説明

ハンズフリー機能付き車載装置及び携帯電話機

【課題】メール着信した携帯電話機の通話状態に応じてメール着信を車載装置からユーザに対して通知するか否かを適切に選択することで使い勝手を高める。
【解決手段】車載ハンズフリー装置2は、携帯電話機3との間でHFP及びMAPを接続しているときに、メール着信した携帯電話機3がプライベート通話状態にあれば、メール着信通知画面を表示装置16に表示させたりメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させたりしてメール着信をユーザに対して通知し、一方、メール着信した携帯電話機3がハンズフリー通話状態にあれば、メール着信通知画面を表示装置16に表示させることなくメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させることなくメール着信をユーザに対して通知しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機との間でハンズフリー通話を実現するためのハンズフリー通話プロトコルとメール転送を実現するためのメール転送プロトコルとを同時接続可能に構成されているハンズフリー機能付き車載装置、ハンズフリー機能付き車載装置との間でハンズフリー通話プロトコルとメール転送プロトコルとを同時接続可能に構成されている携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
車室内における携帯電話機の主たる用途としてハンズフリー通話があり、Bluetooth(登録商標)(以下、BTと称する)通信機能を有する車載装置が搭載されている車両の車室内にBT通信機能を有する携帯電話機が持込まれると、車載装置と携帯電話機とがBTの通信規格により定義されているハンズフリー通話を実現するためのハンズフリー・プロファイル(HFP)を接続するようになっている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−223288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、車室内に持込まれた携帯電話機へのメール着信を車載装置に通知することで携帯電話機へのメール着信を車載装置からユーザに対して通知可能とするプロファイルとしてBTの通信規格により定義されているメール転送を実現するためのメッセージ・アクセス・プロファイル(MAP)が検討されている。
【0005】
ところで、携帯電話機と車載装置との間でHFPを接続している場合には、ユーザが通話する形態としては携帯電話機のマイクロホン及びスピーカを使用して通話するハンドセット通話と車載装置側のマイクロホン及びスピーカを使用して通話するハンズフリー通話との2つの形態があり、ユーザは運転中にない(停車中又は駐車中にある)場合にはハンドセット通話を選択し、一方、運転中にある場合にはハンズフリー通話を選択すると想定される。
【0006】
さて、出願人はユーザがハンドセット通話及びハンズフリー通話のうち何れかで通話しているときに携帯電話機へのメール着信を車載装置からユーザに対して通知可能となるように車載装置と携帯電話機との間でHFP及びMAPを同時接続する構成を検討している。この場合、ユーザがハンドセット通話している場合であれば、ユーザが運転中にないと想定されるので、携帯電話機へのメール着信を車載装置からユーザに対して通知したとしても何ら支障を来たすことはない。しかしながら、ユーザがハンズフリー通話している場合であれば、ユーザが運転中にあると想定されるので、携帯電話機へのメール着信を車載装置からユーザに対して通知してしまうと、運転中にあるユーザにメール着信を意識させてしまって運転への注意力を散漫にさせてしまうことになり、好ましくないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、メール着信した携帯電話機の通話状態に応じてメール着信を車載装置からユーザに対して通知するか否かを適切に選択することで使い勝手を高めることができるハンズフリー機能付き車載装置及び携帯電話機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載したハンズフリー機能付き車載装置によれば、制御手段は、接続手段との間でメール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信した旨をメール着信判定手段が判定し、メール着信した携帯電話機がハンドセット通話状態を選択している旨を状態判定手段が判定すると、メール着信を通知するためのメール着信通知をユーザに対して行い、一方、接続手段との間でメール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信した旨をメール着信判定手段が判定し、メール着信した携帯電話機がハンズフリー通話状態を選択している旨を状態判定手段が判定すると、メール着信通知をユーザに対して行わない。
【0009】
