ナビゲーション装置及びその目的地設定方法
【目的】目的地履歴リストあるいは地点登録リストを用いて目的地を設定する際、該リスト中の住所名項目が選択されたとき、該住所名項目が示す地点はどこに行ったときのものなのかを容易に認識できるようにした「ナビゲーション装置及びその目的地設定方法」を提供することである。
【構成】目的地履歴リストあるいは地点登録リストを用いて目的地を設定する際、施設名称及び住所名称を項目とする前記リストを表示し、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の名称をリストと共に表示する。これにより、該住所名項目の地点がどこに行ったときのものなのかを容易に認識することができるようになる。
【構成】目的地履歴リストあるいは地点登録リストを用いて目的地を設定する際、施設名称及び住所名称を項目とする前記リストを表示し、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の名称をリストと共に表示する。これにより、該住所名項目の地点がどこに行ったときのものなのかを容易に認識することができるようになる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はナビゲーション装置及びその目的地設定方法に係り、特に、目的地履歴リストあるいは地点登録リストを用いて目的地を設定するナビゲーション装置及びその目的地設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車載ナビゲーション装置は自車周辺の地図を表示し、該地図上に自車位置を示す車両マークを表示すると共に、目的地までの経路を探索し、該探索した経路(誘導経路)を地図上に強調表示し、車両を目的地に向けて誘導する。ナビゲーション装置には、ユーザが簡単に目的地を設定できるように種々の目的地設定方法が用意されている。
図13はナビゲーション装置の目的地設定方法の説明図である。目的地を設定するには、図13(a)に示すように表示部1に地図2、自車位置マーク3、メニューボタン4、方位マーク5、縮尺メニュー6a〜6cが表示されている状態で、メニューボタン4を押下する。これにより、図13(b)に示すように表示部1にAVソースメニューボタン7、ナビメニューボタン8、その他ボタン9が表示される。かかる状態で、ナビメニューボタン8を押下すると、図13(c)に示すように、目的地設定方法の選択画面が表示される。
ここで、1)名称設定ボタン10aを選択すると、名称入力による目的地設定が可能となる。また、2)ジャンル設定ボタン10bを選択すると、図13(d)に示すようにジャンルがリスト表示され、更にジャンル選択ボタン11を選択すると、地域別にそれぞれのジャンルとして保存されている施設名がリスト表示され、目的地設定が可能となる。また、3)電話番号選択ボタン10cを選択すると、図13(e)に示すようにテンキー12が表示され、該テンキーを用いて施設の電話番号を入力して目的地設定が可能となる。また、4)目的地履歴設定ボタン10dを選択すると、図13(f)に示すように過去に目的地として設定した施設や地点の名称(施設名、住所名)が任意の順番でリスト13で示すように表示され、所定の施設を選択することにより目的地の設定が可能となる。例えば、リスト13において施設名「××××」を選択すると、リスト右側に施設「××××」15の周辺地図14が表示され、図示しない決定キーにより該施設「××××」を目的地として設定することができる。
さらに、5)登録地点選択ボタン10eを選択すると、ユーザが登録した施設もしくは地点の名称(施設名、住所名)をリスト表示し、ユーザは該リストより所望の施設もしくは地点を選択して目的地として設定することができる。また、6)路線別選択ボタン10fを選択すると、高速道路や電車の路線に沿った施設がリスト表示され、所望の施設を目的地として設定することができる。また、7)住所選択ボタン10gを選択すると、所望の施設もしくは地点の住所を入力することにより目的地を設定することができる。更に、8)現在位置周辺ボタン10hを選択すると、現在位置の周辺の施設が任意の順番(五十音順、現在位置から近い順、など)にリスト表示されるから、所定の施設を選択して目的地として設定することができる。
【0003】
以上は、図13(c)に示す目的地設定方法の選択画面を表示し、所定の目的地設定方法を選択して目的地を設定する場合であるが、該選択画面を表示することなく目的地を設定することができる。たとえば、図13(a)に示す状態で、地図を手動でスクロール(ダイレクトスクロール操作)して目的地となる地点を表示し、該地点をカーソルで指示することにより目的地とすることができる。
目的地が設定されると、該目的地が目的地履歴リストに登録される。この場合、目的地が施設であれば、施設名称が登録され、目的地が施設でなければ目的地点付近(目的地を包含するエリア)の住所名称、たとえば、「xxx付近」等が登録される。目的地が施設でない例としては、1)ダイレクトスクロール操作により目的地を設定する場合、あるいは、2)施設検索後に該施設周辺の地図を表示し、該地図をスクロールして目的地を設定する場合、あるいは3)施設以外の住所を入力して目的地を設定する場合などが考えられる。図13(c)の目的地履歴設定ボタン10dを選択することにより、この目的地履歴リストを用いて目的地の設定が可能になる。
【0004】
又、上記の方法で設定した目的地を地点登録リストに登録することもできる。この地点登録リストの場合も、登録地点が施設であれば、施設名称が登録され、登録地点が施設でなければ該地点付近の住所名称、たとえば、「xxx付近」等が登録される。登録地点が施設でない例としては、1)地点登録する目的地が施設でない場合、2)走行途中で興味のある施設を訪問したとき、該施設近くの地点を地点登録する場合、3)目的地に到達してから該目的地の周辺地点を地点登録する場合などが考えられる。図13(c)の登録地点ボタン10eを選択することにより、この地点登録リストを用いて目的地の設定が可能になる。
【0005】
以上のように目的地履歴リストや地点登録リストを用いることにより、過去に行ったことのある目的地の設定を容易に行なうことができる。ところで、これらリスト表示において施設名であればユーザは、容易にどこなのかを認識することができる。しかし、住所名、例えば「xxx付近」であると、其処がどこなのか、どこへ行ったときの地点なのかを容易に思い出せない場合が多い。そして、どこなのかを確かめるために、ユーザは該地点周辺の地図を表示して周辺に存在する施設などを検索する必要があり、操作が煩わしいという問題があった。
【0006】
地点登録に関して、従来から種々の技術が提案されている。例えば、登録すべき地点の周辺の地名、ストリート名などの各種名称を地図データより取得し、地点登録する際に該名称を位置と共に登録する技術(特許文献1、特許文献2)があるが、上記の問題点を解決するものではない。
又、途中の立ち寄り地点を登録するのを失念した場合において、後で地点登録を容易に行なえるようにするために、自動車のエンジンキーオン・オフ地点などを自動的に記憶しておき、後で該地点の中から立ち寄り地点を選択して地点登録する技術(特許文献3)があるが、上記の問題点を解決するものではない。
又、位置とシンボル名(駅名、交差点名など)の対応をデータベースメモリに保存しておき、地点が指示されたとき、該地点に最も近いデータベースメモリにおける位置を求め、該位置に応じたシンボルを地点名称として地点登録リストに登録する技術があるが(特許文献4)、上記の問題点を解決するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−190919号公報
【特許文献2】特開平9−210696号公報
【特許文献3】特開2001−108466号公報
【特許文献4】特開平5−303328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、目的地履歴リストや地点登録リストに含まれる住所名称(例えば「xxx付近」)がどこなのかを容易にユーザが認識できるようにすることである。
本発明の目的は、目的地履歴リストや地点登録リストに含まれる住所名称がどこなのかを周辺地図表示することなくユーザが認識できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)第1の発明
本発明の第1は、過去に目的地として設定した施設及び地点のリスト(目的地履歴リスト)を用いて今回の目的地を設定するナビゲーション装置及び目的地設定方法である。
・目的地設定方法
第1の発明の目的地設定方法は、過去に目的地として設定した施設及び地点のリストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、過去に目的地として設定した施設の施設名及び地点の住所名を項目とするリストを表示するステップ、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べるステップ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索するステップ、該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示するステップするステップ、を有している。
