説明

メルトブローイング方法および装置

【課題】移動する基体上への溶融接着剤の適用に応用される新規なメルトブローイング方法および装置を提供すること。
【解決手段】第1の流体を第1の流速にて第1のオリフィスから噴出させて第1の流れを形成し、第2の流体を第2の流速にて前記第1のオリフィスに関連する第2のオリフィスから前記第1の流れの両側部に実質的に沿わせて噴出させ第2の流れを形成し、第2の流れを前記第1の流れに向かって収斂するように方向づけ、第1の流れを第1の流速よりも高い第2の流速の第2の流れにて引っ張るようにした。引っ張られた第1の流れが細く引き延ばされて第1の流体糸状体が形成され基体に適用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的にメルトブローイング方法および装置に関し、特に、移動する基体上への溶融接着剤の供給および一様な適用のための正確に制御に用いることのできるように構成した平行ダイ集成体およびメルトブローイング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
メルトブローイングは、第1の流体を隣接して流れる第2の流体により、第1の流れよりも高速で引っ張り細くすることにより繊維または流体糸状体を形成するプロセスである。例えば、溶融した熱可塑性材料の流れが加熱した高速の空気流れにより引っ張られ細く引き延ばされ、溶融した熱可塑性材料から成る流体糸状体が形成される。一般的に、この流体糸状体は連続または不連続であり、メルトブローイングされる材料や特定の適用例の要求により数10μmから数100μmの範囲の寸法を有している。メルトブローイング法の初期の応用例には、メルトブローイングされた流体糸状体を無秩序に揺らしながら吹き出すことにより不織布を形成する製造方法がある。
【0003】
近時、メルトブローイング方法の適用例には、不織布の製造や、ダイアパ、失禁パッド、衛生ナプキン、患者の下着、手術着等の種々の体液吸収衛生物品の製造において、基体を接着するために溶融した接着剤を供給することが含まれる。こうした多くの応用例は、然しながら、溶融した流体糸状体、特に非常に温度に敏感な基体上に供給される糸状の溶融接着材は、その供給、適用を非常に高精度に制御しなければならない。無秩序に揺らされる溶融流体糸状体は、一般的に、その供給、適用を高精度に制御しなければならない応用例には適していない。
【0004】
1996年10月8日に出願された同時継続米国出願第08/717080号は、メルトブローイング技術を、特に、移動する基体上への溶融した流体糸状体の供給、適用を正確に制御する技術を著しく進歩させた。上記同時継続中の米国出願は複数の平行プレートより成るダイ集成体に関する。このダイ集成体は、溶融した接着剤をメルトブローイング法により供給するための、複数の接着剤および空気供給オリフィスオを有している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、体液吸収衛生物品の製造において、移動する基体上に溶融した接着剤を糸状体にして供給することに応用可能なメルトブローイング技術を更に発展させることを目的とする。本発明の目的は、移動する基体上への溶融接着剤の適用に応用される新規なメルトブローイング方法および該メルトブローイング方法を実施する装置を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、第1と第2の流体をダイ集成体の対応する第1と第2のオリフィスから噴出させて、第1の流れの両側部に沿って第2の流れを形成し、以て第1の流れを引っ張り細くして第1の流体糸状体を形成するようにしたメルトブローイング方法を実施する新規な装置を提供することである。より一般的な本発明の目的は、複数の第1のオリフィスから第1の流体を噴出させ、複数の第2のオリフィスから第2の流体を噴出させて、アレー状に配列された第1と第2の流れを形成し、以て第1の流れを引っ張り細くして複数の第1の流体糸状体を形成することである。
【0007】
本発明の他の目的は、第1と第2の流れを互いに平行に或いは拡開するように方向づける新規な方法およびメルトブローイングダイ集成体を提供することであり、そして、更に、本発明の他の目的は、2つの第2の流れを共通の1つの第1の流れに対して収斂するように方向づけると共に、第1の流れを互いに平行に或いは拡開するように方向づけるダイ集成体を提供することである。均一な第1の質量流量を有する第1の流れと、均一な第2の質量流量を有する第2の流れを噴出させて、メルトブローイングのためのより均一な流体糸状体の供給と制御を提供することである。
【0008】
第1の流体糸状体を移動する基体の移動方向に対して非平行な方向に揺らしながら前記基体に適用するようにしたメルトブローイング装置を提供することである。より一般的には、複数の第1の流体糸状体の少なくとも一部を移動する基体の移動方向に対して非平行な方向に揺らしながら前記基体に適用する。これに関連した本発明の目的は、第1の流れと、これに沿って流れる第2の流れの一方または双方の間の角度により第1の流れの揺動パラメータを制御することである。
【0009】