これにより、メール着信した携帯電話機がハンドセット通話状態にあれば、メール着信通知をユーザに対して行うことで、メール着信をユーザにリアルタイムに認識させることができ、一方、メール着信した携帯電話機がハンズフリー通話状態にあれば、メール着信通知をユーザに対して行わないことで、メール着信をユーザに意識させてしまうことはなく、運転への注意力を散漫にさせてしまうことはない。このようにメール着信した携帯電話機の通話状態に応じてメール着信をユーザに対して通知するか否かを適切に選択することで使い勝手を高めることができる。
【0010】
請求項2に記載したハンズフリー機能付き車載装置によれば、制御手段は、接続手段との間でメール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信した旨をメール着信判定手段が判定し、メール着信した携帯電話機がハンズフリー通話状態を選択している旨を状態判定手段が判定した後では、メール着信した携帯電話機がハンズフリー通話状態からハンドセット通話状態に切替わった旨を状態判定手段が判定すると、メール着信通知をユーザに対して行う。
【0011】
これにより、ユーザがハンズフリー通話からハンドセット通話に切替える操作を行うことで携帯電話機がハンズフリー通話状態からハンドセット通話状態に切替わった後に、メール着信をユーザに認識させることができる。
【0012】
請求項3に記載したハンズフリー機能付き車載装置によれば、制御手段は、接続手段との間でメール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信した旨をメール着信判定手段が判定し、メール着信した携帯電話機がハンズフリー通話状態を選択している旨を状態判定手段が判定した後では、メール着信した携帯電話機がハンズフリー通話状態から待受状態に切替わった旨を状態判定手段が判定した場合に、メール着信通知をユーザに対して行う。
【0013】
これにより、ユーザがハンズフリー通話を終了する操作を行うことで携帯電話機がハンズフリー通話状態から待受状態に切替わった後に、メール着信をユーザに認識させることができる。
【0014】
請求項4に記載したハンズフリー機能付き車載装置によれば、制御手段は、メール着信した携帯電話機がハンドセット通話状態を選択しているときにハンズフリー機能付き車載装置側の音声出力手段から出力させるメール着信通知音の音量をメール着信した携帯電話機が待受状態を選択しているときにハンズフリー機能付き車載装置側の音声出力手段から出力させるメール着信通知音の音量よりも小さく設定している。
【0015】
これにより、携帯電話機が待受状態にあるときにはメール着信通知音の音量が大きいことでメール着信をユーザに確実に認識させることができ、一方、携帯電話機がハンドセット通話状態にあるときにはメール着信通知音の音量が小さいことでメール着信をユーザに認識させることができつつもハンドセット通話の受話音声に与える影響を抑えることができ、ハンドセット通話の受話音声がメール着信通知音で聞取り難くなることを回避することができる。
【0016】
請求項5に記載した携帯電話機によれば、ハンズフリー機能付き車載装置との間でハンズフリー通話を実現するためのハンズフリー通話プロトコルとメール転送を実現するためのメール転送プロトコルとを同時接続可能に構成され、ハンズフリー通話プロトコルを接続している状態で当該ハンズフリー機能付き車載装置との間で音声パスを閉鎖させて自機の音声入力手段により入力した音声を送話音声として通話相手に送信し且つ通話相手から受信した音声を自機の音声出力手段から受話音声として出力するハンドセット通話状態及び当該ハンズフリー機能付き車載装置との間で音声パスを開通させて当該ハンズフリー機能付き車載装置側の音声入力手段により入力された音声を送話音声として通話相手に送信させ且つ通話相手から受信された音声を当該ハンズフリー機能付き車載装置側の音声出力手段から受話音声として出力させるハンズフリー通話状態のうち何れかを選択可能であり、ハンズフリー機能付き車載装置との間でハンズフリー通話プロトコルとメール転送プロトコルとを同時接続しており、自機がハンドセット通話状態を設定しているときにメール着信した場合にメール着信した旨をハンズフリー機能付き車載装置に通知し、自機がハンズフリー通話状態を設定しているときにメール着信した場合にメール着信した旨をハンズフリー機能付き車載装置に通知しない。
【0017】
これにより、自機がハンドセット通話状態を設定しているときにメール着信した場合であれば、メール着信した旨をハンズフリー機能付き車載装置に通知することで、メール着信を通知する動作をハンズフリー機能付き車載装置に行わせることができ、一方、自機がハンズフリー通話状態を設定しているときにメール着信した場合であれば、メール着信した旨をハンズフリー機能付き車載装置に通知しないことで、メール着信を通知する動作をハンズフリー機能付き車載装置に行わせなくすることができ、上記した請求項1に記載したものと同様にして、メール着信した携帯電話機の通話状態に応じてメール着信をユーザに対して通知するか否かを適切に選択することで使い勝手を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図
