説明

ピリジニルアセトニトリル類

本発明は、ピリジニルアセトニトリル及びかかるピリジニルアセトニトリルを含む医薬製剤に関する。前記ピリジニルアセトニトリルは、プロテインキナーゼシグナル経路、詳細にはグリコーゲンキナーゼシンターゼ3又はJNKに関与する経路のモジュレーターである。更に本発明はピリジニルアセトニトリルの調製方法に関する。Xは置換された、又は非置換のピリジニルである。Gは不飽和又は飽和ピリミジニル又はトリアジニルである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピリジニルアセトニトリル類ならびにこのようなピリジニルアセトニトリル類を含有する薬剤組成物類に関する。特に、本発明は、本発明のピリジニルアセトニトリル類を使用することによるプロテインキナーゼ経路の修飾、特に阻害に関する。好適なプロテインキナーゼ類は、グリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3)およびJNKである。本発明の化合物類は、特に、神経変性疾患類、神経疾患類、炎症性疾患類、心脈管系疾患類、腫瘍またはタイプ1および/またはタイプ2糖尿病を含みインスリン抵抗性または不適切なグルコーストレランスによって媒介される代謝疾患類、インスリン抵抗性、肥満、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療に有用である。本発明はさらに、ピリジニルアセトニトリル類の調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
細胞シグナル伝達は、過去20年にわたって生物学および医学において主要な研究テーマとなってきた。シグナル伝達における複雑な経路とたんぱく質成分類が、ますます明らかになってきている。この15年にわたり、プロテインチロシンキナーゼ類のようなプロテインキナーゼ類が細胞制御において重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。それらは、免疫、内分泌および神経系の生理および病理に関与し、多くの腫瘍の発生において重要であると考えられている。それらは、そのようなものとして多くの異なる疾患の薬物標的として作用している。プロテインキナーゼファミリーのメンバーには、例えば、c−Jun N末端キナーゼ(JNK)またはグリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3)が含まれる。
【0003】
グリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3)はセリン/スレオニンキナーゼであり、それらに対してαとβの2個のイソ型たんぱく質が同定されている(非特許文献1)。両方のGSK3イソ型たんぱく質ともに、静止細胞で構造上活性である。GSK3は、元来、直接的リン酸化によりグリコーゲンシンターゼを阻害するキナーゼとして同定された。インスリン活性化によりGSK3が不活性化され、それによって、グリコーゲンシンターゼとおそらくグルコース運搬のような他のインスリン依存性事象を活性化させる。その後、GSK3活性もまた、インスリンのようなレセプターチロシンキナーゼ類を介してシグナル伝達する他の成長因子類によって不活性化される(RTK類)ことが明らかになった。このようなシグナル伝達分子類の例として、IGF−1およびEGFが挙げられる。GSK3ベータ活性は、セリン(阻害性)およびチロシン(刺激性)リン酸化、たんぱく質錯体形成およびその細胞内局在によって制御されている。GSK3ベータは多くの代謝性、シグナル伝達および構造たんぱく質類をリン酸化させその機能を制御している。GSK3ベータによって制御されているシグナル伝達たんぱく質類の中で前記多くの転写因子類が注目され、アクチベータプロテイン−1細胞類、Myc、ベータ−カテニン、CCAAT/エンハンサー結合たんぱく質およびNFKカッパBが含まれる。
【0004】
GSK3活性を阻害する物質類は、GSK3活性によって媒介される疾患類治療に有用である。さらに、GSK3阻害は、成長因子シグナル伝達経路活性化を模倣し、その結果、GSK3阻害剤類は、前記経路活性が不十分な疾患の治療に有用である。糖尿病、神経変性疾患類(例 アルツハイマー病)、炎症性疾患類、虚血、および腫瘍のようなGSK3阻害剤類により治療できる疾患類の例を下記に示した。
【0005】
特許文献には、異なるクラスのGSK3阻害剤類が開示されている(例 特許文献1;特許文献2;特許文献3)。
【0006】
糖尿病は、血糖値の化学的上昇(高血糖)の存在により定義される重篤な代謝性疾患である。糖尿病という用語は、いくつかの異なる高血糖状態を含んでいる。これらの状態には、タイプ1(インスリン依存性糖尿病すなわちIDDM)およびタイプ2(インスリン非依存性糖尿病すなわちNIDDM)糖尿病が含まれる。タイプ1糖尿病のヒトに見られる高血糖は、インスリン欠損、低下または非存在レベルに関連しており、血糖値を生理的範囲内に維持するためには不十分である。従来、タイプ1糖尿病は、通常、非経口経路によりインスリン補充量を投与することによって治療する。タイプ1糖尿病は自己免疫疾患を構成し、従って、JNKシグナル伝達を修飾する化合物類によって治療することができる。
【0007】
タイプ2糖尿病は、加齢による疾患としてますます頻発している。それは最初、インスリンに対する感受性低下と循環しているインスリン濃度の補償的上昇を特徴としており、後者は、正常な血糖値維持に必要である。上記にも述べたように、GSK3阻害がインスリン依存性プロセスを刺激し、その結果、タイプ2糖尿病の治療に有用である。リチウム塩を用いて得られた最近のデータにより、この見解に対する証拠が得られている。
【0008】
GSK3はまた、アルツハイマー病(AD)に関連する生物学的経路に関与している。ADに特有の病理特徴は、いわゆるβ−アミロイドペプチド(β−AP)といわれるアミロイド前駆体たんぱく質(APP)が異常処理された形態である細胞外プラークと高リン酸化タウプロテインから主に構成される対となったヘリカルフィラメント(PHF)を含有する細胞内神経線維タングルの発生である。GSK3は、PHFタウに特有の異常部位においてインビトロでタウプロテインをリン酸化することがわかった数種のキナーゼ類のひとつであり、生細胞中および動物中でこれを行うことが実証された唯一のキナーゼである(非特許文献2および非特許文献3)。
【0009】
最近、GSK3bがAD病理において別の重要たんぱく質プレセリン1(PS1)と会合することが明らかになった(非特許文献4)。PS1遺伝子の変異によりβ−AP生産が高まるが、前記著者らはまた、この変異PS1たんぱく質がGSK3βにさらに緊密に結合しタウのリン酸化を増強し、それがPS1の同一領域に結合することを明らかにした。また、別のGSK3基質であるβ−カテニンがPS1に結合することが明らかになったことにも関心が寄せられている(非特許文献5)。細胞質β―カテニンは、GSK3によるリン酸化による分解の標的となり、β―カテニン活性低下は、β―AP誘発神経アポトーシスに対する神経細胞の感受性上昇に関連している。その結果、変異PS1とのGSK3βの会合上昇が、β―カテニンのレベル低下を説明でき、そのことがPS1−変異AD患者の脳中で観察され、神経細胞死の疾患関連増加も説明できる。センスではなくGSK3アンチセンスを注入するとインビトロでニューロンに及ぼすβ−APの病理効果をブロックし細胞死発生を24時間遅延させることになることが、これらの観察事項と矛盾することなく明らかになった(非特許文献6)。後者の研究では、細胞死に及ぼす効果の前に細胞内GSK3活性が二倍になり(β−AP投与3−6時間以内)、このことは、遺伝的機構がGSK3活性を高めることができることを示唆している。ADにおけるGSK3の役割についての更なる証拠が、GSK3たんぱく質発現レベルがAD対正常脳組織のシナプトソーム後上清で50%増加するという観察から得られる(非特許文献7)。したがって、GSK3の特異的阻害剤類がアルツハイマー病進行を遅らせるように作用するであろうと考えられる。
【0010】
また、躁うつ病の病因にGSK3活性が関与していることが記載されている。最近、この見解を支持するように、前記疾患治療に一般的に使用される他の薬剤であるバルプロ酸もまた、GSK3阻害剤であることが明らかになった(非特許文献8)。リチウムおよび他のGSK3阻害剤類が躁うつ病を治療するように作用できるひとつの機構は、神経伝達物質グルタメートによって誘発された異常高レベル興奮を受けやすいニューロンの生存が増加することである(非特許文献9)。
【0011】
グルタメート誘発ニューロン興奮毒性はまた、脳虚血、外傷性脳損傷および細菌感染におけるような急性傷害に関連する神経変性の主要原因と考えられている。さらに、過剰のグルタメートシグナル伝達は、アルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病、AIDS関連痴呆、筋萎縮性側索硬化症(AML)および多発性硬化症(MS)のような疾患で観察される慢性的ニューロン傷害の1因子である(非特許文献10)。その結果、GSK3阻害剤類は、これらおよび他の神経変性疾患において有用な治療法であると考えられている。
【0012】
Sasakiらは、GSK3ベータが虚血性ニューロン細胞死にかかわっているかもしれないと開示した(非特許文献11)。DareenA.E.らは、グリコーゲンシンターゼキナーゼ3活性の選択的小分子阻害剤類が一次ニューロンを死から保護していると記載した(非特許文献12)。
【0013】
また、GSK3の阻害剤類として考えられているデブロモハイメニアルジシン((4Z)−4−(2−アミノ−5−オキソ−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール4−イリデン)−4,5,6,7−テトラヒドロピロロ(2,3−c)アゼピン−8(1H)−オン)がアジュバント誘発関節炎ラットモデルにおいて抗炎症活性を示すことが報告された(非特許文献13)。
【0014】
EP−752、424(特許文献4)(Kumia Chemical Industry Co.LTD)は、式(A)を有するニコチン誘導体類に関する:
【化1】

化合物(A)類は、除草剤類であると言われている。
さらに、除草剤として使用される他のピリジニル誘導体類が、EP−461,079(特許文献5)に開示されている。
【0015】
細胞制御に関与する他のたんぱく質チロシンキナーゼ類は、C−Jun N末端キナーゼ(JNK)である。JNKは、細胞外制御キナーゼ類(ERK類)およびp38キナーゼ類を含むMAPキナーゼ族のメンバーである。転写因子アクチベータープロテイン−1(AP−1)成分であるc−Junをリン酸化するのはセリン/スレオニンキナーゼである。AP−1は、炎症性酵素類(COX−2)、マトリックスメタロプロテイナーゼ類(MMP−13)、サイトカイン類(TNF)、成長因子類(VEGF)および免疫グロブリン類を含むいくつかの遺伝子類の転写を制御する。3個のJNKイソ型たんぱく質類であるJNK−1、−2および−3がヒトで同定され、それらは、アポトーシスおよび免疫応答制御に関与する重要なリン酸化事象を媒介するようである。JNK経路の最初の阻害剤類のひとつは、セファロン(Cephalon)のCEP−1347(非特許文献14))であり、それは、いくつかのインビボ神経変性疾患モデルで神経保護性であることがわかった。いくつかの化合物類が前記特許文献でJNK類を阻害すると報告されている。Hoffman−La Rocheは、4−ヘテロアリール、4−アリールインドリノン類および環状インドリノン類を特許請求した(特許文献6、特許文献7および特許文献8)。Vertex製薬は、JNK3阻害剤としてオキシム誘導体類を開示した(特許文献9)。
【0016】
WO 01/47920(特許文献10)は、式(A)のベンゾチアゾール誘導体類をJNK阻害剤類として開示した。
【化2】

WO 03/030909(特許文献11)は、メタピリジニルアセトニトリル類および特に:
【化3】

を開示した。
【0017】
前記化合物類は、腫瘍およびウイルス感染の治療に有用であるといわれている。
【0018】
【特許文献1】WO 02/20495、カイロン社
【特許文献2】WO 02/10141、ファイザー社
【特許文献3】WO 02/22608、Vertex製薬
【特許文献4】EP−752、424
【特許文献5】EP−461,079
【特許文献6】WO 0035921、
【特許文献7】WO 0035909
【特許文献8】WO 0035906
【特許文献9】WO 0064872
【特許文献10】WO 01/47920
【特許文献11】WO 03/030909
【非特許文献1】WoodgettらによるTrends Biochem.,Sci.,16p.177−81(1991)
【非特許文献2】LovestoneらによるCurrent Biology 4 p.1077−86(1994)
【非特許文献3】BrownleesらによるNeuroreport 8 p.3251−55(1997)
【非特許文献4】TakashimaらによるPNAS 95 p.9637−41(1998)
【非特許文献5】ZhongらによるNature 395 p.698−702(1998)
【非特許文献6】TakashimaらによるPNAS 90p.7789−93(1993)
【非特許文献7】PeiらによるJ.Neuropathol.Exp. 56 p.70−78(1997)
【非特許文献8】J.Neurochemistry 72 p.1327−30(1999)
【非特許文献9】NonakaによるPNAS 95p.2642−47(1998)
【非特許文献10】ThomasらによるJ.Am.Geriatr.Soc. 43 p.1279−89(1995)
【非特許文献11】Sasaki C.らによるNeurol.Res.23(6)p.588−92(2001)
【非特許文献12】Journal of Neurochemistry 77 p.94−102(2001)
【非特許文献13】A.Aliら、Chem.Rev.p.A−N(2000年12月)
【非特許文献14】J.Med.Chem.40、p.1836−9(1997)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明は、神経疾患類、神経変性疾患類、心脈管系疾患類、炎症性疾患類、代謝性疾患類またはタイプIおよび/またはII糖尿病を含みインスリン抵抗性または高血糖によって媒介される代謝性疾患類、不適切なグルコーストレランス、肥満、嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、躁うつ病の治療および/または予防のための式(I)のピリジニルアセトニトリル類
【化4】