本発明の他の目的は、少なくとも2つの複数の平行プレートを第1と第2のエンドプレートの間に挟持させたメルトブローイングダイ集成体を提供することである。これに関連した本発明の目的は、前記複数の平行プレートを平行に保持するために前記ダイ集成体に形成された開口部にリベット部材を挿通して、前記ダイ集成体を前記第1と第2のエンドプレートの間に挟持させるようにしたダイ集成体を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、アダプタまたは中間アダプタに連結可能なメルトブローイングダイ集成体を提供することである。このアダプタおよび中間アダプタは取付面を有しており、該取付面には前記第1と第2の流体を前記ダイ集成体に供給するための第1の流体出口と第2の流体出口が形成されている。ダイ集成体は、ダイ集成体をアダプタまたは中間アダプタに取り付けることにより、90°の角度を以て離間した2つの方向の一方に向けることができる。これに関した本発明の他の目的は、前記ダイ集成体を前記中間アダプタに回転自在に連結可能とすること、または、前記アダプタをノズルモジュールに回転自在に連結可能として、ダイ集成体の回転方向を調節できるようにすることである。
【0011】
本発明の他の目的は、第1の流体をダイ集成体に供給するための流体計量装置に連結されるダイ集成体を提供すること、および、流体計量装置から1または複数のダイ集成体に第1の流体を供給するために、前記1または複数のダイ集成体に対応させた第1の流体通路を有する主マニフォールドに1または複数のダイ集成体を連結することである。また、本発明の他の目的は、対応する複数のノズルモジュールによりダイ集成体を主マニフォールドに連結して、ノズルモジュールの各々を介して第1と第2の流体をダイ集成体に供給することである。更に他の目的は、第1と第2の流体を複数のダイ集成体の各々に供給する共通のノズルアダプタプレートを介してダイ集成体を主マニフォールドに相互連結することである。本発明の他の目的、特徴、利点は添付図面を参照して説明する実施形態の記載から明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、第1の流体を第1の流速にて第1のオリフィスから噴出させて第1の流れを形成するステップと、第2の流体を第2の流速にて前記第1のオリフィスに関連する第2のオリフィスから前記第1の流れの両側部に実質的に沿わせて噴出させ第2の流れを形成するステップと、前記第2の流れを前記第1の流れに向かって収斂するように方向づけるステップと、前記第1の流れを前記第1の流速よりも高い第2の流速の前記第2の流れにて引っ張るステップとを含み、前記引っ張られた第1の流れが細く引き延ばされて第1の流体糸状体を形成するメルトブローイング方法を要旨とする。
【0013】
本発明の他の特徴によれば、本体部材に形成され第1の流体を噴出させて第1の流れを形成するための第1のオリフィスと、前記第1のオリフィスに関連させて本体部材に形成され第2の流体を噴出させて第2の流れを形成するための多くとも2つの第2のオリフィスとを具備し、前記第1のオリフィスが前記第2のオリフィスに対して突出しており、前記第1のオリフィスの両側部に第2のオリフィスが互いに収斂するように配設され、2つの第2の流れが前記第1の流れに向けて噴出されるメルトブローイング装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1に第1の方向Fへ移動する基体Sに流体、特に溶融した高温の接着剤を供給するために用いることのできるメルトブローイング装置10を示す。装置10は、1または複数のメルトブローイングダイ集成体100を含んでいる。メルトブローイングダイ集成体は、一例として少なくとも二枚の平行プレートを有している。メルトブローイングダイ集成体はマニフォールド200に連結することができる。マニフォールド200は流体計量装置210に組み込まれており、流体計量装置210は、対応する第1の流体供給通路230を介して第1の流体を1または複数のメルトブローイングダイ集成体へ供給する。上記メルトブローイング装置10は、また、同時継続中の米国出願第08/683064号に開示されているように、加熱した空気などの第2の流体をメルトブローイングダイ集成体に供給することができる。
【0015】
図1に略示する本発明の1つの特徴によれば、第1の流体がダイ集成体100の第1のオリフィスから第1の流速で供給されて第1の流れF1が形成され、2つの第2のオリフィスから第2の流体が第2の流速で供給されて第1の流れF1の両側部に第2の流れF2が形成される。離間した第2の流れF2の間に第1の流れF1が配置され、第1と第2の流れのアレーが形成される。第2の流れF2の第2の流速は、第1の流れF1の第1の流速よりも高くなっており、第2の流れF2が第1の流れF1を引っ張り細くして、第1の流体糸状体FFが形成される。図示する実施形態では、第2の流れF2は第1のF1へ向かって収斂するように噴出しているが、より一般的には、同時継続中の米国出願第08/717080号に開示されているように、第2の流れF2が第1の流れF1に対して収斂せずに平行に或いは拡開するように吐出されてもよい。
【0016】
より一般的には、第1の流体が複数の第1のオリフィスから分配されて複数の第1の流れF1となり、第2の流体が複数の第2のオリフィスから分配されて複数の第2の流れF2となり、複数の第1の流れと複数の第2の流れは一列に配列される。第2の流れを収斂するように噴出させる構成の場合、複数の第1と第2の流れF1、F2は、図1に示すように第1の流れF1の各々の両側部に収斂方向に噴出する第2の流れF2を配置して、F2F1F2F2F1F2F2..となるように一列に配列する。第2の流れを収斂しないように噴出させる構成の場合、同時継続中の米国出願第08/717080号に開示されているように、複数の第1と第2の流れF1、F2は、第1の流れF1の各々の両側部に1つの第2の流れF2を配置して、F2F1F2F1F2..となるように交互に一列に配列する。複数の第2の流れF2の第2の速度は、複数の第1の流れの流速F1よりも高くなっており、複数の第2の流れF2が複数の第1の流れF1を引っ張りこれらを細くして、複数の第1の流体糸状体が形成される。複数の第1の流れF1は、一般的に、互いに拡開するように、平行に、または、収斂するように交互に方向づけられる。