【図2】着信中通知画面を示す図
【図3】プライベート通話中通知画面を示す図
【図4】ハンズフリー通話中通知画面を示す図
【図5】フローチャート
【図6】待受画面上に表示されるメール着信通知画面を示す図
【図7】プライベート通話中通知画面上に表示されるメール着信通知画面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。尚、ここでは、Bluetooth(登録商標)(以下、BTと称する)通信機能を有するBT対応の車載ハンズフリー装置(本発明でいうハンズフリー機能付き車載装置)が搭載されている車両の車室内に、BT通信機能を有するBT対応の携帯電話機が車室内に持込まれ、車載ハンズフリー装置と携帯電話機とがBT通信可能な状態にある場合を説明する。
【0020】
車載ハンズフリーシステム1は、車載ハンズフリー装置2と携帯電話機3とから構成されている。車載ハンズフリー装置2は、制御部4(本発明でいうメール着信判定手段、状態判定手段、制御手段)と、BTインタフェース(IF)部5(本発明でいう接続手段)と、通話音声処理部6と、記憶部7と、表示制御部8と、タッチ操作入力部9とを備えて構成されている。
【0021】
制御部4は、周知のマイクロコンピュータからなるCPU、RAM、ROM及びI/Oバス等を有し、車載ハンズフリー装置2の通信動作やデータ管理動作等の動作全般を制御する。BTインタフェース部5は、携帯電話機3との間でBT通信を行う機能を有し、BTの通信規格により定義されているハンズフリー通話を実現するためのハンズフリー・プロファイル(HFP)(本発明でいうハンズフリー通話プロトコル)及びメール転送を実現するためのメッセージ・アクセス・プロファイル(MAP)(本発明でいうメール転送プロトコル)に対応しており、それらプロファイルを同時接続(所謂マルチ接続)可能に構成されている。尚、ここでいうメールとは周知のコンピュータネットワークを通じて交換される文字メッセージや画像データ等の総称である。又、BTインタフェース部5は、これらHFP及びMAPの他に、電話帳データや発信履歴データや着信履歴データの転送を実現するためのフォンブック・アクセス・プロファイル(PBAP)や各種データの転送を実現するためのオブジェクト・プッシュ・プロファイル(OPP)等にも対応している。これらプロファイルは、機能毎に定義された通信プロトコルを意味している。
【0022】
通話音声処理部6には車室内にあって例えばハンドルの近傍等のユーザが発した音声を集音し易い部位に配置されているマイクロホン10(本発明でいう車載ハンズフリー装置側の音声入力手段)が接続されていると共に、車載ハンズフリー装置2の外部に配置されているオーディオアンプ11が接続されており、オーディオアンプ11には2個のスピーカ12,13(本発明でいう車載ハンズフリー装置側の音声出力手段)が接続されている。スピーカ12,13は車載ハンズフリー装置2を搭載している車両の全長方向を対称中心して左右対称に配置されており、スピーカ12は例えば運転席ドアに配置され、スピーカ13は例えば助手席ドアに配置されている。又、オーディオアンプ11にはチューナーデッキ14も接続されており、オーディオアンプ11はチューナーデッキ14が例えば音楽用記録媒体から再生した楽曲音やラジオ放送局から受信したラジオ番組を当該チューナーデッキ14から入力すると、それら入力した楽曲音やラジオ番組を増幅してスピーカ12,13から出力させる。
【0023】
記憶部7は、各種データを記憶可能に構成されており、例えば電話番号と登録名との対応を表す電話帳データ、車載ハンズフリー装置2からの発信動作又は当該車載ハンズフリー装置2との間でHFPを接続している携帯電話機3からの発信動作に係る発信時刻と発信電話番号との対応を表す発信履歴データ、車載ハンズフリー装置2との間でHFPを接続している携帯電話機3の着信動作に係る着信時刻と着信電話番号との対応を表す着信履歴データ等を記憶可能に構成されている。
【0024】
ディスプレイ装置15は、各種表示画面を表示する表示装置16と、表示画面上にタッチスイッチを形成するタッチ操作入力装置17とを備えて構成されている。表示制御部8は、制御部4から表示指令通知を入力すると、その入力した表示指令通知に基づいてディスプレイ装置15における表示装置16の表示動作を制御する。タッチ操作入力部9は、ユーザが表示画面上に形成されているタッチスイッチを操作したことに応じてタッチ操作入力装置17から操作検出通知を入力すると、その入力した操作検出通知を制御部4に出力し、制御部4は、タッチ操作入力部9から入力した操作検出通知を解析する。
【0025】