およびそれらの薬学的に許容できる塩類に関する。1態様によれば、本発明の化合物類は、例えばグリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK3)の阻害剤類のようなプロテインキナーゼ類の阻害剤類である。
【課題を解決するための手段】
【0020】
下記のパラグラフでは、本発明の化合物類を作るさまざまな化学的部分類の定義を述べ、明確にした定義よりもより広い定義が他に示されていなければ本明細書と請求の範囲全体にあまねく適用する。
【0021】
“C1−C6アルキル”とは、1乃至6個の炭素原子を有するアルキル基を称する。この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ヘキシル等のような基類によって例示される。
【0022】
“アリール”とは、単環(例 フェニル)または多くの縮合環(例 ナフチル)を有し6個乃至14個の炭素原子を有する不飽和芳香族炭素環基を称する。好適なアリールには、フェニル、ナフチル、フェナンスリル(phenantrenyl)等が含まれる。
【0023】
“C1−C6アルキルアリール”とは、ベンジル、フェネチル等を含むアリール置換基を有するC1−C6アルキル基類を称する。
【0024】
“ヘテロアリール”とは、単環性へテロ芳香族または二環性または三環性融合環複素芳香族基を称する。複素芳香基類の特定の例としては、適宜置換されたピリジル、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニル、ベンゾフリル、[2,3−ジヒドロ]ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、イソベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、3H−インドリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリジニル、キナゾリニル、フタラジニル、キノキサリニル、シンノリニル、ナフチリジニル、ピリド[3,4−b]ピリジル、ピリド[3,2−b]ピリジル、ピリド[4,3−b]ピリジル、キノリル、イソキノリル、テトラゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、キサンテニルまたはベンゾキノリルが含まれる。
【0025】
“C1−C6アルキルヘテロアリール”とは、2−フリルメチル、2−チエニルメチル、2−(1H−インドール−3−イル)エチル等を含む複素アリール置換基を有するC1−C6アルキル基を称する。
【0026】
“C2−C6アルケニル”とは、好適には2個乃至6個の炭素原子を有しかつ少なくとも1個乃至2個のアルケニル不飽和部位を有するアルケニル基を称する。好適なアルケニル基には、エテニル(−CH=CH2)、n−2−プロペニル(アリル、−CH2CH=CH2)等が含まれる。
【0027】
“C2−C6アルケニルアリール”とは、2−フェニルビニル等を含むアリール置換基を有するC2−C6アルケニル基を称する。
【0028】
“C2−C6アルケニルへテロアリール”とは、2−(3−ピリジニル)ビニル等を含むヘテロアリール置換基を有するC2−C6アルケニル基を称する。
【0029】
“C2−C6アルキニル”とは、好適には2個乃至6個の炭素原子を有し少なくともアルキニル不飽和部位1乃至2個を有するアルキニル基を称し、好適なアルキニル基には、エチニル(−C≡CH)、プロパルギル(−CH2C≡CH)等が含まれる。
【0030】
“C2−C6アルキニルアリール”とは、フェニルエチニル等を含むアリール置換基を有するC2−C6アルキニル基を称する。
【0031】
“C2−C6アルキニルヘテロアリール”とは、2−チエニルエチニル等を含むヘテロアリール置換基を有するC2−C6アルキニル基類を称する。
【0032】
“C3−C8−シクロアルキル”とは、単環(例 シクロヘキシル)または多縮合環(例 ノルボニル)を有する炭素原子3個乃至8個の飽和炭素環基を称する。好適なシクロアルキルには、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル等が含まれる。
【0033】
“C1−C6−アルキルシクロアルキル”とは、シクロアルキル置換基を有するC1−C6アルキル基を称し、シクロヘキシルメチル、シクロペンチルプロピル等を含む。
【0034】
“ヘテロシクロアルキル”とは、上記定義によるC3−C8−シクロアルキル基を称し、その中で1個乃至3個の炭素原子がO,S,NR,水素またはC1−C6アルキルとして定義されるRから構成される群から選択されたヘテロ原子によって置換されている。好適なヘテロシクロアルキルには、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、1−メチルピペラジン、モルホリン等が含まれる。
【0035】
“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”とは、2−(1−ピロリジニル)エチル、4−モルホリニルメチル、(1−メチル−4−ピペリジニル)メチル等を含むヘテロシクロアルキル置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0036】
“カルボキシ”とは、基−C(O)OHを称する。
【0037】
“C1−C6−アルキルカルボキシ”とは2−カルボキシエチル等を含むカルボキシ置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0038】
“アシル”とは、基−C(O)Rを称し、ここでRはH、“C1−C6−アルキル”、“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”、または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキルを含む。
【0039】
“C1−C6−アルキルアシル”とは、2−アセチルエチル等を含むアシル置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0040】
“アリールアシル”とは、2−アセチルフェニル等を含むアシル置換基を有するアリール基を称する。
【0041】
“ヘテロアリールアシル”とは、2−アセチルピリジル等を含むアシル置換基を有するヘテロアリール基類を称する。
【0042】
“C3−C8−(ヘテロ)シクロアルキルアシル”とは、アシル置換基を有する3員乃至8員環のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基類を称する。
【0043】
“アシルオキシ”とは、−OC(O)Rを称し、ここで、Rは、H,“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”を含む。
【0044】
“C1−C6−アルキルアシルオキシ”とは、2−(アセチルオキシ)エチル等を含むアシルオキシ置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0045】
“アルコキシ”とは、基−O−Rを称し、ここでRには、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”が含まれる。
【0046】
“C1−C6−アルキルアルコキシ”とは、2−エトキシエチル等を含むアルコキシ置換基を有するC1−C6アルキル基を称する。
【0047】
“アルコキシカルボニル”とは、基−C(O)ORを称し、ここでRには、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”が含まれる。
【0048】
“C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル”とは,2−(ベンジルオキシカルボニル)エチル等を含むアルコキシカルボニル置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0049】
“アミノカルボニル”とは、基−C(O)NRR‘を称し、ここで各R,R’には、それぞれ独立して水素、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”が含まれる。
【0050】
“C1−C6−アルキルアミノカルボニル”とは、2−(ジメチルアミノカルボニル)エチル等を含むアミノカルボニル置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0051】
“アシルアミノ”とは、基−NRC(O)R’を称し、ここで各R,R’はそれぞれ独立して、水素、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”である。
【0052】
“C1−C6−アルキルアシルアミノ”とは、2−(プロピオニルアミノ)エチル等を含むアシルアミノ置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0053】
“ウレイド”とは基−NRC(O)NR’R“を称し、ここで各R,R’、R”は、それぞれ独立して水素、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”であり、R’とR“はそれらが結合している窒素原子とともに適宜3−8員環ヘテロシクロアルキル環を形成できる。
【0054】
“C1−C6アルキルウレイド”とは、2−(N’−メチルウレイド)エチル等を含むウレイド置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0055】
“カルバメート”とは、基−NRC(O)OR’を称し、ここで、R、R’はそれぞれ独立して、水素、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”である。
【0056】
“アミノ”とは、基−NRR’を称し、ここで、各R,R’は、それぞれ独立して水素、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”であり、RとR’はそれらが結合している窒素原子とともに適宜3−8員環ヘテロシクロアルキル環を形成できる。
【0057】
“C1−C6−アルキルアミノ”とは、2−(1−ピロリジニル)エチル等を含むアミノ置換基を有するC1−C6アルキル基を称する。
【0058】
“アンモニウム”とは、正電荷基−N+RR’R’’を称し、ここで、各R,R’、R”はそれぞれ独立して、水素、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”であり、RとR’はそれらが結合している窒素原子とともに適宜3−8員環ヘテロシクロアルキル環を形成できる。
【0059】
“C1−C6−アルキルアンモニウム”とは、2−(1−ピロリジニル)エチル等を含むアンモニウム置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0060】
“ハロゲン”とはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード原子を称する。
【0061】
“スルホニルオキシ”とは、基−OSO2−Rを称し、ここで、Rは、H、“C1−C6−アルキル”,ハロゲン類によって置換された例えば−OSO2−CF3基のような“C1−C6−アルキル”、“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”から選択される。
【0062】
“C1−C6−アルキルスルホニルオキシ”とは、2−(メチルスルホニルオキシ)エチル等を含むスルホニルオキシ置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0063】
“スルホニル”とは基“−SO2R”を称し、ここでRは、H、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキル”,ハロゲン類によって置換された例えば−SO2−CF3基のような“C1−C6−アルキル”、“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”から選択される。
【0064】
“C1−C6−アルキルスルホニル”とは、2−(メチルスルホニル)エチル等を含むスルホニル置換基を有するC1−C6アルキル基を称する。
【0065】
“スルフィニル”とは、基“−S(O)−R”を称し、ここでRは、H、“C1−C6−アルキル”,ハロゲン類によって置換された例えば−SO−CF3基のような“C1−C6−アルキル”、“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”から選択される。
【0066】
“C1−C6−アルキルスルフィニル”とは、2−(メチルスルフィニル)エチル等を含むスルフィニル置換基を有するC1−C6−アルキル基類を称する。
【0067】
“スルファニル”とは、基類−S−R−を称し、ここでRは、H、“C1−C6−アルキル”,ハロゲン類によって置換された例えば−SO−CF3基のような“C1−C6−アルキル”、“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”を含む。好適なスルファニル基には、メチルスルファニル、エチルスルファニル等が含まれる。
【0068】
“C1−C6−アルキルスルファニル”とは、2−(エチルスルファニル)エチル等を含むスルファニル置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0069】
“スルホニルアミノ”とは、基−NRSO2−R’を称し、ここで各R,R’はそれぞれ独立して、水素、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”を含む。
【0070】
“C1−C6−アルキルスルホニルアミノ”とは、2−(エチルスルホニルアミノ)エチル等を含むスルホニルアミノ置換基を有するC1−C6アルキル基を称する。
【0071】
“アミノスルホニル”とは、基−SO2−NRR’を称し、ここで各R,R’はそれぞれ独立して、水素、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“C3−C8−シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルアリール”または“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C2−C6−アルケニルアリール”、“C2−C6−アルケニルヘテロアリール”、“C2−C6−アルキニルアリール”、“C2−C6−アルキニルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”を含む。
【0072】
“C1−C6−アルキルアミノスルホニル”とは2−(シクロヘキシルアミノスルホニル)エチル等を含むアミノスルホニル置換基を有するC1−C6−アルキル基を称する。
【0073】
“置換または無置換”:各置換基の定義によって他に制限されなければ、“アルキル”、“アルケニル”、“アルキニル”、“アリール”および“ヘテロアリール”等のような上記の基類は、適宜、“C1−C6−アルキル”,“C2−C6−アルケニル”、“C2−C6−アルキニル”、“シクロアルキル”、“ヘテロシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルアリール”、“C1−C6−アルキルヘテロアリール”、“C1−C6−アルキルシクロアルキル”、“C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル”、“アミノ”、“アンモニウム”、“アシル”、“アシルオキシ”、“アシルアミノ”、“アミノカルボニル”、“アルコキシカルボニル”、“ウレイド”、“カルバメート”、“アリール”、“ヘテロアリール”、“スルフィニル”、“スルホニル”、“アルコキシ”、“スルファニル”、“ハロゲン”、“カルボキシ”、トリハロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ等から構成される群から選択した1個乃至5個の置換基類で置換することもできる。これとは別に、前記置換にはまた、近位の置換基類が環閉鎖を受ける状況、特に近くの官能置換基類が関与し従って例えばラクタム類、ラクトン類、環状無水物類ばかりでなく例えば保護基を得るための過程で環閉鎖により形成されたアセタール類、チオアセタール類、アミナール類を形成する時のような状況を含む。
【0074】
“薬学的に許容できる塩類または錯体類”とは、式(I),(Ia)および(Ib)の下記に示した化合物類の塩類または錯体類を称し、それらは、所望の生物活性を保持している。このような塩類には無機酸類(例 塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等)により形成された酸添加塩類および酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、フマール酸、マレイン酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン酸、パモル酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、メタンスルホン酸、およびポリガラクツロン酸のような有機酸により形成された塩類が含まれるがこれらに限定されない。前記化合物類はまた、当業者に公知の薬学的に許容できる4級塩類として投与することもでき、それらには具体的に式−NR、R'、R''+-の4級アンモニウム塩が含まれ、ここで、R,R’、R”はそれぞれ独立して、水素,アルキルまたはベンジル、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルであり、およびZは、クロライド、ブロマイド、アイオダイド、−O−アルキル、トルエンスルホネート、メチルスルホネート、スルホネート、ホスフェートまたは(ベンゾエート、スクシネート、アセテート、グリコレート、マレアート、マレート、フマレート、シトレート、タートレート、アスコルベート、シンナモアート、マンデロアート、およびジフェニルアセテートのような)カルボキシレートを含むカウンターイオンである。
【0075】
“薬学的に活性な誘導体”とは、被投与者に投与すると直接または間接的に本文に開示の活性を付与できるいかなる化合物も称する。
【0076】
“鏡像異性体過剰”(ee)とは、非対称合成すなわち非ラセミ出発物質類および/または試薬類を要する合成または少なくとも1種の鏡像選択的段階を含む合成による得られる製造物を称し、それによって、少なくとも約52%過剰のオーダーで1個の鏡像異性体が過剰に得られる。
【0077】
本発明は第一に、自己免疫疾患、てんかんを含む神経変性または神経疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、網膜疾患、脊髄損傷、頭部外傷、気質障害、多発性硬化症または筋萎縮性側索硬化症、糖尿病、肥満、喘息、敗血症性ショック、移植拒絶、脳血管障害、緑内障、卒中を含む心脈管系疾患、動脈硬化症、心筋梗塞、心筋再かん流障害、虚血または心、腎、腎および脳再かん流障害を含む虚血状態、腎不全および動脈硬化症を含む炎症性疾患、関節炎、炎症性腸疾患またはリウマチ性関節炎の予防および/または治療用医薬の調製における式Iのピリジニルアセトニトリル類の使用から構成される:
【化5】

Xは、置換または無置換ピリジニルである。
Gは、無置換または置換ピリミジニルまたはトリアジニルである。
【0078】
式(I)はまた、その互変異性体類、その幾何学的異性体類、鏡像異性体類としてのその光学活性形態、ジアステレオマー類およびそのラセミ体形態、ならびに、その薬学的に許容できる塩類を含む。式(I)の好適な薬学的に許容できる塩類は、塩酸、臭化水素酸、硫酸または二硫酸、リン酸またはハイドロゲンホスフェート、酢酸、安息香酸、コハク酸、フマール酸、マレイン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびp−トルエンスルホン酸塩類のような薬学的に許容できる酸類によって形成された酸添加塩類を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0079】
本発明の1態様は、例えば下記に示したもののような式(Ia)のo−ピリジニルアセトニトリル類の互変異性体形状から構成される:
【化6】

