについて、手書きによる領域指定画像であると判断する。
【0113】
再び図7を参照して、ステップS14において、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像であると判断した場合には、次に指定書込領域表示処理を実行する(ステップS18)。指定書込領域表示処理については後述する。
【0114】
一方、ステップS14において、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像ではないと判断した場合には、次に、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS15)。具体的には、CPU25は、画像メモリ96に格納された書込入力した書込画像データについて、所定形状のポイントが複数個含まれた画像か否かに基づいて判断することが可能である。例えば、円形状のポイントが4個含まれているか否か等を指標とすることが可能である。
【0115】
図10は、本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像202を説明する図である。
【0116】
図10を参照して、ここでは、ポイントによる領域指定である書込入力が実行された場合が示されている。
【0117】
具体的には、タッチペン105の軌跡に従って、所定形状のポイント、ここでは、領域を囲むようにして円形状のポイントが4個描かれている場合が示されている。具体的には、ポイント111,112,113,114によりある所定の画像領域を囲むように指定されている場合が示されており、CPU25は、画像メモリ96に格納された書込入力した書込画像データについて、ポイントによる領域指定画像であると判断する。なお、ここでは、円形状のポイントについて説明したが、特に円形状に限られず、三角形でも良いし、四角形でも良いし、何らかの識別可能なポイントであれば何でも良い。
【0118】
再び図7を参照して、ステップS15において、CPU25は、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断した場合には、ポイントの認識処理を実行する(ステップS16)。具体的には、CPU25は、画像メモリ96に格納された書込入力した書込画像データについて、円形状のポイントの座標位置データを抽出する。
【0119】
そして、次にCPU25は、ステップS16においてポイントの認識処理を実行した後、次に認識したポイントを頂点とした領域指定画像を作成する(ステップS17)。具体的には、認識した円形状のポイントの座標位置データに基づいて、4個のポイントを頂点として仮想的に所定の画像領域を囲むように描かれる線画像を形成する。例えば、図9で説明したような線画像110を仮想的に形成する。例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。なお、4個のポイントを頂点として仮想的に所定の画像領域を囲むように描かれる線画像を形成して画像メモリ96に格納することも可能である。
【0120】
そして、ステップS18に進み、後述する指定書込領域表示処理を実行する。
そして、次に、CPU25は、ステップS18における指定書込領域表示処理が実行された後、書込入力が有ったかどうかを判断する(ステップS19)。具体的には、CPU25は、後述する指定書込領域に対して書込入力が有るかどうかを判断する。
【0121】
そして、CPU25は、書込入力が有ると判断した場合には、書込入力合成処理を実行する(ステップS20)。書込入力合成処理については後述する。
【0122】
一方、ステップS19において、CPU25は、書込入力が無いと判断された場合には、ステップS13に戻る。
【0123】
そして、次に、CPU25は、ステップS20における書込入力合成処理を実行した後、次ページ切替指示が有るかどうかを判断する(ステップS21)。具体的には、操作パネル80の操作部84に設けられた切替指示ボタンが押下されたかどうかに基づいて判断する。あるいは、当該切替指示ボタンがリモコン45に設けられている場合には、リモコン45に設けられた切替指示ボタンの押下をリモコン検知部35が検知して、CPU25が検知結果の入力をリモコン検知部35から受けたか否かに基づいて判断することも可能である。
【0124】
ステップS21において、CPU25は、次ページ切替指示が有ると判断した場合には、ステップS22に進み、現在最終ページかどうかを判断する(ステップS22)。
【0125】
ステップS22において、CPU25は、現在最終ページで無いと判断した場合には次ページを取得する(ステップS23)。そして、次に、ステップS12に戻り、次ページにおける配信処理を実行する。そして、上述の処理を繰り返し、CPU25は、再び、ステップS22において、現在最終ページとなった場合にはボックス配信処理を終了する(エンド)。
【0126】
一方、ステップS15において、ポイントによる領域指定画像ではないと判断された場合には、ステップS21に進む。
【0127】
そして、次に、CPU25は、次ページの切換指示が有るかどうかを判断する(ステップS21)。具体的には、操作パネルの操作部84において切替指示ボタンが押下されたかどうかに基づいて判断する。
【0128】
そして、ステップS21において、CPU25は、次ページの切替指示があった場合には、次のステップS22に進み、現在最終ページかどうかを判断する(ステップS22)。以降の処理は、同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0129】
ステップS22において、次ページの切替指示が無かった場合には、ステップS13に戻る。
【0130】
したがって、配信されたページについて、書込入力が無かった場合、あるいは、領域指定画像で無い書込入力が実行された場合には、ステップS18における指定書込領域表示処理は実行されず、次ページの切替指示に従って、ステップS22に進む。
【0131】
図11は、本発明の実施の形態1に従う指定書込領域表示処理について説明するフロー図である。
【0132】
図11を参照して、CPU25は、まず指定書込領域の確認画面を表示する(ステップS30)。
【0133】
図12は、指定書込領域確認画面を説明する図である。
図12(a)を参照して、ここでは、操作パネルの表示部82において、指定された書込領域を領域内か領域外か選択する指定書込領域確認画面が表示されている。
【0134】
指定書込領域確認画面として、CPU25は、上述した領域指定画像と画像メモリ94に格納された配信データとに基づいて書込領域確認画像300を生成して、操作パネルの表示部82に表示した場合が示されている。具体的には、配信データの画像について、図9で説明した線画像110で囲まれる領域306内が表示されず、その領域外が表示されている場合が示されている。すなわち、この場合には、指定された書込領域は、領域306内である。
【0135】
そして、本例においては、「領域外を表示」ボタン304が選択状態として指定されている場合が示されている。
【0136】
一方、「領域内を表示」ボタン302を選択することにより、図12(b)に示される画面が表示される。
【0137】
図12(b)を参照して、ここでは、指定書込領域確認画面として、CPU25は、上述した領域指定画像と画像メモリ94に格納された配信データとに基づいて書込領域確認画像300#を生成して、操作パネルの表示部82に表示した場合が示されている。具体的には、配信データの画像について、図9で説明した線画像110で囲まれる領域306#を表示し、その領域外が表示されない場合が示されている。すなわち、この場合には、指定された書込領域は、領域306#外である。
【0138】
そして、本例においては、「領域内を表示」ボタン302が選択状態として指定されている場合が示されている。なお、図12(b)において、「領域外を表示」ボタン304を選択することにより、図12(a)に示される画面が表示される。
【0139】
ここで、「設定画面へ」ボタン312を押下することにより、書込に関する種々の各種設定処理を実行することが可能である。書込に関する各種設定画面については、後述する。
【0140】
なお、ここで「Cancel」ボタン308を選択することにより、当該指定書込領域の表示処理が終了し、指定がされなかったものとして取扱われる。この場合、図7のステップS19において、CPU25は、書込入力が無いと判断し、指定書込領域は確保されず、ステップS13に戻る。
【0141】
一方、指定書込領域確認画面の「OK」ボタン310を選択することにより当該指定書込領域確認画面で表示された画像が表示装置101に表示される。
【0142】
再び、図11を参照して、CPU25は、次に指定書込領域「OK」が入力されたかどうかを判断する(ステップS31)。具体的には、上述したように指定書込領域確認画面の「OK」ボタン310が選択されたかどうかにより判断する。
【0143】
ステップS31において、指定書込領域として「OK」が入力されたと判断された場合には、CPU25は、書込領域パターンリスト表示確認画面を表示する(ステップS32)。書込領域パターンリスト表示確認画面については後述する。
【0144】
一方、ステップS31において、指定書込領域として「OK」ボタンが入力されなかった場合には、次に、CPU25は、指定書込領域として変更入力があったかどうかを判断する(ステップS38)。具体的には、たとえば図12(a)において、「領域内を表示」ボタン302が選択されたかどうかを判断する。あるいは、図12(b)において、「領域外を表示」ボタン304が選択されたかどうかを判断する。
【0145】
ステップS38において、指定書込領域として変更入力があった場合には、CPU25は、操作パネルの表示部82に変更した指定書込領域確認画面を表示する(ステップS39)。具体的には、上述したように、たとえば図12(a)において、「領域内を表示」ボタン302を選択した場合には、図12(b)の指定書込領域確認画面が表示される。一方、図12(b)において、「領域外を表示」ボタン304を選択した場合には、図12(a)の指定書込領域確認画面が表示される。
【0146】
一方、ステップS38において、CPU25は、指定書込領域の変更入力がなかった場合、具体的には、「Cancel」ボタン308を押下した場合には、指定書込領域の表示処理を終了する。
【0147】
次に、書込領域パターンリスト表示確認画面について説明する。
図13は、本発明の実施の形態1に従う書込領域パターンリスト表示確認画面を説明する図である。
【0148】
図13を参照して、操作パネルの表示部82において、予めHDD26に格納されている書込領域パターンを選択するか否かの画面315が示されている。ここで、「OK」ボタン316を押下することにより、書込領域パターンリスト画面が表示される。
【0149】
一方、「Cancel」ボタン314が選択されることにより、書込領域パターンリストの表示指示はなかったものとして、次のステップに進む。
【0150】
再び、図11を参照して、CPU25は、書込領域パターンリスト表示確認画面表示(ステップS32)の後、書込領域パターンリスト表示指示が有るかどうかを判断する(ステップS33)。
【0151】
ステップS33において、書込領域パターンのリストの表示指示があった場合、具体的には、図13において「OK」ボタン316が選択された場合には、CPU25は、書込領域パターンリスト画面を表示する(ステップS35)。
【0152】
一方、ステップS33において、書込領域パターンのリストの表示指示がなかった場合、具体的には、図13において「Cancel」ボタン314が選択された場合には、指定書込領域を確保して原画像データ(配信データ)の加工編集処理を実行する(ステップS34)。
【0153】
そして、合成データを表示する(ステップS90)。
そして処理を終了する(エンド)。
【0154】
図14は、本発明の実施の形態1に従う指定書込領域を確保した原画像データを加工編集処理した合成データを表示した場合を説明する概念図である。
【0155】
図14(a)を参照して、ここでは、MFP10のBOX内に原画像データ(配信データ)が格納されている場合が示されており、表示装置101に、原画像データに対して指定書込領域を確保した合成データを表示装置101に表示する場合が示されている。
【0156】
そして、本例においては、図12(b)の指定書込領域確認画面において、「OK」ボタン310が選択された場合における、合成データが表示されている。
【0157】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像であると判断しているものとする。あるいは、図10において、ポイント111〜114で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断しているものとする。
【0158】
そして、CPU25は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外である指定書込領域については、何も表示しないデータとして、例えばnullデータとする。例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0159】
そして、CPU25は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納する。
そして、画像表示装置I/F部29により、画像メモリ92に格納された、加工編集された合成データが表示装置101に出力され、表示装置101において、表示された場合が示されている。
【0160】
なお、ここでは、何も表示しないデータとして、nullデータを格納する場合について説明したが、例えば、表示装置101がモノクロ画像ではなく、カラー画像を表示することが可能である場合には、所定の色を表示するデータを格納することも可能である。
【0161】
図14(b)を参照して、ここでは、MFP10のBOX内に原画像データ(配信データ)が格納されている場合が示されており、表示装置101に、原画像データに対して指定書込領域を確保した合成データを表示装置101に表示する場合が示されている。
【0162】
本例においても、図12(b)の指定書込領域確認画面において、「OK」ボタン310が選択された場合における、合成データが表示されている。
【0163】
