説明

位置連係無線中継器及び地点情報中継システム

【課題】
本発明の課題は、発局地点の情報を送信及び中継することで、ユーザーがこれらの情報の把握を可能にする安価で設置が容易な位置連係無線中継器及び情報中継システムを提供することである。
【解決手段】
各中継局として設置される中継局に設置位置に対応する符号を与え、少なく互いの間隔を通信可能距離内になるように中継器を配置し、発局の属する発信者が発局から終局に向けて、データを送信する場合に、途中の中継局は、送信データに埋め込まれた発局符号と終局符号に対応した発局位置と終局位置を結ぶラインに沿って、終局位置に向かい、通信可能距離内の存在する次の中継局(送信先)を決定し、送信し、受信させ、この操作を多段に中継を行うことで、終局に送信データを到達させることで、発局位置の地点と送信データを関連づけて把握することを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自給電の電源を有し、設置位置に連係した局符号を有する無線中継器と、これを使用して発局や中継局が確認できる地点情報中継システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、中継局について、多くの形態の中継器がある。ラジオやテレビの中継器については、MW、FM、VHF、UHFの周波数で、地上中継局では、数十kmの間隔や山の稜線に中継塔を建設し、中継器をセットし、衛星放送では、衛星を中継局として、送信側に受信アンテナを向け受信し、電力増幅と成形して、目的地に向け再送信を行っている。送信元も中継局も受信先も固定のものであるので、送受信を行うだけの機能でよい。送受信の距離が極めて大きいため、送信電力も大きく中継器も高価なものである。その代わり、中継器の数は少なくてよい好都合さがある。一方、携帯電話では、中継局が適当な間隔で配置され、そこに近い移動局(携帯電話)から中継局に無線で接続を要求する。各中継局または、これを管理する設備は、自己の中継局の管轄範囲に存在する移動局を把握行動を行っている。前者のテレビの中継により、最終受信端末である各施設は、受信アンテナで受信しているが、各アンテナを有する施設が、施設に関係する情報を発信、又は中継することに使用されることはない。同様に、移動体通信の分野でも多くの特許文献があり、特許文献1〜特許文献4のように性能改善が提案されている。携帯電話網の中継局も電話中継に使われているが、中継局の位置に関係する情報を使用者として利用することは通常ではできない。携帯電話の使用人がどの中継局の範囲にいるということを割り出す必要がある場合、余程の事情を持つ警察なら、緊急のルートでこのような情報を利用できる可能性がある程度である。
テレビのアンテナは、各施設の屋根上に存在し、屋上の手摺、橋、電柱などと同じく絶好の中継地の条件を提供している。更に、局地豪雨、交通混雑、地域広報など、地点に関係する時点情報を把握し、安全対策や、マーケッティング、宣伝に繋げたいという要求が増えてきている。豪雨により、河川の増水の変化が激しく、洪水や人身事故を起こしていることや、降雨による山崩れなど管理したいこと、商店街のイベントなど地点情報を細かく把握するため安価に構成できる通信システムへの要求が高まっている。これらの要求に対して、従来の機器は、要求に応えるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−155169
【特許文献2】特開平6−291717
【特許文献3】特開2001−36446
【特許文献4】特開2002−198995
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、発局地点の情報を送信及び中継することで、ユーザーがこれらの情報の把握を可能にする安価で設置が容易な位置連係無線中継器及び情報中継システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、各中継局として設置される中継局に設置位置に対応する符号を与え、互いの間隔を通信可能距離内になるように中継器を配置し、発局の属する発信者が発局から終局に向けて、データを送信する場合に、途中の中継局は、送信データに埋め込まれた発局符号と終局符号に対応した発局位置(または自局)と終局位置を結ぶラインに沿って、終局位置に向かい、通信可能距離内の存在する次の中継局(送信先)を決定し送信し、受信させ、この操作を多段に中継を行うことで、終局に送信データを到達させ、終局は、送信データに埋め込まれた発局符号から、発局位置の地点に関連づけて送信データの把握を可能とした位置連係無線中継器を特徴とし、これを用いた情報中継システムの構成が可能としている。以下説明する。
【0006】
請求項1記載の発明は、位置連係無線中継器であって、
