説明

プロセスカートリッジ、現像装置および電子写真画像形成装置

【課題】 本発明は、画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部のコネクタとメモリタグ接点部との間に、把手部材またはシール部材を設ける構成とすることで、メモリタグ接点部を保護するカバー部材を追加することなく、画像形成装置本体内にプロセスカートリッジを装着した状態で梱包し輸送・運搬が可能な画像形成装置本体とプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
また、プロセスカートリッジの使用開始にあたり、メモリタグ接点部を保護するカバー部材を取り除き忘れることを避けることが可能な画像形成装置とプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【解決手段】 カートリッジが画像形成装置本体に装着された状態で、シール部材を引き抜くための把手部である把手部材がメモリタグを覆い、保護する構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジおよび現像装置、並びにプロセスカートリッジおよび現像装置を着脱可能に装着する電子写真画像形成装置に関するものである。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体に画像を形成するもので、例えば電子写真複写機、電子写真プリンター(例えば、LEDプリンター、レーザービームプリンター等)、電子写真ファクシミリ装置、及び、電子写真ワードプロセッサー等が含まれる。また、プロセスカートリッジとしては、帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このプロセスカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。更に、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするものをいう。
【背景技術】
【0003】
プリンター等の電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置と称す)は、一様に帯電させた電子写真感光体(以下、感光体ドラム)に選択的な露光をして潜像を形成し、この潜像を現像剤(以下、トナー)で顕像化すると共に、顕像化したトナー像を記録媒体に転写して画像記録を行う。このような装置にあっては、トナーがなくなる都度補給しなければならないが、このトナー補給作業が煩わしいばかりか、汚れを伴うこともある。また各部材のメンテナンスは専門のサービスマンでなければ行うことが出来ずに、ユーザは不便を伴うことが多かった。
【0004】
そこで、前記感光体ドラム、帯電器、現像器、クリーニング部等を一体構造にまとめてカートリッジ化することにより、ユーザがこのプロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着することによって、トナーの補給や寿命に達した感光体ドラム等の部品を交換可能とし、メンテナンスを容易にしたものが実用化されている。
【0005】
また、この様なプロセスカートリッジにおいては、感光体ドラムにトナーを付与する現像剤担持体(以下、現像ローラ)を保持し収容する現像容器と、現像容器へ供給するトナーを収納する現像剤収納容器(以下、トナー収納容器)とを具備し、使用開始するまでトナー収納容器内のトナーを密封して、トナーの飛散を防止するために現像容器とトナー収納容器とを隔離するシール部材が用いられている。このシール部材は、プロセスカートリッジの使用開始に当たり、取り除くことが出来るように構成されている。シール部材は、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着する前に、カートリッジ内部から引き抜かれ、これにより、トナーを収納しているトナー収納容器の開口部が開放され、現像容器および現像ローラへトナーを供給することを可能にしている。
【0006】
また、ユーザが容易にシール部材を引き抜くことができる様に、シール部材の端部にユーザが把持できる把手部材を有するプロセスカートリッジが知られている。把手部材にはトナー収納容器と一体で成形されているものがあり、ユーザがシール部材を除去する際、前記把手部材をトナー収納枠体から分離させる。このような場合、把手の分離部分には、分離部に応力が集中して分離しやすいように段差や切り欠きが設けられている。(たとえば、特許文献1参照)
さらに、近年種々のサービス情報やプロセス情報の記憶手段であるメモリ部材(以下、メモリタグ)をプロセスカートリッジに搭載した製品が実現されている。画像形成装置はこのメモリタグに記録された情報を活用することにより、画質やプロセスカートリッジのメンテナンスをより一層向上させている。メモリタグは、画像形成装置本体に設けられた電気接続手段(以下、コネクタ)に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部(以下、メモリタグ接点部)を持つ。そして、プロセスカートリッジのメモリタグと電気的接続を行うことによって、電気通信を行っている画像形成装置がある。このような装置において、プロセスカートリッジが画像形成装置本体に装着された状態で、装置本体側のコネクタとメモリタグが接触する構成が知られている。
【0007】
一方、画像形成装置およびプロセスカートリッジの物流形態としては、従来、画像形成装置とプロセスカートリッジをそれぞれ別の箱に梱包するか、あるいは画像形成装置本体とプロセスカートリッジを一つの箱に梱包するものが知られている。そして、プロセスカートリッジは、使用時に画像形成装置本体に装着され、画像形成可能位置に位置決めされていた。その中で、画像形成装置本体とプロセスカートリッジを一つの箱に梱包する場合の箱の容積を減らし、物流効率を上げる目的で、プロセスカートリッジを画像形成装置本体内に装着した状態で梱包することが提案されていて、プロセスカートリッジを画像形成可能位置に装着保持する第1の装着手段と、前記画像形成可能位置とは異なる位置に前記プロセスカートリッジを装着保持するための第2の装着手段を有した画像形成装置本体が知られている。(例えば特許文献2参照)