【0017】
本発明の他の特徴によれば、複数の第1の流れF1は同一の第1の質量流量にて複数の第1のオリフィスから供給され、複数の第2の流れF2は同一の第2の質量流量にて複数の第2のオリフィスから供給される。第1の流れの第1の質量流量は、然しながら、複数の第2の流れの質量流量と同一である必要はない。複数の第1の流れを同一の第1の質量流量にて分配することにより、ダイ集成体100からの第1の流れの制御、および、第1の流れを均一に供給するための制御が改善される。更に、第2の流れを同一の第2の質量流量にて分配することにより、詳細に後述するように、第2の流れに対応して、第1の流れがより一層均一で対称な流れとする制御が確実になる。1つの実施形態において、複数の第1のオリフィスは同一の第1の流体通路を有しており、これにより、第1の質量流量が等しくなる。同様に、複数の第2のオリフィスは同一の第2の流体通路を有しており、これにより、第2の質量流量が等しくなる。
【0018】
収斂するように第2の流れを形成する構成では、2つの第2の流れF2が共通の第1の流れに対して収斂するように噴出される第2の流れF2は概ね等しい第2の質量流量を有している。1つの第1の流れに関連する2つの第2の質量流量は、必ずしも他の第1の流れに関連する2つの第2の質量流量に等しい必要はない。更に、1つの共通の第1の流れFに向かって収斂するように噴出される2つの第2の流れF2の第2の質量流量を等しくせずに、第1の流れの特定の制御に影響を与えるようにした応用例もある。また、複数の第1の流れの各々の質量流量を等しくせずに、例えば、基体の側縁部に適用する第1の流れを、基体の中心部に適用される第1の流れの質量流量と異なる流量として、側縁部の画成に影響を与えるようにした応用例もある。従って、以下の説明では、第1と第2の流れの等しい質量流量を有する旨一般的に記載するが、複数の第1の流れのなかで他の第1の流れとは異なる質量流量を有する第1の流れがある場合や、同様に複数の第2の流れのなかで他の第2の流れとは異なる質量流量を有する第2の流れが含まれている場合にも本願発明は適用される。
【0019】
図1は、接する第2の流れF2の効果により揺れる第1の流れF1を示しているが、それは明らかには図示されていない。第1の流の揺れは、増幅パラメータと周波数パラメータとにより特徴づけられ、それらのパラメータは適用例における要求により実質的に定期的に或いは無秩序に制御することができる。上記揺れは、例えば、第1の流れF1と、これに接する第2の流れF2の一方または両方の間の間隔を変えたり、第2の流れF2の一方または両方の流量を変えたり、或いは、第2の流れF2の一方または両方の流速を変えたりすることにより制御することができる。揺れの振幅および周波数パラメータは、同時継続米国出願第08/717080号に記載されているように、上述の変数の1または複数の要因を変化させることにより制御される。
【0020】
第1の流れF1の揺れは、1または複数の第2の流れと第1の流れの間の相対角度を変えることにより制御可能である。第1の流れの揺れの制御方法は、第2の流れF2が第1の流れF1に対して収斂する場合または収斂しない場合に用いることができる。第2の流れを収斂させる構成の場合、平行または拡開する第2の流れの構成の場合と比較して少ない第2の質量流量にて第1の流れの揺れを制御することができ、従って、必要となる加熱された空気流量が低減される。一般的に、第1の流れF1の両側部の第2の流れF2の間の角度が等しい場合、第1の流れF1は比較的対称となる。第1の流れF1の揺れは、隣接する第2の流れF2が第1の流れF1に関して等しくない角度を有する場合に一方または他方の横方向に傾斜する。或いは、上述した他の変数を変えることにより、第1の流れF1が偏向する。
【0021】
図1に示す本発明の他の特徴によれば、主マニフォールドに連結された複数のダイ集成体の1つからの第1の流れによる流体糸状体FFは、実質的に基体Sの移動方向Fに対して非平行に周期的に揺れている。対応するダイ集成体は、一般的に、1列に並んだ複数の流体糸状体FFを含んでいる。糸状体FFは基体Sの移動方向Fに非平行に図示されている。より一般的には、複数の同一のダイ集成体が主マニフォールド200に対して一列に、若しくは、2列またはそれ以上の直列にて平行に、互いにオフセット配置に、或いは、千鳥状に、かつ/または、基体Sの移動方向Fに対して非平行に配設、連結される。この適用例では、複数のダイ集成体および流体糸状体は、基体Sの移動方向Fに対して横断方向Lに揺れる。然しながら、1または複数の流体糸状体FFを基体Sの移動方向Fに対して平行に揺れるようにすることが有利で望ましい場合もある。これは、特に、ホットメルト接着剤の適用をより正確に制御することが望ましい、例えば、縁部の輪郭または境界をよりよく画成するために、基体の側縁部に沿って接着剤を適用する場合である。本発明のこの特徴によれば、後述するように、ダイ集成体の第1と第2のオリフィスの組を基体Sの移動方向Fに対して平行に配置し、第1の流体糸状体FFを基体Sの移動方向Fに対して平行に揺らすように構成する。
【0022】
図1のダイ集成体100は、平行に配設された複数のプレートを含んでいる。このプレートは、図2から図10に示すように種々の構成を有している。図2から図10のプレートは、図2のプレートを一番上にして図10のプレートへ順次一枚一枚重ね合わされる。第1と第2の流体はダイ集成体または本体部材100へ供給され、後述するように第1と第2のオリフィスへ分配される。第1の球体は、図2のプレートに形成された第1の制流子入口110から第1の制流子空洞112へ供給される。第1の流体は、第1の制流子空洞112から、図3のプレートに形成された複数の第1の整流オリフィス118を介して、図4、5に示す隣接するプレートに形成された第1のアキュムレータ空洞120へ実質的に均一に分配される。上記第1の整流オリフィスは、また、第1の流体内の大きな粒子を捉えるフィルタとして作用する。第1のアキュムレータ空洞120内の第1の流体は、次いで、図6のプレートの複数の第1のスロット122へ供給される。複数の第1のスロット122は、後述するように複数の第1のオリフィスを形成する。