A1およびA2は、それぞれ互いに独立してNおよびCHから選択される。
【0080】
Lは、スルホニル、アミノ、無置換または置換C1−C6−アルキル、無置換または置換C2−C6−アルケニル、無置換または置換C2−C6−アルキニル、無置換または置換アリール、無置換または置換ヘテロアリール、無置換または置換飽和または不飽和3−8員環のシクロアルキル、無置換または置換3−8員環のヘテロシクロアルキル、(ここで前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基は、1−2個のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基にさらに融合させることができる)、アシル部分、無置換または置換C1−C6−アルキルアリール、無置換または置換C1−C6−アルキルヘテロアリール、無置換または置換C2−C6−アルケニルアリール、無置換または置換C2−C6−アルケニルヘテロアリール、無置換または置換C2−C6−アルキニルアリール、無置換または置換C2−C6−アルキニルヘテロアリール、無置換または置換C1−C6−アルキルシクロアルキル、無置換または置換C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル、無置換または置換C2−C6−アルケニルシクロアルキル、無置換または置換C2−C6−アルケニルヘテロシクロアルキル、無置換または置換C1−C6アルキニルシクロアルキル、無置換または置換C1−C6アルキニルヘテロシクロアルキル、置換または無置換アルコキシカルボニル、置換または無置換アミノカルボニル、置換または無置換C1−C6−アルキルカルボキシ、置換または無置換C1−C6−アルキルアシル、置換または無置換アリールアシル、置換または無置換ヘテロアリールアシル、置換または無置換C3−C8−(ヘテロ)シクロアルキルアシル、無置換または置換C1−C6−アルキルアシルオキシ、無置換または置換C1−C6−アルキルアルコキシ、無置換または置換C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、無置換または置換C1−C6−アルキルアミノカルボニル、無置換または置換C1−C6−アルキルアシルアミノ、アシルアミノ、無置換または置換C1−C6−アルキルウレイド、置換または無置換C1−C6−アルキルカルバメート、無置換または置換C1−C6−アルキルアミノ、無置換または置換C1−C6−アルキルアンモニウム、無置換または置換C1−C6−アルキルスルホニルオキシ、無置換または置換C1−C6−アルキルスルホニル、無置換または置換C1−C6−アルキルスルフィニル、無置換または置換C1−C6−アルキルスルファニル、無置換または置換C1−C6−アルキルスルホニルアミノ、無置換または置換C1−C6−アルキルアミノスルホニル、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノを含むかまたはそれらから構成される群から選択される。
【0081】
R1は、水素、スルホニル、アミノ、無置換または置換C1−C6−アルキル、無置換または置換C2−C6−アルケニル、無置換または置換C2−C6−アルキニルまたはC1−C6−アルコキシ、無置換または置換アリール(例 フェニル)、ハロゲン、シアノまたはヒドロキシを含むかまたはそれらから構成される群から選択される。好適には、R1は、HまたはC1−C3アルキル(例 メチルまたはエチル基)である。
【0082】
R2は、水素、スルホニル、アミノ、無置換または置換C1−C6−アルキル、無置換または置換C2−C6−アルケニル、無置換または置換C2−C6−アルキニルまたはC1−C6−アルコキシ、ハロゲン、シアノまたはヒドロキシを含むかまたはそれらから構成される群から選択される。好適には、R2は、HまたはC1−C3アルキル(例 メチル基)である。
【0083】
本発明のさらに1態様は、例えば下記に示したもののような式(Ib)のo−ピリジニルアセトニトリル類の互変異性体形状から構成される:
【化7】

R1、R2およびLは、式(Ia)について定義したとおりである。
【0084】
さらに本発明の態様は、例えば下記に示したもののような式(Ic)のo−ピリジニルアセトニトリル類の互変異性体形状から構成される:
【化8】

R1、R2およびLは、式(Ia)について定義したとおりである。
【0085】
更なる態様によれば、式(Ia)、(Ib)及び(Ic)内部の部分Lは、C1−C6−アルコキシまたは式NR3R4のアミノ基から構成される群から選択され、ここで、R3およびR4は、それぞれ互いに独立して、H、置換または無置換C1−C6−アルキル、無置換または置換C2−C6−アルケニル、無置換または置換C2−C6−アルキニル、無置換または置換C1−C6アルコキシ、無置換または置換アリール、無置換または置換ヘテロアリール、無置換または置換飽和または不飽和3−8員環のシクロアルキル、無置換または置換3−8員環のヘテロシクロアルキル、(ここで前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基は、1−2個のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基にさらに融合させることができる)、アシル部分、無置換または置換C1−C6−アルキルアリール、無置換または置換C1−C6−アルキルヘテロアリール、無置換または置換C2−C6−アルケニルアリール、無置換または置換C2−C6−アルケニルヘテロアリール、無置換または置換C2−C6−アルキニルアリール、無置換または置換C2−C6−アルキニルヘテロアリール、無置換または置換C1−C6−アルキルシクロアルキル、無置換または置換C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル、無置換または置換C2−C6−アルケニルシクロアルキル、無置換または置換C2−C6−アルケニルヘテロシクロアルキル、無置換または置換C2−C6アルキニルシクロアルキル、無置換または置換C2−C6アルキニルヘテロシクロアルキルである。これとは別に、R3とR4はそれらが結合している窒素とともに環を形成することもできる。
【0086】
好適な態様において、R3は水素でありR4は無置換または置換C1−C6−アルキル、置換飽和または不飽和3−8員環シクロアルキルである。
【0087】
好適な態様において、R3は水素であり、R4は、直鎖または分枝状C1−C6−アルキル、3−8員環シクロアルキル、3−8員環ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、C1−C6−アルキルシクロアルキル、C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキルから構成される群から選択される。シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
【0088】
さらに具体的態様において、R1は、臭素または式−NHR4(ここで、R4はC1−C6−アルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または不飽和3−8員環シクロアルキル、3−8員環ヘテロシクロアルキル、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、C1−C6−アルキルシクロアルキル、C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキルである)のアミンのいずれかである。
【0089】
式(I)の具体的ピリジニルアセトニトリル類は:
4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔1−(ジフェニルメチル)−3−アゼチジニル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−〔6−(ジメチルアミノ)−3−ピリジニル〕エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2−ピリジニル−2−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α(6−フェニル−2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α(6−フェニル−2(1H)−ピリジニリデン)− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−(4−ピペリジニルアミノ)−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘキシルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(シクロヘキシルメチル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニリル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロブチルアミノ)−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α(1−エチル−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロプロピルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(1−エチルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2〔〔(テトラヒドロ−2H−ピランー4−イル)メチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2−〔〔(テトラヒドロ−2−フラニル)メチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔(2−メチルプロピル)アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔(1−メチルエチル)アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 1−ピペリジンカルボン酸、4−〔〔4−〔(E)−シアノ−2(1H)−ピリジニリデンメチル〕−5−メチル−2−ピリミジニル〕アミノ〕−、1,1−ジメチルエチルエステル 4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔(1−メチルブチル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘキシルアミノ)−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2−ピリジニル−2−〔4−(2−ピリミジニルアミノ)−1−ピペリジニル〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロプロピルアミノ)−α2−ピリジニル− 安息香酸、4−〔2−〔〔4−(シアノ−2−ピリジニルメチル)−5−メチル−2−ピリミジニル〕アミノ〕エチル〕−、メチルエステル 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1,2−ジメチルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2、3−ジメチルシクロヘキシル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニリル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α4−ピリジニル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2−フラニルメチル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(1−メチルブチル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔2−(1H−ピラゾール1−イル)エチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル−、 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−(4−アミノフェニル)エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(4−メトキシフェニル)メチル〕アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル−、 4−ピリミジンアセトニトリル、6−(シクロペンチルアミノ)−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−2−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(4−エチル−1−ピペラジニル)−6−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α4−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔〔4−(ジフルオロメトキシ)フェニル〕メチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2,3−ジメチルシクロヘキシル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、6−メチル−2−〔(1−メチルブチル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2−フラニルメチル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−6−メチル−α2−ピリジニル− 1,3,5−トリアジン−2−アセトニトリル、4−(メチルアミノ)−α2−ピリジニル−6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−〔6−(ジメチルアミノ)−3−ピリジニル〕エチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α3−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(ジプロピルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ) 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル〕プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ) 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(シクロプロピルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−(フェニルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘプチルアミノ)−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−〔〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル〕エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(5−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕−α〔6−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘプチルアミノ)−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−(4−モルホリニル)−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−(1H−イミダゾール4−イル)エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔メチル(フェニルメチル)アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−(フェニルメトキシ)シクロペ
ンチル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(2−ピリジニルアミノ)〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔(トリメチルシリル)エチニル〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(3−ピリジニルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(シクロペンチルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α〔〔3−(3−ヒドロキシ3−メチル−1−ブチニル)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−1,2、4−トリアゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル−
【0090】
式(I)の化合物類は、医薬としての用途、特に自己免疫疾患、神経変性疾患類、てんかんを含む神経疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、網膜疾患、脊髄損傷、頭部外傷、気質障害、特に躁うつ病、多発性硬化症または筋萎縮性側索硬化症、糖尿病、特にタイプII糖尿病および肥満、喘息、敗血症性ショック、移植拒絶、脳血管障害、緑内障、卒中を含む心脈管系疾患、動脈硬化症、心筋梗塞、心筋再かん流障害、虚血、腫瘍および動脈硬化を含む炎症性疾患類、関節炎、炎症性腸疾患またはリウマチ性関節炎の予防および/または治療用医薬としての用途に適している。
【0091】
さらに本発明は、プロテインキナーゼ媒介シグナル伝達経路の修飾、特に阻害用ならびに異常プロテインキナーゼ活性が原因の疾患の予防および治療用の薬剤組成物類の調製のための式(I)のピリジニルアセトニトリル類の用途に関する。好適には、このプロテインキナーゼは、c−Junキナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ3であり、特にグリコーゲンシンターゼキナーゼ3ベータである。式Iの化合物類は、単独であるいはさらに他の薬剤と併用して用いることができるであろう。
【0092】
具体的には、式(I)の化合物類は、プロテインキナーゼ類、特にJNKまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ3の阻害が必要な病理状態および疾患類の予防および/または治療のための医薬調製において有用である。これらの疾患類は、神経変性疾患、てんかんを含む神経疾患類、アルツハイマー病、パーキンソン病、網膜疾患、脊髄損傷、頭部外傷、多発性硬化症または筋萎縮性側索硬化症、糖尿病、特にタイプII糖尿病と肥満、喘息、敗血症性ショック、移植拒絶、脳血管障害、緑内障、卒中を含む心脈管系疾患、動脈硬化症、心筋梗塞、心筋再かん流障害、虚血および動脈硬化症を含む炎症性疾患、関節炎、炎症性腸疾患またはリウマチ性関節炎から構成される群から選択される。
【0093】
具体的には、式Iの化合物類は、哺乳類、特にヒトの免疫系および神経系の障害治療用用途に適している。このような神経系疾患には、例えば、例えばアルツハイマー病のような神経変性疾患類、ハンチントン病、パーキンソン病、網膜疾患、脊髄損傷、多発性硬化症または筋萎縮性側索硬化症、頭部外傷、てんかんおよび痙攣、虚血性および出血性脳卒中が含まれる。
【0094】
また、式Iの化合物類は、タイプIおよびタイプII糖尿病を含むインスリン抵抗性または高血糖によって媒介される代謝障害、不適切なグルコーストレランス、インスリン抵抗性、高脂血症、高トリグリセミド血症、高コレステロール血症、肥満、嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療および/または予防における用途に適している。
【0095】
免疫系疾患には、例えば、喘息、移植拒絶、炎症性腸症候群(IBD)のような炎症性プロセス、軟骨および骨侵食疾患、リウマチ性関節炎、敗血症性ショックが含まれる。
【0096】
式Ia−Icの化合物類は、胸部、結腸直腸、すい臓、前立腺、精巣、卵巣、肺、肝および腎臓腫瘍のような腫瘍治療用途にも適している。
【0097】
別の態様において、式Iの化合物類は、動脈硬化、再狭窄、緑内障、卒中、例えば脳虚血のような虚血、心筋再かん流障害または心筋梗塞を含む心脈管系疾患を治療するために使用できる。
別の態様において、式Iの化合物類は、心および腎不全、肝障害および脳再かん流傷害を含むさまざまな虚血状態を治療するために使用できる。
【0098】
本発明の別の目的は、式(I)のピリジニルアセトニトリルの薬学的活性量を患者に投与することを含むプロテインキナーゼ媒介疾患状態を治療する方法である。
【0099】
さらに本発明の目的は、式Iのピリジニルアセトニトリルを調製するプロセスである。
【0100】
本発明で例示したピリジニルアセトニトリル類は、下記の一般的方法類と操作を用いて、容易に入手可能な出発物質類から調製することができる。典型的なまたは好適な実験条件(すなわち、反応温度、時間、試薬モル数、溶媒類等)が示されれば、他に特に断りがなければ他の実験条件も使用できる。最適反応条件は、使用した特定反応物質類または溶媒類により変えることもできるが、このような条件は、通常、最適化操作により当業者が決めることができる。
【0101】
一般的に、一般式Iのピリジニルアセトニトリル誘導体類は、液相化学プロトコール類を用いていくつかのプロセスで得ることができる。
【0102】
1プロセスによれば、XとGが上記に定義したとおりである一般式Iのピリジニルアセトニトリル誘導体類は、対応するアセトニトリル誘導体類Iとクロロ誘導体類Vから下記の実施例に記載しスキーム1に示したような周知の液相化学プロトコールにより調製する。
【0103】
【化9】

【0104】
クロロ誘導体類Vは、市販業者から入手するかまたは下記のスキーム2に示したようなさまざまな化学プロトコール類から作製することができる。
【0105】
一般式Iのピリジニルアセトニトリル類は、上記に概略した一般的プロセスにより調製され、ピリジニルアセトニトリル誘導体類IVから出発し、ここで、Xは上述のとおりであり、これを、ビス−クロロ誘導体類V’と反応させるが、ここでG’は上述のとおりであり、合成II’の中間体を得る。以下の段階では、中間体II’をアミン類IIIにより処理し、ここで置換基類R3,R4は上述のとおりであり、下記の実施例とスキーム2に示したような周知の液相化学プロトコールを用いて最終ピリジニルアセトニトリル誘導体Iを得る。
【0106】
【化10】

ここでG’はピリミジニルまたはトリアジニルコアG’aである。下記のスキーム3にG’bまたはG’cを示したが、ここで、R2は上述のとおりであり、また、A1およびA2は、それぞれ互いに独立しておりかつNおよびCHから選択される。
【0107】
【化11】