【特許文献1】特開平10-282779(第11-15頁 図5,8,10,11,14,16,19〜24)
【特許文献2】特開平07-104637(図2参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着した状態で梱包して輸送する場合、画像形成装置本体からプロセスカートリッジへの駆動伝達部や感光体ドラムと転写ローラの当接部の保護や、メモリタグの接点部の保護、およびプロセスカートリッジ全体が輸送時に受ける振動や衝撃に対する対策が望まれる場合がある。
【0009】
本出願に係る第1の目的は、電子写真画像形成装置本体内にプロセスカートリッジを収容した状態で電子写真画像形成装置を運搬可能にし、電子写真画像形成装置の輸送用梱包材料および輸送に要するスペースを削減することである。
【0010】
本出願に係る第2の目的は、電子写真画像形成装置本体内にプロセスカートリッジを収容した状態で電子写真画像形成装置を運搬する際に、装置本体側のコネクタとメモリタグの接点部を保護することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目標を達成するために、本出願に係る発明は、電子写真画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体と、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、現像担持体へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器と、前記プロセスカートリッジを使用開始するまで前記現像剤収納容器を密封して、前記現像剤収納容器と前記現像担持体を保持する現像容器とを隔離し、前記プロセスカートリッジの使用開始時に取り除かれるシール部材と、前記シール部材を取り除く際に把持する把手部材と、記憶手段であって、前記プロセスカートリッジが前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部を有するメモリ部材を有し、前記シール部材を取り除いていない状態で、前記プロセスカートリッジを前記電子写真画像形成装置に装着した際に、前記把手部材または前記シール部材によって、前記メモリ部材の前記接点部と、前記本体電気接点部と、を離間することを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0012】
本出願に係る第2の発明は、電子写真画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体と、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、現像担持体へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器と、前記プロセスカートリッジを使用開始するまで前記現像剤収納容器を密封して、前記現像剤収納容器と前記現像担持体を保持する現像容器とを隔離し、前記プロセスカートリッジの使用開始時に取り除かれるシール部材と、前記シール部材を取り除く際に把持する把手部材と、記憶手段であって、前記プロセスカートリッジが前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部を有するメモリ部材を有し、前記シール部材を取り除いていない状態で、前記プロセスカートリッジを前記電子写真画像形成装置に装着した際に、前記把手部材または前記シール部材が、前記メモリ部材の前記接点部を覆っていることを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0013】
本出願に係る第3の発明は、前記把手部材は前記現像剤収納容器、または、前記プロセスカートリッジの他の枠体に切り離し可能に設けられていることを特徴とするプロセスカートリッジである。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明は、画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部のコネクタとメモリタグ接点部との間に、把手部材またはシール部材を設ける構成とすることで、メモリタグ接点部を保護するカバー部材を追加することなく、画像形成装置本体内にプロセスカートリッジを装着した状態で梱包し輸送・運搬が出来る。この結果、個装箱を小さくし輸送・運搬効率を上げることが出来る。
【0015】
また、プロセスカートリッジの使用開始に当たり、メモリタグ接点部を保護するカバー部材を取り除き忘れることを避けることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(画像形成装置および画像形成プロセスの説明)
先ずは、本発明に基づいて構成されるプロセスカートリッジBを着脱可能に装着する画像形成装置本体Aについて、図1および図2を参照して説明する。なお、本実施の形態では特に電子写真式のレーザービームプリンターを例にとって説明する。プロセスカートリッジBが画像形成装置本体Aの画像形成位置に装着された後、感光体ドラム9は、帯電手段である帯電ローラ10によって帯電され、次いで、レーザーダイオード、ポリゴンミラー、レンズ、反射ミラー等を有する光学手段1から画像情報に応じたレーザビーム光Lを照射することによって、感光体ドラム9に画像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段によってトナーを用いて現像され、可視像すなわちトナー像とされる。
【0018】
