説明

ファイバーセンサー

【課題】コアを傷つけることが少なくクラッドを容易に加工し得る光ファイバーを備えたファイバーセンサーを提供する。
【解決手段】ファイバーセンサーの光ファイバー30は、光を導光し得るコア42と、コア42の周囲にコア42に接して配置されたクラッド44を有している。光ファイバー30は、コア42によって導光される光を光ファイバー30の曲がり量に応じて損失させる導光損失部50を有している。導光損失部50は、クラッド44に形成された開口44a内に位置しているコア42の表面で構成され得る。コア42は、クラッド44に比べて、クラッド44の開口44aを形成する加工に対して高い耐性を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイバーセンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
曲がり量を検出するデバイスとしてファイバーセンサーが知られている。ファイバーセンサーは光ファイバーを利用しており、光ファイバーの曲がり量を検出するために、光ファイバーには導光損失部が設けられている。導光損失部は、光ファイバーによって導光される光を光ファイバーの曲がり量に応じて損失させる機能を有している。したがって、導光損失部の加工精度や安定性がファイバーセンサーの感度特性を左右する。このため、導光損失部の安定した加工精度が必要とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭57−141604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光ファイバーは、コアとクラッドから構成されたものが主に使用されている。また、その代表的なものとして、コアとクラッドがガラスで作られたガラス製の光ファイバーと、コアとクラッドがプラスティックで作られたプラスティック製の光ファイバーがよく知られている。ガラス製にしろプラスティック製にしろ、一般にコアとクラッドには加工特性に差が少ない材料が使用されている。
【0005】
導光損失部は、クラッドを加工して形成される。たとえば、導光損失部は、クラッドの一部を除去してコアを露出させることによって形成される。前述したように、コアとクラッドの材料は加工特性に差が少ないため、コアにまったく傷つけることなく、クラッドだけを部分的に除去することは難しい。あるいは、そのためには、非常に高い加工精度を有する加工装置や加工方法を適用する必要がある。
【0006】
クラッドを除去する際にコアの露出表面に生じた傷は、ファイバーセンサーの検出感度に影響を与える。このため、コアの露出表面の傷の発生は、複数のファイバーセンサー間に検出感度のばらつきを生じさせる原因になる。特にガラス製の光ファイバーでは、傷を起点に欠けがすすみ、しまいには光ファイバーが折れる原因にもなる。
【0007】
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その目的は、コアを傷つけることが少なくクラッドを容易に加工し得る光ファイバーを備えたファイバーセンサーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるファイバーセンサーは、光源と、前記光源から発生された光を導光する光ファイバーと、前記光ファイバーによって導光された光を受光する受光部を有している。前記光ファイバーは、光を導光し得るコアと、前記コアの周囲に前記コアに接して配置されたクラッドと、前記コアによって導光される光を前記光ファイバーの曲がり量に応じて損失させる導光損失部を有している。前記導光損失部は、前記クラッドに形成された開口内に位置している前記コアの表面で構成されている。前記コアは、前記クラッドに比べて、前記開口を形成する加工に対して高い耐性を有している。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コアを傷つけることが少なくクラッドを容易に加工し得る光ファイバーを備えたファイバーセンサーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第一実施形態のファイバーセンサーを概略的に示している。
【図2】図1に示された光ファイバーのA−A線に沿った断面を示している。
【図3】ファイバーセンサーの動作を説明するための図である。
【図4】第二実施形態における光ファイバーの断面を示している。
【図5】第二実施形態の変形例におけるコーティング部材の断面を示している。
【図6】第三実施形態における光ファイバーの断面を示している。
【図7】第三実施形態の変形例における光ファイバーの断面を示している。