また、ここでは、図14(a)の合成データとは異なり、線画像110で囲まれた領域内に、原画像データ(配信データ)が表示されるように縮小処理し、それ以外の領域については、何も表示されない合成データが表示された場合が示されている。
【0164】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像であると判断しているものとする。あるいは、図10において、ポイント111〜114で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断しているものとする。
【0165】
そして、CPU25は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に配信データ全体が表示されるように配信データを縮小処理する加工編集を実行し、そして、領域指定画像外である指定書込領域については、何も表示しないデータとして、例えばnullデータとする。
【0166】
例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0167】
そして、CPU25は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納する。
そして、画像表示装置I/F部29により、画像メモリ92に格納された、加工編集された合成データが表示装置101に出力され、表示装置101において、表示された場合が示されている。
【0168】
当該構成により、表示装置101において、指定書込領域が確保されることにより、ユーザは指定書込領域に対する書込入力を実行することができる。
【0169】
本発明の実施の形態に従う方式により、指定書込領域を確保することによって、表示装置101の領域全体に配信データが表示されているような場合に、表示装置101に書込入力をする場合、表示されている画像との重なりで、書込入力した内容が不明瞭となる可能性を回避することが可能である。
【0170】
また、本発明の実施の形態に従う方式により、指定書込領域を確保することによって、書込入力するスペースがなかったり、あるいは、書込入力するスペースとして、領域の隅に書く必要があったり等、書込入力するためのスペースの問題で適切な場所に書込入力を実行することができないという問題を解消して、ユーザの利便性を向上させ、会議の進行を容易にすることが可能となる。
【0171】
図15は、本発明の実施の形態1に従う図11のステップS33における書込領域パターンリスト画面を説明する図である。
【0172】
図15を参照して、操作パネル80の表示部82において、複数の書込領域パターン320で構成されるリストが表示されている。ここで、複数の書込領域パターン320は、予めHDD26に格納されているものとする。
【0173】
ユーザは、操作パネル80の表示部82において、書込入力領域画像データとして、複数の書込領域パターン320の中からその1つを選択することが可能である。
【0174】
再び、図11を参照して、書込領域パターンリスト画面を表示した後(ステップS35)、書込領域パターンの選択が有ったかどうかを判断する(ステップS36)。ステップS36において、書込領域パターンの選択があった場合には、次に、指定書込領域に選択した書込領域パターンを合成して原画像データの加工編集処理を実行する(ステップS37)。そして、合成データを表示する(ステップS90)。
【0175】
一方、ステップS36において書込領域パターンの選択がなかった場合には、ステップS34に進む。ステップS34以降の処理については、上述したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0176】
図16は、本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に選択した書込領域パターンを合成して原画像データを加工編集処理した合成データを表示した場合を説明する概念図である。
【0177】
図16を参照して、ここでは、MFP10のBOX内に原画像データ(配信データ)が格納されている場合が示されており、表示装置101に、原画像データに対して指定書込領域を確保した合成データを表示装置101に表示する場合が示されている。
【0178】
本例においては、図12(b)の指定書込領域確認画面において、「OK」ボタン310が選択されるとともに、さらに、図15の書込領域パターンリスト表示確認画面において、左端の書込入力パターン320が選択された場合の合成データが表示されている。
【0179】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像は手書きによる領域指定画像であると判断しているものとする。あるいは、図10において、ポイント111〜114で囲まれた領域について、CPU25は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断しているものとする。
【0180】
そして、CPU25は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外については、選択した書込領域パターンである書込入力領域画像データが表示されるように縮小あるいは拡大処理する加工編集を実行する。
【0181】
例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0182】
そして、CPU25は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納する。
そして、画像表示装置I/F部29により、画像メモリ92に格納された、加工編集された合成データが表示装置101に出力され、表示装置101において、表示された場合が示されている。
【0183】
なお、本例においては、図15の書込領域パターンリスト表示確認画面において、左端の書込入力パターン320を選択した場合について説明しているが、これに限られず、他の書込入力パターンと合成することも可能である。
【0184】
また、本例においては、図14(a)で説明した指定書込領域に書込入力パターンが合成表示された場合について説明したが、図14(b)で説明した指定書込領域に書込入力パターンを合成表示することも可能である。
【0185】
次に本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に書込入力を実行した画像データを保存する処理について説明する。
【0186】
図17には、本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に書込入力を実行した書込画像データを原画像データ(配信データ)と合成してMFP10のBOXに保存する場合の概念図が示されている。
【0187】
図18は、本発明の実施の形態1に従う書込入力の合成処理を説明するフロー図である。
【0188】
図18を参照して、まず、CPU25は、書込入力の保存設定があるかどうかを判断する(ステップS41)。
【0189】
図19は、本発明の実施の形態1に従う各種設定画面を説明する図である。
具体的には、図12の指定書込領域確認画面において、「設定画面へ」ボタン312を押下することにより、操作パネルの表示部82において、書込に関する種々の各種設定処理を実行する各種設定画面に移行することが可能である。なお、操作パネルの表示部82において、図12の指定書込領域確認画面以外の画面に、各種設定画面に移行することが可能なように「設定画面へ」ボタン312を設けるようにすることも可能である。
【0190】
図19を参照して、操作パネルの表示部82において、「各種設定内容を変更してください」の表示とともに、書込入力保存の設定項目400と、合成タイミングの設定項目410と、合成方法の設定項目420と、合成データの追加方法の設定項目430と、消去処理の設定項目450と、消去タイミングの設定項目460とがそれぞれ設けられている場合が示されている。
【0191】
ここで、書込入力保存の設定項目400において、「する」ボタン402を選択することにより、書込入力保存の設定有りとなる。一方、「しない」ボタン404を選択することにより書込入力保存の設定が無しに設定される。
【0192】
また、合成タイミングの項目410において、「ページ切替」ボタン412を選択することにより、後述するが、合成タイミングはページ切替設定となる。また、「一定時間書込無し」ボタン414を選択することにより、合成タイミングは、一定時間書込無し設定となる。また、「合成ボタン指示」416を選択することにより、合成タイミングは合成ボタンの指示に設定される。
【0193】
合成方法の項目420において、「書込データ注釈合成」ボタン420を選択することにより、合成方法は、原画像データを縮小し、書込入力された書込画像データを注釈として合成処理する設定となる。また、「指定書込領域合成」ボタン424を選択することにより、合成方法は、指定書込領域をそのまま原画像データに合成処理する設定となる。
【0194】
合成データ追加方法の項目430において、「ページ追加」ボタン432を選択することにより、合成データ追加方法は、原画像データに対して合成した合成データをページ追加する設定となる。また、「独立に格納」ボタン434を選択することにより、合成データ追加方法は、合成データをHDD26に独立に格納する設定となる。
【0195】
消去処理の項目450において、「する」ボタン452を選択することにより、消去処理の設定有りとなる。一方、「しない」ボタン454を選択することにより消去処理の設定無しに設定される。
【0196】
また、消去タイミングの項目460において、「ページ切替」ボタン462を選択することにより、後述するが、消去タイミングはページ切替設定となる。また、「消去ボタン指示」ボタン464を選択することにより、消去タイミングは、消去ボタンの指示に設定される。
【0197】
再び、図18を参照して、CPU25は、ステップS41において、書込入力の保存設定無しに設定されていると判断した場合には処理を終了する(エンド)。
【0198】
具体的には、上述したように、図19の各種設定画面において、書込入力保存の設定項目400において、「しない」ボタン404が選択されて、書込入力保存の設定が無しに設定されている場合には、処理を終了する。
【0199】
一方、ステップS41において、CPU25は、書込入力の保存設定有りに設定されていると判断した場合、具体的には、上述したように、図19の各種設定画面において、書込入力保存の設定項目400において、「する」ボタン402が選択されて、書込入力保存の設定が有りに設定されている場合には、次に、合成タイミングがページ切換設定かどうかを判断する(ステップS42)。
【0200】
具体的には、図19の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410において、「ページ切替」ボタン412が選択されて、合成タイミングは、ページ切替に設定されているか否かに基づいて判断される。
【0201】
ステップS42において、CPU25は、合成タイミングがページ切換に設定されていると判断された場合には、ステップS43に進み、ページ切替指示が入力されたかどうかを判断する(ステップS43)。
【0202】
ステップS43において、CPU25は、ページ切替指示が入力された場合には、合成処理を実行する(ステップS50)。合成処理については後述する。
【0203】
一方、ステップS42において、CPU25は、合成タイミングがページ切換に設定されていないと判断した場合には合成タイミングが一定時間書込無しに設定されているかどうかを判断する(ステップS44)。
【0204】
具体的には、図19の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410において、「一定時間書込無し」ボタン414が選択されて、合成タイミングは、一定時間書込無しに設定されているか否かに基づいて判断される。
【0205】
ステップS44において、CPU25は、合成タイミングが一定時間書込無しに設定されていると判断した場合には、ステップS45に進み、一定時間書込無しかどうかを判断する(ステップS45)。具体的には、指定書込領域に対してタッチペンによる書込入力が実行されてから一定時間内に追加のタッチペンによる書込入力が無いか否かに基づいて判断することが可能である。
【0206】
ステップS45において、CPU25は、一定時間書込無しと判断した場合には、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0207】
一方、ステップS44において、CPU25は、合成タイミングが一定時間書込無しに設定されていないと判断した場合には、合成ボタンの指示があるかどうかを判断する(ステップS47)。合成タイミングが、ページ切替設定でなく、また、一定時間書込無し設定でない場合には、合成タイミングは、合成ボタンの指示に設定されていると判断できるからである。
【0208】
ステップS47において、CPU25は、合成ボタンの指示が有ると判断された場合には、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0209】
図20は、本発明の実施の形態1に従う合成処理を説明するフロー図である。
図20を参照して、まず、CPU25は、書込データ注釈合成処理の設定があるかどうかを判断する(ステップS51)。
【0210】
具体的には、上述したように、図19の各種設定画面において、合成方法の設定項目420において、「書込データ注釈合成」ボタン422が選択されて、合成方法は、原画像データを縮小し、書込入力された書込画像データを注釈として合成処理する設定となっているか否かを判断する。
【0211】
ステップS51において、CPU25は、書込データ注釈合成処理の設定があると判断した場合には、原画像データを縮小して書込画像データの注釈合成処理を実行する(ステップS52)。
【0212】
そして処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、図18に戻り、次に保存処理を実行する(ステップS60)。保存処理については後述する。
【0213】
一方、ステップS51において、CPU25は、書込データ注釈合成処理の設定がないと判断した場合には、指定書込領域の合成処理を実行する(ステップS53)。合成方法が、書込データ注釈合成処理の設定がない場合には、合成方法は、指定書込領域をそのまま原画像データに合成処理する設定がなされていると判断できるからである。