現像手段は、内部にマグネットローラを内蔵する現像スリーブ11、現像スリーブ11の表面上のトナーに摩擦帯電電荷を付与するとともに所定厚のトナー層を形成するためのトナー量規制部材としての現像ブレード25を備え、現像枠体22f1、蓋部材22f2を溶着して一体化することで、現像室13とトナー収納室22が形成される。前記トナー収納室22は、トナーを収納する。またトナー収納室22内には、トナーを撹拌するとともに、トナーを現像室13内へ送り込む撹拌部材16が設けられている。この撹拌部材16の回転によって、トナー収納室22内のトナーを現像室13内の現像スリーブ11へと送り出す。そして、トナーは、マグネットローラを内蔵している現像スリーブ11の表面に付着し、現像スリーブ11の回転によって搬送され、現像ブレード25にて摩擦帯電電荷が付与されるとともに所定厚のトナー層が現像スリーブ11上に形成され、感光体ドラム9の現像領域へと搬送される。この現像領域へ供給されたトナーは、感光体ドラム9上の静電潜像へと転移され、トナー像を形成する。なお、現像スリーブ11は、現像バイアス回路に接続されており、通常、交流電圧に直流電圧が重畳された現像バイアス電圧が印加される。
【0019】
一方、記録媒体カセット3aにセットされた記録媒体2は、前述したトナー像の形成と同期して、ピックアップローラ3b、搬送ローラ対3cで転写位置へと搬送される。転写位置には、転写手段としての転写ローラ4が配置されており、転写ローラ4に電圧を印加することによって、感光体ドラム9上のトナー像を記録媒体2に転写する。
【0020】
トナー像の転写を受けた記録媒体2は、搬送ガイド3dを介して定着手段5へと搬送される。定着手段5は、駆動ローラ5cおよびヒータ5aを内蔵した定着ローラ5bを備え、通過する記録媒体2に熱および圧力を印加して転写されたトナー像を記録媒体2上に定着する。記録媒体2は、その後、排出ローラ対3e、3fによって排出トレイ6へ排出される。この排出トレイ6は、画像形成装置Aの上面に設けられている。前記ピックアップローラ3b、搬送ローラ対3c、搬送ガイド3d、および排出ローラ対3e、3f等が記録媒体2の搬送手段を構成している。転写ローラ4によってトナー像を記録媒体2に転写した後の感光体ドラム9は、クリーニング手段17によって感光体ドラム9上に残留したトナー剤を除去した後、次の画像形成プロセスに供される。クリーニング手段17は、感光体ドラム9に当接して設けられた弾性クリーニングブレード17aによって感光体ドラム9上の残留トナーを掻き落として除去トナー溜め17bへと集める。
【0021】
次に、画像形成装置本体Aに着脱可能に装着されるプロセスカートリッジBについて、図2および図3を用いて説明する。
【0022】
(プロセスカートリッジの説明)
プロセスカートリッジBは、現像装置ユニット19と感光体ユニット24とから構成されている。現像枠体22f1と蓋部材22f2を溶着して一体化して形成される現像装置ユニット19は、現像スリーブ11および現像ブレード25等の現像手段を保持する。また、現像装置ユニット19は、現像室13とトナーを収納するトナー収納室22とをトナー供給開口部22eを介して連通するように形成されている。感光体ユニット24は、感光体ドラム9、弾性クリーニングブレード17a等のクリーニング手段17および帯電ローラ10等をクリーニング枠体12cに取付けて形成されている。
【0023】
(トナーシール部材の説明)
次に、図3に示すように、プロセスカートリッジBが使用されるまでトナーを収納するトナー収納室22を密封して、トナーの飛散を防止するためにトナー収納室22と現像室13とを離隔するシール部材30について、説明する。なお、図3(a)は、シール部材30の取付け前を説明する図。図3(b)は、シール部材30を取付けた説明図。図3(c)は、シール部材30を折り返した状態を説明する図。図3(d)は、現像スリーブ11および現像ブレード25等の現像手段を取付けた状態を説明する図である。
【0024】
前記シール部材30は、プロセスカートリッジBを使用開始するまでトナーを収納するトナー収納室22と現像室13とを離隔してトナー収納室22を密封し、プロセスカートリッジBの使用時に取り除かれるものである。シール部材30は、PET(ポリエステル)フィルムに基材層(2軸延伸ナイロンフィルム)およびクッション層(低密度ポリエチレン)、そして取付け面に熱溶着層(シーラント層)を積層し、構成されている。そして、シール部材30は、図3(a)に示すように、トナー収納室22のトナー供給開口部22eを塞ぐようにトナー供給開口部22eの周辺部に貼り付けられている。
【0025】
次に、シール部材30は、図3の(b)および(c)に示すように、トナー供給開口部22eの長手方向の寸法に対して約2倍以上の長さを有し、その略半分がトナー供給開口部22eを塞ぐようにトナー供給開口部22eの周辺部に貼り付けられている。そして、シール部材30が貼り付けられていない他の部分は、トナー供給開口部22e長手方向の一方の端部30aで折り返されて、トナー供給開口部22eを塞いだ部分に重ねられ、前記現像枠体22f1に形成された端部の穴部22gからシール部材30の端部30bが外部へ引き出される。
【0026】
次に、図2及び図3の(d)に示すように、現像ブレード25を現像枠体22f1に取付ける。また、現像スリーブ11は、サイドカバー37aと37bによって、現像枠体22f1に位置決めされる。この時、現像スリーブ11のギア41側をサイドカバー37bとする。サイドカバー37a、37bには、クリーニング枠体12cへ向かってアーム部38aと38bが突出しており、アーム部38aと38bの先端に設けた長手方向の結合穴39a、39bとクリーニング枠体12cに設けた不図示の結合穴に嵌入するピン(不図示)により、クリーニング枠体12cとサイドカバー37a、37bは回動可能に結合することができる。そして、アーム部38aと38bの上の圧縮コイルばね(不図示)が、クリーニング枠体12cとの間に縮設され、現像スリーブ11両側のスペーサ40a、40bと感光体ドラム7が圧接する。
【0027】
