メモリーカード用コネクタ
【課題】本発明は、メモリーカード用コネクタに関し、軽薄短小でカード形状の似通ったものを確実に振り分けて装着させ、また、逆差しを防止することが課題である。
【解決手段】2種類のメモリーカードを装着できるコネクタであって、当該コネクタにおける挿入口側の側壁に、前記2種類のメモリーカードのうち第1メモリーカードを下側に誘導し第2メモリーカードを下側に誘導するとともに該第2メモリーカードによって側壁内に退避される第1カード押さえ部材5と、前記第1メモリーカードの上面を位置規制すると共に前記第2メモリーカードによって側壁内に退避される第2カード押さえ部材6とが設けられて構成されており、前記第2カード押さえ部材6の挿入口側の側壁面が、前記第1及び第2のメモリーカードが表裏を逆にして逆挿入された場合に、そのメモリーカードの先端部の片側部分に当接して逆挿入を防止する当接面になっているメモリーカード用コネクタ1とする。
【解決手段】2種類のメモリーカードを装着できるコネクタであって、当該コネクタにおける挿入口側の側壁に、前記2種類のメモリーカードのうち第1メモリーカードを下側に誘導し第2メモリーカードを下側に誘導するとともに該第2メモリーカードによって側壁内に退避される第1カード押さえ部材5と、前記第1メモリーカードの上面を位置規制すると共に前記第2メモリーカードによって側壁内に退避される第2カード押さえ部材6とが設けられて構成されており、前記第2カード押さえ部材6の挿入口側の側壁面が、前記第1及び第2のメモリーカードが表裏を逆にして逆挿入された場合に、そのメモリーカードの先端部の片側部分に当接して逆挿入を防止する当接面になっているメモリーカード用コネクタ1とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、複数種類のメモリーカードを一つのコネクタで収納するメモリーカード用コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、携帯電話、若しくは、電子辞書やPDA等に使用されるメモリーカードを、これらの電子機器に装着するための、機器筐体に備えられたメモリーカード用コネクタがある。そして、前記メモリーカードの需要が増大しその種類が増えるに従い、一つのメモリーカード用コネクタに2種類のメモリーカードを装着するようになり、例えば、メモリーカードの形状が異なることを利用して、カード挿入ガイド溝を別々に用意するようにしたカード用コネクタ装置が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−31284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、当初のメモリーカード用コネクタでは、形状に大きな相違があり、収納場所の容量にも余裕があったが、電子機器の軽薄短小化が進行するにつれてメモリーカードを小さくして、厚みも薄くしなければならない。しかも、メモリーカードがますます小型化することで、当該メモリーカードの形状において、奥行き方向の長さは大きく異なるものの、幅が全く同じで、厚さがほぼ同じ若しくは若干の違いしかない場合がある。例えば、miniSD(従来のSDカードを更に小型化したもの、形状:縦21.5、横20.0、厚さ1.4mm)と、メモリースティックDuo(登録商標、形状:縦31.0、横20.0、厚さ1.6mm)とである場合、横幅が全く同じで、厚さもわずかに0.2mmしか違わない。
【0004】
このように、著しい小型化によって形状の相違が少なくなってきており、メモリーカードの厚さや横幅の違いを利用して、カードの種類を選択していた従来の手法によるコネクタでは適応できないので、一つのカード用コネクタに、2種類のメモリーカードを装着する場合に、更なる工夫が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るメモリーカード用コネクタの上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、 2種類のメモリーカードを装着できるコネクタであって、当該コネクタにおける挿入口側の側壁に、前記2種類のメモリーカードのうち第1メモリーカードを下側に誘導し第2メモリーカードを下側に誘導するとともに該第2メモリーカードによって側壁内に退避される第1カード押さえ部材と、前記第1メモリーカードの上面を位置規制すると共に前記第2メモリーカードによって側壁内に退避される第2カード押さえ部材とが設けられて構成されており、前記第2カード押さえ部材の挿入口側の側壁面が、前記第1及び第2のメモリーカードが表裏を逆にして逆挿入された場合に、そのメモリーカードの先端部の片側部分に当接して逆挿入を防止する当接面になっていることである。
【0006】
また、前記第2カード押さえ部材の配置位置は、第1メモリーカードの先端面から全幅部分始点位置までの最短距離とほぼ同じかそれ以上の距離で、挿入口から奥行き方向に配置されていること、;
更に、前記第1カード押さえ部材の配置位置は、コネクタに装着完了された状態の第1メモリーカードの側壁の凹部に係合する位置であること、;