【図8】第三実施形態のさらなる変形例における光ファイバーの断面を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0012】
<第一実施形態>
(ファイバーセンサーの構成)
第一実施形態によるファイバーセンサーは、図1に示されるように、検出光を発生する光源10と、光源10から発生される検出光を導光する光ファイバー30と、光ファイバー30を導光した光を受光する受光部20を有している。
【0013】
光源10は、これに限らないが、たとえばLED(発光ダイオード)やLD(レーザーダイオード)で構成され得る。
【0014】
光ファイバー30は、二分岐ファイバーで構成され、一方の側に二本のファイバー要素32,34を有し、反対側に一本のファイバー要素36を有している。ファイバー要素32は、光源10と光学的に結合されている。ファイバー要素34は、受光部20と光学的に結合されている。ファイバー要素36は、端部にたとえば反射面を有しており、ファイバー要素32から導光されてくる検出光をファイバー要素32,34の方へ反射する。
【0015】
光ファイバー30は、図2に示されるように、光を導光し得るコア42と、コア42の周囲にコア42に接して配置されたクラッド44を有している。
【0016】
光ファイバー30は、コア42によって導光される光を光ファイバー30の曲がり量に応じて損失させる導光損失部50を有している。図1では、導光損失部50は、ファイバー要素36に設けられているが、他のファイバー要素32,34に設けられてもよい。また、光ファイバー30にはただ一つの導光損失部50が設けられているが、複数の導光損失部が設けられてもよい。導光損失部50は、図2に示されるように、クラッド44に形成された開口44a内に位置しているコア42の表面で構成され得る。
【0017】
(ファイバーセンサーの動作)
光源10で発せられた検出光は、ファイバー要素32内に入射する。ファイバー要素32内に入射した検出光は、ファイバー要素32内を伝搬し、続いてファイバー要素36内を伝搬し、ファイバー要素36の端部で反射される。ファイバー要素36の端部で反射された検出光は、ファイバー要素36内を伝搬し、続いてファイバー要素34内を伝搬して、受光部20に到達する。受光部20は、受光した検出光を光電変換し、光量を示す電気信号を出力する。
【0018】
光ファイバー30によって導光される検出光は導光損失部50において損失される。その導光損失量は、図3に示されるように、光ファイバー30の曲がりの方向と量に応じて変化する。たとえば、図3(A)に示されるように光ファイバー30の曲がりの外側に導光損失部50がくるように光ファイバー30が曲げられた場合、図3(B)に示されるように光ファイバー30が曲げられていない場合と比較して導光損失量は大きくなる。また導光損失量は、光ファイバー30の曲がり量に比例して大きくなる。これとは逆に、図3(C)に示されるように光ファイバー30の曲がりの内側に導光損失部50がくるように光ファイバー30が曲げられた場合、図3(B)に示されるように光ファイバー30が曲げられていない場合と比較して導光損失量は小さくなる。また導光損失量は、光ファイバー30の曲がり量に比例して小さくなる。
【0019】
この導光損失量の変化は、受光部20によって受光される検出光の量に反映される。すなわち、受光部20の出力信号に反映される。したがって、受光部20の出力信号を監視することによって、光ファイバー30の曲がりの方向と量を把握することができる。
【0020】
(コア42とクラッド44の材料的特徴)
コア42は、クラッド44に比べて、クラッド44の開口44aを形成する加工に対して高い耐性を有している。これにより、クラッド44の一部を除去して開口44aを形成する加工の際にコア42が除去されにくくなる。好ましくは、コア42とクラッド44の材料は、クラッド44の選択的除去を可能にする組み合わせである。これにより、コア42が除去されることなく、クラッド44に開口44aが形成され得る。たとえば、コア42は無機材料たとえばガラスで構成され、クラッド44は樹脂で構成され得る。
【0021】
開口44aを形成する加工には、さまざまな加工が適用可能である。
【0022】
加工の例としては、機械加工があげられる。機械加工としては、さらに、機械研磨や切削などがあげられる。機械加工に対しては、コア42とクラッド44は、加工時に加えられる外力に対して、コア42の方がクラッド44よりも影響を受けにくい材料の組み合わせが選択される。
【0023】
別の加工の例としては、エッチング加工があげられる。エッチング加工に対しては、コア42とクラッド44は、クラッド44はエッチングされるが、コア42はエッチングされない材料の組み合わせが選択される。
【0024】