【0108】
置換基Xが上述のとおりである一般式Iaのピリジニルアセトニトリル誘導体類は、スキーム4に示したようにその後の2段階で得られた。第1段階では、クロロピリジニルアセトニトリル誘導体類II’aは、ビスクロロ誘導体V’aとピリジニル化合物IVの縮合後単離したが、ここでヘテロ芳香族コアはG’aであり、R2は上述のとおりであり、A1とA2は、それぞれ互いに独立してNおよびCHから選択される。この第1反応段階は、例えば、水素化リチウムまたは水素化ナトリウムまたは類似試薬類を用いてTHFまたはDMFのような適切な溶媒中で行った。この反応は、伝統的熱方法により化合物類IVおよびV’aの固有反応性に依存してさまざまな温度で行うことができまたはマイクロウェーブ技術を用いて、実施例に記載のもののような当業者に周知の標準的条件を用いて行うことができる。以下の段階では、クロロピリジニルアセトニトリル誘導体類II’aをさまざまなアミン類IIIで処理し、予測したピリジニルアセトニトリル誘導体類Iaを得る。アミンIIIによる複素環部分のクロロ原子の求核的排除は、触媒としてのヨウ化ナトリウムおよびジイソプロピル−エチルアミンのトリエチルアミンのような塩基または類似試薬類の存在下または非存在下、数当量のアミン類IIIにより処理して行う。この反応は、伝統的熱方法により化合物類IIIおよびII’aの固有反応性に依存してさまざまな温度で行うことができまたはマイクロウェーブ技術を用いて、実施例に記載のもののような当業者に周知の標準的条件を用いて行うことができる。
【0109】
【化12】

【0110】
置換基Xが上述のとおりである一般式Ibのピリジニルアセトニトリル誘導体類は、スキーム5に示したようにその後の2段階で得られた。第1段階では、クロロピリジニルアセトニトリル誘導体類II’bは、ビスクロロ誘導体V’bとピリジニル化合物IVの縮合後単離したが、ここでヘテロ芳香族コアはG’bであり、R2は上述のとおりである。第1反応段階は、例えば、水素化リチウムまたは水素化ナトリウムまたは類似試薬類を用いてTHFまたはDMFのような適切な溶媒中で行った。この反応は、伝統的熱方法により化合物類IVおよびV’bの固有反応性に依存してさまざまな温度で行うことができまたはマイクロウェーブ技術を用いて、実施例に記載のもののような当業者に周知の標準的条件を用いて行うことができる。以下の段階では、クロロピリジニルアセトニトリル誘導体類II’bをさまざまなアミン類IIIで処理し、予測したピリジニルアセトニトリル誘導体類Ibを得る。アミンIIIによるピリミジニル部分のクロロ原子の求核的排除は、触媒としてのヨウ化ナトリウムおよびジイソプロピル−エチルアミンのトリエチルアミンのような塩基または類似試薬類の存在下または非存在下、数当量のアミン類IIIにより処理して行う。この反応は、伝統的熱方法により化合物類IIIおよびII’bの固有反応性に依存してさまざまな温度で行うことができ、またはマイクロウェーブ技術を用いて、実施例に記載のもののような当業者に周知の標準的条件を用いて行うことができる。
【0111】
【化13】

【0112】
置換基Xが上述のとおりである一般式Icのo−ピリジニルアセトニトリル誘導体類は、スキーム6に示したようにその後の2段階で得られた。第1段階では、クロロトリアジニルアセトニトリル誘導体類II‘cは、ビスクロロ誘導体V’cとピリジニル化合物IVの縮合後単離したが、ここでヘテロ芳香族コアはG‘cであり、R2は上述のとおりである。この第1反応段階は、例えば、水素化リチウムまたは水素化ナトリウムまたは類似試薬類を用いてTHFまたはDMFのような適切な溶媒中で行った。この反応は、伝統的熱方法により化合物類IVおよびV’cの固有反応性に依存してさまざまな温度で行うことができまたはマイクロウェーブ技術を用いて、実施例に記載のもののような当業者に周知の標準的条件を用いて行うことができる。以下の段階では、クロロピリジニルアセトニトリル誘導体類II‘cをさまざまなアミン類IIIで処理し、予測したピリジニルアセトニトリル誘導体類Icを得る。アミンIIIによるトリアジニル部分のクロロ原子の求核的排除は、触媒としてのヨウ化ナトリウムおよびジイソプロピル−エチルアミンのトリエチルアミンのような塩基または類似試薬類の存在下または非存在下、数当量のアミン類IIIにより処理して行う。この反応は、伝統的熱方法により化合物類IIIおよびII’cの固有反応性に依存してさまざまな温度で行うことができまたはマイクロウェーブ技術を用いて、実施例に記載のもののような当業者に周知の標準的条件を用いて行うことができる。
【0113】
【化14】

【0114】
ピリジニルアセトニトリル誘導体類IVは、市販業者から入手するかまたはその後の2段階で対応するメチルピリジン誘導体類VIから後者をN−ブロモスクシンイミドとベンゾイルペルオキシドで処理し、ブロモメチルピリジンアナログVIIを得て、それをナトリウムシアナイドにより処理し、これは下記の実施例とスキーム7に示したような当業者に周知の標準的条件下でブロモメチル化合物を対応するピリジニルアセトニトリル類IVに変換するために用いた。
【0115】
【化15】

【0116】
ジクロロ複素環V’aおよびジクロロピリミジル成分類V’bは、市販業者から得る。ジクロロトリアジニル誘導体類V’cは、市販業者から得るかまたは当業者に周知の標準的条件を用いて塩化シアヌール酸VIIIからこれを一級または二級アミン類IIIで処理することによって式V’cの製造物をスキーム8に示したように得る。
【0117】
【化16】

【0118】
Xが上述のとおりであるスキーム1,4,5,6,7に示した式IVのピリジニル化合物類、式VIのメチルピリジン誘導体類またはブロモピリジン誘導体類VIIは、市販業者から入手するかまたは例えばスキーム9に例示しかつ以下の実施例で説明したプロセスのひとつを用いて得ることもできる。特に好適なプロセスは、いかなる公知の官能基変換(インターコンベンション)プロトコールを用いて1個の官能基部分(R1)を異なるもの(R1’)に変えることから構成される。スキーム9に示したように、最善の合成戦略の選択には、当業者には理解されるであろうがインターコンベンションされる官能基類の性質および対応する化合物類中に存在する他の官能基類との必要な反応条件との適合性によって支配されるであろう。最も好適な出発物質類IV,VIおよびVII中でR1が−Br,−Cl,−I,−OH、−NH2−,CH2OH,−CHO,−COOH,−NO2,および/または−CH2COOHであるものがあり、それらは市販業者から得るかまたは前記文献に記載の数多くのプロセス類のひとつによって作製される。Rがスキーム9に定義したとおりであるそれに由来する中間体類(XXI,XXV,XXVII)から、R9,R10,R11,R7が上述のとおりである例えば(XXII)−(XXXV)のような広範囲の誘導体類が酸化、還元、O−およびN−アルキル化、還元的アルキル化およびアミノ化、鎖伸長反応、ミツノブ反応、アシル化、デボシル化、ウィッティヒ反応、アシル化、スルホニル化、スキーム9に一部を例示したスチレ、スズキ、ソノガシラおよび官能基インターコンバージョンにつながる他のあらゆる適切な変換反応類を含む反応シークエンスによって得ることができる。スキーム9に引用した合成例は、R,R1が上記説明とスキーム9に記載のとおりである一般構造(IV)、(VI)および(VII)の化合物類に適用されるような官能基インターコンバージョンの概念を例示することを意図しており、前記合成アプローチ範囲を限定するものとみなすべきではない。
【0119】
【化17】

【0120】
薬剤類として利用する際、本発明のピリジニルアセトニトリル類は、典型的には薬剤組成物の形状で投与される。したがって、式(I)の化合物と薬学的に許容できる担体、希釈剤または賦形剤を含む薬剤組成物類もまた本発明の範囲にある。当業者は、薬剤組成物を調製するために適したこのような担体、希釈剤または賦形剤化合物類の実にさまざまなものを知っている。
【0121】
本発明の化合物類は、従来使用されているアジュバント、担体、希釈剤または賦形剤とともに薬剤組成物類およびその単位投与量の形状に入れることができ、そのような形状で錠剤または充填カプセル、または溶液のような液剤、懸濁剤、エマルジョン、エリキシル、またはこれらを充填したカプセルの形状で利用でき、すべては経口用途であり、あるいは、(皮下用途を含む)非経口用無菌注入可能溶液類の形状で利用できる。このような薬剤組成物類およびその単位投与量は、添加活性化合物類または成分類を含むかあるいは含まないで、従来割合で成分類を含むことができ、このような単位形状は、使用を意図した一日投与量範囲に比例したいかなる適切な有効量の活性成分を含むことができる。
【0122】
薬剤として使用する際、本発明のピリジニルアセトニトリル類は、典型的には、薬剤組成物の形状で投与される。このような組成物類は、薬学で周知のように調製でき、少なくとも1個の活性化合物を含む。一般的に、本発明の化合物類は、薬学的に有効量で投与される。実際に投与される化合物の量は、典型的には、治療すべき状態、選択した投与経路、投与する実際の化合物、患者の年齢、体重および反応、患者症状の重篤度を含む関連状況を考慮して医師が決定するであろう。
【0123】
これら発明の薬剤組成物類は、経口、結腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、硬膜腔内、腹腔および鼻腔中を含むさまざまな経路で投与できる。意図した運搬経路に応じて、前記化合物類は好適には、注入可能、局所または経口組成物類として製剤化される。経口投与用組成物類は、バルク液剤または懸濁剤またはバルク粉末の形状を取ることもできる。しかしさらに一般的には、前記組成物類は、投与を正確にするため単位投与量形状で存在する。用語“単位投与量形状”とは、ヒトおよび他の哺乳類のために単位投与量として適した物理的に明確な単位量を称し、各単位量には、適切な薬剤学的賦形剤とともに薬学所望の治療効果を得るために計算した事前に決定した活性物質量を含む。典型的な単位投与量形状には、液剤組成物類の充填済み、測定済みアンプル類またはシリンジ類または固体組成物類の場合には丸剤、錠剤、カプセル等が含まれる。このような組成物類において、ピリジニルアセトニトリル化合物は、通常、マイナー成分(約0.1乃至約50重量%または好適には約1乃至約40重量%)であり、残りは、さまざまなビヒクルまたは担体類と所望の投与形態を形成するために有用なプロセシング補助剤類である。
【0124】
経口投与に適した液体形状には、緩衝液、懸濁化および調剤用薬剤類、着色剤、芳香剤等が含まれる。固体形状には、例えば、下記の成分類のいずれかまたは類似性質の化合物類が含まれる。微細結晶セルロース、トラガントガムまたはゼラチン;でんぷんまたはラクトースのような賦形剤、アルギン酸、プリモゲルまたはコーンスターチのような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤;コロイドシリコンジオキサイドのような滑択剤;ショ糖またはサッカリンのような甘味料;またはペパーミント、メチルサリシレートまたはオレンジフレーバーのような芳香剤。
【0125】
注入可能な組成物類は、典型的には、注入可能な無菌生理食塩水またはリン酸緩衝生理食塩水または当該技術で公知の他の注入可能担体類に基づいている。上記にも述べたように、前記組成物類中の式Iのピリジニルアセトニトリル類は、典型的にはマイナー成分であり、0.05乃至10重量%の間の範囲であることが多く、残りは、注入可能担体等である。
【0126】
経口投与または注入可能組成物類用上記成分類は、単に代表的であるに過ぎない。他の材料類ならびにプロセシング技術等も、本文で参考として引用したRemington‘s Pharmaceutical Sciences,第20版、2000、Marck Publishing Company、Easton、Pennsylvaniaのパート5中に述べられている。
【0127】
本発明の化合物類はまた、徐放性形状でまたは徐放性ドラッグデリバリシステムから投与することができる。代表的徐放性材料の説明もまた、Remington‘s Pharmaceutical Sciencesに見出すことができる。
【0128】
下記において、本発明をいくつかの実施例を用いて説明するが、本発明の範囲を限定するものではない。
【0129】
下記の略語を次の実施例中で以降用いる:min(分)、hr(時間)、g(グラム)、mmol(ミリモル)、m.p.(融点)、eq(当量)、mL(ミリリットル)、μL(マイクロリットル)、mL(ミリリットル)、ACN(アセトニトリル)、Bos(ブトキシカルボニル)、CDCl3(重水素化クロロホルム)、CsCO3(セシウムカーボネート)、cHex(シクロヘキサン類)、DCM(ジクロロメタン)、DIC(ジイソプロピルカルボジイミド)、DIPEA(ジイソプロピルアミン)、DMA(ジメチルアセトアミド)、DMAP(4−ジメチルアミノピリジン)、DMF(ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチル−スルホキシド)、DMSO−d6(重水素ジメチルスルホキシド)、EDC(1−(3−ジメチル−アミノ−プロピル)−3−エチルカルボジイミド)、Et3N(トリエチルアミン)、EtOAc(エチルアセテート)、EtOH(エタノール)、Et2O(ジエチルエーテル)、Fmoc(9−フルオレニル−メトキシカルボニル)、HOBt(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)、iPrOH(イソプロパノール)、K2CO3(炭酸カリウム),LiH(水素化リチウム)、NaI(ヨウ化ナトリウム)、NaH(水素化ナトリウム)、NaHCO3(重炭酸ナトリウム)、NH4Cl(塩化アンモニウム)、nBuLi(nブチルリチウム)、Pd(PPh34(パラジウムトリフェニルホスフィンテトラキス)、(TBTU(O−ベンゾトリアゾイル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム−テトラフルオロボレート)、TEA(トリエチルアミン)、TFA(トリフルオロ酢酸)、THF(テトラヒドロフラン)、TMOF(トリメチルオルソフォルメート)、MgSO4(硫酸マグネシウム)、PetEther(石油エーテル)、rt(室温)。
【0130】
下記の実施例に述べたHPLC、NMRおよびMSデータは、下記のようにして得た:HPLC:カラムWaters Symmetry C8 50×4.6mm、条件:MeCN/H2O、5から100%(8分)、マックスプロット230−400nm;マススペクトル:PE−SCIEX API 150EX(APCIおよびESI)、LC/MSスペクトル:Waters ZMD(ES);1H−NMR:Bruker DPX−300MHz。
【0131】
精製物は、下記のようにして得た:カラムPrep Nova−Pak(登録商標) HRC186μm 60オングストローム、40×30mm(最大100mgまで)または40×300mm(最大1gまで)を備えた調製的HPLC Waters Prep LC4000 System。精製物はすべて、MeCN/H2O 0.09% TFA勾配により行った。
【実施例】
【0132】
中間体1:6−ブロモ−2−ブロモメチルピリジン
(参考スキーム7、化合物VII)
【化18】