携帯電話機3は、自機の動作全般を制御する制御部、通信網18との間で電話通信を行う電話通信部、BT通信を行うBTインタフェース部、ユーザが操作する各種キーが配列されてなるキー入力部、例えば電話番号と登録名との対応を表す電話帳データ等の各種データを記憶する記憶部、各種表示画面を表示する表示部、ユーザが発した音声を入力するマイクロホン(本発明でいう携帯電話機の音声入力手段)、通話相手から受信した音声を受話音声として出力するスピーカ(本発明でいう携帯電話機の音声出力手段)を備えて構成されている。この場合、携帯電話機3のBTインタフェース部は、車載ハンズフリー装置2との間でBT通信を行う機能を有し、車載ハンズフリー装置2のBTインタフェース部5と同様にしてHFP及びMAPに対応しており、車載ハンズフリー装置2との間でHFP及びMAPを同時接続可能に構成されている。
【0026】
ここで、車載ハンズフリー装置2と携帯電話機3とが両者の間でHFPを接続している場合に、通信網18から携帯電話機3への音声着信が発生した場合を説明する。ここでいう通信網18は携帯電話基地局や基地局制御装置等の周知の携帯電話通信サービスを提供する設備を含むものである。
【0027】
携帯電話機3は、車載ハンズフリー装置2との間でHFPを接続している場合に、通信網18から音声着信が発生した旨を検知すると、音声着信した旨を示す音声着信通知を車載ハンズフリー装置2に送信する。この場合、携帯電話機3は、自機を識別する識別情報(例えば自機に登録されている電話番号等)を含む音声着信通知を車載ハンズフリー装置2に送信し、通信網18から通話相手となり得る発信元電話番号を受信していれば、その通信網18から受信した発信元電話番号をも含む音声着信通知を車載ハンズフリー装置2に送信する。又、携帯電話機3は、自機がインバンドリングトーンに対応している携帯電話機であれば、自機に登録されている音声着信通知音をも車載ハンズフリー装置2に送信する。
【0028】
車載ハンズフリー装置2において、制御部4は、携帯電話機3から音声着信通知をBTインタフェース部5により受信すると、携帯電話機3から音声着信通知音を受信していなければ、自装置に登録されている音声着信通知音をスピーカ12,13から出力させることで携帯電話機3が音声着信した旨をユーザに通知し、携帯電話機3から音声着信通知音を受信していれば、その受信した音声着信通知音(携帯電話機3に登録されている音声着信通知音)をスピーカ12,13から出力させる。又、制御部4は、携帯電話機3が音声着信した旨を示す図2に示す音声着信中通知画面19を表示装置16に表示させる。
【0029】
これにより、ユーザは、スピーカ12,13から出力される音声着信通知音を聞いたり表示装置16に表示される音声着信中通知画面19を見たりすることで携帯電話機3への音声着信が発生した旨を認識可能となる。そして、ユーザは、携帯電話機3が音声着信した旨を認識すると、携帯電話機3を操作することで携帯電話機3への音声着信に対してプライベート通話(本発明でいうハンドセット通話)で応答するか応答拒否するかを選択可能であり、車載ハンズフリー装置2を操作することで携帯電話機3への音声着信に対してハンズフリー通話で応答するか応答拒否するかを選択可能である。ここでいうプライベート通話とは携帯電話機3と車載ハンズフリー装置2との間で音声パスが閉鎖されて音声が送受信されないことで携帯電話機3のマイクロホン及びスピーカを使用して通話することであり、一方、ハンズフリー通話とは携帯電話機3と車載ハンズフリー装置2との間で音声パスが開通されて音声が送受信されることで車載ハンズフリー装置2に接続されているマイクロホン10及びスピーカ12,13を使用して通話することである。尚、ユーザは運転中にない(停車中又は駐車中にある)場合にはプライベート通話を選択し、一方、運転中にある場合にはハンズフリー通話を選択すると想定される。
【0030】
図2は、通信網18から音声着信した携帯電話機3から発信元電話番号として「090******01」を受信し、その携帯電話機3から受信した発信元電話番号に対応する登録名として「織田○○」を電話帳データとして記憶している場合を示している。制御部4は、携帯電話機3が音声着信した旨を示す音声着信中通知画面19においては、音声着信中にある旨を示す「着信中」を状態表示領域19aに表示させ、発信元の情報である「090******01」及び「織田○○」を発信元情報表示領域19bに表示させる。
【0031】
又、制御部4は、ユーザが音声着信に対して応答するために操作可能な応答スイッチ19c、ユーザが音声着信に対して応答拒否するために操作可能な応答拒否スイッチ19d、ユーザがスピーカ12,13から出力される音声着信通知音の音量を増大させるために操作可能なアップスイッチ19e及びユーザがスピーカ12,13から出力される音声着信通知音の音量を低下させるために操作可能なダウンスイッチ19fを形成して表示させる。更に、制御部4は、音声着信した携帯電話機3から受信した当該携帯電話機3の電池の残容量を表す残容量アイコンや電波の受信状態を表す電波受信状態アイコンを電話機状態表示領域19gに表示させる。
【0032】