前記第1メモリーカードと第2メモリーカードとの先端部の外形状の相違部分に対応した位置に置いて、前記第2メモリーカードのみを上側に持ち上げる傾斜誘導面がコネクタの底部に設けられていること、;
を含むものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のメモリーカード用コネクタによれば、第1カード押さえ部材と第2カード押さえ部材とにより、挿入される2種類のメモリーカードが上下方向に振り分けられ、更に、カードの形状に大きな相違がないメモリーカードであっても、カードの表裏を逆に差し込まれた場合にその誤挿入を防止することができる。
【0008】
第2カード押さえ部材が、第1メモリーカードの先端面から全幅部分始点位置までの最短距離とほぼ同じかそれ以上の距離で、挿入口から奥行き方向に配置されるので、第1メモリーカードの先端部における全幅が挿入口に挿入された時に、当該第1メモリーカードが逆差しとなって第2カード押さえ部材の側壁面に当接するようになる。
【0009】
前記第1カード押さえ部材の配置位置は、コネクタに装着完了された状態の第1メモリーカードの側壁の凹部に係合する位置であるので、コネクタに第1メモリーカードが装着されて装着完了すると、ロックされて安定して保持される。この第1メモリーカードは、コネクタに対する挿入量が少ないので、このロック作用で安定保持されるものである。
【0010】
第1メモリーカードと第2メモリーカードとの先端部の外形状の相違部分に対応した位置において、前記第2メモリーカードのみを上側に持ち上げる傾斜誘導面がコネクタの底部に設けられているので、第1メモリーカードと第2メモリーカードとの先端部の外形状の相違により、第1メモリーカードよりも奥まで差し込む第2メモリーカードを上側に移動させることができる。また、前記第1メモリーカードに対しては、前記傾斜誘導面の下部が、形状の異なる部分の一部に係合してカード押さえとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係るメモリーカード用コネクタ1は、シェル(天板)を外して示す平面図である図1(A)に示すように、例えば、miniSDと、メモリースティックDuo(登録商標)との2種類のメモリーカード9,10(図3参照)を装着できる、合成樹脂製の本体2及びコンタクト11,12と、金属製シェル(図示せず)と、イジェクト機構(図示せず)とでなるコネクタである。
【0012】
前記コネクタ1における本体2の挿入口側の側壁3,4に、前記2種類のメモリーカードのうち第1メモリーカードを下側に誘導し第2メモリーカードを下側に誘導するとともに該第2メモリーカードによって側壁内に退避される合成樹脂製の第1カード押さえ部材5と、前記第1メモリーカードの上面を位置規制すると共に前記第2メモリーカードによって側壁内に退避される合成樹脂製の第2カード押さえ部材6とが設けられている。
【0013】
前記カード押さえ部材5,6は、側壁3,4に上面側と内部空間側に開口させて設けてある凹部2a,2bに収納され、弾性部材(例えば、コイルバネ)7,8で常に内部空間側へ突出するように付勢されている。
【0014】
また、前記カード押さえ部材5,6の形状は、図2に示すように、挿入されたメモリーカードの角部を下側に誘導するテーパ状の誘導部5a,6aと、カードが上に持ち上げられないようにするカード押さえ部5b,6bと、前記凹部2a,2bから抜け出ないようにする抜止め部5c,6cとがある。また、第2カード押さえ部材6には、逆挿入防止用の側壁面6dが前面側に大きく設けれている。
【0015】
前記第1カード押さえ部材5の配置位置は、コネクタ1に装着完了された状態の図3(A)に示す第1メモリーカード9の側壁の凹部9aに係合する位置である。この凹部9aに、前記第1カード押さえ部材5の突出部が係合して、ロック作用するものである。
【0016】
また、前記第2カード押さえ部材6の配置位置は、コネクタ1の前後方向において、前記第1カード押さえ部材5と対向する位置にはなく、図3(A)に示す第1メモリーカード9の先端面9bから全幅部分始点位置9cまでの最短距離aとほぼ同じかそれ以上の距離で、コネクタ1の挿入口から奥行き方向(後方)に配置されている。
【0017】
これは、第1メモリーカード9が、カード表裏を逆にして挿入口に差し込まれた場合に、このカード先端部分の幅が細くなっているので、当該先端部分が挿入口に入った状態では前後方向に対して斜めに傾いたり左右方向にずれたりするおそれがあり、当該カードの全幅部分がコネクタ1に挿入されて前後方向と平行にカードが移動するようになった状態で、逆挿入を防止するためである。
【0018】
前記本体2において、図3に示す第1メモリーカード9と第2メモリーカード10との先端部の外形状の相違部分に対応した位置において、前記第2メモリーカード10のみを上側に持ち上げる傾斜誘導面2cが、図1に示すように、底部に設けられている。この傾斜誘導面2cが、コネクタ1の左側側壁に設けられているのは、前記第1メモリーカード9のカット部分9d(図3(A)参照)に納めるためである。よって、この傾斜誘導面2cには、第2メモリーカード10の側縁部が乗り上げるようになる。