CCl4(800ml)中6−ブロモ−2−メチルピリジン(46.5g、0.27mol)混合物に対してNBS(53g、0.297mol)およびベンゾイルペルオキシド(4.7g)を添加し、光のあるところで2時間還流させた。この反応混合物を50℃まで冷却し、固体スクシンイミドをろ過し除去した。ろ液を濃縮し、粗6−ブロモ−2−ブロモメチルピリジン(71g)を次の反応に用いた。
【0133】
1H NMR (300MHz, CDC13) ; 4.5 (s, 2H), 7.6 (d, J = 7.8Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.8Hz, 1, 1H), 7.84 (t, J = 7.9Hz). MS (ESI+): 251.9 ; MS (ESI-) : 249.8
【0134】
中間体2:6−ブロモピリジン−2−イル−アセトニトリル
(参考スキーム7、化合物IV)
【化19】

上記粗6−ブロモ−2−ブロモメチルピリジン(70g、0.28mol)のジオキサン(500mL)および水(250mL)中攪拌溶液に対して0℃でNaCN(28g、0.74mol)を添加し、次に16時間室温(RT)で攪拌した。この反応混合物を水3リットルでクエンチさせ、酢酸エチル(4×500mL)で抽出した。有機層を水(400L)およびブライン(250mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ濃縮し粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(石油エーテル/酢酸エチル、8:2)で精製し、6−ブロモピリジン−2−イル−アセトニトリル(22.5g、40%)を得た。[TLC:石油エーテル/酢酸エチル、7:3、Rf=0.35]
【0135】
1H NMR (300MHz, CDC13) ; 4.2 (s, 2H), 7.47 (d, J = 7.9Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.9Hz, 1, 1H), 7.8 (t, J = 7.9Hz). MS (ESI+) : 199.2 ; MS (ESI-) : 197.2.
【0136】
中間体3:2−ピリジンアセトニトリル、6−フェニル(参考スキーム9、化合物XXII)
【化20】

25mLのフラスコ中で、Pd(PPh34(0.01mmol,0.02当量)、(6−ブロモピリジ−2−イル)アセトニトリル100mg(0.51mmol,1当量)およびフェニルボロン酸68mg(0.56mmol、1.1当量)をベンゼン10mLおよびEtOH0.4mL中に溶解させた。次に、2M Na2CO3溶液0.56mL(1.12mmol、2.2当量)を添加した。この反応混合物を40時間、還流しながら攪拌した。その後反応物をブラインでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、次に水とブラインで洗浄した。有機層を次にMgSO4で乾燥させ、ろ過し注意しながら濃縮した(ベンゼン)。残渣をcHex:EtOAc(80:20)中フラッシュクロマトグラフィで精製した。所望の産物が、有機固体として単離された(58mg、収率:58%)。
【0137】
1H NMR (300MHz, CDC13); 4.11 (s, 2H), 7.41-7.53 (m, 4H), 7.73 (d, Jd = 7. 91,1H), 7.88 (t, Jt = 7.91, 1H),), 8.02 (dd, Jd = 7.91, Jd'= 1.5, 2H). MS (ESI+ : 195.33 ; MS (ESI-) : 193.3.
【0138】
中間体4:1,3,5−トリアジン−2−アミン、4,6−ジクロロ−N−メチル−
(参考スキーム8、化合物V’c)
【化21】

塩化シアヌル酸(10g、54.3mmol、1当量)をTHF(200mL)中に溶解させ、−70℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(36.3mL、1.42mmol、2当量)とメチルアミン塩酸塩(3.7g、1当量)をこの反応混合物に添加し、それを−70℃で2時間さらに室温で1時間攪拌した。THFを真空中で除去し、残留物質をDCM中に取り水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、DCMを除去し、無色粉末を得た(9.5g、97%)。
【0139】
MS (ESI+) : 181.2 ; MS (ESI-) : 179.2.
【0140】
中間体5:4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(参考スキーム5、化合物II’b)
【化22】

【0141】
方法A:
無水THF(10mL)中LiH(404mg、50.79mmol)懸濁液に対して、無水THF(10mL)中2−ピリジルアセトニトリル(3g、25.39mmol)溶液を滴下した。この反応混合物を1時間、0度で攪拌した。無水THF(5ml)中に溶解させた2,4−ジクロロ−5−メチル−ピリミジン(4.55g、27.93mmol)の溶液を0度で滴下した。この反応混合物を攪拌し、還流しながら14時間加熱した。この反応混合物を室温まで加温し、水(20mL)を添加した。THFを真空中で蒸発させ、1N HCl(20mL)溶液を添加した。沈殿物をろ過し、水(10mL)とシクロヘキサン類(10mL)で洗浄し、黄色固体を得て、それを真空中40度で乾燥させた。黄色結晶生成物4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデンを単離した(5.5g、90%)。
【0142】
方法B:
無水DMF(10mL)中NaH(60%分散オイル中NaH1.3g、32.5mmol、4当量)の懸濁液に対して、無水DMF(10mL)中2−ピリジルアセトニトリル(960mg、8.12mmol、1当量)の溶液を室温で滴下添加した。この反応混合物を室温で1時間、攪拌した。2,4−ジクロロ−5−メチル−ピリミジン(1.32g、8.12mmol、1当量)の無水DMF(5ml)溶液を室温で添加した。反応混合物を室温で14時間、攪拌した。混合物を水(1mL)で加水分解し、10M HCl 1.6mLで酸性にした。溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、乾燥するまで蒸発させた。残渣を50:50(EtOAc:cHex)カラムクロマトグラフィで精製した。分画を蒸発させ、黄色固体を得て、それを真空中40度で乾燥させた。黄色結晶生成物4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデンを単離した(1.7g、86%)。
【0143】
4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン:1H NMR (300 MHz, DMSO); 2.34 (s, 3H), 3.31 (s, 1H), 6.94 (t, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.84-7.97 (m, 2H), 8.25 (d, 1H), 15.19 (brs, 1h). MS (ESI+) 245, (ESI-) 243.
【0144】
中間体6:4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化23】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、2−ピリジルアセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率61%で単離した(HPLCによる純度98.5%)。
【0145】
MS (ESI+) : 231.2 ; MS (ESI-) : 229.8.
【0146】
中間体7:4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α3−ピリジニル−
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化24】

中間体5で概説した一般的方法(方法A)に従い、3−ピリジルアセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−5−メチル−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率82%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0147】
MS (ESI+) : 246.2 ; MS (ESI-) : 244.6.
【0148】
中間体8:4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α3−ピリジニル−
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化25】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、3−ピリジルアセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率55%で単離した(HPLCによる純度90%)。
【0149】
MS (ESI+) : 231.3 ; MS (ESI-) : 229.4.
【0150】
中間体9:4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α4(1H)−ピリジニリデン−
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化26】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、4−ピリジルアセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−5−メチル−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率72%で単離した(HPLCによる純度96%)。
【0151】
MS (ESI+) : 245.7 ; MS (ESI-) : 243.5
【0152】
中間体10:4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α4(1H)−ピリジニリデン−
(参考スキーム5、化合物II‘b)
【化27】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、4−ピリジルアセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率69%で単離した(HPLCによる純度94%)。
【0153】
MS (ESI+) : 231.4 ; MS (ESI-) : 229.6.
【0154】
中間体11:4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α(6−フェニル−2(1H)−ピリジニリデン)−
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化28】

中間体5で概説した一般的方法(方法A)に従い、2−ピリジンアセトニトリル、6−フェニル−(中間体3)および2,4−ジクロロ−5−メチル−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率97.5%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0155】
1H NMR (300 MHz, CDC13) ; 2.45 (s, 3H), 7.47 (d, Jd = 8.64, 1H), 7.53 (d, Jd = 7.53, 1H), 7.63-7.65 (m, 3H), 8.02-8.07 (m, 4H). MS (ESI+) : 321.2 ; MS (ESI-) : 319.1
【0156】
中間体12:4−ピリミジンアセトニトリル、6−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−
(参考スキーム4、化合物II’a)
【化29】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、2−ピリジルアセトニトリルおよび4,6−ジクロロ−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率60%で単離した(HPLCによる純度97%)。
【0157】
MS (ESI+) : 231.5 ; MS (ESI-) : 229.7.
【0158】
中間体13:1,3,5−トリアジン−2−アセトニトリル、4−クロロ−6−(メチルアミノ)−α2(1H)−ピリジニリデン−
(参考スキーム6、化合物II’c)
【化30】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、2−ピリジルアセトニトリルおよび1,3,5−トリアジン−2−アミン、4,6−ジクロロ−N−メチル−から出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率61%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0159】
MS (ESI+) : 261.5 ; MS (ESI-) : 259.7.
【0160】
中間体14:4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−4−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化31】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、2−ピリジルアセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率62%で単離した(HPLCによる純度94%)。
【0161】
MS (ESI+) : 245.8 ; MS (ESI-) : 243.9.
【0162】
中間体15:4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化32】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、6−ブロモピリジン−2−イル−アセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−5−メチル―ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロトグラフィ後に黄色固体として収率82%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0163】
MS (ESI+) : 324.2 ; MS (ESI-) : 322.6.
【0164】
中間体16:3−ブロモ−2−ブロモメチルピリジン
(参考スキーム7、化合物VII)
【化33】

CCl4(800mL)中3−ブロモ−2−メチルピリジン(46.5g、0.27mol)の混合物に対してNBS(53g、0.297mol)およびベンゾイルペルオキシド(4.7g)を添加し、光のあるところで2時間還流させた。この反応混合物を50℃まで冷却し、固体スクシンイミドをろ過し除去した。ろ液を濃縮し、粗6−ブロモ−2−ブロモメチルピリジンを次の反応に用いた。
【0165】
MS (ESI+) : 251.8 ; MS (ESI-) : 249.8
【0166】
中間体17:3−ブロモピリジン−2−イル−アセトニトリル
(参考スキーム7、化合物IV)
【化34】

上記粗3−ブロモ−2−ブロモメチルピリジン(70g、0.28mol)のジオキサン(500mL)および水(250mL)中攪拌溶液に対して0℃でNaCN(28g、0.74mol)を添加し、次に16時間室温(RT)で攪拌した。この反応混合物を水3リットルでクエンチさせ、酢酸エチル(4×500mL)で抽出した。有機層を水(400L)およびブライン(250mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ濃縮し粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(石油エーテル/酢酸エチル、8:2)で精製し、3−ブロモピリジン−2−イル−アセトニトリル(22g、40%)を得た。[TLC:石油エーテル/酢酸エチル、7:3、Rf=0.35]
【0167】
MS (ESI+) : 199.2 ; MS (ESI-) : 197.2.
【0168】
中間体18:4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化35】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、3−ブロモピリジン−2−イル−アセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−5−メチル−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0169】
MS (ESI+) : 324.9 ; MS (ESI-) : 322.9.
【0170】
中間体19:4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化36】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、3−ブロモピリジン−2−イル−アセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率86%で単離した(HPLCによる純度96%)。
【0171】
MS (ESI+) : 310.9 ; MS (ESI-) : 308.6.
【0172】
中間体20:5−ブロモ−2−ブロモメチルピリジン
(参考スキーム7、化合物VII)
【化37】

CCl4(800mL)中5−ブロモ−2−メチルピリジン(46.5g、0.27mol)の混合物に対してNBS(53g、0.297mol)およびベンゾイルペルオキシド(4.7g)を添加し、光のあるところで2時間還流させた。この反応混合物を50℃まで冷却し、固体スクシンイミドをろ過し除去した。ろ液を濃縮し、粗5−ブロモ−2−ブロモメチルピリジンを次の反応に用いた。
【0173】
MS (ESI+) : 251.9 ; MS (ESI-): 250.5
【0174】
中間体21:4−ピリミジンアセトニトリル、α(5−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−
(参考スキーム5、化合物II’b)
【化38】

中間体5で概説した一般的方法(方法B)に従い、5−ブロモピリジン−2−イル−アセトニトリルおよび2,4−ジクロロ−ピリミジンから出発して、標題化合物をフラッシュクロマトグラフィ後に黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0175】
MS (ESI+) : 311.3 ; MS (ESI-) : 308.9.
【0176】
実施例1:Xが上述のとおりでG’=G’a,G’bまたはG’cである一般式(I)のピリジニルアセトニトリル誘導体類の液相合成の一般的操作(スキーム1−6):4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化39】