【0023】
第2の流体入口131から第2の流体が供給され、図2から図5のプレートに形成された第2の制流子入口132、134へ分配され、図6から図9のプレートに形成された対応する通路136、138を介して、図10のプレートに形成された第2の制流子空洞140、142に供給される。第2の流体は、図2の制流子空洞140、142から、図9のプレートに形成された複数の第2の整流オリフィス144を介して、隣接する図7、8のプレートにより形成される第2のアキュムレータ空洞146に実質的に均一に分配される。第2の整流オリフィス144は、また、第2の流体中の大きな粒子を捉えるフィルタとして作用する。第2のアキュムレータ空洞146内の第2の流体は、次いで、図6のプレートに形成された複数の第2のスロット123へ供給される。このスロットは、後述するように複数の第2のオリフィスを形成する。
【0024】
図5、図7のプレートは、図6の両側部を覆い、第1と第2のオリフィスを形成している。図示する実施形態では、第1のオリフィスは、拡開構成にて互いに対して拡がるように向けられている。そして、第1のオリフィスの各々は、2つの第2のオリフィスと関連しており、第2のオリフィスは収斂構成にて対応する第1のオリフィスへ向かって収斂するように方向づけられている。この構成は図6に最も明らかに図示されている。本発明の関連する特徴によれば、図6の複数の第1と第2のオリフィスは、また、円弧状の通路に沿って径方向に形成された同じ長さの通路を有する第1と第2のスロット122、123により形成される同一の流体通路を有している。一般的なメルトブローイング接着剤適用方法ではオリフィスサイズが、約0.127から約1.5mm(約0.001から約0.060inch)であるのに対して、本実施形態ではオリフィスのサイズは約0.025から約1.5mm(約0.001から約0.060inch)となっている。本実施形態によるメルトブローイング法により形成される第1の流体の糸状体は、約1から約1000μmの直径を有している。
【0025】
代替実施形態では、ダイ集成体100の第1と第2のオリフィスは平行に或いは拡開して設けられており、かつ、ダイ集成体は一連の第1と第2のオリフィスが交替配置されている。更に、ダイ集成体100は、平行に、非平行に、或いは平行にオフセット配置された第1と第2のオリフィスの複数のアレーを異なる平面に有したダイ集成体を含んでいる。こうした特徴は同時継続米国出願第08/717080号に開示されている。同出願に開示された他の特徴は、本発明の特徴と組み合わせることができる。
【0026】
図1、図11、12および図13に示す本発明の他の特徴によれば、ダイ集成体100は、第1のエンドプレート160と、反対側の第2のエンドプレート170との間に挟持される。ダイ集成体100は複数のボルト(図示せず)により固定される。このボルトは、第1のエンドプレート160の隅部に形成された貫通孔162に挿入され、ダイ集成体の対応する貫通孔102に通され、第2のエンドプレート170の対応するネジ孔172に螺合される。従って、ダイ集成体100を形成する図2から図10に示す各プレートは接着融着または溶接されていない。上記プレートは、ステンレス鋼等の耐蝕性材料から形成される。
【0027】
図1は、また、ダイ集成体100の個々のプレートが単一のリベット部材180により平行に保持され得ることを示している。リベット部材180は、図1から図10に示すようにダイ集成体100の各プレートに形成された対応する貫通孔または開口部104に挿入され、かつ、リベット部材180の両端部は、ダイ集成体100を第1と第2のエンドプレート160、170の間に挟持させたときに、エンドプレート160、170の対応する凹部または貫通孔164、174に突出させることができる。ダイ集成体100の個々のプレートは、リベット部材180を中心として回転させることができ、従って、検査や清掃のために大きく広げることができる。本発明の関連する特徴によれば、リベット部材180は、ダイ集成体100がエンドプレート160、170の間に挟持されるときに装着することができ、そして、リベット部材180は、第1と第2のエンドプレートの前記貫通孔およびダイ集成体のプレートに挿通されたときに、ダイ集成体の個々のプレートを正確に位置決めする。
【0028】
図1は、また、アダプタ組立体300に連結された第1と第2のエンドプレートの間に挟持されたダイ集成体100を図示している。アダプタ組立体300は、アダプタ310と中間アダプタ320とを具備している。図14から図16を参照すると、アダプタ310は、図示するように、第1と第2のエンドプレート160、170に挟持されたダイ集成体100を直接取付けるための、或いは、中間アダプタ320に取り付けられた第1と第2のエンドプレート160、170に挟持されたダイ集成体100を取付けるための第1の取付面312を有している。アダプタ310の第1の取付面312には、第1と第2の流体出口314、316が配設されており、第1の流体出口314は対応する第1の流体入口315に連結され、第2の流体出口316は対応する第2の流体入口317に連結されている。中間アダプタ320は第1の取付面322を有している。第1の取付面322には、第1と第2の流体入口324、326が配設されている。第1と第2の流体入口324、326は、第2の取付面321に配設された対応する第1と第2の流体出口325、327に連結されている。中間アダプタ320の第1の取付面322は、アダプタ310の第1の取付面312に取付けることができ、これにより中間アダプタ320の第1と第2の流体入口が、アダプタ310の第1と第2の流体出口314、416に連結される。