第1の発明の目的地設定方法は、更に、前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定するステップ、を有している。
・ナビゲーション装置
第1の発明のナビゲーション装置は、自車周辺の地図やリストを表示する表示部、少なくとも施設の名称、位置を保存する施設データベース、過去に目的地として設定した施設及び地点のリストである目的地履歴リストを作成して保存するリスト作成部、前記目的地履歴リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、該目的地履歴リストを前記表示部に表示し、かつ、該リストより所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば前記施設データベースを参照して該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記目的地履歴リストと共に表示する制御部、を備えている。
第1の発明のナビゲーション装置は、更に、前記選択された項目が住所名項目の場合、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する目的地設定部を備えている。
【0010】
(2)第2の発明
本発明の第2は、登録した施設及び地点のリスト(地点登録リスト)を用いて今回の目的地を設定するナビゲーション装置及び目的地設定方法である。
・目的地設定方法
第2の発明の目的地設定方法は、地点登録リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、登録した施設の施設名及び地点の住所名を項目とする地点登録リストを表示するステップ、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べるステップ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索するステップ、該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示するステップ、を有している。
第2の発明の目的地設定方法は、更に、前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定するステップ、を有している。
・ナビゲーション装置
第2の発明のナビゲーション装置は、自車周辺の地図やリストを表示する表示部、少なくとも施設の名称、位置を保存する施設データベース、施設及び地点の地点登録リストを作成して保存するリスト作成部、前記地点登録リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、該地点登録リストを前記表示部に表示し、かつ、該地点登録リストより所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば前記施設データベースを参照して該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記地点登録リストと共に表示する制御部、を備えている。
第2の発明のナビゲーション装置は、更に、前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する目的地設定部、を備えている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、過去に目的地として設定した施設及び地点のリスト(目的地履歴リスト)を用いて目的地を設定することが指示されたとき、過去に目的地として設定した施設の施設名及び地点の住所名を項目とするリストを表示し、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示するようにしたから、該表示された施設名よりユーザは住所名がどこであるか、あるいは、住所名に応じた地点がどの施設に行ったときの地点であるかを容易に認識することができる。
また、本発明によれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定することが可能となる。すなわち、住所名であっても施設を目的地として設定することができる。
本発明によれば、地点登録リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、登録した施設の施設名及び地点の住所名を項目とする該リストを表示し、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示するようにしたから、該表示された施設名よりユーザは住所名がどこであるか、あるいは、住所名に応じた地点がどの施設に行ったときの登録地点であるかを容易に認識することができる。
また、本発明によれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定することが可能となる。すなわち、住所名が登録されている場合であっても施設を目的地として設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の概略説明図である。
【図2】本発明の車載ナビゲーション装置の構成図である。
【図3】目的地履歴リストDLSTの一例である。
【図4】地点登録リストPLSTの一例である。
【図5】50音順の施設データベースである。
【図6】電話番号順の施設データベースである。
【図7】住所別の施設データベースである。
【図8】ジャンル別の施設データベースである。
【図9】地点登録リストPLST(図4)の作成処理フローである。
【図10】地点登録リストを用いた目的地設定処理フローである。
【図11】目的地履歴リストDLST(図3)の作成処理フローである。
【図12】目的地履歴リストを用いた目的地設定処理フローである。
【図13】目的地設定方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(A)本発明の概略
図1は本発明の概略説明図であり、地点登録リストを用いて目的地を設定する場合である。目的地設定方法の選択画面(図13(c)参照)において、登録地点ボタン10eを選択すると図1に示す目的地設定画面が表示される。すなわち、地点登録リストPLSTやアップキーUPK、ダウンキーDWNKが表示される。リストPLSTには最大5個の登録地点が含まれるが、アップキーUPK、ダウンキーDWNKを操作することにより表示内容をスクロールすることができる。また、アップキーUPK、ダウンキーDWNKを操作することにより、マーカーMKを上下に移動して所望の登録地点名を選択できる。目的地設定画面では、以上のほかに、各種キーK1〜K6が表示される。K1は前画面に戻すキー、K2はマーカーMKで選択した登録地点を消去するキー、K3はリストにおける各項目の並び順を変更するキー、K4はマーカーで選択した登録地点の詳細情報を表示するキー、K5はマーカーで選択した登録地点を目的地として決定するキー、K6は目的地設定操作を完了するキーである。
図1(A)に示すようにマーカーMKで所定の施設名項目(図では○○○公園)が選択された場合には、該施設名の施設周辺の地図MPをリストPLSTの右側に表示する。ユーザはこの施設を目的地として設定するには決定キーK5を操作する。別の施設を目的地として設定するには、アップキーUPK、ダウンキーDWNKを操作してマーカーMKで所望の施設を選択する。
【0014】
一方、図1(B)に示すようにマーカーMKで住所名(図では○○○○○付近)が選択された場合には、該住所名に対応させて記憶されている地点に近い1以上の施設を、施設データベースを参照して取得し、該取得した施設の施設名リストLST表示する。図では設定距離内の4つの施設の施設名(×××コンビニ、○○○株式会社、△△△公園、□□□株式会社)が登録地点より近い順に表示されている。
ユーザはかかる施設名表示により、住所名(○○○○○付近)に応じた地点がどこであるか、あるいは、住所名(○○○○○付近)に応じた地点がどの施設に行ったときの登録地点であるかを容易に認識することができる。そして、施設リストLSTの中から何れかの施設を選択して目的地として設定することができる。施設を選択するには、カーソルCSLを移動させて、あるいは所望の施設名をタッチして行なう。
以上は、地点登録リストを用いて目的地を設定する場合であるが、目的地履歴リストを用いて目的地を設定する場合も同様である。すなわち、図1の(A),(B)に表示されている地点登録リストPLSTを目的地履歴リストDLSTと見なすことにより、地点登録リストを用いて目的地を設定する場合と同様に目的地履歴リストを用いて目的地を設定することができる。
【0015】
(B)ナビゲーション装置
図2は本発明の車載ナビゲーション装置の構成図である。