また、サイドカバー37aを現像枠体22f1に取付ける際には、前記シール部材30の端部30bを、サイドカバー37aの貫通穴部37a1を通すことで、外側へ引き出す。前記サイドカバー37aには、図3(d)に示すように、手掛け部となる把手部材37cが設けられている。前記把手部材37cはサイドカバー37aと一体成形されており、サイドカバー37aと連結する連結部分(不図示)は、その肉厚を特に薄くして切り離すことが出来るように形成されている。サイドカバー37aの貫通穴部37a1から引き出されたシール部材30の端部30bは、更に、前記把手部材37cの穴37c2を通し、前記把手部材37cに熱溶着されて、固定される。
【0028】
また、後述するように、把手部材37cは、プロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aに装着する際に、矢印U方向に略90°折り曲げる。(図3(d)参照)。そして、新品のプロセスカートリッジBを使用する直前に、ユーザは、シール部材30と把手部材37cを矢印V方向に起こし、更に、倒すことで、肉薄の連結部分(不図示)で切り離し、把手部材37cを手で掴んで、シール部材30長手方向に引き抜くことにより、シール部材30が引き裂かれ、取り除かれる。これにより、トナー収納室22のトナー供給開口部22eが開封される。
【0029】
(プロセスカートリッジの画像形成装置への装着手段の説明)
次に、プロセスカートリッジBの画像形成装置本体Aへの装着手段について、図1、図4、図5、図6を用いて説明する。プロセスカートリッジBは、画像形成装置本体Aに設けられているカートリッジ装着部8に対して着脱可能に装着される。プロセスカートリッジBを取り外し可能に装着するための装着手段は、画像形成装置本体Aの匿体に対して、開閉可能なカートリッジカバー(開閉カバー)14を開けることにより、アクセス可能な位置に配置されている。カートリッジカバー14を開放した状態のカートリッジ装着部位を図1に示す。
【0030】
図5において、カートリッジ装着部8の左右両壁面(不図示)にカートリッジ装着ガイド部材15が対向して取付けられている(図5には一方側のみを図示する)。この左右のカートリッジ装着ガイド部材15は、それぞれ、プロセスカートリッジBを挿入するときのガイドとなるガイド部15a、15cと、ガイド部15aに連続して形成されプロセスカートリッジBを位置決めするためのカートリッジ位置決め部15bとを備えている。なお、ガイド部15cは、カートリッジ位置決め部15bの近傍付近においては下方に屈曲して配置されている。
【0031】
ガイド部15aは、クリーニング枠体12cの両側面に形成されている長手方向両側に突出したボス12c1(図4参照)をガイドし、ガイド部15cは、クリーニング枠体12cのボス12c1の上方で同様に外方へ突出して設けられている長細形状の長手ガイド部12c2(図4参照)をガイドする。そして、ガイド部15aに連続するカートリッジ位置決め部15bには、クリーニング枠体12cのボス12c1が嵌合して、プロセスカートリッジBの画像形成装置本体Aに対する位置決めを行う。
【0032】
プロセスカートリッジBを装着する際には、カートリッジカバー14を開放して、クリーニング枠体12cのボス12c1と長手ガイド部12c2をそれぞれガイド部15aとガイド部15cに沿って挿入する。これにより、プロセスカートリッジBは各ガイド部15a、15cによりガイドされて、クリーニング枠体12cのボス12c1がカートリッジ位置決め部15bに嵌合して位置決めされる。なお、このとき、クリーニング枠体12cの長手ガイド部12c2はガイド部15cから離れた状態で位置付けられる。このようにして、プロセスカートリッジBは画像形成装置Aに位置決めされ(図6参照)、そして、カートリッジカバー14を閉じることによって、プロセスカートリッジBは画像形成装置本体Aに装着される。
【0033】
このようにプロセスカートリッジBがカートリッジ装着部位に装着されると、図6に示すように、プロセスカートリッジBに保持されている感光体ドラム9の端部に設けられたはす歯ギア(不図示)は画像形成装置本体Aに設けられたはす歯ギアG1に噛合する。その後、はす歯ギアG1が(図6において反時計方向に)回転すると、はす歯ギア(不図示)を介して感光体ドラム9が(図6において時計方向に)回転する。
【0034】
これによって、画像形成装置本体Aの駆動力が、プロセスカートリッジBに伝えられる。この際に、プロセスカートリッジBには、感光体ドラム9と同軸上で両側面に設けられたボス12c1を中心として、感光体ドラム9の回転方向と同じく時計方向へ回転させようとする力が作用する。そして、クリーニング枠体12cの上面に設けられた当接凹部12c6(図6参照)が画像形成装置本体Aに設けられた固設部材15x(図5参照)と当接する。これによって、プロセスカートリッジBのクリーニング枠体12cの画像形成装置本体Aに対する位置が定まる。
【0035】
(メモリタグの説明)
次に、メモリタグについて、図4、図7を参照して説明する。
【0036】
図4に示すように、サイドカバー37aの貼付け座面42に、情報記憶手段であるメモリ部材(以下メモリタグ)20が取付けられている。このメモリタグ20は、具体的にはRAMやROM等の記憶素子であるメモリチップ20aとその両側のメモリタグ接点部21a、21bを基板20b上に有するものである。メモリチップ20aは、中央に配置され、記憶素子を樹脂によるコーティング層(保護部)で保護している。
【0037】