【0214】
そして処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、図18に戻り、次に保存処理を実行する(ステップS60)。
【0215】
図21は、本発明の実施の形態1に従う書込画像データを原画像データと合成処理した場合を説明する図である。
【0216】
図21(a)は、原画像データを縮小し、書込データを注釈コメントとして合成処理した場合が示されている。
【0217】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域内に、原画像データ(配信データ)が表示されるように縮小処理し、それ以外の領域である指定書込領域に書込入力された書込画像データについて加工編集されて、原画像データが縮小されることにより生じた空きスペースに注釈コメントとして合成処理を実行した合成データが表示された場合が示されている。
【0218】
具体的には、上述した図14(b)で示される如く、表示装置101には、指定書込領域が確保されて表示されているものとする。
【0219】
そして、ユーザが指定書込領域に対する書込入力を実行することにより、CPU25は、表示装置101に確保された指定書込領域に書込入力された書込画像データを画像メモリ96に格納する。
【0220】
そして、CPU25は、合成処理する際、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に配信データ全体が表示されるように配信データを縮小処理する加工編集を実行し、そして、指定書込領域に書込入力された書込画像データについては、原画像データが縮小されることにより生じる空きスペースに注釈コメントとして挿入されるように、書込画像データを加工編集処理して、合成する。例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0221】
図21(b)は、指定書込領域をそのまま原画像データに合成処理した場合が示されている。
【0222】
具体的には、図9において、線画像110で囲まれた領域については、原画像データ(配信データ)の対応する画像を表示し、それ以外の領域である指定書込領域に書込入力された書込画像データについてそのまま表示する合成処理を実行した合成データが表示された場合が示されている。
【0223】
具体的には、上述した図14(a)で示される如く、表示装置101には、指定書込領域が確保されて表示されているものとする。
【0224】
そして、ユーザが指定書込領域に対する書込入力を実行することにより、CPU25は、表示装置101に確保された指定書込領域に書込入力された書込画像データを画像メモリ96に格納する。
【0225】
そして、CPU25は、合成処理する際、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外である指定書込領域に書込入力された書込画像データと合成する。例えば、CPU25の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0226】
図22は、本発明の実施の形態1に従う保存処理を説明するフロー図である。
図22を参照して、まず、CPU25は、ページ追加の設定があるかどうかを判断する(ステップS61)。具体的には、合成データ追加方法の項目430において、「ページ追加」ボタン432が選択されて、ページ追加の設定になっているかどうかを判断する。
【0227】
ステップS61において、CPU25は、ページ追加の設定有りと判断した場合には、ページ追加の保存処理を実行する(ステップS62)。
【0228】
具体的には、CPU25は、書込画像データを加工編集処理して、合成した合成データをHDD26に格納されている配信データ、本例においては、会議ファイルFAのファイルデータに追加保存処理する。
【0229】
一方、ステップS61において、CPU25は、ページ追加の設定無しと判断した場合には、HDD保存処理を実行する(ステップS63)。ここで、合成データ追加方法の項目430が、ページ追加の設定でない場合には、合成データ追加方法は、「独立に格納」ボタン434が選択されて、合成データをHDD26に独立に格納する設定となっていると判断できるからである。
【0230】
具体的には、CPU25は、書込画像データを加工編集処理して、合成した合成データを配信データと独立して、HDD26に格納する。
【0231】
そして処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、図18に戻り、次に消去処理を実行する(ステップS110)。
【0232】
図23は、本発明の実施の形態1に従うページ追加の保存処理を説明する図である。
図23を参照して、ここでは、配信データである12ページと13ページとの間に新たにページ12aが追加された場合が示されており、本例においては、図21(a)で説明した合成処理した合成データが追加されている場合が示されている。
【0233】
当該方式により、指定書込領域に入力した書込データを合成した合成データを追加して、配信処理において、確認することができる。
【0234】
また、合成データをHDD26に独立に格納することにより、後で格納した合成データにアクセスして確認することも可能である。
【0235】
図24は、本発明の実施の形態1に従う消去処理を説明するフロー図である。
図24を参照して、まず、CPU25は、消去処理の設定があるかどうかを判断する(ステップS111)。
【0236】
ステップS111において、CPU25は、消去処理の設定が無いと判断した場合には、処理を終了する(エンド)。
【0237】
具体的には、図19の各種設定画面において、消去処理の設定項目450において、「しない」ボタン454が選択されて、消去処理の設定が無しに設定されている場合には、処理を終了する。
【0238】
一方、ステップS111において、CPU25は、消去処理の設定があると判断した場合、具体的には、上述したように、図28の各種設定画面において、消去処理の設定項目450において、「する」ボタン452が選択されて、消去処理の設定が有りに設定されている場合には、次に、消去タイミングがページ切換設定かどうかを判断する(ステップS112)。
【0239】
具体的には、図19の各種設定画面において、消去タイミングの設定項目460において、「ページ切替」ボタン462が選択されて、消去タイミングは、ページ切替に設定されているか否かに基づいて判断される。
【0240】
ステップS112において、CPU25は、消去タイミングがページ切換の設定であると判断した場合には、ステップS113に進み、ページ切替の指示が入力されたかどうかを判断する(ステップS113)。ステップS113において、CPU25は、ページ切替の指示が入力されたと判断した場合には、消去処理を実行する(ステップS116)。
【0241】
一方、ステップS112において、CPU25は、消去タイミングがページ切換の設定でないと判断した場合には、消去ボタンの指示があるかどうかを判断する(ステップS115)。消去タイミングが、ページ切替の設定でない場合には、消去タイミングは、消去ボタンの指示に設定されていると判断できるからである。
【0242】
ステップS115において、CPU25は、消去ボタンの指示が有ると判断した場合には、消去処理を実行する(ステップS116)。具体的には、消去処理としては、CPU25は、画像メモリ96に格納されている書込画像データを消去する。
【0243】
そして、CPU25は、復元処理を実行する(ステップS117)。具体的には、復元処理としては、CPU25は、画像メモリ94に格納されている配信データを画像メモリ92に格納する。これにより、一例として、表示装置101に書込入力が実行されていない図8で説明した画像200が表示されることになる。
【0244】
そして処理を終了する(リターン)。
当該処理により、消去処理が終了して、図18の書込入力合成処理が終了し、図7のステップS21に進むことになる。
【0245】
したがって、書込入力を実行する前に復元することにより、元の状態に戻して、ユーザの利便性を向上させ、容易に会議の進行を進めることが可能である。
【0246】
(実施の形態2)
上記の実施の形態1においては、MFP10と表示装置101とが接続されて、MFP10のHDD26に格納されている配信データを表示装置101に表示するデータ配信システムについて説明したが、本実施の形態2においては、プロジェクタを用いて配信データをホワイトボードに投影するデータ配信システムについて説明する。
【0247】
図25は、本発明の実施の形態2に従う会議システム1#(データ配信システム)の関係を説明する概略ブロック図である。
【0248】
図25を参照して、本発明の実施の形態2に従う会議システム1#においては、MFP10#と、被投影体であるホワイトボード150と、被投影体であるホワイトボード150に配信データを投影する投影装置であるプロジェクタ部12と、被投影体であるホワイトボードに表示された画像を取得する画像取得装置であるカメラ部14とを備える。
【0249】
ホワイトボード150は、一例として、例えばマーカペン等により手書きによる書込入力が可能であるものとする。また、被投影体であるホワイトボード150に対して、例えば、手書き等により書込入力された画像を圧接して消去する消去装置170と、消去装置170を制御する消去装置制御部175とが設けられる。また、リモコン45とを備える。
【0250】
本発明の実施の形態2に従うMFP10#は、メイン回路20#と、リモコン検知部35とを含む。なお、図示しないが、図2で説明したMFP10に設けられていた自動原稿搬送装置40と、原稿読取部50と、画像形成部60と、給紙部70と、操作パネル80と、ファクシミリ部27等がさらに設けられているものとする。これらについては、図2で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0251】
メイン回路20#は、メイン回路20と比較してCPU25をCPU25#に置換した点と、撮影画像送出部26#と、撮影画像取得部27と、消去装置制御信号出力部24とをさらに設けた点が異なる。その他の点については、図示していないが図2で説明したのと同様のものが設けられているものとする。
【0252】
投影画像送出部26#は、画像メモリ92に格納されたデータをプロジェクタ部12に出力する。
【0253】
プロジェクタ部12は、投影画像送出部26#から出力された画像メモリ92に格納された配信データ等を被投影体であるホワイトボード150に投影する。
【0254】
ホワイトボード150内における点線で囲まれた領域160は、プロジェクタ部12から投影されたデータの外枠を示すものとする。
【0255】
カメラ部14は、被投影体であるホワイトボード150に投影された表示された画像を取得し、撮影画像取得部27に出力する。
【0256】
撮影画像取得部27は、画像メモリ96に取得した撮影画像である撮影画像データを保存する。
【0257】
リモコン検知部35は、リモコン45から入力されたリモコン信号の入力を検知して当該検知信号をCPU25#に出力する。
【0258】
消去装置制御信号出力部24は、被投影体であるホワイトボード150に設けられた消去装置を駆動するための制御信号を出力する。
【0259】
図26は、本発明の実施の形態2に従うボックス配信処理を説明するフロー図である。
かかるフロー図に示される処理は、MFP10#のCPU25#がROM22に格納された所定のプログラムを実行することにより実現される。以下、MFP10#のCPU25#により実行される処理のフロー図においても同様である。
【0260】
図26を参照して、まず先頭ページを取得する(ステップS71)。具体的には、CPU25#は、選択された会議ファイルFAについて会議ファイルFAを構成する複数ページのうちの最初の先頭ページのデータをHDD26から読出す。そして、読み出したデータを画像メモリ94に格納する。
【0261】
そして、次に、取得したページを投影する(ステップS71#)。具体的には、CPU25#は、画像メモリ94に格納されたデータを画像メモリ92に格納する。投影画像送出部26#は、画像メモリ92に格納された配信データ(投影データ)をプロジェクタ部12に出力する。これにより、プロジェクタ部12から被投影体であるホワイトボード150に投影データが投影されて、ホワイトボードに投影画像が表示されることになる。
【0262】
投影画像は、図8で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
そして、次に、CPU25#は、ホワイトボード上に投影された画像を取得する(ステップS72)。具体的には、ホワイトボード150上に投影された投影画像をカメラ部14により撮影して撮影画像である撮影画像データを撮影画像取得部27に出力する。そして、撮影画像取得部27は、撮影画像データを画像メモリ96に格納する。
【0263】
そして、次に、CPU25#は、画像メモリ96に格納された撮影画像データについて、ホワイトボード上の配信データの表示領域すなわち、プロジェクタ部12から投影されたデータの外枠領域160を抽出する(ステップS72#)。
【0264】
具体的には、当該外枠領域160の抽出は、画像メモリ94に格納されている配信データとの比較に基づいて抽出することが可能である。あるいは、ホワイトボード150上の被投影体の地色(例えば白色)と表示されている配信データとのコントラストの差に基づいて外枠領域160を抽出するようにすることも可能である。
【0265】
当該処理により、次に画像メモリ96に入力される撮影画像データについて、プロジェクタ部12から投影された投影データ領域を判断することが可能である。
【0266】
そして、次に、CPU25#は、書込実行ボタンの操作指示があったかどうかを判断する(ステップS73)。
【0267】
なお、本例においては、ユーザは、書込実行ボタンの操作指示前にホワイトボード150上に書込入力を実行するものとする。具体的には、図9あるいは図10で説明した手書きによる領域指定である書込入力あるいはポイントによる領域指定である書込入力を実行するものとする。
【0268】
ここで、例えば、操作パネルの操作部84においては、配信データの配信処理が実行されている場合には、図示しないが書込実行ボタンが設けられているものとする。あるいはリモコン45等に書込実行ボタンが設けられているものとし、CPU25#は、当該書込実行ボタンの操作指示があったかどうかを判断する。
