説明

リアノジンレセプタ(RyR2)の漏れを標的とする、新規な抗−不整脈性及び心不全用薬剤及びその使用

本発明は、対象におけるRyR2-結合FKBP12.6のレベルにおける減少を制限又は防止する方法を提供する。本発明は、更に対象における、心房並びに心室性の心不整脈、心不全、及び運動-誘発性心臓突然死を治療及び予防する方法をも提供する。更に、本発明は、心房細動に罹っている又はその候補としての対象における、RyR2-結合FKBP12.6のレベルにおける減少を制限又は防止する方法における、JTV-519の使用法をも提供する。また、対象における心房並びに心室性の心不整脈及び心不全治療及び予防する方法、並びに運動-誘発性心臓突然死を防止する方法における、1,4-ベンゾチアゼピン誘導体の使用法をも提供する。本発明は、更に心房細動及び心不全を治療並びに予防するのに使用する薬剤の同定方法、及びこれら方法により同定された薬剤をも提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
心房細動に罹っている又はその候補者である患者における、RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を制限又は防止する方法であって、該患者におけるRyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を制限又は防止するのに有効な量のJTV-519を、該患者に投与する工程を含み、該RyR2が、心房RyR2であることを特徴とする方法。
【請求項2】
該患者において、該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、該患者中のホスホリル化されたRyR2のレベルを減じることにより、制限又は防止する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
該患者が、ヒトである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
該患者における、該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効なJTV-519の量が、該患者における心房細動を治療又は予防するのに有効なJTV-519の量である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
該JTV-519が、該患者における、心房細動を治療又は予防する、請求項1記載の方法。
【請求項6】
該患者における、該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効な該JTV-519の量が、約5mg/kg/日〜約20mg/kg/日なる範囲内にある、請求項1記載の方法。
【請求項7】
心房細動に罹っている又はその候補者である患者内の、RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を制限又は防止する方法における、JTV-519の使用。
【請求項8】
患者における心房細動を治療又は予防する方法であって、該患者における該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効な量のJTV-519を、該患者に投与して、該患者における心房細動を治療もしくは予防する工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
該心房細動が、非-持続性の心房細動である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
該患者における該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効な量のJTV-519が、該患者における心房細動を治療又は予防するのに有効なJTV-519の量である、請求項8記載の方法。
【請求項11】
該JTV-519が、該患者における、心房細動を治療又は予防する、請求項10記載の方法。
【請求項12】
該患者における、該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効な該JTV-519の量が、約5mg/kg/日〜約20mg/kg/日なる範囲内にある、請求項8記載の方法。
【請求項13】
患者におけるRyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止する方法であって、該患者における、該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効な量で、薬剤を該患者に投与する工程を含み、該薬剤が、以下に列挙する化合物からなる群から選択されることを特徴とする方法。
【化1】

ここで、Rは、アリール、アルケニル、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化2】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'はアルキル又はシクロアルキルである;
【化3】