このように携帯電話機3が音声着信状態にある場合には、ユーザは、携帯電話機3の応答キーを操作することで携帯電話機3への音声着信に対してプライベート通話で応答可能であり、携帯電話機3の応答拒否キーを操作することで携帯電話機3への音声着信に対して応答拒否可能であり、音声着信中通知画面19の応答スイッチ19cを操作することで携帯電話機3への音声着信に対してハンズフリー通話で応答可能であり、音声着信中通知画面19の応答拒否スイッチ19dを操作することで携帯電話機3への音声着信に対して応答拒否可能である。
【0033】
図3は、ユーザが携帯電話機3の応答キーを操作して携帯電話機3への音声着信に対してプライベート通話で応答した場合を示している。制御部4は、ユーザが携帯電話機3の応答キーを操作した旨を判定すると、音声着信に対する応答動作を携帯電話機3に行わせ、BTインタフェース部5と携帯電話機3との間で音声パスを開通させることなく、携帯電話機3が音声着信状態からプライベート通話状態に切替わった後に、図2に示した音声着信中通知画面19から図3に示すプライベート通話中にある旨を示すプライベート通話中通知画面20に切替える。
【0034】
制御部4は、プライベート通話中通知画面20においては、プライベート通話中にある旨を示す「プライベート通話中」を状態表示領域20aに表示させ、発信元の情報である「090******01」及び「織田○○」を発信元情報表示領域20bに表示させる。又、制御部4は、ユーザがプライベート通話をハンズフリー通話に切替えるために操作可能な通話転送スイッチ20cを形成して表示させる。更に、制御部4は、この場合も、携帯電話機3から受信した当該携帯電話機3の電池の残容量を表す残容量アイコンや電波の受信状態を表す電波受信状態アイコンを電話機状態表示領域20dに表示させる。
【0035】
図4は、ユーザが音声着信中通知画面19の応答スイッチ19cを操作して携帯電話機3への音声着信に対してハンズフリー通話で応答した場合を示している。制御部4は、ユーザが音声着信中通知画面19の応答スイッチ19cを操作した旨を判定すると、音声着信に対する応答動作を携帯電話機3に行わせ、BTインタフェース部5と携帯電話機3との間で音声パスを開通させ、携帯電話機3が音声着信状態からハンズフリー通話状態に切替わった後に、図2に示した音声着信中通知画面19から図4に示すハンズフリー通話中にある旨を示すハンズフリー通話中通知画面21に切替える。
【0036】
制御部4は、ハンズフリー通話中通知画面21においては、ハンズフリー通話状態にある旨を示す「ハンズフリー通話中」を状態表示領域21aに表示させ、発信元の情報である「090******01」及び「織田○○」を発信元情報表示領域21bに表示させる。又、制御部4は、ユーザがハンズフリー通話を保留するために操作可能な通話保留スイッチ21c、ユーザがハンズフリー通話を切断するために操作可能な通話切断スイッチ21d、ユーザがハンズフリー通話をプライベート通話に切替える(転送する)ために操作可能な通話転送スイッチ21e、ユーザがスピーカ12,13から出力される受話音声の音量を増大させるために操作可能なアップスイッチ21f及びユーザがスピーカ12,13から出力される受話音声の音量を低下させるために操作可能なダウンスイッチ21gを形成して表示させる。更に、制御部4は、この場合も、携帯電話機3から受信した当該携帯電話機3の電池の残容量を表す残容量アイコンや電波の受信状態を表す電波受信状態アイコンを電話機状態表示領域21hに表示させる。
【0037】
次に、上記した構成の作用について、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、車載ハンズフリー装置2が行う処理をフローチャートにより示している。車載ハンズフリー装置2において、制御部4は、通信網18から携帯電話機3へのメール着信が発生したか否かを判定するメール着信検知処理を開始すると、通信網18から携帯電話機3へのメール着信が発生したか否かを判定する(ステップS1)。ここで、制御部4は、通信網18から携帯電話機3へのメール着信が発生していない旨を判定すると(ステップS1にて「NO」)、メール着信検知処理を終了して他の処理(例えばメイン処理)にリターンする。
【0038】
さて、制御部4は、携帯電話機3からメール着信通知を入力することで通信網18から携帯電話機3へのメール着信が発生した旨を判定すると(ステップS1にて「YES」)、携帯電話機3から状態通知を入力することでメール着信した携帯電話機3がプライベート通話状態にあるかハンズフリー通話状態にあるか待受状態(音声着信を待受している状態)にあるか否かを判定する(ステップS2,S3)。
【0039】
ここで、制御部4は、携帯電話機3から状態通知を入力することでメール着信した携帯電話機3がプライベート通話状態及びハンズフリー通話状態の何れでもなく待受状態にある旨を判定すると(ステップS2にて「NO」、S3にて「NO」)、メール着信した旨を示すメール着信通知画面を待受画面上にポップアップ表示させると同時にメール着信した旨を示すメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させる(ステップS4)。
【0040】