【0177】
方法C:
iPrOH(またはDMA:iPrOH(1:1))2mL中4−ピリミジンアセトニトリル、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)(100mg、0.41mmol、1当量)の溶液に対してiPrOH(またはDMA:iPrOH(1:1))2mL中トリエチルアミン(0.113mL、0.82mmol、2当量)およびシクロペンチルアミン(0.121mL、1.23mmol、3当量)を添加した。この反応混合物を165℃まで50分間マイクロウェーブオーブンで加熱した。この反応混合物に対して水1mLおよび1M HCl 1mLを添加した。沈殿物をろ過し、水、iPrOHおよび/またはアセトニトリルおよび/またはジエチルエーテルで洗浄した。黄色固体をDCM 2mL中に溶解させ、DCM:TFAの50:50溶液1mLを添加した。この溶液を真空中で蒸発させた。黄色固体を真空中で一晩、乾燥させた。TFA塩としての所望の化合物を黄色固体として単離した(119mg、0.29mmol、収率:70%)。
【0178】
方法D:
iPrOH(またはDMA:iPrOH(1:1))2mL中4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)(100mg、0.41mmol、1当量)の溶液に対してiPrOH(またはDMA:iPrOH(1:1))2mL中トリエチルアミン(0.113mL、0.82mmol、2当量)およびシクロペンチルアミン(0.121mL、1.23mmol、3当量)を添加した。この反応混合物を165℃まで50分間マイクロウェーブオーブンで加熱した。この反応混合物に対して水1mLおよび1M HCl 1mLを添加した。反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣をDMSO 1mL中に溶解させ、次に水中0.01%TFA中アセトニトリル10%とアセトニトリル100%勾配を用いて調製的HPLCによって精製した。前記分画を集め、TFA塩として所望の生成物を得た。
【0179】
方法E:
Building Blocks10mgをDMA0.3mL中に溶解させた。DMA(0.3mL)に溶解させたEt3N(4当量)とアミン類(4当量)を次にこの反応混合物に添加し、プレートを密封し、下記のようにマイクロウェーブオーブン(Mars5)で加熱した:同時にプレート2枚を4分間300Wで加熱し、次に、10分間冷却するように放置した。これを4回、繰り返した。次に反応混合物を2mLのプレートに移し、溶媒をGenevac中で除去した。ワークアップ:水/CH3COOH(2%)1mLを次に添加し、プレートを3時間しんとうさせた。Zymarkを用いて水層を除去し、固体を残した。この固体をさらに水で(2回)洗浄した。MeOH/TFA(20%)1mLを前記プレートに添加し、室温で48時間しんとうさせ、Lissyを用いて上清を集めた。分析プレートを作製し、溶媒をGenevacで除去した。
【0180】
4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル:黄色固体;lH NMR(300 MHz、DMSO);1.46-1.72(m,6H)、1.91-2.02(m,2H)、2.29(s,3H)、4.08-4.16(m,1H)、6.93(t,1H)、7.36-7.44(m,1H)、7.63(s,1H)、7.74-7.89(m,1H)、8.25(d,1H). MS (ESI+) 294, (ESI-) 292.
【0181】
実施例2:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔1−(ジフェニルメチル)−3−アゼチジニル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン
【化40】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率82%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0182】
MS (ESI+):447.5;MS(ESI-):445.6.
【0183】
実施例3:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン
【化41】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および3−(2−アミノエチル)ピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率78%で単離した(HPLCによる純度99%)。
【0184】
MS(ESI+):331.2;MS(ESI-):329.6.
【0185】
実施例4:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−〔6−(ジメチルアミノ)−3−ピリジニル〕エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化42】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および2−(N,N−ジメチルアミノ)−5−アミノエチルピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率76%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0186】
MS(ESI+):374.3;MS(ESI-) : 372.6.
【0187】
実施例5:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化43】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびN−(3’−アミノプロピル)−2−ピロリジノンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率87%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0188】
MS(ESI+) : 351.3 ; MS(ESI-) : 349.2.
【0189】
実施例6:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2−ピリジニル−2−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−
【化44】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および2−(2−アミノエチル)ピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率84%で単離した(HPLCによる純度97%)。
【0190】
MS (ESI+) : 331.2 ; MS(ESI-) : 329.3.
【0191】
実施例7:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α(6−フェニル−2(1H)−ピリジニリデン)−
【化45】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度97%)。
【0192】
1H NMR (300 MHz, DMSO);1.13-1.15(ブロード m,2H)、1.30-1.32(ブロード m, 2H)、2.36(s, 3H)、4.05(ブロード s, 1H)、7.55-7.46(m, 6H)、7.76(ブロード s, 1H)、7.90-7.96(m, 2H)、8.05(d,J = 7.6Hz, 1H)、8.13(t, Jt = 7.53, 1H). MS (ESI+):370.3;MS(ESI-):368.2.
【0193】
実施例8:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘキシルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化46】

実施例1で概説した一般的方法(方法C)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびシクロヘキシルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率89%で単離した(HPLCによる純度99%)。
【0194】
MS(ESI+):308.2;MS(ESI-):306.2.
【0195】
実施例9:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(シクロヘキシルメチル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化47】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および(アミノエチル)シクロヘキサンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率82%で単離した(HPLCによる純度99%)。
【0196】
MS (ESI+) : 322.4 ; MS(ESI-) : 320.2.
【0197】
実施例10:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化48】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および3−アミノ−3−フェニル−1−プロパノールから出発して、標題化合物を黄色固体として収率66%で単離した(HPLCによる純度96%)。
【0198】
MS (ESI+) : 360.4 ; MS(ESI-) : 358.2.
【0199】
実施例11:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロブチルアミノ)−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化49】

実施例1で概説した一般的方法(方法C)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびシクロブチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0200】
MS (ESI+) :280.5; MS (ESI-) : 278.5.
【0201】
実施例12および13:1−ピペリジンカルボン酸、4−〔〔4−〔(E)−シアノ−2(1H)−ピリジニリデンメチル〕−5−メチル−2−ピリミジニル〕アミノ〕−、1,1−ジメチルエチルエステルおよび4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−(4−ピペリジニルアミノ)−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化50】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および4−アミノ−1−N−Boc−ピペリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率70%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0202】
MS(ESI+) : 409.3 ; MS(ESI-) : 407.2.
【0203】
1−ピペリジンカルボン酸、4−〔〔4−〔(E)−シアノ−2(1H)−ピリジニリデンメチル〕−5−メチル−2−ピリミジニル〕アミノ〕、1,1−ジメチルエチルエステル(実施例12、15mg、0.036mmol)を室温でDCM:TFAの70:30溶液2mLに溶解させた。反応混合物を室温で2時間、攪拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、所望の産物をTFA塩として単離した(オレンジオイル、9mg、0.021mmol、収率:60%)。
【0204】
MS(ESI+) : 309.2 ; MS(ESI-) : 307.2.
【0205】
実施例14:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α(1−エチル−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−
【化51】

無水DMF4mL中4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル−(実施例1、50mg、0.17mmol、1当量)の溶液に対して、カリウムt−ブトキシド(29mg、0.26mmol、1.5当量)とヨードエタン(15μL、0.19mmol、1.1当量)を添加した。この反応混合物を4日間、40℃まで加熱し、室温まで冷却した。反応混合物をEtOAc 50mLで希釈し、有機物を(飽和NaHCO3、水、ブライン1:1:1)溶液3×10mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。残渣をDNSO 1Mに再度溶解させ、水中0.01%TFA中10%アセトニトリルから100%アセトニトリルの勾配を用いて調製的HPLCによって精製した。分画を集め蒸発させ、TFA塩として所望の生成物を得た(黄色オイル、22mg、収率31%)。
【0206】
1H NMR (300 MHz, DMSO);1.28(t,3H)、1.65-2.0(m,6H)、2.03(s,3H)、2.26-2.37(m,2H)、2.58-2.70(m,1H)、2.88-3.00(m,1H)、4.60-4.64(m,1H)、7.48-7.56(m,1H)、7.83(d,lH)、7.97-8.07(m,2H)、8.75(d,1H)、10.09(br,1H). MS (ESI+) 322、(ESI-) 320.
【0207】
実施例15:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロプロピルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化52】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−5−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびシクロプロピルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率72%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0208】
MS(ESI+) : 266.5 ; MS(ESI-) : 264.2.
【0209】
実施例16:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化53】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−5−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および4−アミノ−1−ベンジルピペリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率74%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0210】
MS (ESI+) : 399.5 ; MS(ESI-) : 397.2.
【0211】
実施例17:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(1−エチルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化54】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および3−アミノペンタンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率74%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0212】
MS (ESI+) : 296.4 ; MS(ESI-) : 294.5.
【0213】
実施例18:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2−〔〔(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル〕アミノ〕−
【化55】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および4−アミノエチルテトラヒドロピランから出発して、標題化合物を黄色固体として収率70%で単離した(HPLCによる純度97%)。
【0214】
MS(ESI+) : 324.2 ; MS(ESI-) : 322.2.
【0215】
実施例19:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2−〔〔(テトラヒドロ−2−フラニル)メチル〕アミノ〕−
【化56】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびテトラヒドロフルフリルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率60%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0216】
MS (ESI+) : 310.6 ; MS(ESI-) : 308.2.
【0217】
実施例20:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔(2−メチルプロピル)アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化57】

実施例1で概説した一般的方法(方法C)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびイソブチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率69%で単離した(HPLCによる純度91%)。
【0218】
MS(ESI+) : 282.4 ; MS(ESI-) : 280.6.
【0219】
実施例21:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔(1−メチルエチル)アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化58】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびイソプロピルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0220】
MS(ESI+) : 268.4 ; MS(ESI-) : 266.2.
【0221】
実施例22:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化59】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびトランス−2−アミノシクロヘキサノールから出発して、標題化合物を黄色固体として収率79%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0222】
MS (ESI+): 324.5 ; MS(ESI-) : 322.6.
【0223】
実施例23:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化60】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびトランス−2−アミノシクロペンタノールハイドロクロライドから出発して、標題化合物を黄色固体として収率89%で単離した(HPLCによる純度91%)。
【0224】
MS (ESI+) : 310.4 ; MS(ESI-) : 308.4
【0225】
実施例24:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化61】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびトランス−4−アミノシクロヘキサノールハイドロクロライドから出発して、標題化合物を黄色固体として収率89%で単離した(HPLCによる純度91%)。
【0226】
MS(ESI+) : 324.4 ; MS(ESI-) : 322.6.
【0227】
実施例25:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔(1−メチルブチル〕アミノ)−α2−ピリジニル−
【化62】

