説明

リングギヤの溶接方法及び溶接構造

【課題】デファレンシャルサブアッシを作動させたときのリングギヤからの異音の発生を抑えるために、デフケースに対するリングギヤの溶接による歪みを低減すると共に、溶接の手間とコストの削減を図ること。
【解決手段】デファレンシャルサブアッシのデフケースのフランジ5にリングギヤ6を溶接する溶接構造において、デフケースは、そのフランジ5の外周に接合部を有し、その接合部に隣接して設けられた補強用の複数のリブ7を有する。フランジ5の接合部に圧入されたリングギヤ6の内周と接合部との間には、複数の仮溶接ビード11が設けられる。これら仮溶接ビード11の位置は、デフケースに設けられた複数のリブ7の配置からずらして設定される。リングギヤ6の内周とフランジ5の接合部との間には、複数の仮溶接ビード11に重ねて本溶接ビード12が連続的に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両に搭載されるデファレンシャルサブアッシに係り、詳しくは、デファレンシャルサブアッシのデフケースにリングギヤを溶接するリングギヤの溶接方法及び溶接構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1には、リングギヤをデファレンシャルサブアッシのハウジング(デフケース)の開放端部に圧入し、その圧入部をレーザにより溶接することが記載されている。この溶接は、ある部位を開始点としてリングギヤの内周に沿って連続的に行い、その開始点に戻るものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2006−509172号公報
【特許文献2】特開平8−103872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に記載の技術では、単にリングギヤをデフケースの開放端部に圧入して溶接しているだけなので、溶接時のリングギヤに、熱による歪みにより傾き(「倒れ」)が生じるおそれがあった。リングギヤが傾いたまま溶接されると、デファレンシャルサブアッシを車両に搭載して作動させた場合に、リングギヤから異音(デフうなり音)が発生するおそれがあった。
【0005】
図9に、デフケースのフランジ41に溶接されたリングギヤ42の「倒れ」を断面図により示す。図9に示すように、フランジ41とリングギヤ42との間でレーザビームLBにより溶接を行った場合に、その熱の影響により溶接ビード43が膨張するおそれがある。このとき、入熱量の小さい反ビーム側OSから先に溶接ビード43が固まり始め、収縮する。この収縮により、図9に示すように、リングギヤ42に「倒れ」が生じる。この溶接は、リングギヤ42の内周に沿って連続的に行われるが、その開始点も上記と同様の理由により「倒れ」の量が最も大きくなり、1周期/1回転の「倒れの変動」が生じる。このため、デファレンシャルサブアッシを車両に搭載して作動させた場合に、リングギヤ42が相手側のギヤに噛み合うことでギヤノイズが発生する。そして、このギヤノイズに、1周期/1回転の「倒れの変動」の成分が加わり、うなり音を伴う耳障りなギヤノイズとなるおそれがある。
【0006】
上記したデファレンシャルサブアッシを電気自動車やハイブリッド自動車に搭載することが考えられる。この場合、車両走行領域と1周期/1回転の「倒れの変動」に伴うデフうなり音が発生する車速は、動力伝達機構の周波数特性の関係から一致し易く、技術的な課題となっている。また、電気自動車等の走行領域は、暗騒音が低く、この領域でのうなり音は耳につき易いことから、非常に重要な課題となっている。
【0007】
ここで、リングギヤの内周に沿って連続的に本溶接を行う前に、リングギヤの内周の複数個所に仮溶接を行うことが考えられる。このようにして仮溶接点を複数設けることで、リングギヤの倒れ量を低減させ、ギヤノイズの周波数を高周波数側へずらすことが可能となる。これにより、ギヤノイズのレベルを低下させ、ギヤノイズを耳につき難くすることができる。しかし、仮溶接点を単に増やしただけでは、仮溶接のためのサイクルタイムが増え、溶接コストが高くなるおそれがある。
【0008】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、デファレンシャルサブアッシを作動させたときのリングギヤからの異音の発生を抑えるために、デフケースに対するリングギヤの溶接による歪みを低減すると共に、溶接の手間とコストの削減を図ることを可能としたリングギヤの溶接方法及び溶接構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、デファレンシャルサブアッシのデフケースにリングギヤを溶接するリングギヤの溶接方法であって、デフケースは、その外周にリングギヤを接合する接合部と、接合部に隣接して設けられた補強用の複数のリブとを含み、接合部にリングギヤを圧入する圧入工程と、圧入工程の後に、リングギヤの内周と接合部との間の複数の部位に仮溶接を行う仮溶接工程と、仮溶接工程の後に、リングギヤの内周と接合部との間に連続的に本溶接を行う本溶接工程とを備え、仮溶接工程において、仮溶接を行う複数の部位を、複数のリブの配置からずらしたことを趣旨とする。