即ち、制御部4は、図6に示すように、経路案内中にある経路案内画面(地図画面上に車両現在位置が重畳表示されている画面)22を待受画面として表示装置16に表示させているときに携帯電話機3がメール着信した場合であれば、メール着信通知画面23を待受画面である経路案内画面22上にポップアップ表示させる。これにより、ユーザは経路案内画面22上にポップアップ表示されるメール着信通知画面23を見ることでメール着信を視覚的にリアルタイムに認識することができ、スピーカ12,13から出力されるメール着信通知音を聞くことでメール着信を聴覚的にリアルタイムに認識することができる。
【0041】
又、制御部4は、携帯電話機3から状態通知を入力することでメール着信した携帯電話機3がプライベート通話状態にある旨を判定すると(ステップS2にて「YES」)、メール着信した旨を示すメール着信通知画面をプライベート通話中通知画面上にポップアップ表示させると同時にメール着信した旨を示すメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させる(ステップS5)。
【0042】
即ち、制御部4は、図3に示したプライベート通話中通知画面20を表示装置16に表示させているときに携帯電話機3がメール着信した場合であれば、図7に示すように、メール着信通知画面24をプライベート通話中通知画面20上にポップアップ表示させる。これにより、ユーザはプライベート通話中通知画面20上にポップアップ表示されるメール着信通知画面24を見ることでメール着信を視覚的にリアルタイムに認識することができ、スピーカ12,13から出力されるメール着信通知音を聞くことでメール着信を聴覚的にリアルタイムに認識することができる。
【0043】
尚、制御部4は、携帯電話機3がプライベート通話状態にあるときに出力させるメール着信通知音の音量を携帯電話機3が待受状態にあるときに出力させるメール着信通知音の音量よりも小さく設定している。即ち、制御部4は、例えばユーザが待受状態にあるときに出力させるメール着信通知音の音量を手動で設定した場合には、その設定した音量よりも小さい音量をプライベート通話状態にあるときに出力させるメール着信通知音の音量として自動的に設定する。これとは反対に、制御部4は、例えばユーザがプライベート通話待受状態にあるときに出力させるメール着信通知音の音量を手動で設定した場合には、その設定した音量よりも大きい音量を待受状態にあるときに出力させるメール着信通知音の音量として自動的に設定する。
【0044】
又、制御部4は、携帯電話機3から状態通知を入力することでメール着信した携帯電話機3がハンズフリー通話状態にある旨を判定すると(ステップS3にて「YES」)、メール着信した旨を示すメール着信通知画面を表示させることなくメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させることなく、ステップS2,S3に戻り、メール着信した携帯電話機3がプライベート通話状態にあるかハンズフリー通話状態にあるか待受状態にあるか否かを再度判定する。
【0045】
そして、制御部4は、メール着信した携帯電話機3がプライベート通話状態から待受状態に切替わった旨を判定すると(ステップS2にて「NO」、S3にて「NO」)、上記したようにメール着信した旨を示すメール着信通知画面23を待受画面22上にポップアップ表示させると同時にメール着信した旨を示すメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させる(ステップS4)。又、制御部4は、メール着信した携帯電話機3がハンズフリー通話状態からプライベート通話状態に切替わった旨を判定すると(ステップS2にて「YES」)、上記したようにメール着信した旨を示すメール着信通知画面24をプライベート通話中通知画面20上にポップアップ表示させると同時にメール着信した旨を示すメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させる(ステップS5)。
【0046】
以上に説明したように本実施形態によれば、車載ハンズフリー装置2において、携帯電話機3との間でHFP及びMAPを接続しているときに、メール着信した携帯電話機3がプライベート通話状態にあれば、メール着信通知画面24を表示装置16に表示させたりメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させたりしてメール着信をユーザに対して通知するように構成したので、メール着信をユーザにリアルタイムに認識させることができ、一方、メール着信した携帯電話機3がハンズフリー通話状態にあれば、メール着信通知画面24を表示装置16に表示させることなくメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させることなくメール着信をユーザに対して通知しないように構成したので、メール着信をユーザに意識させてしまうことを回避することができる。即ち、ユーザが運転中にないと想定されるプライベート通話状態にあれば、メール着信をユーザに対して通知し、一方、ユーザが運転中にあると想定されるハンズフリー通話状態にあれば、メール着信をユーザに対して通知することなく、このようにメール着信した携帯電話機の通話状態に応じてメール着信をユーザに対して通知するか否かを適切に選択することで使い勝手を高めることができる。