中継器は、アンテナと、バンドパスフィルターと、高周波増幅器と局発振器と、ミキサーと、ベースバンドフィルターとを、各々又はこれらの一部を兼用して、有する受信機及び送信機と、CPUと、局符号メモリ、データメモリ、プログラムメモリを有するメモリ部と電源を有し、前記受信機は、前記アンテナで受信された高周波データを受信し、前記バンドパスフィルターと前記高周波増幅器で前記高周波成分の不要な周波数成分を除去した状態で、ミキシングが可能な大きさに前記高周波データの振幅を増幅した高周波データを前記ミキサーにおいて、前記局発振器発生する搬送波信号と前記ミキシングし、その出力を前記ベースバンドフィルターで不要な周波数成分を除去して、前記CPUに受け渡すものであり、前記送信機は、前記CPUからの送信データを前記ベースバンドフィルターで不要な周波数成分を除いた状態で、前記ミキサーにおいて、前記局発振器の発生する搬送波信号と前記ミキシングし、不要な周波数成分を前記バンドパスフィルターで除き、前記高周波増幅器で増幅して前記アンテナから送信電波として送信するものであり、局符号メモリは、前記中継器が設置される中継局の局符号を格納するものであり、データメモリは、受信又は送信するデータを一時格納するものであり、プログラムメモリは、前記CPUが行う処理プログラムを格納するものであり、前記CPUは、前記処理プログラムに基づいて、送受信制御処理、送信データ作成、中継先計算処理を少なくとも行うものであり、電源は、前記受信機と前記送信機と前記CPUと前記メモリに動作のための電力を供給するものであり、
前記中継器の局符号は、設置される前記中継局の設置位置を直接的に示す符号又は、間接的に示す符号であり、前記受信データ又は/及び送信データに、最初に送信する発局の局符号と最終送付先である終局の局符号と、前記発局の局符号又は前記中継局の局符号と前記終局の局符号に対応する発局位置又は中継局位置と終局位置から、前記終局に向かう方向で決定された次の中継局の局符合とを少なくとも含むことで、前記終局まで中継された前記送信又は前記受信されたデータに含まれた前記発局の局符号から、前記発局の位置に関連づけて前記データを終局のユーザーが把握することを可能としたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の位置連係無線中継器において、
前記中継器の局符号の示す前記中継局の設置位置は、前記中継局が設置される場所区分又は、緯度・経度で示される地上の地点であることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の位置連係無線中継器において、
前記中継先計算処理は、送信された前記データを受けた前記中継器が、前記発局の局符号又は前記中継局の局符号と前記終局の局符号に対応する前記発局位置又は前記中継局位置と終局位置から、前記終局に向かう方向で次の中継局の局符合を決定することを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器において、
前記送信データの作成は、決定された次の中継局の局符合を、前記データの送信先符号にし、送信元符号に自局の局符号を入れ、発局符号、終局符号と伝えるべきデータ内容は変えないで残すことで作成することを特徴とする。
【0010】

請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器において、
前記処理プログラムは、送信された前記データを受けた前記中継器が、前記データに含まれる送信先符号と自己の局の局符号を比較し、一致している場合には、自己の局に向け中継・送信された送信データであることを認識して、送信先に向け受領の確認のためのACK(Acknowledge)データを送信し、前記次の中継先を計算し、自己の局が送信元になって送信を行い、一致しない場合は、自己の局に向けた送信データではないと判断して、受け取った中継器は、前記ACKデータの送信も次の中継局の計算も行わないことを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器において、
前記中継器の送信又は受信は、前記発局符号から前記データの発信位置の範囲を絞るための通信可能距離を与える通信手段として、微弱無線、特定省電力無線、ブルートゥース、ジグビー、UWBのいずれかを用いたことを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器において、
前記中継器は、アナログデータを検知するセンサーとその値を増幅する増幅器とアナログデジタル変換器(AD変換器)と、AD変換のサンプリング周波数の1/2以上の周波数成分を前記アナログデータから除去するアンチエリアシングフィルターを有することで、前記中継器位置でのアナログ量を把握することを可能にしたことを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器において、前記電源は、太陽電池又は及び風力発電機による自己給電電源であることを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器を使用した地点情報中継システムであって、