ナビゲーション制御部10のバスBUSには、各種ナビゲーション制御を行うCPU(プロセッサ)11、地図データを記憶する地図データ記憶部12、施設データベース13、自車位置周辺の地図画像を発生する画像描画部14、交差点進行方向や道路渋滞を音声で案内する音声案内制御部15、自律航法センサーおよびGPSからの検出情報に基づいて自車位置を計算する位置計算部16、通信インターフェース制御を行う通信IF部17、各種設定、指示を入力する操作部20が接続されている。
プロセッサ11は、ROM 11aに記憶されている目的地設定ソフトウェアDTSPにしたがって後述する目的地設定制御を行うと共に、経路探索ソフトRTSPによる目的地までの経路探索処理、経路誘導ソフトRTGPによる経路誘導処理等を行う。なお、プロセッサ11はバッテリーバックアップRAM11b等に目的地履歴リストDLSTや地点登録リストPLST、探索経路などの処理結果を記憶する。
【0016】
図3は目的地履歴リストDLSTの一例であり、過去に目的地として設定した施設の施設名(施設A,施設B,施設C,・・・)あるいは過去に目的地として設定した地点を包含するエリアの住所名(○○付近、□□付近など)に対応させて、1)施設及び地点の位置(経緯度)、2)目的地として設定した回数、3)施設の場合には施設の詳細情報を記憶する施設データベースのアドレスを示す施設ポインタなどが保存されている。
図4は地点登録リストPLSTの一例であり、地点登録した施設の施設名(施設a,施設b,施設c,・・・)あるいは登録地点を包含するエリアの住所名(△△付近、××付近など)に対応させて、1)施設及び地点の位置(経緯度)、2)施設の場合には施設の詳細情報を記憶する施設データベースのアドレスを示す施設ポインタなどが保存されている。
【0017】
ハードディスク装置等の地図データ記憶部12は地図データを記憶し、例えば、自車位置周辺の複数の図葉の地図データを読み出して画像描画部14に入力するようになっている。地図データは、誘導経路作成やマップマッチング処理用の道路レイヤ情報、地図の背景画像発生用の背景レイヤ情報、背景文字を発生する文字レイヤ情報等を含んでいる。背景レイヤ情報、文字レイヤ情報は図葉毎に用意されている。
施設データベース13には、全施設の詳細情報が、50音順あるいはアルファベット順、電話番号順、地域別、ジャンル別に分類されて保存されている。図5は50音順の施設データベース13Aであり、50音順に施設名を配列し、各施設名に対応させて、各施設の詳細情報、例えば、ジャンル、位置(経緯度)、電話番号、住所、利用時間帯、料金、その他の情報が記憶されている。実際には、施設名に該施設の詳細情報を保存する記憶エリアを指す施設ポインタが対応付けられており、該施設ポインタが指示する記憶エリアより施設詳細情報を取得することができる。
図6は電話番号順の施設データベース13Bであり、電話番号順に施設名を配列し、各施設名に該施設の詳細情報記憶エリアを指す施設ポインタが対応付けられている。図7は住所別の施設データベース13Cであり、住所別に施設名を配列し、各施設名に該施設の詳細情報記憶エリアを指す施設ポインタが対応付けられている。なお、住所は都道府県名→市区町村名→・・・→番地のように階層構造を有している。図8はジャンル別の施設データベース13Dであり、ジャンル別に施設名を配列し、各施設名に該施設の詳細情報記憶エリアを指す施設ポインタが対応付けられている。なお、ジャンル別の施設データベース13Dは、ジャンル名→都道府県名→施設名のように階層構造を有している。
【0018】
図2に戻って、画像描画部14は、自車位置周辺の地図データを地図データ記憶部13から読み出して車両周辺の地図画像を発生すると共に、該地図画像とCPU11が経路誘導ソフトにより発生した誘導経路と車両位置マークなどを合成してモニター30に表示する。また、画像描画部14は、CPU(プロセッサ)11からの指示により各種メニュー画面や目的設定用の画面(図1)を表示する。モニター30はタッチパネルを備え、スクリーンに表示したソフトキーがタッチされたとき該キーに応じたコマンドをCPU 11に入力したり、所定の項目を選択して入力するようになっている。
音声案内制御部15は、車両が交差点に接近したときの交差点案内や渋滞情報、事故発生情報を音声でユーザに知らせるための制御を行い、音声出力部40は音声案内制御部15からの指示により所定のメッセージのディジタル音声データを出力し、アナログ信号に変換してスピーカ41より出力する。
【0019】
通信IF部17には自律航法センサーであるジャイロ51、車速パルス発生器52が接続され、ジャイロ51の検出信号や車速パルス発生器52が発生する車速パルスは通信IF部17を介して位置計算部16に入力される。GPS受信機18はGPSアンテナ19から入力された受信信号に所定の処理を施してGPS受信データを位置計算部16に入力する。位置計算部16は、車両の現在位置が不明になるとGPS位置を現在位置として採用し、以後、自立航法センサー(ジャイロ51、車速パルス発生器52)の出力信号を用いて現在位置を推定して出力すると共に、マップマッチング処理を行って該推定された現在位置を道路リンク上に修正する。
【0020】
(C)地点登録リストの作成及び地点登録リストを用いた目的地設定処理
・地点登録リストの作成処理
図9は地点登録リストPLST(図4)の作成処理フローである。
地点登録リストに地点を登録するための操作がなされたとき(ステップ101)、該登録対象の地点が地点登録リストPLSTに既に登録済みであるかチェックし(ステップ102)、登録済みであれば登録処理を終了し、登録済みでなければ、登録対象地点が施設であるかチェックし(ステップ103)、施設であれば該施設の名称、施設の位置(経緯度)、施設ポインタ(施設詳細情報を記憶するエリアのアドレス)を地点登録リストPLSTに登録する(ステップ104)。一方、ステップ103において、登録対象地点が施設でなく、地点であれば該地点を包含するエリアの住所名称を地図データより取得する(ステップ105)。例えば、文字レイヤ情報より登録対象地点に最も近い位置にある住所名を取得する。あるいは、エリア・住所名データベースが存在する場合には該データベースより登録対象地点が存在するエリアの住所名を取得する。住所名が取得できれば、該住所名、登録対象地点の位置(経緯度)を地点登録リストPLSTに登録する(ステップ106)。
【0021】
・地点登録リストを用いた目的地設定処理
図10は地点登録リストを用いた目的地設定処理フローである。
目的地を設定するために目的地設定方法を選択する(ステップ201)。目的地設定方法が選択されると、プロセッサ11は該目的地設定方法が地点登録リストを用いた目的地設定方法であるか判断する(ステップ202)。地点登録リストを用いた目的地設定方法でなければ、選択した方法に従って目的地を入力する(ステップ203)。
一方、地点登録リストを用いた目的地設定方法であれば、プロセッサ11は図1に示すように地点登録リストPLSTを表示する(ステップ204)。ついで、該リストPLSTより所定の項目が選択されると(ステップ205)、プロセッサは該選択された項目が施設名項目であるか、あるいは住所名項目であるか判断し(ステップ206)、施設名項目であれば、図1(A)に示すようにリストPLSTの右側に施設名に応じた施設を含む施設周辺地図MPを表示する(ステップ207)。以後、該施設を目的地とするために、ユーザが決定キーK5をタッチすれば、プロセッサ11は該施設を目的地として設定し(ステップ208)、該目的地までの経路の探索を開始する(ステップ209)。
【0022】
ステップ206において、選択された項目が住所名項目であれば、該住所名に対応して記憶されている地点の位置から設定距離内の施設を施設データベース(例えば、図7に示す住所別の施設データベース13C)から検索し、図1(B)に示すように近いものから順に施設リストLSTで表示する(ステップ210)。かかる状態において、施設リストLSTの中より目的地を設定するかユーザは判断し(ステップ211)、施設リストLSTの中より目的地を設定しないのであれば、ステップ205により別の項目を選択して以降の処理を繰り返す。しかし、施設リストLSTの中より目的地を設定するのであれば、該施設リストLSTの所望の施設を目的地として選択する(ステップ212)。ついで、決定キーK5をタッチすれば、プロセッサ11は該施設を目的地として設定し(ステップ208)、該目的地までの経路の探索を開始する(ステップ209)。
なお、以上では、選択された項目が住所名項目の場合、施設リストLSTの中より目的地を選択したが、住所名に対応して記憶されている地点を目的地として選択することもできる。
以上、地点登録リストを用いて目的地を設定する際、該リスト中の住所名項目が選択されたとき、該住所名に応じた地点に近接する施設名を検索して表示するようにしたから、該住所名項目が示す地点はどこに行ったときのものなのかを容易に認識することができる。
【0023】
(D)目的地履歴リストの作成及び目的地履歴リストを用いた目的地設定処理
・目的地履歴リストの作成処理
図11は目的地履歴リストDLST(図3)の作成処理フローである。