【0029】
図15、17、19に示す本発明の他の特徴によれば、アダプタ310の第1の流体出口314は、アダプタ310の中心に配置されており、中間アダプタ320の中間に配置された第1の流体入口324に連結される。アダプタ310の第2の流体出口316は、第1の流体出口314に関して径方向に離間して配設されており、第2の流体入口324に連結される凹所から成る第2の環状流体入口328に連結される。第2の環状流体入口328は中間アダプタ320の第1の取付面322の第1の流体入口324を中心として配置されている。本発明のこの特徴によれば、中間アダプタ320は、アダプタ310に関して回転させて調節可能であり、中間アダプタに取り付けられたダイ集成体100の方向を調節して、既述したようにダイ集成体を基体Sの移動方向に対して平行または非平行となるように調節することができる。本発明の関連する特徴によれば、アダプタ310は、また、第1の流体入口315を中心として配設された凹所より成る第2の環状流体入口を有している。この第2の環状流体入口は第2の流体出口316に連結されており、以てアダプタ310は、後述するようにダイ集成体100を第1の流体供給源に連結するためのノズルモジュール240または他のアダプタに関して回転させて調節可能である。
【0030】
図15、16を参照すると、アダプタ310または中間アダプタ320の一方の第1の取付面には、第1と第2のシール部材凹所318、319が配設されている。第1と第2のシール部材凹所318、319は、アダプタ310の第1の取付面312の第1と第2の流体出口314、316を中心として配設されている。ゴム製のOリング等の弾性のシール部材(図示せず)を前記各凹所に着座させることができ、アダプタ310と中間アダプタ320の間が液密にシールされる。前記凹所は、第1と第2の流体出口314、316に対して大きく形成されており、これにより、アダプタ310と中間アダプタ320の間の位置決め誤差を吸収すると共に、シール部材の早期の劣化をもたらす第1の流体がシール部材に接触することを防止する。取付面312の限られた表面積を有効に利用するために楕円形の凹所としてもよい。第2の流体入口317および他の取付面にも一般的に同様のシール部材凹所を配設して(図示せず)、対応する取付部材についても液密にシールされる。
【0031】
図1には、また、アダプタ310と中間アダプタ320の間に配設される金属製のシール部材またはガスケット330が図示されている。これは、上述した弾性シール部材と組み合わせて、或いは、その代替物として用いられ、食品処理または他の応用例で必要となる。金属製のシール部材330は、第1と第2の連結ポートを有している。これらのポートには、上述した弾性シール部材を配設することができる。また、金属製のシール部材330には、更に、複数の貫通孔が形成されており、アダプタ310と中間アダプタ320との組み付けに際して、上記貫通孔にボルト部材が挿通される。
【0032】
既述したように、ダイ集成体100は第1と第2のエンドプレート160、170の間に挟持され、アダプタ310に直接または中間アダプタ320を介在させて連結することができ、これにより、ダイ集成体は平行または鉛直向きに、或いは、90°回転させた向きに取付可能となる。図1を参照すると、ダイ集成体100と第1と第2のエンドプレート160、170は、中間アダプタ320の第2の取付面321に問付けられている。然しながら、アダプタ310および中間アダプタ320の取付面は、この目的のために機能的に同一である。図13を参照すると、第2のエンドプレート170は、ダイ集成体100の第1の流体入口112および第2の流体入口132、134を、中間アダプタ320の第1と第2の流体出口325、327に連結するための第1の流体入口176と第2の流体入口とを有している。
【0033】
図1を参照すると、第1と第2のエンドプレート160、170の間に挟持されたダイ集成体100をアダプタ320の取付面に固定するための締結具190が図示されている。締結具190は頭部192と、シャフト部194と、ネジ部196とを有している。頭部192はトルクを適用する係合面を有している。図11を参照すると、第1のエンドプレート160には開口部166が形成されており、該開口部に締結具190のネジ部196が挿通される。第1のエンドプレート160には、更に、シール部材(図示せず)を配設するための座167が形成されている。上記シール部材は、ダイ集成体100に挿通された締結具190の頭部192と共に液密にシールする。締結具190のネジ部196は、また、図2から図10のダイ集成体100の第2の流体入口131を貫通させて、第2のエンドプレート170の貫通孔178に通され、中間アダプタ320の第2の流体出口327の部分329に係合する。本発明のこの特徴によれば、締結具190は、中間アダプタ320または同様に構成されたアダプタ310の第2の流体出口327内に挿通され、ダイ集成体を第1と第2のエンドプレート160、170の間に挟持し、以て、締結具190のシャフト部194は、第2の流体がそこを流通することを許容する。
【0034】