前記位置連係無線中継器を、互いの間隔を通信可能距離内になるように縦横のマトリックス状に配置し、前記発局から前記終局に向けて、前記データを送信し、途中の中継局は、通信可能距離内に存在する次の中継局を送信先として送信し、受信させ、この操作を多段階に中継を行うことで、前記終局に送信データを到達させ、送信データに埋め込まれた発局符号から、発局位置の地点に関連づけて送信データを前記終局が把握すること可能とし、前記終局にコンピュータを接続し、前記コンピュータを介してユーザーが前記データを地点データとして受け取ることを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の地点情報中継システムにおいて、
前記終局に接続された前記コンピュータの画面上で、前記設置される場所区分又は地図上に、前記位置に対する前記データの数値又はグラフを表示したことを特徴とする。
【0016】
請求項11記載の発明は、請求項9又は請求項10記載の地点情報中継システムにおいて、
前記中継局を使用する前記ユーザーに、前記設置される場所区分図又は地図上又は、場所区分又は地点のリスト上に、前記中継局又は前記ユーザーを表示した局リストを提供することで、送付先の局符号又はユーザーの符号を把握することを容易にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
以上の様に構成されているので、本発明の位置連係無線中継器とこれを利用した中継システムで、発局の位置に関係したデータの把握が終局のユーザーで可能となり、これを建物や電柱などに設置利用した中継システムが、安価で容易に出来上がり、例えば、地点の降雨量、風速などのデータがリアルタイムで収集でき、防災情報などとして利用ができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の位置連係無線中継器の構成を示すブロック図、外観、集合設置の一実施態様を示す図である。
【図2】本発明に係る位置連係無線中継器を建物や電柱などに設置した例と発局から終局への中継先の決め方の例を示す図である。
【図3】本発明に係る位置連係無線中継器で送受信されるデータの形式の一実施態様を示す図である。
【図4】本発明に係る位置連係無線中継器を配置して地点情報マップを作成した応用例を示す図である。
【図5】本発明に係る位置連係無線中継器を配置して、特定の監視必要な人の位置を把握する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明による位置連係無線中継器は、各中継局として設置される中継局に設置位置に対応する符号を与え、互いの間隔を通信可能距離内になるように中継器を配置し、発局の属する発信者が発局から終局に向けて、データを送信する場合に、途中の中継局は、送信データに埋め込まれた発局符号と終局符号に対応した発局位置(または自局)と終局位置を結ぶラインに沿って、終局位置に向かい、通信可能距離内の存在する次の中継局(送信先)を決定し送信し、受信させ、この操作を多段に中継を行うことで、終局に送信データを到達させ、終局は、送信データに埋め込まれた発局符号から、発局位置の地点に関連づけて送信データの把握を可能としたものであって、地点情報中継システムは、これを多数配置し、コンピュータによる地点情報の収集管理をするのである。以下実施例により説明する。
【実施例】
【0020】
図1は、本発明の位置連係無線中継器の構成を示すブロック図、外観、集合設置の一実施態様を示す図である。1−Aのブロック図において、中継器であるから、受信機と送信器を有している。受信機において、受信アンテナ101、ローノイズアンプ(LNA)102、高周波バンドパスフィルター103、ミキサー104、局発振器105、ベースバンドフィルタ106、CPU制御器において、CPU107、プログラムメモリ108、データメモリ109、局符号メモリ110、送信機において、フィルタ111、ミキサー112、局発振器113、フィルター114、パワーアンプ115、送信アンテナ116があり、電源には自給電源117、他にセンサー118、アンプ119、アンチエリアシングフィルター120、AD変換器121、外部パーソナルコンピュータ130とのインターフェース(PC−IF)122を有している。118から122のものは、必須ではないが、有ると好都合である。
【0021】
本発明の位置連係無線中継器が設置される環境は、主に、住宅、橋、電柱などの人間が利用している建物、設備であり、100m程度の比較的小間隔で存在するものである。そのため、これらの間の距離が通信可能であればよく、送受信電力が通常の中継器と言われるラジオやテレビの中継器とは比較にならない小規模なものであり、低価格で実現できる。
又、重量も小さいため、どのようなものにも設置できる。屋混みの都市空間では、設置箇所は無数に存在し、選択に困らない。例えば、住宅のベランダの手摺や、テレビアンテナに取り付け使用することができる。
【0022】
本発明に係る位置連係無線中継器を多数設置する場合に、設置間隔に対して通信可能距離との関係をどのようにとるかにより、位置の把握状態が決まる。通信可能距離が設置間隔より極めて大きいと、通信可能距離圏内に多くの中継器がある状態になるので、次の中継器を計算し、指定することは支障がないが、同時に通信電波を他の中継器で行う危険性が増えるので、混信を避けるため、送信周波数の多数化などの混信ノイズ対策が必要となる。