【0019】
また、図1(A),(B)に示すように、前記傾斜誘導面2cの傾斜途中から右方向に突出する突起2dが設けられ、第1メモリーカード9の先端部における側壁部9eに係合して、上に当該カード9が持ち上がらないように位置規制して押さえる作用をする。
【0020】
前記本体2には、図1に示すように、前後方向において、前側に第1メモリーカード用のコンタクト11が、左右方向に複数配設され、後方側に第2メモリーカード用のコンタクト12が左右方向に複数配設されている。このコンタクト11,12の一端部11a,12aは、プリント基板(図示せず)の回路端子に半田付けされる。
【0021】
以上のような構成にシェルを取り付けてメモリーカード用コネクタ1が構成され、その使用方法について説明する。このコネクタ1に第メモリーカード9を装着させる場合を説明する。図4乃至図5に示すように、挿入口から第1メモリーカード9の先端部を差込み、該カード9の片側角部が、内部区間に突出している第1カード押さえ部材5の誘導部5aに当接する。すると、この誘導部5aにより上側から下側に移動される。
【0022】
更に前記カード9が後方に押し込まれると、図6乃至図7に示すように、下側に移動したカード9が、カード押さえ部材5,6のカード押さえ部5b,6bにより押さえられながら進み、カード9の先端部における側壁部9eが突起2dに係合してその下に潜り込む。
【0023】
こうして、図7に示すように、カード9は、その先端部を前記カード押さえ部材5,6と突起2dとにより上に持ち上げられないように、位置規制されて装着されるものである。また、カード9の凹部9aに第1カード押さえ部材5が係合して前後方向の移動をロックしている。こうして、装着が完了し、第1メモリーカード9のコンタクトがコネクタ1側のコンタクト11と当接して電気的接続がなされるものである。
【0024】
このカード9の装着の様子を斜め上から見た様子を示めしたのが図8乃至図10であり、その逆方向から示したのが図11である。
【0025】
次に、第2メモリーカード10をメモリーカード用コネクタ1に装着する様子を説明する。図12乃至図13に示すように、前後方向に長い第2メモリーカード10をコネクタ1の挿入口から差し込む。この第2メモリーカード10は、先端部の左側角部がR形状になっていて、先端部の一部の厚みが薄くなっていて段になっている。
【0026】
図13に示すように、第2メモリーカード10の先端部が、カード押さえ部材5,6に当接する。そこで、誘導部5a,6aの作用により上下方向で下に誘導される(図13(B)参照)。また、第1カード押さえ部材5は、前記カード10の側壁に押圧されて、弾性部材7の付勢力に抗して押し込まれて凹部2a内に退避する。
【0027】
更に、前記第2メモリーカード10を後方に押し込むと、図13に示すように、コネクタ1の左側の第2カード押さえ部材6の下から始まる傾斜誘導面2cに当該カード10のR角部10aが乗り上げる。
【0028】
そして、図14に示すように、第2カード押さえ部材6を弾性部材8の付勢力に抗して凹部2b内に退避させて、前記カード10の先端部が上方に移動して奥に進む。図15に示すように、当該カード10の先端部のコンタクトがコネクタ1側のコンタクト12に各々当接して電気的に接続される。こうして、第2メモリーカード10は、コネクタ1の第1メモリーカード用のコンタクト11の上を通り抜けて、傾斜誘導面2cにより上側に移動させられて、奥まで差し込まれ装着されるものである。
【0029】
図16乃至図17は、前記第2メモリーカード10の装着の様子を斜め上方から見た様子を示すものである。
【0030】
本発明に係るメモリーカード用コネクタ1において、逆差し防止機構について説明する。例えば、第1メモリーカード9の表裏を逆にした逆差しの場合は、図18に示すように、当該カード9のカット部分9dがコネクタ1における内部空間の右側に位置し、カード9の左側の角部9fが、側壁4に沿って進入する。前記カット部分9dがあることで、第1カード押さえ部材5に当接せず、カード9が下に導かれることもない。
【0031】
そして、前記カード9の全幅部分始点位置9cが挿入口に入ると、カード9は斜めに偏ることなく、前記角部9fが側壁4に確実に沿って移動する。第2カード押さえ部材6の配置位置は、コネクタ1の前後方向において、第1メモリーカード9の先端面9bから全幅部分始点位置9cまでの最短距離aとほぼ同じかそれ以上の距離で、コネクタ1の挿入口から奥行き方向に配置されているので、その後、角部9fが第2カード押さえ部材6の側壁面6dに当接する。側壁面6dは、凹部2bから突出した垂直壁なので、これに当接したカード9は、それ以上奥行き方向に進入できない。
【0032】
また、図19に示すように、第2メモリーカード10の表裏逆にした逆差しの場合にも、このカード10の角部が、前記第2カード押さえ部材6の側壁面6dに当接して、それ以上の進入が阻止されるものである。このとき、第1カード押さえ部材5は、カード10のR角部と当接していないか、若しくは、カード10の側壁で凹部2a内に退避されているかである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係るメモリーカード用コネクタ1の、平面図(A)と、A−A線に沿った断面図(B)である。