また別の加工の例としては、レーザ加工があげられる。レーザ加工に対しては、コア42とクラッド44は、コア42の方がクラッド44よりも耐熱性の高い材料の組み合わせが選択される。また、光を用いた加工にあたっては、選定された光のエネルギー量を受けたときに、クラッド44は変形・変性するが、コア42は影響を受けにくい材料の組み合わせが選択される。
【0025】
また別の加工の例としては、加熱と加圧を組み合わせた加工があげられる。このような加工に対しては、コア42とクラッド44は、クラッド44は加熱と加圧の影響を受けて変形・変性するが、コア42は加熱と加圧の両方に対して耐性を有していて変形・変性しにくい材料の組み合わせが選択される。
【0026】
その結果、コア42を傷つけることが少なく、好ましくは、コア42を傷つけることなく、クラッド44に開口44aが形成され得る。これは、開口44aの形成によって形成される導光損失部50の特性のばらつきを低減し、ファイバーセンサーの検出感度の向上、検出精度の向上、安定性の向上、信頼性の向上に寄与する。
【0027】
<第二実施形態>
本実施形態は、第一実施形態の光ファイバーに代替可能な別の光ファイバーに関する。図4に示されるように、本実施形態の光ファイバー30Aは、第一実施形態と同様にコア42とクラッド44と導光損失部50を有しており、これに加えて、導光損失部50の表面を覆うコーティング部材60をさらに有している。コア42とクラッド44と導光損失部50の構成や開口44aを形成する加工法などは第一実施形態と同様である。
【0028】
図4では、コーティング部材60は、導光損失部50の表面の全体を覆っているが、これに限らず、導光損失部50の表面の一部を覆っているだけでもよい。つまり、コーティング部材60は、導光損失部50の表面の少なくとも一部を覆っていればよい。また図4では、コーティング部材60は、クラッド44と同じ厚さを有しているが、必ずしもその必要はない。つまり、コーティング部材60の厚さは、クラッド44の厚さと異なっていてもよい。
【0029】
コーティング部材60は、導光損失部50を形成するためにクラッド44の一部を除去して開口44aを形成したことに起因する開口44aにおける曲がり耐性の低下を補う働きをする。
【0030】
またコーティング部材60は、導光損失部50が外部から汚れや傷を受けることを防止する働きをする。これにより、導光損失量の変動が抑えられ、ファイバーセンサーの検出感度が安定して維持され得る。
【0031】
さらにコーティング部材60は、外乱光などのノイズ成分のコア42内への混入を防ぐ働きをする。これにより、ファイバーセンサーの検出感度の安定化が図られ得る。
【0032】
コーティング部材60は、導光損失部50における導光損失量を変化させる特性を有していてもよい。これにより、ファイバーセンサーの検出感度が調整され得る。たとえば、コーティング部材60は、導光損失部50における導光損失量を増大させる特性を有していてもよい。これにより、ファイバーセンサーの検出感度が向上され得る。
【0033】
コーティング部材60は、クラッド44とほぼ等しい屈折率を有していてもよい。これにより、ファイバーセンサーの検出感度が調整され得る。
【0034】
コーティング部材60は、クラッド44よりも高い屈折率を有していてもよい。これにより、導光損失部50における導光損失量が増大され、ファイバーセンサーの検出感度が向上され得る。
【0035】
コーティング部材60は、クラッド44と異なる光吸収率を有していてもよい。これにより、ファイバーセンサーの検出感度が調整され得る。たとえば、コーティング部材60は、クラッド44よりも高い光吸収率を有していてもよい。これにより、導光損失部50における導光損失量が増大され、ファイバーセンサーの検出感度が向上され得る。
【0036】
コーティング部材60は、クラッド44と異なる光散乱特性を有していてもよい。これにより、ファイバーセンサーの検出感度が調整され得る。たとえば、コーティング部材60は、クラッド44よりも高い光散乱特性を有していてもよい。これにより、導光損失部50における導光損失量が増大され、ファイバーセンサーの検出感度が向上され得る。
【0037】
コーティング部材60は、クラッド44と異なる光回折特性を有していてもよい。これにより、ファイバーセンサーの検出感度が調整され得る。たとえば、コーティング部材60は、クラッド44よりも高い光回折特性を有していてもよい。これにより、導光損失部50における導光損失量が増大され、ファイバーセンサーの検出感度が向上され得る。
【0038】
コーティング部材60は、図5に示されるように、光学特性が異なる複数の層62,64から構成されていてもよい。図5には、コーティング部材60が二つの層62,64で構成されている例が示されているが、コーティング部材60は、さらに多くの層から構成されてもよい。
【0039】