勿論、通信可能距離が設置間隔より小さいことは、送受信ができないので、上下左右或いは上下左右斜めに通信可能と考えると、通信可能距離を半径とする円には、5個、又は9個の中継器が存在することになり、これが最適であるので、この中継器が同時に送信してもよい程度の混信対策(例えば、この範囲では、中継器毎に送信周波数を変える、或いはスペクトラム拡散のキーを変えるなど)をすればよい。混信対策を十分行えば、通信可能距離に対して、設置間隔を小さめに設定することも可能となる。設置する場合には、設置間隔で並んだ想定上の縦と横のライン上の点に近い設備を選び付設する。位置の特定は、発局の周辺ということで行うので、中継局の設置間隔で位置の分解能が決まる。発局を中心として中継局の設置間隔の1/2以内の地点データとして捉えることができる。通信可能距離としては、短距離無線の以下の方式においては、微弱無線 約15m、特定小電力無線 約500m、Bluetooth 約100m(class1)、約10m(class2)、ZigBee 約50m、UWB約10mであるので、どのくらいの間隔で位置を特定したいかを考慮して、中継局の設置間隔を決める。
【0023】
図1において構成の機能を説明する。
受信機において、最寄の中継器から送られた送信電波を受信アンテナ101で受ける。この電波の大きさは、送られてきた距離や環境により、パワーの大きさが小さく、又、大きさも色々なので、これをローノイズアンプ(LNA)102で適当な大きさに増幅する。信号の大きさを適当な範囲に納めるようにAGC機能をアンプが有することが普通である。受信アンテナ101からローノイズアンプ(LNA)102までを簡単に記述したが、ここは、送信搬送波の周波数に同調機能を有しているので、送信搬送波を効果的に受信できる。
【0024】
受信電波は、ミキサー104において局発振器105からの局発信号とミキシングされるが、その前に、不要な周波数の信号を除去するため、高周波バンドパスフィルター103を通過させる。高周波バンドパスフィルターは、搬送波にデータがのった周波数成分を残し、その他の周波数成分を除去するフィルターである。尚、高周波バンドパスフィルター103は、図1のようにローノイズアンプ(LNA)102の前に配置する場合もある。
ミキサー104の出力信号は、ベースバンド信号以外に局発信号の2倍の信号など不要な信号を含んでいる。このため、この不要な信号を除去するため、ベースバンドフィルター106を通過させて、CPU107に受信信号を受け渡し処理される。ベースバンドフィルターは、CPU107とのデータの授受の周波数成分を通過させるローパスフィルターである。
【0025】
CPU107での処理を説明する前に、送受信されるデータの形式の例を説明する。図3は、本発明に係る位置連係無線中継器で送受信されるデータの形式の一実施態様を示す図である。データ構成は、何bit化のディジタルデータであり、ヘッダ部、発局符号部、終局符号部、送信元局符号部、送信先局符号部、データ部を基本に有している。ヘッダ部は、送信データであることを認識する認識フラグ、信号の誤りを認識する誤り訂正フラグ、データの受け取ったことを確認するACKフラグなど各種の認識のためのデータ格納部である。
発局符号、終局符号、送信元局符号、送信先局符号は、後述のように、中継器の個々に固有に与えられ、且つ、個々の中継器が設置される地上位置の地籍(番地、緯度/経度など)又は、それに連係した局符号(数字番号を含む)である。
発局符号は、送信データが送信される一番最初の中継器の局符号であり、これは中継されるたびに変わることなく保持されるので、どこの地点から送られてきたデータかを特定することに使われる。
終局符号は、最終送付先の符号であり、ここも中継されるたびに変わることなく保持され、
途中の中継局は、最終送付先の符号を見て、これに向かって、通信可能の中継局を計算し、送信を行う。
送信元局符号は、前の局からデータを受信して、これから他の局に中継しようとしている
局の符号であり、ここは、中継局の局符号が与えられるので変化する。中継局では、データの送信元局符号として、自分の局符号を与え、終局符号を見て、これに向かう方向で、通信可能の次の中継局を計算し、この符号を送信先局符号に付加して、送信データを構成し送信する。
送信先局符号は、以上のようにして求められた次の中継局(送付先)の符号である。
データ部は、送付したいデータ内容を格納する部分である。
【0026】
次に、CPU107とメモリの機能を説明する。
データメモリ109には、受信又は入手により送信すべきデータを一次的に格納するメモリである。
局符号メモリは、個々の中継局に対応していて、それが設置される地上位置の地籍(番地、緯度/経度など)又は、それに連係した局符号(数字番号を含む)を格納するメモリである。符号で分かりやすいのは、数字、番号である。
個々の中継器の局符号の設定は、以下のように行う。
