説明

光走査装置、多色画像形成装置およびタンデム式画像形成装置

【課題】 良好で安定した画像品質を実現するとともに、小型で安価な光走査装置、画像形成装置およびタンデム型画像形成装置を得る。
【解決手段】 複数の光源と、ポリゴンミラー201と、偏向された光束を光束に対応する走査光学系202と、光束を被走査面へと導光する反射鏡203と、を備える光走査装置1。光源、ポリゴンミラー201及び走査光学系202が搭載されるコアハウジング101と、反射鏡を搭載するサブハウジング102と、コアハウジング101及びサブハウジング102を保持する封止保持部材301と、を更に備え、コアハウジング101及びサブハウジング102は光束が通過するように連結され、封止保持部材301は、被走査面が配備される構造体に対して着脱可能に取付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、良好で安定した画像品質を実現するとともに、小型で安価な光走査装置、画像形成装置およびタンデム型画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
レーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる光走査装置は、一般的に、光源からの光束を偏向手段により偏向させ、fθレンズ等の走査結像光学系により被走査面に向けて集光して被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットで被走査面を走査するように構成されている。被走査面の例として、光導電性の感光体の感光面等がある。
【0003】
このような光走査装置を備える画像形成装置として、フルカラー画像形成装置がある。フルカラー画像形成装置は、例えば、4つの感光体を記録紙の搬送方向に配列し、これらの各感光体に対応した複数の光源から出射された光束を1つの偏向手段により偏向し、各感光体に対応する複数の走査結像光学系を経て各感光体上を走査し露光することで、潜像を形成する。
【0004】
そして、これらの潜像を、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの各々異なる色の現像剤を使用する現像器で可視化した後、これらの可視像を同一の記録紙に順次重ね合わせて転写し定着することで、カラー画像を得ることができる。このように、光走査装置と感光体の組み合わせを2組以上用いて、2色画像や多色画像、カラー画像等を得るようにした画像形成装置は、タンデム式画像形成装置と言われている。
【0005】
このようなタンデム式画像形成装置として、以下に示す特許文献1〜4に開示されているように、複数の感光体の走査を単一の偏向手段を用いて行うものが知られている。
【0006】
特許文献1には、略平行でかつ副走査方向に離れた複数の光束が偏向手段としてのポリゴンミラーにより偏向されるとともに、複数の光束に対応する複数の走査光学系が副走査方向に並べて配置されているタンデム式画像形成装置が開示されている。
【0007】
特許文献2〜4には、3枚構成の走査光学系のうち、2枚の走査レンズについては異なる被走査面に向かう複数の光束が通過し、他の1枚については被走査面毎に設けられているタンデム式画像形成装置が開示されている。
【0008】
このように、複数の被走査面の走査を単一の偏向手段で行う構成とすれば、偏向手段の数を削減することができ、画像形成装置を小型化することができる。
【0009】
フルカラー対応の画像形成装置において上述した構成を採用する場合、偏向手段の数を減らすことは可能となる。しかし、複数の感光体に向かう複数の光束が副走査方向に並んだ状態で偏向手段に入射されるため、副走査方向において偏向手段はある程度の大きさを有することになり、偏向手段を小型化することによる画像形成装置の小型化には限界がある。また、画像形成装置において偏向手段に要するコストは高く、小型化が図れない状況においては、低コスト化にも限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、偏向手段以外の構成要素の小型化により画像形成装置の小型化および低コスト化を図ることが重要となる。
【0011】
偏向手段以外の構成要素として、例えば、光走査装置の光源や偏向手段、走査レンズ等の各構成部材を収納するハウジングを小型化することが考えられる。
【0012】