メモリタグ接点部21a、21bは、メモリチップ20aに情報の読み書きをするために、後述する画像形成装置本体Aの本体電気接点部33a、33b(図8、図9、図10参照)と接続するためのものであり、金メッキした2枚のリン青銅板を基板20bに実装したものである。また、メモリタグ接点部21a、21bはメモリチップ20aと略同一面で、かつメモリチップ20aの両側に並設されている。このメモリチップ20aに必要な情報(例えば、プロセスカートリッジのロット番号、プロセス条件などの初期値や使用状況、画像形成装置本体の特性やプロセス手段の特性など)を予め入力しておき、プロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aに装着した際に、画像形成装置本体Aと情報をやり取りすることにより、プロセスカートリッジBの使用状況等の状態を画像形成装置本体Aの制御基板(不図示)に報知し、画像形成動作の役に立てると共に、ユーザにプロセスカートリッジBの状態を表示する等の目的のために使用される。また、メモリチップ20aには使用中でも書き込みが出来るので必要に応じて随時書込みが行われる。
【0038】
なお、メモリタグ20は、サイドカバー37aの貼付け座面42の位置決めリブ42aに、メモリタグ20の切り欠き部20cを係合することにより、位置決めされる。また、メモリタグ20は貼付け座面42に両面テープ(不図示)等で固定される。
【0039】
(メモリタグと把手部材の説明)
図7の(a)、(b)に示すように、新品(シール部材30が取り除かれていない)のプロセスカートリッジBは、把手部材37cがメモリタグ20を覆うようにU方向に折り曲げられた構成となっている。また、把手部材37cを折り曲げ、メモリタグ20を覆った状態で維持するために、図7の(c)に示すように、把手部材37cはテープ部材23tを用いて、サイドカバー37aに固定される。本実施例では、把手部材37cの固定手段として、テープ部材23tを用いて説明したが、スナップフィットやビスによる締結、軽溶着等を用いても可能である。ユーザが、新品のプロセスカートリッジBを使用する際には、まず、テープ部材23tを剥がし、把手部材37cを矢印V方向に起こし、更に、倒すことで、肉薄の連結部分を切り離す。その後、把手部材37cを手で掴んで、シール部材30長手方向に引き抜くことにより、シール部材30が引き裂かれ、取り除くことで、使用可能となる。把手部材37cによって、メモリタグ20を覆うことで、メモリタグ20のメモリタグ接点部21a、21bを保護できる。
【0040】
(コネクタ構成の説明)
次に、画像形成装置本体Aに設けられたコネクタ構成について、図8、図9、図10を用いて説明する。図10に示すように、電気接続手段であるコネクタ31は、プロセスカートリッジBが画像形成装置本体Aに装着された際に、メモリタグ20のメモリタグ接点部21a、21bに対向する位置に配設される。前記コネクタ31は、一対のアーム部31bと本体電気接点部33a、33bを有する。(図8参照)また、アーム部31bの回転中心(不図示)を接点ホルダ32に取付けることで、コネクタ31が接点ホルダ32に回転自在に配設される。前記本体電気接点部33a、33bは、束線(不図示)を介して画像形成装置本体Aの制御基板(不図示)に接続されている。また、接点ホルダ32は、軸部35を中心として、画像形成装置本体Aの支持部(不図示)に回動可能に支持される。本実施例では、前記コネクタ31のアーム部31bの回転中心と接点ホルダ32の軸部35の回転中心を同軸状に形成しているが、これに限ったものではない。
【0041】
また、図8に示すように、コネクタ31と接点ホルダ32の間には、弾性部材であるバネ(不図示)が取付けてあり、矢印U2方向に付勢されており、前記コネクタ31は接点ホルダ32の回転止め面32bに突き当たっている。更に、接点ホルダ32は、画像形成装置本体Aの支持部(不図示)との間に弾性部材であるバネ(不図示)が取付けてあり、矢印V2方向に付勢され、図8の位置で、画像形成装置本体Aの回転止め面(不図示)に突き当たる。
【0042】
(カートリッジカバーの開閉動作とコネクタの連動機構の説明)
次に、カートリッジカバー開閉動作とコネクタの連動機構について、図8、図9、図10を用いて説明する。図8は、新品プロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aに装着し、カートリッジカバーが開いた状態の説明図。図9は、新品プロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aに装着し、カートリッジカバーを閉じた状態の説明図。図10は、シール部材30を取り除いたプロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aに装着し、カートリッジカバーを閉じた状態の説明図である。
【0043】
また、図8、図9に示すように、前記接点ホルダ32は、カートリッジカバー14の開閉動作に連動して回動する。前述したように、図8と図9は新品プロセスカートリッジBであり、シール部材30は未開封である為、サイドカバー37aに把手部材37cが一体的に形成された状態である。
【0044】
カートリッジカバー14の開閉動作は、カートリッジカバー14と連動してY1、Y2方向に移動可能なリンク部材36を介して、接点ホルダ32に伝達される。前記リンク部材36は、カートリッジカバー14がユーザによって、閉じられると、Y1方向に移動し、接点ホルダ32の傾斜面32aに突き当たる。更に、リンク部材36が押し込まれると、接点ホルダ32の軸部35を中心にして接点ホルダ32がU2方向に回動する。また更に、カートリッジカバー14を閉じると、リンク部材36が更に、押し込まれ、接点ホルダ32が回動し、図9に示すように、コネクタ31が、把手部材37cに当接する。カートリッジカバー14を完全に閉じると、接点ホルダ32は更に、回動するが、把手部材37cが取り除かれていない状態においては、コネクタ31は把手部材37cに当接いた位置からそれ以上、回動することはない。
【0045】
また、カートリッジカバー14が閉じた状態から開いていくときには、リンク部材36がY2方向に移動する。よって、接点ホルダ32は、画像形成装置Aの支持部(不図示)との間の弾性部材であるバネ(不図示)によって、矢印V2方向に戻される。(図9の状態から図8の状態に戻る)