設置される場所が分かっている場合は、その建物等の符号を入れる。符号は、地番又は、緯度・経度の場所データに関連づけられて中継器のメモリ、又は、集中管理するコンピュータのメモリに入力設定する。又は、設置時にGPS装置で緯度・経度の場所データを取得し、これをメモリに符号とともに格納する。又は、GPS装置を中継器に内蔵して、位置情報を取ってもよいが、中継器は固定的に設置されるため、GPS装置の内蔵は費用的に無駄が大きい。
【0027】
CPU107は、プログラムメモリ108に格納されたプログラムに基づいて、送受信制御、AD変換制御、送信データ作成、中継先計算、局符号一致判定、受送信ACK、セキュリティーチェックなどの機能を行っている。これを説明する。
送受信制御、送信データ作成、中継先計算、局符号一致判定、受送信ACKに関し、
CPU107は、受信データを受けて、受信データの送信先局符号を読み取り、これと局符号メモリ110に格納された自己の局符号を比較して一致している場合には、自己に向け中継された送信データであることを認識して、送信先に向け受領の確認のためのACK(Acknowledge)データを送信する。ACKデータでは、送信先局符号と送信元局符号を交換し、ヘッダ部のACK符号を「戻り(返信)」対応の値にして送信する。所定の時間が経過しても、ACKデータが戻らないときや、ACKデータの中で、再度の送信(ヘッダ部で指示)を要求されたときは、送信元は、再度、送信先に送信する。所定の回数、送信に対して受信がされないときは、送信元は、別の送信先を計算し、そこに送信する。送信先局は、局符号を比較して一致している場合に、ACKデータを送信した後、次の送信先を計算し、自己の局が送信元になって送信を行う。従って、送信データ構成の送信元局符号部に自己の局符号を入れ、計算された送信先の局符号を送信先局符号部に入れて、送信データを作成し、送信機に向けて送り出す。
受信データの送信先局符号と自己の局符号が一致しない場合は、自己に向けた送信データではないと判断して、受け取った中継器は、ACKデータの送信も次の局への送信も行わない。
この段階の送信データは、データそのものの時間的ストリームであって、ベースバンドと呼ばれる。このままでは、電波として送信できないので、送信できるほどの高周波信号(キャリアと呼ばれる)に載せなければならない。
【0028】
CPU107は、アナログデータを取り込み、ディジタルデータに変換する命令をAD変換器121にするAD変換制御も行っている。この中継器は、設置環境でのデータを収集する目的で使用する場合がある。その場合には、温度、湿度、風速、降雨量、水位、ガス圧、流量他種々のセンサー118でデータを取得し、適当なアンプ119とアンチエリシングフィルター120を経由した後、AD変換器121でディジタル信号にして、CPU107に取り入れ、送信のためにデータメモリ109に一時格納されるか、格納されずにリアルタイムで送信にまわされる。中継器自体が設置された地点の降雨量等のデータを収集できる。
【0029】
尚、確実に終局において、受信され、途中で他人に受信されてないか、又は、受信されても読めないなどの通信のセキュリティーは、多くの文献で紹介されているので、それを利用することができる。
【0030】
送信機においては、先ず、ベースバンド信号をフィルター111を通過させ、不要なノイズを除去する。その後、ミキサー112において、局発振器113からの局発高周波信号(キャリア)とミキシングされる。ミキシングされた信号は、局発高周波信号とベースバンド信号の周波数の和と差の周波数成分と他の不要な成分を持つので、フィルター114で不要波を除去して、パワーアンプ115で増幅して送信アンテナ116から送信する。
【0031】
尚、受信機、送信機ともミキサーは、簡単のために1段の場合で説明したが、2段のミキサーで変換することがよく行われる。これは、1段目のミキサーでベースバンドと中間周波数(IF)との間の変換を行い、2段目のミキサーで中間周波数と送受信周波数との変換を行うものである。ミキサーの前後には、ベースバンドフィルターと中間周波(IF)フィルターが挿入される。中間周波フィルターは、中間周波数とこれにのったベースバンドデータを通過させるバンドパスフィルターである。
又、受信アンテナ101と送信アンテナ116は、別々で有っても、兼用で1つでもよいことは言うまでも無い。尚、受信アンテナ、送信アンテナ、バンドパスフィルター、高周波増幅器、局発振器、ミキサー、ベースバンドフィルターは、受信機及び送信機で、各々有してもよいし、一部(例えば、局発振器)を兼用することも可能である。
【0032】
中継器と外部のコンピュータ130との間でデータのやり取りができる。
外部のパーソナルコンピュータ130とのデータ交換のPC−インターフェース(PC−IF)122を有すると、中継器にパーソナルコンピュータ130から情報を入力し、送信させることができる。例えば、商店街の店舗情報、通過人数、ゴミ収集情報などをパーソナルコンピュータの送信欄に入れておくだけで、必要な相手に自動送信するなどのサービスが可能となる。又、中継器からパーソナルコンピュータ130へのデータ取り込みが可能となって、データの地点マップの作成などができる。