従来の光走査装置においては、光走査装置の各構成部品は単一のハウジング内に収納されている。このようなハウジングは、構造および形状が複雑化するとともに、余分なスペースを削減することも難しく、小型化には限界があった。また、小型化が難しいため、成形加工時の作成精度の低下や成形に要する時間の長時間化が生じていた。そのため、ハウジングの小型化による画像形成装置の小型化や低コスト化には限界があった。
【0013】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、良好で安定した画像品質を実現するとともに、小型で安価な光走査装置、画像形成装置およびタンデム型画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、複数の光源と、光源からの光束を偏向する偏向手段と、偏向手段により偏向された光束を光束に対応する被走査面上に結像する走査光学系と、光束を被走査面へと導光する反射鏡と、を備える光走査装置において、光源、偏向手段及び走査光学系が搭載されるコアハウジングと、反射鏡を搭載するサブハウジングと、コアハウジング及びサブハウジングを保持する封止保持部材と、を更に備え、コアハウジング及びサブハウジングは、コアハウジングとサブハウジングの間を光束が通過するように連結され、封止保持部材は、被走査面が配備される構造体に対して着脱可能に取付けられていることを最も主要な特徴とする。
【0015】
本発明はまた、光走査装置により被走査面の実体をなす像担持体上に画像信号に対応して形成された静電潜像をトナーで顕像化する現像手段と、像担持体上に顕像化された画像を重ね合わせて媒体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置であって、光走査装置として上述した光走査装置が用いられていることを主要な特徴とする。
【0016】
本発明はまた、光走査装置により被走査面の実体をなす複数の像担持体上に各画像信号に対応して形成された静電潜像をトナーで顕像化する現像手段と、像担持体上に顕像化された各画像を重ね合わせて媒体に転写する転写手段と、を備えたタンデム型画像形成装置であって、光走査装置として上述した光走査装置が用いられていることを主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、良好で安定した画像品質を実現するとともに、小型で安価な光走査装置、画像形成装置およびタンデム型画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る光走査装置の実施例を示すモデル図である。
【図2】上記実施例におけるコアハウジング、サブハウジングおよび各感光体の位置関係を示す要部斜視図である。
【図3】上記実施例中の封止保持部材を示す平面図である。
【図4】本発明に係るタンデム式の画像形成装置の実施例を示すモデル図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る光走査装置、画像形成装置およびタンデム型画像形成装置の実施例について、図を用いて説明する。
【0020】
まず、本発明に係る光走査装置の実施例について説明する。図1及び図2に示すように、光走査装置1は、コアハウジング101と、2つのサブハウジング102と、コアハウジング101及びサブハウジング102を保持する封止保持部材301を備えている。
【0021】
封止保持部材301は、平面形状が長方形で、封止保持部材301の長手方向および幅方向の中央部にコアハウジング101が配置され、コアハウジング101を挟んで封止保持部材301の長手方向両側に、サブハウジング102が配置されている。
【0022】
コアハウジング101は、封止保持部材301に着脱可能に取り付けられている箱状のハウジングである。コアハウジング101の内部には、光源(不図示)と、偏向手段としてのポリゴンミラー201と、像担持体としての4つの感光体401の各表面(被走査面)上で光束を結像する走査光学系202が所定の位置に配備され、固定されている。この実施例では、ポリゴンミラー201の両側に上記光源と走査光学系202が振り分けて配置され、一方の光源から射出される2本の光束がポリゴンミラー201の偏向反射面で偏向されて一方の走査光学系202を通り、他方の光源から射出される2本の光束が、ポリゴンミラー201の偏向反射面の他方の走査光学系202を通るように構成されている。なお、走査光学系202が複数のレンズ等により成り立つ場合、その一部が後述するサブハウジング102に配備される構成としても良い。
【0023】