【0269】
次に、CPU25#は、書込実行ボタンの操作指示があった場合には、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS74)。具体的には、ホワイトボード上の表示画像をカメラ部14により撮影して撮影画像データを撮影画像取得部27に出力する。そして、撮影画像取得部27は、撮影画像データを画像メモリ96に格納する。
【0270】
そして、次に、CPU25#は、書込入力した書込画像があるかどうかを判断する(ステップS75)。
【0271】
そして、CPU25#は、画像メモリ96に格納されている撮像画像データについて、抽出した外枠領域160に含まれる画像データと、画像メモリ94に格納されている配信データとを比較して、その差分に基づいて差分があると判断された場合には、書込入力した書込画像があると判断することが可能である。
【0272】
具体的には、抽出した外枠領域160に含まれる画像データについて、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報に基づいて画像メモリ94に対応する座標位置データに置き換えることにより、配信データのどの位置に書込画像が入力されたか判断することが可能である。
【0273】
ステップS75において、CPU25#は、書込入力した書込画像があると判断した場合には、次に、書込画像データを取得する(ステップS75#)。具体的には、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データと、画像メモリ96に格納されている撮影画像データについて、抽出した外枠領域160に含まれている画像データとの差分に基づく書込画像データを取得する。より、具体的には、書込画像データについて、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報を取得し、当該情報により、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データのどの位置に書込画像が入力されたかを判断し、書込画像データを取得する。
【0274】
そして、次に、CPU25#は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS76)。具体的には、CPU25#は、上述したのと同様に、書込入力した書込画像について、所定の大きさ以上の画像領域を囲む線画像が含まれているか否かに基づいて判断することが可能である。
【0275】
より具体的には、CPU25#は、取得した書込画像データについて、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報に基づいて画像メモリ94に対応する座標位置データに置き換えて所定の大きさ以上の画像領域を囲む線画像が含まれているか否かに基づいて判断することが可能である。
【0276】
ステップS76において、CPU25#は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像であると判断した場合には、次に指定書込領域表示処理を実行する(ステップS80)。指定書込領域表示処理については後述する。
【0277】
一方、ステップS76において、CPU25#は、取得した書込画像データに基づいて、書込入力した書込画像が手書きによる領域指定画像でないと判断された場合には、次に、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像かどうかを判断する(ステップS77)。具体的には、CPU25#は、上述したのと同様に書込入力した書込画像について、所定形状のポイントが複数個含まれているか否かに基づいて判断することが可能である。例えば、円形状のポイントが4個含まれているか否か等を指標とすることが可能である。
【0278】
そして、ステップS77において、CPU25#は、書込入力した書込画像はポイントによる領域指定画像であると判断した場合には、次に、ポイントの認識処理を実行する(ステップS78)。具体的には、上述したのと同様にCPU25#は、取得した書込画像データに基づいて、外枠領域160内に表示された円形状のポイントの座標位置データを抽出する。当該座標位置データは、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報に基づいて画像メモリ94に対応する座標位置データとすることが可能である。
【0279】
そして、次にCPU25#は、ステップS78においてポイントの認識処理を実行した後、次に、認識したポイントを頂点とした領域指定画像を作成する(ステップS79)。具体的には、認識した円形状のポイントの座標位置データに基づいて、4個のポイントを頂点として仮想的に所定の画像領域を囲むように描かれる線画像を形成する。
【0280】
そして、ステップS80に進み、後述する指定書込領域表示処理を実行する。
そして、次に、CPU25#は、書込入力合成処理を実行する(ステップS81)。
【0281】
そして、次に、CPU25#は、次ページの切替指示が有るかどうかを判断する(ステップS82)。具体的には、操作パネルの操作部84において切替指示ボタンが押下されたかどうかに基づいて判断する。
【0282】
ステップS82において、CPU25#は、次ページ切替指示が有ると判断した場合には、ステップS83に進み、現在最終ページかどうかを判断する(ステップS83)。
【0283】
ステップS83において、CPU25#は、現在最終ページで無いと判断した場合には次ページを取得する(ステップS84)。そして、次に、ステップS71#に戻り、次ページにおける取得したページの投影処理を実行する。そして、上述の処理を繰り返し、CPU25#は、再び、ステップS83において、現在最終ページとなった場合にはボックス配信処理を終了する(エンド)。
【0284】
一方、ステップS77において、ポイントによる領域指定画像ではないと判断された場合には、ステップS82に進む。
【0285】
そして、次に、CPU25#は、次ページの切換指示が有るかどうかを判断する(ステップS82)。以降の処理は、同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0286】
したがって、投影されたページについて、書込実行ボタンの操作指示が無かった場合、書込入力した書込画像が無い場合、あるいは、領域指定画像で無い書込入力が実行された場合には、ステップS80における指定書込領域表示処理は実行されず、次ページの切替指示に従って、ステップS83に進む。
【0287】
図27は、本発明の実施の形態2に従う指定書込領域表示処理について説明するフロー図である。
【0288】
上述したように、CPU25#は、取得した書込画像データについて、抽出した外枠領域160との相体的な位置関係情報に基づいて画像メモリ94に対応する座標位置データに置き換えることにより、配信データのどの位置に書込画像が入力されたか判断することが可能であるため、実施の形態1で説明したのと同様の処理を実行することが可能である。
【0289】
図27を参照して、図11で説明した指定書込領域表示処理と同様の処理であり、異なる点は、ステップS90#において、指定書込領域が確保された合成データをプロジェクタ部12を用いてホワイトボード150に投影する処理である。その他の点については、図11で説明したのとほぼ同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0290】
なお、ステップS34における指定書込領域を確保して原画像データ(配信データ)の加工編集処理については、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外である指定書込領域については、何も表示しないデータとして、例えばnullデータとする。例えば、CPU25#の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。なお、ここでは、何も表示しないデータとして、nullデータを格納する場合について説明したが、例えば、プロジェクタ部12がモノクロ画像ではなく、カラー画像を投影可能である場合には、所定の色を表示するデータを格納することも可能である。また、ホワイトボードと同じ色を表示するデータを格納することも可能である。
【0291】
そして、CPU25#は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納するものとする。
【0292】
また、ステップS37における指定書込領域に選択した書込領域パターンを合成して原画像データの加工編集処理については、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データを取得して、判断した領域指定画像に基づいて領域指定画像内に対応する領域が表示されるように加工編集し、そして、領域指定画像外については、選択した書込領域パターンである書込入力領域画像データが表示されるように縮小あるいは拡大処理する加工編集を実行する。例えば、CPU25#の作業領域等として用いられるRAM23を用いて、当該処理を実行することが可能である。
【0293】
そして、CPU25#は、加工編集された合成データを画像メモリ92に格納するものとする。
【0294】
当該処理により、実施の形態1で説明したのと同様に、表示装置101で表示された指定書込領域と同様の指定書込領域がホワイトボード150上の外枠領域160内に確保されることになる。
【0295】
当該構成により、ホワイトボード150上において、指定書込領域が確保されることにより、ユーザは指定書込領域に対する書込入力を実行することができる。
【0296】
本発明の実施の形態に従う方式により、指定書込領域を確保することによって、ホワイトボード150の領域全体に配信データが表示されているような場合であっても、ホワイトボード150上に書込入力をする場合、表示されている画像との重なりで、書込入力した内容が不明瞭となる可能性を回避することが可能である。
【0297】
また、本発明の実施の形態に従う方式により、指定書込領域を確保することによって、書込入力するスペースがなかったり、あるいは、書込入力するスペースとして、領域の隅に書く必要があったり等、書込入力するためのスペースの問題で適切な場所に書込入力を実行することができないという問題を解消して、ユーザの利便性を向上させ、会議の進行を容易にすることが可能となる。
【0298】
図28は、本発明の実施の形態2に従う書込入力の合成処理を説明するフロー図である。
【0299】
図28を参照して、まず、書込入力の保存設定があるかどうかを判断する(ステップS41)。
【0300】
図29は、本発明の実施の形態2に従う各種設定画面を説明する図である。
具体的には、図12で説明した指定書込領域確認画面において、「設定画面へ」ボタン312を押下することにより、書込に関する種々の各種設定処理を実行する各種設定画面に移行することが可能である。なお、図12の指定書込領域確認画面以外の画面に、各種設定画面に移行することが可能なように「設定画面へ」ボタン312を設けるようにすることも可能である。
【0301】
図29を参照して、操作パネルの表示部82において、「各種設定内容を変更してください」の表示とともに、書込入力保存の設定項目400と、合成タイミングの設定項目410#と、合成方法の設定項目420と、合成データの追加方法の設定項目430と、消去処理の設定項目450と、消去タイミングの設定項目460とがそれぞれ設けられている場合が示されている。
【0302】
ここで、書込入力保存の設定項目400、合成方法の設定項目420、合成データ追加方法の設定項目430、消去処理の設定項目450と、消去タイミングの設定項目460とについては、図19で説明した各種設定画面と同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0303】
ここで、合成タイミングの項目410#において、「ページ切替」ボタン412を選択することにより、合成タイミングはページ切替設定となる。また、「一定時間書込無し」ボタン414を選択することにより、合成タイミングは、一定時間書込無し設定となる。また、「手が非認識となった状態」ボタン415を選択することにより、合成タイミングは、手が認識された後、非認識となった状態に設定となる。また、「合成ボタン指示」416を選択することにより、合成タイミングは合成ボタンの指示に設定される。
【0304】
再び、図28を参照して、ステップS41において、CPU25#は、書込入力の保存設定がない場合には処理を終了する(エンド)。
【0305】
具体的には、上述したように、図29の各種設定画面において、書込入力保存の設定項目400において、「しない」ボタン404が選択されて、書込入力保存の設定が無しに設定されている場合には、処理を終了する。
【0306】
一方、ステップS41において、CPU25#は、書込入力の保存設定があると判断した場合、具体的には、上述したように、図29の各種設定画面において、書込入力保存の設定項目400において、「する」ボタン402が選択されて、書込入力保存の設定が有りに設定されている場合には、次に、合成タイミングがページ切換設定かどうかを判断する(ステップS42)。
【0307】
具体的には、図29の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410#において、「ページ切替」ボタン412が選択されて、合成タイミングは、ページ切替に設定されているか否かに基づいて判断される。
【0308】
ステップS42において、CPU25#は、合成タイミングがページ切換設定であると判断した場合には、ステップS43に進み、ページ切替指示が入力されたかどうかを判断する(ステップS43)。ステップS43において、CPU25#は、ページ切替指示が入力された場合には、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS103)。そして、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0309】
一方、ステップS42において、CPU25#は、合成タイミングがページ切換設定でないと判断した場合には、合成タイミングが一定時間書込無しかどうかを判断する(ステップS44)。
【0310】