本発明の関連する特徴によれば、第2のエンドプレート170に形成された貫通孔178には、締結具190のネジ部196と係合するネジ部が形成されており、これにより、ダイ集成体100および第1と第2のエンドプレート160、170の組み付けに際して、分離することが防止される。本発明の他の特徴によれば、締結具190はダイ集成体100および第1と第2のエンドプレート160、170の上方部位を貫通し、アダプタ310または中間アダプタ320へのその取付を容易にする。締結具190のこの上方配置により、概ね鉛直方向に向けられた取付面への取付に際して、アダプタに対してダイ集成体を重力により方向づけることが可能となる。アダプタ取付面および第2のエンドプレート170に、取付面に第2のエンドプレート170をしっかりと配置するために補助部材を配設しても良い。例えば図13、16には、この目的のために、第2のエンドプレート170に配設された突起部材179および中間アダプタ320の第2の取付面321に形成された補助凹部323が図示されている。
【0035】
図1に示す本発明の他の特徴によれば、ダイ集成体100は、第1の流体をダイ集成体に供給するための流体計量装置210に連結されている。ダイ集成体100は、第1の流体通路230を有する主マニフォールド200に連結されている。第1の流体通路は、流体計量装置210とダイ集成体100の間に連結され、ダイ集成体に第1の流体を供給する。図示する実施形態では、より一般的に、複数の第1の流体供給管路230を有する主マニフォールド200に複数のダイ集成体100が取り付けられている。複数の第1の流体供給管路230は、流体計量装置210と複数のダイ集成体100との間に連結されており、対応するダイ集成体100の1つに第1の流体を供給する。第1の流体供給通路230は、主マニフォールド200の第1の端部202に配設された対応する流体出口ポート232に連結されており、前記複数のダイ集成体100は、主マニフォールド200の第1の端部202に連結される。
【0036】
ダイ集成体100の各々および対応するアダプタ310または中間アダプタ320は、対応するノズルモジュール240により連結されている。ノズルモジュール240は、第1と第2の流体のダイ集成体100への供給を制御するための作動弁を有している。前記ノズルモジュールは、例えばテネシー州所在のITW Dynatec から市販されている MR-1300(商標名)Nozzle Module とすることができる。代替的適用例では、ダイ集成体100の各々および対応するアダプタ310または中間アダプタ320は、第1と第2の流体を対応するダイ集成体に供給するための共通のノズルアダプタプレートにより主マニフォールド200に取り付けられる。この構成によれば、図1に示す複数のノズルモジュール240が共通のアダプタプレートを形成することになる。本発明のこれらのおよび他の特徴は、同時係属中の米国出願ダイ08/683064号に開示されている。こうした特徴は、本発明の特徴と組み合わせることができる。
【0037】
更に他の代替的応用例では、ダイ集成体100の各々および対応するアダプタ310、および/または、中間アダプタ320は、対応する複数の第1の流量制御プレート240により主マニフォールド200に連結されている。第1の流量制御プレート240は第1と第2の流体を対応するダイ集成体に供給する。他の代替実施形態では、複数の第1の流量制御プレート240の各々は、第1の流体を主マニフォールドに戻すための共通の流体戻りマニフォールドを介して主マニフォールド200に連結されている。こうした本発明の特徴は同時継続中の米国出願第08/734400号に開示されている。
【0038】
本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明がこれに限定されず本発明の精神と範囲内で種々の変更、修正が可能であることは当業者の当然とするところである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明を適用するメルトブローイング装置の分解斜視図である。
【図2】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図3】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図4】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図5】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図6】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図7】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図8】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図9】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図10】ダイ集成体の平行プレートの平面図である。
【図11】図2から図10に示したダイ集成体を挟持する第1のエンドプレートの平面図である。
【図12】図11の矢視線I−Iに沿う断面図である。
【図13】図2から図10に示したダイ集成体を挟持する第2のエンドプレートの平面図である。
【図14】アダプタの側面図である。
【図15】図14の矢視線II−IIの方向に見た端面図である。
【図16】図14の矢視線III−IIIに沿う断面図である。
【図17】図18の矢視線VI−VIに沿う中間アダプタの断面図である。
【図18】中間アダプタの正面図である。
【図19】図18の矢視線V−Vに沿う中間アダプタの断面図である。
【符号の説明】
【0040】
100 ダイ集成体
122 第1のオリフィス
124 第2のオリフィス
210 流体計量装置
240 ノズルモジュール
310 アダプタ