サブハウジング102は、封止保持部材301に着脱可能に取り付けられている箱状のハウジングである。サブハウジング102の内部には、所定の枚数の反射鏡203が、各光源からの光路上に配置されている。各サブハウジング102内の反射鏡203の配置について具体的に説明すると、ポリゴンミラー201から最も遠い位置に、ポリゴンミラー201から最も遠い位置に配置されている感光体401に光束を導くための1枚の反射鏡203aが配置されている。また、ポリゴンミラー201に近い位置に、ポリゴンミラー201に近い位置に配置されている感光体401に光束を導くために複数回にわたり光束を折り曲げる複数の反射鏡203が配置されている。
【0024】
コアハウジング101とサブハウジング102にはそれぞれ光束が通過する開口部101a、102aが設けられている。この開口部101a、102aは、コアハウジング101とサブハウジング102が封止保持部材301に取り付けられた状態において、光源から出射される光束が、ポリゴンミラー201により偏向された後、コアハウジング101内部からサブハウジング102内部へと導かれるように、コアハウジング101とサブハウジング102の対向する位置にある側壁にそれぞれ設けられている。開口部101a、102aは、図示しない透明部材で覆われている。
【0025】
光源から発し、光偏向器201によって偏向され、走査光学系202を通過した光束は、開口部101a、102aを通過し、サブハウジング102内に導かれる。そして、サブハウジング102内に配備されている反射鏡203によって反射され、各感光体401へと導光される。
【0026】
封止保持部材301は、コアハウジング101およびサブハウジング102を所定の位置において着脱可能に保持している板状の部材である。封止保持部材301は、コアハウジング101が取り付けられた状態において、コアハウジング101の上記開口部101a以外の開口部分を密閉するようになっている。また、封止保持部材301は、コアハウジング101およびサブハウジング102を保持した状態で、感光体が配備されている画像形成装置本体に対して着脱可能となっている。
【0027】
封止保持部材301が基準部材となり、コアハウジング101及びサブハウジング102の位置関係が規制されることで、各ハウジングに配備される光源、ポリゴンミラー201、走査光学系202、反射鏡203の位置関係が規制される。これにより、各構成部品の位置関係が精度良く保たれ、光学性能の劣化を抑えることができる。
【0028】
封止保持部材301は金属より形成されているため、大きな剛性を有している。そのため、コアハウジング101とサブハウジング102を保持した状態において、コアハウジング101内部のポリゴンミラー201の回転等に起因する振動等の応力による変形を効果的に防止することができる。これにより、コアハウジング101とサブハウジング102の相対的な位置の変化を防止することができ、感光体401と光走査装置1の位置変動を効果的に防止し、良好で安定した画像品質を実現することができる。
【0029】
図3に示すように、封止保持部材301は、ポリゴンミラー201の回転中心を通り、感光体401の回転軸に平行な軸線の延長上に配備される2つの主締結部303と、ポリゴンミラー201から最も遠方に位置する反射鏡203aの光軸中心を通り、感光体401の回転軸と平行な軸線の延長上に配備される4つの従締結部304を有している。
【0030】
主締結部303と従締結部304は、ネジ等の締結手段を用いて封止保持部材301を光走査装置1の本体構造体に取り付けるための孔である。封止保持部材301は、コアハウジング101とサブハウジング102を保持した状態でも保持せぬ状態でも、主締結部303と従締結部304を介して光走査装置1に着脱可能となっている。
【0031】
主締結部303は、ポリゴンミラー201の近傍に2つ設けられていることになる。そこの主締結部303を介して封止保持部材301を光走査装置1に固定することにより、振動発生源であるポリゴンミラー201の近傍において封止保持部材301を光走査装置1に固定することができる。そのため、ポリゴンミラー201の振動による封止保持部材301の位置変動を効果的に防止することができ、感光体401と、ポリゴンミラー201及び反射鏡203との位置関係の変動を効果的に防止することができる。そして、封止保持部材301を介して、光走査装置1と各感光体401との位置関係が保持されるため、光束ずれの少ない、良好な画像品質を得ることができる。
【0032】