【0010】
上記発明の構成によれば、圧入工程では、デフケースの外周に設けられた接合部にリングギヤが圧入される。その後、仮溶接工程では、リングギヤの内周と接合部との間の複数の部位に仮溶接が行われる。この仮溶接工程において、仮溶接が行われる複数の部位が、接合部に隣接してデフケースに設けられた補強用の複数のリブの配置からずらして設定される。その後、本溶接工程では、リングギヤの内周と接合部との間に連続的に本溶接が行われる。従って、仮溶接工程において、複数のリブの配置からずれた複数の部位に仮溶接が行われるので、溶接に伴うリングギヤの歪みのうねりが、リングギヤの内周において、仮溶接が行われた複数の部位と複数のリブの部分とに分散される。このような歪みのうねりは、仮溶接が行われた部位に重ねて本溶接を行っても変わらない。また、仮溶接の部位とリブは、リングギヤの歪みを抑える上で同様に機能するので、リブの数の分だけ仮溶接の部位の数を減らすことが可能となる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、デファレンシャルサブアッシのデフケースにリングギヤを溶接するリングギヤの溶接構造であって、デフケースは、その外周にリングギヤを接合する接合部と、接合部に隣接して設けられた補強用の複数のリブとを含むことと、接合部に圧入されたリングギヤの内周と接合部との間に設けられた複数の仮溶接ビードと、複数の仮溶接ビードの位置は、複数のリブの配置からずらして設定されることと、リングギヤの内周と接合部との間に複数の仮溶接ビードに重ねて連続的に設けられた本溶接ビードとを備えたことを趣旨とする。
【0012】
上記発明の構成によれば、接合部に圧入されたリングギヤの内周と接合部との間に複数の仮溶接ビードが設けられ、それら仮溶接ビードの位置が、デフケースの接合部に隣接して設けられた複数のリブの配置からずらして設定される。また、それら複数の仮溶接ビードに重ねて本溶接ビードが連続的に設けられる。従って、仮溶接が行われるときには、複数のリブの配置からずれた複数の部位に仮溶接ビードが設けられるので、溶接に伴うリングギヤの歪みのうねりが、リングギヤの内周において、複数の仮溶接ビードと複数のリブの部分とに分散される。このような歪みのうねりは、仮溶接ビードに重ねて本溶接ビードが設けられても変わらない。また、仮溶接ビードとリブは、リングギヤの歪みを抑える上で同様に機能するので、リブの数の分だけ仮溶接ビードの数を減らすことが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、デファレンシャルサブアッシを作動させたときにリングギヤからの異音の発生を抑えることができ、そのために、デフケースに対するリングギヤの溶接による歪みを低減することができ、しかも仮溶接の部位の数を減らした分だけ溶接の手間とコストを削減することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、デファレンシャルサブアッシを作動させたときにリングギヤからの異音の発生を抑えることができ、そのために、デフケースに対するリングギヤの溶接による歪みを低減することができ、しかも仮溶接ビードの数を減らした分だけ溶接の手間とコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】一実施形態に係り、デファレンシャルサブアッシを示す断面図。
【図2】同実施形態に係り、デファレンシャルサブアッシを示す図1の矢印F1の方向から見た正面図。
【図3】同実施形態に係り、溶接方法の手順を示すフローチャート。
【図4】同実施形態に係り、溶接方法の圧入工程を示す断面図。
【図5】同実施形態に係り、溶接方法の圧入工程を示す断面図。
【図6】同実施形態に係り、溶接方法の仮溶接工程を示す断面図。
【図7】同実施形態に係り、溶接方法の本溶接工程を示す断面図。
【図8】同実施形態に係り、仮溶接を行った状態を示す図2に準ずる正面図。