320 中間アダプタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メルトブローイング方法において、第1の流体を第1の流速にて第1のオリフィスから噴出させて第1の流れを形成するステップと、第2の流体を第2の流速にて前記第1のオリフィスに関連する第2のオリフィスから前記第1の流れの両側部に実質的に沿わせて噴出させ第2の流れを形成するステップと、前記第2の流れを前記第1の流れに向かって収斂するように方向づけるステップと、前記第1の流れを前記第1の流速よりも高い第2の流速の前記第2の流れにて引っ張るステップとを含み、前記引っ張られた第1の流れが細く引き延ばされて第1の流体糸状体を形成するメルトブローイング方法。
【請求項2】
前記第1の流れの揺れを少なくとも前記第2の流れの一方と前記第1の流れの間の角度により制御するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
移動する基体上に前記第1の流体糸状体を基体の移動方向に非平行に揺らしながら適用するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
複数の第1のオリフィスから前記第1の流体を第1の流速にて噴出させて複数の第1の流れを形成するステップと、複数の第2のオリフィスから前記第2の流体を第2の流速にて噴出させ、前記複数の第1の流れの各々の両側部に収斂する対応の前記第2の流れが沿って流れるように、前記複数の第1の流れと前記第2の複数の流れを連続して配列するステップと、前記複数の第1の流れを前記第1の流速よりも高い第2の流速の収斂する対応の前記第2の流れにて引っ張るステップとを含み、引っ張られた前記複数の第1の流れが細く引き延ばされて複数の第1の流体糸状体を形成する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
更に、前記複数の第1の流れを拡開方向に噴出させるステップを含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
更に、複数の第1のオリフィスから第1の流体を同一の質量流量にて噴出させるステップと、複数の第2のオリフィスから第2の流体を同一の質量流量にて収斂方向に噴出させるステップとを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の第1の流れを平行に噴出させるステップを含む請求項4に記載の方法。
【請求項8】
更に、移動する基体上に前記複数の第1の流体糸状体を基体の移動方向に非平行に揺らしながら適用するステップを更に含む請求項4に記載の方法。
【請求項9】
更に、移動する基体上に前記複数の第1の流体糸状体を基体の移動方向に対して横断方向に揺らしながら適用するステップを更に含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
更に、前記第1のオリフィスに関連する第2のオリフィスに対して突き出た前記第1のオリフィスから第1の流体を噴出させるステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のオリフィスに関連する対応の後退した第2のオリフィスから第2の流体を噴出するステップを含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の第2のオリフィスに対して突き出た前記複数の第1のオリフィスから第1の流体を噴出させるステップを含む請求項4に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の第1のオリフィスに対応する後退した複数の第2のオリフィスから前記第2の流体を噴出させるステップを含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
メルトブローイング装置において、本体部材に形成され第1の流体を噴出させて第1の流れを形成するための第1のオリフィスと、前記第1のオリフィスに関連させて本体部材に形成され第2の流体を噴出させて第2の流れを形成するための多くとも2つの第2のオリフィスとを具備し、前記第1のオリフィスが前記第2のオリフィスに対して突出しており、前記第1のオリフィスの両側部に第2のオリフィスが互いに収斂するように配設され、2つの第2の流れが前記第1の流れに向けて噴出されるメルトブローイング装置。
【請求項15】
更に、本体部材に形成され第1の流体を噴出させて複数の第1の流れを形成するための複数の第1のオリフィスと、本体部材に形成され第2の流体を噴出させて複数の第2の流れを形成するための複数の第2のオリフィスとを具備し、前記複数の第1のオリフィスが前記複数の第2のオリフィスに対して突出しており、前記複数の第1のオリフィスの各々の両側部に対応の第2のオリフィスが互いに収斂するように配設され、2つの第2の流れが前記複数の第1の流れの各々に向けて噴出される請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記複数の第1のオリフィスが前記第1の流れを平行に噴出するように方向づけられている請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記複数の第1のオリフィスが前記複数の第1の流れを互いに拡開方向に噴出するように方向づけられている請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記複数の第1のオリフィスが等しい第1の流体通路を有し、前記複数の第2のオリフィスが等しい第2の流体通路を有する請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記本体部材がダイ集成体であり、前記ダイ集成体が、第1の制流子入口と第1の制流子出口とを有する第1の制流子空洞を前記本体部材内に形成する第1のプレートと、前記第1の制流子出口に連結された第1のアキュムレータ入口と、前記複数の第1のオリフィスに連結された第1のアキュムレータ出口とを有する第1のアキュムレータ空洞を前記本体部材内に形成する第2のプレートとを具備し、前記前記第1の制流子入口に供給された第1の流体が、前記複数の第1のオリフィスへ実質的に均一に分配され前記複数の第1の流れが形成される請求項15に記載の装置。