従締結部304は、封止保持部材301の四隅の近傍にそれぞれ設けられていることになる。この従締結部304を介して封止保持部材301を光走査装置1に固定することにより、振動発生源であるポリゴンミラー201に起因する位置変動の影響が大きくなる、封止保持部材301の端部近傍において封止保持部材301を固定することができる。そのため、ポリゴンミラー201の振動による封止保持部材301の位置変動を効果的に防止することができ、感光体401と、ポリゴンミラー201及び反射鏡203との位置関係の変動を効果的に防止することができる。そして、封止保持部材301を介して、光走査装置1と各感光体401との位置関係が保持されるため、光束ずれの少ない、良好な画像品質を得ることができる。
【0033】
また、封止保持部材301は、主締結部303と感光体401の回転中心とを結ぶ軸線上に形成される第1リブ305と、従締結部304と感光体401の回転中心とを結ぶ軸線上に形成される第2リブ306とによって補強されている。第1リブ305と第2リブ306とによって封止保持部材301の剛性が増加することで、コアハウジング101とサブハウジング102の相対位置の変化を効果的に防止することができる。すなわち、ポリゴンミラー201と反射鏡203との相対位置が変動することを効果的に防止することができ、良好な画像品質を得ることができる。
【0034】
上述したように、従来の一体型のハウジングでなはく、コアハウジング及びサブハウジングを採用することにより、一体型で生じる無駄なスペースを省くことができ、各ハウジングを小型化することができる。また、各ハウジングの小型化により、成型時間の短縮が可能となり、低コスト化を実現することができる。また、各ハウジングが小型化することで、ハウジングの重量を低減することができ、封止保持部材301が各ハウジングを保持、固定する際に生じる、重量ストレスの低減につながる。
【0035】
なお、本実施例においては、コアハウジング101は1つ、サブハウジング102はコアハウジング101を挟み込むようにして2つ、封止保持部材301に取り付けられている。しかし、本発明においてはこれに限定されず、サブハウジング102を1つ乃至3つ以上設ける構成としても良い。
【0036】
次に、本発明に係る光走査装置を用いた画像形成装置の一実施の形態を、図13を参照しながら説明する。本実施の形態は、本発明に係る光走査装置をタンデム型フルカラーレーザプリンタに適用した例である。
【0037】
図4において、装置内の下部側には水平方向に配設された給紙カセット13から給紙される転写紙(図示せず)を搬送する搬送ベルト17が設けられている。この搬送ベルト17の上方にはイエロー(Y)用の感光体7Y、マゼンタ(M)用の感光体7M、シアン(C)用の感光体7C及びブラック(K)用の感光体7Kが、転写紙の搬送方向上流側から順に等間隔で配設されている。なお、以下、符号に対する添字Y、M、C、Kを適宜付けて区別するものとする。
【0038】
これらの感光体7Y、7M、7C、7Kは全て同一径に形成されたもので、その周囲には、電子写真プロセスにしたがって各プロセスを実行するプロセス部材が順に配設されている。感光体3Yを例に採れば、帯電チャージャ8Y、走査光学系6Y、現像装置10Y、転写チャージ11Y、クリーニング装置12Y等が順に配設されている。他の感光体7M、7C、7Kに対しても同様である。
【0039】
即ち、本実施の形態では、感光体7Y、7M、7C、7Kの表面を色毎に設定された被走査面ないしは被照射面とするものであり、各々の感光体に対して走査光学系6Y、6M、6C、6Kが1対1の対応関係で設けられている。但し、走査レンズL1は、M、Yで共通使用し、また、K、Cで共通使用している。
【0040】
また、搬送ベルト17の周囲には、感光体7Yよりも上流側に位置させてレジストローラ16と、ベルト帯電チャージャ20が設けられ、感光体7Kよりもベルト17の回転方向下流側に位置させてベルト分離チャージャ21、除電チャージャ22、クリーニング装置23等が順に設けられている。
【0041】
また、ベルト分離チャージャ21よりも転写紙搬送方向下流側には定着装置24が設けられ、排紙トレイ25に向けて排紙ローラ26で結ばれている。
【0042】
このような概略構成において、例えば、フルカラーモード(複数色モード)時であれば、各感光体7Y、7M、7C、7Kに対してY、M、C、K用の各色の画像信号に基づき各々の走査光学系6Y、6M、6C、6Kによる光ビームの光走査で、各感光体表面に、各色信号に対応した静電潜像が形成される。
【0043】
これらの静電潜像は各々の対応する現像装置で色トナーにより現像されてトナー像となり、搬送ベルト17上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に順次転写されることにより重ね合わせられ、転写紙上にフルカラー画像が形成される。このフルカラー像は定着装置24で定着された後、排紙ローラ26により排紙トレイ25に排紙される。