【0033】
自給電源117の機能は、中継器の電源を供給するもので、本中継器が設置される環境は、主に、住宅、橋、電柱などの人間が利用している建物、設備であることを考慮すると、設置後は、故障が無い限り、メンテナンスを行わないことが望ましいため、電源は、自給電であることが望ましい。そのため、主に、太陽電池による発電で供給されることがこのましい。他に風力発電も利用できる。
【0034】
1−Bの外観において、位置連係無線中継器100は、中継器筺体123、アンテナ101、116、自給電源117がコンパクトに組立られている。
【0035】
1−Cの中継器の集合設置の例であるが、この例では、5行5列に配置されている。行及び列同士の間隔は、中継器の通信が可能な範囲の距離になっている。実際の中継器の設置では、実際の建物の屋上や電柱につけるので、正確に行列の距離は決められないので、概略の配列となるが、中継が行われれば十分である。
【0036】
図2は、本発明に係る位置連係無線中継器を建物や電柱などに設置した例と発局から終局への中継先の決め方の例を示す図である。
2−Aにおいて、中継器を建物や電柱などに設置した図であるが、建物の屋上の手摺201、テレビアンテナ202、ポール203に本位置連係無線中継器200が設置してある。この例では矢印204で示すように、A局を発局として、B局、C局を中継し、D局を終局として送信されている。このようにして、A局の位置を特定した情報を取得可能である。
【0037】
2−Bから2−Eにおいて、発局から終局に向けて、中継局を決定する手段の例を説明する。簡単のため、中継局を21行21列の□の点の配列で表す。各中継局は、その地点に対応する局符号を持っている。いずれの例でも、座標(1,3)を発局として、座標(18,11)を終局とする中継を行うものとする。各中継局を中心にした円は、中継局からの通信可能範囲を示している。
2−Bでは、発局A座標(1,3)と終局Z座標(18,11)を直線で結んだラインに最も近い次の中継局を計算し、中継してゆく。ここでは、A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、M、Zと中継局が各中継局において計算され、中継される。
【0038】
2−Cにおいては、各中継局毎に、送信元の中継局座標と終局座標を直線で結んだラインに最も近い次の中継局を計算し、中継してゆく例である。ここでは、A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、M、Zと中継局が各中継局において計算され、中継される。
【0039】
2−Dにおいては、次の中継局の計算において、戻り又は一旦遠ざかることを許可した場合である。中継が混んでいたり、困難な場合には迂回中継をさせることができる。A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、M、N、O、P、Q、Zと中継局が各中継局において計算され、中継される。C−D、F−G、G−Hで一端、遠ざかるパスを選んでいる。
【0040】
2−B、2−C、2−Dにおいては、中継局の通信の指向性を横、縦の方向のみの例で示したが、全方向や、斜めに指向性を持つ場合は、2−Eのように発局A座標(1,3)と終局Z座標(18,11)を直線で結んだラインに沿って中継ができる。A、B、C、D、E、F、G、H、I、Zと中継局が各中継局において計算され、中継されている。
【0041】
以下、図4と図5を用いて、本発明に係る位置連係無線中継器を多数使用した地点情報中継システムについて説明する。
図4、図5とも、地点情報中継システムは、中継が可能なように通信可能距離内の間隔で、
マトリックスに配置された多数の位置連係無線中継器を有する中継局と、管理ポイント(発局又は及び終局)に配置され、管理ポイントの中継器とデータ授受のインターフェースを有するコンピュータを有し、終局のコンピュータでは、プログラムにより収集したデータを地点に対応してマップし、コンピュータ画面の地図上にデータをグラフ化することが可能である。データの推移を予測する機能により、警報を出すなども可能となる。発局では、中継器自体にセンサーとAD変換器を有することで、発局でのデータを監視、例えば、監視カメラにより通行人の人数を監視したり、発局側のコンピュータから発局を経由して設備の管理状況、例えば、建物への不審者侵入の監視状況等を送付し終局で把握することができる。
【0042】
図4は、本発明に係る位置連係無線中継器を配置して地点情報マップを作成した応用例を示す図である。4−Aにおいて、都市とその周辺の山、川に、温度/風速/降水量/雷/水位等のセンサーを有する中継局が設置されている。都市部では、住宅、ビルなどの屋上や、テレビアンテナに、山岳部では、敷設されたポール上にセンサー付き中継器が設置されている。都市部にある情報センター401に各中継局のセンサーによる測定値が必要な時刻に中継して集められる。例えば、A,C,E地点の情報は、A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、Kを通じて集められる。このようにして、情報センター401には、各地点の時点ごとのデータが集まるので、4−Bのようにコンピュータ上の監視画面上に地図とともに、各地点のデータをマップとして表示したり、必要の場合は、緊急情報を出すことができる。例えば、各地の降雨量に対して、各地点の河川の水位の予測が可能となり、