所定の方法で目的地が設定されると(ステップ301)、プロセッサ11は該目的地が目的地履歴リストDLSTに既に登録済みであるかチェックし(ステップ302)、登録済みであれば、該目的地の目的地設定回数(目的地として設定された回数)をカウントアップし(ステップ303)、処理を終了する。
一方、ステップ302において、登録済みでなければ、プロセッサ11は、目的地が施設であるかチェックし(ステップ304)、施設であれば該施設の名称、施設の位置(経緯度)、目的地設定回数(=1)、施設ポインタを目的履歴DLSTに新規に登録し(ステップ305)、処理を終了する。しかし、ステップ304において、目的地が施設でなく、地点であれば該地点を包含するエリアの住所名称を地図データより取得する(ステップ306)。例えば、文字レイヤ情報より登録対象地点に最も近い位置にある住所名を取得する。あるいは、エリア・住所名データベースが存在する場合には該データベースより登録対象地点が存在するエリアの住所名を取得する。住所名が取得できれば、該住所名、目的地点の位置(経緯度)、目的地設定回数(=1)、施設ポインタを目的地履歴リストDLSTに新規に登録し(ステップ307)、処理を終了する。
【0024】
・目的地履歴リストを用いた目的地設定処理
図12は目的地履歴リストを用いた目的地設定処理フローである。
目的地を設定するために目的地設定方法を選択する(ステップ401)。目的地設定方法が選択されると、プロセッサ11は該目的地設定方法が目的地履歴リストDLSTを用いた目的地設定方法であるか判断する(ステッ402)。目的地履歴リストを用いた目的地設定方法でなければ、選択した方法に従って目的地を入力する(ステップ403)。
一方、目的地履歴リストを用いた目的地設定方法であれば、プロセッサ11は図1の地点登録リストの場合と同様に目的地履歴リストDLSTを表示する(ステップ404)。なお、目的地履歴の表示順は、50音順、登録順のほかに、目的地設定回数の多い順とすることができる。
ついで、該リストより所定の項目が選択されると(ステップ405)、プロセッサ11は該選択された項目が施設名項目であるか、あるいは住所名項目であるか判断し(ステップ406)、施設名項目であれば、リストの右側に施設名に応じた施設を含む施設周辺地図MPを表示する(ステップ407)。以後、該施設を目的地とするために、ユーザが決定キーK5をタッチすれば、プロセッサ11は該施設を目的地として設定し(ステップ408)、該目的地までの経路の探索を開始する(ステップ409)。
【0025】
ステップ406において、選択された項目が住所名項目であれば、該住所名に対応して記憶されている地点の位置から設定距離内の施設を施設データベース(例えば、図7に示す住所別の施設データベース13C)から検索し、図1(B)の場合と同様に近いものから順に施設リストLSTで表示する(ステップ410)。かかる状態において、該施設リストの中より目的地を設定するかユーザは判断し(ステップ411)、
施設リストの中より目的地を設定しないのであれば、ステップ405により別の項目を選択して以降の処理を繰り返す。しかし、施設リストの中より目的地を設定するのであれば、該施設リストの中の所望の施設を目的地として選択する(ステップ412)。ついで、決定キーK5をタッチすれば、プロセッサ11は該施設を目的地として設定し(ステップ408)、該目的地までの経路の探索を開始する(ステップ409)。
なお、以上では、選択された項目が住所名項目の場合、施設リストの中より目的地を選択したが、住所名に対応して記憶されている地点を目的地として選択することもできる。
以上、目的地履歴リストを用いて目的地を設定する際、該リスト中の住所名項目が選択されたとき、該住所名に応じた地点に近接する施設名を検索して表示するようにしたから、該住所名項目が示す地点はどこに行ったときのものなのかを容易に認識することができる。
【符号の説明】
【0026】
PLST 地点登録リスト
LST 住所名項目に応じた地点に近接する施設のリスト
MK 項目選択用のマーカー
UPK アップキー
DWNK ダウンキー
K5 決定キー
【技術分野】
【0001】
本発明はナビゲーション装置及びその目的地設定方法に係り、特に、目的地履歴リストあるいは地点登録リストを用いて目的地を設定するナビゲーション装置及びその目的地設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車載ナビゲーション装置は自車周辺の地図を表示し、該地図上に自車位置を示す車両マークを表示すると共に、目的地までの経路を探索し、該探索した経路(誘導経路)を地図上に強調表示し、車両を目的地に向けて誘導する。ナビゲーション装置には、ユーザが簡単に目的地を設定できるように種々の目的地設定方法が用意されている。
図13はナビゲーション装置の目的地設定方法の説明図である。目的地を設定するには、図13(a)に示すように表示部1に地図2、自車位置マーク3、メニューボタン4、方位マーク5、縮尺メニュー6a〜6cが表示されている状態で、メニューボタン4を押下する。これにより、図13(b)に示すように表示部1にAVソースメニューボタン7、ナビメニューボタン8、その他ボタン9が表示される。かかる状態で、ナビメニューボタン8を押下すると、図13(c)に示すように、目的地設定方法の選択画面が表示される。
ここで、1)名称設定ボタン10aを選択すると、名称入力による目的地設定が可能となる。また、2)ジャンル設定ボタン10bを選択すると、図13(d)に示すようにジャンルがリスト表示され、更にジャンル選択ボタン11を選択すると、地域別にそれぞれのジャンルとして保存されている施設名がリスト表示され、目的地設定が可能となる。また、3)電話番号選択ボタン10cを選択すると、図13(e)に示すようにテンキー12が表示され、該テンキーを用いて施設の電話番号を入力して目的地設定が可能となる。また、4)目的地履歴設定ボタン10dを選択すると、図13(f)に示すように過去に目的地として設定した施設や地点の名称(施設名、住所名)が任意の順番でリスト13で示すように表示され、所定の施設を選択することにより目的地の設定が可能となる。例えば、リスト13において施設名「××××」を選択すると、リスト右側に施設「××××」15の周辺地図14が表示され、図示しない決定キーにより該施設「××××」を目的地として設定することができる。
さらに、5)登録地点選択ボタン10eを選択すると、ユーザが登録した施設もしくは地点の名称(施設名、住所名)をリスト表示し、ユーザは該リストより所望の施設もしくは地点を選択して目的地として設定することができる。また、6)路線別選択ボタン10fを選択すると、高速道路や電車の路線に沿った施設がリスト表示され、所望の施設を目的地として設定することができる。また、7)住所選択ボタン10gを選択すると、所望の施設もしくは地点の住所を入力することにより目的地を設定することができる。更に、8)現在位置周辺ボタン10hを選択すると、現在位置の周辺の施設が任意の順番(五十音順、現在位置から近い順、など)にリスト表示されるから、所定の施設を選択して目的地として設定することができる。
【0003】
以上は、図13(c)に示す目的地設定方法の選択画面を表示し、所定の目的地設定方法を選択して目的地を設定する場合であるが、該選択画面を表示することなく目的地を設定することができる。たとえば、図13(a)に示す状態で、地図を手動でスクロール(ダイレクトスクロール操作)して目的地となる地点を表示し、該地点をカーソルで指示することにより目的地とすることができる。
目的地が設定されると、該目的地が目的地履歴リストに登録される。この場合、目的地が施設であれば、施設名称が登録され、目的地が施設でなければ目的地点付近(目的地を包含するエリア)の住所名称、たとえば、「xxx付近」等が登録される。目的地が施設でない例としては、1)ダイレクトスクロール操作により目的地を設定する場合、あるいは、2)施設検索後に該施設周辺の地図を表示し、該地図をスクロールして目的地を設定する場合、あるいは3)施設以外の住所を入力して目的地を設定する場合などが考えられる。図13(c)の目的地履歴設定ボタン10dを選択することにより、この目的地履歴リストを用いて目的地の設定が可能になる。
【0004】
又、上記の方法で設定した目的地を地点登録リストに登録することもできる。この地点登録リストの場合も、登録地点が施設であれば、施設名称が登録され、登録地点が施設でなければ該地点付近の住所名称、たとえば、「xxx付近」等が登録される。登録地点が施設でない例としては、1)地点登録する目的地が施設でない場合、2)走行途中で興味のある施設を訪問したとき、該施設近くの地点を地点登録する場合、3)目的地に到達してから該目的地の周辺地点を地点登録する場合などが考えられる。図13(c)の登録地点ボタン10eを選択することにより、この地点登録リストを用いて目的地の設定が可能になる。
【0005】
以上のように目的地履歴リストや地点登録リストを用いることにより、過去に行ったことのある目的地の設定を容易に行なうことができる。ところで、これらリスト表示において施設名であればユーザは、容易にどこなのかを認識することができる。しかし、住所名、例えば「xxx付近」であると、其処がどこなのか、どこへ行ったときの地点なのかを容易に思い出せない場合が多い。そして、どこなのかを確かめるために、ユーザは該地点周辺の地図を表示して周辺に存在する施設などを検索する必要があり、操作が煩わしいという問題があった。