【図2】同本発明に係るメモリーカード用コネクタ1の、第1カード押さえ部材5の斜視図(A)、同第2カード押さえ部材6の斜視図(B)である。
【図3】第1メモリーカード9の概略平面図(A)、第2メモリーカード10の概略平面図(B)である。
【図4】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す説明図である。
【図5】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す説明図である。
【図6】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す説明図である。
【図7】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す説明図である。
【図8】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す斜視図である。
【図9】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す斜視図である。
【図10】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す斜視図である。
【図11】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す斜視図である。
【図12】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す平面図(A)と、断面図(B)とである。
【図13】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す平面図(A)と、断面図(B)とである。
【図14】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す平面図(A)と、断面図(B)とである。
【図15】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す平面図(A)と、断面図(B)とである。
【図16】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す斜視図である。
【図17】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す斜視図である。
【図18】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を逆差しした場合に、それを防止する様子を示す平面図である。
【図19】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード10を逆差しした場合に、それを防止する様子を示す平面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 メモリーカード用コネクタ、
2 本体、 2a,2b 凹部、
2c 傾斜誘導面、 2d 突起、
3 側壁、
4 側壁、
5 第1カード押さえ部材、 5a 誘導部、
5b カード押さえ部、 5c 抜止め部、
6 第2カード押さえ部材、 6a 誘導部、
6c 抜止め部、 6d 側壁面、
7,8 弾性部材、
9 第1メモリーカード、 9a 凹部、
9b 先端面、 9c 全幅部分始点位置、
9d カット部分、 9e 側壁部、
10 第2メモリーカード、
11,12 コンタクト、 11a,12a 一端部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、複数種類のメモリーカードを一つのコネクタで収納するメモリーカード用コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、携帯電話、若しくは、電子辞書やPDA等に使用されるメモリーカードを、これらの電子機器に装着するための、機器筐体に備えられたメモリーカード用コネクタがある。そして、前記メモリーカードの需要が増大しその種類が増えるに従い、一つのメモリーカード用コネクタに2種類のメモリーカードを装着するようになり、例えば、メモリーカードの形状が異なることを利用して、カード挿入ガイド溝を別々に用意するようにしたカード用コネクタ装置が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−31284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、当初のメモリーカード用コネクタでは、形状に大きな相違があり、収納場所の容量にも余裕があったが、電子機器の軽薄短小化が進行するにつれてメモリーカードを小さくして、厚みも薄くしなければならない。しかも、メモリーカードがますます小型化することで、当該メモリーカードの形状において、奥行き方向の長さは大きく異なるものの、幅が全く同じで、厚さがほぼ同じ若しくは若干の違いしかない場合がある。例えば、miniSD(従来のSDカードを更に小型化したもの、形状:縦21.5、横20.0、厚さ1.4mm)と、メモリースティックDuo(登録商標、形状:縦31.0、横20.0、厚さ1.6mm)とである場合、横幅が全く同じで、厚さもわずかに0.2mmしか違わない。