決壊の危険が想定される場合など迅速な対応が可能となる。4−Bで、地図上の各地点に表示されたグラフ402は、横軸が時刻であり、縦軸に降雨量、河川での水位を表したものである。
【0043】
図5は、本発明に係る位置連係無線中継器を配置して、特定の監視必要な人の位置を把握する例を示す図である。監視される人には、RFIDタグが腕や胸バッチなどの付けられていて、50m程度の通信距離が確保されているものを使用する。RFIDタグの情報を中継器のリーダーが読み取り、データを中継して、監視施設501に送付される。この図では、A、B、C、D、E、F、G、H、I、Jの順に中継される。B地点が発局になり、データはRFIDタグの個人情報である。このようにして、Aの人は、B地点の周辺にいることが分かり、マッピングで常に把握の可能である。監視される人の時間的な位置を地図上にマップすると、どの道を通過する傾向があるなど傾向的な行動パターンまで読むことができる。監視される人に音声端末を持たせると、監視施設501からは、監視される人に、「帰ってきてください」とかの指示を中継器を介して指示を出せる。以上のような応用の例は、他に、花粉情報の測定マップ、光化学スモッグ、オキシダントの測定、使用量の検診など枚挙に暇がない。

【0044】
尚、中継局を使用するユーザーに、設置される場所区分図又は地図上又は、場所区分又は地点のリスト上に、中継局又はユーザーを表示した局リストを提供することで、送付先の局符号又はユーザーの符号を把握することを容易にすると好都合である。特に、ユーザーのコンピュータ上で局リストのサービスを行うことが適当である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように本発明に係る位置連係無線中継器は、中継器が設置された位置を把握して情報を送受信でき、且つ、安価な中継器を用いて、都市部の建物等に簡単に設置して、短距離の通信距離間を中継により繋ぎ遠くまで通信できるので、産業上の利用性が極めて大きい。
【符号の説明】
【0046】
100、200 位置連係無線中継器
101 受信アンテナ
102 ローノイズアンプ
103、114 高周波バンドパスフィルタ
104、112 ミキサー
105、113 局発振器
106、111 ベースバンドフィルタ
107 CPU
108 プログラムメモリ
109 データメモリ
110 局符号メモリ
115 パワーアンプ
116 送信アンテナ
117 自給電源
118 センサー
119 アンプ
120 アンチエリアシングフィルター
121 AD変換器
122 インターフェース(PC−IF)
123 中継器筺体
130 外部パーソナルコンピュータ
201 手摺
202 テレビアンテナ
203 ポール
204 矢印
401 情報センター
402 グラフ
501 監視施設


【特許請求の範囲】
【請求項1】
中継器は、アンテナと、バンドパスフィルターと、高周波増幅器と局発振器と、ミキサーと、ベースバンドフィルターとを、各々又はこれらの一部を兼用して、有する受信機及び送信機と、CPUと、局符号メモリ、データメモリ、プログラムメモリを有するメモリ部と電源を有し、前記受信機は、前記アンテナで受信された高周波データを受信し、前記バンドパスフィルターと前記高周波増幅器で前記高周波成分の不要な周波数成分を除去した状態で、ミキシングが可能な大きさに前記高周波データの振幅を増幅した高周波データを前記ミキサーにおいて、前記局発振器発生する搬送波信号と前記ミキシングし、その出力を前記ベースバンドフィルターで不要な周波数成分を除去して、前記CPUに受け渡すものであり、前記送信機は、前記CPUからの送信データを前記ベースバンドフィルターで不要な周波数成分を除いた状態で、前記ミキサーにおいて、前記局発振器の発生する搬送波信号と前記ミキシングし、不要な周波数成分を前記バンドパスフィルターで除き、前記高周波増幅器で増幅して前記アンテナから送信電波として送信するものであり、局符号メモリは、前記中継器が設置される中継局の局符号を格納するものであり、データメモリは、受信又は送信するデータを一時格納するものであり、プログラムメモリは、前記CPUが行う処理プログラムを格納するものであり、前記CPUは、前記処理プログラムに基づいて、送受信制御処理、送信データ作成、中継先計算処理を少なくとも行うものであり、電源は、前記受信機と前記送信機と前記CPUと前記メモリに動作のための電力を供給するものであり、