【0006】
地点登録に関して、従来から種々の技術が提案されている。例えば、登録すべき地点の周辺の地名、ストリート名などの各種名称を地図データより取得し、地点登録する際に該名称を位置と共に登録する技術(特許文献1、特許文献2)があるが、上記の問題点を解決するものではない。
又、途中の立ち寄り地点を登録するのを失念した場合において、後で地点登録を容易に行なえるようにするために、自動車のエンジンキーオン・オフ地点などを自動的に記憶しておき、後で該地点の中から立ち寄り地点を選択して地点登録する技術(特許文献3)があるが、上記の問題点を解決するものではない。
又、位置とシンボル名(駅名、交差点名など)の対応をデータベースメモリに保存しておき、地点が指示されたとき、該地点に最も近いデータベースメモリにおける位置を求め、該位置に応じたシンボルを地点名称として地点登録リストに登録する技術があるが(特許文献4)、上記の問題点を解決するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−190919号公報
【特許文献2】特開平9−210696号公報
【特許文献3】特開2001−108466号公報
【特許文献4】特開平5−303328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、目的地履歴リストや地点登録リストに含まれる住所名称(例えば「xxx付近」)がどこなのかを容易にユーザが認識できるようにすることである。
本発明の目的は、目的地履歴リストや地点登録リストに含まれる住所名称がどこなのかを周辺地図表示することなくユーザが認識できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)第1の発明
本発明の第1は、過去に目的地として設定した施設及び地点のリスト(目的地履歴リスト)を用いて今回の目的地を設定するナビゲーション装置及び目的地設定方法である。
・目的地設定方法
第1の発明の目的地設定方法は、過去に目的地として設定した施設及び地点のリストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、過去に目的地として設定した施設の施設名及び地点の住所名を項目とするリストを表示するステップ、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べるステップ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索するステップ、該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示するステップするステップ、を有している。
第1の発明の目的地設定方法は、更に、前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定するステップ、を有している。
・ナビゲーション装置
第1の発明のナビゲーション装置は、自車周辺の地図やリストを表示する表示部、少なくとも施設の名称、位置を保存する施設データベース、過去に目的地として設定した施設及び地点のリストである目的地履歴リストを作成して保存するリスト作成部、前記目的地履歴リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、該目的地履歴リストを前記表示部に表示し、かつ、該リストより所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば前記施設データベースを参照して該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記目的地履歴リストと共に表示する制御部、を備えている。
第1の発明のナビゲーション装置は、更に、前記選択された項目が住所名項目の場合、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する目的地設定部を備えている。
【0010】
(2)第2の発明
本発明の第2は、登録した施設及び地点のリスト(地点登録リスト)を用いて今回の目的地を設定するナビゲーション装置及び目的地設定方法である。
・目的地設定方法
第2の発明の目的地設定方法は、地点登録リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、登録した施設の施設名及び地点の住所名を項目とする地点登録リストを表示するステップ、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べるステップ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索するステップ、該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示するステップ、を有している。
第2の発明の目的地設定方法は、更に、前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定するステップ、を有している。
・ナビゲーション装置
第2の発明のナビゲーション装置は、自車周辺の地図やリストを表示する表示部、少なくとも施設の名称、位置を保存する施設データベース、施設及び地点の地点登録リストを作成して保存するリスト作成部、前記地点登録リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、該地点登録リストを前記表示部に表示し、かつ、該地点登録リストより所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば前記施設データベースを参照して該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記地点登録リストと共に表示する制御部、を備えている。
第2の発明のナビゲーション装置は、更に、前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する目的地設定部、を備えている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、過去に目的地として設定した施設及び地点のリスト(目的地履歴リスト)を用いて目的地を設定することが指示されたとき、過去に目的地として設定した施設の施設名及び地点の住所名を項目とするリストを表示し、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示するようにしたから、該表示された施設名よりユーザは住所名がどこであるか、あるいは、住所名に応じた地点がどの施設に行ったときの地点であるかを容易に認識することができる。
また、本発明によれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定することが可能となる。すなわち、住所名であっても施設を目的地として設定することができる。
本発明によれば、地点登録リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、登録した施設の施設名及び地点の住所名を項目とする該リストを表示し、所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示するようにしたから、該表示された施設名よりユーザは住所名がどこであるか、あるいは、住所名に応じた地点がどの施設に行ったときの登録地点であるかを容易に認識することができる。
また、本発明によれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定することが可能となる。すなわち、住所名が登録されている場合であっても施設を目的地として設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の概略説明図である。
【図2】本発明の車載ナビゲーション装置の構成図である。
【図3】目的地履歴リストDLSTの一例である。
【図4】地点登録リストPLSTの一例である。
【図5】50音順の施設データベースである。
【図6】電話番号順の施設データベースである。
【図7】住所別の施設データベースである。
【図8】ジャンル別の施設データベースである。
【図9】地点登録リストPLST(図4)の作成処理フローである。
【図10】地点登録リストを用いた目的地設定処理フローである。
【図11】目的地履歴リストDLST(図3)の作成処理フローである。
【図12】目的地履歴リストを用いた目的地設定処理フローである。
【図13】目的地設定方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(A)本発明の概略