【0004】
このように、著しい小型化によって形状の相違が少なくなってきており、メモリーカードの厚さや横幅の違いを利用して、カードの種類を選択していた従来の手法によるコネクタでは適応できないので、一つのカード用コネクタに、2種類のメモリーカードを装着する場合に、更なる工夫が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るメモリーカード用コネクタの上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、 2種類のメモリーカードを装着できるコネクタであって、当該コネクタにおける挿入口側の側壁に、前記2種類のメモリーカードのうち第1メモリーカードを下側に誘導し第2メモリーカードを下側に誘導するとともに該第2メモリーカードによって側壁内に退避される第1カード押さえ部材と、前記第1メモリーカードの上面を位置規制すると共に前記第2メモリーカードによって側壁内に退避される第2カード押さえ部材とが設けられて構成されており、前記第2カード押さえ部材の挿入口側の側壁面が、前記第1及び第2のメモリーカードが表裏を逆にして逆挿入された場合に、そのメモリーカードの先端部の片側部分に当接して逆挿入を防止する当接面になっていることである。
【0006】
また、前記第2カード押さえ部材の配置位置は、第1メモリーカードの先端面から全幅部分始点位置までの最短距離とほぼ同じかそれ以上の距離で、挿入口から奥行き方向に配置されていること、;
更に、前記第1カード押さえ部材の配置位置は、コネクタに装着完了された状態の第1メモリーカードの側壁の凹部に係合する位置であること、;
前記第1メモリーカードと第2メモリーカードとの先端部の外形状の相違部分に対応した位置に置いて、前記第2メモリーカードのみを上側に持ち上げる傾斜誘導面がコネクタの底部に設けられていること、;
を含むものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のメモリーカード用コネクタによれば、第1カード押さえ部材と第2カード押さえ部材とにより、挿入される2種類のメモリーカードが上下方向に振り分けられ、更に、カードの形状に大きな相違がないメモリーカードであっても、カードの表裏を逆に差し込まれた場合にその誤挿入を防止することができる。
【0008】
第2カード押さえ部材が、第1メモリーカードの先端面から全幅部分始点位置までの最短距離とほぼ同じかそれ以上の距離で、挿入口から奥行き方向に配置されるので、第1メモリーカードの先端部における全幅が挿入口に挿入された時に、当該第1メモリーカードが逆差しとなって第2カード押さえ部材の側壁面に当接するようになる。
【0009】
前記第1カード押さえ部材の配置位置は、コネクタに装着完了された状態の第1メモリーカードの側壁の凹部に係合する位置であるので、コネクタに第1メモリーカードが装着されて装着完了すると、ロックされて安定して保持される。この第1メモリーカードは、コネクタに対する挿入量が少ないので、このロック作用で安定保持されるものである。
【0010】
第1メモリーカードと第2メモリーカードとの先端部の外形状の相違部分に対応した位置において、前記第2メモリーカードのみを上側に持ち上げる傾斜誘導面がコネクタの底部に設けられているので、第1メモリーカードと第2メモリーカードとの先端部の外形状の相違により、第1メモリーカードよりも奥まで差し込む第2メモリーカードを上側に移動させることができる。また、前記第1メモリーカードに対しては、前記傾斜誘導面の下部が、形状の異なる部分の一部に係合してカード押さえとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係るメモリーカード用コネクタ1は、シェル(天板)を外して示す平面図である図1(A)に示すように、例えば、miniSDと、メモリースティックDuo(登録商標)との2種類のメモリーカード9,10(図3参照)を装着できる、合成樹脂製の本体2及びコンタクト11,12と、金属製シェル(図示せず)と、イジェクト機構(図示せず)とでなるコネクタである。
【0012】
前記コネクタ1における本体2の挿入口側の側壁3,4に、前記2種類のメモリーカードのうち第1メモリーカードを下側に誘導し第2メモリーカードを下側に誘導するとともに該第2メモリーカードによって側壁内に退避される合成樹脂製の第1カード押さえ部材5と、前記第1メモリーカードの上面を位置規制すると共に前記第2メモリーカードによって側壁内に退避される合成樹脂製の第2カード押さえ部材6とが設けられている。