ここで、Rは、CO(CH2)nXR'2、SO2(CH2)nXR'2、又はSO2NH(CH2)nXR'2であり、Xは、N又はSであり、及びnは、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、かつmは、1又は2である;
【化4】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、Xは、NH又はOである;
【化5】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はHであり、R2は、H、アルキル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、又はアリールである;
【化6】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'はアルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、mは、0、1、又は2であり、nは、0又は1である;
【化7】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、R4は、H、ハロゲン原子、アルケニル、カルボキシル、又はO、S、又はNを含有するアルキルであり、及びmは、0、1、又は2である;及び
(h) これらの任意の酸化形態にあるもの。
【請求項14】
該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少が、該患者における、ホスホリル化されたRyR2レベルを減じることによって、該患者内で制限又は防止される、請求項13記載の方法。
【請求項15】
該患者が、ヒトである、請求項13記載の方法。
【請求項16】
該患者が、カテコールアミン性多形型心室頻拍症(CPVT)に罹っている、請求項13記載の方法。
【請求項17】
該患者が、心不整脈、心不全及び/又は運動-誘発性心臓突然死を患っているか、あるいはその候補である、請求項13記載の方法。
【請求項18】
該患者における該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効な該薬剤の量が、該患者における心不整脈、心不全及び/又は運動-誘発性心臓突然死を治療又は予防するのに有効な該薬剤の量である、請求項13記載の方法。
【請求項19】
該心不整脈が、心房性不整脈又は心室性不整脈である、請求項18記載の方法。
【請求項20】
該心房性不整脈が、心房細動である、請求項19記載の方法。
【請求項21】
該心房細動が、持続性の心房細動である、請求項21記載の方法。
【請求項22】
該心室性不整脈が、運動-誘発性心室性不整脈である、請求項19記載の方法。
【請求項23】
該薬剤が、該患者における心不整脈、心不全及び/又は運動-誘発性心臓突然死を治療もしくは予防する、請求項13記載の方法。
【請求項24】
該患者における、該RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効な、該薬剤の量が、約5mg/kg/日〜約20mg/kg/日なる範囲内にある、請求項13記載の方法。
【請求項25】
該薬剤が、S4、S7、S-20、S-24、S-25、S-26、S-27、又はS36である、請求項13記載の方法。
【請求項26】
該薬剤が、S36である、請求項25記載の方法。
【請求項27】
患者における、RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止する方法における、薬剤の使用であって、該薬剤が、以下に列挙する化合物からなる群から選択されることを特徴とする使用。
【化8】

ここで、Rは、アリール、アルケニル、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化9】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化10】

ここで、Rは、CO(CH2)nXR'2、SO2(CH2)nXR'2、又はSO2NH(CH2)nXR'2であり、Xは、N又はSであり、及びnは、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、かつmは1又は2である;
【化11】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、Xは、NH又はOである;
【化12】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はHであり、R2は、H、アルキル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、又はアリールである;
【化13】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、mは、0、1、又は2であり、nは、0又は1である;
【化14】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、R4は、H、ハロゲン原子、アルケニル、カルボキシル、又はO、S、又はNを含有するアルキルであり、及びmは、0、1、又は2である;及び
(h) これらの任意の酸化形態にあるもの。
【請求項28】
患者における心不整脈、心不全及び/又は運動-誘発性心臓突然死を治療又は予防する方法であって、該患者における、RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するのに有効な量で、薬剤を該患者に投与する工程を含み、該薬剤が、以下に列挙する化合物からなる群から選択されることを特徴とする方法。
【化15】

ここで、Rは、アリール、アルケニル、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化16】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化17】

ここで、Rは、CO(CH2)nXR'2、SO2(CH2)nXR'2、又はSO2NH(CH2)nXR'2であり、Xは、N又はSであり、及びnは、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、かつmは、1又は2である;
【化18】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、Xは、NH又はOである;
【化19】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はHであり、R2は、H、アルキル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、又はアリールである;
【化20】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、mは、0、1、又は2であり、nは、0又は1である;
【化21】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'はアルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、R4は、H、ハロゲン原子、アルケニル、カルボキシル、又はO、S、又はNを含有するアルキルであり、及びmは、0、1、又は2である;及び
(h) これらの任意の酸化形態にあるもの。
【請求項29】
患者における心不整脈、心不全及び/又は運動-誘発性心臓突然死を治療又は予防する方法であって、該患者における、心不整脈、心不全及び/又は運動-誘発性心臓突然死を治療又は予防するのに有効な量で、薬剤を該患者に投与する工程を含み、該薬剤が、以下に列挙する化合物からなる群から選択されることを特徴とする方法。
【化22】

ここで、Rは、アリール、アルケニル、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化23】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化24】

ここで、Rは、CO(CH2)nXR'2、SO2(CH2)nXR'2、又はSO2NH(CH2)nXR'2であり、Xは、N又はSであり、及びnは、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、かつmは、1又は2である;
【化25】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、Xは、NH又はOである;
【化26】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はHであり、R2は、H、アルキル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、又はアリールである;
【化27】