図1は本発明の概略説明図であり、地点登録リストを用いて目的地を設定する場合である。目的地設定方法の選択画面(図13(c)参照)において、登録地点ボタン10eを選択すると図1に示す目的地設定画面が表示される。すなわち、地点登録リストPLSTやアップキーUPK、ダウンキーDWNKが表示される。リストPLSTには最大5個の登録地点が含まれるが、アップキーUPK、ダウンキーDWNKを操作することにより表示内容をスクロールすることができる。また、アップキーUPK、ダウンキーDWNKを操作することにより、マーカーMKを上下に移動して所望の登録地点名を選択できる。目的地設定画面では、以上のほかに、各種キーK1〜K6が表示される。K1は前画面に戻すキー、K2はマーカーMKで選択した登録地点を消去するキー、K3はリストにおける各項目の並び順を変更するキー、K4はマーカーで選択した登録地点の詳細情報を表示するキー、K5はマーカーで選択した登録地点を目的地として決定するキー、K6は目的地設定操作を完了するキーである。
図1(A)に示すようにマーカーMKで所定の施設名項目(図では○○○公園)が選択された場合には、該施設名の施設周辺の地図MPをリストPLSTの右側に表示する。ユーザはこの施設を目的地として設定するには決定キーK5を操作する。別の施設を目的地として設定するには、アップキーUPK、ダウンキーDWNKを操作してマーカーMKで所望の施設を選択する。
【0014】
一方、図1(B)に示すようにマーカーMKで住所名(図では○○○○○付近)が選択された場合には、該住所名に対応させて記憶されている地点に近い1以上の施設を、施設データベースを参照して取得し、該取得した施設の施設名リストLST表示する。図では設定距離内の4つの施設の施設名(×××コンビニ、○○○株式会社、△△△公園、□□□株式会社)が登録地点より近い順に表示されている。
ユーザはかかる施設名表示により、住所名(○○○○○付近)に応じた地点がどこであるか、あるいは、住所名(○○○○○付近)に応じた地点がどの施設に行ったときの登録地点であるかを容易に認識することができる。そして、施設リストLSTの中から何れかの施設を選択して目的地として設定することができる。施設を選択するには、カーソルCSLを移動させて、あるいは所望の施設名をタッチして行なう。
以上は、地点登録リストを用いて目的地を設定する場合であるが、目的地履歴リストを用いて目的地を設定する場合も同様である。すなわち、図1の(A),(B)に表示されている地点登録リストPLSTを目的地履歴リストDLSTと見なすことにより、地点登録リストを用いて目的地を設定する場合と同様に目的地履歴リストを用いて目的地を設定することができる。
【0015】
(B)ナビゲーション装置
図2は本発明の車載ナビゲーション装置の構成図である。
ナビゲーション制御部10のバスBUSには、各種ナビゲーション制御を行うCPU(プロセッサ)11、地図データを記憶する地図データ記憶部12、施設データベース13、自車位置周辺の地図画像を発生する画像描画部14、交差点進行方向や道路渋滞を音声で案内する音声案内制御部15、自律航法センサーおよびGPSからの検出情報に基づいて自車位置を計算する位置計算部16、通信インターフェース制御を行う通信IF部17、各種設定、指示を入力する操作部20が接続されている。
プロセッサ11は、ROM 11aに記憶されている目的地設定ソフトウェアDTSPにしたがって後述する目的地設定制御を行うと共に、経路探索ソフトRTSPによる目的地までの経路探索処理、経路誘導ソフトRTGPによる経路誘導処理等を行う。なお、プロセッサ11はバッテリーバックアップRAM11b等に目的地履歴リストDLSTや地点登録リストPLST、探索経路などの処理結果を記憶する。
【0016】
図3は目的地履歴リストDLSTの一例であり、過去に目的地として設定した施設の施設名(施設A,施設B,施設C,・・・)あるいは過去に目的地として設定した地点を包含するエリアの住所名(○○付近、□□付近など)に対応させて、1)施設及び地点の位置(経緯度)、2)目的地として設定した回数、3)施設の場合には施設の詳細情報を記憶する施設データベースのアドレスを示す施設ポインタなどが保存されている。
図4は地点登録リストPLSTの一例であり、地点登録した施設の施設名(施設a,施設b,施設c,・・・)あるいは登録地点を包含するエリアの住所名(△△付近、××付近など)に対応させて、1)施設及び地点の位置(経緯度)、2)施設の場合には施設の詳細情報を記憶する施設データベースのアドレスを示す施設ポインタなどが保存されている。
【0017】
ハードディスク装置等の地図データ記憶部12は地図データを記憶し、例えば、自車位置周辺の複数の図葉の地図データを読み出して画像描画部14に入力するようになっている。地図データは、誘導経路作成やマップマッチング処理用の道路レイヤ情報、地図の背景画像発生用の背景レイヤ情報、背景文字を発生する文字レイヤ情報等を含んでいる。背景レイヤ情報、文字レイヤ情報は図葉毎に用意されている。
施設データベース13には、全施設の詳細情報が、50音順あるいはアルファベット順、電話番号順、地域別、ジャンル別に分類されて保存されている。図5は50音順の施設データベース13Aであり、50音順に施設名を配列し、各施設名に対応させて、各施設の詳細情報、例えば、ジャンル、位置(経緯度)、電話番号、住所、利用時間帯、料金、その他の情報が記憶されている。実際には、施設名に該施設の詳細情報を保存する記憶エリアを指す施設ポインタが対応付けられており、該施設ポインタが指示する記憶エリアより施設詳細情報を取得することができる。
図6は電話番号順の施設データベース13Bであり、電話番号順に施設名を配列し、各施設名に該施設の詳細情報記憶エリアを指す施設ポインタが対応付けられている。図7は住所別の施設データベース13Cであり、住所別に施設名を配列し、各施設名に該施設の詳細情報記憶エリアを指す施設ポインタが対応付けられている。なお、住所は都道府県名→市区町村名→・・・→番地のように階層構造を有している。図8はジャンル別の施設データベース13Dであり、ジャンル別に施設名を配列し、各施設名に該施設の詳細情報記憶エリアを指す施設ポインタが対応付けられている。なお、ジャンル別の施設データベース13Dは、ジャンル名→都道府県名→施設名のように階層構造を有している。
【0018】
図2に戻って、画像描画部14は、自車位置周辺の地図データを地図データ記憶部13から読み出して車両周辺の地図画像を発生すると共に、該地図画像とCPU11が経路誘導ソフトにより発生した誘導経路と車両位置マークなどを合成してモニター30に表示する。また、画像描画部14は、CPU(プロセッサ)11からの指示により各種メニュー画面や目的設定用の画面(図1)を表示する。モニター30はタッチパネルを備え、スクリーンに表示したソフトキーがタッチされたとき該キーに応じたコマンドをCPU 11に入力したり、所定の項目を選択して入力するようになっている。
音声案内制御部15は、車両が交差点に接近したときの交差点案内や渋滞情報、事故発生情報を音声でユーザに知らせるための制御を行い、音声出力部40は音声案内制御部15からの指示により所定のメッセージのディジタル音声データを出力し、アナログ信号に変換してスピーカ41より出力する。
【0019】
通信IF部17には自律航法センサーであるジャイロ51、車速パルス発生器52が接続され、ジャイロ51の検出信号や車速パルス発生器52が発生する車速パルスは通信IF部17を介して位置計算部16に入力される。GPS受信機18はGPSアンテナ19から入力された受信信号に所定の処理を施してGPS受信データを位置計算部16に入力する。位置計算部16は、車両の現在位置が不明になるとGPS位置を現在位置として採用し、以後、自立航法センサー(ジャイロ51、車速パルス発生器52)の出力信号を用いて現在位置を推定して出力すると共に、マップマッチング処理を行って該推定された現在位置を道路リンク上に修正する。
【0020】
(C)地点登録リストの作成及び地点登録リストを用いた目的地設定処理
・地点登録リストの作成処理
図9は地点登録リストPLST(図4)の作成処理フローである。
地点登録リストに地点を登録するための操作がなされたとき(ステップ101)、該登録対象の地点が地点登録リストPLSTに既に登録済みであるかチェックし(ステップ102)、登録済みであれば登録処理を終了し、登録済みでなければ、登録対象地点が施設であるかチェックし(ステップ103)、施設であれば該施設の名称、施設の位置(経緯度)、施設ポインタ(施設詳細情報を記憶するエリアのアドレス)を地点登録リストPLSTに登録する(ステップ104)。一方、ステップ103において、登録対象地点が施設でなく、地点であれば該地点を包含するエリアの住所名称を地図データより取得する(ステップ105)。例えば、文字レイヤ情報より登録対象地点に最も近い位置にある住所名を取得する。あるいは、エリア・住所名データベースが存在する場合には該データベースより登録対象地点が存在するエリアの住所名を取得する。住所名が取得できれば、該住所名、登録対象地点の位置(経緯度)を地点登録リストPLSTに登録する(ステップ106)。
【0021】
・地点登録リストを用いた目的地設定処理