具体的には、図29の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410#において、「一定時間書込無し」ボタン414が選択されて、合成タイミングが、一定時間書込無しに設定されているか否かに基づいて判断される。
【0311】
ステップS44において、合成タイミングが一定時間書込無しに設定されていると判断された場合には、ステップS45に進み、CPU25#は、一定時間書込無しかどうかを判断する(ステップS45)。具体的には、図27のステップS90#において、指定書込領域を確保した合成データがホワイトボードにプロジェクタ部12によって投影された後、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された撮影画像を取得する。
【0312】
指定書込領域に対する書込入力の画像を取得してから、一定時間内に指定書込領域に対する書込入力が実行されて指定書込領域に対する書込画像が更新されないか否かに基づいて、一定時間書込無しかどうかを判断することが可能である。
【0313】
具体的には、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像が画像メモリ96に格納されるが、CPU25#は、画像メモリ96に格納される撮影画像データが一定時間内に更新されるか否かに基づいて判断することが可能である。
【0314】
CPU25#は、画像メモリ96に格納される撮影画像データが一定時間内に更新されないと判断した場合には、一定時間書込無しと判断することが可能である。
【0315】
ステップS45において、CPU25#は、一定時間書込無しと判断した場合には、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS103)。すなわち、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像を画像メモリ96に格納する場合、一定時間書込無しと判断された場合に、画像メモリ96に格納されているデータを最終のホワイトボード上の撮影画像データとする。そして、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0316】
一方、ステップS44において、CPU25#は、合成タイミングが一定時間書込無しに設定されていないと判断した場合には、合成タイミングは手が非認識となった状態に設定されているかどうかを判断する(ステップS100)。具体的には、図29の各種設定画面において、合成タイミングの設定項目410#において、「手が非認識となった状態」ボタン415が選択されて、合成タイミングが手が認識された後、非認識となった状態に設定されているか否かに基づいて判断される。
【0317】
ステップS100において、CPU25#は、合成タイミングが手が非認識となった状態であると判断した場合には、ユーザの手認識処理を実行する(ステップS101)。
【0318】
具体的には、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像を画像メモリ96に格納し、画像メモリ96に格納されている撮影画像に手が含まれているかの認識処理を実行する。たとえば、認識対象である手の画像データとのパターンマッチングにより、手が含まれているか否かの認識処理を実行することが可能である。
【0319】
そして、CPU25#は、ユーザの手認識が有るかどうかを判断する(ステップS102)。手認識処理により、ユーザの手の認識がされている場合には、ステップS101、S102の処理を繰返す。一方、ステップS102において、CPU25#は、ユーザの手の認識がなくなったと判断した場合には、ステップS103に進む。
【0320】
そして、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS103)。すなわち、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像を画像メモリ96に格納する場合、ユーザの手の認識がなくなった場合には、画像メモリ96に格納されているデータを最終のホワイトボード上の撮影画像データとする。そして合成処理を実行する(ステップS50)。
【0321】
一方、ステップS100において、CPU25#は、合成タイミングが手が非認識となった状態に設定されていないと判断した場合には、合成ボタンの指示有りかどうかを判断する(ステップS47)。合成タイミングが、ページ切替設定でなく、一定時間書込無しの設定でなく、かつ、手が非認識となった状態に設定でない場合には、合成タイミングは、合成ボタンの指示に設定されていると判断できるからである。
【0322】
ステップS47において、合成ボタンの指示が有ると判断された場合には、ホワイトボード上の画像を取得する(ステップS103)。すなわち、合成ボタンの指示が有った場合には、当該指示をトリガとして、カメラ部14により、ホワイトボード上に表示された画像を取得して、撮影された撮影画像が画像メモリ96に格納されているデータを最終のホワイトボード上の撮影画像データとする。そして、合成処理を実行する(ステップS50)。
【0323】
ステップS50における合成処理およびステップS60における保存処理については、図20および図22で説明したのと同様である。
【0324】
なお、指定書込領域に書込入力された書込画像データの取得については、上述したのと同様の方式により、CPU25#は、画像メモリ92に格納されているデータと、画像メモリ96に格納されている撮影画像データのうちの抽出した外枠領域160に含まれている画像データとの差分に基づく指定書込領域における書込画像データを取得するものとする。
【0325】
当該方式においても、指定書込領域に入力した書込画像データを合成した合成データを追加して、確認することができる。
【0326】
また、合成データをHDD26に独立に格納することにより、後で格納した合成データにアクセスして確認することも可能である。
【0327】
再び、図28を参照して、次に、消去処理を実行する(ステップS110)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0328】
ステップS110における消去処理のフロー図については、図24で説明したのと同様である。
【0329】
具体的な消去処理としては、CPU25#は、消去装置制御信号出力部24に対して、消去装置制御部175に消去の実行を指示する制御信号を出力するように指示する。
【0330】
消去装置制御部175は、消去装置制御信号出力部24から出力された消去の実行を指示する制御信号の入力を受けて、消去装置170を駆動して、ホワイトボード100に書込入力された画像を消去する。
【0331】
消去装置170は、被投影体であるホワイトボード150を圧接しながら移動して、例えば、手書き等により書込入力されたホワイトボード上の画像を消去するものとする。
【0332】
すなわち、本発明の実施の形態2に従う方式により、ホワイトボード上の指定書込領域に入力した書込データを合成した後、合成データを追加して、確認することができるとともに、消去装置170により書込入力された画像を自動的に消去することが可能である。
【0333】
また、ホワイトボード上の書込画像は、放置しておくと、次のページの画像と重なり、不明瞭となる可能性があるため、ユーザは、次のページの切替指示を実行する前に、例えば、ホワイトボード上の指定書込領域に書き込まれた画像を消す手作業等が必要となるが、本実施の形態2に従う方式により、当該煩雑な作業を回避し、ユーザの利便性に供することが可能である。
【0334】
また、復元処理としては、CPU25#は、画像メモリ94に格納されている配信データを画像メモリ92に格納する。これにより、一例として、ホワイトボード150に書込入力が実行されていない図8で説明したのと同様の画像200が表示されることになる。
【0335】
したがって、書込入力を実行する前に復元することにより、元の状態に戻して、ユーザの利便性を向上させ、容易に会議の進行を進めることが可能である。
【0336】
また、本実施の形態2においては、カメラ部14により撮影した撮影画像データを撮影画像取得部27に出力する場合について説明したが、カメラ部14の代わりに、スキャナ部をホワイトボード150に設けてホワイトボードに書込入力された画像を読み取った読取画像データを撮影画像取得部27に出力するようにすることも可能である。
【0337】
本発明の実施の形態においては、MFP10,10#のHDD26に格納された配信データを表示装置に表示するあるいは、プロジェクタ部を介して被投影体に投影する方式について説明したが、MFPに限られず、PCであっても良いし、プリンタ等であってもよい。また、HDD26に格納された配信データに限られず、他の記憶部に格納された配信データであっても良く、例えば、図3のフラッシュメモリ30に格納された配信データを配信するようにすることも当然に可能である。
【0338】
また、本例においては、リモコン45およびリモコン検知部35を設けて、リモコンを操作して、ページ切替等の操作指示を実行可能な構成についても説明したが、当該リモコン45およびリモコン検知部35を設けることなく、全ての操作指示を操作パネル80で実行するようにしても良い。
【0339】
なお、上述した本発明の会議システムを実現するためにコンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0340】
なお、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0341】
また、プログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0342】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0343】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0344】
【図1】本発明の実施の形態1に従う会議システム(データ配信システム)の関係を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態1に従う会議システム1のMFP10および表示装置101の概略ブロック構成図である。
【図3】ボックスボタンを選択した場合のボックス選択画面を説明する図である。
【図4】図3において会議ボックスボタンを押下した場合の会議ファイル選択画面を説明する図である。
【図5】会議ファイル処理選択画面を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態1に従うMFP10におけるボックス(BOX)配信処理の起動を説明するフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態1に従うボックス配信処理を説明するフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像200を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像201を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態1に従う表示装置101の表示領域102内に表示された画像202を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態1に従う指定書込領域表示処理について説明するフロー図である。
【図12】指定書込領域確認画面を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態1に従う書込領域パターンリスト表示確認画面を説明する図である。
【図14】本発明の実施の形態1に従う指定書込領域を確保した原画像データを加工編集処理した合成データを表示した場合を説明する概念図である。
【図15】本発明の実施の形態1に従う図11のステップS33における書込領域パターンリスト画面を説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に選択した書込領域パターンを合成して原画像データを加工編集処理した合成データを表示した場合を説明する概念図である。
【図17】本発明の実施の形態1に従う指定書込領域に書込入力を実行した書込画像データを原画像データ(配信データ)と合成してMFP10のBOXに保存する場合の概念図である。
【図18】本発明の実施の形態1に従う書込入力の合成処理を説明するフロー図である。
【図19】本発明の実施の形態1に従う各種設定画面を説明する図である。
【図20】本発明の実施の形態1に従う合成処理を説明するフロー図である。
【図21】本発明の実施の形態1に従う書込画像データを原画像データと合成処理した場合を説明する図である。
【図22】本発明の実施の形態1に従う保存処理を説明するフロー図である。
【図23】本発明の実施の形態1に従うページ追加の保存処理を説明する図である。
【図24】本発明の実施の形態1に従う消去処理を説明するフロー図である。
【図25】本発明の実施の形態2に従う会議システム1#(データ配信システム)の関係を説明する概略ブロック図である。
【図26】本発明の実施の形態2に従うボックス配信処理を説明するフロー図である。
【図27】本発明の実施の形態2に従う指定書込領域表示処理について説明するフロー図である。
【図28】本発明の実施の形態2に従う書込入力の合成処理を説明するフロー図である。
【図29】本発明の実施の形態2に従う各種設定画面を説明する図である。
【符号の説明】
【0345】
10,10# MFP、12 プロジェクタ部、14 カメラ部、20 メイン回路、21 ネットワークI/F部、22 ROM、23 RAM、24 消去装置制御信号出力部、25,25# CPU、26 HDD、26# 投影画像送出部、27 撮影画像取得部、28 カードI/F、29 画面表示装置I/F部、30 フラッシュメモリ、35 リモコン検知部、40 自動原稿搬送装置、45 リモコン、50 原稿読取部、60 画像形成部、70 給紙部、80 操作パネル、90 ファクシミリ部、92,94,96 画像メモリ、101 表示装置、150 ホワイトボード、170 消去装置、175 消去装置制御部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信データを出力するデータ配信装置と、
前記データ配信装置により出力された配信データを表示する表示装置とを備え、