【図9】従来技術に係り、デフケースのフランジに溶接されたリングギヤの「倒れ」を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明のリングギヤの溶接方法及び溶接構造を具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1に、デファレンシャルサブアッシ1を断面図により示す。図1に示すように、デファレンシャルサブアッシ1は、軸線A1上において相対向する一対のサイドギヤ2と、軸線A1を挟んで相対向し、かつ、一対のサイドギヤ2にそれぞれ噛み合う一対のピニオン3と、それらサイドギヤ2及びピニオン3を回転可能に支持した状態で収容するデフケース4と、そのデフケース4の一端側(図1の左側)の外周に設けられたフランジ5と、そのフランジ5の外周に接合された円環状をなすリングギヤ6とを備える。このデファレンシャルサブアッシ1は、例えば、車両において、変速機、トランスファ及び終減速機等に設けられ、他のギヤ(図示略)からリングギヤ6に入力される動力を一対のサイドギヤ2の回転差を許容しながら、それらを一対のピニオン3に連結された回転部材に伝達するようになっている。ここで、回転部材として、例えば、左右一対の駆動車輪や前後一対の駆動車軸等を挙げることができる。
【0018】
図2に、デファレンシャルサブアッシ1を図1の矢印F1の方向から見た正面図により示す。図2に示すように、フランジ5の外周面が接合部5a(図4,5,8参照)となっており、その接合部5aに圧入されたリングギヤ6の内周6a(図4,5,8参照)と接合部5aとの間に、その円周に沿って複数(この場合4個)の仮溶接ビード11が互いに離れて設けられる。また、それら仮溶接ビード11に重ねて本溶接ビード12が接合部5aの円周に沿って連続的に設けられる。ここで、図1,2に示すように、デフケース5には、フランジ5に隣接して補強用の複数(この場合4個)のリブ7が設けられる。そして、図2に示すように、複数の仮溶接ビード11の位置は、複数のリブ7の配置からずらして設定される。すなわち、この実施形態では、複数のリブ7が、円環状のフランジ5に沿って互いに離れて配置される。各仮溶接ビード11は、隣り合うリブ7の中間位置にそれぞれ配置される。ここで、本溶接ビード12は、各仮溶接ビード11に重ねて設けられているので、各仮溶接ビード11は、本溶接ビード12に隠れるか、その一部が外部から視認できる状態となっている。このようにリングギヤ6の溶接構造が構成される。
【0019】
次に、この実施形態のリングギヤの溶接方法について説明する。図3に、その溶接方法の手順をフローチャートにより示す。図4〜図7に、溶接方法の各工程を、図1に鎖線円S1で囲んだ部分に対応する断面図により示す。
【0020】
図3(1)に示す「圧入工程」では、図4,5に示すように、デフケース4のフランジ5の外周面である接合部5aにリングギヤ6を圧入する。すなわち、リングギヤ6をフランジ5の接合部5aに対して強い力で押し込むことにより、リングギヤ6の内周6aをフランジ5の接合部5aに嵌め合わせる。
【0021】
次に、図3(2)に示す「仮溶接工程」では、図6に示すように、リングギヤ6の内周6aとフランジ5の接合部5aとの間の複数の部位にレーザビームLBにより仮溶接を行う。図8に、仮溶接を行った状態を図2に準ずる正面図により示す。この仮溶接により、図6,7に示すように、接合部5aに圧入されたリングギヤ6の内周6aと接合部5aとの間に複数の仮溶接ビード11が設けられる。上記したように、複数の仮溶接ビード11の位置は、複数のリブ7の配置からずらして設定される。
【0022】
次に、図3(3)に示す「本溶接工程」では、図7に示すように、リングギヤ6の内周6aとフランジ5の接合部5aとの間に、その円周に沿って連続的に本溶接を行う。この本仮溶接により、図2に示すように、リングギヤ6の内周6aとフランジ5の接合部5aとの間に、複数の仮溶接ビード11に重ねて連続的に本溶接ビード12が設けられる。これにより、デフケース4のフランジ5に対するリングギヤ6の溶接を完了する。
【0023】
以上説明したこの実施形態におけるリングギヤの溶接方法によれば、「圧入工程」では、デフケース4の外周に設けられたフランジ5の接合部5aにリングギヤ6が圧入される。その後、「仮溶接工程」では、リングギヤ6の内周6aと接合部5aとの間の複数の部位に、レーザ溶接により、仮溶接が行われる。この仮溶接により、複数の仮溶接ビード11が設けられる。この「仮溶接工程」において、仮溶接が行われる複数の部位(仮溶接ビード11が設けられる部位)が、接合部5aに隣接してデフケース4に設けられた補強用の複数のリブ7の配置からずらして設定される。その後、「本溶接工程」では、リングギヤ6の内周6aと接合部5aとの間に、レーザ溶接により、連続的に本溶接が行われる。この本溶接により、リングギヤ6の内周6aに沿った本溶接ビード12が設けられる。
【0024】
従って、この実施形態では、「仮溶接工程」において、複数のリブ7の配置からずれた複数の部位にて仮溶接により仮溶接ビード11が設けられるので、仮溶接に伴うリングギヤ6の「歪みのうねり」が、リングギヤ6の内周6aにおいて、仮溶接ビード11が設けられた複数の部位と複数のリブ7の部分とに分散される。このような「歪みのうねり」は、仮溶接の部位に重ねて本溶接を行っても変わらない。このため、デファレンシャルサブアッシ1を車両に搭載して作動させた場合に、リングギヤ6が相手側のギヤに噛み合うことで発生するギヤノイズにおける「うなり音」の周波数を高周波数側へずらすことができる。この結果、ギヤノイズのレベルを低下させることができ、ギヤノイズを耳につき難くすることができる。このように、デファレンシャルサブアッシ1を作動させたときにリングギヤ6からの異音の発生を抑えることができ、そのために、デフケース4に対するリングギヤ6の溶接による歪みを低減することができる。