【請求項20】
前記本体部材が、更に、前記第1と第2のプレートの間に配設された第3のプレートを具備し、前記第3のプレートが、前記第1の制流子空洞と前記第1のアキュムレータ空洞とを連結する複数の第1の通路を有しており、前記第3のプレートに形成された複数の前記第1の通路が、前記第1の制流子空洞から前記複数の第1のオリフィスへ前記第1の流体を実質的に均一に分配する寸法にて形成されている請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記本体部材が、更に、第2の制流子入口と第2の制流子出口とを有する第2の制流子空洞を前記本体部材に形成する第4のプレートと、前記第2の制流子出口に連結された第2のアキュムレータ入口と、前記複数の第2のオリフィスに連結された第2のアキュムレータ出口とを有する第2のアキュムレータ空洞を前記本体部材内に形成する第5のプレートとを具備し、前記前記第2の制流子入口に供給された第2の流体が、前記複数の第2のオリフィスへ実質的に均一に分配され前記複数の第2の流れが形成される請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記本体部材が、更に、前記第4と第5のプレートの間に配設された第6のプレートを具備し、前記第6のプレートが、前記第2の制流子空洞と前記第2のアキュムレータ空洞とを連結する複数の第2の通路を有しており、前記第6のプレートに形成された複数の前記第2の通路が、前記第2の制流子空洞から前記複数の第2のオリフィスへ前記第2の流体を実質的に均一に分配する請求項21に記載の装置。
【請求項23】
更に、第1の複数のスロットと、第2の複数のスロットとを有する第7のプレートを具備し、前記第1の複数のスロットが前記第1のアキュムレータ空洞に連結された複数の第1のオリフィスを形成し、前記第2の複数のスロットが前記第2のアキュムレータ空洞に連結された複数の第2のオリフィスを形成する請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記複数の第1のスロットが等しい第1の流体通路を有する複数の第1のオリフィスを形成する請求項19に記載の装置。
【請求項25】
前記複数の第2のスロットが等しい第2の流体通路を有する複数の第2のオリフィスを形成する請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記複数の第1のオリフィスが前記複数の第1の流れを平行に噴出するように方向づけられている請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記複数の第1のオリフィスが前記複数の第1の流れを互いに拡開する方向に噴出するように方向づけられている請求項24に記載の装置。
【請求項28】
本体部材に形成され第1の流体を噴出させて複数の第1の流れを形成するための複数の第1のオリフィスと、本体部材に形成され第2の流体を噴出させて複数の第2の流れを形成するための複数の第2のオリフィスとを具備し、前記複数の第1のオリフィスの各々の両側部に対応の第2のオリフィスが互いに収斂するように前記第1と第2のオリフィスが一列に配列されており、少なくとも一部の隣接する2つのオリフィスの間に、少なくとも2つの隣接する第2のオリフィスが配設されているメルトブローイング装置。
【請求項29】
前記本体部材は、少なくとも2つの複数の平行プレートを具備するダイ集成体であって、前記複数の第1のオリフィスと前記複数の第2のオリフィスが前記ダイ集成体の前記少なくとも2つの複数の平行プレートにより形成される請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第2のオリフィスを前記第1のオリフィスに関して前記本体部材内に後退させるために、前記第2のオリフィスが前記本体部材の対応する開口部内に配設されている請求項16に記載の装置。
【請求項31】
前記複数の第2のオリフィスを前記第1のオリフィスに関して前記本体部材内に後退させるために、前記第2のオリフィスが前記本体部材の対応する開口部内に配設されている請求項17に記載の装置。
【請求項32】
前記プレートの各々は約7.6mm(0.030inch)よりも厚くないプレートである請求項29に記載の装置。
【請求項33】
前記プレートの各々は約0.127から約0.635mm(約0.005〜0.025inch)の間の厚さを有している請求項29に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−102794(P2009−102794A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−291334(P2008−291334)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【分割の表示】特願平10−103112の分割
【原出願日】平成10年4月14日(1998.4.14)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】