前記データ配信装置は、
前記表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける入力検知手段と、
前記入力検知手段により入力を受け付けた座標データに基づいて前記表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込入力画像データを前記表示装置に出力する書込入力手段と、
前記第1の書込入力画像データに基づいて前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える、データ配信システム。
【請求項2】
表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信装置であって、
前記表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける入力検知手段と、
前記入力検知手段により入力を受け付けた座標データに基づいて前記表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込入力画像データを前記表示装置に出力する書込入力手段と、
前記第1の書込入力画像データに基づいて前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える、データ配信装置。
【請求項3】
前記判断手段は、前記第1の書込入力画像データが前記書込入力手段により前記表示装置の表示領域内に手書きによる線で囲まれた領域を表示するデータであるかどうかを判断する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項4】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段で判断された手書きによる線で囲まれた領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力する、請求項3記載のデータ配信装置。
【請求項5】
前記判断手段は、前記第1の書込入力画像データが前記書込入力手段により前記表示装置の表示領域内において、領域を囲むように複数のポイントを表示するデータであるかどうかを判断する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項6】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段で判断された複数のポイントで囲まれる領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力する、請求項5記載のデータ配信装置。
【請求項7】
前記表示装置には、タッチパネルが設けられ、
前記入力検知手段は、前記タッチパネルからの指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項8】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段により前記一部領域が指定されたと判断された場合には、前記配信データを加工編集した後の前記表示装置で表示される画像を予め操作画面に表示する確認画面表示手段を含む、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項9】
前記書込入力領域確保手段は、前記表示装置の表示領域内の前記指定された一部領域が何も表示されない書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記表示装置に出力する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項10】
前記書込入力領域確保手段は、前記表示装置の表示領域内の前記指定された一部領域が所定の色領域となる書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記表示装置に出力する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項11】
前記書込入力領域確保手段は、前記表示装置の表示領域内の前記指定された一部領域以外の領域に含まれるように前記配信データを縮小して前記表示装置に出力する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項12】
前記書込入力領域確保手段は、
予め設けられた複数の書込入力領域画像データの選択が可能な候補選択画面を操作画面に表示する候補選択画面表示手段と、
前記候補選択画面表示手段で表示された前記複数の書込入力領域画像データのうちの1つの選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、
前記選択入力受付手段により選択入力された前記書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記表示装置に出力する書込入力領域合成手段とを含む、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項13】
前記書込入力手段により前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように前記表示装置に出力された第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成するための書込データ合成手段をさらに備える、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項14】
前記書込データ合成手段は、前記表示装置の表示領域内の指定された一部領域に前記第2の書込入力画像データが表示され、前記指定された一部領域以外の領域に縮小された前記配信データが表示されるように合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項15】
前記書込データ合成手段は、前記表示装置の表示領域内の指定された一部領域に前記第2の書込入力画像データが表示され、前記表示装置の表示領域内に表示された配信データのうち前記指定された一部領域以外の領域に対応して前記配信データが表示されるように合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項16】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記書込データ合成手段は、前記書込入力手段により前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように前記表示装置に出力された第2の書込入力画像データと、前記ページデータとを合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項17】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記書込データ合成手段は、配信するページデータの切替指示に応答して前記書込入力手段により前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように前記表示装置に出力された第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項18】
前記書込データ合成手段は、前記書込入力手段により前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように前記表示装置に前記第2の書込入力画像データが出力されてから、所定期間内に前記書込入力手段による前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に対する書込入力が無い場合には、前記第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項19】
配信データを出力する配信装置と、
前記配信装置から出力された配信データを被投影体に投影する投影装置と、
前記被投影体に表示された画像を取得する画像取得装置とを備え、
前記配信装置は、
前記被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて前記被投影体に投影された領域に含まれる前記被投影体に書込入力した画像を抽出する書込入力画像抽出手段と、
前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体に書込入力した第1の書込入力画像データに基づいて前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える、データ配信システム。
【請求項20】
被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信装置であって、
前記被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて前記被投影体に投影された領域に含まれる前記被投影体に書込入力した画像を抽出する書込入力画像抽出手段と、
前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体に書込入力した第1の書込入力画像データに基づいて前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える、データ配信装置。
【請求項21】
前記判断手段は、前記第1の書込入力画像データについて、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内に手書きによる線で囲まれた領域を表示するデータであるかどうかを判断する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項22】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段で判断された手書きによる線で囲まれた領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力する、請求項21記載のデータ配信装置。
【請求項23】
前記判断手段は、前記第1の書込入力画像データについて、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内に、領域を囲むように複数のポイントを表示するデータであるかどうかを判断する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項24】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段で判断された複数のポイントで囲まれる領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力する、請求項23記載のデータ配信装置。
【請求項25】
前記データ配信装置は、カメラあるいは、スキャナにより撮像された取得画像の入力を受ける、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項26】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段により前記一部領域が指定されたと判断された場合には、前記配信データを加工編集した後の前記投影装置で前記被投影体に投影される画像を予め操作画面に表示する確認画面表示手段を含む、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項27】
前記書込入力領域確保手段は、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内の前記指定された一部領域が何も表示されない書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記投影装置に出力する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項28】
前記書込入力領域確保手段は、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内の前記指定された一部領域が所定の色領域となる書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記投影装置に出力する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項29】
所定の色領域は、前記被投影体の色と同じである、請求項28記載のデータ配信装置。
【請求項30】
前記書込入力領域確保手段は、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内の前記指定された一部領域以外の領域に含まれるように前記配信データを縮小して前記投影装置に出力する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項31】
前記書込入力領域確保手段は、
予め設けられた複数の書込入力領域画像データの選択が可能な候補選択画面を操作画面に表示する候補選択画面表示手段と、
前記候補選択画面表示手段で表示された前記複数の書込入力領域画像データのうちの1つの選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、
前記選択入力受付手段により選択入力された前記書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記投影装置に出力する書込入力領域合成手段とを含む、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項32】
前記データ配信装置は、前記被投影体に前記書込入力領域が確保された後、前記被投影体に表示されている画像を撮像した別の取得画像の入力を受け、
前記書込入力画像抽出手段は、前記別の取得画像に基づいて前記被投影体の前記書込入力領域内に書込入力した画像を抽出し、
前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体の前記書込入力領域内に書込入力した第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成するための書込データ合成手段をさらに備える、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項33】