実施例1で概説した一般的方法(方法D)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および(+/−)−2−アミノペンタンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率88%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0228】
MS(ESI+) : 296.3 ; MS(ESI-) : 294.5.
【0229】
実施例26:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α2−ピリジニル−
【化63】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率86%で単離した(HPLCによる純度87%)。
【0230】
MS (ESI+) :280.5; MS(ESI-) : 278.2.
【0231】
実施例27:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘキシルアミノ)−α2−ピリジニル−
【化64】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、およびシクロヘキシルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率85%で単離した(HPLCによる純度77%)。
【0232】
MS (ESI+) : 294.5 ; MS(ESI-) : 292.3.
【0233】
実施例28:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2−ピリジニル−2−〔4−(2−ピリミジニルアミノ)−1−ピペリジニル〕−
【化65】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および2−(N−4−ピペリジニル)−アミノピリミジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率84%で単離した(HPLCによる純度90%)。
【0234】
MS(ESI+) : 387.8 ; MS(ESI-) : 385.2.
【0235】
実施例29:4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−
【化66】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、および3−(2−アミノエチル)ピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度77%)。
【0236】
MS (ESI+) : 317.8 ; MS(ESI-) : 315.2.
【0237】
実施例30:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロプロピルアミノ)−α2−ピリジニル−
【化67】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、およびシクロプロピルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率70%で単離した(HPLCによる純度87%)。
【0238】
MS (ESI+): 252.2 ; MS(ESI-) : 250.3.
【0239】
実施例31:安息香酸、4−〔2−〔〔4−(シアノ−2−ピリジニルメチル)−5−メチル−2−ピリミジニル〕アミノ〕エチル〕−、メチルエステル−
【化68】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびメチル−4−(2−アミノエチル)安息香酸塩酸塩から出発して、標題化合物を黄色固体として収率74%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0240】
MS(ESI+) :388.4; MS (ESI-) : 386.5.
【0241】
実施例32:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(1,2−ジメチルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化69】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および2−アミノ−3−メチルブタンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率77%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0242】
MS(ESI+) : 296.3 ; MS(ESI-) : 294.5.
【0243】
実施例33:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2,3−ジメチルシクロヘキシル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化70】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および2,3−ジメチルシクロヘキシルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率87%で単離した(HPLCによる純度94%)。
【0244】
MS (ESI+) : 336.4 ; MS(ESI-) : 334.5.
【0245】
実施例34:4−ピリミジンアセトニトリル、α4−ピリジニル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−
【化71】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α4(1H)−ピリジニリデン−(中間体10)、および3−(2−アミノエチル)ピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率60%で単離した(HPLCによる純度74%)。
【0246】
MS (ESI+): 317.8 ; MS(ESI-) : 315.6.
【0247】
実施例35:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2−フラニルメチル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化72】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびフルフリルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率78%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0248】
MS (ESI+) : 306.6 ; MS(ESI-) : 304.5
【0249】
実施例36:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(1−メチルブチル)アミノ〕−α2−ピリジニル−
【化73】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、および(+/−)−2−アミノペンタンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率72%で単離した(HPLCによる純度97%)。
【0250】
MS(ESI+) : 282.6 ; MS(ESI-) : 280.9.
【0251】
実施例37:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル−
【化74】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および1−(2’−アミノエチル)ピラゾールから出発して、標題化合物を黄色固体として収率68%で単離した(HPLCによる純度88%)。
【0252】
MS (ESI+) : 320.3 ; MS (ESI-) : 318.8.
【0253】
実施例38:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−(4−アミノフェニル)エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化75】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および2−(4−アミノフェニル)エチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度77%)。
【0254】
MS(ESI+) : 345.2 ; MS(ESI-) : 343.4.
【0255】
実施例39:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(4−メトキシフェニル)メチル〕アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化76】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、および4−メトキシベンジルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率70%で単離した(HPLCによる純度87%)。
【0256】
MS (ESI+) : 346.2 ; MS(ESI-) : 344.2.
【0257】
実施例40:4−ピリミジンアセトニトリル、6−(シクロペンチルアミノ)−α2−ピリジニル−
【化77】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、6−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体12)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率69%で単離した(HPLCによる純度87%)。
【0258】
MS (ESI+) : 280.4 ; MS(ESI-) : 278.2.
【0259】
実施例41:4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−2−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕アミノ〕
【化78】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、および2−(2−アミノエチル)ピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率67%で単離した(HPLCによる純度84%)。
【0260】
MS (ESI+) : 316.2 ; MS(ESI-) : 314.5.
【0261】
実施例42:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(4−エチル−1−ピペラジニル)−6−メチル−α2−ピリジニル−
【化79】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−4−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体14)、および1−エチルピペラジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率84%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0262】
MS (ESI+) : 322.2 ; MS(ESI-) :320.5.
【0263】
実施例43:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α4−ピリジニル−
【化80】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α4(1H)−ピリジニリデン−(中間体10)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率62%で単離した(HPLCによる純度77%)。
【0264】
MS(ESI+) : 280.3 ; MS(ESI-) : 278.2.
【0265】
実施例44:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔〔4−(ジフルオロメトキシ)フェニル〕メチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル−
【化81】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、および4−(ジフルオロメトキシ)ベンジルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率89%で単離した(HPLCによる純度87%)。
【0266】
MS(ESI+) : 368.6 ; MS(ESI-) : 364.5.
【0267】
実施例45:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2,3−ジメチルシクロヘキシル)アミノ〕−α2−ピリジニル−
【化82】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、および2、3−ジメチルシクロヘキシルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率62%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0268】
MS(ESI+) : 322.6 ; MS(ESI-) : 320.5.
【0269】
実施例46:4−ピリミジンアセトニトリル、6−メチル−2−〔(1−メチルブチル)アミノ〕−α2−ピリジニル−
【化83】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−4−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体14)、および(+/−)−2−アミノペンタンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率82%で単離した(HPLCによる純度96%)。
【0270】
MS (ESI+): 296.2 ; MS(ESI-) : 294.2.
【0271】
実施例47:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2−フラニルメチル)アミノ〕−α2−ピリジニル−
【化84】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、およびフルフリルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率72%で単離した(HPLCによる純度88%)。
【0272】
MS (ESI+) : 292.2 ; MS (ESI-) : 290.9.
【0273】
実施例48:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−6−メチル−α2−ピリジニル−
【化85】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−4−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体14)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率74%で単離した(HPLCによる純度78%)。
【0274】
MS (ESI+) : 294.4 ; MS (ESI-) : 292.2.
【0275】
実施例49:1,3,5−トリアジン−2−アセトニトリル、4−(メチルアミノ)−α2−ピリジニル−6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−
【化86】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、1,3,5−トリアジン−2−アセトニトリル、4−クロロ−6−(メチルアミノ)−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体13)および3−(2−アミノエチル)ピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率66%で単離した(HPLCによる純度78%)。
【0276】
MS (ESI+) : 347.5 ; MS (ESI-) : 345.4.
【0277】
実施例50:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−〔6(−ジメチルアミノ)−3−ピリジニル〕エチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル−
【化87】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体6)、および2−(N,N−ジメチルアミノ)−5−アミノエチルピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率62%で単離した(HPLCによる純度82%)。
【0278】
MS (ESI+) : 360.2 ; MS (ESI-) : 358.4.
【0279】
実施例51:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(ジプロピルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル−
【化88】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびジプロピルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率82%で単離した(HPLCによる純度82%)。
【0280】
MS (ESI+) : 310.3 ; MS (ESI-) : 308.5.
【0281】
実施例52:4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−
【化89】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、6−クロロ−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体12)、および3−(2−アミノエチル)ピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率60%で単離した(HPLCによる純度77%)。
【0282】
MS (ESI+) : 317.2 ; MS (ESI-) : 315.3.
【0283】
実施例53:4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕アミノ〕−
【化90】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体18)、および3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロパン−1−アミン・HClから出発して、標題化合物を黄色固体として収率45%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0284】
MS (ESI+) : 414.2 ; MS (ESI-) : 412.3.
【0285】
実施例54:4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕−
【化91】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体18)、および4−(3−アミノプロピル)モルホリン−3−オン・HClから出発して、標題化合物を黄色固体として収率47%で単離した(HPLCによる純度96%)。
【0286】
MS (ESI+) : 446.2 ; MS (ESI-) : 444.3.
【0287】
実施例55:4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−
【化92】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体18)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率60%で単離した(HPLCによる純度96%)。
【0288】
MS (ESI+) : 373.2 ; MS (ESI-) : 371.3.
【0289】
実施例56:4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−
【化93】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−(中間体19)、およびN−(3’−アミノプロピル)−2−ピロリジノンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率65%で単離した(HPLCによる純度99%)。
【0290】
MS (ESI+) : 416.2 ; MS (ESI-) : 414.3.
【0291】
実施例57:4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−
【化94】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−(中間体19)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率60%で単離した(HPLCによる純度96%)。
【0292】
MS (ESI+) : 359.2 ; MS (ESI-) : 357.3.
【0293】
実施例58:4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕−
【化95】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体15)、および3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロパン−1−アミン・HClから出発して、標題化合物を黄色固体として収率40%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0294】
MS (ESI+) : 414.2 ; MS (ESI-) : 412.6.
【0295】
実施例59:4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−
【化96】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体15)、およびN−(3’−アミノプロピル)−2−ピロリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率42%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0296】
MS (ESI+) : 430.3 ; MS (ESI-) : 428.6.
【0297】
実施例60:4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−
【化97】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体15)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率42%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0298】
MS (ESI+) : 373.4 ; MS (ESI-) : 371.4.
【0299】
実施例61:4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕−
【化98】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体15)、および4−(3−アミノプロピル)モルホリン−3−オン・HClから出発して、標題化合物を黄色固体として収率55%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0300】
MS (ESI+) : 446.9 ; MS (ESI-) : 444.8.
【0301】
実施例62:4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕アミノ〕−
【化99】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体15)、および3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロパン−1−アミン・HClから出発して、標題化合物を黄色固体として収率68%で単離した(HPLCによる純度94%)。
【0302】
MS (ESI+) : 414.6 ; MS (ESI-) : 414.2.
【0303】
実施例63:4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル〕アミノ〕−
【化100】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル(中間体15)、および2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−エチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率70%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0304】
MS (ESI+) : 400.5 ; MS (ESI-) : 318.5.
【0305】
実施例64:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−(フェニルメトキシ)シクロペンチル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化101】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン)−(中間体5)、および(1S,2S)−2−ベンジルオキシシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率84%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0306】
MS (ESI+) : 400.6 ; MS (ESI-) : 398.5.
【0307】
実施例65:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化102】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびトランス−2−アミノシクロヘキサノールハイドロクロライドから出発して、標題化合物を黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0308】
MS (ESI+) : 324.6 ; MS (ESI-) : 322.2.
【0309】
実施例66:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化103】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびヒスタミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率80%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0310】
MS (ESI+) : 320.4 ; MS (ESI-) : 318.4.
【0311】
実施例67:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化104】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン)−(中間体5)、およびN−(3’−アミノプロピル)−2−ピロリジノンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率72%で単離した(HPLCによる純度99%)。
【0312】
MS (ESI+) : 337.4 ; MS (ESI-) : 335.2.
【0313】
実施例68:4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化105】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびトランス−2−アミノシクロペンタノールハイドロクロライドから出発して、標題化合物を黄色固体として収率78%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0314】
MS (ESI+) : 296.4 ; MS (ESI-) : 294.8.
【0315】
実施例69:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘプチルアミノ)−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化106】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−(中間体5)、およびシクロヘプチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率70%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0316】
MS (ESI+) : 322.4 ; MS (ESI-) : 320.4.
【0317】
実施例70:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕アミノ〕−
【化107】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン)−(中間体5)、および3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロパン−1−アミン・HClから出発して、標題化合物を黄色固体として収率79%で単離した(HPLCによる純度96%)。
【0318】
MS (ESI+) : 335.4 ; MS (ESI-) : 333.6.
【0319】
実施例71:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化108】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン)−(中間体5)、および4−(3−アミノプロピル)モルホリン−3−オン・HClから出発して、標題化合物を黄色固体として収率72%で単離した(HPLCによる純度94%)。
【0320】
MS (ESI+) : 366.4 ; MS (ESI-) : 364.2.
【0321】
実施例72:4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(1H−ピラゾール−1−イル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン−
【化109】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン)−(中間体5)、および3−(1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−1−アミン・HClから出発して、標題化合物を黄色固体として収率78%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0322】
MS (ESI+) : 334.4 ; MS (ESI-) : 332.2.
【0323】
実施例73:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(シクロプロピルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル−
【化110】

窒素を通気したジオキサン4mL中4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)(49mg、0.13mmol、1当量)の溶液に対して、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(O)(9mg、0.01mmol、0.08当量)、1,3−ビス(2,6−ジ−イソプロピルフェニル)イミダゾリウムクロライド(7mg、0.02mmol、0.12当量)、カリウムt−ブトキシド(28mg、0.25mmol、1.86当量)およびシクロプロピルアミン(31mg、0.53mmol、4当量)を添加した。この反応混合物をマイクロウェーブ管中12分間、120度で加熱した。反応混合物をろ過し、DCMで洗浄した。DCM層を3回、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、有機層を真空中で蒸発させた。残渣を5%ACNから100%ACNで10分間にわたり逆相HPLCで精製した。TFA塩として予測される産物を黄色固体として単離した(25mg、0.071mmol、収率:55%、HPLC純度98%)。
【0324】
MS (ESI+) : 349.4 ; MS (ESI-) : 347.9.
【0325】
実施例74:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(シクロペンチルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル−
【化111】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率44%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0326】
MS (ESI+) : 363.4 ; MS (ESI-) : 361.2.
【0327】
実施例75:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(3−ピリジニルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−
【化112】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)および3−アミノピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率22%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0328】
MS (ESI+) : 372.4 ; MS (ESI-) : 370.6.
【0329】
実施例76:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(2−ピリジニルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−
【化113】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)および2−アミノピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率20%で単離した(HPLCによる純度94%)。
【0330】
MS (ESI+) : 372.6 ; MS (ESI-) : 370.5.
【0331】
実施例77:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔メチル(フェニルメチル)アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン−
【化114】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)およびN−ベンジルメチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率36%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0332】
MS (ESI+) : 413.6 ; MS (ESI-) : 411.3.
【0333】
実施例78:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕−
【化115】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)およびN−(3’−アミノプロピル)−2−ピロリジノンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率32%で単離した(HPLCによる純度92%)。
【0334】
MS (ESI+) : 434.6 ; MS (ESI-) : 432.5.
【0335】
実施例79:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−(フェニルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−
【化116】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)およびアニリンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率40%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0336】
MS (ESI+) : 385.9 ; MS (ESI-) : 385.5.
【0337】
実施例80:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−(4−モルホリニル)−2(1H)−ピリジニリデン〕−
【化117】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)およびモルホリンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率33%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0338】
MS (ESI+) : 379.5 ; MS (ESI-) : 377.5.
【0339】
実施例81:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕−
【化118】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−(実施例60)および2−(2−アミノエチル)ピリジンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率33%で単離した(HPLCによる純度95%)。
【0340】
MS (ESI+) : 414.5 ; MS (ESI-) : 412.6.
【0341】
実施例82:4−ピリミジンアセトニトリル、α〔5−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン〕−2−(シクロペンチルアミノ)−
【化119】

実施例1で概説した一般的方法(方法E)に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(5−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−(中間体21)、およびシクロペンチルアミンから出発して、標題化合物を黄色固体として収率40%で単離した(HPLCによる純度98%)。
【0342】
MS (ESI+) : 359.9 ; MS (ESI-) : 357.8.
【0343】
実施例83:4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔(トリメチルシリル)エチニル〕−2(1H)−ピリジニリデン〕−
【化120】

窒素を通気したTHF4mL中4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−(80mg、0.22mmol、1当量)の溶液に対して、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(11、0.02mmol、0.07当量)、ヨウ化銅(12,0.06mmol、0.28当量)を添加した。このオレンジ色の混合物を窒素通気しながら5分間、室温で攪拌した。この溶液に対して、トリメチルシリルアセチレン(26mg、0.26mmol、1.2当量)を添加後、ジイソプロピルアミン(2mL)を添加した。反応混合物を室温で2日間攪拌した。混合物をろ過し、ろ液を水5mLに添加し、DCMで3回抽出した。有機層を1M KOH、水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残渣をシクロH:EtOAc(8:2)のフラッシュクロマトグラフィで精製し、黄色固体として予測される産物(28mg、0.071mmol、収率:32%、HPLC純度95%)を得た。
【0344】
MS (ESI+) : 376.9 ; MS (ESI-) : 374.6.
【0345】
実施例84:4−ピリミジンアセトニトリル、α〔3−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕−
【化121】