ここで、R1は該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'はアルキル、アリール又はアシルであり、R2はH、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3はH、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、mは0、1、又は2であり、nは0又は1である;
【化28】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、R4は、H、ハロゲン原子、アルケニル、カルボキシル、又はO、S、又はNを含有するアルキルであり、及びmは、0、1、又は2である;及び
(h) これらの任意の酸化形態にあるもの。
【請求項30】
該心不整脈が、心房性不整脈又は心室性不整脈である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
該心房性不整脈が、心房細動である、請求項30記載の方法。
【請求項32】
該心室性不整脈が、運動-誘発性心室性不整脈である、請求項30記載の方法。
【請求項33】
該患者における、心不整脈、心不全及び/又は運動-誘発性心臓突然死を、治療又は予防するのに有効な、該薬剤の量が、約5mg/kg/日〜約20mg/kg/日なる範囲内にある、請求項29記載の方法。
【請求項34】
該薬剤が、S4、S7、S-20、S-24、S-25、S-26、S-27、又はS36である、請求項29記載の方法。
【請求項35】
該薬剤が、S36である、請求項34記載の方法。
【請求項36】
患者における、心不整脈、心不全及び/又は運動-誘発性心臓突然死を、治療又は予防する方法における、薬剤の使用であって、該薬剤が、以下に列挙する化合物からなる群から選択されることを特徴とする使用。
【化29】

ここで、Rは、アリール、アルケニル、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化30】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルである;
【化31】

ここで、Rは、CO(CH2)nXR'2、SO2(CH2)nXR'2、又はSO2NH(CH2)nXR'2であり、Xは、N又はSであり、及びnは、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、かつmは、1又は2である;
【化32】

ここで、Rは、アリール、アルキル、-(CH2)nNR'2、又は(CH2)nSR'であり、及びnは、0、1、2、又は3であり、及びR'は、アルキル又はシクロアルキルであり、Xは、NH又はOである;
【化33】

ここで、R1は該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'はアルキル、アリール又はHであり、R2はH、アルキル、又はアリールであり、及びR3はH、アルキル、又はアリールである;
【化34】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及び、R3はH、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、mは、0、1、又は2であり、nは、0又は1である;
【化35】

ここで、R1は、該フェニル環上の2、3、4、又は5-位における、H、OR'、SR'、NR'、アルキル、又はハロゲン原子であり、及びR'は、アルキル、アリール又はアシルであり、R2は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、及びR3は、H、アルキル、アルケニル、又はアリールであり、R4は、H、ハロゲン原子、アルケニル、カルボキシル、又はO、S、又はNを含有するアルキルであり、及びmは、0、1、又は2である;及び
(h) これらの任意の酸化形態にあるもの。
【請求項37】
心房細動又は心不全を治療又は予防するのに使用する薬剤を同定する方法であって、以下の諸工程、
(a) RyR2を含む細胞培養物を得、あるいはこれを生成する工程、
(b) 該細胞と、候補薬剤とを接触させる工程、
(c) 細胞内でのRyR2のホスホリル化を高めることが知られている、1又はそれ以上の条件に、該細胞を暴露する工程、及び
(d) 該薬剤が、該細胞内で、RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を制限又は防止するか否かを決定する工程、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項38】
更に、以下の工程:(e) 該薬剤が、該細胞内における、RyR2-関連生物学的事象に対して、効果を持つか否かを決定する工程をも含む、請求項37記載の方法。
【請求項39】
請求項37記載の方法によって同定された薬剤。
【請求項40】
心房細動又は心不全を治療又は予防するのに使用する薬剤を同定するための方法であって、以下の諸工程、
(a) RyR2を含む動物を得、又はこれを発生させる工程、
(b) 該動物に、候補薬剤を投与する工程、
(c) 細胞内でのRyR2のホスホリル化を高めることが知られている、1又はそれ以上の条件に、該動物を暴露する工程、及び
(d) 該薬剤が、該動物内で、RyR2-結合FKBP12.6レベルの減少を、制限又は防止するか否かを決定する工程、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項41】
更に、以下の工程、(e) 該薬剤が、該動物内における、RyR2-関連生物学的事象に対して、効果を持つか否かを決定する工程をも含む、請求項40記載の方法。
【請求項42】
請求項40記載の方法によって同定された薬剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−530561(P2007−530561A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505094(P2007−505094)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/009495
【国際公開番号】WO2005/094457
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(506118526)ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク (25)
【Fターム(参考)】