コネクタ31が、把手部材37cに当接するときのばね(不図示)による付勢力は、把手部材37cを切り起こす矢印V方向(図3参照)とは異なる方向に働いていること。また、把手部材37cはサイドカバー37aにテープ部材23tで固定しているために、把手部材37cがサイドカバー37aから切り離されることはない。
【0046】
以上ような構成にすることよって、プロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aに装着した状態において、把手部材37aはメモリタグ20を覆った状態で、メモリタグ接点部21a、21bと本体電気接点部33a、33bを離間することが出来る為、輸送・運搬時における振動・衝撃等からメモリタグ20を保護することが出来る。
【0047】
次に、図10に示すように、シール部材30を取り除いたプロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aに装着し、カートリッジカバーを閉じる状態を説明する。
【0048】
シール部材30を引き抜いた後、プロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aのカートリッジ装着部位8(図1参照)に装着し、ユーザによって、カートリッジカバー14が閉じられると、前記リンク部材36は、Y1方向に移動し、接点ホルダ32の傾斜面32aに突き当たる。更に、リンク部材36が押し込まれると、接点ホルダ32の軸部35を中心にして接点ホルダ32がU2方向に回動する。また更に、カートリッジカバー14を閉じると、リンク部材36が更に、押し込まれ、接点ホルダ32が回動し、図10に示すように、コネクタ31の本体電気接点部33a、33bとメモリタグ20のカートリッジ電気接点21a、21bは、電気に接続される。
【0049】
このとき、両接点部が互いに摺擦を開始するためには、矢印U2方向に付勢される力は、本体電気接点部33a、33bとメモリタグ接点部21a、21b間の最大静止摩擦力よりも大きい必要があり、適正なばね定数を持つバネ(不図示)を用いる。
【0050】
本体電気接点部33a、33bとメモリタグ接点部21a、21bは、互いの部材に対して一定距離だけ摺擦する摺動領域を有している。したがって、両接点部は、この摺擦時におけるワイピング作用によって互いの接点部に付着した現像剤や記録媒体である記録用紙の紙粉等の異物を取り除くことが出来る。
【0051】
本実施例において、ユーザが新品のプロセスカートリッジBおよび画像形成装置本体Aを使用可能な状態にするまでの動作は以下の通りである。
【0052】
プロセスカートリッジBは画像形成装置本体A内に装着された状態で、ユーザ先まで輸送・運搬される。このとき、把手部材37cはメモリタグ20を覆った状態で、メモリタグ接点部21a、21bと本体電気接点部33a、33bを離間している為、輸送・運搬時における振動・衝撃等により、接点部の損傷から保護することが出来る。
【0053】
その後、ユーザは開梱を行い、個装箱から画像形成装置本体Aを取り出し、さらに、プロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aから取り出す。ユーザは、プロセスカートリッジBを画像形成装置本体Aから取り出した後、プロセスカートリッジBのサイドカバー37aに固定されたテープ部材23tを取り外し、把手部材37cをサイドカバー37aから切り起こし、把手部材37cを矢印V方向(図3(b)参照)に起こし、更に、倒すことで、肉薄の連結部分を切り離す。その後、把手部材37cを手で掴んで、シール部材30長手方向に引き抜くことにより、シール部材30が引き裂かれ、取り除くことで、使用可能となる。
【0054】
これにより、トナー収納室22のトナー供給開口部22eは開封され、トナー収納室22のトナーは、トナー供給開口部22eを介して現像室13へ供給され、プロセスカートリッジBは使用可能状態となる。この状態のプロセスカートリッジBを再び画像形成装置本体Aに挿入し、装着させる。さらにカートリッジカバー14が完全に閉じられることにより、本体電気接点部33a、33bとカートリッジ電気接点21a、21bは接触し、電気的に接続され、プロセスカートリッジBおよび画像形成装置本体Aが、使用可能な状態となる。
【0055】
また、シール部材30を引き抜くことなく、プロセスカートリッジBを使用した場合には、画像形成装置本体A内で、メモリタグ20とコネクタ31が電気的に接続できないため、その状態を検知し、画像形成装置本体上の表示部に「シール部材あり」、「シール部材を引いてください」等のシール部材30の引き抜き作業を促す旨のメッセージを表示、または、警告ランプを点灯させることで、特別な検知部材を用いることなく、引き忘れを検知・防止することが出来る。
【0056】
また、本実施例では、把手部材で37cメモリタグ20を完全に覆う構成としたが、図11に示すように、把手部材37cは穴37c1または切り欠き形状を持つ構成としても良い。穴37c1または切り欠き形状を設けることで、ユーザはトナーシール部材30をプロセスカートリッジBから引き抜く際に、指を掛けることが出来、より簡単にトナーシール部材30を引き抜くことが出来る。
【0057】
実施の形態はプロセスカートリッジについて述べたが、現像装置およびプロセスカートリッジを着脱可能に装着する電子写真画像形成装置本体についても同様である。ここで、現像装置には画像形成装置本体に着脱可能で現像手段とトナー容器が一体とされた現像カートリッジが含まれる。
【0058】
以上説明したように、本発明は、画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部のコネクタとメモリタグ接点部との間に、把手部材またはシール部材を設ける構成とすることで、メモリタグ接点部を保護するカバー部材を追加することなく、画像形成装置本体内にプロセスカートリッジを装着した状態で梱包し輸送・運搬が出来る。この結果、個装箱を小さくし輸送・運搬効率を上げることが出来る。
【0059】