図10は地点登録リストを用いた目的地設定処理フローである。
目的地を設定するために目的地設定方法を選択する(ステップ201)。目的地設定方法が選択されると、プロセッサ11は該目的地設定方法が地点登録リストを用いた目的地設定方法であるか判断する(ステップ202)。地点登録リストを用いた目的地設定方法でなければ、選択した方法に従って目的地を入力する(ステップ203)。
一方、地点登録リストを用いた目的地設定方法であれば、プロセッサ11は図1に示すように地点登録リストPLSTを表示する(ステップ204)。ついで、該リストPLSTより所定の項目が選択されると(ステップ205)、プロセッサは該選択された項目が施設名項目であるか、あるいは住所名項目であるか判断し(ステップ206)、施設名項目であれば、図1(A)に示すようにリストPLSTの右側に施設名に応じた施設を含む施設周辺地図MPを表示する(ステップ207)。以後、該施設を目的地とするために、ユーザが決定キーK5をタッチすれば、プロセッサ11は該施設を目的地として設定し(ステップ208)、該目的地までの経路の探索を開始する(ステップ209)。
【0022】
ステップ206において、選択された項目が住所名項目であれば、該住所名に対応して記憶されている地点の位置から設定距離内の施設を施設データベース(例えば、図7に示す住所別の施設データベース13C)から検索し、図1(B)に示すように近いものから順に施設リストLSTで表示する(ステップ210)。かかる状態において、施設リストLSTの中より目的地を設定するかユーザは判断し(ステップ211)、施設リストLSTの中より目的地を設定しないのであれば、ステップ205により別の項目を選択して以降の処理を繰り返す。しかし、施設リストLSTの中より目的地を設定するのであれば、該施設リストLSTの所望の施設を目的地として選択する(ステップ212)。ついで、決定キーK5をタッチすれば、プロセッサ11は該施設を目的地として設定し(ステップ208)、該目的地までの経路の探索を開始する(ステップ209)。
なお、以上では、選択された項目が住所名項目の場合、施設リストLSTの中より目的地を選択したが、住所名に対応して記憶されている地点を目的地として選択することもできる。
以上、地点登録リストを用いて目的地を設定する際、該リスト中の住所名項目が選択されたとき、該住所名に応じた地点に近接する施設名を検索して表示するようにしたから、該住所名項目が示す地点はどこに行ったときのものなのかを容易に認識することができる。
【0023】
(D)目的地履歴リストの作成及び目的地履歴リストを用いた目的地設定処理
・目的地履歴リストの作成処理
図11は目的地履歴リストDLST(図3)の作成処理フローである。
所定の方法で目的地が設定されると(ステップ301)、プロセッサ11は該目的地が目的地履歴リストDLSTに既に登録済みであるかチェックし(ステップ302)、登録済みであれば、該目的地の目的地設定回数(目的地として設定された回数)をカウントアップし(ステップ303)、処理を終了する。
一方、ステップ302において、登録済みでなければ、プロセッサ11は、目的地が施設であるかチェックし(ステップ304)、施設であれば該施設の名称、施設の位置(経緯度)、目的地設定回数(=1)、施設ポインタを目的履歴DLSTに新規に登録し(ステップ305)、処理を終了する。しかし、ステップ304において、目的地が施設でなく、地点であれば該地点を包含するエリアの住所名称を地図データより取得する(ステップ306)。例えば、文字レイヤ情報より登録対象地点に最も近い位置にある住所名を取得する。あるいは、エリア・住所名データベースが存在する場合には該データベースより登録対象地点が存在するエリアの住所名を取得する。住所名が取得できれば、該住所名、目的地点の位置(経緯度)、目的地設定回数(=1)、施設ポインタを目的地履歴リストDLSTに新規に登録し(ステップ307)、処理を終了する。
【0024】
・目的地履歴リストを用いた目的地設定処理
図12は目的地履歴リストを用いた目的地設定処理フローである。
目的地を設定するために目的地設定方法を選択する(ステップ401)。目的地設定方法が選択されると、プロセッサ11は該目的地設定方法が目的地履歴リストDLSTを用いた目的地設定方法であるか判断する(ステッ402)。目的地履歴リストを用いた目的地設定方法でなければ、選択した方法に従って目的地を入力する(ステップ403)。
一方、目的地履歴リストを用いた目的地設定方法であれば、プロセッサ11は図1の地点登録リストの場合と同様に目的地履歴リストDLSTを表示する(ステップ404)。なお、目的地履歴の表示順は、50音順、登録順のほかに、目的地設定回数の多い順とすることができる。
ついで、該リストより所定の項目が選択されると(ステップ405)、プロセッサ11は該選択された項目が施設名項目であるか、あるいは住所名項目であるか判断し(ステップ406)、施設名項目であれば、リストの右側に施設名に応じた施設を含む施設周辺地図MPを表示する(ステップ407)。以後、該施設を目的地とするために、ユーザが決定キーK5をタッチすれば、プロセッサ11は該施設を目的地として設定し(ステップ408)、該目的地までの経路の探索を開始する(ステップ409)。
【0025】
ステップ406において、選択された項目が住所名項目であれば、該住所名に対応して記憶されている地点の位置から設定距離内の施設を施設データベース(例えば、図7に示す住所別の施設データベース13C)から検索し、図1(B)の場合と同様に近いものから順に施設リストLSTで表示する(ステップ410)。かかる状態において、該施設リストの中より目的地を設定するかユーザは判断し(ステップ411)、
施設リストの中より目的地を設定しないのであれば、ステップ405により別の項目を選択して以降の処理を繰り返す。しかし、施設リストの中より目的地を設定するのであれば、該施設リストの中の所望の施設を目的地として選択する(ステップ412)。ついで、決定キーK5をタッチすれば、プロセッサ11は該施設を目的地として設定し(ステップ408)、該目的地までの経路の探索を開始する(ステップ409)。
なお、以上では、選択された項目が住所名項目の場合、施設リストの中より目的地を選択したが、住所名に対応して記憶されている地点を目的地として選択することもできる。
以上、目的地履歴リストを用いて目的地を設定する際、該リスト中の住所名項目が選択されたとき、該住所名に応じた地点に近接する施設名を検索して表示するようにしたから、該住所名項目が示す地点はどこに行ったときのものなのかを容易に認識することができる。
【符号の説明】
【0026】
PLST 地点登録リスト
LST 住所名項目に応じた地点に近接する施設のリスト
MK 項目選択用のマーカー
UPK アップキー
DWNK ダウンキー
K5 決定キー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
過去に目的地として設定した施設及び地点のリストを用いて今回の目的地を設定する目的地設定方法において、
前記リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、過去に目的地として設定した施設の施設名及び地点の住所名を項目とするリストを表示し、
所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、
住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、
該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示する、
ことを特徴とする目的地設定方法。
【請求項2】
所定の項目が選択されたとき、該項目が施設名項目であれば、該施設名の施設周辺の地図を前記リストと共に表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の目的地設定方法。
【請求項3】
前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する、
ことを特徴とする請求項1記載の目的地設定方法。
【請求項4】
登録した施設及び地点のリストを用いて今回の目的地を設定する目的地設定方法において、
前記リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、登録した施設の施設名及び地点の住所名を項目とするリストを表示し、
所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、
住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、
該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示する、
ことを特徴とする目的地設定方法。
【請求項5】
所定の項目が選択されたとき、該項目が施設名項目であれば、該施設名の施設周辺の地図を前記リストと共に表示する、
ことを特徴とする請求項4記載の目的地設定方法。
【請求項6】