前記中継器の局符号は、設置される前記中継局の設置位置を直接的に示す符号又は、間接的に示す符号であり、前記受信データ又は/及び送信データに、最初に送信する発局の局符号と最終送付先である終局の局符号と、前記発局の局符号又は前記中継局の局符号と前記終局の局符号に対応する発局位置又は中継局位置と終局位置から、前記終局に向かう方向で決定された次の中継局の局符合とを少なくとも含むことで、前記終局まで中継された前記送信又は前記受信されたデータに含まれた前記発局の局符号から、前記発局の位置に関連づけて前記データを終局のユーザーが把握することを可能としたことを特徴とする位置連係無線中継器。
【請求項2】
前記中継器の局符号の示す前記中継局の設置位置は、前記中継局が設置される場所区分又は、緯度・経度で示される地上の地点であることを特徴とする請求項1記載の位置連係無線中継器。
【請求項3】
前記中継先計算処理は、送信された前記データを受けた前記中継器が、前記発局の局符号又は前記中継局の局符号と前記終局の局符号に対応する前記発局位置又は前記中継局位置と終局位置から、前記終局に向かう方向で次の中継局の局符合を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の位置連係無線中継器。
【請求項4】
前記送信データの作成は、決定された次の中継局の局符合を、前記データの送信先符号にし、送信元符号に自局の局符号を入れ、発局符号、終局符号と伝えるべきデータ内容は変えないで残すことで作成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器。
【請求項5】
前記処理プログラムは、送信された前記データを受けた前記中継器が、前記データに含まれる送信先符号と自己の局の局符号を比較し、一致している場合には、自己の局に向け中継・送信された送信データであることを認識して、送信先に向け受領の確認のためのACK(Acknowledge)データを送信し、前記次の中継先を計算し、自己の局が送信元になって送信を行い、一致しない場合は、自己の局に向けた送信データではないと判断して、受け取った中継器は、前記ACKデータの送信も次の中継局の計算も行わないことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器。
【請求項6】
前記中継器の送信又は受信は、前記発局符号から前記データの発信位置の範囲を絞るための通信可能距離を与える通信手段として、微弱無線、特定省電力無線、ブルートゥース、ジグビー、UWBのいずれかを用いたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器。
【請求項7】
前記中継器は、アナログデータを検知するセンサーとその値を増幅する増幅器とアナログデジタル変換器(AD変換器)と、AD変換のサンプリング周波数の1/2以上の周波数成分を前記アナログデータから除去するアンチエリアシングフィルターを有することで、前記中継器位置でのアナログ量を把握することを可能にしたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器。
【請求項8】
前記電源は、太陽電池又は及び風力発電機による自己給電電源であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器。
【請求項9】
前記位置連係無線中継器を、互いの間隔を通信可能距離内になるように縦横のマトリックス状に配置し、前記発局から前記終局に向けて、前記データを送信し、途中の中継局は、通信可能距離内に存在する次の中継局を送信先として送信し、受信させ、この操作を多段階に中継を行うことで、前記終局に送信データを到達させ、送信データに埋め込まれた発局符号から、発局位置の地点に関連づけて送信データを前記終局が把握すること可能とし、前記終局にコンピュータを接続し、前記コンピュータを介してユーザーが前記データを地点データとして受け取ることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の位置連係無線中継器を使用した地点情報中継システム。
【請求項10】
前記終局に接続された前記コンピュータの画面上で、前記設置される場所区分又は地図上に、前記位置に対する前記データの数値又はグラフを表示したことを特徴とする請求項9記載の地点情報中継システム。
【請求項11】
前記中継局を使用する前記ユーザーに、前記設置される場所区分図又は地図上又は、場所区分又は地点のリスト上に、前記中継局又は前記ユーザーを表示した局リストを提供することで、送付先の局符号又はユーザーの符号を把握することを容易にしたことを特徴とする請求項9又は請求項10記載の地点情報中継システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−55218(P2011−55218A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201793(P2009−201793)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.ZIGBEE
【出願人】(396020132)株式会社システック (101)
【Fターム(参考)】