また、プロセスカートリッジの使用開始に当たり、メモリタグ接点部を保護するカバー部材を取り除き忘れることを避けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明のプロセスカートリッジの一実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態を示すシール部材取付け状態の説明図である。
【図4】本発明の実施形態を示すカートリッジ側面図である。
【図5】本発明の実施形態を示すカートリッジ装着部位にプロセスカートリッジを装着した状態を示す概略図である。
【図6】本発明の実施形態を示すカートリッジ装着部位にプロセスカートリッジを装着した状態を示す説明図である。
【図7】本発明のプロセスカートリッジの一実施形態を示す現像剤シール部材を現像剤収納容器に貼り付ける状態を説明するための斜視図である。
【図8】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す電気接続手段の接点ホルダおよび本体接点部を示す斜視図である。
【図9】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す電気接続手段の接点ホルダおよびプロセスカートリッジの記憶手段の非接続動作を説明するための概略的な斜視図である。
【図10】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す電気接続手段の接点ホルダおよびプロセスカートリッジの記憶手段の接続動作を説明するための概略的な斜視図である。
【図11】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す把手部材を説明するための概略的な斜視図である。
【符号の説明】
【0061】
A 画像形成装置本体
B プロセスカートリッジ
1 光学手段
2 記録媒体
3a 記録媒体カセット
3b ピックアップローラ
3c 搬送ローラ対
3d 搬送ガイド
3e、3f 排出ローラ対
4 転写ローラ
5 定着手段
5a ヒータ
5b 定着ローラ
5c 駆動ローラ
6 排出トレイ
8 カートリッジ装着部
9 感光体ドラム(電子写真感光体)
10 帯電ローラ
11 現像スリーブ(現像剤担持体または現像ローラ)
12c クリーニング枠体
12c1 ボス
12c2 長手ガイド部
12c6 当接凹部
13 現像室
14 カートリッジカバー
15 カートリッジ装着ガイド部材
15a、15c ガイド部
15b カートリッジ位置決め部
15d、15e カートリッジ装着部位の左右両壁面
15x 固設部材
16 撹拌部材
17 クリーニング手段
17a 弾性クリーニングブレード
17b 除去トナー溜め
19 現像装置ユニット
20 メモリタグ(メモリ部材)
20a メモリチップ
20b 基板
20c 切り欠き部
21a、21b メモリタグ接点部
22 トナー収納室
22f1 現像枠体
22f2 蓋部材
22e トナー供給開口部
22g 穴部
23t テープ部材
24 感光体ユニット
25 現像ブレード
30 シール部材
30a 一方の端部
30b 端部
31 コネクタ
31a コネクタリンク部材
31b 接点ホルダ
31b1 アーム部
32 接点ホルダ
32a 傾斜面
33a、33b 本体電気接点部
35 軸部
36 リンク部材
37a、37b サイドカバー
37a1 穴
37b1 貫通穴部
37c 把手部材
37c1 穴
37c2 穴
38a、38b アーム部
39a、39b 結合穴
40a、40b スペーサ
41 ギア
42 貼付け座面
42a 位置決めリブ
G1、G2 はす歯ギア
L レーザビーム光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子写真画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体と、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、現像担持体へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器と、
前記プロセスカートリッジを使用開始するまで前記現像剤収納容器を密封して、
前記現像剤収納容器と前記現像担持体を保持する現像容器とを隔離し、
前記プロセスカートリッジの使用開始時に取り除かれるシール部材と、
前記シール部材を取り除く際に把持する把手部材と、記憶手段であって、
前記プロセスカートリッジが前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部を有するメモリ部材を有し、
前記シール部材を取り除いていない状態で、
前記プロセスカートリッジを前記電子写真画像形成装置に装着した際に、前記把手部材または前記シール部材によって、前記メモリ部材の前記接点部と、前記本体電気接点部と、を離間することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
電子写真画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体と、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、現像担持体へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器と、
前記プロセスカートリッジを使用開始するまで前記現像剤収納容器を密封して、前記現像剤収納容器と前記現像担持体を保持する現像容器とを隔離し、前記プロセスカートリッジの使用開始時に取り除かれるシール部材と、前記シール部材を取り除く際に把持する把手部材と、記憶手段であって、前記プロセスカートリッジが前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部を有するメモリ部材を有し、前記シール部材を取り除いていない状態で、前記プロセスカートリッジを前記電子写真画像形成装置に装着した際に、前記把手部材または前記シール部材が、前記メモリ部材の前記接点部を覆っていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項3】