【0013】
前記カード押さえ部材5,6は、側壁3,4に上面側と内部空間側に開口させて設けてある凹部2a,2bに収納され、弾性部材(例えば、コイルバネ)7,8で常に内部空間側へ突出するように付勢されている。
【0014】
また、前記カード押さえ部材5,6の形状は、図2に示すように、挿入されたメモリーカードの角部を下側に誘導するテーパ状の誘導部5a,6aと、カードが上に持ち上げられないようにするカード押さえ部5b,6bと、前記凹部2a,2bから抜け出ないようにする抜止め部5c,6cとがある。また、第2カード押さえ部材6には、逆挿入防止用の側壁面6dが前面側に大きく設けれている。
【0015】
前記第1カード押さえ部材5の配置位置は、コネクタ1に装着完了された状態の図3(A)に示す第1メモリーカード9の側壁の凹部9aに係合する位置である。この凹部9aに、前記第1カード押さえ部材5の突出部が係合して、ロック作用するものである。
【0016】
また、前記第2カード押さえ部材6の配置位置は、コネクタ1の前後方向において、前記第1カード押さえ部材5と対向する位置にはなく、図3(A)に示す第1メモリーカード9の先端面9bから全幅部分始点位置9cまでの最短距離aとほぼ同じかそれ以上の距離で、コネクタ1の挿入口から奥行き方向(後方)に配置されている。
【0017】
これは、第1メモリーカード9が、カード表裏を逆にして挿入口に差し込まれた場合に、このカード先端部分の幅が細くなっているので、当該先端部分が挿入口に入った状態では前後方向に対して斜めに傾いたり左右方向にずれたりするおそれがあり、当該カードの全幅部分がコネクタ1に挿入されて前後方向と平行にカードが移動するようになった状態で、逆挿入を防止するためである。
【0018】
前記本体2において、図3に示す第1メモリーカード9と第2メモリーカード10との先端部の外形状の相違部分に対応した位置において、前記第2メモリーカード10のみを上側に持ち上げる傾斜誘導面2cが、図1に示すように、底部に設けられている。この傾斜誘導面2cが、コネクタ1の左側側壁に設けられているのは、前記第1メモリーカード9のカット部分9d(図3(A)参照)に納めるためである。よって、この傾斜誘導面2cには、第2メモリーカード10の側縁部が乗り上げるようになる。
【0019】
また、図1(A),(B)に示すように、前記傾斜誘導面2cの傾斜途中から右方向に突出する突起2dが設けられ、第1メモリーカード9の先端部における側壁部9eに係合して、上に当該カード9が持ち上がらないように位置規制して押さえる作用をする。
【0020】
前記本体2には、図1に示すように、前後方向において、前側に第1メモリーカード用のコンタクト11が、左右方向に複数配設され、後方側に第2メモリーカード用のコンタクト12が左右方向に複数配設されている。このコンタクト11,12の一端部11a,12aは、プリント基板(図示せず)の回路端子に半田付けされる。
【0021】
以上のような構成にシェルを取り付けてメモリーカード用コネクタ1が構成され、その使用方法について説明する。このコネクタ1に第メモリーカード9を装着させる場合を説明する。図4乃至図5に示すように、挿入口から第1メモリーカード9の先端部を差込み、該カード9の片側角部が、内部区間に突出している第1カード押さえ部材5の誘導部5aに当接する。すると、この誘導部5aにより上側から下側に移動される。
【0022】
更に前記カード9が後方に押し込まれると、図6乃至図7に示すように、下側に移動したカード9が、カード押さえ部材5,6のカード押さえ部5b,6bにより押さえられながら進み、カード9の先端部における側壁部9eが突起2dに係合してその下に潜り込む。
【0023】
こうして、図7に示すように、カード9は、その先端部を前記カード押さえ部材5,6と突起2dとにより上に持ち上げられないように、位置規制されて装着されるものである。また、カード9の凹部9aに第1カード押さえ部材5が係合して前後方向の移動をロックしている。こうして、装着が完了し、第1メモリーカード9のコンタクトがコネクタ1側のコンタクト11と当接して電気的接続がなされるものである。
【0024】
このカード9の装着の様子を斜め上から見た様子を示めしたのが図8乃至図10であり、その逆方向から示したのが図11である。
【0025】
次に、第2メモリーカード10をメモリーカード用コネクタ1に装着する様子を説明する。図12乃至図13に示すように、前後方向に長い第2メモリーカード10をコネクタ1の挿入口から差し込む。この第2メモリーカード10は、先端部の左側角部がR形状になっていて、先端部の一部の厚みが薄くなっていて段になっている。
【0026】
図13に示すように、第2メモリーカード10の先端部が、カード押さえ部材5,6に当接する。そこで、誘導部5a,6aの作用により上下方向で下に誘導される(図13(B)参照)。また、第1カード押さえ部材5は、前記カード10の側壁に押圧されて、弾性部材7の付勢力に抗して押し込まれて凹部2a内に退避する。
【0027】
更に、前記第2メモリーカード10を後方に押し込むと、図13に示すように、コネクタ1の左側の第2カード押さえ部材6の下から始まる傾斜誘導面2cに当該カード10のR角部10aが乗り上げる。