前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する、
ことを特徴とする請求項4記載の目的地設定方法。
【請求項7】
過去に目的地として設定した施設及び地点のリストを用いて今回の目的地を設定するナビゲーション装置において、
自車周辺の地図やリストを表示する表示部、
少なくとも施設の名称、位置を保存する施設データベース、
過去に目的地として設定した施設及び地点のリストである目的地履歴リストを作成して保存するリスト作成部、
前記目的地履歴リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、該目的地履歴リストを前記表示部に表示し、かつ、該リストより所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば前記施設データベースを参照して該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記目的地履歴リストと共に表示する制御部、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
前記制御部は、所定の項目が選択されたとき、該項目が施設名項目であれば、該施設名の施設周辺の地図を前記リストと共に表示するよう制御する、
ことを特徴とする請求項7記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
更に、前記選択された項目が住所名項目の場合、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する目的地設定部、
を備えたことを特徴とする請求項7記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
登録した施設及び地点のリストを用いて今回の目的地を設定するナビゲーション装置において、
自車周辺の地図やリストを表示する表示部、
少なくとも施設の名称、位置を保存する施設データベース、
施設及び地点の地点登録リストを作成して保存するリスト作成部、
前記地点登録リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、該地点登録リストを前記表示部に表示し、かつ、該リストより所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば前記施設データベースを参照して該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記地点登録リストと共に表示する制御部、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
前記制御部は、所定の項目が選択されたとき、該項目が施設名項目であれば、該施設名の施設周辺の地図を前記地点登録リストと共に表示する、
ことを特徴とする請求項10記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
更に、前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する目的地設定部、
を備えたことを特徴とする請求項10記載のナビゲーション装置。
【請求項1】
過去に目的地として設定した施設及び地点のリストを用いて今回の目的地を設定する目的地設定方法において、
前記リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、過去に目的地として設定した施設の施設名及び地点の住所名を項目とするリストを表示し、
所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、
住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、
該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示する、
ことを特徴とする目的地設定方法。
【請求項2】
所定の項目が選択されたとき、該項目が施設名項目であれば、該施設名の施設周辺の地図を前記リストと共に表示する、
ことを特徴とする請求項1記載の目的地設定方法。
【請求項3】
前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する、
ことを特徴とする請求項1記載の目的地設定方法。
【請求項4】
登録した施設及び地点のリストを用いて今回の目的地を設定する目的地設定方法において、
前記リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、登録した施設の施設名及び地点の住所名を項目とするリストを表示し、
所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、
住所名項目であれば施設データベースを参照して、該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、
該検索した施設の施設名を前記リストと共に表示する、
ことを特徴とする目的地設定方法。
【請求項5】
所定の項目が選択されたとき、該項目が施設名項目であれば、該施設名の施設周辺の地図を前記リストと共に表示する、
ことを特徴とする請求項4記載の目的地設定方法。
【請求項6】
前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する、
ことを特徴とする請求項4記載の目的地設定方法。
【請求項7】
過去に目的地として設定した施設及び地点のリストを用いて今回の目的地を設定するナビゲーション装置において、
自車周辺の地図やリストを表示する表示部、
少なくとも施設の名称、位置を保存する施設データベース、
過去に目的地として設定した施設及び地点のリストである目的地履歴リストを作成して保存するリスト作成部、
前記目的地履歴リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、該目的地履歴リストを前記表示部に表示し、かつ、該リストより所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば前記施設データベースを参照して該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記目的地履歴リストと共に表示する制御部、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
前記制御部は、所定の項目が選択されたとき、該項目が施設名項目であれば、該施設名の施設周辺の地図を前記リストと共に表示するよう制御する、
ことを特徴とする請求項7記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
更に、前記選択された項目が住所名項目の場合、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する目的地設定部、
を備えたことを特徴とする請求項7記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
登録した施設及び地点のリストを用いて今回の目的地を設定するナビゲーション装置において、
自車周辺の地図やリストを表示する表示部、
少なくとも施設の名称、位置を保存する施設データベース、
施設及び地点の地点登録リストを作成して保存するリスト作成部、
前記地点登録リストを用いて目的地を設定することが指示されたとき、該地点登録リストを前記表示部に表示し、かつ、該リストより所定の項目が選択されたとき、該項目が住所名項目であるか調べ、住所名項目であれば前記施設データベースを参照して該住所名に応じた地点に近い施設を1以上検索し、該検索した施設の施設名を前記地点登録リストと共に表示する制御部、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項11】
前記制御部は、所定の項目が選択されたとき、該項目が施設名項目であれば、該施設名の施設周辺の地図を前記地点登録リストと共に表示する、
ことを特徴とする請求項10記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
更に、前記選択された項目が住所名項目であれば、前記検索して表示された施設の中から今回の目的地を設定する目的地設定部、
を備えたことを特徴とする請求項10記載のナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−243194(P2010−243194A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−89099(P2009−89099)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
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