【0025】
また、この実施形態では、上記した仮溶接の部位(仮溶接ビード11)とリブ7は、リングギヤ6の歪みを抑える上で同様に機能するので、リブ7の数の分だけ仮溶接の部位(仮溶接ビード11)の数を減らすことが可能となる。このため、仮溶接の部位(仮溶接ビード11)の数を減らした分だけ溶接の手間とコストを削減することができる。
【0026】
この実施形態のリングギヤの溶接構造によれば、フランジ5の接合部5aに圧入されたリングギヤ6の内周6aと接合部5aとの間に複数の仮溶接ビード11が設けられ、それら仮溶接ビード11の位置が、デフケース4の接合部5aに隣接して設けられた複数のリブ7の配置からずらして設定される。また、それら複数の仮溶接ビード11に重ねて、リングギヤ6の内周6aに沿って、本溶接ビード12が連続的に設けられる。従って、仮溶接が行われるときに、複数のリブ7の配置からずれた複数の部位に仮溶接ビード11が設けられるので、溶接に伴うリングギヤ6の「歪みのうねり」が、リングギヤ6の内周6aにおいて、複数の仮溶接ビード11と複数のリブ7の部分とに分散される。このような「歪みのうねり」は、仮溶接ビード11に重ねて本溶接ビード12を設けても変わらない。このため、デファレンシャルサブアッシ1を車両に搭載して作動させた場合に、リングギヤ6が相手側のギヤに噛み合うことで発生するギヤノイズにおける「うなり音」の周波数を高周波数側へずらすことができる。この結果、ギヤノイズのレベルを低下させることができ、ギヤノイズを耳につき難くすることができる。このように、デファレンシャルサブアッシ1を作動させたときにリングギヤ6からの異音の発生を抑えることができ、そのために、デフケース4に対するリングギヤ6の溶接による歪みを低減することができる。
【0027】
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
【0028】
例えば、前記実施形態では、仮溶接の部位(仮溶接ビード11)の数、リブ7の数をそれぞれ4個としたが、仮溶接の部位(仮溶接ビード)の数、リブの数を適宜に変更することができる。例えば、デフケースの形状や大きさに応じてリブの形状や数が変わることから、接合部に隣接して設けられるリブの数に応じて仮溶接の部位(仮溶接ビード)の数を変更してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
この発明は、車両に搭載されるデファレンシャルサブアッシの製造に利用できる。
【符号の説明】
【0030】
1 デファレンシャルサブアッシ
4 デフケース
5 フランジ
5a 接合部
6 リングギヤ
6a 内周
7 リブ
11 仮溶接ビード
12 本溶接ビード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デファレンシャルサブアッシのデフケースにリングギヤを溶接するリングギヤの溶接方法であって、
前記デフケースは、その外周に前記リングギヤを接合する接合部と、前記接合部に隣接して設けられた補強用の複数のリブとを含み、
前記接合部に前記リングギヤを圧入する圧入工程と、
前記圧入工程の後に、前記リングギヤの内周と前記接合部との間の複数の部位に仮溶接を行う仮溶接工程と、
前記仮溶接工程の後に、前記リングギヤの内周と前記接合部との間に連続的に本溶接を行う本溶接工程と
を備え、前記仮溶接工程において、前記仮溶接を行う複数の部位を、前記複数のリブの配置からずらしたことを特徴とするリングギヤの溶接方法。
【請求項2】
デファレンシャルサブアッシのデフケースにリングギヤを溶接するリングギヤの溶接構造であって、
前記デフケースは、その外周に前記リングギヤを接合する接合部と、前記接合部に隣接して設けられた補強用の複数のリブとを含むことと、
前記接合部に圧入された前記リングギヤの内周と前記接合部との間に設けられた複数の仮溶接ビードと、
前記複数の仮溶接ビードの位置は、前記複数のリブの配置からずらして設定されることと、
前記リングギヤの内周と前記接合部との間に前記複数の仮溶接ビードに重ねて連続的に設けられた本溶接ビードと
を備えたことを特徴とするリングギヤの溶接構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−67889(P2012−67889A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214960(P2010−214960)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】