前記書込データ合成手段は、前記指定された一部領域に前記第2の書込入力画像データが表示され、前記指定された一部領域以外の領域に縮小された前記配信データが表示されるように合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項34】
前記書込データ合成手段は、前記指定された一部領域に前記第2の書込入力画像データが表示され、前記表示装置の表示領域内に表示された配信データのうち前記指定された一部領域以外の領域に対応して前記配信データが表示されるように合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項35】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記書込データ合成手段は、前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体に書込入力した第2の書込入力画像データと、前記ページデータとを合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項36】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記書込データ合成手段は、配信するページデータの切替指示に応答して前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体に書込入力した第2の書込入力画像データと、前記ページデータとを合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項37】
前記書込データ合成手段は、前記書込入力画像抽出手段により前記被投影体に書込入力した前記第2の書込入力画像データが抽出されてから、所定期間内に前記書込入力領域内に書込入力した別の書込入力画像データの抽出が無い場合には、前記第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項38】
前記別の取得画像に基づいて、前記投影装置と前記被投影体との間の撮像範囲に含まれる書込入力を行う人の手を認識する手認識手段をさらに備え、
前記書込データ合成手段は、前記手認識手段による手の認識結果に基づいて、前記被投影体の前記書込入力領域内に書込入力された第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成する、請求項32載のデータ配信装置。
【請求項39】
前記被投影体に設けられた前記被投影体に書込入力された画像を消去するための消去装置を制御する消去制御手段をさらに備える、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項40】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記消去制御手段は、配信するページデータの切替指示に応答して前記消去装置に対して前記被投影体に書込入力された画像の消去を指示する、請求項39記載のデータ配信装置。
【請求項41】
表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信方法であって、
前記表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付けるステップと、
前記入力を受け付けた座標データに基づいて前記表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込入力画像データを前記表示装置に出力するステップと、
前記第1の書込入力画像データに基づいて前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、
前記判断するステップにより、前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力するステップとを備える、データ配信方法。
【請求項42】
表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信装置のコンピュータに、
前記表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付けるステップと、
前記入力を受け付けた座標データに基づいて前記表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込入力画像データを前記表示装置に出力するステップと、
前記第1の書込入力画像データに基づいて前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、
前記判断するステップにより、前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力するステップとを実行させるデータ配信プログラム。
【請求項43】
被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信方法であって、
前記被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて前記被投影体に投影された領域に含まれる前記被投影体に書込入力した画像を抽出するステップと、
前記抽出された前記被投影体に書込入力した第1の書込入力画像データに基づいて前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、
前記判断するステップにより、前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力するステップとを備える、データ配信方法。
【請求項44】
被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信装置のコンピュータに、
前記被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて前記被投影体に投影された領域に含まれる前記被投影体に書込入力した画像を抽出するステップと、
前記抽出された前記被投影体に書込入力した第1の書込入力画像データに基づいて前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、
前記判断するステップにより、前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力するステップとを実行させるデータ配信プログラム。
【請求項1】
配信データを出力するデータ配信装置と、
前記データ配信装置により出力された配信データを表示する表示装置とを備え、
前記データ配信装置は、
前記表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける入力検知手段と、
前記入力検知手段により入力を受け付けた座標データに基づいて前記表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込入力画像データを前記表示装置に出力する書込入力手段と、
前記第1の書込入力画像データに基づいて前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える、データ配信システム。
【請求項2】
表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信装置であって、
前記表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける入力検知手段と、
前記入力検知手段により入力を受け付けた座標データに基づいて前記表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込入力画像データを前記表示装置に出力する書込入力手段と、
前記第1の書込入力画像データに基づいて前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える、データ配信装置。
【請求項3】
前記判断手段は、前記第1の書込入力画像データが前記書込入力手段により前記表示装置の表示領域内に手書きによる線で囲まれた領域を表示するデータであるかどうかを判断する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項4】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段で判断された手書きによる線で囲まれた領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力する、請求項3記載のデータ配信装置。
【請求項5】
前記判断手段は、前記第1の書込入力画像データが前記書込入力手段により前記表示装置の表示領域内において、領域を囲むように複数のポイントを表示するデータであるかどうかを判断する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項6】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段で判断された複数のポイントで囲まれる領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力する、請求項5記載のデータ配信装置。
【請求項7】
前記表示装置には、タッチパネルが設けられ、
前記入力検知手段は、前記タッチパネルからの指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付ける、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項8】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段により前記一部領域が指定されたと判断された場合には、前記配信データを加工編集した後の前記表示装置で表示される画像を予め操作画面に表示する確認画面表示手段を含む、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項9】
前記書込入力領域確保手段は、前記表示装置の表示領域内の前記指定された一部領域が何も表示されない書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記表示装置に出力する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項10】
前記書込入力領域確保手段は、前記表示装置の表示領域内の前記指定された一部領域が所定の色領域となる書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記表示装置に出力する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項11】
前記書込入力領域確保手段は、前記表示装置の表示領域内の前記指定された一部領域以外の領域に含まれるように前記配信データを縮小して前記表示装置に出力する、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項12】
前記書込入力領域確保手段は、
予め設けられた複数の書込入力領域画像データの選択が可能な候補選択画面を操作画面に表示する候補選択画面表示手段と、
前記候補選択画面表示手段で表示された前記複数の書込入力領域画像データのうちの1つの選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、
前記選択入力受付手段により選択入力された前記書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記表示装置に出力する書込入力領域合成手段とを含む、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項13】
前記書込入力手段により前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように前記表示装置に出力された第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成するための書込データ合成手段をさらに備える、請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項14】
前記書込データ合成手段は、前記表示装置の表示領域内の指定された一部領域に前記第2の書込入力画像データが表示され、前記指定された一部領域以外の領域に縮小された前記配信データが表示されるように合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項15】
前記書込データ合成手段は、前記表示装置の表示領域内の指定された一部領域に前記第2の書込入力画像データが表示され、前記表示装置の表示領域内に表示された配信データのうち前記指定された一部領域以外の領域に対応して前記配信データが表示されるように合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項16】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記書込データ合成手段は、前記書込入力手段により前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように前記表示装置に出力された第2の書込入力画像データと、前記ページデータとを合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項17】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記書込データ合成手段は、配信するページデータの切替指示に応答して前記書込入力手段により前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように前記表示装置に出力された第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項18】