【0028】
そして、図14に示すように、第2カード押さえ部材6を弾性部材8の付勢力に抗して凹部2b内に退避させて、前記カード10の先端部が上方に移動して奥に進む。図15に示すように、当該カード10の先端部のコンタクトがコネクタ1側のコンタクト12に各々当接して電気的に接続される。こうして、第2メモリーカード10は、コネクタ1の第1メモリーカード用のコンタクト11の上を通り抜けて、傾斜誘導面2cにより上側に移動させられて、奥まで差し込まれ装着されるものである。
【0029】
図16乃至図17は、前記第2メモリーカード10の装着の様子を斜め上方から見た様子を示すものである。
【0030】
本発明に係るメモリーカード用コネクタ1において、逆差し防止機構について説明する。例えば、第1メモリーカード9の表裏を逆にした逆差しの場合は、図18に示すように、当該カード9のカット部分9dがコネクタ1における内部空間の右側に位置し、カード9の左側の角部9fが、側壁4に沿って進入する。前記カット部分9dがあることで、第1カード押さえ部材5に当接せず、カード9が下に導かれることもない。
【0031】
そして、前記カード9の全幅部分始点位置9cが挿入口に入ると、カード9は斜めに偏ることなく、前記角部9fが側壁4に確実に沿って移動する。第2カード押さえ部材6の配置位置は、コネクタ1の前後方向において、第1メモリーカード9の先端面9bから全幅部分始点位置9cまでの最短距離aとほぼ同じかそれ以上の距離で、コネクタ1の挿入口から奥行き方向に配置されているので、その後、角部9fが第2カード押さえ部材6の側壁面6dに当接する。側壁面6dは、凹部2bから突出した垂直壁なので、これに当接したカード9は、それ以上奥行き方向に進入できない。
【0032】
また、図19に示すように、第2メモリーカード10の表裏逆にした逆差しの場合にも、このカード10の角部が、前記第2カード押さえ部材6の側壁面6dに当接して、それ以上の進入が阻止されるものである。このとき、第1カード押さえ部材5は、カード10のR角部と当接していないか、若しくは、カード10の側壁で凹部2a内に退避されているかである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係るメモリーカード用コネクタ1の、平面図(A)と、A−A線に沿った断面図(B)である。
【図2】同本発明に係るメモリーカード用コネクタ1の、第1カード押さえ部材5の斜視図(A)、同第2カード押さえ部材6の斜視図(B)である。
【図3】第1メモリーカード9の概略平面図(A)、第2メモリーカード10の概略平面図(B)である。
【図4】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す説明図である。
【図5】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す説明図である。
【図6】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す説明図である。
【図7】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す説明図である。
【図8】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す斜視図である。
【図9】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す斜視図である。
【図10】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す斜視図である。
【図11】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を装着する様子を示す斜視図である。
【図12】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す平面図(A)と、断面図(B)とである。
【図13】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す平面図(A)と、断面図(B)とである。
【図14】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す平面図(A)と、断面図(B)とである。
【図15】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す平面図(A)と、断面図(B)とである。
【図16】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す斜視図である。
【図17】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第2メモリーカード10を装着する様子を示す斜視図である。
【図18】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード9を逆差しした場合に、それを防止する様子を示す平面図である。