このようにコーティング部材60を複数の層62,64で構成することにより、導光損失部50における導光損失量の調整が容易になる。たとえば、内側の層から外側の層へ発光・吸収が連鎖的に起きるような蛍光・光吸収材料などの複数の層を導光損失部50に設けることにより、効率良い光の損失を達成することも可能である。
【0040】
このように、コーティング部材60の特性を選別することにより、所望の感度のファイバーセンサーを容易に、再現性よく作製することが可能である。
【0041】
さらには、光ファイバーに複数の導光損失部50を設け、複数の導光損失部50に対して、それぞれ、屈折率・光吸収率・光散乱特性・回折特性が異なるコーティング部材60を適用することにより、光ファイバーの複数個所において曲がり検出を互いに識別して同時におこなうことも可能である。これにより、ファイバーセンサーの高機能化が実現され得る。
【0042】
<第三実施形態>
本実施形態は、第一実施形態の光ファイバーに代替可能なまた別の光ファイバーに関する。図6に示されるように、本実施形態の光ファイバー30Bは、第一実施形態と同様にコア42とクラッド44と導光損失部50を有しており、さらに第二実施形態と同様にコーティング部材60を有しており、これに加えて、クラッド44とコーティング部材60の周囲を被覆する被覆部70をさらに有している。コア42とクラッド44と導光損失部50の構成や開口44aを形成する加工法などは第一実施形態と同様であり、コーティング部材60の構成は第二実施形態と同様である。
【0043】
被覆部70は、特殊な加工方法や機材を必要とすることなく、光ファイバーの周知の被覆技術によって形成され得る。
【0044】
被覆部70は、コア42とクラッド44とコーティング部材60の変質・変性・変形を防ぐ働きをする。被覆部70はまた、コア42とクラッド44とコーティング部材60への外力の付加や外乱光などのノイズ成分のコア42内への混入を防ぐ働きをする。これにより、ファイバーセンサーの検出感度の安定化が図られ得る。
【0045】
フィアバーセンサーの用途のひとつに医療器具への適用がある。医療器具への適用を考慮したフィアバーセンサーにおいては、光ファイバー30Bは消毒や滅菌の処理に対する耐性を有しているとよい。
【0046】
このため、被覆部70は、150℃以上の耐熱性を有しているとよい。ガラス製やプラスティック製の光ファイバー単体の耐熱性はせいぜい120℃程度であり、一般的な熱消毒・滅菌に耐え得ないが、被覆部70が150℃以上の耐熱性を有していれば、光ファイバー30Bは一般的な熱消毒・滅菌に耐え得る。
【0047】
また被覆部70は、消毒・滅菌薬たとえばEtOガスや化学殺菌剤に対する耐性を有しているとよい。通常のプラスティック製の光ファイバーは化学薬剤と反応して変形・変性してしまう可能性があるが、被覆部70が耐薬液性を有していれば、光ファイバー30Bが化学薬剤と反応するおそれがない。
【0048】
また、光ファイバー30Bは、医療機器への組み込み時や使用時における摩耗に対する耐性を有しているとよい。このため、被覆部70は耐摩耗性を有しているとよい。被覆部を持たない光ファイバーは、医療機器への組み込み時や使用時に受けた擦り傷から亀裂などが発生する可能性があるが、被覆部70が耐摩耗性を有している光ファイバー30Bであれば、コア42はもちろんクラッド44やコーティング部材60が機械的な損傷を受けることが良好に防止される。
【0049】
このような要望を満たす被覆部70の材料としては、これに限らないが、たとえば、テフロン(登録商標)系の樹脂や、ポリイミド、シリコーン、ナイロン、ゴアテックスなどがあげられる。
【0050】
ここでは、開口44aを形成しコーティング部材60を設けた後に被覆部70が設けられた構成を示したが、図7に示されるように、被覆部70があらかじめ設けられた光ファイバーに開口を形成してコーティング部材60を設けた構成であってもよい。光ファイバー30Cは、コア42とクラッド44に加えて、クラッド44の周囲を被覆する被覆部70を有し、導光損失部50は、クラッド44と被覆部70の両方を貫通する開口内に位置しているコア42の表面で構成されている。コーティング部材60は、クラッド44と被覆部70の両方を貫通する開口内に設けられている。
【0051】
図7に示された光ファイバー30Cの変形例を図8に示す。この光ファイバー30Dは、クラッド44と被覆部70の両方を貫通する開口内に設けられたコーティング部材60が、クラッド44と被覆部70の合計の厚さよりも薄く、たとえばクラッド44と同じ程度の厚さを有しており、コーティング部材60を覆う被覆部材72をさらに有している。被覆部材72は、コーティング部材60と同様に、クラッド44と被覆部70の両方を貫通する開口内に設けられている。被覆部材72は、被覆部70と同じ材料または同様の材料で構成されている。