【0047】
又、メール着信した携帯電話機3がハンズフリー通話状態からプライベート通話状態又は待受状態に切替わると、メール着信通知画面24,23を表示装置16に表示させたりメール着信通知音をスピーカ12,13から出力させたりするように構成したので、ユーザがハンズフリー通話からプライベート通話に切替える操作又はハンズフリー通話を終了する操作を行うことでメール着信をユーザに認識させることができる。
【0048】
又、携帯電話機3がプライベート通話状態にあるときに出力させるメール着信通知音の音量を携帯電話機3が待受状態にあるときに出力させるメール着信通知音の音量よりも小さく設定したので、携帯電話機3が待受状態にあるときにはメール着信通知音の音量が大きいことでメール着信をユーザに確実に認識させることができ、一方、携帯電話機3がプライベート通話状態にあるときにはメール着信通知音の音量が小さいことでメール着信をユーザに認識させることができつつもプライベート通話の受話音声に与える影響を抑えることができ、プライベート通話の受話音声がメール着信通知音で聞取り難くなることを回避することができる。
【0049】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
車載ハンズフリー装置の機能が例えば車載ナビゲーション装置等の別の車載装置に組み込まれていても良い。
プライベート通話をハンズフリー通話に切替えるために操作可能な通話転送スイッチ、ハンズフリー通話をプライベート通話に切替えるために操作可能な通話転送スイッチ、音声着信に対して応答するために操作可能な応答スイッチ及び音声着信に対して応答拒否するために操作可能な応答拒否スイッチがディスプレイ装置にタッチスイッチとして形成される構成に限らず、それらスイッチが例えばハンドルの近傍や運転席と助手席との間に配置された機械的なスイッチから構成されていても良い。その場合、それらスイッチの操作手順を表示装置に表示させても良い。
【0050】
各通知画面における各表示領域や各スイッチのレイアウトは他の態様であっても良い。
携帯電話機がメール着信通知をハンズフリー機能付き車載装置に送信した後に、ハンズフリー機能付き車載装置が携帯電話機の通話状態を判定してメール着信を通知する方法を選択する構成に限らず、携帯電話機が自機の通話状態を判定してメール着信通知を送信するか否かを決定するようにしても良い。即ち、携帯電話機において、自機がプライベート通話状態にあるときにメール着信した場合であれば、メール着信通知をハンズフリー機能付き車載装置に送信することでメール着信通知をハンズフリー機能付き車載装置に行わせ、一方、自機がハンズフリー通話状態にあるときにメール着信した場合であれば、メール着信通知をハンズフリー機能付き車載装置に送信しないことでメール着信通知をハンズフリー機能付き車載装置に行わせないようにしても良い。このような構成でも、メール着信した携帯電話機がプライベート通話状態にあれば、メール着信通知を行うことで、メール着信をユーザにリアルタイムに認識させることができ、一方、メール着信した携帯電話機がハンズフリー通話状態にあれば、メール着信通知をユーザに対して行わないことで、メール着信をユーザに意識させてしまうことを回避することができる。
【符号の説明】
【0051】
図面中、1は車載ハンズフリーシステム、2は車載ハンズフリー装置(ハンズフリー機能付き車載装置)、3は携帯電話機、4は制御部(メール着信判定手段、状態判定手段、制御手段)、5はBTインタフェース部(接続手段)、10はマイクロホン(ハンズフリー機能付き車載装置側の音声入力手段)、12,13はスピーカ(ハンズフリー機能付き車載装置側の音声出力手段)、18は通信網である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンズフリー機能付き車載装置との間でハンズフリー通話を実現するためのハンズフリー通話プロトコルを接続している状態で当該ハンズフリー機能付き車載装置との間で音声パスを閉鎖させて自機の音声入力手段により入力した音声を送話音声として通話相手に送信し且つ通話相手から受信した音声を自機の音声出力手段から受話音声として出力するハンドセット通話状態及び当該ハンズフリー機能付き車載装置との間で音声パスを開通させて当該ハンズフリー機能付き車載装置側の音声入力手段により入力された音声を送話音声として通話相手に送信させ且つ通話相手から受信された音声を当該ハンズフリー機能付き車載装置側の音声出力手段から受話音声として出力させるハンズフリー通話状態のうち何れかを選択可能に構成されている携帯電話機との間でハンズフリー通話プロトコルとメール転送を実現するためのメール転送プロトコルとを同時接続可能な接続手段と、
前記接続手段との間で前記メール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信したか否かを判定するメール着信判定手段と、