実施例73で概説した一般的方法に従い、4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕−、および2−メチル−3−ブチン−2−オールから出発して、標題化合物を黄色固体として収率30%で単離した(HPLCによる純度93%)。
【0346】
MS (ESI+) : 449.6 ; MS (ESI-) : 447.3.
【0347】
実施例85:医薬製剤の調製
下記の処方は本発明による代表的医薬組成物を示しているが、それらに限定されない。
【0348】
製剤1−錠剤
式Iのピリジニルアセトニトリルを乾燥粉末として、約1:2の重量比で乾燥ゼラチンバインダーと混合する。少量のステアリン酸マグネシウムを滑沢剤として添加する。この混合物を錠剤プレスで240mg−270mgの錠剤(1錠剤当たり活性ピリジニルアセトニトリル80−90mg)とする。
【0349】
製剤2−カプセル剤
式Iのピリジニルアセトニトリルを乾燥粉末として、約1:1の重量比ででんぷん希釈剤と混合する。この混合物をカプセル250mgに充填する(1カプセル当たり活性ピリジニルアセトニトリル化合物125mg)。
【0350】
製剤3−液剤
式Iのピリジニルアセトニトリル(1250mg)、ショ糖(1.75g)およびキサンタンガム(4mg)を混合し、U.S.ふるいNo.10に通し、その後、微細結晶セルロースとカルボキシメチルセルロースナトリウム(11:89、50mg)の先に調製した水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム(10mg)、芳香剤、および着色剤を水で希釈し、攪拌しながら添加する。次に十分量の水を添加して、総量5mLを得る。
【0351】
製剤4−錠剤
式Iのピリジニルアセトニトリルを乾燥粉末として、約1:2の重量比で乾燥ゼラチンバインダーと混合する。少量のステアリン酸マグネシウムを滑沢剤として添加する。この混合物を錠剤プレスで450mg−900mgの錠剤(活性ピリジニルアセトニトリル化合物150−300mg)とする。
【0352】
製剤5−注射剤
式(I)のピリジニルアセトニトリルを注射用緩衝殺菌生理食塩水におよそ濃度5mg/mlとなるように溶解させる。
【0353】
生物アッセイ
本発明の化合物類を下記のアッセイに供する:
【0354】
a)JNK2および−3インビトロアッセイ:
本発明の化合物類は、JNK類の阻害剤である。JNK2またはJNK3によるc−junのリン酸化は、下記のプロトコールに従いc−junへの33Pの取り込みをモニターすることによって決定できる。式Iによる化合物類のJNKを介したc−junリン酸化の阻害活性は、式Iの化合物類の存在下または非存在下におけるリン酸化活性を計算することによって決定する。
【0355】
JNK3および/または−2アッセイは、96ウェルプレートMTT中で行う:式Iによる化合物類の存在下または非存在下で、且つ50mM Tris−HCl、pH8.0;10mM MgCl2;1mM ジチオスレイトール;および100μM NaVO4を含む反応容量50μl中で、0.5μgの組み換え体、1μgを有する前活性化GST−JNK3またはGST−JNK2、ビオチン化GST−c−Jun及び2μM 33γ−ATP(2nCi/μl)の培養。この培養は120分間室温で行い、リン酸緩衝生理食塩水中ストレプトアビジン−塗布SPAビーズ(Amersham社)*250μg、5mM EDTA、0.1%TritonX−100および50μM ATPを含む溶液200μlを添加し停止する。
【0356】
室温で60分間インキュベーション後、ビーズを1500×gで5分間遠心分離し沈殿させ、5mM EDTA、0.1%TritonX−100および50μM ATPを含むPBS200μl中に再懸濁させ、上記のようにビーズを沈殿させた後シンチレーションβカウンターで放射能を測定する。
【0357】
式Iによる前記試験化合物類は、20μM未満で好適には1μM未満でJNK3に関して阻害(IC50)を示す。
【0358】
b)GSK3インビトロアッセイ
GSK3βアッセイ(Bioorg.Med.Chem.Lett by Naerum等、12p.1525−1528(2002))
【0359】
25μlの最終反応容量で、GSK3β(h)(5−10mU)を8mM MOPS、pH7.0、0.2mM EDTA,20μM YRRAAVPPSPSLSRHSSPHQS(p)EDEEE(GSK3基質である;ホスホGS2ペプチド)、10mM 酢酸Mgおよび〔γ−33P−ATP〕(特異的活性約500cpm/pmol、必要濃度)と共に培養する。反応はMg2+〔γ−33P−ATP〕添加により開始する。室温で40分間培養後、3%リン酸溶液5μlを添加して反応を停止させる。次に反応物をP30フィルターマット上にスポットし、乾燥前に50mMリン酸で5分間3回洗浄し、メタノールで1回洗浄し、基質のリン酸化度をシンチレーション計測で決定する。
【0360】
式Iによる試験化合物は、GSK3に関して20μM未満で、好適には10さらに好適には1μM未満で阻害(IC50)を示す。
【0361】
式(I)の化合物の結合親和性は,上述のインビトロ生物アッセイを用いて評価した。いくつかの実施例化合物類の代表的値を下記の表1および2に示す。
【0362】
表1の値は、GSK3に対する式Iの実施例化合物の結合親和性(IC50;μM)を示している。
【0363】
【表1】

【0364】
表2の値は、JNK3に対する式Iの実施例化合物の結合親和性(IC50;μM)を示している。
【0365】
【表2】

【表3】

【表4】

【0366】
参考文献リスト
1.Woodgett 等:Trends Biochem.,Sci.,16p.177−81(1991);
2.Lovestone 等.,Current Biology 4 p.1077−86(1994);
3.Brownlees 等.,Neuroreport 8 p.3251−55(1997);
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11.Sasaki C.等.,Neurol.Res.23(6)p.588−92(2001);
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13.A.Ali 等.,Chem.Rev.p.A−N(December 2000);
14.EP−752,424
15.EP−461,079
16.WO 01/47920

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己免疫疾患、てんかんを含む神経変性または神経疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、網膜疾患、脊髄損傷、頭部外傷、気質障害、多発性硬化症または筋萎縮性側索硬化症、糖尿病、肥満、喘息、敗血症性ショック、移植拒絶、脳血管障害、緑内障、卒中を含む心脈管系疾患、動脈硬化症、心筋梗塞、心筋再かん流障害、虚血または心、腎、腎および脳再かん流障害を含む虚血状態、腎不全および動脈硬化症を含む炎症性疾患、関節炎、炎症性腸疾患またはリウマチ性関節炎の予防および/または治療用医薬の調製における式Iのピリジニルアセトニトリル類:
【化1】

(Xはピリジニルであり、およびGはピリミジニルまたはトリアジニルである)ならびにその互変異性体類、その幾何学的異性体類、鏡像異性体類としてのその光学活性形態、ジアステレオマー類およびそのラセミ体形態、ならびに、その薬学的に許容できる塩類の使用。
【請求項2】
前記疾患が、てんかん、アルツハイマー病、パーキンソン病、網膜疾患、脊髄損傷、頭部外傷、多発性硬化症または筋萎縮性側索硬化症から選択される請求項1記載のピリジニルアセトニトリルの使用。
【請求項3】
前記疾患が、肥満、糖尿病、特にタイプII糖尿病である請求項1記載のピリジニルアセトニトリルの使用。
【請求項4】
前記疾患が、喘息、敗血症性ショック、移植拒絶、脳血管障害、緑内障、卒中を含む心脈管系疾患、動脈硬化症、心筋梗塞、心筋再かん流障害、虚血および動脈硬化を含む炎症性疾患、関節炎、炎症性腸疾患またはリウマチ性関節炎から選択される請求項1記載の化合物の使用。
【請求項5】
プロテインキナーゼ媒介による疾患の予防および/または治療用医薬の調製用請求項1乃至4のいずれか1項に記載のピリジニルアセトニトリルの使用。
【請求項6】
前記プロテインキナーゼがGSK3またはJNKである請求項5記載の使用。
【請求項7】
全ての互変異性体形状にある式(Ia)のピリジニルアセトニトリル:
【化2】

(A1およびA2は、それぞれ互いに独立してNおよびCHから選択される;
Lは、スルホニル、アミノ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、アリール、ヘテロアリール、飽和または不飽和3−8員環のシクロアルキル、3−8員環のヘテロシクロアルキル、アシル部分、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、C2−C6−アルケニルアリール、C2−C6−アルケニルヘテロアリール、C2−C6−アルキニルアリール、C2−C6−アルキニルヘテロアリール、C1−C6−アルキルシクロアルキル、C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル、C2−C6−アルケニルシクロアルキル、C2−C6−アルケニルヘテロシクロアルキル、C2−C6アルキニルシクロアルキル、C2−C6アルキニルヘテロシクロアルキル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C6−アルキルカルボキシ、C1−C6−アルキルアシル、アリールアシル、ヘテロアリールアシル、C3−C8−(ヘテロ)シクロアルキルアシル、C1−C6−アルキルアシルオキシ、C1−C6−アルキルアルコキシ、C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、C1−C6−アルキルアシルアミノ、アシルアミノ、C1−C6−アルキルウレイド、C1−C6−アルキルカルバメート、C1−C6−アルキルアミノ、C1−C6−アルキルアンモニウム、C1−C6−アルキルスルホニルオキシ、C1−C6−アルキルスルホニル、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルファニル、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ、C1−C6−アルキルアミノスルホニル、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノを含むかまたはそれらから構成される群から選択される;
R1は、水素、スルホニル、アミノ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、アリールまたはC1−C6−アルコキシ、ハロゲン、シアノまたはヒドロキシを含むかまたはそれらから構成される群から選択される;
R2は、水素、スルホニル、アミノ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニルまたはC1−C6−アルコキシ、ハロゲン、シアノまたはヒドロキシを含むかまたはそれらから構成される群から選択される)。
【請求項8】
全ての互変異性体形状にある式(Ib)のピリジニルアセトニトリル:
【化3】

(R1、R2およびLは、請求項7で定義したとおりである)。
【請求項9】
全ての互変異性体形状にある式(Ic)のピリジニルアセトニトリル:
【化4】

(R1、R2およびLは、請求項7で定義したとおりである)。
【請求項10】
R1および/またはR2がHまたはC1−C3アルキルである請求項7乃至9のいずれか1項に記載のピリジニルアセトニトリル。
【請求項11】
Lが、C1−C6−アルコキシまたは式-NR3R4のアミノ基であり、ここで、R3およびR4は、それぞれ互いに独立して、H、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C6アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、飽和または不飽和3−8員環のシクロアルキル、3−8員環のヘテロシクロアルキル(ここで前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基は、1−2個のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基にさらに融合させることができる)、アシル部分、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、C2−C6−アルケニルアリール、C2−C6−アルケニルヘテロアリール、C2−C6−アルキニルアリール、C2−C6−アルキニルヘテロアリール、C1−C6−アルキルシクロアルキル、C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル、C2−C6−アルケニルシクロアルキル、C2−C6−アルケニルヘテロシクロアルキル、C2−C6−アルキニルシクロアルキル、C2−C6アルキニルヘテロシクロアルキルである請求項7乃至10のいずれか1項に記載のピリジニルアセトニトリル。
【請求項12】
R3がHでありR4が、直鎖または分枝状C1−C6−アルキル、3−8員環シクロアルキル、3−8員環ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、C1−C6−アルキルシクロアルキル、C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキルから構成される群から選択される請求項11記載のピリジニルアセトニトリル。
【請求項13】
R1は、臭素または式−NHR4(ここで、R4はC1−C6−アルキル、アリール、ヘテロアリール、飽和または不飽和3−8員環シクロアルキル、3−8員環ヘテロシクロアルキル、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、C1−C6−アルキルシクロアルキル、C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキルである)のアミンのいずれかである請求項7乃至12のいずれか1項に記載のピリジニルアセトニトリル。
【請求項14】
4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔1−(ジフェニルメチル)−3−アゼチジニル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−〔6−(ジメチルアミノ)−3−ピリジニル〕エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2−ピリジニル−2−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α(6−フェニル−2(1H)−ピリジニリデン)− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α(6−フェニル−2(1H)−ピリジニリデン)− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−(4−ピペリジニルアミノ)−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘキシルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(シクロヘキシルメチル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニリル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロブチルアミノ)−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α(1−エチル−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロプロピルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(1−エチルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2〔〔(テトラヒドロ2H−ピランー4−イル)メチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2−〔〔(テトラヒドロ2−フラニル)メチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔(2−メチルプロピル)アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔(1−メチルエチル)アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 1−ピペリジンカルボン酸、4−〔〔4−〔(E)−シアノ−2(1H)−ピリジニリデンメチル〕−5−メチル−2−ピリミジニル〕アミノ〕−、1,1−ジメチルエチルエステル 4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔(1−メチルブチル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘキシルアミノ)−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2−ピリジニル−2−〔4−(2−ピリミジニルアミノ)−1−ピペリジニル〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロプロピルアミノ)−α2−ピリジニル− 安息香酸、4−〔2−〔〔4−(シアノ−2−ピリジニルメチル)−5−メチル−2−ピリミジニル〕アミノ〕エチル〕−、メチルエステル 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1,2−ジメチルプロピル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2、3−ジメチルシクロヘキシル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニリル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α4−ピリジニル−2−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2−フラニルメチル)アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(1−メチルブチル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔2−(1H−ピラゾール1−イル)エチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル−、 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−(4−アミノフェニル)エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(4−メトキシフェニル)メチル〕アミノ〕−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、6−(シクロペンチルアミノ)−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−2−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(4−エチル−1−ピペラジニル)−6−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α4−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔〔4−(ジフルオロメトキシ)フェニル〕メチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2,3−ジメチルシクロヘキシル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、6−メチル−2−〔(1−メチルブチル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔(2−フラニルメチル)アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−6−メチル−α2−ピリジニル− 1,3,5−トリアジン−2−アセトニトリル、4−(メチルアミノ)−α2−ピリジニル−6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−〔6−(ジメチルアミノ)−3−ピリジニル〕エチル〕アミノ〕−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−クロロ−α3−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(ジプロピルアミノ)−5−メチル−α2−ピリジニル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α2−ピリジニル−6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル〕プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ) 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(シクロプロピルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−(フェニルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘプチルアミノ)−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−〔〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル〕エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン−2−〔〔3−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(5−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕−α〔6−〔〔3−(1H−ピラゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロヘプチルアミノ)−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール1−イル)エチル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−(4−モルホリニル)−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔2−(1H−イミダゾール4−イル)エチル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル〕アミノ〕−5−メチル−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔〔2−(3−ピリジニル)エチル〕アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔メチル(フェニルメチル)アミノ〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−〔〔(1S,2S)−2−(フェニルメトキシ)シクロペン
チル〕アミノ〕−α2(1H)−ピリジニリデン− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(2−ピリジニルアミノ)〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−5−メチル−α〔6−〔(トリメチルシリル)エチニル〕−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(3−ピリジニルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、2−(シクロペンチルアミノ)−α〔6−(シクロペンチルアミノ)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α〔〔3−(3−ヒドロキシ3−メチル−1−ブチニル)−2(1H)−ピリジニリデン〕−5−メチル−2−〔〔3−(3−オキソ−4−モルホリニル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−5−メチル−2−〔〔3−(1H−1,2、4−トリアゾール1−イル)プロピル〕アミノ〕− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(3−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル− 4−ピリミジンアセトニトリル、α(6−ブロモ−2(1H)−ピリジニリデン)−2−クロロ−5−メチル−
から構成される群から選択された請求項7乃至13のいずれか1項に記載のピリジニルアセトニトリル。
【請求項15】
医薬としての用途のための請求項7乃至14のいずれか1項に記載のピリジニルアセトニトリル。
【請求項16】
胸部、結腸直腸、すい臓、卵巣、前立腺、精巣、肝、腎、肺癌を含む癌の予防および/または治療用医薬の調製における請求項7乃至14のいずれか1項に記載のピリジニルアセトニトリルの使用。
【請求項17】
請求項7乃至14のいずれか1項に記載のピリジニルアセトニトリルおよび薬学的に許容できるその担体、希釈剤または賦形剤を含有する薬剤組成物。
【請求項18】
下記の段階を含む請求項7乃至14のいずれか1項に記載の式(I)のピリジニルアセトニトリルを調製する方法。
【化5】


【公表番号】特表2006−525281(P2006−525281A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505385(P2006−505385)
【出願日】平成16年5月3日(2004.5.3)
【国際出願番号】PCT/EP2004/004808
【国際公開番号】WO2004/098607
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(599177396)アプライド リサーチ システムズ エーアールエス ホールディング ナームロゼ フェンノートシャップ (70)
【Fターム(参考)】