【0052】
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。ここにいう様々な変形や変更は、上述した実施形態を適当に組み合わせた実施も含む。
【0053】
たとえば、上述した実施形態の説明では、光ファイバー30は二分岐ファイバーで構成されている例を示したが、光ファイバー30を分岐のない光ファイバーに変更し、その両端に光源と受光部をそれぞれ配置した構成としてもよい。
【符号の説明】
【0054】
10…光源、20…受光部、30,30A,30B,30C,30D…光ファイバー、32,34,36…ファイバー要素、42…コア、44…クラッド、44a…開口、50…導光損失部、60…コーティング部材、62,64…層、70…被覆部、72…被覆部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源から発生された光を導光する光ファイバーと、
前記光ファイバーによって導光された光を受光する受光部を有し、
前記光ファイバーは、
光を導光し得るコアと、
前記コアの周囲に前記コアに接して配置されたクラッドと、
前記コアによって導光される光を前記光ファイバーの曲がり量に応じて損失させる導光損失部を有し、
前記導光損失部は、前記クラッドに形成された開口内に位置している前記コアの表面で構成され、前記コアは、前記クラッドに比べて、前記開口を形成する加工に対して高い耐性を有している、ファイバーセンサー。
【請求項2】
前記コアと前記クラッドの材料は、前記クラッドの選択的除去を可能にする組み合わせである、請求項1に記載のファイバーセンサー。
【請求項3】
前記クラッドが樹脂で構成され、前記コアが無機材料で構成されている、請求項2に記載のファイバーセンサー。
【請求項4】
前記無機材料がガラスである、請求項3に記載のファイバーセンサー。
【請求項5】
前記導光損失部の少なくとも一部を覆うコーティング部材をさらに有している、請求項1〜4のいずれかひとつに記載のファイバーセンサー。
【請求項6】
前記コーティング部材は、前記導光損失部における導光損失量を変化させる特性を有している、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項7】
前記コーティング部材は、前記導光損失部における導光損失量を増大させる特性を有している、請求項6に記載のファイバーセンサー。
【請求項8】
前記コーティング部材は、光学特性が異なる複数の層から構成されている、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項9】
前記コーティング部材は、前記クラッドとほぼ等しい屈折率を有している、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項10】
前記コーティング部材は、前記クラッドよりも高い屈折率を有している、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項11】
前記コーティング部材は、前記クラッドと異なる光吸収率を有している、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項12】
前記コーティング部材は、前記クラッドと異なる光散乱特性を有している、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項13】
前記コーティング部材は、前記クラッドと異なる光回折特性を有している、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項14】
前記クラッドと前記コーティング部材の周囲を被覆する被覆部をさらに有している、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項15】
前記光ファイバーは、前記クラッドの周囲を被覆する被覆部をさらに有し、前記導光損失部は、前記クラッドと前記被覆部の両方を貫通する開口内に位置している前記コアの表面で構成されている、請求項5に記載のファイバーセンサー。
【請求項16】
前記光ファイバーは、前記コーティング部材を覆う被覆部材をさらに有している、請求項15に記載のファイバーセンサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−36925(P2013−36925A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174850(P2011−174850)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】