前記書込データ合成手段は、前記書込入力手段により前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に書込入力した画像を表示するように前記表示装置に前記第2の書込入力画像データが出力されてから、所定期間内に前記書込入力手段による前記表示装置の確保された前記書込入力領域内に対する書込入力が無い場合には、前記第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成処理する、請求項13記載のデータ配信装置。
【請求項19】
配信データを出力する配信装置と、
前記配信装置から出力された配信データを被投影体に投影する投影装置と、
前記被投影体に表示された画像を取得する画像取得装置とを備え、
前記配信装置は、
前記被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて前記被投影体に投影された領域に含まれる前記被投影体に書込入力した画像を抽出する書込入力画像抽出手段と、
前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体に書込入力した第1の書込入力画像データに基づいて前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える、データ配信システム。
【請求項20】
被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信装置であって、
前記被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて前記被投影体に投影された領域に含まれる前記被投影体に書込入力した画像を抽出する書込入力画像抽出手段と、
前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体に書込入力した第1の書込入力画像データに基づいて前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力する書込入力領域確保手段とを備える、データ配信装置。
【請求項21】
前記判断手段は、前記第1の書込入力画像データについて、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内に手書きによる線で囲まれた領域を表示するデータであるかどうかを判断する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項22】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段で判断された手書きによる線で囲まれた領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力する、請求項21記載のデータ配信装置。
【請求項23】
前記判断手段は、前記第1の書込入力画像データについて、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内に、領域を囲むように複数のポイントを表示するデータであるかどうかを判断する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項24】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段で判断された複数のポイントで囲まれる領域の内側あるいは外側を書込入力領域画像データとして前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力する、請求項23記載のデータ配信装置。
【請求項25】
前記データ配信装置は、カメラあるいは、スキャナにより撮像された取得画像の入力を受ける、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項26】
前記書込入力領域確保手段は、前記判断手段により前記一部領域が指定されたと判断された場合には、前記配信データを加工編集した後の前記投影装置で前記被投影体に投影される画像を予め操作画面に表示する確認画面表示手段を含む、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項27】
前記書込入力領域確保手段は、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内の前記指定された一部領域が何も表示されない書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記投影装置に出力する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項28】
前記書込入力領域確保手段は、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内の前記指定された一部領域が所定の色領域となる書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記投影装置に出力する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項29】
所定の色領域は、前記被投影体の色と同じである、請求項28記載のデータ配信装置。
【請求項30】
前記書込入力領域確保手段は、前記配信データが前記被投影体に投影された領域内の前記指定された一部領域以外の領域に含まれるように前記配信データを縮小して前記投影装置に出力する、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項31】
前記書込入力領域確保手段は、
予め設けられた複数の書込入力領域画像データの選択が可能な候補選択画面を操作画面に表示する候補選択画面表示手段と、
前記候補選択画面表示手段で表示された前記複数の書込入力領域画像データのうちの1つの選択入力を受け付ける選択入力受付手段と、
前記選択入力受付手段により選択入力された前記書込入力領域画像データと前記配信データとを合成処理して前記投影装置に出力する書込入力領域合成手段とを含む、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項32】
前記データ配信装置は、前記被投影体に前記書込入力領域が確保された後、前記被投影体に表示されている画像を撮像した別の取得画像の入力を受け、
前記書込入力画像抽出手段は、前記別の取得画像に基づいて前記被投影体の前記書込入力領域内に書込入力した画像を抽出し、
前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体の前記書込入力領域内に書込入力した第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成するための書込データ合成手段をさらに備える、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項33】
前記書込データ合成手段は、前記指定された一部領域に前記第2の書込入力画像データが表示され、前記指定された一部領域以外の領域に縮小された前記配信データが表示されるように合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項34】
前記書込データ合成手段は、前記指定された一部領域に前記第2の書込入力画像データが表示され、前記表示装置の表示領域内に表示された配信データのうち前記指定された一部領域以外の領域に対応して前記配信データが表示されるように合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項35】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記書込データ合成手段は、前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体に書込入力した第2の書込入力画像データと、前記ページデータとを合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項36】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記書込データ合成手段は、配信するページデータの切替指示に応答して前記書込入力画像抽出手段により抽出された前記被投影体に書込入力した第2の書込入力画像データと、前記ページデータとを合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項37】
前記書込データ合成手段は、前記書込入力画像抽出手段により前記被投影体に書込入力した前記第2の書込入力画像データが抽出されてから、所定期間内に前記書込入力領域内に書込入力した別の書込入力画像データの抽出が無い場合には、前記第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成処理する、請求項32記載のデータ配信装置。
【請求項38】
前記別の取得画像に基づいて、前記投影装置と前記被投影体との間の撮像範囲に含まれる書込入力を行う人の手を認識する手認識手段をさらに備え、
前記書込データ合成手段は、前記手認識手段による手の認識結果に基づいて、前記被投影体の前記書込入力領域内に書込入力された第2の書込入力画像データと、前記配信データとを合成する、請求項32載のデータ配信装置。
【請求項39】
前記被投影体に設けられた前記被投影体に書込入力された画像を消去するための消去装置を制御する消去制御手段をさらに備える、請求項20記載のデータ配信装置。
【請求項40】
前記配信データは、ページ毎に分けられ、順番に配信される複数のページデータで構成され、
前記消去制御手段は、配信するページデータの切替指示に応答して前記消去装置に対して前記被投影体に書込入力された画像の消去を指示する、請求項39記載のデータ配信装置。
【請求項41】
表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信方法であって、
前記表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付けるステップと、
前記入力を受け付けた座標データに基づいて前記表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込入力画像データを前記表示装置に出力するステップと、
前記第1の書込入力画像データに基づいて前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、
前記判断するステップにより、前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力するステップとを備える、データ配信方法。
【請求項42】
表示装置に表示する配信データを出力するデータ配信装置のコンピュータに、
前記表示装置の表示領域内において、指定入力された位置に応じた座標データの入力を受け付けるステップと、
前記入力を受け付けた座標データに基づいて前記表示装置の表示領域内に書込入力した画像を表示するように第1の書込入力画像データを前記表示装置に出力するステップと、
前記第1の書込入力画像データに基づいて前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、
前記判断するステップにより、前記表示装置の表示領域内の一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記表示装置に出力するステップとを実行させるデータ配信プログラム。
【請求項43】
被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信方法であって、
前記被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて前記被投影体に投影された領域に含まれる前記被投影体に書込入力した画像を抽出するステップと、
前記抽出された前記被投影体に書込入力した第1の書込入力画像データに基づいて前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、
前記判断するステップにより、前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力するステップとを備える、データ配信方法。
【請求項44】
被投影体に投影する配信データを投影装置に出力するデータ配信装置のコンピュータに、
前記被投影体に表示されている画像を撮像した取得画像に基づいて前記被投影体に投影された領域に含まれる前記被投影体に書込入力した画像を抽出するステップと、
前記抽出された前記被投影体に書込入力した第1の書込入力画像データに基づいて前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたかどうかを判断するステップと、
前記判断するステップにより、前記被投影体に投影された前記配信データの一部領域が指定されたと判断された場合には、前記指定された一部領域を書込入力領域として確保するために前記配信データを加工編集して前記投影装置に出力するステップとを実行させるデータ配信プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
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【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図10】
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【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公開番号】特開2010−146086(P2010−146086A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−319830(P2008−319830)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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