前記接続手段との間で前記ハンズフリー通話プロトコルを接続している携帯電話機が前記ハンドセット通話状態及び前記ハンズフリー通話状態のうち何れを選択しているかを判定する状態判定手段と、
前記接続手段との間で前記メール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信した旨を前記メール着信判定手段が判定し、メール着信した携帯電話機が前記ハンドセット通話状態を選択している旨を前記状態判定手段が判定した場合に、メール着信を通知するためのメール着信通知をユーザに対して行い、前記接続手段との間で前記メール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信した旨を前記メール着信判定手段が判定し、メール着信した携帯電話機が前記ハンズフリー通話状態を選択している旨を前記状態判定手段が判定した場合に、メール着信通知をユーザに対して行わないことを特徴とするハンズフリー機能付き車載装置。
【請求項2】
請求項1に記載したハンズフリー機能付き車載装置において、
前記制御手段は、前記接続手段との間で前記メール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信した旨を前記メール着信判定手段が判定し、メール着信した携帯電話機が前記ハンズフリー通話状態を選択している旨を前記状態判定手段が判定した後では、メール着信した携帯電話機が前記ハンズフリー通話状態から前記ハンドセット通話状態に切替わった旨を前記状態判定手段が判定した場合に、メール着信通知をユーザに対して行うことを特徴とするハンズフリー機能付き車載装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載したハンズフリー機能付き車載装置において、
前記状態判定手段は、前記接続手段との間で前記ハンズフリー通話プロトコルを接続している携帯電話機が前記ハンドセット通話状態、前記ハンズフリー通話状態及び音声着信を待受している待受状態のうち何れを選択しているかを判定し、
前記制御手段は、前記接続手段との間で前記メール転送プロトコルを接続している携帯電話機がメール着信した旨を前記メール着信判定手段が判定し、メール着信した携帯電話機が前記ハンズフリー通話状態を選択している旨を前記状態判定手段が判定した後では、メール着信した携帯電話機が前記ハンズフリー通話状態から前記待受状態に切替わった旨を前記状態判定手段が判定した場合に、メール着信通知をユーザに対して行うことを特徴とするハンズフリー機能付き車載装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載したハンズフリー機能付き車載装置において、
前記制御手段は、メール着信した携帯電話機が前記ハンドセット通話状態を選択しているときにハンズフリー機能付き車載装置側の前記音声出力手段から出力させるメール着信通知音の音量をメール着信した携帯電話機が前記待受状態を選択しているときにハンズフリー機能付き車載装置側の前記音声出力手段から出力させるメール着信通知音の音量よりも小さく設定していることを特徴とするハンズフリー機能付き車載装置。
【請求項5】
ハンズフリー機能付き車載装置との間でハンズフリー通話を実現するためのハンズフリー通話プロトコルとメール転送を実現するためのメール転送プロトコルとを同時接続可能に構成され、前記ハンズフリー通話プロトコルを接続している状態で当該ハンズフリー機能付き車載装置との間で音声パスを閉鎖させて自機の音声入力手段により入力した音声を送話音声として通話相手に送信し且つ通話相手から受信した音声を自機の音声出力手段から受話音声として出力するハンドセット通話状態及び当該ハンズフリー機能付き車載装置との間で音声パスを開通させて当該ハンズフリー機能付き車載装置側の音声入力手段により入力された音声を送話音声として通話相手に送信させ且つ通話相手から受信された音声を当該ハンズフリー機能付き車載装置側の音声出力手段から受話音声として出力させるハンズフリー通話状態のうち何れかを選択可能であり、前記ハンズフリー機能付き車載装置との間で前記ハンズフリー通話プロトコルと前記メール転送プロトコルとを同時接続しており、自機が前記ハンドセット通話状態を設定しているときにメール着信した場合にメール着信した旨をハンズフリー機能付き車載装置に通知し、自機が前記ハンズフリー通話状態を設定しているときにメール着信した場合にメール着信した旨をハンズフリー機能付き車載装置に通知しないことを特徴とする携帯電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−193149(P2010−193149A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35174(P2009−35174)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】