【図19】本発明のメモリーカード用コネクタ1に第1メモリーカード10を逆差しした場合に、それを防止する様子を示す平面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 メモリーカード用コネクタ、
2 本体、 2a,2b 凹部、
2c 傾斜誘導面、 2d 突起、
3 側壁、
4 側壁、
5 第1カード押さえ部材、 5a 誘導部、
5b カード押さえ部、 5c 抜止め部、
6 第2カード押さえ部材、 6a 誘導部、
6c 抜止め部、 6d 側壁面、
7,8 弾性部材、
9 第1メモリーカード、 9a 凹部、
9b 先端面、 9c 全幅部分始点位置、
9d カット部分、 9e 側壁部、
10 第2メモリーカード、
11,12 コンタクト、 11a,12a 一端部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2種類のメモリーカードを装着できるコネクタであって、当該コネクタにおける挿入口側の側壁に、
前記2種類のメモリーカードのうち第1メモリーカードを下側に誘導し第2メモリーカードを下側に誘導するとともに該第2メモリーカードによって側壁内に退避される第1カード押さえ部材と、
前記第1メモリーカードの上面を位置規制すると共に前記第2メモリーカードによって側壁内に退避される第2カード押さえ部材とが設けられて構成されており、
前記第2カード押さえ部材の挿入口側の側壁面が、前記第1及び第2のメモリーカードが表裏を逆にして逆挿入された場合に、そのメモリーカードの先端部の片側部分に当接して逆挿入を防止する当接面になっていること、
を特徴とするメモリーカード用コネクタ。
【請求項2】
第2カード押さえ部材の配置位置は、第1メモリーカードの先端面から全幅部分始点位置までの最短距離とほぼ同じかそれ以上の距離で、挿入口から奥行き方向に配置されていること、
を特徴とする請求項1に記載のメモリーカード用コネクタ。
【請求項3】
第1カード押さえ部材の配置位置は、コネクタに装着完了された状態の第1メモリーカードの側壁の凹部に係合する位置であること、
を特徴とする請求項1に記載のメモリーカード用コネクタ。
【請求項4】
第1メモリーカードと第2メモリーカードとの先端部の外形状の相違部分に対応した位置に置いて、前記第2メモリーカードのみを上側に持ち上げる傾斜誘導面がコネクタの底部に設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のメモリーカード用コネクタ。
【請求項1】
2種類のメモリーカードを装着できるコネクタであって、当該コネクタにおける挿入口側の側壁に、
前記2種類のメモリーカードのうち第1メモリーカードを下側に誘導し第2メモリーカードを下側に誘導するとともに該第2メモリーカードによって側壁内に退避される第1カード押さえ部材と、
前記第1メモリーカードの上面を位置規制すると共に前記第2メモリーカードによって側壁内に退避される第2カード押さえ部材とが設けられて構成されており、
前記第2カード押さえ部材の挿入口側の側壁面が、前記第1及び第2のメモリーカードが表裏を逆にして逆挿入された場合に、そのメモリーカードの先端部の片側部分に当接して逆挿入を防止する当接面になっていること、
を特徴とするメモリーカード用コネクタ。
【請求項2】
第2カード押さえ部材の配置位置は、第1メモリーカードの先端面から全幅部分始点位置までの最短距離とほぼ同じかそれ以上の距離で、挿入口から奥行き方向に配置されていること、
を特徴とする請求項1に記載のメモリーカード用コネクタ。
【請求項3】
第1カード押さえ部材の配置位置は、コネクタに装着完了された状態の第1メモリーカードの側壁の凹部に係合する位置であること、
を特徴とする請求項1に記載のメモリーカード用コネクタ。
【請求項4】
第1メモリーカードと第2メモリーカードとの先端部の外形状の相違部分に対応した位置に置いて、前記第2メモリーカードのみを上側に持ち上げる傾斜誘導面がコネクタの底部に設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のメモリーカード用コネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2006−49239(P2006−49239A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−232169(P2004−232169)
【出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【出願人】(000243342)本多通信工業株式会社 (92)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【出願人】(000243342)本多通信工業株式会社 (92)
【Fターム(参考)】
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