前記把手部材は、前記現像剤収納容器または、前記プロセスカートリッジの他の枠体に切り離し可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項4】
電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像装置において、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、現像担持体へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器と、前記現像装置を使用開始するまで前記現像剤収納容器を密封して、前記現像剤収納容器と前記現像担持体を保持する現像容器とを隔離し、前記現像装置の使用開始時に取り除かれるシール部材と、
前記シール部材を取り除く際に把持する把手部材と、記憶手段であって、前記現像装置が前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部を有するメモリ部材を有し、前記シール部材を取り除いていない状態で、前記現像装置を前記電子写真画像形成装置に装着した際に、前記把手部材または前記シール部材によって、前記メモリ部材の前記接点部と前記本体電気接点部と、を離間することを特徴とする現像装置。
【請求項5】
電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像装置において、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、現像担持体へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器と、前記現像装置を使用開始するまで前記現像剤収納容器を密封して、前記現像剤収納容器と前記現像担持体を保持する現像容器とを隔離し、前記現像装置の使用開始時に取り除かれるシール部材と、
前記シール部材を取り除く際に把持する把手部材と、記憶手段であって、前記現像装置が前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部を有するメモリ部材と、を有し、
前記シール部材を取り除いていない状態で、前記現像装置を前記電子写真画像形成装置に装着した際に、前記把手部材または前記シール部材が、前記メモリ部材の前記接点部を覆っていることを特徴とする現像装置。
【請求項6】
前記把手部材は前記現像剤収納容器、または、前記現像装置の他の枠体に切り離し可能に設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の現像装置。
【請求項7】
プロセスカートリッジ及び現像装置を着脱可能な、記録媒体に画像を形成するための電子写真画像形成装置において、前記プロセスカートリッジ及び現像装置は、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、現像担持体へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器と、前記現像装置を使用開始するまで前記現像剤収納容器を密封して、前記現像剤収納容器と前記現像担持体を保持する現像容器とを隔離し、前記現像装置の使用開始時に取り除かれるシール部材と、前記シール部材を取り除く際に把持する把手部材と、記憶手段であって、
前記現像装置が前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部を有するメモリ部材を有し、前記シール部材を取り除いていない状態で、前記プロセスカートリッジ及び現像装置を前記電子写真画像形成装置に装着した際に、前記把手部材または前記シール部材によって、前記メモリ部材の前記接点部と、前記本体電気接点部が離間されることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項8】
プロセスカートリッジ及び現像装置を着脱可能な、記録媒体に画像を形成するための電子写真画像形成装置において、前記プロセスカートリッジ及び現像装置は、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、現像担持体へ供給される現像剤を収納する現像剤収納容器と、前記現像装置を使用開始するまで前記現像剤収納容器を密封して、前記現像剤収納容器と前記現像担持体を保持する現像容器とを隔離し、前記現像装置の使用開始時に取り除かれるシール部材と、
前記シール部材を取り除く際に把持する把手部材と、記憶手段であって、前記現像装置が前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本体に設けられた本体電気接点部と電気的に接続するための接点部を有するメモリ部材を有し、前記シール部材を取り除いていない状態で、前記プロセスカートリッジ及び現像装置を前記電子写真画像形成装置に装着した際に、前記把手部材または前記シール部材によって、
前記メモリ部材の前記接点部が覆われていることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項9】
前記把手部材は前記現像剤収納容器、または、前記現像装置の他の枠体に切り離し可能に設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の電子写真画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−47399(P2007−47399A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−230990(P2005−230990)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】