【0044】
上記画像形成装置の走査光学系6Y、6M、6C、6Kを、前述の実施形態に係る光走査装置とすることで、装置の小型化と低コスト化が可能となる。また、組付け誤差や加工誤差の影響を低減することができ、良好で安定した画像品質を実現することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 光走査装置
6Y、6M、6C、6K 走査光学系
7Y、7M、7C、7K 感光体
17 搬送ベルト
21 ベルト分離チャージャ
22 除電チャージャ
23 クリーニング装置
101 コアハウジング
101a 開口部
102 サブハウジング
102a 開口部
201 ポリゴンミラー
202 走査光学系
203 反射鏡
301 封止保持部材
303 主締結部
304 従締結部
305 第1リブ
306 第2リブ
401 感光体
【先行技術文献】
【特許文献】
【0046】
【特許文献1】特開平09−054263号公報
【特許文献2】特開2001−004948号公報
【特許文献3】特開2001−010107号公報
【特許文献4】特開2001−033720号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源と、
前記光源からの光束を偏向する偏向手段と、
前記偏向手段により偏向された光束を前記光束に対応する被走査面上に結像する走査光学系と、
前記光束を前記被走査面へと導光する反射鏡と、
を備える光走査装置において、
前記光源、前記偏向手段及び前記走査光学系が搭載されるコアハウジングと、前記反射鏡を搭載するサブハウジングと、前記コアハウジング及び前記サブハウジングを保持する封止保持部材と、を更に備え、
前記コアハウジング及び前記サブハウジングは、前記コアハウジングと前記サブハウジングの間を光束が通過するように連結され、
前記封止保持部材は、被走査面が配備される構造体に対して着脱可能に取付けられている光走査装置。
【請求項2】
前記被走査面はドラム状の像担持体の表面であり、
前記封止保持部材は、
前記コアハウジング内に搭載される偏向手段の回転中心を通り、前記像担持体の回転軸に平行な軸線の延長上に設けられた主締結部と、
前記サブハウジング内に配置される前記反射鏡のうち、前記偏向手段から最も遠方にある前記反射鏡の光軸中心を通り、前記像担持体の回転軸と平行な軸線の延長上に設けられた従締結部と、を有する請求項1記載の光走査装置。
【請求項3】
前記封止保持部材は、
前記被走査面側の表面において、前記コアハウジング内に配備される前記偏向手段の回転中心と、前記主締結部とを結ぶ軸線に平行に形成される第1リブと、
前記被走査面側の表面において、前記コアハウジング内に配備される前記偏向手段の回転中心と、前記従締結部とを結ぶ軸線に平行に形成される第2リブと、
を有する請求項1または2記載の光走査装置。
【請求項4】
前記封止保持部材が金属よりなる請求項1乃至3の何れかに記載の光走査装置。
【請求項5】
前記コアハウジングと前記サブハウジングの連結部分には光束が通過する開口部がそれぞれ形成され、前記開口部は透明部材で覆われているとともに、前記コアハウジング及び前記サブハウジングがそれぞれ着脱可能に前記封止保持部材に保持されている請求項1乃至4の何れかに記載の光走査装置。
【請求項6】
光走査装置により被走査面の実体をなす像担持体上に画像信号に対応して形成された静電潜像をトナーで顕像化する現像手段と、
前記像担持体上に顕像化された画像を重ね合わせて媒体に転写する転写手段と、
を備えた画像形成装置であって、
前記光走査装置として請求項1乃至5の何れかに記載の光走査装置が用いられている多色画像形成装置。
【請求項7】
光走査装置により被走査面の実体をなす複数の像担持体上に各画像信号に対応して形成された静電潜像をトナーで顕像化する現像手段と、
前記像担持体上に顕像化された各画像を重ね合わせて媒体に転写する転写手段と、
を備えたタンデム型画像形成装置であって、
前記光走査装置として請求項1乃至5の何れかに記載の光走査装置が用いられているタンデム型画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−252285(P2012−252285A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126861(P2011−126861)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】